JP2015020222A - 研削盤およびツルーイング方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ツルーイングロールと砥石車の半径、ツルーイングロールと砥石車の回転速度の他に、新たな調整項目を付加して砥粒進入角の調整を行うことで、調整の自由度を増すことができる研削盤およびツルーイング方法を提供する。【解決手段】ツルーイングロール8のツルーイング作用面8aは、ツルーイングロール回転軸線mと所定の角度の交差角θで交差する母線kをツルーイングロール回転軸線mの周りに回転させた円錐の側面の一部であり、砥石車回転軸線nに平行な接線を有する研削作用面11aをツルーイングするとき、砥石車回転軸線nとツルーイングロール回転軸線mが交差角θを成すようにツルーイングロール8を配置する。ツルーイングロール8の摩耗に対するツルーイングロール8と砥石車11の相対位置の補正は、ツルーイング作用面8aの法線方向におけるツルーイングロール8の摩耗量により行う。【選択図】図3
Description
本発明は、研削盤の砥石車のツルーイング方法に関するものであり、詳しくは円盤形状のツルーイングロールを用いてツルーイングを行う研削盤およびツルーイング方法に関するものである。
砥石車のツルーイングにおいて、回転する円盤形状のツルーイングロールの外周を用いてツルーイングを行う技術(例えば、特許文献1)や、ツルーイングロールの側面を用いてツルーイングを行う技術(例えば、特許文献2)がある。
回転する円盤形状のツルーイングロールを用いたツルーイングにおいては、ツルーイングにより成形される砥石車の表面状態は、砥粒進入角により異なることが知られている。
砥粒進入角とは、ツルーイングロールと砥石車に設定切込み速度を付与して両者を回転させたときに、砥石車用砥粒に対するツルーイング用砥粒の進入角である。
砥粒進入角は、ツルーイングロールの外周を用いる場合にはツルーイングロールと砥石車の半径、ツルーイングロールと砥石車の回転速度により決まり、ツルーイングロールの側面を用いる場合には0度である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ツルーイングロールと砥石車の半径、ツルーイングロールと砥石車の回転速度の他に、新たな調整項目を付加して砥粒進入角の調整を行うことで、調整の自由度を増すことができる研削盤およびツルーイング方法を提供することを目的とする。
砥粒進入角とは、ツルーイングロールと砥石車に設定切込み速度を付与して両者を回転させたときに、砥石車用砥粒に対するツルーイング用砥粒の進入角である。
砥粒進入角は、ツルーイングロールの外周を用いる場合にはツルーイングロールと砥石車の半径、ツルーイングロールと砥石車の回転速度により決まり、ツルーイングロールの側面を用いる場合には0度である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ツルーイングロールと砥石車の半径、ツルーイングロールと砥石車の回転速度の他に、新たな調整項目を付加して砥粒進入角の調整を行うことで、調整の自由度を増すことができる研削盤およびツルーイング方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、ツルーイングロール回転軸線の周りを回転駆動されるツルーイングロールと、砥石車回転軸線の周りを回転駆動される砥石車と、前記砥石車と前記ツルーイングロールを相対移動させる送り装置と、前記ツルーイングロールの径の値を用いて前記砥石車と前記ツルーイングロールの相対位置を決定して、前記砥石車の研削作用面をツルーイングするように前記送り装置を制御する制御装置を備える研削盤において、前記ツルーイングロールのツルーイング作用面は、前記ツルーイングロール回転軸線と所定の角度の交差角で交差する母線を前記ツルーイングロール回転軸線の周りに回転させた円錐の側面であり、前記砥石車の前記砥石車回転軸線に平行な接線を有する前記研削作用面をツルーイングするとき、前記砥石車回転軸線と前記ツルーイングロール回転軸線が前記交差角を成すように前記ツルーイングロールを配置し、前記交差角を調整することで砥石車用砥粒に対するツルーイング用砥粒の進入角である砥粒進入角を調整し、前記制御装置は、前記ツルーイング作用面の法線方向における前記ツルーイングロールの摩耗量により、前記ツルーイングロールと前記砥石車の相対位置の補正を行うことである。
請求項2に係る発明の特徴は、砥石車回転軸線の周りを回転駆動される砥石車の研削作用面を、ツルーイングロール回転軸線の周りを回転駆動されるツルーイングロールにより形成するツルーイング方法であって、前記ツルーイングロールのツルーイング作用面は、前記ツルーイングロール回転軸線と所定の角度の交差角で交差する母線を前記ツルーイングロール回転軸線の周りに回転させた円錐の側面であり、前記砥石車の前記砥石車回転軸線に平行な接線を有する前記研削作用面をツルーイングするとき、前記砥石車回転軸線と前記ツルーイングロール回転軸線が前記交差角を成すように前記ツルーイングロールを配置し、前記交差角を調整することで砥石車用砥粒に対するツルーイング用砥粒の進入角である砥粒進入角を調整し、前記ツルーイング作用面の法線方向における前記ツルーイングロールの摩耗量により前記ツルーイングロールと前記砥石車の相対位置の補正を行うことである。
請求項1に係る発明によれば、交差角を調整することでツルーイング時の砥粒進入角を調整でき、さらに、砥石車回転軸線とツルーイングロール回転軸線が、この交差角と同じ角度を成すように配置することでツルーイング作用面の法線方向におけるツルーイングロールの摩耗量により、ツルーイングロールと砥石車の相対位置の補正を正確に行うことができる研削盤を提供できる。
請求項2に係る発明によれば、交差角を調整することでツルーイング時の砥粒進入角を調整でき、さらに、砥石車回転軸線とツルーイングロール回転軸線が、この交差角と同じ角度を成すように配置することでツルーイング作用面の法線方向におけるツルーイングロールの摩耗量により、ツルーイングロールと砥石車の相対位置の補正を正確に行うことができるツルーイング方法を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を、ベアリング外輪の内周軌道面を研削する内面研削盤の砥石車に、円弧形状のツルーイングを実施する例に基づき説明する。
図1に示すように、内面研削盤1は、ベッド2を備え、ベッド2上には、送りモータ12の回転によりベース4をX軸方向に送る送り装置3と、X軸に直交するZ軸方向に、送りモータ13の回転により砥石台10を送る砥石台送り装置9を備えている。ベース4上には、工作物Wを回転可能に保持する主軸5と、図示しない旋回モータにより、X軸とZ軸に直交するB軸回りに旋回される旋回テーブル6を備えている。旋回テーブル6上には、ツルーイングロール8を回転駆動するツルーイング装置7を備えている。砥石台10は砥石車11を回転自在に支持し、砥石車11を回転させる回転モータ(図示省略する)を備えている。
以上の構成により、主軸5とツルーイング装置7は、送り装置3により砥石車11に対してX軸方向に切込み送りを与えられる。また、砥石車11は砥石台送り装置9によりZ軸方向に送られ、工作物Wの内周加工面に砥石車11が接触する研削位置と、ツルーイングロール8の外周に砥石車11が接触するツルーイング位置に割出しされる。
図1に示すように、内面研削盤1は、ベッド2を備え、ベッド2上には、送りモータ12の回転によりベース4をX軸方向に送る送り装置3と、X軸に直交するZ軸方向に、送りモータ13の回転により砥石台10を送る砥石台送り装置9を備えている。ベース4上には、工作物Wを回転可能に保持する主軸5と、図示しない旋回モータにより、X軸とZ軸に直交するB軸回りに旋回される旋回テーブル6を備えている。旋回テーブル6上には、ツルーイングロール8を回転駆動するツルーイング装置7を備えている。砥石台10は砥石車11を回転自在に支持し、砥石車11を回転させる回転モータ(図示省略する)を備えている。
以上の構成により、主軸5とツルーイング装置7は、送り装置3により砥石車11に対してX軸方向に切込み送りを与えられる。また、砥石車11は砥石台送り装置9によりZ軸方向に送られ、工作物Wの内周加工面に砥石車11が接触する研削位置と、ツルーイングロール8の外周に砥石車11が接触するツルーイング位置に割出しされる。
図2に示すように、ツルーイング装置7は、旋回テーブル6上に固定されたガイド73によりX軸と平行なU軸方向に往復運動可能に支持されたツルーイングベース72を備え、モータ75で回転駆動される送りねじ74によりU軸方向に送られる。ツルーイングベース72上にはツルーイング軸本体71がU軸送り方向と所定の角度を成して固定されている。ここで、ツルーイングロール8は、U軸方向に送られるとき、旋回テーブル6の旋回中心P上を通過する位置に保持されている。
この内面研削盤1は、所定のプログラムを実行することで自動化された研削加工やツルーイングを実行する制御装置30を備えている。制御装置30の機能的構成として、送り装置3の送りを制御するX軸制御部31、砥石台送り装置9の送りを制御するZ軸制御部32、旋回テーブル6の旋回を制御するB軸制御部33、ツルーイング装置7の送りを制御するU軸制御部34、砥石車11の回転を制御する砥石軸制御部35、ツルーイングロール8の回転を制御するツルーイングロール軸制御部36などを具備している。また、予め設定した演算式に基づき砥粒進入角やツルーイングロール径などの演算を行う演算部37(砥粒進入角取得手段、ツルーイングロール径取得手段)、各種プログラムやツルーイングに関する各種データなどを記録する記録部38を備えている。
図3にツルーイングロール8と砥石車11の詳細を示す。
ツルーイングロール8は自らの回転軸線mに対して交差角θで交差する母線kを側面とする円錐の側面の一部をツルーイング作用面8aとして備えている。砥石車11は自らの回転軸線nを含む断面において外周が半径rの円弧形状の研削作用面11aを備えている。
図3はツルーイング開始時の位置を示しており、ツルーイング作用面8aと研削作用面11aは点Tで接触している。点Tは砥石車11の回転軸線nと平行な接線を有する研削作用面上の点である。この時のツルーイングロール8の回転軸線mと砥石車11の回転軸線nは交差角θと同じ角度で交差するように配置され、点Tから回転軸線mまでの距離はRtであり、点Tから回転軸線nまでの距離はRwである。また、研削作用面11aの円弧半径rの中心は旋回テーブル6の旋回中心Pと一致するように位置決めされており、U軸送り方向と砥石車11の回転軸線nは直交している。
ツルーイングロール8は自らの回転軸線mに対して交差角θで交差する母線kを側面とする円錐の側面の一部をツルーイング作用面8aとして備えている。砥石車11は自らの回転軸線nを含む断面において外周が半径rの円弧形状の研削作用面11aを備えている。
図3はツルーイング開始時の位置を示しており、ツルーイング作用面8aと研削作用面11aは点Tで接触している。点Tは砥石車11の回転軸線nと平行な接線を有する研削作用面上の点である。この時のツルーイングロール8の回転軸線mと砥石車11の回転軸線nは交差角θと同じ角度で交差するように配置され、点Tから回転軸線mまでの距離はRtであり、点Tから回転軸線nまでの距離はRwである。また、研削作用面11aの円弧半径rの中心は旋回テーブル6の旋回中心Pと一致するように位置決めされており、U軸送り方向と砥石車11の回転軸線nは直交している。
ここで、砥粒進入角について説明する。
図4は、ツルーイングロールの外周を用いて砥石車11をツルーイングする従来のツルーイング時における、ツルーイングロール80と砥石車11の関係を示しており、ツルーイングロール80と砥石車11は互いにつれ回りする方向に回転し、砥石車11の周速度がツルーイングロール80の周速度より大きい。ツルーイングロール80と砥石車11が接触を開始する点Sを接触開始点Sとし、接触開始点Sにおける、ツルーイングロール80の周速度のベクトルをVtとし、砥石車11の周速度のベクトルをVwとする。両ベクトルの先端を結ぶ直線をjとしたとき、jとベクトルVwの成す角度αを砥粒進入角と称し、砥石車用砥粒に対するツルーイング用砥粒の切込み特性を示す指標として用いられる。
砥粒進入角αが大きいほど、砥石車用砥粒とツルーイング用砥粒の押し込み方向に大きな圧縮力が発生し、砥石車用砥粒とツルーイング用砥粒の破砕が大きくなる。結果として、砥粒進入角αが大きいほど砥石車11の切れ味が向上したり、ツルーイングロール80の摩耗量が大きくなったりする。このため、適正な砥粒進入角を設定することが重要である。
砥粒進入角αは、式(1)により定義されることが知られており、式(1)において、Vtはツルーイング用砥粒の速度ベクトルの大きさであり、Vwは砥石車用砥粒の速度ベクトルの大きさであり、γは図4に示すように接触開始点Sおける速度ベクトルVt、Vwの成す角度であり、γが大きいほどαも大きくなる。
図4は、ツルーイングロールの外周を用いて砥石車11をツルーイングする従来のツルーイング時における、ツルーイングロール80と砥石車11の関係を示しており、ツルーイングロール80と砥石車11は互いにつれ回りする方向に回転し、砥石車11の周速度がツルーイングロール80の周速度より大きい。ツルーイングロール80と砥石車11が接触を開始する点Sを接触開始点Sとし、接触開始点Sにおける、ツルーイングロール80の周速度のベクトルをVtとし、砥石車11の周速度のベクトルをVwとする。両ベクトルの先端を結ぶ直線をjとしたとき、jとベクトルVwの成す角度αを砥粒進入角と称し、砥石車用砥粒に対するツルーイング用砥粒の切込み特性を示す指標として用いられる。
砥粒進入角αが大きいほど、砥石車用砥粒とツルーイング用砥粒の押し込み方向に大きな圧縮力が発生し、砥石車用砥粒とツルーイング用砥粒の破砕が大きくなる。結果として、砥粒進入角αが大きいほど砥石車11の切れ味が向上したり、ツルーイングロール80の摩耗量が大きくなったりする。このため、適正な砥粒進入角を設定することが重要である。
砥粒進入角αは、式(1)により定義されることが知られており、式(1)において、Vtはツルーイング用砥粒の速度ベクトルの大きさであり、Vwは砥石車用砥粒の速度ベクトルの大きさであり、γは図4に示すように接触開始点Sおける速度ベクトルVt、Vwの成す角度であり、γが大きいほどαも大きくなる。
また、速度ベクトルVt、Vwの成す角度γは、ツルーイングロール80と砥石車11の中心間距離L、砥石車11の半径Rw、ツルーイングロール80の半径Rtの幾何学的な関係から式(2)で求めることができる。ここで、ツルーイング時のツルーイングロール80の砥石車11に対する切込みをtとすると、Lは式L=Rw+Rt−tにより演算できる。
本実施例においては、ツルーイングロール8のツルーイング作用面が円錐面であるため、式(2)において、図3における点TのRtの値を用いることはできない。ツルーイングロール8の点Tにおける法線方向の半径を用いる必要がある。すなわち、点Tを含み砥石車11の回転軸線nに直交する断面におけるツルーイング作用面8aの点Tでの曲率半径Rtjを用いた式(3)によりγを演算する。
円錐面の断面形状は、交差角θの大きさにより楕円、法物線、双曲線のいずれかとなる。点Tにおける、ツルーイングロール8の回転軸線mから点Tまでの距離Rtに対する曲率半径Rtjの倍率と交差角θとの関係を求めると、図5に示すようになり、常にRtj>Rtとなる。
交差角θが40度を超えるとRtjのRtに対する倍率は大きくなり、Rtの小さなツルーイングロール8を用いても交差角θを大きくすることで、Rtの大きなツルーイングロール8を用いたのと同様な効果を得ることができる。同じRtであっても交差角θを大きくすることで砥粒進入角αを大きできる。
交差角θが40度を超えるとRtjのRtに対する倍率は大きくなり、Rtの小さなツルーイングロール8を用いても交差角θを大きくすることで、Rtの大きなツルーイングロール8を用いたのと同様な効果を得ることができる。同じRtであっても交差角θを大きくすることで砥粒進入角αを大きできる。
以上のような、円錐のツルーイング作用面8aの場合、ツルーイングロール8と砥石車11の位置決めは、ツルーイングロール8のツルーイング作用面8aのU軸方向(法線方向)の寸法により行われる。例えば図6に示すように、点TからU軸方向へ延長した線とツルーイングロール8の回転軸線mの交点を基準点Oとした場合は、基準点Oと点Tの距離をツルーイングロール8の基準径Rtkとし、この基準径Rtkの値を用いてツルーイングロール8と砥石車11のU軸方向の位置決めを行う。ツルーイングロール8の摩耗については、U軸方向の摩耗量を差引いて基準径Rtkの補正を行う。
砥石車11の回転中心を含む断面における研削作用面11aを、中心角βの円弧にツルーイングする方法について、図6、図7に基づき説明する。
図6において、ツルーイングロール8の基準径をRtkとし、砥石車11の半径をRwとし、砥石車11のツルーイングの円弧半径をrとする。また、X軸の原点位置を砥石車11の回転軸線nの位置とし、X軸
(ベース4)の基準位置を旋回テーブル6の旋回中心Pとし、X軸の送り位置を回転軸線nと旋回中心P間のX軸方向の距離で表す。
ツルーイングロール8はUt=Rtk+rで演算される送り位置Utに位置決めされる。次に、ベース4がXt=Rw−rで演算されるXtに位置決めされ、砥石車11とツルーイングロール8の外周が接触する。この状態で図7に示すように、旋回テーブル6の搖動運動により、ツルーイングロール8を中心角βの8’と8”の間で往復円弧運動をさせることで砥石車11の外周に半径rの円弧形状のツルーイングを行うことができる。
図6において、ツルーイングロール8の基準径をRtkとし、砥石車11の半径をRwとし、砥石車11のツルーイングの円弧半径をrとする。また、X軸の原点位置を砥石車11の回転軸線nの位置とし、X軸
(ベース4)の基準位置を旋回テーブル6の旋回中心Pとし、X軸の送り位置を回転軸線nと旋回中心P間のX軸方向の距離で表す。
ツルーイングロール8はUt=Rtk+rで演算される送り位置Utに位置決めされる。次に、ベース4がXt=Rw−rで演算されるXtに位置決めされ、砥石車11とツルーイングロール8の外周が接触する。この状態で図7に示すように、旋回テーブル6の搖動運動により、ツルーイングロール8を中心角βの8’と8”の間で往復円弧運動をさせることで砥石車11の外周に半径rの円弧形状のツルーイングを行うことができる。
以上のようなツルーイングロール8を用いたツルーイング方法によれば、砥粒進入角αを調整する項目として、交差角θを追加することができ、砥粒進入角αの調整の自由度が増す。また、ツルーイングロール8の回転軸線からの半径より接触点Tにおける曲率半径が大きくなり、その倍率は交差角θが大きいほど大きくなる。このため、同じ砥粒進入角であっても交差角θを大きくしてツルーイングロール径を小型化することもできる。
また、ツルーイング作用面8aのU軸方向(法線方向)の基準径Rtkの値を用いてツルーイングロール8と砥石車11のU軸方向の位置決めを行うので、ツルーイング作用面8aの法線方向の摩耗量を用いて正確にU軸方向の位置補正ができる。
また、ツルーイング作用面8aのU軸方向(法線方向)の基準径Rtkの値を用いてツルーイングロール8と砥石車11のU軸方向の位置決めを行うので、ツルーイング作用面8aの法線方向の摩耗量を用いて正確にU軸方向の位置補正ができる。
W:工作物 θ:交差角 3:送り装置 4:ベース 6:旋回テーブル 7:ツルーイング装置 8:ツルーイングロール 9:砥石台送り装置 10:砥石台 11:砥石車 30:制御装置 31:X軸制御部 32:Z軸制御部 33:B軸制御部 34:U軸制御部 36:ツルーイングロール制御部 37:演算部 38:記録部
Claims (2)
- ツルーイングロール回転軸線の周りを回転駆動されるツルーイングロールと、
砥石車回転軸線の周りを回転駆動される砥石車と、
前記砥石車と前記ツルーイングロールを相対移動させる送り装置と、
前記ツルーイングロールの径の値を用いて前記砥石車と前記ツルーイングロールの相対位置を決定して、前記砥石車の研削作用面をツルーイングするように前記送り装置を制御する制御装置を備える研削盤において、
前記ツルーイングロールのツルーイング作用面は、前記ツルーイングロール回転軸線と所定の角度の交差角で交差する母線を前記ツルーイングロール回転軸線の周りに回転させた円錐の側面であり、
前記砥石車の前記砥石車回転軸線に平行な接線を有する前記研削作用面をツルーイングするとき、前記砥石車回転軸線と前記ツルーイングロール回転軸線が前記交差角と同じ角度を成すように前記ツルーイングロールを配置し、
前記交差角を調整することで、砥石車用砥粒に対するツルーイング用砥粒の進入角である砥粒進入角を調整し、
前記制御装置は、前記ツルーイング作用面の法線方向における前記ツルーイングロールの摩耗量により、前記ツルーイングロールと前記砥石車の相対位置の補正を行う研削盤。 - 砥石車回転軸線の周りを回転駆動される砥石車の研削作用面を、ツルーイングロール回転軸線の周りを回転駆動されるツルーイングロールにより形成するツルーイング方法であって、
前記ツルーイングロールのツルーイング作用面は、前記ツルーイングロール回転軸線と所定の角度の交差角で交差する母線を前記ツルーイングロール回転軸線の周りに回転させた円錐の側面であり、
前記砥石車の前記砥石車回転軸線に平行な接線を有する前記研削作用面をツルーイングするとき、前記砥石車回転軸線と前記ツルーイングロール回転軸線が前記交差角と同じ角度を成すように前記ツルーイングロールを配置し、
前記交差角を調整することで、砥石車用砥粒に対するツルーイング用砥粒の進入角である砥粒進入角を調整し、
前記ツルーイング作用面の法線方向における前記ツルーイングロールの摩耗量により前記ツルーイングロールと前記砥石車の相対位置の補正を行うツルーイング方法。
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CN113523919A (zh) * | 2021-07-26 | 2021-10-22 | 句容中圣板带科技有限公司 | 一种修磨质量稳定、效率高的轴承外圆修磨器 |
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