JP6343960B2 - ツルーイング方法および研削盤 - Google Patents

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Description

本発明は、研削盤の砥石車のツルーイング方法に関するものであり、詳しくは円盤形状のツルーイングロールを用いてツルーイングを行うツルーイング方法および研削盤に関するものである。
砥石車の円弧部と直線部で構成される研削作用面のツルーイングにおいて、回転する円盤形状のツルーイングロールの外周を用いて、直線2軸による砥石車とツルーイングロールの相対運動によりツルーイングを行う技術がある。(例えば、特許文献1)
特開2006−35399号公報
研削作用面の直線部はツルーイングロールの一定の部位によりツルーイングされる。このため直線部が長い場合には、一定の部位の摩耗が他の部位に比べて大きくなり、ツルーイングロールのツルーイング作用部の形状が変化して、所望の形状にツルーイングできなくなり、ツルーイングロールの寿命が短くなる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、研削作用面の直線部が長い場合にも、ツルーイングロールの寿命を長くできるツルーイング方法および研削盤を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、砥石車、及びツルーイングロールを有する研削盤のツルーイング方法であって、前記砥石車の研削作用面は、円弧部及びその両端に第1直線部と第2直線部を有し、前記ツルーイングロールは、円盤形状の基盤の外周に砥石修正部材を有し、前記砥石修正部材は、前記円盤形状の中心軸と略平行な最外周部と、前記最外周部の一端に延設され前記一端から軸方向に離れるほど縮径する第1縮径部と、前記最外周部の他端に延設され前記他端から軸方向に離れるほど縮径する第2縮径部を有し、前記ツルーイングロールの回転軸線に対する前記第1縮径部の角度を、前記円弧部の前記第1直線部側の端部の接線及び前記第1直線部間のなす角度と等しくし、前記ツルーイングロールの回転軸線に対する前記第2縮径部の角度を、前記円弧部の前記第2直線部側の端部の接線及び前記第2直線部間のなす角度と等しくし、前記第1縮径部にて前記第1直線部を修正し、前記円弧部の中心回りに前記ツルーイングロールを傾けながら前記最外周部にて前記円弧部を修正し、前記第2縮径部にて第2直線部を修正することである。
請求項2に係る発明の特徴は、請求項1に係る発明において、前記第1縮径部及び前記第2縮径部は、直線状に形成されていることである。
請求項3に係る発明の特徴は、請求項1に係る発明において、前記第1縮径部及び前記第2縮径部は、凸円弧状に形成されていることである。
請求項4に係る発明の特徴は、請求項1〜3のいずれかに係る発明において、前記砥石車に対して、前記ツルーイングロールを直線運動と旋回運動で相対移動させることである。
請求項5に係る発明の特徴は、回転駆動される砥石車と、回転駆動される円盤状のツルーイングロールと、前記砥石車と前記ツルーイングロールを相対的に直線運動させる送り装置と、前記ツルーイングロールを旋回させる旋回装置と、前記砥石車の研削作用面を修正するように前記送り装置と前記旋回装置を制御する制御装置を備える研削盤において、 前記砥石車の研削作用面は、円弧部およびその両端に第1直線部と第2直線部を有し、前記ツルーイングロールは、円盤形状の基盤の外周に砥石修正部材を有し、前記砥石修正部材は、前記円盤形状の中心軸と略平行な最外周部と、前記最外周部の一端に延設され前記一端から軸方向に離れるほど縮径する第1縮径部と、前記最外周部の他端に延設され前記他端から軸方向に離れるほど縮径する第2縮径部を有し、前記ツルーイングロールの回転軸線に対する前記第1縮径部の角度を、前記円弧部の前記第1直線部側の端部の接線及び前記第1直線部間のなす角度と等しくし、前記ツルーイングロールの回転軸線に対する前記第2縮径部の角度を、前記円弧部の前記第2直線部側の端部の接線及び前記第2直線部間のなす角度と等しくし、前記制御装置は、前記第1縮径部にて前記第1直線部を修正し、前記円弧部の中心回りに前記ツルーイングロールを傾けながら前記最外周部にて前記円弧部を修正し、前記第2縮径部にて前記第2直線部を修正するように、前記送り装置と前記旋回装置を制御することである。


請求項1に係る発明によれば、ツルーイングロールの第1縮径部にて砥石車の第1直線部を修正し、ツルーイングロールの最外周部にて砥石車の円弧部を修正し、ツルーイングロールの第2縮径部にて砥石車の第2直線部を修正する。このため、砥石車の円弧部の修正精度は、直線部の長さに影響されることがなくなり、直線部が長い場合にも、ツルーイングロールの寿命を長くできるツルーイング方法を提供できる。
請求項2に係る発明によれば、ツルーイングロールの第1縮径部及び第2縮径部は、直線状に形成されているので、ツルーイングロールの製作が容易となり、ツルーイングロールの製作コストを抑えたツルーイング方法を提供できる。
請求項3に係る発明によれば、ツルーイングロールの第1縮径部及び第2縮径部は、凸円弧状に形成されているので、第1縮径部及び第2縮径部の凸円弧状の一部を用いて、それぞれ第1直線部及び第2直線部を修正することができる。このため、第1直線部及び第2直線部を修正する第1縮径部及び第2縮径部の使用部位を変更することにより、ツルーイングロールを交換することなく、同一ツルーイングロールで砥石車の円弧部の中心角を調節できるツルーイング方法を提供できる。
請求項4に係る発明によれば、砥石車に対して、ツルーイングロールを直線運動と旋回運動で相対移動させることで、ツルーイングロールの第1縮径部にて砥石車の第1直線部を修正し、ツルーイングロールの最外周部にて砥石車の円弧部を修正し、ツルーイングロールの第2縮径部にて砥石車の第2直線部を修正することを正確に行うことができるツルーイング方法を提供できる。
請求項5に係る発明によれば、送り装置と旋回装置により、砥石車に対してツルーイングロールを直線運動と旋回運動で相対移動させることができる。これにより、ツルーイングロールの第1縮径部にて砥石車の第1直線部を修正し、ツルーイングロールの最外周部にて砥石車の円弧部を修正し、ツルーイングロールの第2縮径部にて砥石車の第2直線部を修正する。このため、砥石車の円弧部の修正精度は、直線部の長さに影響されることがなくなり、直線部が長い場合にも、ツルーイングロールの寿命を長くできる研削盤を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る研削盤の全体構成を示す平面図である。 図1のツルーイング装置の全体を示す斜視図である。 図1の砥石車の研削作用部の詳細を示す図である。 図1のツルーイングロールの詳細を示す図である。 図1の砥石車とツルーイングロールの送りの関係を示す図である。 図1のツルーイング工程におけるツルーイングロールと砥石車の位置の関係を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るツルーイングロールの詳細を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る砥石車の研削作用部の詳細を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るツルーイング工程におけるツルーイングロールと砥石車の位置の関係を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るツルーイングロールの旋回角度と砥石車の円弧部の中心角の関係を示す図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係るツルーイングロールの詳細を示す図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る砥石車の研削作用部の詳細を示す図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を、ベアリング外輪の内周軌道面を研削する内面研削盤の砥石車に、ツルーイングを実施する例に基づき説明する。
図1に示すように、内面研削盤1は、ベッド2を備え、ベッド2上には、送りモータ12の回転によりベース4をX軸方向に送る送り装置3と、X軸に直交するZ軸方向に、送りモータ13の回転により砥石台10を送る砥石台送り装置9を備えている。ベース4上には、工作物Wを回転可能に保持する主軸5と、図示しない旋回モータにより、X軸とZ軸に直交するB軸回りに旋回される旋回テーブル6を備えている。旋回テーブル6上には、ツルーイングロール8を回転駆動するツルーイング装置7を備えている。砥石台10は砥石車11を回転自在に支持し、砥石車11を回転させる回転モータ(図示省略する)を備えている。
以上の構成により、主軸5とツルーイング装置7は、送り装置3により砥石車11に対してX軸方向に切込み送りを与えられる。また、砥石車11は砥石台送り装置9によりZ軸方向に送られ、工作物Wの内周加工面に砥石車11が接触する研削位置と、ツルーイングロール8の外周に砥石車11が接触するツルーイング位置に割出しされる。
図2に示すように、ツルーイング装置7は、旋回テーブル6上に固定されたガイド72によりX軸と平行なU軸方向に往復運動可能に支持されたツルーイング本体71を備え、ツルーイング本体71はモータ73で回転駆動される送りねじ74によりU軸方向に送られる。ここで、ツルーイングロール8は、U軸方向に送られるとき、旋回テーブル6の旋回中心P上を通過する位置に保持されている。
この内面研削盤1は、所定のプログラムを実行することで自動化された研削加工やツルーイングを実行する制御装置30を備えている。制御装置30の機能的構成として、送り装置3の送りを制御するX軸制御部31、砥石台送り装置9の送りを制御するZ軸制御部32、旋回テーブル6の旋回を制御するB軸制御部33、ツルーイング装置7の送りを制御するU軸制御部34、砥石車11の回転を制御する砥石軸制御部35、ツルーイングロール8の回転を制御するツルーイングロール制御部36などを具備している。また、予め設定した演算式に基づきツルーイングロール径などの演算を行う演算部37、各種プログラムやツルーイングに関する各種データなどを記録する記録部38を備えている。
図3に砥石車11の研削作用面の詳細を示す。
砥石車11の回転軸を含む研削作用面の断面形状は、中央部に円弧部112を備え、その一端の点bで回転軸と平行な第1直線部111と接し、他端の点cで回転軸と平行な第2直線部113と接している。点bと、回転軸に直交する線mと円弧部112の交点との間の中心角はαである。また、点cと、線mと円弧部112の交点との間の中心角はβである。
図4にツルーイングロール8の詳細を示す。
ツルーイングロール8は、円盤形状の基盤81の外周に砥石修正部材82を備え、基盤81の軸線nの回りに回転するように保持されている。砥石修正部材82は、同じ半径の下底を持つ2つの円錐台の下底を重ね合わせた形状で、円錐台の中心は基盤81の軸線nと一致しており、下底の重ね合わせ部がツルーイングロール8の最外周部823となる。一方の円錐台の母線に相当する第1縮径部821は、直線状に形成され、最外周部823から軸方向一方側(図4の左側)に最外周部823から離れるほど縮径している。また、他方の円錐台の母線に相当する第2縮径部822も、直線状に形成され、最外周部823から軸方向他方側(図4の右側)に最外周部823から離れるほど縮径している。軸線nと第1縮径部821の成す角度はαで、軸線nと第2縮径部822の成す角度はβである。
砥石車11の研削作用面をツルーイングする方法について、図5、図6に基づき説明する。なお、ツルーイングロール8と砥石車11の径については、直径と半径のどちらを用いてもよいが、以下の説明では、数式簡略化のため、半径を用いた例で説明する。
図5に示すツルーイング装置7の側面図において、ツルーイングロール8の最外周部823の半径をRtとし、砥石車11の半径をRwとし、砥石車11の円弧部112の半径をRsとする。また、X軸の原点位置を砥石車11の回転中心Oの位置とし、X軸(ベース4)の基準位置を旋回テーブル6の旋回中心Pとし、X軸の送り位置を砥石車11の回転中心Oと旋回中心P間のX軸方向の距離で表す。
初めに、ツルーイングロール8はUt=Rt+Rsで演算される送り位置Utに位置決めされ、ベース4がXt=Rw−Rsで演算されるXtに位置決めされることで、ツルーイングロール8は砥石車11の最外周に接触できる位置に位置決めされる。
この状態から、旋回テーブル6の左旋回運動と、砥石台送り装置9のZ軸方向の送りにより、図6の(a)図に示すように、砥石車11の第1直線部111とツルーイングロール8の第1縮径部821が平行になり、ツルーイングロール8の最外周部823が砥石車11の第1直線部111の左端である点aに位置決めされる。なお、砥石台送り装置9のZ軸方向の送りにより、ツルーイングロール8が点aよりさらに左側に位置するように位置決めしてもよい。
次に、砥石台送り装置9により砥石車11をZ軸の左方向に送ることで、ツルーイングロール8の最外周部823が砥石車11の第1直線部111の右端である点bまで直線運動し、この間に、ツルーイングロール8の第1縮径部821により第1直線部111の修正が行われる。
次に、図6の(b)図に示すように、旋回テーブル6の右旋回運動によりツルーイングロール8を右方向にα+βの角度だけ旋廻させることで、ツルーイングロール8の最外周部823が砥石車11の円弧部112の右端である点cまで旋回運動し、この間に、ツルーイングロール8の最外周部823により円弧部112の修正が行われる。
次に、図6の(c)図に示すように、砥石台送り装置9により砥石車11をZ軸の左方向に送ることで、ツルーイングロール8の最外周部823が砥石車11の第2直線部113の右端である点dまで直線運動し、この間に、ツルーイングロール8の第2縮径部822により第2直線部113の修正が行われる。なお、砥石台送り装置9のZ軸方向の送りにより、ツルーイングロール8が点dよりさらに右側になる位置まで直線運動させてもよい。
以上のように、円錐台の第1縮径部821により第1直線部111の修正が行われ、ツルーイングロール8の最外周部823により円弧部112の修正が行われ、ツルーイングロール8の第2縮径部822により第2直線部113の修正が行われる。ツルーイングロール8の最外周部823により修正する部位は円弧部112のみとなり、ツルーイングロール8の最外周部823の摩耗が減少する。このため、砥石車11の円弧部112の修正精度は、第1、第2直線部111、113の長さに影響されることがなくなり、直線部が長い場合にも、ツルーイングロール8の寿命を長くできるツルーイング方法を提供できる。
また、ツルーイングロール8の第1縮径部821及び第2縮径部822は、直線状に形成されているので、ツルーイングロール8の製作が容易となり、ツルーイングロール8の製作コストを抑えたツルーイング方法を提供できる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。なお、第2実施形態と第1実施形態の相違点は、第1実施形態では、ツルーイングロール8が備える砥石修正部材82の第1縮径部821及び第2縮径部822が直線状に形成されているのに対し、第2実施形態の第1縮径部826及び第2縮径部827が凸円弧状に形成されている点である。このツルーイングロール8の形状の相違により、砥石車11の研削作用面の形状も若干異なる形状となる。
ツルーイングロール8の形状と砥石車11の研削作用面以外は、第1実施形態と同じ構成である。このため、説明の便宜上、同一の構成については上記第1実施形態と同一の符号を付して、その説明の一部又は全部を省略する。
図7に第2実施形態のツルーイングロール8の詳細を示す。
ツルーイングロール8は、円盤形状の基盤81の外周に砥石修正部材82を備え、基盤81の軸線nの回りに回転するように保持されている。砥石修正部材82は、同じ半径の下底を持つ2つの円錐台状部材の下底を重ね合わせた形状で、円錐台状部材の中心は基盤81の軸線nと一致しており、下底の重ね合わせ部がツルーイングロール8の最外周部823となる。
一方の円錐台状部材の母線に相当する第1縮径部826は、凸円弧状に形成され、最外周部823から軸方向一方側(図7の左側)に最外周部823から離れるほど縮径している。また、他方の円錐台状部材の母線に相当する第2縮径部827も、凸円弧状に形成され、最外周部823から軸方向他方側(図7の右側)に最外周部823から離れるほど縮径している。軸線nと第1縮径部826の凸円弧状のある点での接線との成す角度はαで、軸線nと第2縮径部827の凸円弧状のある点での接線との成す角度はβである。なお、第1縮径部826と第2縮径部827の円弧半径Rは、同一の値でも、異なる値でもよい。
図8に砥石車11の研削作用面の詳細を示す。
砥石車11の回転軸を含む研削作用面の断面形状は、中央部に円弧部112を備え、その一端の点bで第1直線部111と接し、他端の点cで第2直線部113と接している。点bと、回転軸に直交する線mと円弧部112の交点との間の中心角はαである。また、点cと、線mと円弧部112の交点との間の中心角はβである。
より詳しくは、第1直線部111は、円弧部112の一端の点bに接し、ツルーイングロール8の第1縮径部826の円弧半径Rと等しい半径を有する凹円弧状の第1繋ぎ部114と、第1繋ぎ部114の一端の点eに接し、回転軸と平行な線分である第1直線部本体116とを有している。また、第2直線部113は、円弧部112の他端の点cに接し、ツルーイングロール8の第2縮径部827の円弧半径Rと等しい半径を有する凹円弧状の第2繋ぎ部115と、第2繋ぎ部115の一端の点fに接し、回転軸と平行な線分である第2直線部本体117とを有している。
第2実施形態における砥石車11の研削作用面をツルーイングする方法は、図5、図9に基づき説明する。
初めに、図5に示すように、ツルーイングロール8はUt=Rt+Rsで演算される送り位置Utに位置決めされ、ベース4がXt=Rw−Rsで演算されるXtに位置決めされることで、ツルーイングロール8は砥石車11の最外周に接触できる位置に位置決めされる。
この状態から、図9の(a)図に示すように、旋回テーブル6の左旋回運動によりツルーイングロール8を左方向にαの角度だけ旋回させることで、砥石車11の第1直線部111とツルーイングロール8の凸円弧状の第1縮径部826が接する状態になり、砥石台送り装置9のZ軸方向の送りにより、ツルーイングロール8の第1縮径部826が砥石車11の第1直線部111の左端である点aに接する位置に位置決めされる。なお、砥石台送り装置9のZ軸方向の送りにより、ツルーイングロール8が点aよりさらに左側に位置するように位置決めしてもよい。
次に、砥石台送り装置9により砥石車11をZ軸の左方向に送ることで、ツルーイングロール8の最外周部823が砥石車11の第1直線部111の右端である点bまで直線運動し、この間に、ツルーイングロール8の第1縮径部826により第1直線部111の修正が行われる。
次に、図9の(b)図に示すように、旋回テーブル6の右旋回運動によりツルーイングロール8を右方向にα+βの角度だけ旋廻させることで、ツルーイングロール8の最外周部823が砥石車11の円弧部112の右端である点cまで旋回運動し、この間に、ツルーイングロール8の最外周部823により円弧部112の修正が行われる。
次に、図9の(c)図に示すように、砥石台送り装置9により砥石車11をZ軸の左方向に送ることで、ツルーイングロール8の凸円弧状の第2縮径部827が砥石車11の第2直線部113の右端である点dに接する位置まで直線運動し、この間に、ツルーイングロール8の第2縮径部827により第2直線部113の修正が行われる。なお、砥石台送り装置9のZ軸方向の送りにより、ツルーイングロール8が点dよりさらに右側になる位置まで直線運動させてもよい。
上記ツルーイング方法の説明では、図9の(a)図の状態にするために、旋回テーブル6の左旋回運動によりツルーイングロール8を左方向にαの角度だけ旋回させている。そして、砥石車11をZ軸の左方向に送ることで、ツルーイングロール8の第1縮径部826により砥石車11の第1直線部111を修正している。第2実施形態のツルーイングロール8の第1縮径部826は、凸円弧状に形成されているので、図10の実線に示すように、ツルーイングロール8を左方向にα2の角度だけ旋回させ、第1縮径部826の最外周部823より最も遠い部分が砥石車11の第1直線部111に接する状態にして、第1縮径部826により砥石車11の第1直線部111を修正することができる。
また、図10の破線に示すように、ツルーイングロール8を左方向にα1の角度だけ旋回させ、第1縮径部826の最外周部823に最も近い部分が砥石車11の第1直線部111に接する状態にして、第1縮径部826により砥石車11の第1直線部111を修正することもできる。つまり、図9の(a)図の状態にする際に、凸円弧状の第1縮径部826が第1直線部111に接する範囲内で、ツルーイングロール8の左方向への旋回角度を変更し、第1縮径部826により第1直線部111を修正することにより、砥石車11の研削作用面の円弧部112の中心角αをα1からα2まで調節することができる。
同様にして、円弧部112を修正する際に、凸円弧状の第2縮径部827が第2直線部113に接する範囲内で、ツルーイングロール8の右方向への旋回角度を変更することにより、砥石車11の研削作用面の円弧部112の中心角βを調節することができる。
以上のように、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、ツルーイングロール8の第1縮径部826により第1直線部111の修正が行われ、ツルーイングロール8の最外周部823により円弧部112の修正が行われ、ツルーイングロール8の第2縮径部827により第2直線部113の修正が行われる。ツルーイングロール8の最外周部823により修正する部位は円弧部112のみとなり、ツルーイングロール8の最外周部823の摩耗が減少する。このため、砥石車11の円弧部112の修正精度は、第1、第2直線部111、113の長さに影響されることがなくなり、直線部が長い場合にも、ツルーイングロール8の寿命を長くできるツルーイング方法を提供できる。
また、第2実施形態のツルーイングロール8の第1縮径部826及び第2縮径部827は、凸円弧状に形成されているので、第1縮径部826及び第2縮径部827の凸円弧状の一部を用いて、それぞれ第1直線部111及び第2直線部113を修正することができる。このため、第1直線部111及び第2直線部113を修正する第1縮径部826及び第2縮径部827の使用部位を変更することにより、ツルーイングロール8を交換することなく、同一ツルーイングロール8で砥石車11の円弧部112の中心角α,βを調節できるツルーイング方法を提供できる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することが可能である。例えば、以下の実施形態にも変更可能である。
・上記第1実施形態では、ツルーイングロール8の砥石修正部材82は、同じ半径の下底を持つ2つの円錐台の下底を重ね合わせた形状をしているが、第1実施形態の変形例として、図11に示すように、下底の重ね合わせ部の間に、円環を挟んだ形状としてもよい。この場合、円環の外周面が最外周部828となる。より詳しくは、砥石修正部材82は、円盤形状の基盤81の中心軸と平行な最外周部828と、最外周部828の一端の点gに延設され、一端の点gから軸方向に離れるほど縮径する第1縮径部821と、最外周部828の他端の点hに延設され、他端の点hから軸方向に離れるほど縮径する第2縮径部822を有している。
図11に示すツルーイングロール8に対する砥石車11の回転軸を含む研削作用面の断面形状は、図12に示すように、中央部に円弧部112を備え、その一端の点eで回転軸と平行な第1直線部111と接し、他端の点fで回転軸と平行な第2直線部113と接している。円弧部112は、円弧状の円弧部本体120と、円弧部本体120の一端の点bに接する直線状の第1テーパ部118と、円弧部本体120の他端の点cに接する直線状の第2テーパ部119とを有している。第1テーパ部118と第1直線部111の成す角度は、ツルーイングロール8の最外周部828と第1縮径部821との成す角度に等しい。また、第2テーパ部119と第2直線部113の成す角度は、ツルーイングロール8の最外周部828と第2縮径部822との成す角度に等しい。
・上記第1実施形態の変形例において、さらに、図11に示す砥石修正部材82の円環の外周面である最外周部828を、基盤81の中心軸と略平行な凹円弧状としてもよい。この場合、最外周部828に形成された凹円弧部の円弧半径は、図3に示す砥石車11の研削作用面の円弧部112の半径Rsに等しくしておくのが好ましい。これにより、砥石車11の回転軸を含む研削作用面の断面形状は、図3に示す断面形状となる。
・上記第2実施形態においても、第1実施形態の変形例と同様に、図7に示す砥石修正部材82の2つの円錐台状部材の下底の重ね合わせ部の間に、円環を挟んだ形状としてもよい。さらに、円環の外周面である最外周部を、基盤81の中心軸と略平行な凹円弧状としてもよい。この場合、最外周部に形成された凹円弧部の円弧半径は、図8に示す砥石車11の研削作用面の円弧部112の半径Rsに等しくしておくのが好ましい。
・上記実施形態においては、研削盤として内面研削盤1を例として挙げたが、工作物の外周面を研削する円筒研削盤、例えば、ベアリング内輪の外周軌道面を研削する研削盤等にも本発明を適用することができる。
1:内面研削盤 2:ベッド 3:送り装置 4:ベース 5:主軸 6:旋回テーブル 7:ツルーイング装置 8:ツルーイングロール 9:砥石台送り装置 10:砥石台 11:砥石車 12,13:送りモータ 30:制御装置 31:X軸制御部 32:Z軸制御部 33:B軸制御部 34:U軸制御部 35:砥石軸制御部 36:ツルーイングロール制御部 37:演算部 38:記録部 71:ツルーイング本体 72:ガイド 73:モータ 74:送りねじ 81:基盤 82:砥石修正部材 111:第1直線部 112:円弧部 113:第2直線部 114:第1繋ぎ部 115:第2繋ぎ部 116:第1直線部本体 117:第2直線部本体 118:第1テーパ部 119:第2テーパ部 120:円弧部本体 821,826:第1縮径部 822,827:第2縮径部 823,828:最外周部 O:砥石車11の回転中心 P:旋回中心 Rs:円弧部112の半径 Rt:最外周部823の半径 Rw:砥石車11の半径 W:工作物

Claims (5)

  1. 砥石車、及びツルーイングロールを有する研削盤のツルーイング方法であって、
    前記砥石車の研削作用面は、円弧部及びその両端に第1直線部と第2直線部を有し、
    前記ツルーイングロールは、円盤形状の基盤の外周に砥石修正部材を有し、前記砥石修正部材は、前記円盤形状の中心軸と略平行な最外周部と、前記最外周部の一端に延設され前記一端から軸方向に離れるほど縮径する第1縮径部と、前記最外周部の他端に延設され前記他端から軸方向に離れるほど縮径する第2縮径部を有し、前記ツルーイングロールの回転軸線に対する前記第1縮径部の角度を、前記円弧部の前記第1直線部側の端部の接線及び前記第1直線部間のなす角度と等しくし、前記ツルーイングロールの回転軸線に対する前記第2縮径部の角度を、前記円弧部の前記第2直線部側の端部の接線及び前記第2直線部間のなす角度と等しくし、
    前記第1縮径部にて前記第1直線部を修正し、前記円弧部の中心回りに前記ツルーイングロールを傾けながら前記最外周部にて前記円弧部を修正し、前記第2縮径部にて第2直線部を修正するツルーイング方法。
  2. 前記第1縮径部及び前記第2縮径部は、直線状に形成されている請求項1記載のツルーイング方法。
  3. 前記第1縮径部及び前記第2縮径部は、凸円弧状に形成されている請求項1記載のツルーイング方法。
  4. 前記砥石車に対して、前記ツルーイングロールを直線運動と旋回運動で相対移動させる請求項1ないし3のいずれか1項に記載のツルーイング方法。
  5. 回転駆動される砥石車と、回転駆動される円盤状のツルーイングロールと、前記砥石車と前記ツルーイングロールを相対的に直線運動させる送り装置と、前記ツルーイングロールを旋回させる旋回装置と、前記砥石車の研削作用面を修正するように前記送り装置と前記旋回装置を制御する制御装置を備える研削盤において、
    前記砥石車の研削作用面は、円弧部およびその両端に第1直線部と第2直線部を有し、
    前記ツルーイングロールは、円盤形状の基盤の外周に砥石修正部材を有し、前記砥石修正部材は、前記円盤形状の中心軸と略平行な最外周部と、前記最外周部の一端に延設され前記一端から軸方向に離れるほど縮径する第1縮径部と、前記最外周部の他端に延設され前記他端から軸方向に離れるほど縮径する第2縮径部を有し、前記ツルーイングロールの回転軸線に対する前記第1縮径部の角度を、前記円弧部の前記第1直線部側の端部の接線及び前記第1直線部間のなす角度と等しくし、前記ツルーイングロールの回転軸線に対する前記第2縮径部の角度を、前記円弧部の前記第2直線部側の端部の接線及び前記第2直線部間のなす角度と等しくし、
    前記制御装置は、前記第1縮径部にて前記第1直線部を修正し、前記円弧部の中心回りに前記ツルーイングロールを傾けながら前記最外周部にて前記円弧部を修正し、前記第2縮径部にて前記第2直線部を修正するように、前記送り装置と前記旋回装置を制御する研削盤。
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