JP2004050139A - 厨芥処理機 - Google Patents
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Abstract
【課題】厨芥の脱臭のみに利用されている触媒脱臭器の触媒加熱用ヒーターを厨芥の乾燥にも利用し、電力の利用効率を良くする。
【解決手段】厨芥処理機の本体ケース1と、開口部を覆う本体蓋2と、本体ケース1内に取り付けられた外側固定容器3と、該外側固定容器3内に着脱自在に設置された厨芥収納容器4と、厨芥ごみを加熱する加熱手段13と、厨芥ごみを撹拌する回転撹拌刃6と、酸化触媒により厨芥収納容器4から発生する臭気を脱臭する第一風路18内に設けた触媒脱臭器12と、該加熱手段13によって加熱される熱風を厨芥収納容器4内に送風する送風手段A15と、該第一風路18の風を外部に排気するための送風手段B21と、該送風手段B21からの風を外部に排気する排気口22と、前記触媒脱臭器12の出口より分岐して前記送風手段B21を介して排気口22より外部に排気する第二風路23とを備えたものとする。
【選択図】 図1
【解決手段】厨芥処理機の本体ケース1と、開口部を覆う本体蓋2と、本体ケース1内に取り付けられた外側固定容器3と、該外側固定容器3内に着脱自在に設置された厨芥収納容器4と、厨芥ごみを加熱する加熱手段13と、厨芥ごみを撹拌する回転撹拌刃6と、酸化触媒により厨芥収納容器4から発生する臭気を脱臭する第一風路18内に設けた触媒脱臭器12と、該加熱手段13によって加熱される熱風を厨芥収納容器4内に送風する送風手段A15と、該第一風路18の風を外部に排気するための送風手段B21と、該送風手段B21からの風を外部に排気する排気口22と、前記触媒脱臭器12の出口より分岐して前記送風手段B21を介して排気口22より外部に排気する第二風路23とを備えたものとする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般家庭や食堂、料理屋あるいはファーストフード店等で発生する厨芥ごみを乾燥して減容処理する厨芥処理機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の厨芥処理機としては、厨芥収納容器内に収容した厨芥ごみをバイオテクノロジー等によって処理し、堆肥化するバイオ式や、厨芥ごみを加熱して乾燥処理する乾燥式がある。
【0003】
バイオ式の厨芥処理機は、バクテリアの活性温度すなわち常温より若干高めの温度に設定することから加熱手段は小電力で良いが、機器が大型化することや、処理途中で多量の臭気が発生することから屋外設置が主流である。一部で触媒脱臭器と触媒専用加熱手段を設けた屋内設置可能タイプもあるが、やはり、大型で設置スペースに難をきたしている。
【0004】
乾燥式は、厨芥ごみを除々に加熱して乾燥させるもので、この時、臭気を含む水蒸気が発生するが、脱臭装置を用いて厨芥収納容器内の空気と共に少量ずつ脱臭装置を通して外部に放出するもので、この脱臭装置は、加熱した触媒の中に排気を通過させて臭気を除去するものである。従って、厨芥収納容器内の臭気を含む水蒸気及び空気は、触媒の処理能力を超えないように、一定量ずつ排気が行われ、臭気は厨芥処理機を室内に設置しても支障無い程度に除去される。
【0005】
このような厨芥ごみを加熱して乾燥し減容処理する厨芥処理機としては、特開2001−194063号公報に示すものがある。このものは厨芥を乾燥する乾燥室と、この乾燥室内で熱風を循環して厨芥を乾燥させる熱風発生手段と、前記乾燥室からの排気を触媒によって酸化分解して脱臭する脱臭部と、前記乾燥室内に外気を導入する空気取り入れ口を備え、脱臭部は触媒を加熱する触媒加熱ヒーターを有し、触媒を活性化する温度に高め脱臭している。
【0006】
これをさらに図3を用いて説明すると、図において、51は厨芥を乾燥する乾燥室であり、内部に厨芥を入れる厨芥収納容器52、底部に熱風吹き出し口53を備え、蓋54によって密閉できる。
【0007】
前記厨芥収納容器52は、乾燥室51と着脱可能となっている。また、通気可能な材質、例えばメッシュ構造をなしており、熱風吹き出し口53から出てくる熱風が直接内部の厨芥に当たることができる。
【0008】
55は加熱手段でシーズヒーターやマイカにニクロム線を巻いたヒーター等で構成されている。
【0009】
58は厨芥を乾燥するための空気を送風するファンなどで構成された送風手段であり、該送風手段58から送られる風が前記乾燥室51の中の厨芥収納容器52内に送り込まれる構造となっている。
【0010】
61はこの循環経路中に設けた空気取り入れ口であり、外気を吸入して乾燥室51内に外気を供給する。この吸入は、前記送風手段58を構成するファンの吸い込む圧力にて生ずる負圧によって自然に行われる。
【0011】
62は同様に循環経路中に設けた空気排出口であり、前記送風手段58を構成するファンの吹き出す圧力及び前記加熱手段55で発生する熱の膨張圧によって、自然に外部へ空気を排出する。
【0012】
63は脱臭部であり、触媒加熱用ヒーター64及びハニカム状の触媒65で構成されていて、前記空気排出口62より排出されるガスは、この脱臭部63で脱臭され外気へ排出される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の厨芥ごみを加熱して乾燥し減容処理する厨芥処理機にあっては、加熱手段55を介して送風手段58により熱風を乾燥室51内の厨芥に吹き付け、循環経路中に設けた空気排出口62より外部に排出する際、触媒加熱用ヒーター64と触媒65を装備した脱臭部63を通過させ、前記厨芥から発生する蒸気を含んだガスに伴う臭気を軽減させて排出しているが、脱臭された排出ガスが高温のため外気を大量に取り入れ混合させ温度を下げて排出している。
【0014】
すなわち、触媒を加熱する触媒加熱用ヒーター64が厨芥の加熱、すなわち主目的の乾燥に利用されず、脱臭のみに利用されているため電力の利用効率が悪いという課題があった。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記従来の課題を解決するため、厨芥処理機の本体ケースと、該本体ケースの開口部を覆う本体蓋と、本体ケース内に取り付けられた外側固定容器と、該外側固定容器内に着脱自在に設置された厨芥収納容器と、該厨芥収納容器内の厨芥ごみを加熱する加熱手段と、厨芥収納容器内の厨芥ごみを撹拌する回転撹拌刃と、酸化触媒により厨芥収納容器から発生する臭気を脱臭する触媒脱臭器と、加熱手段によって加熱される熱風を厨芥収納容器内に送風する送風手段Aと、該送風手段Aの送風する風を加熱手段と該送風手段Aの間を循環させる第一風路と、該第一風路の風を外部に排気するための送風手段Bと、該送風手段Bからの風を外部に排気する排気口と、前記触媒脱臭器の出口より分岐して前記送風手段Bを介して前記排気口より外部に排気する第二風路とを備え、触媒脱臭器は第一風路内に設けたものとする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施例を図1、図2により説明する。
【0017】
図1において、1は厨芥処理機の本体ケースである。2はこの本体ケース1の上部に開閉自在に取り付けられた本体蓋で、後部の蓋ヒンジ2aにより本体ケース1の後部上方に枢支されている。
【0018】
3は本体ケース1内に取り付けられた外側固定容器である。4は厨芥収納容器で、外側固定容器3の内部に着脱自在に設置されている。
【0019】
5は該厨芥収納容器4に設けた凸部(別部品を取り付ける例もある)で、該厨芥収納容器4の内壁の下部に設けられている。
【0020】
6は回転撹拌刃で、厨芥収納容器4内の下部に設置されており、厨芥収納容器4内の厨芥を撹拌するほかに、該凸部5と連携して厨芥ごみを破砕するものである。
【0021】
7は被駆動回転軸で、厨芥収納容器4の底部に設けられ、その先端が回転撹拌刃6と連結しており、厨芥収納容器4の取り外しの際に容器ごと取り外されるものである。
【0022】
8は回転駆動軸で、外側固定容器3の底部に取り付けられており、被駆動回転軸7と着脱自在に連結して被駆動回転軸7に回転力を伝えるものである。
【0023】
9は電動モーターで、回転駆動軸8を回転させるための回転力を発生するものである。
【0024】
10は減速機構で、電動モーター9の回転力を減速して回転駆動軸8に伝達するものである。
【0025】
11は内蓋で、本体蓋2内の下面に位置し、厨芥収納容器4、及び外側固定容器3及び該外側固定容器3の上部開口部を覆うように設けられている。
【0026】
12は触媒脱臭器で、図2の縦断面図に示すように加熱手段13(シーズヒーターやマイカにニクロム線を巻いたヒーター等)と触媒14(例えばハニカム状セラミックにAtやPt等酸化触媒物質を付着させたもの)で構成され本体ケース1内に設けている。
【0027】
15は送風手段Aで、ターポファンやラジアルファンによるファン15aと、このファン15aを駆動するファンモーター15bとで横成され、本体ケース1内に設置されており、加熱手段13で加熱された空気を厨芥収納容器4内に送風するものである。
【0028】
16は内蓋11に開口加工された送風口、17は該送風口16とは別に内蓋11に開口加工された循環口で、触媒脱臭器12と、送風手段A15と、送風口16と、厨芥収納容器4及び循環口17とにより第一風路18を形成するものである。
【0029】
19は内蓋11の遮蔽板24に送風口16および循環口17とは別に開口加工された排気吸入口で、この排気吸入口19と本体ケース1内に設けた排気駆動モーター20にて駆動する送風手段B21と本体ケース1の外部に空気を排出する排気口22とにより第二風路23を形成するものである。
【0030】
24は遮蔽板で、該内蓋11内に設けており、送風口16と循環口17及び排気吸入口19を分離せしめるものである。
【0031】
本発明は上記の構成からなり、次にその動作について説明する。
【0032】
厨芥ごみが厨芥収納容器4内に投入されて乾燥運転が開始されると、まず、触媒脱臭器12内の加熱手段13が通電され、回転撹拌刃6の駆動用の電動モーター9が予め定められた時間だけ正転、逆転を繰り返す。
【0033】
また、送風手段15のファン15aを駆動するファンモーター15bが駆動し、加熱手段13で加熱された熱風が送風口16より厨芥収納容器4内に吹き出し、厨芥ごみに当てられた後、循環口17より触媒脱臭器12内に戻され、循環経路である第一風路18内を循環する。
【0034】
また、熱風は温度センサー(図示せず)により加熱手段13を通電制御して適温となるようにして厨芥収納容器4に吹き入れられる。
【0035】
また、この第一風路18内の循環風の一部を排気駆動モーター20の駆動による送風手段B21より排気吸入口19から吸引され、排気口22より本体ケース1内の空気と混合して温度を下げて外部に排出される。
【0036】
尚、該排気口22近傍に更に臭気の未浄化分を吸着するフィルター(ゼオライト等で図示せず)を設ける場合もある。
【0037】
この状態で厨芥ごみの乾燥が進行していくと、厨芥収納容器4内の厨芥ごみの含水率が下がり、乾燥状態を検知するセンサー(温度センサーや湿度センサー等で図示せず)にて検知し、加熱手段13への通電を止め、送風手段A15と送風手段B21のみの駆動で厨芥収納容器4と、乾燥された厨芥ごみと、本体ケース1とを適当な時間冷却し、その後電源をOFFして運転動作を終了する。
【0038】
したがって、厨芥収納容器4内に投入された厨芥ごみの乾燥中は、加熱手段13が通電され、触媒脱臭器12内の触媒14を加熱(触媒の最適活性化温度付近まで上昇させる)し、送風手段A15により厨芥ごみに熱風として当て、発生したガス・臭気を第一風路18で循環させ、触媒14を通過させることにより酸化反応を起こさせ、この時発生する反応熱をも第一風路18に送り込まれ、厨芥収納容器4の熱風作成エネルギーに利用できるため加熱効率が高まり、加熱手段13の通電を抑制することができる。
【0039】
また、排気口22より外部に排出する排気ガスは、第一風路18より取り出した後触媒脱臭器を通さずに済むため、触媒加熱用ヒーターによる温度上昇が無く、外部に排気するのに冷却用の混合空気が僅かで良く、排気部の安全性や構成部品の耐熱温度の制限も緩和できる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、厨芥収納容器内に入れた厨芥ごみを乾燥させるための加熱手段が触媒脱臭器内に設けられ、触媒脱臭器内の触媒の加熱と厨芥ごみを加熱する熱風の作成を兼用しており、また、送風手段と共に循環風路である第一風路を形成することで、加熱手段の発生熱量は厨芥ごみの乾燥のみではなく厨芥ごみから発生するガスや臭気の脱臭用触媒の加熱にも利用される。更に厨芥ごみから発生したガス・臭気が触媒にて酸化反応し、その際発生する反応熱をも厨芥ごみの乾燥に利用できるため電力の利用効率が良い。
【0041】
更に本体ケースの外部に排気する時の冷却用の混合空気は僅かで良く、排気部の安全性向上及び使用部品の耐熱温度を下げられ低コスト化が可能となる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における厨芥処理機の内部構造図である。
【図2】同、触媒脱臭器の縦断面図である。
【図3】従来例における厨芥処理機の縦断面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース
2 本体蓋
3 外側固定容器
4 厨芥収納容器
6 回転撹拌刃
12 触媒脱臭器
13 加熱手段
15 送風手段A
18 第一風路
21 送風手段B
22 排気口
23 第二風路
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般家庭や食堂、料理屋あるいはファーストフード店等で発生する厨芥ごみを乾燥して減容処理する厨芥処理機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の厨芥処理機としては、厨芥収納容器内に収容した厨芥ごみをバイオテクノロジー等によって処理し、堆肥化するバイオ式や、厨芥ごみを加熱して乾燥処理する乾燥式がある。
【0003】
バイオ式の厨芥処理機は、バクテリアの活性温度すなわち常温より若干高めの温度に設定することから加熱手段は小電力で良いが、機器が大型化することや、処理途中で多量の臭気が発生することから屋外設置が主流である。一部で触媒脱臭器と触媒専用加熱手段を設けた屋内設置可能タイプもあるが、やはり、大型で設置スペースに難をきたしている。
【0004】
乾燥式は、厨芥ごみを除々に加熱して乾燥させるもので、この時、臭気を含む水蒸気が発生するが、脱臭装置を用いて厨芥収納容器内の空気と共に少量ずつ脱臭装置を通して外部に放出するもので、この脱臭装置は、加熱した触媒の中に排気を通過させて臭気を除去するものである。従って、厨芥収納容器内の臭気を含む水蒸気及び空気は、触媒の処理能力を超えないように、一定量ずつ排気が行われ、臭気は厨芥処理機を室内に設置しても支障無い程度に除去される。
【0005】
このような厨芥ごみを加熱して乾燥し減容処理する厨芥処理機としては、特開2001−194063号公報に示すものがある。このものは厨芥を乾燥する乾燥室と、この乾燥室内で熱風を循環して厨芥を乾燥させる熱風発生手段と、前記乾燥室からの排気を触媒によって酸化分解して脱臭する脱臭部と、前記乾燥室内に外気を導入する空気取り入れ口を備え、脱臭部は触媒を加熱する触媒加熱ヒーターを有し、触媒を活性化する温度に高め脱臭している。
【0006】
これをさらに図3を用いて説明すると、図において、51は厨芥を乾燥する乾燥室であり、内部に厨芥を入れる厨芥収納容器52、底部に熱風吹き出し口53を備え、蓋54によって密閉できる。
【0007】
前記厨芥収納容器52は、乾燥室51と着脱可能となっている。また、通気可能な材質、例えばメッシュ構造をなしており、熱風吹き出し口53から出てくる熱風が直接内部の厨芥に当たることができる。
【0008】
55は加熱手段でシーズヒーターやマイカにニクロム線を巻いたヒーター等で構成されている。
【0009】
58は厨芥を乾燥するための空気を送風するファンなどで構成された送風手段であり、該送風手段58から送られる風が前記乾燥室51の中の厨芥収納容器52内に送り込まれる構造となっている。
【0010】
61はこの循環経路中に設けた空気取り入れ口であり、外気を吸入して乾燥室51内に外気を供給する。この吸入は、前記送風手段58を構成するファンの吸い込む圧力にて生ずる負圧によって自然に行われる。
【0011】
62は同様に循環経路中に設けた空気排出口であり、前記送風手段58を構成するファンの吹き出す圧力及び前記加熱手段55で発生する熱の膨張圧によって、自然に外部へ空気を排出する。
【0012】
63は脱臭部であり、触媒加熱用ヒーター64及びハニカム状の触媒65で構成されていて、前記空気排出口62より排出されるガスは、この脱臭部63で脱臭され外気へ排出される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の厨芥ごみを加熱して乾燥し減容処理する厨芥処理機にあっては、加熱手段55を介して送風手段58により熱風を乾燥室51内の厨芥に吹き付け、循環経路中に設けた空気排出口62より外部に排出する際、触媒加熱用ヒーター64と触媒65を装備した脱臭部63を通過させ、前記厨芥から発生する蒸気を含んだガスに伴う臭気を軽減させて排出しているが、脱臭された排出ガスが高温のため外気を大量に取り入れ混合させ温度を下げて排出している。
【0014】
すなわち、触媒を加熱する触媒加熱用ヒーター64が厨芥の加熱、すなわち主目的の乾燥に利用されず、脱臭のみに利用されているため電力の利用効率が悪いという課題があった。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記従来の課題を解決するため、厨芥処理機の本体ケースと、該本体ケースの開口部を覆う本体蓋と、本体ケース内に取り付けられた外側固定容器と、該外側固定容器内に着脱自在に設置された厨芥収納容器と、該厨芥収納容器内の厨芥ごみを加熱する加熱手段と、厨芥収納容器内の厨芥ごみを撹拌する回転撹拌刃と、酸化触媒により厨芥収納容器から発生する臭気を脱臭する触媒脱臭器と、加熱手段によって加熱される熱風を厨芥収納容器内に送風する送風手段Aと、該送風手段Aの送風する風を加熱手段と該送風手段Aの間を循環させる第一風路と、該第一風路の風を外部に排気するための送風手段Bと、該送風手段Bからの風を外部に排気する排気口と、前記触媒脱臭器の出口より分岐して前記送風手段Bを介して前記排気口より外部に排気する第二風路とを備え、触媒脱臭器は第一風路内に設けたものとする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施例を図1、図2により説明する。
【0017】
図1において、1は厨芥処理機の本体ケースである。2はこの本体ケース1の上部に開閉自在に取り付けられた本体蓋で、後部の蓋ヒンジ2aにより本体ケース1の後部上方に枢支されている。
【0018】
3は本体ケース1内に取り付けられた外側固定容器である。4は厨芥収納容器で、外側固定容器3の内部に着脱自在に設置されている。
【0019】
5は該厨芥収納容器4に設けた凸部(別部品を取り付ける例もある)で、該厨芥収納容器4の内壁の下部に設けられている。
【0020】
6は回転撹拌刃で、厨芥収納容器4内の下部に設置されており、厨芥収納容器4内の厨芥を撹拌するほかに、該凸部5と連携して厨芥ごみを破砕するものである。
【0021】
7は被駆動回転軸で、厨芥収納容器4の底部に設けられ、その先端が回転撹拌刃6と連結しており、厨芥収納容器4の取り外しの際に容器ごと取り外されるものである。
【0022】
8は回転駆動軸で、外側固定容器3の底部に取り付けられており、被駆動回転軸7と着脱自在に連結して被駆動回転軸7に回転力を伝えるものである。
【0023】
9は電動モーターで、回転駆動軸8を回転させるための回転力を発生するものである。
【0024】
10は減速機構で、電動モーター9の回転力を減速して回転駆動軸8に伝達するものである。
【0025】
11は内蓋で、本体蓋2内の下面に位置し、厨芥収納容器4、及び外側固定容器3及び該外側固定容器3の上部開口部を覆うように設けられている。
【0026】
12は触媒脱臭器で、図2の縦断面図に示すように加熱手段13(シーズヒーターやマイカにニクロム線を巻いたヒーター等)と触媒14(例えばハニカム状セラミックにAtやPt等酸化触媒物質を付着させたもの)で構成され本体ケース1内に設けている。
【0027】
15は送風手段Aで、ターポファンやラジアルファンによるファン15aと、このファン15aを駆動するファンモーター15bとで横成され、本体ケース1内に設置されており、加熱手段13で加熱された空気を厨芥収納容器4内に送風するものである。
【0028】
16は内蓋11に開口加工された送風口、17は該送風口16とは別に内蓋11に開口加工された循環口で、触媒脱臭器12と、送風手段A15と、送風口16と、厨芥収納容器4及び循環口17とにより第一風路18を形成するものである。
【0029】
19は内蓋11の遮蔽板24に送風口16および循環口17とは別に開口加工された排気吸入口で、この排気吸入口19と本体ケース1内に設けた排気駆動モーター20にて駆動する送風手段B21と本体ケース1の外部に空気を排出する排気口22とにより第二風路23を形成するものである。
【0030】
24は遮蔽板で、該内蓋11内に設けており、送風口16と循環口17及び排気吸入口19を分離せしめるものである。
【0031】
本発明は上記の構成からなり、次にその動作について説明する。
【0032】
厨芥ごみが厨芥収納容器4内に投入されて乾燥運転が開始されると、まず、触媒脱臭器12内の加熱手段13が通電され、回転撹拌刃6の駆動用の電動モーター9が予め定められた時間だけ正転、逆転を繰り返す。
【0033】
また、送風手段15のファン15aを駆動するファンモーター15bが駆動し、加熱手段13で加熱された熱風が送風口16より厨芥収納容器4内に吹き出し、厨芥ごみに当てられた後、循環口17より触媒脱臭器12内に戻され、循環経路である第一風路18内を循環する。
【0034】
また、熱風は温度センサー(図示せず)により加熱手段13を通電制御して適温となるようにして厨芥収納容器4に吹き入れられる。
【0035】
また、この第一風路18内の循環風の一部を排気駆動モーター20の駆動による送風手段B21より排気吸入口19から吸引され、排気口22より本体ケース1内の空気と混合して温度を下げて外部に排出される。
【0036】
尚、該排気口22近傍に更に臭気の未浄化分を吸着するフィルター(ゼオライト等で図示せず)を設ける場合もある。
【0037】
この状態で厨芥ごみの乾燥が進行していくと、厨芥収納容器4内の厨芥ごみの含水率が下がり、乾燥状態を検知するセンサー(温度センサーや湿度センサー等で図示せず)にて検知し、加熱手段13への通電を止め、送風手段A15と送風手段B21のみの駆動で厨芥収納容器4と、乾燥された厨芥ごみと、本体ケース1とを適当な時間冷却し、その後電源をOFFして運転動作を終了する。
【0038】
したがって、厨芥収納容器4内に投入された厨芥ごみの乾燥中は、加熱手段13が通電され、触媒脱臭器12内の触媒14を加熱(触媒の最適活性化温度付近まで上昇させる)し、送風手段A15により厨芥ごみに熱風として当て、発生したガス・臭気を第一風路18で循環させ、触媒14を通過させることにより酸化反応を起こさせ、この時発生する反応熱をも第一風路18に送り込まれ、厨芥収納容器4の熱風作成エネルギーに利用できるため加熱効率が高まり、加熱手段13の通電を抑制することができる。
【0039】
また、排気口22より外部に排出する排気ガスは、第一風路18より取り出した後触媒脱臭器を通さずに済むため、触媒加熱用ヒーターによる温度上昇が無く、外部に排気するのに冷却用の混合空気が僅かで良く、排気部の安全性や構成部品の耐熱温度の制限も緩和できる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、厨芥収納容器内に入れた厨芥ごみを乾燥させるための加熱手段が触媒脱臭器内に設けられ、触媒脱臭器内の触媒の加熱と厨芥ごみを加熱する熱風の作成を兼用しており、また、送風手段と共に循環風路である第一風路を形成することで、加熱手段の発生熱量は厨芥ごみの乾燥のみではなく厨芥ごみから発生するガスや臭気の脱臭用触媒の加熱にも利用される。更に厨芥ごみから発生したガス・臭気が触媒にて酸化反応し、その際発生する反応熱をも厨芥ごみの乾燥に利用できるため電力の利用効率が良い。
【0041】
更に本体ケースの外部に排気する時の冷却用の混合空気は僅かで良く、排気部の安全性向上及び使用部品の耐熱温度を下げられ低コスト化が可能となる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における厨芥処理機の内部構造図である。
【図2】同、触媒脱臭器の縦断面図である。
【図3】従来例における厨芥処理機の縦断面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース
2 本体蓋
3 外側固定容器
4 厨芥収納容器
6 回転撹拌刃
12 触媒脱臭器
13 加熱手段
15 送風手段A
18 第一風路
21 送風手段B
22 排気口
23 第二風路
Claims (2)
- 厨芥処理機の本体ケース(1)と、該本体ケース(1)の開口部を覆う本体蓋(2)と、本体ケース(1)内に取り付けられた外側固定容器(3)と、該外側固定容器(3)内に着脱自在に設置された厨芥収納容器(4)と、該厨芥収納容器(4)内の厨芥ごみを加熱する加熱手段(13)と、厨芥収納容器(4)内の厨芥ごみを撹拌する回転撹拌刃(6)と、酸化触媒により厨芥収納容器(4)から発生する臭気を脱臭する触媒脱臭器(12)と、加熱手段(13)によって加熱される熱風を厨芥収納容器(4)内に送風する送風手段A(15)と、該送風手段A(15)の送風する風を加熱手段(13)と該送風手段A(15)の間を循環させる第一風路(18)と、該第一風路(18)の風を外部に排気するための送風手段B(21)と、該送風手段B(21)からの風を外部に排気する排気口(22)と、前記触媒脱臭器(12)の出口より分岐して前記送風手段B(21)を介して前記排気口(22)より外部に排気する第二風路(23)とを備え、触媒脱臭器(12)は第一風路(18)内に設けたことを特徴とする厨芥処理機。
- 加熱手段(13)を触媒脱臭器(12)内に設け、熱風の生成と触媒脱臭器(12)の触媒加熱とを兼用としたことを特徴とする請求項1記載の厨芥処理機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002214743A JP2004050139A (ja) | 2002-07-24 | 2002-07-24 | 厨芥処理機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002214743A JP2004050139A (ja) | 2002-07-24 | 2002-07-24 | 厨芥処理機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004050139A true JP2004050139A (ja) | 2004-02-19 |
Family
ID=31936955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002214743A Pending JP2004050139A (ja) | 2002-07-24 | 2002-07-24 | 厨芥処理機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004050139A (ja) |
-
2002
- 2002-07-24 JP JP2002214743A patent/JP2004050139A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20050525 |