JP2004049667A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】操作用ケーブル71を挿通させる部分と、蛍光灯用ケーブル72を挿通させる部分とを仕切る仕切壁部76をケーブルダクト73に設け、これにより、操作用ケーブル71と蛍光灯用ケーブル72とが過度に接近することを防止し、操作用ケーブル71と蛍光灯用ケーブル72とを一のケーブルダクト73内に収納して配線することを可能とし、複数の留め具でケーブルを配線する場合に比べて、ネジ止め箇所を大幅に減少させる。このため、ケーブル71, 72の配線作業、取外作業及び再配線作業に手間がかからず、組立作業及びメンテナンスを容易にできる。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機用の筐体内部に、内部装置を操作するための操作用ケーブルと、バックライトの光源である蛍光灯を点灯させるための蛍光灯用ケーブルとが配線された遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機が利用されている。このうち、スロットマシンは、回転駆動させた複数の回転リールを適宜停止させた際に、これらの回転リールに表示された図柄が特定の組合せとなったときに当選とする遊技機である。
このようなスロットマシンは、正面側に開口する筺形の本体キャビネットと、本体キャビネットの開口部を開閉自在に塞ぐ前扉とを備えている。このうち、本体キャビネットの内部には、前述の回転リールを有するリールユニット、遊技用のメダルを貯めておくホッパーユニット、並びにリールユニット及びホッパーユニット等の動作を制御するための基板等が設置されている。
【0003】
スロットマシンの前扉には、スロットマシンの機種名等の標章を鮮明に表示するための下パネル装置が設けられている。この下パネル装置には、前扉の内部を前後に仕切るように配置された奥前板と、標章が表面に描かれた下パネルと、この下パネルの裏側から光を照射する蛍光灯とが設けられている。
また、本体キャビネット内には、ホッパーユニット等の内部装置を操作するために、前述の内部装置と制御用の基板等とを電気的に接続する操作用ケーブルと、バックライトの光源である蛍光灯を点灯させるために、蛍光灯に電力を供給する蛍光灯用ケーブルとが配線されている。
【0004】
ここで、本体キャビネットの裏側に配置された裏板の内面には、操作用ケーブル及び蛍光灯用ケーブルが束になって配線されている。これらの束の各々は、上下方向に延びるとともに、当該裏板内面に適宜分散されて配置されている。そして、操作用ケーブル及び蛍光灯用ケーブルの各束を前述の裏板内面に固定するにあたり、専用の留め具を使用している。すなわち、1束あたり3個程度の専用留め具を離間させるとともにケーブルの束の上から被せるように配置し、この状態で、各留め具を2個のネジで裏板内面に固定し、これにより、各束の裏板内面への固定を行っている。
【0005】
この際、蛍光灯用ケーブルからは、電気的雑音、特に、蛍光灯の点灯時には、著しい電気的雑音が発生するので、操作用ケーブルと蛍光灯用ケーブルとを別々の束にまとめている。これにより、蛍光灯用ケーブルから電気的雑音が発生しても、操作用ケーブルに著しい悪影響が及ばないようにしている。
このようなケーブルの配線は、スロットマシンに限らず、蛍光灯を備えた遊技機全般に利用することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述のようなケーブル配線が施された遊技機では、少なくとも操作用ケーブルの束と蛍光灯用ケーブルの束との二つの束が設けられ、各束に複数の留め具が必要となり、留め具毎に二つのネジ止め箇所が発生する。このため、ネジ止め箇所が多くなり、配線作業に手間がかかり、その組立作業が煩雑となるという問題点がある。
また、ケーブルの取外作業及び再配線作業にも手間がかかるため、遊技機の分解作業及び再組立作業も煩雑となり、遊技機のメンテナンスが面倒になるという問題点もある。
【0007】
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ケーブルの配線作業、取外作業及び再配線作業に手間がかからず、組立作業及びメンテナンスが容易に行える遊技機を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0009】
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、遊技機用の筐体(10)内部に、内部装置を操作するための操作用ケーブル(71)と、バックライトの光源である蛍光灯(62)を点灯させるための蛍光灯用ケーブル(72)とが配線された遊技機(1)であって、前記操作用ケーブル(71)及び前記蛍光灯用ケーブル(72)を内部に挿通させるケーブルダクト(73)とが設けられ、前記ケーブルダクト(73)には、前記操作用ケーブル(71)を挿通させる部分と、前記蛍光灯用ケーブル(72)を挿通させる部分とを仕切る仕切壁部(76)が設けられていることを特徴とする。
【0010】
(作用)
本発明によれば、操作用ケーブル(71)を挿通させる部分と、前記蛍光灯用ケーブル(72)を挿通させる部分とを仕切る仕切壁部(76)により、操作用ケーブル(71)と蛍光灯用ケーブル(72)とが過度に接近することが防止されるので、操作用ケーブル(71)と蛍光灯用ケーブル(72)とを一のケーブルダクト(73)内に収納して配線することが可能となり、複数の留め具でケーブルを配線する場合に比べて、ネジ止め箇所が大幅に減少する。このため、ケーブル(71), (72)の配線作業、取外作業及び再配線作業に手間がかからず、組立作業及びメンテナンスが容易に行えるようになる。
【0011】
なお、ケーブルダクト(73)及び仕切壁部(76)の材質として、電気伝導性に優れたもの又は透磁率の高いものを採用すれば、蛍光灯用ケーブル(72)から電気的雑音が発生しても、仕切壁部(76)等が電気的雑音を確実に遮蔽し、操作用ケーブル(71)に到達する電気的雑音が大幅に抑制される。このため、蛍光灯用ケーブル(72)と操作用ケーブル(71)とが距離的に近接配置されていても、蛍光灯用ケーブル(72)からの電気的雑音による操作用ケーブル(71)への悪影響が抑制される。
【0012】
また、従来の留め具で配線したのでは、筐体(10)の内部空間において、操作用ケーブル(71)及び蛍光灯用ケーブル(72)が露出した状態となる。ここで、筐体(10)の内部空間は、一般的に狭いので、組立作業やメンテナンス時において、筐体(10)の扉を開閉したり、鋭い刃等を有する金属製工具を使用すると、露出している操作用ケーブル(71)及び蛍光灯用ケーブル(72)が損傷するおそれがある。一方、本発明では、操作用ケーブル(71)及び蛍光灯用ケーブル(72)がケーブルダクト(73)の内部に収納されるので、筐体(10)の扉を開閉したり、金属製工具を使用しても、操作用ケーブル(71)及び蛍光灯用ケーブル(72)が保護され、その損傷のおそれがなくなる。
【0013】
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記ケーブルダクト(73)が、両端縁に沿って一対の側壁(74A), (75A)が形成された溝形状のベース部品(74)及びカバー部品(75)を備え、前記ベース部品(74)及び前記カバー部品(75)は、互いの溝形を対向させた状態で組み合わされて筒状のケーブルダクト(73)を形成するものであることを特徴とする。
(作用)
本発明によれば、操作用ケーブル(71)及び蛍光灯用ケーブル(72)の配線を行うにあたり、ベース部品(74)を筐体(10)の裏板(15)内面等に取り付けた後、ベース部品(74)の側壁(74A) の間に操作用ケーブル(71)及び蛍光灯用ケーブル(72)を配置し、この状態で、ベース部品(74)にカバー部品(75)を被せて嵌合すれば、ベース部品(74)及びカバー部品(75)が、内部に操作用ケーブル(71)及び蛍光灯用ケーブル(72)を収納した筒状のケーブルダクト(73)となる。これにより、ケーブルダクト(73)の組立作業に伴って、操作用ケーブル(71)及び蛍光灯用ケーブル(72)の配線作業が行われるようになり、操作用ケーブル(71)及び蛍光灯用ケーブル(72)の配線作業に要する時間が短縮される。
【0014】
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、上記した請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記ベース部品(74)及び前記カバー部品(75)は、一方の側壁(74A), (75A)が、他方の側壁(75A), (74A)の間に嵌り込んだ状態で組み合わされ、且つ、前記ベース部品(74)及び前記カバー部品(75)の側壁(74A), (75A)には、互いに係止しあう鉤部(74B), (75B)が形成されていることを特徴とする。
【0015】
(作用)
本発明によれば、ベース部品(74)とカバー部品(75)とを組み合わせて筒状のケーブルダクト(73)を組み立てるにあたり、工具や治具をまったく必要としないので、この点からも、ケーブル(71), (72)の配線作業、取外作業及び再配線作業に手間がかからず、組立作業及びメンテナンスが容易に行えるようになる。そのうえ、カバー部品(75)をベース部品(74)に嵌め込んでしまえば、カバー部品(75)がベース部品(74)から不意に外れたりしないので、組立作業やメンテナンスの際に、扉の開閉や工具の使用により、操作用ケーブル(71)及び蛍光灯用ケーブル(72)が損傷するおそれがなく、操作用ケーブル(71)及び蛍光灯用ケーブル(72)の保護が確実に行えるようになる。
【0016】
(請求項4)
(特徴点)
請求項4記載の発明は、上記した請求項2又は3記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、互いに対向する位置に設けられるとともに、その頂上から前記カバー部品(75)に向かって突出する複数の鉤状突部(83)を、前記ベース部品(74)の側壁(74A) の各々が備え、これらの鉤状突部(83)は、互いに対向する位置に設けられたもの同士の先端部分が互いに近づく方向に折れ曲がっていることを特徴とする。
【0017】
(作用)
本発明によれば、ベース部品(74)の内部に操作用ケーブル(71)及び蛍光灯用ケーブル(72)を収納すると、鉤状突部(83)の間に操作用ケーブル(71)及び蛍光灯用ケーブル(72)が保持され、操作用ケーブル(71)及び蛍光灯用ケーブル(72)がベース部品(74)からはみ出したりしない。これにより、ベース部品(74)にカバー部品(75)を被せて嵌合する際に、ベース部品(74)とカバー部品(75)との間に操作用ケーブル(71)及び蛍光灯用ケーブル(72)が挟まることがなく、ベース部品(74)にカバー部品(75)を容易に嵌合でき、操作用ケーブル(71)及び蛍光灯用ケーブル(72)の配線がさらに容易に行えるようになる。
【0018】
(請求項5)
(特徴点)
請求項5記載の発明は、上記した請求項2又は3記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項5記載の発明は、前記ベース部品(74)の側壁(74A) 及び前記仕切壁部(76)の頂端縁が前記カバー部品(75)の裏面(75C) に達して接することが可能な寸法に、前記ベース部品(74)の側壁(74A) 及び前記仕切壁部(76)の高さ寸法が設定されていることを特徴とする。
【0019】
(作用)
本発明によれば、ケーブルダクト(73)の内部の密閉度、及び、仕切壁部(76)によって仕切られた空間同士の密閉度が向上する。このため、ケーブルダクト(73)及び仕切壁部(76)の材質として、電気伝導性に優れたもの又は透磁率の高いものを採用した場合、ケーブルダクト(73)の外部で発生した電気的雑音や、蛍光灯用ケーブル(72)から発生した電気的雑音を遮蔽する雑音遮蔽性能が向上し、電気的雑音による操作用ケーブル(71)への悪影響が抑制される。
【0020】
(請求項6)
(特徴点)
請求項6記載の発明は、上記した請求項4又は5記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項6記載の発明は、前記仕切壁部(76)が、前記ケーブルダクト(73)に応じた全長を有するとともに、前記ベース部品(74)に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
【0021】
(作用)
請求項4に記載したようにベース部品(74)の両側に鉤状突部(83)を設けると、その内部に収納された操作用ケーブル(71)及び蛍光灯用ケーブル(72)をベース部品(74)から取り外す際に、鉤状突部(83)に操作用ケーブル(71)及び蛍光灯用ケーブル(72)が引っ掛かりやすく、その取外作業が面倒になる。ここで、本発明のように、仕切壁部(76)をベース部品(74)から取り外せるようにすれば、仕切壁部(76)をベース部品(74)から取り外すことにより、鉤状突部(83)に引っ掛からない位置まで操作用ケーブル(71)及び蛍光灯用ケーブル(72)を移動することができ、当該位置に移動させた状態で、操作用ケーブル(71)及び蛍光灯用ケーブル(72)を取り外せば、取外作業が容易に行えるようになる。
【0022】
(請求項7)
(特徴点)
請求項7記載の発明は、上記した請求項6記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項7記載の発明は、前記仕切壁部(76)が、前記ケーブルダクト(73)の幅方向について位置変更可能に取り付けられていることを特徴とする。
【0023】
(作用)
本発明によれば、ケーブルダクト(73)の幅方向における仕切壁部(76)の位置が変更できるので、幅方向における適宜な位置に仕切壁部(76)を配置することで、ケーブルダクト(73)の内部において、仕切壁部(76)により仕切られた二つの空間は、挿通されるケーブル(71),(72)の用途、種類及び太さに応じた容積に設定でき、ケーブルダクト(73)の使い勝手を一層向上することが可能となる。
【0024】
(請求項8)
(特徴点)
請求項8記載の発明は、上記した請求項4又は5記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項8記載の発明は、前記仕切壁部(76A) が、前記ケーブルダクト(73)に応じた全長を有するとともに、前記ベース部品(74)に一体成形されたものであることを特徴とする。
【0025】
(作用)
本発明によれば、押出成形法等により、仕切壁部(76A) が一体化されたベース部品(74)を容易に製造することが可能となり、ケーブルダクト(73)を構成する部品数が低減されるので、ケーブルダクト(73)の製造の簡略化が図れるようになり、製造コストの低減が可能となる。
【0026】
(請求項9)
(特徴点)
請求項9記載の発明は、上記した請求項1乃至8のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項9記載の発明は、前記筐体(10)および前記ケーブルダクト(73)が、互いに凹凸嵌合する嵌合部(80), (79)を有し、前記ケーブルダクト(73)は、その嵌合部(79)が前記筐体(10)の嵌合部(79)に嵌合した状態で当該筐体(10)に取り付けられていることを特徴とする。
【0027】
(作用)
本発明によれば、筐体(10)にケーブルダクト(73)をネジで取り付けるにあたり、互いに凹凸嵌合する嵌合部(80), (79)を複数設ければ、凹凸嵌合により、筐体(10)に対してケーブルダクト(73)の位置決めが行えるようになるうえ、前記ネジ(81)の回転操作時におけるケーブルダクト(73)の回転止めも行えるようになるので、筐体(10)へのケーブルダクト(73)の取付作業が迅速に行え、取付作業時間の短縮が可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
(図面の説明)
図1乃至図5は、本発明の実施の一形態を示すものである。図1は本実施形態に係るスロットマシンの全体を示す斜視図、図2及び図3は前記スロットマシンを示す分解斜視図、図4は前記本実施形態に係る筐体としての本体キャビネットを示す一部破断した斜視図、図5は本実施形態に係るケーブルダクトを示す断面図である。
【0029】
本実施形態に係るスロットマシン1は、図1乃至図3に示すように、正面側に開口部11を有する筐状の本体キャビネット10と、本体キャビネット10の内部に着脱自在に設けられる交換ユニット20と、本体キャビネット10の開口部11の上半分を開閉可能に塞ぐ上部前扉30と、開口部11の下半分を開閉可能に塞ぐ下部前扉40とを備えている。
【0030】
(本体キャビネット10)
本体キャビネット10は、底部に配置された底板12、両側に配置された一対の側板13、頂部に配置された天板14及び裏側に配置された裏板15を有する筺体である。本体キャビネット10の高さ方向における略中央部分には、一対の側板13の間に水平に架け渡された中板16が設けられている。そして、この中板16の下面には電源ユニット2が設けられ、底板12にはホッパーユニット3が固定されている。また、左方の側板13の正面側の端縁には、下部前扉40を回動自在に支持する回動支持部17が設けられている。
【0031】
ここで、電源ユニット2は、中板16の下面に、取り付け板等を介して取り付けられている。電源ユニット2には、図示しない電源装置と、遊技店の操作員が種々の設定を行うために、図示しない設定用操作卓とが設けられている。
電源ユニット2及びホッパーユニット3は、異なる交換ユニット20に対しても共通に利用できるものである。換言すれば、交換ユニット20を他の種類の交換ユニット20に交換するにあたり、電源ユニット2及びホッパーユニット3は、別のものへの交換が不要となっている。
【0032】
(交換ユニット20)
交換ユニット20は、図3に示すように、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体としての枠体21と、この枠体21に固定されたリールユニット22と、各種の電子回路が形成されている基板ユニット23とを備えたものである。
このうち、リールユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リール24と、これらの回転リール24を回転駆動する図示しない駆動モータとを有している。また、基板ユニット23には、スロットマシン1の遊技動作等を制御するための主基板と、各種演出を行うための副基板とが設けられている。
【0033】
ここで、本体キャビネット10に設けられた各側板13の内側の面には、交換ユニット20の枠体21を係止可能な固定装置5が設けられている。交換ユニット20は、本体キャビネット10の中板16の上に載置され、この状態で固定装置5に係止されることにより、本体キャビネット10の内部に収納・固定されるものである。そして、固定装置5は、所定の操作が行われることにより、本体キャビネット10との係止が解除されるようになっている。固定装置5は、所定の操作が行われることにより、本体キャビネット10との係止が解除可能となっている。本体キャビネット10は、固定装置5による係止が解除されると、本体キャビネット10から取り外して分離することが可能となっている。また、交換ユニット20の枠体21には、上部前扉30を回動自在に支持する回動支持部25が設けられている。この回動支持部25により、交換ユニット20は、上部前扉30が装着された状態で、本体キャビネット10に対して着脱することが可能となっている。
【0034】
(上部前扉30)
上部前扉30は、図2及び図3に示すように、交換ユニット20の枠体21に一端縁側が回動自在に支持され、且つ、他端縁側がラッチ装置31によりロック可能となった扉体である。また、上部前扉30は、図1乃至図3に示すように、回転リール24の図柄を正面側から見るために、略中央部に形成された図柄表示窓32と、この図柄表示窓32の周囲に設けられた飾り部33と、種々の表示を行うための表示装置34とを備えている。このうち、飾り部33としては、ランプ等の発光体を含んで構成され、入賞の報知等の演出時に発光体を点滅させるものを採用することが好ましい。また、表示装置34としては、7セグメントLED等により数字の表示が可能となった表示装置、あるいは、数字や文字だけでなく、画像の表示までもが可能となった液晶パネルやCRTを利用した表示装置が採用できる。
【0035】
(下部前扉40)
下部前扉40は、図2及び図3に示すように、本体キャビネット10の側板13に一端縁側が回動自在に支持され、且つ、他端縁側がラッチ装置41によりロック可能となった扉体である。下部前扉40の奥行き寸法、換言すると、厚さは、上部前扉30よりも大きくされている。
ここで、前扉を構成する上部前扉30及び下部前扉40のうち、下部前扉40に、後述する下パネル装置60が装着されている。
また、図1に示すように、閉鎖状態においては、下部前扉40は、前面が上部前扉30の前面よりも前方に迫り出している。このため、下部前扉40の上面は、上部前扉30の前面から水平に突出した略水平面となっている。この下部前扉40の上面付近には、スロットマシン1の遊技操作を行うための操作部50が設けられている。操作部50の下方には、当該下部前扉40の正面部分を覆うように装着された下パネル装置60が設けられている。さらに、下パネル装置60の下方には、払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け42が設けられている。
【0036】
操作部50には、右側から、下部前扉40の施錠を行う鍵が差し込まれる鍵穴51と、遊技用メダルが投入されるメダル投入口52と、回転リール24の回転を停止させるストップスイッチ53と、メダル投入口52に投入されたメダルのうち該ゲームに賭けるメダルの枚数を設定するためのベットスイッチ54と、回転リール24の回転を開始させるスタートスイッチ55とが設けられている。
【0037】
また、下部前扉40の裏面側には、図2に示すように、メダル投入口52から投入されたメダルを誘導しながらメダルの真贋を判定するためのメダルセレクタ43が設けられている。そして、下部前扉40の裏面下部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ44が設けられている。
【0038】
下パネル装置60は、図1及び図3に示すように、文字及び図の少なくとも一方からなる標章、例えば、スロットマシン1の機種名を鮮明に表示するものとなっている。このために、下パネル装置60には、透光性を有するとともに、標章が描かれた下パネル61と、下パネル61の裏側に配置されたバックライトの光源である蛍光灯62とが設けられている。
【0039】
(電気配線)
図4に示すように、本体キャビネット10に設けられた裏板15の内側面には、上下方向に延びるとともに、二種類のケーブル71, 72を有するケーブル束70が二束配線されている。ここで、ケーブル71, 72の一方は、ホッパーユニット3等の内部装置を操作するために、当該内部装置と基板ユニット23とを電気的に接続する操作用ケーブル71である。ケーブル71, 72の他方は、バックライトの光源である蛍光灯62を点灯させるために、蛍光灯62に電力を供給する蛍光灯用ケーブル72である。また、裏板15の内側面には、操作用ケーブル71及び前記蛍光灯用ケーブル72を内部に挿通させるケーブルダクト73が設けられている。
【0040】
ケーブルダクト73は、図4及び図5に示すように、裏板15の内側面に固定されるベース部品74と、このベース部品74を覆うカバー部品75とを組み合わせた筒状のものである。ベース部品74は、両端縁に沿って一対の側壁74A が形成された溝形状のものである。カバー部品75は、ベース部品74と同様に、両端縁に沿って一対の側壁75A が形成された溝形状のものである。そして、ベース部品74及びカバー部品75は、互いの溝形を対向させた状態で組み合わされている。
【0041】
この際、ベース部品74及びカバー部品75は、ベース部品74に設けられた一対の側壁74A が、カバー部品75に設けられた一対の側壁75A の間に嵌り込んだ状態で組み合わされている。そして、これらの側壁74A, 75Aには、一対の側壁75A の間に一対の側壁74A が嵌り込むと、互いに係止しあう鉤部74B, 75Bが形成されている。換言すれば、側壁74A には、当該側壁74A の外側面から外側へ突出する鉤部74B が形成され、側壁75A には、当該側壁75A の内側面から内側へ突出する鉤部75B が形成されている。
【0042】
また、ケーブルダクト73には、操作用ケーブル71を挿通させる部分と、蛍光灯用ケーブル72を挿通させる部分とを仕切る仕切壁部76が設けられている。仕切壁部76は、ケーブルダクト73に応じた全長を有する細長い長方形状の平板状部材である。ベース部品74の溝形の底部74C には、図5に示すように、仕切壁部76の取付位置に沿って一対の立ち上がり部77が設けられている。これらの立ち上がり部77の間は、溝部78となっている。仕切壁部76は、その一端縁が溝部78に嵌合され、これにより、ベース部品74に着脱可能に取り付けられている。
【0043】
さらに、ケーブルダクト73は、底部74C から本体キャビネット10の裏板15へ向かって突出するとともに、平面形状が円形となった凸部79を二個備えている。一方、裏板15には、凸部79と嵌合する凹部80が設けられている。これらの凸部79および凹部80は、互いに凹凸嵌合する嵌合部である。このうち、凸部79は、底部74C を貫通してネジ81を挿通させる挿通孔82を有している。この挿通孔82は、裏板15とは反対側の端部が拡径され、この拡径された端部にネジ81の頭部が収納されている。ケーブルダクト73は、凸部79を裏板15の凹部80に嵌合させた状態で、挿通孔82の挿通されたネジ81を裏板15に螺合させることにより、本体キャビネット10に取り付けられている。
【0044】
また、ベース部品74の側壁74A の各々は、互いに対向する位置に設けられるとともに、該側壁74A の頂上からカバー部品75に向かって突出する複数の鉤状突部83を備えたものとなっている。これらの鉤状突部83は、互いに対向する位置に設けられたもの同士の先端部分84が互いに近づく方向に折れ曲がっている。
【0045】
以上において、ベース部品74、カバー部品75及び仕切壁部76は、合成樹脂の成形品である。このうち、ベース部品74は、射出成形品であり、カバー部品75及び仕切壁部76は、押出成形品である。
【0046】
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、操作用ケーブル71を挿通させる部分と、蛍光灯用ケーブル72を挿通させる部分とを仕切る仕切壁部76をケーブルダクト73に設け、同一のケーブルダクト73内に収納した操作用ケーブル71及び蛍光灯用ケーブル72が互いに過度に接近しないようにしたので、蛍光灯用ケーブル72から発生する電気的雑音による影響が操作用ケーブル71に及ばず、操作用ケーブル71と蛍光灯用ケーブル72とを一のケーブルダクト73内に収納して配線することができる。このため、従来のように複数の留め具でケーブル71, 72を配線する場合に比べて、ネジ止め箇所が大幅に減少し、ケーブル71, 72の配線作業、取外作業及び再配線作業に手間がかからず、組立作業及びメンテナンスを容易に行うことができる。
【0047】
また、従来の留め具で配線したのでは、本体キャビネット10の狭い内部空間において、操作用ケーブル71及び蛍光灯用ケーブル72が露出した状態となるのに対し、本実施形態では、操作用ケーブル71及び蛍光灯用ケーブル72がケーブルダクト73の内部に隠蔽された状態となる。このため、組立作業やメンテナンス時において、前扉30, 40を開閉したり、鋭い刃等を有する金属製工具を使用しても、操作用ケーブル71及び蛍光灯用ケーブル72の損傷を未然に防止できる。
【0048】
さらに、溝形状のベース部品74及びカバー部品75を採用し、本体キャビネット10に設けられた裏板15の内面にベース部品74を取り付けた後、ベース部品74の側壁74A の間にケーブル71, 72を配置し、この状態で、ベース部品74にカバー部品75を被せて嵌合することにより、ベース部品74及びカバー部品75の間にケーブル71, 72を配置した状態で、筒状のケーブルダクト73の組み立てを行うようにしたので、ケーブルダクト73の組立作業に伴って、操作用ケーブル71及び蛍光灯用ケーブル72の配線作業が行われるようになり、操作用ケーブル71及び蛍光灯用ケーブル72の配線作業に要する時間を短縮できる。
【0049】
また、ベース部品74の側壁74A をカバー部品75の側壁75A の間に嵌り込むようにするとともに、ベース部品74の側壁74A 及びカバー部品75の側壁75A に、互いに係止しあう鉤部74B, 75Bを形成したので、ケーブルダクト73を組み立てるにあたり、工具や治具がまったく不要となり、ケーブル71, 72の配線作業、取外作業及び再配線作業に手間がかからず、組立作業及びメンテナンスを容易に行うことができる。そのうえ、カバー部品75をベース部品74に嵌め込んでしまえば、カバー部品75がベース部品74から不意に外れたりしない。このため、組立作業やメンテナンスの際に、前扉30, 40の開閉や工具の使用により、操作用ケーブル71及び蛍光灯用ケーブル72が損傷するおそれがなく、操作用ケーブル71及び蛍光灯用ケーブル72を確実に保護することができる。
【0050】
さらに、ベース部品74の内部に収納した操作用ケーブル71及び蛍光灯用ケーブル72を保持する鉤状突部83を設け、操作用ケーブル71及び蛍光灯用ケーブル72がベース部品74からはみ出ないようにしたので、ベース部品74にカバー部品75を被せて嵌合する際に、ベース部品74とカバー部品75との間に操作用ケーブル71及び蛍光灯用ケーブル72が挟まることがなく、ベース部品74にカバー部品75を容易に嵌合でき、操作用ケーブル71及び蛍光灯用ケーブル72の配線作業をさらに容易に行うことができる。
【0051】
また、ケーブルダクト73に応じた全長を有する仕切壁部76をベース部品74に着脱可能に取り付け、仕切壁部76をベース部品74から取り外し、鉤状突部83に引っ掛からない位置まで操作用ケーブル71及び蛍光灯用ケーブル72を移動し、この状態で、ケーブル71, 72を取り外すようにしたので、ケーブル71, 72を取り外す際に、ケーブル71, 72が鉤状突部83に引っ掛かることがなくなり、操作用ケーブル71及び蛍光灯用ケーブル72の取外作業を容易に行うことができる。
【0052】
さらに、ケーブルダクト73の底部74C に凸部79を二箇所設け、本体キャビネット10の裏板15に、凸部79と嵌合する凹部80を設け、これらの凸部79および凹部80を互いに凹凸嵌合させ、この状態で、挿通孔82の挿通されたネジ81を裏板15に螺合させることにより、ケーブルダクト73を本体キャビネット10に取り付けるようにしたので、本体キャビネット10に対するケーブルダクト73の位置決めが行え、しかも、ネジ81の回転操作時にケーブルダクト73が回転止めされるようになり、本体キャビネット10へのケーブルダクト73の取付作業が迅速に行え、取付作業時間を短縮することができる。
【0053】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
すなわち、筐体およびケーブルダクトに設けられて、互いに凹凸嵌合する嵌合部としては、ケーブルダクトの底部の表面から部分的に突出する凸部と、この凸部に対応して筐体の裏板内側面を凹ませた凹部に限らず、図6に示すように、ケーブルダクト73側の底部74D 全体を凸部とし、この凸部となる底部74D に対応して筐体である本体キャビネット10に設けられた裏板15の内側面を凹ませた凹部80A でもよく、あるいは、筐体側に凸部を設け、ケーブルダクト側に凹部を設けてもよく、互いに凹凸嵌合する嵌合部の具体的な構造は、実施にあたり適宜選択できる。
【0054】
また、ケーブルダクトの仕切壁部としては、ベース部品に着脱可能に取り付けられているものに限らず、カバー部品に着脱可能に取り付けられているものでもよく、あるいは、図6に示すように、ベース部品74及びカバー部品75のいずれか一方に、一体成形された仕切壁部76A でもよい。
【0055】
さらに、ケーブルダクトの仕切壁部としては、ケーブルダクトの幅方向における所定の位置に取り付けられるものに限らず、ケーブルダクトの幅方向について位置変更可能に取り付けられるものでもよい。例えば、図7に示すように、ベース部品74の溝形の底部74C に3本以上の立ち上がり部77が設けられている。これにより、ケーブルダクト73の幅方向に沿って複数の溝部78が形成されている。仕切壁部76の一端縁は、複数の溝部78のうちの一に選択的に嵌合されるようになっている。これにより、仕切壁部76は、ケーブルダクト73の幅方向について位置変更可能に取り付けられるようになっている。
このようにすれば、ケーブルダクト73の幅方向における仕切壁部76の位置が変更できるので、幅方向における適宜な位置に仕切壁部76を配置することで、ケーブルダクト73の内部において、仕切壁部76により仕切られた二つの空間は、挿通されるケーブル71,72の用途、種類及び太さに応じた容積に設定でき、ケーブルダクト73の使い勝手を一層向上することができる。
【0056】
また、ベース部品の側壁及び仕切壁部としては、背が低く、その頂端縁がカバー部品の裏面に到達しないものに限らず、その頂端縁がカバー部品の裏面に達して接することが可能な寸法に、その高さ寸法が設定されているものでもよい。例えば、図8に示すように、ベース部品74の側壁74A は、頂部から鉤状突部83が省略されたものであり、その頂端縁がカバー部品75の裏面75C に達して接するように、その高さ寸法が設定されている。仕切壁部76は、側壁74A と同様に、その頂端縁がカバー部品75の裏面75C に達して接するように、その高さ寸法が設定されている。
このようにすれば、ケーブルダクト73の内部の密閉度、及び、仕切壁部76によって仕切られた空間同士の密閉度が向上する。このため、ケーブルダクト73及び仕切壁部76の材質として、電気伝導性に優れたもの又は透磁率の高いものを採用した場合、ケーブルダクト73の外部で発生した電気的雑音や、蛍光灯用ケーブル72から発生した電気的雑音を遮蔽する雑音遮蔽性能が向上し、電気的雑音による操作用ケーブル71への悪影響の抑制効果をさらに一層向上することができる。
【0057】
さらに、スロットマシンとしては、遊技を担当する遊技担当部分が分離・交換可能となった分離型のものに限らず、遊技を担当する遊技担当部分のみの交換が不可能な一体型のスロットマシンでもよい。
この際、前扉としては、上部前扉及び下部前扉の二つに分割されているものに限らず、一枚に形成されているものであってもよい。
【0058】
また、遊技機としては、スロットマシンに限らず、蛍光灯を備えたパチンコ遊技機や、蛍光灯を有するアーケードゲーム用の遊技機等、他の種類の遊技を行う遊技機でもよく、要するに、本発明は、蛍光灯を備えた遊技機であれば、その種類に関係なく適用できる。
【0059】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1の効果)
請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、操作用ケーブルを挿通させる部分と、前記蛍光灯用ケーブルを挿通させる部分とを仕切る仕切壁部により、操作用ケーブルと蛍光灯用ケーブルとが過度に接近することが防止されるので、操作用ケーブルと蛍光灯用ケーブルとを一のケーブルダクト内に収納して配線することが可能となり、複数の留め具でケーブルを配線する場合に比べて、ネジ止め箇所が大幅に減少する。このため、ケーブルの配線作業、取外作業及び再配線作業に手間がかからず、組立作業及びメンテナンスが容易に行える遊技機を提供することができる。
【0060】
(請求項2の効果)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、操作用ケーブル及び蛍光灯用ケーブルの配線を行うにあたり、ベース部品を筐体の裏板内面等に取り付けた後、ベース部品の側壁の間に操作用ケーブル及び蛍光灯用ケーブルを配置し、この状態で、ベース部品にカバー部品を被せて嵌合すれば、ベース部品及びカバー部品が、内部に操作用ケーブル及び蛍光灯用ケーブルを収納した筒状のケーブルダクトとなる。これにより、ケーブルダクトの組立作業に伴って、操作用ケーブル及び蛍光灯用ケーブルの配線作業が行われるようになり、操作用ケーブル及び蛍光灯用ケーブルの配線作業に要する時間を短縮することができる遊技機を提供することができる。
【0061】
(請求項3の効果)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、ベース部品とカバー部品とを組み合わせて筒状のケーブルダクトを組み立てるにあたり、工具や治具をまったく必要としないので、この点からも、ケーブルの配線作業、取外作業及び再配線作業に手間がかからず、組立作業及びメンテナンスが容易に行えるようになる。そのうえ、カバー部品をベース部品に嵌め込んでしまえば、カバー部品がベース部品から不意に外れたりしないので、組立作業やメンテナンスの際に、扉の開閉や工具の使用により、操作用ケーブル及び蛍光灯用ケーブルが損傷するおそれがなく、操作用ケーブル及び蛍光灯用ケーブルの保護を確実に行うことができる。
【0062】
(請求項4の効果)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項2又は3記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、ベース部品の内部に操作用ケーブル及び蛍光灯用ケーブルを収納すると、鉤状突部の間に操作用ケーブル及び蛍光灯用ケーブルが保持され、操作用ケーブル及び蛍光灯用ケーブルがベース部品からはみ出したりしない。これにより、ベース部品にカバー部品を被せて嵌合する際に、ベース部品とカバー部品との間に操作用ケーブル及び蛍光灯用ケーブルが挟まることがなく、ベース部品にカバー部品を容易に嵌合でき、操作用ケーブル及び蛍光灯用ケーブルの配線をさらに容易に行うことができる。
【0063】
(請求項5の効果)
請求項5記載の発明によれば、上記した請求項2又は3記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5記載の発明によれば、ケーブルダクトの内部の密閉度、及び、仕切壁部によって仕切られた空間同士の密閉度が向上する。このため、ケーブルダクト及び仕切壁部の材質として、電気伝導性に優れたもの又は透磁率の高いものを採用した場合、ケーブルダクトの外部で発生した電気的雑音や、蛍光灯用ケーブルから発生した電気的雑音を遮蔽する雑音遮蔽性能が向上し、電気的雑音による操作用ケーブルへの悪影響を抑制することができる。
【0064】
(請求項6の効果)
請求項6記載の発明によれば、上記した請求項4又は5に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項6記載の発明によれば、仕切壁部をベース部品から取り外せるようにし、仕切壁部をベース部品から取り外すことにより、鉤状突部に引っ掛からない位置まで操作用ケーブル及び蛍光灯用ケーブルを移動することができ、当該位置に移動させた状態で、操作用ケーブル及び蛍光灯用ケーブルを取り外せば、取外作業を容易に行うことができる。
【0065】
(請求項7の効果)
請求項7記載の発明によれば、上記した請求項6記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項7記載の発明によれば、ケーブルダクトの幅方向における仕切壁部の位置が変更できるので、幅方向における適宜な位置に仕切壁部を配置することで、ケーブルダクトの内部において、仕切壁部により仕切られた二つの間は、挿通されるケーブルの用途、種類及び太さに応じた容積に設定でき、ケーブルダクトの使い勝手を一層向上することができる。
【0066】
(請求項8の効果)
請求項8記載の発明によれば、上記した請求項4又は5記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項8記載の発明によれば、押出成形法等により、仕切壁部が一体化されたベース部品を容易に製造することが可能となり、ケーブルダクトを構成する部品数が低減されるので、ケーブルダクトの製造の簡略化が図れるようになり、製造コストを低減することができる。
【0067】
(請求項9の効果)
請求項9記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項9記載の発明によれば、筐体にケーブルダクトをネジで取り付けるにあたり、互いに凹凸嵌合する嵌合部を複数設ければ、凹凸嵌合により、筐体に対してケーブルダクトの位置決めが行えるようになるうえ、前記ネジの回転操作時におけるケーブルダクトの回転止めも行えるようになるので、筐体へのケーブルダクトの取付作業が迅速に行え、取付作業時間の短縮が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の全体を示す斜視図である。
【図2】前記実施形態を示す分解斜視図である。
【図3】前記実施形態を示す、図2とは異なる状態の分解斜視図である。
【図4】前記実施形態の筐体を示す一部破断した斜視図である。
【図5】前記実施形態に係るケーブルダクトを示す断面図である。
【図6】本発明の変形例を示す断面図である。
【図7】1本発明の異なる変形例を示す断面図である。
【図8】本発明の更に異なる変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 遊技機としてのスロットマシン
3 一の内部装置であるホッパーユニット
10 筐体としての本体キャビネット
62 蛍光灯
71 操作用ケーブル
72 蛍光灯用ケーブル
73 ケーブルダクト
74 ベース部品
74A ベース部品の側壁
74B ベース部品の鉤部
74D 嵌合部としての底部
75 カバー部品
75A カバー部品の側壁
75C カバー部品の裏面
76,76A 仕切壁部
75B カバー部品の鉤部
79 嵌合部としての凸部
80,80A 嵌合部としての凹部
83 鉤状突部
Claims (9)
- 遊技機用の筐体内部に、内部装置を操作するための操作用ケーブルと、バックライトの光源である蛍光灯を点灯させるための蛍光灯用ケーブルとが配線された遊技機であって、
前記操作用ケーブル及び前記蛍光灯用ケーブルを内部に挿通させるケーブルダクトとが設けられ、
前記ケーブルダクトには、前記操作用ケーブルを挿通させる部分と、前記蛍光灯用ケーブルを挿通させる部分とを仕切る仕切壁部が設けられていることを特徴とする遊技機。 - 前記ケーブルダクトは、両端縁に沿って一対の側壁が形成された溝形状のベース部品及びカバー部品を備え、前記ベース部品及び前記カバー部品は、互いの溝形を対向させた状態で組み合わされて筒状のケーブルダクトを形成するものであることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 前記ベース部品及び前記カバー部品は、一方の側壁が、他方の側壁の間に嵌り込んだ状態で組み合わされ、且つ、前記ベース部品及び前記カバー部品の側壁には、互いに係止しあう鉤部が形成されていることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
- 前記ベース部品の側壁の各々は、互いに対向する位置に設けられるとともに、その頂上から前記カバー部品に向かって突出する複数の鉤状突部を備え、これらの鉤状突部は、互いに対向する位置に設けられたもの同士の先端部分が互いに近づく方向に折れ曲がっていることを特徴とする請求項2又は3記載の遊技機。
- 前記ベース部品の側壁及び前記仕切壁部は、その頂端縁が前記カバー部品の裏面に達して接することが可能な高さ寸法を有していることを特徴とする請求項2又は3記載の遊技機。
- 前記仕切壁部は、前記ケーブルダクトに応じた全長を有するとともに、前記ベース部品に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項4又は5記載の遊技機。
- 前記仕切壁部は、前記ケーブルダクトの幅方向について位置変更可能に取り付けられていることを特徴とする請求項6記載の遊技機。
- 前記仕切壁部は、前記ケーブルダクトに応じた全長を有するとともに、前記ベース部品に一体成形されたものであることを特徴とする請求項4又は5記載の遊技機。
- 前記筐体および前記ケーブルダクトは、互いに凹凸嵌合する嵌合部を有し、前記ケーブルダクトは、その嵌合部が前記筐体の嵌合部に嵌合した状態で当該筐体に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の遊技機。
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