JP2004049617A - 遊技球検出装置及び遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】電磁波による不正行為を検出可能な遊技球検出装置および遊技機を提供すること。
【解決手段】CPU102は、始動入賞検出センサ116から入力された信号が第1検出信号であった場合に(ステップS10にてYES)、時間T0の計測を開始し(ステップS18)、次に、始動入賞検出センサ116から入力された信号が第2検出信号であった場合に(ステップS14にてYES)、すでに第1検出信号が入力済みであるので(ステップS16にてYES)、時間T0の計測を終了する(ステップS18)。そして、CPU102は、時間T0がしきい値T0thより大きくなければ(ステップS20にてNO)、変数nに0を代入し(ステップS26)、通常の遊技球の通過ではないため異常ありと判断し、警告ランプ130を点灯する。
【選択図】 図9
【解決手段】CPU102は、始動入賞検出センサ116から入力された信号が第1検出信号であった場合に(ステップS10にてYES)、時間T0の計測を開始し(ステップS18)、次に、始動入賞検出センサ116から入力された信号が第2検出信号であった場合に(ステップS14にてYES)、すでに第1検出信号が入力済みであるので(ステップS16にてYES)、時間T0の計測を終了する(ステップS18)。そして、CPU102は、時間T0がしきい値T0thより大きくなければ(ステップS20にてNO)、変数nに0を代入し(ステップS26)、通常の遊技球の通過ではないため異常ありと判断し、警告ランプ130を点灯する。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技球が通過したことを検出する遊技球検出装置と、この遊技球検出装置を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、パチンコ遊技機の一つとして、遊技球が所定の始動入賞口に入賞または所定の作動ゲートを通過することによって大当りかはずれかの選択を行い、大当りが選択された場合に賞球を獲得しやすい大当り遊技に移行するものがある。このような遊技機においては、上記遊技球の入賞または通過を所定の遊技球検出センサによって検出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、遊技球検出センサとして、遊技球自身の磁性や電磁誘導を利用する非接触式の磁気センサがある。しかし、このような磁気センサは、電磁波が照射されると、誤動作して遊技球が通過していないにも拘わらず、遊技球の通過を検出してしまうことがある。そのため、意図的に電磁波を照射されてしまうと、不正に大当りの抽選回数が多くなるため、大当り遊技に移行しやすくなり、このような不正行為を行った利用者に賞球を獲得されてしまう恐れがあった。
【0004】
特に、時間経過に伴って一定周期で変動を繰り返す乱数値から、遊技球が始動入賞口に入賞または作動ゲートを通過した時に値を取得し、その数値があらかじめ定められた大当りに該当する値であった場合に、大当り遊技に移行するように構成された遊技機においては、大当りに該当する値を取得できるタイミングを見計らって電磁波を照射することによって、著しく大当たりが発生しやすくなる。そのため、このような不正行為を行った利用者に短時間で賞球を獲得されてしまう恐れがあった。
【0005】
本発明は、このような電磁波やその他の不正行為を検出可能な遊技球検出装置および遊技機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
このような問題を解決するために、本発明の遊技球検出装置は、請求項1に記載したように、遊技球の通過経路上に間隔を空けて配設され、遊技球の通過に伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから上記第2検出手段の出力した第2検出信号を入力するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、を備えていることを特徴とする。
【0007】
請求項1の発明における遊技球検出装置は、遊技球の通過に伴って検出信号を出力する第1検出手段と第2検出手段とを備えており、この第1検出手段と第2検出手段とは、遊技球の通過経路上に間隔を空けて配設され、遊技球の通過に伴って順に検出信号を出力する。さらに、遊技球検出装置は判断手段を備えており、この判断手段は、第1検出手段及び第2検出手段からの検出信号を入力可能で、第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから第2検出手段の出力した第2検出信号を入力するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する。
【0008】
この遊技球検出装置における第1検出手段及び第2検出手段は、遊技球が始動入賞口に入賞または作動ゲートを通過したことなどを検出するもので、これら2つの検出手段は、遊技球が通過した際、判断手段が両者から出力される検出信号の時間差を認識できる程度に離れた位置に配設される。
【0009】
また、判断手段は、例えば、ホールコンピュータや各遊技機に備えられたマイクロコンピュータなどによって構成されるもので、第1検出信号が入力されてから第2検出信号が入力されるまでの時間差を計測できるようになっている。
通常、第1検出手段が遊技球の通過を検出してから第2検出手段が遊技球の通過を検出するまでには、遊技球が各検出手段間を移動する時間が必要である。一方、第1検出手段および第2検出手段が、例えば電磁波によって誤動作した場合、電磁波は遊技球の通過速度よりも速く伝搬するため、検出手段両者が検出信号を出力する際の時間差は、遊技球の通過によって各検出信号が出力される場合に比べて短くなる。従って、判断手段が、遊技球が通過したと判断する際のしきい値は、例えば、実際に通過経路を遊技球が通過する時間を計測して決めても良いし、或いは、電磁波による誤動作等を想定して極めて短い時間にしても良い。しきい値を極めて短い時間にすると、判断手段が、遊技球が通過したとする判断に要する時間を短くでき、判断手段の処理を迅速にすることができる。
【0010】
よって、このように構成された請求項1に記載の遊技球検出装置によれば、判断手段が、第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから第2検出手段の出力した第2検出信号を入力するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断するので、例えば電磁波等による誤動作は遊技球が通過したと判断されなくなり、その結果、遊技球の検出精度を極めて高くすることができるという顕著な効果を奏する。
【0011】
また、請求項2に記載の遊技球検出装置は、遊技球の通過経路上に間隔を空けて配設され、遊技球の通過に伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止してから上記第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、を備えていることを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明における遊技球検出装置は、遊技球の通過に伴って検出信号を出力する第1検出手段と第2検出手段とを備えており、この第1検出手段と第2検出手段とは、遊技球の通過経路上に間隔を空けて配設され、遊技球の通過に伴って順に検出信号を出力する。さらに、遊技球検出装置は判断手段を備えており、この判断手段は、第1検出手段及び第2検出手段からの検出信号を入力可能で、第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止してから第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する。
【0013】
この遊技球検出装置における第1検出手段、第2検出手段及び判断手段は、請求項1の発明と同様であり、ここでの説明は省略する。
通常、第1検出手段が遊技球の通過を検出しなくなってから第2検出手段が遊技球の通過を検出しなくなるまでには、遊技球が各検出手段間を移動する時間が必要である。一方、第1検出手段および第2検出手段が、例えば電磁波によって誤動作した場合、電磁波は遊技球の通過速度よりも速く伝搬するため、検出手段両者が検出信号の出力を停止する際の時間差は、遊技球の通過によって各検出信号の出力が停止される場合に比べて短くなる。従って、判断手段が、遊技球が通過したと判断する際のしきい値は、例えば、実際に通過経路を遊技球が通過する時間を計測して決めても良いし、或いは、電磁波による誤動作等を想定して極めて短い時間にしても良い。しきい値を極めて短い時間にすると、判断手段が、遊技球が通過したとする判断に要する時間を短くでき、判断手段の処理を迅速にすることができる。
【0014】
よって、このように構成された請求項2に記載の遊技球検出装置によれば、判断手段が、第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止してから第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断するので、例えば電磁波等による誤動作は遊技球が通過したと判断されなくなり、その結果、遊技球の検出精度を極めて高くすることができるという顕著な効果を奏する。
【0015】
また、請求項3に記載の遊技球検出装置は、遊技球の通過経路上に間隔を空けて配設され、遊技球の通過に伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから上記第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、を備えていることを特徴とする。
【0016】
請求項3の発明における遊技球検出装置は、遊技球の通過に伴って検出信号を出力する第1検出手段と第2検出手段とを備えており、この第1検出手段と第2検出手段とは、遊技球の通過経路上に間隔を空けて配設され、遊技球の通過に伴って順に検出信号を出力する。さらに、遊技球検出装置は判断手段を備えており、この判断手段は、第1検出手段及び第2検出手段からの検出信号を入力可能で、第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する。
【0017】
この遊技球検出装置における第1検出手段、第2検出手段及び判断手段は、請求項1の発明と同様であり、ここでの説明は省略する。
通常、第1検出手段が遊技球の通過を検出してから第2検出手段が遊技球の通過を検出しなくなるまでには、遊技球が各検出手段間を移動する時間が必要である。一方、第1検出手段および第2検出手段が、例えば電磁波によって誤動作した場合、電磁波は遊技球の通過速度よりも速く伝搬するため、第1検出手段が検出信号を出力してから第2検出手段が検出信号の出力を停止するまでの時間差は、遊技球の通過によって第1検出手段が検出信号を出力してから第2検出手段が検出信号の出力を停止するまでの時間差に比べて短くなる。従って、判断手段が、遊技球が通過したと判断する際のしきい値は、例えば、実際に通過経路を遊技球が通過する時間を計測して決めるようにすると良い。この場合、第1検出手段と第2検出手段とを接近させた状態で配設しても、遊技球が各検出手段間を移動する時間である時間差を長くとることが可能となり、他の時間差に比べてしきい値を長い時間の値で設定することができるため、判断手段で遊技球が通過したことと、電磁波等の異常であることを誤って判断することなく、より確実に区別することができる。
【0018】
よって、このように構成された請求項3に記載の遊技球検出装置によれば、判断手段が、第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断するので、例えば電磁波等による誤動作は遊技球が通過したと判断されなくなり、その結果、遊技球の検出精度を極めて高くすることができるという顕著な効果を奏する。
【0019】
また、請求項4に記載の遊技球検出装置は、遊技球の通過経路上に間隔を空けて配設され、遊技球の通過に伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第2検出手段の出力した第2検出信号を入力してから上記第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より小さければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、を備えていることを特徴とする。
【0020】
請求項4の発明における遊技球検出装置は、遊技球の通過に伴って検出信号を出力する第1検出手段と第2検出手段とを備えており、この第1検出手段と第2検出手段とは、遊技球の通過経路上に間隔を空けて配設され、遊技球の通過に伴って順に検出信号を出力する。さらに、遊技球検出装置は判断手段を備えており、この判断手段は、第1検出手段及び第2検出手段からの検出信号を入力可能で、第2検出手段の出力した第2検出信号を入力してから第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より小さければ遊技球が通過したと判断する。
【0021】
この遊技球検出装置における第1検出手段、第2検出手段及び判断手段は、請求項1の発明と同様であり、ここでの説明は省略する。
通常、第2検出手段が遊技球の通過を検出してから第1検出手段が遊技球の通過を検出しなくなるまでには、遊技球が各検出手段間を移動する時間が必要である。一方、第1検出手段および第2検出手段が、例えば電磁波によって誤動作した場合、電磁波は遊技球の通過速度よりも速く伝搬するため、第2検出手段が検出信号を出力してから第1検出手段が検出信号の出力を停止するまでの時間差は、遊技球の通過によって第2検出手段が検出信号を出力してから第1検出手段が検出信号の出力を停止するまでの時間差に比べて長くなる。従って、判断手段が、遊技球が通過したと判断する際のしきい値は、例えば、実際に通過経路を遊技球が通過する時間を計測して決めるようにすると良い。この場合、第1検出手段と第2検出手段とを接近させた状態で配設しても、遊技球が各検出手段間を移動する時間である時間差を比較的長くとることが可能となり、他の時間差に比べてしきい値を比較的長い時間の値で設定することができるため、判断手段で遊技球が通過したことを、より確実に検出することができる。
【0022】
よって、このように構成された請求項4に記載の遊技球検出装置によれば、判断手段が、第2検出手段の出力した第2検出信号を入力してから第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より小さければ遊技球が通過したと判断するので、例えば電磁波等による誤動作は遊技球が通過したと判断されなくなり、その結果、遊技球の検出精度を極めて高くすることができるという顕著な効果を奏する。
【0023】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の遊技球検出装置において、上記時間差が、上記しきい値以下であれば異常ありと判断する異常判断手段と、該異常判断手段によって異常ありと判断されたことを報知する報知手段と、を備えていることを特徴とする。
【0024】
請求項5に記載の遊技球検出装置は、請求項1乃至請求項3の何れかの発明において、異常判断手段と報知手段とを備えており、異常判断手段が、当該時間差がしきい値以下であれば異常ありと判断し、報知手段が、この異常判断手段によって異常ありと判断されたことを報知する。
【0025】
ここで、この遊技球検出装置における報知手段は、異常判断手段が異常ありと判断したことを報知することができれば、その具体的な構成は特に限定されない。例えば、異常判断手段が、異常ありと判断した際に、ランプが点灯したり、スピーカーから音声を出力したり、ホールコンピュータに異常ありを示すメッセージが表示されるように構成して遊技場の店員に報知すればよい。
【0026】
よって、このように構成された請求項5に記載の遊技球検出装置によれば、請求項1乃至請求項3の何れかの発明の効果に加え、異常判断手段が電磁波等による誤動作を異常ありと判断し、報知手段が異常判断手段によって異常ありと判断されたことを報知するので、遊技場の店員は不正行為が行われたかどうかの確認を迅速に行うことができ、その結果、異常のあった遊技機での遊技を行えないようにしたりすることができると共に、この報知が利用者への警告となるため、不正行為が減少することを期待できるという極めて顕著な効果を奏する。
【0027】
また、請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の遊技球検出装置において、上記時間差が、上記しきい値以上であれば異常ありと判断する異常判断手段と、該異常判断手段によって異常ありと判断されたことを報知する報知手段と、を備えていることを特徴とする。
【0028】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明と同様であるので、ここでの説明は省略する。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れかに記載の遊技球検出装置において、上記第1検出手段と上記第2検出手段が、一体化されていることを特徴とする。
【0029】
この請求項7の遊技球検出装置における第1検出手段と第2検出手段は、一体化されていれば、その具体的な構成は特に限定されない。例えば、第1検出手段と第2検出手段を同一のケースに収容することによって一体化しても良いし、第1検出手段と第2検出手段をネジ、接着剤など介して互いに固定することによって一体化しても良い。また、第1検出手段と第2検出手段をそれぞれ回路基板の両面に形成して一体化しても良い。
【0030】
よって、このように構成された請求項7に記載の遊技球検出装置によれば、請求項1乃至請求項6の何れかの発明の効果に加え、第1検出手段と第2検出手段とが、一体化された一つの部品として構成されているため、各検出手段間の距離関係が、組み付け時の取付位置などによって変動することがない。その結果、組み付け時に各検出手段間の距離を微調整することなく高い取り付け精度で各検出手段を取り付けることができるという極めて顕著な効果を奏する。
【0031】
また、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項7の何れかに記載の遊技球検出装置において、上記しきい値の設定が変更可能な設定手段を備えていることを特徴とする。
請求項8に記載の遊技機は、請求項1乃至請求項7の何れかの発明において、設定手段を備えており、この設定手段が、当該しきい値の設定を変更可能にする。
【0032】
この遊技球検出装置における設定手段は、例えば、遊技球検出装置の所定の基板にディップスイッチ等の設定スイッチを設け、この設定スイッチにより、しきい値に所定の値を設定できるようにすれば良い。
よって、このように構成された請求項8に記載の遊技球検出装置によれば、請求項1乃至請求項7の何れかの発明の効果に加え、設定手段が、しきい値の設定を変更可能にするので、個々の遊技球検出装置に合わせて微調整することが可能となり、その結果、製品誤差等に対応することができるという極めて顕著な効果を奏する。
【0033】
また、請求項9に記載の遊技機は、遊技球が始動入賞口に入賞または作動ゲートを通過するのに伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから上記第2検出手段の出力した第2検出信号を入力するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、該判断手段が遊技球の通過と判断した場合に、表示される図柄を変動する図柄表示手段と、を備えていることを特徴とする。
【0034】
請求項9の発明における遊技機は、遊技機の遊技盤等に設けられた始動入賞口または作動ゲートを通過した遊技球を請求項1に記載の遊技球検出装置により検出するもので、この遊技球検出装置の判断手段が遊技球の通過と判断した場合に、図柄表示手段が表示される図柄を変動する。
【0035】
この遊技機において、図柄表示手段に表示される図柄は、例えば、次のような制御手順で変動される。まず、第1検出手段と第2検出手段が遊技球の通過を検出して検出信号を判断手段に出力する。判断手段は、第1検出信号を入力してから第2検出信号を入力するまでの時間差が、しきい値より大きければ遊技球の通過と判断する。
【0036】
ここで、判断手段が遊技球の通過と判断したら、図柄表示手段が表示される図柄を変動する。なお、このような図柄表示手段は、この種の遊技機において周知のものであり、例えば図柄表示手段が所謂特別図柄表示装置として構成されている場合には、表示される特別図柄としての図柄には大当り図柄やはずれ図柄等がある。また、図柄表示手段が所謂普通図柄表示装置として構成されている場合には、表示される普通図柄としての図柄には当り図柄やはずれ図柄等がある。表示される図柄が大当り図柄や当り図柄である場合、通常よりも賞球を獲得しやすい大当り遊技や当り遊技に移行することになる。
【0037】
よって、このように構成された請求項9に記載の遊技機によれば、判断手段が、第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから第2検出手段の出力した第2検出信号を入力するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断して、図柄表示手段が表示される図柄を変動するので、例えば電磁波等による誤動作は遊技球が通過したと判断されなくなり、この場合には図柄表示手段が表示される図柄を変動することはない。その結果、遊技球の検出精度が向上し、たとえ電磁波等による不正行為が行われても大当り遊技に移行することを防止し、賞球を不当に獲得される恐れがなくなるという極めて顕著な効果を奏する。
【0038】
また、請求項10に記載の遊技機は、遊技球が始動入賞口に入賞または作動ゲートを通過するのに伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止してから上記第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、該判断手段が遊技球の通過と判断した場合に、表示される図柄を変動する図柄表示手段と、を備えていることを特徴とする。
【0039】
請求項10の発明における遊技機は、遊技機の遊技盤等に設けられた始動入賞口または作動ゲートを通過した遊技球を請求項2に記載の遊技球検出装置により検出するもので、この遊技球検出装置の判断手段が遊技球の通過と判断した場合に、図柄表示手段が表示される図柄を変動する。
【0040】
この遊技機における図柄表示手段は、請求項9の発明と同様であり、ここでの説明は省略する。
よって、このように構成された請求項10に記載の遊技機によれば、判断手段が、第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止してから第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断して、図柄表示手段が表示される図柄を変動するので、例えば電磁波等による誤動作は遊技球が通過したと判断されなくなり、この場合には図柄表示手段が表示される図柄を変動することはない。その結果、遊技球の検出精度が向上し、たとえ電磁波等による不正行為が行われても大当り遊技に移行することを防止し、賞球を不当に獲得される恐れがなくなるという極めて顕著な効果を奏する。
【0041】
また、請求項11に記載の遊技機は、遊技球が始動入賞口に入賞または作動ゲートを通過するのに伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから上記第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、該判断手段が遊技球の通過と判断した場合に、表示される図柄を変動する図柄表示手段と、を備えていることを特徴とする。
【0042】
請求項11の発明における遊技機は、遊技機の遊技盤等に設けられた始動入賞口または作動ゲートを通過した遊技球を請求項3に記載の遊技球検出装置により検出するもので、この遊技球検出装置の判断手段が遊技球の通過と判断した場合に、図柄表示手段が表示される図柄を変動する。
【0043】
この遊技機における図柄表示手段は、請求項9の発明と同様であり、ここでの説明は省略する。
よって、このように構成された請求項11に記載の遊技機によれば、判断手段が、第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断して、図柄表示手段が表示される図柄を変動するので、例えば電磁波等による誤動作は遊技球が通過したと判断されなくなり、この場合には図柄表示手段が表示される図柄を変動することはない。その結果、遊技球の検出精度が向上し、たとえ電磁波等による不正行為が行われても大当り遊技に移行することを防止し、賞球を不当に獲得される恐れがなくなるという極めて顕著な効果を奏する。
【0044】
また、請求項12に記載の遊技機は、遊技球が始動入賞口に入賞または作動ゲートを通過するのに伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第2検出手段の出力した第2検出信号を入力してから上記第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より小さければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、該判断手段が遊技球の通過と判断した場合に、表示される図柄を変動する図柄表示手段と、を備えていることを特徴とする。
【0045】
請求項12の発明における遊技機は、遊技機の遊技盤等に設けられた始動入賞口または作動ゲートを通過した遊技球を請求項4に記載の遊技球検出装置により検出するもので、この遊技球検出装置の判断手段が遊技球の通過と判断した場合に、図柄表示手段が表示される図柄を変動する。
【0046】
この遊技機における図柄表示手段は、請求項9の発明と同様であり、ここでの説明は省略する。
よって、このように構成された請求項12に記載の遊技機によれば、判断手段が、第2検出手段の出力した第2検出信号を入力してから第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より小さければ遊技球が通過したと判断して、図柄表示手段が表示される図柄を変動するので、例えば電磁波等による誤動作は遊技球が通過したと判断されなくなり、この場合には図柄表示手段が表示される図柄を変動することはない。その結果、遊技球の検出精度が向上し、たとえ電磁波等による不正行為が行われても大当り遊技に移行することを防止し、賞球を不当に獲得される恐れがなくなるという極めて顕著な効果を奏する。
【0047】
また、請求項13に記載の発明は、請求項9乃至請求項11の何れかに記載の遊技機において、上記時間差が、上記しきい値以下であれば異常ありと判断する異常判断手段と、該異常判断手段によって異常ありと判断されたことを報知する報知手段と、を備えていることを特徴とする。
【0048】
請求項13に記載の遊技機は、請求項9乃至請求項11の何れかの発明において、異常判断手段と報知手段とを備えており、異常判断手段が、当該時間差がしきい値以下であれば異常ありと判断し、報知手段が、この異常判断手段によって異常ありと判断されたことを報知する。
【0049】
ここで、この遊技機における報知手段は、請求項5の発明と同様であり、ここでの説明は省略する。
よって、このように構成された請求項13に記載の遊技機によれば、請求項9乃至請求項11の何れかの発明の効果に加え、異常判断手段が電磁波等による誤動作を異常ありと判断し、報知手段が異常判断手段によって異常ありと判断されたことを報知するので、遊技場の店員は不正行為が行われたかどうかの確認を迅速に行うことができ、その結果、異常のあった遊技機での遊技を行えないようにしたりすることができると共に、この報知が利用者への警告となるため、不正行為が減少することを期待できるという極めて顕著な効果を奏する。
【0050】
また、請求項14に記載の発明は、請求項12に記載の遊技機において、上記時間差が、上記しきい値以上であれば異常ありと判断する異常判断手段と、該異常判断手段によって異常ありと判断されたことを報知する報知手段と、を備えていることを特徴とする。
【0051】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明と同様であるので、ここでの説明は省略する。
また、請求項15に記載の発明は、請求項13または請求項14に記載の遊技機において、上記異常判断手段によって異常ありと判断された場合、遊技を行うことができないように制御する停止制御手段を備えていることを特徴とする。
【0052】
請求項15に記載の遊技機は、請求項13または請求項14の発明において、停止制御手段を備えており、この停止制御手段が、異常判断手段によって異常ありと判断された場合、遊技を行うことができないように制御する。
この遊技機における停止制御手段は、例えば、打球発射装置による遊技球の発射をできない状態にする制御、或いは、遊技機への電力供給を止めて遊技機自体が動作しなくなる状態にする制御等であっても良く、つまり遊技を行うことができないようにする制御であれば、特に限定されるものではない。
【0053】
このように構成された請求項15に記載の遊技機によれば、請求項13または請求項14の発明の効果に加え、停止制御手段が、異常判断手段によって異常ありと判断された場合、遊技を行うことができないように制御するので、電磁波等によって不正行為が行われた場合には異常ありと判断されて遊技を行うことができなくなり、その結果、このような不正行為が行われた場合に賞球を獲得される恐れがなくなるという極めて顕著な効果を奏する。
【0054】
また、請求項16に記載の発明は、請求項9乃至請求項15の何れかに記載の遊技機において、上記第1検出手段と上記第2検出手段が、一体化されていることを特徴とする。
この請求項16の遊技機における第1検出手段と第2検出手段は、請求項7の発明と同様であり、ここでの説明は省略する。
【0055】
よって、このように構成された請求項16に記載の遊技機によれば、請求項9乃至請求項15の何れかの発明の効果に加え、第1検出手段と第2検出手段とが、一体化された一つの部品として構成されているため、各検出手段間の距離関係が、組み付け時の取付位置などによって変動することがない。従って、組み付け時に各検出手段間の距離を微調整することなく高い取り付け精度で各検出手段を取り付けることができ、その結果、遊技機の組み立てが容易になるという極めて顕著な効果を奏する。
【0056】
また、請求項17に記載の発明は、請求項9乃至請求項16の何れかに記載の遊技機において、上記しきい値の設定が変更可能な設定手段を備えていることを特徴とする。
請求項17に記載の遊技機は、請求項9乃至請求項16の何れかの発明において、設定手段を備えており、この設定手段が、当該しきい値の設定を変更可能にする。
【0057】
この遊技機における設定手段は、例えば、遊技機の所定の基板にディップスイッチ等の設定スイッチを設け、この設定スイッチにより、しきい値に所定の値を設定できるようにすれば良い。
よって、このように構成された請求項17に記載の遊技機によれば、請求項9乃至請求項16の何れかの発明の効果に加え、設定手段が、しきい値の設定を変更可能にするので、個々の遊技球検出装置に合わせて微調整することが可能となり、製品誤差等に対応することができると共に、遊技場側の所望する状態に遊技機を設定することが可能となり、その結果、延いては安定経営につながり、遊技場を経営するうえで極めて顕著な効果を奏する。
【0058】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図を用いて説明する。
図1は、遊技機1の全体正面図、図2は、特別図柄表示装置6の正面図、図3は、遊技盤21の裏面に設けられた中央制御装置100の要部ブロック図である。
【0059】
本実施形態の遊技機1は、図1に示すように、図示しない遊技島に固定される外枠22と、この外枠22に取り付けられた内枠23とから構成されており、内枠23には、遊技場の店員等に遊技球の検出異常を報知する警告ランプ130と、遊技者にパチンコ遊技を提供する遊技盤21と、遊技者が操作することにより後述する打球発射装置43を作動させる打球操作ハンドル2と、打球発射装置43によって打ち出された遊技球を誘導する打球誘導レール3と、打ち出された遊技球が一定範囲内で飛球するよう設けられた遊技領域形成レール4と、打球誘導レール3及び遊技領域形成レール4によって囲われた遊技領域5と、遊技領域5に打ち出された遊技球を不測の方向へ変化を与える風車20と、特別図柄が回転する様子を示す擬似的な表示を行う特別図柄表示装置6と、遊技球が入賞することによって特別図柄表示装置6に特別図柄の変動表示を開始させる始動入賞口(電動チューリップ)11と、特別図柄表示装置6が特別図柄の変動表示中に遊技球が始動入賞口11へ入賞した場合(以下、このような遊技球を保留球ともいう)に、当該変動表示が終了した後に、あと何回変動表示するか(最高4回)を遊技者に報知するための保留記憶の点灯表示を順次行う4つの保留LED25(25a、25b、25c、25d、図2参照)と、特別図柄表示装置6内において3つの特別図柄をそれぞれ個別に表示する左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10と、特別図柄表示装置6における結果が予め定められた態様になった場合、遊技者に有利に開口される大入賞口7と、遊技球を打球発射装置43に供給するための打球供給皿12と、上記打球供給皿12に入りきらない球を貯留することができると共に、図示しない貯留球箱に遊技球を移動できるようになっている余剰球受皿13と、入賞することによって賞球が払い出される普通入賞口14と、入賞に対する賞球の払い出しや球詰まりに係わる異常を報知する遊技効果ランプ15と、遊技領域5の最下部に設けられた遊技球を回収するアウト口16と、開閉自在に設けられたガラス扉枠17と、一桁の普通図柄を表示し、その普通図柄が予め定められた普通図柄である場合、始動入賞口11としての電動チューリップの羽根を開放する7セグメントLEDで構成された普通図柄表示装置18と、遊技球が通過することによって普通図柄表示装置18に普通図柄の変動表示を開始させる普通図柄作動ゲート19と、普通図柄表示装置18が普通図柄の変動表示中に遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過した場合(以下、このような遊技球を通過保留球ともいう)に、当該変動表示が終了した後に、あと何回変動表示するか(最高4回)を遊技者に報知するための保留記憶の点灯表示を順次行う4つの保留LED26(26a、26b、26c、26d、図2参照)とによって構成されている。
【0060】
この様に構成される遊技機1は、まず、遊技者の打球操作ハンドル2の操作により、打球発射装置43から遊技球が発射され、打球誘導レール3と遊技領域形成レール4の間を通って遊技球が遊技盤21上の遊技領域5に打ち出される。そして、遊技球は遊技領域5を自重により落下し、落下する過程においては、遊技盤21に植設される図示しない遊技釘や風車20によって落下する方向に変化を与えられ、始動入賞口11や普通入賞口14に入賞したり、普通図柄作動ゲート19を通過したり、全ての入賞口に入賞しなかった場合には、アウト口16に回収されるようになっている。遊技球が始動入賞口11に入賞した場合には、所定の賞品球を遊技者に与えると共に、後述する始動入賞検出センサ116によって遊技球を検出し、特別図柄表示装置6の各図柄表示部8、9、10に特別図柄を変動表示させて抽選を行い、確定表示された特別図柄が予め定められた特別図柄の組合せである場合に、大入賞口7を所定の態様で開放する(大当り遊技)ようになっている。また、遊技球が普通入賞口14に入賞した場合には、所定の賞品球が遊技者に与えられる。また、遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過した場合には、後述する作動ゲート検出センサ121によって遊技球を検出し、普通図柄表示装置18に普通図柄を変動表示させて抽選を行い、確定表示された普通図柄が予め定められた普通図柄である場合に、始動入賞口(電動チューリップ)11の羽根を所定時間開放する(当り遊技)ようなっている。
【0061】
次に遊技機1の遊技盤21の裏面に設けられた中央制御装置100を図3を用いて説明する。
中央制御装置100は、入力回路101、出力回路110、ワンチップマイクロコンピュータ27及びこれらを接続するバス115(データバス、アドレスバス、コントロールバス等)とを備えており、入力回路101を介して取得した各センサやスイッチからの信号に基づいて、ワンチップマイクロコンピュータ27が出力回路110に接続されている各種回路や機器等を制御するための所定の制御プログラムを実行する。また、ワンチップマイクロコンピュータ27は、制御プログラムを実行するCPU102、CPU102が実行する制御プログラムを格納するROM103及びCPU102が処理するデータを一時的に記憶すると共に電源が切られた場合でも記憶内容を保持可能なバックアップ機能を有するRAM104を備えている。
【0062】
入力回路101には、始動入賞口11に設けられた遊技球の入賞を検出すると特別図柄変動開始信号(以下、始動信号ともいう)を送る始動入賞検出センサ116と、始動入賞口11に入賞した遊技球を検出するカウントスイッチ123と、普通図柄作動ゲート19に設けられた遊技球の通過を検出すると普通図柄変動開始信号(以下、作動信号ともいう)を送る作動ゲート検出センサ121と、大入賞口7を開放することにより大入賞口7内に入賞した遊技球を検出するカウントスイッチ117と、大入賞口7の特定領域を通過した遊技球を検出する継続入賞スイッチ118と、打球操作ハンドル2が回動操作されて遊技球が発射される時にオンする打球操作ハンドルスイッチ119と、打球操作ハンドル2の所定箇所に設けられ押圧操作することにより打球発射装置43の作動をオフさせて遊技球の発射を停止する打球操作ストップスイッチ120と、各入賞口に入賞した遊技球をセーフ球としてカウントし遊技球を賞品として払い出すために必要なセーフ信号を出力するセーフ球検出センサ122とが接続されている。
【0063】
出力回路110には、上記した内枠23に取り付けられた遊技場の店員等に遊技球の検出異常を報知する警告ランプ130及び遊技盤面に配備されているLED(例えば、保留LED25や保留LED26)や各種表示ランプ(例えば、遊技効果ランプ15)等を点灯制御するランプ制御回路37と、大入賞口7を開口動作するためのソレノイド106と、始動入賞口11としての電動チューリップを開放動作するためのソレノイド107と、スピーカ113より各種の効果音を拡声させるための音声制御を行う音声制御回路38と、図示しないホール管理コンピュータ等に接続される外部情報端子109とが接続されている。
【0064】
さらに、出力回路110には、払出制御回路40及び表示制御回路11が接続されている。払出制御回路40は、内部に払出制御用CPU(図示せず)、この払出制御用CPUの作業領域や各賞球コマンドに対応した賞品球数等を記憶保持するための記憶エリアを備えたRAM及び制御データ及び賞球払出しのための制御プログラム等が記憶されたROMなどを備えている。払出制御回路40は、中央制御装置100のCPU102から指令される賞球コマンドに従って賞球払出装置41を駆動制御し、賞品球の払出制御を行う。払出制御回路40には、その他、発射制御回路42を介して遊技領域5に向けてパチンコ球を弾発するための打球発射装置43が接続されており、打球発射装置43の動作停止と動作停止解除とを制御する。
【0065】
表示制御回路111は、特別図柄表示装置6及び普通図柄表示装置18が接続されている。また、表示制御回路11は、内部に表示制御用CPU(図示せず)、この表示制御用CPUの作業領域及び画像データ等を記憶保持するための記憶エリアを備えたRAM及び各コマンドに対応した表示制御データ及びキャラクタや図柄が記憶されたROMなどを備えている。
【0066】
表示制御回路111は、中央制御装置100のCPU102から一方向のストローブ信号や表示制御用コマンド信号等の制御信号を受け、ストローブ信号が入力されると、上記表示制御用CPUは表示制御用コマンドを認識する。この表示制御用コマンドに対応するデータエリアから表示制御データ及びキャラクタや図柄が上記ROMから読み出され、上記画像データを記憶するRAMに格納される。この格納された画像データは、表示順がくるとRAMから画像データが読み出され、液晶表示盤(特別図柄表示装置6)に表示される。なお、表示制御回路111のRAMは、表示制御用CPUが処理するデータを一時的に記憶すると共に電源が切られた場合でも記憶内容を保持可能なバックアップ機能を有する。
【0067】
このように、中央制御装置100のRAM104や表示制御回路111のRAMが、電源が切られた場合でも記憶内容を保持可能なバックアップ機能を有していると、例えばサージ電流などで突然遊技機1の電源が遮断されても、中央制御装置100のRAM104や表示制御回路111のRAMが記憶した遊技に係わるデータが全て保全されるので、遊技機1の電源が回復されたときには、以前の遊技状態から引き続き遊技を再開でき、遊技場は公平な遊技を遊技者に提供でき、一方遊技者は、例えば有利な遊技状態を引き続き続行することが可能となるので不測の不利益を回避でき、双方にとって顕著な効果を奏する。なお、この電源が切られた場合でも記憶内容を保持可能なバックアップ機能は、中央制御装置100のRAM104や表示制御回路111のRAM以外に、上記した賞品球の払出を司る払出制御回路40のRAM等、その他の制御回路のRAMにも設けても良い。
【0068】
また、中央制御装置100のCPU102から表示制御回路111へ制御信号(ストローブ信号やコマンド信号等)を一方向通信することにより、即ち、表示制御回路111から中央制御装置100への入力をなくすことにより、遊技機1全体の制御を司る中央制御装置100への入力を少なくして、中央制御装置100への不正な信号入力を極力排除でき、遊技場は適正な遊技を遊技者に提供できると共に、両者の通信に係わる回路構成やプログラムを簡素化でき、遊技機1を開発制作するうえで容易となりコストダウンにつながるという極めて顕著な効果を奏する。なお、この中央制御装置100のCPU102からの一方向通信は、表示制御回路111以外に、上記した賞品球の払出を司る払出制御回路40等、その他の制御回路に行うようにしても良い。
【0069】
ここで、特別図柄表示装置6が表示する図柄として、大当り図柄は、(111)、(222)、(333)、...、(777)、(888)、(999)、(○○○)、(△△△)、(◎◎◎)、(☆☆☆)の13図柄である。この内(333)、(777)、(☆☆☆)の3図柄が特定大当り図柄であり、残りの10図柄が非特定大当り図柄である。また、はずれ図柄は、2種類以上の数字、記号で構成された図柄(例えば、(112)、(12○)など)である。
【0070】
次に、中央制御装置100から表示制御回路111に送出される特別図柄に係わる表示制御用コマンドについて詳述する。図4は、中央制御装置100から表示制御回路111に出力される表示制御用コマンドの説明図である。中央制御装置100は、特別図柄表示装置6の左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10に特別図柄を表示するために、図4に示す表示制御用コマンドを出力する。
【0071】
この表示制御用コマンドは、中央制御装置100から表示制御回路111に出力されるものであって、特別図柄表示装置6の各図柄表示部8、9、10によって表示される特別図柄の変動開始から確定までの間に、5個のコマンドが送信される様に規定されている。この5個のコマンドは、図4の(A)、(B)に示すように、まず▲1▼の変動パターン指定コマンドが送信され、次に▲2▼の左特別図柄指定コマンドが送信され、以後順に▲3▼の中特別図柄指定コマンド、▲4▼の右特別図柄指定コマンド、▲5▼の全図柄停止指定コマンドが送信される。
【0072】
5個のコマンドは、図4にあるように、始めの上記▲1▼のコマンドが送信されてから、時間t1経過までに上記▲2▼のコマンドが送信され、上記▲2▼のコマンドが送信されてから時間t2経過までに上記▲3▼のコマンドが送信され、上記▲3▼のコマンドが送信されてから時間t3経過までに上記▲4▼のコマンドが送信され、上記▲1▼のコマンドが送信されてから時間t経過までに上記▲5▼のコマンドが送信されるように構成されている。
【0073】
始めに送信される上記▲1▼の変動パターン指定コマンドは、100種類程度が用意されており、全図柄の変動状態を指示する。これが送信されることによって、図柄の変動が開始される。つまり、上記▲1▼の変動パターン指定コマンドは、上記した始動信号としての機能を果たす。
【0074】
上記▲2▼の左特別図柄指定コマンドは、13種類が用意されており、左列の停止図柄(確定図柄)の指示を行なう。
上記▲3▼の中特別図柄指定コマンドは、13種類が用意されており、中列の停止図柄(確定図柄)の指示を行なう。
【0075】
上記▲4▼の右特別図柄指定コマンドは、13種類が用意されており、右列の停止図柄(確定図柄)の指示を行なう。
これら▲2▼▲3▼▲4▼の左、中、右特別図柄指定コマンドは、停止図柄を指定する。
上記▲5▼の全図柄停止指定コマンドは、1種類が用意されており、左列、中列、右列の図柄の停止タイミングを指示する。
【0076】
以上の▲1▼ないし▲5▼のコマンドが中央制御装置100から送信され、表示制御回路111に受信されることで、特別図柄が変動を開始してから停止後確定表示されるまでの1回の変動表示が特別図柄表示装置6の各図柄表示部8、9、10によって表示される。
【0077】
図5は、大当り処理を示すフローチャートである。上記したような大当り図柄が特別図柄表示装置6に表示されると、中央制御装置100のCPU102は、図5に示すような大当り遊技としての大当り処理を実行する。なお、この大当り処理は、CPU102により2msec毎のタイマ割り込みにより繰り返し実行される。また、特定大当り図柄が表示されると、CPU102は、非特定大当り図柄が表示されたときよりも遊技者にとってさらに有利な特別遊技を大当り処理後に実行するが、これらについては本発明を理解する上で重要な構成ではないので、図示および説明を省略する。
【0078】
この大当り処理が実行されると、CPU102は、まずステップS100の処理にて、インターバルタイム中か否かを判定する。このインターバルタイムとは、所謂大当り遊技中の各ラウンド毎の間に設けられる大入賞口7が閉口している時間のことで、インターバルタイム中と判定された場合(ステップS100にてYES)には、この大当り処理を終了する。一方、ステップS100の処理にて、インターバルタイム中でないと判定された場合(ステップS100にてNO)には、ステップS102の処理へ移行する。
【0079】
ステップS102の処理へ移行すると、CPU102は、ソレノイド106を駆動制御して大入賞口7を開口する。そして、ステップS104の処理へ移行して、CPU102は、予め設定されている所定の大入賞口7の開口時間30秒がタイムアップしたか否かを判定し、ステップS104の処理にてNO、即ち大入賞口7の開口時間30秒がタイムアップしていないと判定された場合には、CPU102は、ステップS106の処理へ移行して、大入賞口7へ入賞した遊技球をカウントスイッチ117で検出することによりカウントアップされるカウンタDの値が10以上か否かを判定する。そして、ステップS106の処理にてNO、即ちカウンタDの値が10未満と判定されたときには、この大当り処理を終了する。
【0080】
一方、ステップS104の処理にてYES及びステップS106の処理にてYESと判定された場合、即ち大入賞口7の開口時間30秒がタイムアップしたと判定された場合及び大入賞口7へ入賞した遊技球の数が10個以上と判定された場合には、ステップS108の処理へ移行して、CPU102は、ソレノイド106を駆動制御して大入賞口7を閉口する。そして、ステップS110の処理へ移行して、CPU102は、カウンタDの値を0にセットし、ステップS112の処理へ移行して、CPU102は、カウンタEの値をインクリメント(1加算)する。
【0081】
このカウンタEは、大入賞口7が何回開口されたかを、換言すれば上記した大当り遊技中の各ラウンドが何回実行されたかをカウントするために中央制御装置100に設定されたカウンタであり、ステップS108の処理が実行されて大入賞口7が閉口する毎にカウントアップされるようになっている。
【0082】
ステップS112の処理を終えると、ステップS114の処理へ移行して、CPU102は、継続入賞スイッチ118がオンしたか否か、即ち継続入賞スイッチ118が大入賞口7の特定領域を通過した遊技球を検出したか否かを判定し、遊技球が大入賞口7の特定領域を通過して継続入賞スイッチ118がオンしている場合(ステップS114にてYES)には、CPU102は、ステップS116の処理へ移行して、カウンタEの値が16未満か否かを判定する。このステップS116の処理では、大入賞口7が開口された回数、即ち大当り遊技中のラウンド数が16回になったか否かを判定している。そして、ステップS116の処理にてYES、即ちカウンタEの値が16未満と判定されたときには、CPU102は、この大当り処理を終了する。
【0083】
一方、ステップS114の処理にてNO及びステップS116の処理にてNOと判定された場合、即ち継続入賞スイッチ118がオンしておらず遊技球が大入賞口7の特定領域を通過していない場合及びカウンタEの値が16以上と判定された場合には、ステップS118の処理へ移行して、CPU102は、カウンタEの値を0にセットし、ステップS120の処理へ移行して、CPU102は、大当りフラグF1の値を0にセットし、この大当り処理を終了する。
【0084】
次に、普通図柄表示装置18が表示する普通図柄としては、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9の10図柄であり、この内7が当り図柄であり、残りの9図柄がはずれ図柄である。
ここで、中央制御装置100から表示制御回路111に送出される普通図柄に係わる表示制御用コマンドについて説明する。中央制御装置100は、普通図柄表示装置18に普通図柄を表示するために、次のような表示制御用コマンドを出力する。即ち、この表示制御用コマンドは、中央制御装置100から表示制御回路111に出力されるものであって、7セグメントLEDで構成された普通図柄表示装置18に表示される一桁の普通図柄の変動開始から確定表示までの間に、表示制御用コマンドとして2個のコマンドが送信されるように規定されている。この2個のコマンドは、まず普通図柄の変動開始と普通図柄の停止図柄を指定する普通図柄指定コマンドが送信され、次に普通図柄の停止を指定する普通図柄停止指定コマンドが、上記普通図柄指定コマンドが送信されてから時間htが経過したときに送信されるように構成されている。従って、この時間htが普通図柄の変動時間、即ち普通図柄表示装置18に普通図柄が変動を開始してから停止するまでの時間となる。なお、普通図柄指定コマンドは、上記した作動信号としての機能を果たす。上記普通図柄指定コマンドは、普通図柄数(0〜9)に対応して10種類が用意されており、停止図柄(確定図柄)の指示を行なう。上記普通図柄停止指定コマンドは、1種類が用意されており、普通図柄の停止タイミングを指示する。
【0085】
以上の普通図柄指定コマンド及び普通図柄停止指定コマンドが中央制御装置100から送信され、表示制御回路111に受信されることで、普通図柄が変動を開始してから停止後確定表示されるまでの1回の変動表示が普通図柄表示装置18によって表示される。
【0086】
図6は、始動入賞口開放処理を示すフローチャートである。上記したような当り図柄が普通図柄表示装置18に表示されると、中央制御装置100のCPU102は、図6に示すような当り遊技としての始動入賞口開放処理を実行する。なお、この始動入賞口開放処理は、CPU102により2msec毎のタイマ割り込みにより繰り返し実行される。
【0087】
CPU102は、この始動入賞口開放処理が実行されると、まずステップS200の処理にて、ソレノイド107を駆動制御して始動入賞口(電動チューリップ)11の羽根を開放する。そして、ステップS202の処理へ移行して、CPU102は、予め設定されている所定の始動入賞口(電動チューリップ)11のの開放時間2秒がタイムアップしたか否かを判定し、ステップS202の処理にてNO、即ち始動入賞口開放時間がタイムアップしていないと判定された場合には、CPU102は、ステップS204の処理へ移行して、カウンタGの値が6以上か否かを判定する。なお、始動入賞口(電動チューリップ)11の開放時間は、上記した特定大当り図柄と非特定大当り図柄に起因して変更するようにしても良い。
【0088】
カウンタGは、開放された始動入賞口(電動チューリップ)11の羽根が始動入賞口開放時間としての2秒が経過して閉口するまでに、始動入賞口11に入賞した遊技球の数をカウントするために中央制御装置100に設定されたカウンタであり、カウントスイッチ123が遊技球を検出したときにカウントアップされるようになっている。
【0089】
そして、ステップS204の処理にてNO、即ちカウンタGの値が6未満と判定されたときには、この始動入賞口開放処理を終了する。一方、ステップS202の処理にてYES及びステップS204の処理にてYESと判定された場合、即ち始動入賞口開放時間としての2秒がタイムアップしたと判定された場合及び始動入賞口11に6個以上の遊技球が入賞したと判定されたときには、ステップS206の処理へ移行して、CPU102は、ソレノイド107を駆動制御して始動入賞口(電動チューリップ)11の羽根を閉口する。そして、ステップS208の処理へ移行して、CPU102は、カウンタGの値を0にセットし、ステップS210の処理へ移行して、CPU102は、当りフラグF4の値を0にセットし、この始動入賞口開放処理を終了する。
【0090】
図7は、上記した始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123の分解図であり、図8は、始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123と入力回路101との関係を示すブロック図である。
【0091】
これらの遊技球検出装置は、遊技球の入賞または通過を、遊技球自身の磁性や電磁誘導を利用する非接触式の磁気センサ(スイッチ)として構成されており、図7に示すように、遊技球通過穴52と、その内部に平行に配設された第1回路基板54および第2回路基板56とを備えている。各回路基板54、56は、互いに接着剤によって固定されており、落下してきた遊技球の通過に伴って第1回路基板54、第2回路基板56の順で遊技球の通過を検出するように配設されている。なお、図8に示すように、第1回路基板54は、遊技球の通過を検出すると中央制御装置100の入力回路101に第1検出信号を出力し、第2回路基板56は、遊技球の通過を検出すると中央制御装置100の入力回路101に第2検出信号を出力する。
【0092】
次に、中央制御装置100による遊技球通過判断処理1を、図9に基づいて説明する。図9は、遊技球通過判断処理1を示すフローチャートである。この処理は、CPU102が行う処理であって、上記した始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123の何れであっても、遊技球を検出するときには実行される処理である。なお、この遊技球通過判断処理1は、CPU102により2msec毎のタイマ割り込みにより繰り返し実行され、さらに、ここでは、代表して始動入賞検出センサ116が遊技球を検出するときについて説明する。
【0093】
遊技球通過判断処理1(T0に基づく処理)は、始動入賞検出センサ116から出力されてくる検出信号が中央制御装置100の入力回路101に入力されたか否かに基づいて、所定の処理が実行される。
ここで、図10、図11及び図12を参照して、第1回路基板54が出力する第1検出信号と第2回路基板56が出力する第2検出信号について説明する。図10は、始動入賞検出センサ116が正常な状態、即ち第1回路基板54と第2回路基板56が正常な状態のときに、遊技球の落下により入力回路101に入力される第1検出信号と第2検出信号の入力パルスを示す波形図、図11及び図12は、始動入賞検出センサ116が異常な状態、即ち電磁波を照射する不正行為等が行われ第1回路基板54と第2回路基板56が異常な状態のときに、遊技球の落下によることなく入力回路101に入力される第1検出信号と第2検出信号の入力パルスを示す波形図である。
【0094】
図10、図11及び図12において、時間T0は、第1回路基板54から第1検出信号が入力回路101に入力されてエッジを立ち上げた(以下、第1立上エッジともいう)時から、第2回路基板56から第2検出信号が入力回路101に入力されてエッジを立ち上げた(以下、第2立上エッジともいう)時までの時間であり、時間T1は、第1立上エッジの時から、入力回路101に入力されていた第2回路基板56の第2検出信号が入力を停止されてエッジを立ち下げた(以下、第2立下エッジともいう)時までの時間であり、時間T2は、第2立上エッジの時から、入力回路101に入力されていた第1回路基板54の第1検出信号が入力を停止されてエッジを立ち下げた(以下、第1立下エッジともいう)時までの時間であり、時間T3は、第1立下エッジの時から、第2立下エッジの時までの時間である。また、第1立上エッジから第1立下エッジまでの時間と第2立上エッジから第2立下エッジまでの時間、即ち第1検出信号の入力パルス幅と第2検出信号の入力パルス幅はほぼ同一である。
【0095】
図11に示す始動入賞検出センサ116が異常な状態は、電磁波を照射する不正行為等が行われたときに、第1回路基板54により第1立上エッジが立ち上がった後に、第2回路基板56により第2立上エッジが立ち上がり、その後第1回路基板54により第1立下エッジが立ち下がった後に、第2回路基板56により第2立下エッジが立ち下がる状態(図11においては、異常なときの入力パルス(1)と記載)であり、これは、図10に示す始動入賞検出センサ116が正常な状態(図10においては、正常なときの入力パルスと記載)と比較すると、各エッジの立ち上がる順序及び立ち下がる順序は同じとなるが、時間T0は短くなり、時間T1は短くなり、時間T2は長くなり、時間T3は短くなっている。この理由としては、電磁波の速度は、遊技球が落下する速度に比べ極めて速いことに起因する。
【0096】
一方、図12に示す始動入賞検出センサ116が異常な状態は、上記と同様な不正行為等が行われたときに、第2回路基板56により第2立上エッジが立ち上がった後に、第1回路基板54により第1立上エッジが立ち上がり、その後第2回路基板56により第2立下エッジが立ち下がった後に、第1回路基板54により第1立下エッジが立ち下がる状態(図12においては、異常なときの入力パルス(2)と記載)であり、これは、図10に示す始動入賞検出センサ116が正常な状態と比較すると、各エッジの立ち上がる順序及び立ち下がる順序が逆となっており、その結果、時間T0と時間T3は測定不能となり、時間T1は短くなり、時間T2は長くなっている。この理由としては、上記した電磁波の速度が極めて速いことに加え、電磁波の伝わる順序が特定できないことに起因する。
【0097】
図9に戻って、遊技球通過判断処理1(T0に基づく処理)が開始されると、CPU102は、まずステップ10にて第1検出信号の入力があるか否かを判定する。そして、ステップS10の処理にてYES、即ち、始動入賞検出センサ116から入力された信号が第1回路基板54からの第1検出信号である場合には、ステップS12の処理に移行して、CPU102は、時間T0の計測を開始する。計測される時間T0は、RAM104内に記憶された所定の変数に時間経過が積算される。そして時間T0の計測を開始すると、CPU102は、ステップS14の処理に移行する。一方、ステップS10の処理にてNOの場合には、ステップS14の処理に移行する。
【0098】
ステップS14の処理では、CPU102は、第2検出信号の入力があるか否かを判定する。そして、ステップS14の処理にてYES、即ち、始動入賞検出センサ116から入力された信号が第2回路基板56からの第2検出信号である場合には、ステップS16の処理に移行して、CPU102は、第1検出信号がすでに入力済みか否かを、即ちステップS10の処理にてYESと判定されているか否かを判定する。そして、ステップS16の処理にて第1検出信号がすでに入力済みと判定された場合には(ステップS16の処理にてYES)、CPU102は、ステップS18の処理に移行して時間T0の計測を終了し、次にステップS20の処理に移行して、計測した時間T0の値が、しきい値T0thより大きいか否かを判定する。
【0099】
しきい値T0thは、図11に示す時間T0、即ち電磁波が第1回路基板54に検出された後第2回路基板56に検出されるまでの時間以上であれば良く、例えば、限りなく0に近い値であっても当該条件を満たしていれば良いが、望ましくは、図10に示す時間T0、即ち遊技球が第1回路基板54に検出された後第2回路基板56に検出されるまでの時間(実測値における最短時間)が良い。なぜなら、電磁波以外の予期せぬ不正行為も否定できないからである。また、このしきい値T0thは、ROM103内にあらかじめ記憶されている値である。
【0100】
つまり、このステップS20の処理においては、遊技球が第1回路基板54に通過が検出されてから第2回路基板56に通過を検出されるまでに、通常かかる時間を要しているか否かを判定することになる。この処理で、時間T0がしきい値T0thより大きくない値であれば(ステップS20の処理にてNO)、ステップS26の処理に移行して、CPU102は、RAM104内の変数nに0をセットする。一方、ステップS20の処理にてYES、即ち時間T0がしきい値T0thの値より大きければ、この遊技球通過判断処理1を終了する。なお、ステップS20の処理にてYESと判定された場合には、遊技球の通過を適正に検出したとして、特別図柄表示装置6に特別図柄の変動を開始させるための始動信号がCPU102から表示制御回路111に送出されることとなる。
【0101】
ここで、RAM104内の変数nは、遊技機1の電源投入時には1がセットされ、ステップS20の処理にてNOと判定されたときのみ、0がセットされるようになっている。即ち、変数nの値に1がセットされている場合には、不正行為は行われておらず、遊技状態は正常な状態と判定され、0がセットされている場合には、不正行為が行われ遊技状態が異常な状態と判定される。つまり、変数nは、遊技状態が正常か異常かを判定するための変数である。
【0102】
そして、ステップS26の処理を終えると、ステップS28の処理に移行して、CPU102は、遊技状態が異常な状態になったことを遊技場の店員等に報知するべく、ランプ制御回路37を駆動して警告ランプ130を点灯させる。
また、上記ステップS16の処理にて第1検出信号がいまだ入力されていないと判定された場合には(ステップS16の処理にてNO)、これは図12に示すように、第1検出信号よりも先に第2検出信号が入力された場合であるので、即座に遊技状態が異常な状態と判定し、ステップS26の処理に移行して、CPU102は、RAM104内の変数nに0をセットする。
【0103】
一方、上記ステップS14の処理にてNO、即ち、第2検出信号の入力がないと判定された場合には、ステップS22の処理に移行して、CPU102は、上記ステップS16と同様に、第1検出信号がすでに入力済みか否かを、即ちステップS10の処理にてYESと判定されているか否かを判定する。そして、ステップS22の処理にて第1検出信号がすでに入力済みと判定された場合には(ステップS22の処理にてYES)、CPU102は、ステップS24の処理に移行して、計測している時間T0の値が、最大値T0maxを越えたか否かを判定する。
【0104】
最大値T0maxは、図10に示す時間T0、即ち遊技球が第1回路基板54に検出された後第2回路基板56に検出されるまでの時間(実測値における最長時間)以上であれば良い(最大値T0max>しきい値T0th)。また、この最大値T0maxは、ROM103内にあらかじめ記憶されている値である。
【0105】
つまり、このステップS24の処理においては、第1検出信号が入力されてから第2検出信号が入力される前までに、すでに第1検出信号が入力されてから第2検出信号が入力されるのに通常かかる時間を越えたか否かを判定することになる。この処理で、時間T0が最大値T0maxより大きい値であれば(ステップS24の処理にてYES)、ステップS26の処理に移行して、CPU102は、RAM104内の変数nに0をセットする。一方、ステップS22の処理にてNO及びステップS24の処理にてNO、即ち第1検出信号と第2検出信号の両者とも入力がなかった場合及び時間T0が最大値T0maxの値より大きくなければ、この遊技球通過判断処理1を終了する。
【0106】
このように、遊技球通過判断処理1(T0に基づく処理)では、遊技球の通過に伴って第1回路基板54が遊技球の通過を検出してから、第2回路基板56が遊技球の通過を検出するまでに必要な時間よりも、両検出信号が入力されるまでの時間差が短い場合(ステップS20の処理にてNO)、第1検出信号よりも先に第2検出信号が入力された場合(ステップS16の処理にてNO)及び第1検出信号が入力されてから第2検出信号が入力される前までに、すでに第1検出信号が入力されてから第2検出信号が入力されるのに通常かかる時間を越えた場合(ステップS24の処理にてNO)には、CPU102が、遊技状態が異常な状態と判定して、警告ランプ130を点灯させることとなる。
【0107】
次に、中央制御装置100による遊技球通過判断処理2を、図13に基づいて説明する。図13は、遊技球通過判断処理2を示すフローチャートである。この処理は、上記した図9に示す遊技球通過判断処理1の他の実施形態であり、この遊技球通過判断処理2のみで遊技球の通過を判断しても良いし、遊技球通過判断処理1と併用して遊技球の通過を判断しても良い。この処理も、CPU102が行う処理であって、上記した始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123の何れであっても、遊技球を検出するときには実行される処理である。なお、この遊技球通過判断処理2は、CPU102により2msec毎のタイマ割り込みにより繰り返し実行され、さらに、ここでは、代表して始動入賞検出センサ116が遊技球を検出するときについて説明する。
【0108】
遊技球通過判断処理2(T3に基づく処理)は、始動入賞検出センサ116から中央制御装置100の入力回路101に入力された検出信号が入力停止されたか否かに基づいて、所定の処理が実行される。遊技球通過判断処理2が開始されると、CPU102は、まずステップ30にて第1検出信号の入力停止があるか否かを判定する。そして、ステップS30の処理にてYES、即ち、始動入賞検出センサ116から入力停止された信号が第1回路基板54からの第1検出信号である場合には、ステップS32の処理に移行して、CPU102は、時間T3の計測を開始する。計測される時間T3は、RAM104内に記憶された所定の変数に時間経過が積算される。そして時間T3の計測を開始すると、CPU102は、ステップS34の処理に移行する。一方、ステップS30の処理にてNOの場合には、ステップS34の処理に移行する。
【0109】
ステップS34の処理では、CPU102は、第2検出信号の入力停止があるか否かを判定する。そして、ステップS34の処理にてYES、即ち、始動入賞検出センサ116から入力停止された信号が第2回路基板56からの第2検出信号である場合には、ステップS36の処理に移行して、CPU102は、第1検出信号がすでに入力停止済みか否かを、即ちステップS30の処理にてYESと判定されているか否かを判定する。そして、ステップS36の処理にて第1検出信号がすでに入力停止済みと判定された場合には(ステップS36の処理にてYES)、CPU102は、ステップS38の処理に移行して時間T3の計測を終了し、次にステップS40の処理に移行して、計測した時間T3の値が、しきい値T3thより大きいか否かを判定する。
【0110】
しきい値T3thは、図11に示す時間T3、即ち電磁波が第1回路基板54に検出されなくなった後第2回路基板56に検出されなくなるまでの時間以上であれば良く、例えば、限りなく0に近い値であっても当該条件を満たしていれば良いが、望ましくは、図10に示す時間T3、即ち遊技球が第1回路基板54に検出されなくなった後第2回路基板56に検出されなくなるまでの時間(実測値における最短時間)が良い。なぜなら、電磁波以外の予期せぬ不正行為も否定できないからである。また、このしきい値T3thは、ROM103内にあらかじめ記憶されている値である。
【0111】
つまり、このステップS40の処理においては、遊技球が第1回路基板54に通過が検出されなくなってから第2回路基板56に通過を検出されなくなるまでに、通常かかる時間を要しているか否かを判定することになる。この処理で、時間T3がしきい値T3thより大きくない値であれば(ステップS40の処理にてNO)、ステップS46の処理に移行して、CPU102は、上記したRAM104内の変数nに0をセットする。一方、ステップS40の処理にてYES、即ち時間T3がしきい値T3thの値より大きければ、この遊技球通過判断処理2を終了する。なお、ステップS40の処理にてYESと判定された場合には、遊技球の通過を適正に検出したとして、特別図柄表示装置6に特別図柄の変動を開始させるための始動信号がCPU102から表示制御回路111に送出されることとなる。
【0112】
そして、ステップS46の処理を終えると、ステップS48の処理に移行して、CPU102は、遊技状態が異常な状態になったことを遊技場の店員等に報知するべく、ランプ制御回路37を駆動して警告ランプ130を点灯させる。
また、上記ステップS36の処理にて第1検出信号がいまだ入力停止されていないと判定された場合には(ステップS36の処理にてNO)、これは図12に示すように、第1検出信号よりも先に第2検出信号が入力停止された場合であるので、即座に遊技状態が異常な状態と判定し、ステップS46の処理に移行して、CPU102は、RAM104内の変数nに0をセットする。
【0113】
一方、上記ステップS34の処理にてNO、即ち、第2検出信号の入力停止がないと判定された場合には、ステップS42の処理に移行して、CPU102は、上記ステップS36と同様に、第1検出信号がすでに入力停止済みか否かを、即ちステップS30の処理にてYESと判定されているか否かを判定する。そして、ステップS42の処理にて第1検出信号がすでに入力停止済みと判定された場合には(ステップS42の処理にてYES)、CPU102は、ステップS44の処理に移行して、計測している時間T3の値が、最大値T3maxを越えたか否かを判定する。
【0114】
最大値T3maxは、図10に示す時間T3、即ち遊技球が第1回路基板54に検出されなくなった後第2回路基板56に検出されなくなるまでの時間(実測値における最長時間)以上であれば良い(最大値T3max>しきい値T3th)。また、この最大値T3maxは、ROM103内にあらかじめ記憶されている値である。
【0115】
つまり、このステップS44の処理においては、第1検出信号が入力停止されてから第2検出信号が入力停止される前までに、すでに第1検出信号が入力停止されてから第2検出信号が入力停止されるのに通常かかる時間を越えたか否かを判定することになる。この処理で、時間T3が最大値T3maxより大きい値であれば(ステップS44の処理にてYES)、ステップS46の処理に移行して、CPU102は、RAM104内の変数nに0をセットする。一方、ステップS42の処理にてNO及びステップS44の処理にてNO、即ち第1検出信号と第2検出信号の両者とも入力停止がなかった場合及び時間T3が最大値T3maxの値より大きくなければ、この遊技球通過判断処理2を終了する。
【0116】
このように、遊技球通過判断処理2(T3に基づく処理)では、遊技球の通過に伴って第1回路基板54が遊技球の通過を検出しなくなってから、第2回路基板56が遊技球の通過を検出しなくなるまでに必要な時間よりも、両検出信号が入力停止されるまでの時間差が短い場合(ステップS40の処理にてNO)、第1検出信号よりも先に第2検出信号が入力停止された場合(ステップS36の処理にてNO)及び第1検出信号が入力停止されてから第2検出信号が入力停止される前までに、すでに第1検出信号が入力停止されてから第2検出信号が入力停止されるのに通常かかる時間を越えた場合(ステップS44の処理にてNO)には、CPU102が、遊技状態が異常な状態と判定して、警告ランプ130を点灯させることとなる。
【0117】
次に、中央制御装置100による遊技球通過判断処理3を、図14に基づいて説明する。図14は、遊技球通過判断処理3を示すフローチャートである。この処理は、上記した図9及び図13に示す遊技球通過判断処理1及び遊技球通過判断処理2の他の実施形態であり、この遊技球通過判断処理3のみで遊技球の通過を判断しても良いし、遊技球通過判断処理1や遊技球通過判断処理2と併用して遊技球の通過を判断しても良い。この処理も、CPU102が行う処理であって、上記した始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123の何れであっても、遊技球を検出するときには実行される処理である。なお、この遊技球通過判断処理3は、CPU102により2msec毎のタイマ割り込みにより繰り返し実行され、さらに、ここでは、代表して始動入賞検出センサ116が遊技球を検出するときについて説明する。
【0118】
遊技球通過判断処理3(T1に基づく処理)は、始動入賞検出センサ116から出力されてくる第1検出信号が中央制御装置100の入力回路101に入力されたか否かに基づいて、所定の処理が実行される。遊技球通過判断処理3が開始されると、CPU102は、まずステップ50にて第1検出信号の入力があるか否かを判定する。そして、ステップS50の処理にてYES、即ち、始動入賞検出センサ116から入力された信号が第1回路基板54からの第1検出信号である場合には、ステップS52の処理に移行して、CPU102は、時間T1の計測を開始する。計測される時間T1は、RAM104内に記憶された所定の変数に時間経過が積算される。そして時間T1の計測を開始すると、CPU102は、ステップS54の処理に移行する。
【0119】
ステップS54の処理では、CPU102は、第2検出信号の入力停止があるか否かを判定する。そして、ステップS54の処理にてYES、即ち、始動入賞検出センサ116から入力停止された信号が第2回路基板56からの第2検出信号である場合には、CPU102は、ステップS56の処理に移行して時間T1の計測を終了し、次にステップS58の処理に移行して、計測した時間T1の値が、しきい値T1thより大きいか否かを判定する。
【0120】
しきい値T1thは、図11に示す時間T1、即ち電磁波が第1回路基板54に検出された後第2回路基板56に検出されなくなるまでの時間以上であれば良く、例えば、限りなく検出信号の入力パルス幅に近い値であっても当該条件を満たしていれば良いが、望ましくは、図10に示す時間T1、即ち遊技球が第1回路基板54に検出された後第2回路基板56に検出されなくなるまでの時間(実測値における最短時間)が良い。なぜなら、電磁波以外の予期せぬ不正行為も否定できないからである。また、このしきい値T1thは、ROM103内にあらかじめ記憶されている値である。
【0121】
つまり、このステップS58の処理においては、遊技球が第1回路基板54に通過が検出されてから第2回路基板56に通過を検出されなくなるまでに、通常かかる時間を要しているか否かを判定することになる。この処理で、時間T1がしきい値T1thより大きくない値であれば(ステップS58の処理にてNO)、ステップS60の処理に移行して、CPU102は、上記したRAM104内の変数nに0をセットする。
【0122】
そして、ステップS60の処理を終えると、ステップS62の処理に移行して、CPU102は、遊技状態が異常な状態になったことを遊技場の店員等に報知するべく、ランプ制御回路37を駆動して警告ランプ130を点灯させる。
一方、ステップS50の処理にてNO、ステップS54の処理にてNO及びステップS58の処理にてYESの場合には、即ち第1検出信号の入力がない場合、第2検出信号の入力停止がない場合及び時間T1がしきい値T1thの値より大きい場合には、この遊技球通過判断処理3を終了する。なお、ステップS58の処理にてYESと判定された場合には、遊技球の通過を適正に検出したとして、特別図柄表示装置6に特別図柄の変動を開始させるための始動信号がCPU102から表示制御回路111に送出されることとなる。
【0123】
このように、遊技球通過判断処理3(T1に基づく処理)では、遊技球の通過に伴って第1回路基板54が遊技球の通過を検出してから、第2回路基板56が遊技球の通過を検出しなくなるまでに必要な時間よりも、第1検出信号が入力されてから第2検出信号が入力停止されるまでの時間が短い場合(ステップS58の処理にてNO)には、CPU102が、遊技状態が異常な状態と判定して、警告ランプ130を点灯させることとなる。
【0124】
次に、中央制御装置100による遊技球通過判断処理4を、図15に基づいて説明する。図15は、遊技球通過判断処理4を示すフローチャートである。この処理は、上記した図9、図13及び図14に示す遊技球通過判断処理1、遊技球通過判断処理2及び遊技球通過判断処理3の他の実施形態であり、この遊技球通過判断処理4のみで遊技球の通過を判断しても良いし、遊技球通過判断処理1、遊技球通過判断処理2や遊技球通過判断処理3と併用して遊技球の通過を判断しても良い。この処理も、CPU102が行う処理であって、上記した始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123の何れであっても、遊技球を検出するときには実行される処理である。なお、この遊技球通過判断処理4は、CPU102により2msec毎のタイマ割り込みにより繰り返し実行され、さらに、ここでは、代表して始動入賞検出センサ116が遊技球を検出するときについて説明する。
【0125】
遊技球通過判断処理4(T2に基づく処理)は、始動入賞検出センサ116から出力されてくる第2検出信号が中央制御装置100の入力回路101に入力されたか否かに基づいて、所定の処理が実行される。遊技球通過判断処理4が開始されると、CPU102は、まずステップ70にて第2検出信号の入力があるか否かを判定する。そして、ステップS70の処理にてYES、即ち、始動入賞検出センサ116から入力された信号が第2回路基板56からの第2検出信号である場合には、ステップS72の処理に移行して、CPU102は、時間T2の計測を開始する。計測される時間T2は、RAM104内に記憶された所定の変数に時間経過が積算される。そして時間T2の計測を開始すると、CPU102は、ステップS74の処理に移行する。
【0126】
ステップS74の処理では、CPU102は、第1検出信号の入力停止があるか否かを判定する。そして、ステップS74の処理にてYES、即ち、始動入賞検出センサ116から入力停止された信号が第1回路基板54からの第1検出信号である場合には、CPU102は、ステップS76の処理に移行して時間T2の計測を終了し、次にステップS78の処理に移行して、計測した時間T2の値が、しきい値T2thより小さいか否かを判定する。
【0127】
しきい値T2thは、図11に示す時間T2、即ち電磁波が第2回路基板56に検出された後第1回路基板54に検出されなくなるまでの時間以下であれば良く、例えば、限りなく検出信号の入力パルス幅に近い値であっても当該条件を満たしていれば良いが、望ましくは、図10に示す時間T2、即ち遊技球が第2回路基板56に検出された後第1回路基板54に検出されなくなるまでの時間(実測値における最長時間)が良い。なぜなら、電磁波以外の予期せぬ不正行為も否定できないからである。また、このしきい値T2thは、ROM103内にあらかじめ記憶されている値である。
【0128】
つまり、このステップS78の処理においては、遊技球が第2回路基板56に通過が検出されてから第1回路基板54に通過を検出されなくなるまでに、通常かかる時間を要しているか否かを判定することになる。この処理で、時間T2がしきい値T2thより小さくない値であれば(ステップS78の処理にてNO)、ステップS80の処理に移行して、CPU102は、上記したRAM104内の変数nに0をセットする。
【0129】
そして、ステップS80の処理を終えると、ステップS82の処理に移行して、CPU102は、遊技状態が異常な状態になったことを遊技場の店員等に報知するべく、ランプ制御回路37を駆動して警告ランプ130を点灯させる。
一方、ステップS70の処理にてNO、ステップS74の処理にてNO及びステップS78の処理にてYESの場合には、即ち第2検出信号の入力がない場合、第1検出信号の入力停止がない場合及び時間T2がしきい値T2thの値より小さい場合には、この遊技球通過判断処理4を終了する。なお、ステップS78の処理にてYESと判定された場合には、遊技球の通過を適正に検出したとして、特別図柄表示装置6に特別図柄の変動を開始させるための始動信号がCPU102から表示制御回路111に送出されることとなる。
【0130】
このように、遊技球通過判断処理4(T2に基づく処理)では、遊技球の通過に伴って第2回路基板56が遊技球の通過を検出してから、第1回路基板54が遊技球の通過を検出しなくなるまでに必要な時間よりも、第2検出信号が入力されてから第1検出信号が入力停止されるまでの時間が長い場合(ステップS78の処理にてNO)には、CPU102が、遊技状態が異常な状態と判定して、警告ランプ130を点灯させることとなる。
【0131】
以上の説明で明らかなように、このような構造の遊技機1によれば、遊技球の通過に伴って第1回路基板54が遊技球の通過を検出したときに入力回路101に入力される第1検出信号と、第2回路基板56が遊技球の通過を検出したときに入力回路101に入力される第2検出信号の入力パルスの所定の立上エッジや立下エッジを監視し、正常な遊技状態と比較することにより、不正行為が行われたときにはCPU102が遊技状態を異常な状態と判断し、警告ランプ130を点灯させることができるため、遊技場の店員に報知して、誤動作の原因が電磁波による不正行為であるかどうかの確認を迅速に行うことができる。
【0132】
また、電磁波による不正行為を行うことによって警告ランプ130が点灯するため、不正行為を行った利用者への警告とすることもでき、不正行為の減少が期待できる。
また、CPU102が入力された検出信号を異常ありと判断した場合には、特別図柄表示装置6が特別図柄の変動表示を行わないため、電磁波による不正行為が行われても大当り遊技に移行して賞球を不当に獲得される恐れがない。
【0133】
また、始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123は、第1回路基板54と第2回路基板56が、同一ケースに収容されている一体部品であるため、各回路基板間の距離関係が、組み付け時の取付位置などによって変動することがない。そのため、組み付け時に各回路基板間の距離を微調整することなく高い取り付け精度でこれらの各遊技球検出装置を取り付けることができる。
【0134】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、この他にも様々な形態で実施することができる。
例えば、始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123内部に、第1回路基板54と第2回路基板56が平行に配設されたものを例示したが、第1回路基板54と第2回路基板56は、平行に配設されていなくてもよく、遊技球の通過経路に沿って所定の角度を持って配設されていても良い。このようにすれば、第1回路基板54が発生させる磁界と第2回路基板56が発生させる磁界との方向がズレているため磁界が干渉し合うことはなく、遊技球の通過に伴う第1検出信号及び第2検出信号をそれぞれ的確に出力することができる。さらに、第1回路基板54と第2回路基板56が所定の角度になるように同一ケースに収容される一体部品にすれば、より製品として完成度の高いものとなる。
【0135】
また、始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123が、2枚の回路基板によって遊技球の通過を検出するものを例示したが、3枚以上の回路基板によって遊技球の通過を検出するように構成されていても良い。
【0136】
また、CPU102は、遊技状態に異常ありと判断した場合に、遊技を行うことができないような制御を行うように構成されていてもよい。遊技を行うことができないような制御とは、例えば、CPU102が遊技状態に異常ありと判断した場合に、発射制御回路42を駆動して打球発射装置43による遊技球の発射が行えないようにする制御や、遊技機1自体の電力供給を停止する制御である。この場合、CPU102が異常ありと判断した際には、遊技を行うことができなくなるため、電磁波によって不正行為が行われた場合に賞球を獲得される恐れがない。また、電磁波によって不正行為を行うことにより、遊技が行えなくなるため、電磁波による不正行為自体を無効にすることができる。
【0137】
また、CPU102が遊技状態に異常ありと判断したことを警告ランプ130によって、遊技場の店員または利用者に報知するものを例示したが、CPU102が遊技状態に異常ありと判断した場合に、音声制御回路38を駆動してスピーカ113から音声を出力することによって報知しても良い。また、CPU102が遊技状態に異常ありと判断した際に、遊技場のホールコンピュータに異常ありを示す信号を出力して、ホールコンピュータが異常ありを示すメッセージを表示することによって、遊技場の店員に報知しても良い。
【0138】
また、上記したような不正行為が行われたことを判断する構造の遊技機1によれば、始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123は、磁気センサ(スイッチ)に限らず、例えば、光センサやメカ式の検出センサ(例えばマイクロスイッチのような接触式のもの)を採用することができる。即ち、これらの遊技球検出装置は遊技球が検出できればどのようなものでも良く、その遊技球検出装置の特性と想定される不正行為に合致する入力パルスの所定の立上エッジや立下エッジを監視して正常な遊技状態と比較することで、磁気センサ(スイッチ)と同様な効果を得ることが可能となる。
【0139】
また、上記したしきい値(T0th、T1th、T2th、T3th)及び最大値(T0max、T3max)は、その設定値が変更可能なように、図示しない遊技機1の所定の基板等に設けた設定スイッチ(ディップスイッチ等)で所定の値が設定できるようにしてもしても良い。この設定スイッチで所定の値が設定できるようにした場合には、遊技場側の所望する状態に遊技機1を設定することが可能となり、延いては安定経営につながり、遊技場を経営するうえで顕著な効果を奏する。
【0140】
また、上記した構造の遊技機1によれば、入力パルスの所定の立上エッジや立下エッジを監視することで、遊技球検出装置にとって大きな故障や誤作動とされる断線、ショートまたはチャタリング等も検出することも可能となり、上記した遊技球通過判断処理と併用してこれらの故障や誤作動を検出する処理を行うようにしても良い。
【0141】
また、本発明の実施形態における遊技機1においては、上記したように始動入賞口11に係わる保留球数と普通図柄作動ゲート19に係わる通過保留球数を最高4個までに制限するようにしたが、この制限は、遊技者にとって有利なように変更したり、無くしたりしても良い。なぜなら、本発明の実施形態における遊技機1では、たとえ電磁波の照射等による不正行為が実行されても、始動入賞検出センサ116と作動ゲート検出センサ121とがその不正行為を検出して実害がでないように対処できるからである。そして、このようにした場合には、保留球数と通過保留球数を遊技者に報知するための上記した4個の保留LED25と保留LED26とは、複数の7セグメントLEDに変更するようにすると良い。このような構成にすることにより、多くの保留球数や通過保留球数が発生しても、所謂オーバーフローすることを減少したり、無くしたりすることができるので、その結果、遊技者は、より多くの特別図柄と普通図柄の変動表示を獲得することができ、延いては、より速く、より多くの大当り遊技や当り遊技を発生させることにつながるので、遊技者の遊技意欲が増大し、遊技の趣向性が高められる。さらに、多くの保留球数や通過保留球数が発生しても、遊技領域5において大きな面積をとることなく、遊技領域5のスペースを有効活用しつつ対処することが可能となり、遊技機1を開発するうえでの設計の自由度が増大する。
【0142】
なお、以上説明した構成の遊技機1は、パチンコ遊技機、スロットル遊技機、アレンジ遊技機、ジャン球遊技機、ピンボール遊技機等、遊技球を検出する様々な遊技機で適用することができる。
次に特許請求の範囲の構成と、本発明の実施形態との対応を説明する。
【0143】
請求項1:検出信号は、第1回路基板54が出力する第1検出信号、第2回路基板56が出力する第2検出信号に相当し、第1検出手段は、第1回路基板54に相当し、第2検出手段は、第2回路基板56に相当し、判断手段は、中央制御装置100、CPU102が図9に示す遊技球通過判断処理1のステップS20にてYESと判断する処理に相当し、第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから第2検出手段の出力した第2検出信号を入力するまでの時間差は、時間TOに相当し、しきい値は、T0thに相当する。
【0144】
請求項2:検出信号は、第1回路基板54が出力する第1検出信号、第2回路基板56が出力する第2検出信号に相当し、第1検出手段は、第1回路基板54に相当し、第2検出手段は、第2回路基板56に相当し、判断手段は、中央制御装置100、CPU102が図13に示す遊技球通過判断処理2のステップS40にてYESと判断する処理に相当し、第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止してから第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差は、時間T3に相当し、しきい値は、T3thに相当する。
【0145】
請求項3:検出信号は、第1回路基板54が出力する第1検出信号、第2回路基板56が出力する第2検出信号に相当し、第1検出手段は、第1回路基板54に相当し、第2検出手段は、第2回路基板56に相当し、判断手段は、中央制御装置100、CPU102が図14に示す遊技球通過判断処理3のステップS58にてYESと判断する処理に相当し、第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差は、時間T1に相当し、しきい値は、T1thに相当する。
【0146】
請求項4:検出信号は、第1回路基板54が出力する第1検出信号、第2回路基板56が出力する第2検出信号に相当し、第1検出手段は、第1回路基板54に相当し、第2検出手段は、第2回路基板56に相当し、判断手段は、中央制御装置100、CPU102が図15に示す遊技球通過判断処理4のステップS78にてYESと判断する処理に相当し、第2検出手段の出力した第2検出信号を入力してから上記第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止するまでの時間差は、時間T2に相当し、しきい値は、T2thに相当する。
【0147】
請求項5:異常判断手段は、中央制御装置100、CPU102が、図9に示す遊技球通過判断処理1のステップS20にてNO、図13に示す遊技球通過判断処理2のステップS40にてNO、CPU102が図14に示す遊技球通過判断処理3のステップS58にてNO、と判断する処理に相当し、報知手段は、警告ランプ130、CPU102が図9に示す遊技球通過判断処理1のステップS28にて実行する処理、CPU102が図13に示す遊技球通過判断処理2のステップS48にて実行する処理、CPU102が図14に示す遊技球通過判断処理3のステップS62にて実行する処理に相当する。
【0148】
請求項6:異常判断手段は、中央制御装置100、CPU102が図15に示す遊技球通過判断処理4のステップS78にてNOと判断する処理に相当し、報知手段は、警告ランプ130、CPU102が図15に示す遊技球通過判断処理4のステップS82にて実行する処理に相当する。
【0149】
請求項7:第1検出手段は、第1回路基板54に相当し、第2検出手段は、第2回路基板56に相当し、第1検出手段と上記第2検出手段が、一体化されていることは、図7に示すように構成されている始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123に相当する。
【0150】
請求項8:しきい値は、T0th、T1th、T2th、T3thに相当し、設定手段は、本文後段の「しきい値(T0th、T1th、T2th、T3th)は、その設定値が変更可能なように、図示しない設定スイッチ(ディップスイッチ等)で所定の値が設定できるようにしてもしても良い。」という記載に相当する。
【0151】
請求項9:始動入賞口は、始動入賞口(電動チューリップ)11に相当し、作動ゲートは、普通図柄作動ゲート19に相当し、検出信号は、第1回路基板54が出力する第1検出信号、第2回路基板56が出力する第2検出信号に相当し、第1検出手段は、第1回路基板54に相当し、第2検出手段は、第2回路基板56に相当し、判断手段は、中央制御装置100、CPU102が図9に示す遊技球通過判断処理1のステップS20にてYESと判断する処理に相当し、第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから第2検出手段の出力した第2検出信号を入力するまでの時間差は、時間TOに相当し、しきい値は、T0thに相当し、判断手段が遊技球の通過と判断した場合に表示される図柄を変動する図柄表示手段は、CPU102が図9に示す遊技球通過判断処理1のステップS20にてYESと判断したときに送出する始動信号または作動信号、特別図柄表示装置6、普通図柄表示装置18、表示制御回路111に相当する。
【0152】
請求項10:始動入賞口は、始動入賞口(電動チューリップ)11に相当し、作動ゲートは、普通図柄作動ゲート19に相当し、検出信号は、第1回路基板54が出力する第1検出信号、第2回路基板56が出力する第2検出信号に相当し、第1検出手段は、第1回路基板54に相当し、第2検出手段は、第2回路基板56に相当し、判断手段は、中央制御装置100、CPU102が図13に示す遊技球通過判断処理2のステップS40にてYESと判断する処理に相当し、第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止してから第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差は、時間T3に相当し、しきい値は、T3thに相当し、判断手段が遊技球の通過と判断した場合に表示される図柄を変動する図柄表示手段は、CPU102が図13に示す遊技球通過判断処理2のステップS40にてYESと判断したときに送出する始動信号または作動信号、特別図柄表示装置6、普通図柄表示装置18、表示制御回路111に相当する。
【0153】
請求項11:始動入賞口は、始動入賞口(電動チューリップ)11に相当し、作動ゲートは、普通図柄作動ゲート19に相当し、検出信号は、第1回路基板54が出力する第1検出信号、第2回路基板56が出力する第2検出信号に相当し、第1検出手段は、第1回路基板54に相当し、第2検出手段は、第2回路基板56に相当し、判断手段は、中央制御装置100、CPU102が図14に示す遊技球通過判断処理3のステップS58にてYESと判断する処理に相当し、第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差は、時間T1に相当し、しきい値は、T1thに相当し、判断手段が遊技球の通過と判断した場合に表示される図柄を変動する図柄表示手段は、CPU102が図14に示す遊技球通過判断処理3のステップS58にてYESと判断したときに送出する始動信号または作動信号、特別図柄表示装置6、普通図柄表示装置18、表示制御回路111に相当する。
【0154】
請求項12:始動入賞口は、始動入賞口(電動チューリップ)11に相当し、作動ゲートは、普通図柄作動ゲート19に相当し、検出信号は、第1回路基板54が出力する第1検出信号、第2回路基板56が出力する第2検出信号に相当し、第1検出手段は、第1回路基板54に相当し、第2検出手段は、第2回路基板56に相当し、判断手段は、中央制御装置100、CPU102が図15に示す遊技球通過判断処理4のステップS78にてYESと判断する処理に相当し、第2検出手段の出力した第2検出信号を入力してから上記第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止するまでの時間差は、時間T2に相当し、しきい値は、T2thに相当し、判断手段が遊技球の通過と判断した場合に表示される図柄を変動する図柄表示手段は、CPU102が図15に示す遊技球通過判断処理4のステップS78にてYESと判断したときに送出する始動信号または作動信号、特別図柄表示装置6、普通図柄表示装置18、表示制御回路111に相当する。
【0155】
請求項13:異常判断手段は、中央制御装置100、CPU102が、図9に示す遊技球通過判断処理1のステップS20にてNO、図13に示す遊技球通過判断処理2のステップS40にてNO、CPU102が図14に示す遊技球通過判断処理3のステップS58にてNO、と判断する処理に相当し、報知手段は、警告ランプ130、CPU102が図9に示す遊技球通過判断処理1のステップS28にて実行する処理、CPU102が図13に示す遊技球通過判断処理2のステップS48にて実行する処理、CPU102が図14に示す遊技球通過判断処理3のステップS62にて実行する処理に相当する。
【0156】
請求項14:異常判断手段は、中央制御装置100、CPU102が図15に示す遊技球通過判断処理4のステップS78にてNOと判断する処理に相当し、報知手段は、警告ランプ130、CPU102が図15に示す遊技球通過判断処理4のステップS82にて実行する処理に相当する。
【0157】
請求項15:異常判断手段は、中央制御装置100、CPU102が、図9に示す遊技球通過判断処理1のステップS20にてNO、図13に示す遊技球通過判断処理2のステップS40にてNO、CPU102が図14に示す遊技球通過判断処理3のステップS58にてNO、図15に示す遊技球通過判断処理4のステップS78にてNO、と判断する処理に相当し、停止制御手段は、本文後段の「CPU102は、遊技状態に異常ありと判断した場合に、遊技を行うことができないような制御を行うように構成されていてもよい。遊技を行うことができないような制御とは、例えば、CPU102が遊技状態に異常ありと判断した場合に、発射制御回路42を駆動して打球発射装置43による遊技球の発射が行えないようにする制御や、遊技機1自体の電力供給を停止する制御である。」という記載に相当する。
【0158】
請求項16:第1検出手段は、第1回路基板54に相当し、第2検出手段は、第2回路基板56に相当し、第1検出手段と上記第2検出手段が、一体化されていることは、図7に示すように構成されている始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123に相当する。
【0159】
請求項17:しきい値は、T0th、T1th、T2th、T3thに相当し、設定手段は、本文後段の「しきい値(T0th、T1th、T2th、T3th)は、その設定値が変更可能なように、図示しない設定スイッチ(ディップスイッチ等)で所定の値が設定できるようにしてもしても良い。」という記載に相当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の遊技機1を示す正面図である。
【図2】本実施形態の特別図柄表示装置6を示す正面図である。
【図3】本実施形態の中央制御装置100の要部ブロック図である。
【図4】本実施形態の中央制御装置100から送信され、特別図柄表示装置6を制御する表示制御回路111が受信する表示制御用コマンドの説明図である。
【図5】本実施形態の中央制御装置100が実行する大当り処理を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態の中央制御装置100が実行する始動入賞口開放処理を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態の始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123の分解図である。
【図8】本実施形態の始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123と入力回路101との関係を示すブロック図である。
【図9】本実施形態の中央制御装置100が実行する遊技球通過判断処理1を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態の第1回路基板54と第2回路基板56が正常な状態のときに、遊技球の落下により入力回路101に入力される第1検出信号と第2検出信号の入力パルスを示す波形図である。
【図11】本実施形態の電磁波を照射する不正行為等が行われ第1回路基板54と第2回路基板56が異常な状態のときに、遊技球の落下によることなく入力回路101に入力される第1検出信号と第2検出信号の入力パルスを示す波形図である。
【図12】本実施形態の電磁波を照射する不正行為等が行われ第1回路基板54と第2回路基板56が異常な状態のときに、遊技球の落下によることなく入力回路101に入力される第1検出信号と第2検出信号の入力パルスを示す波形図である。
【図13】本実施形態の中央制御装置100が実行する遊技球通過判断処理2を示すフローチャートである。
【図14】本実施形態の中央制御装置100が実行する遊技球通過判断処理3を示すフローチャートである。
【図15】本実施形態の中央制御装置100が実行する遊技球通過判断処理4を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…遊技機、 2…打球操作ハンドル、
3…打球誘導レール、 4…遊技領域形成レール、
5…遊技領域、 6…特別図柄表示装置、
7…大入賞口、 8…左図柄表示部、
9…中図柄表示部、 10…右図柄表示部、
11…始動入賞口(電動チューリップ)、 12…打球供給皿、
13…余剰球受皿、 14…普通入賞口、
15…遊技効果ランプ、 16…アウト口、
17…ガラス扉枠、 18…普通図柄表示装置、
19…普通図柄作動ゲート、 20…風車、
21…遊技盤、 22…外枠、
23…内枠、 25(25a、25b、25c、25d)…保留LED、
26(26a、26b、26c、26d)…保留LED、
27…ワンチップマイクロコンピュータ、 37…ランプ制御回路、
38…音声制御回路、 40…払出制御回路、
41…賞球払出装置、 42…発射制御回路、
43…打球発射装置、 52…遊技球通過穴、
54…第1回路基板、 56…第2回路基板、
100…中央制御装置、 101…入力回路、
102…CPU、 103…ROM、
104…RAM、 106…ソレノイド、
107…ソレノイド、 109…外部情報端子、
110…出力回路、 111…表示制御回路、
113…スピーカ、 115…バス、
116…始動入賞検出センサ、 117…カウントスイッチ、
118…継続入賞スイッチ、 119…打球操作ハンドルスイッチ、
120…打球操作ストップスイッチ、 121…作動ゲート検出センサ、
122…セーフ球検出センサ、 123…カウントスイッチ、
130…警告ランプ、n…変数、
D、E、G…カウンタ、
F1…大当りフラグ、F4…当りフラグ、
t、t1、t2、t3、T0、T1、T2、T3…時間、
T0th、T1th、T2th、T3th…しきい値、
T0max、T3max…最大値
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技球が通過したことを検出する遊技球検出装置と、この遊技球検出装置を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、パチンコ遊技機の一つとして、遊技球が所定の始動入賞口に入賞または所定の作動ゲートを通過することによって大当りかはずれかの選択を行い、大当りが選択された場合に賞球を獲得しやすい大当り遊技に移行するものがある。このような遊技機においては、上記遊技球の入賞または通過を所定の遊技球検出センサによって検出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、遊技球検出センサとして、遊技球自身の磁性や電磁誘導を利用する非接触式の磁気センサがある。しかし、このような磁気センサは、電磁波が照射されると、誤動作して遊技球が通過していないにも拘わらず、遊技球の通過を検出してしまうことがある。そのため、意図的に電磁波を照射されてしまうと、不正に大当りの抽選回数が多くなるため、大当り遊技に移行しやすくなり、このような不正行為を行った利用者に賞球を獲得されてしまう恐れがあった。
【0004】
特に、時間経過に伴って一定周期で変動を繰り返す乱数値から、遊技球が始動入賞口に入賞または作動ゲートを通過した時に値を取得し、その数値があらかじめ定められた大当りに該当する値であった場合に、大当り遊技に移行するように構成された遊技機においては、大当りに該当する値を取得できるタイミングを見計らって電磁波を照射することによって、著しく大当たりが発生しやすくなる。そのため、このような不正行為を行った利用者に短時間で賞球を獲得されてしまう恐れがあった。
【0005】
本発明は、このような電磁波やその他の不正行為を検出可能な遊技球検出装置および遊技機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
このような問題を解決するために、本発明の遊技球検出装置は、請求項1に記載したように、遊技球の通過経路上に間隔を空けて配設され、遊技球の通過に伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから上記第2検出手段の出力した第2検出信号を入力するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、を備えていることを特徴とする。
【0007】
請求項1の発明における遊技球検出装置は、遊技球の通過に伴って検出信号を出力する第1検出手段と第2検出手段とを備えており、この第1検出手段と第2検出手段とは、遊技球の通過経路上に間隔を空けて配設され、遊技球の通過に伴って順に検出信号を出力する。さらに、遊技球検出装置は判断手段を備えており、この判断手段は、第1検出手段及び第2検出手段からの検出信号を入力可能で、第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから第2検出手段の出力した第2検出信号を入力するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する。
【0008】
この遊技球検出装置における第1検出手段及び第2検出手段は、遊技球が始動入賞口に入賞または作動ゲートを通過したことなどを検出するもので、これら2つの検出手段は、遊技球が通過した際、判断手段が両者から出力される検出信号の時間差を認識できる程度に離れた位置に配設される。
【0009】
また、判断手段は、例えば、ホールコンピュータや各遊技機に備えられたマイクロコンピュータなどによって構成されるもので、第1検出信号が入力されてから第2検出信号が入力されるまでの時間差を計測できるようになっている。
通常、第1検出手段が遊技球の通過を検出してから第2検出手段が遊技球の通過を検出するまでには、遊技球が各検出手段間を移動する時間が必要である。一方、第1検出手段および第2検出手段が、例えば電磁波によって誤動作した場合、電磁波は遊技球の通過速度よりも速く伝搬するため、検出手段両者が検出信号を出力する際の時間差は、遊技球の通過によって各検出信号が出力される場合に比べて短くなる。従って、判断手段が、遊技球が通過したと判断する際のしきい値は、例えば、実際に通過経路を遊技球が通過する時間を計測して決めても良いし、或いは、電磁波による誤動作等を想定して極めて短い時間にしても良い。しきい値を極めて短い時間にすると、判断手段が、遊技球が通過したとする判断に要する時間を短くでき、判断手段の処理を迅速にすることができる。
【0010】
よって、このように構成された請求項1に記載の遊技球検出装置によれば、判断手段が、第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから第2検出手段の出力した第2検出信号を入力するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断するので、例えば電磁波等による誤動作は遊技球が通過したと判断されなくなり、その結果、遊技球の検出精度を極めて高くすることができるという顕著な効果を奏する。
【0011】
また、請求項2に記載の遊技球検出装置は、遊技球の通過経路上に間隔を空けて配設され、遊技球の通過に伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止してから上記第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、を備えていることを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明における遊技球検出装置は、遊技球の通過に伴って検出信号を出力する第1検出手段と第2検出手段とを備えており、この第1検出手段と第2検出手段とは、遊技球の通過経路上に間隔を空けて配設され、遊技球の通過に伴って順に検出信号を出力する。さらに、遊技球検出装置は判断手段を備えており、この判断手段は、第1検出手段及び第2検出手段からの検出信号を入力可能で、第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止してから第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する。
【0013】
この遊技球検出装置における第1検出手段、第2検出手段及び判断手段は、請求項1の発明と同様であり、ここでの説明は省略する。
通常、第1検出手段が遊技球の通過を検出しなくなってから第2検出手段が遊技球の通過を検出しなくなるまでには、遊技球が各検出手段間を移動する時間が必要である。一方、第1検出手段および第2検出手段が、例えば電磁波によって誤動作した場合、電磁波は遊技球の通過速度よりも速く伝搬するため、検出手段両者が検出信号の出力を停止する際の時間差は、遊技球の通過によって各検出信号の出力が停止される場合に比べて短くなる。従って、判断手段が、遊技球が通過したと判断する際のしきい値は、例えば、実際に通過経路を遊技球が通過する時間を計測して決めても良いし、或いは、電磁波による誤動作等を想定して極めて短い時間にしても良い。しきい値を極めて短い時間にすると、判断手段が、遊技球が通過したとする判断に要する時間を短くでき、判断手段の処理を迅速にすることができる。
【0014】
よって、このように構成された請求項2に記載の遊技球検出装置によれば、判断手段が、第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止してから第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断するので、例えば電磁波等による誤動作は遊技球が通過したと判断されなくなり、その結果、遊技球の検出精度を極めて高くすることができるという顕著な効果を奏する。
【0015】
また、請求項3に記載の遊技球検出装置は、遊技球の通過経路上に間隔を空けて配設され、遊技球の通過に伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから上記第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、を備えていることを特徴とする。
【0016】
請求項3の発明における遊技球検出装置は、遊技球の通過に伴って検出信号を出力する第1検出手段と第2検出手段とを備えており、この第1検出手段と第2検出手段とは、遊技球の通過経路上に間隔を空けて配設され、遊技球の通過に伴って順に検出信号を出力する。さらに、遊技球検出装置は判断手段を備えており、この判断手段は、第1検出手段及び第2検出手段からの検出信号を入力可能で、第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する。
【0017】
この遊技球検出装置における第1検出手段、第2検出手段及び判断手段は、請求項1の発明と同様であり、ここでの説明は省略する。
通常、第1検出手段が遊技球の通過を検出してから第2検出手段が遊技球の通過を検出しなくなるまでには、遊技球が各検出手段間を移動する時間が必要である。一方、第1検出手段および第2検出手段が、例えば電磁波によって誤動作した場合、電磁波は遊技球の通過速度よりも速く伝搬するため、第1検出手段が検出信号を出力してから第2検出手段が検出信号の出力を停止するまでの時間差は、遊技球の通過によって第1検出手段が検出信号を出力してから第2検出手段が検出信号の出力を停止するまでの時間差に比べて短くなる。従って、判断手段が、遊技球が通過したと判断する際のしきい値は、例えば、実際に通過経路を遊技球が通過する時間を計測して決めるようにすると良い。この場合、第1検出手段と第2検出手段とを接近させた状態で配設しても、遊技球が各検出手段間を移動する時間である時間差を長くとることが可能となり、他の時間差に比べてしきい値を長い時間の値で設定することができるため、判断手段で遊技球が通過したことと、電磁波等の異常であることを誤って判断することなく、より確実に区別することができる。
【0018】
よって、このように構成された請求項3に記載の遊技球検出装置によれば、判断手段が、第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断するので、例えば電磁波等による誤動作は遊技球が通過したと判断されなくなり、その結果、遊技球の検出精度を極めて高くすることができるという顕著な効果を奏する。
【0019】
また、請求項4に記載の遊技球検出装置は、遊技球の通過経路上に間隔を空けて配設され、遊技球の通過に伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第2検出手段の出力した第2検出信号を入力してから上記第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より小さければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、を備えていることを特徴とする。
【0020】
請求項4の発明における遊技球検出装置は、遊技球の通過に伴って検出信号を出力する第1検出手段と第2検出手段とを備えており、この第1検出手段と第2検出手段とは、遊技球の通過経路上に間隔を空けて配設され、遊技球の通過に伴って順に検出信号を出力する。さらに、遊技球検出装置は判断手段を備えており、この判断手段は、第1検出手段及び第2検出手段からの検出信号を入力可能で、第2検出手段の出力した第2検出信号を入力してから第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より小さければ遊技球が通過したと判断する。
【0021】
この遊技球検出装置における第1検出手段、第2検出手段及び判断手段は、請求項1の発明と同様であり、ここでの説明は省略する。
通常、第2検出手段が遊技球の通過を検出してから第1検出手段が遊技球の通過を検出しなくなるまでには、遊技球が各検出手段間を移動する時間が必要である。一方、第1検出手段および第2検出手段が、例えば電磁波によって誤動作した場合、電磁波は遊技球の通過速度よりも速く伝搬するため、第2検出手段が検出信号を出力してから第1検出手段が検出信号の出力を停止するまでの時間差は、遊技球の通過によって第2検出手段が検出信号を出力してから第1検出手段が検出信号の出力を停止するまでの時間差に比べて長くなる。従って、判断手段が、遊技球が通過したと判断する際のしきい値は、例えば、実際に通過経路を遊技球が通過する時間を計測して決めるようにすると良い。この場合、第1検出手段と第2検出手段とを接近させた状態で配設しても、遊技球が各検出手段間を移動する時間である時間差を比較的長くとることが可能となり、他の時間差に比べてしきい値を比較的長い時間の値で設定することができるため、判断手段で遊技球が通過したことを、より確実に検出することができる。
【0022】
よって、このように構成された請求項4に記載の遊技球検出装置によれば、判断手段が、第2検出手段の出力した第2検出信号を入力してから第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より小さければ遊技球が通過したと判断するので、例えば電磁波等による誤動作は遊技球が通過したと判断されなくなり、その結果、遊技球の検出精度を極めて高くすることができるという顕著な効果を奏する。
【0023】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の遊技球検出装置において、上記時間差が、上記しきい値以下であれば異常ありと判断する異常判断手段と、該異常判断手段によって異常ありと判断されたことを報知する報知手段と、を備えていることを特徴とする。
【0024】
請求項5に記載の遊技球検出装置は、請求項1乃至請求項3の何れかの発明において、異常判断手段と報知手段とを備えており、異常判断手段が、当該時間差がしきい値以下であれば異常ありと判断し、報知手段が、この異常判断手段によって異常ありと判断されたことを報知する。
【0025】
ここで、この遊技球検出装置における報知手段は、異常判断手段が異常ありと判断したことを報知することができれば、その具体的な構成は特に限定されない。例えば、異常判断手段が、異常ありと判断した際に、ランプが点灯したり、スピーカーから音声を出力したり、ホールコンピュータに異常ありを示すメッセージが表示されるように構成して遊技場の店員に報知すればよい。
【0026】
よって、このように構成された請求項5に記載の遊技球検出装置によれば、請求項1乃至請求項3の何れかの発明の効果に加え、異常判断手段が電磁波等による誤動作を異常ありと判断し、報知手段が異常判断手段によって異常ありと判断されたことを報知するので、遊技場の店員は不正行為が行われたかどうかの確認を迅速に行うことができ、その結果、異常のあった遊技機での遊技を行えないようにしたりすることができると共に、この報知が利用者への警告となるため、不正行為が減少することを期待できるという極めて顕著な効果を奏する。
【0027】
また、請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の遊技球検出装置において、上記時間差が、上記しきい値以上であれば異常ありと判断する異常判断手段と、該異常判断手段によって異常ありと判断されたことを報知する報知手段と、を備えていることを特徴とする。
【0028】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明と同様であるので、ここでの説明は省略する。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れかに記載の遊技球検出装置において、上記第1検出手段と上記第2検出手段が、一体化されていることを特徴とする。
【0029】
この請求項7の遊技球検出装置における第1検出手段と第2検出手段は、一体化されていれば、その具体的な構成は特に限定されない。例えば、第1検出手段と第2検出手段を同一のケースに収容することによって一体化しても良いし、第1検出手段と第2検出手段をネジ、接着剤など介して互いに固定することによって一体化しても良い。また、第1検出手段と第2検出手段をそれぞれ回路基板の両面に形成して一体化しても良い。
【0030】
よって、このように構成された請求項7に記載の遊技球検出装置によれば、請求項1乃至請求項6の何れかの発明の効果に加え、第1検出手段と第2検出手段とが、一体化された一つの部品として構成されているため、各検出手段間の距離関係が、組み付け時の取付位置などによって変動することがない。その結果、組み付け時に各検出手段間の距離を微調整することなく高い取り付け精度で各検出手段を取り付けることができるという極めて顕著な効果を奏する。
【0031】
また、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項7の何れかに記載の遊技球検出装置において、上記しきい値の設定が変更可能な設定手段を備えていることを特徴とする。
請求項8に記載の遊技機は、請求項1乃至請求項7の何れかの発明において、設定手段を備えており、この設定手段が、当該しきい値の設定を変更可能にする。
【0032】
この遊技球検出装置における設定手段は、例えば、遊技球検出装置の所定の基板にディップスイッチ等の設定スイッチを設け、この設定スイッチにより、しきい値に所定の値を設定できるようにすれば良い。
よって、このように構成された請求項8に記載の遊技球検出装置によれば、請求項1乃至請求項7の何れかの発明の効果に加え、設定手段が、しきい値の設定を変更可能にするので、個々の遊技球検出装置に合わせて微調整することが可能となり、その結果、製品誤差等に対応することができるという極めて顕著な効果を奏する。
【0033】
また、請求項9に記載の遊技機は、遊技球が始動入賞口に入賞または作動ゲートを通過するのに伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから上記第2検出手段の出力した第2検出信号を入力するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、該判断手段が遊技球の通過と判断した場合に、表示される図柄を変動する図柄表示手段と、を備えていることを特徴とする。
【0034】
請求項9の発明における遊技機は、遊技機の遊技盤等に設けられた始動入賞口または作動ゲートを通過した遊技球を請求項1に記載の遊技球検出装置により検出するもので、この遊技球検出装置の判断手段が遊技球の通過と判断した場合に、図柄表示手段が表示される図柄を変動する。
【0035】
この遊技機において、図柄表示手段に表示される図柄は、例えば、次のような制御手順で変動される。まず、第1検出手段と第2検出手段が遊技球の通過を検出して検出信号を判断手段に出力する。判断手段は、第1検出信号を入力してから第2検出信号を入力するまでの時間差が、しきい値より大きければ遊技球の通過と判断する。
【0036】
ここで、判断手段が遊技球の通過と判断したら、図柄表示手段が表示される図柄を変動する。なお、このような図柄表示手段は、この種の遊技機において周知のものであり、例えば図柄表示手段が所謂特別図柄表示装置として構成されている場合には、表示される特別図柄としての図柄には大当り図柄やはずれ図柄等がある。また、図柄表示手段が所謂普通図柄表示装置として構成されている場合には、表示される普通図柄としての図柄には当り図柄やはずれ図柄等がある。表示される図柄が大当り図柄や当り図柄である場合、通常よりも賞球を獲得しやすい大当り遊技や当り遊技に移行することになる。
【0037】
よって、このように構成された請求項9に記載の遊技機によれば、判断手段が、第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから第2検出手段の出力した第2検出信号を入力するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断して、図柄表示手段が表示される図柄を変動するので、例えば電磁波等による誤動作は遊技球が通過したと判断されなくなり、この場合には図柄表示手段が表示される図柄を変動することはない。その結果、遊技球の検出精度が向上し、たとえ電磁波等による不正行為が行われても大当り遊技に移行することを防止し、賞球を不当に獲得される恐れがなくなるという極めて顕著な効果を奏する。
【0038】
また、請求項10に記載の遊技機は、遊技球が始動入賞口に入賞または作動ゲートを通過するのに伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止してから上記第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、該判断手段が遊技球の通過と判断した場合に、表示される図柄を変動する図柄表示手段と、を備えていることを特徴とする。
【0039】
請求項10の発明における遊技機は、遊技機の遊技盤等に設けられた始動入賞口または作動ゲートを通過した遊技球を請求項2に記載の遊技球検出装置により検出するもので、この遊技球検出装置の判断手段が遊技球の通過と判断した場合に、図柄表示手段が表示される図柄を変動する。
【0040】
この遊技機における図柄表示手段は、請求項9の発明と同様であり、ここでの説明は省略する。
よって、このように構成された請求項10に記載の遊技機によれば、判断手段が、第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止してから第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断して、図柄表示手段が表示される図柄を変動するので、例えば電磁波等による誤動作は遊技球が通過したと判断されなくなり、この場合には図柄表示手段が表示される図柄を変動することはない。その結果、遊技球の検出精度が向上し、たとえ電磁波等による不正行為が行われても大当り遊技に移行することを防止し、賞球を不当に獲得される恐れがなくなるという極めて顕著な効果を奏する。
【0041】
また、請求項11に記載の遊技機は、遊技球が始動入賞口に入賞または作動ゲートを通過するのに伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから上記第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、該判断手段が遊技球の通過と判断した場合に、表示される図柄を変動する図柄表示手段と、を備えていることを特徴とする。
【0042】
請求項11の発明における遊技機は、遊技機の遊技盤等に設けられた始動入賞口または作動ゲートを通過した遊技球を請求項3に記載の遊技球検出装置により検出するもので、この遊技球検出装置の判断手段が遊技球の通過と判断した場合に、図柄表示手段が表示される図柄を変動する。
【0043】
この遊技機における図柄表示手段は、請求項9の発明と同様であり、ここでの説明は省略する。
よって、このように構成された請求項11に記載の遊技機によれば、判断手段が、第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断して、図柄表示手段が表示される図柄を変動するので、例えば電磁波等による誤動作は遊技球が通過したと判断されなくなり、この場合には図柄表示手段が表示される図柄を変動することはない。その結果、遊技球の検出精度が向上し、たとえ電磁波等による不正行為が行われても大当り遊技に移行することを防止し、賞球を不当に獲得される恐れがなくなるという極めて顕著な効果を奏する。
【0044】
また、請求項12に記載の遊技機は、遊技球が始動入賞口に入賞または作動ゲートを通過するのに伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第2検出手段の出力した第2検出信号を入力してから上記第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より小さければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、該判断手段が遊技球の通過と判断した場合に、表示される図柄を変動する図柄表示手段と、を備えていることを特徴とする。
【0045】
請求項12の発明における遊技機は、遊技機の遊技盤等に設けられた始動入賞口または作動ゲートを通過した遊技球を請求項4に記載の遊技球検出装置により検出するもので、この遊技球検出装置の判断手段が遊技球の通過と判断した場合に、図柄表示手段が表示される図柄を変動する。
【0046】
この遊技機における図柄表示手段は、請求項9の発明と同様であり、ここでの説明は省略する。
よって、このように構成された請求項12に記載の遊技機によれば、判断手段が、第2検出手段の出力した第2検出信号を入力してから第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より小さければ遊技球が通過したと判断して、図柄表示手段が表示される図柄を変動するので、例えば電磁波等による誤動作は遊技球が通過したと判断されなくなり、この場合には図柄表示手段が表示される図柄を変動することはない。その結果、遊技球の検出精度が向上し、たとえ電磁波等による不正行為が行われても大当り遊技に移行することを防止し、賞球を不当に獲得される恐れがなくなるという極めて顕著な効果を奏する。
【0047】
また、請求項13に記載の発明は、請求項9乃至請求項11の何れかに記載の遊技機において、上記時間差が、上記しきい値以下であれば異常ありと判断する異常判断手段と、該異常判断手段によって異常ありと判断されたことを報知する報知手段と、を備えていることを特徴とする。
【0048】
請求項13に記載の遊技機は、請求項9乃至請求項11の何れかの発明において、異常判断手段と報知手段とを備えており、異常判断手段が、当該時間差がしきい値以下であれば異常ありと判断し、報知手段が、この異常判断手段によって異常ありと判断されたことを報知する。
【0049】
ここで、この遊技機における報知手段は、請求項5の発明と同様であり、ここでの説明は省略する。
よって、このように構成された請求項13に記載の遊技機によれば、請求項9乃至請求項11の何れかの発明の効果に加え、異常判断手段が電磁波等による誤動作を異常ありと判断し、報知手段が異常判断手段によって異常ありと判断されたことを報知するので、遊技場の店員は不正行為が行われたかどうかの確認を迅速に行うことができ、その結果、異常のあった遊技機での遊技を行えないようにしたりすることができると共に、この報知が利用者への警告となるため、不正行為が減少することを期待できるという極めて顕著な効果を奏する。
【0050】
また、請求項14に記載の発明は、請求項12に記載の遊技機において、上記時間差が、上記しきい値以上であれば異常ありと判断する異常判断手段と、該異常判断手段によって異常ありと判断されたことを報知する報知手段と、を備えていることを特徴とする。
【0051】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明と同様であるので、ここでの説明は省略する。
また、請求項15に記載の発明は、請求項13または請求項14に記載の遊技機において、上記異常判断手段によって異常ありと判断された場合、遊技を行うことができないように制御する停止制御手段を備えていることを特徴とする。
【0052】
請求項15に記載の遊技機は、請求項13または請求項14の発明において、停止制御手段を備えており、この停止制御手段が、異常判断手段によって異常ありと判断された場合、遊技を行うことができないように制御する。
この遊技機における停止制御手段は、例えば、打球発射装置による遊技球の発射をできない状態にする制御、或いは、遊技機への電力供給を止めて遊技機自体が動作しなくなる状態にする制御等であっても良く、つまり遊技を行うことができないようにする制御であれば、特に限定されるものではない。
【0053】
このように構成された請求項15に記載の遊技機によれば、請求項13または請求項14の発明の効果に加え、停止制御手段が、異常判断手段によって異常ありと判断された場合、遊技を行うことができないように制御するので、電磁波等によって不正行為が行われた場合には異常ありと判断されて遊技を行うことができなくなり、その結果、このような不正行為が行われた場合に賞球を獲得される恐れがなくなるという極めて顕著な効果を奏する。
【0054】
また、請求項16に記載の発明は、請求項9乃至請求項15の何れかに記載の遊技機において、上記第1検出手段と上記第2検出手段が、一体化されていることを特徴とする。
この請求項16の遊技機における第1検出手段と第2検出手段は、請求項7の発明と同様であり、ここでの説明は省略する。
【0055】
よって、このように構成された請求項16に記載の遊技機によれば、請求項9乃至請求項15の何れかの発明の効果に加え、第1検出手段と第2検出手段とが、一体化された一つの部品として構成されているため、各検出手段間の距離関係が、組み付け時の取付位置などによって変動することがない。従って、組み付け時に各検出手段間の距離を微調整することなく高い取り付け精度で各検出手段を取り付けることができ、その結果、遊技機の組み立てが容易になるという極めて顕著な効果を奏する。
【0056】
また、請求項17に記載の発明は、請求項9乃至請求項16の何れかに記載の遊技機において、上記しきい値の設定が変更可能な設定手段を備えていることを特徴とする。
請求項17に記載の遊技機は、請求項9乃至請求項16の何れかの発明において、設定手段を備えており、この設定手段が、当該しきい値の設定を変更可能にする。
【0057】
この遊技機における設定手段は、例えば、遊技機の所定の基板にディップスイッチ等の設定スイッチを設け、この設定スイッチにより、しきい値に所定の値を設定できるようにすれば良い。
よって、このように構成された請求項17に記載の遊技機によれば、請求項9乃至請求項16の何れかの発明の効果に加え、設定手段が、しきい値の設定を変更可能にするので、個々の遊技球検出装置に合わせて微調整することが可能となり、製品誤差等に対応することができると共に、遊技場側の所望する状態に遊技機を設定することが可能となり、その結果、延いては安定経営につながり、遊技場を経営するうえで極めて顕著な効果を奏する。
【0058】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図を用いて説明する。
図1は、遊技機1の全体正面図、図2は、特別図柄表示装置6の正面図、図3は、遊技盤21の裏面に設けられた中央制御装置100の要部ブロック図である。
【0059】
本実施形態の遊技機1は、図1に示すように、図示しない遊技島に固定される外枠22と、この外枠22に取り付けられた内枠23とから構成されており、内枠23には、遊技場の店員等に遊技球の検出異常を報知する警告ランプ130と、遊技者にパチンコ遊技を提供する遊技盤21と、遊技者が操作することにより後述する打球発射装置43を作動させる打球操作ハンドル2と、打球発射装置43によって打ち出された遊技球を誘導する打球誘導レール3と、打ち出された遊技球が一定範囲内で飛球するよう設けられた遊技領域形成レール4と、打球誘導レール3及び遊技領域形成レール4によって囲われた遊技領域5と、遊技領域5に打ち出された遊技球を不測の方向へ変化を与える風車20と、特別図柄が回転する様子を示す擬似的な表示を行う特別図柄表示装置6と、遊技球が入賞することによって特別図柄表示装置6に特別図柄の変動表示を開始させる始動入賞口(電動チューリップ)11と、特別図柄表示装置6が特別図柄の変動表示中に遊技球が始動入賞口11へ入賞した場合(以下、このような遊技球を保留球ともいう)に、当該変動表示が終了した後に、あと何回変動表示するか(最高4回)を遊技者に報知するための保留記憶の点灯表示を順次行う4つの保留LED25(25a、25b、25c、25d、図2参照)と、特別図柄表示装置6内において3つの特別図柄をそれぞれ個別に表示する左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10と、特別図柄表示装置6における結果が予め定められた態様になった場合、遊技者に有利に開口される大入賞口7と、遊技球を打球発射装置43に供給するための打球供給皿12と、上記打球供給皿12に入りきらない球を貯留することができると共に、図示しない貯留球箱に遊技球を移動できるようになっている余剰球受皿13と、入賞することによって賞球が払い出される普通入賞口14と、入賞に対する賞球の払い出しや球詰まりに係わる異常を報知する遊技効果ランプ15と、遊技領域5の最下部に設けられた遊技球を回収するアウト口16と、開閉自在に設けられたガラス扉枠17と、一桁の普通図柄を表示し、その普通図柄が予め定められた普通図柄である場合、始動入賞口11としての電動チューリップの羽根を開放する7セグメントLEDで構成された普通図柄表示装置18と、遊技球が通過することによって普通図柄表示装置18に普通図柄の変動表示を開始させる普通図柄作動ゲート19と、普通図柄表示装置18が普通図柄の変動表示中に遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過した場合(以下、このような遊技球を通過保留球ともいう)に、当該変動表示が終了した後に、あと何回変動表示するか(最高4回)を遊技者に報知するための保留記憶の点灯表示を順次行う4つの保留LED26(26a、26b、26c、26d、図2参照)とによって構成されている。
【0060】
この様に構成される遊技機1は、まず、遊技者の打球操作ハンドル2の操作により、打球発射装置43から遊技球が発射され、打球誘導レール3と遊技領域形成レール4の間を通って遊技球が遊技盤21上の遊技領域5に打ち出される。そして、遊技球は遊技領域5を自重により落下し、落下する過程においては、遊技盤21に植設される図示しない遊技釘や風車20によって落下する方向に変化を与えられ、始動入賞口11や普通入賞口14に入賞したり、普通図柄作動ゲート19を通過したり、全ての入賞口に入賞しなかった場合には、アウト口16に回収されるようになっている。遊技球が始動入賞口11に入賞した場合には、所定の賞品球を遊技者に与えると共に、後述する始動入賞検出センサ116によって遊技球を検出し、特別図柄表示装置6の各図柄表示部8、9、10に特別図柄を変動表示させて抽選を行い、確定表示された特別図柄が予め定められた特別図柄の組合せである場合に、大入賞口7を所定の態様で開放する(大当り遊技)ようになっている。また、遊技球が普通入賞口14に入賞した場合には、所定の賞品球が遊技者に与えられる。また、遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過した場合には、後述する作動ゲート検出センサ121によって遊技球を検出し、普通図柄表示装置18に普通図柄を変動表示させて抽選を行い、確定表示された普通図柄が予め定められた普通図柄である場合に、始動入賞口(電動チューリップ)11の羽根を所定時間開放する(当り遊技)ようなっている。
【0061】
次に遊技機1の遊技盤21の裏面に設けられた中央制御装置100を図3を用いて説明する。
中央制御装置100は、入力回路101、出力回路110、ワンチップマイクロコンピュータ27及びこれらを接続するバス115(データバス、アドレスバス、コントロールバス等)とを備えており、入力回路101を介して取得した各センサやスイッチからの信号に基づいて、ワンチップマイクロコンピュータ27が出力回路110に接続されている各種回路や機器等を制御するための所定の制御プログラムを実行する。また、ワンチップマイクロコンピュータ27は、制御プログラムを実行するCPU102、CPU102が実行する制御プログラムを格納するROM103及びCPU102が処理するデータを一時的に記憶すると共に電源が切られた場合でも記憶内容を保持可能なバックアップ機能を有するRAM104を備えている。
【0062】
入力回路101には、始動入賞口11に設けられた遊技球の入賞を検出すると特別図柄変動開始信号(以下、始動信号ともいう)を送る始動入賞検出センサ116と、始動入賞口11に入賞した遊技球を検出するカウントスイッチ123と、普通図柄作動ゲート19に設けられた遊技球の通過を検出すると普通図柄変動開始信号(以下、作動信号ともいう)を送る作動ゲート検出センサ121と、大入賞口7を開放することにより大入賞口7内に入賞した遊技球を検出するカウントスイッチ117と、大入賞口7の特定領域を通過した遊技球を検出する継続入賞スイッチ118と、打球操作ハンドル2が回動操作されて遊技球が発射される時にオンする打球操作ハンドルスイッチ119と、打球操作ハンドル2の所定箇所に設けられ押圧操作することにより打球発射装置43の作動をオフさせて遊技球の発射を停止する打球操作ストップスイッチ120と、各入賞口に入賞した遊技球をセーフ球としてカウントし遊技球を賞品として払い出すために必要なセーフ信号を出力するセーフ球検出センサ122とが接続されている。
【0063】
出力回路110には、上記した内枠23に取り付けられた遊技場の店員等に遊技球の検出異常を報知する警告ランプ130及び遊技盤面に配備されているLED(例えば、保留LED25や保留LED26)や各種表示ランプ(例えば、遊技効果ランプ15)等を点灯制御するランプ制御回路37と、大入賞口7を開口動作するためのソレノイド106と、始動入賞口11としての電動チューリップを開放動作するためのソレノイド107と、スピーカ113より各種の効果音を拡声させるための音声制御を行う音声制御回路38と、図示しないホール管理コンピュータ等に接続される外部情報端子109とが接続されている。
【0064】
さらに、出力回路110には、払出制御回路40及び表示制御回路11が接続されている。払出制御回路40は、内部に払出制御用CPU(図示せず)、この払出制御用CPUの作業領域や各賞球コマンドに対応した賞品球数等を記憶保持するための記憶エリアを備えたRAM及び制御データ及び賞球払出しのための制御プログラム等が記憶されたROMなどを備えている。払出制御回路40は、中央制御装置100のCPU102から指令される賞球コマンドに従って賞球払出装置41を駆動制御し、賞品球の払出制御を行う。払出制御回路40には、その他、発射制御回路42を介して遊技領域5に向けてパチンコ球を弾発するための打球発射装置43が接続されており、打球発射装置43の動作停止と動作停止解除とを制御する。
【0065】
表示制御回路111は、特別図柄表示装置6及び普通図柄表示装置18が接続されている。また、表示制御回路11は、内部に表示制御用CPU(図示せず)、この表示制御用CPUの作業領域及び画像データ等を記憶保持するための記憶エリアを備えたRAM及び各コマンドに対応した表示制御データ及びキャラクタや図柄が記憶されたROMなどを備えている。
【0066】
表示制御回路111は、中央制御装置100のCPU102から一方向のストローブ信号や表示制御用コマンド信号等の制御信号を受け、ストローブ信号が入力されると、上記表示制御用CPUは表示制御用コマンドを認識する。この表示制御用コマンドに対応するデータエリアから表示制御データ及びキャラクタや図柄が上記ROMから読み出され、上記画像データを記憶するRAMに格納される。この格納された画像データは、表示順がくるとRAMから画像データが読み出され、液晶表示盤(特別図柄表示装置6)に表示される。なお、表示制御回路111のRAMは、表示制御用CPUが処理するデータを一時的に記憶すると共に電源が切られた場合でも記憶内容を保持可能なバックアップ機能を有する。
【0067】
このように、中央制御装置100のRAM104や表示制御回路111のRAMが、電源が切られた場合でも記憶内容を保持可能なバックアップ機能を有していると、例えばサージ電流などで突然遊技機1の電源が遮断されても、中央制御装置100のRAM104や表示制御回路111のRAMが記憶した遊技に係わるデータが全て保全されるので、遊技機1の電源が回復されたときには、以前の遊技状態から引き続き遊技を再開でき、遊技場は公平な遊技を遊技者に提供でき、一方遊技者は、例えば有利な遊技状態を引き続き続行することが可能となるので不測の不利益を回避でき、双方にとって顕著な効果を奏する。なお、この電源が切られた場合でも記憶内容を保持可能なバックアップ機能は、中央制御装置100のRAM104や表示制御回路111のRAM以外に、上記した賞品球の払出を司る払出制御回路40のRAM等、その他の制御回路のRAMにも設けても良い。
【0068】
また、中央制御装置100のCPU102から表示制御回路111へ制御信号(ストローブ信号やコマンド信号等)を一方向通信することにより、即ち、表示制御回路111から中央制御装置100への入力をなくすことにより、遊技機1全体の制御を司る中央制御装置100への入力を少なくして、中央制御装置100への不正な信号入力を極力排除でき、遊技場は適正な遊技を遊技者に提供できると共に、両者の通信に係わる回路構成やプログラムを簡素化でき、遊技機1を開発制作するうえで容易となりコストダウンにつながるという極めて顕著な効果を奏する。なお、この中央制御装置100のCPU102からの一方向通信は、表示制御回路111以外に、上記した賞品球の払出を司る払出制御回路40等、その他の制御回路に行うようにしても良い。
【0069】
ここで、特別図柄表示装置6が表示する図柄として、大当り図柄は、(111)、(222)、(333)、...、(777)、(888)、(999)、(○○○)、(△△△)、(◎◎◎)、(☆☆☆)の13図柄である。この内(333)、(777)、(☆☆☆)の3図柄が特定大当り図柄であり、残りの10図柄が非特定大当り図柄である。また、はずれ図柄は、2種類以上の数字、記号で構成された図柄(例えば、(112)、(12○)など)である。
【0070】
次に、中央制御装置100から表示制御回路111に送出される特別図柄に係わる表示制御用コマンドについて詳述する。図4は、中央制御装置100から表示制御回路111に出力される表示制御用コマンドの説明図である。中央制御装置100は、特別図柄表示装置6の左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10に特別図柄を表示するために、図4に示す表示制御用コマンドを出力する。
【0071】
この表示制御用コマンドは、中央制御装置100から表示制御回路111に出力されるものであって、特別図柄表示装置6の各図柄表示部8、9、10によって表示される特別図柄の変動開始から確定までの間に、5個のコマンドが送信される様に規定されている。この5個のコマンドは、図4の(A)、(B)に示すように、まず▲1▼の変動パターン指定コマンドが送信され、次に▲2▼の左特別図柄指定コマンドが送信され、以後順に▲3▼の中特別図柄指定コマンド、▲4▼の右特別図柄指定コマンド、▲5▼の全図柄停止指定コマンドが送信される。
【0072】
5個のコマンドは、図4にあるように、始めの上記▲1▼のコマンドが送信されてから、時間t1経過までに上記▲2▼のコマンドが送信され、上記▲2▼のコマンドが送信されてから時間t2経過までに上記▲3▼のコマンドが送信され、上記▲3▼のコマンドが送信されてから時間t3経過までに上記▲4▼のコマンドが送信され、上記▲1▼のコマンドが送信されてから時間t経過までに上記▲5▼のコマンドが送信されるように構成されている。
【0073】
始めに送信される上記▲1▼の変動パターン指定コマンドは、100種類程度が用意されており、全図柄の変動状態を指示する。これが送信されることによって、図柄の変動が開始される。つまり、上記▲1▼の変動パターン指定コマンドは、上記した始動信号としての機能を果たす。
【0074】
上記▲2▼の左特別図柄指定コマンドは、13種類が用意されており、左列の停止図柄(確定図柄)の指示を行なう。
上記▲3▼の中特別図柄指定コマンドは、13種類が用意されており、中列の停止図柄(確定図柄)の指示を行なう。
【0075】
上記▲4▼の右特別図柄指定コマンドは、13種類が用意されており、右列の停止図柄(確定図柄)の指示を行なう。
これら▲2▼▲3▼▲4▼の左、中、右特別図柄指定コマンドは、停止図柄を指定する。
上記▲5▼の全図柄停止指定コマンドは、1種類が用意されており、左列、中列、右列の図柄の停止タイミングを指示する。
【0076】
以上の▲1▼ないし▲5▼のコマンドが中央制御装置100から送信され、表示制御回路111に受信されることで、特別図柄が変動を開始してから停止後確定表示されるまでの1回の変動表示が特別図柄表示装置6の各図柄表示部8、9、10によって表示される。
【0077】
図5は、大当り処理を示すフローチャートである。上記したような大当り図柄が特別図柄表示装置6に表示されると、中央制御装置100のCPU102は、図5に示すような大当り遊技としての大当り処理を実行する。なお、この大当り処理は、CPU102により2msec毎のタイマ割り込みにより繰り返し実行される。また、特定大当り図柄が表示されると、CPU102は、非特定大当り図柄が表示されたときよりも遊技者にとってさらに有利な特別遊技を大当り処理後に実行するが、これらについては本発明を理解する上で重要な構成ではないので、図示および説明を省略する。
【0078】
この大当り処理が実行されると、CPU102は、まずステップS100の処理にて、インターバルタイム中か否かを判定する。このインターバルタイムとは、所謂大当り遊技中の各ラウンド毎の間に設けられる大入賞口7が閉口している時間のことで、インターバルタイム中と判定された場合(ステップS100にてYES)には、この大当り処理を終了する。一方、ステップS100の処理にて、インターバルタイム中でないと判定された場合(ステップS100にてNO)には、ステップS102の処理へ移行する。
【0079】
ステップS102の処理へ移行すると、CPU102は、ソレノイド106を駆動制御して大入賞口7を開口する。そして、ステップS104の処理へ移行して、CPU102は、予め設定されている所定の大入賞口7の開口時間30秒がタイムアップしたか否かを判定し、ステップS104の処理にてNO、即ち大入賞口7の開口時間30秒がタイムアップしていないと判定された場合には、CPU102は、ステップS106の処理へ移行して、大入賞口7へ入賞した遊技球をカウントスイッチ117で検出することによりカウントアップされるカウンタDの値が10以上か否かを判定する。そして、ステップS106の処理にてNO、即ちカウンタDの値が10未満と判定されたときには、この大当り処理を終了する。
【0080】
一方、ステップS104の処理にてYES及びステップS106の処理にてYESと判定された場合、即ち大入賞口7の開口時間30秒がタイムアップしたと判定された場合及び大入賞口7へ入賞した遊技球の数が10個以上と判定された場合には、ステップS108の処理へ移行して、CPU102は、ソレノイド106を駆動制御して大入賞口7を閉口する。そして、ステップS110の処理へ移行して、CPU102は、カウンタDの値を0にセットし、ステップS112の処理へ移行して、CPU102は、カウンタEの値をインクリメント(1加算)する。
【0081】
このカウンタEは、大入賞口7が何回開口されたかを、換言すれば上記した大当り遊技中の各ラウンドが何回実行されたかをカウントするために中央制御装置100に設定されたカウンタであり、ステップS108の処理が実行されて大入賞口7が閉口する毎にカウントアップされるようになっている。
【0082】
ステップS112の処理を終えると、ステップS114の処理へ移行して、CPU102は、継続入賞スイッチ118がオンしたか否か、即ち継続入賞スイッチ118が大入賞口7の特定領域を通過した遊技球を検出したか否かを判定し、遊技球が大入賞口7の特定領域を通過して継続入賞スイッチ118がオンしている場合(ステップS114にてYES)には、CPU102は、ステップS116の処理へ移行して、カウンタEの値が16未満か否かを判定する。このステップS116の処理では、大入賞口7が開口された回数、即ち大当り遊技中のラウンド数が16回になったか否かを判定している。そして、ステップS116の処理にてYES、即ちカウンタEの値が16未満と判定されたときには、CPU102は、この大当り処理を終了する。
【0083】
一方、ステップS114の処理にてNO及びステップS116の処理にてNOと判定された場合、即ち継続入賞スイッチ118がオンしておらず遊技球が大入賞口7の特定領域を通過していない場合及びカウンタEの値が16以上と判定された場合には、ステップS118の処理へ移行して、CPU102は、カウンタEの値を0にセットし、ステップS120の処理へ移行して、CPU102は、大当りフラグF1の値を0にセットし、この大当り処理を終了する。
【0084】
次に、普通図柄表示装置18が表示する普通図柄としては、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9の10図柄であり、この内7が当り図柄であり、残りの9図柄がはずれ図柄である。
ここで、中央制御装置100から表示制御回路111に送出される普通図柄に係わる表示制御用コマンドについて説明する。中央制御装置100は、普通図柄表示装置18に普通図柄を表示するために、次のような表示制御用コマンドを出力する。即ち、この表示制御用コマンドは、中央制御装置100から表示制御回路111に出力されるものであって、7セグメントLEDで構成された普通図柄表示装置18に表示される一桁の普通図柄の変動開始から確定表示までの間に、表示制御用コマンドとして2個のコマンドが送信されるように規定されている。この2個のコマンドは、まず普通図柄の変動開始と普通図柄の停止図柄を指定する普通図柄指定コマンドが送信され、次に普通図柄の停止を指定する普通図柄停止指定コマンドが、上記普通図柄指定コマンドが送信されてから時間htが経過したときに送信されるように構成されている。従って、この時間htが普通図柄の変動時間、即ち普通図柄表示装置18に普通図柄が変動を開始してから停止するまでの時間となる。なお、普通図柄指定コマンドは、上記した作動信号としての機能を果たす。上記普通図柄指定コマンドは、普通図柄数(0〜9)に対応して10種類が用意されており、停止図柄(確定図柄)の指示を行なう。上記普通図柄停止指定コマンドは、1種類が用意されており、普通図柄の停止タイミングを指示する。
【0085】
以上の普通図柄指定コマンド及び普通図柄停止指定コマンドが中央制御装置100から送信され、表示制御回路111に受信されることで、普通図柄が変動を開始してから停止後確定表示されるまでの1回の変動表示が普通図柄表示装置18によって表示される。
【0086】
図6は、始動入賞口開放処理を示すフローチャートである。上記したような当り図柄が普通図柄表示装置18に表示されると、中央制御装置100のCPU102は、図6に示すような当り遊技としての始動入賞口開放処理を実行する。なお、この始動入賞口開放処理は、CPU102により2msec毎のタイマ割り込みにより繰り返し実行される。
【0087】
CPU102は、この始動入賞口開放処理が実行されると、まずステップS200の処理にて、ソレノイド107を駆動制御して始動入賞口(電動チューリップ)11の羽根を開放する。そして、ステップS202の処理へ移行して、CPU102は、予め設定されている所定の始動入賞口(電動チューリップ)11のの開放時間2秒がタイムアップしたか否かを判定し、ステップS202の処理にてNO、即ち始動入賞口開放時間がタイムアップしていないと判定された場合には、CPU102は、ステップS204の処理へ移行して、カウンタGの値が6以上か否かを判定する。なお、始動入賞口(電動チューリップ)11の開放時間は、上記した特定大当り図柄と非特定大当り図柄に起因して変更するようにしても良い。
【0088】
カウンタGは、開放された始動入賞口(電動チューリップ)11の羽根が始動入賞口開放時間としての2秒が経過して閉口するまでに、始動入賞口11に入賞した遊技球の数をカウントするために中央制御装置100に設定されたカウンタであり、カウントスイッチ123が遊技球を検出したときにカウントアップされるようになっている。
【0089】
そして、ステップS204の処理にてNO、即ちカウンタGの値が6未満と判定されたときには、この始動入賞口開放処理を終了する。一方、ステップS202の処理にてYES及びステップS204の処理にてYESと判定された場合、即ち始動入賞口開放時間としての2秒がタイムアップしたと判定された場合及び始動入賞口11に6個以上の遊技球が入賞したと判定されたときには、ステップS206の処理へ移行して、CPU102は、ソレノイド107を駆動制御して始動入賞口(電動チューリップ)11の羽根を閉口する。そして、ステップS208の処理へ移行して、CPU102は、カウンタGの値を0にセットし、ステップS210の処理へ移行して、CPU102は、当りフラグF4の値を0にセットし、この始動入賞口開放処理を終了する。
【0090】
図7は、上記した始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123の分解図であり、図8は、始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123と入力回路101との関係を示すブロック図である。
【0091】
これらの遊技球検出装置は、遊技球の入賞または通過を、遊技球自身の磁性や電磁誘導を利用する非接触式の磁気センサ(スイッチ)として構成されており、図7に示すように、遊技球通過穴52と、その内部に平行に配設された第1回路基板54および第2回路基板56とを備えている。各回路基板54、56は、互いに接着剤によって固定されており、落下してきた遊技球の通過に伴って第1回路基板54、第2回路基板56の順で遊技球の通過を検出するように配設されている。なお、図8に示すように、第1回路基板54は、遊技球の通過を検出すると中央制御装置100の入力回路101に第1検出信号を出力し、第2回路基板56は、遊技球の通過を検出すると中央制御装置100の入力回路101に第2検出信号を出力する。
【0092】
次に、中央制御装置100による遊技球通過判断処理1を、図9に基づいて説明する。図9は、遊技球通過判断処理1を示すフローチャートである。この処理は、CPU102が行う処理であって、上記した始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123の何れであっても、遊技球を検出するときには実行される処理である。なお、この遊技球通過判断処理1は、CPU102により2msec毎のタイマ割り込みにより繰り返し実行され、さらに、ここでは、代表して始動入賞検出センサ116が遊技球を検出するときについて説明する。
【0093】
遊技球通過判断処理1(T0に基づく処理)は、始動入賞検出センサ116から出力されてくる検出信号が中央制御装置100の入力回路101に入力されたか否かに基づいて、所定の処理が実行される。
ここで、図10、図11及び図12を参照して、第1回路基板54が出力する第1検出信号と第2回路基板56が出力する第2検出信号について説明する。図10は、始動入賞検出センサ116が正常な状態、即ち第1回路基板54と第2回路基板56が正常な状態のときに、遊技球の落下により入力回路101に入力される第1検出信号と第2検出信号の入力パルスを示す波形図、図11及び図12は、始動入賞検出センサ116が異常な状態、即ち電磁波を照射する不正行為等が行われ第1回路基板54と第2回路基板56が異常な状態のときに、遊技球の落下によることなく入力回路101に入力される第1検出信号と第2検出信号の入力パルスを示す波形図である。
【0094】
図10、図11及び図12において、時間T0は、第1回路基板54から第1検出信号が入力回路101に入力されてエッジを立ち上げた(以下、第1立上エッジともいう)時から、第2回路基板56から第2検出信号が入力回路101に入力されてエッジを立ち上げた(以下、第2立上エッジともいう)時までの時間であり、時間T1は、第1立上エッジの時から、入力回路101に入力されていた第2回路基板56の第2検出信号が入力を停止されてエッジを立ち下げた(以下、第2立下エッジともいう)時までの時間であり、時間T2は、第2立上エッジの時から、入力回路101に入力されていた第1回路基板54の第1検出信号が入力を停止されてエッジを立ち下げた(以下、第1立下エッジともいう)時までの時間であり、時間T3は、第1立下エッジの時から、第2立下エッジの時までの時間である。また、第1立上エッジから第1立下エッジまでの時間と第2立上エッジから第2立下エッジまでの時間、即ち第1検出信号の入力パルス幅と第2検出信号の入力パルス幅はほぼ同一である。
【0095】
図11に示す始動入賞検出センサ116が異常な状態は、電磁波を照射する不正行為等が行われたときに、第1回路基板54により第1立上エッジが立ち上がった後に、第2回路基板56により第2立上エッジが立ち上がり、その後第1回路基板54により第1立下エッジが立ち下がった後に、第2回路基板56により第2立下エッジが立ち下がる状態(図11においては、異常なときの入力パルス(1)と記載)であり、これは、図10に示す始動入賞検出センサ116が正常な状態(図10においては、正常なときの入力パルスと記載)と比較すると、各エッジの立ち上がる順序及び立ち下がる順序は同じとなるが、時間T0は短くなり、時間T1は短くなり、時間T2は長くなり、時間T3は短くなっている。この理由としては、電磁波の速度は、遊技球が落下する速度に比べ極めて速いことに起因する。
【0096】
一方、図12に示す始動入賞検出センサ116が異常な状態は、上記と同様な不正行為等が行われたときに、第2回路基板56により第2立上エッジが立ち上がった後に、第1回路基板54により第1立上エッジが立ち上がり、その後第2回路基板56により第2立下エッジが立ち下がった後に、第1回路基板54により第1立下エッジが立ち下がる状態(図12においては、異常なときの入力パルス(2)と記載)であり、これは、図10に示す始動入賞検出センサ116が正常な状態と比較すると、各エッジの立ち上がる順序及び立ち下がる順序が逆となっており、その結果、時間T0と時間T3は測定不能となり、時間T1は短くなり、時間T2は長くなっている。この理由としては、上記した電磁波の速度が極めて速いことに加え、電磁波の伝わる順序が特定できないことに起因する。
【0097】
図9に戻って、遊技球通過判断処理1(T0に基づく処理)が開始されると、CPU102は、まずステップ10にて第1検出信号の入力があるか否かを判定する。そして、ステップS10の処理にてYES、即ち、始動入賞検出センサ116から入力された信号が第1回路基板54からの第1検出信号である場合には、ステップS12の処理に移行して、CPU102は、時間T0の計測を開始する。計測される時間T0は、RAM104内に記憶された所定の変数に時間経過が積算される。そして時間T0の計測を開始すると、CPU102は、ステップS14の処理に移行する。一方、ステップS10の処理にてNOの場合には、ステップS14の処理に移行する。
【0098】
ステップS14の処理では、CPU102は、第2検出信号の入力があるか否かを判定する。そして、ステップS14の処理にてYES、即ち、始動入賞検出センサ116から入力された信号が第2回路基板56からの第2検出信号である場合には、ステップS16の処理に移行して、CPU102は、第1検出信号がすでに入力済みか否かを、即ちステップS10の処理にてYESと判定されているか否かを判定する。そして、ステップS16の処理にて第1検出信号がすでに入力済みと判定された場合には(ステップS16の処理にてYES)、CPU102は、ステップS18の処理に移行して時間T0の計測を終了し、次にステップS20の処理に移行して、計測した時間T0の値が、しきい値T0thより大きいか否かを判定する。
【0099】
しきい値T0thは、図11に示す時間T0、即ち電磁波が第1回路基板54に検出された後第2回路基板56に検出されるまでの時間以上であれば良く、例えば、限りなく0に近い値であっても当該条件を満たしていれば良いが、望ましくは、図10に示す時間T0、即ち遊技球が第1回路基板54に検出された後第2回路基板56に検出されるまでの時間(実測値における最短時間)が良い。なぜなら、電磁波以外の予期せぬ不正行為も否定できないからである。また、このしきい値T0thは、ROM103内にあらかじめ記憶されている値である。
【0100】
つまり、このステップS20の処理においては、遊技球が第1回路基板54に通過が検出されてから第2回路基板56に通過を検出されるまでに、通常かかる時間を要しているか否かを判定することになる。この処理で、時間T0がしきい値T0thより大きくない値であれば(ステップS20の処理にてNO)、ステップS26の処理に移行して、CPU102は、RAM104内の変数nに0をセットする。一方、ステップS20の処理にてYES、即ち時間T0がしきい値T0thの値より大きければ、この遊技球通過判断処理1を終了する。なお、ステップS20の処理にてYESと判定された場合には、遊技球の通過を適正に検出したとして、特別図柄表示装置6に特別図柄の変動を開始させるための始動信号がCPU102から表示制御回路111に送出されることとなる。
【0101】
ここで、RAM104内の変数nは、遊技機1の電源投入時には1がセットされ、ステップS20の処理にてNOと判定されたときのみ、0がセットされるようになっている。即ち、変数nの値に1がセットされている場合には、不正行為は行われておらず、遊技状態は正常な状態と判定され、0がセットされている場合には、不正行為が行われ遊技状態が異常な状態と判定される。つまり、変数nは、遊技状態が正常か異常かを判定するための変数である。
【0102】
そして、ステップS26の処理を終えると、ステップS28の処理に移行して、CPU102は、遊技状態が異常な状態になったことを遊技場の店員等に報知するべく、ランプ制御回路37を駆動して警告ランプ130を点灯させる。
また、上記ステップS16の処理にて第1検出信号がいまだ入力されていないと判定された場合には(ステップS16の処理にてNO)、これは図12に示すように、第1検出信号よりも先に第2検出信号が入力された場合であるので、即座に遊技状態が異常な状態と判定し、ステップS26の処理に移行して、CPU102は、RAM104内の変数nに0をセットする。
【0103】
一方、上記ステップS14の処理にてNO、即ち、第2検出信号の入力がないと判定された場合には、ステップS22の処理に移行して、CPU102は、上記ステップS16と同様に、第1検出信号がすでに入力済みか否かを、即ちステップS10の処理にてYESと判定されているか否かを判定する。そして、ステップS22の処理にて第1検出信号がすでに入力済みと判定された場合には(ステップS22の処理にてYES)、CPU102は、ステップS24の処理に移行して、計測している時間T0の値が、最大値T0maxを越えたか否かを判定する。
【0104】
最大値T0maxは、図10に示す時間T0、即ち遊技球が第1回路基板54に検出された後第2回路基板56に検出されるまでの時間(実測値における最長時間)以上であれば良い(最大値T0max>しきい値T0th)。また、この最大値T0maxは、ROM103内にあらかじめ記憶されている値である。
【0105】
つまり、このステップS24の処理においては、第1検出信号が入力されてから第2検出信号が入力される前までに、すでに第1検出信号が入力されてから第2検出信号が入力されるのに通常かかる時間を越えたか否かを判定することになる。この処理で、時間T0が最大値T0maxより大きい値であれば(ステップS24の処理にてYES)、ステップS26の処理に移行して、CPU102は、RAM104内の変数nに0をセットする。一方、ステップS22の処理にてNO及びステップS24の処理にてNO、即ち第1検出信号と第2検出信号の両者とも入力がなかった場合及び時間T0が最大値T0maxの値より大きくなければ、この遊技球通過判断処理1を終了する。
【0106】
このように、遊技球通過判断処理1(T0に基づく処理)では、遊技球の通過に伴って第1回路基板54が遊技球の通過を検出してから、第2回路基板56が遊技球の通過を検出するまでに必要な時間よりも、両検出信号が入力されるまでの時間差が短い場合(ステップS20の処理にてNO)、第1検出信号よりも先に第2検出信号が入力された場合(ステップS16の処理にてNO)及び第1検出信号が入力されてから第2検出信号が入力される前までに、すでに第1検出信号が入力されてから第2検出信号が入力されるのに通常かかる時間を越えた場合(ステップS24の処理にてNO)には、CPU102が、遊技状態が異常な状態と判定して、警告ランプ130を点灯させることとなる。
【0107】
次に、中央制御装置100による遊技球通過判断処理2を、図13に基づいて説明する。図13は、遊技球通過判断処理2を示すフローチャートである。この処理は、上記した図9に示す遊技球通過判断処理1の他の実施形態であり、この遊技球通過判断処理2のみで遊技球の通過を判断しても良いし、遊技球通過判断処理1と併用して遊技球の通過を判断しても良い。この処理も、CPU102が行う処理であって、上記した始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123の何れであっても、遊技球を検出するときには実行される処理である。なお、この遊技球通過判断処理2は、CPU102により2msec毎のタイマ割り込みにより繰り返し実行され、さらに、ここでは、代表して始動入賞検出センサ116が遊技球を検出するときについて説明する。
【0108】
遊技球通過判断処理2(T3に基づく処理)は、始動入賞検出センサ116から中央制御装置100の入力回路101に入力された検出信号が入力停止されたか否かに基づいて、所定の処理が実行される。遊技球通過判断処理2が開始されると、CPU102は、まずステップ30にて第1検出信号の入力停止があるか否かを判定する。そして、ステップS30の処理にてYES、即ち、始動入賞検出センサ116から入力停止された信号が第1回路基板54からの第1検出信号である場合には、ステップS32の処理に移行して、CPU102は、時間T3の計測を開始する。計測される時間T3は、RAM104内に記憶された所定の変数に時間経過が積算される。そして時間T3の計測を開始すると、CPU102は、ステップS34の処理に移行する。一方、ステップS30の処理にてNOの場合には、ステップS34の処理に移行する。
【0109】
ステップS34の処理では、CPU102は、第2検出信号の入力停止があるか否かを判定する。そして、ステップS34の処理にてYES、即ち、始動入賞検出センサ116から入力停止された信号が第2回路基板56からの第2検出信号である場合には、ステップS36の処理に移行して、CPU102は、第1検出信号がすでに入力停止済みか否かを、即ちステップS30の処理にてYESと判定されているか否かを判定する。そして、ステップS36の処理にて第1検出信号がすでに入力停止済みと判定された場合には(ステップS36の処理にてYES)、CPU102は、ステップS38の処理に移行して時間T3の計測を終了し、次にステップS40の処理に移行して、計測した時間T3の値が、しきい値T3thより大きいか否かを判定する。
【0110】
しきい値T3thは、図11に示す時間T3、即ち電磁波が第1回路基板54に検出されなくなった後第2回路基板56に検出されなくなるまでの時間以上であれば良く、例えば、限りなく0に近い値であっても当該条件を満たしていれば良いが、望ましくは、図10に示す時間T3、即ち遊技球が第1回路基板54に検出されなくなった後第2回路基板56に検出されなくなるまでの時間(実測値における最短時間)が良い。なぜなら、電磁波以外の予期せぬ不正行為も否定できないからである。また、このしきい値T3thは、ROM103内にあらかじめ記憶されている値である。
【0111】
つまり、このステップS40の処理においては、遊技球が第1回路基板54に通過が検出されなくなってから第2回路基板56に通過を検出されなくなるまでに、通常かかる時間を要しているか否かを判定することになる。この処理で、時間T3がしきい値T3thより大きくない値であれば(ステップS40の処理にてNO)、ステップS46の処理に移行して、CPU102は、上記したRAM104内の変数nに0をセットする。一方、ステップS40の処理にてYES、即ち時間T3がしきい値T3thの値より大きければ、この遊技球通過判断処理2を終了する。なお、ステップS40の処理にてYESと判定された場合には、遊技球の通過を適正に検出したとして、特別図柄表示装置6に特別図柄の変動を開始させるための始動信号がCPU102から表示制御回路111に送出されることとなる。
【0112】
そして、ステップS46の処理を終えると、ステップS48の処理に移行して、CPU102は、遊技状態が異常な状態になったことを遊技場の店員等に報知するべく、ランプ制御回路37を駆動して警告ランプ130を点灯させる。
また、上記ステップS36の処理にて第1検出信号がいまだ入力停止されていないと判定された場合には(ステップS36の処理にてNO)、これは図12に示すように、第1検出信号よりも先に第2検出信号が入力停止された場合であるので、即座に遊技状態が異常な状態と判定し、ステップS46の処理に移行して、CPU102は、RAM104内の変数nに0をセットする。
【0113】
一方、上記ステップS34の処理にてNO、即ち、第2検出信号の入力停止がないと判定された場合には、ステップS42の処理に移行して、CPU102は、上記ステップS36と同様に、第1検出信号がすでに入力停止済みか否かを、即ちステップS30の処理にてYESと判定されているか否かを判定する。そして、ステップS42の処理にて第1検出信号がすでに入力停止済みと判定された場合には(ステップS42の処理にてYES)、CPU102は、ステップS44の処理に移行して、計測している時間T3の値が、最大値T3maxを越えたか否かを判定する。
【0114】
最大値T3maxは、図10に示す時間T3、即ち遊技球が第1回路基板54に検出されなくなった後第2回路基板56に検出されなくなるまでの時間(実測値における最長時間)以上であれば良い(最大値T3max>しきい値T3th)。また、この最大値T3maxは、ROM103内にあらかじめ記憶されている値である。
【0115】
つまり、このステップS44の処理においては、第1検出信号が入力停止されてから第2検出信号が入力停止される前までに、すでに第1検出信号が入力停止されてから第2検出信号が入力停止されるのに通常かかる時間を越えたか否かを判定することになる。この処理で、時間T3が最大値T3maxより大きい値であれば(ステップS44の処理にてYES)、ステップS46の処理に移行して、CPU102は、RAM104内の変数nに0をセットする。一方、ステップS42の処理にてNO及びステップS44の処理にてNO、即ち第1検出信号と第2検出信号の両者とも入力停止がなかった場合及び時間T3が最大値T3maxの値より大きくなければ、この遊技球通過判断処理2を終了する。
【0116】
このように、遊技球通過判断処理2(T3に基づく処理)では、遊技球の通過に伴って第1回路基板54が遊技球の通過を検出しなくなってから、第2回路基板56が遊技球の通過を検出しなくなるまでに必要な時間よりも、両検出信号が入力停止されるまでの時間差が短い場合(ステップS40の処理にてNO)、第1検出信号よりも先に第2検出信号が入力停止された場合(ステップS36の処理にてNO)及び第1検出信号が入力停止されてから第2検出信号が入力停止される前までに、すでに第1検出信号が入力停止されてから第2検出信号が入力停止されるのに通常かかる時間を越えた場合(ステップS44の処理にてNO)には、CPU102が、遊技状態が異常な状態と判定して、警告ランプ130を点灯させることとなる。
【0117】
次に、中央制御装置100による遊技球通過判断処理3を、図14に基づいて説明する。図14は、遊技球通過判断処理3を示すフローチャートである。この処理は、上記した図9及び図13に示す遊技球通過判断処理1及び遊技球通過判断処理2の他の実施形態であり、この遊技球通過判断処理3のみで遊技球の通過を判断しても良いし、遊技球通過判断処理1や遊技球通過判断処理2と併用して遊技球の通過を判断しても良い。この処理も、CPU102が行う処理であって、上記した始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123の何れであっても、遊技球を検出するときには実行される処理である。なお、この遊技球通過判断処理3は、CPU102により2msec毎のタイマ割り込みにより繰り返し実行され、さらに、ここでは、代表して始動入賞検出センサ116が遊技球を検出するときについて説明する。
【0118】
遊技球通過判断処理3(T1に基づく処理)は、始動入賞検出センサ116から出力されてくる第1検出信号が中央制御装置100の入力回路101に入力されたか否かに基づいて、所定の処理が実行される。遊技球通過判断処理3が開始されると、CPU102は、まずステップ50にて第1検出信号の入力があるか否かを判定する。そして、ステップS50の処理にてYES、即ち、始動入賞検出センサ116から入力された信号が第1回路基板54からの第1検出信号である場合には、ステップS52の処理に移行して、CPU102は、時間T1の計測を開始する。計測される時間T1は、RAM104内に記憶された所定の変数に時間経過が積算される。そして時間T1の計測を開始すると、CPU102は、ステップS54の処理に移行する。
【0119】
ステップS54の処理では、CPU102は、第2検出信号の入力停止があるか否かを判定する。そして、ステップS54の処理にてYES、即ち、始動入賞検出センサ116から入力停止された信号が第2回路基板56からの第2検出信号である場合には、CPU102は、ステップS56の処理に移行して時間T1の計測を終了し、次にステップS58の処理に移行して、計測した時間T1の値が、しきい値T1thより大きいか否かを判定する。
【0120】
しきい値T1thは、図11に示す時間T1、即ち電磁波が第1回路基板54に検出された後第2回路基板56に検出されなくなるまでの時間以上であれば良く、例えば、限りなく検出信号の入力パルス幅に近い値であっても当該条件を満たしていれば良いが、望ましくは、図10に示す時間T1、即ち遊技球が第1回路基板54に検出された後第2回路基板56に検出されなくなるまでの時間(実測値における最短時間)が良い。なぜなら、電磁波以外の予期せぬ不正行為も否定できないからである。また、このしきい値T1thは、ROM103内にあらかじめ記憶されている値である。
【0121】
つまり、このステップS58の処理においては、遊技球が第1回路基板54に通過が検出されてから第2回路基板56に通過を検出されなくなるまでに、通常かかる時間を要しているか否かを判定することになる。この処理で、時間T1がしきい値T1thより大きくない値であれば(ステップS58の処理にてNO)、ステップS60の処理に移行して、CPU102は、上記したRAM104内の変数nに0をセットする。
【0122】
そして、ステップS60の処理を終えると、ステップS62の処理に移行して、CPU102は、遊技状態が異常な状態になったことを遊技場の店員等に報知するべく、ランプ制御回路37を駆動して警告ランプ130を点灯させる。
一方、ステップS50の処理にてNO、ステップS54の処理にてNO及びステップS58の処理にてYESの場合には、即ち第1検出信号の入力がない場合、第2検出信号の入力停止がない場合及び時間T1がしきい値T1thの値より大きい場合には、この遊技球通過判断処理3を終了する。なお、ステップS58の処理にてYESと判定された場合には、遊技球の通過を適正に検出したとして、特別図柄表示装置6に特別図柄の変動を開始させるための始動信号がCPU102から表示制御回路111に送出されることとなる。
【0123】
このように、遊技球通過判断処理3(T1に基づく処理)では、遊技球の通過に伴って第1回路基板54が遊技球の通過を検出してから、第2回路基板56が遊技球の通過を検出しなくなるまでに必要な時間よりも、第1検出信号が入力されてから第2検出信号が入力停止されるまでの時間が短い場合(ステップS58の処理にてNO)には、CPU102が、遊技状態が異常な状態と判定して、警告ランプ130を点灯させることとなる。
【0124】
次に、中央制御装置100による遊技球通過判断処理4を、図15に基づいて説明する。図15は、遊技球通過判断処理4を示すフローチャートである。この処理は、上記した図9、図13及び図14に示す遊技球通過判断処理1、遊技球通過判断処理2及び遊技球通過判断処理3の他の実施形態であり、この遊技球通過判断処理4のみで遊技球の通過を判断しても良いし、遊技球通過判断処理1、遊技球通過判断処理2や遊技球通過判断処理3と併用して遊技球の通過を判断しても良い。この処理も、CPU102が行う処理であって、上記した始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123の何れであっても、遊技球を検出するときには実行される処理である。なお、この遊技球通過判断処理4は、CPU102により2msec毎のタイマ割り込みにより繰り返し実行され、さらに、ここでは、代表して始動入賞検出センサ116が遊技球を検出するときについて説明する。
【0125】
遊技球通過判断処理4(T2に基づく処理)は、始動入賞検出センサ116から出力されてくる第2検出信号が中央制御装置100の入力回路101に入力されたか否かに基づいて、所定の処理が実行される。遊技球通過判断処理4が開始されると、CPU102は、まずステップ70にて第2検出信号の入力があるか否かを判定する。そして、ステップS70の処理にてYES、即ち、始動入賞検出センサ116から入力された信号が第2回路基板56からの第2検出信号である場合には、ステップS72の処理に移行して、CPU102は、時間T2の計測を開始する。計測される時間T2は、RAM104内に記憶された所定の変数に時間経過が積算される。そして時間T2の計測を開始すると、CPU102は、ステップS74の処理に移行する。
【0126】
ステップS74の処理では、CPU102は、第1検出信号の入力停止があるか否かを判定する。そして、ステップS74の処理にてYES、即ち、始動入賞検出センサ116から入力停止された信号が第1回路基板54からの第1検出信号である場合には、CPU102は、ステップS76の処理に移行して時間T2の計測を終了し、次にステップS78の処理に移行して、計測した時間T2の値が、しきい値T2thより小さいか否かを判定する。
【0127】
しきい値T2thは、図11に示す時間T2、即ち電磁波が第2回路基板56に検出された後第1回路基板54に検出されなくなるまでの時間以下であれば良く、例えば、限りなく検出信号の入力パルス幅に近い値であっても当該条件を満たしていれば良いが、望ましくは、図10に示す時間T2、即ち遊技球が第2回路基板56に検出された後第1回路基板54に検出されなくなるまでの時間(実測値における最長時間)が良い。なぜなら、電磁波以外の予期せぬ不正行為も否定できないからである。また、このしきい値T2thは、ROM103内にあらかじめ記憶されている値である。
【0128】
つまり、このステップS78の処理においては、遊技球が第2回路基板56に通過が検出されてから第1回路基板54に通過を検出されなくなるまでに、通常かかる時間を要しているか否かを判定することになる。この処理で、時間T2がしきい値T2thより小さくない値であれば(ステップS78の処理にてNO)、ステップS80の処理に移行して、CPU102は、上記したRAM104内の変数nに0をセットする。
【0129】
そして、ステップS80の処理を終えると、ステップS82の処理に移行して、CPU102は、遊技状態が異常な状態になったことを遊技場の店員等に報知するべく、ランプ制御回路37を駆動して警告ランプ130を点灯させる。
一方、ステップS70の処理にてNO、ステップS74の処理にてNO及びステップS78の処理にてYESの場合には、即ち第2検出信号の入力がない場合、第1検出信号の入力停止がない場合及び時間T2がしきい値T2thの値より小さい場合には、この遊技球通過判断処理4を終了する。なお、ステップS78の処理にてYESと判定された場合には、遊技球の通過を適正に検出したとして、特別図柄表示装置6に特別図柄の変動を開始させるための始動信号がCPU102から表示制御回路111に送出されることとなる。
【0130】
このように、遊技球通過判断処理4(T2に基づく処理)では、遊技球の通過に伴って第2回路基板56が遊技球の通過を検出してから、第1回路基板54が遊技球の通過を検出しなくなるまでに必要な時間よりも、第2検出信号が入力されてから第1検出信号が入力停止されるまでの時間が長い場合(ステップS78の処理にてNO)には、CPU102が、遊技状態が異常な状態と判定して、警告ランプ130を点灯させることとなる。
【0131】
以上の説明で明らかなように、このような構造の遊技機1によれば、遊技球の通過に伴って第1回路基板54が遊技球の通過を検出したときに入力回路101に入力される第1検出信号と、第2回路基板56が遊技球の通過を検出したときに入力回路101に入力される第2検出信号の入力パルスの所定の立上エッジや立下エッジを監視し、正常な遊技状態と比較することにより、不正行為が行われたときにはCPU102が遊技状態を異常な状態と判断し、警告ランプ130を点灯させることができるため、遊技場の店員に報知して、誤動作の原因が電磁波による不正行為であるかどうかの確認を迅速に行うことができる。
【0132】
また、電磁波による不正行為を行うことによって警告ランプ130が点灯するため、不正行為を行った利用者への警告とすることもでき、不正行為の減少が期待できる。
また、CPU102が入力された検出信号を異常ありと判断した場合には、特別図柄表示装置6が特別図柄の変動表示を行わないため、電磁波による不正行為が行われても大当り遊技に移行して賞球を不当に獲得される恐れがない。
【0133】
また、始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123は、第1回路基板54と第2回路基板56が、同一ケースに収容されている一体部品であるため、各回路基板間の距離関係が、組み付け時の取付位置などによって変動することがない。そのため、組み付け時に各回路基板間の距離を微調整することなく高い取り付け精度でこれらの各遊技球検出装置を取り付けることができる。
【0134】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、この他にも様々な形態で実施することができる。
例えば、始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123内部に、第1回路基板54と第2回路基板56が平行に配設されたものを例示したが、第1回路基板54と第2回路基板56は、平行に配設されていなくてもよく、遊技球の通過経路に沿って所定の角度を持って配設されていても良い。このようにすれば、第1回路基板54が発生させる磁界と第2回路基板56が発生させる磁界との方向がズレているため磁界が干渉し合うことはなく、遊技球の通過に伴う第1検出信号及び第2検出信号をそれぞれ的確に出力することができる。さらに、第1回路基板54と第2回路基板56が所定の角度になるように同一ケースに収容される一体部品にすれば、より製品として完成度の高いものとなる。
【0135】
また、始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123が、2枚の回路基板によって遊技球の通過を検出するものを例示したが、3枚以上の回路基板によって遊技球の通過を検出するように構成されていても良い。
【0136】
また、CPU102は、遊技状態に異常ありと判断した場合に、遊技を行うことができないような制御を行うように構成されていてもよい。遊技を行うことができないような制御とは、例えば、CPU102が遊技状態に異常ありと判断した場合に、発射制御回路42を駆動して打球発射装置43による遊技球の発射が行えないようにする制御や、遊技機1自体の電力供給を停止する制御である。この場合、CPU102が異常ありと判断した際には、遊技を行うことができなくなるため、電磁波によって不正行為が行われた場合に賞球を獲得される恐れがない。また、電磁波によって不正行為を行うことにより、遊技が行えなくなるため、電磁波による不正行為自体を無効にすることができる。
【0137】
また、CPU102が遊技状態に異常ありと判断したことを警告ランプ130によって、遊技場の店員または利用者に報知するものを例示したが、CPU102が遊技状態に異常ありと判断した場合に、音声制御回路38を駆動してスピーカ113から音声を出力することによって報知しても良い。また、CPU102が遊技状態に異常ありと判断した際に、遊技場のホールコンピュータに異常ありを示す信号を出力して、ホールコンピュータが異常ありを示すメッセージを表示することによって、遊技場の店員に報知しても良い。
【0138】
また、上記したような不正行為が行われたことを判断する構造の遊技機1によれば、始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123は、磁気センサ(スイッチ)に限らず、例えば、光センサやメカ式の検出センサ(例えばマイクロスイッチのような接触式のもの)を採用することができる。即ち、これらの遊技球検出装置は遊技球が検出できればどのようなものでも良く、その遊技球検出装置の特性と想定される不正行為に合致する入力パルスの所定の立上エッジや立下エッジを監視して正常な遊技状態と比較することで、磁気センサ(スイッチ)と同様な効果を得ることが可能となる。
【0139】
また、上記したしきい値(T0th、T1th、T2th、T3th)及び最大値(T0max、T3max)は、その設定値が変更可能なように、図示しない遊技機1の所定の基板等に設けた設定スイッチ(ディップスイッチ等)で所定の値が設定できるようにしてもしても良い。この設定スイッチで所定の値が設定できるようにした場合には、遊技場側の所望する状態に遊技機1を設定することが可能となり、延いては安定経営につながり、遊技場を経営するうえで顕著な効果を奏する。
【0140】
また、上記した構造の遊技機1によれば、入力パルスの所定の立上エッジや立下エッジを監視することで、遊技球検出装置にとって大きな故障や誤作動とされる断線、ショートまたはチャタリング等も検出することも可能となり、上記した遊技球通過判断処理と併用してこれらの故障や誤作動を検出する処理を行うようにしても良い。
【0141】
また、本発明の実施形態における遊技機1においては、上記したように始動入賞口11に係わる保留球数と普通図柄作動ゲート19に係わる通過保留球数を最高4個までに制限するようにしたが、この制限は、遊技者にとって有利なように変更したり、無くしたりしても良い。なぜなら、本発明の実施形態における遊技機1では、たとえ電磁波の照射等による不正行為が実行されても、始動入賞検出センサ116と作動ゲート検出センサ121とがその不正行為を検出して実害がでないように対処できるからである。そして、このようにした場合には、保留球数と通過保留球数を遊技者に報知するための上記した4個の保留LED25と保留LED26とは、複数の7セグメントLEDに変更するようにすると良い。このような構成にすることにより、多くの保留球数や通過保留球数が発生しても、所謂オーバーフローすることを減少したり、無くしたりすることができるので、その結果、遊技者は、より多くの特別図柄と普通図柄の変動表示を獲得することができ、延いては、より速く、より多くの大当り遊技や当り遊技を発生させることにつながるので、遊技者の遊技意欲が増大し、遊技の趣向性が高められる。さらに、多くの保留球数や通過保留球数が発生しても、遊技領域5において大きな面積をとることなく、遊技領域5のスペースを有効活用しつつ対処することが可能となり、遊技機1を開発するうえでの設計の自由度が増大する。
【0142】
なお、以上説明した構成の遊技機1は、パチンコ遊技機、スロットル遊技機、アレンジ遊技機、ジャン球遊技機、ピンボール遊技機等、遊技球を検出する様々な遊技機で適用することができる。
次に特許請求の範囲の構成と、本発明の実施形態との対応を説明する。
【0143】
請求項1:検出信号は、第1回路基板54が出力する第1検出信号、第2回路基板56が出力する第2検出信号に相当し、第1検出手段は、第1回路基板54に相当し、第2検出手段は、第2回路基板56に相当し、判断手段は、中央制御装置100、CPU102が図9に示す遊技球通過判断処理1のステップS20にてYESと判断する処理に相当し、第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから第2検出手段の出力した第2検出信号を入力するまでの時間差は、時間TOに相当し、しきい値は、T0thに相当する。
【0144】
請求項2:検出信号は、第1回路基板54が出力する第1検出信号、第2回路基板56が出力する第2検出信号に相当し、第1検出手段は、第1回路基板54に相当し、第2検出手段は、第2回路基板56に相当し、判断手段は、中央制御装置100、CPU102が図13に示す遊技球通過判断処理2のステップS40にてYESと判断する処理に相当し、第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止してから第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差は、時間T3に相当し、しきい値は、T3thに相当する。
【0145】
請求項3:検出信号は、第1回路基板54が出力する第1検出信号、第2回路基板56が出力する第2検出信号に相当し、第1検出手段は、第1回路基板54に相当し、第2検出手段は、第2回路基板56に相当し、判断手段は、中央制御装置100、CPU102が図14に示す遊技球通過判断処理3のステップS58にてYESと判断する処理に相当し、第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差は、時間T1に相当し、しきい値は、T1thに相当する。
【0146】
請求項4:検出信号は、第1回路基板54が出力する第1検出信号、第2回路基板56が出力する第2検出信号に相当し、第1検出手段は、第1回路基板54に相当し、第2検出手段は、第2回路基板56に相当し、判断手段は、中央制御装置100、CPU102が図15に示す遊技球通過判断処理4のステップS78にてYESと判断する処理に相当し、第2検出手段の出力した第2検出信号を入力してから上記第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止するまでの時間差は、時間T2に相当し、しきい値は、T2thに相当する。
【0147】
請求項5:異常判断手段は、中央制御装置100、CPU102が、図9に示す遊技球通過判断処理1のステップS20にてNO、図13に示す遊技球通過判断処理2のステップS40にてNO、CPU102が図14に示す遊技球通過判断処理3のステップS58にてNO、と判断する処理に相当し、報知手段は、警告ランプ130、CPU102が図9に示す遊技球通過判断処理1のステップS28にて実行する処理、CPU102が図13に示す遊技球通過判断処理2のステップS48にて実行する処理、CPU102が図14に示す遊技球通過判断処理3のステップS62にて実行する処理に相当する。
【0148】
請求項6:異常判断手段は、中央制御装置100、CPU102が図15に示す遊技球通過判断処理4のステップS78にてNOと判断する処理に相当し、報知手段は、警告ランプ130、CPU102が図15に示す遊技球通過判断処理4のステップS82にて実行する処理に相当する。
【0149】
請求項7:第1検出手段は、第1回路基板54に相当し、第2検出手段は、第2回路基板56に相当し、第1検出手段と上記第2検出手段が、一体化されていることは、図7に示すように構成されている始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123に相当する。
【0150】
請求項8:しきい値は、T0th、T1th、T2th、T3thに相当し、設定手段は、本文後段の「しきい値(T0th、T1th、T2th、T3th)は、その設定値が変更可能なように、図示しない設定スイッチ(ディップスイッチ等)で所定の値が設定できるようにしてもしても良い。」という記載に相当する。
【0151】
請求項9:始動入賞口は、始動入賞口(電動チューリップ)11に相当し、作動ゲートは、普通図柄作動ゲート19に相当し、検出信号は、第1回路基板54が出力する第1検出信号、第2回路基板56が出力する第2検出信号に相当し、第1検出手段は、第1回路基板54に相当し、第2検出手段は、第2回路基板56に相当し、判断手段は、中央制御装置100、CPU102が図9に示す遊技球通過判断処理1のステップS20にてYESと判断する処理に相当し、第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから第2検出手段の出力した第2検出信号を入力するまでの時間差は、時間TOに相当し、しきい値は、T0thに相当し、判断手段が遊技球の通過と判断した場合に表示される図柄を変動する図柄表示手段は、CPU102が図9に示す遊技球通過判断処理1のステップS20にてYESと判断したときに送出する始動信号または作動信号、特別図柄表示装置6、普通図柄表示装置18、表示制御回路111に相当する。
【0152】
請求項10:始動入賞口は、始動入賞口(電動チューリップ)11に相当し、作動ゲートは、普通図柄作動ゲート19に相当し、検出信号は、第1回路基板54が出力する第1検出信号、第2回路基板56が出力する第2検出信号に相当し、第1検出手段は、第1回路基板54に相当し、第2検出手段は、第2回路基板56に相当し、判断手段は、中央制御装置100、CPU102が図13に示す遊技球通過判断処理2のステップS40にてYESと判断する処理に相当し、第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止してから第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差は、時間T3に相当し、しきい値は、T3thに相当し、判断手段が遊技球の通過と判断した場合に表示される図柄を変動する図柄表示手段は、CPU102が図13に示す遊技球通過判断処理2のステップS40にてYESと判断したときに送出する始動信号または作動信号、特別図柄表示装置6、普通図柄表示装置18、表示制御回路111に相当する。
【0153】
請求項11:始動入賞口は、始動入賞口(電動チューリップ)11に相当し、作動ゲートは、普通図柄作動ゲート19に相当し、検出信号は、第1回路基板54が出力する第1検出信号、第2回路基板56が出力する第2検出信号に相当し、第1検出手段は、第1回路基板54に相当し、第2検出手段は、第2回路基板56に相当し、判断手段は、中央制御装置100、CPU102が図14に示す遊技球通過判断処理3のステップS58にてYESと判断する処理に相当し、第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差は、時間T1に相当し、しきい値は、T1thに相当し、判断手段が遊技球の通過と判断した場合に表示される図柄を変動する図柄表示手段は、CPU102が図14に示す遊技球通過判断処理3のステップS58にてYESと判断したときに送出する始動信号または作動信号、特別図柄表示装置6、普通図柄表示装置18、表示制御回路111に相当する。
【0154】
請求項12:始動入賞口は、始動入賞口(電動チューリップ)11に相当し、作動ゲートは、普通図柄作動ゲート19に相当し、検出信号は、第1回路基板54が出力する第1検出信号、第2回路基板56が出力する第2検出信号に相当し、第1検出手段は、第1回路基板54に相当し、第2検出手段は、第2回路基板56に相当し、判断手段は、中央制御装置100、CPU102が図15に示す遊技球通過判断処理4のステップS78にてYESと判断する処理に相当し、第2検出手段の出力した第2検出信号を入力してから上記第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止するまでの時間差は、時間T2に相当し、しきい値は、T2thに相当し、判断手段が遊技球の通過と判断した場合に表示される図柄を変動する図柄表示手段は、CPU102が図15に示す遊技球通過判断処理4のステップS78にてYESと判断したときに送出する始動信号または作動信号、特別図柄表示装置6、普通図柄表示装置18、表示制御回路111に相当する。
【0155】
請求項13:異常判断手段は、中央制御装置100、CPU102が、図9に示す遊技球通過判断処理1のステップS20にてNO、図13に示す遊技球通過判断処理2のステップS40にてNO、CPU102が図14に示す遊技球通過判断処理3のステップS58にてNO、と判断する処理に相当し、報知手段は、警告ランプ130、CPU102が図9に示す遊技球通過判断処理1のステップS28にて実行する処理、CPU102が図13に示す遊技球通過判断処理2のステップS48にて実行する処理、CPU102が図14に示す遊技球通過判断処理3のステップS62にて実行する処理に相当する。
【0156】
請求項14:異常判断手段は、中央制御装置100、CPU102が図15に示す遊技球通過判断処理4のステップS78にてNOと判断する処理に相当し、報知手段は、警告ランプ130、CPU102が図15に示す遊技球通過判断処理4のステップS82にて実行する処理に相当する。
【0157】
請求項15:異常判断手段は、中央制御装置100、CPU102が、図9に示す遊技球通過判断処理1のステップS20にてNO、図13に示す遊技球通過判断処理2のステップS40にてNO、CPU102が図14に示す遊技球通過判断処理3のステップS58にてNO、図15に示す遊技球通過判断処理4のステップS78にてNO、と判断する処理に相当し、停止制御手段は、本文後段の「CPU102は、遊技状態に異常ありと判断した場合に、遊技を行うことができないような制御を行うように構成されていてもよい。遊技を行うことができないような制御とは、例えば、CPU102が遊技状態に異常ありと判断した場合に、発射制御回路42を駆動して打球発射装置43による遊技球の発射が行えないようにする制御や、遊技機1自体の電力供給を停止する制御である。」という記載に相当する。
【0158】
請求項16:第1検出手段は、第1回路基板54に相当し、第2検出手段は、第2回路基板56に相当し、第1検出手段と上記第2検出手段が、一体化されていることは、図7に示すように構成されている始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123に相当する。
【0159】
請求項17:しきい値は、T0th、T1th、T2th、T3thに相当し、設定手段は、本文後段の「しきい値(T0th、T1th、T2th、T3th)は、その設定値が変更可能なように、図示しない設定スイッチ(ディップスイッチ等)で所定の値が設定できるようにしてもしても良い。」という記載に相当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の遊技機1を示す正面図である。
【図2】本実施形態の特別図柄表示装置6を示す正面図である。
【図3】本実施形態の中央制御装置100の要部ブロック図である。
【図4】本実施形態の中央制御装置100から送信され、特別図柄表示装置6を制御する表示制御回路111が受信する表示制御用コマンドの説明図である。
【図5】本実施形態の中央制御装置100が実行する大当り処理を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態の中央制御装置100が実行する始動入賞口開放処理を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態の始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123の分解図である。
【図8】本実施形態の始動入賞検出センサ116、カウントスイッチ117、継続入賞スイッチ118、作動ゲート検出センサ121、セーフ球検出センサ122及びカウントスイッチ123と入力回路101との関係を示すブロック図である。
【図9】本実施形態の中央制御装置100が実行する遊技球通過判断処理1を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態の第1回路基板54と第2回路基板56が正常な状態のときに、遊技球の落下により入力回路101に入力される第1検出信号と第2検出信号の入力パルスを示す波形図である。
【図11】本実施形態の電磁波を照射する不正行為等が行われ第1回路基板54と第2回路基板56が異常な状態のときに、遊技球の落下によることなく入力回路101に入力される第1検出信号と第2検出信号の入力パルスを示す波形図である。
【図12】本実施形態の電磁波を照射する不正行為等が行われ第1回路基板54と第2回路基板56が異常な状態のときに、遊技球の落下によることなく入力回路101に入力される第1検出信号と第2検出信号の入力パルスを示す波形図である。
【図13】本実施形態の中央制御装置100が実行する遊技球通過判断処理2を示すフローチャートである。
【図14】本実施形態の中央制御装置100が実行する遊技球通過判断処理3を示すフローチャートである。
【図15】本実施形態の中央制御装置100が実行する遊技球通過判断処理4を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…遊技機、 2…打球操作ハンドル、
3…打球誘導レール、 4…遊技領域形成レール、
5…遊技領域、 6…特別図柄表示装置、
7…大入賞口、 8…左図柄表示部、
9…中図柄表示部、 10…右図柄表示部、
11…始動入賞口(電動チューリップ)、 12…打球供給皿、
13…余剰球受皿、 14…普通入賞口、
15…遊技効果ランプ、 16…アウト口、
17…ガラス扉枠、 18…普通図柄表示装置、
19…普通図柄作動ゲート、 20…風車、
21…遊技盤、 22…外枠、
23…内枠、 25(25a、25b、25c、25d)…保留LED、
26(26a、26b、26c、26d)…保留LED、
27…ワンチップマイクロコンピュータ、 37…ランプ制御回路、
38…音声制御回路、 40…払出制御回路、
41…賞球払出装置、 42…発射制御回路、
43…打球発射装置、 52…遊技球通過穴、
54…第1回路基板、 56…第2回路基板、
100…中央制御装置、 101…入力回路、
102…CPU、 103…ROM、
104…RAM、 106…ソレノイド、
107…ソレノイド、 109…外部情報端子、
110…出力回路、 111…表示制御回路、
113…スピーカ、 115…バス、
116…始動入賞検出センサ、 117…カウントスイッチ、
118…継続入賞スイッチ、 119…打球操作ハンドルスイッチ、
120…打球操作ストップスイッチ、 121…作動ゲート検出センサ、
122…セーフ球検出センサ、 123…カウントスイッチ、
130…警告ランプ、n…変数、
D、E、G…カウンタ、
F1…大当りフラグ、F4…当りフラグ、
t、t1、t2、t3、T0、T1、T2、T3…時間、
T0th、T1th、T2th、T3th…しきい値、
T0max、T3max…最大値
Claims (17)
- 遊技球の通過経路上に間隔を空けて配設され、遊技球の通過に伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、
上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから上記第2検出手段の出力した第2検出信号を入力するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、
を備えていることを特徴とする遊技球検出装置。 - 遊技球の通過経路上に間隔を空けて配設され、遊技球の通過に伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、
上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止してから上記第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、
を備えていることを特徴とする遊技球検出装置。 - 遊技球の通過経路上に間隔を空けて配設され、遊技球の通過に伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、
上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから上記第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、
を備えていることを特徴とする遊技球検出装置。 - 遊技球の通過経路上に間隔を空けて配設され、遊技球の通過に伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、
上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第2検出手段の出力した第2検出信号を入力してから上記第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より小さければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、
を備えていることを特徴とする遊技球検出装置。 - 上記時間差が、上記しきい値以下であれば異常ありと判断する異常判断手段と、該異常判断手段によって異常ありと判断されたことを報知する報知手段と、
を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の遊技球検出装置。 - 上記時間差が、上記しきい値以上であれば異常ありと判断する異常判断手段と、該異常判断手段によって異常ありと判断されたことを報知する報知手段と、
を備えていることを特徴とする請求項4に記載の遊技球検出装置。 - 上記第1検出手段と上記第2検出手段が、一体化されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の遊技球検出装置。
- 上記しきい値の設定が変更可能な設定手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の遊技球検出装置。
- 遊技球が始動入賞口に入賞または作動ゲートを通過するのに伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、
上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから上記第2検出手段の出力した第2検出信号を入力するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、
該判断手段が遊技球の通過と判断した場合に、表示される図柄を変動する図柄表示手段と、
を備えていることを特徴とする遊技機。 - 遊技球が始動入賞口に入賞または作動ゲートを通過するのに伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、
上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止してから上記第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、
該判断手段が遊技球の通過と判断した場合に、表示される図柄を変動する図柄表示手段と、
を備えていることを特徴とする遊技機。 - 遊技球が始動入賞口に入賞または作動ゲートを通過するのに伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、
上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第1検出手段の出力した第1検出信号を入力してから上記第2検出手段から入力した第2検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より大きければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、
該判断手段が遊技球の通過と判断した場合に、表示される図柄を変動する図柄表示手段と、
を備えていることを特徴とする遊技機。 - 遊技球が始動入賞口に入賞または作動ゲートを通過するのに伴って順に検出信号を出力する第1検出手段及び第2検出手段と、
上記第1検出手段及び上記第2検出手段からの検出信号を入力可能で、上記第2検出手段の出力した第2検出信号を入力してから上記第1検出手段から入力した第1検出信号を入力停止するまでの時間差が、あらかじめ定められたしきい値より小さければ遊技球が通過したと判断する判断手段と、
該判断手段が遊技球の通過と判断した場合に、表示される図柄を変動する図柄表示手段と、
を備えていることを特徴とする遊技機。 - 上記時間差が、上記しきい値以下であれば異常ありと判断する異常判断手段と、該異常判断手段によって異常ありと判断されたことを報知する報知手段と、
を備えていることを特徴とする請求項9乃至請求項11の何れかに記載の遊技機。 - 上記時間差が、上記しきい値以上であれば異常ありと判断する異常判断手段と、該異常判断手段によって異常ありと判断されたことを報知する報知手段と、
を備えていることを特徴とする請求項12に記載の遊技機。 - 上記異常判断手段によって異常ありと判断された場合、遊技を行うことができないように制御する停止制御手段を備えていることを特徴とする請求項13または請求項14に記載の遊技機。
- 上記第1検出手段と上記第2検出手段が、一体化されていることを特徴とする請求項9乃至請求項15の何れかに記載の遊技機。
- 上記しきい値の設定が変更可能な設定手段を備えていることを特徴とする請求項9乃至請求項16の何れかに記載の遊技機。
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JP2002212500A Pending JP2004049617A (ja) | 2002-07-22 | 2002-07-22 | 遊技球検出装置及び遊技機 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004049617A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011050473A (ja) * | 2009-08-31 | 2011-03-17 | Kyoraku Sangyo Kk | 遊技機 |
JP2014046142A (ja) * | 2012-09-04 | 2014-03-17 | Newgin Co Ltd | 入賞検知スイッチ、遊技機 |
JP2016195807A (ja) * | 2016-07-12 | 2016-11-24 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
JP2016195808A (ja) * | 2016-07-12 | 2016-11-24 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
JP2017018584A (ja) * | 2016-06-15 | 2017-01-26 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
JP2017018583A (ja) * | 2016-06-15 | 2017-01-26 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
JP2017144328A (ja) * | 2017-06-05 | 2017-08-24 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
-
2002
- 2002-07-22 JP JP2002212500A patent/JP2004049617A/ja active Pending
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JP2016195808A (ja) * | 2016-07-12 | 2016-11-24 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
JP2017144328A (ja) * | 2017-06-05 | 2017-08-24 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
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