JP2004049141A - 農作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】この種の従来技術としては、圃場面を整地する整地体を装備した農作業機がある。然しながら、圃場の条件は、各々異なり、泥土の軟らかい圃場や水の深い圃場では、農作業機を前進させた時に、その整地体で大量の泥土や水を側方に押し出して作業が良好に行えない事態が発生すると謂う課題がある。
【解決手段】圃場の条件に応じて任意に又は各種操作に連携して又は機体の姿勢を検出するセンサの機体傾斜検出により、整地体33の機体外方側の整地部33cを上下動姿勢変更させて、圃場にあった最適の状態に整地体33を設定できる構成とした農作業機。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、田植機やイグサ移植機等の整地体を装備した農作業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来技術としては、圃場面を整地する整地体を装備した農作業機がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、圃場の条件は、各々異なり、泥土の軟らかい圃場や水の深い圃場では、農作業機を前進させた時に、その整地体で大量の泥土や水を側方に押し出して作業が良好に行えない事態が発生すると謂う課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、圃場面を整地する整地体33を装備した農作業機において、該整地体33を左右方向に分割構成して、機体外方側の整地部33cを上下動姿勢変更自在に構成した農作業機とした。従って、圃場の条件に応じて整地性と側方への泥押しを考慮して、整地体33の機体外方側の整地部33cを上下動姿勢変更することにより、圃場にあった最適の状態に整地体33を設定できて、良好な農作業が行える。
【0005】
請求項2記載の発明は、圃場に対する作業装置25の位置を検出するセンサー49による検出に基づいて作業装置25を所定の位置に制御する昇降制御手段の昇降制御感度を設定する感度設定器57を設け、該感度設定器57を敏感側に設定すると機体外方側の整地部33cを上動側に姿勢変更する制御手段を設けた請求項1記載の農作業機とした。従って、圃場の泥土が軟らかい場合には、必然的に、感度設定器57を敏感側に設定する。すると、整地体33の機体外方側の整地部33cは上動側に姿勢変更されるので、軟らかい泥を側方に大量に押し出して農作業に支障をきたすような事態が感度設定器57の操作で自動的に回避でき、適切な農作業が行える。
【0006】
請求項3記載の発明は、機体の前進速度を速くする操作により、機体外方側の整地部33cを上動側に姿勢変更する制御手段を設けた請求項1記載の農作業機とした。従って、機体の前進速度が早くなると整地体33は側方に大量の水や泥土を押し出すようになるが、機体の前進速度を速くする操作により自動的に整地体33の機体外方側の整地部33cは上動側に姿勢変更されるので、水や泥土を側方に大量に押し出して農作業に支障をきたすような事態が回避でき、適切な農作業が行える。
【0007】
請求項4記載の発明は、機体の姿勢が前上がりになっていることの検出により、機体外方側の整地部33cを上動側に姿勢変更する制御手段を設けた請求項1記載の農作業機とした。従って、機体の姿勢が前上がりになると整地体33は泥土中に沈み込んで側方に大量の水や泥土を押し出すようになるが、機体の姿勢が前上がりになっていることの検出により自動的に整地体33の機体外方側の整地部33cは上動側に姿勢変更されるので、水や泥土を側方に大量に押し出して農作業に支障をきたすような事態が回避でき、適切な農作業が行える。
【0008】
【発明の効果】
この発明は、圃場の条件に応じて任意に又は各種操作に連携して又は機体の姿勢を検出するセンサの機体傾斜検出により、整地体33の機体外方側の整地部33cを上下動姿勢変更させて、圃場にあった最適の状態に整地体33を設定できて、良好な農作業が行える。
【0009】
従って、従来技術の課題を解消して、適切な農作業が行える。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施例として、乗用型農作業機の一種である4条植え乗用型田植機を図面に基づき詳細に説明する。1は乗用型走行車体であって、左右フレーム2・2と該左右フレーム2・2の後部を連結する横フレーム3とで構成される機体の後部上面にエンジン4を搭載し、左右フレーム2・2の前部には走行ミッションケース5を固設している。そして、この走行ミッションケース5には、エンジン4の回転駆動力が変速されるHST変速装置と前輪デフ装置と後輪デフ装置とが内蔵されているおり、HST変速装置は、変速レバー6にて、後進と中立と前進とに変速操作される。
【0011】
7・7は左右フロントアクスルケースであって、前記走行ミッションケース5の前輪デフ装置より左右駆動軸8・8を介して動力が伝動されるように構成されている。9・9は操向自在の左右駆動前輪であって、左右フロントアクスルケース7・7の下部に嵌合され操縦ハンドル10にて回動される操向ケース11・11に軸架されている。
【0012】
12は内部に変速歯車を有する操縦用伝動ケースであって、左右フレーム2・2両者の前端部に固着されており、その上部にはハンドルポスト13が固着され、ハンドルポスト13の上端部には操縦ハンドル10が設けられている。そして、操縦用伝動ケース12の下部には、その後端が左右操向ケース11・11に連結された操向伝達機構としてのリンク14が設けられており、操縦ハンドル10を回すと操縦用伝動ケース12内の変速歯車・リンク14を介して左右操向ケース11・11が縦軸回りに回動し左右駆動前輪9・9が向きを変えるように構成されている。
【0013】
15・15は左右後輪駆動ケースであって連結枠16で一体に連結されており、該連結枠16が横フレーム3にロリング軸17にてロリング自在に設けられており、その左右両側部に軸架された左右駆動後輪18・18が上下揺動できるように構成されている。19・19は、走行ミッションケース5の後輪デフ装置から左右後輪駆動ケース15・15に動力を伝える伝動軸である。
【0014】
そして、後輪駆動ケース15内部の伝動機構中には左右駆動後輪18・18に対する左右サイドクラッチと左右サイドブレーキとが内蔵されており、エンジン4の前方に設けられた左右クラッチペダル20・20の踏込操作により該左右サイドクラッチが切れ且つ左右サイドブレーキが利くように構成されている。即ち、左右クラッチペダル20・20の踏込操作をした側の駆動後輪18・18の駆動が停止されブレーキが利くようになっている。
【0015】
21はFRPにて成型された車体カバ−であって、エンジン4の周囲を覆うエンジンカバ−部21aと、前記エンジン4の前方及び左右側方に設けられたステップ21bと、ハンドルポストカバー21cと、エンジン4の後方に設けられたステップ21dとが一体形成され、左右フレーム2・2上に固定されている。22は操縦座席で、前記車体カバー21上面に設置固定されている。
【0016】
23は上部リンク23aと下部リンク23bとにより構成される昇降リンク機構であって、上部リンク23aと下部リンク23bの基端部は左右フレーム2・2の後部に固着された支持フレーム24に各々枢着され、後端部は後述の作業装置としての苗植装置25をローリング自在に支持するローリング軸26が設けられた縦枠27に枢着されている。
【0017】
28は油圧シリンダーであって、シリンダーの基部が左右フレーム2・2に枢着され、ピストン28aの後端が上部リンク23aと一体の揺動アーム23cに枢着されている。苗植装置25は、前記縦枠27のローリング軸26にローリング自在に装着されたフレームを兼ねる植付伝動ケース29と、該植付伝動ケース29に設けられた左右支持部材29a・29aに支持されて機体左右方向に往復動する苗載台30と、植付伝動ケース29の後端部に装着され前記苗載台30の下端より1株分づつの苗を分割して圃場に植え付ける苗植付け具31…と、植付伝動ケース29の下部にその後部が枢支されてその前部が上下揺動自在に装着された整地体であるセンターフロート32・左右サイドフロート33・33等にて構成されている。左右サイドフロート33・33は、各々左右駆動後輪18・18の後方に配置されており、該左右駆動後輪18・18にて掻き乱された圃場を整地すると共に苗植付け具31にて苗が植付けられる圃場の前方を整地すべく設けられている。尚、センターフロート32・左右サイドフロート33・33の後部(苗植付け位置よりも後部)底面を後端側ほど圃場面から離れるような傾斜状に形成すれば、センターフロート32・左右サイドフロート33・33を接地させたままで機体を後進した時に、センターフロート32・左右サイドフロート33・33の後部が泥土中に突っ込んでしまうような事態が防止できて、フロート等の破損が防止できる。
【0018】
左右サイドフロート33の構成について、更に詳述すると、植付伝動ケース29の下部にその後部が枢支されてその前部が上下揺動自在に装着された主フロート部33aと該主フロート部33aに蝶番33bにて水平状態から上動方向に回動自在に副フロート部33cが装着されており、蝶番33bの主フロート部33a側に立設した板体33dと副フロート部33c側に立設した板体33eとの間に圧縮バネ33fを介在させて、その圧縮バネ33fの内部を貫通して操作ワイヤ33g先端を板体33eに連結し、該操作ワイヤ33gの他端は駆動モータMの駆動アームM1に連結している。即ち、駆動モータMにより駆動アームM1が回動することにより、副フロート部33cは、主フロート部33aに対して水平状態から上動方向に回動した位置に調節自在な構成となっている。
【0019】
40は施肥装置であって、前記支持フレーム24の上端部に固着されており、施肥タンク41…と、該各施肥タンク41…の下部に装着され施肥タンク41内の粒状肥料を一定量づつ繰り出す肥料繰出装置42…と、該肥料繰出装置42にて繰り出された肥料を案内する透明の施肥パイプ43…と、センターフロート32・左右サイドフロート33・33に固着され苗植付け位置側方の圃場に施肥溝を掘り施肥パイプ43にて案内された粒状肥料を該施肥溝内に落下案内する作溝器44…とにより構成されている。そして、45は肥料繰出装置42…を駆動する駆動アームであって、左右フレーム2・2上に固設の施肥駆動ケ−ス46に連結されており、施肥駆動ケ−ス46には走行ミッションケース5より駆動軸47にて動力が伝達されるように構成されている。尚、作溝器44のフロート32・33底面よりも下方に突出した部分を分割構成し、上部に対して回動自在に装着して、機体前進時には該回動部は規制されて作溝器44の該フロート32・33底面よりも下方に突出した部分は真直ぐ下方に伸びた姿勢を保持し、機体を後進させた時には該回動部の規制は作用せず、作溝器44の該フロート32・33底面よりも下方に突出した部分は前方に回動する構成とすれば、機体前進時の施肥作業時には適切な施肥作業が行え、また、センターフロート32・左右サイドフロート33・33を接地させたままで機体を後進した時には作溝器44の該フロート32・33底面よりも下方に突出した部分は泥土の抵抗で前方に回動するので作溝器44内に泥土が詰まってしまうような事態が防止でき、以後の施肥作業に支障を来たさず良好な作業が行える。
【0020】
48は両端にユニバーサルジョイントを有するPTO伝動軸であって、施肥駆動ケース46の動力を苗植装置25の植付伝動ケース29に伝達すべく設けている。49は圃場に対する苗植装置25の位置を検出するセンサーとしてのセンターフロートセンサーであって、センターフロート32前部の上下位置を検出するポテンショメータにより構成され、センターフロート32の前部上面とリンク50により連携されている。そして、センターフロートセンサー49のセンターフロート32前部の上下位置検出に基づいて、制御装置51の昇降制御手段によりソレノイド油圧バルブ52を制御して油圧シリンダー28にて苗植装置25の上下位置を制御するように構成されている。尚、センターフロート32の前部はバネ50aにより下方に向けて付勢されている。
【0021】
即ち、センターフロート32が泥面に接地した状態でその前部が外力にて適正範囲以上に持ち上げられた時には油圧ポンプ53にて走行ミッションケ−ス5内から汲み出された圧油を油圧シリンダー28に送り込んでピストンを突出させ昇降リンク機構23を上動させて苗植装置25を所定位置まで上昇せしめ、また、センターフロート32の前部が適正範囲以上に下がった時には油圧シリンダー28内の圧油を走行ミッションケ−ス5内に戻して昇降リンク機構23を下動させて苗植装置25を所定位置まで下降せしめ、そして、センターフロート32の前部が適正範囲にあるとき(苗植装置25が適正な所定位置にある時)には油圧シリンダー28内の圧油の出入りを止めて苗植装置25を一定位置に保持せしめるべく設けられている。
【0022】
54は車体カバ−21より突出して操縦座席22の右側方に設けられた昇降レバーであって、該昇降レバー54を操作することにより、制御装置51のPTOクラッチ作動手段にて走行ミッションケ−ス5内に設けられた駆動軸47を駆動回転する動力を断接するPTOクラッチを作動させて施肥装置40及び苗植装置25への動力を入切り操作できるように構成されていると共に、制御装置51の昇降制御手段にてソレノイド油圧バルブ52を作動させて手動にて苗植装置25を上下動できるように構成されている。
【0023】
即ち、昇降レバー54を前方に倒して「自動位置」にすると、PTOクラッチが入り施肥装置40及び苗植装置25が駆動され且つソレノイド油圧バルブ52がセンターフロート32の上下動にて切換えられる自動制御状態となる。逆に、昇降レバー54を後方に引いて「上昇位置」にすると、PTOクラッチが切れ施肥装置40及び苗植装置25の作動が停止し且つソレノイド油圧バルブ52が強制的に苗植装置25を上昇する側に切換えられ、苗植装置25が上昇される。そして、昇降レバー54をその操作ストロークの中間位置の「固定位置」にすると、PTOクラッチが切れ施肥装置40及び苗植装置25の作動が停止し且つソレノイド油圧バルブ52が油圧シリンダー28内の圧油の出入りを止めて苗植装置25を一定位置に保持せしめる位置に切換えられ、苗植装置25が昇降レバー54を「固定位置」に操作したときの位置に保持され苗植装置25は上昇も下降もしない。また、昇降レバー54を「下げ位置」にすると、PTOクラッチが切れ施肥装置40及び苗植装置25の作動が停止し且つソレノイド油圧バルブ52がセンターフロート32の上下動にて切換えられる自動制御状態となる。
【0024】
55は操縦ハンドル10の下方に配置されたフィンガーレバーであって、該フィンガーレバー55を上下方向に操作するとポテンショメータにより構成されるフィンガーレバースイッチ56が作動されて、制御装置51のPTOクラッチ作動手段により、走行ミッションケ−ス5内に設けられた駆動軸47を駆動回転する動力を断接するPTOクラッチを操作して施肥装置40及び苗植装置25への動力を入切り操作できるように構成されていると共に、制御装置51の昇降制御手段により、ソレノイド油圧バルブ52を操作して手動にて苗植装置25を上下動できるように構成されている。
【0025】
即ち、フィンガーレバー55を「上」に操作すると、PTOクラッチが切れ施肥装置40及び苗植装置25の作動が停止し且つソレノイド油圧バルブ52が強制的に苗植装置25を上昇する側に切換えられる。そして、フィンガーレバー55を「上」に操作した後に、フィンガーレバー55を「下」に1回操作すると、ソレノイド油圧バルブ52がセンターフロート32の上下動にて切換えられる自動制御状態となり、苗植装置25が上昇された状態であればセンターフロート32が接地して適正姿勢になるまで苗植装置25は下降する。更にもう一回、フィンガーレバー55を「下」に操作すると、ソレノイド油圧バルブ52がセンターフロート32の上下動にて切換えられる自動制御状態のままで、PTOクラッチが入り施肥装置40及び苗植装置25が駆動される。以降、フィンガーレバー55を「下」に操作する度に、ソレノイド油圧バルブ52がセンターフロート32の上下動にて切換えられる自動制御状態のままで、PTOクラッチが入りと切りに交互に切り換えられる。
【0026】
57は制御装置51の昇降制御手段の昇降制御感度を設定する感度設定器であり、前記センターフロート32の上下動の量をセンターフロートセンサー49で検出し、その検出情報によって油圧シリンダー28のソレノイド油圧バルブ52を切換え操作する昇降制御手段の昇降制御を行う上でのセンターフロートセンサー49の基準位置を調節することで、昇降制御の感度を調節する一般的なものである。
【0027】
即ち、仮に感度設定器13を標準の「5」の位置から鈍感側「7」に操作すると、センターフロートセンサー49の基準位置が「5」位置から少し上がった「7」位置に変更される。すると、センターフロート32の姿勢が標準の「5」のときの姿勢よりも上向きになって接地面積が減少し、かつ、バネ50aがより圧縮されて基準位置での付勢力が増すので、田面の起伏に追従し難い状態となり、昇降制御感度が鈍感側に調節される。逆に、感度設定器13を標準の「5」の位置から敏感側「3」に操作すると、センターフロートセンサー49の基準位置が「5」位置から少し下がった「3」位置に変更される。すると、センターフロート32の姿勢が下向きになって接地面積が増加し、かつ、バネ50aの付勢力が減るので、田面の起伏に追従し易い状態となり、昇降制御感度が敏感側に調節される。
【0028】
そして、圃場の泥土が標準から硬い場合には、左右サイドフロート33・33にて前工程で植えた苗に向けて泥を押し出して苗を倒すようなことは殆どないので、感度設定器13が標準の「5」の位置から鈍感側「9」の位置までは、制御装置51のモータ制御手段により駆動モータMの駆動アームM1は最下動した位置にあり、副フロート部33cは主フロート部33aに対して水平状態であって、良好な整地作用を発揮して適切な苗の植付け作業が行える。一方、圃場の泥土が標準から軟らかい場合には、左右サイドフロート33・33にて前工程で植えた苗に向けて軟らかい泥を押し出して苗を倒すような事態が発生することがあるので、感度設定器13が標準の「5」の位置から敏感側「1」の位置までは、制御装置51のモータ制御手段により駆動モータMの駆動アームM1は最下動した位置から徐々に上動した位置に変更される。従って、感度設定器13を標準の「5」の位置から敏感側「1」の位置にする程、副フロート部33cは主フロート部33aに対して水平状態から上動した位置に徐々に変更され、柔らかい圃場ほど、副フロート部33cは主フロート部33aに対して上動した位置になるので、前工程で植えた苗(隣接条)に向けて軟らかい泥を押し出して苗を倒すような事態が発生すること防止できて適切な苗の植付け作業が行える。
【0029】
また、他の実施例として、前進速度が速くなると左右サイドフロート33・33の側方への水及び泥の押し出しが多くなるので、変速レバー6の操作位置を検出するポテンショメータPを設けて、該変速レバー6にて前進速度が高速側に操作されるほど、制御装置51のモータ制御手段により駆動モータMの駆動アームM1を最下動した位置から徐々に上動した位置に変更して、高速になるにつれて副フロート部33cが主フロート部33aに対して上動した位置になるようにすれば、前工程で植えた苗(隣接条)に向けて水や泥を押し出して苗を倒すような事態が発生すること防止できて適切な苗の植付け作業が行える。
【0030】
更に、他の実施例として、機体の姿勢が前上がりになると左右サイドフロート33・33は沈み込んだ状態になるので側方への水及び泥の押し出しが多くなる。そこで、機体に前後傾斜センサSを設けて、該前後傾斜センサSが機体の姿勢が前上がりになっていることを検出するほど、制御装置51のモータ制御手段により駆動モータMの駆動アームM1を最下動した位置から徐々に上動した位置に変更して、前上がりになるにつれて副フロート部33cが主フロート部33aに対して上動した位置になるようにすれば、前工程で植えた苗(隣接条)に向けて水や泥を押し出して苗を倒すような事態が発生すること防止できて適切な苗の植付け作業が行える。
【0031】
尚、上例では、駆動モータMを他の操作レバーやセンサにて自動制御する例を示したが、操作ダイヤル58を設けて、該操作ダイヤル58の操作にてモータ制御手段により駆動モータMの駆動アームM1を作動させて、手動にて副フロート部33cの姿勢を変更できるようにすれば、作業者の判断にて自由に変更できるので、熟練者にとっては、圃場にあった最適の状態に左右サイドフロート33・33を設定できて、良好な苗の植付け作業が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図である。
【図2】乗用型田植機の全体平面図である。
【図3】乗用型走行車体の主要構成部材を示す平面図である。
【図4】制御系のブロック回路図である。
【図5】サイドフロートの作用説明用の平面図である。
【図6】サイドフロートの作用説明用の背面図である。
【符号の説明】
1 乗用型走行車体
23 昇降リンク機構
25 作業装置(苗植装置)
33 整地体(左右サイドフロート)
33a 左右サイドフロートの主フロート部
33c 整地体の機体外方側の整地部(左右サイドフロートの副フロート部)
49 センサー(センターフロートセンサー)
51 制御装置
57 感度設定器

Claims (4)

  1. 圃場面を整地する整地体33を装備した農作業機において、該整地体33を左右方向に分割構成して、機体外方側の整地部33cを上下動姿勢変更自在に構成したことを特徴とする農作業機。
  2. 圃場に対する作業装置25の位置を検出するセンサー49による検出に基づいて作業装置25を所定の位置に制御する昇降制御手段の昇降制御感度を設定する感度設定器57を設け、該感度設定器57を敏感側に設定すると機体外方側の整地部33cを上動側に姿勢変更する制御手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の農作業機。
  3. 機体の前進速度を速くする操作により、機体外方側の整地部33cを上動側に姿勢変更する制御手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の農作業機。
  4. 機体の姿勢が前上がりになっていることの検出により、機体外方側の整地部33cを上動側に姿勢変更する制御手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の農作業機。
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