JP2004049018A - コンバインのナローガイド装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】刈取機の穀稈を分離するナローガイドを開閉駆動する開閉モータの過負荷を防止しようとするものである。
【解決手段】穀稈を分離するナローガイド5を左右へ開閉駆動する駆動手段6は、ナローガイド5が収納位置、及び最大張出し位置では、駆動手段6が駆動していても、ナローガイド5の開閉駆動を停止する構成である。駆動手段6の左右へ移動する移動軸28には、空転部(イ)を設けると共に、この空転部(イ)には、戻り手段30を設けた構成である。
【選択図】図1
【解決手段】穀稈を分離するナローガイド5を左右へ開閉駆動する駆動手段6は、ナローガイド5が収納位置、及び最大張出し位置では、駆動手段6が駆動していても、ナローガイド5の開閉駆動を停止する構成である。駆動手段6の左右へ移動する移動軸28には、空転部(イ)を設けると共に、この空転部(イ)には、戻り手段30を設けた構成である。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、刈取る穀稈を分離するナローガイドを左右へ開閉駆動する駆動手段は、ナローガイドが収納位置、及び最大張出し位置では、駆動手段が駆動しても、ナローガイドの開閉駆動を停止する技術であり、コンバインのナローガイド装置として利用できる。
【0002】
【従来の技術】
コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインを穀稈の植付圃場を走行させて行うが、収穫作業の開始前段で、走行車台の前側へ設けた刈取機の前部より、順次設けて左右へ開閉自在なナローガイドを、刈取機の横外側の左右へ穀稈の倒伏状態、及び植付条間巾等により、運転作業者は、ナローガイドを開閉駆動する駆動手段を操作して、左外側の所定位置へ自動で張出し状態に作動させる。
【0003】
収穫作業を開始すると、前記ナローガイドと、各分草体とにより、穀稈は分離されて、各引起装置で引起しされて、各掻込装置で掻込みされながら、刈刃装置で刈取りされて、根元・穂先移送装置で後方上部へ移送されて、脱穀機へ供給される。この脱穀機内を挟持移送中に脱穀されて、脱穀済み穀粒は、穀粒貯留タンク内へ供給され、一時貯留される。
【0004】
この収穫作業中に、穀稈の倒伏状態が大巾に変ったときは、前記駆動手段を再始動操作して、ナローガイドを自動で所定の張出し側位置、又は自動で所定の収納側位置へ移動させて、収穫作業を継続する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
刈取機の穀稈を分離するナローガイドを、刈取機の左外側へ開閉駆動させる駆動手段は、ナローガイドが収納状態位置、又は最大張出し状態位置へ達したときであっても、更にこのナローガイドを移動させるべく駆動手段は、継続して駆動していることにより、この駆動手段を回転駆動させる開閉モータが過負荷になり、この開閉モータが焼付き状態になることが発生し、ナローガイドの開閉駆動ができないことがあったが、この発明により、これらの問題点の解決しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、走行車台2の前部には、穀稈を刈取り移送する刈取機3を設け、該刈取機3の横側には、穀稈を分離する左右へ開閉自在なナローガイド5と、該ナローガイド5を開閉駆動する駆動手段6等とを設けたコンバインにおいて、前記ナローガイド5の収納位置及び最大張出し位置では、駆動手段6が駆動しても、ナローガイド5の開閉駆動を停止すべく設けたことを特徴とするコンバインのナローガイド装置としたものである。
【0007】
コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインを穀稈の植付圃場を走行させて行うが、収穫作業の開始前段で、走行車台2の前側へ設けた刈取機3の前部より、順次設けた左右へ開閉自在なナローガイド5を刈取機3の横外側の左右へ穀稈の倒伏状態、及び植付条間巾等により、運転作業者は、ナローガイド5を開閉作動させる駆動手段6を操作して、左外側の所定位置へ自動で張出し状態に作動させる。
【0008】
収穫作業を開始すると、前記ナローガイド5と、各分草体とにより、穀稈は分離されて、各引起装置で引起しされて、各掻込装置で掻込みされながら、刈刃装置で刈取りされて、根元・穂先移送装置で後方上部へ移送されて、脱穀機へ供給される。この脱穀機内を挟持移送中に脱穀され、脱穀済み穀粒は、穀粒貯留タンク内へ供給され、一時貯留される。
【0009】
この収穫作業中に、穀稈の倒伏状態が大巾に変ったときは、前記駆動手段6を再始動操作して、ナローガイド5を自動で所定の張出し側位置、又は自動で所定の収納側位置へ移動させて、収穫作業を継続する。
又、前記ナローガイド5は、収納位置、又は最大張出し位置へ移動したときには、駆動手段6は、駆動状態であるが、空転状態の駆動であり、このナローガイド5は、収納位置、又は最大張出し位置よりは移動されない。
【0010】
請求項2に記載の発明においては、前記駆動手段6の駆動用軸27の内径の螺旋ネジ27aへ螺挿入して左右へ移動する移動軸28の外径の螺旋ネジ28aは、ストロークエンド部では、空転すべく該螺旋ネジ28aを廃止した空転部(イ)を設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインのナローガイド装置としたものである。
【0011】
前記刈取機3への穀稈を分離するナローガイド5を開閉駆動する駆動手段6の駆動用軸27の内径の螺旋ネジ27a部には、ナローガイド5を左外側の左右へ開閉駆動する移動軸28の外径の螺旋ネジ28a部が螺挿入され、駆動用軸27の回転駆動により、移動軸28が左側、又は右側摺動移動されて、ナローガイド5は、ストロークエンド部の収納位置、又は最大張出し位置へ移動される。このストロークエンド部では、移動軸28の螺旋ネジ28aの左右両側端部は、この螺旋ネジ28aの一部が廃止されて、空転部(イ)を設けていることにより、この移動軸28は、空転部(イ)により、収納位置、又は最大張出し位置では、左右方向へ摺動移動されずに、一定位置で空転され、ナローガイド5は、収納位置、又は最大張出し位置では、その位置で空転状態である。又、駆動手段6を適宜に停止させることにより、ナローガイド5は、適宜位置で停止可能である。
【0012】
請求項3に記載の発明においては、前記移動軸28の螺旋ネジ28aの一部を廃止して形成した空転部(イ)には、駆動用軸27の螺旋ネジ27aへ移動軸28の螺旋ネジ28aが螺挿入されるべく戻り手段30を設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のコンバインのナローガイド装置としたものである。
【0013】
前記刈取機3の穀稈を分離するナローガイド5を開閉駆動する駆動手段6の移動軸28の螺旋ネジ28aの左右両側端部のネジ部の一部を廃止して設けた空転部(イ)には、駆動用軸27の螺旋ネジ27a部へ移動軸28の螺旋ネジ28部が螺挿入されるべく戻り手段30を設け、この戻り手段30により、ストロークエンド部の収納位置、又は最大張出し位置で空転状態の移動軸28は移動されて、この移動軸28の螺旋ネジ28部は、駆動用軸27の螺旋ネジ27aへ螺挿入されて、移動軸28は摺動移動されて、ナローガイド5は、左右へ開閉駆動される。
【0014】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明においては、穀稈を分離する左右へ開閉自在なナローガイド5の収納位置、及び最大張出し位置では、このナローガイド5を開閉駆動する駆動手段6が駆動していても、ナローガイド5の開閉駆動は停止されることにより、駆動手段6の破損が防止できる。
【0015】
請求項2の記載の発明においては、前記駆動手段6の駆動用軸27へ螺挿入する移動軸28の外径の螺旋ネジ28aの左右両端部は、この螺旋ネジ28aを一部廃止して、空転部(イ)を設けたことにより、リミットスイッチ等の電気的な部品は不要となり、このために、コスト低減を図ることができる。
【0016】
請求項3に記載の発明においては、前記移動軸28の空転部(イ)には、戻り手段30を設けたことにより、ナローガイド5は、ストロークエンドの収納位置、又は最大張出し位置へ位置したときであっても、このナローガイド5は、反対方向への開閉作動をスムーズに再開始することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2の前方部には、立毛穀稈を刈取り移送する刈取機3を設けた構成である。この刈取機3の横側には、立毛穀稈を分離する横側の左右へ開閉自在なナローガイド装置4のナローガイド5を設け、このナローガイド5を左右へ開閉駆動する駆動手段6を設けた構成である。ナローガイド5は、ストロークエンドの収納位置、及び最大張出し位置では、駆動手段6は駆動していても、後述する一部の部品は、空転されて、ナローガイド5の開閉駆動を停止する構成である。このナローガイド5、及び駆動手段6等を主に図示して説明する。
【0018】
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図25、及び図26で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行クローラ16aを張設した走行装置16を配設し、走行車台2の上側には、脱穀機17を載置した構成である。走行車台2の前側の刈取機3で立毛穀稈を刈取りし、この刈取り穀稈は、この刈取機3で後方上部へ移送され、脱穀機17のフィードチェン18aと、挟持杆18bとで引継ぎされて、挟持移送されながら脱穀される。脱穀済みで選別済み穀粒は、脱穀機17の右横側に配設した穀粒貯留タンク19内へ一時貯留される。
【0019】
前記走行車台2の前方側には、図1〜図26で示す如く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド装置4のナローガイド5、及び各分草体7aと、立毛穀稈を引起す各引起装置7bと、引起された穀稈を掻込み移送する穀稈掻込移送装置8の掻込装置9と、掻込みされた穀稈を刈取る刈刃装置7cと、刈取りされた穀稈を挟持移送して、脱穀機17のフィードチェン18aと、挟持杆18bとへ受渡しする穀稈掻込移送装置8の根元・穂先移送装置10a・10b等からなる刈取機3を設けている。該刈取機3は、油圧駆動による伸縮シリンダ15により、土壌面に対して、昇降自在に移動する構成である。
【0020】
前記刈取機3の前方下部から後方上部へ傾斜する伝動機構13aを内装した上下傾斜伝動ケース13の上端部には、左右方向に伝動機構11aを内装した上伝動ケース11を設けると共に、下端部には、伝動機構12bを内装した下伝動ケース12を設け、この上伝動ケース11を走行車台2の上側面に設けた支持装置20で回動自在に支持させて、伸縮シリンダ15の作動により、刈取機3は上伝動ケース11を回動中心として、上下に回動する構成である。エンジン21の回転動力は、上伝動ケース11の伝動機構11aへ入力され、上下傾斜伝動ケース13の伝動機構13aを経て、下伝動ケース12の伝動機構12aへ入力される構成であり、これにより、刈取機3の各部が回転駆動する構成である。
【0021】
前記刈取機3の穀稈掻込移送装置8によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機17へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ3aを設けた構成である。
前記ナローガイド装置4は、図1〜図26で示す如くナローガイド5と、このナローガイド5を左右へ張出し、及び収納自在に駆動する駆動手段6等とよりなる構成である。
【0022】
前記ナローガイド5は、図4〜図6、図25、及び図26で示す如く前ナローガイド5aと、後ナローガイド5b等とよりなる構成である。前ナローガイド5aの前端部は、左側の分草体7aの分草パイプ7dに設けた支持板22aへ支持ピン22bで回動自在に装着し、この支持ピン22bは、抜け止めを施した構成である。又、前ナローガイド5aの後端部の略L字形状部には、後ナローガイド5bの前端部挿入して、抜け止めを施した構成である。更に、前ナローガイド5aの後部には、受板23bを固着して設け、この受板23bには、回動自在に支持具23aをピン23cで装着した構成である。後ナローガイド5bの後端部の円形状部は、走行車台2の左フレーム2aの外側面に設けた受支持具2bで支持させて、前後方向へ移動することにより、ナローガイド5は、張出し、及び収納自在な構成である。
【0023】
前記駆動手段6は、前ナローガイド5aに設けた支持具23aへ接続させて、この駆動手段6の作動により、ナローガイド5の前・後ナローガイド5a,5bは、張出し、及び収納自在に駆動する構成である。
前記駆動手段6は、図1〜図24で示す如く開閉モータ6aと、開閉機構6b等とよりなる構成である。駆動手段6は、左側の走行装置16の走行クローラ16aの前方部で、上下傾斜伝動ケース13の下端部に設けた下伝動ケース12の左側部へ上方へ突出させて設けた横伝動ケース12aへ設けた構成である。
【0024】
前記ナローガイド5を開閉駆動する駆動手段6は、走行クローラ16aの前方部で、下伝動ケース12の左側部の上方へ突出させて設けた横伝動ケース12aへ設けたことにより、空間部のスペースを有効利用できる。又、移走される刈取り穀稈の邪魔になることがない。更に、ナローガイド5は、駆動手段6の正逆回転する開閉モータ6aの始動により、自動で外側へ開閉自在に駆動されることにより、操作性の向上を図った構成である。
【0025】
前記駆動手段6は、図1〜図3、及び図7〜図24で示す如く刈取機3へ動力を入力する上伝動ケース11へ装着した上下傾斜伝動ケース13の下端部へ装着して設けた下伝動ケース12の左側へ設けた伝動機構12cを内装した横伝動ケース12aの下端部へ装着した取付フレーム14へ装着して設けた構成である。この横伝動ケース12aの伝動機構12cで引起装置7b等を回転駆動する構成である。
【0026】
前記ナローガイド5を開閉自在に駆動する駆動手段6は、下伝動ケース12の横伝動ケース12aの取付フレーム14へ設け、強度アップを図った構成である。
前記ナローガイド5を開閉自在に駆動する駆動手段6の開閉機構6bと、開閉モータ6aとは、図1〜図3で示す如く開閉機構6bの駆動ギヤーケース24は、ギヤーケース受板25を介して、下伝動ケース12の左側部に設けた横伝動ケース12aの下部へボルト等により、装着して設けた取付フレーム14へ装着した構成である。
【0027】
前記駆動ギヤーケース24の前部外側には、図1〜図3で示す如く開閉モータ6aを上下方向に設け、この開閉モータ6aのモータ軸には、モータギヤー6c、及び各種ギヤー(図示せず)を設けると共に、駆動ギヤーケース24へ内装した伝動機構24aを回転駆動する後述する上軸26には、駆動ギヤー26bを軸支した構成である。この駆動ギヤー26bと、モータギヤー6cとは、噛合した構成である。
【0028】
前記駆動ギヤーケース24の伝動機構24aは、図1〜図3で示す如く上部には、左右方向へ上軸26を軸支して設け、この上軸26には、上ギヤー26aを軸支した構成である。上軸26は、開閉モータ6aのモータギヤー6cで回転駆動する構成である。又、下部には、左右方向へ駆動用軸27を軸支して設け、この駆動用軸27には、下ギヤー27bを軸支すると共に、内径部には、螺旋ネジ27aを設け、更に駆動用軸27の外径部の左右両側には、受ブッシュ27cを設けた構成である。駆動用軸27の螺旋ネジ27a部には、外径部に螺旋ネジ28aを設けた移動軸28を左右方向へ螺挿入して、軸支した構成である。この移動軸28の外端部には、取付板28bを固着して設け、この取付板28bと、ナローガイド5の前ナローガイド5aの受板23bへ設けた支持具23aの内側部とは、ボルト29a、及びナット29b,29bにより、折り畳み自在に装着した構成である。
【0029】
前記ナローガイド5を左外側へ開閉駆動する駆動手段6の開閉モータ6a、及び駆動機構6bが回転駆動中であっても、ナローガイド5は、ストロークエンドである収納位置、及び最大張出し位置では、このナローガイド5の開閉駆動を停止すべく、この駆動手段6の駆動機構6bの移動軸28には、図1、図17、図22、及び図23で示す如く螺旋ネジ28aが形成されない箇所を設けた構成である。
【0030】
穀稈を分離する左外側の左右へ開閉自在なナローガイド5のストロークエンドである収納位置、及び最大張出し位置では、駆動手段6の駆動機構6bが駆動中であっても、ナローガイド5の開閉駆動は停止されることにより、駆動手段6の駆動機構6bへ過負荷が掛ることを防止できて、この駆動手段6の破損を防止することができる。
【0031】
前記移動軸28の外径に設けた螺旋ネジ28aの左右両側で、ナローガイド5のストロークエンドである収納位置、及び最大張出し位置では、図1、図17、図22、及び図23で示す如く螺旋ネジ28aのネジ底部と、略同じ外径の径小部28c,28cを形成して、移動軸28が空転すべく左右両側端部の螺旋ネジ28aの一部を廃止して、空転部(イ)、(イ)を設けた構成である。
【0032】
前記駆動手段6の駆動用軸27へ螺挿入する移動軸28の外径の螺旋ネジ28aの左右両端部は、この螺旋ネジ28aを廃止して、移動軸28が空転する空転部(イ)を設けたことにより、リミットスイッチ等の電気的な部品が不要となり、このために、コスト低減を図ることができる。又、移動軸28のみで、ナローガイド5はストロークエンドである収納位置、及び最大張出し位置での開閉駆動を停止させることができ、構成を簡単にすることができる。
【0033】
前記移動軸28の螺旋ネジ28aを廃止した左右両端部の空転部(イ)には、図1、図17、図22、及び図23で示す如く駆動用軸27の螺旋ネジ27a部へ移動軸28の螺旋ネジ28a部が、ストロークエンドである収納位置、及び最大張出し位置でも螺挿入可能とすべく、各戻り手段30を装着して設けた構成である。
【0034】
前記戻り手段30は、図1、図17、図22、及び図23で示す如く支持ボス30aの左右両側の径大部30b,30b間には、径小部30cを設け、この径小部30cには、スプリング30dを挿入し、戻り手段30の各支持ボス30aの各径大30bの一方側の駆動ギヤーケース24側は、この駆動ギヤーケース24の左右両側の孔部24b内へ挿入した状態になる構成である。この挿入状態になるときは、ナローガイド5は収納位置、及び最大張出し位置へ移動されたときであり、このときは、移動軸28は空転状態であり、ナローガイド5は、開閉駆動されない構成である。又、この状態のときには、スプリング30dは、駆動ギヤーケース24の外側部へ当接状態になる構成であり、移動軸28が反対側へ摺動が開始されると、スプリング30dの弾発により、移動軸28が押されて、この移動軸28の螺旋ネジ28a部は、駆動用軸27の螺旋ネジ27a部へスムーズに螺挿入される状態になり、反対側への開閉駆動がスムーズに再開始される構成である。又、移動軸28の内側端部には、抜け止ピン30eを設けた構成である。
【0035】
前記移動軸28の螺旋ネジ28aの左右両側端部の一部を廃止して、形成した空転部(イ)には、駆動用軸27の螺旋ネジ27aへ移動軸28の螺旋ネジ28aが螺挿入されるべく、戻り手段30を設けたことにより、ナローガイド5は、ストロークエンドの収納位置、又は最大張出し位置へ位置したときであっても、このナローガイド5は、反対方向への開閉作動をスムーズに再開始することができる。
【0036】
前記上軸26の上ギヤー26aと、駆動用軸27の下ギヤー27bとは、噛合した構成である。これら上・下ギヤー26a,27bの回転駆動により、移動軸28は、左右方向へ摺動移動して、この移動軸28の外端部に設けた取付板28b、支持具23a、受板23b等を介して、ナローガイド5の前・後ナローガイド5a,5bは、外側へ開閉自在な構成である。移動軸28が左右両方向へ移動して、螺旋ネジ28aの両外側部の空転部(イ)で、移動停止制御され、再始動のときには、各スプリング30dにより、移動軸28の螺旋ネジ28a部が、駆動用軸27の内径部の螺旋ネジ27a部まで自動移動され、開閉モータ6aの始動により、移動軸28は、左右へ摺動移動され、ナローガイド5を左右へ開閉駆動する構成である。
【0037】
前記移動軸28の外径部の外側で、駆動ギヤーケース24の左右両外側部には、樹脂材、又はゴム材等よりなる伸縮自在な各ブーツ31は、該駆動ギヤーケース24の左右両側の側面部から、移動軸28の外径部へ挿入して、設けた構成である。
【0038】
前記駆動手段6の開閉モータ6aは、図7、及び図8で示す如く上下方向に起立させて設けると共に、装着した位置は、走行装置16の走行クローラ16の上側面より、上方部に位置させて、モータステー6dを介して、駆動ギヤーケース24へ装着した構成である。
【0039】
前記開閉モータ6aには、図7、及び図8で示す如く駆動ギヤーケース24に設けた各取付板24eへ箱形状のモータカバー32を、ボルト、及びナット等により、装着して設けた構成である。
前記横伝動ケース12aに設けた略L字形状の取付フレーム14には、図1〜図3で示す如く回動中心となる回動ピン14aと、支持ピン14bとを固着して設けた構成である。又、ギヤーケース受板25には、丸孔25aと、長孔25bとを設けた構成である。取付フレーム14の回動ピン14aには、ギヤーケース受板25の丸孔25a部を挿入し、又、支持ピン14bには、ギヤーケース受板25の長孔25b部を挿入して、支持させた構成であり、回動ピン14aを回動中心として、長孔25b部で上下回動し、駆動手段6を介して、ナローガイド5が上下回動移動する構成である。
【0040】
前記駆動手段の駆動ギヤーケース24の下部の取付部24c部は、図1、及び図2で示す如くギヤーケース受板25へ上方へ突出させて設けた支持ピン25cを挿入すると共に、ギヤーケース受板25の外側面部に設けた略L字形状の支持板25dにより、駆動ギヤーケース24の取付部24c部を支持した構成である。駆動ギヤーケース24の取付部24c部へギヤーケース受板25を装着した構成である。
【0041】
前記ギヤーケース受板25に設けた支持ピン25cは、図1、及び図2で示す如く駆動ギヤーケース24を前後方向へ回動させる回動支点であり、この駆動ギヤーケース24のインロ部24dを回動部として、ボルト等の締付け部で回動させる構成である。ナローガイド5を上下、及び前後へ回動可能な構成である。
【0042】
前記駆動ギヤーケース24へ開閉モータ6aを固定した構成であり、この駆動ギヤーケース24を前後方向へ回動操作しても、この駆動ギヤーケース24と、開閉モータ6aとの関係位置は常に一定であることにより、安定した駆動を得る構成である。
【0043】
前記駆動手段6の開閉モータ6aは、図11〜図16で示す如く、モータステー6dへボルト、及びナット等により、装着した構成である。これら開閉モータ6aを装着したモータステー6dを、開閉機構6bの駆動ギヤーケース24へボルト、及びナット等により、装着した構成である。又、モータステー6dには、モータギヤー6c、及び駆動ギヤー26bをカバーする大防塵カバー33aと、小防塵カバー33bとを固着して設けた構成である。
【0044】
前記開閉モータ6aは、モータステー6dを介して、駆動ギヤーケース24へ装着したことにより、開閉モータ6aの着脱が容易であり、又、メンテナンスの向上を図ることができる。更に大・小防塵カバー33a、33bを設けたことにより、水、泥、藁屑等の付着を防止した構成である。
【0045】
前記開閉モータ6aのモータギヤー6cへ噛合する、上軸26の駆動ギヤー26bは、図12で示す如くモータギヤー6cより、径大に形成して、減速させた構成である。
前記駆動ギヤーケース24に設けた、移動軸28の左右摺動移動が適正となり、ナローガイド5の張出し、及び収納速度を適正速度で行う構成である。
【0046】
前記駆動ギヤーケース24の上軸26へ軸支する駆動ギヤー26bの一端部は、図17で示す如く駆動ギヤーケース26へ内装して軸支して軸支した構成である。
前記駆動ギヤーケース24の上軸26へ軸支する駆動ギヤー26bは、駆動ギヤーケース24の外側部に設けたことにより、メンテナンスの向上を図ることができる。又、開閉モータ6aへ着脱が容易な構成である。
【0047】
前記駆動手段6の開閉モータ6aで回転駆動する開閉機構6bの駆動ギヤーケース24内には、この駆動ギヤーケース24内の左右両端の内径の側内壁部で、下ギヤー27bを軸支した駆動用軸27の左右両端部で、更に移動軸28の外径部には、図17で示す如くスラストリンク34,34を軸支して設けた構成である。
【0048】
前記駆動ギヤーケース24の左右両側の側壁内側部と、駆動用軸27の左右両端部との間には、スラストリンク34を設けたことにより、この駆動ギヤーケース24が保護されることにより、耐久性の向上を図ることができる。又、移動用軸27の固定が確実にできる。
【0049】
前記ナローガイド5の前ナローガイド5aに設けた受板23bへ支持具23aをピン23cで回動自在に装着すると共に、この支持具23aの内側部と、駆動手段6の移動軸28の外端部に設けた取付板28bとは、回動自在にボルト29a、及びナット29bで装着した構成である。この締付け固定は、一定のトルクで保持固定した構成である。これにより、ナローガイド5は、回動可能な構成である。
【0050】
前記支持具23aの外側部をピン23cで装着した、このピン23cの回動支点位置は、図1、及び図18で示す如くこの支持具23aの内側部をボルト29aで装着した。このボルト29aの回動支点位置より、前方部へ位置させて設けた構成であると共に、支持具23aの内側部をボルト29aで装着した。このボルト29aの回動支点位置は、左側の走行クローラ16aの前方部へ位置させて設けた構成である。
【0051】
これにより、前記支持具23aの外側部と、内側部とを回動自在に装着する装着位置は、外側部を前方部へ位置させて設けたことにより、ナローガイド5が障害物等へ衝突したときでも、このナローガイド5の破損を防止できる。又、刈取機3の左側部のスペース部へナローガイド5は、回動されることにより、この刈取機3へ干渉することなく回動されて、収納状態にすることができる。又、ボルト29a、及びナット29bで締付け固定は、一定の締付トルクで締付け固定していることにより、支持具23aは、確実に回動されて、折り畳みすることができる。
【0052】
前記ナローガイド5の前ナローガイド5aに設けた支持具23aの内側部の締付用のボルト29aを挿入する挿入孔の近傍には、図18、及び図19で示す如くストッパピン35を固着して設けると共に、支持具23aには、ストッパ部23dを設けた構成である。支持具23aは、一方側の外側後方部へ回動する構成である。支持具23aは、機体の上下方向に対して、退避部とした構成である。
【0053】
これにより、前記ナローガイド5の回動収納は、刈取機3の左外側のスペース部へ一定の方向へのみ回動して収納されることにより、障害物等へこのナローガイド5が当接したときであっても、破損を防止することができる。又、刈取機3と干渉することを防止できる。更に、支持具23aは、強度的には一番弱くした構成であり、当接して回動後にさらに衝撃を受けたときには、この支持具23aが変形し、他のナローガイド5、及び移動軸28等の変形を防止することができる。
【0054】
前記支持具23aの一方側には、図20で示す如く全巾を狭くした退避部23eを設けた構成である。
これにより、前記ナローガイド5が障害物へ当接して、回動後にさらに衝撃を受けたときには、支持具23の退避部23eが折損して、ナローガイド5、及び移動軸28等の破損を防止している。
【0055】
前記ナローガイド5は、図21で示す如く前ナローガイド5aと、後ナローガイド5bとに分割して、接続させた構成である。前ナローガイド5aは、刈取機3の左横外側へ位置させて設けると共に、後ナローガイド5bは、コンバイン1の機体1aの略中央部から後方部へ位置させて設けた構成である。
【0056】
これにより、前記ナローガイド5で穀稈を分離するときは、このナローガイド5は、前部ほど穀稈の抵抗が強く、このために、張出し部を前部の前ナローガイド5aに設けて、異常なモーメントの掛りを防止して、分離性能の向上を図った。又、ガタを少なくすることができて、安定した穀稈の分離ができる。
【0057】
前記駆動ギヤーケース24へ内装した駆動用軸27の外径部の左右両側には、図22、及び図23で示す如く受ブッシュ27c,27cを設けると共に、この駆動ギヤーケース24内の上ギヤー26aと、下ギヤー27bとにより、回転数を減速した構成である。
【0058】
これにより、前記駆動用軸27、及び下ギヤー27bは、各受ブッシュ27cで支持させたことにより、軸受部がコンパクトになると共に、駆動ギヤーケース24自体も小型化、及び軽量化と、コスト低減が可能になった。
前記移動軸28の螺旋ネジ28aの左右両側の径小部28c,28c部の空転部(イ)、(イ)には、図17、図22、及び図23で示す如く各戻り手段30の各支持ボス30aを着脱自在に挿入すると共に、各径小部28cの外端の外径部には、補助ロッド36,36を挿入して設け、移動軸28と、各補助ロット36,36との3部品を結合させた構成である。
【0059】
これにより、移動棚28の径小部28c,28cの外端部には、各戻り手段30の各支持ボス30aを挿入後に、補助ロッド36,36を結合させることにより、構成がシンプルであると共に、戻り手段30のスプリング30dを支持する特別な部品が不要である。又、組立性能の向上を図っている。更に、移動軸28と、左右両側の補助ロット36,36との3部品で形成したことにより、組立が容易であり、メンテナンスも向上した。
【0060】
前記駆動ギヤーケース24へ内装した駆動用軸27の螺旋ネジ27aには、ストロークエンドでは、移動軸28の螺旋ネジ28a部には、噛合しない径小部28cの空転部(イ)を設け、移動軸28の径小部28の外径部には、図17、図22、及び図23で示す如く左右両側へ補助ロット36,36を挿入して設けた構成であり、この各補助ロット36部と、戻り手段30の支持ボス30a部とは、ストロークエンドでは、駆動用軸27の螺旋ネジ27a部、及び駆動ギヤーケース24内へ入り込む構成である。
【0061】
これにより、前記駆動用軸27、及び移動軸28の噛合しない部を設けたことにより、ストロークエンド部では、駆動用軸27の螺旋ネジ27aの歯面のみで支える状態となり、不安定であったが、補助ロット26部と、支持ボス30a部とは、ストロークエンドでは、駆動用軸27内と、駆動ギヤーケース24内とで、支持されることにより、移動軸28の支持が安定する。
【0062】
前記駆動ギヤー24へ内装した駆動用軸27の左右両側で、移動軸28には、図24で示す如くスラストリンク34,34を設けると共に、移動軸28の小径部28c,28cの外径部には、ストッパ37,37を軸支して設け、この各ストッパ37が各スラストリンク34へ当接すると、移動軸28は、両ストロークエンドへ開閉駆動されたとして、この移動軸28の開閉駆動が停止する構成である。
【0063】
これにより、前記駆動ギヤーケース24へ内装した各スラストリンク34へ移動軸28に設けたストッパ37が当接すると、移動軸28、及びブーツ31等を停止させることにより、全体がコンパクトになると共に、駆動ギヤーケース24の破損を防止することができる。
【0064】
前記脱穀機17側の前部には、図25、及び図26で示す如くコンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置38と、これら操作を行う作業者が搭乗する操縦席39とを設け、この操縦席39の下側で、走行車台2の上側面には、エンジン21を載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク19を配設する。これら走行装置16と、刈取機3と、脱穀機17と、エンジン21等により、コンバイン1の機体1aを形成した構成である。
【0065】
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース40内の伝動機構40aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ40bを設けた構成である。
前記穀粒貯留タンク19内に貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク19の後側には、縦移送螺旋41aを内装した排出支持筒41を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒41の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋42aを伸縮自在に内装した排出オーガ42を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設した構成である。
【図面の簡単な説明】
【図1】駆動手段部の一部断面した拡大背面図
【図2】駆動手段部の拡大側面図
【図3】駆動手段部の拡大平面図
【図4】ナローガイド装置部の拡大側面図
【図5】ナローガイド装置部の張出し時の拡大平面図
【図6】ナローガイド装置部の収納時の拡大平面図
【図7】駆動手段部の拡大正面図
【図8】駆動手段部の拡大側面図
【図9】ナローガイド装置部の拡大側面斜視図
【図10】ナローガイド装置部の拡大背面斜視図
【図11】駆動手段部の拡大背面図
【図12】駆動手段部の拡大側面図
【図13】開閉モータ部の拡大背面図
【図14】開閉モータ部の拡大側面図
【図15】モータステー部の拡大側面図
【図16】モータステー部の拡大背面図
【図17】駆動手段部の拡大背断面図
【図18】ナローガイド装置部の拡大平面図
【図19】ナローガイド装置部の拡大平面図
【図20】ナローガイドの支持具部の拡大平面図
【図21】ナローガイド装置部の拡大側面斜視図
【図22】駆動手段部の収納時の一部断面した拡大背面図
【図23】駆動手段部の張出し時の一部断面した拡大背面図
【図24】駆動手段部の一部断面した拡大背面図
【図25】コンバインの左側全体側面図
【図26】コンバインの全体平面図
【符号の説明】
2 走行車台
3 刈取機
5 ナローガイド
6 駆動手段
27 駆動用軸
27a 螺旋ネジ
28 移動軸
28a 螺旋ネジ
30 戻り手段
(イ) 空転部
【発明の属する技術分野】
この発明は、刈取る穀稈を分離するナローガイドを左右へ開閉駆動する駆動手段は、ナローガイドが収納位置、及び最大張出し位置では、駆動手段が駆動しても、ナローガイドの開閉駆動を停止する技術であり、コンバインのナローガイド装置として利用できる。
【0002】
【従来の技術】
コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインを穀稈の植付圃場を走行させて行うが、収穫作業の開始前段で、走行車台の前側へ設けた刈取機の前部より、順次設けて左右へ開閉自在なナローガイドを、刈取機の横外側の左右へ穀稈の倒伏状態、及び植付条間巾等により、運転作業者は、ナローガイドを開閉駆動する駆動手段を操作して、左外側の所定位置へ自動で張出し状態に作動させる。
【0003】
収穫作業を開始すると、前記ナローガイドと、各分草体とにより、穀稈は分離されて、各引起装置で引起しされて、各掻込装置で掻込みされながら、刈刃装置で刈取りされて、根元・穂先移送装置で後方上部へ移送されて、脱穀機へ供給される。この脱穀機内を挟持移送中に脱穀されて、脱穀済み穀粒は、穀粒貯留タンク内へ供給され、一時貯留される。
【0004】
この収穫作業中に、穀稈の倒伏状態が大巾に変ったときは、前記駆動手段を再始動操作して、ナローガイドを自動で所定の張出し側位置、又は自動で所定の収納側位置へ移動させて、収穫作業を継続する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
刈取機の穀稈を分離するナローガイドを、刈取機の左外側へ開閉駆動させる駆動手段は、ナローガイドが収納状態位置、又は最大張出し状態位置へ達したときであっても、更にこのナローガイドを移動させるべく駆動手段は、継続して駆動していることにより、この駆動手段を回転駆動させる開閉モータが過負荷になり、この開閉モータが焼付き状態になることが発生し、ナローガイドの開閉駆動ができないことがあったが、この発明により、これらの問題点の解決しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、走行車台2の前部には、穀稈を刈取り移送する刈取機3を設け、該刈取機3の横側には、穀稈を分離する左右へ開閉自在なナローガイド5と、該ナローガイド5を開閉駆動する駆動手段6等とを設けたコンバインにおいて、前記ナローガイド5の収納位置及び最大張出し位置では、駆動手段6が駆動しても、ナローガイド5の開閉駆動を停止すべく設けたことを特徴とするコンバインのナローガイド装置としたものである。
【0007】
コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインを穀稈の植付圃場を走行させて行うが、収穫作業の開始前段で、走行車台2の前側へ設けた刈取機3の前部より、順次設けた左右へ開閉自在なナローガイド5を刈取機3の横外側の左右へ穀稈の倒伏状態、及び植付条間巾等により、運転作業者は、ナローガイド5を開閉作動させる駆動手段6を操作して、左外側の所定位置へ自動で張出し状態に作動させる。
【0008】
収穫作業を開始すると、前記ナローガイド5と、各分草体とにより、穀稈は分離されて、各引起装置で引起しされて、各掻込装置で掻込みされながら、刈刃装置で刈取りされて、根元・穂先移送装置で後方上部へ移送されて、脱穀機へ供給される。この脱穀機内を挟持移送中に脱穀され、脱穀済み穀粒は、穀粒貯留タンク内へ供給され、一時貯留される。
【0009】
この収穫作業中に、穀稈の倒伏状態が大巾に変ったときは、前記駆動手段6を再始動操作して、ナローガイド5を自動で所定の張出し側位置、又は自動で所定の収納側位置へ移動させて、収穫作業を継続する。
又、前記ナローガイド5は、収納位置、又は最大張出し位置へ移動したときには、駆動手段6は、駆動状態であるが、空転状態の駆動であり、このナローガイド5は、収納位置、又は最大張出し位置よりは移動されない。
【0010】
請求項2に記載の発明においては、前記駆動手段6の駆動用軸27の内径の螺旋ネジ27aへ螺挿入して左右へ移動する移動軸28の外径の螺旋ネジ28aは、ストロークエンド部では、空転すべく該螺旋ネジ28aを廃止した空転部(イ)を設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインのナローガイド装置としたものである。
【0011】
前記刈取機3への穀稈を分離するナローガイド5を開閉駆動する駆動手段6の駆動用軸27の内径の螺旋ネジ27a部には、ナローガイド5を左外側の左右へ開閉駆動する移動軸28の外径の螺旋ネジ28a部が螺挿入され、駆動用軸27の回転駆動により、移動軸28が左側、又は右側摺動移動されて、ナローガイド5は、ストロークエンド部の収納位置、又は最大張出し位置へ移動される。このストロークエンド部では、移動軸28の螺旋ネジ28aの左右両側端部は、この螺旋ネジ28aの一部が廃止されて、空転部(イ)を設けていることにより、この移動軸28は、空転部(イ)により、収納位置、又は最大張出し位置では、左右方向へ摺動移動されずに、一定位置で空転され、ナローガイド5は、収納位置、又は最大張出し位置では、その位置で空転状態である。又、駆動手段6を適宜に停止させることにより、ナローガイド5は、適宜位置で停止可能である。
【0012】
請求項3に記載の発明においては、前記移動軸28の螺旋ネジ28aの一部を廃止して形成した空転部(イ)には、駆動用軸27の螺旋ネジ27aへ移動軸28の螺旋ネジ28aが螺挿入されるべく戻り手段30を設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のコンバインのナローガイド装置としたものである。
【0013】
前記刈取機3の穀稈を分離するナローガイド5を開閉駆動する駆動手段6の移動軸28の螺旋ネジ28aの左右両側端部のネジ部の一部を廃止して設けた空転部(イ)には、駆動用軸27の螺旋ネジ27a部へ移動軸28の螺旋ネジ28部が螺挿入されるべく戻り手段30を設け、この戻り手段30により、ストロークエンド部の収納位置、又は最大張出し位置で空転状態の移動軸28は移動されて、この移動軸28の螺旋ネジ28部は、駆動用軸27の螺旋ネジ27aへ螺挿入されて、移動軸28は摺動移動されて、ナローガイド5は、左右へ開閉駆動される。
【0014】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明においては、穀稈を分離する左右へ開閉自在なナローガイド5の収納位置、及び最大張出し位置では、このナローガイド5を開閉駆動する駆動手段6が駆動していても、ナローガイド5の開閉駆動は停止されることにより、駆動手段6の破損が防止できる。
【0015】
請求項2の記載の発明においては、前記駆動手段6の駆動用軸27へ螺挿入する移動軸28の外径の螺旋ネジ28aの左右両端部は、この螺旋ネジ28aを一部廃止して、空転部(イ)を設けたことにより、リミットスイッチ等の電気的な部品は不要となり、このために、コスト低減を図ることができる。
【0016】
請求項3に記載の発明においては、前記移動軸28の空転部(イ)には、戻り手段30を設けたことにより、ナローガイド5は、ストロークエンドの収納位置、又は最大張出し位置へ位置したときであっても、このナローガイド5は、反対方向への開閉作動をスムーズに再開始することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2の前方部には、立毛穀稈を刈取り移送する刈取機3を設けた構成である。この刈取機3の横側には、立毛穀稈を分離する横側の左右へ開閉自在なナローガイド装置4のナローガイド5を設け、このナローガイド5を左右へ開閉駆動する駆動手段6を設けた構成である。ナローガイド5は、ストロークエンドの収納位置、及び最大張出し位置では、駆動手段6は駆動していても、後述する一部の部品は、空転されて、ナローガイド5の開閉駆動を停止する構成である。このナローガイド5、及び駆動手段6等を主に図示して説明する。
【0018】
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図25、及び図26で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行クローラ16aを張設した走行装置16を配設し、走行車台2の上側には、脱穀機17を載置した構成である。走行車台2の前側の刈取機3で立毛穀稈を刈取りし、この刈取り穀稈は、この刈取機3で後方上部へ移送され、脱穀機17のフィードチェン18aと、挟持杆18bとで引継ぎされて、挟持移送されながら脱穀される。脱穀済みで選別済み穀粒は、脱穀機17の右横側に配設した穀粒貯留タンク19内へ一時貯留される。
【0019】
前記走行車台2の前方側には、図1〜図26で示す如く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド装置4のナローガイド5、及び各分草体7aと、立毛穀稈を引起す各引起装置7bと、引起された穀稈を掻込み移送する穀稈掻込移送装置8の掻込装置9と、掻込みされた穀稈を刈取る刈刃装置7cと、刈取りされた穀稈を挟持移送して、脱穀機17のフィードチェン18aと、挟持杆18bとへ受渡しする穀稈掻込移送装置8の根元・穂先移送装置10a・10b等からなる刈取機3を設けている。該刈取機3は、油圧駆動による伸縮シリンダ15により、土壌面に対して、昇降自在に移動する構成である。
【0020】
前記刈取機3の前方下部から後方上部へ傾斜する伝動機構13aを内装した上下傾斜伝動ケース13の上端部には、左右方向に伝動機構11aを内装した上伝動ケース11を設けると共に、下端部には、伝動機構12bを内装した下伝動ケース12を設け、この上伝動ケース11を走行車台2の上側面に設けた支持装置20で回動自在に支持させて、伸縮シリンダ15の作動により、刈取機3は上伝動ケース11を回動中心として、上下に回動する構成である。エンジン21の回転動力は、上伝動ケース11の伝動機構11aへ入力され、上下傾斜伝動ケース13の伝動機構13aを経て、下伝動ケース12の伝動機構12aへ入力される構成であり、これにより、刈取機3の各部が回転駆動する構成である。
【0021】
前記刈取機3の穀稈掻込移送装置8によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機17へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ3aを設けた構成である。
前記ナローガイド装置4は、図1〜図26で示す如くナローガイド5と、このナローガイド5を左右へ張出し、及び収納自在に駆動する駆動手段6等とよりなる構成である。
【0022】
前記ナローガイド5は、図4〜図6、図25、及び図26で示す如く前ナローガイド5aと、後ナローガイド5b等とよりなる構成である。前ナローガイド5aの前端部は、左側の分草体7aの分草パイプ7dに設けた支持板22aへ支持ピン22bで回動自在に装着し、この支持ピン22bは、抜け止めを施した構成である。又、前ナローガイド5aの後端部の略L字形状部には、後ナローガイド5bの前端部挿入して、抜け止めを施した構成である。更に、前ナローガイド5aの後部には、受板23bを固着して設け、この受板23bには、回動自在に支持具23aをピン23cで装着した構成である。後ナローガイド5bの後端部の円形状部は、走行車台2の左フレーム2aの外側面に設けた受支持具2bで支持させて、前後方向へ移動することにより、ナローガイド5は、張出し、及び収納自在な構成である。
【0023】
前記駆動手段6は、前ナローガイド5aに設けた支持具23aへ接続させて、この駆動手段6の作動により、ナローガイド5の前・後ナローガイド5a,5bは、張出し、及び収納自在に駆動する構成である。
前記駆動手段6は、図1〜図24で示す如く開閉モータ6aと、開閉機構6b等とよりなる構成である。駆動手段6は、左側の走行装置16の走行クローラ16aの前方部で、上下傾斜伝動ケース13の下端部に設けた下伝動ケース12の左側部へ上方へ突出させて設けた横伝動ケース12aへ設けた構成である。
【0024】
前記ナローガイド5を開閉駆動する駆動手段6は、走行クローラ16aの前方部で、下伝動ケース12の左側部の上方へ突出させて設けた横伝動ケース12aへ設けたことにより、空間部のスペースを有効利用できる。又、移走される刈取り穀稈の邪魔になることがない。更に、ナローガイド5は、駆動手段6の正逆回転する開閉モータ6aの始動により、自動で外側へ開閉自在に駆動されることにより、操作性の向上を図った構成である。
【0025】
前記駆動手段6は、図1〜図3、及び図7〜図24で示す如く刈取機3へ動力を入力する上伝動ケース11へ装着した上下傾斜伝動ケース13の下端部へ装着して設けた下伝動ケース12の左側へ設けた伝動機構12cを内装した横伝動ケース12aの下端部へ装着した取付フレーム14へ装着して設けた構成である。この横伝動ケース12aの伝動機構12cで引起装置7b等を回転駆動する構成である。
【0026】
前記ナローガイド5を開閉自在に駆動する駆動手段6は、下伝動ケース12の横伝動ケース12aの取付フレーム14へ設け、強度アップを図った構成である。
前記ナローガイド5を開閉自在に駆動する駆動手段6の開閉機構6bと、開閉モータ6aとは、図1〜図3で示す如く開閉機構6bの駆動ギヤーケース24は、ギヤーケース受板25を介して、下伝動ケース12の左側部に設けた横伝動ケース12aの下部へボルト等により、装着して設けた取付フレーム14へ装着した構成である。
【0027】
前記駆動ギヤーケース24の前部外側には、図1〜図3で示す如く開閉モータ6aを上下方向に設け、この開閉モータ6aのモータ軸には、モータギヤー6c、及び各種ギヤー(図示せず)を設けると共に、駆動ギヤーケース24へ内装した伝動機構24aを回転駆動する後述する上軸26には、駆動ギヤー26bを軸支した構成である。この駆動ギヤー26bと、モータギヤー6cとは、噛合した構成である。
【0028】
前記駆動ギヤーケース24の伝動機構24aは、図1〜図3で示す如く上部には、左右方向へ上軸26を軸支して設け、この上軸26には、上ギヤー26aを軸支した構成である。上軸26は、開閉モータ6aのモータギヤー6cで回転駆動する構成である。又、下部には、左右方向へ駆動用軸27を軸支して設け、この駆動用軸27には、下ギヤー27bを軸支すると共に、内径部には、螺旋ネジ27aを設け、更に駆動用軸27の外径部の左右両側には、受ブッシュ27cを設けた構成である。駆動用軸27の螺旋ネジ27a部には、外径部に螺旋ネジ28aを設けた移動軸28を左右方向へ螺挿入して、軸支した構成である。この移動軸28の外端部には、取付板28bを固着して設け、この取付板28bと、ナローガイド5の前ナローガイド5aの受板23bへ設けた支持具23aの内側部とは、ボルト29a、及びナット29b,29bにより、折り畳み自在に装着した構成である。
【0029】
前記ナローガイド5を左外側へ開閉駆動する駆動手段6の開閉モータ6a、及び駆動機構6bが回転駆動中であっても、ナローガイド5は、ストロークエンドである収納位置、及び最大張出し位置では、このナローガイド5の開閉駆動を停止すべく、この駆動手段6の駆動機構6bの移動軸28には、図1、図17、図22、及び図23で示す如く螺旋ネジ28aが形成されない箇所を設けた構成である。
【0030】
穀稈を分離する左外側の左右へ開閉自在なナローガイド5のストロークエンドである収納位置、及び最大張出し位置では、駆動手段6の駆動機構6bが駆動中であっても、ナローガイド5の開閉駆動は停止されることにより、駆動手段6の駆動機構6bへ過負荷が掛ることを防止できて、この駆動手段6の破損を防止することができる。
【0031】
前記移動軸28の外径に設けた螺旋ネジ28aの左右両側で、ナローガイド5のストロークエンドである収納位置、及び最大張出し位置では、図1、図17、図22、及び図23で示す如く螺旋ネジ28aのネジ底部と、略同じ外径の径小部28c,28cを形成して、移動軸28が空転すべく左右両側端部の螺旋ネジ28aの一部を廃止して、空転部(イ)、(イ)を設けた構成である。
【0032】
前記駆動手段6の駆動用軸27へ螺挿入する移動軸28の外径の螺旋ネジ28aの左右両端部は、この螺旋ネジ28aを廃止して、移動軸28が空転する空転部(イ)を設けたことにより、リミットスイッチ等の電気的な部品が不要となり、このために、コスト低減を図ることができる。又、移動軸28のみで、ナローガイド5はストロークエンドである収納位置、及び最大張出し位置での開閉駆動を停止させることができ、構成を簡単にすることができる。
【0033】
前記移動軸28の螺旋ネジ28aを廃止した左右両端部の空転部(イ)には、図1、図17、図22、及び図23で示す如く駆動用軸27の螺旋ネジ27a部へ移動軸28の螺旋ネジ28a部が、ストロークエンドである収納位置、及び最大張出し位置でも螺挿入可能とすべく、各戻り手段30を装着して設けた構成である。
【0034】
前記戻り手段30は、図1、図17、図22、及び図23で示す如く支持ボス30aの左右両側の径大部30b,30b間には、径小部30cを設け、この径小部30cには、スプリング30dを挿入し、戻り手段30の各支持ボス30aの各径大30bの一方側の駆動ギヤーケース24側は、この駆動ギヤーケース24の左右両側の孔部24b内へ挿入した状態になる構成である。この挿入状態になるときは、ナローガイド5は収納位置、及び最大張出し位置へ移動されたときであり、このときは、移動軸28は空転状態であり、ナローガイド5は、開閉駆動されない構成である。又、この状態のときには、スプリング30dは、駆動ギヤーケース24の外側部へ当接状態になる構成であり、移動軸28が反対側へ摺動が開始されると、スプリング30dの弾発により、移動軸28が押されて、この移動軸28の螺旋ネジ28a部は、駆動用軸27の螺旋ネジ27a部へスムーズに螺挿入される状態になり、反対側への開閉駆動がスムーズに再開始される構成である。又、移動軸28の内側端部には、抜け止ピン30eを設けた構成である。
【0035】
前記移動軸28の螺旋ネジ28aの左右両側端部の一部を廃止して、形成した空転部(イ)には、駆動用軸27の螺旋ネジ27aへ移動軸28の螺旋ネジ28aが螺挿入されるべく、戻り手段30を設けたことにより、ナローガイド5は、ストロークエンドの収納位置、又は最大張出し位置へ位置したときであっても、このナローガイド5は、反対方向への開閉作動をスムーズに再開始することができる。
【0036】
前記上軸26の上ギヤー26aと、駆動用軸27の下ギヤー27bとは、噛合した構成である。これら上・下ギヤー26a,27bの回転駆動により、移動軸28は、左右方向へ摺動移動して、この移動軸28の外端部に設けた取付板28b、支持具23a、受板23b等を介して、ナローガイド5の前・後ナローガイド5a,5bは、外側へ開閉自在な構成である。移動軸28が左右両方向へ移動して、螺旋ネジ28aの両外側部の空転部(イ)で、移動停止制御され、再始動のときには、各スプリング30dにより、移動軸28の螺旋ネジ28a部が、駆動用軸27の内径部の螺旋ネジ27a部まで自動移動され、開閉モータ6aの始動により、移動軸28は、左右へ摺動移動され、ナローガイド5を左右へ開閉駆動する構成である。
【0037】
前記移動軸28の外径部の外側で、駆動ギヤーケース24の左右両外側部には、樹脂材、又はゴム材等よりなる伸縮自在な各ブーツ31は、該駆動ギヤーケース24の左右両側の側面部から、移動軸28の外径部へ挿入して、設けた構成である。
【0038】
前記駆動手段6の開閉モータ6aは、図7、及び図8で示す如く上下方向に起立させて設けると共に、装着した位置は、走行装置16の走行クローラ16の上側面より、上方部に位置させて、モータステー6dを介して、駆動ギヤーケース24へ装着した構成である。
【0039】
前記開閉モータ6aには、図7、及び図8で示す如く駆動ギヤーケース24に設けた各取付板24eへ箱形状のモータカバー32を、ボルト、及びナット等により、装着して設けた構成である。
前記横伝動ケース12aに設けた略L字形状の取付フレーム14には、図1〜図3で示す如く回動中心となる回動ピン14aと、支持ピン14bとを固着して設けた構成である。又、ギヤーケース受板25には、丸孔25aと、長孔25bとを設けた構成である。取付フレーム14の回動ピン14aには、ギヤーケース受板25の丸孔25a部を挿入し、又、支持ピン14bには、ギヤーケース受板25の長孔25b部を挿入して、支持させた構成であり、回動ピン14aを回動中心として、長孔25b部で上下回動し、駆動手段6を介して、ナローガイド5が上下回動移動する構成である。
【0040】
前記駆動手段の駆動ギヤーケース24の下部の取付部24c部は、図1、及び図2で示す如くギヤーケース受板25へ上方へ突出させて設けた支持ピン25cを挿入すると共に、ギヤーケース受板25の外側面部に設けた略L字形状の支持板25dにより、駆動ギヤーケース24の取付部24c部を支持した構成である。駆動ギヤーケース24の取付部24c部へギヤーケース受板25を装着した構成である。
【0041】
前記ギヤーケース受板25に設けた支持ピン25cは、図1、及び図2で示す如く駆動ギヤーケース24を前後方向へ回動させる回動支点であり、この駆動ギヤーケース24のインロ部24dを回動部として、ボルト等の締付け部で回動させる構成である。ナローガイド5を上下、及び前後へ回動可能な構成である。
【0042】
前記駆動ギヤーケース24へ開閉モータ6aを固定した構成であり、この駆動ギヤーケース24を前後方向へ回動操作しても、この駆動ギヤーケース24と、開閉モータ6aとの関係位置は常に一定であることにより、安定した駆動を得る構成である。
【0043】
前記駆動手段6の開閉モータ6aは、図11〜図16で示す如く、モータステー6dへボルト、及びナット等により、装着した構成である。これら開閉モータ6aを装着したモータステー6dを、開閉機構6bの駆動ギヤーケース24へボルト、及びナット等により、装着した構成である。又、モータステー6dには、モータギヤー6c、及び駆動ギヤー26bをカバーする大防塵カバー33aと、小防塵カバー33bとを固着して設けた構成である。
【0044】
前記開閉モータ6aは、モータステー6dを介して、駆動ギヤーケース24へ装着したことにより、開閉モータ6aの着脱が容易であり、又、メンテナンスの向上を図ることができる。更に大・小防塵カバー33a、33bを設けたことにより、水、泥、藁屑等の付着を防止した構成である。
【0045】
前記開閉モータ6aのモータギヤー6cへ噛合する、上軸26の駆動ギヤー26bは、図12で示す如くモータギヤー6cより、径大に形成して、減速させた構成である。
前記駆動ギヤーケース24に設けた、移動軸28の左右摺動移動が適正となり、ナローガイド5の張出し、及び収納速度を適正速度で行う構成である。
【0046】
前記駆動ギヤーケース24の上軸26へ軸支する駆動ギヤー26bの一端部は、図17で示す如く駆動ギヤーケース26へ内装して軸支して軸支した構成である。
前記駆動ギヤーケース24の上軸26へ軸支する駆動ギヤー26bは、駆動ギヤーケース24の外側部に設けたことにより、メンテナンスの向上を図ることができる。又、開閉モータ6aへ着脱が容易な構成である。
【0047】
前記駆動手段6の開閉モータ6aで回転駆動する開閉機構6bの駆動ギヤーケース24内には、この駆動ギヤーケース24内の左右両端の内径の側内壁部で、下ギヤー27bを軸支した駆動用軸27の左右両端部で、更に移動軸28の外径部には、図17で示す如くスラストリンク34,34を軸支して設けた構成である。
【0048】
前記駆動ギヤーケース24の左右両側の側壁内側部と、駆動用軸27の左右両端部との間には、スラストリンク34を設けたことにより、この駆動ギヤーケース24が保護されることにより、耐久性の向上を図ることができる。又、移動用軸27の固定が確実にできる。
【0049】
前記ナローガイド5の前ナローガイド5aに設けた受板23bへ支持具23aをピン23cで回動自在に装着すると共に、この支持具23aの内側部と、駆動手段6の移動軸28の外端部に設けた取付板28bとは、回動自在にボルト29a、及びナット29bで装着した構成である。この締付け固定は、一定のトルクで保持固定した構成である。これにより、ナローガイド5は、回動可能な構成である。
【0050】
前記支持具23aの外側部をピン23cで装着した、このピン23cの回動支点位置は、図1、及び図18で示す如くこの支持具23aの内側部をボルト29aで装着した。このボルト29aの回動支点位置より、前方部へ位置させて設けた構成であると共に、支持具23aの内側部をボルト29aで装着した。このボルト29aの回動支点位置は、左側の走行クローラ16aの前方部へ位置させて設けた構成である。
【0051】
これにより、前記支持具23aの外側部と、内側部とを回動自在に装着する装着位置は、外側部を前方部へ位置させて設けたことにより、ナローガイド5が障害物等へ衝突したときでも、このナローガイド5の破損を防止できる。又、刈取機3の左側部のスペース部へナローガイド5は、回動されることにより、この刈取機3へ干渉することなく回動されて、収納状態にすることができる。又、ボルト29a、及びナット29bで締付け固定は、一定の締付トルクで締付け固定していることにより、支持具23aは、確実に回動されて、折り畳みすることができる。
【0052】
前記ナローガイド5の前ナローガイド5aに設けた支持具23aの内側部の締付用のボルト29aを挿入する挿入孔の近傍には、図18、及び図19で示す如くストッパピン35を固着して設けると共に、支持具23aには、ストッパ部23dを設けた構成である。支持具23aは、一方側の外側後方部へ回動する構成である。支持具23aは、機体の上下方向に対して、退避部とした構成である。
【0053】
これにより、前記ナローガイド5の回動収納は、刈取機3の左外側のスペース部へ一定の方向へのみ回動して収納されることにより、障害物等へこのナローガイド5が当接したときであっても、破損を防止することができる。又、刈取機3と干渉することを防止できる。更に、支持具23aは、強度的には一番弱くした構成であり、当接して回動後にさらに衝撃を受けたときには、この支持具23aが変形し、他のナローガイド5、及び移動軸28等の変形を防止することができる。
【0054】
前記支持具23aの一方側には、図20で示す如く全巾を狭くした退避部23eを設けた構成である。
これにより、前記ナローガイド5が障害物へ当接して、回動後にさらに衝撃を受けたときには、支持具23の退避部23eが折損して、ナローガイド5、及び移動軸28等の破損を防止している。
【0055】
前記ナローガイド5は、図21で示す如く前ナローガイド5aと、後ナローガイド5bとに分割して、接続させた構成である。前ナローガイド5aは、刈取機3の左横外側へ位置させて設けると共に、後ナローガイド5bは、コンバイン1の機体1aの略中央部から後方部へ位置させて設けた構成である。
【0056】
これにより、前記ナローガイド5で穀稈を分離するときは、このナローガイド5は、前部ほど穀稈の抵抗が強く、このために、張出し部を前部の前ナローガイド5aに設けて、異常なモーメントの掛りを防止して、分離性能の向上を図った。又、ガタを少なくすることができて、安定した穀稈の分離ができる。
【0057】
前記駆動ギヤーケース24へ内装した駆動用軸27の外径部の左右両側には、図22、及び図23で示す如く受ブッシュ27c,27cを設けると共に、この駆動ギヤーケース24内の上ギヤー26aと、下ギヤー27bとにより、回転数を減速した構成である。
【0058】
これにより、前記駆動用軸27、及び下ギヤー27bは、各受ブッシュ27cで支持させたことにより、軸受部がコンパクトになると共に、駆動ギヤーケース24自体も小型化、及び軽量化と、コスト低減が可能になった。
前記移動軸28の螺旋ネジ28aの左右両側の径小部28c,28c部の空転部(イ)、(イ)には、図17、図22、及び図23で示す如く各戻り手段30の各支持ボス30aを着脱自在に挿入すると共に、各径小部28cの外端の外径部には、補助ロッド36,36を挿入して設け、移動軸28と、各補助ロット36,36との3部品を結合させた構成である。
【0059】
これにより、移動棚28の径小部28c,28cの外端部には、各戻り手段30の各支持ボス30aを挿入後に、補助ロッド36,36を結合させることにより、構成がシンプルであると共に、戻り手段30のスプリング30dを支持する特別な部品が不要である。又、組立性能の向上を図っている。更に、移動軸28と、左右両側の補助ロット36,36との3部品で形成したことにより、組立が容易であり、メンテナンスも向上した。
【0060】
前記駆動ギヤーケース24へ内装した駆動用軸27の螺旋ネジ27aには、ストロークエンドでは、移動軸28の螺旋ネジ28a部には、噛合しない径小部28cの空転部(イ)を設け、移動軸28の径小部28の外径部には、図17、図22、及び図23で示す如く左右両側へ補助ロット36,36を挿入して設けた構成であり、この各補助ロット36部と、戻り手段30の支持ボス30a部とは、ストロークエンドでは、駆動用軸27の螺旋ネジ27a部、及び駆動ギヤーケース24内へ入り込む構成である。
【0061】
これにより、前記駆動用軸27、及び移動軸28の噛合しない部を設けたことにより、ストロークエンド部では、駆動用軸27の螺旋ネジ27aの歯面のみで支える状態となり、不安定であったが、補助ロット26部と、支持ボス30a部とは、ストロークエンドでは、駆動用軸27内と、駆動ギヤーケース24内とで、支持されることにより、移動軸28の支持が安定する。
【0062】
前記駆動ギヤー24へ内装した駆動用軸27の左右両側で、移動軸28には、図24で示す如くスラストリンク34,34を設けると共に、移動軸28の小径部28c,28cの外径部には、ストッパ37,37を軸支して設け、この各ストッパ37が各スラストリンク34へ当接すると、移動軸28は、両ストロークエンドへ開閉駆動されたとして、この移動軸28の開閉駆動が停止する構成である。
【0063】
これにより、前記駆動ギヤーケース24へ内装した各スラストリンク34へ移動軸28に設けたストッパ37が当接すると、移動軸28、及びブーツ31等を停止させることにより、全体がコンパクトになると共に、駆動ギヤーケース24の破損を防止することができる。
【0064】
前記脱穀機17側の前部には、図25、及び図26で示す如くコンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置38と、これら操作を行う作業者が搭乗する操縦席39とを設け、この操縦席39の下側で、走行車台2の上側面には、エンジン21を載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク19を配設する。これら走行装置16と、刈取機3と、脱穀機17と、エンジン21等により、コンバイン1の機体1aを形成した構成である。
【0065】
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース40内の伝動機構40aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ40bを設けた構成である。
前記穀粒貯留タンク19内に貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク19の後側には、縦移送螺旋41aを内装した排出支持筒41を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒41の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋42aを伸縮自在に内装した排出オーガ42を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設した構成である。
【図面の簡単な説明】
【図1】駆動手段部の一部断面した拡大背面図
【図2】駆動手段部の拡大側面図
【図3】駆動手段部の拡大平面図
【図4】ナローガイド装置部の拡大側面図
【図5】ナローガイド装置部の張出し時の拡大平面図
【図6】ナローガイド装置部の収納時の拡大平面図
【図7】駆動手段部の拡大正面図
【図8】駆動手段部の拡大側面図
【図9】ナローガイド装置部の拡大側面斜視図
【図10】ナローガイド装置部の拡大背面斜視図
【図11】駆動手段部の拡大背面図
【図12】駆動手段部の拡大側面図
【図13】開閉モータ部の拡大背面図
【図14】開閉モータ部の拡大側面図
【図15】モータステー部の拡大側面図
【図16】モータステー部の拡大背面図
【図17】駆動手段部の拡大背断面図
【図18】ナローガイド装置部の拡大平面図
【図19】ナローガイド装置部の拡大平面図
【図20】ナローガイドの支持具部の拡大平面図
【図21】ナローガイド装置部の拡大側面斜視図
【図22】駆動手段部の収納時の一部断面した拡大背面図
【図23】駆動手段部の張出し時の一部断面した拡大背面図
【図24】駆動手段部の一部断面した拡大背面図
【図25】コンバインの左側全体側面図
【図26】コンバインの全体平面図
【符号の説明】
2 走行車台
3 刈取機
5 ナローガイド
6 駆動手段
27 駆動用軸
27a 螺旋ネジ
28 移動軸
28a 螺旋ネジ
30 戻り手段
(イ) 空転部
Claims (3)
- 走行車台2の前部には、穀稈を刈取り移送する刈取機3を設け、該刈取機3の横側には、穀稈を分離する左右へ開閉自在なナローガイド5と、該ナローガイド5を開閉駆動する駆動手段6等とを設けたコンバインにおいて、前記ナローガイド5の収納位置及び最大張出し位置では、駆動手段6が駆動しても、ナローガイド5の開閉駆動を停止すべく設けたことを特徴とするコンバインのナローガイド装置。
- 前記駆動手段6の駆動用軸27の内径の螺旋ネジ27aへ螺挿入して左右へ移動する移動軸28の外径の螺旋ネジ28aは、ストロークエンド部では、空転すべく該螺旋ネジ28aを廃止した空転部(イ)を設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインのナローガイド装置。
- 前記移動軸28の螺旋ネジ28aの一部を廃止して形成した空転部(イ)には、駆動用軸27の螺旋ネジ27aへ移動軸28の螺旋ネジ28aが螺挿入されるべく戻り手段30を設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のコンバインのナローガイド装置。
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Cited By (3)
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-
2002
- 2002-07-16 JP JP2002207113A patent/JP2004049018A/ja active Pending
Cited By (6)
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