JP2004098925A - コンバインの冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジンのエンジン用ラジエータは、エンジンファンで吸引する外気風に晒されて冷却する。又、この吸引する外気風で、走行用のミッションケース内の油と、油圧式無段変速装置内の油とは、間接的に冷却されることにより、確実な冷却が行われないことがあった。
【解決手段】エンジン用ラジエータ4の外側部には、走行用のミッションケース7内の油を冷却するミッションオイルクーラ8と、該ミッションオイルクーラ8の外側部には、ミッションケース7の伝動機構7aの回転を変速する油圧式無段変速装置9内の油を冷却する変速装置オイルクーラ10を設けた構成である。エンジン用ラジエータ4の下回動具に設けた支持プレートで、エンジン用ラジエータ4の底部4aを支持した構成である。
【選択図】図1
【解決手段】エンジン用ラジエータ4の外側部には、走行用のミッションケース7内の油を冷却するミッションオイルクーラ8と、該ミッションオイルクーラ8の外側部には、ミッションケース7の伝動機構7aの回転を変速する油圧式無段変速装置9内の油を冷却する変速装置オイルクーラ10を設けた構成である。エンジン用ラジエータ4の下回動具に設けた支持プレートで、エンジン用ラジエータ4の底部4aを支持した構成である。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エンジン用ラジエータの外側部には、走行用のミッションケース内の油を冷却するミッションオイルクーラを設けると共に、該ミッションオイルクーラの外側部には、油圧式無段変速装置内の油を冷却する変速装置オイルクーラを設けた技術であり、コンバインの冷却装置として利用できる。
【0002】
【従来の技術】
コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインを穀稈の植付圃場を、エンジンからの動力の伝達により、走行用のミッションケースへ内装した伝動機構の回転駆動によって走行し、走行車台の前方部に設けた刈取機で立毛穀稈は刈取りされ、この刈取り穀稈は、この刈取機で後方上部へ移送され、走行車台の上側へ載置した脱穀機のフィードチェンと、挟持杆とへ供給されて引継ぎされ、これらフィードチェンと、挟持杆とで挟持されて、脱穀機内を挟持移送中に脱穀され、脱穀済み穀粒は、穀粒貯留タンク内へ供給され、一時貯留される。
【0003】
前述の収穫作業中は、走行用の前記ミッションケース内の油と、このミッションケース内の伝動機構の回転を変速するミッションケースの上側へ設けた油圧式無段変速装置内の油との冷却は、エンジンのエンジン用ラジエータを冷却するエンジファンで吸引する外気風に、ミッションケースと、油圧式無段変速装置との外観部が晒されて冷却され、この冷却により、これらミッションケース内と、油圧式無段変速装置内との油は冷却される。そして、ラジエータの前後にファンを設け、その間にコンデンサを設けるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
実開平4−70519号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
エンジンのエンジン用ラジエータは、エンジンファンで吸引する外気風に晒されて冷却する。この吸引する外気風で、走行用のミッションケース内の油と、油圧式無段変速装置内の油とは、間接的に冷却されることにより、確実な冷却が行われなく、このために、ミッションケース、及び油圧式無段変速装置の耐久力が低下したり、又、確実な変速が行われないことがあったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、走行車台2へ載置したエンジン3と、走行車台2の前端部へ装着した走行用のミッションケース7等とを設けたコンバインにおいて、前記エンジン3のエンジン用ラジエータ4の外側部には、ミッションケース7内の油を冷却するミッションオイルクーラ8を設けたことを特徴とするコンバインの冷却装置としたものである。
【0007】
コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインを穀稈の植付圃場を、エンジン3からの動力の伝達により、走行用のミッションケース7へ内装した伝動機構7aの回転駆動によって走行し、走行車台2の前方部に設けた刈取機で立毛穀稈は刈取りされ、この刈取り穀稈は、この刈取機で後方上部へ移送され、走行車台2の上側へ載置した脱穀機のフィードチェンと、挟持杆とへ供給されて引継ぎされ、このフィードチェンと、挟持杆とで挟持されて、脱穀機内を挟持移送中に脱穀され、脱穀済み穀粒は、穀粒貯留タンク内へ供給され、一時貯留される。
【0008】
前述の収穫作業中のエンジン3のエンジン用ラジエータ4の冷却は、エンジンファンが吸引する外気風に晒されて冷却される。又、走行用のミッションケース7内の油の冷却は、エンジン3のエンジン用ラジエータ4の外側部に設けたミッションオイルクーラ8内をミッションケース7内の油が循環され、この循環中にエンジンファンで吸引する外気風に、ミッションオイルクーラ8が晒されて、ミッションケース7内の油は冷却される。
【0009】
請求項2に記載の発明においては、前記ミッションケース7内の伝動機構7aの回転を変速する油圧式無段変速装置9内の油を冷却する変速装置オイルクーラ10は、エンジン用ラジエータ4の外側部で、更にミッションオイルクーラ8の外側部へ設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの冷却装置としたものである。
【0010】
収穫作業中の前記ミッションケース7の近傍部に設けた油圧式無段変速装置9内の油の冷却は、エンジン3のエンジン用ラジエータ4の外側部で、ミッションオイルクーラ8の外側部に位置させて設けた変速装置オイルクーラ10内を油圧式無段変速装置9内の油が循環され、この循環中にエンジンファンで吸引する外気風に、変速装置オイルクーラ10が晒されて、油圧式無段変速装置9内の油は冷却される。
【0011】
請求項3に記載の発明においては、請求項1、及び請求項2において、前記エンジン用ラジエータ4は、該エンジン用ラジエータ4の上下に設けた上・下回動具26,27を回動支点(イ)として、側方部へ回動自在に刈取フレーム25へ設けると共に、下側の下回動具27から支持プレート28を設けて、エンジン用ラジエータ4の底部4aを支持プレート28で支持して設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のコンバインの冷却装置としたものである。
【0012】
前記エンジン用ラジエータ4は、該エンジン用ラジエータ4に設けた上・下回動具26,27を回動支点(イ)として側方へ回動自在に設けると共に、下側の下回動具27には、支持プレート28を設け、この支持プレート28でエンジン用ラジエータ4の底部4aを支持させている。
【0013】
前記エンジン用ラジエータ4のメンテナンスを行うときは、最外側へ設けたエンジンカバーを外側へ回動操作し、その後に刈取フレーム25で支持して回動支点(イ)とした。上・下回動具26,27をエンジン用ラジエータ4に設けると共に、一体に形成したこのエンジン用ラジエータ4と、ミッションオイルクーラ8と、変速装置オイルクーラ10とを、同時に外側へ回動操作して、メンテナンスを行う。
【0014】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明においては、エンジン3のエンジン用ラジエータ4の外側部には、走行用のミッションケース7内の油を循環させて、冷却するミッションオイルクーラ8を設けて、油を冷却させたことにより、ミッションケース7の耐久性が向上する。又、このミッションケース7内の油の冷却性能の向上を図ることができる。
【0015】
請求項2に記載の発明においては、前記エンジン3のエンジン用ラジエータ4の外側部で、更にミッションオイルクーラ8の外側部には、油圧式無段変速装置9内の油を循環させて、冷却する変速装置オイルクーラ10を設けて、油を冷却させたことにより、油圧式無段変速装置9内の油を冷却する方が重要であるが、これを優先的に冷却することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明においては、前記エンジン用ラジエータ4は、このエンジン用ラジエータ4の下回動具27へ設けた支持プレート28により、エンジン用ラジエータ4の底部4aを支持させた構成として、側方へ回動可能な構成としたことにより、このエンジン用ラジエータ4、ミッションオイルクーラ8、変速装置オイルクーラ10等のメンテナンスが容易である。又、大きく重量物であるエンジン用ラジエータ4も側方へ回動がスムーズである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2へ載置したエンジン3と、走行車台2の前端部には、走行装置5の走行クローラ6を回転駆動する走行用のミッションケース7等を設けた構成である。エンジン3のエンジン用ラジエータ4の外側部には、ミッションケース7内の油を循環させて、冷却するミッションオイルクーラ8を設けると共に、ミッションケース7内の伝動機構7aの回転を変速する油圧式無段変速装置9内の油を冷却するエンジン用ラジエータ4の外側部で、ミッションオイルクーラ8の外側部には、変速装置オイルクーラ10を配設した構成である。これらエンジン用ラジエータ4と、ミッションオイルクーラ8と、変速装置オイルクーラ10とを主に図示して説明する。
【0018】
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図7、及び図8で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行クローラ6を張設した走行装置5を配設し、走行車台2の上側には、脱穀機11を載置した構成である。走行車台2の前側の刈取機14で立毛穀稈を刈取りし、この刈取り穀稈は、この刈取機14で後方上部へ移送され、脱穀機11のフィードチェン12aと、挟持杆12bとで引継ぎされて、挟持移送されながら脱穀される。脱穀済みで選別済み穀粒は、脱穀機11の右横側に配設した穀粒貯留タンク13内へ一時貯留される。
【0019】
前記走行車台2の前側には、図7、及び図8で示す如く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド15a、及び各分草体15bと、立毛穀稈を引起す各引起装置15cと、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置16の掻込装置16aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置15dと、刈取りされた穀稈を挟持移送して、脱穀機11のフィードチェン12aと、挟持杆12bとへ受渡しする穀稈掻込移送装置16の根元・穂先移送装置17a,17b等からなる刈取機14を設けている。該刈取機14は、油圧駆動による伸縮シリンダ18により、土壌面に対して、昇降自在に移動する構成である。
【0020】
前記刈取機14の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆19aの上端部には、左右方向の支持パイプ杆19bを設け、この支持パイプ杆19bを走行車台2の上側面に設けた支持装置19cで回動自在に支持させて、伸縮シリンダ18の作動により、刈取機14は支持パイプ杆19bを回動中心として、上下に回動する構成である。
【0021】
前記刈取機14の穀稈掻込移送装置16によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機11へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ14aを設けた構成である。
前記穀粒貯留タンク13側の前部には、図7、及び図8で示す如くコンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置20と、これら操作を行う作業者が搭乗する操縦席21とを設け、この操縦席21の下側で、走行車台2の上側には、エンジン3を載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク13を配設する。これら走行装置5と、刈取機14と、脱穀機11と、エンジン3等により、コンバイン1の機体1aを形成した構成である。
【0022】
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース7内の伝動機構7aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ7bを設けた構成である。又、ミッションケース7の下端部で終端段の左右両側へ突出させて設けた各走行車軸7cの軸端部に軸支した駆動スプロケット7d等へ掛け渡した走行クローラ6を回転駆動する構成である。
【0023】
前記操縦席21の右外側には、図6、及び図8で示す如く金網等を張設した各吸気口22aを設けて、外気風が流通するエンジンカバー22を各開閉具22bで開閉自在に設けた構成である。
前記エンジンカバー22の内側で、操縦席21を支持する支持具21a内で、走行車台2の上側には、図4で示す如くコンバイン1の各部を回転駆動するエンジン3を載置した構成である。このエンジン3の外側には、後述するエンジン用ラジエータ4へ吸引する外気風を通過させるエンジンファン23をエンジン3のエンジン軸(図示せず)へ軸支した構成である。
【0024】
前記エンジン3、及びエンジンファン23の外側部には、図1で示す如くエンジン3を冷却するエンジン用ラジエータ4を設けた構成である。このエンジン用ラジエータ4の外側部には、箱形状の枠体24を設け、この枠体24内で、エンジン用ラジエータ4の外側部には、ミッションケース7内の油を冷却するミッションオイルクーラ8を設けた構成である。
【0025】
前記ミッションケース7と、ミッションオイルクーラ8とは、図1で示す如くこのミッションケース7内の油は、ミッションオイルクーラ8へ送油する送油ホース8aを設けて接続すると共に、ミッションオイルクーラ8からミッションケース7へ排出する排出ホース8bを設けて接続した構成である。ミッションケース7内の油は、ミッションオイルクーラ8内を送油ホース8a、及び排出ホース8b等を経て循環する構成である。この循環中にエンジンファン23で吸引される外気風に、ミッションオイルクーラ8が晒されることにより、ミッションケース7内の油は、冷却される構成である。
【0026】
前記エンジン3のエンジン用ラジエータ4の外側部で、枠体24内には、走行用のミッションケース7の油を循環させて、冷却するミッションオイルクーラ8を設けて、この油を冷却させたことにより、ミッションケース7内の伝動機構7aの耐久性が向上する。又、このミッションケース7内の油の冷却性能の向上を図ることができる。
【0027】
前記エンジン用ラジエータ4の外側部で、更にミッションオイルクーラ8の外側で、枠体24内には、図1で示す如くミッションケース7内の伝動機構7aの回転を変速する油圧式無段変速装置9内の油を冷却する変速装置オイルクーラ10を設けた構成である。
【0028】
前記油圧式無段変速装置9と、変速装置オイルクーラ10とは、図1で示す如くこの油圧式無段変速装置9内の油は、変速装置オイルクーラ10へ送油する送油ホース10aを設けて接続すると共に、変速装置オイルクーラ10から油圧式無段変速装置9へ排出する排出ホース10bを設けて接続した構成である。油圧式無段変速装置9内の油は、変速装置オイルクーラ10内を送油ホース10a、及び排出ホース10b等を経て循環する構成である。この循環中にエンジンファン23で吸引される外気風に変速装置オイルクーラ10が晒されることにより、油圧式無段変速装置9内の油は、冷却される構成である。
【0029】
前記エンジン3のエンジン用ラジエータ4の外側部で、更にミッションオイルクーラ8の外側部で、枠体24内には、油圧式無段変速装置9内の油を循環させて、冷却する変速装置オイルクーラ10を最外側へ設けて、この油を冷却させたことにより、油圧式無段変速装置9内の油を冷却する方が重要であり、これを優先的に冷却することができる。又、この油圧式無段変速装置9の耐久性が向上する。更にこの油圧式無段変速装置9の冷却性能の向上を図ることができる。
【0030】
前記エンジン用ラジエータ4の外側部には、図9で示す如く枠体24を設け、この枠体24内の外側部には、略同じ位置で、前後方向略中央部で分割して、ミッションオイルクーラ8と、変速装置オイルクーラ10とを設けた構成とするもよい。
【0031】
前記エンジン用ラジエータ4の支持構成は、図2、及び図3で示す如く支持させた構成である。
前記走行車台2の上側に設けた刈取フレーム25には、上下に上受板25aと、下受板25bとを固着して設けた構成である。上受板25aの上側には、補助受板25cをボルト、及びナット等により、装着して設けた構成である。
【0032】
前記エンジン用ラジエータ4と、枠体24とを接続する上部には、上回動具26を設けると共に、この上回動具26には、上回動ピン26aを設け、この上回動ピン26aを補助受板25cの受孔部へ回動自在に挿入して、回動支点(イ)とした構成である。
【0033】
下回動具27には、下回動ピン27aを設け、この下回動ピン27aを下受板25bの受孔部へ回動自在に挿入して、回動支点(イ)とした構成である。下回動具27には、支持プレート28を設け、この支持プレート28の先端部には、各フレーム28aを設け、このフレーム28a,28a間には、弾性材よりなる弾性部材28bを設けた構成である。
【0034】
前記エンジン用ラジエータ4の底部4aに設けた各受ピン4bは、支持プレート28へ挿入して、この支持プレート28により、エンジン用ラジエータ4の底部4aを支持した構成である。
前記エンジン用ラジエータ4は、底部4aを支持して荷重を受けるものと、上部を支持して、回動を補助するものとに分割した構成である。エンジン用ラジエータ4は、上・下回動具26,27の上・下回動ピン26a,27aを回動中心(イ)として、エンジンカバー22を右外側へ回動操作後に、右外側へ回動操作可能な構成である。
【0035】
又、エンジン用ラジエータ4の上端部の略中央部には、上取付板4cを設け、この上取付板4cを、刈取フレーム25の上部に設けた逆U字形状の上刈取フレーム29の下端部へボルト、及びナット等により、装着した構成である。
前記エンジン用ラジエータ4は、このエンジン用ラジエータ4の下回動具27へ設けた支持プレート28により、エンジン用ラジエータ4の底部4aを支持させた構成として、側方へ回動可能な構成としたことにより、エンジン用ラジエータ4、ミッションオイルクーラ8、変速装置オイルクーラ10等のメンテナンスが容易である。又、大きく重量物であるエンジン用ラジエータ4も側方へ回動がスムーズである。
【0036】
前記エンジンカバー22は、図4で示す如く開閉具22bを回動中心として、右外側へ回動自在な構成であると共に、操縦席21を支持する支持具21aに設けた開閉具21bを回動中心として、右外側へ回動自在な構成である。
これにより、前記エンジンカバー22と、操縦席21を支持した支持具21bとの両者を、右外側へ開操作可能としたことにより、メンテナンスが容易である。
【0037】
前記エンジン用ラジエータ4の回動支持装置である上・下回動具26,27は、図5、及び図6で示す如くエンジン用ラジエータ4の後方端部より、後方部へ位置させて設けた構成である。又、これら上・下回動具26,27の外側には、ゴム材等よりなるカバー30を設けた構成である。
【0038】
これにより、前記エンジン用ラジエータ4を右外側へ回動を大きく取ることができる。又、上・下回動具26,27をカバー30で覆うことにより、外観が良好である。更に手をはさむことがなくなり、安全性が向上した。
前記穀粒貯留タンク13内に貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク13の後側には、縦移送螺旋31aを内装した排出支持筒31を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒31の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋32aを伸縮自在に内装した排出オーガ32を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設した構成である。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジン用ラジエータ部の拡大側面斜視図
【図2】エンジン用ラジエータ部の取付部の拡大側面図
【図3】エンジン用ラジエータ部の取付部の拡大正面図
【図4】エンジンカバー部、及び操縦席部の拡大側面斜視図
【図5】エンジン用ラジエータの回動具部の拡大平面図
【図6】エンジン用ラジエータの回動具部の拡大側面図
【図7】コンバインの左側部の全体側面図
【図8】コンバインの右側部の全体側面図
【図9】他の実施例を示す図で、エンジン用ラジエータ部の拡大側面斜視図
【符号の説明】
2 走行車台
3 エンジン
4 エンジン用ラジエータ
4a 底部
7 ミッションケース
7a 伝動機構
8 ミッションオイルクーラ
9 油圧式無段変速装置
10 変速装置オイルクーラ
25 刈取フレーム
26 上回動具
27 下回動具
28 支持プレート
イ 回動中心
【発明の属する技術分野】
この発明は、エンジン用ラジエータの外側部には、走行用のミッションケース内の油を冷却するミッションオイルクーラを設けると共に、該ミッションオイルクーラの外側部には、油圧式無段変速装置内の油を冷却する変速装置オイルクーラを設けた技術であり、コンバインの冷却装置として利用できる。
【0002】
【従来の技術】
コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインを穀稈の植付圃場を、エンジンからの動力の伝達により、走行用のミッションケースへ内装した伝動機構の回転駆動によって走行し、走行車台の前方部に設けた刈取機で立毛穀稈は刈取りされ、この刈取り穀稈は、この刈取機で後方上部へ移送され、走行車台の上側へ載置した脱穀機のフィードチェンと、挟持杆とへ供給されて引継ぎされ、これらフィードチェンと、挟持杆とで挟持されて、脱穀機内を挟持移送中に脱穀され、脱穀済み穀粒は、穀粒貯留タンク内へ供給され、一時貯留される。
【0003】
前述の収穫作業中は、走行用の前記ミッションケース内の油と、このミッションケース内の伝動機構の回転を変速するミッションケースの上側へ設けた油圧式無段変速装置内の油との冷却は、エンジンのエンジン用ラジエータを冷却するエンジファンで吸引する外気風に、ミッションケースと、油圧式無段変速装置との外観部が晒されて冷却され、この冷却により、これらミッションケース内と、油圧式無段変速装置内との油は冷却される。そして、ラジエータの前後にファンを設け、その間にコンデンサを設けるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
実開平4−70519号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
エンジンのエンジン用ラジエータは、エンジンファンで吸引する外気風に晒されて冷却する。この吸引する外気風で、走行用のミッションケース内の油と、油圧式無段変速装置内の油とは、間接的に冷却されることにより、確実な冷却が行われなく、このために、ミッションケース、及び油圧式無段変速装置の耐久力が低下したり、又、確実な変速が行われないことがあったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、走行車台2へ載置したエンジン3と、走行車台2の前端部へ装着した走行用のミッションケース7等とを設けたコンバインにおいて、前記エンジン3のエンジン用ラジエータ4の外側部には、ミッションケース7内の油を冷却するミッションオイルクーラ8を設けたことを特徴とするコンバインの冷却装置としたものである。
【0007】
コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインを穀稈の植付圃場を、エンジン3からの動力の伝達により、走行用のミッションケース7へ内装した伝動機構7aの回転駆動によって走行し、走行車台2の前方部に設けた刈取機で立毛穀稈は刈取りされ、この刈取り穀稈は、この刈取機で後方上部へ移送され、走行車台2の上側へ載置した脱穀機のフィードチェンと、挟持杆とへ供給されて引継ぎされ、このフィードチェンと、挟持杆とで挟持されて、脱穀機内を挟持移送中に脱穀され、脱穀済み穀粒は、穀粒貯留タンク内へ供給され、一時貯留される。
【0008】
前述の収穫作業中のエンジン3のエンジン用ラジエータ4の冷却は、エンジンファンが吸引する外気風に晒されて冷却される。又、走行用のミッションケース7内の油の冷却は、エンジン3のエンジン用ラジエータ4の外側部に設けたミッションオイルクーラ8内をミッションケース7内の油が循環され、この循環中にエンジンファンで吸引する外気風に、ミッションオイルクーラ8が晒されて、ミッションケース7内の油は冷却される。
【0009】
請求項2に記載の発明においては、前記ミッションケース7内の伝動機構7aの回転を変速する油圧式無段変速装置9内の油を冷却する変速装置オイルクーラ10は、エンジン用ラジエータ4の外側部で、更にミッションオイルクーラ8の外側部へ設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの冷却装置としたものである。
【0010】
収穫作業中の前記ミッションケース7の近傍部に設けた油圧式無段変速装置9内の油の冷却は、エンジン3のエンジン用ラジエータ4の外側部で、ミッションオイルクーラ8の外側部に位置させて設けた変速装置オイルクーラ10内を油圧式無段変速装置9内の油が循環され、この循環中にエンジンファンで吸引する外気風に、変速装置オイルクーラ10が晒されて、油圧式無段変速装置9内の油は冷却される。
【0011】
請求項3に記載の発明においては、請求項1、及び請求項2において、前記エンジン用ラジエータ4は、該エンジン用ラジエータ4の上下に設けた上・下回動具26,27を回動支点(イ)として、側方部へ回動自在に刈取フレーム25へ設けると共に、下側の下回動具27から支持プレート28を設けて、エンジン用ラジエータ4の底部4aを支持プレート28で支持して設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のコンバインの冷却装置としたものである。
【0012】
前記エンジン用ラジエータ4は、該エンジン用ラジエータ4に設けた上・下回動具26,27を回動支点(イ)として側方へ回動自在に設けると共に、下側の下回動具27には、支持プレート28を設け、この支持プレート28でエンジン用ラジエータ4の底部4aを支持させている。
【0013】
前記エンジン用ラジエータ4のメンテナンスを行うときは、最外側へ設けたエンジンカバーを外側へ回動操作し、その後に刈取フレーム25で支持して回動支点(イ)とした。上・下回動具26,27をエンジン用ラジエータ4に設けると共に、一体に形成したこのエンジン用ラジエータ4と、ミッションオイルクーラ8と、変速装置オイルクーラ10とを、同時に外側へ回動操作して、メンテナンスを行う。
【0014】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明においては、エンジン3のエンジン用ラジエータ4の外側部には、走行用のミッションケース7内の油を循環させて、冷却するミッションオイルクーラ8を設けて、油を冷却させたことにより、ミッションケース7の耐久性が向上する。又、このミッションケース7内の油の冷却性能の向上を図ることができる。
【0015】
請求項2に記載の発明においては、前記エンジン3のエンジン用ラジエータ4の外側部で、更にミッションオイルクーラ8の外側部には、油圧式無段変速装置9内の油を循環させて、冷却する変速装置オイルクーラ10を設けて、油を冷却させたことにより、油圧式無段変速装置9内の油を冷却する方が重要であるが、これを優先的に冷却することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明においては、前記エンジン用ラジエータ4は、このエンジン用ラジエータ4の下回動具27へ設けた支持プレート28により、エンジン用ラジエータ4の底部4aを支持させた構成として、側方へ回動可能な構成としたことにより、このエンジン用ラジエータ4、ミッションオイルクーラ8、変速装置オイルクーラ10等のメンテナンスが容易である。又、大きく重量物であるエンジン用ラジエータ4も側方へ回動がスムーズである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2へ載置したエンジン3と、走行車台2の前端部には、走行装置5の走行クローラ6を回転駆動する走行用のミッションケース7等を設けた構成である。エンジン3のエンジン用ラジエータ4の外側部には、ミッションケース7内の油を循環させて、冷却するミッションオイルクーラ8を設けると共に、ミッションケース7内の伝動機構7aの回転を変速する油圧式無段変速装置9内の油を冷却するエンジン用ラジエータ4の外側部で、ミッションオイルクーラ8の外側部には、変速装置オイルクーラ10を配設した構成である。これらエンジン用ラジエータ4と、ミッションオイルクーラ8と、変速装置オイルクーラ10とを主に図示して説明する。
【0018】
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図7、及び図8で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行クローラ6を張設した走行装置5を配設し、走行車台2の上側には、脱穀機11を載置した構成である。走行車台2の前側の刈取機14で立毛穀稈を刈取りし、この刈取り穀稈は、この刈取機14で後方上部へ移送され、脱穀機11のフィードチェン12aと、挟持杆12bとで引継ぎされて、挟持移送されながら脱穀される。脱穀済みで選別済み穀粒は、脱穀機11の右横側に配設した穀粒貯留タンク13内へ一時貯留される。
【0019】
前記走行車台2の前側には、図7、及び図8で示す如く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド15a、及び各分草体15bと、立毛穀稈を引起す各引起装置15cと、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置16の掻込装置16aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置15dと、刈取りされた穀稈を挟持移送して、脱穀機11のフィードチェン12aと、挟持杆12bとへ受渡しする穀稈掻込移送装置16の根元・穂先移送装置17a,17b等からなる刈取機14を設けている。該刈取機14は、油圧駆動による伸縮シリンダ18により、土壌面に対して、昇降自在に移動する構成である。
【0020】
前記刈取機14の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆19aの上端部には、左右方向の支持パイプ杆19bを設け、この支持パイプ杆19bを走行車台2の上側面に設けた支持装置19cで回動自在に支持させて、伸縮シリンダ18の作動により、刈取機14は支持パイプ杆19bを回動中心として、上下に回動する構成である。
【0021】
前記刈取機14の穀稈掻込移送装置16によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機11へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ14aを設けた構成である。
前記穀粒貯留タンク13側の前部には、図7、及び図8で示す如くコンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置20と、これら操作を行う作業者が搭乗する操縦席21とを設け、この操縦席21の下側で、走行車台2の上側には、エンジン3を載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク13を配設する。これら走行装置5と、刈取機14と、脱穀機11と、エンジン3等により、コンバイン1の機体1aを形成した構成である。
【0022】
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース7内の伝動機構7aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ7bを設けた構成である。又、ミッションケース7の下端部で終端段の左右両側へ突出させて設けた各走行車軸7cの軸端部に軸支した駆動スプロケット7d等へ掛け渡した走行クローラ6を回転駆動する構成である。
【0023】
前記操縦席21の右外側には、図6、及び図8で示す如く金網等を張設した各吸気口22aを設けて、外気風が流通するエンジンカバー22を各開閉具22bで開閉自在に設けた構成である。
前記エンジンカバー22の内側で、操縦席21を支持する支持具21a内で、走行車台2の上側には、図4で示す如くコンバイン1の各部を回転駆動するエンジン3を載置した構成である。このエンジン3の外側には、後述するエンジン用ラジエータ4へ吸引する外気風を通過させるエンジンファン23をエンジン3のエンジン軸(図示せず)へ軸支した構成である。
【0024】
前記エンジン3、及びエンジンファン23の外側部には、図1で示す如くエンジン3を冷却するエンジン用ラジエータ4を設けた構成である。このエンジン用ラジエータ4の外側部には、箱形状の枠体24を設け、この枠体24内で、エンジン用ラジエータ4の外側部には、ミッションケース7内の油を冷却するミッションオイルクーラ8を設けた構成である。
【0025】
前記ミッションケース7と、ミッションオイルクーラ8とは、図1で示す如くこのミッションケース7内の油は、ミッションオイルクーラ8へ送油する送油ホース8aを設けて接続すると共に、ミッションオイルクーラ8からミッションケース7へ排出する排出ホース8bを設けて接続した構成である。ミッションケース7内の油は、ミッションオイルクーラ8内を送油ホース8a、及び排出ホース8b等を経て循環する構成である。この循環中にエンジンファン23で吸引される外気風に、ミッションオイルクーラ8が晒されることにより、ミッションケース7内の油は、冷却される構成である。
【0026】
前記エンジン3のエンジン用ラジエータ4の外側部で、枠体24内には、走行用のミッションケース7の油を循環させて、冷却するミッションオイルクーラ8を設けて、この油を冷却させたことにより、ミッションケース7内の伝動機構7aの耐久性が向上する。又、このミッションケース7内の油の冷却性能の向上を図ることができる。
【0027】
前記エンジン用ラジエータ4の外側部で、更にミッションオイルクーラ8の外側で、枠体24内には、図1で示す如くミッションケース7内の伝動機構7aの回転を変速する油圧式無段変速装置9内の油を冷却する変速装置オイルクーラ10を設けた構成である。
【0028】
前記油圧式無段変速装置9と、変速装置オイルクーラ10とは、図1で示す如くこの油圧式無段変速装置9内の油は、変速装置オイルクーラ10へ送油する送油ホース10aを設けて接続すると共に、変速装置オイルクーラ10から油圧式無段変速装置9へ排出する排出ホース10bを設けて接続した構成である。油圧式無段変速装置9内の油は、変速装置オイルクーラ10内を送油ホース10a、及び排出ホース10b等を経て循環する構成である。この循環中にエンジンファン23で吸引される外気風に変速装置オイルクーラ10が晒されることにより、油圧式無段変速装置9内の油は、冷却される構成である。
【0029】
前記エンジン3のエンジン用ラジエータ4の外側部で、更にミッションオイルクーラ8の外側部で、枠体24内には、油圧式無段変速装置9内の油を循環させて、冷却する変速装置オイルクーラ10を最外側へ設けて、この油を冷却させたことにより、油圧式無段変速装置9内の油を冷却する方が重要であり、これを優先的に冷却することができる。又、この油圧式無段変速装置9の耐久性が向上する。更にこの油圧式無段変速装置9の冷却性能の向上を図ることができる。
【0030】
前記エンジン用ラジエータ4の外側部には、図9で示す如く枠体24を設け、この枠体24内の外側部には、略同じ位置で、前後方向略中央部で分割して、ミッションオイルクーラ8と、変速装置オイルクーラ10とを設けた構成とするもよい。
【0031】
前記エンジン用ラジエータ4の支持構成は、図2、及び図3で示す如く支持させた構成である。
前記走行車台2の上側に設けた刈取フレーム25には、上下に上受板25aと、下受板25bとを固着して設けた構成である。上受板25aの上側には、補助受板25cをボルト、及びナット等により、装着して設けた構成である。
【0032】
前記エンジン用ラジエータ4と、枠体24とを接続する上部には、上回動具26を設けると共に、この上回動具26には、上回動ピン26aを設け、この上回動ピン26aを補助受板25cの受孔部へ回動自在に挿入して、回動支点(イ)とした構成である。
【0033】
下回動具27には、下回動ピン27aを設け、この下回動ピン27aを下受板25bの受孔部へ回動自在に挿入して、回動支点(イ)とした構成である。下回動具27には、支持プレート28を設け、この支持プレート28の先端部には、各フレーム28aを設け、このフレーム28a,28a間には、弾性材よりなる弾性部材28bを設けた構成である。
【0034】
前記エンジン用ラジエータ4の底部4aに設けた各受ピン4bは、支持プレート28へ挿入して、この支持プレート28により、エンジン用ラジエータ4の底部4aを支持した構成である。
前記エンジン用ラジエータ4は、底部4aを支持して荷重を受けるものと、上部を支持して、回動を補助するものとに分割した構成である。エンジン用ラジエータ4は、上・下回動具26,27の上・下回動ピン26a,27aを回動中心(イ)として、エンジンカバー22を右外側へ回動操作後に、右外側へ回動操作可能な構成である。
【0035】
又、エンジン用ラジエータ4の上端部の略中央部には、上取付板4cを設け、この上取付板4cを、刈取フレーム25の上部に設けた逆U字形状の上刈取フレーム29の下端部へボルト、及びナット等により、装着した構成である。
前記エンジン用ラジエータ4は、このエンジン用ラジエータ4の下回動具27へ設けた支持プレート28により、エンジン用ラジエータ4の底部4aを支持させた構成として、側方へ回動可能な構成としたことにより、エンジン用ラジエータ4、ミッションオイルクーラ8、変速装置オイルクーラ10等のメンテナンスが容易である。又、大きく重量物であるエンジン用ラジエータ4も側方へ回動がスムーズである。
【0036】
前記エンジンカバー22は、図4で示す如く開閉具22bを回動中心として、右外側へ回動自在な構成であると共に、操縦席21を支持する支持具21aに設けた開閉具21bを回動中心として、右外側へ回動自在な構成である。
これにより、前記エンジンカバー22と、操縦席21を支持した支持具21bとの両者を、右外側へ開操作可能としたことにより、メンテナンスが容易である。
【0037】
前記エンジン用ラジエータ4の回動支持装置である上・下回動具26,27は、図5、及び図6で示す如くエンジン用ラジエータ4の後方端部より、後方部へ位置させて設けた構成である。又、これら上・下回動具26,27の外側には、ゴム材等よりなるカバー30を設けた構成である。
【0038】
これにより、前記エンジン用ラジエータ4を右外側へ回動を大きく取ることができる。又、上・下回動具26,27をカバー30で覆うことにより、外観が良好である。更に手をはさむことがなくなり、安全性が向上した。
前記穀粒貯留タンク13内に貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク13の後側には、縦移送螺旋31aを内装した排出支持筒31を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒31の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋32aを伸縮自在に内装した排出オーガ32を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設した構成である。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジン用ラジエータ部の拡大側面斜視図
【図2】エンジン用ラジエータ部の取付部の拡大側面図
【図3】エンジン用ラジエータ部の取付部の拡大正面図
【図4】エンジンカバー部、及び操縦席部の拡大側面斜視図
【図5】エンジン用ラジエータの回動具部の拡大平面図
【図6】エンジン用ラジエータの回動具部の拡大側面図
【図7】コンバインの左側部の全体側面図
【図8】コンバインの右側部の全体側面図
【図9】他の実施例を示す図で、エンジン用ラジエータ部の拡大側面斜視図
【符号の説明】
2 走行車台
3 エンジン
4 エンジン用ラジエータ
4a 底部
7 ミッションケース
7a 伝動機構
8 ミッションオイルクーラ
9 油圧式無段変速装置
10 変速装置オイルクーラ
25 刈取フレーム
26 上回動具
27 下回動具
28 支持プレート
イ 回動中心
Claims (3)
- 走行車台2へ載置したエンジン3と、走行車台2の前端部へ装着した走行用のミッションケース7等とを設けたコンバインにおいて、前記エンジン3のエンジン用ラジエータ4の外側部には、ミッションケース7内の油を冷却するミッションオイルクーラ8を設けたことを特徴とするコンバインの冷却装置。
- 前記ミッションケース7内の伝動機構7aの回転を変速する油圧式無段変速装置9内の油を冷却する変速装置オイルクーラ10は、エンジン用ラジエータ4の外側部で、更にミッションオイルクーラ8の外側部へ設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの冷却装置。
- 請求項1、及び請求項2において、前記エンジン用ラジエータ4は、該エンジン用ラジエータ4の上下に設けた上・下回動具26,27を回動支点(イ)として、側方部へ回動自在に刈取フレーム25へ設けると共に、下側の下回動具27から支持プレート28を設けて、エンジン用ラジエータ4の底部4aを支持プレート28で支持して設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のコンバインの冷却装置。
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- 2002-09-11 JP JP2002265364A patent/JP2004098925A/ja active Pending
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