JP2004047372A - シート片の作製および取り付け方法、ならびに電池の製造方法 - Google Patents

シート片の作製および取り付け方法、ならびに電池の製造方法 Download PDF

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Tomio Sato
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Abstract

【課題】帯材からシート片を高い形状精度で切り出し、そのシート片を被取付体に高い位置決め精度で取り付ける。
【解決手段】セパレータ9(シート片)を負極側ケース30に収容させるためのライン200においては、キャリアフィルム用供給リール61に巻き取られたキャリアフィルム60と、帯材用供給リール63に巻き取られたセパレータ9を切り出すための帯材62とを、主面同士が対向するように各供給リール61,63から送り出しつつ相対接近させ、静電引力により帯材62とキャリアフィルム60とを接着させる工程、キャリアフィルム60上に接着した帯材62を、キャリアフィルム60を分断することなく所定形状に切断することによりセパレータ9を作製する工程、セパレータ9をキャリアフィルム60から剥がしつつ負極側ケース30に溶着する工程、を主要な工程として行う。上記各工程を、図6中左側から右側に向けて帯材62とキャリアフィルム60とを連続的または断続的に送り出しつつ、上記した順番で繰り返し行う。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂製の帯材からシート片を作製し、そのシート片を被取付体に取り付ける方法、その方法を採用した電池の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ICカードやカード型電卓などの電源用として板型電池の需要が急速に増大している。代表的なものとしてはリチウム金属をアノード(電池負極)として用いたリチウム一次電池が知られている。その例を図1に示す。図1は、上図が斜視、下図がA−A’断面を示している。リチウム一次電池として構成された板型電池100は、2枚の金属集電板7,8の間に、セパレータ9により分離された負極活物質5と正極活物質6とを挟み込む形で積層した構造を持つ。このような板型電池100は、電極活物質5,6、セパレータ9、集電板7,8および樹脂製の枠状外装材1,3を互いに組み付けることで製造される。
【0003】
一方、従来から、シート状の帯材を所定形状に切断してシート片を得る方法として、図13に示すような方法がある。予めリール11に巻き取られたシート帯材14は、1対のエンドレスベルト12,13が、その主面同士が面接触するように平行配置されたコンベア装置15に向けて、送給ローラ16,16を経て順次供給される。エンドレスベルト12,13の対向面に案内された帯材14は、該帯材14の幅方向WLの両端に沿うように配置されたガイド部材17,18,19で進行方向を規制されながら、コンベア装置15の出口側に設けられた切断刃40,41に向けて送給される。切断刃40,41のところまで搬送された帯材14は、所定形状に切断される。該切断により作製されたシート片42は、真空パット44で吸着搬送されて、被取付体43に取り付けられる。
【0004】
この方法は、上記した板型電池100の製造に際しても好適である。すなわち、セパレータ9を切り出すための樹脂シートを予め帯状に形成してリールに巻き取っておき、その後、その樹脂シートを板型電池100に要求される形状に次々と切断する。そして、得られたセパレータ9を、板型電池100となる被取付体に取り付けていく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、セパレータとなる樹脂シートは、非常に薄くて軟質であるため、ガイド部材に接触したときに簡単に変形が生じ、進行方向を規制する効果がほとんど得られない。接着剤を使用して位置決めし、切断や搬送を行う方法は容易に思いつくが、次の理由により却下される。セパレータとなる樹脂シートは複数積層された構造を有するため、接着剤を使用すると剥離させる際に層が分離してしまうという不具合が発生しやすい。また接着剤を使用すると、電池内部に接着剤が混入することとなり好ましくない。また、このような樹脂シートの切断や搬送を困難にしている理由として、樹脂シートが帯電しやすいことも挙げられる。
板型電池の製造現場においては、このような困難性が歩留まりの向上、さらには生産性の向上を妨げる原因となっている。
【0006】
そこで本発明は、帯材からシート片を高い形状精度で切り出し、そのシート片を被取付体に高い位置決め精度で取り付けることを可能にする方法を提供することを第一の課題とする。そして、その方法を採用し、樹脂製の帯材からセパレータを高い形状精度で切り出し、そのセパレータを電池の一部を構成する被取付体に高い位置決め精度で取り付けることを可能にする電池の製造方法を提供することを第二の課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記課題を解決する本発明は、帯材からシート片を作製し、そのシート片を被取付体に取り付ける方法であって、
帯状の樹脂製キャリアフィルムと、シート片を得るための上記帯材とを、主面同士が対向するように送り出しつつ相対接近させ、静電引力により帯材とキャリアフィルムとを接着させる工程と、
キャリアフィルム上に接着した帯材を、キャリアフィルムを分断することなく所定形状に切断することによりシート片を作製する工程と、
シート片と被取付体との間に、シート片とキャリアフィルムとの間に作用する接着力よりも強い接着力を作用させて、シート片をキャリアフィルムから剥がしつつ被取付体に接着する工程と、
を含むことを特徴とする。
【0008】
上記本発明の方法は、従来の方法では邪魔なだけであった静電気を積極的に利用して、帯材をキャリアフィルムに固定し、切断、取り付けの各工程を行うものである。帯材をキャリアフィルムに固定したあとは、キャリアフィルムの進行方向を規制することにより、帯材の進行方向が規制される。つまり、帯材を送給手段やガイド部材に接触させずに済む。これにより、搬送中に帯材が変形することを防止できる。また、帯材の切断時には、キャリアフィルムを分断せずに帯材だけを切断(具体的には分断)するので、該切断によって作製されるシート片の位置ズレが生じる恐れも小さい。また、キャリアフィルムを位置決めの基準とすることで、リチウム薄片を被取付体に取り付ける際の位置決め精度の向上も期待できる。さらには、帯材をキャリアフィルムに担持させる際に接着剤を使用しないため、製品となる被取付体に接着剤が混入する恐れもないし、製品となるシート片をキャリアフィルムから剥離させる際に、そのシート片が破損してしまうこともなくなる。
【0009】
静電引力を働かせるためには、帯材とキャリアフィルムの各対向面を、互いに逆極性に帯電させることが必要となる。静電気は、誘電体同士を摩擦させたときに発生するものであり、帯電の極性に関していえば、各誘電体の誘電率の大小に支配される。たとえば、帯材やキャリアフィルムが、供給リールから順次送給されるようにした場合、誘電率が等しいもの同士を摩擦させている(つまり剥離帯電させている)ことになり、帯電の極性に規則性がない。したがって、幸運にもそれぞれの対向面が互いに逆極性に帯電していれば、キャリアフィルムと帯材との間に静電引力が働く。
【0010】
そうだとすれば、帯材とキャリアフィルム、それぞれの対向面が逆極性の静電気を帯びるように積極的な手段を講じ、必ず静電引力が働くようにしてやるのが望ましい、という結論に達する。
【0011】
1つの好適な形態においては、キャリアフィルムおよび帯材のうち、一方を帯電状態、他方を非帯電状態にしつつ両者を相対接近させることが考えられる。このようにすると、帯電極性に関係なく、両者が接近することにより生じる静電誘導により、キャリアフィルムと帯材との間に静電引力を作用させることができる。静電誘導とは、帯電体の近傍に導体または誘電体があるとき、その帯電体に近い側の面にこれと反対の電荷、遠い側の面に同種の電荷が現れる現象をいう。
【0012】
また、課題を解決する本発明の電池の製造方法は、
樹脂シートからなる枠状外装材の一方の開口を塞ぐように、その枠状外装材に集電板を接着して、第一の電極活物質を収容するための凹部を有する第一の電極ケースを作り、その第一の電極ケースの凹部に第一の電極活物質を収容させる工程と、
帯状の樹脂製キャリアフィルムと、帯状の切断前セパレータとを、主面同士が対向するように送り出しつつ相対接近させ、静電引力により切断前セパレータとキャリアフィルムとを接着させ、キャリアフィルム上に接着した切断前セパレータを、キャリアフィルムを分断することなく所定形状に切断することにより電池に組み込むべきセパレータを作製し、セパレータと第一の電極ケースの開口周縁部との間に、セパレータとキャリアフィルムとの間に作用する接着力よりも強い接着力を作用させて、セパレータをキャリアフィルムから剥がしつつ第一の電極活物質を覆う形で第一の電極ケースに取り付けるセパレータ形成工程と、
セパレータ上に、第二の電極活物質と、第一の電極ケースと対をなす第二の電極ケースとを配置する工程と、
を含むことを特徴とする。
【0013】
上記本発明の電池の製造方法は、前述したシート片の作製および取り付け方法を、電池組立時の最重要工程の1つとして、電池の製造工程に不可分一体に組み込んだものと認められる。つまり、前述した帯材を切断前セパレータとし、切断により得られるシート片をセパレータそのものと考えるとよい。したがって、本発明の電池の製造方法は、前述した方法による有意な効果を余すところなく享受することができる。具体的には、搬送中のセパレータに変形が生じにくいこと、同一形状のセパレータを安定して作製できること、セパレータを電池の製造途上物である被取付体に取り付ける際の位置決め精度の向上を見込めること、などの理由から、歩留まりの向上、生産効率の向上も期待できる。
【0014】
好適な態様において、上記第一の電極ケースは、枠状外装材の面内方向に凹部が複数配列形成された複数個取りケースアセンブリとして構成される。そのようにしたうえで、セパレータをキャリアフィルムから第一の電極ケースに移動させる位置を、各凹部が順次移動するように、キャリアフィルムおよび帯材の移動/停止に同期して複数個取りケースアセンブリの移動/停止を行い、すべての負極ケースに個別にセパレータを配置する。
【0015】
前述したように、切断前セパレータおよびキャリアフィルムの送給は次々と行われ、それにともないセパレータは次々と作製される。このようにセパレータが連続的に作製されることに同期して、そのセパレータを取り付ける複数個取りケースアセンブリの移動/停止を行えば、この工程での高いスループットを期待できる。複数個取りケースアセンブリの移動/停止は、たとえばサーボアクチュエータにより駆動されるxyステージにより容易に行うことができる。
【0016】
なお、電池の極に関していうと、“第一の…”および“第二の…”は、一方が電池の正極側を意味し、他方が負極を意味することは、以下に記す実施形態より明らかとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
図1は既に説明したとおり、板型電池100の構造を示すものである。リチウム一次電池の一例である板型電池100は、電極活物質5,6、セパレータ9、集電板7,8および枠状外装材1,3(以下、ウィンドウフレームという)を互いに組み付けることで製造される。その製造方法の一形態を断面図にて簡易的に説明するのが図2である。
【0018】
製造方法を説明する前に、板型電池100の構成部材について説明する。
図12の断面図に示すように、ウィンドウフレーム1,3は、たとえばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタラート(PET)等の熱可塑性樹脂で構成された基材1a,3aの両面に、エチレンビニルアセテート(EVA)、エチレン・メタクリル酸共重合体(EMAA)等のホットメルト型接着剤層1b,3bが形成されたものである。本実施形態では、2軸延伸ポリプロピレン(OPP)をエチレン・メタクリル酸共重合体で挟んだ3層構造の樹脂シートを、ウィンドウフレーム1,3に使用している。ウィンドウフレーム1,3の厚さは、たとえば90〜150μmである。ウィンドウフレーム1,3と集電板7,8との接着、ウィンドウフレーム1,3とセパレータ9との接着は、上記接着剤層1b,3bを介して行われる。
【0019】
負極活物質5(第一の電極活物質)には、リチウム金属からなるリチウム薄片5を使用することができる。リチウム金属とは、リチウムまたはリチウム合金を意味する。リチウム薄片5の厚さは、たとえば90〜150μmとされる。正極活物質6(第二の電極活物質)には、たとえば60〜70質量%の二酸化マンガン粉末と、5〜10質量%のカーボンと、電解質25〜35質量%とからなるスラリーを好適に使用できる。電解質としては、エチレンカーボネートやプロピレンカーボネートなどの有機溶媒に、リチウムトリフレート塩(LiCFSO)などのリチウム塩を溶解させたものを使用できる。セパレータ9は、イオンの通過を許容する薄い膜状の部材である。具体的にセパレータ9は、ポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂からなる多孔、多層構造を持つシート片であり、その厚さは、たとえば30〜60μmとされる。集電板7,8は、銅板である。
【0020】
次に、板型電池100の製造工程を説明する。
図2に示すように、まず負極側の集電板7をウィンドウフレーム1の一方の開口を塞ぐように面接触させ、超音波溶着法あるいは熱溶着法によりウィンドウフレーム1の接着剤層1bを溶融させて、集電板7をウィンドウフレーム1に接着させる。これにより、リチウム薄片5を収容するための凹部2を有する負極ケース30(第一の電極ケース)が作製される(2−1)。次に、負極ケース30の凹部2に、リチウム薄片5を収容させる(2−2)。そして、セパレータ9をその外周縁部がウィンドウフレーム1の開口周縁部に面接触するように載置する(2−3)。そして、セパレータ9は溶かさず、ウィンドウフレーム1を構成する接着剤層1bのみを溶融させて、セパレータ9をウィンドウフレーム1に接着する。これにより、リチウム薄片5は、セパレータ9によって覆われる形となる。
【0021】
次に、スクリーン印刷法により、セパレータ9の主面上に正極活物質6となるスラリーを厚膜印刷する(2−4)。そして、負極ケース30と対をなす正極ケース31(第二の電極ケース)を、セパレータ9の上に印刷された正極活物質6に被せる(2−5)。この正極ケース31は、ウィンドウフレーム3と集電板8とからなり、負極ケース30と同様の手法にて作製されたものである。そして、超音波ホーン52を集電板8の上から接触させて、ウィンドウフレーム1,3の接着剤層1b,3bを溶融させることにより、負極側のウィンドウフレーム1と、正極側のウィンドウフレーム3との隙間を封じる。この超音波溶着工程は、完成した板型電池100の内部が真空に保たれるように、空気Gを吸引しつつ、あるいは真空中にて行われる(2−6)。このようにして、板型電池100が製造される。なお、本明細書中において真空とは、大気圧よりも圧を減じた状態をいう。
【0022】
図5に示すように、負極ケース30は、それらを構成するウィンドウフレーム1の面内方向に凹部2が複数配列形成された複数個取りケースアセンブリ33として構成することができる。このことは、正極ケース31についても同様である。複数個取りケースアセンブリ33を作製するには、まず図3に示すように、方形状の枠20にウィンドウフレーム1となる樹脂シート1’を固定する。このような枠20には、複数個取りケースアセンブリ33の位置合わせマークとなる貫通孔21、切欠21aが形成されている。
【0023】
枠20に樹脂シート1’を固定したら、次は図4に示すように、樹脂シート1’の所定箇所を除去して貫通部2’と貫通部24を形成し、ウィンドウフレーム1となす。そして、図5に示すように、貫通部2’の一方の開口を塞ぐようにして集電板7をウィンドウフレーム1に接着することにより、貫通部2’に基づく凹部2が形成された複数個取りケースアセンブリ33が完成する。貫通部24には、集電板7の電力取出部7aを露出させる。貫通部2’と、上記した貫通孔21(あるいは切欠21a)との相対位置関係は明らかになっているため、図2に示した各工程での負極ケース30(正極ケース31)の位置決めを容易に行うことができる。
【0024】
上記のようにして作製した負極ケース30の凹部2に、リチウム薄片5を個別に収容させた後、図2(2−3)に示すように、リチウム薄片5の上にセパレータ9を個別に配置する工程について説明する。この工程は、本発明の要部をなすものであり、具体的には、樹脂製の帯材からセパレータ9を切り出し、そのセパレータ9を負極ケース30(被取付体)に取り付ける方法であるといえる。図6は、その方法を実施するためのラインを模式的に示している。
【0025】
セパレータ9(シート片)を負極ケース30に取り付けるためのライン200においては、キャリアフィルム用供給リール61に巻き取られた帯状の樹脂製キャリアフィルム60と、帯材用供給リール63に巻き取られた切断前セパレータである帯材62(以下、単に帯材62ともいう)とを、主面同士が対向するように各供給リール61,63から送り出しつつ相対接近させ、静電引力により帯材62とキャリアフィルム60とを接着(吸着)させる工程、キャリアフィルム60上に接着した上記帯材62を、キャリアフィルム60を分断することなく所定形状に切断することによりセパレータ9を作製する工程、セパレータ9と負極ケース30との間に、セパレータ9とキャリアフィルム60との間に作用する接着力よりも強い接着力を作用させて、セパレータ9をキャリアフィルム60から剥がしつつ負極ケース30に接着する工程、を主要な工程として行う。具体的にはそれらの各工程を、図中左側から右側に向けて帯材62とキャリアフィルム60とを連続的または断続的に送り出しつつ、上記した順序で繰り返し行う。
【0026】
望ましくは、キャリアフィルム60および帯材62の送給を、両者が移動と停止とを繰り返すように行い、その停止時において、上記した各工程を行うようにするとよい。動きが完全に停止した状態で各工程を行えば、吸着ミス、切断ミス、搬送ミス等が生じる可能性も小さくなる。
【0027】
帯材62をキャリアフィルム60に接着させる工程について詳しく説明する。
キャリアフィルム60は、その厚さが50〜100μmに調整された帯状の樹脂フィルムである。樹脂の種類は、たとえばPE、PP、PETなどが推奨される。本実施形態ではPET樹脂を使用している。
【0028】
図6に示すように、キャリアフィルム60は、一端が上記したキャリアフィルム用供給リール61、他端が回収リール64に予め固定されており、キャリアフィルム用供給リール61および回収リール64の回転駆動により、キャリアフィルム用供給リール61から順次送り出される。リチウム帯材62は、送給ローラ75等により搬力が付与され、キャリアフィルム60よりも鉛直下方に配置された帯材用供給リール63から、キャリアフィルム60に接近するように供給される。もちろん、両者の送給速さは一致させる。
【0029】
図6に示すように、帯材62は吸着位置P(第一位置)において、静電引力によりキャリアフィルム60に吸着固定されることとなるが、静電引力を働かせるためには両者の対向面が逆極性に帯電していることが必要となる。供給リール61,63から剥離されたキャリアフィルム60、帯材62は、両者の対向面が逆極性になっている場合もあるし、同極性になっている場合もある。逆極性ならば、送給ローラ75により両者を十分に接近させれば、外力を加えずとも帯材62はキャリアフィルム60に吸着される。もちろん、同極性の場合もあるので、その場合は、反発力が働くことになる。反発力が働く場合を排除するためには、以下のような方法が好適である。
【0030】
すなわち、供給リール61,63から送り出すときに剥離帯電するキャリアフィルム60および帯材62のうち、一方を帯電状態、他方を非帯電状態にしつつ両者を相対接近させるのである。このようにすると、両者が接近することに基づく静電誘導により、キャリアフィルム60と帯材62との間に必ず静電引力が作用する。本実施形態においては、図6に示すように、帯電手段91を用い、帯材62を強制的に帯電させている。帯電手段91としては、公知のイオン発生装置などを用いることができる。その設置場所は、吸着位置Pと帯材用供給リール63との中途であることはもちろん、キャリアフィルム60まで帯電させないように設置向き等を調整するとよい。他方、キャリアフィルム60については、除電手段により電荷を中和しつつ帯材62と相対接近させるようにするのが好ましい。図6に示す実施形態では、帯材26との対向面とは反対側に、接地された金属製ガイド板95を除電手段に兼用させる形で配置している。
【0031】
なお、静電誘導を利用する以外の方法を採用することも可能である。たとえば、図7に示すように、供給リール61から剥離させたキャリアフィルム60に対しては第一のコロナワイヤ92(第一の帯電手段)、供給リール63から剥離させた帯材62に対しては第二のコロナワイヤ93(第二の帯電手段)を、それぞれの対向面側に配置し、それら第一および第二のコロナワイヤ92,93に、互いに逆極性の直流高電圧HVを印加する。要するに、帯電手段を用いてそれぞれの対向面を互いに逆極性に強制帯電させるのであり、これによりキャリアフィルム60に帯材62を確実に吸着固定することができる。なお、この場合は、キャリアフィルム60を積極的にアースする必要もない。
【0032】
また、これまで説明したように、帯電手段を用いてキャリアフィルム60および帯材62の少なくとも一方を積極的に帯電させる場合には、キャリアフィルム60やセパレータ9を得るための帯材62が供給リールに巻き取られていなくてもよいことに気付く。ただし、各々を供給リールに巻き取っておけば順次供給がやり易い。
【0033】
帯材62をキャリアフィルム60に吸着させたのち、前述した吸着位置Pよりも下流側のプレス位置P10に配置したプレス装置94により、両者の対向面の上下方向から圧力を付与する。これにより、キャリアフィルム60と帯材62の間隙の空気抜き、帯材62に生じているシワの除去を行うことができる。この工程は必須のものではないが、これを行うことにより、帯材62がキャリアフィルム60に吸着された状態を一層強固に維持できる。なお、プレス装置94を構成する部分のうち、帯材62側に位置するステージ部71に関していえば、製品部分(セパレータ9となる部分)を強く押さえつけると、損傷してしまうことが予測されるので、図8に示すようなステージ部71を用いることが望ましい。
【0034】
図8は、図6のライン200で使用するプレス装置94の一部をなすステージ部71の斜視図である。ステージ部71は、ベース71aの上面に1対の凸状部71b,71bが互いに平行に設けられている。この凸状部71b,71bの平行間距離は、セパレータ9よりも幅広であり、帯材62よりも幅狭である。このステージ部71と押付部70との間に、キャリアフィルム60に保持された帯材62を挟み込むことにより、該帯材62のうち、製品とならない両縁のみに圧が付与されることになる。なお、凸状部71b,71bの高さは、キャリアフィルム60や帯材62の厚さを超えない範囲とするのがよく、本実施形態では約10μmとしている。
【0035】
また、キャリアフィルム60には、帯材62よりも幅広のものを使用し、幅方向WLにおいてキャリアフィルム60からはみ出さず、かつキャリアフィルム60の幅方向WLの少なくとも片側に非接着領域60aが生ずるように帯材62を配し(図11参照)、その非接着領域60aの縁をガイド部材76,76等によりガイドするようにするとよい。このようにすれば、帯材62がガイド部材76,76に接して変形することもない。本実施形態では、幅方向両側に非接着領域60aが生ずるように、キャリアフィルム60の幅調整を行っている。なお、帯材62の幅方向と、キャリアフィルム60の幅方向は同一符号WLで示しており、図6でいうと紙面に垂直な方向である。また、非接着領域60aは、帯材62が吸着されていない領域のことである。
【0036】
次に、帯材62を切断する工程について詳しく説明する。
帯材62の切断は、吸着位置Pよりも下流側の切断位置P(第二位置)にて行う。切断位置Pには、切断装置73、切断テーブル72が配置されている。図9に示すように、帯材62を切断して方形状のセパレータ9を得るために、本実施形態では、2組の平行な切断刃73a,73bを昇降ベース73dに固定した切断装置73を採用している。この形態の切断刃73a,73bは、方形状の切断刃よりも低廉なので好ましい。また、切断刃73a,73bは、切断テーブル72には直接接しないので、双方の摩耗も進行しにくい。
【0037】
図11に示すように、帯材62を切断する際、同時にキャリアフィルム60の非接着領域60aに、セパレータ9を負極ケース30に取り付ける際に使用するキャリアフィルム側位置合わせマーク80を形成するとよい。このようすると、キャリアフィルム60上における帯材62の吸着位置にバラツキが生じていたとしても、位置合わせマーク80とセパレータ9との相対位置関係は、常に一定となる。したがって、この位置合わせマーク80を使用したセパレータ9の位置決め精度は、極めて高精度である。
【0038】
このようなキャリアフィルム側位置合わせマーク80は、キャリアフィルム60を厚さ方向に貫通する貫通孔80とすることができる。位置合わせマークとしての機能さえ確保できればよいので、キャリアフィルム60の縁に切欠を形成することや、表面に罫書き線をつけることも考え得る。しかし、貫通孔とすることで、カメラ等を使用せずに、位置決めピン等で機械的に位置合わせできるようになり、設備費用の低減に寄与できる。
【0039】
セパレータ9と、位置合わせマーク80とを同時に形成するためには、以下のようにするとよい。すなわち、セパレータ作製用の切断刃73a,73bと、貫通孔形成用のパンチ73cとを昇降ベース73dに固定し、パンチ73cがキャリアフィルム60を貫く位置まで昇降ベース73dが移動した場合であっても、切断刃73a,73bはキャリアフィルム60を貫通しないように、それら切断刃73a,73bとパンチ73cとの相対高さ調整を行う。図10は、そのように高さ調整が行われた切断装置73の側面模式図である。本実施形態では、昇降ベース73dに対する切断刃73a,73bの高さと、パンチ73cの高さとの差が、キャリアフィルム60の厚さDcにほぼ等しく調整されている。このことは、キャリアフィルム60を分断することなく、帯材62を切断するにあたって重要である。このように高さ調整を行うと、パンチ73cがキャリアフィルム60を貫通したとき、切断刃73a,73bの先端がセパレータ9をキャリアフィルム60に食い込ませる効果も期待できる。
【0040】
また、前述したようにキャリアフィルム60は、一端が供給リール61、他端が回収リール64に予め固定されて、供給リール61および回収リール64の回転駆動により供給リール61から送り出される。そのようにした上で、セパレータ9を作製する工程において、帯材62をセパレータ9と帯材残部50(図11参照)とに分かれるように切断し、帯材残部50についてはキャリアフィルム60と一緒に回収リール64に巻き取って回収する。これにより、切り屑がかさばることもなくなる。帯材残部50は、供給リール64から剥離させてリサイクルに回すとよい。
【0041】
次に、セパレータ9を負極ケース30に取り付ける工程について詳しく説明する。
図6に示すように、切断位置Pよりもさらに下流側の取付位置P(第三位置)には、溶着装置74、サーボモータ66により駆動されるxyステージ65がそれぞれ配置されている。サーボモータ66がNC制御されることにより、溶着装置74に対するxyステージ65の位置を、正確に定めることが可能になっている。溶着装置74は、キャリアフィルム60の上方、xyステージ65は、キャリアフィルム60の下方に配置される。溶着装置74は、キャリアフィルム60に形成された貫通孔80に挿通される位置決めピン74bが一体に設けられた押圧手段74aを備えている。押圧手段74aは、その下面外周縁部が突出して、セパレータ9の外周縁部に重なるように調整されたヒータ74aとされる。
xyステージ65上には、複数の負極ケース30からなる複数個取りケースアセンブリ33が配置される。負極ケース30には、予めその各々に、負極活物質であるリチウム薄片5を収容させている。
【0042】
図6に示すように、本実施形態では、キャリアフィルム60が鉛直方向上側、帯材62が下側となるように帯材62をキャリアフィルム60に吸着させて、帯材62の切断と搬送を行うとともに、該切断により作製されたセパレータ9を負極ケース30に取り付ける工程において、帯材62のさらに下方に負極ケース30を待ち受けさせるようにしている。もちろん、キャリアフィルム60の鉛直方向の上面側に帯材62を吸着固定することも可能であるし、図6のライン200自体を90°回転させたような形態も採用することができる。しかしながら、作製したセパレータ9を負極ケース30に取り付ける工程の容易性、たとえばxyテーブル65に負極ケース30(複数個取りケースアセンブリ33)を固定することの容易性を考慮すると、本実施形態のようにするのがよい。また、万が一取り付けミス等が発生しても、容易に発見できるという利点もある。
【0043】
図6に示すヒータ74aがキャリアフィルム60に接して該キャリアフィルム60を押圧することにより、セパレータ9の外周縁部が負極ケース30の開口周縁部に押し付けられる(図2参照)。これにより、負極側ウィンドウフレーム1に形成されたホットメルト型接着剤層1bが溶融されることによって生じる接着力により、セパレータ9はキャリアフィルム60から剥がれ、負極集電板7とは反対側の開口を塞ぐように、負極側ウィンドウフレーム1に直接接着される。つまり、セパレータ9およびキャリアフィルム60が溶融するよりも先に、ウィンドウフレーム1の接着剤層1bが融けるようにヒータ74aを温度調整する。また、そうなるようにキャリアフィルム60、セパレータ9およびウィンドウフレーム1の接着剤層1bの材質を選択する。このように本実施形態では、吸着パット等の搬送手段を介さずに、キャリアフィルム60から負極ケース30にリチウム薄片5を直接取り付けるので、搬送にともなう位置決め精度の低下がない。
【0044】
また、セパレータ9を負極ケース30に取り付ける具体的な方法は次のように説明できる。すなわち、キャリアフィルム60を介して上記した押圧手段74a(ヒータ)をセパレータ9に当接させ、キャリアフィルム60を鉛直下方向に撓ませつつ該セパレータ9を負極ケース30に押し付けることにより、そのセパレータ9をキャリアフィルム60から負極ケース30に移載する。キャリアフィルム60は、送給ローラ75等により支持されているが、下方に若干撓むことは可能である。その撓みを利用してセパレータ9の移載を行えば、xyステージ65をz方向に移動させる必要がないので好適である。
【0045】
また、本実施形態において負極ケース30は、負極側のウィンドウフレーム1の面内方向に凹部2が複数配列形成された複数個取りケースアセンブリ33として構成されているので、セパレータ9をキャリアフィルム60から負極ケース30に移動させる位置(取付位置P)を、各凹部2が順次移動するように、キャリアフィルム60および帯材62の移動/停止に同期して複数個取りケースアセンブリ33の移動/停止を行い、すべての負極ケース30に個別にセパレータ9を配置するようにしている。このような方法によると、負極ケース30にセパレータ9を収容させる工程を、キャリアフィルム60または帯材62が尽きるまで中断することなく連続して行えるので、生産性は極めて高いといえる。
【0046】
以上のようにして、セパレータ9を負極ケース30に取り付けた後、それぞれ複数個取りケースアセンブリとして構成された正極ケース31と負極ケース30とを超音波溶着法、あるいは熱溶着法により接着させる。両者を溶着させた後、個別の電池単位に切取ることにより、板型電池100が得られる。セパレータ9の替わりに、リチウム薄片5を負極ケース30に収容させる工程において、本明細書に記載された方法を採用することも可能である。ただし、リチウム薄片5は負極ケース30の凹部2に収容されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】板型電池の斜視および断面図。
【図2】板型電池の製造工程を簡易的に説明する図。
【図3】複数個取りケースアセンブリの作製工程を説明する図。
【図4】図3に続く図。
【図5】図4に続く図。
【図6】帯材からセパレータを作製して負極ケースに取り付ける本発明の方法を実施するためのラインを示す模式図。
【図7】本発明にかかるキャリアフィルムおよび帯材をコロナ帯電させる形態を説明する模式図。
【図8】本発明にかかるプレス装置のステージ部の斜視図。
【図9】本発明にかかる帯材の切断方法を説明する図。
【図10】本発明にかかるパンチと切断刃との高さ関係を示す切断装置の側面模式図。
【図11】本発明にかかるリチウム薄片とキャリアフィルム側位置合わせマークとの位置関係を説明する模式図。
【図12】ウィンドウフレームの断面図。
【図13】シート状の帯材を所定形状に切断してシート片を得るための従来の方法を説明する図。
【符号の説明】
1,3 ウィンドウフレーム(枠状外装材)
1b,3b ホットメルト型接着剤層
2 凹部
5 リチウム薄片(負極活物質、第一の電極活物質)
6 正極活物質(第二の電極活物質)
7,8 集電板
7c 集電板の主面
9 セパレータ
30 負極ケース(第一の電極ケース、被取付体)
31 正極ケース(第二の電極ケース)
33 複数個取りケースアセンブリ
50 帯材残部
60 キャリアフィルム
61 キャリアフィルム用供給リール
62 帯材
63 帯材用供給リール
64 回収リール
73a,73b 切断刃
73c パンチ
73d 昇降ベース
74a 押圧手段(ヒータ)
80 キャリアフィルム側位置合わせマーク
91 帯電手段
100 板型電池
WL 幅方向

Claims (16)

  1. 帯材からシート片を作製し、そのシート片を被取付体に取り付ける方法であって、
    帯状の樹脂製キャリアフィルムと、前記帯材とを、主面同士が対向するように送り出しつつ相対接近させ、静電引力により前記帯材と前記キャリアフィルムとを接着させる工程と、
    前記キャリアフィルム上に接着した前記帯材を、前記キャリアフィルムを分断することなく所定形状に切断することにより前記シート片を作製する工程と、
    前記シート片と前記被取付体との間に、前記シート片と前記キャリアフィルムとの間に作用する接着力よりも強い接着力を作用させて、前記シート片を前記キャリアフィルムから剥がしつつ前記被取付体に接着する工程と、
    を含むことを特徴とするシート片の作製および取り付け方法。
  2. 前記キャリアフィルムはキャリアフィルム用供給リールに巻き取られたものから、前記帯材は帯材用供給リールに巻き取られたものから、それぞれ送り出される請求項1記載のシート片の作製および取り付け方法。
  3. 前記キャリアフィルムおよび前記帯材のうち、一方を帯電状態、他方を非帯電状態にしつつ両者を相対接近させる請求項1または2記載のシート片の作製および取り付け方法。
  4. 帯電手段を用い、前記帯材を強制的に帯電させる請求項3記載のシート片の作製および取り付け方法。
  5. 前記キャリアフィルムおよび前記帯材の送給を、両者が移動と停止とを繰り返すように行い、その停止時において、前記した各工程を行う請求項1ないし4のいずれか1項に記載のシート片の作製および取り付け方法。
  6. 前記キャリアフィルムには、前記帯材よりも幅広のものを使用し、幅方向において前記キャリアフィルムからはみ出さず、かつ前記キャリアフィルムの幅方向の少なくとも片側に非接着領域が生ずるように前記帯材を配し、前記キャリアフィルムの縁をガイドする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のシート片の作製および取り付け方法。
  7. 前記帯材を切断する際、同時に前記キャリアフィルムの前記非接着領域に、前記シート片を前記被取付体に取り付ける際に使用するキャリアフィルム側位置合わせマークを形成する請求項6記載のシート片の作製および取り付け方法。
  8. 前記キャリアフィルム側位置合わせマークは、前記キャリアフィルムを厚さ方向に貫通する貫通孔である請求項7記載のシート片の作製および取り付け方法。
  9. 前記シート片作製用の切断刃と、前記貫通孔形成用のパンチとを昇降ベースに固定し、前記パンチが前記キャリアフィルムを貫く位置まで前記昇降ベースが移動した場合であっても、前記切断刃は前記キャリアフィルムを貫通しないように、それら切断刃とパンチとの相対高さ調整を行う請求項8記載のシート片の作製および取り付け方法。
  10. 前記キャリアフィルムは、一端がキャリアフィルム用供給リール、他端が回収リールに予め固定されて、前記キャリアフィルム用供給リールおよび前記回収リールの回転駆動により前記キャリアフィルム用供給リールから送り出される一方、
    前記シート片を作製する工程において、前記帯材を、前記シート片と帯材残部とに分かれるように切断し、前記帯材残部については、前記キャリアフィルムと一緒に前記回収リールに巻き取って回収する請求項1ないし9のいずれか1項に記載のシート片の作製および取り付け方法。
  11. 前記キャリアフィルムが鉛直方向上側、前記帯材が下側となるように、前記帯材を前記キャリアフィルムに接着させて、前記帯材の切断と搬送を行うとともに、前記シート片を前記被取付体に取り付ける工程において、前記帯材のさらに下方に前記被取付体を待ち受けさせる請求項1ないし10のいずれか1項に記載のシート片の作製および取り付け方法。
  12. 前記キャリアフィルムを介して押圧手段を前記シート片に当接させ、前記キャリアフィルムを鉛直下方向に撓ませつつ前記シート片を前記被取付体に押し付けることにより、そのシート片を前記キャリアフィルムから前記被取付体に移載する請求項11記載のシート片の作製および取り付け方法。
  13. 請求項1ないし12のいずれか1項に記載の前記シート片が、電池の正極と負極とを分断するセパレータであり、前記被取付体が、電池を構成する少なくとも一部であることを特徴とする電池の製造方法。
  14. 樹脂シートからなる枠状外装材の一方の開口を塞ぐように、その枠状外装材に集電板を接着して、第一の電極活物質を収容するための凹部を有する第一の電極ケースを作り、その第一の電極ケースの凹部に前記第一の電極活物質を収容させる工程と、
    帯状の樹脂製キャリアフィルムと、帯状の切断前セパレータとを、主面同士が対向するように送り出しつつ相対接近させ、静電引力により前記切断前セパレータと前記キャリアフィルムとを接着させ、前記キャリアフィルム上に接着した前記切断前セパレータを、前記キャリアフィルムを分断することなく所定形状に切断することにより電池に組み込むべきセパレータを作製し、前記セパレータと前記第一の電極ケースの開口周縁部との間に、前記セパレータと前記キャリアフィルムとの間に作用する接着力よりも強い接着力を作用させて、前記セパレータを前記キャリアフィルムから剥がしつつ前記第一の電極活物質を覆う形で前記第一の電極ケースに取り付けるセパレータ形成工程と、
    前記セパレータ上に、前記第二の電極活物質と、前記第一の電極ケースと対をなす第二の電極ケースとを配置する工程と、
    を含むことを特徴とする電池の製造方法。
  15. 前記セパレータは、前記枠状外装材の前記集電板とは反対側の開口を塞ぐように、その枠状外装材に形成されたホットメルト型接着剤層が溶融されることによって生じる接着力により、該枠状外装材に直接接着される請求項14記載の電池の製造方法。
  16. 前記第一の電極ケースは、前記枠状外装材の面内方向に前記凹部が複数配列形成された複数個取りケースアセンブリとして構成され、
    前記セパレータを前記キャリアフィルムから前記第一の電極ケースに移動させる位置を、各凹部が順次移動するように、前記キャリアフィルムおよび前記切断前セパレータの移動/停止に同期して前記複数個取りケースアセンブリの移動/停止を行い、すべての前記第一の電極ケースに個別に前記セパレータを配置する請求項14または15記載の電池の製造方法。
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