JP2003197208A - 電池の製造方法 - Google Patents

電池の製造方法

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JP2003197208A
JP2003197208A JP2001398052A JP2001398052A JP2003197208A JP 2003197208 A JP2003197208 A JP 2003197208A JP 2001398052 A JP2001398052 A JP 2001398052A JP 2001398052 A JP2001398052 A JP 2001398052A JP 2003197208 A JP2003197208 A JP 2003197208A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 複数の薄型電池を高能率で製造でき、具体的
にはその密封工程をより安価にかつ簡便に行うことがで
きる電池の製造方法を提供する。 【解決手段】 第一及び第二のシート部材1,3を、各
活物質充填室2,4が互いに重なり合い、かつ第一シー
ト面1a,3a同士が対向するように積層する。また、
各活物質充填室2,4に第一電極活物質5及び第二電極
活物質6をそれぞれ充填し、他方、シート部材1の第一
シート面1aと反対側にて、第一電極活物質5に接する
第一金属電極板7を配置し、さらにシート部材3の第一
シート面3aと反対側にて、第二電極活物質6に接する
第二金属電極板8を配置する。そして、第一シート面1
a,3aの間に、第一電極活物質5及び第二電極活物質
6とを互いに分離するシート状のセパレータ9を配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電池の製造方法、
特に積層(スタック)タイプのリチウム一次電池等に適
した製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ICカードやカード型電卓などの
電源用として薄型電池の需要が急速に増大している。代
表的なものとしてはリチウムをアノード(電池負極)と
して用いたリチウム一次電池が知られている。このよう
な薄型電池は、2枚の金属電極板の間に、セパレータに
より分離された負極活物質層と正極活物質層とを挟み込
む形で積層し、その積層体をケースに封入した構造が知
られている。
【0003】特開平8−45485には、以下のような
技術が開示されている。すなわち、打抜により多数の正
極ケースを形成した第一の帯状金属板と、同じく多数の
負極ケースを形成した第二の帯状金属板とを対向させ、
それら帯状金属板の間に、セパレータ、負極活物質層、
正極活物質層及び電解液を挿入し、両帯状金属板を密封
する。第一の帯状金属板と第二の帯状金属板とには、そ
れぞれ厚肉の位置規制用金属板が一体化され、その穴に
ピンを挿通することにより対向配置の位置決めを行う。
そして、上記の密封工程が終了後、正極ケース及び負極
ケースを位置規制用金属板から切り離すことにより、電
池を連続的に製造する方法が開示されている。該公報に
よると、2つの帯状金属板を密封するために、正極ケー
スと負極ケースとの周縁にシール材を接着し、そのシー
ル材同士をさらに接着する方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に開
示された方法には以下のような改良すべき点がある。 正極ケース及び負極ケースを金属で構成するため、両
者を密封するためのシール材が別途必要であり、製造能
率の低下と製造コスト増大とを招く。また、ケースが金
属で構成されているため加工が面倒であり、可撓性がそ
れほど高くないために、ハンドリング時に高荷重が付加
されると折れ曲がりや亀裂などを生じやすい。 製造された電池は、性能検査や、初期電流安定化のた
めの放電処理を行う必要がある。上記公報の方法では、
位置規制用金属板から分離する前の状態においては、全
ての電池の正極ケース同士及び負極ケース同士が帯状金
属板に一体化され、電気的に導通している。従って、上
記の検査や放電処理は、個々の電池を分離した状態でな
いと行うことができない。この場合、分離後の電池を処
理装置へ個別にセットしなければならず、非常に能率が
悪い。
【0005】本発明の第一の課題は、複数の薄型電池を
高能率で製造でき、具体的にはその密封工程をより安価
にかつ簡便に行うことができる電池の製造方法を提供す
ることにある。また、第二の課題は、複数の薄型電池を
高能率で製造できると共に、その検査や放電処理など、
個別の電池の電気的処理を極めて能率的に行うことがで
きる電池の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】前記第一
の課題を解決するために、本発明の電池の製造方法の第
一は、少なくとも第一シート面に開口する活物質充填室
を形成した2枚の高分子材料からなるシート部材を用意
し、それらの一方を第一電極活物質を充填するための第
一シート部材とし、他方を第一電極活物質と異なる第二
電極活物質を充填するための第二シート部材として、そ
れらシート部材を、各活物質充填室が互いに重なり合
い、かつ第一シート面同士が対向するように積層し、各
活物質充填室に第一電極活物質及び第二電極活物質をそ
れぞれ充填し、第一シート面と反対側にて該第一電極活
物質及び第二電極活物質とにそれぞれ接する第一及び第
二の金属電極板を配置し、両シート部材の第一シート面
の間に、第一電極活物質及び第二電極活物質とを互いに
分離するシート状のセパレータを配置することにより、
第一シート部材と第二シート部材とを第一電極活物質ケ
ース及び第二電極活物質ケースとして、第一の金属電極
板、第一電極活物質、セパレータ、第二電極活物質及び
第二の金属電極板がこの順序で積層された電池単位が形
成された積層シートアセンブリを製造する積層シートア
センブリ製造工程と、電池単位を、第一シート部材及び
第二シート部材の切断により分離する分離工程と、その
分離工程の前もしくは後において、個々の電池単位の互
いに重なり合う活物質充填室の周囲に沿って、第一シー
ト部材と第二シート部材とを直接結合した封着部を形成
する封着工程と、を含むことを特徴とする。
【0007】なお、本発明において第一電極活物質は正
極活物質及び負極活物質の一方であり、第二電極活物質
は他方である。また、「正極」及び「負極」は、電池起
電力取り出しの観点から見た極性を意味し、電気化学的
な意味での陽極(アノード)は負極に、陰極(カソー
ド)は正極にそれぞれ相当する。
【0008】上記本発明の電池の製造方法の第一による
と、正負の電極活物質を収容するための活物質ケースを
高分子材料シートにより形成する。具体的には、第一シ
ート部材と第二シート部材とを第一電極活物質ケース及
び第二電極活物質ケースとして、第一の金属電極板、第
一電極活物質、セパレータ、第二電極活物質及び第二の
金属電極板がこの順序で積層された電池単位を形成した
積層シートアセンブリを製造する。そして、電池単位の
互いに重なり合う活物質充填室の周囲に沿って、第一シ
ート部材と第二シート部材とを直接結合した封着部を形
成することにより、電池単位の密封を行う。
【0009】上記の方法によると、第一電極活物質ケー
ス及び第二電極活物質ケース、すなわち正極ケースと負
極ケースがいずれも高分子材料で構成され、個々の電池
単位の互いに重なり合う活物質充填室の周囲に沿って、
第一電極活物質ケース及び第二電極活物質ケース、すな
わち第一シート部材と第二シート部材とを、直接結合す
る形で封着部を形成する。従って、両ケースを密封する
ための別部材が不要となり、製造能率の向上と製造コス
ト削減を図ることができる。また、ケースが金属ではな
く、それよりも弾性や可撓性に優れた高分子材料で構成
されいるので、加工がはるかに容易であり、ハンドリン
グ時に多少の荷重や局所変形が生じても、折れ曲がりや
亀裂などを生じにくく、不良発生率を低減させることが
できる。そして、得られる電池自体は、薄膜化が容易な
高分子材料でケースが構成されているため、より薄型の
電池を得る上で有利であり、電池の可撓性が高いためハ
ンドリングも容易である。
【0010】第一シート部材及び第二シート部材は、活
物質充填室がシート面内方向にそれぞれ複数配列形成さ
れたものであり、積層シートアセンブリは電池単位がシ
ート面内方向に複数配列形成されたものとすることがで
きる。この場合、電池単位を、第一シート部材及び第二
シート部材の切断により分離する。そして、その分離工
程の前もしくは後において、個々の個々の電池単位の互
いに重なり合う活物質充填室の周囲に沿って、第一シー
ト部材と第二シート部材とを直接結合した封着部を形成
することができる。この方法によると、1つの積層シー
トアセンブリを製造することにより、複数の電池単位を
一括製造でき、能率的である。そして、個々の電池単位
の分離は、柔軟な高分子材料からなる第一シート部材及
び第二シート部材の切断により行われるので、分離の加
工が容易であり、バリ等も発生しにくい。なお、封着工
程は、この切断の前に行っても切断の後で行ってもいず
れでもよいが、切断前に行えばより能率的であり、さら
に積層されたシートや活物質等の位置ずれも起こりにく
いので、より有利である。
【0011】封着部の形成は、第一シート部材と第二シ
ート部材とをなす高分子材料の溶着により行うことがで
きる。この場合、第一シート部材と第二シート部材との
基材を熱可塑性樹脂で構成しておき、その基材同士の熱
融着にて封着部を形成することができる。他方、第一シ
ート部材と第二シート部材との溶着面に、ホットメルト
型接着剤層を形成しておき、この接着剤層同士の溶着を
用いるようにすると、より低温で封着部を形成できる。
特に、電池単位を、第一電極活物質としてリチウム金属
シートを使用し、第二電極活物質としてMnOを使用
したリチウム一次電池として構成する場合、封着部の形
成を高温の熱融着で行うと、低融点のリチウム金属シー
トに熱影響が及びやすくなるので、この方法は特に有効
である。ホットメルト型接着剤層は、例えば主剤がポリ
酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、アクリル樹脂、ポ
リイソブチレンポリアミド、エチレンと酢酸ビニル又は
アクリル酸エステルとの共重合物等の熱可塑性樹脂から
なるもの、あるいはテルペン樹脂、ロジン誘導体又はゴ
ムなどの天然樹脂からなるものを使用できる。なお、溶
着は通常の熱融着を用いてもよいが、超音波溶着を用い
ると熱発生が小さく、かつ封着部を確実に形成できるの
で好都合である。
【0012】次に、前記第二の課題を解決するために、
本発明の電池の製造方法の第二は、高分子材料からなる
シート部材に複数の活物質充填室を形成し、それら活物
質充填室に電極活物質を充填するとともに、各活物質充
填室に対応する位置に、電極活物質と接する電池正極及
び負極となる第一及び第二の金属電極板を、異なる活物
質充填室に対応するもの同士が互いに絶縁された形でシ
ート面に沿って配置することにより、シート部材を電極
活物質ケースとして、第一及び第二の金属電極板と電極
活物質とが積層された電池単位が、シート面内方向に複
数配列形成された積層シートアセンブリを製造する積層
シートアセンブリ製造工程と電池単位を、シート部材の
切断により分離する分離工程とを含み、シート部材の活
物質充填室に隣接する位置に電極リード取出貫通部を形
成し、第一及び第二の金属電極板の外縁から延出する第
一及び第二の電極リード部を該電極リード取出貫通部内
に露出させることを特徴とする。
【0013】この発明によると、高分子材料からなるシ
ート部材に複数の活物質充填室を形成し、それら活物質
充填室に充填された電極活物質に、電池正極及び負極と
なる第一及び第二の金属電極板を、異なる活物質充填室
に対応するもの同士が互いに絶縁された形でシート面に
沿って配置する。すなわち、異なる電池単位をなす金属
電極板同士が高分子材料からなるシート部材上に互いに
絶縁された状態で配置されるので、個別の電池単位の電
気的処理を非分離状態で行うことができる。このような
電気的処理は、電池電極に処理用端子を接続して行うこ
とができる。そして、上記本発明によると、シート部材
の活物質充填室に隣接する位置に電極リード取出貫通部
を形成し、第一及び第二の金属電極板の外縁から延出す
る第一及び第二の電極リード部を該電極リード取出貫通
部内に露出させるようにしたから、その露出する電極リ
ード部に処理用端子を簡単に着脱できる。しかも、電池
単位が分離されていないので、処理用端子を、電極リー
ド取出貫通部内に露出する皇族の電極リード部に順次つ
なぎ換えながら処理を行えばよく、処理能率が飛躍的に
高められる。
【0014】上記電気的処理としては、電池単位の検査
測定処理を例示することができる。この場合、電極リー
ド取出貫通部内に露出させた第一及び第二の電極リード
部に測定用端子を接触させることにより、各電池単位の
検査測定を分離工程に先立って行うことができる。検査
測定項目は、例えば初期電流密度、初期起電力、内部抵
抗などであるが、これに限定されるものではない。
【0015】また、上記電気的処理は、電池単位の初期
電流安定化のための一時的な放電処理とすることができ
る。この場合、負荷抵抗を介して第一及び第二の電極リ
ード部を短絡させることにより、各電池単位の放電処理
を分離工程に先立って行うことができる。
【0016】第一及び第二の金属電極板の外縁から延出
する第一及び第二の電極リード部は、シート面内方向に
互いにずれた位置関係にて、電極リード取出貫通部内に
露出させることができる。これによると、第一及び第二
の電極リード部が平面的にずれた位置関係で配置される
ことから、積層シートアセンブリの積層方向における片
面側、例えば水平に載置した積層シートアセンブリの上
面側にて、正極用と負極用の2つの処理用端子を第一及
び第二の電極リード部に接続でき、処理を一層容易にか
つ能率的に行うことができる。
【0017】なお、上記本発明の第二の概念は、前記本
発明の第一と結合することもできる。この場合、シート
部材を2枚用いるので、以下のような態様が可能であ
る。 (1)第一シート部材及び第二シート部材の少なくとも
いずれかの活物質充填室に隣接する位置に電極リード取
出貫通部が形成され、第一及び第二の金属電極板の外縁
から延出する第一及び第二の電極リード部を、シート面
内方向に互いにずれた位置関係にて、電極リード取出貫
通部内に露出させる。電極リード取出貫通部は、第一シ
ート部材及び第二シート部材の両方に形成してもよい
し、片側にだけを形成するようにしてもよい。後者の場
合、その電極リード取出貫通部の形成されたシート部材
の第二主表面側から、平面的にずれた位置関係で配置さ
れた第一及び第二の電極リード部に、処理用端子を接触
させることができる。
【0018】(2)第一シート部材及び第二シート部材
の活物質充填室に隣接する位置にそれぞれ電極リード取
出貫通部を、第一シート部材及び第二シート部材を積層
したとき互いに重なり合う位置関係にて形成し、第一及
び第二の金属電極板の外縁から延出する第一及び第二の
電極リード部を、電極リード取出貫通部内に露出させ
る。この場合、第一シート部材及び第二シート部材の両
方に電極リード取出貫通部が形成されるので、仮に第一
及び第二の電極リード部が平面的に重なり合って配置さ
れていても、2つの処理用端子を、第一シート部材及び
第二シート部材の各第二主表面側に振り分けて配置し、
それぞれ第一及び第二の電極リード部に接触させるよう
にすればよい。ただし、(1)のように平面的にずれた
位置関係で第一及び第二の電極リード部を配置すること
も可能であり、この場合は、2つの処理用端子を、第一
シート部材及び第二シート部材のいずれか一方の第二主
表面側に配置することが可能となる。また、このように
電極リード取出貫通部を、第一シート部材及び第二シー
ト部材の双方に形成すると、分離後の電池単位におい
て、第一及び第二の電極リード部が、シート部材に基づ
く2つの活物質ケースの双方に対し、その縁から延出す
る形態となる。その結果、第一及び第二の電極リード部
に最終的な電極端子を取り付けて電池アセンブリを製造
する際に、第一及び第二の電極リード部の背後に回りこ
むシート部材部分が生じなくなるので、組立て工程が容
易となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を用いて説明する。図1は、本発明に基づく薄型電池
の製造工程の一例を、断面レイアウトにて示すものであ
る。また、図2〜図8は、その主要な工程を平面レイア
ウトにて示すものである。工程の概略は以下の通りであ
る。すなわち、高分子材料シートに対し、少なくとも第
一シート面1a,3aに開口する活物質充填室2,4を
シート面内方向にそれぞれ複数配列形成した2枚のシー
ト部材1,3を用意する(図1:工程及び工程、図
3、図7)。それらシート部材1,3は、一方を、第一
電極活物質5を充填するための第一シート部材1とし、
他方を第一電極活物質と異なる第二電極活物質6を充填
するための第二シート部材3として用いる。
【0020】図1の工程に示すように、第一及び第二
のシート部材1,3は、各活物質充填室2,4が互いに
重なり合い、かつ第一シート面1a,3a同士が対向す
るように積層される。そして、各活物質充填室2,4に
第一電極活物質5及び第二電極活物質6がそれぞれ充填
される。また、第一シート面1a,3aと反対側におい
ては、第一電極活物質5及び第二電極活物質6とにそれ
ぞれ接する第一及び第二の金属電極板7,8が配置され
る。そして、両シート部材1,3の第一シート面1a,
3aの間に、第一電極活物質5及び第二電極活物質6と
を互いに分離するシート状のセパレータ9が配置され
る。図1においては、便宜のため電池単位10を1つの
み示しているが、図7に示すように、電池単位10は、
シート部材1,3の面内方向に複数個形成される。
【0021】図1の工程に戻り、各電池単位10は、
第一シート部材1と第二シート部材3とを第一電極活物
質ケース1c及び第二電極活物質ケース3c(ただし、
分離後:図11及び図12参照)とする形で、第一の金
属電極板7、第一電極活物質5、セパレータ9、第二電
極活物質6及び第二の金属電極板8がこの順序で積層さ
れたものである。そして、第一及び第二のシート部材
1,3に対し、各活物質充填室2,4に上記積層構造を
それぞれ形成することにより、シート面内方向に上記電
池単位10が複数配列形成された積層シートアセンブリ
11が得られる。
【0022】そして、図8に示すように、各電池単位1
0を、第一シート部材1及び第二シート部材3の切断に
より積層シートアセンブリ11から分離することによ
り、複数の電池単位10を、該積層シートアセンブリ1
1にもとづいて一括製造することができる。なお、図1
3の工程及びに示すように、個々の電池単位10の
互いに重なり合う活物質充填室2,4の周囲に沿って、
第一シート部材1と第二シート部材3とを直接結合した
封着部12を形成し、個々の電池単位10を密封する。
図13の工程(あるいは図8)に示すように、本実施
形態では、封着部12の形成を先に行い、その後電池単
位10を、カッター42を用いて切断するようにしてい
るが、先に電池単位10の切断・分離を行ってから、個
々の電池単位10毎に封着部12を形成してもよい。
【0023】図13に示すように、封着部12の形成
は、第一シート部材1と第二シート部材3とをなす高分
子材料の溶着により行うことができる。図9に示すよう
に、第一シート部材1及び第二シート部材3は、いずれ
も厚さが80〜100μm程度であり、ポリエチレンあ
るいはポリエステル等の熱可塑性樹脂で構成された基材
の両面にホットメルト型接着剤層13,13が形成され
ている。本実施形態では、ホットメルト型接着剤層1
3,13を、厚さ30〜40μm程度のエチレンと酢酸
ビニルとの共重合体(エチレンビニルアセテート(EV
A)層として形成しているが、これに限定されるもので
はない。
【0024】図13の工程に示すように、封着部12
は、第一シート部材1と第二シート部材3との第一シー
ト面1a,3a側の接着剤層同士の溶着により形成され
る。本実施形態では、図13の工程のように、第一シ
ート部材1と第二シート部材3との隙間から、活物質充
填室2,4内を減圧排気しつつ、図13の工程に示す
ように、超音波ホーン40と封着支持ベース41との間
に第一シート部材1と第二シート部材3とを加圧し、そ
の状態で超音波ホーン40により超音波印加して、その
加圧部近傍のホットメルト型接着剤層13を溶融させて
局所的に溶着を生じさせることにより、封着部12を形
成している。
【0025】活物質充填室2,4は、長尺のシート部材
に所定間隔で1列のみ形成するようにしてもよい。この
場合は、シート部材をロール状に巻き取って使用するこ
とで、電池単位の連続生産を行うための便宜をはかるこ
とができる。ただし、後述のように、積層シートアセン
ブリの製造工程の中には、シート部材の裏表を適宜反転
させたほうが好都合な場合があり、この場合は、例えば
方形のシート部材を単位としたバッチ処理がより実施し
やすい。このように、シート部材をバッチ処理で扱う場
合等においては、図3〜図7に示すように、第一シート
部材1及び第二シート部材3には、活物質充填室2,4
を縦横複数個ずつのマトリックス状に形成することが、
1組のシート部材1,3から製造できる電池単位10の
製造個数を増加させる観点において望ましい。
【0026】図1、図2及び図7に示すように、第一シ
ート部材1と第二シート部材3とは、シート部材1,3
に一体的に取り付けられた位置決め部材20にシート位
置決め貫通部21が形成されている。そして、図1に示
すように、シート位置決め貫通部21に位置決めピン2
3を挿通することにより、それら第一シート部材1と第
二シート部材3とを活物質充填室2,4が互いに重なり
合うように位置決め積層される。シート位置決め貫通部
21の形成位置を、第一シート部材1と第二シート部材
3(及び後述するマスク15,17,19)の位置合わ
せの基準として用い、対応する位置関係にある貫通部に
位置決めピン23を挿通することにより、第一シート部
材1と第二シート部材3の位置決め積層を迅速かつ正確
に行うことができる。なお、シート位置決め貫通部21
は、シート部材1,3自身に形成してもよいが、シート
自体が薄くかつ柔軟であることを考慮すれば、それより
も剛性の高い材質(例えば金属や硬質プラスチック)か
らなる位置決め部材20をシート部材1,3に取り付
け、その位置決め部材20に貫通部21を形成したほう
が、位置決めピン23の挿通時にシート部材1,3を変
形させたりする心配がなくハンドリングも容易であり、
さらに、貫通部21への位置決めピン23の挿通をより
スムーズに行うことができる。なお、位置決め部材20
(及びシート位置決め貫通部21)を設けるのは、第一
シート部材1と第二シート部材3との一方のみとしても
よいが、双方に設けることにより、位置決めの能率と精
度とをより向上させることができる。
【0027】位置決め部材20は、第一シート部材1と
第二シート部材3とを外周縁部に沿って支持する枠部材
20とすることができる。これにより、比較的柔軟なシ
ート部材1,3を安定的に支持できる。この場合、シー
ト位置決め貫通部は、この枠部材20に形成された貫通
孔21とすることができる。なお、図2及び図7に示す
ように、シート位置決め貫通部は位置決め部材20の一
縁に開放する切欠21aとしてもよい。例えば、本実施
形態のように、第一シート部材1と第二シート部材3と
が四辺形状に形成される場合は、枠部材20は、それら
シート部材1,3の少なくとも互いに対向する2辺に設
けることが、位置決めピン23を用いてシート部材1,
3を展張状態で積層する上で好都合である。この場合、
本実施形態のように、枠部材20を、第一シート部材1
及び第二シート部材3の4辺全てに設け、それらシート
部材1,3を展張状態にて支持するものとすれば一層望
ましい。
【0028】本発明が適用可能な電池の種類は特に限定
されるものではないが、本実施形態では一例として、負
極活物質5としてリチウム金属(ここではリチウム金属
シート)を使用し、正極活物質6としてMnOを使用
したリチウム一次電池を対象としている。カソードペー
ストは、例えば60〜70質量%の二酸化マンガン粉末
と、5〜10質量%のカーボンと、エチレンカーボネー
ト、プロピレンカーボネート及びリチウムトリフレート
塩(LiCFSO)とを主成分とする電解液25〜
35質量%からなるものが、電池性能の確保の上で好適
に使用できる。電解液のより好適な組成として、以下の
ものを例示できる:10〜40質量%(望ましくは15
〜25質量%)のエチレンカーボネート;60〜90質
量%(望ましくは75〜85質量%)のプロピレンカー
ボネート;0.5〜1.5molの(望ましくは0.8
〜1.2質量%)リチウムトリフレート塩。
【0029】また、二酸化マンガン粉末は、電解二酸化
マンガンのようになるべく表面積の大きい、不定形状の
ものを用いることが望ましい。好適には平均粒径が10
〜30μm(望ましくは20〜25μm)であり、BE
T値(比表面積値)が30〜50m/g(望ましくは
40〜45m/g)、及び総気孔率が0.02〜0.
08cm/g(望ましくは0.04〜0.06cm
/g)であるものを用いることが、電池性能の確保の上
で好適である。
【0030】以下、図1の説明図の流れに従って、さら
に詳細に説明する。図1の工程に示すように、第一シ
ート部材1を、位置決めピン23を枠部材20の貫通孔
21に挿通しつつ、台50の上にセットする。図2に示
すように、枠部材20には、その4つの角部にそれぞれ
貫通孔21が形成されている。また、4つの辺の各中央
位置にも貫通孔21が形成されているが、配置形態はこ
れに限られるものではない。
【0031】第一シート部材1(第二シート部材3も同
様:工程)は、活物質充填室2(4)がそれぞれシー
ト厚さ方向に貫通する形で形成される。このような貫通
形態の活物質充填室2(4)は、例えば図1の工程に
のように、打抜刃49(あるいは打抜パンチでもよい)
を用いて、通常の打抜法により簡単に形成できる利点が
ある。なお、図20に示すように、第一シート部材1及
び第二シート部材3に、第一シート面1a,3aにのみ
開口し、第二シート面1b,3bには開口しない有底の
活物質充填室2,4を形成することもできる。この場
合、金属電極板7,8は、それら活物質充填室2,4の
底面に配置することができる。
【0032】図1に戻り、シート部材1は、工程(第
二シート部材3も同様:工程、以下、カッコ内は第二
シート部材3の対応符号である)に示すように、第一シ
ート面1a(3a)と反対側のシート面である第二シー
ト面1b(3b)において、活物質充填室2(4)の開
口が、第一金属電極板7(第二金属電極板8)により塞
がれる。図4は、これを平面視状態にて表したものであ
る。貫通形態の活物質充填室2(4)は、そのままでは
底を有さないので、電極活物質5(6)を収容できな
い。そこで、第二シート面1b(3b)側の開口を金属
電極板7(8)で塞ぐことにより底を形成でき、電極活
物質5(6)の収容を問題なく行うことができる。本実
施形態において金属電極板7,8は、いずれも厚さ30
〜50μm程度のCu箔を採用している。
【0033】金属電極板7(8)は、第二シート面1b
(3b)において活物質充填室2(4)の開口周縁部に
貼り付けることができる。打抜後のシート部材1(3)
の第二シート面1b(3b)に金属電極板7(8)を貼
り付けるのみで、活物質充填室2(4)の開口を簡単に
塞ぐことができる。具体的には、図10に示すように、
金属電極板7(8)は、シート部材1(3)の第二シー
ト面1b(3b)側に形成されたホットメルト型接着剤
層13を介して、熱接着する方法が簡便であり、かつ貼
り付けを確実に行うことができる。本実施形態では、図
示しないヒータを有したパンチ30により、金属電極板
7(8)をシート部材1(3)に押し付けながら加熱す
ることにより、圧着形態にて貼り付けを行っている。
【0034】なお、第一シート部材1及び/又は第二シ
ート部材3において、第二シート面1b,3b上に、活
物質充填室2,4の開口を塞ぐ金属電極板7,8を配置
する際は、以下のような工程を採用することができる。
すなわち、図1の工程及び図14に示すように、複数
の位置決め窓16が形成された位置決めマスク部材17
を、シート部材1(3)の第二シート面1b(3b)上
に、各位置決め窓16が各活物質充填室2(4)に対応
して位置するように重ね合わせ、その状態で各位置決め
窓16内に金属電極板7(8)を配置する。このように
すると、金属電極板7(8)を、シート部材1(3)に
対する貼り付け位置に、正確かつ迅速に配置することが
できる。この場合、シート部材1(3)は、シート位置
決め貫通部21に位置決めピン23を挿通して位置決め
されていることから、位置決めマスク部材17にマスク
位置決め貫通部17aを形成しておき、該マスク位置決
め貫通部17aとシート位置決め貫通部21とに位置決
めピン23を挿入することにより、位置決めマスク部材
17をシート部材1(3)に正確かつ簡単に位置決め積
層することができる。
【0035】圧着による金属電極板7の貼り付けは、図
1の工程に示すように、第一シート部材1を、第二シ
ート面1bが上となるように配置して行うと容易であ
る。この場合、活物質充填室2に第一電極活物質5を充
填する工程は、工程に示すように、金属電極板7を貼
り付けた後、第一シート部材1の上下を反転させ、第一
の金属電極板7を活物質充填室2の底として用いつつ、
第一シート面1a側の開口から活物質充填室2に第一電
極活物質5(本実施形態では厚さ4〜6μm程度のリチ
ウム金属板)を充填するようにして行うことができる。
シート反転を行うことで、金属電極板7の貼り付けと第
一電極活物質5の充填とを、いずれも簡単活確実に行う
ことができる。図5は、第一電極活物質5を充填した状
態の第一シート部材1の第一シート面1a側を平面視し
た状態を示している。
【0036】上記のように第一電極活物質5を第一シー
ト部材1の活物質充填室2に充填した後、工程に示す
ように、該活物質充填室2の第一シート面1a側の開口
周縁部にセパレータ9を貼り付ける。セパレータ9は、
電池反応のイオン通過を許容する厚さに形成された、例
えばポリエチレンあるいはポリプロピレン等の樹脂にて
構成され、厚さは20〜30μm程度である。このセパ
レータ9も、第一シート面1a(3a)において活物質
充填室2(4)の開口周縁部に貼り付けることができ
る。その具体的な貼り付け方法は、図10と同様に、第
一及び第二のシート部材1,3の少なくともいずれかに
対し、第一シート面1a(3a)側に形成されたホット
メルト型接着剤層13を介してセパレータ9を熱接着す
る工程を例示できる。セパレータ9を熱接着するのは、
シート部材1,3の一方のみとしても、双方としてもい
ずれでもよいが、本実施形態では、第一シート部材1に
熱接着している。このセパレータ9の接着も、図1の工
程に示すように、セパレータ位置決めマスク19を用
いて行うと便利である。セパレータ位置決めマスク19
には、マスク位置決め貫通部19aが形成され、ここに
位置決めピン23を挿入することにより、シート部材1
にセパレータ位置決めマスク19を正確かつ簡単に位置
決め積層することができる。そして、セパレータ9は位
置決め窓18内に配置される。
【0037】なお、図15に示すように、シート部材1
の活物質充填室2の第一シート面1a側の開口をセパレ
ータ9で塞いでおき、これを底として用いて電極活物質
5を充填した後、第二シート面1b側の開口を金属電極
板7で塞ぐ工程を採用することも可能である。しかし、
セパレータ9と比較すれば金属電極板7のほうが剛性が
高いので、図1の工程のほうが、電極活物質5を充填
した後のハンドリングが容易である利点がある。
【0038】次に、図1に戻り、工程に示すように、
第一シート部材1の活物質充填室2に対応する位置にお
いて、セパレータ9上に第二電極活物質6を配置する。
その後、工程に示すように、該配置された第二電極活
物質6が第二シート部材3の活物質充填室4内に収容さ
れるように、該第二シート部材3をセパレータ9上に重
ね合わせる。第二電極活物質6がハンドリング可能な剛
性を有しているものであれば、第二シート部材3を第一
シート部材1上に重ね合わせてから、第二電極活物質6
を活物質充填室4内に収容することも可能である。しか
し、第二電極活物質6がそのような剛性を有していない
場合、例えばペースト状のものである場合は、先に積層
した第二シート部材3の活物質充填室4内に第二電極活
物質6を擦り切り充填しようとすると、第二電極活物質
6が第二シート部材3の第二シート面3bに残留し、例
えば活物質充填室4の開口周縁に貼り付けられる金属電
極板8の密封状態が損なわれて活物質の漏れ出し等の問
題を生ずる可能性がある。そこで、上記のように、セパ
レータ9上に第二電極活物質6を先に配置しておき、そ
の後、第二電極活物質6が活物質充填室4内に収容され
るように、第二シート部材3をセパレータ9上に重ね合
わせるようにすれば、こうした不具合を生じにくくな
る。
【0039】本実施形態では、前述のように第二電極活
物質6がペースト状に形成されている。そこで、図1の
工程では、以下のような方法を採用している。すなわ
ち、複数のペースト充填窓14が形成された印刷マスク
部材15を、各ペースト充填窓14が第一シート部材1
の活物質充填室2に対応して位置するように、セパレー
タ9上に重ね合わせる。そして、その状態でペースト状
の第二電極活物質6をペースト充填窓14内にスキージ
48を用いて擦り切り充填した後、印刷マスク部材15
を取り外すことにより、該第二電極活物質6の塗布パタ
ーンを各セパレータ9上に形成する。この方法を用いる
と、複数の電池単位10における第二電極活物質6の塗
布パターンを、一種の印刷工程により一括して行うこと
ができるので、非常に能率的である。図6は、第二電極
活物質6の塗布パターンを形成後の第一シート部材1を
平面視状態にて示すものである。
【0040】なお、印刷マスク部材15にはマスク位置
決め貫通部15aが形成されており、マスク位置決め貫
通部15aとシート位置決め貫通部21とに位置決めピ
ン23を挿入することにより、印刷マスク部材15を第
一シート部材1に正確かつ簡単に位置決め積層すること
ができる。また、第二シート部材3は、第二シート面3
bに対し活物質充填室4の開口を塞ぐ形で第二の金属電
極板8を予め貼り付けたものを、セパレータ9上に重ね
合わせるようにすれば、より能率的である。また、第二
の金属電極板8をホットメルト型接着剤層により熱圧着
する工程が、第二電極活物質6の塗布された第二シート
部材3上で実施されないため、その熱影響が第二電極活
物質6に及ばない利点もある。
【0041】図7は、第二シート部材3の積層により得
られる積層シートアセンブリ11を平面視した様子を示
すものである。前述の通り、本実施形態では、図8に示
すように、各活物質充填室2,4の周囲に沿って、図1
3に示す工程により線状の封着部12を形成する。この
後、各電池単位10はカッター等により切断・分離され
るが、その切断に先立って、本実施形態では電池単位1
0にいくつかの電気的処理が実施される。
【0042】そして、電気的処理を、電池単位10を非
分離状態で行うために、第一シート部材1及び第二シー
ト部材3には、次のような工夫が施されている。すなわ
ち、図4及び図7に示すように、第一シート部材1及び
第二シート部材3の活物質充填室2,4に隣接する位置
には、電極リード取出貫通部24,24が形成されてい
る。第一シート部材1及び第二シート部材3の各電極リ
ード取出貫通部24,24は、第一シート部材1及び第
二シート部材3を積層したとき互いに重なり合う位置関
係にて形成されている。一方、図16に示すように、第
一及び第二の金属電極板7,8の外縁からは、第一及び
第二の電極リード部7a,8aが延出して形成されてい
る。そして、図7に示すように、これら第一及び第二の
電極リード部7a,8aが、シート面内方向に互いにず
れた位置関係にて、電極リード取出貫通部24内に露出
している。
【0043】図18に示すように、電極リード取出貫通
部24内に露出した第一及び第二の電極リード部7a,
8aには、それぞれ各電池単位10の種々の電気的処理
を行うための処理用端子(測定用端子)51,52を接
触させることができる。これら電極リード部7a,8a
は、シート面内方向に互いにずれた位置関係にて配置さ
れているから、2つの処理用端子51,52を、積層シ
ートアセンブリ11の同じ側、具体的には上面側にて電
極リード部7a,8aに当接させることができ、端子の
セッティングが非常に容易である。そして、積層シート
アセンブリ11の上面側にて、処理用端子51,52を
順次移動させながら、各電池単位10の電気的処理を次
々と能率的に行うことができる。また、複数組の処理用
端子51,52を、複数の電池単位10の電極リード部
7a,8aに同時に当接させ、それら電池単位10に対
する電気的処理を一括して行うこともできる。
【0044】図19に示すように、処理用端子51,5
2を用いて行う電気的処理は、例えば各電池単位10の
検査測定である。検査測定項目は、例えば初期電流密
度、初期起電力、内部抵抗などである。すなわち、処理
用端子51,52を検査対象となる電池単位10の電極
リード部7a,8aに接続し、切り替えスイッチ53を
検査用測定装置53側に倒す。検査用測定装置53は、
例えば測定用電源と信号発生回路、起電力測定のための
標準電池を組み込んだポテンシオスタットや、内部抵抗
測定のための標準抵抗を組み込んだブリッジ回路などの
種々の測定用回路、測定結果解析用のコンピュータ、表
示モニタ及びプリンタなどの出力部を備えたものであ
り、上記の測定を系統的に行うとともに、その結果を順
次出力することができる。
【0045】また、上記電気的処理は放電処理とするこ
ともできる。この場合、切り替えスイッチ53を負荷抵
抗30側に倒す。すると、電池単位10の正極と負極
は、この負荷抵抗30を介して短絡され、放電する。放
電を所定時間継続させたら、スイッチ53の操作により
負荷抵抗30を切り離す。これにより、電池単位10は
内部電池反応の進行が安定化し、初期電流を安定化させ
ることができる。
【0046】なお、本実施形態では、第一シート部材1
及び第二シート部材3の両方に、電極リード取出貫通部
24,24が互いに重なり合うように形成されている。
従って、図17に示すように、第一及び第二の電極リー
ド部7a’,8a’が平面的に重なり合って配置されて
いても、2つの処理用端子を、第一シート部材1及び第
二シート部材3の各第二主表面1b,3b側に振り分け
て配置すれば、それぞれ第一及び第二の電極リード部7
a’,8a’に接触させることができる。ただし、図1
6のように平面的にずれた位置関係で第一及び第二の電
極リード部7a,8aを配置することで、処理用端子の
接続がより容易となることはいうまでもない。この場合
は、2つの処理用端子を、第一シート部材及び第二シー
ト部材のいずれか一方の第二主表面側に配置することが
可能となる。また、第一シート部材1及び第二シート部
材3の両方に電極リード取出貫通部24,24を形成す
ると、図11に示すように、分離後の電池単位10にお
いて、第一及び第二の電極リード部7a,8aが、シー
ト部材に基づく2つの活物質ケース1c,3cの双方に
対し、その縁から延出する形態となる。その結果、第一
及び第二の電極リード部7a,8aに最終的な電極端子
を取り付けて電池アセンブリを製造する際に、第一及び
第二の電極リード部7a,8aの背後に回りこむシート
部材部分が生じなくなるので、組立て工程が容易とな
る。
【0047】上記のような電気的処理工程が終了すれ
ば、図13の工程に示すように積層シートアセンブリ
11を切断・分離して、図11に示す電池単位10と
し、図12に示すように、その電池単位10の外側を、
モールドシート33,34で覆い、それらの外縁部を封
着部35により封着して、電池100が得られる。な
お、モールドシート33,34を有さない、図11の状
態の電池単位10を電池製品とすることもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電池の製造方法の一実施形態を、断面
表示にて示す工程説明図。
【図2】図1の主要工程を、平面視にて示す第一の工程
説明図。
【図3】同じく第二の工程説明図。
【図4】同じく第三の工程説明図。
【図5】同じく第四の工程説明図。
【図6】同じく第五の工程説明図。
【図7】同じく第六の工程説明図。
【図8】同じく第七の工程説明図。
【図9】シート部材の断面構造の一例を示す図。
【図10】ホットメルト型接着剤により金属電極板の接
着工程を示す断面図。
【図11】図1に続く工程説明図。
【図12】図11に続く工程説明図。
【図13】封着工程の一例を示す説明図。
【図14】位置決めマスク部材の使用方法を示す斜視
図。
【図15】電極活物質充填工程の変形例を示す断面図。
【図16】電極リード部の第一の配置形態を示す斜視
図。
【図17】同じく第二の配置形態を示す斜視図。
【図18】処理用端子の接続形態を説明する斜視図。
【図19】処理用端子を用いた電気的処理の実施回路を
説明する図。
【図20】活物質充填室の形成態様の変形例を示す断面
図。
【符号の説明】
1,3 シート部材 1a,3a 第一シート面 1c,3c 電極活物質ケース 2,4 活物質充填室 5 第一電極活物質 6 第二電極活物質 7,8 金属電極板 7a,8a,7a’,8a’ 電極リード部 9 セパレータ 10 電池単位 11 積層シートアセンブリ 12 封着部 24 電極リード取出貫通部 51,52 処理用端子(測定用端子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 富雄 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 Fターム(参考) 5H024 AA03 AA12 BB04 BB06 BB07 BB08 BB13 BB14 BB16 BB17 BB18 CC11 DD01 DD03 DD09 DD11 FF15 FF19 HH15 5H050 AA19 BA06 CA05 CB12 FA02 GA04 GA07 GA08 GA18 GA20 GA26 GA27 GA28 HA12

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第一シート面(1a,3a)
    に開口する活物質充填室(2,4)を形成した2枚の高
    分子材料からなるシート部材(1,3)を用意し、それ
    らの一方を第一電極活物質(5)を充填するための第一
    シート部材(1)とし、他方を前記第一電極活物質と異
    なる第二電極活物質(6)を充填するための第二シート
    部材(3)として、それらシート部材(1,3)を、各
    活物質充填室(2,4)が互いに重なり合い、かつ前記
    第一シート面(1a,3a)同士が対向するように積層
    し、各活物質充填室(2,4)に第一電極活物質(5)
    及び第二電極活物質(6)をそれぞれ充填し、前記第一
    シート面(1a,3a)と反対側にて該第一電極活物質
    (5)及び第二電極活物質(6)とにそれぞれ接する第
    一及び第二の金属電極板(7,8)を配置し、両シート
    部材(1,3)の前記第一シート面(1a,3a)の間
    に、前記第一電極活物質(5)及び第二電極活物質
    (6)とを互いに分離するシート状のセパレータ(9)
    を配置することにより、前記第一シート部材(1)と前
    記第二シート部材(3)とを第一電極活物質ケース(1
    c)及び第二電極活物質ケース(3c)として、前記第
    一の金属電極板(7)、前記第一電極活物質(5)、前
    記セパレータ(9)、前記第二電極活物質(6)及び前
    記第二の金属電極板(8)がこの順序で積層された電池
    単位(10)が形成された積層シートアセンブリ(1
    1)を製造する積層シートアセンブリ製造工程と、 前記電池単位(10)の互いに重なり合う活物質充填室
    (2,4)の周囲に沿って、前記第一シート部材(1)
    と前記第二シート部材(3)とを直接結合した封着部
    (12)を形成する封着工程と、 を含むことを特徴とする電池の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記封着部(12)の形成を、前記第一
    シート部材(1)と前記第二シート部材(3)とをなす
    高分子材料部の溶着により行う請求項1記載の電池の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記溶着を超音波溶着により行う請求項
    2記載の電池の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第一シート部材(1)及び前記第二
    シート部材(3)は、前記活物質充填室(2,4)がシ
    ート面内方向にそれぞれ複数配列形成されたものであ
    り、前記積層シートアセンブリ(11)は前記電池単位
    (10)が前記シート面内方向に複数配列形成されたも
    のとされ、 前記電池単位(10)を、前記第一シート部材(1)及
    び前記第二シート部材(3)の切断により分離するとと
    もに、 その分離工程の前もしくは後において、個々の電池単位
    の互いに重なり合う活物質充填室の周囲に沿って、第一
    シート部材と第二シート部材とを直接結合した封着部を
    形成する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電池
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第一シート部材(1)及び前記第二
    シート部材(3)には、前記活物質充填室(2,4)を
    縦横複数個ずつのマトリックス状に形成する請求項4記
    載の電池の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第一シート部材(1)と前記第二シ
    ート部材(3)とは、前記活物質充填室(2,4)がそ
    れぞれシート厚さ方向に貫通する形で形成され、前記第
    一シート面(1a,3a)と反対側のシート面である第
    二シート面(1b,3b)において、各シート部材
    (1,3)の活物質充填室(2,4)の開口が前記第一
    及び第二の金属電極板(7,8)により塞がれる請求項
    1ないし5のいずれか1項に記載の電池の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記金属電極板(7,8)は、前記第二
    シート面(1b,3b)において前記活物質充填室
    (2,4)の開口周縁部に貼り付けられている請求項6
    記載の電池の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記金属電極板(7,8)は、前記第二
    シート面(1b,3b)側に形成されたホットメルト型
    接着剤層(13)を介して熱接着される請求項7記載の
    電池の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記セパレータ(9)は、前記第一シー
    ト面(1a,3a)において前記活物質充填室(2,
    4)の開口周縁部に貼り付けられている請求項1ないし
    8のいずれか1項に記載の電池の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記セパレータ(9)は、前記第一及
    び第二のシート部材(1,3)の少なくともいずれかに
    対し、前記第一シート面(1a,3a)側に形成された
    ホットメルト型接着剤層(13)を介して熱接着される
    請求項9に記載の電池の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第一シート部材(1)を、前記第
    二シート面(1b)が上となるように配置し、その状態
    で前記活物質充填室(2)の開口を塞ぐように、前記第
    二シート面(1b)に前記第一の金属電極板(7)を貼
    り付けた後、該第一シート部材(1)の上下を反転さ
    せ、前記第一の金属電極板(7)を前記活物質充填室
    (2)の底として用いつつ、前記第一シート面(1a)
    側の開口から前記活物質充填室(2)に前記第一電極活
    物質(5)を充填する請求項5ないし10のいずれか1
    項に記載の電池の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第一電極活物質(5)を前記第一
    シート部材(1)の前記活物質充填室(2)に充填後、
    該活物質充填室(2)の前記第一シート面(1a)側の
    開口周縁部に前記セパレータ(9)を貼り付ける請求項
    11記載の電池の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第一シート部材(1)の前記活物
    質充填室(2)に対応する位置において、前記セパレー
    タ(9)上に前記第二電極活物質(6)を配置し、その
    後、該配置された第二電極活物質(6)が前記第二シー
    ト部材(3)の前記活物質充填室(4)内に収容される
    ように、該第二シート部材(3)を前記セパレータ
    (9)上に重ね合わせる請求項12記載の電池の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記第二電極活物質(6)がペースト
    状に形成され、複数のペースト充填窓(14)が形成さ
    れた印刷マスク部材(15)を、各ペースト充填窓(1
    4)が前記第一シート部材(1)の前記活物質充填室
    (2)に対応して位置するように、前記セパレータ
    (9)上に重ね合わせ、その状態でペースト状の前記第
    二電極活物質(6)を前記ペースト充填窓(14)内に
    擦り切り充填した後、前記印刷マスク部材(15)を取
    り外すことにより、該第二電極活物質(6)の塗布パタ
    ーンを前記各セパレータ(9)上に形成する請求項13
    記載の電池の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第二シート部材(3)は、前記第
    二シート面(3b)に対し前記活物質充填室(4)の開
    口を塞ぐ形で前記第二の金属電極板(8)を予め貼り付
    けたものが、前記セパレータ(9)上に重ね合わされる
    請求項13又は14に記載の電池の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記第一シート部材(1)及び前記第
    二シート部材(3)の少なくともいずれかにおいて、前
    記第二シート面(1b,3b)上に前記活物質充填室
    (2,4)の開口を塞ぐ前記金属電極板(7,8)を配
    置する際に、複数の位置決め窓(16)が形成された位
    置決めマスク部材(17)を、前記シート部材(1,
    3)の前記第二シート面(1b,3b)上に、各位置決
    め窓(16)が前記各活物質充填室(2,4)に対応し
    て位置するように重ね合わせ、その状態で各位置決め窓
    (16)内に前記金属電極板(7,8)を配置する請求
    項6ないし15のいずれか1項に記載の電池の製造方
    法。
  17. 【請求項17】 前記第一シート部材(1)及び/又は
    前記第二シート部材(3)とは、該シート部材(1,
    3)に一体的に取り付けられた位置決め部材(20)に
    シート位置決め貫通部(21)が形成されてなり、それ
    らシート位置決め貫通部(21)に位置決めピン(2
    3)を挿通することにより、それら第一シート部材
    (1)と第二シート部材(3)とを前記活物質充填室
    (2,4)が互いに重なり合うように位置決め積層する
    請求項1ないし16のいずれか1項に記載の電池の製造
    方法。
  18. 【請求項18】 前記位置決め部材(20)は、前記第
    一シート部材(1)と前記第二シート部材(3)とを外
    周縁部に沿って支持する枠部材(20)であり、前記シ
    ート位置決め貫通部(21)はこの枠部材(20)に形
    成された貫通孔もしくは切欠である請求項17記載の電
    池の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記第一シート部材(1)と前記第二
    シート部材(3)とが四辺形状に形成され、前記枠部材
    (20)は、それらシート部材(1,3)の少なくとも
    互いに対向する2辺に設けられるものである請求項18
    記載の電池の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記枠部材(20)は、前記第一シー
    ト部材(1)及び前記第二シート部材(3)の4辺全て
    に設けられ、それらシート部材(1,3)を展張状態に
    て支持するものである請求項19記載の電池の製造方
    法。
  21. 【請求項21】 前記第一シート部材(1)及び/又は
    前記第二シート部材(3)とは、該シート部材(1,
    3)にシート位置決め貫通部が形成されてなり、それら
    シート位置決め貫通部に位置決めピン(23)を挿通す
    ることにより、それら第一シート部材(1)と第二シー
    ト部材(3)とを前記活物質充填室(2,4)が互いに
    重なり合うように位置決め積層する請求項1ないし16
    のいずれか1項に記載の電池の製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項14において、前記印刷マスク
    部材(15)にマスク位置決め貫通部(15a)を形成
    し、該マスク位置決め貫通部(15a)と前記シート位
    置決め貫通部(21)とに前記位置決めピン(23)を
    挿入することにより、前記印刷マスク部材(15)を前
    記第一シート部材(1)又は前記第二シート部材(3)
    に位置決め積層する請求項17ないし21のいずれか1
    項に記載の電池の製造方法。
  23. 【請求項23】 請求項16において、前記位置決めマ
    スク部材(17)にマスク位置決め貫通部(17a)を
    形成し、該マスク位置決め貫通部(17a)と前記シー
    ト位置決め貫通部(21)とに前記位置決めピン(2
    3)を挿入することにより、前記位置決めマスク部材
    (17)を前記第一シート部材(1)又は前記第二シー
    ト部材(3)に位置決め積層する請求項17ないし22
    のいずれか1項に記載の電池の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記第一シート部材(1)及び前記第
    二シート部材(3)の少なくともいずれかの前記活物質
    充填室(2,4)に隣接する位置に電極リード取出貫通
    部(24)が形成され、前記第一及び第二の金属電極板
    (7,8)の外縁から延出する第一及び第二の電極リー
    ド部(7a,7a’,8a,8a’)を、シート面内方
    向に互いにずれた位置関係にて、前記電極リード取出貫
    通部(24)内に露出させる請求項1ないし23のいず
    れか1項に記載の電池の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記第一シート部材(1)及び前記第
    二シート部材(3)の前記活物質充填室(2,4)に隣
    接する位置にそれぞれ電極リード取出貫通部(24,2
    4)が、前記第一シート部材(1)及び前記第二シート
    部材(3)を積層したとき互いに重なり合う位置関係に
    て形成され、前記第一及び第二の金属電極板(7,8)
    の外縁から延出する第一及び第二の電極リード部(7
    a,8a)を、前記電極リード取出貫通部(24)内に
    露出させる請求項1ないし24のいずれか1項に記載の
    電池の製造方法。
  26. 【請求項26】 高分子材料からなるシート部材(1,
    3)に複数の活物質充填室(2,4)を形成し、それら
    活物質充填室(2,4)に電極活物質(5,6)を充填
    するとともに、各活物質充填室(2,4)に対応する位
    置に、前記電極活物質(5,6)と接する電池正極及び
    負極となる第一及び第二の金属電極板(7,8)を、異
    なる活物質充填室(2,4)に対応するもの同士が互い
    に絶縁された形でシート面に沿って配置することによ
    り、前記シート部材(1,3)を電極活物質ケースとし
    て、前記第一及び第二の金属電極板(7,8)と前記電
    極活物質(5,6)とが積層された電池単位(10)
    が、前記シート面内方向に複数配列形成された積層シー
    トアセンブリ(11)を製造する積層シートアセンブリ
    製造工程と前記電池単位(10)を、前記シート部材
    (1,3)の切断により分離する分離工程とを含み、 前記シート部材(1,3)の前記活物質充填室(2,
    4)に隣接する位置に電極リード取出貫通部(24)を
    形成し、前記第一及び第二の金属電極板(7,8)の外
    縁から延出する第一及び第二の電極リード部(7a,7
    a’,8a,8a’)を該電極リード取出貫通部(2
    4)内に露出させることを特徴とする電池の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記第一及び第二の金属電極板(7,
    8)の外縁から延出する第一及び第二の電極リード部
    (7a,8a)を、シート面内方向に互いにずれた位置
    関係にて、前記電極リード取出貫通部(24)内に露出
    させる請求項26に記載の電池の製造方法。
  28. 【請求項28】 前記電極リード取出貫通部(24)内
    に露出させた前記第一及び第二の電極リード部(7a,
    8a)に測定用端子(51,52)を接触させることに
    より、前記各電池単位(10)の検査測定を前記分離工
    程に先立って行う請求項24ないし27のいずれか1項
    に記載の電池の製造方法。
  29. 【請求項29】 負荷抵抗(30)を介して前記第一及
    び第二の電極リード部(7a,8a)を短絡させること
    により、前記各電池単位(10)の初期電流安定化のた
    めの一時的な放電処理を前記分離工程に先立って行う請
    求項24ないし28のいずれか1項に記載の電池の製造
    方法。
  30. 【請求項30】 負極活物質(5)としてリチウム金属
    を使用し、正極活物質(6)としてMnOを使用する
    ことにより、前記電池単位(10)をリチウム一次電池
    として構成する請求項1ないし29のいずれか1項に記
    載の電池の製造方法。
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