JP2004047271A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

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野呂 浩史
Koji Yamashita
山下 浩司
Jun Kumagai
熊谷 潤
Kenichi Fukuda
福田 健一
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Abstract

【課題】放電灯ランプ点灯時に同放電灯ランプ内のステムの振動を抑制し、同放電灯ランプからの騒音を低減することができる放電灯点灯装置を提供することにある。
【解決手段】直流電源回路部2から放電灯ランプ4に矩形波交流電力を供給するインバータ回路部3を具備し、イグナイタ回路部22にて始動時に高電圧を放電灯ランプ4に印加して同放電灯ランプ4を始動させるようにした放電灯点灯装置において、上記イグナイタ回路部22には放電灯ランプ4と直列に接続されたインダクタ部を持つパルストランス16が含まれており、このインダクタ部のインダクタ値が、放電灯ランプ4の定格点灯時に同放電灯ランプ4の始動時より小さくなる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電灯点灯装置に関し、具体的には、水銀灯やメタルハライドランプのように始動時に高電圧を印加する必要のある高圧放電灯を点灯するための放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高圧放電灯を点灯するための放電灯点灯装置としては、従来、銅鉄安定器が主流であった。しかし、近年安定器の軽量化・小型化・高機能化を目的とした多くの電子部品を用いた電子バラストなるものが主流となりつつある。この電子バラストについて、以下、簡単に説明する。
【0003】
図11に電子バラストのブロック図を示す。この図11に示すごとく、交流電源1に整流回路を含む直流電源回路部2が接続されており、この出力端に放電灯ランプ4への供給電力を調整・制御できるインバータ回路部3が接続されており、この出力端に放電灯ランプ4が接続されている。
【0004】
次に、電子バラストの具体的な回路の一例を図12に示す。この図12に示すごとく、直流電源回路部2は整流回路5と、インダクタンス23とスイッチング素子24とダイオード25とコンデンサ6のチョッパ回路と、その制御回路26とからなり、交流電源1の交流電圧を所望の直流電圧に変換する機能を有する。インバータ回路部3は、降圧チョッパ回路部20と極性反転回路部21とイグナイタ回路部22と制御回路11とからなっている。上記降圧チョッパ回路部20はスイッチング素子7とダイオード8とインダクタンス9とコンデンサ10とからなり、7,8,9により降圧チョッパ回路を構成している。ここで、降圧チョッパ回路の動作については、一般的な技術であるので省略する。
【0005】
次に、極性反転回路部21は、スイッチング素子12〜15からなり、フルブリッジ回路を構成している。この極性反転回路部21は、各スイッチング素子12〜15が制御回路11により、図13に示すような動作を行ない、放電灯に矩形波交流電力を供給している。
【0006】
次に、イグナイタ回路部22は、パルストランス16とコンデンサ17とスイッチング素子18(例えば、サイダックのような電圧応答素子)と抵抗19とからなっている。
【0007】
このイグナイタ回路部22の動作について、図14を用いて簡単に説明する。上記極性反転回路部21より生成された図14の(a)に示すごとき矩形波電圧を受け、抵抗19とコンデンサ17の時定数により、コンデンサ17の電圧は、図14の(b)に示すように徐々に充電されていく。コンデンサ17の電圧がスイッチング素子18のブレークオーバー電圧Vboに達すると、スイッチング素子18はONし、コンデンサ17に蓄積された電荷をコンデンサ17−スイッチング素子18−パルストランス16の一次巻線N1を介して放電させる。この時、パルストランスN1に発生したパルス電圧が昇圧され、パルストランス16の二次巻線N2に高圧パルス電圧(数kV)を発生させる。そして、この高圧パルス電圧により放電灯ランプ4が放電を開始し点灯状態に移行する。また、制御回路11は放電灯ランプ4のランプ電圧Vla(電流、電力でもよい)を検出し、ランプ電圧に応じてスイッチング素子7のON/OFF制御を行ない、ランプに供給する電力を調整している。
【0008】
上述のような放電灯点灯装置において、図15に示すような高圧放電灯を点灯させた場合、次のような問題が生じてくる。図15中に示すステム27が、矩形波点灯方式特有の極性反転時の電流の傾き及びオーバーシュートにより、図15中に示すように振動して、ランプからの騒音が大きくなってしまうのである。極性反転時通常、スイッチング素子12〜15が全OFF状態となり、その区間ではコンデンサ10とパルストランス16の二次巻線N2によるインダクタL2によって決まる電流がスイッチング素子12〜15の内蔵ダイオードを介してランプに流れている。図16に示すような、この極性反転時のランプ電流の傾き及びオーバーシュートによって、図15のランプのステム27が振動してしまう。実機検証の結果、この電流の傾きがゆるいほど、また、オーバーシュートが大きいほど、ランプからの騒音が大きくなることが分かっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この電流の傾きを決める、コンデンサ10とインダクタL2の定数は、始動時に必要とする高圧パルス電圧の条件によって決まっており、この電流の傾きを変えたり、オーバーシュートを低減することは容易ではないものであった。
【0010】
本発明は、上述の事実に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、放電灯ランプ点灯時に同放電灯ランプ内のステムの振動を抑制し、同放電灯ランプからの騒音を低減することができる放電灯点灯装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る放電灯点灯装置は、直流電源回路部2から放電灯ランプ4に矩形波交流電力を供給するインバータ回路部3を具備し、イグナイタ回路部22にて始動時に高電圧を放電灯ランプ4に印加して同放電灯ランプ4を始動させるようにした放電灯点灯装置において、上記イグナイタ回路部22には放電灯ランプ4と直列に接続されたインダクタ部を持つパルストランス16が含まれており、このインダクタ部のインダクタ値が、放電灯ランプ4の定格点灯時に同放電灯ランプ4の始動時より小さくなることを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項2に係る放電灯点灯装置は、上記インダクタ部が、上記放電灯ランプ4の定格点灯時に飽和することを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項3に係る放電灯点灯装置は、上記パルストランス16には少なくとも2つ以上のコア28があり、このコア28間のギャップ部29の長さが、放電灯ランプ4の定格点灯時に同放電灯ランプ4の始動時より大きくなることを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項4に係る放電灯点灯装置は、上記コア28間のギャップ部29に高温時に膨張する膨張素材を設けたことを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項5に係る放電灯点灯装置は、上記イグナイタ回路部22が、高圧パルス印加方式であることを特徴とする。
【0016】
本発明の請求項6に係る放電灯点灯装置は、上記イグナイタ回路部22が、共振昇圧方式であることを特徴とする。
【0017】
本発明の請求項7に係る放電灯点灯装置は、上記インバータ回路部3が、降圧チョッパ回路部20とフルブリッジ構成の極性反転回路部21とから構成されたことを特徴とする。
【0018】
本発明の請求項8に係る放電灯点灯装置は、上記インバータ回路部3が、フルブリッジ回路部42で構成されたことを特徴とする。
【0019】
本発明の請求項9に係る放電灯点灯装置は、上記インバータ回路部3が、ハーフブリッジ回路部51で構成されたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて詳しく説明する。
【0021】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る放電灯点灯装置である電子バラストの回路図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る放電灯点灯装置において、パルストランスを用いた時の、ランプ点灯時のランプ電流及びランプ電圧波形である。
【0022】
図1に示すごとく、直流電源回路部2は整流回路5と、インダクタンス23とスイッチング素子24とダイオード25とコンデンサ6のチョッパ回路と、その制御回路26とからなり、交流電源1の交流電圧を所望の直流電圧に変換する機能を有する。インバータ回路部3は、降圧チョッパ回路部20と極性反転回路部21とイグナイタ回路部22と制御回路11とからなっている。上記降圧チョッパ回路部20はスイッチング素子7とダイオード8とインダクタンス9とコンデンサ10とからなり、7,8,9により降圧チョッパ回路を構成している。そして、極性反転回路部21は、スイッチング素子12〜15からなっている。次に、同図1に示すごとく、イグナイタ回路部22は、パルストランス16とコンデンサ17とスイッチング素子18(例えば、サイダックのような電圧応答素子)と抵抗19とからなっている。このようにして、直流電源回路部2から放電灯ランプ4に矩形波交流電力を供給するインバータ回路部3を具備し、イグナイタ回路部22にて始動時に高電圧を放電灯ランプ4に印加して同放電灯ランプ4を始動させるようにしているものである。
【0023】
そして、本実施形態は、パルストランス16の二次巻線N2のインダクタL2が始動時の高圧パルス発生時には通常の値を維持し、放電灯ランプ4の点灯時のランプ定格電流が流れると、磁気飽和するように設計したものである。以下、本実施形態の詳細について述べる。
【0024】
上述したように図2は、本実施形態のパルストランス16を用いた時の、放電灯ランプ4の点灯時で放電灯ランプ4の電流及び放電灯ランプ4の電圧波形を示したものである。従来の図16と比較して分かるように、放電灯ランプ4の点灯時にパルストランス16の二次巻線N2のインダクタL2が飽和している為、放電灯ランプ4の電流の極性反転時の傾きが急になっている。
【0025】
以上により、放電灯ランプ4の点灯時のステムの振動を抑制することができ、同放電灯ランプ4の点灯時のランプ騒音を低減することができるものである。
【0026】
(第2の実施形態)
本実施形態は、基本的な構成として第1の実施形態と同様なものを有しているが、異なる部分を説明する。
【0027】
図3は、本発明の第2の実施形態に係る放電灯点灯装置の要部のみを示した概略図である。本実施形態は、パルストランス16のコア28間のギャップ部29の長さが始動時の高圧パルス発生時に比べて、放電灯ランプ4の点灯時に大きくなるようにしたものである。以下、本実施形態の詳細について述べる。
【0028】
上述した図3は、パルストランス16のコア28の部分のみを抜粋した図である。通常、パルストランス16などの巻線部品は、EEやEIと言った2つのコア28から形成されている。また、巻線部品に電流が流れた際に、磁気飽和が起こらないようにコア28間に図3のようなギャップ部29を設けている。本実施形態に用いるパルストランス16にはコア28間のギャップ部29に高温時に膨張する膨張素材を設けている。これにより、通常始動時の高圧パルス発生時にはパルストランス16の温度が低い為、所望の高圧パルスを発生することができる。一方、放電灯ランプ4が点灯し始めると、パルストランス16は自己発熱及び、安定器全体の温度上昇により、高温状態に移行する。この結果、パルストランス16が高温になると、ギャップ部29の素材が膨張してコア28間のギャップを押し広げて、パルストランス16の二次巻線N2のインダクタL2を減少させ、第1の実施形態と同様に、放電灯ランプ4電流の極性反転時の傾きを調整することができる。
【0029】
以上により、放電灯ランプ4の点灯時のステムの振動を抑制することができ、放電灯ランプ4の点灯時でのランプ騒音を低減することができる。また、本実施形態においては、放電灯ランプ4の再始動時の際には、パルストランス16も高温であるため、高圧パルスが発生せず、放電灯ランプ4の高温時に無駄な高圧パルスを印加しないので、再始動時間の短縮や放電灯ランプ4や安定器へのストレスの低減と言った効果も得られる。
【0030】
(第3の実施形態)
図4は、本発明の第3の実施形態に係る放電灯点灯装置である電子バラストの回路図である。本実施形態は、上述した第1および第2の実施形態と後述する第4の実施形態の降圧チョッパ回路部20と極性反転回路部21を図中に示したようなフルブリッジ回路42にて構成しているものである。
【0031】
また、図5は、図4中のスイッチング素子43〜46のON/OFF動作及びランプ電流を示したものである。以下、この回路について説明する。スイッチング素子43と46、44と45はそれぞれ図5に示すように対になって高周波スイッチングを繰り返す。つまり、上述した図1の回路におけるスイッチング素子7、12〜15を代用したものである。また、スイッチング素子43と46が高周波スイッチングしているサイクルにおいては、OFF時インダクタンス9のエネルギーはダイオード48と49を介して電源に帰還される。
【0032】
また、スイッチング素子44と45が、高周波スイッチングしているサイクルにおいては、OFF時インダクタンス9のエネルギーはダイオード47と50を介して電源に帰還される。つまり、ダイオード47〜50は図2の回路におけるダイオード8を代用したものである。
【0033】
以上の動作により、第1および第2の実施形態と同様な矩形波交流電力をランプに与えることができ、第1および第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。本実施形態は、スイッチング素子43〜46に、例えば、FETのようなダイオード内蔵型の素子を用いれば、ダイオード47〜50はこのダイオードで兼用することができ、スイッチング素子とダイオードの使用数は4ヶと第1の実施形態の6ヶに対して減らすことができ、コストダウン、小型化という面で利点が出てくる。
【0034】
なお、図6は、図4中のスイッチング素子43〜46の図5とは別なON/OFF動作及びランプ電流を示したものであるが、このスイッチング素子43〜46の動作を図6のようにしても同様である。この場合の動作について以下説明する。
【0035】
スイッチング素子43は46がONの間、45は44がONの間それぞれ図6に示すように高周波スイッチングを繰り返す。つまり、図1の回路におけるスイッチング素子7、12〜15を代用したものである。また、スイッチング素子43が高周波スイッチングしているサイクルにおいては、OFF時インダクタンス9のエネルギーはスイッチング素子46とダイオード48を介して、ブリッジの下側のループ内で消費される。また、スイッチング素子45が高周波スイッチングしているサイクルにおいては、OFF時インダクタンス9のエネルギーはスイッチング素子44と50を介して、ブリッジの下側のループ内で消費される。つまり、ダイオード48、50は図1の回路におけるダイオード8を代用したものである。このスイッチングモードの場合は、ダイオード47、49としては、不要となる。
【0036】
(第4の実施形態)
図7は、本発明の第4の実施形態に係る放電灯点灯装置である電子バラストの回路図である。本実施形態は、第1の実施形態の降圧チョッパ回路部20と極性反転回路部21を図中に示したようなハーフブリッジ回路51にて構成したものである。また、図8は、図7中のスイッチング素子52,53のON/OFF動作及びランプ電流を示したものである。以下、この回路について説明する。スイッチング素子52、53はそれぞれ図8に示すような高周波スイッチングを繰り返す。つまり、図2の回路におけるスイッチング素子7、12〜15を代用したものである。また、スイッチング素子52が高周波スイッチングしているサイクルにおいては、OFF時インダクタンス9のエネルギーはダイオード55を介してコンデンサ6’に帰還される。また、スイッチング素子53が高周波スイッチングしているサイクルにおいては、OFF時インダクタンス9のエネルギーはダイオード54を介してコンデンサ6に帰還される。つまり、ダイオード54,55は図2の回路におけるダイオード8を代用したものである。以上の動作により、第1の実施形態と同様な交流電流をランプに与えることができ、第1の実施形態と同様の制御を行なうことができる。本実施形態は、スイッチング素子52,53に例えばFETのようなダイオード内蔵型の素子を用いれば、ダイオード54,55はこのダイオードで兼用することができ、スイッチング素子とダイオードの使用数は2ヶと第1の実施形態の6ヶに対して減らすことができ、コストダウン、小型化という面で利点が出てくる。
【0037】
(第5の実施形態)
図9は、本発明の第5の実施形態に係る放電灯点灯装置である電子バラストの回路図である。本実施形態は、第1の実施形態のイグナイタ回路部22を図9中に示したような共振昇圧方式としたものである。また、図10は、図9中のスイッチング素子12〜15のON/OFF動作及びランプ電圧を示したものである。以下、この回路について説明する。無負荷時においては、スイッチング素子12,15とスイッチング素子13,14がそれぞれ対になって、図10に示すような高周波スイッチングを繰り返す。この高周波スイッチングの周波数f1は100k〜200kHzであり、パルストランス16の一次巻線N1によるインダクタL1とコンデンサ17の共振周波数の近傍に設定される。つまり、パルストランス16の一次巻線N1によるインダクタL1とコンデンサ17にこれらの共振周波数と近似した高周波電圧を印可することにより、パルストランス16の一次巻線N1に高圧の共振電圧を発生させることができる。この一次巻線に発生した高電圧を二次巻線N2にて昇圧し、他の実施形態と同様に、放電灯ランプ4に高電圧を印可することができる。
【0038】
以上のような、イグナイタ回路部22として共振昇圧方式を用いた本実施形態においても、パルストランス16が放電灯ランプ4の点灯時に飽和もしくはインダクタ値が減少するようにすれば、第1ないし第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、この共振昇圧方式ではイグナイタ回路部22が高圧パルス印可方式に比べて、かなり簡素化できるので、コストダウン、小型化という面で利点が出てくるものである。
【0039】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係る放電灯点灯装置によると、直流電源回路部とインバータ回路部を具備した電子部品などのものを用いた放電灯点灯装置において、イグナイタ回路部内のパルストランスの放電灯ランプと直列に接続されたインダクタを放電灯ランプの始動時より定格点灯時に減少、飽和させることにより、放電灯ランプ点灯時に同放電灯ランプ内のステムの振動を抑制し、同放電灯ランプからの騒音を低減することができるものである。
【0040】
本発明の請求項2ないし請求項9に係る放電灯点灯装置によると、請求項1記載の場合に加えて、放電灯ランプ点灯時に同放電灯ランプ内のステムの振動をより一層確実に抑制し、同放電灯ランプからの騒音をより一層確実に低減することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る放電灯点灯装置である電子バラストの回路図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る放電灯点灯装置において、パルストランスを用いた時の、ランプ点灯時のランプ電流及びランプ電圧波形である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る放電灯点灯装置の要部のみを示した概略図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る放電灯点灯装置である電子バラストの回路図である。
【図5】図4中のスイッチング素子43〜46のON/OFF動作及びランプ電流を示したものである。
【図6】図4中のスイッチング素子43〜46の図5とは別なON/OFF動作及びランプ電流を示したものである。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る放電灯点灯装置である電子バラストの回路図である。
【図8】図7中のスイッチング素子52,53のON/OFF動作及びランプ電流を示したものである。
【図9】本発明の第5の実施形態に係る放電灯点灯装置である電子バラストの回路図である。
【図10】図9中のスイッチング素子12〜15のON/OFF動作及びランプ電圧を示したものである。
【図11】一従来例に係る放電灯点灯装置である電子バラストのブロック図である。
【図12】一従来例に係る放電灯点灯装置である電子バラストの回路図である。
【図13】図12中のスイッチング素子12〜15のON/OFF動作及びランプ電圧を示したものである。
【図14】一従来例に係る放電灯点灯装置において、イグナイタ回路部の動作を示した波形図である。
【図15】一従来例に係る放電灯点灯装置に用いられる高圧放電灯を示した概略図である。
【図16】一従来例に係る放電灯点灯装置において、パルストランスを用いた時の、ランプ点灯時のランプ電流及びランプ電圧波形である。
【符号の説明】
2  直流電源回路部
3  インバータ回路部
4  放電灯ランプ
16 パルストランス
20 降圧チョッパ回路部
21 極性反転回路部
22 イグナイタ回路部
28 コア
29 ギャップ部
42 フルブリッジ回路部
51 ハーフブリッジ回路部

Claims (9)

  1. 直流電源回路部から放電灯ランプに矩形波交流電力を供給するインバータ回路部を具備し、イグナイタ回路部にて始動時に高電圧を放電灯ランプに印加して同放電灯ランプを始動させるようにした放電灯点灯装置において、上記イグナイタ回路部には放電灯ランプと直列に接続されたインダクタ部を持つパルストランスが含まれており、このインダクタ部のインダクタ値が、放電灯ランプの定格点灯時に同放電灯ランプの始動時より小さくなることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 上記インダクタ部が、上記放電灯ランプの定格点灯時に飽和することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 上記パルストランスには少なくとも2つ以上のコアがあり、このコア間のギャップ部の長さが、放電灯ランプの定格点灯時に同放電灯ランプの始動時より大きくなることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 上記コア間のギャップ部に高温時に膨張する膨張素材を設けたことを特徴とする請求項3記載の放電灯点灯装置。
  5. 上記イグナイタ回路部が、高圧パルス印加方式であることを特徴とする請求項1ないし請求項4いずれか記載の放電灯点灯装置。
  6. 上記イグナイタ回路部が、共振昇圧方式であることを特徴とする請求項1ないし請求項4いずれか記載の放電灯点灯装置。
  7. 上記インバータ回路部が、降圧チョッパ回路部とフルブリッジ構成の極性反転回路部とから構成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項6いずれか記載の放電灯点灯装置。
  8. 上記インバータ回路部が、フルブリッジ回路部で構成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項6いずれか記載の放電灯点灯装置。
  9. 上記インバータ回路部が、ハーフブリッジ回路部で構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の放電灯点灯装置。
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