JP2004046585A - 分散型制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザ権限が最低位のオペレータでも、操作監視ウィンドウ画面からワンタッチでエンジニアリング領域の関連ビルダを開くことができる分散型制御装置を実現する。
【解決手段】制御バスに接続された上位の操作監視ステーションと、前記制御バスに接続されフィールド機器の制御を行うと共に、前記操作監視ステーションと通信する下位のフィールドコントロールステーションと、前記制御バスに直接又はネットワークを介して接続され、操作監視ステーション及びフィールドコントロールステーションで実行されるプログラムを生成するためのビルダを管理するエンジニアリングステーションと、を具備する分散型制御装置において、前記操作監視ステーション内に、操作監視ウィンドウに関連付いたビルダを直接呼び出すビルダ呼び出し手段を設けたことを特徴とする。
【選択図】          図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作監視ステーション(以下、HIS)の操作監視ウィンドウから、このウィンドウに関連するビルダを直接呼び出すための工夫を施した分散型制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13は、従来の分散型制御装置の構成を示す機能ブロック図である。1は制御バス、2は操作監視領域(A)において制御バス1に接続された上位のHISであり、オペレータ3により操作監視ウィンドウ21を介して操作監視される。
【0003】
4は同じく制御バスに接続された下位のフィールドコントロールステーション(以下、FCS)である。5はI/Oバスであり、FCS4は上位のHIS2と通信すると共に、I/Oバス5を介してプラント領域(C)のフィールド機器6と通信し、制御を実行する。
【0004】
7はエンジニアリング領域(B)において制御バス1に接続されたシステム生成機能を具備するエンジニアリングステーションであり、エンジニア8により操作される。
【0005】
エンジニアリングステーション7では、HIS2及びFCS4で実行される各種のプログラムや制御パラメータ等が複数のビルダにより生成され、データベース化される。データベース情報がHIS2及びFCS4にダウンロードされ、各ステーションでは所定の操作監視やフィールド機器制御が実行される。
【0006】
エンジニアリングステーション7において、71はビルダであり、制御ドローイングビルダ71a、機能ブロック詳細ビルダ71b、トレンド収集ペン割付ビルダ71c、グラフィックビルダ71dよりなる。
【0007】
72はこれらビルダで定義されたデータを参照して構築されるエンジニアリングデータベースであり、共通データベース72a、FCSデータベース72b、HISデータベース72cよりなる。
【0008】
FCSデータベース72bの情報は、FCS4内のFCSデータベース41にダウンロードされる。FCS4における複数の機能ブロック42a,42b,42cは、FCSデータベース41のデータを参照し、所定の制御を実行する。
【0009】
HISデータベース72cの情報は、HIS2内のHISデータベース22にダウンロードされる。HIS2内の操作監視ウィンドウ21における制御ドローイングウィンドウ21a、チューニングウィンドウ21b、トレンドウィンドウ21c、グラフィックウィンドウ21dは、このHISデータベース22のプログラムを参照して表示される。
【0010】
エンジニアリングステーション7において、73はシステムビュー(システム生成機能本体)であり、ビルダ71及びエンジニアリングデータベース72を統括管理し、エンジニアが定義したビルダファイルを階層的に表示したり、編集のためのシステム生成機能を起動するメインウィンドウとして機能する。
【0011】
74はプロジェクトであり、システムビュー73により管理される階層の最上位である。75はHIS2やFCS4を表すステーションであり、プロジェクト74の下位層である。システム生成機能で作成されるHIS2やFCS4のデータは、ステーション75の単位で管理される。
【0012】
システム生成の具体的な作業を実行するビルダ71は、システムビュー73の階層管理の最下位にあり、ステーション75の単位毎に管理される。即ち、ステーション毎にビルダ71が設けられている。図示されている制御ドローイングビルダ71a、機能ブロック詳細ビルダ71b、トレンド収集ペン割付ビルダ71c、グラフィックビルダ71dは、HISの操作監視ウィンドウ21に関連するビルダである。
【0013】
76はシステムビュー73で管理されるエンジニア支援装置であり、ビルダのファイル名をキーとする名称検索装置76a及びタグ名の重複をチェックするタグ重複定義検査装置76bよりなる。
【0014】
図14は、エンジニアリング領域(B)におけるエンジニアのビルダ作業形態を説明するイメージ図である。81aは機能ブロック担当エンジニアであり、制御ドローイングビルダ71a及び機能ブロック詳細ビルダ71bの作業を担当する。81bはトレンド担当エンジニアであり、トレンド収集ペン割付ビルダ71cの作業を担当する。81cはグラフィック担当エンジニアであり、グラフィックビルダ71dの作業を担当する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
このように、エンジニアリング領域(B)での作業は、専門的な能力を有するエンジニアによる分業体制を前提としていて、あえて個々の作業の範囲外を見せない構成を取っているのが一般である。そのため、エンジニアリング作業においては、あるビルダの作業者は範囲外のビルダを見る必要もなく、もちろん、操作監視機領域(A)側から直接エンジニアリング機能を見ることもできない。
【0016】
近年、小規模プラントはもちろん、多くの大規模プラントでも省人化や多能工化が進み、少ない人数でシステム定義も運転もまかなおうとする趨勢にある。これに対応するためには、システム運転開始後に修正が生じた場合に、操作監視機領域(A)側から目的の定義ビルダや参照ビルダを素早く見る必要がある。
【0017】
一般的なオペレータの役割区分では、システムビューも呼出すことができない。これは,操作監視側のオペレータのユーザの権限がエンジニア以上でないと、システムが呼出しを制限する設計によるものであり、オペレータのユーザの権限がエンジニアより下の場合は、ビルダ定義情報を参照することができない。
【0018】
即ち、一般的なオペレータの役割区分では、操作監視ウィンドウで表示する内容しか知ることができず、エンジニアリング上の情報(機能ブロックの結合情報や演算式の中身)を知ることはできない。更にシステム生成機能を読取専用モードで起動することもできない。
【0019】
ユーザ権限がエンジニア以上のオペレータが操作監視ウィンドウから定義タグやグラフィックを定義した特定のビルダにアクセスするための従来手順は、エンジニアリング機能に戻ってシステムビューを呼び出し、階層管理の1番上から下位のフォルダを辿って開く手段しか方法がない。
【0020】
図15は、HIS2の操作監視ウィンドウ21からシステム生成機能を呼び出してビルダを手動起動する手順を示す機能ブロック図である。操作監視ウィンドウ21のツールアイコン21eをクリックして表示されるプルダウンメニュー21fからシステムビュー21gを選択することにより、システム生成機能を統括するシステムビュー71が呼び出されるので、参照あるいは変更したいファイルを捜して選択した後にビルダを手動起動し、該当するビルダにアクセスする。
【0021】
このような手順は煩雑であり、素早く当該ビルダにアクセスすることが不可能である。オペレータが操作監視画面から該当のグラフィックビルダを直接呼び出したり、機能ブロックタグ名を検索してそのままビルダを直接呼び出したり、機能ブロックの計算式を見ることができると、この作業の効率はかなり改善される。
【0022】
この場合、操作監視の運転画面からの関連ビルダの直接呼び出しに関しては、ビルダにアクセスするオペレータのユーザ権限に応じてその操作範囲を制限して、システムが本来有するセキュリティを確保する必要がある。
【0023】
本発明の目的の第1は、ユーザ権限が最低位のオペレータでも、操作監視ウィンドウ画面からワンタッチでエンジニアリング領域の関連ビルダを開くことができる分散型制御装置を実現することにある。
【0024】
目的の第2は、システムビューが管理する支援装置の機能を利用して名称検索やタグ重複定義検査の検索結果、又はクイックビルダ起動装置より直接関連ビルダを開くことができる分散型制御装置を実現することにある。
【0025】
目的の第3は、操作監視の運転画面から該当の関連ビルダを直接呼び出す際に、セキュリティテーブルが参照され、当該ビルダにアクセスするオペレータのユーザ権限に応じてそのビルダの操作範囲を制限できる分散型制御装置を実現することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するための本発明の構成は次の通りである。
(1)制御バスに接続された上位の操作監視ステーションと、前記制御バスに接続されフィールド機器の制御を行うと共に、前記操作監視ステーションと通信する下位のフィールドコントロールステーションと、前記制御バスに直接又はネットワークを介して接続され、操作監視ステーション及びフィールドコントロールステーションで実行されるプログラムを生成するためのビルダを管理するエンジニアリングステーションと、を具備する分散型制御装置において、
前記操作監視ステーション内に、操作監視ウィンドウに関連付いたビルダを直接呼び出すビルダ呼び出し手段を設けたことを特徴とする分散型制御装置。
【0027】
(2)前記ビルダ呼び出し手段は、呼び出し対象ビルダに関する情報を、前記エンジニアリングステーション内において複数のビルダを統括管理するシステムビューに起動情報として渡すことを特徴とする(1)記載の分散型制御装置。
【0028】
(3)前記ビルダ呼び出し手段は、現在表示されているアクティブな作監視ウィンドウから前記システムビューに起動情報を渡すことを特徴とする(1)又は(2)記載の分散型制御装置。
【0029】
(4)前記ビルダ呼び出しは、操作監視ウィンドウ名に関連した呼び出し対象ビルダファイル名をシステムビューに渡し、当該システムビューは起動に必要なパラメータ情報を自己の管理するデータベースより取得して呼び出し対象ビルダを起動させることを特徴とする(1)又は(2)記載の分散型制御装置。
【0030】
(5)前記ビルダ呼び出しは、前記システムビューが管理するビルダ名検索装置に対して呼び出し対象ビルダ名情報を起動情報として渡すことを特徴とする(1)又は(2)記載の分散型制御装置。
【0031】
(6)前記ビルダ呼び出しは、前記システムビューが管理する重複名検索装置に対して呼び出し対象ビルダ名情報を起動情報として渡すことを特徴とする(1)又は(2)記載の分散型制御装置。
【0032】
(7)前記ビルダ呼び出しは、前記システムビューが管理するクイックビルダ起動手段に対して呼び出し対象ビルダ名情報を起動情報として渡すことを特徴とする(1)又は(2)記載の分散型制御装置。
【0033】
(8)前記操作監視手段に呼び出されたビルダへの操作に対して、セキュリティテーブルが参照され、当該セキュリティテーブルに登録されたユーザ権限に基づいて操作範囲が制限されることを特徴とする(1)乃至(7)記載の分散型制御装置。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下本発明実施態様を、図面を用いて説明する。図1は本発明を適用した分散型制御装置の一例を示す機能ブロック図であり、図13の従来装置で説明した要素と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0035】
本発明の構成上の特徴の第1は、HIS2内に設けたビルダ呼び出し手段23である。以下、このビルダ呼び出し手段23によるHIS2からのビルダ呼び出しを含む種々の呼び出し形態を説明する。
【0036】
(1)最も一般的な呼び出し形態は、ビルダ呼び出し手段23により、現在表示されているアクティブな操作監視ウィンドウ21からエンジニアリングステーション7内のシステムビュー73に起動情報が渡され、起動されたビルダ情報をHIS側にダウンロードして表示及び編集する形態である。
【0037】
(2)操作監視ウィンドウがアクティブでない場合には、ビルダ呼び出し手段23により、操作監視ウィンドウ名に関連した呼び出し対象ビルダファイル名をオペレータが指定してエンジニアリングステーション7内のシステムビュー73に渡し、当該システムビューは起動に必要なパラメータ情報を自己の管理するエンジニアリングデータベース72より取得して呼び出し対象ビルダを起動させ、HIS側にダウンロードして表示及び編集する形態である。
【0038】
(3)操作監視ウィンドウからシステムビューを呼び出し、エンジニアリングステーション7内のシステムビュー73が管理するビルダ名検索装置76aに対して呼び出し対象ビルダ名情報を起動情報として渡し、検索されたビルダを起動させ、HIS側にダウンロードして表示及び編集する形態である。
【0039】
(4)操作監視ウィンドウからシステムビューを呼び出し、エンジニアリングステーション7内のシステムビュー73が管理する重複名検索装置76bに対して呼び出し対象ビルダ名情報を起動情報として渡し、検索されたビルダを起動させ、HIS側にダウンロードして表示及び編集する形態である。
【0040】
(5)操作監視ウィンドウからシステムビューを呼び出し、エンジニアリングステーション7内のシステムビュー73が管理する、本発明で新設されたクイックビルダ起動手段76cに対して呼び出し対象ビルダ名情報を起動情報として渡し、起動されたビルダをHIS側にダウンロードして表示及び編集する形態である。
【0041】
(6)HIS側にダウンロードされたビルダに対するオペレータによる操作に対しては、HISデータベース22にエンジニアリングステーション7よりダウンロードされているセキュリティテーブルが参照され、当該セキュリティテーブルに登録されたユーザ権限に基づいてオペレータの操作範囲が制限される。
【0042】
図2は、本発明のビルダ呼び出し手段23によるHIS2側からのビルダ直接呼出しのイメージ図である。図においてオペレータ3は操作監視領域(A)とエンジニアリング領域(B)の双方に関与するシステム定義兼オペレータとなる。
【0043】
直接呼出しのイメージは、図14で説明したシステムビュー最上位からの階層的な呼び出しを示す実線矢印のルートに対して、操作監視ウィンドウ21から直接関連ビルダへの点線矢印で示す直接アクセスとなる。更に、エンジニアリングステーション7内の名称検索装置76aの検索結果に基づいて直接関連ビルダへの点線矢印で示す直接アクセスとなる。
【0044】
図3は、本発明で操作監視ウィンドウから関連ビルダを呼び出してダウンロードする仕組みを示すシーケンス図である。システムビュー73は、各ビルダを統括管理しているため、ビルダを起動する操作は必ずシステムビューから行う必要がある。
【0045】
ステップ▲1▼で操作監視ウィンドウ21等からビルダ呼び出し手段23のビルダ起動プロセスをコールする。ビルダ起動プロセスは、操作監視ウィンドウから渡されたパラメータの処理を行なう。
【0046】
システムビュー73が既に立ち上がっているか(システムビューのプロセスが存在するか)どうかをチェックする。なければステップ▲2▼でパラメータを引数としてシステムビューを新たに起動する。システムビュー73が既に立ち上がっている場合は、ステップ▲3▼でメッセージをシステムビューに送信しパラメータをシステムビューに渡す。
【0047】
ステップ▲2▼又はステップ▲3▼が終了後直ちにステップ▲4▼で処理終了のリターンを操作監視ウィンドウ21に返して呼び出しに関するプロセスを終了する。この処理は、実際のビルダ起動を待たずに終了するので、時間はごく僅かであり、呼び出し側のプロセスに負担をかけない。
【0048】
ステップ▲2▼の呼び出しに対して、システムビュー73はエンジニアリングデータベース72内のプロジェクトデータを参照し、渡されたパラメータを基にどのビルダを起動するかを判断し、パラメータ解析結果を用いて該当ビルダ(例えばグラフィックビルダ71d)をステップ▲5▼で自動起動する。ステップ▲3▼の呼び出しに対して、システムビュー73はメッセージ内容を解釈して該当ステップ▲5▼でビルダを自動起動する。
【0049】
該当ビルダが起動するすると、ステップ▲6▼で操作監視ウィンドウ21にダウンロードされ、オペレータ3はダウンロードされた関連ビルダの表示内容の確認や編集操作を実行することができる。使い方の例として、計算関連機能ブロックの演算式を運転画面から参照したり、グラフィックの画面から直接定義ビルダを開いて参照することができ、ユーザ権限によっては編集することもできる。
【0050】
図4は、関連ビルダの呼び出しとダウンロードの対応を示すイメージ図である。プラント領域のフィールド機器6に関するエンジニアリングにより、制御ドローイングビルダ71a、機能ブロック詳細ビルダ71b、トレンド収集ペン割付ビルダ71c、グラフィックビルダ71dの内容が定義され、データベース化されている。
【0051】
操作監視ウィンドウ21における制御ドローイングウィンドウ21a、チューニングウィンドウ21b、トレンドウィンドウ21c、グラフィックウィンドウ21dからの対応する関連ビルダを呼び出しに対して、システムビューにより起動された関連ビルダがダウンロードされて表示され、ユーザ権限に応じて編集される。
【0052】
図5は、アクティブな操作監視ウィンドウからの関連ビルダ呼出し操作の手順を説明する画面のイメージ図である。まず操作監視ウィンドウ21をアクティブにした後、ツールボックスにある関連ビルダ呼出しボタンを押すことにより、操作監視ウィンドウに関連付いたビルダ(例えば機能ブロック詳細ビルダ71b)が起動し表示される。
【0053】
図6は、ウィンドウ名を指定した関連ビルダ呼出し操作の手順を説明する画面のイメージ図である。まず、Name入力ダイアログで指定文字FIC1000 BDR(“ウィンドウ名 BDR”)を入力すると、操作監視ウィンドウに関連付いたビルダ(例えば機能ブロック詳細ビルダ71b)が起動して表示される。
【0054】
図7は、HIS2側から関連のビルダを呼び出す際にシステムビュー73に渡されるパラメータの一覧を示す表である。システムビューはこのパラメータに基づいて該当するビルダを探し出して起動する。
【0055】
図8は、エンジニアリングステーション7側のエンジニア支援装置である、名称検索装置76a及びタグ重複定義検査装置76bを利用して関連ビルダを呼び出す際にシステムビュー73に渡されるパラメータの一覧を示す表である。システムビューはこのパラメータに基づいて該当するビルダを検索して起動する。
【0056】
これら装置の検索結果から該当ビルダを呼び出すことができる。即ち、機能ブロックタグ名からは機能ブロック詳細、制御ドローイング(機能ブロック一覧)、状態表示、ロジックチャート状態表示を呼び出すことができる。
【0057】
この他、各機能ブロックの定義ビルダ、それを参照するドローイングビルダ、グラフィックビルダ、トレンドペン割付ビルダを直接起動することが可能である。この機能によって、定義タグ名やグローバルスイッチ、IOMビルダ、それを参照しているタグ名等の間を素早く行き来することが可能となる。
【0058】
図9は、クイックビルダ起動装置76cの検索範囲の例を説明するフォルダのツリービュー表示図である。このクイックビルダ起動装置76cは、エンジニア支援装置として既存の名称検索装置76a及びタグ重複定義検査装置76bに加えて新たに追加したサービスである。
【0059】
クイックビルダ起動装置76cでは、タグ名などの名称だけをキーに、それを定義するビルダを直接呼び出すことが可能である。オペレータは、名前の指定と同時に図9のようにツリービューで指定した名称を検索する範囲を指定する。この名称をシステムビュー73に渡して関連ビルダを呼び出す処理を依頼し、システムビューは指示された範囲内から該当するビルダを検索して起動する。
【0060】
本発明では、呼出した関連ビルダのセキュリティを考慮している。ユーザの役割区分にビルダ書込み権限がない場合には、読取り専用モードで関連ビルダが起動される。一般的には、システム生成機能を編集するのはエンジニアの作業のため、HISの一般的なオペレータには書込み権限を与えないのが通常である。
【0061】
本発明による関連ビルダ呼び出しの特徴は、一般的なオペレータでは読取専用モードでビルダが起動され、エンジニア権限のオペレータでは書込み可能モードでビルダが起動される点である。
【0062】
このビルダ呼出し時のセキュリティ判断は、図1に示すように、ビルダ呼び出し手段23がコールされた時に、HISデータベース22にダウンロードされているセキュリティテーブルを参照することでシステムが自動的に行う。このように、ビルダのセキュリティを考慮することによって、エンジニアリングのセキュリティを守ることができる。
【0063】
図10は、セキュリティテーブルの一例である。HISのユーザには役割区分が付く。役割区分毎にプラントを操作監視する為の権限が定義されている。権限とは、その役割で可能なウィンドウ監視のレベル,ウィンドウ操作のレベル,計器監視のレベル,計器操作のレベル等々のレベル付けである。図の例では、権限のレベルは値1から値8までの8段階であり、関連ビルダ呼び出し権限は値3が割付けられている。
【0064】
ウィンドウと計器にはレベルを持っており、許可された役割区分のレベルのみ操作監視することができる。役割区分には、システム固定のS1〜S3とユーザが自由に権限を定義出来るU1〜U8がある。
【0065】
図11は登録ユーザ名と役割区分の一例を示すテーブルである。この例では、ビルダ呼出しの機能権限が値3のため、ユーザ名OFFUSER(S1)とONUSER(S2)とTANAKA(U1)は読取専用モードでビルダを起動する。ユーザ名ENGUSER(S3)とSUZUKI(U3)は書込み可能モードでビルダを起動する。
【0066】
図12は、ユーザセキュリティを参照した関連ビルダの呼び出し手順を示すフローチャートであり、(A)はアクティブなウィンドウに関連付いたビルダの呼び出し、(B)はウィンドウ名を指定したビルダの呼び出しフローである。
【0067】
ステップS1の開始に引き続くステップS2では、(A)のフローでは現在アクティブな操作監視ウィンドウの情報を取得するのに対して(B)のフローでは引数から受け取るウィンドウ名から情報を取得する相違がある。以下のステップS3乃至S7の処理フローは同一である。
【0068】
ステップS3でシステム生成機能が使用できる環境か否かがチェックされ、使用可能であれば、ステップS4で現在のHISのセキュリティを取得し、ステップS5でセキュリティテーブルからビルダ呼び出し時のセキュリティを判断する。
【0069】
ステップS6で関連ビルダを呼び出してステップS7で処理を終了する。ステップS3でのチェックで、ステム生成機能が使用できる環境ではない場合には、ステップS7へジャンプして終了する。
【0070】
このように、セキュリティテーブルを参照すれば、HISにログインしているユーザの役割区分にリンクして、関連するビルダをワンタッチ操作で呼出ることができるので、最下位の権限レベルのオペレータによる関連ビルダの呼び出し操作でもセキュリティレベルを低下させないオペレーションが可能となる。
【0071】
以上説明した実施例では、エンジニアリングステーション7は制御バス1に直接接続されていたが、無人の遠隔地点に配置した汎用PC手段にネットワークを介して接続する構成でもよい。エンジニアリングをHIS側から実行できる本発明の環境によれば立ち上げ後のエンジニアリングステーション側は無人化が可能である。
【0072】
更に実施例では、ビルダ71a乃至71dはエンジニアリングステーション7内の機能で示したが、夫々を独立した汎用PC手段で構成し、ネットワークを介してエンジニアリングステーション7と通信する環境とすることも可能である。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば次のような効果が得られる。
(1)HISの操作監視ウィンドウからワンタッチで関連するビルダを呼出すことができる。これにより、従来のシステムビューからの階層的な煩雑操作なしにワンタッチでエンジニアリングの情報をオペレータが参照できる。
【0074】
(2)呼出されるビルダのセキュリティは、HISログインユーザの役割区分にリンクしているため、一般的なオペレータでは読取り専用モードでビルダが起動されるので、セキュリティの低下問題は解消される。
【0075】
(3)エンジニアを対象としたユーザでは、書込み可能なセキュリティでビルダを起動するため、エンジニアリング観点でHIS側でのトータルな作業環境を提供することができる。
【0076】
トータルな作業環境とは、HISで操作監視ウィンドウを表示し、誤っている定義があればワンタッチ操作で関連ビルダを起動し、ビルダで中身を変更してエンジニアリングデータベースの内容を上書き更新した後、実際にHIS上で表示して定義内容を確認する環境を指している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した分散型制御装置の一例を示す機能ブロック図である。
【図2】ビルダ呼び出し手段によるHIS側からのビルダ直接呼出しのイメージ図である。
【図3】操作監視ウィンドウから各ビルダを呼び出してダウンロードする仕組みを示すシーケンス図である。
【図4】関連ビルダの呼び出しとダウンロードの対応を示すイメージ図である。
【図5】アクティブな操作監視ウィンドウからの関連ビルダ呼出し操作の手順を説明する画面のイメージ図である。
【図6】ウィンドウ名を指定した関連ビルダ呼出し操作の手順を説明する画面のイメージ図である。
【図7】HIS側から関連のビルダを呼び出す際にシステムビューに渡されるパラメータの一覧表を示した図である。
【図8】名称検索装置及びタグ重複定義検査装置を利用して関連ビルダを呼び出す際にシステムビューに渡されるパラメータの一覧表を示した図である。
【図9】クイックビルダ起動装置の検索範囲の例を説明するフォルダのツリービュー表示図である。
【図10】セキュリティテーブルの一例を示した図である。
【図11】登録ユーザ名と役割区分の一例を示した図テーブルである。
【図12】ユーザセキュリティを参照した関連ビルダの呼び出し手順を示すフローチャートである。
【図13】従来の分散型制御装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図14】従来のエンジニアリング領域(B)におけるエンジニアのビルダ作業形態を説明するイメージ図である。
【図15】HISの操作監視ウィンドウからシステム生成機能を呼び出してビルダを手動起動する従来手順を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 制御バス
2 操作監視ステーション(HIS)
21 操作監視ウィンドウ
22 HISデータベース
23 ビルダ呼び出し手段
7 エンジニアリングステーション
71 ビルダ
73 システムビュー

Claims (8)

  1. 制御バスに接続された上位の操作監視ステーションと、前記制御バスに接続されフィールド機器の制御を行うと共に、前記操作監視ステーションと通信する下位のフィールドコントロールステーションと、前記制御バスに直接又はネットワークを介して接続され、操作監視ステーション及びフィールドコントロールステーションで実行されるプログラムを生成するためのビルダを管理するエンジニアリングステーションと、を具備する分散型制御装置において、
    前記操作監視ステーション内に、操作監視ウィンドウに関連付いたビルダを直接呼び出すビルダ呼び出し手段を設けたことを特徴とする分散型制御装置。
  2. 前記ビルダ呼び出し手段は、呼び出し対象ビルダに関する情報を、前記エンジニアリングステーション内において複数のビルダを統括管理するシステムビューに起動情報として渡すことを特徴とする請求項1記載の分散型制御装置。
  3. 前記ビルダ呼び出し手段は、現在表示されているアクティブな作監視ウィンドウから前記システムビューに起動情報を渡すことを特徴とする請求項1又は2記載の分散型制御装置。
  4. 前記ビルダ呼び出しは、操作監視ウィンドウ名に関連した呼び出し対象ビルダファイル名をシステムビューに渡し、当該システムビューは起動に必要なパラメータ情報を自己の管理するデータベースより取得して呼び出し対象ビルダを起動させることを特徴とする請求項1又は2記載の分散型制御装置。
  5. 前記ビルダ呼び出しは、前記システムビューが管理するビルダ名検索装置に対して呼び出し対象ビルダ名情報を起動情報として渡すことを特徴とする請求項1又は2記載の分散型制御装置。
  6. 前記ビルダ呼び出しは、前記システムビューが管理する重複名検索装置に対して呼び出し対象ビルダ名情報を起動情報として渡すことを特徴とする請求項1又は2記載の分散型制御装置。
  7. 前記ビルダ呼び出しは、前記システムビューが管理するクイックビルダ起動手段に対して呼び出し対象ビルダ名情報を起動情報として渡すことを特徴とする請求項1又は2記載の分散型制御装置。
  8. 前記操作監視手段に呼び出されたビルダへの操作に対して、セキュリティテーブルが参照され、当該セキュリティテーブルに登録されたユーザ権限に基づいて操作範囲が制限されることを特徴とする請求項1乃至7記載の分散型制御装置。
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