JP5530173B2 - 組織構造管理ディレクトリを備えたディレクトリシステム及びそのプログラム - Google Patents

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本発明は、部署、人、業務などの組織内のリソースと活動の状態を多様な視点で可視化することが可能なディレクトリシステムに関する。
企業内には、一般に、組織構造を情報として保守、参照する情報システムが複数存在する。個々の情報システムは、それぞれ目的とする業務に最適な形態で組織構造を管理している。
図1を参照して、企業システムにおける組織構造の従来の管理方法を説明する。図1に例示される企業システムは、部署の組織情報を管理するシステムAと、業務プロジェクトの組織情報を管理するシステムBと、本社やR&Dセンター(研究・開発センター)など、所在地の組織情報を管理するシステムCと、から構成されている。
このような複数のシステムに分散した構成のデータベースシステムの場合、それぞれのシステムにおいて、目的とする業務に最適な形態で組織構造を管理できると共に、負荷分散を図ることができるなどの利点がある。また、組織の階層構造を可視化する際、図1中に示すように、Aシステムにおいては、部署から見た組織情報をツリー表示し、Bシステムにおいては、プロジェクトから見た組織情報をツリー表示し、Cシステムにおいては、所在地から見た組織情報をツリー表示するというように、それぞれのシステムにおいて独自の視点で組織の階層構造を可視化することができる。
上記のような組織の階層構造は、ディレクトリツリーによって表すことが可能である。そのようなディレクトリツリーの構築を支援する機能を備えた従来の情報システムとしては、例えば、ディレクトリツリーを構成するエントリを問合せ形式で追加登録できるようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。また、組織階層を可視化する際、一般には順方向からのみツリー表示する形態としているが、順方向からも逆方向からもツリー表示できるようにしたものもある(例えば特許文献2参照)。また、業務構造を表す業務プロセスモデルを用いることで、業務内容を構造的に表現できるようにした情報システムも提案されている(例えば特許文献3参照)。
特開2007−094709号公報 特開2007−257127号公報 特開2006−285313号公報
上述したように、組織構造を管理する情報システムにおいて、階層構成や業務内容を構造的に表現できるようにしたシステムは、従来から数多く提案されている。しかしながら、従来の技術では次のような課題がある。
課題1.
組織の構造を視覚的に表現しようとした場合、ヒエラルキー型組織としての視点、マトリクス型組織としてプロジェクトからの視点、あるいは所在地で地理的条件からの視点など、組織を構成する部署、人などのリソースは多様な視点で捉えられる。
従来のシステムでは、個々のシステムがシステムの目的に合わせた単一の視点からの組織構造の表現を前提としており、視点を切替えて、組織構造を参照することは想定されていない。しかし、前述のように組織構造には多様な視点があり、1つの視点での変更が、他の視点へ影響する場合であっても、システムが異なると変更結果を反映することができない。
課題2.
企業内には、組織構造を情報として保守、参照する情報システムは複数存在する。しかし、情報システムはそれぞれ、目的とする業務に最適な形態で組織構造を管理している。したがって、ある1つのシステムでの組織構造情報の更新の結果が他のシステムに反映せず、それぞれに保守の操作が必要となる。例えば、図1に例示したシステムにおいては、図1中に示すように、例えばシステムCで、Eさんの所属する企画部企画課第1課がR&Dセンターに引っ越した場合、システムAとシステムBでそれぞれ保守の操作を行わない限り、システムAとシステムBでは、Eさんの勤務地は本社のままとなるなど、様々な支障が生じる。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、組織を構成する要素情報を一元的に管理することが可能になると共に、組織の構造を多様な視点で視覚的に表現することが可能な、組織構造管理ディレクトリを備えたディレクトリシステム及びそのプログラムを提供することにある。また、本発明の更なる目的は、上記要素情報、並びにそれらの要素情報の階層関係及び相関関係を表す関連性情報を含め、汎用的なインターフェースにより、外部の情報システムに対して様々な形態でのデータ提供を可能とするディレクトリシステム及びそのプログラムを提供することにある。
本発明は、組織構造管理ディレクトリを有するサーバを備えたディレクトリシステム、及びそのシステムに適用されるプログラムに関するものであり、本発明の上記目的は、
システムに関しては、前記サーバは、管理対象となる組織内のリソース群を区分するカテゴリ,当該カテゴリに属するリソースの属性,同一カテゴリ内におけるリソース間の階層性,及び異なるカテゴリにおけるリソース間の関連性を表す定義を、前記ディレクトリの定義情報として登録する定義情報登録手段と、前記ディレクトリの定義情報に基づいて、前記カテゴリの一覧表示の中から選択された当該カテゴリに属するリソースの一覧を表示すると共に、前記リソースの一覧表示の中から選択されたリソースのリソース情報,属性情報,及び,当該リソースとは異なるカテゴリに属するリソースとの相関関係を表す関連性情報を入力するためのGUI画面を生成する画面生成手段と、前記GUI画面上で入力された当該リソースのデータをデータベースに登録するデータ登録手段と、前記ディレクトリの定義情報に基づいて、前記属性に基づく第1視座,前記階層性に基づく第2視座,及び前記関連性に基づく第3視座の中から選択された所望の視座を視点として、当該視点から見た前記組織の構造をツリー形式又はリスト形式で可視化する可視化手段と、を備え、更に、前記サーバは、前記データ登録手段により前記リソース情報を登録する際に当該リソースの識別子として前記ディレクトリシステム内で固有の永続的なリソースIDを自動生成するリソースID生成手段と、前記リソースIDを含む前記データベース内のデータを外部システムにネットワーク経由で提供するAPIと、を備え、前記外部システムにおいて前記APIを用いて得た前記リソースIDに関連する前記データベース内のデータと外部システム固有の情報とを関連付けて管理可能としていることによって達成される。
あるいは、組織構造管理ディレクトリを有するサーバを備えたディレクトリシステムであって、前記サーバは、管理対象となる組織内のリソース群を区分するカテゴリ,当該カテゴリに属するリソースの属性,同一カテゴリ内におけるリソース間の階層性,及び異なるカテゴリにおけるリソース間の関連性を表す定義を、前記ディレクトリの定義情報として登録する定義情報登録手段と、前記ディレクトリの定義情報に基づいて、前記カテゴリの一覧表示の中から選択された当該カテゴリに属するリソースの一覧を表示すると共に、前記リソースの一覧表示の中から選択されたリソースのリソース情報,属性情報,及び,当該リソースとは異なるカテゴリに属するリソースとの相関関係を表す関連性情報を入力するためのGUI画面を生成する画面生成手段と、前記GUI画面上で入力された当該リソースのデータをデータベースに登録するデータ登録手段と、前記ディレクトリの定義情報に基づいて、前記属性に基づく第1視座,前記階層性に基づく第2視座,及び前記関連性に基づく第3視座の中から選択された所望の視座を視点として、当該視点から見た前記組織の構造をツリー形式又はリスト形式で可視化する可視化手段と、を備え、更に、前記サーバは、外部システムに組み込み可能で且つ前記リソースを特定するリソースIDを用いて前記データベース内のデータの参照及び更新が可能なAPIを含むGUIパーツを前記外部システムに対してネットワーク経由で提供するGUIパーツ提供手段を有すること、よって達成される。
さらに、本発明の上記目的は、
前記GUI画面は、前記当該カテゴリに属するリソースの一覧をツリー形式又はリスト形式で表示する表示領と、前記リソースの一覧表示の中から選択されたリソースの属性情報を入力するための属性情報入力域と、前記リソースの一覧表示の中から選択されたリソースと他のカテゴリに属するリソースとの相関関係を表す関連性情報を入力するための関連性情報入力域と、リソースの追加/削除を指示するための操作ボタンと、を含んで構成されていること
記サーバは、プライバシーマーク認証基準に準拠した個人情報保護管理の運用を行う外部システムとネットワーク経由で接続されており、前記可視化手段は、前記APIを介した前記外部システム側からの要求に応じて、前記外部システム側で複数のデータベースで分散管理されている前記個人情報保護管理に係る情報群を前記当該視点から見た組織の構造と関連付けて前記外部システム側の表示部に可視化する処理を実行すること、
によってそれぞれ一層効果的に達成される。
また、プログラムに関しては、本発明の上記目的は、
前記サーバのコンピュータを、管理対象となる組織内のリソース群を区分するカテゴリ,当該カテゴリに属するリソースの属性,同一カテゴリ内におけるリソース間の階層性,及び異なるカテゴリにおけるリソース間の関連性を表す定義を、前記ディレクトリの定義情報として登録する定義情報登録手段、前記ディレクトリの定義情報に基づいて、前記カテゴリの一覧表示の中から選択された当該カテゴリに属するリソースの一覧を表示すると共に、前記リソースの一覧表示の中から選択されたリソースのリソース情報,属性情報,及び,当該リソースとは異なるカテゴリに属するリソースとの相関関係を表す関連性情報を入力するためのGUI画面を生成する画面生成手段、前記GUI画面上で入力された当該リソースのデータをデータベースに登録するデータ登録手段前記ディレクトリの定義情報に基づいて、前記属性に基づく第1視座,前記階層性に基づく第2視座,及び前記関連性に基づく第3視座の中から選択された所望の視座を視点として、当該視点から見た前記組織の構造をツリー形式又はリスト形式で可視化する可視化手段、前記データ登録手段により前記リソース情報を登録する際に当該リソースの識別子として前記ディレクトリシステム内で固有の永続的なリソースIDを自動生成するリソースID生成手段、及び前記リソースIDを含む前記データベース内のデータを外部システムにネットワーク経由で提供するAPIを用いて前記外部システムにて得た前記リソースIDに関連する前記データベース内のデータと外部システム固有の情報とを関連付けて管理する手段、として機能させることによって達成される。
あるいは、前記サーバのコンピュータを、管理対象となる組織内のリソース群を区分するカテゴリ,当該カテゴリに属するリソースの属性,同一カテゴリ内におけるリソース間の階層性,及び異なるカテゴリにおけるリソース間の関連性を表す定義を、前記ディレクトリの定義情報として登録する定義情報登録手段、前記ディレクトリの定義情報に基づいて、前記カテゴリの一覧表示の中から選択された当該カテゴリに属するリソースの一覧を表示すると共に、前記リソースの一覧表示の中から選択されたリソースのリソース情報,属性情報,及び,当該リソースとは異なるカテゴリに属するリソースとの相関関係を表す関連性情報を入力するためのGUI画面を生成する画面生成手段、前記GUI画面上で入力された当該リソースのデータをデータベースに登録するデータ登録手段、前記ディレクトリの定義情報に基づいて、前記属性に基づく第1視座,前記階層性に基づく第2視座,及び前記関連性に基づく第3視座の中から選択された所望の視座を視点として、当該視点から見た前記組織の構造をツリー形式又はリスト形式で可視化する可視化手段、及び、外部システムに組み込み可能で且つ前記リソースを特定するリソースIDを用いて前記データベース内のデータの参照及び更新が可能なAPIを含むGUIパーツを前記外部システムに対してネットワーク経由で提供するGUIパーツ提供手段、として機能させることによって達成される。
本発明によれば、組織を構成する要素情報(リソース群)を一元的に管理することが可能になると共に、組織の構造を多様な視点で視覚的に表現することが可能になる。また、リソースの属性,階層関係,及び相関関係を表す情報を利用者が画面上で容易に登録することが可能になる。
また、請求項に係る発明によれば、組織内の構成要素が変わった場合でも、関連する要素情報を画面上で確認しながら変更することが可能となり、人事異動や引越し、ハードウェア資源やソフトウェア資源の変更など、様々な構成要素の変更に対して容易に対応することが可能になる。
また、発明によれば、組織内のリソース間の階層関係及び相関関係を表す関連性情報を含め、外部システム側において様々な形体でのデータ取得が可能になる。また、外部システムは組織構造データと独自のデータベースとをリソースIDを用いて関連付けることが可能となり、リソース間の関係性の変化などからディレクトリの内容が本システムによって更新された場合でも、外部システムは影響を受けないことになる。
さらに、請求項に係る発明によれば、本システムを利用して、個人情報保護管理に係る情報群を一元的に管理することが可能になると共に、リスク管理や内部統制に係る情報群を様々な視点から可視化することが可能になる。
企業システムにおける組織構造の従来の管理方法を説明するための模式図である。 本発明に係るディレクトリシステムの全体構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係るカテゴリの定義とリソース情報を説明するための模式図である。 発明に係るディレクトリの構築手順と外部システムからの利用形態を説明するためのフローチャートである。 組織の構造を表す定義部の構成例を示す図である。 カテゴリ定義の具体例を示す図である。 カテゴリ定義のクラス図である。 属性項目定義のデータ構成の一例を示す図である。 属性項目定義セットのデータ構成の一例を示す図である。 属性項目定義の定義情報の具体例を示す図である。 属性定義のクラス図である。 属性定義とデータの現物の例を示す図である。 階層性定義のデータ構成の一例を示す図である。 階層性定義のクラス図である。 階層性定義とデータの現物の例を示す図である。 関連性定義のデータ構成の一例を示す図である。 関連性定義のクラス図である。 関連性定義とデータの現物の例を示す図である。システムを説明するための模式図である。 カテゴリ定義とリソース情報のクラス図である。 データ入力画面の一例とその生成処理を説明するための模式図である。 データ入力画面の生成処理を説明するためのフローチャートである。 視座の表示方法を説明するための模式図である。 本システムが提供するAPIの具体例を示す図である。 リソースIDの生成方法の一例を示す模式図である。 本システムが提供するGUIパーツを説明するための図である。 個人情報保護管理のPDCAサイクルを説明するための図である。 個人情報保護管理のシステム化の機能要件を示す図である。 個人情報保護管理を行う企業内の各システムからのディレクトリの利用イメージを示す模式図である。 規程文書管理システムの機能を説明するための模式図である。 規程文書管理システムの処理を説明するためのフローチャートである。 規定文書管理テーブルの一例を示す図である。 個人情報取り扱い管理システムの機能を説明するための模式図である。 業務フロー図とリスク分析表を示す図である。 業務上で想定されるリスクの種類の一例を示す模式図である 個人情報取り扱い管理システムの処理を説明するためのフローチャートである。 個人情報台帳テーブルの一例を示す図である。 事件・事故、問合せ管理システムの機能を説明するための模式図である。 事件・事故、問合せ管理システムの処理を説明するためのフローチャートである。 事件・事故、問合せデータテーブルの一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明する。先ず、本発明の主要な特長事項について説明する。
《本発明の特長事項について》
本発明に係る組織構造管理ディレクトリを備えたシステム(以下、「ディレクトリシステム」と呼ぶ)は、業務,部署,人,建物,プロジェクト,情報システム,製品など、組織を構成する任意の要素情報群を管理対象としたシステムである。そして、以下の方法を実現するための手段を備えた点に特長を有している。
(I)組織構造を持ったディレクトリの構築方法
(II)多様な視点で組織構造を可視化する方法
・関係性情報による組織構造の可視化
・属性情報による組織構造の可視化
(III)外部システムからのデータ取得方法、そのための汎用的なインターフェース方法
(IV)外部システムとの連携処理方法
・外部システムに組み込み可能なGUI(Graphical User Interface)パーツによる外部システムとの連携
・永続的な識別子を使ったデータの管理に関する外部システムとの連携
・API(Application Program Interface)を使った外部システムとの連携
(V)リスク管理及び内部統制を目的とした外部システムへの応用
以降、本発明に係るディレクトリシステムの全体構成について説明した後、上記(I)から(IV)に関する技術事項について説明する。また、(V)については、後述する実施例にて個人情報保護管理を目的としたシステムを例として説明する。
《ディレクトリシステムの全体構成について》
図2は、本発明に係るディレクトリシステムの全体構成の一例を示すブロック図である。図2において、ディレクトリシステムは、ディレクトリ処理用サーバ装置1(以下「ディレクトリサーバ」と呼ぶ)を含んで構成され、そのディレクトリサーバ1とクライアント端末3とは、ネットワーク2(インターネットなどの電気通信回線)を介して相互に通信可能に接続される。
クライアント端末3は、操作者がネットワーク2を介してディレクトリサーバ1の機能を利用するために使用する端末装置である。クライアント端末3は、各種データを入力するための入力部(キーボード、マウス等の入力装置)32と、ネットワーク2を介してディレクトリサーバ1とデータ通信を行う制御部31と、ディスプレイ等の出力装置33とを備えた汎用的な情報処理装置であり、例えば、Webブラウザを搭載したPCや携帯端末(携帯電話機,PDA(Personal Digital Assistants),携帯型ノートパソコンなどのモバイルコンピュータ)などの一般の情報処理装置を用いることができる。
なお、本発明で言う「ディレクトリシステム」とは、狭義の意味では、ディレクトリサーバ1を含むホストコンピュータシステムのことを言うが、広義の意味では、クライアント端末3及び後述の外部システムを含むコンピュータネットワークシステムのことを言う。以下、ディレクトリサーバ1を含むホストコンピュータ側のシステムを「ディレクトリシステム」又は「本システム」と呼んで説明する。
本実施形態におけるディレクトリサーバ1は、例えば、組織構造管理ディレクトリの構築支援・管理サーバ、組織構造の可視化サーバ、及び、APIを用いた外部システムとの連携処理サーバとしての機能を備えたデータ処理装置であり、制御部11とデータ記憶部12とを備えた1台以上のコンピュータから構成される。
制御部11は、ネットワーク2を介してクライアント端末3とデータ通信を行う。また、クライアント装置3との対話情報をデータ記憶部に格納する。
データ記憶部12は、組織構造の情報や上記対話情報、本発明に係る課題を解決する手段としてコンピュータを機能させるプログラム等を記憶する記憶部である。
組織構造の情報は、以下に示すファイル12a〜12bとDB(データベース)12c〜12gに格納される。
・カテゴリ定義ファイル12a:
管理するリソースのカテゴリ毎の定義情報が格納されるファイルである。
・視座定義ファイル12b:
利用する視座についての定義情報が格納されるファイルである。
・リソースDB12c:
組織内のリソース情報が登録されるデータベースである。
・属性情報DB12d:
リソースの属性情報が登録されるデータベースである。
・階層情報DB12e:
リソース間の階層関係を表す階層情報が登録されるデータベースである。
・関連性情報DB12f:
リソース間の相関・従属関係が登録されるデータベースである。
・マスタDB12g:
属性値として指定するマスタデータが登録されるデータベースである。
《カテゴリの定義とリソース情報について》
ここで、本実施形態に係る「カテゴリの定義」と「リソース情報」について、図3を参照して説明する。
図3は、カテゴリの定義とリソース情報の一例を示す模式図であり、図3(A)のベン図は、概念としてカテゴリの集合と、現物としてのリソースの集合と、カテゴリによって分類されたリソースの部分集合とを示している。また、図3(B)は、本システムに登録される定義情報とリソース情報を示している。
図3(A)の例では、部署の名称,人の名称,建物の名称,システムの名称等で特定される組織内の現物(実際の資源)が「リソース」である。また、図3(B)中の「リソース情報」は、個々のリソースに固有の永続的な識別子(リソースID),クライアント端末側の画面上に表示する際の当該リソースの名称等から構成される。
本実施形態においては、ディレクトリの扱う組織を構成する「人」「部署」「建物」「業務」などのリソースを分類する概念を「カテゴリ」と呼ぶ。組織を構成する個々のリソースは、1カテゴリに属する。現物としてのリソースとしての存在は、「リソースエントリ」又は単に「エントリ」と呼ぶ。なお、エントリという用語は、データベースの1レコードとして登録された現物を指す場合があるので、区別が必要な場合はリソースエントリを使う。
《組織構造を持ったディレクトリの構築方法について》
次に、本発明に係るディレクトリの構築方法について説明する。
本発明に係るディレクトリを構築する際の運用の流れは、図3中の矢印(1)及び(2)に示すよう、以下の流れとなる。
(1)システム導入時に、カテゴリ毎にリソースの持つ階層関係、関連性、属性の定義を行う。
(2)リソースの所属するカテゴリの定義にしたがい、本システムの利用者はリソースの情報(階層情報、関連性情報、属性情報)を登録する。
リソースの各エントリはリソースIDにより識別される。本実施形態では、カテゴリは定義ファイルとして保持管理し、リソース情報はデータベースに保存し管理する。
次に、本発明に係るディレクトリの構築手順と外部システムからの利用形態について、図4のフローチャートの流れに沿って説明する。なお、ここでは、運用の流れを主体として概要を説明し、その後、ディレクトリサーバの制御部11の処理について詳細に説明する。
<ステップS1>(ディレクトリの定義)
利用者は、システム導入時に、カテゴリ毎にリソースの持つ階層関係、関連性、属性の定義を行う。定義としては、大別すると、図4中のステップS1.1〜S1.4に示すように、「基本要素」の定義(S1.1)、「属性の」定義(S1.2)、「階層性」の定義(S1.3)、及び、「関連性」の定義(S1.4)の4種類の定義がある。なお、本発明においては、同一カテゴリ内のリソース間の階層関係を表す「階層性」、及び、異なるカテゴリ間のリソースの「関連性」(相関・従属関係)を含む用語を、「関係性」と称している。
ステップS1.1で定義する「基本要素」は、組織内の各リソースの性質を区分する上での最も基本的な分類要素であり、前述の「カテゴリ」に相当する。ステップS1.1では、その基本要素の情報(カテゴリを表す情報)を定義する。その基本要素の定義を含め、ステップS1.1〜S1.4における定義の詳細は、具体例を示して後述する。
利用者は、上記のような各定義におけるユーザ設定情報を、ディレクトリサーバ1が提供する定義情報登録手段としてのディレクトリ定義用のGUI(Graphical User Interface)を利用して画面上で入力し、クライアント端末3からネットワーク2経由でディレクトリサーバ1に送信する。利用者が設定したディレクトリの定義情報は、本実施形態では、ディレクトリサーバ1のデータ記憶部12内のカテゴリ定義ファイル12aに格納される。
<ステップS2>(視座の定義)
続いて、利用者は、組織構造を表す情報群を可視化する際の視点となる「視座」を定義する。「視座」のタイプとしては、ステップS1.2で定義した「属性」に基づく視座、ステップS1.3で定義した「階層性」に基づく視座、ステップS1.4で定義した「関連性」に基づく視座などがある。
利用者は、上記のような各種の視座(異なる視点群)の定義情報を、ディレクトリサーバ1が提供する視座定義用のGUIを利用して画面上で入力し、クライアント端末3からネットワーク2経由でディレクトリサーバ1に送信する。利用者が設定した視座の定義情報は、ディレクトリサーバ1のデータ記憶部12内の視座定義ファイル12bに格納される。
<ステップS3>(データ登録)
利用者は、ステップS1で設定したディレクトリの定義に従って、組織内のリソース(図3のリソースの例を参照)のデータをデータ入力用のGUI画面上で入力し、クライアント端末3からネットワーク2経由でディレクトリサーバ1に送信する。利用者が入力したリソースのデータ(リソース情報,属性情報,階層情報,関連性情報)は、ディレクトリサーバ1のデータ記憶部12内のリソースDB12c,属性情報DB12d,階層情報DB12e,関連性情報DB12fに登録される。
以上のステップS1からステップS3の手順を踏むことにより、利用者がGUI画面を用いて登録した各定義情報とリソースのデータに基づいて、組織構造を持ったディレクトリデータベースが制御部11によって自動的に構築される。
<ステップS4>(外部システムからの利用)
ディレクトリサーバ1は、外部システムから本システムを利用するためのインターフェース手段として、外部システムに組み込み可能なGUIパーツを提供する。外部システムでは、そのGUIパーツに含まれるAPIを用いて本システムで管理するディレクトリデータ(定義情報,リソース情報,関係性の情報等)の参照や更新を行う。
《ディレクトリサーバの処理について》
次に、上述したステップS1〜S3におけるディレクトリサーバの処理について説明する。なお、以降の説明では、既に説明した内容については、説明を省略又は簡略化して説明する。
先ず、上述したステップS1におけるディレクトリの定義について、具体例を示して順次説明する。
<基本要素の定義(S1.1)について>
図3に例示したように、管理対象となるリソースを例えば「人」「部署」「建物」「情報システム」「業務」のように分類し、カテゴリとして区分する。本システムでは任意のカテゴリを定義することができる。
組織構造を表すディレクトリの定義部は、図5に示すように、基本定義部、属性定義部、階層性定義部、及び関連性定義部から構成される。
基本定義部の項目は、図5中の基本定義部の例に示すように、カテゴリID、カテゴリ識別名、及びカテゴリ名称などから構成される。カテゴリIDは、当該カテゴリをシステム的に識別するためのID(識別子)であり、カテゴリの登録時に本システムによって自動的に付与される。カテゴリ識別名は、当該カテゴリをシステム的に識別するための名称であり、カテゴリ名称は、当該カテゴリをGUI画面上に表示する際の名称(人、部署、建物など)である。
図6は、カテゴリ定義(基本定義)の具体例を示しており、カテゴリ名称としては、“人”、“部署”など、管理対象となる組織内のリソース群を区分するカテゴリの名称が定義される。カテゴリ識別名は、本例では英語の識別名が定義される。そのカテゴリ識別名は、例えば、カテゴリ名称の登録時に、本システムによって漢字表記のカテゴリ名称が英語表記に自動翻訳され、その英語表記がカテゴリ識別名として設定される。
ディレクトリサーバ1の制御部11は、図6に示すように、定義されたカテゴリ毎にシステム固有のカテゴリIDを自動付与し、基本定義部の情報をカテゴリ定義ファイル12aに格納する。
図7はカテゴリ定義のクラス図であり、カテゴリ定義を記憶する基本定義部は、他の3種類の定義部(属性定義部,階層性定義部,関連性定義部)と関連付けられてデータ記憶部12に保管される。他の3種類の定義部については以下に順次説明する。
<属性の定義(S1.2)について>
属性の定義について、図8から図12を参照して説明する。
属性の定義としては、当該カテゴリに属するリソースが持つ属性を定義する。カテゴリには複数の属性があるため、属性の定義は保持し得る属性項目の配列となる。
本実施の形態では、属性の定義は、他のカテゴリとも共有可能な「属性項目定義」(図8及び図10参照)と、特定のカテゴリに応じて属性項目定義の配列を持つ「属性項目定義セット」(図9参照)よりなる。
属性項目定義の項目は、図8に示すように、属性ID、属性識別名、属性名称、データ型、省略時値、コメントなどから構成される。
属性IDは、当該属性項目をシステム的に識別するためのIDであり、属性識別名は、当該属性項目をシステム的に識別する名称である。属性名称は、当該属性項目を画面上に表示する際の名称であり、データ型は、数値,文字列,日時など、属性項目のデータの型を表す情報である。省略時値は、属性情報を省略した時の値であり、その初期値が有る場合は指定する。そして、コメントは、当該属性項目を画面上に表示する際の説明文である。
属性定義セットは、図9に示すように、属性セットID、属性セット識別名、属性セット名称、属性定義リストなどから構成される。
属性セットIDは、当該属性セット(図8に示す属性項目定義が1セット)をシステム的に識別するIDであり、属性セット識別名は、当該属性セットをシステム的に識別する名称である。また、属性セット名称は、当該属性セットを画面上に表示する際の名称であり、属性定義リストは、属性IDの配列となる。
図10は、属性項目定義の定義情報の具体例を示しており、「生年月日」の属性項目定義、「自宅住所」の属性項目定義というように、属性項目定義毎に属性IDが付与される。
図11は属性定義のクラス図であり、図12は、属性定義とデータの現物の例を図11に対応させて示す図である。図11及び図12に示すように、当該カテゴリに属するリソースの属性定義(属性項目定義及び属性項目定義セット)は、カテゴリ定義と現物のデータ(ステップS3において登録される属性情報とリソース情報)とに関連付けられてデータ記憶部12に保管される。なお、本実施の形態においては、属性情報が更新された場合、該当するDBレコードの「状態」を無効として、新規のレコード(状態:有効)を追加するようにしている。
<階層性の定義(S1.3)について>
階層性の定義について、図13から図15を参照して説明する。
階層性の定義としては、当該カテゴリに属するリソースが当該カテゴリ内でリソース間の階層関係を持つことを定義する。1つのカテゴリに対して、図13に示すような階層性定義を配列として複数付与することが可能である。
階層性定義の項目は、図13に示すように、階層性ID、階層性識別名、階層性名称、階層順位、上位エントリの役割名称、下位エントリの役割名称、上位エントリの多重度、下位エントリの多重度、上位エントリの属性値の制約、下位エントリの属性値の制約などから構成される。
階層性IDは、当該階層性情報をシステム的に識別するためのIDであり、本システムによって自動的に付与される。階層性名称は「親子関係」,「都道府県市町村」など、階層性を表示する際の名称である。階層順位は、当該カテゴリでの階層性の順位を示す数値n(n=0,1,・・・)であり、1が第1階層−第2階層、2が第2階層−第3階層を示している。また、階層順位が0の場合、当該カテゴリでは、階層順位を区別せず、どの階層でも同じ設定となる。
上位エントリの役割名称は、上位のリソースエントリの役割を表す名称(例えば、親→「都道府県」)でり、下位エントリの役割名称は、下位のリソースエントリの役割を表す名称(例えば、子→「市区町村」)である。
上位エントリの多重度は、下位のエントリ1個に対し、上位のエントリ数の制約を示し、1〜n(nは不定)の値が設定される。そして、下位エントリの多重度は、上位のエントリ1個に対し、下位のエントリ数の制約を示し、1〜nの値が設定される。
上位エントリの属性値の制約は、上位のリソースエントリに指定できるリソースの属性値が設定され、下位エントリの属性値の制約は、下位のリソースエントリに指定できるリソースの属性値が設定される。
上記上位エントリと下位エントリの属性値の制約としては、例えば、「部署」カテゴリで属性項目「組織階層」の選択値として「事業部」「部」「課」「係」のようになっていた場合、各階層間での上位−下位の制約として、以下のような関係を想定している。
第1階層−第2階層:「事業部」−「部」
第1階層−第2階層:「事業部」−「室」
第2階層−第3階層:「部」−「課」
第3階層−第4階層:「課」−「係」
階層の制約がない場合は省略する。なお、同一の階層順位で複数の定義を作ることは可能である。また、属性値は複数の階層で制約とすることが可能である。例えば、上の例に加え、第1階層−第2階層:「事業部」−「課」とすることも可能である。
図14は階層性定義のクラス図であり、当該カテゴリに属するリソース(リソース情報2)の階層性定義は、階層性情報とカテゴリ定義とリソース情報とに関連付けられてデータ記憶部12に保管される。階層性情報としては、上位リソースのリソースID、下位リソースのリソースID、表示順位などが設定される。
図15は、階層性定義とデータの現物の例を図14に対応させて示しており、カテゴリが部署の場合、図15に示すように、例えば事業部、部、課、係の各リソースについての階層関係が、階層性定義によって表現される。
ディレクトリサーバ1は、定義された階層性定義を階層性情報及びカテゴリ定義と対応付けてデータ記憶部12に保管する。
<関連性の定義(S1.4)について>
関連性の定義について、図16から図18を参照して説明する。
関連性の定義としては、当該のカテゴリに属するリソースが他のカテゴリに属するリソースとの関連性を持つことを定義する。1つカテゴリに対して、図16に示すような関連性定義を配列として複数付与することが可能である。
関連性定義の項目は、図16に示すように、関連性ID、関連性識別名、関連性名称、親カテゴリID、子カテゴリID、関連性の名称、親カテゴリの役割名称、子カテゴリの役割名称、親カテゴリの多重度、子カテゴリの多重度などから構成される。
関連性IDは、当該の関連性をシステム的に識別するIDであり、本システムによって自動的に付与される。関連性識別名は、当該の関連性をシステム的に識別する名称であり、関連性名称は、当該の関連性を画面上に表示する際の名称である。親カテゴリIDは、関連付ける2つのカテゴリのうち主となるカテゴリのカテゴリIDであり、子カテゴリIDは、関連付ける2つのカテゴリのうち従属するカテゴリのカテゴリIDである。関連性の名称は、例えば「所属する」というように、関連の仕方を表現する。親カテゴリの役割名称は、その関連性における主となるカテゴリの役割名称であり、子カテゴリの役割名称は、その関連性における従属するカテゴリの役割名称である。親カテゴリの多重度は、子カテゴリのエントリ1個に対し、親カテゴリのエントリ数の制約を示し、1〜nの値が設定される。子カテゴリの多重度は、親カテゴリのエントリ1個に対し、子カテゴリのエントリ数の制約を示し、1〜nの値が設定される。ここで言う親と子は、ツリー状の視座において、主となる要素が親、従となる要素が子である。例えば、部署に人を関連づけるような場合、部署が親、人が子となる。
なお、図16中のNo10,No11の項目に示すように、属性値の制約(親カテゴリの属性値の制約、子カテゴリの属性値の制約)を設けることも可能である。その場合、親カテゴリの属性値の制約は、上位のリソースエントリに指定できるリソースの属性値が設定される。そして、子カテゴリの属性値の制約は、子のリソースエントリに指定できるリソースの属性値が設定される。
図17は関連性定義のクラス図であり、当該カテゴリに属するリソース(リソース情報2)の関連性定義は、関連性情報とカテゴリ定義とリソース情報とに関連付けられてデータ記憶部12に保管される。関連性情報としては、リソースID、関連付けリソースID、表示順位などが設定される。
図18は、関連性定義とデータの現物の例を図17に対応させて示しており、カテゴリとして部署、人、建物が定義されている場合、例えば、第1カテゴリ(部署)に属するリソース(本例では営業第1係)と第2カテゴリ(人)に属するリソース(実際の人物)との関連性、第1カテゴリ(部署)に属するリソース(本例では営業第1係)と第3カテゴリ(建物)に属するリソース(本社ビルなど)との関連性などが、関連性定義によって表現される。
ディレクトリサーバ1は、定義された関連性定義を関連性情報及びカテゴリ定義と対応付けてデータ記憶部12に保管する。
<カテゴリ定義とリソース情報について>
図19はカテゴリ定義とリソース情報のクラス図であり、カテゴリ定義は、図19に示すように、他の定義(属性項目定義(セット)、階層性定義、及び関連性定義のデータ)と紐付けられてデータ記憶部12に保管される。また、リソース情報は、図19に示すように、各定義の情報(カテゴリ定義の情報、属性情報、階層性情報、関連性情報)と紐付けられてデータ記憶部12に保管される。属性項目定義は、前述のように、他のカテゴリとも共有可能な定義であり、属性項目定義セットは、属性項目定義の配列からなる特定のカテゴリに応じた定義である。
<視座の定義(S2)に関する処理>
視座の定義に関する処理については、後述する「2.視座の表示方法」の説明において、具体例を示して説明する。
<データ登録(S3)関する処理>
データ登録に関する処理については、後述する「1.データ入力用のGUI画面の生成処理」の説明において、具体例を示して説明する。
<外部システムからの利用(S4)に関する処理>
外部システムからの利用に関する処理については、後述する「3.外部システムに提供するAPIとGUIパーツ」の説明において、具体例を示して説明する。
<データ入力用のGUI画面の生成処理と視座の表示方法について>
次に、本発明に係るディレクトリシステムにおけるデータ入力用のGUI画面の生成処理と視座の表示方法について、順次説明する。
《1.データ入力用のGUI画面の生成処理》
先ず、データ入力用のGUI画面の生成処理について説明する。
本実施の形態においては、制御部11は、カテゴリ定義をもとに当該のカテゴリについてのデータ入力用のGUI画面を自動的に作成する形態としている。その際、制御部11は、階層関係が定義されている場合にはリソース全体をツリー状に表示し、他のカテゴリとの相関関係が定義されている場合には該当のカテゴリのリソースの選択画面を表示する。その選択画面はカテゴリの定義によって以下のような形式で表示される。
(表示形態1)階層情報によりツリー状に表示
(表示形態2)属性値により分類しツリー状に表示
(表示形態3)分類のないフラットなリストとして表示
また、制御部11は、利用者の選択操作を受け付けた際、選択されたリソ−スと他の間の階層関係や相関関係の矛盾など、選択の矛盾を検出するようにしている。
以下、図面を参照して、データ入力用のGUI画面の生成処理について詳細に説明する。
図20は、データ入力用のGUI画面の一例とその生成処理を説明するための模式図である。図20において、符号G10がデータ入力用のGUI画面(以下、「データ入力画面」と呼ぶ)の一例を示しており、G10MがそのGUI画面のひな型となるひな型画面の一例を示している。また、符号G1がシステムメニュー画面の一例を示しており、符号G2が、カテゴリ一覧が表示されるリソース管理画面の一例を示している。
データ入力画面G10の画面構成は、ひな型画面G10Mに示すように、「リソース一覧表示域」と「基本情報入力域」と「属性情報入力域」と「関連性情報入力域」とを含んで構成される。その他に、データ入力画面G10には、Webページ内の現在のページ位置を示すための「トピックパス領域」、及びデータ入力ウィンドウのタイトルを表示するための「ウィンドウタイトル領域」が設けられている。
「リソース一覧表示域」は、データ入力画面G10の例に示すように、当該カテゴリに属するリソースエントリ群(リソース情報が登録されたリソースエントリ)のリソース名称が、ツリー形式又はリスト形式でスクロール可能に一覧表示される領域である。
「基本情報入力域」は、データを登録するリソースエントリの名称など、登録対象のリソースエントリの基本情報を入力するための領域であり、データ入力画面G10の例では、当該カテゴリ(部署)に属するリソースエントリ(業務課)の名称を入力した例を示している。
「属性情報入力域」は、基本情報入力域で入力した当該リソースエントリの属性情報を入力するための領域であり、「関連性情報入力域」は、当該リソースエントリと他のカテゴリに属するリソースエントリとの相関関係を表す関連性情報を入力するための領域である。図20のデータ入力画面G10の例では、「属性情報入力域」には、選択されたカテゴリ(「部署」)の属性定義で定義されている属性の項目(「住所」,「電話番号」等)が表示されるので、利用者は項目毎に属性情報を入力する。また、「関連性情報入力域」には、選択されたカテゴリ(「部署」)の関連性定義で定義されている関連性の項目として、当該カテゴリに属するリソースエントリの項目(「所管する業務」)と他のカテゴリに属するリソースエントリの項目(「所属する人」)とが表示されるので、利用者は項目毎に情報を入力する。
上述のような画面構成において、ディレクトリサーバ1の制御部11は、リソース管理画面G2上のカテゴリ一覧の中から選択された当該カテゴリの定義(カテゴリ定義、属性定義、階層性定義、関連性定義)に基づいて、ひな型画面G10Mの各領域に画面要素を配置し、当該カテゴリについてのデータ入力画面G10を自動的に作成する。その際、既存のデータがある場合は、データを所定の箇所に展開する。なお、動的に変更する領域のうち、トピックパス領域は、リリース一覧での選択に応じて変化する部分であり、カテゴリ定義とは無関係である。
次に、上記データ入力画面G10の生成処理の詳細について、図21のフローチャートを参照して説明する。
本システムに利用者がログインすると、制御部11(ディレクトリサーバ1の制御部)は、例えば図20中に例示したメニュー画面G1をクライアント端末3側に表示する。そのメニュー画面G1上で、利用者によってデータ入力メニュー(図20中のリソース管理)が選択されると(ステップS11)、制御部11は、ステップS1.1において設定されたカテゴリ定義の定義情報をカテゴリ定義ファイル12aから取得し(ステップS11a)、カテゴリ一覧の画像を含むリソース管理画面G1を生成してクライアント端末3側に表示し(ステップS11b)、カテゴリの選択を利用者に促す。
リソース管理画面G1上のカテゴリ一覧の中からカテゴリが選択されると(ステップS12)、制御部11は、選択された当該カテゴリの定義情報(カテゴリ定義、属性定義、階層性定義、関連性定義の各定義情報)をデータ記憶部12から取得し(ステップS12a)、階層関係があるか否かを判定する(ステップS12b)。
ステップS12bにおいて階層関係があると判定した場合は、制御部11は、各階層の階層情報(階層性定義に含まれる階層性名称,階層順位等の階層性データ)を階層情報DB12eから取得し(ステップS12c)、データ入力画面G10のリソース一覧表示域に、ツリー形式でリソースエントリを表示する。例えば、図20の例では、カテゴリとして「部署」が選択された場合の例を示しており、その場合、部署の階層性定義のデータに基づいて部署の階層構造を示すツリー状の画像を生成し、その画像をリソース一覧表示域に表示する(ステップS12d)。一方、ステップS12において階層関係がないと判定した場合は、リスト形式でリソース一覧表示域にリソースエントリを表示する(ステップS12e)。
リソース一覧の中からリソースエントリが選択されると(ステップS13)、制御部11は、属性定義を基に、選択されたリソースエントリの属性情報を属性情報DB12dから取得すると共に(ステップS13a)、関連性定義を基に、選択されたリソースエントリの関連性情報を関連性情報DB12fから取得する(ステップS13b)。そして、属性定義から属性値入力域(図20の例では、コード,住所,電話番号,FAX番号の各入力域)を生成してその画像をデータ入力画面G10上に表示すると共に(ステップS14a)、関連性定義から関連性入力域(図20の例では、所属する業務,所属する人の各入力域)を生成しその画像をデータ入力画面G10上に表示する(ステップS14b)。
その状態で、関連性の「追加」のボタン(図20の画面G10の表示例では、「業務の追加」ボタン,「人の追加」ボタン)が押下されると(ステップS15)、制御部11は、対応する関連性のカテゴリのリソースを選択する画面G11を表示する。図20の例では、「業務の追加」ボタンが押下された場合の例を示しており、図20中の矢印Aで示すように、業務の選択画面G11が表示される。その際、制御部11は、関連性情報入力域で入力した追加対象の業務(図20の例では「トラック運送事業」の部分が、リソース一覧表示域のほぼ中心に表示されるように、画面G11のウィンドウをポップアップするようにしている(ステップS15a)。そして、リソース一覧の中から選択されたリソースエントリを保持し、データの入力待ちとする(ステップS15b)。
利用者は、ステップS15において、当該リソースエントリの基本情報(リソース情報),属性情報,関連性情報のデータを入力し、「登録」ボタンを押下する(ステップS16)。
ステップS16において、「登録」ボタンが押下されると、制御部11は、利用者が入力したデータをデータ記憶部12内のデータベースに登録する。本例では、リソース情報はリソースDB12cに登録され、属性情報は属性情報DB12dに登録され、関連性情報は関連性情報DB12fに登録される(ステップS16a)。
利用者がリソースエントリを新たに登録(追加)したい場合は、前記ステップS14又はステップS15において、リソースエントリ(当該リソースエントリ又は関連性のカテゴリのリソースエントリ)の「追加」ボタン(図20の例ではリソース一覧の下部に設けられている「部署の追加」ボタン)を押下する。
制御部11は、「追加」ボタンの操作情報を基にリソースエントリが追加されたか否かを判定し(ステップS16b)、追加されたと判定した場合は、ステップS14又はステップS15において利用者によって選択されたリソースエントリを上位とする階層性情報を階層情報DB12eに登録し、当該リソースエントリのデータ登録処理を終了する。
利用者がリソースエントリを削除したい場合は、削除したいリソースエントリをリソース一覧の中から選択し、「削除」ボタンを押下する。その場合、制御部11は、選択されたリソースエントリを論理的に削除し、当該リソースエントリの削除処理を終了する。
上述のように、制御部11は、ディレクトリの定義情報に基づいて、クライアント端末3の表示部にカテゴリの一覧を表示し、その一覧表示の中から選択された当該カテゴリに属するリソースの一覧を表示すると共に、その一覧表示の中から選択されたリソースの「リソース情報」と「属性情報」、及び当該リソースとは異なるカテゴリに属するリソースとの相関関係を表す「関連性情報」を入力するためのGUI画面を生成する「画面生成手段」を備えている。
上記GUI画面は、その画面上で入力されたデータをデータ記憶部12内の該当のデータベースに登録する「データ登録手段」の構成要素であり、GUI画面は、前述のように、当該カテゴリに属するリソースの一覧をツリー形式又はリスト形式で表示する表示領と、リソースの一覧表示の中から選択されたリソースの属性情報を入力するための属性情報入力域と、リソースの一覧表示の中から選択されたリソースと他のカテゴリに属するリソースとの相関関係を表す関連性情報を入力するための関連性情報入力域と、リソースの追加/削除を指示するための操作ボタンと、を含んで構成されている。
それにより、当該リソースのリソース間の階層関係や相関関係を表す情報を利用者が容易に登録することができると共に、リソースの内容変更や追加/削除も容易に行うことが可能になる。言い換えると、人事異動や引越し、ハードウェア資源やソフトウェア資源の変更など、組織内の構成要素が変わった場合でも、関連する要素情報を同一画面上で容易に変更することが可能になる。また、画面生成手段では、GUI画面上でのリソースの追加,削除の操作に応じて画面上のツリー形式の表示などを動的に変更するようにしている。そのため、利用者は、画面上で変更後の内容を確認しながら変更することができる。
《2.視座の表示方法》
次に、視座の表示方法について説明する。
先ず、視座の定義について、図22中の視座定義の例を参照して説明する。
視座の定義としては、利用する視座について、図22に示すような内容を持つ定義を行う。本例では、視座の定義は、共通部、属性に基づく視座の定義部、階層性に基づく視座の定義部、関連性に基づく視座の定義部から構成されている。
共通部の項目は、図22に示すように、視座ID(当該の視座をシステム的に識別するID)、視座識別名(当該の視座をシステム的に識別する名称)、視座名称(当該の視座を画面上に表示する際の名称)、表示形状(リスト状又はツリー状)、視座タイプなどから構成される。本実施形態では、視座タイプとしては、(タイプ1)属性に基づく視座、(タイプ2)階層性に基づく視座、(タイプ3)関連性に基づく視座、の3つのタイプがある。なお、これらの視座タイプは、表示形状がツリー状の場合に有効となるタイプである。
「属性に基づく視座の定義部」の項目は、カテゴリID(視座に表示するカテゴリのID)、属性IDの配列などから構成される。
属性IDの配列は、第1階層から順に属性値によって分類するが、第1階層から順に分類に使う属性の属性IDを配列で指定する。
「階層性に基づく視座の定義部」の項目は、カテゴリID、階層の深さ(視座に表示する階層の深さ)などから構成される。ここで定義するカテゴリIDは、関連付ける2つのカテゴリのうち従属するカテゴリのカテゴリIDである。階層の深さは、深さを示す数値m(例えば3階層の場合はm=3)を指定する。また、全階層を表示したい場合は、“0”を指定する。
「関連性に基づく視座の定義部」の項目は、関連性ID、階層の深さ(視座に表示する階層の深さ)などから構成される。関連性に基づく視座の表示は、複数のカテゴリ(本例で2つの異なるカテゴリ)を関連づけて表示するが、その関連性を定義した関連性IDを指定する。階層の深さは、親カテゴリが階層性を持っている場合、表示する階層の深さを制限することが可能である。深さを示す「数値m」の扱いは、階層性に基づく視座の定義部における「数値m」と同様である。
次に、視座の表示に係る制御部11の動作例について、図22中の表示画像VP1〜VP3の例を参照して説明する。
制御部11は、前述のような視座の定義に従って、1〜2種類のカテゴリについて、そのカテゴリに属するリソースエントリをデータベースより取得して、当該視座から見た組織の構造情報をツリー状(又はリスト状)の表示形状で表す画像データを生成し、図22中の表示画像VP1〜VP3の例に示すように、当該視座から見た組織構造を表す画像をクライアント端末3側の表示部に表示する。
上記画像データを生成する際、制御部11では、視座タイプの指定に応じて、該当する定義部(指定された視座タイプに対応する図22中の定義部)を参照し、ツリーの構成を判断する。例えば、視座タイプの指定が、タイプ1(属性に基づく視座)であれば、属性値により分類してツリー状に表示する。具体的には、本例では、当該カテゴリIDに対応する属性IDの配列データを視座の定義部から取得し、その配列データに基づいてツリーの構成を決定し、属性IDに対応する属性名称をツリー状に配置し、ツリー形式の画像データを生成するようにしている。
一方、視座タイプの指定がタイプ2(階層性に基づく視座)であれば、階層情報、すなわち、階層性名称,階層順位,上位エントリの役割名称,下位エントリの役割名称,上位エントリの多重度,下位エントリの多重度等の階層情報(図13参照)に基づいてツリーの構成を決定し、階層性名称,上位エントリの役割名称,下位エントリの役割名称をツリー状に配置し、ツリー形式の画像データを生成する。
また、視座タイプの指定がタイプ3(関連性に基づく視座)であれば、関連性の定義情報(関連性名称、親カテゴリの多重度、子カテゴリの多重度、等の関連性データ:図16参照)に基づいてツリーの構成を決定し、関連性名称,上位エントリの役割名称,下位エントリの役割名称をツリー状に配置し、ツリー形式の画像データを生成する。
さらに上記画像データを生成する際、制御部11では、視座の定義情報を参照して、表示形状の指定がツリー状か否かを判定し、ツリー状で且つ画面上に表示する階層の深さの指定値mが1以上の場合は、指定値“m”までの階層を表示対象として画像データを生成することによって、指定値以降の下位の階層(m階層より下位の階層)についてはエントリがあっても表示しないようにする。また、表示形状の指定がツリー状で且つ階層の深さの指定値m=0の場合は全階層を表示対象として画像データを生成することによって、画面上に全階層を表示する。また、組織構造を表す画像を1画面上に表示できない場合は、クライアント端末側での操作に応じてスクロール表示可能に表示制御する。
(異なる視座から捉えた組織構造の具体的な表示例)
図22中の表示画像VP1の例は、属性に基づく視座を視点として組織構造を可視化した際の表示例である。本例では、「情報システム」を表示対象のカテゴリとし、「情報システム」に属するリソースの属性(稼働環境,ベンダ等)の1要素である「稼働環境」を使用して、稼働環境から見た情報システム群の構成を可視化した例である。表示画像VP1の例に示すように、本例では、メインフレーム,Webサーバ,C/S(クライアント/サーバ)等を「稼働環境」としている。例えば、稼働環境を複数種類に分類して管理する場合は、第1稼働環境,第2稼働環境,第3稼働環境というように、複数の属性に分けて定義しておけば、それぞれの属性を視座としたシステム構成が可視化される。
図22中の表示画像VP2の例は、階層性(同一カテゴリ内のリソース間の階層関係)に基づく視座を視点として組織構造を可視化した際の表示例である。本例では、「業務」を表示対象のカテゴリとし、その階層性を使った視座から見た業務群の構成を可視化した例である。表示画像VP2の例に示すように、業務の階層性(本例では、事業の種類別に各事業の業務構成がツリー形式で可視化される。
図22中の表示画像VP3の例は、関連性に基づく視座を視点として組織構造を可視化した際の表示例である。本例では、「部署」を表示対象のカテゴリとし、そのカテゴリ「部署」を親とするカテゴリ「人」との関連性を使った視座から見た組織構造を可視化した例である。その他、部署、人、建物、情報システム、業務など、利用者が定義した所定のカテゴリ群のうちの任意の2つのカテゴリを関連付けて可視化することが可能である。関連性に基づく視座による組織構造の可視化方法においては、異なるカテゴリに属するリソース間の相関・従属関係をツリー形式又はリスト形式で可視化することが可能になる。
なお、本例では、クライアント端末からの表示要求に応じて、図22中の表示画像VP1〜VP3を個別に切替えて表示する形態としているが、互いに異なる複数の視座から見た表示画像を画面上の各表示ウィンドウに配置し、同一画面上で複数の視座から見た組織構造を可視化する形態としても良い。
上述のように、制御部11は、ディレクトリの定義情報(及び視座の定義情報)に基づいて、属性に基づく第1視座、階層性に基づく第2視座、及び関連性に基づく第3視座の中から選択された所望の視座を視点として、当該視点から見た組織の構造をツリー形式又はリスト形式で可視化する「可視化手段」を備え、組織の構造を多様な視点で表現できるようにしている。
《3.外部システムに提供するAPIとGUIパーツについて》
次に、外部システムとの連携処理手段として提供する「API」と「GUIパーツ」について説明する。先ず、外部システムに提供するAPIについて説明する。
(外部システムに提供するAPIについて)
図23は、本システムが提供するAPIの具体例を示す図である。メソッドとしては、本例では16種類のメソッドを用意している。メソッドの種類、及び各メソッドのパラメータと戻り値は図23に示す通りであり、詳細については説明を省略する。
なお、メソッドが「属性定義の取得」の場合、戻り値の属性項目定義は該当するカテゴリの属性項目定義セットに含まれるものである。また、メソッドが「リソース一覧」の場合、該当するカテゴリの全リソースについて、基本情報を返す。また、メソッドが「指定視座のリソース一覧」の場合、該当するカテゴリの全リソースについて、基本情報を返す。また、メソッドが「指定視座のリソース抽出」の場合、指定したリソースIDを上位に持つ、リソースの情報を返す。その場合、戻り値のカテゴリIDには、視座における関連性の親カテゴリ、子カテゴリのIDの2通りがある。
ディレクトリサーバ1は、図23に例示したようなAPIをJava(登録商標)言語によるライブラリおよび、Webサービスとして提供する。また、APIの定義は、本システムのWebサイトにおいてWSDL(Web Services Description Language)で公開する。
外部システムでは、予め定義された上記APIに従って、本システムで管理する定義情報、リソース情報、関係性の情報を取得することができる。
(永続的な識別子を使ったデータの管理について)
ここで、リソースIDを使ったリソースエントリのデータの管理について説明する。本システムは、個々のリソースの識別子として本システム内で固有の永続的な識別子であるリソースIDを自動生成する「リソースID生成手段」と、上述のAPI手段とを備えている。リソースID生成手段は、リソースエントリの登録時にリソースIDを生成する。当該リソースに対して付与されたリソースIDは、そのユニーク性が永続的に保証される。
上記リソースIDより、カテゴリにかかわらずリソースエントリを識別することが可能になる。また、外部システムはリソースIDを使うことで、本システムのリソース情報にアクセスすることが可能になる。
図24は、リソースIDの生成方法の一例を示す模式図であり、リソースID生成手段は、同図に示すように、リソースエントリの登録時にリソースIDを生成する。本例では、リソースIDの生成のためにDBMS(DataBase Management System)がサポートしている“CREATE SEQUENCE”の機能を使用しているが、類似のシーケンス番号生成機構を実装する形態としても良い。
外部システムでは、本システムの提供するAPIによりリソースIDを取得する。具体的には、例えば、図23に例示した「カテゴリ一覧の取得メソッド」により各カテゴリIDを取得し、当該カテゴリIDをパラメータとして「リソース一覧メソッド」により、当該カテゴリに属するリソース群の各リソースIDをカテゴリID毎に取得する。あるいは、後述するGUIパーツを利用して、画面上に表示されているリソース一覧で選択したリソースのリソースIDを取得する。そして、外部システム固有の情報をリソースID及びAPIにより取得したデータ記憶部12内のデータと関連付けて管理する。これにより、外部システムは組織構造データと独自のデータベースとを関連付けることが可能となり、リソース間の関係性の変化などからディレクトリの内容が本システムによって更新された場合でも、外部システムは影響を受けないことになる。
(外部システムに提供するGUIパーツについて)
次に、前述のAPI手段として外部システムに提供するGUIパーツについて説明する。
ディレクトリサーバ1は、外部システムに組み込み可能で且つリソースIDを用いてデータ記憶部12内のデータ(ディレクトリの各定義情報、視座の定義情報などのリソースIDに関連する各情報)の参照及び更新が可能なAPIを含むGUIパーツを外部システムに対してネットワーク経由で提供する「GUIパーツ提供手段」を備えている。
ディレクトリサーバ1では、外部システムで利用可能なGUIパーツをHTMLフレームの中に組み入れて、図25に示すように、システム利用者がリソース一覧で選択したリソースのリソースIDを外部システムのサーバ(DBMS)へJava(登録商標)Scriptを通して送信する。外部システムでは、リソースIDに関連する情報を参照したり、情報を入力・更新したりする。
《リスク管理及び内部統制を目的とした外部システムへの応用例について》
次に、本システムを利用した外部システムについて説明する。
以下、本システムを使ってプライバシーマーク認証基準(JISQ15001)に準拠した個人情報保護管理の運用を行う情報システム(以下、「個人情報保護管理システム」と呼ぶ)を実施例として挙げる。
[実施例] 本システムを利用した個人情報保護管理システム
先ず、プライバシーマーク認証基準について説明する。
JISQ15001:2006(個人情報保護マネジメントシステム・要求事項)では、図26に示すように、PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act cycle)を回すことが必要となるが、実施例では、Plan(計画),Do(実施),Check(点検),Act(見直し)の各フェーズにおいて必要となる機能を本システムのディレクトリを使ってどのように実現するのかを説明する。なお、図26において、A)〜E)の部分がシステム化の対象となりうる要素である。
図27は、個人情報保護管理のシステム化の機能要件を示している。図27において、機能要件A〜Eは、図26中の要素A〜Eをシステム化する場合の機能要件を示しており、線部の事項は、JISQ15001の要求事項と直接重なる部分を示している。
前述のようなJISQ15001:2006の要求事項をもとにしたPマークシステムの要求事項のうち、規定文書管理機能(機能要件A)」、(2)個人情報取り扱い管理機能(機能要件B)、及び(3)事件・事故、問合せ管理機能(機能要件C、D)の3つの機能について、それぞれの機能を実現する各システムからのディレクトリの利用イメージを図28に示す。
図28では、Pマークシステムの3つの機能ごとのディレクトリの情報の利用方法について記載している。以下、PDCAサイクルの各フェーズにおいて必要となる機能を本システムのディレクトリを使ってどのように実現するのかについて、図28に示す3つのシステム21〜23を具体例として説明する。
ディレクトリシステム1は、プライバシーマーク認証基準に準拠した個人情報保護管理の運用を行う外部システム21〜23とネットワーク経由で接続されている。そして、ディレクトリシステム1は、外部システム21〜23との間で前述のAPI若しくはGUIパーツを介して連携処理することにより、外部システム側からの要求に応じて、外部システム21〜23側で複数のデータベース21a〜23aで分散管理されている個人情報保護管理に係る情報群を、当該視点から見た組織の構造と関連付けて前記外部システム側の表示部に可視化する処理を実行するようにしている。また、外部システム21〜23側で、分散管理されている個人情報保護管理に係る情報群を、リソースIDを用いて一元管理し得るようにしている。
なお、以下の説明では、規程文書管理機能を実現するシステム21を「規程文書管理システム」と呼び、個人情報取り扱い管理機能を実現するシステム22を「個人情報取り扱い管理システム」と呼び、事件・事故、問合せ管理機能を実現するシステム23を「事件・事故、問合せ管理システム」と呼び、それらのシステム21〜23について、システム毎に順次説明する。
<規程文書管理システム21>
初めに、規程文書管理システム21について説明する。
先ず、規程文書管理に関するJISQ15001の要求事項と、その要求事項に対するシステムの目的及び機能について説明する。
(要求事項)
法令,国が定める指針その他の規範にもとづき、自組織での規程を定める。その規程に則り、個人情報を取り扱い、その記録を保管する。
(規程文書管理システムの目的と機能)
規程文書を業務と関連付けて管理する。そのため、ディレクトリからは部署−業務の関係性を持った視座のGUIパーツを組み込み、視座から業務(個人情報保護管理)を選択すると、関連づいた規程文書の一覧を表示する。一覧の中から選択された文書の内容を表示する。
図29は、規程文書管理システム21の機能を説明するための模式図である。規程文書管理システム21は、本システムが提供するGUIパーツ(GP)を組み込み、そのGUIパーツ(GP)に含まれるAPI(図23参照)を用いて本システムと連携処理することにより、以下の機能を備える形態とする。
(1a)業務名称の一覧表示機能
図29中の画像VP1-1の例に示すように、部署ごとに分類された業務を画面21上に表示する。
(1b)規程文書一覧表示機能
規程文書は、図29中のデータベース21aに示すように、規程本文、書式、業務フロー図、リスク分析表などに分類されてデータベース管理されているので、図29中の画像VP1-2の例に示すように、分類毎にツリー状に規程文書の名称を羅列してその一覧を画面21上に表示する。
(1c)規程文書表示機能
規程文書の一覧から文書を利用者が選択し「文書表示」ボタンをクリックすると、選択された文書21Dを画面21上に表示する。
(1d)規程文書登録機能
規程文書を登録し、業務と関連付けて管理する。
(規程文書管理システム21の処理フロー)
規程文書管理システム21がディレクトリの外部インターフェースを利用する部分の処理フローと主なデータ項目(規定文書管理テーブル)を、図30及び図31に示す。
「規程文書一覧表示」に関する処理は、図30中のステップS21〜S24に示す流れとなる。すなわち、先ず、部署−業務ツリーのGUIパーツの表示処理を実行し(ステップS21)、選択された業務のリソースIDを取得する(ステップS22)。続いて、規程文書テーブル(図31参照)から業務=リソースIDの(文書分類、文書名称、規程文書ID)のリストを取得し(ステップS23)、文書分類で仕分けて文書名称を一覧表示する(ステップS24)。
「規程文書登録」に関する処理は、図30中のステップS31〜S33に示す流れとなる。すなわち、選択された業務のリソースIDを取得し(ステップS31)、文書登録画面を表示する(ステップS32)。そして、その文書登録画面上での入力内容をもとに規程文書テーブルへレコードを追加する(ステップS33)。
<個人情報取り扱い管理システム22>
次に、個人情報取り扱い管理22について説明する。
先ず、個人情報取り扱い管理に関するJISQ15001の要求事項と、その要求事項に対するシステムの目的及び機能について説明する。
(要求事項)
個人情報を新たに取得する場合、取得する個人情報の内容、目的を明確にする。また、個人情報取得に伴う業務上のリスクを評価する。
(個人情報取り扱い管理システムの目的と機能)
業務の担当者は必要な情報を登録し、業務の責任者、個人情報保護管理責任者の承認を要求する。
図32は、個人情報取り扱い管理システム22の機能を説明するための模式図である。個人情報取り扱い管理システム22は、本システムが提供するGUIパーツ(GP)を用いて本システムと連携処理することにより、以下の機能を備える形態とする。
(2a)個人情報の台帳管理機能
組織内でどのような個人情報を扱っているのかを台帳22Dとしてデータベース22aで管理する。
(2b)所得する個人情報の登録機能
ディレクトリの業務のリストVP2-1を参照して、図32中の画面VP2-2上で業務と取得する個人情報とを関連付ける。
(2c)業務フロー図の作成機能
個人情報を取り扱う業務の手続きをフロー図にする。
(2d)リスク分析機能
業務フロー図をもとに、手続き上のリスクを分析し、リスク分析表を作成する。
(2e)承認ワークフローの作成・保管機能
個人情報を取り扱う内容について、システム上で承認を得るための承認ワークフロー22D2を作成する。
上記(2c),(2d)の業務フロー図とリスク分析表について、図33及び図34を参照して説明する。図33は、業務フロー図(リスク分析表を含む図)の一例を示す模式図であり、図34は、業務上で想定されるリスクの種類の一例を示す模式図である。
業務フロー図は、図33のように、収集、保管、利用、破棄、外部作業(受託/委託/提供)に分けて個人情報の取り扱いの手順をフロー化することで作成する。
リスク分析表は、その業務フローで示される業務工程の各ステップにおいて、想定されるリスクを図34のようなリスクの種類から選択することによって作成される。図33の業務フロー図の例では、業務フローとリスク分析表とを業務要素毎に対応させて示している。
(個人情報取り扱い管理システム22の処理フロー)
個人情報取り扱い管理システム22ディレクトリの外部インターフェースを利用する部分の処理フローと主なデータ項目(個人情報台帳テーブル)を、図35及び図36示す。業務名称の取得から承認申請までの処理は、図35のステップS41〜S46に示す流れとなる。すなわち、先ず、業務ツリーのGUIパーツの表示処理を実行し(ステップS41)、図32の画面VP2-1上で選択された業務のリソースID、業務名称を取得し(ステップS42)、業務名称を画面VP2-2上に表示する(ステップS43)。続いて、個人情報取得申請データの登録処理を実行し(ステップS44)、業務フロー図、リスク分析表を規程文書テーブルに登録した後(ステップS45)、承認申請処理を実行する(ステップS46)。
<事件・事故、問合せ管理システム23>
次に、事件・事故、問合せ管理システム23について説明する。
先ず、事件・事故及び問合せの管理に関するJISQ15001の要求事項と、その要求事項に対するシステムの目的及び機能について説明する。
(要求事項)
収集した個人情報について、本人からの問合せや事件・事故があった場合に、その内容を登録し、対応内容を記録し、現行のプロセスをチェックし、是正を実施する。
(事件・事故、問合せ管理システムの目的と機能)
業務の担当者は必要な情報を登録し、業務の責任者、個人情報保護管理責任者の承認を要求する。
図37は、事件・事故、問合せ管理システム23の機能を説明するための模式図である。事件・事故、問合せ管理システム23は、本システムが提供するGUIパーツ(GP)を用いて本システムと連携処理することにより、以下の機能を備える形態とする。
(3a)事件・事故、問合せの台帳管理機能
事件・事故、問合せに関する情報を台帳23D1としてデータベース23bで管理する。
(3b)事件・事故、問合せの登録機能
対象の個人情報を選択することで、個人情報と関連付けられた業務や担当部署、担当者などの情報を取得する。
(3c)承認ワークフローの作成・保管機能
事件・事故、問合せの内容について、システム上で承認を得るための承認ワークフロー23D2を作成する。
(事件・事故、問合せ管理システム23の処理フロー)
事件・事故、問合せ管理システムがディレクトリの外部インターフェースを利用する部分の処理のフローと主なデータ項目(事件・事故、問合せデータテーブル)を、図38及び図39に示す。
個人情報選択画面の表示から承認申請までの処理は、図39のステップS51〜S57に示す流れとなる。すなわち、先ず、個人情報の選択画面の表示処理を実行し(ステップS51)、図37の画面VP3-1上で選択された個人情報の個人情報IDを取得し(ステップS52)、個人情報取得申請データテーブルから個人情報IDに対応する該当レコードを取得する(ステップS53)。続いて、業務IDから業務名称を取得し(ステップS54)、業務名称を画面VP3-2上に表示する(ステップS55)。そして、画面VP3-2上で入力されたデータをもとに事件・事故、問合せデータテーブル(図39参照)にレコードを追加登録した後(ステップS56)、承認申請処理を実行する(ステップS57)。
1 ディレクトリサーバ
2 ネットワーク
3 クライアント端末
11 制御部
12 データ記憶部
12a カテゴリ定義ファイル
12b 視座定義ファイル12b
12c リソースDB12c
12d 属性情報DB12d
12e 階層情報DB12e
12f 関連性情報DB12f
12g マスタDB
G1 システムメニュー画面
G2 リソース管理画面
G10 データ入力画面
G10M ひな型画面
VP1 組織構造の表示画像(属性に基づく視座から捉えた画像)
VP2 組織構造の表示画像(階層性に基づく視座から捉えた画像)
VP3 組織構造の表示画像(関連性に基づく視座から捉えた画像)
GP GUIパーツ
20 外部システム(Pマークシステム)
21 規程文書管理システム
21a 規程文書DB
22 個人情報取り扱い管理システム
22a 個人情報台帳DB
23 事件・事故、問合せ管理システム
23a 事件・事故,問合情報台帳DB

Claims (6)

  1. 組織構造管理ディレクトリを有するサーバを備えたディレクトリシステムであって、
    前記サーバは、
    管理対象となる組織内のリソース群を区分するカテゴリ,当該カテゴリに属するリソースの属性,同一カテゴリ内におけるリソース間の階層性,及び異なるカテゴリにおけるリソース間の関連性を表す定義を、前記ディレクトリの定義情報として登録する定義情報登録手段と、
    前記ディレクトリの定義情報に基づいて、前記カテゴリの一覧表示の中から選択された当該カテゴリに属するリソースの一覧を表示すると共に、前記リソースの一覧表示の中から選択されたリソースのリソース情報,属性情報,及び,当該リソースとは異なるカテゴリに属するリソースとの相関関係を表す関連性情報を入力するためのGUI画面を生成する画面生成手段と、
    前記GUI画面上で入力された当該リソースのデータをデータベースに登録するデータ登録手段と、
    前記ディレクトリの定義情報に基づいて、前記属性に基づく第1視座,前記階層性に基づく第2視座,及び前記関連性に基づく第3視座の中から選択された所望の視座を視点として、当該視点から見た前記組織の構造をツリー形式又はリスト形式で可視化する可視化手段と、
    を備え
    更に、前記サーバは、前記データ登録手段により前記リソース情報を登録する際に当該リソースの識別子として前記ディレクトリシステム内で固有の永続的なリソースIDを自動生成するリソースID生成手段と、前記リソースIDを含む前記データベース内のデータを外部システムにネットワーク経由で提供するAPIと、を備え、前記外部システムにおいて前記APIを用いて得た前記リソースIDに関連する前記データベース内のデータと外部システム固有の情報とを関連付けて管理可能としていることを特徴とするディレクトリシステム。
  2. 組織構造管理ディレクトリを有するサーバを備えたディレクトリシステムであって、
    前記サーバは、
    管理対象となる組織内のリソース群を区分するカテゴリ,当該カテゴリに属するリソースの属性,同一カテゴリ内におけるリソース間の階層性,及び異なるカテゴリにおけるリソース間の関連性を表す定義を、前記ディレクトリの定義情報として登録する定義情報登録手段と、
    前記ディレクトリの定義情報に基づいて、前記カテゴリの一覧表示の中から選択された当該カテゴリに属するリソースの一覧を表示すると共に、前記リソースの一覧表示の中から選択されたリソースのリソース情報,属性情報,及び,当該リソースとは異なるカテゴリに属するリソースとの相関関係を表す関連性情報を入力するためのGUI画面を生成する画面生成手段と、
    前記GUI画面上で入力された当該リソースのデータをデータベースに登録するデータ登録手段と、
    前記ディレクトリの定義情報に基づいて、前記属性に基づく第1視座,前記階層性に基づく第2視座,及び前記関連性に基づく第3視座の中から選択された所望の視座を視点として、当該視点から見た前記組織の構造をツリー形式又はリスト形式で可視化する可視化手段と、
    を備え
    更に、前記サーバは、外部システムに組み込み可能で且つ前記リソースを特定するリソースIDを用いて前記データベース内のデータの参照及び更新が可能なAPIを含むGUIパーツを前記外部システムに対してネットワーク経由で提供するGUIパーツ提供手段を有することを特徴とするディレクトリシステム。
  3. 前記サーバは、プライバシーマーク認証基準に準拠した個人情報保護管理の運用を行う外部システムとネットワーク経由で接続されており、前記可視化手段は、前記APIを介した前記外部システム側からの要求に応じて、前記外部システム側で複数のデータベースで分散管理されている前記個人情報保護管理に係る情報群を前記当該視点から見た組織の構造と関連付けて前記外部システム側の表示部に可視化する処理を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載のディレクトリシステム。
  4. 前記GUI画面は、前記当該カテゴリに属するリソースの一覧をツリー形式又はリスト形式で表示する表示領と、前記リソースの一覧表示の中から選択されたリソースの属性情報を入力するための属性情報入力域と、前記リソースの一覧表示の中から選択されたリソースと他のカテゴリに属するリソースとの相関関係を表す関連性情報を入力するための関連性情報入力域と、リソースの追加/削除を指示するための操作ボタンと、を含んで構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のディレクトリシステム。
  5. 組織構造管理ディレクトリを有するサーバを備えたディレクトリシステムに適用されるプログラムであって、
    前記サーバのコンピュータを、
    管理対象となる組織内のリソース群を区分するカテゴリ,当該カテゴリに属するリソースの属性,同一カテゴリ内におけるリソース間の階層性,及び異なるカテゴリにおけるリソース間の関連性を表す定義を、前記ディレクトリの定義情報として登録する定義情報登録手段、
    前記ディレクトリの定義情報に基づいて、前記カテゴリの一覧表示の中から選択された当該カテゴリに属するリソースの一覧を表示すると共に、前記リソースの一覧表示の中から選択されたリソースのリソース情報,属性情報,及び,当該リソースとは異なるカテゴリに属するリソースとの相関関係を表す関連性情報を入力するためのGUI画面を生成する画面生成手段、
    前記GUI画面上で入力された当該リソースのデータをデータベースに登録するデータ登録手段
    前記ディレクトリの定義情報に基づいて、前記属性に基づく第1視座,前記階層性に基づく第2視座,及び前記関連性に基づく第3視座の中から選択された所望の視座を視点として、当該視点から見た前記組織の構造をツリー形式又はリスト形式で可視化する可視化手段、
    前記データ登録手段により前記リソース情報を登録する際に当該リソースの識別子として前記ディレクトリシステム内で固有の永続的なリソースIDを自動生成するリソースID生成手段、及び
    前記リソースIDを含む前記データベース内のデータを外部システムにネットワーク経由で提供するAPIを用いて前記外部システムにて得た前記リソースIDに関連する前記データベース内のデータと外部システム固有の情報とを関連付けて管理する手段、
    として機能させるプログラム。
  6. 組織構造管理ディレクトリを有するサーバを備えたディレクトリシステムに適用されるプログラムであって、
    前記サーバのコンピュータを、
    管理対象となる組織内のリソース群を区分するカテゴリ,当該カテゴリに属するリソースの属性,同一カテゴリ内におけるリソース間の階層性,及び異なるカテゴリにおけるリソース間の関連性を表す定義を、前記ディレクトリの定義情報として登録する定義情報登録手段、
    前記ディレクトリの定義情報に基づいて、前記カテゴリの一覧表示の中から選択された当該カテゴリに属するリソースの一覧を表示すると共に、前記リソースの一覧表示の中から選択されたリソースのリソース情報,属性情報,及び,当該リソースとは異なるカテゴリに属するリソースとの相関関係を表す関連性情報を入力するためのGUI画面を生成する画面生成手段、
    前記GUI画面上で入力された当該リソースのデータをデータベースに登録するデータ登録手段
    前記ディレクトリの定義情報に基づいて、前記属性に基づく第1視座,前記階層性に基づく第2視座,及び前記関連性に基づく第3視座の中から選択された所望の視座を視点として、当該視点から見た前記組織の構造をツリー形式又はリスト形式で可視化する可視化手段、及び、
    外部システムに組み込み可能で且つ前記リソースを特定するリソースIDを用いて前記データベース内のデータの参照及び更新が可能なAPIを含むGUIパーツを前記外部システムに対してネットワーク経由で提供するGUIパーツ提供手段、
    として機能させるプログラム。
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