JP2016133879A - エンジニアリング支援装置、方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】作業ミスを低減しつつ効率的にエンジニアリング作業を行うことができるエンジニアリング支援装置、方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】エンジニアリング端末14は、プロセス制御システム1で用いられるソフトウェアモジュールである機能モジュールが規定されている互いにデータ形式が異なる複数の設定データ(グラフィックデータD1、ロジックデータD2、及びシステムデータD3)から機能モジュールを検索する検索部31と、検索された機能モジュールの入出力関係を解析し、依存関係がある機能モジュールの依存元の値と依存先の値とが少なくとも対応付けられた予め規定された形式の基準テーブルを生成する解析部32と、入力された指示に基づいて特定された機能モジュールについての依存元の値と依存先の値とを、基準テーブルから読み出して対応付けてツリー形式で表示部24に表示させる表示制御部23とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジニアリング支援装置、方法、及びプログラムに関する。
プラントや工場等に構築されるプロセス制御システムは、概してフィールド機器と呼ばれる現場機器(測定器、操作器)と、これらの動作を制御するコントローラと、フィールド機器及びコントローラの操作監視を行う上位装置とが通信手段を介して接続された構成である。このようなプロセス制御システムでは、フィールド機器で得られたプロセス値(例えば、圧力、温度、流量等の測定値)がコントローラに収集され、収集されたプロセス値に応じたフィールド機器の制御がコントローラにより行われる。また、フィールド機器やコントローラの状態が上位装置で監視され、上位装置からの指示(例えば、プラントの運転員によって入力される指示)に基づいてフィールド機器やコントローラの操作が行われる。
このようなプロセス制御システムは、プラントが新設されてから廃棄されるまで数十年に亘って運用されるのが多いため、プラントの新設時のみならず、プラントのメンテナンス時やプラントの増改築時にもエンジニアリングが行われること殆どである。ここで、エンジニアリングとは、プロセス制御システムの企画及び設計、プロセス制御システムをなす機器の調達及び据え付け、並びにプロセス制御システムの機能維持の業務の一部又は全部を行うことをいう。
以下の特許文献1,2には、プロセス制御システムのエンジニアリングを支援するための装置が開示されている。具体的に、以下の特許文献1には、従来のシステムビューからの階層的な煩雑操作なしにエンジニアリングの情報を参照することができるようにした装置が開示されている。また、以下の特許文献2には、2つのデータベース(例えば、稼働中のデータベースと、エンジニアリング途中のデータベース)の差分データを表示可能とした装置が開示されている。
特許第3903481号公報 特許第4858823号公報
ところで、プラントに構築されるプロセス制御システムには、プラントの多種多様な固有の仕様を満たす必要があることから、膨大な設定項目が用意されている。このため、プロセス制御システムのエンジニアリングは、短期間で効率的に完了できるよう、複数のカテゴリに区分されて並列して行われるのが一般的である。例えば、大規模且つ複雑なプロセス制御システムのエンジニアリングは、「グラフィック」、「ロジック」、及び「システム」の3つのカテゴリに区分され、カテゴリ毎の作業(エンジニアリング作業)が複数のエンジニアによって並列して行われる。
上記の「グラフィック」なるカテゴリに区分されたエンジニアリングは、プロセス制御システムの画面表示(例えば、上位装置の画面表示)の設定(設計)に係るものである。また、上記の「ロジック」なるカテゴリに区分されたエンジニアリングは、コントローラの設定や設計(例えば、制御ロジックの設計)に係るものである。また、上記の「システム」なるカテゴリに区分されたエンジニアリングは、プロセス制御システムで用いられる各種の機器(フィールド機器及びコントローラを含む)の選定や、その接続に係るものである。
プロセス制御システムで用いられるソフトウェアモジュールである機能モジュールは、例えば図6に示す通り、グルーピングされて階層図(ツリー図)で表される。このような表記により、プロセス制御システム内に存在する機能モジュールを把握しやすくなっており、プロセス制御システムの構築時エンジニアリングの効率化に貢献している。一方、この表記では、プロセス制御システムの構築がある程度進んだ後や保守時における個々の機能モジュールの調整/変更時エンジニアリングにおいて、変更した個々の機能モジュールの影響がどの機能モジュールに生じるかが一瞥できないという欠点を有する。
ここで、カテゴリ毎のエンジニアリング作業によって作成されるデータは、複雑に相互依存するものではあるが、データ形式が統一されていない。例えば、上記の「グラフィック」なるカテゴリのエンジニアリング作業によって作成されるデータ(グラフィックデータ)は、XML(Extensible Markup Language)形式のデータであり、上記の「ロジック」なるカテゴリのエンジニアリング作業によって作成されるデータ(ロジックデータ)は、バイナリ形式のデータである。また、上記の「システム」なるカテゴリのエンジニアリング作業によって作成されるデータ(システムデータ)は、機器の接続状況が階層構造(ツリー構造)で表されるデータである。
このため、上記のグラフィックデータ、ロジックデータ、及びシステムデータの内容を参照するには、データ毎に用意された専用のツール(例えば、専用のビューア)を起動する必要がある。また、上記のグラフィックデータ、ロジックデータ、及びシステムデータは、複雑に依存するものであるため、これらのデータのうちの1つのデータの内容を変更する場合であっても、他のデータの内容を併せて変更しなければならないことが多い。
よって、グラフィックデータ、ロジックデータ、及びシステムデータの内容を変更する場合には、(1)内容を変更すべきデータのツールを起動、(2)変更すべき項目を検索(タグ検索)して内容を変更、(3)内容が変更された項目に依存する項目であって、内容を変更する必要のある項目の検討(他のデータに含まれる項目を含む)、(4)内容が変更されたデータの保存、といった煩雑な作業を繰り返す必要がある。このように、従来は煩雑な作業が必要であったため、効率的にエンジニアリング作業が行われているとはいえず、また作業ミスも生じ易いという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、作業ミスを低減しつつ効率的にエンジニアリング作業を行うことができるエンジニアリング支援装置、方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のエンジニアリング支援装置は、プロセス制御システム(1)のエンジニアリングを支援するエンジニアリング支援装置(14)であって、前記プロセス制御システムで用いられるソフトウェアモジュールである機能モジュールが規定されている互いにデータ形式が異なる複数の設定データ(D1、D2、D3)から、前記機能モジュールを検索する検索部(31)と、前記検索部によって検索された前記機能モジュールの入出力関係を解析し、依存関係がある前記機能モジュールの依存元の値と依存先の値とが少なくとも対応付けられた予め規定された形式の基準テーブル(TB)を生成する解析部(32)と、外部からの指示を入力する入力部(21)と、前記入力部から入力された指示に基づいて特定された前記機能モジュールについての依存元の値と依存先の値とを、前記基準テーブルから読み出して対応付けてツリー形式で表示部(24)に表示させる表示制御部(23)とを備えることを特徴としている。
この発明によると、互いにデータ形式が異なる複数の設定データから機能モジュールが検索され、検索された機能モジュールの入出力関係が解析されて依存関係がある機能モジュールの依存元の値と依存先の値とが少なくとも対応付けられた予め規定された形式の基準テーブルが生成され、入力部から入力された指示に基づいて特定された機能モジュールについての依存元の値と依存先の値とが基準テーブルから読み出されて対応付けられてツリー形式で表示部に表示される。
また、本発明のエンジニアリング支援装置は、前記複数の設定データが、前記プロセス制御システムの画面表示に係る第1設定データ(D1)、前記プロセス制御システムのプロセス制御に係る第2設定データ(D2)、及び前記プロセス制御システムの機器接続に係る第3設定データ(D3)を含むことを特徴としている。
また、本発明のエンジニアリング支援装置は、前記表示制御部が、前記解析部で生成された前記基準テーブルを表示部に表示させることを特徴としている。
また、本発明のエンジニアリング支援装置は、前記表示部に表示された値のうち、前記入力部から入力された指示に基づいて特定された値のラベリングを行うラベリング部(33)を備えることを特徴としている。
また、本発明のエンジニアリング支援装置は、前記表示部に表示された値のうち、前記ラベリング部によりラベリングされた値を抽出したレポート(RP)を作成するレポート作成部(34)を備えることを特徴としている。
本発明のエンジニアリング支援方法は、プロセス制御システム(1)のエンジニアリングを支援するエンジニアリング支援方法であって、前記プロセス制御システムで用いられるソフトウェアモジュールである機能モジュールが規定されている互いにデータ形式が異なる複数の設定データ(D1、D2、D3)から、前記機能モジュールを検索する検索ステップ(S11、S12、S13)と、前記検索ステップによって検索された前記機能モジュールの入出力関係を解析し、依存関係がある前記機能モジュールの依存元の値と依存先の値とが少なくとも対応付けられた予め規定された形式の基準テーブル(TB)を生成する解析ステップ(S14)と、入力された指示に基づいて特定された前記機能モジュールについての依存元の値と依存先の値とを、前記解析ステップで生成された前記基準テーブルから読み出して対応付けてツリー形式で表示させる表示制御ステップ(S15)とを有することを特徴としている。
本発明のエンジニアリング支援プログラムは、コンピュータを、プロセス制御システム(1)のエンジニアリングを支援するエンジニアリング支援装置(14)として機能させるエンジニアリング支援プログラムであって、前記コンピュータを、前記プロセス制御システムで用いられるソフトウェアモジュールである機能モジュールが規定されている互いにデータ形式が異なる複数の設定データ(D1、D2、D3)から、前記機能モジュールを検索する検索手段(31)と、前記検索手段によって検索された前記機能モジュールの入出力関係を解析し、依存関係がある前記機能モジュールの依存元の値と依存先の値とが少なくとも対応付けられた予め規定された形式の基準テーブル(TB)を生成する解析手段(32)と、入力された指示に基づいて特定された前記機能モジュールについての依存元の値と依存先の値とを、前記解析手段で生成された前記基準テーブルから読み出して対応付けてツリー形式で表示させる表示制御手段(23)として機能させることを特徴としている。
本発明によれば、互いにデータ形式が異なる複数の設定データから機能モジュールを検索し、検索した機能モジュールの入出力関係を解析して依存関係がある機能モジュールの依存元の値と依存先の値とが少なくとも対応付けられた予め規定された形式の基準テーブルを生成し、入力部から入力された指示に基づいて特定された機能モジュールについての依存元の値と依存先の値とを基準テーブルから読み出して対応付けてツリー形式で表示するようにしているため、機能モジュールの依存関係を容易に把握することができ、これにより作業ミスを低減しつつ効率的にエンジニアリング作業を行うことができるという効果がある。
本発明の一実施形態によるエンジニアリング支援装置が用いられるプロセス制御システムの全体構成を簡略化して示すブロック図である。 本発明の一実施形態で用いられるグラフィックデータを説明するための図である。 本発明の一実施形態で用いられるグラフィックデータの具体的な内容の一例を示す図である。 本発明の一実施形態で用いられるロジックデータを説明するための図である。 本発明の一実施形態で用いられるロジックデータの具体的な内容の一例を示す図である。 本発明の一実施形態で用いられる機能モジュール群をグルーピングし、階層構造(ツリー構造)で表した表示例である。 本発明の一実施形態で生成される基準テーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態によるエンジニアリング支援装置の動作の概略を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態における基準テーブルの表示例を示す図である。 本発明の一実施形態におけるラベリング時の表示画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態で作成される仮レポートの一例を示す図である。 本発明の一実施形態で作成される正式なレポートの一例を示す図である。 本発明の一実施形態で作成される仮レポートの他の例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態によるエンジニアリング支援装置、方法、及びプログラムについて詳細に説明する。
〔プロセス制御システム〕
図1は、本発明の一実施形態によるエンジニアリング支援装置が用いられるプロセス制御システムの全体構成を簡略化して示すブロック図である。図1に示す通り、プロセス制御システム1は、複数のフィールド機器11、複数のコントローラ12、操作監視端末13、エンジニアリング端末14(エンジニアリング支援装置)、及びデータ格納装置15を備える。このようなプロセス制御システム1では、操作監視端末13からの指示等に応じてコントローラ12がフィールド機器11を制御することにより、プラント(図示省略)でのプロセス制御が実施される。
尚、図1では図示を簡略化しているが、フィールド機器11は、不図示のI/Oモジュールを介してコントローラ12に接続されている。また、コントローラ12、操作監視端末13、エンジニアリング端末14、及びデータ格納装置15は、制御ネットワークNに接続されている。この制御ネットワークNは、例えばプラントの現場と監視室との間を接続するネットワークである。
フィールド機器11は、例えば流量計や温度センサ等のセンサ機器、流量制御弁や開閉弁等のバルブ機器、ファンやモータ等のアクチュエータ機器、その他のプラントの現場に設置される機器である。コントローラ12は、操作監視端末13からの指示等に応じてフィールド機器11との間で通信を行ってフィールド機器11の制御を行う。具体的に、コントローラ12は、あるフィールド機器11(例えば、センサ機器)で測定されたプロセス値を取得し、他のフィールド機器11(例えば、バルブ機器)の操作量を演算して送信することによって、他のフィールド機器11(例えば、バルブ機器)を制御する。
操作監視端末13は、例えばプラントの運転員によって操作されてプロセスの監視のために用いられる端末である。具体的に、操作監視端末13は、フィールド機器11の入出力データをコントローラ12から取得してプロセス制御システム1を構成するフィールド機器11やコントローラ12の挙動を運転員に伝えるとともに、運転員の指示に基づいてコントローラ12の操作を行う。
エンジニアリング端末14は、プロセス制御システム1のエンジニアリングを支援するための装置である。ここで、プロセス制御システム1のエンジニアリングとは、プロセス制御システム1の企画及び設計、プロセス制御システムをなす機器の調達及び据え付け、並びにプロセス制御システムの機能維持の業務の一部又は全部を行うことをいう。具体的に、エンジニアリング端末14は、データ格納装置15に格納された各種設定データ(プロセス制御システム1の設定データ)を用いて、プロセス制御システム1のエンジニアリングを行うために必要な情報、或いはエンジニアリングを支援するために有用な情報を生成する。尚、エンジニアリング端末14の詳細については後述する。
データ格納装置15は、プロセス制御システム1のエンジニアリングを行う上で必要となる各種情報を格納する。具体的に、データ格納装置15は、グラフィックデータD1(第1設定データ)、ロジックデータD2(第2設定データ)、及びシステムデータD3(第3設定データ)を格納する。これらグラフィックデータD1、ロジックデータD2、及びシステムデータD3は、プロセス制御システム1で用いられるソフトウェアモジュールである機能モジュールが規定されている互いにデータ形式が異なるデータである。
上記のグラフィックデータD1は、プロセス制御システム1の画面表示(例えば、操作監視端末13の画面表示)の設定(設計)に係るデータであり、例えばXML(Extensible Markup Language)形式のデータである。上記のロジックデータD2は、コントローラ12の設定や設計に係るデータであり、例えばバイナリ形式のデータである。上記のシステムデータD3は、プロセス制御システム1で用いられる各種の機器(フィールド機器11及びコントローラ12を含む)の配置、物理的接続、設定に係るデータであり、各機器の種別、通信方式等により異なったデータ形式を有する。次に、これらデータ(設定データ)の詳細について説明する。
〔設定データ〕
図2は、本発明の一実施形態で用いられるグラフィックデータを説明するための図である。グラフィックデータD1は、例えば図2に示す操作監視画面(グラフィック画面)W1を表示するための設定データである。ここで、グラフィック画面とは、予め規定されたプラントの操作監視領域毎に用意され、操作監視領域に配置される操作監視対象(例えば、バルブ、リアクタ、タンク等)を、その状態を示す情報とともにグラフィカルに表示する画面である。
図2に例示するグラフィック画面W1は、配管によって接続されたタンクT1及びバルブV1が操作監視対象としてグラフィカルに表示され、タンクT1に収容された溶液の温度及び水素イオン指数(pH)が操作監視対象の状態を示す情報として表示される画面である。このグラフィック画面W1には、タンクT1に収容された溶液の温度が表示される矩形の表示領域R11と、タンクT1に収容された溶液の水素イオン指数(pH)が表示される矩形の表示領域R12とが設けられている。尚、これら表示領域R11,R12には、各々を識別するためのタグ“Rectangle_01”,“Rectangle_02”がそれぞれ付されている。
図3は、本発明の一実施形態で用いられるグラフィックデータの具体的な内容の一例を示す図である。尚、前述の通り、グラフィックデータD1は、例えばXML形式のデータであるが、図3では理解を容易にするために、グラフィックデータD1を表形式で図示している。図3に示す通り、グラフィックデータD1には、プロセス制御システム1で用いられるソフトウェアモジュールである機能モジュールが複数規定されている。例えば、図3(a)に示す機能モジュールは、図2に示すタンクT1を描画するためのモジュールであり、図3(b)に示す機能モジュールは、図2に示す表示領域R11を描画するためのモジュールである。
図3(a)に示す機能モジュールでは、設定データとして、モジュール名“Tank_01”、機能タイプ“タンク描画”、入力値“TIC_001.PV”、モジュールパス“\\HIS0164\GR0001\描画モジュール”、内容色“0:青→100:赤”、及びシンボル“タンクの外形及び液面を示す図形”等が規定されている。また、図3(b)に示す機能モジュールでは、設定データとして、モジュール名“Rectangle_01”、機能タイプ“数値表示”、入力値“TIC_001.PV”、モジュールパス“\\HIS0164\GR0001\表示モジュール”、及び矩形幅“200”等が規定されている。尚、図3(a),(b)に示す機能モジュールでは、入力値が上記のタグ“TIC_001.PV”によって識別されている。
図4は、本発明の一実施形態で用いられるロジックデータを説明するための図である。ロジックデータD2は、例えば図4に示す制御ロジックL1を規定するための設定データである。この制御ロジックL1は、例えばP&ID(Piping and Instrument Diagram:配管系統図)やPFD(Process Flow Diagram:プロセスフロー図)等によって表されるものである。
図4に例示する制御ロジックL1は、フィールド機器11を示す機能モジュールM1〜M3と、制御(PID制御)を行う機能モジュールM4,M5とが接続されてなるものである。具体的に、機能モジュールM1,M2は、それぞれフィールド機器11の一種である温度伝送器及び圧力伝送器を示すモジュールであり、機能モジュールM3は、フィールド機器11の一種であるバルブポジショナを示すモジュールである。
また、機能モジュールM4は、温度伝送器からの信号に基づいて温度を調節するための制御信号を生成するモジュールであり、機能モジュールM5は、機能モジュールM4で生成された制御信号と、圧力伝送器からの信号とに基づいて、流量を調整するための制御信号を生成するモジュールである。尚、機能モジュールM1〜M3には、各々を識別するためのタグ“YTA_001”,“EJX_001”,“YVP_001”がそれぞれ付されており、機能モジュールM4,M5には、各々を識別するためのタグ“TIC_001”,“FIC_001”がそれぞれ付されている。
図5は、本発明の一実施形態で用いられるロジックデータの具体的な内容の一例を示す図である。尚、前述の通り、ロジックデータD2は、例えばバイナリ形式のデータであるが、図5では理解を容易にするために、ロジックデータD2を表形式で図示している。ロジックデータD2には、グラフィックデータD1と同様に、プロセス制御システム1で用いられるソフトウェアモジュールである機能モジュールが複数規定されている。例えば、図5(a)に示す機能モジュールは、図4に示す機能モジュールM1に相当するものであり、図5(b)に示す機能モジュールは、図4に示す機能モジュールM2に相当するものである。
図5(a)に示す機能モジュールでは、設定データとして、モジュール名“温度伝送器YTA_001”、機能タイプ“温度測定”、出力先“TIC_001.IN”、モジュールパス“\\FCS0101\DR0001\測定モジュール”、及び測定値桁数“3”等が規定されている。また、図5(b)に示す機能モジュールでは、設定データとして、モジュール名“カスケード制御モジュール”、機能タイプ“カスケード制御”、入力値“FJX_001.PV”、出力先“FIC_001.OUT”、及びモジュールパス“\\FCS0101\DR0001\測定モジュール”等が規定されている。
図6は、本発明の一実施形態で用いられる機能モジュール群をグルーピングし、階層構造(ツリー構造)で表した表示例である。本表示は、プロセス制御システム1内にどのような機能モジュールが存在し、どこに保存(記録)されているかが把握し易い。具値的に、本表示例では、フィールド制御機能に係るデータと操作監視機能に係るデータとに大別されており、前者のデータは“FCS0101”なるフォルダにまとめられ、後者のデータは“HIS0164”なるフォルダにまとめられている。
図1に示す例では、2つのコントローラ12が設けられているため、“FCS0101”なるフォルダには、各々に相当する2つのフォルダ“DR0001”,“DR0002”が設けられている。そして、これら2つのフォルダ“DR0001”,“DR0002”には、図4,5を用いて説明した機能モジュールM1〜M5に相当するファイルが設けられている。また、“HIS0164”なるフォルダには、図2,3を用いて説明した機能モジュールに相当するファイルが設けられている。尚、図3,図5に示す機能モジュールで規定されているモジュールパスは、システムデータD3において、その機能モジュールに相当するファイルが設けられている場所(位置)を示す情報である。
ここで、上述したグラフィックデータD1、ロジックデータD2、及びシステムデータD3は、複雑に相互依存している。例えば、図2に示すタンクT1に収容された溶液の温度は、図4に示す機能モジュールM1で示されている温度伝送器によって測定され、図4に示す機能モジュールM4で温度を示す値に変換され、図2に示す表示領域R11に表示される。このため、タンクT1に収容された溶液の温度については、少なくともロジックデータD2の機能モジュールM1,M4と、グラフィックデータD1の図3(b)に示す機能モジュールとが依存していることになる。従って、例えば機能モジュールM1で示されている温度伝送器の交換等を行った場合には、ロジックデータD2の機能モジュールM1,M4、及びグラフィックデータD1の図3(b)に示す機能モジュールの設定変更が必要になることがある。
〔エンジニアリング端末〕
エンジニアリング端末14は、例えばプラントの管理者の指示に基づき、データ格納装置15に格納された各種設定データを用いて、プロセス制御システム1のエンジニアリングを行うために必要な情報、或いはエンジニアリングを支援するために有用な情報を生成する。尚、以下では、上述したグラフィックデータD1、ロジックデータD2、及びシステムデータD3の内容を変更するエンジニアリング作業を効率的に行うために有用な情報(基準テーブルTB:図7参照)を生成するための構成を中心に説明する。
図1に示す通り、エンジニアリング端末14は、入力部21、データ処理部22、表示制御部23(表示制御手段)、表示部24、及び出力部25を備える。入力部21は、例えばキーボードやマウス等の入力装置を備えており、例えばプラントの管理者の操作に応じた操作情報をデータ処理部22に出力する。データ処理部22は、入力部21からの操作情報に基づいて、データ格納装置15に格納された各種設定データ読み込んで基準テーブルTBを生成する。
データ処理部22は、検索部31(検索手段)、解析部32(解析手段)、ラベリング部33、及びレポート作成部34を備える。検索部31は、データ格納装置15に格納された互いにデータ形式が異なるグラフィックデータD1、ロジックデータD2、及びシステムデータD3から、各々のデータで規定されている機能モジュール(図2〜図6を用いて説明した機能モジュール)を検索する。
解析部32は、検索部31によって検索された機能モジュールの入出力関係を解析し、機能モジュールの依存関係を示す基準テーブルTBを生成する。ここで、基準テーブルTBは、予め規定された形式(グラフィックデータD1、ロジックデータD2、及びシステムデータD3のデータ形式の何れにも依存しない形式)のテーブルであって、依存関係がある機能モジュールの依存元のデータと依存先のデータとが少なくとも対応付けられたテーブルである。
図7は、本発明の一実施形態で生成される基準テーブルの一例を示す図である。図7に例示する基準テーブルTBは、「モジュール名」、「依存元」、「機能タイプ」、「依存先」、及び「モジュールパス」が対応付けられたテーブルである。上記の「依存元」が、上述した依存元のデータ(依存関係がある機能モジュールの依存元のデータ)であり、上記の「依存先」が、上述した依存先のデータ(依存関係がある機能モジュールの依存先のデータ)である。尚、上記の「モジュール名」、「機能タイプ」、及び「モジュールパス」は、図3,図5等に示すものである。
例えば、図7に示す基準テーブルTBのエントリe14は、図3(a)に示す機能モジュールの設定データから生成され、エントリe16は、図3(b)に示す機能モジュールの設定データから生成される。また、基準テーブルTBのエントリe8は、図5(a)に示す機能モジュールの設定データから生成される。基準テーブルTBのエントリe5は、図5(b)に示す機能モジュールM4の入出力関係とは逆の入出力関係を有する機能モジュールM5(図4参照)の設定データから生成される。
ラベリング部33は、表示制御部23の制御によって表示部24に表示された基準テーブルTBの値のうち、入力部21から入力された指示に基づいて特定された値に対するラベリングを行う。ここで、ラベリングとは、表示部24に表示された基準テーブルTBの値に対して、目印(ラベル)を付すことをいう。レポート作成部34は、表示部24に表示された基準テーブルTBの値のうち、ラベリング部33によりラベリングされた値を抽出したレポート(報告書)を作成する。また、レポート作成部34は、上記のレポートとして、入力部21から入力される指示に基づいたコメントを付加したものを作成することも可能である。
表示制御部23は、データ処理部22で生成された各種データの表示制御を行う。例えば、表示制御部23は、データ処理部22で基準テーブルTBが生成された場合には、入力部21から入力された指示に基づいて特定された機能モジュールについての依存元のデータと依存先のデータとを対応付けてツリー形式(階層形式)で表示部24に表示させる。尚、基準テーブルTBの具体的な表示方法については後述する。
表示部24は、液晶表示装置等の表示装置を備えており、表示制御部23の制御の下で各種データ(上述した基準テーブルTBを含む)を表示する。出力部25は、レポート作成部34で作成されたレポートを外部に出力する。例えば、出力部25がプリンタを備えている場合には、レポート作成部34で作成されたレポートを用紙に印刷する。また、例えば出力部25が電子メールの送信機能を備えている場合には、レポート作成部34で作成されたレポートを指定された送信先に電子メールにて送信する。
エンジニアリング端末14は、上述したキーボードやマウス等の入力装置、液晶表示装置等の表示装置等を備えるコンピュータによって実現される。ここで、エンジニアリング端末14におけるデータ処理部22の機能(検索部31、解析部32、ラベリング部33、及びレポート作成部34)は、各々の機能を実現するためのプログラムが、コンピュータに設けられたCPU(中央処理装置)で実行されることによって実現される。つまり、エンジニアリング端末14における上記の機能は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することによって実現される。
ここで、上記の機能を実現するプログラムは、例えばCD−ROM又はDVD(登録商標)−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された状態で配布され、或いはインターネット等の外部のネットワークを介して配布される。上記の機能は、記録媒体に記録されたプログラムを読み出してインストールすることにより、或いは外部ネットワークを介してダウンロードされたプログラムをインストールすることによりソフトウェア的に実現される。
〔エンジニアリング端末の動作〕
次に、上記構成におけるエンジニアリング端末14の動作について説明する。図8は、本発明の一実施形態によるエンジニアリング支援装置の動作の概略を示すフローチャートである。図8に示すフローチャートの処理は、例えばプラントの管理者がエンジニアリング端末14の入力部21に設けられた入力装置を操作し、任意の機能モジュールを起点として指定することによって開始される。
処理が開始されると、まずデータ格納装置15に格納されたグラフィックデータD1、ロジックデータD2、及びシステムデータD3が、エンジニアリング端末14のデータ処理部22に順に読み込まれ、これらグラフィックデータD1、ロジックデータD2、及びシステムデータD3から機能モジュールを検索する処理が検索部31によって順に行われる(ステップS11,S12,S13:検索ステップ)。尚、グラフィックデータD1、ロジックデータD2、及びシステムデータD3の読み込み及び検索を行う順序は任意で良い。
次に、検索部31で検索された機能モジュールの入出力関係を解析し、その解析結果に基づいて基準テーブルTBを生成する処理が解析部32で行われる(ステップS14:解析ステップ)。例えば、図3(a)に示す機能モジュールについては、入出力関係を解析して、「依存元」として“Tank_01.IN”を得るとともに、「依存先」として“TIC_001.PV”を得る。また、「モジュール名」として“Tank_01”、「機能タイプ」として“タンク描画”、「モジュールパス」として“\\HIS0164\GR0001\描画モジュール”をそれぞれ得る。これにより、図7に示す基準テーブルTBのエントリe14が生成される。
また、例えば、図5(a)に示す機能モジュールについては、入出力関係を解析して、「依存元」として“YTA_001.PV”を得るとともに、「依存先」として“TIC_001.IN”を得る。また、「モジュール名」として“温度伝送器YTA_001”、「機能タイプ」として“温度測定”、「モジュールパス」として“\\FCS0101\DR0001\測定モジュール”をそれぞれ得る。これにより、図7に示す基準テーブルTBのエントリe8が生成される。
以上の処理と同様の処理が繰り返されて、図7に示す基準テーブルTBが生成されると、入力部21からの入力指示(起点となる機能モジュールの情報を指定)に基づいて、起点に対して依存関係を有する(起点の情報の変更に対し影響を受ける)機能モジュールを表示部24に表示させる処理が表示制御部23によって行われる(ステップS15:表示制御ステップ)。具体的には、入力部21からの入力指示に基づいて特定された機能モジュールについての依存元のデータと依存先のデータとを対応付けてツリー形式(階層形式)で表示部24に表示させる処理が行われる。このような処理を行うのは、例えばエンジニアリング端末14を操作するプラントの管理者が、膨大な項目を含む基準テーブルTBから必要な情報を容易に得ることができるようにするためである。
起点に指定された機能モジュールと依存関係を有する機能モジュールをツリー形式で表示させる場合には、まず入力部21からの入力指示に基づいて、表示の起点となる機能モジュールを特定する処理が行われる。起点となるモジュールが特定されると、その機能モジュールの依存元のデータと依存先のデータとが基準テーブルTBから読み出され、これらのデータを対応付けてツリー形式で表示部24に表示させる処理が表示制御部23によって行われる。
図9は、本発明の一実施形態における基準テーブルの表示例を示す図である。例えば、図4に示す機能モジュールM4(“TIC_001”なるタグが付されている機能モジュール)が起点として特定されたとする。すると、図7に示す基準テーブルTBのエントリe1〜e4(「依存元」に“TIC_001”なるタグが含まれるエントリ)が読み出され、図9(a)に示す通り、依存元のデータと依存先のデータとが対応付けられた状態にてツリー形式で表示部24に表示される。
具体的には、基準テーブルTBのエントリe1に含まれる“TIC_001.IN”なる値と“YTA_001.PV”なる値とが対応付けられて表示され、エントリe2に含まれる“TIC_001.OUT”なる値と“FIC_001.SET”なる値とが対応付けられて表示される。また、基準テーブルTBのエントリe3に含まれる“TIC_001.PV”なる値と“Tank_01.IN”なる値とが対応付けられて表示され、エントリe4に含まれる“TIC_001.PV”なる値と“Rectangle_01.IN”なる値とが対応付けられて表示される。
次に、例えば、図9(a)において一次接続先として表示されている“FIC_001.SET”を特定する操作(つまり、図4に示す機能モジュールM5(“FIC_001”なるタグが付されている機能モジュール)を特定する操作)が行われたとする。すると、図7に示す基準テーブルTBのエントリe5〜e7(「依存元」に“FIC_001”なるタグが含まれるエントリ)が読み出され、図9(b)に示す通り、依存元の値と依存先の値とが対応付けられた状態にてツリー形式で表示部24に表示される。
具体的には、基準テーブルTBのエントリe5に含まれる“FIC_001.IN”なる値と“EXJ_001.PV”なる値とが対応付けられて表示され、エントリe6に含まれる“FIC_001.OUT”なる値と“YVP_001.PV”なる値とが対応付けられて表示される。また、基準テーブルTBのエントリe7に含まれる“FIC_001.SET”なる値と“TIC_001.OUT”なる値とが対応付けられて表示される。
続いて、例えば、図9(b)において一次接続先として表示されている“Tank_01.IN”を特定する操作が行われたとする。すると、図7に示す基準テーブルTBのエントリe14,e15(「依存元」に“Tank_01”なるタグが含まれるエントリ)が読み出され、図9(c)に示す通り、依存元の値と依存先の値とが対応付けられた状態にてツリー形式で表示部24に表示される。具体的には、基準テーブルTBのエントリe14に含まれる“Tank_01.IN”なる値と“TIC_001.PV”なる値とが対応付けられて表示され、エントリe15に含まれる“Tank_01.IN2”なる値と“TIC_002.PV”なる値とが対応付けられて表示される。
このように、表示部24に表示された値(機能モジュール)を特定する操作が行われると、特定された値(機能モジュール)に依存する値(機能モジュール)が自動的にツリー形式で表示部24に表示される。このため、例えばエンジニアリング端末14を操作するプラントの管理者は、従来のようにグラフィックデータD1、ロジックデータD2、及びシステムデータD3の各々についての専用のツールを起動して検索するという煩雑な作業を行わなくとも、値(機能モジュール)の依存関係を容易に把握することができる。
以上説明した基準テーブルTBの表示が行われると、入力部21からの入力指示に基づいて、表示された値のラベリングを行ってレポートを作成する処理が行われる。このレポートは、グラフィックデータD1、ロジックデータD2、及びシステムデータD3の各々について内容の変更を必要とする箇所を列挙したレポートであり、例えばエンジニアリング端末14を操作するプラントの管理者の指示に基づいて作成されるものである。
図10は、本発明の一実施形態におけるラベリング時の表示画面の一例を示す図である。尚、ここでは、説明を簡単にするために、図9(c)に示す表示画面が表示部24に表示されている状態のときに、ラベリングが行われる場合を例に挙げて説明する。まず、入力部21からラベリング指示が入力されると、図10に示す小ウィンドウW2を表示部24に表示させる処理がラベリング部33で行われる。この小ウィンドウW2は、ラベリングの種類を選択するためのウィンドウである。図10に示す例では、ラベリングの種類として、星型のアイコンで示される「起点」と、旗型のアイコンで示される「変更点」とが用意されている。
次に、入力部21から「起点」を選択する指示が入力され、この指示に続いて、図9(a)に示す表示画面の第1行目(タイトル行を除く)を特定する指示が入力されると、図10に示す通り、第1行目のラベル欄LBに星型のアイコンを付す処理がラベリング部33で行われる。また、小ウィンドウW2が表示されている状態で、入力部21から「変更点」を選択する指示が入力され、この指示に続いて、図9(a)に示す表示画面の第2行目、第5行目、第7行目、及び第10行目を順次特定する指示が入力されると、図10に示す通り、第2行目、第5行目、第7行目、及び第10行目のラベル欄LBに旗型のアイコンを付す処理がラベリング部33で行われる。
以上のラベリングが終了すると、ラベリング部33によりラベリングされた値を抽出した仮レポートを作成する処理がレポート作成部34で行われる。図11は、本発明の一実施形態で作成される仮レポートの一例を示す図である。図11(a)に示す仮レポートは、ラベリングが行われた値毎に、起点、変更点、及びモジュールパスがまとめられ、空欄のチェック欄C11及びメモ欄C12が設けられたものである。
チェック欄C11は、仮レポートの内容を正式なレポートに含めるか否かを選択するための欄である。尚、チェック欄C11にチェック印が付された行の内容が正式なレポートに含められ、チェック欄C11にチェック印が付されない内容は正式なレポートに含められない。メモ欄C12は、例えばエンジニアリング端末14を操作するプラントの管理者の指示に基づいたコメントが入力される欄である。
いま、例えばエンジニアリング端末14を操作するプラントの管理者の指示に基づいて、図11(b)に示すコメントが仮レポートのメモ欄C12にそれぞれ入力されたとする。そして、図11(b)に示す仮レポートの第1行目、第3行目、及び第4行目(タイトル行を除く)のチェック欄C11にチェック印が付されたとする。その後、入力部21からレポート作成の指示が入力されると、正式なレポートを作成する処理がレポート作成部34で行われる。そして、作成された正式なレポートを用紙に印刷して出力する処理が出力部25で行われる。
図12は、本発明の一実施形態で作成される正式なレポートの一例を示す図である。図12に例示するレポートRPは、「変更範囲見積書」なるタイトルQ1、作成日付Q2、作成者Q3、及び変更情報Q4を含むものである。ここで、変更情報Q4は、グラフィックデータD1、ロジックデータD2、及びシステムデータD3の各々について内容の変更が必要になる箇所が列挙された情報であって、図11(b)に示す仮レポートのうち、チェック欄C11にチェック印が付された行の内容からなる情報である。
出力部25から出力されたレポートRPは、プロセス制御システム1のエンジニアリング作業を行う作業者に渡され、このレポートRPの内容に基づいてグラフィックデータD1、ロジックデータD2、及びシステムデータD3の各々の内容を変更するエンジニアリング作業が行われる。ここで、出力部25から出力されたレポートRPは、プラントに構築されたプロセス制御システム1に精通したプラントの管理者によって作成されたものであり、内容の変更が必要になる箇所が明記されているため、従来よりも効率良くエンジニアリングを行うことができる。
尚、正式なレポートRPを印刷せずに、指定された送信先に電子メールにて送信するようにしても良い。図13は、本発明の一実施形態で作成される仮レポートの他の例を示す図である。図13(a)に示す仮レポートは、図11(a)に示す仮レポートに、作業依頼先欄C21及び承認者欄C22が追加されたものである。作業依頼先欄C21は、レポートを送信する必要のある作業者が入力される欄であり、承認者欄C22は、レポートに基づく作業を承認する承認者が入力される欄である。
図13(b)は、作業依頼先毎のメールアドレスが格納されたアドレス帳である。尚、図13(b)に示すアドレス帳は、「作業依頼先」毎に、「部署」、「役割」、及び「メールアドレス」が対応付けられたものである。このアドレス帳を出力部25に登録しておけば、レポート作成部34で作成された正式なレポートRPが指定された送信先に送信される。具体的には、図13(a)に示す仮レポートのチェック欄C11にチェック印が付された行の作業者及び承認者(業者欄C1に入力されている作業者及び承認者欄C22に入力されている承認者)に送付される。
以上の通り、本実施形態では、エンジニアリング端末14の入力部21からの入力指示に基づいて特定された機能モジュールについての依存元のデータと依存先のデータとが対応付けられた状態にてツリー形式で表示部24に表示されるため、機能モジュールの依存関係を容易に把握することができる。これにより、例えばエンジニアリング端末14を操作するプラントの管理者は、グラフィックデータD1、ロジックデータD2、及びシステムデータD3について、内容を変更する必要のある箇所を容易且つ効率的に特定することができる。
また、例えばエンジニアリング端末14を操作するプラントの管理者によって特定された上記の情報からレポートRPが作成され、このレポートRPがエンジニアリング作業を行う作業者に印刷されて渡され、或いは電子メールにて送信される。レポートRPを入手した作業者は、入手したレポートRPに基づいてエンジニアリング作業を行えば良いため、作業ミスを低減しつつ効率的にエンジニアリング作業を行うことができる。
以上、本発明の一実施形態によるエンジニアリング支援装置、方法、及びプログラムについて説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態においては、プロセス制御システム1で用いられる機能モジュールが規定されているデータが、3つのデータ(グラフィックデータD1、ロジックデータD2、及びシステムデータD3)に分けられている例について説明したが、2つのデータに分けられていても良く、4つ以上のデータに分けられていても良い。
1 プロセス制御システム
14 エンジニアリング端末
21 入力部
23 表示制御部
24 表示部
31 検索部
32 解析部
33 ラベリング部
34 レポート作成部
D1 グラフィックデータ
D2 ロジックデータ
D3 システムデータ
RP レポート
TB 基準テーブル

Claims (7)

  1. プロセス制御システムのエンジニアリングを支援するエンジニアリング支援装置であって、
    前記プロセス制御システムで用いられるソフトウェアモジュールである機能モジュールが規定されている互いにデータ形式が異なる複数の設定データから、前記機能モジュールを検索する検索部と、
    前記検索部によって検索された前記機能モジュールの入出力関係を解析し、依存関係がある前記機能モジュールの依存元の値と依存先の値とが少なくとも対応付けられた予め規定された形式の基準テーブルを生成する解析部と、
    外部からの指示を入力する入力部と、
    前記入力部から入力された指示に基づいて特定された前記機能モジュールについての依存元の値と依存先の値とを、前記基準テーブルから読み出して対応付けてツリー形式で表示部に表示させる表示制御部と
    を備えることを特徴とするエンジニアリング支援装置。
  2. 前記複数の設定データは、前記プロセス制御システムの画面表示に係る第1設定データ、前記プロセス制御システムのプロセス制御に係る第2設定データ、及び前記プロセス制御システムの機器接続に係る第3設定データを含むことを特徴とする請求項1記載のエンジニアリング支援装置。
  3. 前記表示制御部は、前記解析部で生成された前記基準テーブルを表示部に表示させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のエンジニアリング支援装置。
  4. 前記表示部に表示された値のうち、前記入力部から入力された指示に基づいて特定された値のラベリングを行うラベリング部を備えることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のエンジニアリング支援装置。
  5. 前記表示部に表示された値のうち、前記ラベリング部によりラベリングされた値を抽出したレポートを作成するレポート作成部を備えることを特徴とする請求項4記載のエンジニアリング支援装置。
  6. プロセス制御システムのエンジニアリングを支援するエンジニアリング支援方法であって、
    前記プロセス制御システムで用いられるソフトウェアモジュールである機能モジュールが規定されている互いにデータ形式が異なる複数の設定データから、前記機能モジュールを検索する検索ステップと、
    前記検索ステップによって検索された前記機能モジュールの入出力関係を解析し、依存関係がある前記機能モジュールの依存元の値と依存先の値とが少なくとも対応付けられた予め規定された形式の基準テーブルを生成する解析ステップと、
    入力された指示に基づいて特定された前記機能モジュールについての依存元の値と依存先の値とを、前記解析ステップで生成された前記基準テーブルから読み出して対応付けてツリー形式で表示させる表示制御ステップと
    を有することを特徴とするエンジニアリング支援方法。
  7. コンピュータを、プロセス制御システムのエンジニアリングを支援するエンジニアリング支援装置として機能させるエンジニアリング支援プログラムであって、
    前記コンピュータを、前記プロセス制御システムで用いられるソフトウェアモジュールである機能モジュールが規定されている互いにデータ形式が異なる複数の設定データから、前記機能モジュールを検索する検索手段と、
    前記検索手段によって検索された前記機能モジュールの入出力関係を解析し、依存関係がある前記機能モジュールの依存元の値と依存先の値とが少なくとも対応付けられた予め規定された形式の基準テーブルを生成する解析手段と、
    入力された指示に基づいて特定された前記機能モジュールについての依存元の値と依存先の値とを、前記解析手段で生成された前記基準テーブルから読み出して対応付けてツリー形式で表示させる表示制御手段と
    して機能させることを特徴とするエンジニアリング支援プログラム。
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