JPH10105540A - 作業手順管理システム - Google Patents

作業手順管理システム

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JPH10105540A
JPH10105540A JP25880296A JP25880296A JPH10105540A JP H10105540 A JPH10105540 A JP H10105540A JP 25880296 A JP25880296 A JP 25880296A JP 25880296 A JP25880296 A JP 25880296A JP H10105540 A JPH10105540 A JP H10105540A
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JP
Japan
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data
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Application number
JP25880296A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takano
啓 高野
Tetsuya Tonoi
哲也 御宿
Mikiro Sasaki
幹郎 佐々木
Satoshi Tanaka
聡 田中
Akira Maeda
▲あきら▼ 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過去の作業の履歴から、ある状況においてど
のような作業を実行すべきかを示す知識を獲得、再利用
することができ、よって、以降の作業の効率を向上させ
ることができる作業手順管理システムを提供する。 【解決手段】 作業記録装置11に業務のために実施し
た各種作業とその結果の実施順の並びが作業記録データ
として記録され、作業記録データベース12に作業記録
装置11によって記録された作業記録データが蓄積さ
れ、優先度データ獲得装置13によって作業記録データ
を分析してある局面でどの手順部品を使うべきかの選択
のための優先度データの獲得や既に獲得した優先度デー
タの内容を更新して作業のための知識が増やされ、優先
度データベース14に獲得した優先度データが蓄積さ
れ、最適作業提示装置15によって作業中において獲得
されている優先度データを用いてある局面でどのような
作業を実施すべきかが提示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、計算機システムを
利用する業務において、過去に実際に作業を行った結果
から、どの状況下でどのような作業を行うべきかのノウ
ハウとしての優先度データを獲得・再利用する作業手順
管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平6−243118
号公報の操作手順生成方式に示すように、業務の効率化
を支援するために、計算機の操作を対象として一連の操
作の履歴とその時に用いた入出力のデータとに基づいて
その履歴が何を行うための操作かの意図を推論し、その
推論結果に操作履歴の名前を付けることで以降の作業中
における過去の操作履歴を参照・再利用可能にしたもの
が知られている。
【0003】図25は、上述した特開平6−24311
8号公報の図11の引用であり、操作手順生成方式の構
成を示す図である。
【0004】図25において、1は入力手段、2は操作
履歴検索手段、3は操作履歴データベース、4は項目連
携抽出手段、5はアプリケーションデータベース、6は
モデル照合手段、7はタスクモデルデータベース、8は
操作手順選択保持手段、9は操作手順データベース、1
0は出力手段である。
【0005】このような構成においては、使用者が各種
ソフトウェアを操作した履歴を操作履歴データベース3
に蓄積し、項目連携抽出手段4,アプリケーションデー
タベース5,モデル照合手段6,タスクモデルデータベ
ース7を用いて操作履歴が示す作業の意図を推定して操
作履歴に名前を付与した状態で操作手順選択保持手段8
に蓄積する。使用者は、以降の作業において、操作手順
選択保持手段8を用いて各種操作履歴の名前を参照しつ
つ過去の作業履歴を再利用する。これにより、単純に操
作履歴だけを蓄積するのではなく、操作履歴に名前を参
照することで操作履歴の内容が判り易くなるという効果
を奏する。
【0006】次に、項目連携抽出手段4,アプリケーシ
ョンデータベース5,モデル照合手段6,タスクモデル
データベース7が実施する作業履歴に命名する過程を図
26に基づいて説明する。
【0007】図において、C群は実際に使用したアプリ
ケーションソフトウェアの名前を示し、B群は入力デー
タ,途中で得られた結果,最終的な出力を示し、C群は
システムが持つ所定の命名規則により操作内容の意図を
推定してその作業の意図を命名した結果を示す。
【0008】例えば、A群左の「電話番号から住所を知
る」は、<入力>としての電話番号データから<出力>
としての住所を得ていることから、規則「<入力>から
<出力>を知る」に当てはめて前述のように命名したも
のである。
【0009】このように、操作の意図を末端から順次推
測していくことで、操作履歴全体での意図を得て、以降
の使用では命名された内容から所望の操作履歴を再利用
することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したシ
ステムでは、過去に行われた作業を記録・蓄積してその
内容を再利用することで業務の効率化を図っており、利
用可能な作業履歴の判別を容易にするために作業履歴に
命名する方式を採用している。
【0011】しかしながら、このように作業履歴をその
まま使うだけでは、作業を重ねていくに連れて類似する
作業履歴が複数蓄積されるため、その複数履歴の中でど
の履歴が再利用に適するかの選択を行う必要が生じる
が、この選択は作業履歴を使用者が見比べて選択するこ
とになる。
【0012】また、複数の履歴の中には、各種作業を進
めていく上で起こりうる誤りや無駄な作業等、試行錯誤
的な作業を含み得るので、そのままその履歴を使用する
と不適切な結果を招くことがあり、再利用に適切なもの
と、不適切なものを判別するか、若しくは試行錯誤に該
当するところを除くなどして、再利用に適切な部分だけ
を使えるようにする方式が必要となる。
【0013】また、作業履歴をそのまま蓄積する場合に
は、多くの作業履歴を蓄積してからでなければ業務で必
要な多様な作業項目に対して有効な支援を行うことがで
きない。
【0014】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あって、作業のための各種の知識や過去に行われた作業
履歴の蓄積並びに再利用のほか、過去の作業履歴の蓄積
に基づいて、ある状況下においてどのような作業を実行
すべきかを示す知識を獲得・再利用する機能を実現する
ことにより、以降の作業の効率を向上させることができ
る作業手順管理システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、業務のために実施した各
種作業及び各種作業結果の実施順序の並びを作業記録デ
ータとして記録する作業記録装置と、該作業記録装置に
より記録した作業記録データを蓄積する作業記録データ
ベースと、作業記録データを分析してある局面でどの手
順部品を使うべきかを選択するための優先度データの獲
得並びに獲得した優先度データの内容を更新して以降作
業のための知識を増やしていく優先度データ獲得装置
と、獲得した優先度データを蓄積する優先度データベー
スと、作業中において獲得されている優先度データを用
いてある局面でどのような作業を実施すべきかを提示す
る最適作業提示装置とを備え、獲得した優先度データを
用いて各種作業に適切な作業情報を作業者に提案するこ
とで各種作業の効率化を支援することを要旨とする。
【0016】このような請求項1に記載の発明によれ
ば、ある状況に対して最適とされる作業を使用者に提示
し、使用者はその内容に従って作業を実施する。
【0017】このとき、使用した作業とその結果の一連
の並びは、定められた書式により作業記録データとして
作業記録装置に記録する。また、各回毎の作業で作業記
録データベースに蓄積される作業記録データを比較・参
照してある状況でどのような作業を実施すべきかの知識
を優先度データとして獲得し、優先度データベースに蓄
積する。
【0018】優先度データは、“ある状況では、どの作
業をどの作業よりも優先すべきか”の情報と“ある作業
の一連の実施順序”の情報を含む。最適作業提示装置で
は、作業記録装置により取得する現在の作業の状況を検
索条件として、優先度データベースから適用可能な優先
度データを検出し、その記述内容にしたがって最適と判
断できる作業を選択して使用者に提示する。
【0019】本発明を利用して、業務を行う際は、以上
の繰り返しを行うが、この時に蓄積される作業記録デー
タと、過去に獲得した優先度データ群とを比較すること
で既に蓄積された優先度データについて変更が必要であ
る個所を発見してその内容を更新する。
【0020】また、請求項2に記載の発明は、業務のた
めに実施した各種作業及び各種作業結果の実施順序の並
びを作業記録データとして記録する作業記録装置と、該
作業記録装置により記録した作業記録データを実施した
各種作業の各項目と一連の作業によって最終的に到達し
た結果とで対応させて表形式で記録・蓄積する表形式作
業記録データベースと、該作業記録データベースに表形
式で蓄積された過去の作業内容を分析してある種の業務
に対してどの作業がどの程度有効であるかを判断してそ
のある状況での作業の優先順を優先度データとして獲得
する表形式優先度データ獲得装置と、作業中において獲
得されている優先度データを用いてある局面でどのよう
な作業を実施すべきか提示する表形式最適作業提示装置
とを備えていると共に、前記優先度データ獲得装置によ
って前記表形式最適作業提示装置により提示した作業と
使用者が実際に行った作業とを比較して優先度データの
内容を更新することで獲得した最新の優先度データを用
いて各種作業に応じて適切な作業情報を作業者に提案す
ることで各種作業の効率化を支援することを要旨とす
る。
【0021】請求項2に記載の発明によれば、表形式作
業記録データベースは、実施した個々の作業のそれぞれ
が業務上のどのような作業の実施に適用されており、ど
のような結果を得ているかの件数を作業別に表形式で蓄
積する。表形式優先度データ獲得装置は、表形式作業記
録データベースの蓄積内容に基づいてどの作業が業務上
のどの問題に有効であるかを分析して優先順位付けを行
い、その結果である状況でどの作業を優先すべきかを示
す優先度データを獲得する。最適作業提示装置はその優
先度データを用いて最適作業を提示する。
【0022】さらに、既存の優先度データを用いて、最
適作業提示装置により提示した作業内容と作業記録装置
によって記録される実際の作業内容とを比較して優先度
データを更新する。ここでは、提示された作業内容と使
用者が実際に使用した作業それぞれが持つ属性(作業時
間,作業に対する有効性,作業の実施度数)とを比較す
る。その結果、実際に使用した作業のほうが高い値を持
つ属性を発見すれば、優先度データの並び順序を規定す
る際に、その属性の値をより重視して並び順序を規定す
る。これにより、システムの運用を通じて知識を単に獲
得していくだけでなく、内容を更新・洗練するものであ
る。
【0023】請求項3に記載の発明は、前記作業記録装
置により記録した作業記録データを実施した各種作業の
各項目と一連の作業によって最終的に到達した結果とで
対応させてグラフ形式で記録・蓄積するグラフ形式作業
記録データベースを前記表形式作業記録データベースに
設けると共に、前記グラフ形式作業記録データベースの
内容を前記優先度データ獲得装置に分析させてその分析
結果を用いて優先度データを獲得することを要旨とす
る。
【0024】請求項3に記載の発明によれば、作業毎に
蓄積される作業記録データを統合してグラフ化するグラ
フ形式作業記録データベースを具備する。さらに、表形
式優先度データ獲得装置は、問題解決に有効となる作業
群の分析の結果、有効と判断された作業それぞれについ
てグラフ形式作業記録データベースから準備作業にあた
る作業の列を発見する。これにより、問題解決に有効と
見える作業それぞれについてその準備にあたる作業の列
も順に発見して優先度データとして統合・再利用可能に
する。
【0025】請求項4に記載の発明は、業務のために実
施した各種作業及び各種作業結果の実施順序の並びを作
業記録データとして記録する作業記録装置と、該作業記
録装置に記録された作業記録データをネットワーク上に
蓄積するNT作業記録データベースと、該NT作業記録
データベースの内容を参照してネットワーク上に出現す
る作業の分岐点を検出すると共にその分岐点においてど
の作業を優先して実施するかの優先度データを獲得する
NT優先度データ獲得装置と、獲得した優先度データを
蓄積するNT優先度データベースと、作業中において現
在の状況が分岐点にあるときに獲得されている優先度デ
ータを用いてどのような作業を実施すべきかを提示する
NT最適作業提示装置とを備え、獲得した優先度データ
を用いて各種作業に応じて適切な作業情報を作業者に提
案することで各種作業の効率化を支援することを要旨と
する。
【0026】請求項4に記載の発明によれば、作業記録
装置により記録される作業記録データを統合して作業記
録データのネットワークを作り、これをNT作業記録デ
ータベースに蓄積する。このネットワークから優先度デ
ータ獲得装置を用いて同じ作業結果について異なる作業
が複数つながるノード、即ち、個々の作業記録データで
見るとある作業を実施し同じ結果を得た後に、まちまち
の作業を行っている地点(“分岐点”と呼ぶ)を発見す
る。
【0027】このような分岐点は、どの作業を実施すべ
きか選択するための優先度データが必要になるところで
あるので、分岐点につながっている作業の属性(必要作
業時間,過去の利用件数等)を比較してこれらをノウハ
ウ(=優先度データ)として作業選択上の並び順序を規
定し、最適作業提示装置で最適とされる作業を提示する
と共に、その使用結果により優先度データを更新する。
【0028】つまり、作業記録データが蓄積されるに連
れて既存の分岐点で新しい分岐点が出現することがあり
得るが、このような場合は既にその分岐点で獲得されて
いる優先度データを更新し、新たに加えられた分岐点で
ある手順部品も選択肢に加える。
【0029】請求項5に記載の発明は、前記最適作業提
示装置は最適作業を自動的に実行することを要旨とす
る。
【0030】請求項5に記載の発明によれば、個々の作
業を所定の書式で記述し、その内容を解釈実行すること
により、最適作業提示装置が最適と判断し選択する作業
の内容を自動的に行う。
【0031】この際の最適作業提示装置の実現方式は特
に特別なものではなく、一般的なプログラミング言語の
解釈実行装置(インタプリタ)の構成に準ずる。従っ
て、個々の作業の仕方は一般的なプログラミング言語で
記述してもよく、また、作業記述用の言語を独自に規定
してもよい。これにより、ソフトウェアの操作などの知
識を参照しながら自動実行する。
【0032】請求項6に記載の発明は、使用者とシステ
ムの間に、提示される最適作業のデータやその使用結果
をやり取りするために、使用結果送信装置、使用結果受
信装置、最適作業送信装置、最適作業受信装置を備えて
いると共に、システムが提示する最適作業を遠隔地で参
照するための最適作業表示装置並びにその使用結果を入
力するための使用結果記入装置とを備え、遠隔地にでも
適切な作業情報の利用を可能としたことを要旨とする。
【0033】請求項6に記載の発明によれば、遠隔地で
も使えるように、使用者側には最適作業の表示と使用結
果の入力とを行うユーザーインターフェースの部分と、
システムと使用者間とで最適作業並びに使用結果を送受
信することにより、遠隔地で作業を行う必要がある業務
であっても過去の作業内容や手順の知識を使用可能にす
る。尚、ここでの遠隔地への送受信のしくみは特に規定
されず既存の通信プロトコルに準じて行うものである。
【0034】請求項7に記載の発明は、コンピュータネ
ットワークの方式を用いて、前記作業記録装置、前記作
業記録データベース、前記優先度データ獲得装置、前記
優先度データベース、前記最適作業提示装置からなるシ
ステムを各作業者から使用可能に設定されている計算機
上に設けると共に、該計算機上に最適とされる作業を表
示する最適作業参照装置並びにその作業結果を入力する
作業結果入力装置を設け、複数のシステム間で各種デー
タや獲得された優先度データの共有を可能としたことを
要旨とする。
【0035】請求項7に記載の発明によれば、複数の作
業者間で共用可能な計算機を利用する。この計算機
(“サーバ”と呼ぶ)は、一般的なオペレーティングシ
ステムにより制御され、コンピュータネットワークによ
り接続されている他の計算機にファイル共用の機能を提
供するものとする。また、各作業者用の計算機には、シ
ステムが提示する最適作業を表示する最適作業参照装置
と、作業の結果を入力する作業結果入力装置を備え、コ
ンピュータネットワークの手法によりサーバと接続す
る。この時の通信プロトコルなどは特に規定しない。こ
のような構成で、各作業者が実施した結果や、そこから
獲得する優先度データを共用可能にする。
【0036】請求項8に記載の発明は、前記優先度デー
タベースの内容を表示・編集するための優先度データ編
集装置と、編集された内容の指定媒体への出力並びに前
記指定媒体から優先度データを取り込む優先度データ入
出力装置とを備え、他のシステム上で獲得された優先度
データを流通可能としたことを要旨とする。
【0037】請求項8に記載の発明によれば、優先度デ
ータベースに格納されている優先度データについて、こ
の内容を表示・編集するための優先度データ編集装置
と、編集結果の内容を特定の書式で出力したり、またそ
の書式で書かれたファイルを取り込んで優先度データベ
ースを構成するための優先度データ入出力装置をもち、
これらの装置により既存の優先度データを表示し、任意
の個所を編集し、指定形式に出力する。
【0038】尚、これらの装置そのものの方式は、一般
的な表示と編集の装置(グラフィカルユーザインタフェ
ースのエディタ)、データベース管理装置による。これ
らにより、優先度データとして蓄積された業務上の知識
をデータベースから取り出して流通可能な形態にして他
の組織(営業所等)や会社などで利用可能にする。
【0039】請求項9に記載の発明は、各種の機能を関
数から呼び出すための作業手順管理システム利用関数群
と、作業記録データのデータ形式を編集するデータ型定
義装置と、前記最適作業提示装置の表示内容を設定する
表示内容設定装置とを備え、システムの各種機能を応用
システムに組み込んでそれぞれの応用システムに手順の
獲得・利用の機能を付加することを可能としたことを要
旨とする。
【0040】請求項9に記載の発明によれば、作業手順
管理システムの各機能を呼び出す機能を作業手順管理シ
ステム利用関数群として関数化し、応用システムを構築
する際に、プログラム上の適切な個所でこれらの関数を
呼び出すようにすることで、作業手順管理システムが持
つ作業の記録や、最適作業の提示機能を利用するもので
ある。
【0041】また、作業の記録や最適作業としての提示
内容を応用システムに適応させるため、この定義内容を
変更するためのデータ型定義装置と表示内容設定装置を
持つ。これらデータ型定義装置や表示内容設定装置は、
一般的なデータベースシステムにおいてデータタイプを
設定するツールと同様の方式をとる。また、作業手順管
理システム利用関数群は、その応用システムを構築する
際に用いるプログラミング言語で使用できる方式により
用意する。例えば、ライブラリやメッセージなどであ
る。
【0042】請求項10に記載の発明は、個々の作業内
容について定まった順序が既にあるときにこれを手順部
品としてその順序で作業記録データを生成するように手
順部品を作成する手順部品編集装置と、作成した手順部
品を蓄積する手順部品データベースと、手順部品の内容
を検索・参照する手順部品検索・表示装置とを備え、以
降の優先度データの獲得や最適作業の提示を手順部品の
単位で行うようにしたことを要旨とする。
【0043】請求項10に記載の発明によれば、作業の
記録単位を手順部品の単位とする。この手順部品は業務
におけるさまざまな作業の中で定められたやり方がある
部分を部品化したものである。個々の手順部品は定めら
れた書式により記述するが、その作成は手順部品編集装
置により行う。手順部品編集装置は一般的なエディタと
同様の方式によって手順部品の内容を定義する。作成さ
れた手順部品は手順部品データベースに蓄積される。シ
ステムは、作業記録データを“作業中に実施した手順部
品の並び”として蓄積し、優先度データも手順部品の選
択優先順位手順部品の実行順序を示すものになる。
【0044】使用者は、最適手順提示装置が提示する手
順部品が自らの目的に合わないと判断できるときは独自
に手順部品検索・参照装置により検索し、自らの目的に
あう手順部品を使用することも可能である。この時の手
順部品検索・参照装置は、通常のデータベースの検索
と、その内容の参照のしくみと同様である。
【0045】請求項11に記載の発明は、前記最適作業
提示装置が提示する最適作業の他に作業者自身が過去の
作業を参照しながら自分の作業を進めるための作業記録
データ検索参照装置と、現在の作業状況を表示する作業
状況表示装置とを備え、過去に行われた作業と現在の作
業状況を確認しながら作業を実施できるようにしたこと
を要旨とする。
【0046】請求項11に記載の発明によれば、使用者
は、最適作業提示装置が提示する内容が自らの目的に合
わないときは、過去に行われた作業内容を作業記録デー
タベースから検索・参照し、自身の作業に近いと思える
ことを参照する。
【0047】このための作業記録データ検索参照装置
は、使用者が指定する検索条件により作業記録データベ
ースの内容を検索する。また、使用者が現在実行してい
る作業を参照しながら過去の作業記録データを参照でき
るようにするため、現在の作業状況を表示する作業状況
表示装置を持つ。これは、作業記録装置が記録した、実
施した作業内容およびその結果を随時表示するものであ
る。
【0048】
【発明の実施の形態】次に、本発明の作業手順管理シス
テムの実施の形態を説明する。
【0049】(実施の形態1)本発明の実施の形態1
(請求項1に相当する)では、作業記録装置が記録する
作業記録データは、一連の作業の中で実施した作業項目
と個々の作業の並びとが一連の作業終了まで記録されて
いる。
【0050】優先度データ獲得装置は、蓄積された作業
記録データの中で具体的にどのような作業と、作業の結
果がどのような順番で記録されているかの情報、また、
複数の作業記録データを比較することで個々の作業の優
先順序と実施順序を優先度データとして獲得・更新す
る。
【0051】即ち、優先度データ獲得装置は、一つの作
業記録データの中に出現する作業記録データの中に現れ
る個々の作業を作業の優先順位と仮定する。例えば、一
つの作業記録データ中に、作業A,作業Bがこの順番で
出現したとすると、“作業Aを作業Bよりも優先す
る。”ことを意味する優先度データを作成する。
【0052】次に、別の作業記録データが蓄積された
時、例えば、先ず“作業A,作業B,作業C”の順に並
ぶ作業記録データがあり、これとは別に“作業A,作業
B,作業D”の順に並ぶ作業記録データがあれば、両者
に共通の並びである“作業A,作業B”は、その順序で
実施するものとする。また、“作業A,作業Bの並びを
作業C(作業D)よりも優先する”のような新しい優先
度データを獲得する。これに伴い、既存の“作業Aを作
業Bよりも優先する”の知識は不要となるので無効とす
る。
【0053】以上のように、基本的には、作業の優先順
序を先に獲得し、続いて個々の作業の実施順序を獲得す
るが、“作業A,作業B,作業C”という作業記録デー
タと“作業A,作業B,作業D”という作業記録データ
に基づいて“作業A,作業Bの並びを作業C(作業D)
よりも優先する”の優先度データを作った後で、“作業
A,作業E,作業B”のように作業Aと作業Bとの間に
別の作業(作業E)がある作業記録データが来た時に
は、“作業A,作業B”に関する順序性が崩れるので、
“作業A,作業Bの並びを作業C(作業D)よりも優先
する”の優先度データの方を無効とし、“作業Aを作業
Bよりも優先する”の優先度データを復活させる。ま
た、“作業B,作業A”のように順序が逆転する作業記
録データが来た時も、“作業A,作業B”に関する順序
性が崩れるので先の優先度データを無効とする。
【0054】逆に、“作業A,作業B,作業C,作業
D”“作業A,作業B,作業D”の作業記録データから
“作業A,作業Bの並びを作業C(作業D)よりも優先
する”の優先度データが得られており、さらに“作業
A,作業B,作業C,作業E”のような作業記録データ
が来た時は、“作業A,作業B,作業C”の部分に順序
性が検出されるので、“作業A,作業B,作業Cの並び
を作業D(作業E)よりも優先する”ように優先度デー
タを書き換える。
【0055】以上のように、運用によってケースバイケ
ースで蓄積されてくる作業記録データから、業務実施
上、どの作業を優先実施すべきか、またどの順序で実施
すべきかの優先度データを獲得し、その正当性を保証し
ながら、優先度データを洗練・拡張することができる。
【0056】次に、請求項1に準ずる作業手順管理シス
テムの実施の形態1を図1乃至図7に基づいて更に詳細
に説明する。
【0057】図1において、11は実施した作業を記録
するための作業記録装置、12は作業記録装置で取得し
た作業記録データを蓄積する作業記録データベース、1
3は作業記録データベース12に蓄積された作業記録デ
ータから作業実施のための優先度データを獲得する優先
度データ獲得装置、14は優先度データ獲得装置13で
獲得した優先度データを蓄積する優先度データベース、
15は優先度データベース14で蓄積した優先度データ
に基づいて最適な作業を提示する最適作業提示装置であ
る。
【0058】次に、このような作業手順管理システムの
全体の動作を、図2の実際の作業から優先度データを獲
得する過程を示すフローチャートを参照しつつ説明す
る。
【0059】(ステップS1)ステップS1では、作業
記録装置11により業務において実際に行った作業を記
録する。例えば、図3に示すように、業務の内容として
パーソナルコンピュータ(パソコン)の故障の報告を受
けて、その修理のための作業を行う業務を想定した場合
の作業記録データの構成について説明する。
【0060】先ず、ステップS1−1のように、業務の
開始にかかる情報としての初期報告「パソコンが起動し
ない」を記録する。この例では、パソコンの故障につい
て、どのような症状であるかを示す報告である。
【0061】次に、ステップS1−2のように、この初
期報告に対応して実施しうる作業1の内容(例えば、
「作業用フロッピで起動」)と、ステップS1−3のよ
うに、実施した結果1の内容(例えば、「起動できな
い」)の組を記録する。このステップS1−2,S1−
3のような作業と結果の組み合わせが最終的な目的とな
る状態(この場合は、故障修理の完了である「起動可
能」を示す)に至るまで順次連続(ステップS1−4〜
ステップS1−9)して記録され、最終的にステップS
1−10のようにな修理完了の報告としての原因(例え
ば、「ハードディスク不良」)を記録する。
【0062】尚、図3では、個々の作業1〜4の内容や
結果1〜4は、日本語で記述しているが、この記述の方
法は各作業やその結果をコード化してそれに基づいて記
録しても良く、また、記録用に使える用語を定めてその
組み合わせで記録するようにしてもよい。
【0063】(ステップ2)このようなステップ1に基
づくステップS1−1〜S1−10までの作業が完了す
ると、ステップ2へと移行する。
【0064】このステップ2では、ステップ1で記録さ
れた作業記録データから、作業記録データベース12を
用いて仮説選択型優先度データを獲得する。この仮説選
択型優先度データとは、業務実行中の諸段階においてど
の作業をどの作業よりも優先すべきかの関係を示すもの
で、図4に示すように、使用条件とその時に適用できる
作業の優先順位の情報とからなり、このそれぞれの情報
を作業記録データの中で各作業が実際に使用された順番
と、その作業の結果から作成する。
【0065】例えば、得られた初期報告に基づいて作業
1を最初に実施しているので、そのほかの作業よりも優
先しうると推定し、図4(A)に示すような優先度デー
タを作成する。尚、図4(A)で示した記号“>”は、
作業の優先度を示し、この場合には作業1を作業2より
も優先することを示す。同様に、初期報告に続いて作業
1を行うことによって結果1を得られたことにより、作
業2を作業3を先に実施したので、図4(B)に示した
ような優先度データを作り、以降、図4(C)に示すよ
うに、上述した作業と結果に基づく優先度データをステ
ップS1−3〜ステップS1−9に基づいて作成する。
【0066】(ステップS3)このステップS2で示し
た優先度データの作成が終了すると、ステップS3へと
移行する。
【0067】ステップS3では、優先度データ獲得装置
13を用いて、更新が必要な優先度データの検出を行っ
た後に、その更新を行いステップS4〜ステップS6へ
と移行する。
【0068】(ステップS4)第1の更新タイプは、図
4に示した作業の優先順序を示す優先度データではな
く、例えば、図5に示すようなものとなる。尚、図5に
おいて、記号“→”は図示左の作業を実施した後は図示
右の作業を実施すべきこと、“作業1,作業2の順に実
施する作業を、作業3よりも優先する”ことを意味す
る。
【0069】この更新タイプ1の優先度データは、図3
に示した作業記録データの後に、図6に示すステップS
1−1〜ステップS3−4のような作業記録データを記
録することで、優先度データ獲得装置13により獲得す
る。
【0070】図6の作業記録データは、作業1の結果を
受けて作業2を実施するところまではステップS1−4
と同じであるが、その後の結果が異なるというものであ
る。このような作業記録データをステップ3で優先度デ
ータ獲得装置13が検出した場合には、作業1と作業2
とは順序性があると判定し、ステップS4で優先度デー
タ獲得装置13を用いて図4(A)で示したような仮説
選択型優先度データを無効化して図5に示した優先度デ
ータを新規に作成する。
【0071】(ステップS5)第2の更新タイプは、先
に示した仮説優先度データを拡張すべき場合を示すもの
である。例えば、図5では、もともと作業1を作業2よ
りも優先することを意味する仮説選択型優先度データが
あり、図6の作業記録データから作業1と作業2は順に
実施すべきものとして図5を作るが、このあとで、作業
1と作業2の次に作業3と実施し、その結果が作業記録
データ3のそれと異なるような記録が記録された場合
は、ステップS5で作業1→作業2→作業3の順序を持
つように、図5に示した優先度データを拡張する。
【0072】(ステップS7,S8)第3の更新タイプ
は、第2の更新タイプとは逆に、獲得済みの仮説優先度
データを無効化する。これは、図3,図6の作業記録デ
ータを獲得し、図5の優先度データを獲得した後、作業
1より先に作業2を実施したり、作業1と作業2との間
に別の作業を実施した作業記録データが蓄積された場合
に起こり得る。この場合には、図5で想定したような作
業1と作業2の順序性が崩れるので、図5の優先度デー
タをステップS7で無効化し、再度、ステップS8で図
4(A)で示したような仮説選択型の優先度データを復
活する。
【0073】最後に、蓄積された優先度データを利用
し、最適作業提示装置15を用いて、最適作業を提示す
る場合を図7に基づいて説明する。
【0074】(ステップS11)ステップS11では、
まず、現在実施している作業中において初期の報告内容
を得て、ステップS12へと移行する。
【0075】(ステップS12)ステップS12では、
ステップ11で得られた報告内容を優先度データの最初
の検索条件としてステップS13へと移行する。
【0076】(ステップS13)ステップS13では、
ステップ12での検索条件に基づいて、優先度データベ
ース14の中から初期報告にあうものを検索しその検索
結果に基づいてステップS14へと移行する。
【0077】(ステップS14)ステップS14では、
最適作業提示装置15は、図4や図5で示した優先度デ
ータの使用条件に一致するものを選ぶことになるため、
複数の優先度データを取得する可能性があるが、これを
作業の利用件数などで整列してステップS15へと移行
する。
【0078】(ステップ15)ステップS15では、例
えば、検索の結果、“作業1>作業2”“作業3>作業
4”の関係を指示する優先度データが検索され、優先度
データで作業を優先する対象である作業1の利用件数が
作業3よりも大きければ、使用者へ作業1、作業3の順
に提示を行う。尚、提示の書式は上述した例に特に限定
されるものではない。また、優先度データでの優先対象
になっていない作業(ここでは作業2と作業4)は、そ
れぞれが作業1と作業3の後に提示される限りどのよう
な基準を用いてもよい。
【0079】(ステップS16)以上のようにして、一
通りの提示が終わると、作業者はステップS16でいず
れかの作業を実施することが想定される。即ち、最適作
業提示装置15の提示内容が使用者の意に添ったもので
あれば、そのまま終了し、最適作業提示装置15の提示
内容が使用者の意に添わない場合には使用者は独自に作
業を実施する。そして、その独自に作業を実施した場合
にはステップ17へと移行する。
【0080】(ステップS17)ステップ17では、独
自で行った作業とその実施結果を再度作業記録装置11
に記録するため、その実施結果を検索条件に加えて、再
度優先度データ検索と最適作業提示とを行い、以上ステ
ップS13からステップS16の過程を作業終了まで実
施する。
【0081】(実施の形態2)本発明の実施の形態2
(請求項2に相当する)の優先度データ獲得装置は、個
々の作業がどのような業務上の課題に適用されたかの情
報を作業記録データから得る。
【0082】例えば、“作業A,作業B,作業Cの順に
作業を行い、業務Aを実施した”というような作業記録
データがあれば、作業A,作業B,作業Cは、業務Aの
解決に役立つと仮定することができる。ただし、個々の
作業は複数の課題にも適用し得るので、この関係を作業
記録データベースに蓄積する。
【0083】優先度データ獲得装置は、この作業記録デ
ータベースの中で、個々の作業がどの業務に適用されて
いるかの統計を取る。このことから、一般に個々の作業
がどの業務の解決に役立つかの順序を知ることができ、
この順序に従って作業選択のための優先度データを作成
する。
【0084】ここで、作業記録データの蓄積に伴って個
々の作業の利用回数などは変わってくるので、この情報
をもとに優先度データを変更する。また、優先度データ
を基に提示する最適作業と、実際に使用者が実施した作
業について、それぞれの作業が持つ属性、例えば、作業
にかかる時間や作業に対する有効性、並びに、その作業
の実施度数等を比較し、使用者が実施した作業の属性値
が優位であるものを検出し、その属性を重視するように
優先度データを更新することでより実際の業務に適した
優先度データを得ることができる。
【0085】次に、請求項2に準ずる作業手順管理シス
テムの実施の形態2を図8乃至図10に基づいて更に詳
細に説明する。
【0086】図8において、11は実施の形態1の図3
に示したものと同様の作業記録データの内容を記録する
作業記録装置、22は作業記録装置11に記録された作
業記録データを表形式で蓄積する表形式作業記録データ
ベース、23は表形式作業記録データベース22で表形
式に記録された各作業記録データを分析する表形式優先
度データ獲得装置、24は表形式優先度データ獲得装置
23で獲得した優先度データを蓄積する表形式優先度デ
ータベース、15は表形式優先度データベース24で蓄
積した優先度データに基づいて最適な作業を提示する最
適作業提示装置である。
【0087】作業記録データベース22は、各作業記録
データの最初の初期報告が同じである物同士をまとめ
て、図9に示すように、表形式に分解して記録する。こ
の表形式では、業務上実施される各種作業を横軸に、到
達しうる解(業務の最終的な結果)を縦軸にとり、その
解の出現件数と、ある作業を実施した際の特定の解に対
しどのような結果になるかを示すものである。
【0088】尚、図9では、解の種類,作業名,作業結
果を単純に“解1”“作業1”“結果1”等と簡略して
表示しているが、実際には、図3や図6に示したよう
に、その作業の詳細な内容や作業結果の詳細が示される
ものとする。
【0089】表形式優先度データ獲得装置23は、この
図9に示した図表に基づく作業記録データを分析し、そ
の分析結果、業務上有益であると分析した作業を検出す
る。尚、ここでの分析は、“ある作業を実施することに
より、解をどれだけ絞り込めるか”の評価を行うことで
個々の作業の有効性を評価する。
【0090】例えば、図9に示した作業1を実施したと
ころ結果1−1を得たとする。ところが、作業1を実施
した場合、図9に示す解3は常に結果1−2となるか
ら、解3ではないことがわかる。また、結果1−2を得
たとすれば解1でもないことがわかる。
【0091】このことを評価して、各作業の有効性を評
価する。評価の手法は、情報理論に基づく手法で数値化
してもよいし、より単純に絞り込める件数の大小で比較
してもよい。ここでは、図10の式D〜Fにより評価す
るやり方を示す。
【0092】まず、図10(A)に示した式Dにより、
個々の状態での“情報量”を評価する。即ち、初期の状
態、作業iを行い結果i−jを得たときの情報量、作業
Iを行い、結果I−kを得たときの情報量である。
【0093】続いて、図10(B)の式Eのように、初
期状態と、作業iを実施した後の情報量の期待値を比較
する。この差分を“獲得情報量”と呼ぶが、獲得情報量
が大きい作業ほど、作業実施による絞込みの効果が大き
いと言える。
【0094】最後に、図10(C)の式Fにより、最終
的な作業の有効性を評価する。この式Fで、a,b,c
は定数パラメータであり、初期値は、運用に応じて適当
に決め、以後運用に応じて値を変更する。尚、この変更
の仕方は後述する。ここで、先の獲得情報量と、個々の
作業に必要な作業時間、個々の作業の使用件数から、個
々の作業の最終的な有効性を評価する。
【0095】図9では、上述したa,b,cの値をそれ
ぞれ1/3と仮定した作業有効性が示してあり、これに
よれば、図9の例では、作業1、作業4、作業2、作業
3、作業5の順で有効と判断できる。以上のことから、
図4と同様の優先度データを作成する。
【0096】以上のように獲得した優先度データを利用
して、最適作業提示装置15により有効な作業を使用者
に提示する手法は、実施の形態1と同様である。しか
し、その作業の結果を受けて、図8の23優先度データ
獲得装置により、獲得した優先度データ、および図10
の26で示した式のパラメータを更新する過程は、請求
項1とは異なる。以下、このことについて説明する。
【0097】先に示したように、図9の例から優先度デ
ータを作成し、それにしたがって最適作業の提示を行う
と作業1をもっとも有効な部品として提示するが、ここ
で使用者が他の作業、例えば、作業2を独自に実施した
とする。この場合、作業記録装置11により作業2が実
施されたことを認識する。
【0098】表形式優先度データ獲得装置23は、最適
作業提示装置15が提示した作業1と使用者が実際に選
択した作業2とを比較し、それぞれのパラメータの中で
作業2の方が優位な値を持つものを発見する。
【0099】この場合、作業2の獲得情報量は作業1の
獲得情報量よりも大きく優位であることがわかる。この
とき、システムは、図10(C)の式Fについて、獲得
情報量に対するパラメータであるaの値を大きくし、作
業選択の上での獲得情報量を考慮する割合を大きくす
る。このことにより、各作業の評価順序が変わる場合は
獲得済みの優先度データの中で作業の並び順序を変更す
る。
【0100】以上のようにして、運用を通じて、優先度
データを洗練し、最適作業の提示内容の精度を向上す
る。
【0101】(実施の形態3)本発明の実施の形態3
(請求項3に相当する)の作業手順管理システムでは、
全ての作業記録データを統合し、グラフ形式作業記録デ
ータベースに蓄積する。ここで、優先度データ獲得装置
は、実施の形態2に準じ、業務遂行に有効と判断できる
作業がグラフ上でどの位置にあるかを検出し、その検出
結果に基づいて作業の開始の方向にグラフを遡ること
で、該当する作業の準備にあたる作業の列を知ることが
できる。そして、この情報を用いて、ある業務にはどの
作業を優先して実施すべきか、その作業を行うための準
備は何かを示す優先度データを作成する。
【0102】次に、請求項3に準ずる作業手順管理シス
テムの実施に形態3を図11乃至図13に基づいて更に
詳細に説明する。
【0103】図11において、11は作業記録装置、2
2は表形式作業記録データベース、32は作業記録装置
11に記録された作業記録データをグラフ形式で蓄積す
るグラフ形式作業記録データベース、23は表形式優先
度データ獲得装置、24は表形式優先度データベース、
15は最適作業提示装置である。
【0104】作業記録装置11は、作業記録データベー
ス22の他に、グラフ形式作業記録データベース32に
も作業記録データの内容を蓄積する。このグラフ形式作
業記録データベース32は、図12に示すように、個々
の作業記録データについて共通な部分はまとめてグラフ
形式に統合したものである。
【0105】このグラフは、初期報告内容を始点として
実施した作業名と、その作業についてある結果のときは
次にどの作業を実施したかの関係を作業終了まで順にグ
ラフとしてまとめたものである。
【0106】例えば、図12のブロックGは、作業1を
実施した際に結果1−1を得た後、作業2を実施した作
業記録データと、作業3を実施した作業記録データがあ
ることを示す。尚、図12では、作業名や結果を“作業
1”“結果1”のように簡略して図示しているが、実際
には図3,図6のように作業内容や結果の詳細を示すも
のとする。
【0107】このように、各回の作業記録データを統合
することにより、各作業に必要な準備にあたる作業を発
見することができる。例えば、図12の中に、作業記録
データとしては“初期報告1→作業1→作業3→作業7
→作業8→終了”があり、また、“初期報告1→作業7
→作業6→終了”のようなパスがあり、作業8の準備作
業を求めるときには優先度データ獲得装置23は、該当
する作業からグラフをさかのぼることで準備作業を発見
する。尚、作業8は、グラフをさかのぼるとまず作業7
があり、作業7の前には初期報告1があるので、作業7
だけが準備作業であることがわかり、具体的に“開始→
作業7→作業8”に至る作業記録データがなくとも、こ
の範囲が準備であることを発見することができる。
【0108】ここで、図12の作業4,作業8,作業
5,作業6がこの順で有効であると分析されたとき、そ
れぞれの作業のための準備作業を発見する。この場合、
作業4は“作業1→作業2→作業4”の順、作業8は
“作業7→作業8”の順、作業5は“作業1→作業2→
作業5”の順、作業6は“作業1→作業3→作業6”の
順で、それぞれの作業に至るまでの準備作業を実施する
ことがわかる。そして、以上のような情報から、図13
(A)に示すような優先度データを作る。
【0109】以上のように作成した優先度データを用い
て、最適作業提示装置により、最適な作業を提示する
が、このやり方は以下のようにする。
【0110】例えば、図13(B)に示したような優先
度データがあり、初期状態1が作業記録装置11により
報告されたとき、最適作業提示装置15は、図13
(B)のような優先度データを適用可能とする。また、
作業4と作業5については、準備作業の作業1、作業2
を共通とし、作業6については、作業1だけ共通である
ことを発見する。
【0111】このとき、優先度データ獲得装置23によ
れば、作業4→作業8→作業5→作業6の順で有効と見
えるものであっても、準備が共通であればそれらをまと
めて実施した方が効率的に作業できるので、図13
(B)のようなグラフの形式で準備も含めた最適作業を
使用者に提示する。これにより、使用者は問題解決に有
効な作業を、その準備も含めて知ることができる。尚、
この例では、提示はグラフ形式としたが、表示の仕方自
体はグラフに限らず表やテキストなどでもよい。
【0112】(実施の形態4)本発明の実施の形態4
(請求項4に相当する)では、記録される作業記録デー
タを統合し、ネットワーク状に作業記録データベースに
蓄積する。ここで、ある作業記録データでは“作業A,
作業B”のような記録があり、その一方では“作業A,
作業C”のような作業記録データがあるときは、ネット
ワーク上で作業Aの次に作業B,作業Cが並列につなが
る分岐点が出現する。
【0113】そこで、分岐点検出装置によってこのよう
な個所を検出し、個々の作業の利用頻度や、作業時間な
どから、どの作業を優先させるかの知識を優先度データ
として獲得する。また、以降の運用を通じて、分岐点に
新しい作業が追加されるときや、利用頻度の逆転などが
起これば獲得済みの優先度データの更新を行う。
【0114】そして、獲得した優先度データを利用する
には、作業記録装置によって現在の作業が作業記録デー
タベース中のどのネットワーク位置にあるかを把握し、
前述の分岐点に達していれば優先度データにしたがって
最適作業を提示することができる。
【0115】次に、請求項4に準ずる作業手順管理シス
テムの実施の形態4を図14乃至図16に基づいて更に
詳細に説明する。
【0116】図14において、11は作業記録装置、4
2は作業記録装置11に記録された作業記録データを、
図15に示すような作業記録データネットワークの形式
で蓄積するNT作業記録データベース、43はNT優先
度データ獲得装置、44はNT優先度データベース、1
5は最適作業提示装置である。
【0117】NT作業記録データネットワーク42は、
初期の報告内容を同じくする作業記録データを統合した
もので、各作業からその実施結果を介して次に実施した
作業に接続するように統合する。例えば、図15の符号
Hで囲んだ箇所は、“(作業1)を実施し、その結果が
(結果1)であり、その次に(作業2)を実施した作業
記録データが(30件)ある”ということを意味する。
このような関係付けにより各作業記録データを統合す
る。
【0118】ところで、作業記録データの上ではある作
業のある結果に対して、次に実施し得る作業は一意でな
く複数の作業を実施する可能性がある。例えば、図15
の符号Jで示す位置では、“(作業2)を実施し,その
結果が(結果2−2)”の時に、次に作業3を実施した
作業記録データが10件と、次に作業5を実施した作業
記録データが15件あるということを示す。
【0119】NT優先度データ獲得装置43は、各回毎
の作業記録データをNT作業記録データベース44に統
合する際に符号Jで示したような位置(“分岐点”と呼
ぶ)を検出する。また、既存の分岐点において新たな選
択肢となる作業が接続された箇所を検出する。
【0120】次に、NT優先度データ獲得装置43は、
検出された分岐点において、つながっているどの作業を
優先すべきかの優先度データを獲得する。ここでは、N
T作業記録データベース42に記録されている件数を基
準に、使用件数の多いものを優先することとする。この
際の選択の基準は、実施例2,3のように、作業時間等
の複数のデータを用いてもよいし、複数のデータを用い
て総合的に判断するものであってもよい。ここで生成す
る優先度データの形態は、実質的には実施例1〜3で説
明したものと同様の構造である。符号Hで囲んだ例で生
成する優先度データは、“if初期報告=(初期報告
1)then作業5>作業3”のようになる。最後に、
NT優先度データ獲得装置43は、獲得した優先度デー
タの番号を優先度データ生成のポイントになった分岐点
に記録する。
【0121】次に、最適作業提示装置15による提示の
過程を図16のフローチャートに基づいて示す。
【0122】(ステップS21)ステップS21では、
最適作業提示装置15は、作業記録装置が得る初期報告
の内容を取得して、ステップS22へと移行する。
【0123】(ステップS22)ステップS22では、
ステップS21で取得した初期報告に基づいて一致する
作業記録データネットワークを検索し、その検索結果、
一致する作業記録データネットワークが無い場合にはス
テップS23へと移行し、一致する作業記録データネッ
トワークが有る場合にはステップS24へと移行する。
【0124】(ステップS23)ステップS22で初期
報告が一致する作業記録データネットワークが無い場合
には、これまでに経験の無い新しいタイプの作業を実施
することを意味するので最適作業の提示は行わず、使用
者は独自に作業を行い、その過程を前述の方法で記録
し、新たに作業記録データネットワークを作る。
【0125】(ステップS24)初期報告が一致する作
業記録データネットワークがあれば、初期報告の位置を
“現在地”とし、ステップS25へと移行する。
【0126】(ステップS25)ステップS25では、
その“現在地”が終了しているか否かが判断され、終了
している場合にはそのまま作業が終了され、終了してい
ない場合にはステップS26へと移行する。
【0127】(ステップS26)ステップS26では、
“現在地”が上述した“分岐点”であるかどうかを判断
し、“分岐点”であればステップS27へと移行し、
“分岐点”でなければステップS28へと移行する。
【0128】(ステップS27)ステップ27では、生
成した優先度データに識別子があるので、その情報をも
とに優先度データの内容を見て分岐された情報のうち最
適作業として提示すべきものを決定し、ステップ29へ
と移行する。
【0129】(ステップS28)ステップS28では、
“分岐点”がないということは、作業記録データ上にお
いても同じ作業を実施しているということになるため、
その作業記録データが最適作業であると決定し、ステッ
プS29へと移行する。
【0130】(ステップS29)ステップS29では、
ステップS27及びステップS28で決定された最適作
業を提示するために、作業記録データネットワークの内
容に基づき、現在地につながっている作業を最適作業提
示装置15で提示し、ステップS30へと移行する。
尚、使用者は、基本的にはこのステップ29で最適作業
提示装置15に提示された提示内容にしたがって作業す
るが、独自の判断で別の作業を実施してもよい。
【0131】(ステップS30)ステップS30では、
ステップ29で最適作業提示装置15に提示された提示
内容にしたがって行った作業(若しくは独自の判断での
別の作業)と結果とを取得してステップ31へと移行す
る。
【0132】(ステップS31)ステップS31では、
実施された作業と結果とが同一の作業記録データネット
ワーク上にあるかどうかを判断し、同一の作業記録デー
タネットワークが無い場合にはステップS32へと移行
し、同一の作業記録データネットワークが有る場合には
ステップS33へと移行する。
【0133】(ステップS32)ステップS32では、
同一の作業記録データネットワークが無い場合には最適
作業の提示が行えないので、そのまま提示を終了し、使
用者独自の作業を行うことになる。
【0134】(ステップS33)実施された作業が作業
記録データネットワーク上にあれば、ステップS33に
おいて、その位置を“現在地”とし、前述と同様に最適
作業の提示を行うためにステップS25へとループし、
以下、“現在地”が“終了”に達するまで提示を行う。
【0135】以上のようにして、実施の形態4の作業手
順管理システムでは最適作業の提示を行う。また、この
過程で実施した一連の作業とその結果は、作業記録デー
タとして蓄積し、作業記録データネットワークに統合さ
れ、新たな分岐点があれば、NT優先度データ獲得装置
43により新しい優先度データを獲得する。
【0136】以上のようにして、ある状況において実施
しうる複数の作業があるときの選択の支援を行う。
【0137】(実施の形態5)次に、請求項5に準ずる
作業手順管理システムの実施の形態5を図17に基づい
て説明する。
【0138】図17において、11は作業記録装置、1
2は作業記録データベース、13は優先度データ獲得装
置、14は優先度データベース、55は最適作業提示装
置である。尚、実施の形態5において、作業記録装置1
1、優先度データ獲得装置13、最適作業提示装置55
による実質的な最適作業の選択方法は実施の形態1と同
様である。
【0139】この実施の形態5の作業手順管理システム
では、個々の作業は、プログラミング言語のように、計
算機で解釈可能な文法で記述されていることを想定し、
主にソフトウェア操作など作業手順を示すことを想定す
る。この言語の仕様については特に規定されず、BAS
ICのような既存の言語であっても、本システムで独自
に使用するために規定した言語であってもよい。
【0140】最適作業提示装置55は、その最適作業を
選択した後で、作業内容を解釈実行する。例えば、作業
がBASIC言語で記述されていれば最適作業提示装置
55はBASIC言語の解釈実行装置になる。以上のよ
うに、提示される最適作業を自動実行する機構により作
業実施の効率を向上する。
【0141】ところで、実施の形態5の作業手順管理シ
ステムで提示される最適作業が使用者の目的に添わない
場合には使用者は独自に作業を実施するが、その過程
は、作業を記録するための言語の文法に合わせて作業記
録装置11に記録される。このように、ソフトウェアの
操作を監視して操作内容を特定の言語に変換する技術に
は既存のものがあり、ソフトウェアとして流通している
ので本発明でもそれらを適用することが可能である。
尚、その実施結果については、実施の形態1と同様に使
用者が記録する。
【0142】ところで、本実施の形態では、請求項5の
実現を、請求項1のシステムの構成を変更するものとし
て記述したが、これは実施の形態1に限らず、各実施の
形態のどの作業手順管理システムの構成を用いてもよい
(以下、各実施の形態において同じ)。
【0143】(実施の形態6)次に、請求項6に準ずる
作業手順管理システムの実施の形態6を図18に基づい
て説明する。
【0144】図18において、11は作業記録装置、1
2は作業記録データベース、13は優先度データ獲得装
置、14は優先度データベース、15は最適作業提示装
置、61は使用結果記入装置、62は使用結果送信装
置、63は使用結果受信装置、64は最適作業送信装
置、65は最適作業受信装置、66は最適作業表示装置
である。
【0145】作業記録装置11,作業記録データベース
12,優先度データ獲得装置13,優先度データベース
14,最適作業提示装置15,使用結果受信装置63,
最適作業送信装置64は本体計算機67を構成し、使用
結果記入装置61,使用結果送信装置62,最適作業受
信装置65,最適作業表示装置66は使用者側計算機6
9を構成し、これら各計算機37,38によって遠隔地
等においても最適作業の提示や作業の記録を行えるよう
にするものである。
【0146】即ち、遠隔地等において使用者が実施した
作業とその使用結果は、使用結果記入装置61に記入さ
れ、その入力内容を使用結果送信装置62によって本体
計算機67に送信される。
【0147】使用結果送信装置62からの送信内容は、
使用結果受信装置63を経て作業記録装置11に入力さ
れ、以下、実施の形態1と同様に最適作業提示装置15
に提示される。
【0148】一方、この提示内容は、最適作業送信装置
64によって最適作業受信装置65に送信され、最適作
業受信装置65はその送信内容に基づいて最適作業提示
装置15に提示された最適作業と同一内容のものを最適
作業表示装置66に表示させる。
【0149】尚、各種送受信装置62,63,64,6
5,に関しては、送信対象である作業データと使用結果
のデータを送受信できるもの、即ち、少なくとも文字情
報を送受信できるものであれば既存のどのような通信装
置(例えば、無線,公衆回線,専用回線等)を使用して
もよい。また、通信のプロトコルも既存のどのプロトコ
ルに従ってもよい。
【0150】また、使用結果記入装置61と最適作業表
示装置66とは、計算機上のプログラムとして一般的な
データの入力・編集装置や表示装置によって構成しうる
ものであり、以上述べた各装置によって遠隔地で作業す
る場合であっても最適作業を参照して作業することによ
る作業効率の改善を実現できる。
【0151】(実施の形態7)次に、請求項7に準ずる
作業手順管理システムの実施の形態7を図19に基づい
て説明する。
【0152】図19において、11は作業記録装置、1
2は作業記録データベース、13は優先度データ獲得装
置、14は優先度データベース、15は最適作業提示装
置であり、これらは、一つのDBサーバ71としてユニ
ット化されている。そして、このDBサーバ71には、
作業結果入力装置72と最適作業参照装置73とを有す
るクライアント側の手順管理システム74,74´,7
4″がコンピュータネットワークの手法を用いて接続さ
れ、これにより、複数の仕様者で共有可能としている。
従って、DBサーバ71は、複数の使用者への共有機能
を持つオペレーティングシステムにより制御されている
ものとする。
【0153】作業結果入力装置72は実施した作業とそ
の結果を入力するためのもので、最適作業参照装置73
は最適作業提示装置15が選択した最適作業を表示す
る。
【0154】これらの装置72,73は、計算機上のプ
ログラムとして、一般的なデータの入力・編集装置や表
示装置として構成しうるものである。また、作業結果入
力装置72は、その入力内容を作業記録装置11に送信
し、最適作業参照装置73は表示すべきデータを最適作
業提示装置15から受信する。これらの通信は、一般的
なコンピュータネットワークでのデータ通信の手法によ
り実施する。以上述べた装置により、複数の使用者の間
で実施した作業を共有のデータとして記録し、獲得され
る優先度データを使用可能にする。このことから、使用
者間での知識の共有、熟練の使用者から初心の使用者へ
の知識の継承を可能にする。
【0155】(実施の形態8)次に、請求項8に準ずる
作業手順管理システムの実施の形態8を図17に基づい
て説明する。
【0156】図17において、11は作業記録装置、1
2は作業記録データベース、13は優先度データ獲得装
置、14は優先度データベース、15は最適作業提示装
置、81は優先度データ編集装置、82は優先度データ
入出力装置である。尚、作業記録装置11、作業記録デ
ータベース12、優先度データ獲得装置13、優先度デ
ータベース14、最適作業提示装置15、優先度データ
編集装置81、優先度データ入出力装置82は計算機8
3としてユニット化されている。また、実施例8におい
て、作業記録装置11、優先度データ獲得装置13、最
適作業提示装置15による実質的な最適作業の選択方法
は実施の形態1と同様である。
【0157】優先度データ編集装置81は図4,図5な
どで示した優先度データそのものを使用者に表示して編
集を可能にするもので、優先度データ入出力装置82は
優先度データベース14の内容を他の計算機84に載せ
るために何らかの媒体に出力したり、また媒体に格納さ
れている優先度データを他の計算機84の優先度データ
ベースに格納する。
【0158】尚、他の計算機84は、計算機83と同一
の装置を備えており、計算機83,84は優先度データ
ファイル85を介して接続されている。ここで、優先度
データ編集装置81は一般のデータベース管理プログラ
ムと同様に、データベースの内容を編集したりその内容
を表示するための機能を有する。また、優先度データ入
出力装置82が扱う“媒体”は、計算機間でデータのや
り取りを行うためのどのような媒体であってもよい。
【0159】これにより、使用者は自分たちで蓄積した
優先度データを他の計算機84で使用可能にするために
編集したり媒体に出力することができる。また、このよ
うに媒体に格納された優先度データを入手した組織や使
用者は、予めある程度整備された優先度データを用いて
自分たちの業務の効率化を図ることができる。また、同
様に優先度データ編集装置81を用いて、自分たちに適
したように入手した優先度データに追加変更を加えるこ
とができる。
【0160】(実施の形態9)次に、請求項9に準ずる
作業手順管理システムの実施の形態9を図21に基づい
て説明する。
【0161】図21において、11は作業記録装置、1
2は作業記録データベース、13は優先度データ獲得装
置、14は優先度データベース、15は最適作業提示装
置、91は手順管理システム利用関数群92を有する応
用システム、93はデータ型定義装置、94は表示内容
設定装置であり、作業手順管理システムを基本にしてあ
る応用システムを構成したものである。尚、実施例9に
おいて、作業記録装置11、優先度データ獲得装置1
3、最適作業提示装置15による実質的な最適作業の選
択方法は実施の形態1と同様である。
【0162】作業手順管理システム利用関数群92は、
作業手順管理システムの各機能を応用システムから利用
するためのものである。この作業手順管理システム利用
関数群92は、応用システムの操作内容を実施した作業
として作業記録装置11に送る関数、操作の結果に得ら
れるデータを作業記録装置11に送る関数、最適作業提
示装置15を起動する関数からなり、応用システムの開
発者は、これらの関数の呼び出しを応用システムプログ
ラム上の適切な位置に埋め込むことにより、任意の応用
システムで作業手順管理システムの機能を利用可能とす
る。
【0163】尚、これらの関数の実現形態は、作業手順
管理システムを搭載する計算機のオペレーティングシス
テム、および、応用システムの開発言語から使用できる
外部関数の定義による。例えば、Microsoft社
のWindowsおよびWindowsNTをオペレー
ティングシステムとする場合は、DLL(ダイナミック
・リンク・ライブラリ)と呼ばれる外部関数の形態、ま
たは、メッセージパッシングと呼ばれるソフトウェア間
のデータ通信の形態がある。また、UNIXの場合は、
スタティック・ライブラリ及びダイナミック・ライブラ
リなどの形態がある。作業手順管理システムを搭載する
計算機のオペレーティングシステムに応じて以上のよう
な形態を使用するものである。尚、商標登録表示は省略
する。
【0164】また、表示内容設定装置94とデータ型定
義装置93とは、応用システムに応じて最適作業の提示
内容を定義するための装置で、一般的なデータベース管
理システムにおいてデータの型定義を変更する装置と同
様に実現可能とする。
【0165】以上述べた構成により、作業手順管理シス
テムの各機能を、使用者が利用する各種の応用システム
から利用することが可能になる。
【0166】(実施の形態10)次に、請求項10に準
ずる作業手順管理システムの実施の形態10を図22及
び図23に基づいて説明する。
【0167】図22において、11は作業記録装置、1
2は作業記録データベース、13は優先度データ獲得装
置、14は優先度データベース、15は最適作業提示装
置、101は手順部品編集装置、102は手順部品デー
タベース、103は手順部品探索参照装置であり、予め
作業のやり方が定まっている部分を“手順部品”として
定義しておき、作業の記録や参照、優先度データの獲得
の基準を手順部品単位とすることで、作業手順管理シス
テムの処理の効率化を図るものである。
【0168】この手順部品は、作業の内容に対する名称
である“手順部品名”、その作業を実施しうる前提条件
の“使用条件”、具体的な作業内容を示す“処理詳細”
の3つの情報から構成される。
【0169】尚、実施の形態10では、手順部品の構成
データを上述した3種類に簡略しているが、これだけに
限らず、手順部品を階層分類するための“種類”や、平
均的な作業時間を示すための“作業時間”、作業実施の
際に参考になる技術資料などの文書名を示すための“参
考資料”等の任意のデータを追加してもよい。また、
“処理詳細”については、図では日本語文の箇条書きに
より示しているが、これはフローチャートなど、処置の
手順を示す任意の書式を用いてよい。
【0170】このような手順部品は手順部品編集装置1
01により作成され、その作成された手順部品は手順部
品データベース102に登録される。
【0171】尚、この実施例10において作業記録装置
11、作業記録データベース12、優先度データ獲得装
置13、優先度データベース14の動作は、作業記録デ
ータの単位を手順部品とし、優先度データにおける作業
の優先順や、作業の実施順序を手順部品の単位にするこ
と以外は、請求項1のシステムと同様である。最適作業
提示装置15については、例えば、図23に示すよう
に、選択した手順部品の詳細を表示すること以外は、実
施の形態1と同様である。
【0172】また、実施の形態10では、最適作業提示
装置15が提示する作業が使用者の意に沿わないとき
は、使用者は手順部品探索参照装置103を用いて自身
の目的に合う手順部品を検索・参照することができる。
手順部品探索参照装置103では使用者が実施中の作業
において作業記録装置11が取得ずみの作業結果と、手
順部品の使用条件とを比較することで現在使用可能な手
順部品を検索する。なお、この際、“すでに実施した部
品は提示しない”、などの付加的な条件を設定できるよ
うに構成してもよい。ここで、検索の仕方それ自体は、
通常のデータベースシステムにおけるデータ検索の機能
や、全文検索の技術など、既存のデータ検索の技術によ
る。
【0173】または、手順部品名や使用条件を直接検索
条件として、条件に合う手順部品を検索するように、手
順部品探索参照装置103を構成してもよい。
【0174】このように、手順部品を用いることで、す
でに定まったやり方がある作業を予め定義したり、作業
者自身で所望の作業(手順部品)を使用することが可能
になる。
【0175】(実施の形態11)次に、請求項11に準
ずる作業手順管理システムの実施の形態11を図24に
基づいて説明する。
【0176】図24において、11は作業記録装置、1
2は作業記録データベース、13は優先度データ獲得装
置、14は優先度データベース、15は最適作業提示装
置、111は作業記録検索参照装置、122は作業状況
表示装置である。尚、実施例11において、作業記録装
置11、優先度データ獲得装置13、最適作業提示装置
15による実質的な最適作業の選択方法は実施例1と同
様である。また、作業記録装置11は、記録内容を作業
記録データベース14に蓄積する機能の他、実施した作
業とその結果をその都度、作業状況表示装置122に送
信する機能を持つ。
【0177】作業状況表示装置122では、作業記録装
置11から送られるデータを順に表示し、現在までに実
施された作業内容を、図3で示したような作業記録デー
タの形式で表示する。
【0178】また、作業記録検索参照装置111は、現
在、作業状況表示装置122が提示している作業記録デ
ータを検索キーとして、作業記録データベース12の中
から類似する過去の作業履歴を検索し、結果を表示する
もので、この作業記録検索参照装置111により、使用
者は最適作業提示装置15による最適作業の提示を参照
する他に、自分で過去の実際の作業内容を参照しながら
実施する作業を選ぶことができる。
【0179】尚、作業状況表示装置111の検索方式自
体は既存の検索技術を用いて実現するが、この際の検索
キーの設定の仕方は以下のようにする。
【0180】1)作業記録データ表示装置122が表示
している現在の作業記録データの構成に最も近いものを
選ぶ。これは、一般的な文字列比較のアルゴリズムを用
いるものである。
【0181】2)作業状況表示装置122が表示してい
る現在の作業記録データの中に表示されている作業とそ
の結果から、任意のものを選択し、それを含む作業記録
データを検索する。
【0182】3)使用者が、独自に指定した作業名を含
む作業記録データを検索する。
【0183】以上のように、実施例11では、現在の作
業状況や過去の作業記録データを検索・参照する装置に
より、最適作業提示だけでなく過去の具体的な作業内容
を参照可能にする。
【0184】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
乃至請求項4の何れかによれば、実際に蓄積された作業
の記録から、ある状況においてどの作業を実施すればよ
いか、また、どのような順序で作業を実施すればよいか
の知識(優先度データ)を獲得し、さらに、以降に蓄積
される作業記録データを用いてその知識を拡張・洗練す
ることができる。
【0185】本システムでは、優先度データを用いて最
適な作業を提示するので、使用者は作業選択の手間が減
る。
【0186】また、知識が洗練されるにしたがって、作
業の実施順や、選択の基準が明確になってくるので、作
業記録データが含みうる試行錯誤的な部分は提示されに
くくなる。したがって、作業者は、本システムが提示す
る作業の進め方(最適作業)に従い作業することで、自
己の作業を効率的に遂行することができる。
【0187】本発明の請求項5によれば、最適とされる
作業を自動的に実行することが可能なので、特にソフト
ウェア操作等の応用において、前述の効果を強化するこ
とができる。
【0188】本発明の請求項6によれば、遠隔地でも作
業の記録や最適作業の提示が可能になるので、特にフィ
ールドサービスの分野(現場に出張して修理業務を行う
場合など)で、前述の効果を享受できるようになる。
【0189】本発明の請求項7によれば、組織内の複数
の作業者で、共有のデータベース上に作業の記録や知識
の獲得が可能になるので、本システムの知識の蓄積、洗
練の速度をスピードアップできる。また、組織内の熟練
者の作業記録データから、より正確な知識を獲得するこ
とが期待できるので、初心の作業者への知識の継承が容
易になる。
【0190】本発明の請求項8によれば、獲得された知
識(優先度データ)を他の使用者や組織でも使用可能に
なるので、既存の優先度データを用いて、本システム導
入の早期から、本項の最初に示した業務の効率化の効果
を得られるようになる。
【0191】本発明の請求項9によれば、使用者が個別
に使用する各種の応用システムにおいて、本システムが
持つ各種の機能を組込むことができる。これにより、応
用システムの開発者は、業務上の知識の獲得・利用機能
を持つシステムを簡易に組込むことができる。また、応
用システムの使用者としては、特に作業記録データなど
の操作を特別に行わずとも、内部的に作業の記録が行わ
れるので、知識(優先度データ)構築上の負荷が削減ざ
れる。
【0192】本発明の請求項10によれば、予め手順が
定義できる部分は手順部品として定めておくことがで
き、これにより、本システムとしては、フラットな作業
の記録から知識(優先度データ)を獲得していくのでは
なく、手順部品の単位で構築していけばよいので、知識
獲得の速度をスピードアップすることが期待できる。
【0193】また、使用者としては、最適作業提示の結
果が意に沿わないときは、独自に手順部品を選び、作業
を実施することができる。このことから、本項の最初に
示した業務の効率化の効果を強化できる。
【0194】本発明の請求項11によれば、使用者は、
最適作業提示の他に具体的な過去の作業記録データを参
照しながら作業を実施することができ、作業の効率化の
効果を強化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の作業手順管理システムの実施の形態
1に関し、そのシステム構成を示したブロック図であ
る。
【図2】 同じく、優先度データ獲得の過程を示すフロ
ーチャートである。
【図3】 同じく、作業記録データの一例を示すフロー
チャートである。
【図4】 同じく、図4(A)〜図4(C)は仮説選択
型優先度データの一例を示す説明図である。
【図5】 同じく、請求項1のシステムで獲得する仮説
優先度データの他例を示す説明図である。
【図6】 同じく、作業記録データの他例を示すフロー
チャートである。
【図7】 同じく、最適手順提示の過程を示すフローチ
ャートである。
【図8】 本発明の作業手順管理システムの実施の形態
2を示し、そのシステム構成を示したブロック図であ
る。
【図9】 同じく、作業記録データの蓄積形式の一例を
示す説明図である。
【図10】 同じく、(A)〜(C)は作業の有効性の
評価式を示す説明図である。
【図11】 本発明の作業手順管理システムの実施の形
態3を示し、そのシステム構成を示したブロック図であ
る。
【図12】 同じく、グラフ形式作業記録データベース
での作業記録データの蓄積形式の一例を示す説明図であ
る。
【図13】 同じく、図13(A)は優先度データ獲得
装置により獲得される優先度データの説明図、(B)は
最適作業提示の一例を示す説明図である。
【図14】 本発明の作業手順管理システムの実施の形
態4を示し、そのシステム構成を示したブロック図であ
る。
【図15】 同じく、作業手順管理システムでの作業記
録データネットワークの蓄積形式を示す説明図である。
【図16】 同じく、作業手順管理システムでの最適作
業提示装置の動作を示すフローチャートである。
【図17】 本発明の作業手順管理システムの実施の形
態5を示し、そのシステム構成を示したブロック図であ
る。
【図18】 本発明の作業手順管理システムの実施の形
態6を示し、そのシステム構成を示したブロック図であ
る。
【図19】 本発明の作業手順管理システムの実施の形
態7を示し、そのシステム構成を示したブロック図であ
る。
【図20】 本発明の作業手順管理システムの実施の形
態8を示し、優先度データベースを流通可能にするため
の装置群のブロック図である。
【図21】 本発明の作業手順管理システムの実施の形
態9を示し、そのシステム構成を示したブロック図であ
る。
【図22】 本発明の作業手順管理システムの実施の形
態10を示し、そのシステム構成を示したブロック図で
ある。
【図23】 同じく、手順部品の一例を示す説明図であ
る。
【図24】 本発明の作業手順管理システムの実施の形
態11を示し、そのシステム構成を示したブロック図で
ある。
【図25】 従来の作業手順管理システムを示すブロッ
ク図である。
【図26】 従来の作業手順管理システムにおける作業
履歴の命名に対する操作手順生成方式のブロック図であ
る。
【符号の説明】
11 作業記録装置、12 作業記録データベース、1
3 優先度データ獲得装置、14 優先度データベー
ス、15 最適作業提示装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 聡 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 前田 ▲あきら▼ 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 業務のために実施した各種作業及び各種
    作業結果の実施順序の並びを作業記録データとして記録
    する作業記録装置と、該作業記録装置により記録した作
    業記録データを蓄積する作業記録データベースと、作業
    記録データを分析してある局面でどの手順部品を使うべ
    きかを選択するための優先度データの獲得並びに獲得し
    た優先度データの内容を更新して以降作業のための知識
    を増やしていく優先度データ獲得装置と、獲得した優先
    度データを蓄積する優先度データベースと、作業中にお
    いて獲得されている優先度データを用いてある局面でど
    のような作業を実施すべきかを提示する最適作業提示装
    置とを備え、獲得した優先度データを用いて各種作業に
    適切な作業情報を作業者に提案することで各種作業の効
    率化を支援することを特徴とする作業手順管理システ
    ム。
  2. 【請求項2】 業務のために実施した各種作業及び各種
    作業結果の実施順序の並びを作業記録データとして記録
    する作業記録装置と、該作業記録装置により記録した作
    業記録データを実施した各種作業の各項目と一連の作業
    によって最終的に到達した結果とで対応させて表形式で
    記録・蓄積する表形式作業記録データベースと、該作業
    記録データベースに表形式で蓄積された過去の作業内容
    を分析してある種の業務に対してどの作業がどの程度有
    効であるかを判断してそのある状況での作業の優先順を
    優先度データとして獲得する表形式優先度データ獲得装
    置と、作業中において獲得されている優先度データを用
    いてある局面でどのような作業を実施すべきか提示する
    表形式最適作業提示装置とを備えていると共に、前記優
    先度データ獲得装置によって前記表形式最適作業提示装
    置により提示した作業と使用者が実際に行った作業とを
    比較して優先度データの内容を更新することで獲得した
    最新の優先度データを用いて各種作業に応じて適切な作
    業情報を作業者に提案することで各種作業の効率化を支
    援することを特徴とする作業手順管理システム。
  3. 【請求項3】 前記作業記録装置により記録した作業記
    録データを実施した各種作業の各項目と一連の作業によ
    って最終的に到達した結果とで対応させてグラフ形式で
    記録・蓄積するグラフ形式作業記録データベースを前記
    表形式作業記録データベースに設けると共に、前記グラ
    フ形式作業記録データベースの内容を前記優先度データ
    獲得装置に分析させてその分析結果を用いて優先度デー
    タを獲得することを特徴とする請求項2に記載の作業手
    順管理システム。
  4. 【請求項4】 業務のために実施した各種作業及び各種
    作業結果の実施順序の並びを作業記録データとして記録
    する作業記録装置と、該作業記録装置に記録された作業
    記録データをネットワーク状に蓄積するNT作業記録デ
    ータベースと、該NT作業記録データベースの内容を参
    照してネットワーク上に出現する作業の分岐点を検出す
    ると共にその分岐点においてどの作業を優先して実施す
    るかの優先度データを獲得するNT優先度データ獲得装
    置と、獲得した優先度データを蓄積するNT優先度デー
    タベースと、作業中において現在の状況が分岐点にある
    ときに獲得されている優先度データを用いてどのような
    作業を実施すべきかを提示するNT最適作業提示装置と
    を備え、獲得した優先度データを用いて各種作業に応じ
    て適切な作業情報を作業者に提案することで各種作業の
    効率化を支援することを特徴とする作業手順管理システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記最適作業提示装置は最適作業を自動
    的に実行することを特徴とする請求項1に記載の作業手
    順管理システム。
  6. 【請求項6】 使用者とシステムの間に、提示される最
    適作業のデータやその使用結果をやり取りするための使
    用結果送信装置、使用結果受信装置、最適作業送信装
    置、最適作業受信装置を備えていると共に、システムが
    提示する最適作業を遠隔地で参照するための最適作業表
    示装置並びにその使用結果を入力するための使用結果記
    入装置とを備え、遠隔地にでも適切な作業情報の利用を
    可能としたことを特徴とする請求項1に記載の作業手順
    管理システム。
  7. 【請求項7】 コンピュータネットワークの方式を用い
    て、前記作業記録装置、前記作業記録データベース、前
    記優先度データ獲得装置、前記優先度データベース、前
    記最適作業提示装置からなるシステムを各作業者から使
    用可能に設定されている計算機上に設けると共に、該計
    算機上に最適とされる作業を表示する最適作業参照装置
    並びにその作業結果を入力する作業結果入力装置を設
    け、複数のシステム間で各種データや獲得された優先度
    データの共有を可能としたことを特徴とする請求項1に
    記載の作業手順管理システム。
  8. 【請求項8】 前記優先度データベースの内容を表示・
    編集するための優先度データ編集装置と、編集された内
    容の指定媒体への出力並びに前記指定媒体から優先度デ
    ータを取り込む優先度データ入出力装置とを備え、他の
    システム上で獲得された優先度データを流通可能とした
    ことを特徴とする請求項1に記載の作業手順管理システ
    ム。
  9. 【請求項9】 各種の機能を関数から呼び出すための作
    業手順管理システム利用関数群と、作業記録データのデ
    ータ形式を編集するデータ型定義装置と、前記最適作業
    提示装置の表示内容を設定する表示内容設定装置とを備
    え、システムの各種機能を応用システムに組み込んでそ
    れぞれの応用システムに手順の獲得・利用の機能を付加
    することを可能としたことを特徴とする請求項1に記載
    の作業手順管理システム。
  10. 【請求項10】 個々の作業内容について定まった順序
    が既にあるときにこれを手順部品としてその順序で作業
    記録データを生成するように手順部品を作成する手順部
    品編集装置と、作成した手順部品を蓄積する手順部品デ
    ータベースと、手順部品の内容を検索・参照する手順部
    品検索・表示装置とを備え、以降の優先度データの獲得
    や最適作業の提示を手順部品の単位で行うようにしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の作業手順管理システ
    ム。
  11. 【請求項11】 前記最適作業提示装置が提示する最適
    作業の他に作業者自身が過去の作業を参照しながら自分
    の作業を進めるための作業記録データ検索参照装置と、
    現在の作業状況を表示する作業状況表示装置とを備え、
    過去に行われた作業と現在の作業状況を確認しながら作
    業を実施できるようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載の作業手順管理システム。
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