JP3036720B2 - 階層化データ検索装置及び保守部品検索装置 - Google Patents

階層化データ検索装置及び保守部品検索装置

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JP3036720B2
JP3036720B2 JP30187293A JP30187293A JP3036720B2 JP 3036720 B2 JP3036720 B2 JP 3036720B2 JP 30187293 A JP30187293 A JP 30187293A JP 30187293 A JP30187293 A JP 30187293A JP 3036720 B2 JP3036720 B2 JP 3036720B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、階層構造を持つ階層
化データの中からデータを検索する階層化データ検索装
置に関する。また、工事命令および保守対象機器を指示
することによって、蓄積された多数の保守部品の中から
手配対象となる保守部品を検索する保守部品検索装置に
関するものである。例えば、この発明は昇降機などのよ
うに機器の型が決まっていても設置時期や設置条件(設
置スペースや昇降速度)など機器の仕様によって手配部
品が異なり、さらに手配対象となるような詳細な部品に
ついては、機器の仕様をもとに巻上機などいわゆる組立
部品(以降、親部品と呼ぶ)レベルから、その構成部品
を順次決定していかないと、保守対象部品の属性情報か
らだけでは、手配部品の特定ができないような機器の保
守分野に適応できるものである。
【0002】また、本発明は、例えば、工事命令と保守
対象機器から決定される手配部品が予め整理されていた
り、また、工事命令や保守対象機器の種類が少なく整理
すれば管理ができてしまうような分野ではなく、特に、
工事命令や保守対象機器が数千、数万という規模で存在
し、しかも手配部品を上記のように整理するためには多
大な整理作業が必要となるような分野に適応できるもの
である。
【0003】
【従来の技術】従来の部品検索方式として、図49に示
すような一般的な方法が考えられている。図49は機器
に対して、その保守部品の対応表を示す図である。図4
9は「全機器×全部品」の対応表を示しており、機器の
数が10万台あり、部品の数が500種類ある場合を示
している。図49は例えば機器Aに対してシンクロ取り
替え工事を行う場合にはAA001型のシンクロを保守
部品として準備しなければならいことを示している。こ
のように、「全機器×全部品」の対応表を持つことは、
非常に多くの記憶容量を必要とするとともに、各機器に
対してすべての保守部品を登録しておかなければなら
ず、その情報の収集は非常に困難を極めるという問題が
ある。あるいは、すでに製造が中止された保守部品があ
る場合には、その代替えとなる保守部品が何であるかと
いうことは一切この表からは分からないという問題があ
る。仮に製造中止された保守部品の代替部品が分かって
いる場合でも、この対応表をメンテナンスするには多大
な労力を必要とする。そこで部品・図面などの情報を階
層化して管理し、その階層を順次たどることにより、目
的とする情報を検索する方式が一般的に考えられてい
る。図50はこの方式に基づき、昇降機の型により決定
される構造に従って、部品間の型による関係を階層化し
た部品構造情報を示す。昇降機においては、部品の階層
が、例えば「昇降機→かごドア→ドアハンガー→ハンガ
ーローラー」となっている。ここで、所定の昇降機の
「ハンガーローラー」の部品を検索する場合を考える。
ハンガーローラーのような個々の部品は、上記階層部品
であるドアハンガーの型が決まっても、戸閉方式などの
昇降機の仕様の違いにより、使用される部品の型が異な
ることがほとんどである。そのため、保守部品検索にお
いては、型が分かっている組立部品レベルから、機器の
仕様に基づき保守対象昇降機に対応する部品を選択しな
がら、順次その構成部品を検索して行く必要がある。
【0004】これに対して、単に階層情報のみを用いる
方式では部品の属性情報に機器の仕様を付加することに
より、同種の複数の部品の中から保守対象機器に対応す
る部品を選択できるようにすることは可能であるが、数
万台に及ぶ昇降機の仕様をすべて部品の属性情報に入力
する必要があるため、この方式のままで昇降機の保守部
品検索を実現することはできない。
【0005】また、たとえば、従来のこの種の技術とし
ては、富士ゼロックス社の統合図面管理・出図システム
(EDMICS)のカタログに記載されているように、
図面を階層化して管理し、この階層情報をたどることに
より目的とする図面を検索する方式がある。
【0006】この従来例の構成を図51を参照しながら
説明する。なおこれから説明する従来方式は本来図面検
索装置であるが、方式的には本発明の保守部品検索装置
の従来例にあたるため、ここでは図面検索装置を用いて
保守部品検索装置を実現した場合の構成およびその動作
を説明する。図51において、1は保守部品間の関連情
報と、個々の部品の属性情報を記憶する部品構造情報デ
ータベース、2は部品構造情報を入力するデータ入力プ
ログラム、3は保守部品検索プログラム、4は関連をた
どった部品検索を行うための起点である親部品を検索す
る親部品検索プログラム、5はその親部品を検索するた
めの条件を入力する親部品検索指示プログラム、6は親
部品から順次関連する部品を検索する部品検索プログラ
ム、7はその部品を指示する部品指示プログラム、その
他、8はキーボードまたはマウス、9はディスプレイ装
置である。なお、上記各プログラム2,3,4,5,
6,7はコンピュータシステム上で動作し、上記データ
ベース1は磁気ディスク等の記憶装置上に実現される。
【0007】次に従来装置の動作について説明する。具
体的には、図52に示す様に保守部品が機器の構造に対
応して階層化されている場合を例に取り説明する。ま
ず、保守部品間の関連情報と個々の部品の属性情報は、
データ入力プログラム2により入力され、図53に示す
様に部品構造情報データベース1として蓄積される。な
お、図53における項目(1)と(2)の組合せが関連
情報、(2),(3)・・・が属性情報である。
【0008】次に検索時について説明する。作業者は部
品構造情報データベース1に蓄積された保守部品間の関
連情報をたどって手配対象の部品を検索する。まず、そ
の検索の起点となる親部品を検索するために親部品検索
指示プログラム5に親部品の部品名を入力する。例とし
て図54に示すように機器Aに対し、ベアリングの保守
工事が発生した場合を例に説明する。従来方式では、作
業者は機器Aで使われているベアリングの親部品である
駆動装置の型名を予め知っていることが必要である。こ
の例だと機器Aで使われている駆動装置の型名はA1型
であるので、その名称『A1型駆動装置』を親部品検索
プログラムに入力する。親部品検索プログラム4は入力
された親部品名称をキーとして部品構造情報データベー
ス1に記憶されている部品構造情報から該当する部品を
検索し、図55に示すようにその構成部品に関する情報
をディスプレイ装置9に表示する。作業者は図55に示
す構成部品からさらにたどって目的であるベアリングを
検索するために、C1型モーターを部品指示プログラム
7により指定する。この場合、A1型駆動機の構成部品
としては、C1型モーターとC2型モーターが存在する
が、この選択は機器Aの仕様で仕様回転数が900rpm
であることよりC1型モーターが選択される。部品検索
プログラム6では、C1型モーターの部品番号をキーと
して同部品の構成部品に関する情報を図56に示すよう
にディスプレイ装置9に表示する。作業者はこの結果を
見て、さらに機器Aの製造時期が1990年という情報
から、今回の保守工事対象のベアリングの手配部品の部
品番号(1401)を得ることができる。
【0009】従来の保守部品検索装置は以上のようにし
て、蓄積された多数の保守部品の中から、手配対象とな
る保守部品の検索を行うものである。尚、前述したよう
にこの従来例は図面検索装置に対して、保守部品検索装
置を仮に適用した場合の例を示すものである。保守対象
機器の数及びその部品の数が少ない場合には、このよう
な従来例によって保守部品検索装置を構成することが可
能であろうが、実際には、機器の数が数十万と存在し、
かつ、それぞれの機器に対して何百、何千という保守部
品が存在している場合には、記憶容量が莫大となり実現
が困難である。理論的には前述したような例を用いて保
守部品検索装置を実現することは可能かもしれないが、
実際にはその様な膨大なデータを扱うには、そのデータ
の準備及びそのデータ入力、及びそのデータのメインテ
ナンスの労力が膨大なものとなり、実際には実現されて
いないのが実状である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】昇降機などの機器の保
守業務において、紙で管理されている大量の保守部品情
報をデータベース化し、保守部品の検索を計算機化する
ことにより、業務の効率化を図りたいという要求があ
る。しかしながら、昇降機などの機器の部品は、製作時
期や建物の条件などの仕様によって同じ型の機器でもそ
の型が異なるため、単に機器の型が決まっただけでは保
守部品を特定することはできない。
【0011】また、仮に前述したような保守部品検索装
置が小規模なデータ量の物に対して存在しているとして
も、従来の保守部品検索装置は、以上のように構成され
ているので、保守部品を検索する場合は、まず、その部
品の親部品の名称を作業者が知らないと検索自体が行え
ないという問題があった。
【0012】また、関連部品を検索する場合、同種の複
数の部品の中から保守対象機器に対応した部品を特定す
るためには、保守対象機器の仕様を作業者が知らないと
検索自体が行えないという問題があった。
【0013】また、部品の選択条件は、一般に部品の種
別により異なるため、作業者は工事命令ごとに、予め必
要な機器の仕様を調べておかなければならず、工事命令
や機器の仕様が多数ある場合には保守部品の検索を行う
作業者に多大な労力がかかるという問題があった。
【0014】また、従来の保守部品検索装置は、機器の
仕様が何であるかを知っていないと検索が行えないた
め、専門家でない作業者は保守部品の検索が行えないと
いう問題があった。
【0015】また、従来方式では、部品の選択条件を図
53に示すように各部品の属性情報に入力しているが、
部品の選択条件は部品の種別ごとに異なるため、部品が
数千個になるような機器の場合、図53の表が大きくな
り一度に画面に表示できないため、該当する部品の選択
条件がなかなか見つからないという問題があった。ま
た、図53の例でも分かるように、ある部品に必要な選
択条件はせいぜい数個のため、関係のない選択条件の項
目はまったく使われず、記憶装置のリソースがかなり無
駄に消費されるという問題があった。
【0016】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであり、大量の階層化されたデー
タの中から容易に所望のデータを検索することが出来る
階層化データ検索装置を得ることを目的とする。また、
工事命令と保守対象機器を指定するだけで、専門家でな
い作業者でも容易に正しい保守部品の検索が行え、しか
も記憶装置のリソースを有効に使用できるような保守部
品検索装置を得ることを目的とする。
【0017】請求項1記載の発明に係わる階層化データ
検索装置は、以下の要素を有するものである。 (a)親データと子データの階層関係と各データの属性
情報を記憶する階層情報記憶手段、 (b)親データから下位の子データを検索する際に、
索の起点となる親データを特定するための検索起点特定
情報を記憶する検索起点特定情報記憶手段、 (c)親データから下位の子データを検索する際に、同
一階層に位置付けられた複数の子データの中から検索す
べきデータを選択するための子データ選択条件情報と
して子データの項目名を示す選択条件句と比較子と子デ
ータの値を示す選択条件値とを記憶するとともに、親デ
ータの項目名と値を含む仕様とを子データを選択する
択基準となる親データ仕様情報として記憶する選択情報
記憶手段、 (d)検索命令を入力する検索命令指示手段、 (e)上記検索命令指示手段により入力された検索命令
から、上記検索起点特定情報記憶手段により記憶された
検索起点特定情報に基づいて検索の起点となる親データ
を特定する検索起点データ特定手段、 (f)上記検索起点データ特定手段により特定された親
データを起点として上記階層情報記憶手段により記憶さ
れた階層関係から子データを検索するとともに、検索さ
れた子データをもとにして上記選択情報記憶手段から子
データの項目名を示す選択条件句と比較子と子データの
値を示す選択条件値とを検索し、検索した選択条件句に
示されている項目名と一致する項目名から親データ仕様
情報を特定し、特定された親データ仕様情報の値が子デ
ータの値を示す選択条件値と比較子とで示される範囲に
ある場合に選択基準を満足する子データとすることによ
り、同一階層に位置付けられた複数の子データの中から
選択基準を満足する子データを検索選択するデータ検索
手段、 (g)上記データ検索手段により検索選択されたデー
タを出力する出力手段。
【0018】請求項2記載の発明に係わる階層化データ
検索装置は、データ検索手段が同一階層に位置付けられ
た複数のデータとその中から検索すべきデータを選択す
るための選択条件およびその選択基準となる仕様を提示
して、いずれかの子データを選択させる選択支援手段を
備えたものである。
【0019】請求項3記載の発明に係わる階層化データ
検索装置は、データ検索手段が選択条件およびその選択
基準となる仕様を評価し、条件を満足する子データを選
択する自動選択手段を備えたものである。
【0020】請求項4記載の発明に係わる階層化データ
検索装置は、データ検索手段が子データの下位層の子デ
ータを検索して、上記検索命令指示手段により入力され
た検索命令が対象としているデータを下位層に有する子
データを選択する自動指示手段を備えたものである。
【0021】請求項5記載の発明に係わる階層化データ
検索装置は、データ検索手段が選択条件を評価し、上記
自動選択手段により子データを選択する際の条件を抽出
する選択条件解釈手段を備え、上記選択情報記憶手段に
記憶された選択条件の記述の曖昧さや多様さ吸収するた
めの辞書を記憶する辞書記憶手段を備えたものである。
【0022】請求項6記載の発明に係わる階層化データ
検索装置は、データ検索手段が選択基準となる仕様を評
価し、上記自動選択手段により子データを選択する際の
条件を抽出する仕様解釈手段を備え、上記選択情報記憶
手段に記憶された仕様の曖昧さや多様さ吸収するための
辞書を記憶する辞書記憶手段を備えたものである。
【0023】請求項7記載の発明に係わる階層化データ
検索装置は、以下の要素を有するものである。 (a)親データと子データの階層関係と各データの属性
情報を記憶する階層情報記憶手段、 (b)親データから下位の子データを検索する際に、
索の起点となる親データを特定するための検索起点特定
情報を記憶する検索起点特定情報記憶手段、 (c)親データから下位の子データを検索する際に、同
一階層に位置付けられた複数の子データの中から検索す
べきデータを選択するための子データ選択条件情報と
して子データの項目名を示す選択条件句と比較子と子デ
ータの値を示す選択条件値とを記憶するとともに、親デ
ータの項目名と値を含む仕様とを子データを選択する
択基準となる親データ仕様情報として記憶する選択情報
記憶手段、 (d)検索命令を入力する検索命令指示手段、 (e)上記検索命令指示手段により入力された検索命令
から、上記検索起点特定情報記憶手段により記憶された
検索起点特定情報に基づいて検索の起点となる親データ
を特定し、その親データを起点とする検索の起動メッセ
ージを出力する検索起点データ特定手段、 (f)上記階層情報記憶手段に記憶された各データに対
応するクラスを記憶する基本クラス記憶手段、 (g)上記基本クラス記憶手段に記憶された各データに
対応するクラスに基づいて、オブジェクトとオブジェク
トの構成とを生成するオブジェクト生成手段、 (h)上記オブジェクト生成手段により生成されたオブ
ジェクトとオブジェクトの構成とを記憶し、上記検索起
点データ特定手段により出力された起動メッセージに従
ってオブジェクト間のメッセージを送受するオブジェク
ト記憶手段、 (i)上記オブジェクト記憶手段におけるオブジェクト
間のメッセージの送受に従って、上記検索起点データ特
定手段により特定された親データを起点として上記階層
情報記憶手段により記憶された階層関係から子データを
検索するとともに、検索された子データをもとにして上
記選択情報記憶手段から子データの項目名を示す選択条
件句と比較子と子データの値を示す選択条件値とを検索
し、検索し た選択条件句に示されている項目名と一致す
る項目名から親データ仕様情報を特定し、特定された親
データ仕様情報の値が子データの値を示す選択条件値と
比較子とで示される範囲にある場合に選択基準を満足す
る子データとすることにより、同一階層に位置付けられ
た複数の子データの中から選択基準を満足する子データ
検索選択するデータ検索手段、 (j)上記データ検索手段により検索選択されたデー
タを出力する出力手段。
【0024】請求項8記載の発明に係わる階層化データ
検索装置は、上記階層情報記憶手段に記憶された各デー
タに対応する基本クラス記憶手段に記憶されたクラス
に、親データと子データの階層関係に基づいた構成でオ
ブジェクトを生成するメンバ関数を持たせたものであ
る。
【0025】請求項9記載の発明に係わる階層化データ
検索装置は、上記階層情報記憶手段に記憶された各デー
タに対応する基本クラス記憶手段に記憶されたクラス
に、オブジェクト生成手段により生成されたオブジェク
トの構成を後で変更できるメンバ関数を持たせたもので
ある。
【0026】請求項10記載の発明に係わる階層化デー
タ検索装置は、さらに、上記オブジェクト記憶手段に記
憶されたオブジェクトの全体構成を取り出すナビゲート
手段を備え、上記出力手段が上記ナビゲート手段により
取り出されたオブジェクトの全体構成を出力するととも
に、上記データ検索手段により検索されたデータを出力
するものである。
【0027】請求項11記載の発明に係わる階層化デー
タ検索装置は、ナビゲート手段が上記データ検索手段に
より検索されたデータをまとめて取り出し、上記出力手
段が上記ナビゲート手段により取り出されたデータを出
力するものである。
【0028】請求項12記載の発明に係わる階層化デー
タ検索装置は、ナビゲート手段が上記データ検索手段に
より検索されたデータを、オブジェクト記憶手段におけ
るオブジェクト間のメッセージの送受に従って順に取り
出し、上記出力手段が上記ナビゲート手段により取り出
された検索されたデータの順番で出力するものである。
【0029】請求項13記載の発明に係わる階層化デー
タ検索装置は、上記階層情報記憶手段に記憶された階層
情報に変更があった場合、上記オブジェクト記憶手段に
記憶されたオブジェクトの構成に基づいて、子データ以
降に影響する変更を階層情報に反映させる階層情報変更
手段を備えたものである。
【0030】請求項14記載の発明に係わる階層化デー
タ検索装置は、上記選択情報記憶手段に記憶された選択
情報に変更があった場合、上記オブジェクト記憶手段に
記憶されたオブジェクトの構成に基づいて、子データ以
降に影響する変更を選択情報に反映させる選択情報変更
手段を備えたものである。
【0031】請求項15記載の発明に係わる保守部品検
索装置は、以下の要素を有するものである。 (a)保守部品間の階層関係情報と、個々の保守部品の
属性情報を記憶する部品構造情報記憶手段と、 (b)検索の起点となる部品を特定するための検索起点
部品特定情報を記憶する検索起点部品特定情報記憶手段
と、 (c)複数の同種の部品の中から保守対象機器に対応す
る保守部品を選択するための保守部品選択情報として保
守部品の項目名を示す選択条件句と比較子と保守部品の
値を示す選択条件値とを記憶するとともに、保守対象機
器の項目名と値を含む仕様とを保守部品を選択する選択
基準となる保守対象機器仕様情報として記憶する部品選
択情報記憶手段と、 (d)工事命令、保守対象機器を入力する工事命令指示
手段と、 (e)工事命令指示手段で指示された工事に対応する保
守部品の構造上の親部品を上記検索起点部品特定情報記
憶手段に記憶された検索起点部品特定情報に基づいて検
索する親部品検索手段と、 (f)親部品から部品構造情報記憶手段に記憶された階
層関係情報をたどって下位層にある関連する保守部品を
検索する際に、同一層に同種の複数の保守部品があった
場合、該複数の部品をもとにして上記部品選択情報記憶
手段から保守部品の項目名を示す選択条件句と比較子と
保守部品の値を示す選択条件値とを検索し、検索した選
択条件句に示されている項目名と一致する項目名から保
守対象機器仕様情報を特定し、特定された保守対象機器
仕様情報の値が保守部品の値を示す選択条件値と比較子
とで示される範囲にある場合に選択基準を満足する保守
部品とすることにより、同一階層に位置付けられた複数
の保守部品の中から選択基準を満足する保守部品を特定
する部品検索手段。
【0032】また、請求項16記載の発明に係わる保守
部品検索装置は、部品検索手段において、同種の複数の
部品があった場合、作業者がその中から保守対象機器に
対応した部品の特定を行なうために必要な部品選択情報
を提示する部品選択支援手段を備えたものである。
【0033】また、請求項17記載の発明に係わる保守
部品検索装置は、部品検索手段において、部品の選択情
報を解釈し、保守対象機器に対応した部品の特定を自動
で行なう自動部品選択手段を備えたものである。
【0034】また、請求項18記載の発明に係わる保守
部品検索装置は、部品検索手段に、工事命令で工事対象
と指示された部品が、その上位の親部品からどのように
たどられるかを解釈し、次にたどるべき部品を自動的に
選択し、指示する自動部品指示手段を備えたものであ
る。
【0035】また、請求項19記載の発明に係わる保守
部品検索装置は、部品検索手段において部品選択情報を
評価し、上記自動部品選択手段により部品を選択する際
の条件を抽出する部品選択条件解釈手段を備え、上記部
品選択情報記憶手段に記憶された部品選択情報の記述の
曖昧さや多様さ吸収するための辞書を記憶する辞書記憶
手段を備えたものである。
【0036】また、請求項20記載の発明に係わる保守
部品検索装置は、部品検索手段において部品選択情報を
評価し、上記自動部品選択手段により部品を選択する際
の条件を抽出する機器仕様解釈手段を備え、上記部品選
択情報記憶手段に記憶された部品選択情報の記述の曖昧
さや多様さ吸収するための辞書を記憶する辞書記憶手段
を備えたものである。
【0037】また、請求項21記載の発明に係わる保守
部品検索装置は、以下の要素を有するものである。 (a)保守部品間の階層関係情報と、個々の部品の属性
情報を記憶する部品構造情報記憶手段と、 (b)検索の起点となる部品を特定するための検索起点
部品特定情報を記憶する検索起点部品特定情報記憶手段
と、 (c)複数の同種の部品の中から保守対象機器に対応す
る保守部品を選択するための保守部品選択情報として保
守部品の項目名を示す選択条件句と比較子と保守部品の
値を示す選択条件値とを記憶するとともに、保守対象機
器の項目名と値を含む仕様とを保守部品を選択する選択
基準となる保守対象機器仕様情報として記憶する部品選
択情報記憶手段と、 (d)工事命令、保守対象機器を入力する工事命令指示
手段と、 (e)上記工事命令指示手段で指示された工事に対応す
る保守部品の構造上の親部品を上記親部品特定情報記憶
手段に記憶された親部品特定情報に基づいて検索の起点
となる親部品を特定し、その親部品を起点とする検索の
起動メッセージを出力する親部品検索手段と、 (f)上記部品構造情報記憶手段に記憶された各データ
に対応するクラスを記憶する部品クラス記憶手段と、 (g)上記部品クラス記憶手段に記憶された各部品に対
応するクラスに基づいてオブジェクトとオブジェクトの
構成とを生成するオブジェクト生成手段と、 (h)上記オブジェクト生成手段により生成されたオブ
ジェクトとオブジェクトの構成とを記憶し、上記親部品
検索手段により出力された起動メッセージに従ってオブ
ジェクト間のメッセージを送受するオブジェクト記憶手
段と、 (i)上記オブジェクト記憶手段におけるオブジェクト
間のメッセージの送受に従って、親部品検索手段により
特定された親部品から部品構造情報記憶手段に記憶され
た階層関係情報をたどって下位層にある関連する保守部
品を検索する際に、同一層に同種の複数の保守部品があ
った場合、該複数の部品をもとにして上記部品選択情報
記憶手段から保守部品の項目名を示す選択条件句と比較
子と保守部 品の値を示す選択条件値とを検索し、検索し
た選択条件句に示されている項目名と一致する項目名か
ら保守対象機器仕様情報を特定し、特定された保守対象
機器仕様情報の値が保守部品の値を示す選択条件値と比
較子とで示される範囲にある場合に選択基準を満足する
保守部品とすることにより、同一階層に位置付けられた
複数の保守部品の中から選択基準を満足する保守部品を
特定する保守部品検索手段。
【0038】また、請求項22記載の発明に係わる保守
部品検索装置は、部品クラス記憶手段において、上記部
品構造情報記憶手段に記憶された各部品に対応するクラ
スが、親部品と子部品の階層関係に基づいた構成でオブ
ジェクトを生成するメンバ関数を持つものである。
【0039】また、請求項23記載の発明に係わる保守
部品検索装置は、部品クラス記憶手段において、上記部
品構造情報記憶手段に記憶された各部品に対応するクラ
スが、オブジェクト生成手段により生成されたオブジェ
クトの構成を後で変更できるメンバ関数を持つものであ
る。
【0040】また、請求項24記載の発明に係わる保守
部品検索装置は、さらに、上記オブジェクト記憶手段に
記憶されたオブジェクトの全体構成を取り出すナビゲー
ト手段を備え、上記出力手段は上記ナビゲート手段によ
り取り出されたオブジェクトの全体構成を出力するとと
もに、上記保守部品検索手段により検索された部品を出
力するものである。
【0041】また、請求項25記載の発明に係わる保守
部品検索装置は、ナビゲート手段が上記保守部品検索手
段により検索された部品をまとめて取り出し、上記出力
手段が上記ナビゲート手段により取り出された部品を出
力するものである。
【0042】また、請求項26記載の発明に係わる保守
部品検索装置は、ナビゲート手段が上記保守部品検索手
段により検索された部品を、オブジェクト記憶手段にお
けるオブジェクト間のメッセージの送受に従って順に取
り出し、上記出力手段が上記ナビゲート手段により取り
出された部品の順番で出力するものである。
【0043】また、請求項27記載の発明に係わる保守
部品検索装置は、さらに、上記部品構造情報記憶手段に
記憶された部品構造情報に変更があった場合、上記オブ
ジェクト記憶手段に記憶されたオブジェクトの構成に基
づいて、子部品以降に影響する変更を部品構造情報に反
映させる部品情報変更手段を備えたものである。
【0044】また、請求項28記載の発明に係わる保守
部品検索装置は、さらに、上記部品選択情報記憶手段に
記憶された部品選択情報に変更があった場合、上記オブ
ジェクト記憶手段に記憶されたオブジェクトの構成に基
づいて、子部品以降に影響する変更を部品選択情報に反
映させる部品情報変更手段を備えたものである。
【0045】また、請求項29記載の発明に係わる保守
部品検索装置は、検索起点部品特定情報として、工事命
令と保守対象機器から親部品を特定する対応情報を有す
ることを特徴とする。
【0046】また、請求項30記載の発明に係わる保守
部品検索装置は、検索起点部品特定情報として、工事命
令から親部品の種類を特定する第1の対応情報と、保守
対象機器と、上記第1の対応情報から特定された親部品
の種類に基づいて親部品を特定する第2の対応情報を有
することを特徴とする。
【0047】
【作用】請求項1記載の発明においては階層化されたデ
ータの中から下位の子データを検索する場合に、上位階
層の親データが有する仕様により、子データが決定出来
るという点に着目したものである。即ち、この発明にお
いては、検索命令指示手段により、検索命令が入力され
ると検索起点データ特定手段は、検索起点特定情報を用
いて階層化されたデータの中から検索の起点となる親デ
ータを特定する。データ検索手段はこの特定された親デ
ータを基に選択情報記憶手段に記憶されている選択基準
となる仕様と選択条件に基づいて順次仕様と選択条件を
比較しながら子データを検索する。このように、この発
明は従来のように単に親データと子データの階層関係を
階層情報として記憶しているばかりでなく、検索すべき
データを選択するための選択条件と、データを検索する
ための前提となっているデータ選択基準となる仕様を記
憶する選択情報記憶手段を有し、データ検索手段が階層
情報と選択情報を関連づけて相互に参照しながらデータ
を検索することにより、検索命令に適合したデータを特
定することが可能になる。
【0048】請求項2記載の発明においては、選択支援
手段が、検索されたデータと、そのデータに対応する選
択条件及びその選択基準となる仕様を同時に提示する
為、選択基準と選択条件を比較することが可能になり、
複数のデータの中から検索すべきデータを容易に特定す
ることが可能になる。
【0049】請求項3記載の発明においては、自動選択
手段が、検索されたデータの選択条件とその選択基準と
なる仕様を評価し、条件を満足するデータを選択するた
め、従来のように検索された複数のデータの中から特定
のデータを選択指示するという作業が不要になる。
【0050】請求項4記載の発明においては、自動指示
手段が、検索されたデータの子データ、孫データを更に
検索し、検索命令が対象としているデータを有する子デ
ータのみを選択するため、データ検索が複数の層にまた
がって自動的に行える。
【0051】請求項5記載の発明においては、選択条件
解釈手段が、検索されたデータの選択条件を評価する際
に、辞書を用いて記述の曖昧さや多様さを吸収するた
め、データを入力する際に整合性をとるためにチェック
する作業が不要になる。
【0052】請求項6記載の発明においては、選仕様解
釈手段が、検索されたデータの選択基準となる仕様を評
価する際に、辞書を用いて記述の曖昧さや多様さを吸収
するため、データを入力する際に整合性をとるためにチ
ェックする作業が不要になる。
【0053】請求項7記載の発明においては階層化され
たデータに対応するオブジェクト間で順次メッセージが
送信され、階層化されたデータの中から下位の子データ
を検索する場合に、上位階層の親データが有する仕様に
より、子データが決定出来るという点に着目したもので
ある。即ち、この発明においては、検索命令指示手段に
より、検索命令が入力されると検索起点データ特定手段
は、検索起点特定情報を用いて階層化されたデータの中
から検索の起点となる親データを特定し、その親データ
のオブジェクトに起動メッセージを送る。起動メッセー
ジを受け取った記憶手段に記憶された親データのオブジ
ェクトは、データ検索手段を用いて、この特定された親
データを基に選択情報記憶手段に記憶されている選択基
準となる仕様と選択条件に基づいて子データを検索した
後、そのデータが最終的な検索目的の子データでなけれ
ば子データのオブジェクトに起動メッセージを送る。そ
の子データのオブジェクトは、同様にデータ検索手段を
用いて、更にその子のデータを検索した後、目的の子デ
ータでなければその子データのオブジェクトに起動メッ
セージを送る。このように、この発明は従来のように単
に親データと子データの階層関係を階層情報として記憶
しているばかりでなく、検索すべきデータを選択するた
めの選択条件と、データを検索するための前提となって
いるデータ選択基準となる仕様を記憶する選択情報記憶
手段を有し、階層化されたデータに対応するオブジェク
トが送る起動メッセージに従って、データ検索手段が階
層情報と選択情報を関連づけて相互に参照しながらデー
タを検索することにより、検索命令に適合したデータを
特定することが可能になる。
【0054】請求項8記載の発明においては、親データ
に対応するクラスが、階層関係に基づいた構成でオブジ
ェクトを生成するメンバ関数を持つため、オブジェクト
生成手段においてオブジェクトとオブジェクト構成を生
成しなくても、親データに対応するクラスの階層関係に
基づいた構成でオブジェクトを生成するメンバ関数を呼
び出すだけでオブジェクトとオブジェクト構成を生成で
きるので、オブジェクト生成手段を簡略化できる。
【0055】請求項9記載の発明においては、各データ
に対応するクラスが、オブジェクト生成手段により既に
生成されたオブジェクトの構成を後で変更できるメンバ
関数を持つため、オブジェクト構成を変更する場合に、
オブジェクト生成手段において全部のオブジェクトとオ
ブジェクト構成を生成し直さなくても、変更が必要とな
ったデータに対応するクラスの既に生成されたオブジェ
クトの構成を後で変更できるメンバ関数を呼び出すだけ
でオブジェクト構成を変更できるので、オブジェクト構
成の変更の手間を簡略化できる。
【0056】請求項10記載の発明においては、ナビゲ
ート手段が、各データに対応するオブジェクトの全体構
成を取り出して、出力装置により出力されるので、デー
タの全体構成を視覚的に確認しながら処理を行うことが
でき、データ全体の構成の確認を容易に行うことができ
る。
【0057】請求項11記載の発明においては、ナビゲ
ート手段が、各データに対応するオブジェクトの全体構
成と共に、データ検索手段により検索されたデータをま
とめて取り出して、出力装置により出力されるので、検
索されたデータの構成を視覚的に確認しながら処理を行
うことができ、検索されたデータの構成の確認を容易に
行うことができる。
【0058】請求項12記載の発明においては、ナビゲ
ート手段が、各データに対応するオブジェクトの全体構
成と共に、データ検索手段により検索されたデータを検
索された順序で取り出して、出力装置により出力される
ので、検索されたデータの構成とその順序を視覚的に確
認しながら処理を行うことができ、検索されたデータの
順序の確認を容易に行うことができる。
【0059】請求項13記載の発明においては、階層情
報変更手段により、変更の生じたデータだけでなく、階
層化されたオブジェクトの構成に従って子データ以降に
も影響する変更を階層情報に反映できるので、データ変
更の際に変更漏れがなくなる。
【0060】請求項14記載の発明においては、選択情
報変更手段により、変更の生じたデータだけでなく、階
層化されたオブジェクトの構成に従って子データ以降に
も影響する変更を選択情報に反映できるので、データ変
更の際に変更漏れがなくなる。
【0061】請求項15記載の発明においては、あらか
じめ部品構造情報と検索起点部品特定情報と部品選択情
報を、それぞれ部品構造情報データベースと検索起点部
品特定情報データベースと部品選択情報データベースに
蓄積しておくことにより、工事命令指示手段によって、
工事命令と保守対象機器を指示すれば、親部品検索手段
によって自動的に検索起点となる親部品を特定する。ま
た(親)部品からたどって保守対象部品を検索する場
合、同種の複数の部品がある時は、部品検索手段によっ
て、保守対象機器に対応した部品の特定を行い、特定さ
れた部品を検索することによって、専門家でなくても蓄
積された多数の部品の中から、手配対象となる保守部品
を検索することができる。
【0062】請求項16記載の発明おいては、関連する
部品を検索する際に、同種の複数の部品があった場合、
部品検索手段によって、保守対象機器に対応した部品の
特定を行なうために必要な部品選択情報を提示すること
によって、作業者は保守対象機器の仕様を予め知らない
でも正しい部品の選択を行なうことができる。
【0063】請求項17記載の発明においては、関連す
る部品を検索する際に、同種の複数の部品があった場
合、自動部品選択手段によって、部品の選択情報を解釈
し、保守対象機器に対応した部品の特定を自動で行なう
ため、作業者は機器の仕様をまったく知らないでも正し
い部品の選択を行なうことができる。
【0064】請求項18記載の発明においては、関連す
る部品を検索する際に、複数の種類の部品(例えば、
“シンクロ”と“ベアリング”)があった場合、自動部
品指示手段によって、工事命令で工事対象と指示された
部品を検索するためには、どちらの部品を選択すべきか
自動で選択し、検索指示を行なうため、作業者は、単に
工事命令と保守対象機器を指定するだけで、正しい手配
部品の検索を行なうことができる。
【0065】請求項19記載の発明においては、部品選
択条件解釈手段が、検索された部品の選択条件を評価す
る際に、辞書を用いて記述の曖昧さや多様さを吸収する
ため、データを入力する際に整合性をとるためにチェッ
クする作業が不要になり、選択基準の記述の曖昧さや多
様さに気をつける必要がなくなる。
【0066】請求項20記載の発明においては、機器仕
様解釈手段が、検索された部品の選択基準となる仕様を
評価する際に、辞書を用いて記述の曖昧さや多様さを吸
収するため、データを入力する際に整合性をとるために
チェックする作業が不要になり、仕様の記述の曖昧さや
多様さに気をつける必要がなくなる。
【0067】請求項21記載の発明においては、あらか
じめ部品構造情報と検索起点部品特定情報と部品選択情
報を、それぞれ部品構造情報データベースと検索起点部
品特定情報データベースと部品選択情報データベースに
蓄積しておくことにより、工事命令指示手段によって、
工事命令と保守対象機器を指示すれば、親部品検索手段
によって自動的に検索起点となる親部品を特定する。ま
た(親)部品からたどって保守対象部品を検索する場
合、同種の複数の部品がある時は、各データに対応する
オブジェクトと保守部品検索手段によって、保守対象機
器に対応した部品の特定を行い、特定された部品を検索
することによって、専門家でなくても蓄積された多数の
部品の中から、手配対象となる保守部品を検索すること
ができる。
【0068】請求項22記載の発明においては、各部品
に対応するクラスが、階層関係に基づいた構成でオブジ
ェクトを生成するメンバ関数を持つため、オブジェクト
生成手段において部品の階層関係を知らなくてもオブジ
ェクト構成を生成できるので、オブジェクト生成手段の
構成を簡略化できる。
【0069】請求項23記載の発明においては、各部品
に対応するクラスが、既に生成されたオブジェクトの構
成を後で変更できるメンバ関数を持つため、部品構成に
変更があった場合でも、オブジェクト生成手段において
全部のオブジェクトとオブジェクト構成を生成し直さな
くても、変更が必要となった部品に対応するクラスの既
に生成されたオブジェクトの構成を後で変更できるメン
バ関数を呼び出すだけでオブジェクト構成を変更できる
ので、オブジェクト構成の変更の手間を簡略化でき、ま
た、部品構成を知らなくても変更が及ぶ範囲のオブジェ
クト構成を変更できる。
【0070】請求項24記載の発明においては、ナビゲ
ート手段が、各部品に対応するオブジェクトの全体構成
を取り出して、出力装置により出力されるので、部品の
全体構成の確認を容易に行うことができる。
【0071】請求項25記載の発明においては、ナビゲ
ート手段が、各部品に対応するオブジェクトの全体構成
と共に、保守部品検索手段により検索されたデータをま
とめて取り出して、出力装置により出力されるので、検
索された部品構成の確認を視覚的に容易に行うことがで
きる。
【0072】請求項26記載の発明においては、ナビゲ
ート手段が、各部品に対応するオブジェクトの全体構成
と共に、保守部品検索手段により検索された部品を検索
された順序で取り出して、出力装置により出力するの
で、検索された部品の構成とその順序の確認を視覚的に
容易に行うことができる。
【0073】請求項27記載の発明においては、部品情
報変更手段が、変更の生じた部品だけでなく、階層化さ
れたオブジェクトの構成に従って子部品以降にも影響す
る変更を階層情報に反映するので、部品の構成を知らな
くても必要な部品の変更が行え、また、部品情報変更の
際に変更漏れがなくなる。
【0074】請求項28記載の発明においては、部品情
報変更手段が、変更の生じた部品だけでなく、階層化さ
れたオブジェクトの構成に従って子部品以降にも影響す
る変更を選択情報に反映するので、部品の構成を知らな
くても必要な部品の変更が行え、また、部品情報変更の
際に変更漏れがなくなる。
【0075】請求項29記載の発明においては、検索起
点特定情報を工事命令と保守対象機器の対応情報として
記憶しているので、親部品検索手段は工事命令指示によ
り入力された工事命令と保守対象機器から容易に親部品
を特定することができる。
【0076】請求項30記載の発明においては、検索起
点特定情報を2つの対応情報に分割したので、2段階に
分けて親部分を特定することになるが、対応情報の情報
量を大幅に削減する。
【0077】
【実施例】
実施例1.この発明に係る階層化データ検索装置の一実
施例として昇降機の保守データを階層化して記憶する場
合について説明する。図1はこの発明の一実施例に係る
昇降機の保守部品検索の処理概念図である。図1は従来
例で示した図50の保守部品の部品構造情報に基づい
て、保守部品を検索する処理の概念を示した図であり、
検索命令として保守対象の昇降機が○○ビル1号機であ
り、工事命令としてハンガーローラー取り替え工事が入
力された場合を示しており、結果として保守部品として
はR1型ハンガーローラーであることが出力されている
例を示している。この例は、昇降機の部品は組立部品
(親部品)が選択されれば、昇降機の仕様により、その
構成部品は順次たどり検索を行うことにより決定できる
という点に着目したものであり、図1は、部品構造情報
に機器の仕様に基づく部品選択情報を関連付けて管理す
ることにより、保守対象昇降機に対応する保守部品を容
易に特定できる検索方式を示している。
【0078】図において、aは、親データと子データの
階層関係と各データの属性情報を記憶する階層情報記憶
手段の一例を示しており、この例では、保守部品間の階
層関係情報と、個々の部品の属性情報を記憶する部品構
造情報記憶手段を示している。bは、検索の起点となる
親データを特定するための検索起点特定情報を記憶する
検索起点特定情報記憶手段の一例を示しており、この例
では、検索の起点となる部品を特定するための検索起点
部品特定情報を記憶する検索起点部品特定情報記憶手段
を示している。cは、親データから下位の子データを検
索する際に、同一階層に位置付けられた複数の子データ
の中から検索すべきデータを選択するための選択条件と
その選択基準となる仕様を記憶する選択情報記憶手段の
一例を示しており、この例では、複数の同種の部品の中
から保守対象機器に対応する保守部品を選択するための
部品選択情報を記憶する部品選択情報記憶手段を示して
いる。dは、検索命令を入力する検索命令指示手段の一
例を示しており、この例では、工事命令、保守対象機器
を入力する工事命令指示手段を示している。eは、上記
検索命令指示手段により入力された検索命令から、上記
検索起点特定情報記憶手段により記憶された検索起点特
定情報に基づいて検索の起点となる親データを特定する
検索起点データ特定手段の一例を示しており、この例で
は、工事命令指示手段で指示された工事に対応する保守
部品の構造上の親部品を上記検索起点部品特定情報記憶
手段に記憶された検索起点部品特定情報に基づいて検索
する親部品検索手段を示している。fは、上記検索起点
データ特定手段により特定された親データから上記階層
情報記憶手段により記憶された階層関係から子データを
検索するとともに、上記選択情報記憶手段により記憶さ
れた選択条件とその仕様を満足する子データを選択する
データ検索手段の一例を示しており、この例では、親部
品から部品構造情報記憶手段に記憶された階層関係情報
をたどって下位層にある関連する部品を検索する際に、
同一層に同種の複数の部品があった場合、部品選択情報
記憶手段に記憶された部品選択情報を用いてその中から
保守対象機器に対応した部品の特定を行う部品検索手段
を示している。gは、上記データ検索手段により検索さ
れたデータを出力する出力手段である。
【0079】次に動作について説明する。まず、親部品
検索手段eが検索の起点になる上位階層の部品の特定を
行う。この検索起点部品は、一般にかごドアや巻上機な
どの組立部品(親部品)である。検索者は工事命令と保
守対象の昇降機を指定することにより、検索起点部品の
特定を行うことができる。この機能を実現するために、
本方式では工事対象部品の上位に階層化されている部品
の種別と、保守対象昇降機で使われている、その部品の
型を図2に示すように、検索起点部品特定情報として定
義できるようにしている。図2は従来例で述べた図50
に示した保守部品の部品構造情報の中から検索の起点と
なる検索起点部品を特定するための情報の一例を示す図
である。図2(a)は検索起点部品の種別を示してお
り、図2(b)は検索起点部品の型を示している。図1
に示したように検索命令として○○ビル1号機のハンガ
ーローラー取り替え工事と入力されている。従って図2
(a)の検索起点部品の種別から分かるように、ハンガ
ーローラー取り替え工事からかごドアという部品を特定
することが出来る。次に図2(b)の検索起点部品の型
から検索命令で入力された○○ビル1号機のかごドアは
K1型であることが判明する。このようにして、検索命
令で入力された保守対象の昇降機と工事命令が入力され
ると○○ビル1号機のかごドアがK1型であることが判
明し、このK1型のかごドアを検索起点とすることによ
り取り替え工事をしようとしているハンガーローラーの
部品検索を開始することになる。即ち図1に示した関連
部品検索が行われることになる。
【0080】次に関連部品の検索について説明する。部
品検索手段fは部品構造情報を用いて、親部品検索手段
eで特定された部品から階層をたどり、その関連部品を
順次検索していく。本方式では、部品の種別が同じで、
型が異なる複数の部品が関連付けられている場合に、保
守対象昇降機に対応した部品の選択ができるように下記
の2つの機能を実現している。
【0081】(1)部品選択支援 複数の部品の中から保守対象昇降機に対応する部品を選
択するための部品選択条件と、該当する昇降機の仕様を
検索者に提示する。このため検索者はシステムの提示す
る情報を参照し、部品の選択を行うことができる。この
機能を実現するために、本方式では部品選択条件と昇降
機の仕様を部品選択情報として、図3に示すように部品
構造情報と関連付けて定義できるようにしている。
【0082】図3は部品構造情報と部品選択情報との関
連を示す図である。図3(a)は部品構造情報を示して
おり、図3(b)は部品選択情報を示している。部品選
択情報には、図3(b1)に示すように部品選択条件と
図3(b2)に示すように昇降機の仕様が記憶されてい
る。この例においては、部品選択条件として例えばドア
ハンガーH3型は出入口幅が1100未満のものであ
り、ドアハンガーH6型は出入口幅が1100以上のも
のであることを示している。また、R1型ハンガーロー
ラーは戸閉方式がE方式であり、R3型のハンガーロー
ラーは戸閉方式がS方式であり、R7型ハンガーローラ
ーは戸閉方式がH方式であることを示している。また、
昇降機の仕様としては○○ビル1号機の仕様は製作時期
が1990年であり、出入口幅が1000mmであり、
戸閉方式はE方式であることを示している。
【0083】昇降機に関する仕様は全部で数百件と多い
ため、保守対象昇降機を指定して、全ての仕様を検索し
ただけでは、どの仕様が選択条件に対応するものかをす
ぐに判定することは難しい。そこで本方式では、選択条
件を「出入口幅<1100」のような選択条件句、比較
子、選択条件値というフォーマットで記述することによ
り、その選択条件句から該当する機器の仕様を検索し、
選択条件に対応するもののみを提示できるようしてい
る。図3の例では、ドアハンガーを選択する場合に、ド
アハンガーの部品選択条件として出入力幅のみが登録さ
れているので出入口幅の仕様「出入口幅=1000(m
m)」のみが提示される。同様に、ハンガーローラーを
選択する場合に、ハンガーローラーの部品選択条件とし
て戸閉方式のみが登録されているので、戸閉方式の仕様
「E(方式)」のみが提示される。
【0084】このように、K1型かごドアからドアハン
ガーを選択する場合に、H3型とH6型の何れかを選択
することになるが、出入口幅の部品選択条件と昇降機の
仕様が提示される。この提示された部品選択条件と昇降
機の仕様から何れかのドアハンガーが選択される。この
例においては、昇降機の仕様に出入口幅が1000と記
載されているため、出入口幅が1100未満であるH3
型のドアハンガーが選択可能になる。同様にH3型ドア
ハンガーからハンガーローラーを選択する場合にはR1
型かR3型かR7型の選択をすることになるが、この例
においては、戸閉方式の部品選択条件と昇降機の仕様が
同時に提示される。昇降機の仕様が戸閉方式はE方式で
あることを示しているため、戸閉方式がEであるR1型
のハンガーローラーが選択可能になる。このように、部
品選択支援は部品選択条件と昇降機の仕様をそれぞれ提
示することにより、検索者が提示された条件と仕様を比
較することによって検索を容易に継続することが可能に
なる。
【0085】(2)自動部品選択 また、該当する昇降機の仕様の値を、選択条件句に代入
し、選択条件式が正しいか否かを判定することにより、
図3の例におけるH3型ドアハンガーやR1型ハンガー
ローラーなどの部品を自動選定することも可能である。
これにより、検索者は機器の仕様を全く意識しないで
も、保守対象昇降機に対応した部品を選択することがで
きる。以上がこの発明に係る階層化データ検索装置の実
施例を昇降機の保守部品を検索する昇降機保守部品検索
装置として、その概略を説明したものである。次の実施
例においては、さらに保守部品検索装置の具体的な実施
例について説明する。
【0086】実施例2.以下、この発明の一実施例につ
いて説明する。図4は保守部品検索装置の全体構成を示
すブロック図であり、前記図51と同一または相当部分
には同一符号を用い、その説明は省略する。図におい
て、10は複数の同種の部品の中から保守対象機器に対
応する保守部品を選択するための部品選択情報を記憶す
る部品選択情報データベース、2aは従来例のデータ入
力プログラム2を改良したもので、部品構造情報の他
に、部品選択情報及び親部品特定情報を入力できるよう
にしたデータ入力プログラム、11は工事命令と保守対
象機器を入力する工事命令指示プログラム、4aは従来
例の親部品検索プログラム4を改良したもので、工事命
令指示プログラム11で入力された工事命令と保守対象
機器から親部品を検索できるようにした親部品検索プロ
グラム、12は部品選択情報データベース10に記憶さ
れている部品選択情報を用いて、同種の複数の部品があ
った場合、その中から保守対象機器に対応した部品を選
択するために必要な判断情報を作業者に提示するか、ま
たは自動的に判断するなどして、保守対象機器に対応す
る部品の選択を行う部品選択プログラム、20は検索の
起点となる親部品を特定するための親部品特定情報を記
憶する親部品特定情報データベースである。
【0087】また図5は部品選択プログラム12の構成
を示すブロック図であり、12aは同種の複数の部品が
あった場合、その中から保守対象機器に対応した部品を
選択するために必要な判断情報を作業者に提示する部品
選択支援プログラム、12bはその選択情報を解釈し、
自動で部品の選択を行う自動部品選択プログラム、12
cは工事命令で工事対象と指示された部品が、その上位
の親部品からどのようにたどれるかを解釈し、次にたど
るべき部品を自動的に選択し、指示する自動部品指示プ
ログラムである。
【0088】なお、上記2a,4a,11,12a,1
2b,12cはコンピュータ上で動作し、上記データベ
ース1,10,20は磁気ディスク等の記憶装置上に実
現される。
【0089】次に動作について説明する。なお、この実
施例では、部品選択プログラム12において、部品選択
支援プログラム12aを備えた場合の動作について説明
する。具体的には、従来例で示した図の場合と同様の場
合を例にとり説明する。
【0090】先ず、保守部品間の関連情報と個々の部品
の属性情報は、データ入力プログラム2aにより入力さ
れ図6に示すような部品構造情報データベース1として
記憶装置に記憶される。図6において(1),(2)が
関連情報であり、(2),(3)・・・が属性情報であ
る。なお、従来方式では、部品の選択条件も部品の属性
として入力したが、本方式では、部品の選択条件は部品
選択情報として部品選択情報データベース10に入力で
きるようになっている。
【0091】次に、部品選択情報は、データ入力プログ
ラム2aにより入力され、図7、図8に示すような部品
選択情報データベース10として記憶装置に記憶され
る。部品選択情報は、図7に示すように複数の同種の部
品の中から保守対象機器に対応した部品の特定を行なう
ための部品選択情報と、図8に示すように機器仕様情報
から構成される。なお、部品選択情報は部品に対応し
て、複数登録できるようになっている。
【0092】次に親部品特定情報はデータ入力プログラ
ム2aにより入力され、図9に示すような親部品特定情
報データベース20として記憶装置に記憶される。親部
品特定情報は、図9に示すように工事命令と保守対象機
種からその工事の保守対象となる部品の親部品を選択す
るための親部品特定情報から構成される。この親部品特
定情報は例えば、保守対象機器が10万台あり、工事命
令として対象となる部品が500部品あるとすれば、1
0万台×500部品というデータベースが形成されるこ
とになる。
【0093】保守部品の検索時の動作について説明す
る。具体例として従来例と同様に図54に示すような保
守工事が発生した場合を例にとり説明する。本装置で
は、作業者は図10に示すように、工事命令と保守対象
機器名を工事命令指示プログラム11に入力するだけで
良く、従来例のように、工事対象の部品の親図の名称を
いちいち調べなくても良いようになっている。親部品検
索プログラム4aは工事命令指示プログラム11で入力
された工事命令と保守対象機器名より、該当する保守対
象部品の親部品を検索し、その構成部品の番号を出力す
る。図11は親部品検索プログラム4aの詳しい処理を
表わした処理フローである。ステップ81においては親
部品特定情報データベース20に記憶されている親部品
選択情報を用いて、工事対象部品の親部品の名称を求め
る。この例では、工事命令がベアリング取り替え工事で
あり、保守対象機器が機器Aであるため、図9に示した
親部品特定情報に基づき、親部品はA1型駆動装置であ
ることが判明する。ステップ82ではこの名称をキーに
して、部品構造情報データベース1に記憶されている部
品構造情報から該当する部品の構成部品の番号を検索す
る。この例では、A1型駆動装置をキーにして部品構造
情報を検索することにより、B1型シャフト、B2型シ
ャフト、C1型モータ、C2型モータ等が検索される。
ステップ83では、その部品番号から該当する部品の属
性情報を検索し、ディスプレイ装置9に表示する。図1
2はディスプレイ装置9に表示された状態を示す図であ
る。ステップ83が終了した状態では図12に示した
(a)の部分までが表示される。(b)及び(c)の表
示については後述する。
【0094】次に、部品選択支援プログラム12aの動
作について、図13に示す部品選択支援プログラム12
aの処理フローをもとに説明する。まず、ステップ91
では親部品検索プログラム4aで検索された部品の番号
をキーとして部品選択情報データベース10に記憶され
ている部品選択情報から該当する部品の選択条件を検索
し、ディスプレイ装置9に表示する。この時点で図12
に示した(b)の部分が表示される。図12(b)に示
すように、B1型シャフト、B2型シャフトに対して
は、図7に示した部品選択情報から機器長という部品選
択条件が表示される。また、C1型モータ、及びC2型
モータに対しては同様に図7に示した部品選択情報から
モータの回転数及び製造時期という2つの選択条件が表
示される。また、ステップ92では、ステップ91で得
られた部品の選択条件の中から“:”などの情報をもと
に選択条件の項目を抽出する。この例では、:の前に記
載されている項目「機器長」、「回転数」、「製造時
期」という3つの項目が抽出される。ステップ93では
その選択条件項目(仕様項目)をキーにして、部品情報
データベース10に記憶されている機器Aの仕様の中か
ら該当する仕様を検索し、ディスプレイ装置9に表示す
る。この例では、「機器長」、「回転数」、「製造時
期」という3つの仕様項目に対して図8に示した機器仕
様情報の中から機器Aに対する仕様が検索される。そし
て、ディスプレイ装置9に表示される。図12(c)は
このようにして、3つの仕様項目の仕様が図8に示した
機器仕様情報から検索され、表示された様子を示してい
る。
【0095】このように、図12は、以上、親部品検索
プログラム4a、部品選択プログラム12での処理の結
果、ディスプレイ装置9に表示される情報を示してい
る。本装置では、従来例とは異なり単に部品の選択条件
だけでなく、その判断情報となる機器仕様のうち、選択
条件に対応する仕様のみを合わせて表示することができ
る。
【0096】以降の動作は、基本的には、従来方式と同
様である。作業者は図12に示す構成部品からさらにた
どって、目的であるベアリングを検索する為に、C1型
モーターを部品指示プログラム7により指定する。この
場合機器Aの仕様である回転数R=450、製造時期Y
=90より、作業者が部品選択条件を判断して、C1型
モーターを選択することができる。この選択は、図12
に示すように、選択条件と機器の仕様が同一の表示画面
に表示されているため、機器の仕様等に詳しい専門家で
なくても行えるようになっている点が本装置の特徴であ
る。
【0097】部品検索プログラム6の動作は、従来装置
と同様であり、部品指示プログラム7で指定されたC1
型モーターの部品番号1201をキーとして同部品の構
成部品を機器構造データベース1に記憶されている部品
構造情報を用いて検索し、その属性情報をディスプレイ
装置9に表示する。また、部品選択プログラム12によ
り、その構成部品の選択条件と該当する機器Aの仕様が
図14に示す様に表示される。作業者はこれらの情報か
ら、最終的に保守工事対象のベアリング(E1型ベアリ
ング)の部品番号(1401)とその手配数(2個)な
どの手配情報を得ることができる。
【0098】以上のようにこの実施例によれば、工事命
令と保守対象機器を指定するだけで、保守対象機器に対
応する親部品の特定ができ、また、親部品からたどって
保守対象部品を検索する場合、同種の複数の部品がある
時は、その選択に必要な判断情報を作業者に提示するこ
とによって、専門家でなくても蓄積された多数の部品の
中から、手配対象となる保守部品を容易に検索できるよ
うになる。
【0099】また、部品選択支援手段を備えることによ
り、関連する部品を検索する際に、同種の複数の部品が
あった場合、作業者がその中から保守対象機器に対応し
た部品の特定を行なうために必要な部品選択情報を提示
するので、作業者は保守対象機器の仕様を予め知らない
でも正しい部品の選択を行なうことができる。
【0100】また、部品の選択条件を、部品の属性情報
ではなく、部品選択情報として部品選択情報記憶手段に
記憶することにより、記憶装置上のリソースを節約でき
る。
【0101】実施例3.実施例2では、部品選択プログ
ラム12において、部品選択プログラム12aを備えた
場合の動作について説明したが、実施例3では部品選択
プログラム12において自動部品選択プログラム12b
を備えた場合の動作について説明する。具体的には実施
例2と同様の例を用いて説明する。
【0102】なお、部品選択プログラム12以外の動作
および各データベース1,10,20は実施例2と同様
のため、ここではその説明は省略する。
【0103】自動部品選択プログラム12bの動作につ
いて、図15に示す自動部品選択プログラム12bの処
理フローをもとに説明する。ステップ111では親部品
検索プログラム4aで検索された部品の番号をキーとし
て部品選択情報データベース10に記憶されている部品
選択情報から該当する部品の選択条件を検索する。ステ
ップ112では、ステップ111で得られた部品の選択
情報の中から“:”などの情報をもとに選択条件の項目
を抽出する。ステップ113ではその選択条件項目(仕
様項目)をキーにして、部品情報データベース10に記
憶されている機器Aの仕様の中から該当する仕様を検索
する。ステップ114では、ステップ111で得られた
機器の選択条件とステップ113で得られた機器の仕様
を比較し、その部品が機器の仕様に合うものかどうかを
判定する。具体的には、ステップ111で検索された選
択条件が“機器長:L<500”、ステップ114で検
索された機器の仕様が“機器長L=900”の場合、機
器の仕様(L=900)を選択条件に代入することによ
り、“(機器長L=)900<500”というような比
較式を作成し、その比較式が正しいか、正しくないかを
判定する。ステップ115、ステップ116は繰り返し
処理の判定を行なうもので、ステップ115ではステッ
プ114での比較処理により適合した場合はステップ1
16へ、適合しない場合はステップ111へ処理を進め
る判定を行なう。ステップ116では同じ部品に対して
ANDとなる他の選択条件がないかどうかを判定する
し、他の条件がない場合はステップ117へ、ある場合
はステップ112へ処理を進める。ステップ117は入
力された部品に対して、ステップ111〜116の処理
で、機器Aの仕様に適合したものに対し、先の親部品検
索プログラム4aあるいは部品検索プログラムで検索さ
れ、ディスプレイ装置に表示されている部品を図16に
示すようにハイライト表示する。
【0104】なお、本実施例では、選択条件が、“<”
符号で表現されている場合を例に説明したが、本発明で
は、選択条件式が、その他“>,≦,≧,=,≠”など
の比較符号で表現されていれば、ステップ114でその
判定が可能である。
【0105】なお、本実施例ではステップ117の処理
でハイライト表示を行なっているが、逆にステップ11
1〜116までの処理で適合しなかったものを消去す
る、即ち表示しないことにしてもかまわない。
【0106】以上のように、この実施例によれば、自動
部品選択手段を備えることにより、関連する部品を検索
する際に、同種の複数の部品があった場合、保守対象機
器に対応した部品の特定が自動で行なわれるため、作業
者は機器の仕様をまったく知らないでも正しい部品の選
択を行なえる。
【0107】実施例4.実施例3では、部品選択プログ
ラム12において、自動部品選択プログラム12bを備
えた場合の動作について説明したが、実施例4では部品
選択プログラム12において自動部品選択プログラム1
2bと自動部品指示プログラム12cをを備えた場合の
動作について説明する。具体的には実施例2,3と同様
な例を用いて説明する。なお、本実施例では、関連する
部品の検索指示はシステムが行なうため、作業者が部品
を指示する部品指示プログラム7は不要になる。
【0108】なお、部品選択プログラム12以外の動作
および各データベース1,10,20の構成は実施例2
と同様のため、ここではその説明は省略する。ここで
は、自動部品指示プログラム12cの動作について説明
する。
【0109】図17は自動部品指示プログラム12cの
処理を表わす処理フローである。図17において、ステ
ップ131では入力された工事命令から保守対象部品の
名称を抽出する。ステップ132では、図18に示すよ
うに、部品構造情報データベース1に記憶されている関
連情報を用い、入力された複数の部品番号をキーとし
て、その関連部品を逐次検索し、その部品名に、ステッ
プ131で抽出された保守対象部品の名称がないかどう
かをチェックし、どちらの部品を選択すれば、保守対象
部品にたどりつくかを判定する。図18の例だと、部品
番号1201からたどれば、工事対象部品“ベアリン
グ”にたどりつくことがわかるため、ステップ132で
は部品番号1201が出力される。ステップ133で
は、ステップ132で出力された部品が工事対象部品そ
のもので合った場合の処理を示している。この場合、自
動部品指示プログラム12cは何の処理も行なわないこ
とを示す。
【0110】以上のように、この実施例によれば、自動
部品指示手段を備えることにより、関連する部品を検索
する際に、複数の種類の部品(例えば、“シンクロ”と
“ベアリング”)があった場合、工事命令で工事対象と
指示された部品を検索するためには、どちらの部品を選
択すべきかを自動で判断し、検索指示を行なうため、作
業者は、単に工事命令と保守対象機器を指定するだけ
で、正しい手配部品の検索を行なうことができる。
【0111】実施例5.実施例2,3,4では、部品選
択プログラム12において、部品選択支援プログラム1
2a、自動部品指示プログラム12b、自動部品指示プ
ログラム12cをそれぞれ個別に備えた場合の動作を説
明したが、これらのプログラムを同時に備え、作業者が
実施例2,3,4の動作を選択し、保守部品の検索を行
なってもかまわない。
【0112】実施例6.以下、この発明の一実施例につ
いて説明する。図19は保守部品検索装置の全体構成を
示すブロック図であり、前記図4と同一または相当部分
には同一符号を用い、その説明は省略する。図におい
て、2bは従来例のデータ入力プログラム2を改良した
もので、部品構造情報と部品選択情報と親部品特定情報
だけでなく選択条件を入力できるようにしたデータ入力
プログラム、12fは実施例2の部品選択プログラムを
改良したもので、部品選択情報データベース10に記憶
されている部品選択情報を用いて、同種の複数の部品が
あった場合、その中から保守対象機器に対応した部品を
選択するために必要な判断情報を作業者に提示するか、
または自動的に判断するなどして、保守対象機器に対応
する部品の選択を行う部品選択プログラム、21は部品
選択プログラム12fにより保守対象機器に対応する部
品の選択を行う際に、記述の曖昧さや多様性を吸収する
ための選択条件辞書である。
【0113】また図20は部品選択プログラム12fの
構成を示すブロック図であり、前記図5と同一または相
当部分には同一符号を用い、その説明は省略する。図に
おいて、12dは自動部品選択プログラム12gにより
部品選択条件を評価する際に、部品選択条件を解釈する
部品選択条件解釈プログラム、12eは自動部品選択プ
ログラム12gにより機器仕様を評価する際に、機器仕
様を解釈する機器仕様解釈プログラム、12gは上記部
品選択条件解釈プログラム12dと上記機器仕様解釈プ
ログラム12eとで解釈された選択情報に基づき、自動
で部品の選択を行う自動部品選択プログラムである。
【0114】なお、上記2a,4a,11,12a,1
2b,12c,12d,12e,12gはコンピュータ
上で動作し、上記データベース1,10,20,21は
磁気ディスク等の記憶装置上に実現される。
【0115】次に動作について説明する。なお、この実
施例では、部品選択プログラム12fにおいて、自動部
品選択プログラム12gと部品選択条件解釈プログラム
12dと機器仕様解釈プログラム12eとを備えた場合
の動作について説明する。具体的には、実施例2で示し
た図の場合と同様の場合を例にとり説明する。
【0116】先ず、選択条件辞書はデータ入力プログラ
ム2bにより入力され、図21、図22に示すような選
択条件辞書21として記憶装置に記憶される。選択条件
辞書は、図21に示すように部品選択条件の記述の曖昧
さや多様さを吸収するための選択条件解釈辞書21a
と、図22に示すように機器仕様の記述の曖昧さや多様
さを吸収するための仕様解釈辞書21bとから構成され
る。選択条件解釈辞書21aと仕様解釈辞書21bの用
い方については後述する。
【0117】自動部品選択プログラム12gの動作につ
いて、図23に示す自動部品選択プログラム12gの処
理フローをもとに説明する。ステップ1111では親部
品検索プログラム4aで検索された部品の番号をキーと
して部品選択情報データベース10に記憶されている部
品選択情報から該当する部品の選択条件を検索する。ス
テップ1112では、ステップ1111で得られた部品
の選択情報を入力として部品選択条件解釈プログラム1
2dを起動し、選択条件項目や記号や選択条件値等を検
索する。部品選択条件解釈プログラム12dの動作につ
いては後述する。ステップ1113では、その選択条件
項目(仕様項目)をキーにして、機器仕様解釈プログラ
ム12eを起動し、部品選択情報データベース10に記
憶されている機器Aの仕様の中から該当する仕様を検索
する。機器仕様解釈プログラム12eの動作については
後述する。ステップ1114では、ステップ1111で
得られた機器の選択条件とステップ1113で得られた
機器の仕様を比較し、その部品が機器の仕様に合うもの
かどうかを判定する。具体的には、ステップ1111で
検索された選択条件が“機器長:L<500”、ステッ
プ1114で検索された機器の仕様が“機器長L=90
0”の場合、機器の仕様(機器長=900)を選択条件
に代入することにより、“(機器長L=)900<50
0”というような比較式を作成し、その比較式が正しい
か、正しくないかを判定する。ステップ1115、ステ
ップ1116は、繰り返し処理の判定を行なうもので、
ステップ1115ではステップ1114での比較処理に
より適合した場合はステップ1116へ、適合しない場
合はステップ1111へ処理を進める判定を行なう。ス
テップ1116では同じ部品に対してANDとなる他の
選択条件がないかどうかを判定するし、他の条件がない
場合はステップ1117へ、ある場合はステップ111
2へ処理を進める。ステップ1117は、入力された部
品に対して、ステップ1111〜1116の処理で、機
器Aの仕様に適合したものに対し、先の親部品検索プロ
グラム4aあるいは部品検索プログラムで検索され、デ
ィスプレイ装置に表示されている部品を図16に示すよ
うにハイライト表示する。
【0118】部品選択条件解釈プログラム12dの動作
について、及び、選択条件解釈辞書21aの用い方につ
いて、図24に示す部品選択条件解釈プログラム12d
の処理フローをもとに説明する。ステップ211では、
選択条件解釈辞書21aに記憶されている選択条件情報
から、入力された部品選択条件の一部または全部が選択
条件解釈辞書21aの選択条件と一致する選択条件情報
(選択条件解釈辞書の行)を取り出す。ステップ212
では、部品選択条件から、選択条件辞書の値位置で示さ
れる方向に存在する値を取り出す。具体的には、入力さ
れた部品選択条件が“L<500”であった場合、“L
<”の部分が一致する図21における(1)を取り出
し、“L<”の“右”にある値“500”を取り出す。
ステップ213では、ステップ211で取り出した選択
条件辞書の記号により処理を変更するための分岐で、記
号が“=”であればステップ214へ、記号が“=”で
なければステップ218へ処理を進める判定を行う。ス
テップ214では、ステップ212で取り出した値より
選択条件辞書の値位置で示される方向の先に“〜”記号
が存在するかどうかにより処理を変更するための分岐
で、“〜”記号が存在すればステップ215へ、“〜”
記号が存在しなければステップ216へ処理を進める判
定を行う。ステップ215では、“〜”記号より先に存
在する値を取り出し、ステップ218に処理を進める。
ステップ216では、ステップ212で取り出した値よ
り選択条件解釈辞書の値位置で示される方向の先
に“,”記号が存在するかどうかにより処理を変更する
ための分岐で、“,”記号が存在すればステップ217
へ、“,”記号が存在しなければステップ218へ処理
を進める判定を行う。ステップ217では、“,”記号
より先に存在する値を取り出し、ステップ216に処理
を進める。このステップ216、217の処理
は、“,”記号が続かなくなるまで繰り返される。ステ
ップ218では、選択条件解釈辞書から取り出した分類
(選択条件項目)、記号、取り出した値、区切り記号を
出力する。具体的には、入力された部品選択条件が“L
<500”であった場合、分類=“機器長”,記号=
“<”,値=“500”が出力される。入力された部品
選択条件が“L=500〜900”であった場合、分類
=“機器長”,記号=“=”,“〜”,値=“50
0”,“900”が出力される。入力された部品選択条
件が“L=500,600,700”であった場合、分
類=“機器長”,記号=“=”,“,”,“,”,値=
“500”,“600”,“700”が出力される。
【0119】機器仕様解釈プログラム12eの動作につ
いて、及び仕様解釈辞書21bの用い方について、図2
5に示す機器仕様解釈プログラム12eの処理フローを
もとに説明する。ステップ221では、入力された選択
条件項目(仕様項目)をキーにして、部品選択情報デー
タベース10に記憶されている機器Aの仕様情報の中か
ら該当する仕様を検索する。ステップ222では、仕様
解釈辞書21bに記憶されている仕様解釈情報から、入
力された選択条件項目の一部または全部が仕様解釈辞書
の仕様条件と一致する仕様解釈情報(仕様解釈辞書の
行)を取り出す。ステップ223では、仕様解釈情報か
ら、仕様解釈辞書の値位置で示される方向に存在する値
を取り出し、仕様解釈辞書から取り出した分類(選択条
件項目)、記号、取り出した値を出力する。具体的に
は、入力された選択条件項目が“機器長”であった場
合、機器仕様情報の仕様項目が“機器長”である仕様
“L=900”を取り出し、“L=”の部分が一致する
図22における(1)を取り出し、“L=”の“右”に
ある値“900”を取り出し、分類=“機器長”,記号
=“=”,値=“900”を出力する。
【0120】なお、本実施例では、選択条件が、“<”
符号で表現されている場合を例に説明したが、本発明で
は、選択条件式が、その他“>,≦,≧,=,≠”など
の比較符号で表現されていれば、ステップ1114でそ
の判定が可能である。
【0121】また、本実施例では、選択条件における選
択条件変数が左にある場合(例えば、L<500)を例
に説明したが、本発明では、選択条件変数が右にあって
も、部品選択条件解釈プログラム12dと機器仕様解釈
プログラム12eとにより、分類,記号,値が、選択条
件変数が左にある場合と同様に出力されるので、ステッ
プ1114でその判定が可能である。
【0122】また、本実施例では、部品選択条件(n)
n=1,2,…がAND条件となる場合を例に説明した
が、本発明では、図26の部品選択情報の(1)のよう
に複数行にまたがって記述されていた場合にOR条件と
してステップ1114で判定する事が可能である。この
時、図26の部品選択情報の(2)のように複数行にま
たがって記述されていた場合でも選択条件の内容により
AND条件としてステップ1114で判定する事も可能
である。ここで、図27に示す様に同一種類の部品選択
条件が同一行に複数個記述されていた場合も、複数個の
部品選択条件をAND条件としてステップ1114で判
定する事も可能であるし、OR条件としてステップ11
14で判定する事も可能である。
【0123】また、選択条件式が1個の符号のみで表現
されている場合を例に説明したが、本実施例では、選択
条件式が複数の符号を含む、例えば“500<L<90
0”の様に表現されている場合や、別の記号を含む、例
えば“L=500〜900”や“L=500,600,
700”の様に表現されている場合でも、ステップ11
14でその判定が可能である。具体的には、選択条件式
が複数の符号を含む、例えば“500<L<900”の
様に表現されている場合は、本実施例と同様に機器の仕
様(機器長=900)を選択条件に代入することによ
り、“500<(機器長=900)<900”というよ
うな比較式を作成し、その比較式が正しいか、正しくな
いかを判定する。選択条件式が別の記号を含む、例えば
“L=500〜900”の様に表現されている場合は、
部品選択条件解釈プログラム12dにより、分類=“機
器長”,記号=“=”,“〜”,値=“500”,“9
00”と分割分類されているので、記号に比較符号でな
い“〜”が含まれている事からこの選択条件式を“50
0≦機器長≦900”と変換して、本実施例と同様に機
器の仕様(機器長=900)を選択条件に代入すること
により、“500≦(機器長=900)≦900”とい
うような比較式を作成し、その比較式が正しいか、正し
くないかを判定する。他の選択条件式が別の記号を含
む、例えば“L=500,600,700”の様に表現
されている場合は、部品選択条件解釈プログラム12d
により、分類=“機器長”,記号=
“=”,“,”,“,”,値=“500”,“60
0”,“700”と分割分類されているので、記号に比
較符号でない“,”が含まれている事からこの選択条件
式を“機器長=500”,“機器長=600”,“機器
長=700”と変換して、本実施例と同様に機器の仕様
(機器長=900)を選択条件に代入することにより、
“(機器長=900)=500”,“(機器長=90
0)=600”,“(機器長=900)=700”とい
うような部分比較式を作成し、これらの部分比較式が正
しいか、正しくないかを判定し、これらの部分比較式の
内1個でも正しければ、ここでの比較式は正しいと判定
する。
【0124】なお、本実施例ではステップ1117の処
理でハイライト表示を行なっているが、逆にステップ1
111〜1116までの処理で適合しなかったものを消
去する、即ち表示しないことにしてもかまわない。
【0125】以上のように、この実施例によれば、自動
部品選択手段を備えることにより、関連する部品を検索
する際に、同種の複数の部品があった場合、保守対象機
器に対応した部品の特定が自動で行なわれるため、作業
者は機器の仕様をまったく知らないでも正しい部品の選
択を行なえる。
【0126】また、部品選択条件解釈手段と機器仕様解
釈手段を備えることにより、部品選択条件の様式が一定
でなくても保守対象機器に対応した部品の特定が自動で
行なわれるため、作業者は機器の仕様の様式に注意を払
わなくても正しい部品の選択を行なえる。
【0127】実施例7.実施例6では、部品選択情報デ
ータベース10に記憶された部品選択情報の部品選択条
件に選択条件項目(例えば、機器長)が含まれており、
かつ、選択条件変数(例えば、選択条件項目が機器長の
時、L)が一定である場合の動作について説明したが、
実施例7では部品選択情報データベース10に記憶され
た部品選択情報の部品選択条件に選択条件項目(例え
ば、機器長)が含まれいるとは限らず、かつ、選択条件
変数(例えば、選択条件項目が機器長の時、L)が一定
であるとは限らない場合の動作について説明する。具体
的には実施例6と同様な例を用いて説明する。
【0128】なお、動作および各データベース1,1
0,20,21の構成は実施例6と同様のため、ここで
はその説明は省略する。ここでは、部品選択情報データ
ベース10に記憶された部品選択情報の部品選択条件に
選択条件項目が含まれいるとは限らず、かつ、選択条件
変数が一定であるとは限らない場合の、自動部品指示プ
ログラム12bの具体例について説明する。
【0129】部品選択情報データベース10に記憶され
た部品選択情報の部品選択条件に選択条件項目が含まれ
ていない場合、かつ、選択条件変数が一定でない場合
の、部品選択情報の例を図28に、機器仕様情報の例を
図29に示し、これらのデータをもとに説明する。図2
8に示す部品選択情報には、図7の部品選択情報に示し
た部品選択条件に記述された「機器長」、「回転数」、
「製造時期」等の選択条件項目の記述が含まれていな
い。また、図28に示す部品選択情報には、機器長を表
す選択条件変数として「L」と「LONG」が混在して
おり、また、製造時期を表す選択条件変数として、
「Y」、「YEAR」が混在している場合を示してい
る。また、図29に示す機器仕様情報では、機器長が
「L」ではなく「Lk」という変数を用いて表されてい
る。
【0130】自動部品指示プログラム12gの具体例に
ついて、図23に示す自動部品指示プログラム12gの
処理フローに基づいて説明する。また、この時に使用す
る選択条件辞書の例を図30と図31に示す。ここで
は、保守対象機器=機器A,部品番号=“2102”が
自動部品指示プログラム12gに入力されたものとして
以下に説明する。ステップ1111で検索された検索条
件が、図28の部品選択情報より“LONG≧500”
となる。ステップ1112では部品選択条件解釈プログ
ラム12dを起動し、分類=“機器長”,記号=
“≧”,値=“500”を取り出す。ステップ1113
では機器仕様解釈プログラム12eを起動し、分類=
“機器長”,記号=“=”,値=“900”を取り出
す。ステップ1114では、“(機器長=900)≧5
00”という様な比較式を作成し、この式が正しいと判
定する。ステップ1115ではステップ1114の比較
処理により適合したためステップ1116へ処理を進め
る。ステップ1116では、同じ部品に対してANDと
なる他の選択条件がないためステップ1117へ処理を
進める。ステップ1117では該当する部品番号の属性
情報をハイライト表示する。
【0131】部品選択条件解釈プログラム12dの具体
例について、図24に示す部品選択条件解釈プログラム
12dの処理フローに基づいて説明する。入力される部
品選択条件が“LONG≧500”であった場合、ステ
ップ211では図30の選択条件解釈辞書の(2)の選
択条件が適合して、その行が取り出される。ステップ2
12では“LONG≧”の“右”に存在する“500”
が取り出される。ステップ213では選択条件辞書から
取り出した記号が“=”でないため、ステップ218に
処理を進める。ステップ218では、分類=“機器
長”,記号=“≧”,値=“500”が出力される。
【0132】機器仕様解釈プログラム12eの具体例に
ついて、図25に示す機器仕様解釈プログラム12eの
処理フローに基づいて説明する。入力される選択条件項
目が“機器長”であった場合、ステップ221では図2
9の機器仕様情報より“Lk=900”を取り出され
る。ステップ222では図31の仕様解釈辞書の(2)
の仕様条件が適合して、その行が取り出される。ステッ
プ223では分類=“機器長”,記号=“=”,値=
“900”が出力される。
【0133】以上のように、この実施例によれば、部品
選択情報の部品選択条件に「機器長」、「回転数」等の
選択条件項目が含まれいるとは限らず、かつ、選択条件
変数が例えば、L,LONG,Lkのように一定である
とは限らない場合であっても、選択条件辞書21を備え
て選択条件変数の曖昧さや多様さを吸収するようなデー
タを入力しておくことにより、保守対象機器に対応した
部品の特定が自動で行われるため、作業者は部品選択情
報をデータ入力プログラム2aにより部品選択情報デー
タベース10に記憶させる場合に、データの曖昧な記述
や多様な記述を予めチェックしてデータの表現形式を揃
える必要がなくなる。
【0134】実施例8.この発明に係る階層化データ検
索装置の一実施例として昇降機の保守データを階層化し
て記憶し、オブジェクトを用いて検索する場合について
説明する。図32はこの発明の一実施例に係る昇降機の
保守部品検索の処理概念図である。図32は従来例で示
した図50の保守部品の部品構造情報に基づいて、保守
部品を検索する処理の概念を示した図であり、検索命令
として保守対象の昇降機が○○ビル1号機であり、工事
命令としてハンガーローラー取り替え工事が入力された
場合を示しており、結果として保守部品としてはR1型
ハンガーローラーであることが出力されている例を示し
ている。この例は、昇降機の部品は組立部品(親部品)
が選択されれば、全体の部品構成が判明し、昇降機の仕
様により、その構成部品は全体の部品構成に対応するオ
ブジェクトからの起動メッセージに従って順次たどり検
索を行うことにより決定できるという点に着目したもの
であり、図32は、部品構造情報に機器の仕様に基づく
部品選択情報を関連付けて管理することにより、保守対
象昇降機に対応する保守部品を容易に特定できる検索方
式を示している。
【0135】図において、aは、親データと子データの
階層関係と各データの属性情報を記憶する階層情報記憶
手段の一例を示しており、この例では、保守部品間の階
層関係情報と、個々の部品の属性情報を記憶する部品構
造情報記憶手段を示している。bは、検索の起点となる
親データを特定するための検索起点特定情報を記憶する
検索起点特定情報記憶手段の一例を示しており、この例
では、検索の起点となる部品を特定するための検索起点
部品特定情報を記憶する検索起点部品特定情報記憶手段
を示している。cは、親データから下位の子データを検
索する際に、同一階層に位置付けられた複数の子データ
の中から検索すべきデータを選択するための選択条件と
その選択基準となる仕様を記憶する選択情報記憶手段の
一例を示しており、この例では、複数の同種の部品の中
から保守対象機器に対応する保守部品を選択するための
部品選択情報を記憶する部品選択情報記憶手段を示して
いる。dは、検索命令を入力する検索命令指示手段の一
例を示しており、この例では、工事命令、保守対象機器
を入力する工事命令指示手段を示している。eは、上記
検索命令指示手段により入力された検索命令から、上記
検索起点特定情報記憶手段により記憶された検索起点特
定情報に基づいて検索の起点となる親データを特定し、
その親データに対応するオブジェクトに起動メッセージ
を送る検索起点データ特定手段の一例を示しており、こ
の例では、工事命令指示手段で指示された工事に対応す
る保守部品の構造上の親部品を上記検索起点部品特定情
報記憶手段に記憶された検索起点部品特定情報に基づい
て検索する親部品検索手段を示している。hは、階層関
係を構成するデータの各々に対応した基本クラスを記憶
する基本クラス記憶手段の一例を示しており、この例で
は、保守部品の各々に対応した部品クラス記憶手段を示
している。iは、階層関係に基づいて、上記基本クラス
記憶手段に記憶されたクラスから生成されたオブジェク
トを記憶し、オブジェクトからのメッセージの送受信を
受けるオブジェクト記憶手段の一例を示している。この
例では、上記検索起点データ特定手段により親データに
対応するオブジェクトに起動メッセージが送信され、親
データに対応する部品を検索し、子データに対応するオ
ブジェクトに起動メッセージが送信され、保守対象機器
に到達するまでオブジェクト間のメッセージの送受信が
続けられるオブジェクト記憶手段の一例を示している。
jは、基本クラス記憶手段hに記憶された基本クラスか
ら、オブジェクトの構成の生成を行うようにしたオブジ
ェクト生成手段の一例を示しており、この例では、保守
部品毎に部品の構成をオブジェクトの形で表現するため
のクラスを記憶する部品クラス記憶手段の一例を示して
いる。fは、上記オブジェクトからの検索要求に従っ
て、上記階層情報記憶手段により記憶された階層関係か
ら子データを検索するとともに、上記選択情報記憶手段
により記憶された選択条件とその仕様を満足する子デー
タを選択するデータ検索手段の一例を示しており、この
例では、親部品から部品構造情報記憶手段に記憶された
階層関係情報をたどって下位層にある関連する部品を検
索する際に、同一層に同種の複数の部品があった場合、
部品選択情報記憶手段に記憶された部品選択情報を用い
てその中から保守対象機器に対応した部品の特定を行う
部品検索手段を示している。gは、上記データ検索手段
により検索されたデータを出力する出力手段である。
【0136】次に動作について説明する。クラス記憶手
段hは、階層関係を構成するデータの各々に対して、基
本クラスを記憶している。オブジェクト生成手段jは、
この基本クラスからオブジェクトを生成するとともに、
オブジェクトの構成を生成する。生成されたオブジェク
トとオブジェクトの構成はオブジェクト記憶手段iに記
憶される。このように、このシステムにおいては、予め
オブジェクト記憶手段に基本クラスから生成されたオブ
ジェクトと、オブジェクトの構成が記憶されている。こ
のような状態で、検索命令指示手段dが検索命令を入力
すると検索の起点になる上位階層の部品の特定を行う。
この動作は、実施例1と同様である。
【0137】次に関連部品の検索について説明する。オ
ブジェクト記憶手段iには、前述したように基本クラス
記憶手段hに記憶された基本クラスに基づいて、親部品
及び子部品のオブジェクトと親部品と子部品のオブジェ
クト同士の関係を示すオブジェクトの構成が予め記憶さ
れている。親部品検索手段eは、親部品検索手段eが特
定した親部品に対応するオブジェクトに対して起動をか
ける。親部品検索手段eで特定された親部品に対応する
オブジェクト記憶手段iに記憶されたオブジェクトは、
部品検索手段fを用いて検索を行い、保守対象機器に到
達するまで子部品に対応するオブジェクトに順次メッセ
ージを送信していく。部品検索手段fは部品構造情報を
用いて、オブジェクトにより指定された部品から階層を
たどり、その関連部品を順次検索していく。
【0138】本方式では、部品の種別が同じで、型が異
なる複数の部品が関連付けられている場合に、保守対象
昇降機に対応した部品の選択ができるように部品選択支
援と自動部品選択の機能を実現している。これら2つの
機能の内容は前述した実施例1と同様のものである。以
上がこの発明に係る階層化データ検索装置の実施例を昇
降機の保守部品を検索する昇降機保守部品検索装置とし
て、その概略を説明したものである。次の実施例におい
ては、さらに保守部品検索装置の具体的な実施例につい
て説明する。
【0139】実施例9.以下、この発明の一実施例につ
いて説明する。図33は保守部品検索装置の全体構成を
示すブロック図であり、前記図4、図19と同一または
相当部分には同一符号を用い、その説明は省略する。図
において、2aは従来例のデータ入力プログラム2を改
良したもので、部品構造情報の他に、部品選択情報、親
部品特定情報、選択条件及び部品クラスを入力できるよ
うにしたデータ入力プログラム、4aは従来例の親部品
検索プログラム4を改良したもので、工事命令指示プロ
グラム11で入力された工事命令と保守対象機器から親
部品を検索できるようにし、親部品のオブジェクトに起
動メッセージを送るようにした親部品検索プログラム、
12fは部品選択情報データベース10に記憶されてい
る部品選択情報を用いて、同種の複数の部品があった場
合、その中から保守対象機器に対応した部品を選択する
ために必要な判断情報を作業者に提示するか、または自
動的に判断するなどして、保守対象機器に対応する部品
の選択を行う部品選択プログラム、24は保守部品毎に
部品の構成をオブジェクトの形で表現するためのクラス
(抽象データ型)を記憶する部品クラスデータベース、
22は工事命令指示プログラム11で入力された工事命
令と保守対象機器、及び検索された親部品とから、該当
する部品構成に従って部品クラスデータベース24に記
憶された各部品のクラスからオブジェクトの生成とオブ
ジェクト構成の生成を行うようにしたオブジェクト生成
手段、23はオブジェクト生成手段22により生成され
たオブジェクトを記憶し、オブジェクトからのメッセー
ジを送受信できるようにしたオブジェクトデータベー
ス、3aは従来例の保守部品検索プログラム3を改良し
たもので、オブジェクトデータベース23に記憶されて
いるオブジェクトからの起動メッセージにより保守部品
検索を行うようにした保守部品検索プログラムである。
【0140】部品選択プログラム12fの構成は、図2
0に示したものと同様であり、その説明は省略する。
【0141】なお、上記2a,3a,4a,11,12
a,12b,12c,12d,12e,22,23はコ
ンピュータ上で動作し、上記データベース1,10,2
0,21,24は磁気ディスク等の記憶装置上に実現さ
れる。
【0142】次に動作について前述した実施例6と異な
る点を中心に説明する。選択条件辞書はデータ入力プロ
グラム2aにより入力され、図21、図22に示すよう
な選択条件辞書21として記憶装置に記憶される。選択
条件辞書は、図21に示すように部品選択条件の記述の
曖昧さや多様さを吸収するための選択条件解釈辞書21
aと、図22に示すように機器仕様の記述の曖昧さや多
様さを吸収するための仕様解釈辞書21bとから構成さ
れる。
【0143】部品クラスはデータ入力プログラム2aに
より入力され、図34に示すような部品クラスデータベ
ース24として記憶装置に記憶される。データ入力プロ
グラム2aは、親部品及び子部品の部品クラスを入力す
る。部品クラスデータベース24は、入力された親部品
及び子部品の部品クラスを記憶する。部品クラスは、図
34(a)に示す形で表現するものとし、図34(b)
にその具体例を示す。
【0144】保守部品の検索時の動作について説明す
る。検索時の動作は、前述した図11に示した処理フロ
ーと同様であるが、図11のステップ83では親部品と
して検索されたA1型駆動装置のオブジェクトに対して
起動メッセージが送られる。図35に起動メッセージの
例を示す。
【0145】次に、オブジェクトデータベース23に記
憶されている親部品であるA1型駆動装置オブジェクト
の動作について図34(b)をもとに説明する。図35
に示す起動メッセージを受け取ったA1型駆動装置オブ
ジェクトは、メンバ関数「起動」が呼び出され、部品選
択プログラム12fと部品検索プログラムbを順次呼び
出していく。部品選択プログラム12fの動作と部品検
索プログラム6の動作は、前述したものと同様である。
【0146】以上のように、この実施例においては、検
索命令指示手段により、検索命令が入力されると検索起
点データ特定手段は、検索起点特定情報を用いて階層化
されたデータの中から検索の起点となる親データを特定
し、その親データのオブジェクトに起動メッセージを送
る。起動メッセージを受け取った記憶手段に記憶された
親データのオブジェクトは、データ検索手段を用いて、
この特定された親データを基に選択情報記憶手段に記憶
されている選択基準となる仕様と選択条件に基づいて子
データを検索した後、目的の子データでなければ子デー
タのオブジェクトに起動メッセージを送る。その子デー
タのオブジェクトは、同様にデータ検索手段を用いて、
更にその子のデータを検索した後、最終的な目的の子デ
ータでなければその子データのオブジェクトに起動メッ
セージを送る。このように、この実施例は従来のように
単に親データと子データの階層関係を階層情報として記
憶しているばかりでなく、検索すべきデータを選択する
ための選択条件と、データを検索するための前提となっ
ているデータ選択基準となる仕様を記憶する選択情報記
憶手段を有し、階層化されたデータに対応するオブジェ
クトが送る起動メッセージに従って、データ検索手段が
階層情報と選択情報を関連づけて相互に参照しながらデ
ータを検索することにより、検索命令に適合したデータ
を特定することが可能になる。
【0147】実施例10.上記実施例では、オブジェク
ト生成手段22において、親部品と子部品の両方の保守
部品に対応するオブジェクトの生成と、オブジェクトの
構成の生成を行った場合の動作を説明したが、図36に
示すように、部品クラスデータベース24に記憶された
クラスのコンストラクタ(オブジェクトの初期化を行う
メンバ関数)に子部品のオブジェクトの生成を行うメン
バ関数を持たせるようにしてもよい。こうすることによ
り、オブジェクト生成手段22では、子部品のオブジェ
クトの生成を行わず、親部品のオブジェクトの生成を行
うだけで、保守部品全体のオブジェクトの生成と、オブ
ジェクトの構成の生成を行うことができるため、オブジ
ェクト生成手段22の構成を簡略化することができる。
【0148】図36は、A1型駆動装置のクラスのコン
ストラクタにその子部品であるC1型モーターのオブジ
ェクトを生成するための記述があるため、A1型駆動装
置オブジェクトが起動されることによりC1型のモータ
ーのオブジェクトが生成されることになる。また、図示
しないがC1型モーターオブジェクトが起動された場合
には、そのコンストラクタを用いてD1型シンクロ、E
1型ベアリング、E2型ベアリングの3つの子部品のオ
ブジェクトを生成するようにしておくことにより、C1
型モーターオブジェクトの起動により自動的にD1型シ
ンクロオブジェクト、E1型ベアリングオブジェクト、
E2型ベアリングオブジェクトが生成される。
【0149】このように、保守部品をオブジェクト化す
る際に、そのクラスのコンストラクタに保守部品の階層
構造における、子部品のオブジェクトを作成するメソッ
ドを組み込んでおくことにより、階層構造の親部品をオ
ブジェクト化するだけで、連鎖的に全体の情報がオブジ
ェクト化され、自動的にオブジェクトの構成を構築する
ことができる。
【0150】従って、オブジェクトデータベース23に
は、親部品に対するオブジェクトを記憶するだけでその
後自動的に子部品のオブジェクトが生成されることにな
る。また、コンストラクタを用いてオブジェクト構成を
構築することで、一部の保守部品に変更があっても全体
に影響せず、部分的な変更で対応することが可能にな
る。保守部品の情報に変更があってもオブジェクトを生
成するコンストラクタの情報を書き換えるだけで済み、
最小限の変更で済む。
【0151】実施例11.上記実施例9では、オブジェ
クト生成手段22において、保守部品に対応するオブジ
ェクトの生成と、オブジェクトの構成の生成を構成部品
全体に対して行った場合の動作を説明したが、図37に
示すように、部品クラスデータベース24に記憶された
クラスのメンバ関数に、例えば子部品のオブジェクトを
削除して別の子部品のオブジェクトを生成するようなオ
ブジェクト変更を行うメンバ関数を持たせるようにして
もよい。オブジェクト変更を行うメンバ関数を持たせる
ことにより、例えばある部品をオプションの部品に取り
替えるような変更する場合に、オブジェクト生成手段2
2において構成部品全体に対してオブジェクト構成の生
成をやり直さなくても、変更が必要となる部品のメンバ
関数を呼び出すだけでオブジェクト構成の変更が可能と
なる。従って、オブジェクト構成の変更の手間が少なく
なる。
【0152】このようにオブジェクト構成を変更する処
理をメソッドに組み込んでおき、必要に応じてそのメソ
ッドを起動することでオブジェクトを生成した後に、オ
ブジェクト構成を変更できることにより、部品の追加等
に柔軟に対応することができる。例えば、かごドアにオ
プションで光式セーフティシュー取付可能な場合、メソ
ッドによりそのオブジェクトを追加できるようにしてお
く。オブジェクトを生成した時点では、かごドアには光
式セーフティシューがない構成にしておき、必要に応じ
てメソッドを起動し、かごドアに光式セーフティシュー
を追加することができる。このように、オブジェクト構
成を変更する処理をメソッドに組み込んでおくことによ
り、オブジェクト生成のやり直しや、階層化構造の再編
成をしないでオブジェクト構成を変更することができ
る。なお、ここで言うオブジェクト構成の変更には、オ
ブジェクトの追加あるいは削除を含む。
【0153】実施例12.上記実施例10,11では、
部品クラスデータベース24に記憶されたクラスのコン
ストラクタに持たせた子部品のオブジェクトの生成を行
うメンバ関数と、クラスに持たせたオブジェクト変更を
行うメンバ関数とをそれぞれ個別に備えた場合の動作を
説明したが、これらのメンバ関数を同時に備えたクラス
としても良く、オブジェクト生成手段22の構成を簡略
化することができるとともに、オブジェクトの構成の変
更の手間が少なくなる。
【0154】実施例13.上記実施例では、出力装置9
は保守部品検索プログラム3aからの検索結果の出力の
みを行っていたが、この実施例では保守部品検索プログ
ラム3aからの検索結果の出力だけでなく、後述するナ
ビゲートプログラム25からのグラフ構造の出力をも行
う場合の動作について説明する。具体的には実施例2と
同様の例を用いて以下に説明する。
【0155】図38は保守部品検索装置の全体構成を示
すブロック図であり、前記図4と同一または相当部分に
は同一符号を用い、その説明は省略する。図において、
25は上記オブジェクトデータベース23に記憶された
オブジェクトの全体構成を取り出すナビゲートプログラ
ム、9aは従来例の出力装置を改良したもので、ナビゲ
ートプログラム25からも出力できるようにした出力装
置である。
【0156】ナビゲートプログラム25と出力装置9a
の動作について説明する。ナビゲートプログラム25
は、上記オブジェクトデータベースに記憶されたオブジ
ェクトとオブジェクトの構成に基づいて、オブジェクト
をノード、オブジェクト間の関係をアークとしたグラフ
構造で表現する。保守部品の構造が図6で示した部品構
造情報であった場合のグラフ構造を図39に示す。出力
装置9aは、このグラフ構造を出力する。
【0157】以上のように、この実施例によれば、ナビ
ゲート手段を備えることにより、各部品に対応するオブ
ジェクトの全体構成を取り出して、出力装置により出力
できるので、部品の全体構成の確認を容易に行うことが
できる。
【0158】実施例14.実施例13では、ナビゲート
プログラム25において、上記オブジェクトデータベー
スに記憶されたオブジェクトとオブジェクトの構成に基
づいて、オブジェクトをノード、オブジェクト間の関係
をアークとしたグラフ構造で表現する例について説明し
たが、そのグラフ構造に加えて、図40に示すように上
記保守部品検索プログラム3aの検索結果をまとめて取
り出して特殊表示することにより、検索された部品構成
の確認を視覚的に行うことができる。
【0159】また、図41(a)に示す部品のグラフ構
造に対して、上記保守部品検索プログラム3aの結果と
その子ノードにあたるデータを表示することにより、図
40(b)に示すように検索された部品構成の範囲を限
定して表示することができるため、検索された部品構成
の確認を容易に視覚的に行うことができる。
【0160】実施例15.実施例14では、ナビゲート
プログラム25において、上記オブジェクトデータベー
スに記憶されたオブジェクトとオブジェクトの構成に基
づいて、オブジェクトをノード、オブジェクト間の関係
をアークとしたグラフ構造で表現するとともに、図40
に示すように上記保守部品検索プログラム3aの結果に
ついても検索されたデータをまとめて取り出して表現す
る例について説明したが、図42に示すように上記保守
部品検索プログラム3aの結果についても検索された順
番にデータを出力することにより、検索された部品の構
成とその順序の確認を視覚的に容易に行うことができ、
保守部品検索に不慣れな利用者であっても検索の過程を
容易に確認することができる。
【0161】実施例16.上記実施例では、部品構造情
報データベース1に記憶された部品構造情報と部品選択
情報データベース10に記憶された部品選択情報とを最
初にデータ入力プログラム2aによって入力してそのま
ま利用する場合を説明したが、この実施例では部品情報
変更プログラム26を設け、後から部品構造情報や部品
選択情報を変更する場合について説明する。具体的には
実施例8と同様の例を用いて以下に説明する。
【0162】図43は保守部品検索装置の全体構成を示
すブロック図であり、前記図4と同一または相当部分に
は同一符号を用い、その説明は省略する。図において、
26は部品情報(部品構造情報と部品選択情報)が変更
された場合に、該当する部品の部品情報のみでなく、上
記オブジェクトデータベース23に記憶されたオブジェ
クト構成に従って子部品以降の部品情報で変更の影響を
受けるものまでを変更する部品情報変更プログラム、1
aは従来例の部品構造情報データベースを改良したもの
で、データ入力プログラム2aだけでなく部品情報変更
プログラム26により変更された部品情報をも記憶する
ようにした部品構造情報データベース、10aは従来例
の部品選択情報データベースを改良したもので、データ
入力プログラム2aだけでなく部品情報変更プログラム
26により変更された部品選択情報をも記憶するように
した部品選択情報データベースである。
【0163】部品情報変更プログラム26の動作につい
て説明する。図6に示す部品構造情報において「C1型
モーター」が代替品の「C3型モーター」に変更になっ
た場合、部品情報変更プログラム26は、「A1型駆動
装置」から「C1型モーター」へのポインタを「C3型
モーター」に変更するとともに、オブジェクトデータベ
ース23に記憶されたC1型モーターオブジェクトをC
3型モーターオブジェクトに変更し、C3型モーターオ
ブジェクトに起動メッセージを送信する。保守部品検索
プログラム3aでは、実施例9の場合と同様に、オブジ
ェクトデータベース23に記憶されたオブジェクトから
のメッセージの送信に従って子部品を検索していき、そ
の結果を部品情報変更プログラム26に送る。部品情報
変更プログラム26では、送られて来た検索結果に対応
する部品の部品情報が検索できるようにポインタを貼り
直す等して、図6の部品構造情報を図44に示すように
変更し部品構造情報データベース1aに記憶させ、図7
の部品選択情報を図45に示すように変更し部品選択情
報データベース10aに記憶させる。
【0164】図44には、「C3型モーター」の子部品
として「E3型ベアリング」、「E4型ベアリング」が
新たに加えられている。これは、C3型モーターオブジ
ェクトが起動され、C3型モーターの子部品としてE3
型ベアリングとE4型ベアリングが検索されたためであ
る。また、図45においては、部品番号1203,14
03,1404に対する部品選択情報が追加されてい
る。これらの部品選択情報もC3型モーターオブジェク
トの起動により、検索されたものである。従来の場合に
は、部品情報に変更があった場合には、利用者がその変
更使用を確認しながら、手動により変更を行っていた。
それに対して、このように変更された部品の子部品をオ
ブジェクトを利用することにより、自動的にチェックす
ることが可能になる。そして、変更の及ぶ情報を検索
し、自動的に部品構造情報データベース1aと部品選択
情報データベース10aを改定することができる。
【0165】以上のように、この実施例によれば、部品
情報変更手段を備えることにより、変更の生じたデータ
だけでなく、階層化されたオブジェクトの構成に従って
子データ以降にも影響する変更を部品選択情報と部品構
造情報に反映できるので、データ変更の際に変更漏れが
なくなる。
【0166】実施例17.実施例2では、親部品特定情
報は図9に示したように、「全機種×全工事」の対応表
を備えることにより、親部品を特定する場合を示した。
この図9に示した「全機器×全工事」の対応表を保持す
る場合には、例えば機器の数が10万台で部品の数が5
00ある場合には、10万×500という膨大なサイズ
の対応表が必要になる。この実施例6は、これを改善し
たものであり図46に示すような親部品特定情報を親部
品特定情報データベースとして保持するようにしてもか
まわない。図46はこの実施例による親部品特定情報の
例を示す図であり、図46(a)は機器親部品対応表を
示しており、図46(b)は工事親部品種類対応表を示
している。機器の数が10万台あり、部品の数が500
件あり(即ち工事命令が500種類あり)、また親部品
の種類が50種類あるものとする。検索命令により、入
力された工事命令から図46(b)に示した工事親部品
種類対応表から親部品の種類を特定することが可能であ
る。例えば、ベアリング取り替え工事の場合には、親部
品の種類は「駆動装置」であると検索することができ
る。次に図46(a)を用いて検索命令に入力された機
器名と図46(b)から検索された親部品の種類から親
部品を特定する即ちこの場合には、機器Aと駆動装置に
対応するデータ即ち、「A1型」という駆動装置が親部
品として特定することが可能になる。このように、図4
6(a)に示した機器親部品対応表は10万台×50件
のサイズを持ち、図46(b)に示した工事親部品種類
対応表は500件×1件というサイズを持ち、実施例2
に示した10万件×500件という親部品特定情報対応
表に比べて、はるかにデータ量が少なくした上で、同一
の機能を達成することが可能になる。
【0167】実施例18.上記実施例では図47(a)
に示すように、「機器×仕様部品」という二次元空間の
検索を行う場合を示したが、仕様部品を特定することが
最終目標ではなく、検索された仕様部品から更に他のデ
ータを検索するような場合でもかまわない。例えば、図
47(b)に示すように、機器という一次元の情報と仕
様部品という二次元の情報に加えて、作業者という三次
元目の情報を持つ場合を考えてみる。各作業者にはそれ
ぞれの作業時間見積が与えられており、三次元目の作業
者の軸を用いて見積時間を検索することが可能になる。
即ち図47(c)に示すように、機器Aに対して、シン
クロ取り替え工事を行う場合に、AA001というシン
クロ部品が検索できるが、このAA001の取り替え工
事をするにあたっては、図47(d)に示すように、作
業者α,β,γにより取り替え時間が異なっており、も
しこの取り替え工事に作業者αを派遣する場合には図4
7(d)から0.5時間が作業時間見積として検索する
ことが可能になる。このようにこの実施例では、検索さ
れるデータが二次元のデータに限らず、三次元のデータ
でも良いことを示した。この例では具体的には作業者を
三次元目の軸にする場合を示したが、三次元目の軸とし
ては例えば、故障履歴情報やメンテナンス履歴情報やそ
の他の情報であってもかまわない。
【0168】実施例19.上記実施例においては親部品
は図48に示すように、階層構造を持つデータ中の第1
層を示すものとして説明してきたが、親部品は第1層目
にあるものばかりに限らず他の層にあるものであっても
かまわない。前述したように、保守部品を特定するため
には、親部品から下位の層にある子データを検索するこ
とにより行われるが、そのレベルが深くなればなるほ
ど、最終的に検索するまでのオペレーションが複雑にな
る。従って頻繁に取り替え工事が行われるような部品に
関しては、わざわざ第1層にある親部品を特定するので
はなく、直接その頻繁に取り替え工事が行われる部品を
特定できるようにしてもかまわない。例えば図48に示
すように、D1型シンクロという部品を親部品として親
部品特定情報に示した対応表の中に記述しておくことに
より、D1型シンクロという部品は第1層及び第2層の
検索を経ることなく、直接第3層目のD1型シンクロと
いう部品の検索が行われる。
【0169】一方、上記実施例においては検索する保守
部品は階層データの中で最も下位に属するものである場
合を示してきたが、検索する保守部品は最も下位層のデ
ータを検索する場合に限らず、その中間にある層の保守
部品を検索する場合でもかまわない。例えば、図48に
おいて、C1型モータを取り替えるC1型モータ取り替
え工事という工事命令により、検索が成されてもかまわ
ない。この場合には検索は第2層まで行われた時点でC
1型モータが検索出来るため、それ以降の検索即ち第3
層以下の検索は行われない。この場合の取り替え工事は
C1型モータそのものを取り替える工事を意味してお
り、C1型モータに使われているシンクロやベアリング
等の保守部品の特定をする必要はないからである。
【0170】実施例20.上記実施例においては、昇降
機の保守部品を検索する場合を例にして説明したが、昇
降機の保守部品を検索する場合に限らず、その他の保守
部品を検索する場合でもかまわない。例えば、一品、一
品カスタムメイドされた車や、一件、一件づつ多少の修
正が加えられて建築された建物のように、ある機種やタ
イプに対して用いられている部品が必ずしも特定出来な
いようなものであって、製造台数や建築件数が膨大であ
る場合には、前述した実施例のような検索方式を用いる
ことにより、記憶装置の記憶容量を膨大に使用せず、か
つオペレータが専門的な知識を要さずに必要なデータを
検索することが可能である。
【0171】実施例21.上記実施例では保守部品に関
する場合を例にして説明したが、この発明は保守部品を
検索する場合に限らず、親データから子データを検索す
るような通常の階層化されたデータを検索する場合にも
適用することができる。
【0172】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば親デー
タと子データの階層情報と、親データから子データを選
択するための選択条件とその選択条件の選択基準となる
仕様を関連づけて記憶するようにしたので、選択基準と
なる仕様に基づいて親データから子データを特定するこ
とが出来、データの検索を容易に行うことが可能にな
る。
【0173】また、この発明によれば、機器の構造に基
づく部品間の関連性を階層化した部品階層情報と、その
中から保守対象機器に対応する部品を選択するための部
品選択条件を関連付けて管理し、個々の機器ごとの仕様
により部品の特定を行うことによって、保守部品を容易
に特定できる。
【0174】特に、請求項1記載の発明によれば、従来
のように単に親データと子データの階層関係を階層情報
として記憶しているばかりでなく、検索すべきデータを
選択するための選択条件と、データを検索するための前
提となっているデータ選択基準となる仕様を記憶する選
択情報記憶手段を有し、データ検索手段が階層情報と選
択情報を関連づけて相互に参照しながらデータを検索す
ることにより、検索命令に適合したデータを特定するこ
とが可能になる。
【0175】また、請求項2記載の発明によれば、選択
支援手段が、検索されたデータと、そのデータに対応す
る選択条件及びその選択基準となる仕様を同時に提示す
る為、選択基準と選択条件を比較することが可能にな
り、複数のデータの中から検索すべきデータを容易に特
定することが可能になる。
【0176】また、請求項3記載の発明によれば、自動
選択手段が、検索されたデータの選択条件とその選択基
準となる仕様を評価し、条件を満足するデータを選択す
るため、従来のように検索された複数のデータの中から
特定のデータを選択指示するという作業が不要になる。
【0177】また、請求項4記載の発明によれば、自動
指示手段が、検索されたデータの子データ、孫データを
更に検索し、検索命令が対象としているデータを有する
子データのみを選択するため、データ検索が複数の層に
またがって自動的に行える。
【0178】また、請求項5記載の発明によれば、選択
条件解釈手段が、検索されたデータの選択条件を評価す
る際に、辞書を用いて記述の曖昧さや多様さを吸収する
ため、データを入力する際に整合性をとるためにチェッ
クする作業が不要になる。
【0179】また、請求項6記載の発明によれば、仕様
解釈手段が、検索されたデータの選択基準となる仕様を
評価する際に、辞書を用いて記述の曖昧さや多様さを吸
収するため、データを入力する際に整合性をとるために
チェックする作業が不要になる。
【0180】また、請求項7記載の発明によれば、階層
化されたデータに対応するオブジェクトが送る起動メッ
セージに従って、データ検索手段が階層情報と選択情報
を関連づけて相互に参照しながらデータを検索すること
により、検索命令に適合したデータを特定することが可
能になる。
【0181】また、請求項8記載の発明によれば、親デ
ータに対応するクラスが、階層関係に基づいた構成でオ
ブジェクトを生成するメンバ関数を持つため、オブジェ
クト生成手段においてオブジェクトとオブジェクト構成
を生成しなくても、メンバ関数を呼び出すだけでオブジ
ェクトとオブジェクト構成を生成できるので、オブジェ
クト生成手段を簡略化できる。
【0182】また、請求項9記載の発明によれば、各デ
ータに対応するクラスが、既に生成されたオブジェクト
の構成を後で変更できるメンバ関数を持つため、オブジ
ェクト構成を変更する場合に、オブジェクト生成手段に
おいて全部のオブジェクトとオブジェクト構成を生成し
直さなくても、変更が必要となったデータに対応するク
ラスの既に生成されたオブジェクトの構成を後で変更で
きるメンバ関数を呼び出すだけでオブジェクト構成を変
更できるので、オブジェクト構成の変更の手間を簡略化
できる。
【0183】また、請求項10記載の発明によれば、ナ
ビゲート手段が、各データに対応するオブジェクトの全
体構成を取り出して、出力装置により出力されるので、
データの全体構成を視覚的に確認しながら処理を行うこ
とができ、データ全体の構成の確認を容易に行うことが
できる。
【0184】また、請求項11記載の発明によれば、ナ
ビゲート手段が、各データに対応するオブジェクトの全
体構成と共に、データ検索手段により検索されたデータ
をまとめて取り出して、出力装置により出力されるの
で、検索されたデータの構成を視覚的に確認しながら処
理を行うことができ、検索されたデータの構成の確認を
容易に行うことができる。
【0185】また、請求項12記載の発明によれば、ナ
ビゲート手段が、各データに対応するオブジェクトの全
体構成と共に、データ検索手段により検索されたデータ
を検索された順序で取り出して、出力装置により出力さ
れるので、検索されたデータの構成とその順序を視覚的
に確認しながら処理を行うことができ、検索されたデー
タの順序の確認を容易に行うことができる。
【0186】また、請求項13記載の発明によれば、階
層情報変更手段により、変更の生じたデータだけでな
く、階層化されたオブジェクトの構成に従って子データ
以降にも影響する変更を階層情報に反映できるので、デ
ータ変更の際に変更漏れがなくなる。
【0187】また、請求項14記載の発明によれば、選
択情報変更手段により、変更の生じたデータだけでな
く、階層化されたオブジェクトの構成に従って子データ
以降にも影響する変更を選択情報に反映できるので、デ
ータ変更の際に変更漏れがなくなる。
【0188】また、請求項15記載の発明においては、
あらかじめ部品構造情報と検索起点部品特定情報と部品
選択情報を、それぞれ部品構造情報データベースと検索
起点部品特定情報データベースと部品選択情報データベ
ースに蓄積しておくことにより、親部品検索手段によっ
て自動的に検索起点となる親部品を特定できるととも
に、部品からたどって保守対象部品を検索する場合、同
種の複数の部品がある時は、部品検索手段によって、保
守対象機器に対応した部品の特定を行い、特定された部
品を検索することによって、専門家でなくても蓄積され
た多数の部品の中から、手配対象となる保守部品を検索
することができる。
【0189】また、請求項16記載の発明においては、
関連する部品を検索する際に、同種の複数の部品があっ
た場合、部品検索手段によって、保守対象機器に対応し
た部品の特定を行なうために必要な部品選択情報を提示
することによって、作業者は保守対象機器の仕様を予め
知らないでも正しい部品の選択を行なうことができる。
【0190】また、請求項17記載の発明においては、
関連する部品を検索する際に、同種の複数の部品があっ
た場合、自動部品選択手段によって、部品の選択情報を
解釈し、保守対象機器に対応した部品の特定を自動で行
なうため、作業者は機器の仕様を知らないでも正しい部
品の選択を行なうことができる。
【0191】また、請求項18記載の発明においては、
関連する部品を検索する際に、複数の種類の部品があっ
た場合、自動部品指示手段によって、工事命令で工事対
象と指示された部品を検索するためには、どちらの部品
を選択すべきか自動で選択し、検索指示を行なうため、
作業者は、単に工事命令と保守対象機器を指定するだけ
で、正しい手配部品の検索を行なうことができる。
【0192】また、請求項19記載の発明によれば、部
品選択条件解釈手段が、検索された部品の選択条件を評
価する際に、辞書を用いて記述の曖昧さや多様さを吸収
するため、データを入力する際に整合性をとるためにチ
ェックする作業が不要になり、選択基準の記述の曖昧さ
や多様さに気をつける必要がなくなる。
【0193】また、請求項20記載の発明によれば、機
器仕様解釈手段が、検索された部品の選択基準となる仕
様を評価する際に、辞書を用いて記述の曖昧さや多様さ
を吸収するため、データを入力する際に整合性をとるた
めにチェックする作業が不要になり、仕様の記述の曖昧
さや多様さに気をつける必要がなくなる。
【0194】また、請求項21記載の発明によれば、各
データに対応するオブジェクトと保守部品検索手段によ
って、保守対象機器に対応した部品の特定を行い、特定
された部品を検索することによって、専門家でなくても
蓄積された多数の部品の中から、手配対象となる保守部
品を検索することができる。
【0195】また、請求項22記載の発明によれば、各
部品に対応するクラスが、階層関係に基づいた構成でオ
ブジェクトを生成するメンバ関数を持つため、オブジェ
クト生成手段において部品の階層関係を知らなくてもオ
ブジェクト構成を生成できるので、オブジェクト生成手
段の構成を簡略化できる。
【0196】また、請求項23記載の発明によれば、各
部品に対応するクラスが、既に生成されたオブジェクト
の構成を後で変更できるメンバ関数を持つため、部品構
成に変更があった場合でも、オブジェクト生成手段にお
いて全部のオブジェクトとオブジェクト構成を生成し直
さなくても、変更が必要となった部品に対応するクラス
の既に生成されたオブジェクトの構成を後で変更できる
メンバ関数を呼び出すだけでオブジェクト構成を変更で
きるので、オブジェクト構成の変更の手間を簡略化で
き、また、部品構成を知らなくても変更が及ぶ範囲のオ
ブジェクト構成を変更できる。
【0197】また、請求項24記載の発明によれば、ナ
ビゲート手段が、各部品に対応するオブジェクトの全体
構成を取り出して、出力装置により出力されるので、部
品の全体構成の確認を容易に行うことができる。
【0198】また、請求項25記載の発明によれば、ナ
ビゲート手段が、各部品に対応するオブジェクトの全体
構成と共に、保守部品検索手段により検索されたデータ
をまとめて取り出して、出力装置により出力されるの
で、検索された部品構成の確認を視覚的に容易に行うこ
とができる。
【0199】また、請求項26記載の発明によれば、ナ
ビゲート手段が、各部品に対応するオブジェクトの全体
構成と共に、保守部品検索手段により検索された部品を
検索された順序で取り出して、出力装置により出力され
るので、検索された部品の構成とその順序の確認を視覚
的に容易に行うことができる。
【0200】また、請求項27記載の発明によれば、部
品情報変更手段が、変更の生じた部品だけでなく、階層
化されたオブジェクトの構成に従って子部品以降にも影
響する変更を階層情報に反映するので、部品の構成を知
らなくても必要な部品の変更が行え、また、部品情報変
更の際に変更漏れがなくなる。
【0201】また、請求項28記載の発明によれば、部
品情報変更手段が、変更の生じた部品だけでなく、階層
化されたオブジェクトの構成に従って子部品以降にも影
響する変更を選択情報に反映するので、部品の構成を知
らなくても必要な部品の変更が行え、また、部品情報変
更の際に変更漏れがなくなる。
【0202】また、請求項29記載の発明によれば、検
索起点特定情報を工事命令と保守対象機器の対応情報と
して記憶しているので、親部品検索手段は工事命令指示
により入力された工事命令と保守対象機器から容易に親
部品を特定することができる。
【0203】また、請求項30記載の発明によれば、検
索起点特定情報を2つの対応情報に分割したので、2段
階に分けて親部分を特定することになるが、対応情報の
情報量を大幅に削減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による保守部品検索の処理
概念を示す図である。
【図2】この発明の一実施例による検索起点部品特定情
報の一例を示す図である。
【図3】この発明の一実施例による部品階層情報と部品
選択情報との関連を示す図である。
【図4】この発明の一実施例による保守部品検索装置の
全体構成を示すブロック図である。
【図5】この発明の一実施例による部品選択手段の詳細
を示すブロック図である。
【図6】この発明の一実施例による部品構造情報の具体
例を説明するための図である。
【図7】この発明の一実施例による部品選択情報(部品
選択情報)の具体例を説明するための図である。
【図8】この発明の一実施例による部品選択情報(機器
仕様情報)の具体例を説明するための図である。
【図9】この発明の一実施例による親部品特定情報の具
体例を説明するための図である。
【図10】この発明の一実施例による保守工事命令指示
の具体例を説明するための図である。
【図11】この発明の一実施例による親部品特定手段の
詳細な処理を説明するための処理フロー図である。
【図12】この発明の一実施例による部品選択支援手段
での処理結果を画面に表示した例を示す図である。
【図13】この発明の一実施例による部品選択支援手段
の詳細な処理を説明するための処理フロー図である。
【図14】この発明の一実施例による部品選択支援手段
での処理結果を画面に表示した例を示す図である。
【図15】この発明の一実施例による自動部品選択手段
の詳細な処理を説明するための処理フロー図である。
【図16】この発明の一実施例による自動部品選択手段
での処理結果を画面に表示した例を示す図である。
【図17】この発明の一実施例による自動部品指示手段
の詳細な処理を説明するための処理フロー図である。
【図18】この発明の一実施例による自動部品指示手段
における具体的な処理を説明するための図である。
【図19】この発明の一実施例による保守部品検索装置
の全体構成を示すブロック図である。
【図20】この発明の一実施例による部品選択手段の詳
細を示すブロック図である。
【図21】この発明の一実施例による選択条件辞書(選
択条件解釈辞書)の具体例を説明するための図である。
【図22】この発明の一実施例による選択条件辞書(仕
様解釈辞書)の具体例を説明するための図である。
【図23】この発明の一実施例による自動部品選択手段
の詳細な処理を説明するための処理フロー図である。
【図24】この発明の一実施例による部品選択条件解釈
手段の詳細な処理を説明するための処理フロー図であ
る。
【図25】この発明の一実施例による機器仕様解釈手段
の詳細な処理を説明するための処理フロー図である。
【図26】この発明の一実施例による部品選択情報(部
品選択情報)の具体例を説明するための図である。
【図27】この発明の一実施例による部品選択情報(部
品選択情報)の具体例を説明するための図である。
【図28】この発明の一実施例による部品選択情報(部
品選択情報)の具体例を説明するための図である。
【図29】この発明の一実施例による部品選択情報(機
器仕様情報)の具体例を説明するための図である。
【図30】この発明の一実施例による選択条件辞書(選
択条件解釈辞書)の具体例を説明するための図である。
【図31】この発明の一実施例による選択条件辞書(仕
様解釈辞書)の具体例を説明するための図である。
【図32】この発明の一実施例による保守部品検索の処
理概念を示す図である。
【図33】この発明の一実施例による保守部品検索装置
の全体構成を示すブロック図である。
【図34】この発明の一実施例によるクラスの具体例を
説明するための図である。
【図35】この発明の一実施例によるオブジェクトに対
するメッセージの具体例を説明するための図である。
【図36】この発明の一実施例による階層関係に基づい
た構成でオブジェクトを生成するメンバ関数をコンスト
ラクタに持つクラスの具体例を説明するための図であ
る。
【図37】この発明の一実施例による既に生成されたオ
ブジェクトの構成を後で変更できるメンバ関数を持つク
ラスの具体例を説明するための図である。
【図38】この発明の一実施例によるナビゲートプログ
ラムを構成に追加した保守部品検索装置の全体構成を示
すブロック図である。
【図39】この発明の一実施例によるナビゲートプログ
ラムにより出力された部品の全体構成の具体例を説明す
るための図である。
【図40】この発明の一実施例によるナビゲートプログ
ラムにより出力された部品の全体構成における、保守部
品検索プログラムにより検索された部品の構成の具体例
を説明するための図である。
【図41】この発明の一実施例によるナビゲートプログ
ラムにより出力された部品の全体構成における、保守部
品検索プログラムにより検索された部品の構成の具体例
を説明するための図である。
【図42】この発明の一実施例によるナビゲートプログ
ラムにより出力された部品の全体構成における、保守部
品検索プログラムにより検索された部品の構成における
順序の具体例を説明するための図である。
【図43】この発明の一実施例による部品情報変更プロ
グラムを構成に追加した保守部品検索装置の全体構成を
示すブロック図である。
【図44】この発明の一実施例による部品構成情報の具
体例を説明するための図である。
【図45】この発明の一実施例による部品選択情報の具
体例を説明するための図である。
【図46】この発明の一実施例による親部品特定情報の
他の具体例を説明するための図である。
【図47】この発明の一実施例による三次元データの検
索の具体例を説明するための図である。
【図48】この発明の一実施例による親部品の他の例及
び取り替え工事の他の例を説明するための図である。
【図49】従来の保守部品検索装置の構成を示す図であ
る。
【図50】保守部品の部品階層情報の一部分を示す図で
ある。
【図51】従来の保守部品検索装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図52】具体的な保守部品の例を示した図である。
【図53】従来の保守部品検索装置における部品構造情
報の具体例を示した図である。
【図54】保守工事命令の具体例を示した図である。
【図55】従来の保守部品検索装置における親部品検索
手段での処理結果を示す図である。
【図56】従来の保守部品検索装置における部品検索手
段での処理結果を示す図である。
【符号の説明】
1 部品構造情報データベース 2 データ入力プログラム 3 保守部品検索プログラム 4 親部品検索プログラム 5 親部品検索指示プログラム 6 部品検索プログラム 7 部品指示プログラム 8 キーボードまたはマウス 9 ディスプレイ装置 10 部品選択情報データベース 11 工事命令指示プログラム 12 部品選択プログラム 12a 部品選択支援プログラム 12b 自動部品選択プログラム 12c 自動部品指示プログラム 12d 部品選択条件解釈プログラム 12e 機器仕様解釈プログラム 12f 部品選択プログラム 12g 自動部品選択プログラム 20 親部品特定情報データベース 21 選択条件辞書 22 オブジェクト生成手段 23 オブジェクトデータベース 24 部品クラスデータベース 25 ナビゲートプログラム 26 部品情報変更プログラム
フロントページの続き (72)発明者 嶺岸 則宏 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 情報システム研究所内 (72)発明者 石川 浩通 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 情報システム研究所内 (72)発明者 柴山 純一 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 情報システム研究所内 (56)参考文献 特開 平4−236666(JP,A) 特開 平4−326174(JP,A) 特開 平4−85672(JP,A) 特開 平4−205140(JP,A) 特開 平4−275674(JP,A) 特開 平3−278172(JP,A) 特開 平1−271879(JP,A) 特開 平4−205061(JP,A) 特開 平5−289876(JP,A) 特開 平3−138206(JP,A) 特開 昭61−279927(JP,A) 特開 平3−246676(JP,A) 特開 昭63−5427(JP,A) 特開 平5−20076(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/30 G06F 12/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (30)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の要素を有し、階層化したデータを
    持ち、親データから下位の子データを検索する階層化デ
    ータ検索装置 (a)親データと子データの階層関係と各データの属性
    情報を記憶する階層情報記憶手段、 (b)親データから下位の子データを検索する際に、
    索の起点となる親データを特定するための検索起点特定
    情報を記憶する検索起点特定情報記憶手段、 (c)親データから下位の子データを検索する際に、同
    一階層に位置付けられた複数の子データの中から検索す
    べきデータを選択するための子データ選択条件情報と
    して子データの項目名を示す選択条件句と比較子と子デ
    ータの値を示す選択条件値とを記憶するとともに、親デ
    ータの項目名と値を含む仕様とを子データを選択する
    択基準となる親データ仕様情報として記憶する選択情報
    記憶手段、 (d)検索命令を入力する検索命令指示手段、 (e)上記検索命令指示手段により入力された検索命令
    から、上記検索起点特定情報記憶手段により記憶された
    検索起点特定情報に基づいて検索の起点となる親データ
    を特定する検索起点データ特定手段、 (f)上記検索起点データ特定手段により特定された親
    データを起点として上記階層情報記憶手段により記憶さ
    れた階層関係から子データを検索するとともに、検索さ
    れた子データをもとにして上記選択情報記憶手段から子
    データの項目名を示す選択条件句と比較子と子データの
    値を示す選択条件値とを検索し、検索した選択条件句に
    示されている項目名と一致する項目名から親データ仕様
    情報を特定し、特定された親データ仕様情報の値が子デ
    ータの値を示す選択条件値と比較子とで示される範囲に
    ある場合に選択基準を満足する子データとすることによ
    り、同一階層に位置付けられた複数の子データの中から
    選択基準を満足する子データを検索選択するデータ検索
    手段、 (g)上記データ検索手段により検索選択されたデー
    タを出力する出力手段。
  2. 【請求項2】 上記データ検索手段は、同一階層に位置
    付けられた複数の子データと、その中から検索すべきデ
    ータを選択するための選択条件およびその選択基準とな
    る仕様とを提示して、いずれかの子データを選択させる
    選択支援手段を有することを特徴とする請求項1記載の
    階層化データ検索装置。
  3. 【請求項3】 上記データ検索手段は、選択条件および
    その選択基準となる仕様を評価し、条件を満足する子デ
    ータを選択する自動選択手段を有することを特徴とする
    請求項1記載の階層化データ検索装置。
  4. 【請求項4】 上記データ検索手段は、子データの下位
    層の子データを検索して、上記検索命令指示手段により
    入力された検索命令が対象としているデータを下位層に
    有する子データを選択する自動指示手段を有することを
    特徴とする請求項1記載の階層化データ検索装置。
  5. 【請求項5】 上記データ検索手段は、以下の要素を有
    することを特徴とする請求項3記載の階層化データ検索
    装置 (a)上記選択情報記憶手段に記憶された選択条件を解
    釈するための辞書を記憶する辞書記憶手段、(b)上記
    選択情報記憶手段に記憶された選択条件を上記辞書によ
    り評価し、上記自動選択手段により子データを選択する
    際の条件を抽出する選択条件解釈手段。
  6. 【請求項6】 上記データ検索手段は、以下の要素を有
    することを特徴とする請求項3記載の階層化データ検索
    装置 (a)上記選択情報記憶手段に記憶された仕様を解釈す
    るための辞書を記憶する辞書記憶手段、(b)上記選択
    情報記憶手段に記憶された仕様を上記辞書により評価
    し、上記自動選択手段により子データを選択する際に必
    要となる仕様を抽出する仕様解釈手段。
  7. 【請求項7】 以下の要素を有し、階層化したデータを
    持ち、親データから下位の子データを検索する階層化デ
    ータ検索装置 (a)親データと子データの階層関係と各データの属性
    情報を記憶する階層情報記憶手段、 (b)親データから下位の子データを検索する際に、
    索の起点となる親データを特定するための検索起点特定
    情報を記憶する検索起点特定情報記憶手段、 (c)親データから下位の子データを検索する際に、同
    一階層に位置付けられた複数の子データの中から検索す
    べきデータを選択するための子データ選択条件情報と
    して子データの項目名を示す選択条件句と比較子と子デ
    ータの値を示す選択条件値とを記憶するとともに、親デ
    ータの項目名と値を含む仕様とを子データを選択する
    択基準となる親データ仕様情報として記憶する選択情報
    記憶手段、 (d)検索命令を入力する検索命令指示手段、 (e)上記検索命令指示手段により入力された検索命令
    から、上記検索起点特定情報記憶手段により記憶された
    検索起点特定情報に基づいて検索の起点となる親データ
    を特定し、その親データを起点とする検索の起動メッセ
    ージを出力する検索起点データ特定手段、 (f)上記階層情報記憶手段に記憶された各データに対
    応するクラスを記憶する基本クラス記憶手段、 (g)上記基本クラス記憶手段に記憶された各データに
    対応するクラスに基づいて、オブジェクトとオブジェク
    トの構成とを生成するオブジェクト生成手段、 (h)上記オブジェクト生成手段により生成されたオブ
    ジェクトとオブジェクトの構成とを記憶し、上記検索起
    点データ特定手段により出力された起動メッセージに従
    ってオブジェクト間のメッセージを送受するオブジェク
    ト記憶手段、 (i)上記オブジェクト記憶手段におけるオブジェクト
    間のメッセージの送受に従って、上記検索起点データ特
    定手段により特定された親データを起点として上記階層
    情報記憶手段により記憶された階層関係から子データを
    検索するとともに、検索された子データをもとにして上
    記選択情報記憶手段から子データの項目名を示す選択条
    件句と比較子と子データの値を示す選択条件値とを検索
    し、検索した選択条件句に示されている項目名と一致す
    る項目名から親データ仕様情報を特 定し、特定された親
    データ仕様情報の値が子データの値を示す選択条件値と
    比較子とで示される範囲にある場合に選択基準を満足す
    る子データとすることにより、同一階層に位置付けられ
    た複数の子データの中から選択基準を満足する子データ
    検索選択するデータ検索手段、 (j)上記データ検索手段により検索選択されたデー
    タを出力する出力手段。
  8. 【請求項8】 上記基本クラス記憶手段は、上記階層情
    報記憶手段に記憶された各データに対応するクラスに、
    親データと子データの階層関係に基づいた構成でオブジ
    ェクトを生成するメンバ関数を持たせたことを特徴とす
    る請求項7記載の階層化データ検索装置。
  9. 【請求項9】 上記基本クラス記憶手段は、上記階層情
    報記憶手段に記憶された各データに対応するクラスに、
    オブジェクト生成手段により生成されたオブジェクトの
    構成を変更できるメンバ関数を持たせたことを特徴とす
    る請求項7記載の階層化データ検索装置。
  10. 【請求項10】 上記階層化データ検索装置は、さら
    に、上記オブジェクト記憶手段に記憶されたオブジェク
    トの構成を取り出すナビゲート手段を備え、上記出力手
    段は、上記ナビゲート手段により取り出されたオブジェ
    クトの構成を出力することを特徴とする請求項7記載の
    階層化データ検索装置。
  11. 【請求項11】 上記ナビゲート手段は、オブジェクト
    の構成とともに上記データ検索手段により検索されたデ
    ータを取り出し、上記出力手段は、上記ナビゲート手段
    により取り出されたオブジェクトの構成と検索されたデ
    ータを出力することを特徴とする請求項10記載の階層
    化データ検索装置。
  12. 【請求項12】 上記ナビゲート手段は、上記データ検
    索手段により検索されたデータを、オブジェクト記憶手
    段におけるオブジェクト間のメッセージの送受に従って
    順に取り出し、上記出力手段は、上記ナビゲート手段に
    より取り出された検索されたデータを順に出力すること
    を特徴とする請求項11記載の階層化データ検索装置。
  13. 【請求項13】 上記階層化データ検索装置は、さら
    に、上記階層情報記憶手段に記憶された階層情報に変更
    があった場合、上記オブジェクト記憶手段に記憶された
    オブジェクトの構成に基づいて、子データに影響する変
    更を階層情報に反映させる階層情報変更手段を有するこ
    とを特徴とする請求項7記載の階層化データ検索装置。
  14. 【請求項14】 上記階層化データ検索装置は、さら
    に、上記選択情報記憶手段に記憶された選択情報に変更
    があった場合、上記オブジェクト記憶手段に記憶された
    オブジェクトの構成に基づいて、子データに影響する変
    更を選択情報に反映させる選択情報変更手段を有するこ
    とを特徴とする請求項7記載の階層化データ検索装置。
  15. 【請求項15】 工事命令および保守対象機器を指示す
    ることによって、蓄積された複数の保守部品の中から、
    手配対象となる保守部品を検索する保守部品検索装置に
    おいて、 (a)保守部品間の階層関係情報と、個々の保守部品の
    属性情報を記憶する部品構造情報記憶手段と、 (b)検索の起点となる部品を特定するための検索起点
    部品特定情報を記憶する検索起点部品特定情報記憶手段
    と、 (c)複数の同種の部品の中から保守対象機器に対応す
    る保守部品を選択するための保守部品選択情報として保
    守部品の項目名を示す選択条件句と比較子と保守部品の
    値を示す選択条件値とを記憶するとともに、保守対象機
    器の項目名と値を含む仕様とを保守部品を選択する選択
    基準となる保守対象機器仕様情報として記憶する部品選
    択情報記憶手段と、 (d)工事命令、保守対象機器を入力する工事命令指示
    手段と、 (e)工事命令指示手段で指示された工事に対応する保
    守部品の構造上の親部品を上記検索起点部品特定情報記
    憶手段に記憶された検索起点部品特定情報に基づいて検
    索する親部品検索手段と、 (f)親部品から部品構造情報記憶手段に記憶された階
    層関係情報をたどって下位層にある関連する保守部品を
    検索する際に、同一層に同種の複数の保守部品があった
    場合、該複数の部品をもとにして上記部品選択情報記憶
    手段から保守部品の項目名を示す選択条件句と比較子と
    保守部品の値を示す選択条件値とを検索し、検索した選
    択条件句に示されている項目名と一致する項目名から保
    守対象機器仕様情報を特定し、特定された保守対象機器
    仕様情報の値が保守部品の値を示す選択条件値と比較子
    とで示される範囲にある場合に選択基準を満足する保守
    部品とすることにより、同一階層に位置付けられた複数
    の保守部品の中から選択基準を満足する保守部品を特定
    する部品検索手段とを備えたことを特徴とする保守部品
    検索装置。
  16. 【請求項16】 上記部品検索手段は、同一層に同種の
    複数の部品があった場合、部品選択情報記憶手段に記憶
    された部品選択情報を提示して、選択判断を支援する部
    品選択支援手段を備えたことを特徴とする請求項15記
    載の保守部品検索装置。
  17. 【請求項17】 上記部品検索手段は、部品選択情報記
    憶手段に記憶された部品選択情報を解釈して部品の特定
    を行う自動部品選択手段を備えたことを特徴とする請求
    項15記載の保守部品検索装置。
  18. 【請求項18】 上記部品検索手段は、工事命令で工事
    対象と指示された部品が、その上位の親部品からどのよ
    うにたどられるかを解釈し、次にたどるべき部品を自動
    的に選択し、指示する自動部品指示手段を備えたことを
    特徴とする請求項15記載の保守部品検索装置。
  19. 【請求項19】 上記部品検索手段は、以下の要素を有
    することを特徴とする請求項17記載の保守部品検索装
    置 (a)上記部品選択情報記憶手段に記憶された部品選択
    情報を解釈するための辞書を記憶する辞書記憶手段、
    (b)上記部品選択情報記憶手段に記憶された部品選択
    情報を上記辞書により評価し、上記自動部品選択手段に
    より部品を特定する際の条件を抽出する部品選択条件解
    釈手段。
  20. 【請求項20】 上記部品検索手段は、以下の要素を有
    することを特徴とする請求項17記載の保守部品検索装
    置 (a)上記部品選択情報記憶手段に記憶された部品選択
    情報を解釈するための辞書を記憶する辞書記憶手段、
    (b)上記部品選択情報記憶手段に記憶された部品選択
    情報の選択基準となる仕様を上記辞書により評価し、上
    記自動部品選択手段により部品を特定する際に必要とな
    る仕様を抽出する機器仕様解釈手段。
  21. 【請求項21】 工事命令および保守対象機器を指示す
    ることによって、蓄積された複数の保守部品の中から、
    手配対象となる保守部品を検索する保守部品検索装置に
    おいて、 (a)保守部品間の階層関係情報と、個々の部品の属性
    情報を記憶する部品構造情報記憶手段と、 (b)検索の起点となる部品を特定するための検索起点
    部品特定情報を記憶する検索起点部品特定情報記憶手段
    と、 (c)複数の同種の部品の中から保守対象機器に対応す
    る保守部品を選択するための保守部品選択情報として保
    守部品の項目名を示す選択条件句と比較子と保守部品の
    値を示す選択条件値とを記憶するとともに、保守対象機
    器の項目名と値を含む仕様とを保守部品を選択する選択
    基準となる保守対象機器仕様情報として記憶する部品選
    択情報記憶手段と、 (d)工事命令、保守対象機器を入力する工事命令指示
    手段と、 (e)上記工事命令指示手段で指示された工事に対応す
    る保守部品の構造上の親部品を上記親部品特定情報記憶
    手段に記憶された親部品特定情報に基づいて検索の起点
    となる親部品を特定し、その親部品を起点とする検索の
    起動メッセージを出力する親部品検索手段と、 (f)上記部品構造情報記憶手段に記憶された各データ
    に対応するクラスを記憶する部品クラス記憶手段と、 (g)上記部品クラス記憶手段に記憶された各部品に対
    応するクラスに基づいてオブジェクトとオブジェクトの
    構成とを生成するオブジェクト生成手段と、 (h)上記オブジェクト生成手段により生成されたオブ
    ジェクトとオブジェクトの構成とを記憶し、上記親部品
    検索手段により出力された起動メッセージに従ってオブ
    ジェクト間のメッセージを送受するオブジェクト記憶手
    段と、 (i)上記オブジェクト記憶手段におけるオブジェクト
    間のメッセージの送受に従って、親部品検索手段により
    特定された親部品から部品構造情報記憶手段に記憶され
    た階層関係情報をたどって下位層にある関連する保守部
    品を検索する際に、同一層に同種の複数の保守部品があ
    った場合、該複数の部品をもとにして上記部品選択情報
    記憶手段から保守部品の項目名を示す選択条件句と比較
    子と保守部 品の値を示す選択条件値とを検索し、検索し
    た選択条件句に示されている項目名と一致する項目名か
    ら保守対象機器仕様情報を特定し、特定された保守対象
    機器仕様情報の値が保守部品の値を示す選択条件値と比
    較子とで示される範囲にある場合に選択基準を満足する
    保守部品とすることにより、同一階層に位置付けられた
    複数の保守部品の中から選択基準を満足する保守部品を
    特定する保守部品検索手段とを備えたことを特徴とする
    保守部品検索装置。
  22. 【請求項22】 上記部品クラス記憶手段は、上記部品
    構造情報記憶手段に記憶された各部品に対応するクラス
    に、親部品と子部品の階層関係に基づいた構成でオブジ
    ェクトを生成するメンバ関数を持たせたことを特徴とす
    る請求項21記載の保守部品検索装置。
  23. 【請求項23】 上記部品クラス記憶手段は、上記部品
    構造情報記憶手段に記憶された各部品に対応するクラス
    に、オブジェクト生成手段により生成されたオブジェク
    トの構成を変更できるメンバ関数を持たせたことを特徴
    とする請求項21記載の保守部品検索装置。
  24. 【請求項24】 上記保守部品検索装置は、さらに、上
    記オブジェクト記憶手段に記憶されたオブジェクトの構
    成を取り出すナビゲート手段を備え、上記出力手段は、
    上記ナビゲート手段により取り出されたオブジェクトの
    構成を出力することを特徴とする請求項21記載の保守
    部品検索装置。
  25. 【請求項25】 上記ナビゲート手段は、オブジェクト
    の構成とともに上記保守部品検索手段により検索された
    部品を取り出し、上記出力手段は、上記ナビゲート手段
    により取り出されたオブジェクトの構成と部品を出力す
    ることを特徴とする請求項24記載の保守部品検索装
    置。
  26. 【請求項26】 上記ナビゲート手段は、上記保守部品
    検索手段により検索された部品を、オブジェクト記憶手
    段におけるオブジェクト間のメッセージの送受に従って
    順に取り出し、上記出力手段は、上記ナビゲート手段に
    より取り出された部品を順に出力することを特徴とする
    請求項25記載の階層化データ検索装置。
  27. 【請求項27】 上記保守部品検索装置は、さらに、上
    記部品構造情報記憶手段に記憶された部品構造情報に変
    更があった場合、上記オブジェクト記憶手段に記憶され
    たオブジェクトの構成に基づいて、子部品に影響する変
    更を反映させる部品情報変更手段を有することを特徴と
    する請求項20記載の保守部品検索装置。
  28. 【請求項28】 上記保守部品検索装置は、さらに、上
    記部品選択情報記憶手段に記憶された部品選択情報に変
    更があった場合、上記オブジェクト記憶手段に記憶され
    たオブジェクトの構成に基づいて、子部品に影響する変
    更を反映させる部品情報変更手段を有することを特徴と
    する請求項20記載の保守部品検索装置。
  29. 【請求項29】 上記検索起点部品特定情報記憶手段
    は、検索起点部品特定情報として、工事命令と保守対象
    機器から親部品を特定する対応情報を有することを特徴
    とする請求項15記載の保守部品検索装置。
  30. 【請求項30】 上記検索起点部品特定情報記憶手段
    は、検索起点部品特定情報として、工事命令から親部品
    の種類を特定する第1の対応情報と、保守対象機器と上
    記第1の対応情報から特定された親部品の種類とに基づ
    いて親部品を特定する第2の対応情報を有することを特
    徴とする請求項15記載の保守部品検索装置。
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