JP2004045719A - 画像形成機のためのプロセスユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】所要梱包が施されることなくプロセスユニット(2)が単独で搬送される場合でも、保護カバー(62)に振動によって回転ドラム(44)の周表面が損傷されることが充分確実に回避されるようになす。
【解決手段】保護カバーの内面の少なくとも一部には緩衝部材(72、74)が貼着されている。
【選択図】 図2
【解決手段】保護カバーの内面の少なくとも一部には緩衝部材(72、74)が貼着されている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷機、複写機或いはファクシミリの如き画像形成機のためのプロセスユニット、更に詳しくは、像転写用開口を有する支持枠体とこの支持枠体に回転自在に装着され周表面には感光体が配設されている回転ドラムと共に、支持枠体の像転写開口を開放自在に覆う保護カバーを具備するプロセスユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の如く、印刷機、複写機或いはファクシミリの如き画像形成機として、ハウジング内の所定位置にプロセスユニットが着脱自在に装着される形態のものが広く実用に供されている。プロセスユニットは支持枠体とこの支持枠体に回転自在に装着された回転ドラムとを具備している。回転ドラムの周表面には感光体が配設されている。支持枠体には像転写用開口が形成されており、プロセスユニットをハウジング内の所定位置に装着した状態においては、回転ドラムの周表面の一部は像転写用開口を通して露呈され、回転ドラムの周表面に形成されたトナー像が普通紙の如きシート部材上に転写される。回転ドラムの周表面に配設されている感光体は異物に触れる或いは長時間に渡って光に晒されると劣化せしめられる故に、プロセスユニットがハウジングの所定位置に装着されていない時に支持枠体の像転写用開口を覆って感光体を保護する保護カバーもプロセスユニットに配設されている。かかる保護カバーは像転写用開口を覆う被覆位置と像転写用開口を開放する後退位置との間を移動自在に装着されている。プロセスユニットがハウジング内の所定位置に装着されていない時には、保護カバーは弾性偏倚手段の偏倚作用によって被覆位置に弾性的に保持されている。プロセスユニットがハウジング内の所定位置に装着されると、弾性偏倚手段の偏倚作用に抗して保護カバーが後退位置に移動せしめられて像転写用開口が開放される。通常、プロセスユニットには、更に、回転ドラムの周表面に配設されている感光体を一様に帯電せしめるための一様帯電手段、感光体上に形成された静電潜像をトナー像に現像するための現像手段、及びトナー像転写後に感光体上に残留するトナーを除去するためのクリーニング手段も配設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したプロセスユニットは画像形成機本体とは別個に単独で搬送されることが少なくない。新製品として製造工場から出荷される際には、所要梱包が施される故に特に問題が発生する虞はないが、例えば修理乃至トナー補給等のために消費者から再生工場に搬送される際等には、適切な梱包が施されないことも少なくなく、本発明者等の経験によれば、かような場合には被覆位置に弾性的に偏倚されている保護カバーが支持枠体に対して振動せしめられ、保護カバー自体の一部、特に回転ドラムの中心軸線方向に延びる両端縁部が感光体に接触せしめられ、これによって感光体が損傷せしめられる虞があることが判明した。
【0004】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、所要梱包が施されることなくプロセスユニットが単独で搬送される場合でも、感光体が損傷せしめられることが充分確実に回避される、新規且つ改良されたプロセスユニットを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は鋭意検討の結果、保護カバーの内面の少なくとも一部に緩衝部材を貼着すれば、被覆位置にある保護カバーが支持枠体に対して振動せしめられても、感光体が損傷せしめられるのを充分確実に回避することができることを見出した。
【0006】
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成する画像形成機のためのプロセスユニットとして、像転写用開口を有する支持枠体と、該支持枠体に回転自在に装着され、周表面には感光体が配設された回転ドラムと、該像転写用開口を覆う被覆位置と該像転写開口を開放する後退位置との間を移動自在に該支持枠体に装着され、該被覆位置に弾性的に偏倚されている保護カバーと、を具備する画像形成機のためのプロセスユニットにおいて、
該保護カバーの内面の少なくとも一部には緩衝部材が貼着されている、ことを特徴とするプロセスユニットが提供される。
【0007】
該保護カバーの内面の、該回転ドラムの中心軸線方向に延びる両端縁部に該緩衝部材が貼着されているのが好適である。該緩衝部材は発砲ウレタンから形成されているのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成されたプロセスユニットの好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳述する。
【0009】図1には本発明に従って構成されたプロセスユニットの好適実施形態が図示されている。全体を番号2で示すプロセスユニットは支持枠体4を具備しており、この支持枠体4は適宜の様式で分離自在に連結された現像枠体6とドラム枠体8とから構成されている。
【0010】
現像枠体6は、適宜の合成樹脂から成形することができる箱状部材10と同様に適宜の合成樹脂から成形することができる外枠部材12とを有する。箱状部材10の前面には現像剤流動開口14が形成されており、かかる現像剤流動開口14の周囲には2個の縁面、即ち内側縁面16及び外側縁面18が形成されている。内側縁面16は現像剤流動開口14の周囲を連続して延びる実質上平坦な面であり、外側縁面18は内側縁面16の周囲を連続して延びる実質上平坦な面である。外枠部材12はその片面に現像剤流動開口20をその他面に現像開口22を有する。外枠部材12の現像剤流動開口20が箱状部材10の現像剤流動開口14の一部に対向して位置せしめられている。外枠部材12の片面にはその周縁を連続して延びる実質上平坦な縁面24が形成されており、かかる縁面24を箱状部材10の外側縁面18に加熱融着或いは接着の如き適宜の様式によって接合することによって、箱状部材10と外枠部材12とが固定されている。箱状部材10と外枠部材12とは協働して現像室26を規定しており、かかる現像室26内には現像剤28が充填されている。現像剤28は磁性トナーのみから構成された所謂一成分現像剤でよい。
【0011】
図示の実施形態においては、箱状部材10と外枠部材12とを接合する前に、箱状部材10内に現像剤28が充填される。そして、図1に二点鎖線で示す如く、箱状部材10の現像剤流動開口14を囲繞する内側縁面16にシール部材30がが剥離自在に貼着せしめられ、これによって現像剤28が箱状部材10内に密封される。しかる後に、箱状部材10と外枠部材12とが接合される。シール部材30は現像枠体6の外部に突出せしめられている把持片(図示していない)を含んでいる。画像形成機のハウジング(図示していない)内の所定位置にプロセスユニット2を装着する際には、把持片を引っ張ることによってシール部材30が箱状部材10から離脱せしめられ、現像剤流動開口14が開放せしめられる。従って、箱状部材10内に収容されていた現像剤28が現像剤流動開口14及び20を通って流動せしめられる。
【0012】
外枠部材12に形成されている上記現像開口22は幅方向(図1において紙面に垂直な方向)に細長く延びており、かかる現像開口22には現像スリーブ32が配設されている。アルミニウムの如き適宜の金属から形成することができる現像スリーブ32は、外枠部材12の両側壁(図示していない)間に回転自在に装着されており、現像開口20に沿って延在せしめられている。現像スリーブ32の周表面の一部は現像室26外に露呈せしめられており、残部は現像室26内に位置せしめられている。現像スリーブ32内には静止永久磁石(図示していない)が配設されている。現像スリーブ32は矢印34で示す方向に回転駆動せしめられる。外枠部材12には支持ブラケット36も装着されており、この支持ブラケット36の先端部には現像剤規制ブレード38が固定されている。適宜の合成ゴムから形成することができる現像剤規制ブレード38の自由端部は、現像スリーブ32の矢印34で示す回転方向に見て、現像開口22の上流側において現像スリーブ32に押圧せしめられている。外枠部材12には、現像スリーブ32の矢印34で示す回転方向に見て、現像開口22の下流側を現像開口22に沿って延びる平坦面40が形成されており、この平坦面40にはシール部材42の基端部が固定されている。シール部材42は現像開口22に沿って延在するストリップ形状であり、平坦面40に固定された基端部から現像スリーブ32に向かって延出せしめられており、その自由端部は現像スリーブ32に接触せしめられている。現像枠体6に装着された現像スリーブ32等の構成要素は静電潜像をトナー像に現像するための現像手段を構成する。
【0013】
図1を参照して説明を続けると、ドラム枠体8は前面が開放された箱状であり、適宜の合成樹脂から成形することができる。ドラム枠体8の両側壁(図示していない)間には回転ドラム44が回転自在に装着されている。矢印46で示す方向に回転駆動せしめられる回転ドラム44の周表面には適宜の静電感光体が配設されている。ドラム枠体8には支持ブラケット48が装着されており、この支持ブラケット48の先端部には合成ゴムから形成することができるクリーニングブレード50が固定されている。クリーニングブレード50の自由端は回転ドラム44の周表面に押圧せしめられている。ドラム枠体8には、矢印46で示す回転ドラム44の回転方向に見て、クリーニングブレード50の下流側に位置する一様帯電手段52も配設されている。一様帯電手段52はコロナ放電器から構成することができる。上記支持ブラケット48及びクリーニングブレード50はドラム枠体8と協働して現像剤回収室54を規定している。
【0014】
図1に図示する如く、現像枠体6とドラム枠体8とが所要とおりに連結せしめられると、現像スリーブ32の周表面と回転ドラム44の周表面とが番号56で示す現像域において相互に近接して位置せしめられる。現像枠体6とドラム枠体8とから構成される支持枠体4には、その中央部上面に像露光用開口58が規定され、その中央部下面に像転写用開口60が規定されている。そして、像転写用開口60に関連せしめてドラム枠体8には保護カバー62が装着されている。図示の実施形態における保護カバー62は回転ドラム44の周表面に沿って細長く延在し、その断面形状は弧状である。適宜の合成樹脂或いは金属薄板から形成することができる保護カバー44は適宜の装着機構(図示していない)によって図1に実線で示す被覆位置と図1に二点鎖線で示す後退位置との間を移動自在に装着され、そしてプロセスユニット2が画像形成機のハウジング(図示していない)内の所定位置に装着されていない時にはコイルばねの如き適宜のばね部材から構成することができる弾性偏倚手段(図示していない)によって上記被覆位置に弾性的に偏倚せしめられている。保護カバー62が被覆位置に位置せしめられている時には、支持枠体2の像転写用開口60が保護カバー62によって実質上覆われている。保護カバー62が後退位置に後退せしめられると、像転写用開口60が開放され、回転ドラム44の周表面の一部が像転写用開口60を通して露呈せしめられる。
【0015】
画像形成機において画像形成が遂行される際には、回転ドラム44が矢印46で示す方向に回転せしめられる。そして、一様帯電域64において、一様帯電手段52によって回転ドラム44の周表面に配設されている感光体が一様帯電せしめられ、次いで像露光域66において、適宜の像露光手段(図示していない)によって感光体が像露光され、これによって感光体上に静電潜像が形成される。像露光手段は支持枠体4に形成されている像露光用開口58を通して光像を感光体上に投射する。次いで、現像域56において、感光体上の静電潜像にトナーが施され、静電潜像がトナー像に現像される。矢印34で示す方向に回転駆動せしめられる現像スリーブ32は現像室26内の現像剤28をその周表面に保持して現像域56に搬送する。現像剤規制ブレード32は現像スリーブ32上に保持される現像剤28の層厚さを規制する共に現像剤28を摩擦帯電せしめる。転写域68においては、普通紙でよいシート部材(図示していない)が感光体に密接せしめられ、コロナ放電器から構成することができる転写手段(図示していない)の作用によって感光体上のトナー像がシート部材上に転写される。トナー像が転写されたシート部材は、定着手段(図示していない)の作用によってトナー像が定着された後に、画像形成機外に排出される。一方、回転ドラム44の周表面に配設されている感光体は、トナー像転写の後に、クリーニング域70においてクリーニングブレード50の作用を受けて残留トナーが除去される。
【0016】
而して、図示のプロセスユニット2における上述したとおりの構成及び作用は、本発明に従って構成されたプロセスユニット2の新規な特徴を構成するものではなく、当業者には周知のものでよく、それ故にこれらについての詳細な説明は本明細書においては省略する。
【0017】
図1と共に図2を参照して説明を続けると、本発明に従って構成されたプロセスユニット2においては、上記保護カバー62の内面の少なくとも一部には緩衝部材が貼着されていることが重要である。図示の実施形態においては、細長く延在する保護カバー62の内面における、回転ドラム44の中心軸線方向に延びる両端縁部、即ち前端縁部及び後端縁部に夫々緩衝部材72及び74が貼着されている。緩衝部材72及び74は保護カバー62の前端縁部及び後端縁部の全幅に渡って細長く延在せしめられている。緩衝部材72及び74は柔軟な材料、例えば発砲ウレタンから形成することができる。発砲ウレタンから緩衝部材72及び74を形成する場合、25%圧縮荷重が0.01乃至0.03MPa程度で厚さが1.0乃至1.5mm程度の発砲ウレタンが好適である。緩衝部材72及び74は適宜の接着剤或いは両面接着テープの如き適宜の貼着手段によって保護カバー62の内面における所要位置に貼着することができる。
【0018】
例えば、プロセスユニット2における現像室26内の現像剤28が枯渇した時、或いは回転ドラム44の周表面に配設されている感光体が劣化した時には、現像剤28の充填或いは感光体の補修乃至交換等のためにプロセスユニット2をそれ単独で再生工場に搬送することが少なくないが、かかる搬送の際には、図1に実線で示す被覆位置に弾性的に偏倚されている保護カバー62が振動せしめられて、保護カバー62の端縁部等が回転ドラム44の周表面に当接せしめられてしまうことがある。本発明に従って構成されたプロセスユニット2においては、保護カバー62の内面に緩衝部材72及び74が貼着されている故に、合成樹脂或いは金属薄板から形成されている保護カバー62が回転ドラム44の周表面に配設されている感光体に直接当接せしめられることがなく、感光体が損傷せしめられることが充分確実に回避される。
【0019】
【発明の効果】
本発明のプロセスユニットにおいては、所要梱包が施されることなくプロセスユニットが単独で搬送される場合でも、感光体が損傷せしめられることが充分確実に回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されたプロセスユニットの好適実施形態を示す簡略断面図。
【図2】図1のプロセスユニットにおける保護カバーの内面を示す斜面図。
【符号の説明】
2:プロセスユニット
4:支持枠体
6:現像枠体(支持枠体)
8:ドラム枠体(支持枠体)
44:回転ドラム
60:像転写用開口
62:保護カバー
72:緩衝部材
74:緩衝部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷機、複写機或いはファクシミリの如き画像形成機のためのプロセスユニット、更に詳しくは、像転写用開口を有する支持枠体とこの支持枠体に回転自在に装着され周表面には感光体が配設されている回転ドラムと共に、支持枠体の像転写開口を開放自在に覆う保護カバーを具備するプロセスユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の如く、印刷機、複写機或いはファクシミリの如き画像形成機として、ハウジング内の所定位置にプロセスユニットが着脱自在に装着される形態のものが広く実用に供されている。プロセスユニットは支持枠体とこの支持枠体に回転自在に装着された回転ドラムとを具備している。回転ドラムの周表面には感光体が配設されている。支持枠体には像転写用開口が形成されており、プロセスユニットをハウジング内の所定位置に装着した状態においては、回転ドラムの周表面の一部は像転写用開口を通して露呈され、回転ドラムの周表面に形成されたトナー像が普通紙の如きシート部材上に転写される。回転ドラムの周表面に配設されている感光体は異物に触れる或いは長時間に渡って光に晒されると劣化せしめられる故に、プロセスユニットがハウジングの所定位置に装着されていない時に支持枠体の像転写用開口を覆って感光体を保護する保護カバーもプロセスユニットに配設されている。かかる保護カバーは像転写用開口を覆う被覆位置と像転写用開口を開放する後退位置との間を移動自在に装着されている。プロセスユニットがハウジング内の所定位置に装着されていない時には、保護カバーは弾性偏倚手段の偏倚作用によって被覆位置に弾性的に保持されている。プロセスユニットがハウジング内の所定位置に装着されると、弾性偏倚手段の偏倚作用に抗して保護カバーが後退位置に移動せしめられて像転写用開口が開放される。通常、プロセスユニットには、更に、回転ドラムの周表面に配設されている感光体を一様に帯電せしめるための一様帯電手段、感光体上に形成された静電潜像をトナー像に現像するための現像手段、及びトナー像転写後に感光体上に残留するトナーを除去するためのクリーニング手段も配設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したプロセスユニットは画像形成機本体とは別個に単独で搬送されることが少なくない。新製品として製造工場から出荷される際には、所要梱包が施される故に特に問題が発生する虞はないが、例えば修理乃至トナー補給等のために消費者から再生工場に搬送される際等には、適切な梱包が施されないことも少なくなく、本発明者等の経験によれば、かような場合には被覆位置に弾性的に偏倚されている保護カバーが支持枠体に対して振動せしめられ、保護カバー自体の一部、特に回転ドラムの中心軸線方向に延びる両端縁部が感光体に接触せしめられ、これによって感光体が損傷せしめられる虞があることが判明した。
【0004】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、所要梱包が施されることなくプロセスユニットが単独で搬送される場合でも、感光体が損傷せしめられることが充分確実に回避される、新規且つ改良されたプロセスユニットを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は鋭意検討の結果、保護カバーの内面の少なくとも一部に緩衝部材を貼着すれば、被覆位置にある保護カバーが支持枠体に対して振動せしめられても、感光体が損傷せしめられるのを充分確実に回避することができることを見出した。
【0006】
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成する画像形成機のためのプロセスユニットとして、像転写用開口を有する支持枠体と、該支持枠体に回転自在に装着され、周表面には感光体が配設された回転ドラムと、該像転写用開口を覆う被覆位置と該像転写開口を開放する後退位置との間を移動自在に該支持枠体に装着され、該被覆位置に弾性的に偏倚されている保護カバーと、を具備する画像形成機のためのプロセスユニットにおいて、
該保護カバーの内面の少なくとも一部には緩衝部材が貼着されている、ことを特徴とするプロセスユニットが提供される。
【0007】
該保護カバーの内面の、該回転ドラムの中心軸線方向に延びる両端縁部に該緩衝部材が貼着されているのが好適である。該緩衝部材は発砲ウレタンから形成されているのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成されたプロセスユニットの好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳述する。
【0009】図1には本発明に従って構成されたプロセスユニットの好適実施形態が図示されている。全体を番号2で示すプロセスユニットは支持枠体4を具備しており、この支持枠体4は適宜の様式で分離自在に連結された現像枠体6とドラム枠体8とから構成されている。
【0010】
現像枠体6は、適宜の合成樹脂から成形することができる箱状部材10と同様に適宜の合成樹脂から成形することができる外枠部材12とを有する。箱状部材10の前面には現像剤流動開口14が形成されており、かかる現像剤流動開口14の周囲には2個の縁面、即ち内側縁面16及び外側縁面18が形成されている。内側縁面16は現像剤流動開口14の周囲を連続して延びる実質上平坦な面であり、外側縁面18は内側縁面16の周囲を連続して延びる実質上平坦な面である。外枠部材12はその片面に現像剤流動開口20をその他面に現像開口22を有する。外枠部材12の現像剤流動開口20が箱状部材10の現像剤流動開口14の一部に対向して位置せしめられている。外枠部材12の片面にはその周縁を連続して延びる実質上平坦な縁面24が形成されており、かかる縁面24を箱状部材10の外側縁面18に加熱融着或いは接着の如き適宜の様式によって接合することによって、箱状部材10と外枠部材12とが固定されている。箱状部材10と外枠部材12とは協働して現像室26を規定しており、かかる現像室26内には現像剤28が充填されている。現像剤28は磁性トナーのみから構成された所謂一成分現像剤でよい。
【0011】
図示の実施形態においては、箱状部材10と外枠部材12とを接合する前に、箱状部材10内に現像剤28が充填される。そして、図1に二点鎖線で示す如く、箱状部材10の現像剤流動開口14を囲繞する内側縁面16にシール部材30がが剥離自在に貼着せしめられ、これによって現像剤28が箱状部材10内に密封される。しかる後に、箱状部材10と外枠部材12とが接合される。シール部材30は現像枠体6の外部に突出せしめられている把持片(図示していない)を含んでいる。画像形成機のハウジング(図示していない)内の所定位置にプロセスユニット2を装着する際には、把持片を引っ張ることによってシール部材30が箱状部材10から離脱せしめられ、現像剤流動開口14が開放せしめられる。従って、箱状部材10内に収容されていた現像剤28が現像剤流動開口14及び20を通って流動せしめられる。
【0012】
外枠部材12に形成されている上記現像開口22は幅方向(図1において紙面に垂直な方向)に細長く延びており、かかる現像開口22には現像スリーブ32が配設されている。アルミニウムの如き適宜の金属から形成することができる現像スリーブ32は、外枠部材12の両側壁(図示していない)間に回転自在に装着されており、現像開口20に沿って延在せしめられている。現像スリーブ32の周表面の一部は現像室26外に露呈せしめられており、残部は現像室26内に位置せしめられている。現像スリーブ32内には静止永久磁石(図示していない)が配設されている。現像スリーブ32は矢印34で示す方向に回転駆動せしめられる。外枠部材12には支持ブラケット36も装着されており、この支持ブラケット36の先端部には現像剤規制ブレード38が固定されている。適宜の合成ゴムから形成することができる現像剤規制ブレード38の自由端部は、現像スリーブ32の矢印34で示す回転方向に見て、現像開口22の上流側において現像スリーブ32に押圧せしめられている。外枠部材12には、現像スリーブ32の矢印34で示す回転方向に見て、現像開口22の下流側を現像開口22に沿って延びる平坦面40が形成されており、この平坦面40にはシール部材42の基端部が固定されている。シール部材42は現像開口22に沿って延在するストリップ形状であり、平坦面40に固定された基端部から現像スリーブ32に向かって延出せしめられており、その自由端部は現像スリーブ32に接触せしめられている。現像枠体6に装着された現像スリーブ32等の構成要素は静電潜像をトナー像に現像するための現像手段を構成する。
【0013】
図1を参照して説明を続けると、ドラム枠体8は前面が開放された箱状であり、適宜の合成樹脂から成形することができる。ドラム枠体8の両側壁(図示していない)間には回転ドラム44が回転自在に装着されている。矢印46で示す方向に回転駆動せしめられる回転ドラム44の周表面には適宜の静電感光体が配設されている。ドラム枠体8には支持ブラケット48が装着されており、この支持ブラケット48の先端部には合成ゴムから形成することができるクリーニングブレード50が固定されている。クリーニングブレード50の自由端は回転ドラム44の周表面に押圧せしめられている。ドラム枠体8には、矢印46で示す回転ドラム44の回転方向に見て、クリーニングブレード50の下流側に位置する一様帯電手段52も配設されている。一様帯電手段52はコロナ放電器から構成することができる。上記支持ブラケット48及びクリーニングブレード50はドラム枠体8と協働して現像剤回収室54を規定している。
【0014】
図1に図示する如く、現像枠体6とドラム枠体8とが所要とおりに連結せしめられると、現像スリーブ32の周表面と回転ドラム44の周表面とが番号56で示す現像域において相互に近接して位置せしめられる。現像枠体6とドラム枠体8とから構成される支持枠体4には、その中央部上面に像露光用開口58が規定され、その中央部下面に像転写用開口60が規定されている。そして、像転写用開口60に関連せしめてドラム枠体8には保護カバー62が装着されている。図示の実施形態における保護カバー62は回転ドラム44の周表面に沿って細長く延在し、その断面形状は弧状である。適宜の合成樹脂或いは金属薄板から形成することができる保護カバー44は適宜の装着機構(図示していない)によって図1に実線で示す被覆位置と図1に二点鎖線で示す後退位置との間を移動自在に装着され、そしてプロセスユニット2が画像形成機のハウジング(図示していない)内の所定位置に装着されていない時にはコイルばねの如き適宜のばね部材から構成することができる弾性偏倚手段(図示していない)によって上記被覆位置に弾性的に偏倚せしめられている。保護カバー62が被覆位置に位置せしめられている時には、支持枠体2の像転写用開口60が保護カバー62によって実質上覆われている。保護カバー62が後退位置に後退せしめられると、像転写用開口60が開放され、回転ドラム44の周表面の一部が像転写用開口60を通して露呈せしめられる。
【0015】
画像形成機において画像形成が遂行される際には、回転ドラム44が矢印46で示す方向に回転せしめられる。そして、一様帯電域64において、一様帯電手段52によって回転ドラム44の周表面に配設されている感光体が一様帯電せしめられ、次いで像露光域66において、適宜の像露光手段(図示していない)によって感光体が像露光され、これによって感光体上に静電潜像が形成される。像露光手段は支持枠体4に形成されている像露光用開口58を通して光像を感光体上に投射する。次いで、現像域56において、感光体上の静電潜像にトナーが施され、静電潜像がトナー像に現像される。矢印34で示す方向に回転駆動せしめられる現像スリーブ32は現像室26内の現像剤28をその周表面に保持して現像域56に搬送する。現像剤規制ブレード32は現像スリーブ32上に保持される現像剤28の層厚さを規制する共に現像剤28を摩擦帯電せしめる。転写域68においては、普通紙でよいシート部材(図示していない)が感光体に密接せしめられ、コロナ放電器から構成することができる転写手段(図示していない)の作用によって感光体上のトナー像がシート部材上に転写される。トナー像が転写されたシート部材は、定着手段(図示していない)の作用によってトナー像が定着された後に、画像形成機外に排出される。一方、回転ドラム44の周表面に配設されている感光体は、トナー像転写の後に、クリーニング域70においてクリーニングブレード50の作用を受けて残留トナーが除去される。
【0016】
而して、図示のプロセスユニット2における上述したとおりの構成及び作用は、本発明に従って構成されたプロセスユニット2の新規な特徴を構成するものではなく、当業者には周知のものでよく、それ故にこれらについての詳細な説明は本明細書においては省略する。
【0017】
図1と共に図2を参照して説明を続けると、本発明に従って構成されたプロセスユニット2においては、上記保護カバー62の内面の少なくとも一部には緩衝部材が貼着されていることが重要である。図示の実施形態においては、細長く延在する保護カバー62の内面における、回転ドラム44の中心軸線方向に延びる両端縁部、即ち前端縁部及び後端縁部に夫々緩衝部材72及び74が貼着されている。緩衝部材72及び74は保護カバー62の前端縁部及び後端縁部の全幅に渡って細長く延在せしめられている。緩衝部材72及び74は柔軟な材料、例えば発砲ウレタンから形成することができる。発砲ウレタンから緩衝部材72及び74を形成する場合、25%圧縮荷重が0.01乃至0.03MPa程度で厚さが1.0乃至1.5mm程度の発砲ウレタンが好適である。緩衝部材72及び74は適宜の接着剤或いは両面接着テープの如き適宜の貼着手段によって保護カバー62の内面における所要位置に貼着することができる。
【0018】
例えば、プロセスユニット2における現像室26内の現像剤28が枯渇した時、或いは回転ドラム44の周表面に配設されている感光体が劣化した時には、現像剤28の充填或いは感光体の補修乃至交換等のためにプロセスユニット2をそれ単独で再生工場に搬送することが少なくないが、かかる搬送の際には、図1に実線で示す被覆位置に弾性的に偏倚されている保護カバー62が振動せしめられて、保護カバー62の端縁部等が回転ドラム44の周表面に当接せしめられてしまうことがある。本発明に従って構成されたプロセスユニット2においては、保護カバー62の内面に緩衝部材72及び74が貼着されている故に、合成樹脂或いは金属薄板から形成されている保護カバー62が回転ドラム44の周表面に配設されている感光体に直接当接せしめられることがなく、感光体が損傷せしめられることが充分確実に回避される。
【0019】
【発明の効果】
本発明のプロセスユニットにおいては、所要梱包が施されることなくプロセスユニットが単独で搬送される場合でも、感光体が損傷せしめられることが充分確実に回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されたプロセスユニットの好適実施形態を示す簡略断面図。
【図2】図1のプロセスユニットにおける保護カバーの内面を示す斜面図。
【符号の説明】
2:プロセスユニット
4:支持枠体
6:現像枠体(支持枠体)
8:ドラム枠体(支持枠体)
44:回転ドラム
60:像転写用開口
62:保護カバー
72:緩衝部材
74:緩衝部材
Claims (3)
- 像転写用開口を有する支持枠体と、該支持枠体に回転自在に装着され、周表面には感光体が配設された回転ドラムと、該像転写用開口を覆う被覆位置と該像転写開口を開放する後退位置との間を移動自在に該支持枠体に装着され、該被覆位置に弾性的に偏倚されている保護カバーと、を具備する画像形成機のためのプロセスユニットにおいて、
該保護カバーの内面の少なくとも一部には緩衝部材が貼着されている、ことを特徴とするプロセスユニット。 - 該保護カバーの内面の、該回転ドラムの中心軸線方向に延びる両端縁部に該緩衝部材が貼着されている、請求項1記載のプロセスユニット。
- 該緩衝部材は発砲ウレタンから形成されている、請求項1又は2記載のプロセスユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002202625A JP2004045719A (ja) | 2002-07-11 | 2002-07-11 | 画像形成機のためのプロセスユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002202625A JP2004045719A (ja) | 2002-07-11 | 2002-07-11 | 画像形成機のためのプロセスユニット |
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ID=31708763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002202625A Withdrawn JP2004045719A (ja) | 2002-07-11 | 2002-07-11 | 画像形成機のためのプロセスユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004045719A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007298867A (ja) * | 2006-05-02 | 2007-11-15 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置の除電装置、画像形成ユニットおよび画像形成装置 |
-
2002
- 2002-07-11 JP JP2002202625A patent/JP2004045719A/ja not_active Withdrawn
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