JP2004045535A - 光ファイバの接続余長収納具 - Google Patents

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Tomohiko Ueda
上田 知彦
Toshifumi Hosoya
細谷 俊史
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Abstract

【課題】光ファイバの接続部分を収納して保持させながら、余長の収納作業が容易にできた小型且つ構造が簡易な光ファイバ収納具を提供する。
【解決手段】光ファイバどうしが接続された接続部分15を含む光ファイバ9の余長部分11を収納するための光ファイバ収納具1でる。巻き取り部3と、この巻き取り部3の両端側に、巻き取り部3よりも大径な位置規制手段5、7とにより画成された収納空間13を備え、位置規制手段5、7の一方を略2分するスリット部19、41が、その両端で収納空間13に連通すると共に、接続部分15を受容するように構成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ファイバどうしを接続して使用するに際し、その接続部分を含む光ファイバの余長部分を巻き取って収容するための光ファイバの接続余長収納具および光ファイバの接続余長収納方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバどうしを、例えば、融着して接続させ、この接続部分を含む光ファイバを一本或いは複数本用いて、光部品間あるいは光通信機器間を接続する場合に、光ファイバの長さに余裕を持たせて接続することがある。例えば、光ファイバどうしを融着して接続する場合、光ファイバの外表面の樹脂被覆を除去した後、加熱手段を用いて、ガラス部分を融着する。その後、融着したガラス部分を樹脂で覆わせて、ガラス部分を保護している。
【0003】
この場合において、2つの光部品(光通信機器)の接続に必要な長さ以外の光ファイバ(光ファイバの余長部分ともいう)は、その状態で放置しておくと、接続部分で、他の部品に引っ掛かったり、光ファイバどうしが絡み合ってしまうことがある。そこで、接続部分を含む光ファイバの余長部分を上手にまとめておくことが必要となる。
【0004】
日本特許登録第2821029号公報には、紐類の巻き込み器の技術が開示されている。この公報には、図11、図12に示すように、第1制限板100と第2制限板101とから構成され、第1制限板100には、回転用突起部102、連結部103、巻軸片104、結合軸片105、爪106を有している。第2制限板101には、円形突起部107、環状枠体108、吊下げ片109、誘導面110、111が備えられている。紐等は、挿入溝113に挿入されて、第1制限板100を矢印112方向に回転させることにより、第1制限板100と第2制限板101とにより形成された空間に巻き取られて収容される構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年の光ファイバにおいては、光ファイバの特性が飛躍的に向上しており、例えば、スクリーニング歪み(ε)と疲労係数(n)の関係が1.25×(6.3×101/n≦ε≦4.0を満足する特性を有する光ファイバを光部品間に接続して使用することがある。また、例えば、曲げ直径10mmでの波長1.55μmにおける曲げ損失が1.0dB/ターン以下の特性を有する光ファイバを使用することもある。これらの特性を有する光ファイバ使用して、その余長部分を巻き取って収納する場合には、光ファイバ巻き径が直径15mm程度のかなり小さい光ファイバ収納具を用いて収納しても、光ファイバの特性は殆ど劣化することがない。
【0006】
上述した公報に開示された紐類の巻き込み器は、相対回転させてた構造となっており、例えば、光ファイバ巻き径を直径15mm程度に小型化させて、光ファイバの余長部分を巻き込むには、構造が複雑であり、製造に際し困難が伴う。
また、光ファイバの接続部分は、通常、光ファイバの外径よりも大きく、剛性が高いため、光ファイバ収納部とは別に収納場所を設ける必要があり、収納作業及び収納スペースの効率化の妨げになっている。
【0007】
本発明の目的は、光ファイバの接続部分を収納して保持させながら、余長の収納作業が容易にできる小型且つ構造が簡易な光ファイバ収納具を提供することである。
更に、本発明の目的は、光ファイバの接続部分を含む余長部分を余すことなく収容することができ、しかも、所定位置に固定することのできる光ファイバ収納具を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的を達成するために、本発明に係る光ファイバの接続余長収納具は、光ファイバどうしが接続された接続部分を含む光ファイバの余長部分を収納するための光ファイバ収納具であって、巻き取り部と、この巻き取り部の両端側に、巻き取り部よりも大径な位置規制手段とにより画成された収納空間を備え、位置規制手段の一方を略2分するスリット部が、その両端で収納空間に連通すると共に、接続部分を受容するように構成されたことである。
【0009】
このような構成としたことで、接続部分を収納して受容することができるとともに、収納空間に光ファイバの余長部分を巻き取って収納することができる。
【0010】
更に、本発明に係る光ファイバの接続余長収納具は、巻き取り部がスリットにより2つに分割されており、2つの巻き取り部の内接線に沿った方向で接続部分を受容するとともに、2つの巻き取り部に対し、余長部分が長円形状を形成するように巻き付けていく簡易な構成としてもよい。
【0011】
更に、本発明に係る光ファイバの接続余長収納具は、位置規制手段は、略長方形と略半円との組み合わせた形状を有し、スリット部は、略長方形の略対角線方向に形成されていてもよい。
【0012】
このような構成とすることで、接続部分の両端から延びる両余長部分をともに一方向に巻き取っていくことができ、また、接続部分と連続した余長部分が略半円形状の巻き取り部に大きな角度でもって曲げられて巻き取られていくことができる。
【0013】
更に、本発明に係る光ファイバの接続余長収納具は、収納空間に収納した光ファイバの余長部分の飛び出しを規制できるように、収納空間に収納された余長部分の飛び出しを規制する規制部を備えていてもよい。
【0014】
更に、本発明に係る光ファイバの接続余長収納具は、光ファイバの余長部分を、収納空間に収納可能に、また、収納した余長部分の飛び出しを規制できるように、前記規制部が弾性変形可能に構成されていてもよい。
【0015】
更に、本発明に係る光ファイバの接続余長収納具は、余長部分を収納空間に収納した後に、規制部を取付けて余長部分の飛び出しを規制できるように、前記規制部は、着脱自在であってもよい。
【0016】
更に、本発明に係る光ファイバの接続余長収納具は、位置規制部の外周に沿って移動可能な移動部を設け、前記移動部の移動により余長部分を収納空間に収納していく構成としてもよい。
【0017】
更に、本発明に係る光ファイバ収納具は、ベースプレート部と、このベースプレート部と固定した2つの巻き取り軸と、2つの巻き取り軸と固定し、かつ、スリットにより分割された押さえ板部とを備えた光ファイバの余長収納具と、上記のいずれかに記載の光ファイバの接続余長収納具とを用いた1組の光ファイバの接続余長収納具であってもよい。
【0018】
上記の構成とすることで、接続部分を含む余長部分を接続余長収納具に収納することができるとともに、接続部分を含まない余長部分のみを、余長収納具に収納することができる。更に、余長収納具と接続余長収納具を用いれば、これらを所定位置に配置することができる。
【0019】
更に、本発明に係る光ファイバの接続余長収納具は、上記の1組の光ファイバの接続余長収納具の少なくとも1つ以上が、保持固定可能となるように保持固定部を備えていてもよい。
【0020】
更に、上記のいずれかの光ファイバの接続余長収納具を、光ファイバの接続部分を含む余長部分を収納した接続余長収納箱に適用してもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明に係る光ファイバの接続余長収納具の実施形態の一例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】
図1(A)は本発明に係る光ファイバの接続余長収納具の斜視図であり、(B)は接続部分を含む光ファイバの斜視図である。
光ファイバの接続余長収納具1は、巻き取り部3と、この巻き取り部3の両端(上下)の位置規制手段5、7により、主に構成されている。
2つの位置規制手段5、7の外周は、巻き取り部3の外周よりも大きくなっており、これらの位置規制手段5、7と巻き取り部3とにより、光ファイバ9の余長部分11を巻き取って収納することのできる収納空間13が形成されている。接続余長収納具1は、図1(B)に示すような、光ファイバ9の接続部分15を受容できるように受容部17が形成されており、この受容部17は、スリット19、41を経由して、収納空間13に連通している。この光ファイバの接続余長収納具1は、略長方形と略半円との組み合わせた形状となっており、全体でみて長円形状となっている。
【0023】
図2は、本発明に係る光ファイバの接続余長収納具を、図1(A)に示す矢印A方向でカットしたときの、位置規制手段と巻き取り部の斜視図である。
巻き取り部3の上端部(上面側)の位置規制手段5は、スリット19と拡大スリット21により分割されており、この拡大スリット21で光ファイバ9の接続部分15を受容することができる。
位置規制手段5は、一対の直線部23、25と、一対の曲線部27、29が形成されており、全体でみて、長円形の形状をなしている。スリット19および拡大スリット21は、この一対の直線部23、25を斜めに横断するように形成されている。
【0024】
巻き取り部3は、位置規制手段5と類似した構成となっており、一対の直線部31、33と、一対の曲線部35、37でもって長円の形状に形成されているとともに、拡大スリット39とスリット41により分割されている。拡大スリット39とスリット41の大きさは、位置規制手段5の拡大スリット21とスリット19と略同じ大きさである。
巻き取り部3のスリット41は、その出口部分Cにおいて、曲線形状となっており、巻き取り部3の曲線部35、37に連続している。そのため、接続部分の端部から延びる余長部分は、設定した曲げ半径でもって、曲線部35、37に巻き付けることができる。
巻き取り部3の他方の端部(下面側)には、位置規制手段7があり、一対の直線部43、45と、一対の曲線部47、49とにより長円形の形状となっている。また、位置規制手段7の外周の大きさは、巻き取り部3の外周よりも大きく、かつ、位置規制手段5の外周の大きさと略同じ大きさとなっている。そのため、2つの位置規制手段5、7と巻き取り部3の外周部分とにより余長部分11を巻き取って収納することができる収納空間13が形成されている。
【0025】
更に、2つの拡大スリット21、39により、受容部17が形成され、光ファイバ9の接続部分15を受容することができる。接続部分15から延びている余長部分11は、巻き取り部3の外周面と連通しているスリット19を介して、巻き取り部3の外周面に巻きつけられることができる構成となっている。
これらの位置規制手段5、7と巻き取り部3とを備えた光ファイバの接続余長収納具1は、例えば、樹脂材料により一体成形されている。また、これらの位置規制手段5、7と巻き取り部3とは、互いに接着手段で固定されていてもよく、また、係合手段(凹凸手段)により固定されていてもよい。
更に、光ファイバ9の余長部分11を巻き取る際に、余長部分11との接触を緩衝させることができるように、また、余長部分11との引っかかりを防止することができるように、光ファイバの接続余長収納具1の角部や縁部は、曲面形状に形成している。
【0026】
この光ファイバの接続余長収納具を用いて、接続部分を含む光ファイバの余長部分を収納していく方法を説明する。
最初に、図3(A)に示すように、光ファイバの接続余長収納具1の受容部17に、光ファイバ9の接続部分15を受容するとともに、接続部分の15両端から延びる余長部分の一部をスリッ19、41に挿入しておく。
【0027】
その後、接続余長収納具1を矢印Aで示す方向に回転させることで、巻き取り部3の曲線部35、37の外周面に余長部分11の巻き付けが始まる。図3(B)に示すように、接続余長収納具1を矢印Bで示す方向に回転させていくことで、余長部分11は、巻き取り部3の外周面に巻き付けられていくこととなる。この回転を繰り返していき、図3(C)で示すように、巻き取り部3の外周面上に形成された収納空間13に、光ファイバ9の余長部分11を全て収納したところで余長部分11の収納が終了する。
光ファイバの接続収納具1に形成された受容部17およびスリット19、41は、直線部31、33を斜めに横断するように形成されている。そのため、余長部分11が、スリット19、41から曲線部35、37に巻き付けられるときには、余長部分11には設定した曲げ半径でもって巻き付けられ、よって、光ファイバ9の余長部分11の曲げ損失を低減できたり、破損を防止することができる。
【0028】
また、本発明に係る光ファイバの接続余長収納具は、簡易な構成によっても達成できる。
図4(A)に示すように、巻き取り部3は、スリット39Aにより2つの巻き取り部3A、3Bに分割されており、この2つの巻き取り部39A、39Bの両端側(上下側)には、この図には示されていないが、位置規制手段が設けてある。
巻き取り部3A、3Bの形状は、例えば、略半円形状のものを用い、2つの巻き取り部3A、3Bの内接線L方向に光ファイバの接続部分15を収容することができるように、スリット39Aの幅の設定される。また、2つの巻き取り部3A、3Bの端部P、Pは、曲面に形成されており、接続部分15の両端から延びている余長部分11が、大きな角度でもって半円方向に巻き取ることができるようしてある。そして、余長部分11は、2つの巻き取り部3A、3Bの半円形状に沿って巻き取られていき、巻き取られた余長部分11は、長円形状を形成している。
【0029】
図4(B)には、スリット39Bにより分割された2つの巻き取り部3C、3Dが略円形状である場合を示している。2つの巻き取り部3C、3Dの内接線L方向に接続部分15を収容し、接続部分15の両端から延びる余長部分11は、2つの巻き取り部3C、3D間に巻き取られることなく、2つの巻き取り部3C、3Dの回りを回るように長円形状を形成して巻き取られていく。
【0030】
図5(A)には、図1〜図3に示す光ファイバの余長部分が収納完了した状態を示している。接続部分の受容部17に、光ファイバ9の接続部分15が受容されているとともに、余長部分11を収納する収納空間13に余長部分11が全て収納されている。
さらに、接続部分15の両端部から延びる余長部分の長さが異なる場合でも、一方の余長部分のみ(長い余長部分のみ)を巻き取り部3に巻き付けることができ、よって、接続部分15から延びる余長部分11の長さの差を吸収して収納することができる。
【0031】
この収納空間13に収納された余長部分11が、収納空間13から外れてしまう(飛び出してしまう)のを防止するために、図5(B)に示すような、規制部44を用いてもよい。規制部44は、ベース45と、このベース54の外周端部に立設した4つの壁部46、47、48、49から構成されている。この規制部44の壁部46、47、48、49を接続余長収納具1の位置規制手段5、7の外周に当接させることで、収納空間31に収納した余長部分の飛び出しが防止できる。
【0032】
また、本発明に係る光ファイバの接続余長収納具では、接続余長収納具に、予め規制部を取り付けておいて、余長部分を巻き取っていく方法も採用できる。
図6(A)に示すように、接続余長収納具1に予め規制部44‘を取り付けておく。規制部材44’は、図5(B)に示す規制部44と類似しており、ベース45‘の外周端部から立設した壁部47’、49‘と、この図では見えないが、この壁部47’、49‘と対向する位置に、壁部46’、48‘が設けられている。この壁部46’〜49‘の高さは、収納空間13を全て覆うか、それ以下に設定される。更に、この壁部46’〜49‘は、収納空間13内に向けて弾性変形して傾くことが可能な弾性材料により作られている。
【0033】
この接続余長収納具1に規制部44‘を取り付けた状態で、光ファイバ9の余長部分11を巻き取っていく方法を説明する。
最初に、接続余長収納具1の受容部17に光ファイバ9の接続部分11を収納しておく。その後、接続余長収納具1を回転させていき、余長部分11を収納空間13に巻き取りながら収納していく。収納すべき余長部分11が規制部44‘の壁部47’にさしかかると、図6(B)に示すように、壁部47‘が余長部分11により押され、収納空間31の方向に傾く。
【0034】
そのため、壁部47’の上端部47‘’と位置規制手段5の外周縁との間の隙間Sが生じ、或いは隙間Sが大きくなるために、余長部分11が、矢印Cで示す方向に移動して、収納空間13内に入り込むことができる。余長部分11は、壁部46‘〜49’を倒していきながら(傾けさせながら)、収納空間13に収納されて巻き取りが終了する。収納された余長部分11は壁部46‘〜49’により収納空間31外に、はみ出すことができない構成となっている。
【0035】
本発明に係る光ファイバの接続余長収納具は、移動部を設け、この移動を移動させて、余長部分を収納していく方法も採用できる。
図7(A)に示すように、光ファイバ収納具1の位置規制手段5、7のそれぞれには、外周に沿って、溝80が形成されており、この溝80に沿って、複数の移動部70が移動可能に構成されている。移動部70は、図7(B)に示すように、溝80内に挿入して規制される突出部71と、余長部分11を保持し、かつ、収納空間13に収納させていくことができるように、窪み部72が備えられている。この窪み部は、光ファイバ9との擦れを低減する形状となっており、例えば、曲面加工が施されている。それぞれの移動部70は、互いに間隔が一定に保持できるようにバンド75が取り付けられている。バンド75は、樹脂製あるいは金属製であり、曲線部を移動している際に、変形可能となっている。
【0036】
光ファイバの接続部分を含む余長部分を収納していくには、受容部17に接続部分15を挿入して、接続部分15から延びる余長部分11をスリット19、41入れて、余長部分11を外方向に出しておく。位置規制手段5、7と巻き取り部3とを固定して、移動部70を移動させていくと、スリット19、41から延びている余長部分が、移動部70の窪み部72に引っかかる。更に、移動部70を移動させていき、引っ掛かった余長部分11を収納空間13に、少しずつ入れていくことで、余長部分11が収納できる。
【0037】
また、上記にて説明した接続余長収納具と、これとは別の余長収納具とを組み合わせて用いることで、接続余長部分を含む光ファイバの余長部分を収容する方法を採用することもできる。特に、接続部分の両端部から延びる余長部分の長さが異なる場合に、余長部分の長い方のファイバ余長を収容するのに効果的である。
図8に示すように、余長収納具50は、ベースプレート部50‘と、このベースプレート部50’上に固定配置された2つの巻き取り軸51、52と、この2つの巻き取り軸51、52と固定して設けられた押さえ板部53、54とにより構成されている。押さえ板部53、54は、スリットにより55により分割されており、このスリット55が、光ファイバ9の余長部分11を挿入するところである。
【0038】
余長部分11を巻き取って収納していくには、スリット55から余長部分11を挿入させた後、余長収納具50を回転させていき、2つの巻き取り軸51、52に余長部分を巻き付けていくことで、余長収納具50に光ファイバ9の余長部分11を収納することができる。
【0039】
この余長収納具50と、接続余長収納具1とを組み合わせて、光ファイバ9の余長部分11を収納する方法について説明する。
図9(A)に示すように、光ファイバ9の接続部分11を接続余長収納具1の受容部17に挿入した後、接続余長収納具1を回転させて、余長部分11を収納空間13に収納していく。
【0040】
接続余長収納具1の収納空間13に余長部分11を所望量巻き取ったところで、接続余長収納具1による余長部分11の収納作業を終了する。
次に、余長収納具50を配置して、余長部分11を余長収納具50のスリット55(図8参照)から挿入した後、余長収納具50を回転させて、2つの巻き取り軸51、52に余長部分11を巻き取っていく。余長部分11をすべて巻き取ったところで、図9(B)に示すように、収納作業が終了する。このように、接続余長収納具50を用いて、光ファイバ9の接続部分15を含む余長部分11を巻き取ることができ、続いて、余長収納具50を用いて、残りの余長部分11を収納することができる。
【0041】
接続余長収納具1と余長収納具50とを用いて、光ファイバ9の接続部分15を含む余長部分11を巻き取ったならば、これらの2つの収納具を固定しておいてもよい。
図10は、接続余長収納具1と余長収納具50とを保持固定部56により固定保持された状態を示している。保持固定部56は、ベースプレート部57と、このベースプレート部57から立設した複数の規制壁58により構成されている。規制壁58、58間の距離Wは、接続余長収納具1の幅W1よおび余長収納具50の幅W2と挿入可能な程度に、略同等にしている。
【0042】
そのため、光ファイバ9の接続部分15を含む余長部分11を収納した接続余長収納具1と余長収納具50とは、規制壁58、58間に挟み込んで容易に固定保持することができる。複数本の光ファイバの余長部分を収納する場合、それぞれの余長部分に対応して接続余長収納具と余長収納具とを用いて巻き取った後、これらの収納具が、それぞれ保持固定できるため、余長部分どうしが、互いに絡み合うことがない。
【0043】
このような保持固定部材は、複数本の光ファイバを収納する接続収納箱(キャビネット、あるいは、クロージャーともいうこともある)に用いることもできる。
図11に示すように、接続収納箱60には、外部から多心の光ファイバケーブル61が導入されてくる。多心の光ファイバケーブル61は、接続収納箱60内で、それぞれ、例えば、融着手段を用いて接続され、単心の光ファイバケーブル62に分岐されて接続収納箱60から出ていく。この多心の光ファイバケーブル61から単心の光ファイバケーブル62に分岐する際の、接続部分15を含む余長部分11は、それぞれ、一組の接続余長収納具1と余長収納具50により収納して、保持規制部材56により保持されている。
【0044】
接続収納箱60内で、保持固定部材56を用いれば、複数本の光ファイバの余長部分を整理でき、よって、光通信機器等の工事作業においても、目的とする光ファイバの余長部分の取り出しに際し、間違えることなく、作業することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る光ファイバ収納具および光ファイバ収納方法によれば、光ファイバの接続部分を含む余長部分を構造容易の直径の小さい光ファイバ収納具により収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、本発明に係る光ファイバの接続余長収納具の斜視図であり、図1(B)は、接続部分を含む光ファイバの斜視図である。
【図2】図2は、本発明に係る光ファイバの接続余長収納具を、図1(A)の矢印A方向でカットしたときの斜視図である。
【図3】図3は、本発明に係る光ファイバの接続余長収納方法を示す模式図であり、(A)は余長部分の巻き取り開始前であり、(B)は巻き取りを開始したところであり、(C)は巻き取りを終了したところである。
【図4】図4は、本発明に係る光ファイバ収納具を示しており、(A)は巻き取り部が略半円形状のものであり、(B)は巻き取り部が略円形形状のものである。
【図5】図5は、本発明に係る光ファイバの接続余長収納具および規制部材を示す斜視図であり、(A)は余長部分を巻き取った状態であり、(B)は規制部材である。
【図6】図6は、本発明に係る光ファイバの接続余長収納具及び規制部材の斜視図であり、(A)は接続余長収納具に規制部材を取り付けて巻き付けていく状態であり、(B)は(A)の一部分を拡大したところである。
【図7】図7は、本発明に係る光ファイバの接続余長収納具の斜視図であり、(A)は移動部を備えた構成であり、(B)は要部を拡大したものである。
【図8】図8は、本発明に係る別な余長収納具の斜視図である。
【図9】図9は、本発明に係る接続余長収納具と別な余長収納具とによる余長部分の巻き取りを説明する説明図であり、(A)は接続余長収納具により巻き取った状態であり、(B)は余長収納具により巻き取った状態である。
【図10】図10は、本発明に係る接続余長収納具と余長収納具とを保持固定材により固定した状態を示す斜視図である。
【図11】図11は、本発明に係る接続余長収納具と余長収納具とを接続収納箱に用いた場合を示す斜視図である。
【図12】図12は、従来の紐類の巻き込み器の上面図である。
【図13】図13は、従来の紐類の巻き込み器の断面図である。
【符号の説明】
1  接続余長収納具
3  巻き取り部
5、7 位置規制手段
9  光ファイバ
11 余長部分
15 接続部分
17 受容部

Claims (10)

  1. 光ファイバどうしが接続された接続部分を含む光ファイバの余長部分を収納するための光ファイバ収納具であって、
    巻き取り部と、この巻き取り部の両端側に、前記巻き取り部よりも大径な位置規制手段とにより画成された収納空間を備え、前記位置規制手段の一方を略2分するスリット部が、その両端で前記収納空間に連通すると共に、前記接続部分を受容するように構成された光ファイバの接続余長収納具。
  2. 請求項1に記載の光ファイバの接続余長収納具において、前記巻き取り部が前記スリットにより2つに分割されており、前記2つの巻き取り部の内接線に沿った方向で前記接続部分を受容するとともに、前記2つの巻き取り部に対し、前記余長部分が長円形状を形成するように巻き付ける構成としたことを特徴とする光ファイバの接続余長収納具。
  3. 請求項1はたは2に記載の光ファイバの接続余長収納具において、前記位置規制手段は、略長方形と略半円との組み合わせた形状を有し、前記スリット部は、前記略長方形の略対角線方向に形成されていることを特徴とする光ファイバの接続余長収納具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ファイバの接続余長収納具において、前記収納空間に収納された前記余長部分の飛び出しを規制する規制部を備えたことを特徴とする光ファイバの接続余長収納具。
  5. 請求項4に記載の光ファイバの接続余長収納具において、前記規制部が弾性変形可能に構成されたことを特徴とする光ファイバの接続余長収納具。
  6. 請求項4または5に記載の光ファイバの接続余長収納具において、前記規制部は、着脱自在に構成されたことを特徴とする光ファイバの接続余長収納具。
  7. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ファイバの接続余長収納具において、前記位置規制手段の外周に沿って移動可能な移動部を設けたことを特徴とする光ファイバの接続余長収納具。
  8. ベースプレート部と、このベースプレート部と固定した2つの巻き取り軸と、前記2つの巻き取り軸と固定し、かつ、スリットにより分割された押さえ板部とを備えた光ファイバの余長収納具と、前記請求項1〜7記載の光ファイバの接続余長収納具とからなる1組の光ファイバの接続余長収納具。
  9. 請求項8に記載された1組の光ファイバの接続余長収納具の少なくとも1つ以上が、保持固定部により保持固定されたことを特徴とする1組の光ファイバの接続余長収納具。
  10. 請求項1〜9記載の光ファイバの接続余長収納具を用いて、光ファイバの接続部分を含む余長部分を収納した接続余長収納箱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109323749A (zh) * 2018-11-09 2019-02-12 威海北洋电气集团股份有限公司 光纤水听器阵列内的光纤收纳保护装置

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