JP4013073B2 - 光コネクタ付光ファイバコード及び光コネクタ付光ファイバコードの製造方法 - Google Patents

光コネクタ付光ファイバコード及び光コネクタ付光ファイバコードの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の光ファイバを一体化した光ファイバテープ心線に光コネクタを装着した光コネクタ付光ファイバコード及び光コネクタ付光ファイバコードの製造方法に関するものである。
複数本の光ファイバを一体化した光ファイバテープ心線を用い、この光ファイバテープ心線にチューブ等で覆い、端部に光コネクタを装着し光コネクタ付光ファイバコードとして使用されているものがある。このような光コネクタ付光ファイバコードを用いた場合、光ファイバコードの端部領域において、接続しようとする相手側の光通信機器等の接続場所の事情により、光コネクタ付光ファイバコードの端部領域を小さく曲げて接続しなければならないときがある。また、光コネクタを相手側の光コネクタと接続する時に、光コネクタ付光ファイバコードの先端の光コネクタが押し戻されてしまうことがある。この光コネクタの押し戻しにより、光コネクタに接続された光ファイバテープ心線も押し戻されることがあり、この結果、光ファイバテープ心線が曲げられてしまうことがある。光ファイバテープ心線が曲げられてしまうと、光ファイバテープ心線に曲げ応力等が発生し、光ファイバの伝送損失が増加することが考えられる。
そこで、従来より、光ファイバコードに収容している光ファイバテープ心線の曲げに対し、曲げを緩和する技術の一例が、下記特許文献1及び2に開示されている。
特許文献1に記載された技術は、図6に示すように、12心の光ファイバテープ100を4枚収納した48心ケーブル101に12心光ファイバテープ100を2枚結線したブッシュオン型24心光コネクタ102が2個取り付けられている。50cmの光ファイバテープ部はそれぞれ熱収縮チューブからなる保護外皮103にて保護され、ケーブル端部にはケーブルのテンションメンバと固着された引留部104が形成されている。このような構成とすることで、1個のコネクタに結線される複数の光ファイバテープは互いに束ねられることがなく、各々独立して保護外皮を被せられるために、曲げを与えた場合でも内側の光ファイバテープは自由に側方の空間に逃げるため無理が生ぜず、座屈を引き起こすことがなくなる。
特許文献2に記載された技術は、図7に示すように、光コネクタ200、複数枚の光ファイバテープ201、光ファイバテープ長差吸収部202、保護チューブ203、光ファイバテープ長差吸収部内の空間204を備えたコネクタ付光ケーブルの端末構造を開示している。この構成によれば、1個の光コネクタ200に結線された2枚の光ファイバテープ201を通した1本の保護チューブ203に曲げを加えた時、テープ肉厚による曲げ半径差により発生するテープ長差は、内側の光ファイバテープ201が光ファイバテープ長差吸収部202内で内側に逃げることで吸収し、無理な応力が発生すことがなくなるというものである。
特開平9−297226号公報 特開平10−48491号公報
上述した従来技術では、光ファイバテープに曲げ力が発生したときに、光ファイバテープは、曲げ力を緩和する方向に動くことができるものである。しかしながら、上述の光ファイバテープの曲げ力を緩和する方向は、光ファイバテープの中の光ファイバの並び方向を水平方向とした場合、この水平方向に対し垂直方向のみに限られてしまう。ところが、光ファイバテープ内に収容されている各光ファイバは、製造状態や製造後の保管状態により独自の曲がり癖が内在していることがある。そのため、光ファイバテープに曲げ力が作用した場合、各光ファイバは、この曲げを緩和するために垂直方向である上方向や下方向等、各光ファイバの最適な曲げ解消(緩和)方向に移動したいが、光ファイバテープとして一体化しているため、光フィアバテープの動く方向に強制的に移動させられる。或いは、曲がり癖をもつ光ファイバの場合、垂直方向に加え、水平方向への移動により曲げを緩和したいが、上記同様に、光ファイバテープの移動方向に強制させられてしまう。
更に、光ファイバテープの水平方向で曲げが発生した場合や、水平方向と垂直方向の両成分を含む曲げが発生した場合には、複数の光ファイバを一体化しているテープ樹脂により光ファイバは拘束されているので、曲がりの内側及び外側の光ファイバは曲げを緩和することができなくなる場合がある。
近年、心数の多い光ファイバテープ心線や光ファイバテープ心線の積層数を多くした高密度の光ファイバコードが要望されており、或いは、曲げに強い(曲げに対応できる)光ファイバコードが望まれており、一例として、上述したような事情を改善することが必要となっている。
本発明に係る光コネクタ付光ファイバコードは、複数の光ファイバを被覆し一体化した光ファイバテープ心線を複数積層した外周が保護チューブで覆われている光ファイバコードの少なくとも一方の端部領域に光コネクタが接続された光コネクタ付光ファイバコードであって、前記端部領域で、前記光ファイバにばらされた光ファイバ領域と、前記光ファイバが一体化されているテープ心線領域と、前記光ファイバテープ心線の一体化被覆および前記光ファイバの保護被覆を除去したガラスファイバ領域とを形成すると共に、前記ガラスファイバ領域のガラスファイバが前記光コネクタのガラスファイバ接続部材に形成された孔に接続固定されることによって、前記光コネクタ付光ファイバコードの端部で曲げられた際に、前記ばらされた光ファイバ領域で光ファイバが重なり合うことを特徴とする。
また、本発明に係る光コネクタ付光ファイバコードは、前記光ファイバテープ心線領域では、複数の光ファイバテープ心線が接着されて一体化されていることを特徴とする。
また、本発明に係る光コネクタ付光ファイバコードは、前記光コネクタのコネクタハウジングが前記端部領域を覆っていることが望ましい。
また、本発明に係る光コネクタ付光ファイバコードは、保護チューブと、光ファイバテープ心線とが密着していてもよく、また、密着していなくてもよい。
また、本発明に係る光コネクタ付光ファイバコードは、光ファイバテープ心線の厚さの最大値をT(μm)とし、光ファイバの外径をd(μm)としたとき、T≦d+40(μm)であることが望ましい。
また、本発明に係る光コネクタ付光ファイバコードは、光ファイバテープ心線の複数の光ファイバを一体化している被覆が、隣り合う光ファイバ間の窪みのところで凹部を形成していることが望ましい。
更に、本発明に係る光コネクタ付光ファイバコードは、一体化している被覆の凹部の底が隣り合う光ファイバの共通接線を超えていることが望ましい。
また、本発明に係る光コネクタ付光ファイバコードの製造方法は、複数の光ファイバを被覆し一体化した光ファイバテープ心線を複数積層した外周を保護チューブで覆っている光ファイバコードの端部領域の途中で前記保護チューブを除去し各光ファイバテープ心線に分離してテープ心線領域を形成する工程と、前記テープ心線領域の前記光ファイバテープ心線の一部に前記一体化被覆が除去された光ファイバ領域を形成する工程と、前記テープ心線領域の端部をガラスファイバに分離してガラスファイバ領域を形成する工程と、前記ガラスファイバを前記光コネクタのガラスファイバ接続部材に形成された孔に接続固定する行程と含むことを特徴とする。
また、本発明に係る光コネクタ付光ファイバコードの製造方法は、更に前記ばらした光ファイバを前記端部領域の一部で接着して一体化する工程を、含むことを特徴とする。

本発明の光コネクタ付光ファイバコードによれば、光コネクタ付光ファイバコードに曲げ力が作用したとき、端部領域において光ファイバにばらけた箇所が存在しているので、この曲げ力に対し任意かつ所望な方向に大きな曲率半径でもって曲がることができ、従って、局所的な曲げを防止でき、光ファイバコードの伝送損失の増大を抑制できる。
本発明に係る光コネクタ付光ファイバコード実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明に係る光コネクタ付光ファイバコードの一例を斜視図で示している。この光コネクタ付光ファイバコード1は、長手方向でみて、コード部Aと端部領域Bとで主に構成されている。コード部Aは、一例として4本の光ファイバ2を樹脂3により被覆し一体化した光ファイバテープ心線4をチューブ5により覆っている。ここでは、4本の光ファイバを用いた光ファイバテープ心線を本実施形態の一例として説明するが、本発明に係る光コネクタ付光ファイバコードにおいては、光ファイバの本数は4本に限定されない。
チューブ5は、光ファイバテープ心線4の外周を所望の厚みでもって光ファイバテープ心線4を被覆しており、また、チューブ5と光フィアバテープ心線4とは密着している。このチューブ5は、光ファイバ2や光ファイバテープ心線4を保護したり、補強している。更に、チューブ5は幅方向でみた場合、両端部近傍にテンションメンバー6、6が内蔵されており、この2本のテンションメンバー6、6が光ファイバテープ心線4と略平行に配置されている。このテンションメンバー6、6は光ファイバ2の並び方向(この方向を水平方向とよぶ)に曲げ力が作用したときに光ファイバテープ心線4が局所的に小さく曲げられてしまうのを抑制している。
光ファイバテープ心線4とチューブ5の間には紐状ヤーン7が複数本直線状或いは螺旋状に配置されており、光ファイバテープ心線4が小さく曲げられようとするときに、紐状ヤーンが抵抗力となって小さく曲げられるのを規制することができる。
一例として、このコード部Aが不意な外力により曲げられようとした場合、チューブ5が補強材として作用し、曲げに対する抵抗力として機能する。また、コード部Aに圧縮力(押付力)が働いた場合には、チューブ5により、光ファイバ2や光ファイバテープ心線4をこの圧縮力から保護する機能を果たす。このチューブ5の機能は上述したものに限定されず、光フィアイバ2や光ファイバテープ心線4に悪い影響を及ぼす作用を抑制したり、阻止することである。
次に、本発明に係る光コネクタ付光ファイバコードの端部領域について説明する。本発明に係る光コネクタ付光ファイバコード1の端部領域Bは、光ファイバ2が露出した光ファイバ領域B1と、光ファイバ2が一体化している一体化領域B2と、この一体化領域B2に装着(接続)されている光コネクタCとにより主に構成されている。光コネクタCの先端面では、ガラスファイバ2aが露出しており、相手側光コネクタのガラスファイバ(図示せず)と接続することができるようになっている。
光ファイバ領域B1は、光ファイバテープ心線4の一体化被覆3が取り除かれ、各光ファイバ2がばらけた状態となっている。一例として、この光ファイバ領域B1の長さは10mm〜1mの範囲内であることが望ましい。光ファイバ領域B1が10mm未満であると、曲げ力を緩和するのが十分でないときがあり、また、1m以上長くなると、例えば光ファイバ2の本数が多い時に光ファイバどうしが絡まってしまうことが考えられる。
光ファイバ領域B1で曲げが作用した場合、各光ファイバ2がその曲げ力を緩和するように、垂直成分及び水平成分を含む任意の方向に移動することができる。接続対象となる光通信機器等においては、光ファイバコードとの接続場所が、光通信機器の奥側面や裏面となることが多く、接続部近辺の光ファイバコード、すなわち、光ファイバコードの端部領域では水平方向及び垂直方向に小さく曲げられる場合があり、本実施形態の光ファイバ領域B1が有効に機能し、例えば、伝送損失の増大を抑制することができる。
一体化領域B2は、光ファイバテープ心線4の被覆樹脂3により光ファイバ3が一体化されている。この一体化領域B2が存在することで、光コネクタCに容易に接続可能な構成となっている。
端部領域Bにおいては、光ファイバ領域B1や一体化領域B2が露出しているが、ここに保護カバー等を装着してコネクタCのところまで覆っていてもよい。
本実施形態で説明した光コネクタ付光フィアバコードの製造方法について説明する。チューブ5により全長が覆われた光ファイバコード1の端部領域となるところのチューブ5を除去冶具等を用いて取り除く。除去冶具の一例としてカッターを用いて、コード部Aと端部領域Bとの間に断面方向に切り傷をいれ、この箇所をきっかけとしてチューブ5を取り除き、光ファイバテープ心線4を露出させる。その後、光ファイバ領域B1となる箇所にブラシ等の剥離工具を用いて、光ファイバテープ心線4の表面をこすり、表面の一体化樹脂3を除去して、各光ファイバ2にばらす。このとき、一体化領域B2となる箇所には、光ファイバテープ心線4の状態で残しておく。
光ファイバ領域B1を各光ファイバ2にばらしたら、一体化領域B2の先端を除去工具等により、一体化樹脂3及び光ファイバ2の保護被覆を除去し、ガラスファイバ2aを露出させる。そして、コネクタCの孔C´にガラスファイバ2aを挿通させて、一体化樹脂3のところでコネクタC装着してコネクタ接続させる。このコネクタCは光通信機器に接続したり、相手側光コネクタと接続することができる。
上述した製造方法では、端部領域において、各光ファイバにばらした後にコネクタ接続を行う工程には限定されない。すなわち、コネクタ接続を行った後に各光ファイバにばらす工程でもよい。
また、図2には、本発明にかかる光コネクタ付光ファイバコードの別な実施形態の斜視図を示している。尚、この実施形態において、コード部A及び光ファイバ領域B1とコネクタCは図1で説明したものと同じであるため、これらの説明を省略する。一体化領域B2´は、4本の光ファイバを一体化した領域であって、4本の光ファイバ2の保護被覆のまわりに接着材を塗布し、互いに連結し一体化したものである。この一体化領域B2´で光ファイバ2を固定保持することで、ガラスファイバを並べた状態でかつ、一定間隔に維持できる。この光ファイバコード1Aの作用及び効果は図1に説明した光ファイバコード1と同じである。
次に、この光コネクタ付光ファイバコード1Aの製造方法について説明する。この光コネクタ付光ファイバコード1Aの端部領域B´となるところのチューブ5を除去冶具等を用いて除去し、端部領域B´の長手方向の全長において光ファイバテープ心線4を露出する。露出した光フィアバテープ心線4は次に、光ファイバテープ心線4の被覆樹脂3をブラシ等の剥離工具により端部領域B´の全長にわたり取り除く。このとき、光ファイバコード1Aの端部領域B´では、この端部領域B´の全長において、各光ファイバ2がばらけた状態となっている。
ばらけた光ファイバ2は、一体化領域B2´となる箇所で、光ファイバ2を並べ、これらの光ファイバ2のまわりに接着材を塗布して一体化する。塗布方法としては、並んだ光ファイバ2の両面、片面或いは部分的に塗布してもよく、光ファイバ2が一体化を維持できるような方法が採用される。一体化領域B2´より先の端部では、光ファイバ2の保護被覆2bを除去工具等を用いて除去し、ガラスファイバ2aを露出させて、ガラスファイバ2aをコネクタCの孔C´に挿通し、一体化領域8のところでコネクタCを装着する。この光コネクタ付光ファイバコード1Aでも、光ファイバ領域B1が各光ファイバ2にばらけているので、曲げ力が作用した場合、この曲げ力を緩和する方向にそれぞれの光ファイバ2が自由に動くことができる。
本発明にかかる光ファイバコードは、端部領域の加工処理を考慮すると、各光ファイバにばらし易い光ファイバテープ心線を用いることが望ましい。そのような光ファイバテープ心線の一例として、光ファイバテープ心線の最大厚さをT(μm)とし、光ファイバの外径をd(μm)としたときにT≦d+40(μm)であるものを使用すると、端部領域の加工処理がし易い。すなわち、光ファイバを一体化し被覆している樹脂の厚さが20μm以下の薄さとなると、各光ファイバにばらし易く、作業条件によっては、ブラシ等の剥離工具を用いることなくばらすことができる。一体化樹脂の厚さが20μm以上となると、各光ファイバにばらす作業に時間を要することがある。
また、本発明にかかる光コネクタ付光ファイバコードに使用する光ファイバテープ心線は、図3(A)に示すように、光ファイバ2を一体化している一体化樹脂(一体化被覆)3が隣り合う光ファイバの間の窪みのところで凹部3aを形成していることが望ましい。この光ファイバテープ心線4Aは、4本の光ファイバ2を一体化樹脂3により被覆し一体化している。この光ファイバ2は一例として、コア及びクラッドからなるガラスファイバ2aと、このガラスファイバ2aのまわりに2層からなるの保護被覆2bが施されている。隣り合う光ファイバ2、2により形成される窪みのところでは、一体化樹脂3の形状が凹部形状3aとなっている。このような光ファイバテープ心線4Aを用いると、くぼみのところの一体化樹脂3を少なく或いは薄くできるので各光ファイバ2にばらし易くなる。
更に、本発明にかかる光コネクタ付光ファイバコードに使用する光ファイバテープ心線は、図3(B)に示すように、一体化樹脂の凹部が深く形成されていることが望ましい。この光ファイバテープ心線4Bは、4本光ファイバ2のまわりを一体化樹脂3により覆われており、かつ、光ファイバ2どうしにより形成される窪みのところで凹部形状3bとなっている。この凹部3bの底は、少なくとも2本の光ファイバの共通接線Sを超え、光ファイバどうしにより形成される窪みの方向に深くなっている。このような深い凹部3bを形成することで、光ファイバテープ心線4Bから光ファイバ2に更に良好にばらし易くなる。ばらす時の作業状況において、ブラシ等の剥離工具を用いることなく各光ファイバ2にばらすことができることもある。
本発明に係る光コネクタ付光ファイバコードは、複数の光ファイバテープ心線を積層させたものであってもよい。近年の高密度型光ファイバコードの需要に伴い、光ファイバコードに収容される光ファイバの本数を多くすることが望まれることがあり、光ファイバテープ心線を積層させることで対処できる場合がある。この場合、光ファイバ領域は、各光ファイバテープ心線のすべての光ファイバがばらけていることが望ましい。一例として、2枚の光ファイバテープ心線を積層させて、端部領域を光コネクタのフェルールに挿入して光コネクタ付光ファイバコードとすることができる。この場合、2枚の光ファイバテープ心線を曲げたときに、光ファイバ領域があることによって、上下の光ファイバが重なりあうので、光ファイバの蛇行を防止することができる。
また、本発明に係る光コネクタ付光ファイバコードは、光ファイバテープ心線と、この光ファイバテープ心線を覆う保護チューブとが或いは補強チューブとが密着していなくてもよい。密着していないと、保護(補強)チューブの動きに対し所望な自由度をもってチューブ内で光ファイバテープ心線が動くことできる。また、光ファイバテープ心線と保護チューブが密着している場合には、コード部のところで曲げ力が作用したときに、曲げに対する大きな抵抗力として作用し、小さな曲げを規制することができる。
また、本発明にかかる光コネクタ付光ファイバコードは、端部領域に光コネクタを装着している。図4は、光コネクタを装着した光ファイバコードの平面図を示しており、図5は光ファイバコードの各箇所での断面図を示している。図4及び図5に示すように、この光ファイバコード50のコード部Aは、12本の光ファイバ51を樹脂52で被覆した光ファイバテープ心線53が2枚積層し、合計24本の光ファイバを収容している。さらに、これら2枚の光ファイバテープ心線53、53と平行に2本のテンションメンバー55、55を配置し、光ファイバテープ心線53とテンションメンバー55のまわりを樹脂で被覆し、この樹脂被覆が保護(補強)チューブ54となっている。
光ファイバコード50の端部領域Bでは、光ファイバ部B10と、テープ心線部B20と、光コネクタ付光ファイバコード50の端部となるガラスファイバ部B30が形成され、この端部領域Bに光コネクタ60が装着されている。光ファイバ部B10は、保護(補強)チューブ54とテンションメンバー55と光ファイバテープ心線の一体化樹脂52とを除去して24本の光ファイバ51にばらしたものである。テープ心線部B20は保護(補強チューブ)54とテンションメンバー55とを除去して2枚の光ファイバテープ心線53、53が露出しており、光コネクタ60の保持固定部材61に2枚の光ファイバテープ心線53が固定されている。この2枚の光ファイバテープ心線53は互いに固定されていることが望ましく、接着材や固定用テープなどを用いて固定することができる。ガラスファイバ部B30は、光ファイバ51の保護被覆を除去して、24本のガラスファイバ56をそれぞれ露出し、これらのガラスファイバ56は光コネクタ60のガラスファイバ接続部材62に形成した24個の孔68に接着材等を介して固定されている。この固定作業を行うときに、上述したテープ心線部B20のところで2枚の光ファイバテープ心線53、53が互いに固定されていると、作業性が良好にできる。
図4(A)に示すように、この光コネクタ付光ファイバコード50の端部領域Bは光コネクタ60のコネクタハウジング63により覆われている。コネクタハウジング63の内壁面において、係止部材64が固定されており、この係止部材64は、コネクタハウジング63内に収容されているスプリング65の一端部を係止している。このスプリング65は、24本の光ファイバ51を囲むように配置され、かつ、他方端部で保持固定部材61と係止されており、ガラスファイバ接続部材62をコネクタハウジング63の先端部の開口66から突出する方向に付勢している。コネクタハウジング63の先端方向の内部において、肩部67が形成され、この肩部67に保持固定部材61が当接可能な構成と成っており、従って、スプリング65の付勢力はここで規制されるとともに、ガラスファイバ接続部材62を突出させている。
このような光コネクタが接続対象である相手側光コネクタと接続する場合について説明する。光コネクタ60が相手側光コネクタ(図示せず)と接続すると、ガラスファイバ接続部材62の先端面69が相手側コネクタにより押される。その結果、ガラスファイバ接続部材62がスプリング65の付勢力に打ち勝ち、付勢している方向とは逆の方向に移動し、図4(A)に示す状態から図4(B)に示す状態となる。コネクタハウジング63のコード接続部70はコード部Aと固定されているか、或いは、コード接続部70とコードAとは相対移動ができにくい構成となっており、その結果、コネクタハウジング63内で光ファイバ部B10の長手方向の長さが縮められることとなる。
このときに、光ファイバ部B10は、図5(B)に示すように、24本の光ファイバ51にばらしているため、ガラスファイバ接続部材62の移動により、光ファイバ部B10の光ファイバ51に曲げ力が作用する。このとき、各光ファイバ51が、この曲げ力を緩和しようとする任意の方向で自在に大きな曲がりでもって曲がることができ、伝送損失の増加を抑制できる。従来は、光ファイバ部が光ファイバテープ心線であったため、ガラスファイバ接続部材に押されると、光ファイバテープ心線が局所的に小さく曲げられたり、座屈することが考えられたが、本実施形態ではそのような状況を極力回避できる。
本発明にかかる光コネクタ付光フィアバコードの一実施形態を示す斜視図である。 本発明にかかる光コネクタ付光ファイバコードの別な実施形態を示す斜視図である。 本発明にかかる光コネクタ付光ファイバコードに用いる光ファイバテープ心線の断面図であり、(A)は一体化樹脂に凹部が形成されているものであり、(B)は一体化樹脂の凹部が光ファイバの共通接線をこえているものである。 本発明に係る光コナクタ付光ファイバコードの説明図であり、(A)はガラスファイバ接続部材がコネクタハウジングから突出している状態を示しており、(B)はガラスファイバ接続部材がコネクタハウジングに収容された状態を示している。 本発明にかかる光コネクタ付光ファイバコードの説明図であり、(A)はコード部、(B)は光ファイバ部、(C)はテープ心線部、(D)はガラスファイバ部を示している。 従来技術の一例としての光コネクタ付光ケーブルの斜視図である。 従来技術の別な一例としての光コネクタ付光ケーブルの説明図である。
符号の説明
1 光コネクタ付光ファイバコード
2 光ファイバ
2a ガラスファイバ
3 一体化樹脂
4 光ファイバテープ心線
5 チューブ
6 テンションメンバー
7 紐状ヤーン
8 一体化領域
A コード部
B 端部領域
B1 光ファイバ領域
B2 一体化領域
C コネクタ

Claims (10)

  1. 複数の光ファイバを被覆し一体化した光ファイバテープ心線を複数積層した外周が保護チューブで覆われている光ファイバコードの少なくとも一方の端部領域に光コネクタが接続された光コネクタ付光ファイバコードであって、
    前記端部領域で、前記光ファイバにばらされた光ファイバ領域と、前記光ファイバが一体化されているテープ心線領域と、前記光ファイバテープ心線の一体化被覆および前記光ファイバの保護被覆を除去したガラスファイバ領域とを形成すると共に、前記ガラスファイバ領域のガラスファイバが前記光コネクタのガラスファイバ接続部材に形成された孔に接続固定されることによって、
    前記光コネクタ付光ファイバコードの端部で曲げられた際に、前記ばらされた光ファイバ領域で光ファイバが重なり合うことを特徴とする光コネクタ付光ファイバコード。
  2. 前記テープ心線領域では、複数の光ファイバテープ心線が接着されて一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ付光ファイバコード。
  3. 請求項1又は2に記載の光コネクタ付光ファイバコードであって、前記光コネクタのコネクタハウジングが前記端部領域を覆っていることを特徴とする光コネクタ付光ファイバコード。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光コネクタ付光ファイバコードであって、前記保護チューブと、前記光ファイバテープ心線とが密着していることを特徴とする光コネクタ付光ファイバコード。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光コネクタ付光ファイバコードであって、
    前記保護チューブと、前記光ファイバテープ心線とが密着していないことを特徴とする光コネクタ付光ファイバコード。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の光コネクタ付光ファイバコードであって、光ファイバテープ心線の厚さの最大値をT(μm)とし、光ファイバの外径をd(μm)としたき、T≦d+40(μm)であることを特徴とする光コネクタ付光ファイバコード。
  7. 請求項に記載の光コネクタ付光ファイバコードであって、前記光ファイバテープ心線の複数の光ファイバを一体化している被覆が、隣り合う光ファイバ間の窪みのところで凹部を形成していることを特徴とする光コネクタ付光ファイバコード。
  8. 請求項7に記載の光コネクタ付光ファイバコードであって、前記一体化している被覆の凹部の底が隣り合う光ファイバの共通接線を超えていることを特徴とする光コネクタ付光ファイバコード。
  9. 複数の光ファイバを被覆し一体化した光ファイバテープ心線を複数積層した外周を保護チューブで覆っている光ファイバコードの端部領域の途中で前記保護チューブを除去し各光ファイバテープ心線に分離してテープ心線領域を形成する工程と、
    前記テープ心線領域の前記光ファイバテープ心線の一部に前記一体化被覆が除去された光ファイバ領域を形成する工程と、
    前記テープ心線領域の端部をガラスファイバに分離してガラスファイバ領域を形成する工程と、
    前記ガラスファイバを前記光コネクタのガラスファイバ接続部材に形成された孔に接続固定する行程と、
    含むことを特徴とする光コネクタ付光ファイバコードの製造方法。
  10. 前記ばらした複数の光ファイバテープ心線を前記端部領域の一部で接着して一体化する工程を、
    含むことを特徴とする請求項9に記載の光コネクタ付光ファイバコードの製造方法。
JP2005017361A 2005-01-25 2005-01-25 光コネクタ付光ファイバコード及び光コネクタ付光ファイバコードの製造方法 Expired - Fee Related JP4013073B2 (ja)

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