JP2004045620A - 光ファイバ収納具及び光ファイバ収納箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】光ファイバの余長の収納及び取り出し作業が容易にでき、小型かつ構造が簡易で操作性の良い光ファイバ収納具を提供する。
【解決手段】本発明の光ファイバ収納具は、少なくとも光ファイバfを挿入可能な間隙6を形成する2つのシャフト部4,4から構成される巻き取り軸5と、両シャフト部4,4を固定するベースプレート2と、シャフト部4,4を挟んでベースプレート2とは反対側に設けられ間隙6に連続するように分割されたファイバ押さえプレート3,3とを有し、巻き取り軸5の外周に光ファイバfを収容するためのファイバ収納空間9が形成されており、ファイバ収納空間9は、ベースプレート2とファイバ押さえプレート3,3との間に設けられた仕切り板10によって、第1収納空間7と第2収納空間8の2層に分割されている。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の光ファイバ収納具は、少なくとも光ファイバfを挿入可能な間隙6を形成する2つのシャフト部4,4から構成される巻き取り軸5と、両シャフト部4,4を固定するベースプレート2と、シャフト部4,4を挟んでベースプレート2とは反対側に設けられ間隙6に連続するように分割されたファイバ押さえプレート3,3とを有し、巻き取り軸5の外周に光ファイバfを収容するためのファイバ収納空間9が形成されており、ファイバ収納空間9は、ベースプレート2とファイバ押さえプレート3,3との間に設けられた仕切り板10によって、第1収納空間7と第2収納空間8の2層に分割されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバの余長部分を巻き取って収容するための光ファイバ収納具に関する。
【0002】
【従来の技術】
光通信機器等において1本あるいは複数本の光ファイバを用いて、光部品間を接続する場合に、光ファイバの長さに余裕を持たせて接続することがある。この場合において、2つの光部品の接続に必要な長さ以外の光ファイバ(光ファイバの余長部分ともいう)は、その状態で放置しておくと、他の部品に引っ掛かったり、光ファイバ同士が絡み合ったりしてしまうことがある。そこで、光ファイバの余長部分を上手にまとめておくことが必要となる。
【0003】
日本特許登録第2821029号公報には、紐類の巻き込み器の技術が開示されている。この公報には、図10、図11に示すように、第1制限板100と第2制限板101とから構成され、第1制限板100には、回転用突起部102、連結部103、巻軸片104、結合軸片105、爪106を有している。第2制限板101には、円形突起部107、環状枠体108、吊下げ片109、誘導面110、111が備えられている。紐等は、挿入溝113に挿入されて、第1制限板100を矢印112方向に回転させることにより、第1制限板100と第2制限板101とにより形成された空間に巻き取られて収容される構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年の光ファイバにおいては、光ファイバの特性が飛躍的に向上しており、例えば、スクリーニング歪み(εp)と疲労係数(n)の関係が1.25×(6.3×108)1/n≦εp≦4.0を満足する特性を有する光ファイバを光部品間に接続して使用することがある。また、例えば、曲げ直径10mmでの波長1.55μmにおける曲げ損失が1.0dB/ターン以下の特性を有する光ファイバを使用することもある。これらの特性を有する光ファイバを使用して、その余長部分を巻き取って収納する場合には、巻き取った曲げ径が直径15mm程度となるような、かなり小さい光ファイバ収納具を用いて収納しても、光ファイバの特性は殆ど劣化することがない。
【0005】
上述した公報に開示された紐類の巻き込み器は、かなり複雑な部品構造となっている。例えば、巻き取った曲げ径が直径15mm程度となるようにこの巻き込み器を小型化させて、光ファイバの余長部分を巻き込むには、その製造に際して困難が伴う。さらに、小型化させた場合には、両手での巻き取り作業はかえって困難になる可能性がある。
また、上述した紐類の巻き込み器では、紐類の巻き込み方向が一方向に限定されており、光ファイバの余長部分を誤って逆方向で巻き込んだ場合には、誘導面に引っ掛かって、破断する可能性がある。さらに、両端が固定された光ファイバを、その中間部分から巻き取るようにして操作することから、巻き取りがちょうど良く終了する位置と、巻き取り部分を固定したい所謂配置箇所とが上手く一致しないことがあった。
【0006】
また、巻き取られた光ファイバが、巻き込み器の中に順次配列されないことがあり、その光ファイバを繰り出す際に光ファイバ同士が絡まり合ってしまうことがあった。その際には、収納後の光ファイバの取り出しをスムースに行うことが困難であった。
【0007】
本発明の目的は、光ファイバの余長の収納及び取り出し作業が容易にでき、小型かつ構造が簡易で操作性の良い光ファイバ収納具を提供することにある。
また、本発明の目的は、光ファイバ収納具の配置箇所を所望の位置にした場合に、光ファイバの余長部分を余すことなく収納することができる光ファイバ収納具を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、収納した光ファイバを取り出す際の作業性が良い光ファイバ収納具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る光ファイバ収納具は、少なくとも光ファイバを挿入可能な間隙を形成する2つのシャフト部から構成される巻き取り軸と、両シャフト部を固定するベースプレートと、シャフト部を挟んでベースプレートとは反対側に設けられ間隙に連続するように分割されたファイバ押さえプレートとを有し、巻き取り軸の外周に光ファイバを収容するためのファイバ収納空間が形成されており、ファイバ収納空間は、ベースプレートとファイバ押さえプレートとの間に設けられた仕切り板によって、複数層に分割されていることを特徴とする。
【0009】
このような構成の光ファイバ収納具によれば、光ファイバをシャフト部の間の間隙に挿入し、この光ファイバ収納具自体を、巻き込む光ファイバに沿って回転させていくことにより、光ファイバの余長部分をファイバ収納空間に巻き込むことができる。その際、分割された各ファイバ収納空間に光ファイバを巻き込むことにより、光ファイバがファイバ収納空間内で絡まりにくくなる。
したがって、光ファイバ収納具を小型かつ簡易な構造としながら、光ファイバの収納および取り出しの作業性を向上させることができる。
また、各ファイバ収納空間において、さらに光ファイバを片方づつ巻き込むかまたは繰り出すことにより、光ファイバの余長部分を余すことなく収納しつつ、光ファイバ収納具の配置箇所を所望の位置に移動させることが容易である。
【0010】
また、本発明に係る光ファイバ収納具は、仕切り板が、間隙及び複数層のファイバ収納空間を連通させるように、中心部分から外周の一端に亙ってスリットが形成されていることを特徴とする。
このような構成により、間隙に挿入した光ファイバが容易に各ファイバ収納空間に挿通される。したがって、光ファイバをスムースに各ファイバ収納空間に巻き込んでいくことができる。
【0011】
また、本発明に係る光ファイバ収納具は、ファイバ収納空間が、2層に分割されていることを特徴とする。
このような構成により、できるだけ簡易な構造としながら、光ファイバを収納する長さの調節と絡まり防止とを共に満足させることができる。
【0012】
また、本発明に係る光ファイバ収納具は、ファイバ収納空間の最外周の位置に、光ファイバを位置規制する変形自在なファイバ飛出し防止部材が設けられていることを特徴とする。
このような構成により、ファイバ飛出し防止部材が光ファイバの巻き込み時の巻き込み力(回転力)によって変形して、ファイバ収納空間への巻き込みを可能にする一方、一旦巻かれた光ファイバに対しては、巻き解れの方向(ファイバ収納空間の外側方向)の力に対して位置規制機能を発揮することができ、光ファイバがシャフト部から離れてファイバ収納空間から飛出すようなことが効果的に防止される。
【0013】
また、本発明に係る光ファイバ収納具は、ファイバ飛出し防止部材が、ファイバ収納空間に対して外側方向よりも内側方向に変形し易いように構成されていることを特徴とする。
このような構成により、光ファイバをファイバ収納空間に巻き込むときに、ファイバ飛出し防止部材が内側(巻き取り軸側)へ変形し易いことから、ファイバの巻き込みがより容易になる。その一方、巻き取り軸に一旦巻かれた光ファイバは、ファイバ飛出し防止部材が外側へ変形し難い構成とされることにより、光ファイバがファイバ収納空間から飛出すことを極めて効果的に防止することができる。
【0014】
また、本発明に係る光ファイバ収納具は、ファイバ飛出し防止部材が、仕切り板に対して着脱自在に構成されていることを特徴とする。このような構成により、光ファイバをこの光ファイバ収納具から取り出す際に、ファイバ飛出し防止部材を外して光ファイバの取り出しを容易にすることができる。また、ファイバ飛出し防止部材は、仕切り板に装着されるため、1つの部材によって仕切り板の両側のファイバ収納空間からの飛出し防止を行うように構成することができる。
【0015】
また、本発明に係る光ファイバ収納具は、ファイバ押さえプレートが、間隙と連続する位置に光ファイバの接続部を着脱可能な接続部収納溝が形成されていることを特徴とする。
このような構成により、簡易な構造としながら、光ファイバの余長と接続部とを1つの光ファイバ収納具に収納することが可能となる。
【0016】
また、本発明に係る光ファイバ収納具は、接続部収納溝が、2つのシャフト部の共通内接線に沿った方向に形成されていることを特徴とする。このような構成により、接続部の両端から延びる両余長部分をそれぞれシャフト部に沿わせて同一回転方向に巻き取っていくことができる。
【0017】
また、本発明に係る光ファイバ収納具は、ベースプレート及びファイバ押さえプレートの外形が、長方形状と半円形状とを組み合わせた長円形状であり、接続部収納溝は、長方形状の対角線方向に形成されていることを特徴とする。
このような構成により、ファイバ収納空間が長円形状となり、光ファイバ収納具を小型化しても接続部の両端から延びる両余長部分に付加される曲げ直径を大きくすることができる。
【0018】
また、本発明に係る光ファイバ収納箱は、上記の光ファイバ収納具を用いて、光ファイバの余長を収納したことを特徴とする。
このような構成により、光ファイバの収納および取り出しの作業性が良好な光ファイバ収納箱を提供することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る光ファイバ収納具及び光ファイバ収納箱の実施の形態を図1〜図9に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る光ファイバ収納具の第1実施形態を示す斜視図である。図2は、図1の光ファイバ収納具を部分的に示す部分斜視図である。図3は、図2の光ファイバ収納具に光ファイバを1回転巻き込んだ状態を示す部分斜視図である。図4は、図2の光ファイバ収納具に光ファイバを2回転巻き込んだ状態を示す部分斜視図である。図5は、本発明に係る光ファイバ収納具の第2実施形態を示す斜視図である。図6は、本発明に係る光ファイバ収納具の第3実施形態を示す斜視図である。図7は、図6に示す光ファイバ収納具の仕切り板を示す斜視図である。図8は、図6に示す光ファイバ収納具の変形例を示す模式図である。図9は、図1及び図6に示す光ファイバ収納具を用いて、光ファイバの余長を収納した光ファイバ収納箱を示す斜視図である。
【0020】
(第1実施形態)
図1及び図2に、第1実施形態の光ファイバ収納具1を示す。なお、図2は、光ファイバ収納具1の内部の構造を説明するために、上部に設けられたファイバ押さえプレート3を除いた状態を図示している。
光ファイバ収納具1は、例えば光通信機器などの基板に両端が固定された光ファイバfに適用される。すなわち、光ファイバ収納具1は、光ファイバfの両端が適宜コネクタ等に接続され固定された状態において、この光ファイバfがコネクタ間の距離に比べて長く、余長がある場合に、この余長分を巻き取って収納するのに適用される。
【0021】
光ファイバ収納具1は、巻き取り軸5を構成する2つのシャフト部4,4と、シャフト部4,4の一端側に設けられたベースプレート2と、シャフト部4,4を挟んでベースプレート2とは反対側に設けられた2つのファイバ押さえプレート3,3とを備えている。
2つのシャフト部4,4は、それぞれ円柱状に形成され、光ファイバfを挿入可能な間隙6を設けて平行に配置されている。また、2つのシャフト部4,4は、巻き取り軸5の外側に光ファイバfを巻き込んだときに、その光ファイバfの曲げ直径が15mm程度になるように構成されている。
2つのファイバ押さえプレート3,3は、間隙6に連続するように分割された、それぞれ半円形状の平板である。このファイバ押さえプレート3,3の間隔は、ファイバ押さえプレート3,3側(図中上方)から光ファイバfを間隙6に挿通させることが容易であるように設定されている。
また、ベースプレート2は、ファイバ押さえプレート3,3と平行に配置された円形状の平板であり、2つのファイバ押さえプレート3,3を合わせた大きさとほぼ等しくなるように形成されている。
【0022】
ファイバ押さえプレート3,3とベースプレート2との間に画成された空間は、巻き取り軸5の外周に光ファイバfを収容するためのファイバ収納空間9である。このファイバ収納空間9は、仕切り板10によって複数層に分割されている。本実施形態では、仕切り板10をファイバ押さえプレート3,3とベースプレート2との間のほぼ中央部分に設け、ファイバ収納空間9が、第1収納空間7と第2収納空間8との2層に分割されている。
【0023】
仕切り板10は、ベースプレート2及びファイバ押さえプレート3,3と平行に配置されたほぼ円形状の平板である。そして、仕切り板10の中心部分から外周の一端に亙って、間隙6及び第1収納空間7と第2収納空間8を連通させるように、スリット11が形成されている。スリット11におけるシャフト部4,4に近接した部分は、光ファイバfを引っ掛けたり急な角度で曲げたりしないように、曲面状に形成されている。
また、仕切り板10の中央部分に位置するスリット11の端部には、上方から挿入された光ファイバfを第2収納空間8へ向けて緩やかに案内するための傾斜面12が形成されている。好適には、傾斜面12は凸曲面状に形成されている。また、間隙6に挿入した光ファイバfが必ず傾斜面12に摺接するように、この傾斜面12の幅は、シャフト部4,4の間隔より大きく形成されている。
【0024】
この光ファイバ収納具1は、プラスチックなどにより一体成形あるいは複数の部品からなる組み立て体として構成される。なお、その材質としては、プラスチックに限定するものではなく、金属など種々の素材にて構成することができる。
【0025】
このように構成された光ファイバ収納具1について、光ファイバfが巻き取られる態様を説明する。
光ファイバfを巻き取る際には、まず、光ファイバfを、上方からファイバ押さえプレート3,3の間を通して、間隙6に挿入する。すると、光ファイバfの一部分は仕切り板10上の第1収納空間7に留まり、他の一部分はスリット11から第2収納空間8に入っていく(図2参照)。つまり、ファイバ収納空間9内に挿入された光ファイバfのうち、ほぼ半分の長さづつ、第1収納空間7と第2収納空間8に収められる。また、この際、光ファイバfは傾斜面12により案内されて、急な曲げが付加されずにスムースに第2収納空間8へ入る。
【0026】
図2に示した状態から、光ファイバ収納具1を反時計回り(矢印13方向)に1回転させると、図3に示すように、第1収納空間7と第2収納空間8において、光ファイバfがそれぞれ巻き取り軸5の周囲に1周分づつ巻き取られる。
さらに、図3に示した状態から、続けて反時計回り(矢印13方向)に光ファイバ収納具1を1回転させると、図4に示すように、第1収納空間7と第2収納空間8において、光ファイバfがそれぞれ巻き取り軸5の周囲にさらに1周分づつ巻き取られる。
光ファイバ収納具1を回転させる作業は、片手でベースプレート2及びファイバ押さえプレート3,3を巻き取り軸5の軸方向から押さえながら、同じ手の指でベースプレート2またはファイバ押さえプレート3,3あるいは仕切り板10の外周部分を周方向に動かすことで容易に行うことができる。
【0027】
このようにして、光ファイバ収納具1を反時計回りに回転させてゆき、例えばコネクタ間における光ファイバfの弛みが無くなる程度まで余長を巻き取る。なお、ここでは光ファイバ収納具1を回転する方向を反時計回りとしたが、時計回りに回転させても同様に巻き取り作業を行うことができる。
光ファイバfは、それぞれ第1収納空間7と第2収納空間8の巻き取り軸5に順次巻き取られていくので、巻き取り軸5の周囲に規則的に配列され易い。したがって、光ファイバfをファイバ収納空間9から取り出す際に、光ファイバfの絡みが防止されて、良好な操作性が得られる。
【0028】
また、光ファイバ収納具1を所望の光ファイバ収納領域に配置させる場合には、第1収納空間7と第2収納空間8のどちらか一方の光ファイバfを繰り出すとともに、他方の光ファイバfをさらに巻き取る。このように、例えばコネクタ間でそれぞれの収納空間7,8における余長の収納長さを調節しつつ、光ファイバ収納具1を光ファイバfに沿って移動させ、最終的に余長を余すことなく収納して、所望の位置に配置させることができる。
【0029】
(第2実施形態)
図5に、第2実施形態の光ファイバ収納具を示す。
図5に示す光ファイバ収納具20は、図1に示す光ファイバ収納具1におけるファイバ収納空間9の最外周の位置に、ファイバ飛出し防止部材21が設けられた構成である。このファイバ飛出し防止部材21は、ファイバ収納空間9に収納された光ファイバfを位置規制するもので、変形自在な構成である。また、本実施形態におけるファイバ飛出し防止部材21は、仕切り板10の周方向に例えば4箇所設けられ(図5では2つの部材を一体化したものを1つのみ図示)、仕切り板10に着脱自在に構成されている。
【0030】
ファイバ飛出し防止部材21は、仕切り板10を両面から把持するように形成された固定部22と、固定部22からベースプレート2とファイバ押さえプレート3,3とに向かって延びるように形成された飛出し防止部23とを備えている。このファイバ飛出し防止部材21は、例えば、合成樹脂により成形されており、飛出し防止部23がファイバ収納空間9の周方向に所定の幅を有する円弧の一部からなる湾曲面にて構成されている。
【0031】
また、飛出し防止部23は、光ファイバfをファイバ収納空間9に巻き込んでいく際に、仕切り板10の中心方向(ファイバ収納空間9の内側)へは容易に倒れる(矢印24方向)ように構成されている。一方、矢印24の方向とは反対側(外側)には倒れにくい構成となっている。すなわち、飛出し防止部23がファイバ収納空間9の周方向に沿う湾曲面にて構成されていることから、外側に倒れにくい構成とすることができる。このような構成により、ファイバ飛出し防止部材21を、光ファイバfを巻き込む前に装着した場合でも、光ファイバfの巻き取り軸5への巻き取りを可能にするとともに、巻き取り軸5に巻き取った光ファイバfの巻き緩みや飛出しを効果的に防止することができる。
【0032】
このように、ファイバ飛出し防止部材21が、仕切り板10に対して着脱自在に構成されたことにより、例えば、光ファイバfの配線替えややり直しの際の光ファイバ収納具31からのファイバ取り出しを、このファイバ飛出し防止部材21を外すことで短時間に行うことができる。また、ファイバ飛出し防止部材21が、仕切り板10とは別体にて構成されていることにより、光ファイバ収納具20の成形性の低下も回避できる。
また、ファイバ飛出し防止部材をベースプレート2やファイバ押さえプレート3,3に設ける場合は、第1収納空間7と第2収納空間8との飛出し防止をそれぞれ別部材で行わなければならないが、本実施形態ではファイバ飛出し防止部材21を仕切り板10に設けたので、1つの部材によって第1収納空間7及び第2収納空間8からの飛出し防止を行うことができる。
【0033】
また、本発明においては、ファイバ飛出し防止部材21のように着脱自在な構成でなくても良い。例えば、仕切り板10の外周縁に沿って多数の繊維状(ブラシ状)のものを、この仕切り板10に対して直角方向に形成した構造であっても良い。また、ファイバ飛出し防止部材21は仕切り板10に対して内側に傾いて立つように構成されていても良い。
【0034】
(第3実施形態)
次に、本発明の光ファイバ収納具において、光ファイバの接続部を着脱可能とした態様(第3実施形態)について説明する。
図6に示すように、第3実施形態の光ファイバ収納具30は、ベースプレート31と、ファイバ押さえプレート33,33と、仕切り板32の外形が、長方形状と半円形状とを組み合わせた長円形状に構成されている。また、シャフト部34,34からなる巻き取り軸35も、ベースプレート31に対応した長円形状に構成されている。この巻き取り軸35の間隙36は、長方形状の対角線方向に沿って形成されており、ファイバ押さえプレート33,33は、この間隙36に連続するように分割されている。
このような構成により、巻き取り軸35に光ファイバfが巻き取られるときには、光ファイバfに対して付加される曲げの曲げ径を大きくすることができる。したがって、巻き取り作業がスムースになるとともに、光ファイバfの伝送損失の増加を抑えたり、強度の低下を防いだりすることができる。
【0035】
この光ファイバ収納具30は、上述した光ファイバ収納具1,20と同様に、ファイバ収納空間42が仕切り板32によって第1収納空間40と第2収納空間41とに分割されている。
また、図7に示すように、仕切り板32は、中心部分から外周の一端に亙って、間隙36及び第1収納空間40と第2収納空間41を連通させるように、スリット38が形成されている。仕切り板32の外周部分に近接したスリット38の外端部は、光ファイバfを引っ掛けたり急な角度で曲げたりしないように、曲面状に形成されている。
また、仕切り板32の中央部分に位置するスリット38の内端部には、上述した傾斜面12(図2参照)と同様の目的で形成された傾斜面39が形成されている。
このような構成により、間隙36に光ファイバfを挿入して、光ファイバ収納具30を反時計回り(矢印43方向)に回転させると、上述した光ファイバ収納具1,20と同様に、第1収納空間40と第2収納空間41に光ファイバfを巻き取っていくことができる。
【0036】
また、ファイバ押さえプレート33,33の間には、間隙36と連続する位置に光ファイバfの接続部f1を着脱可能な接続部収納溝37が形成されている。この接続部収納溝37により、光ファイバ収納具30を簡易な構造としながら、光ファイバfの余長と接続部f1とを収納することが可能となる。
また、接続部収納溝37は、2つのシャフト部34,34の共通内接線に概略沿った方向に形成されている。これにより、接続部f1を接続部収納溝37に装着した場合に、接続部f1の両端から延びる両余長部分をそれぞれシャフト部34,34に沿わせて同一回転方向(本実施形態では時計回り)に巻き取っていくことができる。
【0037】
また、上述した光ファイバ収納具30は、種々の構成の変更が可能である。
例えば、図8(a)に示すように、巻き取り軸46は、間隙47によってシャフト部45,45に分割されており、この巻き取り軸46の厚さ方向には、ベースプレートと、ファイバ押さえプレートと、仕切り板が設けられている(図示せず)。
シャフト部45,45は、それぞれほぼ半円形状に形成されており、これらの共通内接線Lに沿って形成された接続部f1が接続部収納溝37(図6参照)に、光ファイバfの接続部f1が装着される。また、シャフト部45,45の端部P,Pは、曲面に形成されており、接続部f1の両端から延びた光ファイバfは、大きな曲げ径で巻き取られる。そして、光ファイバ収納具を反時計回り(矢印48方向)に回転させていくと、光ファイバfが図示のように長円形状に巻き取られる。
このように、上述した光ファイバ収納具30においては、光ファイバfが巻き取られた概略形状が長円形状となることが好ましい。したがって、シャフト部を円形状とすることも可能である。
【0038】
次に、本発明に係る光ファイバ収納箱の実施の形態について説明する。
光ファイバ収納箱は、複数の光ファイバの余長を収納するために用いられ、好適には、光ファイバの接続部とその余長を収納するために用いられる。
図9に示すように、光ファイバ収納箱50は、光ファイバ収納具1,30を保持することが可能なように構成された保持部53を備えている。この光ファイバ収納箱50には、複数の光ファイバf2が導入される。複数の光ファイバを有する光ファイバケーブルf2は、光ファイバ収納箱50の内側で、それぞれ融着等の手段により接続され、単心の光ファイバケーブルf3に分岐されて光ファイバ収納箱50から導出される。この多心光ファイバケーブルf2から単心光ファイバケーブルf3に分岐する際の、接続部f1及び接続部f1から延びる余長部分の光ファイバfは、それぞれ光ファイバ収納具1,30によって収納される。これらの光ファイバ収納具1,30は、保持部53により保持されて光ファイバ収納箱50内に収納される。
【0039】
このように、上述した本発明に係る光ファイバ収納具を用いて、光ファイバ収納箱に光ファイバの余長を収納することにより、光通信機器等の工事作業においても、目的とする光ファイバの余長部分を適宜取り出すことができる。また、本発明に係る光ファイバ収納具を用いることにより、光ファイバの収納および取り出しの作業性が良好な光ファイバ収納箱を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光ファイバ収納具によれば、分割された各ファイバ収納空間に光ファイバを巻き込むことができるため、光ファイバがファイバ収納空間内で絡まりにくくなる。
したがって、光ファイバ収納具を小型かつ簡易な構造としながら、光ファイバの収納および取り出しの作業性を向上させることができる。
また、光ファイバの余長部分を余すことなく収納しつつ、光ファイバ収納具の配置箇所を所望の位置に移動させることが容易である。
【0041】
さらに、本発明の光ファイバ収納箱によれば、光ファイバの収納および取り出しの作業性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバ収納具の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の光ファイバ収納具を部分的に示す部分斜視図である。
【図3】図2の光ファイバ収納具に光ファイバを1回転巻き込んだ状態を示す部分斜視図である。
【図4】図2の光ファイバ収納具に光ファイバを2回転巻き込んだ状態を示す部分斜視図である。
【図5】本発明に係る光ファイバ収納具の第2実施形態を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る光ファイバ収納具の第3実施形態を示す斜視図である。
【図7】図6に示す光ファイバ収納具の仕切り板を示す斜視図である。
【図8】図6に示す光ファイバ収納具の変形例を示す模式図である。
【図9】図1及び図6に示す光ファイバ収納具を用いて、光ファイバの余長を収納した光ファイバ収納箱を示す斜視図である。
【図10】従来の紐類の巻き込み器の上面図である。
【図11】従来の紐類の巻き込み器の断面図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ収納具(第1実施形態)
2 ベースプレート
3 ファイバ押さえプレート
4 シャフト部
5 巻き取り軸
6 間隙
7 第1収納空間
8 第2収納空間
9 ファイバ収納空間
10 仕切り板
11 スリット
12 傾斜面
20 光ファイバ収納具(第2実施形態)
21 ファイバ飛出し防止部材
22 固定部
23 飛出し防止部
30 光ファイバ収納具(第3実施形態)
37 接続部収納溝
50 光ファイバ収納箱
53 保持部
f 光ファイバ
f1 接続部
L 共通内接線
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバの余長部分を巻き取って収容するための光ファイバ収納具に関する。
【0002】
【従来の技術】
光通信機器等において1本あるいは複数本の光ファイバを用いて、光部品間を接続する場合に、光ファイバの長さに余裕を持たせて接続することがある。この場合において、2つの光部品の接続に必要な長さ以外の光ファイバ(光ファイバの余長部分ともいう)は、その状態で放置しておくと、他の部品に引っ掛かったり、光ファイバ同士が絡み合ったりしてしまうことがある。そこで、光ファイバの余長部分を上手にまとめておくことが必要となる。
【0003】
日本特許登録第2821029号公報には、紐類の巻き込み器の技術が開示されている。この公報には、図10、図11に示すように、第1制限板100と第2制限板101とから構成され、第1制限板100には、回転用突起部102、連結部103、巻軸片104、結合軸片105、爪106を有している。第2制限板101には、円形突起部107、環状枠体108、吊下げ片109、誘導面110、111が備えられている。紐等は、挿入溝113に挿入されて、第1制限板100を矢印112方向に回転させることにより、第1制限板100と第2制限板101とにより形成された空間に巻き取られて収容される構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年の光ファイバにおいては、光ファイバの特性が飛躍的に向上しており、例えば、スクリーニング歪み(εp)と疲労係数(n)の関係が1.25×(6.3×108)1/n≦εp≦4.0を満足する特性を有する光ファイバを光部品間に接続して使用することがある。また、例えば、曲げ直径10mmでの波長1.55μmにおける曲げ損失が1.0dB/ターン以下の特性を有する光ファイバを使用することもある。これらの特性を有する光ファイバを使用して、その余長部分を巻き取って収納する場合には、巻き取った曲げ径が直径15mm程度となるような、かなり小さい光ファイバ収納具を用いて収納しても、光ファイバの特性は殆ど劣化することがない。
【0005】
上述した公報に開示された紐類の巻き込み器は、かなり複雑な部品構造となっている。例えば、巻き取った曲げ径が直径15mm程度となるようにこの巻き込み器を小型化させて、光ファイバの余長部分を巻き込むには、その製造に際して困難が伴う。さらに、小型化させた場合には、両手での巻き取り作業はかえって困難になる可能性がある。
また、上述した紐類の巻き込み器では、紐類の巻き込み方向が一方向に限定されており、光ファイバの余長部分を誤って逆方向で巻き込んだ場合には、誘導面に引っ掛かって、破断する可能性がある。さらに、両端が固定された光ファイバを、その中間部分から巻き取るようにして操作することから、巻き取りがちょうど良く終了する位置と、巻き取り部分を固定したい所謂配置箇所とが上手く一致しないことがあった。
【0006】
また、巻き取られた光ファイバが、巻き込み器の中に順次配列されないことがあり、その光ファイバを繰り出す際に光ファイバ同士が絡まり合ってしまうことがあった。その際には、収納後の光ファイバの取り出しをスムースに行うことが困難であった。
【0007】
本発明の目的は、光ファイバの余長の収納及び取り出し作業が容易にでき、小型かつ構造が簡易で操作性の良い光ファイバ収納具を提供することにある。
また、本発明の目的は、光ファイバ収納具の配置箇所を所望の位置にした場合に、光ファイバの余長部分を余すことなく収納することができる光ファイバ収納具を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、収納した光ファイバを取り出す際の作業性が良い光ファイバ収納具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る光ファイバ収納具は、少なくとも光ファイバを挿入可能な間隙を形成する2つのシャフト部から構成される巻き取り軸と、両シャフト部を固定するベースプレートと、シャフト部を挟んでベースプレートとは反対側に設けられ間隙に連続するように分割されたファイバ押さえプレートとを有し、巻き取り軸の外周に光ファイバを収容するためのファイバ収納空間が形成されており、ファイバ収納空間は、ベースプレートとファイバ押さえプレートとの間に設けられた仕切り板によって、複数層に分割されていることを特徴とする。
【0009】
このような構成の光ファイバ収納具によれば、光ファイバをシャフト部の間の間隙に挿入し、この光ファイバ収納具自体を、巻き込む光ファイバに沿って回転させていくことにより、光ファイバの余長部分をファイバ収納空間に巻き込むことができる。その際、分割された各ファイバ収納空間に光ファイバを巻き込むことにより、光ファイバがファイバ収納空間内で絡まりにくくなる。
したがって、光ファイバ収納具を小型かつ簡易な構造としながら、光ファイバの収納および取り出しの作業性を向上させることができる。
また、各ファイバ収納空間において、さらに光ファイバを片方づつ巻き込むかまたは繰り出すことにより、光ファイバの余長部分を余すことなく収納しつつ、光ファイバ収納具の配置箇所を所望の位置に移動させることが容易である。
【0010】
また、本発明に係る光ファイバ収納具は、仕切り板が、間隙及び複数層のファイバ収納空間を連通させるように、中心部分から外周の一端に亙ってスリットが形成されていることを特徴とする。
このような構成により、間隙に挿入した光ファイバが容易に各ファイバ収納空間に挿通される。したがって、光ファイバをスムースに各ファイバ収納空間に巻き込んでいくことができる。
【0011】
また、本発明に係る光ファイバ収納具は、ファイバ収納空間が、2層に分割されていることを特徴とする。
このような構成により、できるだけ簡易な構造としながら、光ファイバを収納する長さの調節と絡まり防止とを共に満足させることができる。
【0012】
また、本発明に係る光ファイバ収納具は、ファイバ収納空間の最外周の位置に、光ファイバを位置規制する変形自在なファイバ飛出し防止部材が設けられていることを特徴とする。
このような構成により、ファイバ飛出し防止部材が光ファイバの巻き込み時の巻き込み力(回転力)によって変形して、ファイバ収納空間への巻き込みを可能にする一方、一旦巻かれた光ファイバに対しては、巻き解れの方向(ファイバ収納空間の外側方向)の力に対して位置規制機能を発揮することができ、光ファイバがシャフト部から離れてファイバ収納空間から飛出すようなことが効果的に防止される。
【0013】
また、本発明に係る光ファイバ収納具は、ファイバ飛出し防止部材が、ファイバ収納空間に対して外側方向よりも内側方向に変形し易いように構成されていることを特徴とする。
このような構成により、光ファイバをファイバ収納空間に巻き込むときに、ファイバ飛出し防止部材が内側(巻き取り軸側)へ変形し易いことから、ファイバの巻き込みがより容易になる。その一方、巻き取り軸に一旦巻かれた光ファイバは、ファイバ飛出し防止部材が外側へ変形し難い構成とされることにより、光ファイバがファイバ収納空間から飛出すことを極めて効果的に防止することができる。
【0014】
また、本発明に係る光ファイバ収納具は、ファイバ飛出し防止部材が、仕切り板に対して着脱自在に構成されていることを特徴とする。このような構成により、光ファイバをこの光ファイバ収納具から取り出す際に、ファイバ飛出し防止部材を外して光ファイバの取り出しを容易にすることができる。また、ファイバ飛出し防止部材は、仕切り板に装着されるため、1つの部材によって仕切り板の両側のファイバ収納空間からの飛出し防止を行うように構成することができる。
【0015】
また、本発明に係る光ファイバ収納具は、ファイバ押さえプレートが、間隙と連続する位置に光ファイバの接続部を着脱可能な接続部収納溝が形成されていることを特徴とする。
このような構成により、簡易な構造としながら、光ファイバの余長と接続部とを1つの光ファイバ収納具に収納することが可能となる。
【0016】
また、本発明に係る光ファイバ収納具は、接続部収納溝が、2つのシャフト部の共通内接線に沿った方向に形成されていることを特徴とする。このような構成により、接続部の両端から延びる両余長部分をそれぞれシャフト部に沿わせて同一回転方向に巻き取っていくことができる。
【0017】
また、本発明に係る光ファイバ収納具は、ベースプレート及びファイバ押さえプレートの外形が、長方形状と半円形状とを組み合わせた長円形状であり、接続部収納溝は、長方形状の対角線方向に形成されていることを特徴とする。
このような構成により、ファイバ収納空間が長円形状となり、光ファイバ収納具を小型化しても接続部の両端から延びる両余長部分に付加される曲げ直径を大きくすることができる。
【0018】
また、本発明に係る光ファイバ収納箱は、上記の光ファイバ収納具を用いて、光ファイバの余長を収納したことを特徴とする。
このような構成により、光ファイバの収納および取り出しの作業性が良好な光ファイバ収納箱を提供することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る光ファイバ収納具及び光ファイバ収納箱の実施の形態を図1〜図9に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る光ファイバ収納具の第1実施形態を示す斜視図である。図2は、図1の光ファイバ収納具を部分的に示す部分斜視図である。図3は、図2の光ファイバ収納具に光ファイバを1回転巻き込んだ状態を示す部分斜視図である。図4は、図2の光ファイバ収納具に光ファイバを2回転巻き込んだ状態を示す部分斜視図である。図5は、本発明に係る光ファイバ収納具の第2実施形態を示す斜視図である。図6は、本発明に係る光ファイバ収納具の第3実施形態を示す斜視図である。図7は、図6に示す光ファイバ収納具の仕切り板を示す斜視図である。図8は、図6に示す光ファイバ収納具の変形例を示す模式図である。図9は、図1及び図6に示す光ファイバ収納具を用いて、光ファイバの余長を収納した光ファイバ収納箱を示す斜視図である。
【0020】
(第1実施形態)
図1及び図2に、第1実施形態の光ファイバ収納具1を示す。なお、図2は、光ファイバ収納具1の内部の構造を説明するために、上部に設けられたファイバ押さえプレート3を除いた状態を図示している。
光ファイバ収納具1は、例えば光通信機器などの基板に両端が固定された光ファイバfに適用される。すなわち、光ファイバ収納具1は、光ファイバfの両端が適宜コネクタ等に接続され固定された状態において、この光ファイバfがコネクタ間の距離に比べて長く、余長がある場合に、この余長分を巻き取って収納するのに適用される。
【0021】
光ファイバ収納具1は、巻き取り軸5を構成する2つのシャフト部4,4と、シャフト部4,4の一端側に設けられたベースプレート2と、シャフト部4,4を挟んでベースプレート2とは反対側に設けられた2つのファイバ押さえプレート3,3とを備えている。
2つのシャフト部4,4は、それぞれ円柱状に形成され、光ファイバfを挿入可能な間隙6を設けて平行に配置されている。また、2つのシャフト部4,4は、巻き取り軸5の外側に光ファイバfを巻き込んだときに、その光ファイバfの曲げ直径が15mm程度になるように構成されている。
2つのファイバ押さえプレート3,3は、間隙6に連続するように分割された、それぞれ半円形状の平板である。このファイバ押さえプレート3,3の間隔は、ファイバ押さえプレート3,3側(図中上方)から光ファイバfを間隙6に挿通させることが容易であるように設定されている。
また、ベースプレート2は、ファイバ押さえプレート3,3と平行に配置された円形状の平板であり、2つのファイバ押さえプレート3,3を合わせた大きさとほぼ等しくなるように形成されている。
【0022】
ファイバ押さえプレート3,3とベースプレート2との間に画成された空間は、巻き取り軸5の外周に光ファイバfを収容するためのファイバ収納空間9である。このファイバ収納空間9は、仕切り板10によって複数層に分割されている。本実施形態では、仕切り板10をファイバ押さえプレート3,3とベースプレート2との間のほぼ中央部分に設け、ファイバ収納空間9が、第1収納空間7と第2収納空間8との2層に分割されている。
【0023】
仕切り板10は、ベースプレート2及びファイバ押さえプレート3,3と平行に配置されたほぼ円形状の平板である。そして、仕切り板10の中心部分から外周の一端に亙って、間隙6及び第1収納空間7と第2収納空間8を連通させるように、スリット11が形成されている。スリット11におけるシャフト部4,4に近接した部分は、光ファイバfを引っ掛けたり急な角度で曲げたりしないように、曲面状に形成されている。
また、仕切り板10の中央部分に位置するスリット11の端部には、上方から挿入された光ファイバfを第2収納空間8へ向けて緩やかに案内するための傾斜面12が形成されている。好適には、傾斜面12は凸曲面状に形成されている。また、間隙6に挿入した光ファイバfが必ず傾斜面12に摺接するように、この傾斜面12の幅は、シャフト部4,4の間隔より大きく形成されている。
【0024】
この光ファイバ収納具1は、プラスチックなどにより一体成形あるいは複数の部品からなる組み立て体として構成される。なお、その材質としては、プラスチックに限定するものではなく、金属など種々の素材にて構成することができる。
【0025】
このように構成された光ファイバ収納具1について、光ファイバfが巻き取られる態様を説明する。
光ファイバfを巻き取る際には、まず、光ファイバfを、上方からファイバ押さえプレート3,3の間を通して、間隙6に挿入する。すると、光ファイバfの一部分は仕切り板10上の第1収納空間7に留まり、他の一部分はスリット11から第2収納空間8に入っていく(図2参照)。つまり、ファイバ収納空間9内に挿入された光ファイバfのうち、ほぼ半分の長さづつ、第1収納空間7と第2収納空間8に収められる。また、この際、光ファイバfは傾斜面12により案内されて、急な曲げが付加されずにスムースに第2収納空間8へ入る。
【0026】
図2に示した状態から、光ファイバ収納具1を反時計回り(矢印13方向)に1回転させると、図3に示すように、第1収納空間7と第2収納空間8において、光ファイバfがそれぞれ巻き取り軸5の周囲に1周分づつ巻き取られる。
さらに、図3に示した状態から、続けて反時計回り(矢印13方向)に光ファイバ収納具1を1回転させると、図4に示すように、第1収納空間7と第2収納空間8において、光ファイバfがそれぞれ巻き取り軸5の周囲にさらに1周分づつ巻き取られる。
光ファイバ収納具1を回転させる作業は、片手でベースプレート2及びファイバ押さえプレート3,3を巻き取り軸5の軸方向から押さえながら、同じ手の指でベースプレート2またはファイバ押さえプレート3,3あるいは仕切り板10の外周部分を周方向に動かすことで容易に行うことができる。
【0027】
このようにして、光ファイバ収納具1を反時計回りに回転させてゆき、例えばコネクタ間における光ファイバfの弛みが無くなる程度まで余長を巻き取る。なお、ここでは光ファイバ収納具1を回転する方向を反時計回りとしたが、時計回りに回転させても同様に巻き取り作業を行うことができる。
光ファイバfは、それぞれ第1収納空間7と第2収納空間8の巻き取り軸5に順次巻き取られていくので、巻き取り軸5の周囲に規則的に配列され易い。したがって、光ファイバfをファイバ収納空間9から取り出す際に、光ファイバfの絡みが防止されて、良好な操作性が得られる。
【0028】
また、光ファイバ収納具1を所望の光ファイバ収納領域に配置させる場合には、第1収納空間7と第2収納空間8のどちらか一方の光ファイバfを繰り出すとともに、他方の光ファイバfをさらに巻き取る。このように、例えばコネクタ間でそれぞれの収納空間7,8における余長の収納長さを調節しつつ、光ファイバ収納具1を光ファイバfに沿って移動させ、最終的に余長を余すことなく収納して、所望の位置に配置させることができる。
【0029】
(第2実施形態)
図5に、第2実施形態の光ファイバ収納具を示す。
図5に示す光ファイバ収納具20は、図1に示す光ファイバ収納具1におけるファイバ収納空間9の最外周の位置に、ファイバ飛出し防止部材21が設けられた構成である。このファイバ飛出し防止部材21は、ファイバ収納空間9に収納された光ファイバfを位置規制するもので、変形自在な構成である。また、本実施形態におけるファイバ飛出し防止部材21は、仕切り板10の周方向に例えば4箇所設けられ(図5では2つの部材を一体化したものを1つのみ図示)、仕切り板10に着脱自在に構成されている。
【0030】
ファイバ飛出し防止部材21は、仕切り板10を両面から把持するように形成された固定部22と、固定部22からベースプレート2とファイバ押さえプレート3,3とに向かって延びるように形成された飛出し防止部23とを備えている。このファイバ飛出し防止部材21は、例えば、合成樹脂により成形されており、飛出し防止部23がファイバ収納空間9の周方向に所定の幅を有する円弧の一部からなる湾曲面にて構成されている。
【0031】
また、飛出し防止部23は、光ファイバfをファイバ収納空間9に巻き込んでいく際に、仕切り板10の中心方向(ファイバ収納空間9の内側)へは容易に倒れる(矢印24方向)ように構成されている。一方、矢印24の方向とは反対側(外側)には倒れにくい構成となっている。すなわち、飛出し防止部23がファイバ収納空間9の周方向に沿う湾曲面にて構成されていることから、外側に倒れにくい構成とすることができる。このような構成により、ファイバ飛出し防止部材21を、光ファイバfを巻き込む前に装着した場合でも、光ファイバfの巻き取り軸5への巻き取りを可能にするとともに、巻き取り軸5に巻き取った光ファイバfの巻き緩みや飛出しを効果的に防止することができる。
【0032】
このように、ファイバ飛出し防止部材21が、仕切り板10に対して着脱自在に構成されたことにより、例えば、光ファイバfの配線替えややり直しの際の光ファイバ収納具31からのファイバ取り出しを、このファイバ飛出し防止部材21を外すことで短時間に行うことができる。また、ファイバ飛出し防止部材21が、仕切り板10とは別体にて構成されていることにより、光ファイバ収納具20の成形性の低下も回避できる。
また、ファイバ飛出し防止部材をベースプレート2やファイバ押さえプレート3,3に設ける場合は、第1収納空間7と第2収納空間8との飛出し防止をそれぞれ別部材で行わなければならないが、本実施形態ではファイバ飛出し防止部材21を仕切り板10に設けたので、1つの部材によって第1収納空間7及び第2収納空間8からの飛出し防止を行うことができる。
【0033】
また、本発明においては、ファイバ飛出し防止部材21のように着脱自在な構成でなくても良い。例えば、仕切り板10の外周縁に沿って多数の繊維状(ブラシ状)のものを、この仕切り板10に対して直角方向に形成した構造であっても良い。また、ファイバ飛出し防止部材21は仕切り板10に対して内側に傾いて立つように構成されていても良い。
【0034】
(第3実施形態)
次に、本発明の光ファイバ収納具において、光ファイバの接続部を着脱可能とした態様(第3実施形態)について説明する。
図6に示すように、第3実施形態の光ファイバ収納具30は、ベースプレート31と、ファイバ押さえプレート33,33と、仕切り板32の外形が、長方形状と半円形状とを組み合わせた長円形状に構成されている。また、シャフト部34,34からなる巻き取り軸35も、ベースプレート31に対応した長円形状に構成されている。この巻き取り軸35の間隙36は、長方形状の対角線方向に沿って形成されており、ファイバ押さえプレート33,33は、この間隙36に連続するように分割されている。
このような構成により、巻き取り軸35に光ファイバfが巻き取られるときには、光ファイバfに対して付加される曲げの曲げ径を大きくすることができる。したがって、巻き取り作業がスムースになるとともに、光ファイバfの伝送損失の増加を抑えたり、強度の低下を防いだりすることができる。
【0035】
この光ファイバ収納具30は、上述した光ファイバ収納具1,20と同様に、ファイバ収納空間42が仕切り板32によって第1収納空間40と第2収納空間41とに分割されている。
また、図7に示すように、仕切り板32は、中心部分から外周の一端に亙って、間隙36及び第1収納空間40と第2収納空間41を連通させるように、スリット38が形成されている。仕切り板32の外周部分に近接したスリット38の外端部は、光ファイバfを引っ掛けたり急な角度で曲げたりしないように、曲面状に形成されている。
また、仕切り板32の中央部分に位置するスリット38の内端部には、上述した傾斜面12(図2参照)と同様の目的で形成された傾斜面39が形成されている。
このような構成により、間隙36に光ファイバfを挿入して、光ファイバ収納具30を反時計回り(矢印43方向)に回転させると、上述した光ファイバ収納具1,20と同様に、第1収納空間40と第2収納空間41に光ファイバfを巻き取っていくことができる。
【0036】
また、ファイバ押さえプレート33,33の間には、間隙36と連続する位置に光ファイバfの接続部f1を着脱可能な接続部収納溝37が形成されている。この接続部収納溝37により、光ファイバ収納具30を簡易な構造としながら、光ファイバfの余長と接続部f1とを収納することが可能となる。
また、接続部収納溝37は、2つのシャフト部34,34の共通内接線に概略沿った方向に形成されている。これにより、接続部f1を接続部収納溝37に装着した場合に、接続部f1の両端から延びる両余長部分をそれぞれシャフト部34,34に沿わせて同一回転方向(本実施形態では時計回り)に巻き取っていくことができる。
【0037】
また、上述した光ファイバ収納具30は、種々の構成の変更が可能である。
例えば、図8(a)に示すように、巻き取り軸46は、間隙47によってシャフト部45,45に分割されており、この巻き取り軸46の厚さ方向には、ベースプレートと、ファイバ押さえプレートと、仕切り板が設けられている(図示せず)。
シャフト部45,45は、それぞれほぼ半円形状に形成されており、これらの共通内接線Lに沿って形成された接続部f1が接続部収納溝37(図6参照)に、光ファイバfの接続部f1が装着される。また、シャフト部45,45の端部P,Pは、曲面に形成されており、接続部f1の両端から延びた光ファイバfは、大きな曲げ径で巻き取られる。そして、光ファイバ収納具を反時計回り(矢印48方向)に回転させていくと、光ファイバfが図示のように長円形状に巻き取られる。
このように、上述した光ファイバ収納具30においては、光ファイバfが巻き取られた概略形状が長円形状となることが好ましい。したがって、シャフト部を円形状とすることも可能である。
【0038】
次に、本発明に係る光ファイバ収納箱の実施の形態について説明する。
光ファイバ収納箱は、複数の光ファイバの余長を収納するために用いられ、好適には、光ファイバの接続部とその余長を収納するために用いられる。
図9に示すように、光ファイバ収納箱50は、光ファイバ収納具1,30を保持することが可能なように構成された保持部53を備えている。この光ファイバ収納箱50には、複数の光ファイバf2が導入される。複数の光ファイバを有する光ファイバケーブルf2は、光ファイバ収納箱50の内側で、それぞれ融着等の手段により接続され、単心の光ファイバケーブルf3に分岐されて光ファイバ収納箱50から導出される。この多心光ファイバケーブルf2から単心光ファイバケーブルf3に分岐する際の、接続部f1及び接続部f1から延びる余長部分の光ファイバfは、それぞれ光ファイバ収納具1,30によって収納される。これらの光ファイバ収納具1,30は、保持部53により保持されて光ファイバ収納箱50内に収納される。
【0039】
このように、上述した本発明に係る光ファイバ収納具を用いて、光ファイバ収納箱に光ファイバの余長を収納することにより、光通信機器等の工事作業においても、目的とする光ファイバの余長部分を適宜取り出すことができる。また、本発明に係る光ファイバ収納具を用いることにより、光ファイバの収納および取り出しの作業性が良好な光ファイバ収納箱を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光ファイバ収納具によれば、分割された各ファイバ収納空間に光ファイバを巻き込むことができるため、光ファイバがファイバ収納空間内で絡まりにくくなる。
したがって、光ファイバ収納具を小型かつ簡易な構造としながら、光ファイバの収納および取り出しの作業性を向上させることができる。
また、光ファイバの余長部分を余すことなく収納しつつ、光ファイバ収納具の配置箇所を所望の位置に移動させることが容易である。
【0041】
さらに、本発明の光ファイバ収納箱によれば、光ファイバの収納および取り出しの作業性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバ収納具の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の光ファイバ収納具を部分的に示す部分斜視図である。
【図3】図2の光ファイバ収納具に光ファイバを1回転巻き込んだ状態を示す部分斜視図である。
【図4】図2の光ファイバ収納具に光ファイバを2回転巻き込んだ状態を示す部分斜視図である。
【図5】本発明に係る光ファイバ収納具の第2実施形態を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る光ファイバ収納具の第3実施形態を示す斜視図である。
【図7】図6に示す光ファイバ収納具の仕切り板を示す斜視図である。
【図8】図6に示す光ファイバ収納具の変形例を示す模式図である。
【図9】図1及び図6に示す光ファイバ収納具を用いて、光ファイバの余長を収納した光ファイバ収納箱を示す斜視図である。
【図10】従来の紐類の巻き込み器の上面図である。
【図11】従来の紐類の巻き込み器の断面図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ収納具(第1実施形態)
2 ベースプレート
3 ファイバ押さえプレート
4 シャフト部
5 巻き取り軸
6 間隙
7 第1収納空間
8 第2収納空間
9 ファイバ収納空間
10 仕切り板
11 スリット
12 傾斜面
20 光ファイバ収納具(第2実施形態)
21 ファイバ飛出し防止部材
22 固定部
23 飛出し防止部
30 光ファイバ収納具(第3実施形態)
37 接続部収納溝
50 光ファイバ収納箱
53 保持部
f 光ファイバ
f1 接続部
L 共通内接線
Claims (10)
- 少なくとも光ファイバを挿入可能な間隙を形成する2つのシャフト部から構成される巻き取り軸と、前記両シャフト部を固定するベースプレートと、前記シャフト部を挟んで前記ベースプレートとは反対側に設けられ前記間隙に連続するように分割されたファイバ押さえプレートとを有し、前記巻き取り軸の外周に前記光ファイバを収容するためのファイバ収納空間が形成されており、前記ファイバ収納空間は、前記ベースプレートと前記ファイバ押さえプレートとの間に設けられた仕切り板によって、複数層に分割されていることを特徴とする光ファイバ収納具。
- 請求項1に記載の光ファイバ収納具において、前記仕切り板は、前記間隙及び前記複数層のファイバ収納空間を連通させるように、中心部分から外周の一端に亙ってスリットが形成されていることを特徴とする光ファイバ収納具。
- 請求項1または2に記載の光ファイバ収納具において、前記ファイバ収納空間は、2層に分割されていることを特徴とする光ファイバ収納具。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ファイバ収納具において、前記ファイバ収納空間の最外周の位置に、前記光ファイバを位置規制する変形自在なファイバ飛出し防止部材が設けられていることを特徴とする光ファイバ収納具。
- 請求項4に記載の光ファイバ収納具において、前記ファイバ飛出し防止部材は、前記ファイバ収納空間に対して外側方向よりも内側方向に変形し易いように構成されていることを特徴とする光ファイバ収納具。
- 請求項4または5に記載の光ファイバ収納具において、前記ファイバ飛出し防止部材は、前記仕切り板に対して着脱自在に構成されていることを特徴とする光ファイバ収納具。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光ファイバ収納具において、前記ファイバ押さえプレートは、前記間隙と連続する位置に前記光ファイバの接続部を着脱可能な接続部収納溝が形成されていることを特徴とする光ファイバ収納具。
- 請求項7に記載の光ファイバ収納具において、前記接続部収納溝は、前記2つのシャフト部の共通内接線に沿った方向に形成されていることを特徴とする光ファイバ収納具。
- 請求項8に記載の光ファイバ収納具において、前記ベースプレート及び前記ファイバ押さえプレートの外形は、長方形状と半円形状とを組み合わせた長円形状であり、前記接続部収納溝は、前記長方形状の対角線方向に形成されていることを特徴とする光ファイバ収納具。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の光ファイバ収納具を用いて、光ファイバの余長を収納したことを特徴とする光ファイバ収納箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002201320A JP2004045620A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | 光ファイバ収納具及び光ファイバ収納箱 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008039827A (ja) * | 2006-08-01 | 2008-02-21 | Fujikura Ltd | 接続用ケース |
JP2010232331A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Fujitsu Ltd | 光ファイバモジュール及び光ファイバモジュールの製造方法 |
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2002
- 2002-07-10 JP JP2002201320A patent/JP2004045620A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008039827A (ja) * | 2006-08-01 | 2008-02-21 | Fujikura Ltd | 接続用ケース |
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US8687935B2 (en) | 2009-03-26 | 2014-04-01 | Fujitsu Limited | Optical fiber module and method of making optical fiber module |
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