JP2004045478A - 光コネクタ及び光通信装置並びに情報コンセント - Google Patents
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Abstract
【課題】光コネクタの接続部分付近に負荷がかかっても、接続部分付近に存在するコード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の力が集中することを防ぎ、光コネクタの接続部分での外圧に対する耐久性を高める。
【解決手段】光コネクタ1の装着面3に空隙を設け、光コネクタが装着された取り付け支持機構部2の側面と装着面の空隙の内面とが滑らかに接するようにする。光ファイバコード4b側に曲げ方向の力が加わった場合でも、取り付け支持機構部と装着面との接触面のずれ応力が小さいので、取り付け支持機構部はしなやかに曲げ方向に可動する。これにより、装着面を構成する2直交軸を中心とする回転方向に対して、光コネクタのコード付きコネクタ4aとの接続の向きが可動となる。
【選択図】 図1
【解決手段】光コネクタ1の装着面3に空隙を設け、光コネクタが装着された取り付け支持機構部2の側面と装着面の空隙の内面とが滑らかに接するようにする。光ファイバコード4b側に曲げ方向の力が加わった場合でも、取り付け支持機構部と装着面との接触面のずれ応力が小さいので、取り付け支持機構部はしなやかに曲げ方向に可動する。これにより、装着面を構成する2直交軸を中心とする回転方向に対して、光コネクタのコード付きコネクタ4aとの接続の向きが可動となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバ通信分野で用いられる光ファイバのケーブル(光ファイバコード)の先端に設けられる光コネクタ及びその光コネクタを有する光通信装置並びに情報コンセントに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ファイバのケーブル(光ファイバコード)の先端に設けられる光コネクタには様々な形状のものが存在するが、光コネクタの接続方法は、どの光コネクタでもほとんど同一である。図7の従来の光コネクタ用の一例を示す模式図を用いて、その接続方法について説明する。
【0003】
図7(a)は、従来の光コネクタの一例を示す模式的な斜視図、図7(b)は、図7(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態を示す模式的な断面図、図7(c)は、図7(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、曲げ方向に負荷がかかる様子を示す模式的な断面図である。図7(a)に示すように、光コネクタ1は装着面3に強固に取り付けられている。なお、装着面3は、例えば、壁や光通信装置の筐体などである。そして、図7(b)に示すように、この装着面3に固定設置された光コネクタ1に、コード付きコネクタ4aを装着することによって、光ファイバコード4bの接続を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光コネクタにおいては、図7(c)に示すように、光ファイバコード側に曲げ方向の力が加わった場合、光コネクタが装着面に強固に固定されているため、コード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の負荷が集中し、光ファイバコード内部の光ファイバ芯線が折れて通信不能に至ってしまうという問題がある。いったん光ファイバ芯線が折れてしまった場合、接続の修復は容易ではない。
【0005】
さらに、光ファイバ通信では、接続コネクタ数を減らすことによって通信に用いられる伝送光の損失が抑えられることから、長い距離の光ファイバコードを用いることが多い。したがって、光ファイバコード自体を交換して再配線することは、多大な労力を必要としてしまい、光ファイバコードの交換は容易ではないという問題がある。
【0006】
上記問題に鑑み、本発明は、光コネクタの接続部分付近に負荷がかかっても、接続部分付近に存在するコード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の力が集中することを防ぎ、光コネクタの接続部分での外圧に対する耐久性を高めることができる光コネクタ及び光通信装置並びに情報コンセントを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の光コネクタは、装着面に設置され、光ファイバ通信を行う際に、コード付きコネクタと接続可能な光コネクタであって、装着面を構成する2直交軸を中心とする回転方向に対して、コード付きコネクタとの接続の向きが可動となるよう構成されたものである。
この構成により、光コネクタの接続部分付近に負荷がかかっても、接続部分付近に存在するコード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の力が集中することを防ぎ、光コネクタの接続部分での外圧に対する耐久性を高めることが可能となる。
【0008】
さらに、本発明の光コネクタは、装着面に空隙を設け、装着面の空隙の内面と滑らかに接する側面を有する取り付け支持機構部に装着された構成を有するものである。
この構成により、光コネクタの接続部分付近に負荷がかかっても、光コネクタが装着されている取り付け支持機構部が、装着面に対して滑らかに回転し、接続部分付近に存在するコード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の力が集中することを防ぎ、光コネクタの接続部分での外圧に対する耐久性を高めることが可能となる。
【0009】
さらに、本発明の光コネクタは、装着面を構成する2直交軸のそれぞれに対して、回転可能である回転支持部によって装着面と接続する取り付け支持機構部に装着された構成を有するものである。
この構成により、光コネクタの接続部分付近に負荷がかかっても、回転支持部のどちらか一方又は双方が回転し、接続部分付近に存在するコード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の力が集中することを防ぎ、光コネクタの接続部分での外圧に対する耐久性を高めることが可能となる。
【0010】
さらに、本発明の光コネクタは、弾性を有する緩衝材によって装着面と接続する取り付け支持機構部に装着された構成を有するものである。
この構成により、光コネクタの接続部分付近に負荷がかかっても、弾性を有する緩衝材によって、接続部分付近に存在するコード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の力が集中することを防ぎ、光コネクタの接続部分での外圧に対する耐久性を高めることが可能となる。
【0011】
さらに、本発明の光コネクタは、取り付け支持機構部に装着された構成を有するものであって、装着面及び取り付け支持機構部が磁石を有し、装着面と取り付け支持機構部との間の磁力を利用して、取り付け支持機構部を所定の位置に戻す力を発生させる構成を有するものである。
この構成により、光コネクタの接続部分付近に負荷がかかっても、装着面と取り付け支持機構部との間に発生する磁力によって、接続部分付近に存在するコード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の力が集中することを防ぎ、光コネクタの接続部分での外圧に対する耐久性を高めることが可能となる。また、磁気的な平衡状態に戻る力が発生するため、光コネクタを所定の方向に向けておくようにすることが可能となる。また、磁力は空間的なギャップを介して非接触状態で働くものであり、光コネクタの可動に伴う摩擦が少なくなり、耐久性を高めることが可能となる。
【0012】
さらに、本発明の光コネクタは、取り付け支持機構部に装着された構成を有するものであって、装着面と取り付け支持機構部の間に弾性を有する弾性体を設け、弾性体の弾性力を利用して、取り付け支持機構部を所定の位置に戻す力を発生させる構成を有するものである。
この構成により、光コネクタの接続部分付近に負荷がかかっても、装着面と取り付け支持機構部との間に設けられた弾性体の弾性力によって、接続部分付近に存在するコード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の力が集中することを防ぎ、光コネクタの接続部分での外圧に対する耐久性を高めることが可能となる。また、弾性体によって力学的な平衡状態に戻る弾性力が発生するため、光コネクタを所定の方向に向けておくようにすることが可能となる。また、磁力は空間的なギャップを介して非接触状態で働くものであり、光コネクタの可動に伴う摩擦が少なくなり、耐久性を高めることが可能となる。
【0013】
さらに、本発明の光コネクタは、取り付け支持機構部に複数のストッパを設け、装着面に設けられたストッパ受け部とストッパとが嵌合することによって、接続の向きを多段階で任意の角度に調整することが可能な構成を有するものである。
この構成により、光コネクタの接続部分付近に負荷がかかっても、接続部分付近に存在するコード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の力が集中することを防ぎ、光コネクタの接続部分での外圧に対する耐久性を高めることが可能となる。また、ストッパ受け部とストッパとの嵌合によって、光コネクタの方向を所望の方向に固定することが可能となる。
【0014】
さらに、本発明の光通信装置は、上記の光コネクタを有する構成とする。
この構成により、光コネクタの接続部分付近に負荷がかかっても、接続部分付近に存在するコード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の力が集中することを防ぎ、光コネクタの接続部分での外圧に対する耐久性を高める光通信装置を実現することが可能となる。
【0015】
さらに、本発明の情報コンセントは、上記の光コネクタを有する構成とする。この構成により、光コネクタの接続部分付近に負荷がかかっても、接続部分付近に存在するコード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の力が集中することを防ぎ、光コネクタの接続部分での外圧に対する耐久性を高める光通信装置を実現することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の光コネクタ及び光通信装置並びに情報コンセントの第1〜第6の実施の形態について説明する。
【0017】
<第1の実施の形態>
まず、本発明の光コネクタの第1の実施の形態について説明する。図1は、本発明の光コネクタの第1の実施の形態を示す模式図である。図1(a)は、本発明の光コネクタの第1の実施の形態を示す模式的な斜視図、図1(b)は、図1(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態を示す模式的な断面図、図1(c)は、図1(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、曲げ方向に負荷がかかる様子を示す模式的な断面図である。
【0018】
図1に示す光コネクタ1は、取り付け支持機構部2に設置されている。一方、装着面3には、この取り付け支持機構部2が貫入可能な幅(直径)を有する空隙が設けられている。なお、装着面3は、例えば、壁や光通信装置の筐体などである。この空隙の内面は球面(凹面)になっており、取り付け支持機構部2をこの空隙内に設置することによって、取り付け支持機構部2を装着面3に対して可動となっている。
【0019】
なお、取り付け支持機構部2の側面(装着面3に設けられた空隙の内面と接する面)は、空隙の内面の凹面形状に滑らかに接するように、凸面形状にすることが好ましく、また、取り付け支持機構部2が装着面3内から外れないように、装着面3のコード付きコネクタ4aの接続側及び反対側の面のそれぞれにストッパー(止め具)を設けることが好ましい。
【0020】
次に、上記の構成を有する光コネクタ1の動作について説明する。図1(b)に示すように、装着面3に設置された光コネクタ1に、コード付きコネクタ4aを装着することによって、光ファイバコード4bの接続を行う。このとき、図1(c)に示すように、光ファイバコード4b側に曲げ方向の力が加わった場合、取り付け支持機構部2と装着面3との接触面が球面形状であるため、接触面のずれ応力が小さく、光コネクタ1はしなやかに曲げ方向に可動し、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bに曲げ方向の力が集中することを防ぐことが可能となる。
【0021】
なお、上記の第1の実施の形態では、便宜上、図1の光コネクタ1を円筒形で図示しているが、光コネクタ1の形状は円筒形に限定されるものではなく、他の形状の光コネクタ1を用いることも可能である。また、上記の第1の実施の形態では、取り付け支持機構部2及び装着面3との接触面を球面形状としているが、取り付け支持機構部2及び装着面3との接触面は球面形状に限定されるものではなく、装着面3に対して取り付け支持機構部2が可動となる他の形状を用いることも可能である。
【0022】
したがって、上記の本発明の第1の実施の形態によれば、光コネクタ1を取り付け支持機構部2に設置し、この取り付け支持機構部2を装着面3に対して可動構造とすることにより、光コネクタ1にコード付きコネクタ4aを接続した状態で光ファイバコード4bに曲げ方向の力が加わっても、取り付け支持機構部2がしなやかに曲げ方向に可動して、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bに曲げ方向の力が集中することを防ぐことが可能となる。
【0023】
<第2の実施の形態>
次に、本発明の光コネクタの第2の実施の形態について説明する。図2は、本発明の光コネクタの第2の実施の形態を示す模式図である。図2(a)は、本発明の光コネクタの第2の実施の形態を示す模式的な斜視図、図2(b)は、図2(a)に示す光コネクタが垂直方向に回転する様子を示す模式的な断面図、図2(c)は、図2(a)に示す光コネクタが水平方向に回転する様子を示す模式的な断面図である。なお、便宜上、図2(b)でのみ、光コネクタ1が、コード付きコネクタ4aと接続している状態が図示されている。
【0024】
図2に示す光コネクタ1は、取り付け支持機構部2に設置されている。この取り付け支持機構部2の外面の対峙する箇所には、1対の垂直回転支持部5aが設置されており、この垂直回転支持部5aを介して、支持リング6と接続している。取り付け支持機構部2は、この垂直回転支持部5aの軸を中心として、支持リング6に対して垂直方向に回転することが可能である。
【0025】
さらに、支持リング6の外面の垂直回転支持部5aに対して略90°ずれた箇所にも、対峙する1対の水平回転支持部5bが設置されている。また、装着面3には空隙が設けられており、水平回転支持部5bを介して、支持リング6と装着面3とが接続している。なお、装着面3は、例えば、壁や光通信装置の筐体などである。支持リング6は、この水平回転支持部5bの軸を中心として、装着面3に対して水平方向に回転することが可能である。
【0026】
なお、装着面3の空隙の内径は、支持リング6の外径と1対の水平回転支持部5bの軸方向の長さとの和となっており、支持リング6の内径は、取り付け支持機構部2の外径と1対の垂直回転支持部5aの軸方向の長さとの和となっている。
【0027】
次に、上記の構成を有する光コネクタ1の動作について説明する。図2(b)に示すように、光コネクタ1が設置された取り付け支持機構部2は、垂直回転支持部5aの軸を中心として、支持リング6に対して垂直方向に回転(垂直面内での回転)し、さらに、図2(c)に示すように、この支持リング6も、水平回転支持部5bの軸を中心として、装着面3に対して水平方向に回転(水平面内での回転)する。すなわち、光コネクタ1は、装着面3に対して、水平及び垂直方向に回転することが可能であり、この両方向の回転の組み合わせによって、光コネクタ1は、全方向にしなやかに可動することが可能である。
【0028】
なお、上記の第2の実施の形態では、便宜上、図2の光コネクタ1を円筒形で図示しているが、光コネクタ1の形状は円筒形に限定されるものではなく、他の形状の光コネクタ1を用いることも可能である。また、上記の第2の実施の形態では、垂直回転支持部5a及び水平回転支持部5bを設け、垂直成分と水平成分の回転を利用して光コネクタ1を全方向に可動としているが、取り付け支持機構部2の回転軸(垂直回転支持部5a)と、支持リング6の回転軸(水平回転支持部5b)とを直交させることによって、上記のように、光コネクタ1を全方向に回転可能とすることができる。
【0029】
したがって、上記の本発明の第2の実施の形態によれば、光コネクタ1が、装着面3内における2直交成分の方向に回転可能となる機構を設けることにより、光コネクタ1にコード付きコネクタ4aを接続した状態で光ファイバコード4bに曲げ方向の力が加わっても、取り付け支持機構部2がしなやかに曲げ方向に可動して、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bに曲げ方向の力が集中することを防ぐことが可能となる。
【0030】
<第3の実施の形態>
図3は、本発明の光コネクタの第3の実施の形態を示す模式図である。図3(a)は、本発明の光コネクタの第3の実施の形態を示す模式的な斜視図、図3(b)は、図3(a)に示す光コネクタの模式的な断面図、図3(c)は、図3(b)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、負荷がかかる様子を示す模式的な断面図である。なお、便宜上、図3(c)でのみ、光コネクタ1が、コード付きコネクタ4aと接続している状態が図示されている。
【0031】
図3に示す光コネクタ1は、取り付け支持機構部2に設置されている。一方、装着面3には、この取り付け支持機構部2が貫入可能な幅(直径)を有する空隙が設けられている。なお、装着面3は、例えば、壁や光通信装置の筐体などである。この取り付け支持機構部2と装着面3は、弾性を有する柔軟な緩衝材10によって接続されている。
【0032】
次に、上記の構成を有する光コネクタ1の動作について説明する。図3(b)に示すように、光コネクタ1が設置されている取り付け支持機構部2に負荷がかかっていない場合には、柔軟な緩衝材10による平衡状態となり、光コネクタ1の向きは、一定の方向(図3(b)では、光コネクタ1の向きが装着面に対して垂直となる方向)に保たれる。このとき、図3(c)に示すように、光ファイバコード4b側に曲げ方向の力が加わった場合、緩衝材10の変形によって光コネクタは曲げ方向に可動となり、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bに曲げ方向の力が集中することを防ぐことが可能となる。また、緩衝材10の弾性力によって、負荷とは反対の方向に戻る力、すなわち、元の状態に戻る力が働いて、光コネクタ1の方向を一定方向に保つよう動作する。
【0033】
なお、上記の第3の実施の形態では、便宜上、図3の光コネクタ1を円筒形で図示しているが、光コネクタ1の形状は円筒形に限定されるものではなく、他の形状の光コネクタ1を用いることも可能である。また、例えば、取り付け支持機構部2の中心に対して略120°となる3点に緩衝材10を設けるなど、少数の接触点で取り付け支持機構部2と装着面とを接続することも可能であり、また、取り付け支持機構部2と装着面との間に、緩衝材10を隙間なく充填することも可能である。緩衝材10を隙間なく充填した場合には、装着面3の裏表に対して密閉構造を実現し、装着面3内部への塵や埃、水滴などの侵入を防ぐことが可能となる。
【0034】
したがって、上記の本発明の第3の実施の形態によれば、光コネクタ1が設置されている取り付け支持機構部2と装着面3とを、緩衝材10によって接続することにより、光コネクタ1にコード付きコネクタ4aを接続した状態で光ファイバコード4bに曲げ方向の力が加わっても、取り付け支持機構部2がしなやかに曲げ方向に可動して、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bに曲げ方向の力が集中することを防ぐことが可能となる。また、緩衝材10の弾性力によって元の平衡状態に戻ろうとする力が働くため、曲げ方向の力が存在しない場合には、光コネクタ1の方向を一定に保つことが可能となる。
【0035】
<第4の実施の形態>
次に、本発明の光コネクタの第4の実施の形態について説明する。図4は、本発明の光コネクタの第4の実施の形態を示す模式図である。図4(a)は、本発明の光コネクタの第4の実施の形態を示す模式的な斜視図、図4(b)は、図4(a)に示す光コネクタの模式的な断面図、図4(c)は、図4(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、曲げ方向に負荷がかかる様子を示す模式的な断面図である。なお、便宜上、図4(c)でのみ、光コネクタ1が、コード付きコネクタ4aと接続している状態が図示されている。
【0036】
図4に示す光コネクタ1は、取り付け支持機構部2に設置されており、この取り付け支持機構部2の外周には、磁極(支持部N極7、支持部S極8)が形成されている。一方、装着面3には、取り付け支持機構部2が貫入可能な幅(直径)を有する空隙が設けられており、さらに、取り付け支持機構部2の磁極が対向する部分付近に、磁極(装着面N極3a、装着面S極3b)が形成されている。なお、装着面3は、例えば、壁や光通信装置の筐体などである。
【0037】
次に、上記の構成を有する光コネクタ1の動作について説明する。図4(b)に示すように、取り付け支持機構部2の磁極と装着面3の磁極とが互いに対向する空間(支持部N極7と装着面N極3aとの空間、及び、支持部S極8と装着面S極3bとの空間)は磁力9による磁気的な平衡状態にある。この磁力9による反発力によって、光コネクタ1が設置されている取り付け支持機構部2は、取り付け支持機構部2の自重を考慮しなければ、空間的なギャップを有して浮遊している状態にある。
【0038】
このとき、図4(c)に示すように、光ファイバコード4b側に曲げ方向の力が加わった場合、取り付け支持機構部2は、曲げ方向に可動し、磁極の一部が接近する(空間的なギャップが狭くなる)。一方、磁気の性質上、磁力9による反発力は、空間的なギャップが狭くなるほど強く働く。すなわち、同磁性同士が接近した場合、その空間的なギャップが狭いほど強く反発し、空間的なギャップが広いほど反発力は弱くなる。したがって、負荷とは反対の方向に戻る力、すなわち、元の状態に戻る力が働いて、光コネクタ1の方向を一定方向に保つよう動作する。
【0039】
なお、上記の第4の実施の形態では、便宜上、図4の光コネクタ1を円筒形で図示しているが、光コネクタ1の形状は円筒形に限定されるものではなく、他の形状の光コネクタ1を用いることも可能である。また、上記の第4の実施の形態では、同磁性同士の反発力を利用して例としたが、磁力による引力又は磁力による引力と反発力との組み合わせを利用することも可能である。また、上記の第1〜第3の実施の形態の可動構造に磁石を設け、光コネクタ1が常に所定の位置に戻ろうとする力を磁力によって発生させることも可能である。
【0040】
したがって、上記の本発明の第4の実施の形態によれば、光コネクタ1が設置されている取り付け支持機構部2と装着面3との間に空間的なギャップを設け、磁極の引力又は反発力又はその双方の組み合わせを利用して、取り付け支持機構部2の位置を磁気的な平衡状態に保つことにより、光コネクタ1にコード付きコネクタ4aを接続した状態で光ファイバコード4bに曲げ方向の力が加わっても、取り付け支持機構部2がしなやかに曲げ方向に可動して、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bに曲げ方向の力が集中することを防ぐことが可能となる。また、曲げ方向の力が存在しない場合には、磁気的な平衡状態として、光コネクタ1の方向を一定に保つことが可能となる。さらに、磁力によって空間的ギャップが生じ、取り付け支持機構部2と装着面3とが非接触状態となるため、可動に伴う摩擦が少なくなり、耐久性が高くなる。
【0041】
<第5の実施の形態>
図5は、本発明の光コネクタの第5の実施の形態を示す模式図である。図5(a)は、本発明の光コネクタの第5の実施の形態を示す模式的な斜視図、図5(b)は、図5(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態を示す模式的な断面図、図5(c)は、図5(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、曲げ方向に負荷がかかる様子を示す模式的な断面図である。
【0042】
図5に示す光コネクタ1は、取り付け支持機構部2に設置されている。一方、装着面3には、この取り付け支持機構部2が貫入可能な幅(直径)を有する空隙が設けられている。なお、装着面3は、例えば、壁や光通信装置の筐体などである。この取り付け支持機構部2と装着面3は、バネ(弾性体)11によって接続されている。
【0043】
次に、上記の構成を有する光コネクタ1の動作について説明する。図5(b)に示すように、光コネクタ1が設置されている取り付け支持機構部2に負荷がかかっていない場合には、バネ11による平衡状態となり、光コネクタ1の向きは、一定の方向(図5(b)では、光コネクタ1の向きが装着面に対して垂直となる方向)に保たれる。このとき、図5(c)に示すように、光ファイバコード4b側に曲げ方向の力が加わった場合、バネ11の変形によって光コネクタは曲げ方向に可動となり、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bに曲げ方向の力が集中することを防ぐことが可能となる。また、バネ11の弾性力によって、負荷とは反対の方向に戻る力、すなわち、元の状態に戻る力が働いて、光コネクタ1の方向を一定方向に保つよう動作する。
【0044】
なお、上記の第5の実施の形態では、便宜上、図5の光コネクタ1を円筒形で図示しているが、光コネクタ1の形状は円筒形に限定されるものではなく、他の形状の光コネクタ1を用いることも可能である。また、図5では、バネ11を板バネ形状で図示しているが、他の形状のバネ11を用いることも可能である。また、取り付け支持機構部2と装着面3とのバネ11による接続点の数は、任意の数とすることが可能である。また、図5では、第1の実施の形態である図1に示す可動構造に、バネ11を設置した構成を図示をしているが、第2〜第4の実施の形態の可動構造にバネ11を設け、光コネクタ1が常に所定の位置に戻ろうとする力をバネの弾性力によって発生させることも可能である。
【0045】
したがって、上記の本発明の第5の実施の形態によれば、光コネクタ1が設置されている取り付け支持機構部2と装着面3とを、バネ11によって接続することにより、光コネクタ1にコード付きコネクタ4aを接続した状態で光ファイバコード4bに曲げ方向の力が加わっても、取り付け支持機構部2がしなやかに曲げ方向に可動して、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bに曲げ方向の力が集中することを防ぐことが可能となる。また、バネ11の弾性力によって元の平衡状態に戻ろうとする力が働くため、曲げ方向の力が存在しない場合には、光コネクタ1の方向を一定に保つことが可能となる。
【0046】
<第6の実施の形態>
図6は、本発明の光コネクタの第6の実施の形態を示す模式図である。図6(a)は、本発明の光コネクタの第6の実施の形態を示す模式的な斜視図、図6(b)は、図6(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態を示す模式的な断面図、図6(c)は、図6(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、曲げ方向に負荷がかかる様子を示す模式的な断面図である。
【0047】
図6に示す光コネクタ1は、取り付け支持機構部2に設置されている。一方、装着面3には、この取り付け支持機構部2が貫入可能な幅(直径)を有する空隙が設けられている。なお、装着面3は、例えば、壁や光通信装置の筐体などである。この空隙の内面は球面(凹面)になっており、取り付け支持機構部2をこの空隙内に設置することによって、取り付け支持機構部2を装着面3に対して可動となっている。また、取り付け支持機構部2と装着面3との間には、複数のストッパ12が設けられ、例えば、取り付け支持機構部2の側面(装着面3に設けられた空隙の内面と接する面)に設けられた溝(ストッパ受け部)と嵌合する構成となっている。
【0048】
次に、上記の構成を有する光コネクタ1の動作について説明する。図6(b)に示すように、光コネクタ1が設置されている取り付け支持機構部2に負荷がかかっていない場合には、取り付け支持機構部2の側面とストッパ12とが嵌合し、光コネクタ1の方向をふらつきなく一定方向に保たれる。このとき、図6(c)に示すように、光ファイバコード4b側に曲げ方向の力が加わった場合、取り付け支持機構部2が曲げ方向に移動するが、他のストッパ12に嵌合し、取り付け支持機構部2が固定される。これにより、取り付け支持機構部光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bに曲げ方向の力が集中することを防ぐとともに、光コネクタ1のふらつきを抑えることが可能となる。
【0049】
なお、上記の第6の実施の形態では、便宜上、図6の光コネクタ1を円筒形で図示しているが、光コネクタ1の形状は円筒形に限定されるものではなく、他の形状の光コネクタ1を用いることも可能である。また、図6では、ストッパ12を突起形状で図示しているが、他の形状のストッパ12を用いることも可能である。また、設置するストッパ12の数は、任意の数とすることが可能である。また、図6では、第1の実施の形態である図1に示す可動構造に、ストッパ12を設置した構成を図示をしているが、第2〜第4の実施の形態の可動構造にストッパ12を設置することも可能であり、第5の実施の形態で用いたバネ11と組み合わせて利用することも可能である。
【0050】
したがって、上記の本発明の第6の実施の形態によれば、複数のストッパ12を設け、取り付け支持機構部2が多段階で角度調整可能としたことにより、光コネクタ1にコード付きコネクタ4aを接続した状態で光ファイバコード4bに曲げ方向の力が加わっても、取り付け支持機構部2がしなやかに曲げ方向に可動して、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bに曲げ方向の力が集中することを防ぐことが可能となる。また、緩衝材10の弾性力によって元の平衡状態に戻ろうとする力が働くため、曲げ方向の力が存在しない場合には、ストッパ12によって、光コネクタ1の方向を任意の方向に固定することが可能となる。
【0051】
また、上記の第1〜第6の実施の形態で説明した光コネクタ1を光通信装置に組み込むことが可能である。これにより、光ファイバコード4bを取り扱う上で意図しない外力が発生した場合や、光通信装置を移動させる場合でも、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bを保護することが可能となる。また、光通信装置の光コネクタ1の角度の自由度が大きくなるため、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bに無理な負荷を与えずに設置できる場所が大幅に増加し、例えば、壁際などにも光通信装置を設置することが可能となる。
【0052】
また、上記の第1〜第6の実施の形態で説明した光コネクタ1によって、壁などに設置される情報コンセントを実現することが可能である。これにより、光ファイバコード4bを取り扱う上で意図しない外力が発生した場合や、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bを保護することが可能となる。また、情報コンセントの光コネクタ1の角度の自由度が大きくなるため、狭い場所に情報コンセントを設置したり、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続を容易にしたりすることが可能となる。
【0053】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、光コネクタの向きを可動とすることにより、光コネクタの接続部分付近に負荷がかかっても、接続部分付近に存在するコード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の力が集中することを防ぎ、光コネクタの接続部分での外圧に対する耐久性を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光コネクタの第1の実施の形態を示す模式図
(a)本発明の光コネクタの第1の実施の形態を示す模式的な斜視図
(b)図1(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態を示す模式的な断面図
(c)図1(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、曲げ方向に負荷がかかる様子を示す模式的な断面図
【図2】本発明の光コネクタの第2の実施の形態を示す模式図
(a)本発明の光コネクタの第2の実施の形態を示す模式的な斜視図
(b)図2(a)に示す光コネクタが垂直方向に回転する様子を示す模式的な断面図
(c)図2(a)に示す光コネクタが水平方向に回転する様子を示す模式的な模式的な断面図
【図3】本発明の光コネクタの第3の実施の形態を示す模式図
(a)本発明の光コネクタの第3の実施の形態を示す模式的な斜視図
(b)図3(a)に示す光コネクタの模式的な断面図
(c)図3(b)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、曲げ方向に負荷がかかる様子を示す模式的な断面図
【図4】本発明の光コネクタの第4の実施の形態を示す模式図
(a)本発明の光コネクタの第4の実施の形態を示す模式的な斜視図
(b)図4(a)に示す光コネクタの模式的な断面図
(c)図4(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、曲げ方向に負荷がかかる様子を示す模式的な断面図
【図5】本発明の光コネクタの第5の実施の形態を示す模式図
(a)本発明の光コネクタの第5の実施の形態を示す模式的な斜視図
(b)図5(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態を示す模式的な断面図
(c)図5(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、曲げ方向に負荷がかかる様子を示す模式的な断面図
【図6】本発明の光コネクタの第6の実施の形態を示す模式図
(a)本発明の光コネクタの第6の実施の形態を示す模式的な斜視図
(b)図6(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態を示す模式的な断面図
(c)図6(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、曲げ方向に負荷がかかる様子を示す模式的な断面図
【図7】従来の光コネクタの一例を示す模式図
(a)従来の光コネクタの一例を示す模式的な斜視図
(b)図7(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態を示す模式的な断面図
(c)図7(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、曲げ方向に負荷がかかる様子を示す模式的な断面図
【符号の説明】
1 光コネクタ
2 取り付け支持機構部
3 装着面
3a 装着面N極
3b 装着面S極
4a コード付きコネクタ
4b 光ファイバコード
5a 垂直回転支持部
5b 水平回転支持部
6 支持リング
7 支持部N極
8 支持部S極
9 磁力
10 柔軟な緩衝材
11 バネ(弾性体)
12 ストッパ
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバ通信分野で用いられる光ファイバのケーブル(光ファイバコード)の先端に設けられる光コネクタ及びその光コネクタを有する光通信装置並びに情報コンセントに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ファイバのケーブル(光ファイバコード)の先端に設けられる光コネクタには様々な形状のものが存在するが、光コネクタの接続方法は、どの光コネクタでもほとんど同一である。図7の従来の光コネクタ用の一例を示す模式図を用いて、その接続方法について説明する。
【0003】
図7(a)は、従来の光コネクタの一例を示す模式的な斜視図、図7(b)は、図7(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態を示す模式的な断面図、図7(c)は、図7(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、曲げ方向に負荷がかかる様子を示す模式的な断面図である。図7(a)に示すように、光コネクタ1は装着面3に強固に取り付けられている。なお、装着面3は、例えば、壁や光通信装置の筐体などである。そして、図7(b)に示すように、この装着面3に固定設置された光コネクタ1に、コード付きコネクタ4aを装着することによって、光ファイバコード4bの接続を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光コネクタにおいては、図7(c)に示すように、光ファイバコード側に曲げ方向の力が加わった場合、光コネクタが装着面に強固に固定されているため、コード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の負荷が集中し、光ファイバコード内部の光ファイバ芯線が折れて通信不能に至ってしまうという問題がある。いったん光ファイバ芯線が折れてしまった場合、接続の修復は容易ではない。
【0005】
さらに、光ファイバ通信では、接続コネクタ数を減らすことによって通信に用いられる伝送光の損失が抑えられることから、長い距離の光ファイバコードを用いることが多い。したがって、光ファイバコード自体を交換して再配線することは、多大な労力を必要としてしまい、光ファイバコードの交換は容易ではないという問題がある。
【0006】
上記問題に鑑み、本発明は、光コネクタの接続部分付近に負荷がかかっても、接続部分付近に存在するコード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の力が集中することを防ぎ、光コネクタの接続部分での外圧に対する耐久性を高めることができる光コネクタ及び光通信装置並びに情報コンセントを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の光コネクタは、装着面に設置され、光ファイバ通信を行う際に、コード付きコネクタと接続可能な光コネクタであって、装着面を構成する2直交軸を中心とする回転方向に対して、コード付きコネクタとの接続の向きが可動となるよう構成されたものである。
この構成により、光コネクタの接続部分付近に負荷がかかっても、接続部分付近に存在するコード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の力が集中することを防ぎ、光コネクタの接続部分での外圧に対する耐久性を高めることが可能となる。
【0008】
さらに、本発明の光コネクタは、装着面に空隙を設け、装着面の空隙の内面と滑らかに接する側面を有する取り付け支持機構部に装着された構成を有するものである。
この構成により、光コネクタの接続部分付近に負荷がかかっても、光コネクタが装着されている取り付け支持機構部が、装着面に対して滑らかに回転し、接続部分付近に存在するコード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の力が集中することを防ぎ、光コネクタの接続部分での外圧に対する耐久性を高めることが可能となる。
【0009】
さらに、本発明の光コネクタは、装着面を構成する2直交軸のそれぞれに対して、回転可能である回転支持部によって装着面と接続する取り付け支持機構部に装着された構成を有するものである。
この構成により、光コネクタの接続部分付近に負荷がかかっても、回転支持部のどちらか一方又は双方が回転し、接続部分付近に存在するコード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の力が集中することを防ぎ、光コネクタの接続部分での外圧に対する耐久性を高めることが可能となる。
【0010】
さらに、本発明の光コネクタは、弾性を有する緩衝材によって装着面と接続する取り付け支持機構部に装着された構成を有するものである。
この構成により、光コネクタの接続部分付近に負荷がかかっても、弾性を有する緩衝材によって、接続部分付近に存在するコード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の力が集中することを防ぎ、光コネクタの接続部分での外圧に対する耐久性を高めることが可能となる。
【0011】
さらに、本発明の光コネクタは、取り付け支持機構部に装着された構成を有するものであって、装着面及び取り付け支持機構部が磁石を有し、装着面と取り付け支持機構部との間の磁力を利用して、取り付け支持機構部を所定の位置に戻す力を発生させる構成を有するものである。
この構成により、光コネクタの接続部分付近に負荷がかかっても、装着面と取り付け支持機構部との間に発生する磁力によって、接続部分付近に存在するコード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の力が集中することを防ぎ、光コネクタの接続部分での外圧に対する耐久性を高めることが可能となる。また、磁気的な平衡状態に戻る力が発生するため、光コネクタを所定の方向に向けておくようにすることが可能となる。また、磁力は空間的なギャップを介して非接触状態で働くものであり、光コネクタの可動に伴う摩擦が少なくなり、耐久性を高めることが可能となる。
【0012】
さらに、本発明の光コネクタは、取り付け支持機構部に装着された構成を有するものであって、装着面と取り付け支持機構部の間に弾性を有する弾性体を設け、弾性体の弾性力を利用して、取り付け支持機構部を所定の位置に戻す力を発生させる構成を有するものである。
この構成により、光コネクタの接続部分付近に負荷がかかっても、装着面と取り付け支持機構部との間に設けられた弾性体の弾性力によって、接続部分付近に存在するコード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の力が集中することを防ぎ、光コネクタの接続部分での外圧に対する耐久性を高めることが可能となる。また、弾性体によって力学的な平衡状態に戻る弾性力が発生するため、光コネクタを所定の方向に向けておくようにすることが可能となる。また、磁力は空間的なギャップを介して非接触状態で働くものであり、光コネクタの可動に伴う摩擦が少なくなり、耐久性を高めることが可能となる。
【0013】
さらに、本発明の光コネクタは、取り付け支持機構部に複数のストッパを設け、装着面に設けられたストッパ受け部とストッパとが嵌合することによって、接続の向きを多段階で任意の角度に調整することが可能な構成を有するものである。
この構成により、光コネクタの接続部分付近に負荷がかかっても、接続部分付近に存在するコード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の力が集中することを防ぎ、光コネクタの接続部分での外圧に対する耐久性を高めることが可能となる。また、ストッパ受け部とストッパとの嵌合によって、光コネクタの方向を所望の方向に固定することが可能となる。
【0014】
さらに、本発明の光通信装置は、上記の光コネクタを有する構成とする。
この構成により、光コネクタの接続部分付近に負荷がかかっても、接続部分付近に存在するコード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の力が集中することを防ぎ、光コネクタの接続部分での外圧に対する耐久性を高める光通信装置を実現することが可能となる。
【0015】
さらに、本発明の情報コンセントは、上記の光コネクタを有する構成とする。この構成により、光コネクタの接続部分付近に負荷がかかっても、接続部分付近に存在するコード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の力が集中することを防ぎ、光コネクタの接続部分での外圧に対する耐久性を高める光通信装置を実現することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の光コネクタ及び光通信装置並びに情報コンセントの第1〜第6の実施の形態について説明する。
【0017】
<第1の実施の形態>
まず、本発明の光コネクタの第1の実施の形態について説明する。図1は、本発明の光コネクタの第1の実施の形態を示す模式図である。図1(a)は、本発明の光コネクタの第1の実施の形態を示す模式的な斜視図、図1(b)は、図1(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態を示す模式的な断面図、図1(c)は、図1(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、曲げ方向に負荷がかかる様子を示す模式的な断面図である。
【0018】
図1に示す光コネクタ1は、取り付け支持機構部2に設置されている。一方、装着面3には、この取り付け支持機構部2が貫入可能な幅(直径)を有する空隙が設けられている。なお、装着面3は、例えば、壁や光通信装置の筐体などである。この空隙の内面は球面(凹面)になっており、取り付け支持機構部2をこの空隙内に設置することによって、取り付け支持機構部2を装着面3に対して可動となっている。
【0019】
なお、取り付け支持機構部2の側面(装着面3に設けられた空隙の内面と接する面)は、空隙の内面の凹面形状に滑らかに接するように、凸面形状にすることが好ましく、また、取り付け支持機構部2が装着面3内から外れないように、装着面3のコード付きコネクタ4aの接続側及び反対側の面のそれぞれにストッパー(止め具)を設けることが好ましい。
【0020】
次に、上記の構成を有する光コネクタ1の動作について説明する。図1(b)に示すように、装着面3に設置された光コネクタ1に、コード付きコネクタ4aを装着することによって、光ファイバコード4bの接続を行う。このとき、図1(c)に示すように、光ファイバコード4b側に曲げ方向の力が加わった場合、取り付け支持機構部2と装着面3との接触面が球面形状であるため、接触面のずれ応力が小さく、光コネクタ1はしなやかに曲げ方向に可動し、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bに曲げ方向の力が集中することを防ぐことが可能となる。
【0021】
なお、上記の第1の実施の形態では、便宜上、図1の光コネクタ1を円筒形で図示しているが、光コネクタ1の形状は円筒形に限定されるものではなく、他の形状の光コネクタ1を用いることも可能である。また、上記の第1の実施の形態では、取り付け支持機構部2及び装着面3との接触面を球面形状としているが、取り付け支持機構部2及び装着面3との接触面は球面形状に限定されるものではなく、装着面3に対して取り付け支持機構部2が可動となる他の形状を用いることも可能である。
【0022】
したがって、上記の本発明の第1の実施の形態によれば、光コネクタ1を取り付け支持機構部2に設置し、この取り付け支持機構部2を装着面3に対して可動構造とすることにより、光コネクタ1にコード付きコネクタ4aを接続した状態で光ファイバコード4bに曲げ方向の力が加わっても、取り付け支持機構部2がしなやかに曲げ方向に可動して、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bに曲げ方向の力が集中することを防ぐことが可能となる。
【0023】
<第2の実施の形態>
次に、本発明の光コネクタの第2の実施の形態について説明する。図2は、本発明の光コネクタの第2の実施の形態を示す模式図である。図2(a)は、本発明の光コネクタの第2の実施の形態を示す模式的な斜視図、図2(b)は、図2(a)に示す光コネクタが垂直方向に回転する様子を示す模式的な断面図、図2(c)は、図2(a)に示す光コネクタが水平方向に回転する様子を示す模式的な断面図である。なお、便宜上、図2(b)でのみ、光コネクタ1が、コード付きコネクタ4aと接続している状態が図示されている。
【0024】
図2に示す光コネクタ1は、取り付け支持機構部2に設置されている。この取り付け支持機構部2の外面の対峙する箇所には、1対の垂直回転支持部5aが設置されており、この垂直回転支持部5aを介して、支持リング6と接続している。取り付け支持機構部2は、この垂直回転支持部5aの軸を中心として、支持リング6に対して垂直方向に回転することが可能である。
【0025】
さらに、支持リング6の外面の垂直回転支持部5aに対して略90°ずれた箇所にも、対峙する1対の水平回転支持部5bが設置されている。また、装着面3には空隙が設けられており、水平回転支持部5bを介して、支持リング6と装着面3とが接続している。なお、装着面3は、例えば、壁や光通信装置の筐体などである。支持リング6は、この水平回転支持部5bの軸を中心として、装着面3に対して水平方向に回転することが可能である。
【0026】
なお、装着面3の空隙の内径は、支持リング6の外径と1対の水平回転支持部5bの軸方向の長さとの和となっており、支持リング6の内径は、取り付け支持機構部2の外径と1対の垂直回転支持部5aの軸方向の長さとの和となっている。
【0027】
次に、上記の構成を有する光コネクタ1の動作について説明する。図2(b)に示すように、光コネクタ1が設置された取り付け支持機構部2は、垂直回転支持部5aの軸を中心として、支持リング6に対して垂直方向に回転(垂直面内での回転)し、さらに、図2(c)に示すように、この支持リング6も、水平回転支持部5bの軸を中心として、装着面3に対して水平方向に回転(水平面内での回転)する。すなわち、光コネクタ1は、装着面3に対して、水平及び垂直方向に回転することが可能であり、この両方向の回転の組み合わせによって、光コネクタ1は、全方向にしなやかに可動することが可能である。
【0028】
なお、上記の第2の実施の形態では、便宜上、図2の光コネクタ1を円筒形で図示しているが、光コネクタ1の形状は円筒形に限定されるものではなく、他の形状の光コネクタ1を用いることも可能である。また、上記の第2の実施の形態では、垂直回転支持部5a及び水平回転支持部5bを設け、垂直成分と水平成分の回転を利用して光コネクタ1を全方向に可動としているが、取り付け支持機構部2の回転軸(垂直回転支持部5a)と、支持リング6の回転軸(水平回転支持部5b)とを直交させることによって、上記のように、光コネクタ1を全方向に回転可能とすることができる。
【0029】
したがって、上記の本発明の第2の実施の形態によれば、光コネクタ1が、装着面3内における2直交成分の方向に回転可能となる機構を設けることにより、光コネクタ1にコード付きコネクタ4aを接続した状態で光ファイバコード4bに曲げ方向の力が加わっても、取り付け支持機構部2がしなやかに曲げ方向に可動して、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bに曲げ方向の力が集中することを防ぐことが可能となる。
【0030】
<第3の実施の形態>
図3は、本発明の光コネクタの第3の実施の形態を示す模式図である。図3(a)は、本発明の光コネクタの第3の実施の形態を示す模式的な斜視図、図3(b)は、図3(a)に示す光コネクタの模式的な断面図、図3(c)は、図3(b)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、負荷がかかる様子を示す模式的な断面図である。なお、便宜上、図3(c)でのみ、光コネクタ1が、コード付きコネクタ4aと接続している状態が図示されている。
【0031】
図3に示す光コネクタ1は、取り付け支持機構部2に設置されている。一方、装着面3には、この取り付け支持機構部2が貫入可能な幅(直径)を有する空隙が設けられている。なお、装着面3は、例えば、壁や光通信装置の筐体などである。この取り付け支持機構部2と装着面3は、弾性を有する柔軟な緩衝材10によって接続されている。
【0032】
次に、上記の構成を有する光コネクタ1の動作について説明する。図3(b)に示すように、光コネクタ1が設置されている取り付け支持機構部2に負荷がかかっていない場合には、柔軟な緩衝材10による平衡状態となり、光コネクタ1の向きは、一定の方向(図3(b)では、光コネクタ1の向きが装着面に対して垂直となる方向)に保たれる。このとき、図3(c)に示すように、光ファイバコード4b側に曲げ方向の力が加わった場合、緩衝材10の変形によって光コネクタは曲げ方向に可動となり、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bに曲げ方向の力が集中することを防ぐことが可能となる。また、緩衝材10の弾性力によって、負荷とは反対の方向に戻る力、すなわち、元の状態に戻る力が働いて、光コネクタ1の方向を一定方向に保つよう動作する。
【0033】
なお、上記の第3の実施の形態では、便宜上、図3の光コネクタ1を円筒形で図示しているが、光コネクタ1の形状は円筒形に限定されるものではなく、他の形状の光コネクタ1を用いることも可能である。また、例えば、取り付け支持機構部2の中心に対して略120°となる3点に緩衝材10を設けるなど、少数の接触点で取り付け支持機構部2と装着面とを接続することも可能であり、また、取り付け支持機構部2と装着面との間に、緩衝材10を隙間なく充填することも可能である。緩衝材10を隙間なく充填した場合には、装着面3の裏表に対して密閉構造を実現し、装着面3内部への塵や埃、水滴などの侵入を防ぐことが可能となる。
【0034】
したがって、上記の本発明の第3の実施の形態によれば、光コネクタ1が設置されている取り付け支持機構部2と装着面3とを、緩衝材10によって接続することにより、光コネクタ1にコード付きコネクタ4aを接続した状態で光ファイバコード4bに曲げ方向の力が加わっても、取り付け支持機構部2がしなやかに曲げ方向に可動して、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bに曲げ方向の力が集中することを防ぐことが可能となる。また、緩衝材10の弾性力によって元の平衡状態に戻ろうとする力が働くため、曲げ方向の力が存在しない場合には、光コネクタ1の方向を一定に保つことが可能となる。
【0035】
<第4の実施の形態>
次に、本発明の光コネクタの第4の実施の形態について説明する。図4は、本発明の光コネクタの第4の実施の形態を示す模式図である。図4(a)は、本発明の光コネクタの第4の実施の形態を示す模式的な斜視図、図4(b)は、図4(a)に示す光コネクタの模式的な断面図、図4(c)は、図4(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、曲げ方向に負荷がかかる様子を示す模式的な断面図である。なお、便宜上、図4(c)でのみ、光コネクタ1が、コード付きコネクタ4aと接続している状態が図示されている。
【0036】
図4に示す光コネクタ1は、取り付け支持機構部2に設置されており、この取り付け支持機構部2の外周には、磁極(支持部N極7、支持部S極8)が形成されている。一方、装着面3には、取り付け支持機構部2が貫入可能な幅(直径)を有する空隙が設けられており、さらに、取り付け支持機構部2の磁極が対向する部分付近に、磁極(装着面N極3a、装着面S極3b)が形成されている。なお、装着面3は、例えば、壁や光通信装置の筐体などである。
【0037】
次に、上記の構成を有する光コネクタ1の動作について説明する。図4(b)に示すように、取り付け支持機構部2の磁極と装着面3の磁極とが互いに対向する空間(支持部N極7と装着面N極3aとの空間、及び、支持部S極8と装着面S極3bとの空間)は磁力9による磁気的な平衡状態にある。この磁力9による反発力によって、光コネクタ1が設置されている取り付け支持機構部2は、取り付け支持機構部2の自重を考慮しなければ、空間的なギャップを有して浮遊している状態にある。
【0038】
このとき、図4(c)に示すように、光ファイバコード4b側に曲げ方向の力が加わった場合、取り付け支持機構部2は、曲げ方向に可動し、磁極の一部が接近する(空間的なギャップが狭くなる)。一方、磁気の性質上、磁力9による反発力は、空間的なギャップが狭くなるほど強く働く。すなわち、同磁性同士が接近した場合、その空間的なギャップが狭いほど強く反発し、空間的なギャップが広いほど反発力は弱くなる。したがって、負荷とは反対の方向に戻る力、すなわち、元の状態に戻る力が働いて、光コネクタ1の方向を一定方向に保つよう動作する。
【0039】
なお、上記の第4の実施の形態では、便宜上、図4の光コネクタ1を円筒形で図示しているが、光コネクタ1の形状は円筒形に限定されるものではなく、他の形状の光コネクタ1を用いることも可能である。また、上記の第4の実施の形態では、同磁性同士の反発力を利用して例としたが、磁力による引力又は磁力による引力と反発力との組み合わせを利用することも可能である。また、上記の第1〜第3の実施の形態の可動構造に磁石を設け、光コネクタ1が常に所定の位置に戻ろうとする力を磁力によって発生させることも可能である。
【0040】
したがって、上記の本発明の第4の実施の形態によれば、光コネクタ1が設置されている取り付け支持機構部2と装着面3との間に空間的なギャップを設け、磁極の引力又は反発力又はその双方の組み合わせを利用して、取り付け支持機構部2の位置を磁気的な平衡状態に保つことにより、光コネクタ1にコード付きコネクタ4aを接続した状態で光ファイバコード4bに曲げ方向の力が加わっても、取り付け支持機構部2がしなやかに曲げ方向に可動して、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bに曲げ方向の力が集中することを防ぐことが可能となる。また、曲げ方向の力が存在しない場合には、磁気的な平衡状態として、光コネクタ1の方向を一定に保つことが可能となる。さらに、磁力によって空間的ギャップが生じ、取り付け支持機構部2と装着面3とが非接触状態となるため、可動に伴う摩擦が少なくなり、耐久性が高くなる。
【0041】
<第5の実施の形態>
図5は、本発明の光コネクタの第5の実施の形態を示す模式図である。図5(a)は、本発明の光コネクタの第5の実施の形態を示す模式的な斜視図、図5(b)は、図5(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態を示す模式的な断面図、図5(c)は、図5(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、曲げ方向に負荷がかかる様子を示す模式的な断面図である。
【0042】
図5に示す光コネクタ1は、取り付け支持機構部2に設置されている。一方、装着面3には、この取り付け支持機構部2が貫入可能な幅(直径)を有する空隙が設けられている。なお、装着面3は、例えば、壁や光通信装置の筐体などである。この取り付け支持機構部2と装着面3は、バネ(弾性体)11によって接続されている。
【0043】
次に、上記の構成を有する光コネクタ1の動作について説明する。図5(b)に示すように、光コネクタ1が設置されている取り付け支持機構部2に負荷がかかっていない場合には、バネ11による平衡状態となり、光コネクタ1の向きは、一定の方向(図5(b)では、光コネクタ1の向きが装着面に対して垂直となる方向)に保たれる。このとき、図5(c)に示すように、光ファイバコード4b側に曲げ方向の力が加わった場合、バネ11の変形によって光コネクタは曲げ方向に可動となり、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bに曲げ方向の力が集中することを防ぐことが可能となる。また、バネ11の弾性力によって、負荷とは反対の方向に戻る力、すなわち、元の状態に戻る力が働いて、光コネクタ1の方向を一定方向に保つよう動作する。
【0044】
なお、上記の第5の実施の形態では、便宜上、図5の光コネクタ1を円筒形で図示しているが、光コネクタ1の形状は円筒形に限定されるものではなく、他の形状の光コネクタ1を用いることも可能である。また、図5では、バネ11を板バネ形状で図示しているが、他の形状のバネ11を用いることも可能である。また、取り付け支持機構部2と装着面3とのバネ11による接続点の数は、任意の数とすることが可能である。また、図5では、第1の実施の形態である図1に示す可動構造に、バネ11を設置した構成を図示をしているが、第2〜第4の実施の形態の可動構造にバネ11を設け、光コネクタ1が常に所定の位置に戻ろうとする力をバネの弾性力によって発生させることも可能である。
【0045】
したがって、上記の本発明の第5の実施の形態によれば、光コネクタ1が設置されている取り付け支持機構部2と装着面3とを、バネ11によって接続することにより、光コネクタ1にコード付きコネクタ4aを接続した状態で光ファイバコード4bに曲げ方向の力が加わっても、取り付け支持機構部2がしなやかに曲げ方向に可動して、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bに曲げ方向の力が集中することを防ぐことが可能となる。また、バネ11の弾性力によって元の平衡状態に戻ろうとする力が働くため、曲げ方向の力が存在しない場合には、光コネクタ1の方向を一定に保つことが可能となる。
【0046】
<第6の実施の形態>
図6は、本発明の光コネクタの第6の実施の形態を示す模式図である。図6(a)は、本発明の光コネクタの第6の実施の形態を示す模式的な斜視図、図6(b)は、図6(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態を示す模式的な断面図、図6(c)は、図6(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、曲げ方向に負荷がかかる様子を示す模式的な断面図である。
【0047】
図6に示す光コネクタ1は、取り付け支持機構部2に設置されている。一方、装着面3には、この取り付け支持機構部2が貫入可能な幅(直径)を有する空隙が設けられている。なお、装着面3は、例えば、壁や光通信装置の筐体などである。この空隙の内面は球面(凹面)になっており、取り付け支持機構部2をこの空隙内に設置することによって、取り付け支持機構部2を装着面3に対して可動となっている。また、取り付け支持機構部2と装着面3との間には、複数のストッパ12が設けられ、例えば、取り付け支持機構部2の側面(装着面3に設けられた空隙の内面と接する面)に設けられた溝(ストッパ受け部)と嵌合する構成となっている。
【0048】
次に、上記の構成を有する光コネクタ1の動作について説明する。図6(b)に示すように、光コネクタ1が設置されている取り付け支持機構部2に負荷がかかっていない場合には、取り付け支持機構部2の側面とストッパ12とが嵌合し、光コネクタ1の方向をふらつきなく一定方向に保たれる。このとき、図6(c)に示すように、光ファイバコード4b側に曲げ方向の力が加わった場合、取り付け支持機構部2が曲げ方向に移動するが、他のストッパ12に嵌合し、取り付け支持機構部2が固定される。これにより、取り付け支持機構部光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bに曲げ方向の力が集中することを防ぐとともに、光コネクタ1のふらつきを抑えることが可能となる。
【0049】
なお、上記の第6の実施の形態では、便宜上、図6の光コネクタ1を円筒形で図示しているが、光コネクタ1の形状は円筒形に限定されるものではなく、他の形状の光コネクタ1を用いることも可能である。また、図6では、ストッパ12を突起形状で図示しているが、他の形状のストッパ12を用いることも可能である。また、設置するストッパ12の数は、任意の数とすることが可能である。また、図6では、第1の実施の形態である図1に示す可動構造に、ストッパ12を設置した構成を図示をしているが、第2〜第4の実施の形態の可動構造にストッパ12を設置することも可能であり、第5の実施の形態で用いたバネ11と組み合わせて利用することも可能である。
【0050】
したがって、上記の本発明の第6の実施の形態によれば、複数のストッパ12を設け、取り付け支持機構部2が多段階で角度調整可能としたことにより、光コネクタ1にコード付きコネクタ4aを接続した状態で光ファイバコード4bに曲げ方向の力が加わっても、取り付け支持機構部2がしなやかに曲げ方向に可動して、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bに曲げ方向の力が集中することを防ぐことが可能となる。また、緩衝材10の弾性力によって元の平衡状態に戻ろうとする力が働くため、曲げ方向の力が存在しない場合には、ストッパ12によって、光コネクタ1の方向を任意の方向に固定することが可能となる。
【0051】
また、上記の第1〜第6の実施の形態で説明した光コネクタ1を光通信装置に組み込むことが可能である。これにより、光ファイバコード4bを取り扱う上で意図しない外力が発生した場合や、光通信装置を移動させる場合でも、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bを保護することが可能となる。また、光通信装置の光コネクタ1の角度の自由度が大きくなるため、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bに無理な負荷を与えずに設置できる場所が大幅に増加し、例えば、壁際などにも光通信装置を設置することが可能となる。
【0052】
また、上記の第1〜第6の実施の形態で説明した光コネクタ1によって、壁などに設置される情報コンセントを実現することが可能である。これにより、光ファイバコード4bを取り扱う上で意図しない外力が発生した場合や、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続部分や光ファイバコード4bを保護することが可能となる。また、情報コンセントの光コネクタ1の角度の自由度が大きくなるため、狭い場所に情報コンセントを設置したり、光コネクタ1とコード付きコネクタ4aとの接続を容易にしたりすることが可能となる。
【0053】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、光コネクタの向きを可動とすることにより、光コネクタの接続部分付近に負荷がかかっても、接続部分付近に存在するコード付きコネクタや光ファイバコードなどに曲げ方向の力が集中することを防ぎ、光コネクタの接続部分での外圧に対する耐久性を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光コネクタの第1の実施の形態を示す模式図
(a)本発明の光コネクタの第1の実施の形態を示す模式的な斜視図
(b)図1(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態を示す模式的な断面図
(c)図1(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、曲げ方向に負荷がかかる様子を示す模式的な断面図
【図2】本発明の光コネクタの第2の実施の形態を示す模式図
(a)本発明の光コネクタの第2の実施の形態を示す模式的な斜視図
(b)図2(a)に示す光コネクタが垂直方向に回転する様子を示す模式的な断面図
(c)図2(a)に示す光コネクタが水平方向に回転する様子を示す模式的な模式的な断面図
【図3】本発明の光コネクタの第3の実施の形態を示す模式図
(a)本発明の光コネクタの第3の実施の形態を示す模式的な斜視図
(b)図3(a)に示す光コネクタの模式的な断面図
(c)図3(b)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、曲げ方向に負荷がかかる様子を示す模式的な断面図
【図4】本発明の光コネクタの第4の実施の形態を示す模式図
(a)本発明の光コネクタの第4の実施の形態を示す模式的な斜視図
(b)図4(a)に示す光コネクタの模式的な断面図
(c)図4(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、曲げ方向に負荷がかかる様子を示す模式的な断面図
【図5】本発明の光コネクタの第5の実施の形態を示す模式図
(a)本発明の光コネクタの第5の実施の形態を示す模式的な斜視図
(b)図5(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態を示す模式的な断面図
(c)図5(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、曲げ方向に負荷がかかる様子を示す模式的な断面図
【図6】本発明の光コネクタの第6の実施の形態を示す模式図
(a)本発明の光コネクタの第6の実施の形態を示す模式的な斜視図
(b)図6(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態を示す模式的な断面図
(c)図6(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、曲げ方向に負荷がかかる様子を示す模式的な断面図
【図7】従来の光コネクタの一例を示す模式図
(a)従来の光コネクタの一例を示す模式的な斜視図
(b)図7(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態を示す模式的な断面図
(c)図7(a)に示す光コネクタとコード付きコネクタとが接続された状態において、曲げ方向に負荷がかかる様子を示す模式的な断面図
【符号の説明】
1 光コネクタ
2 取り付け支持機構部
3 装着面
3a 装着面N極
3b 装着面S極
4a コード付きコネクタ
4b 光ファイバコード
5a 垂直回転支持部
5b 水平回転支持部
6 支持リング
7 支持部N極
8 支持部S極
9 磁力
10 柔軟な緩衝材
11 バネ(弾性体)
12 ストッパ
Claims (9)
- 装着面に設置され、光ファイバ通信を行う際に、コード付きコネクタと接続可能な光コネクタであって、
前記装着面を構成する2直交軸を中心とする回転方向に対して、前記コード付きコネクタとの接続の向きが可動となるよう構成された光コネクタ。 - 前記装着面に空隙を設け、前記装着面の空隙の内面と滑らかに接する側面を有する取り付け支持機構部に装着された構成を有する請求項1に記載の光コネクタ。
- 前記装着面を構成する前記2直交軸のそれぞれに対して、回転可能である回転支持部によって前記装着面と接続する取り付け支持機構部に装着された構成を有する請求項1に記載の光コネクタ。
- 弾性を有する緩衝材によって前記装着面と接続する前記取り付け支持機構部に装着された構成を有する請求項1に記載の光コネクタ。
- 取り付け支持機構部に装着された構成を有するものであって、前記装着面及び取り付け支持機構部が磁石を有し、前記装着面と前記取り付け支持機構部との間の磁力を利用して、前記取り付け支持機構部を所定の位置に戻す力を発生させる構成を有する請求項1から4のいずれか1つに記載の光コネクタ。
- 取り付け支持機構部に装着された構成を有するものであって、前記装着面と前記取り付け支持機構部の間に弾性を有する弾性体を設け、前記弾性体の弾性力を利用して、前記取り付け支持機構部を所定の位置に戻す力を発生させる構成を有する請求項1から5のいずれか1つに記載の光コネクタ。
- 前記取り付け支持機構部に複数のストッパを設け、前記装着面に設けられたストッパ受け部と前記ストッパとが嵌合することによって、前記接続の向きを多段階で任意の角度に調整することが可能な構成を有する請求項1から6のいずれか1つに記載の光コネクタ。
- 請求項1から7のいずれか1つに記載の光コネクタを有する光通信装置。
- 請求項1から7のいずれか1つに記載の光コネクタを有する情報コンセント。
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