JP2010217275A - スプリッタモジュール及びこれを備えた光ケーブル接続用クロージャ - Google Patents

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徹也 星島
Toshio Kurashima
利雄 倉嶋
Kyoichi Nakamizo
恭市 中溝
Yusuke Uenishi
雄介 上西
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Abstract

【課題】クロージャ筐体内における光ファイバ心線の取り扱い作業の効率向上、及び、クロージャ筐体内へのスプリッタモジュール搭載数の増加によるスプリッタの高密度化を実現することができるスプリッタモジュール及びこれを備えた光ケーブル接続用クロージャを提供する。
【解決手段】例えば、スプリッタ23と、スプリッタ23に一端が接続されたテープ光ファイバ26(単心の光ファイバ26a)と、スプリッタ23に一端が接続された単心の光ファイバ25と、テープ光ファイバ26の単心の光ファイバ26aの他端に取り付けられた光コネクタ22と、単心の光ファイバ25の他端に取り付けられた光コネクタ21とを備えることにより、両端に光コネクタ21,22を備えたコード状のスプリッタモジュール3を構成し、このスプリッタモジュール3を介して、クロージャ筐体内に導入した光信号入力側の光ファイバと、光信号出力側の光ファイバとを接続する。
【選択図】図2

Description

本発明はスプリッタモジュール及びこれを備えた光ケーブル接続用クロージャに関する。
光ケーブルの分岐、引落とし、接続などを行う場合、光ケーブル接続用クロージャを使用する。この光ケーブル接続用クロージャでは、クロージャ筐体内に設置されている光ファイバ接続部及び光ファイバ余長部の収納部品により、光ファイバ心線の接続部及び光ファイバ心線の余長部を収納して保護する。
図7には従来の光ケーブル接続用クロージャを示し、図8には前記光ケーブル接続用クロージャに装備されている光コネクタ成端ケースとスプリッタモジュールケースを示す。なお、説明の便宜上、クロージャ筐体などは透視図で表している。
図7に示すように、従来の光ケーブル接続用クロージャは、クロージャ筐体100と、このクロージャ筐体100内に設置されている成端盤101、スプリッタモジュールケース102、光コネクタ成端ケース103、接続トレイ104及びセンタートレイ105とを備えた構成となっている。
クロージャ筐体100内での各光ファイバ心線の収納は、主光ケーブル106Aの光ファイバ心線106a,106b、分岐光ケーブル108により導出される分岐光ファイバ心線108a、ドロップ光ファイバ110によりクロージャ筐体100内から導出される引き落とし光ファイバ心線110a、この引き落とし光ファイバ心線110aとモジュール光コード112との接続部である光コネクタ113,120、及び、モジュール光コード112の余長部ごとに配置されたケース102,103やトレイ104,105により、行なわれている。
主光ケーブル106Aと主光ケーブル106Bは、その外被がクロージャ筐体100の導入部100aと導出部100bとでそれぞれ把持されることにより、クロージャ筐体100に固定されている。図示例の主光ケーブル106Aは多心光ファイバケーブルであり、主にテープ心線の光ファイバ心線106a,106bで構成されている。これらの光ファイバ心線106a,106bは、光ファイバ心線106a,106bごとに分離してセンタートレイ105内に収納されている。
主光ケーブル106Aの光ファイバ心線106aは、テープ心線のコーティングが剥ぎ取られて単心の光ファイバ心線106a−1に分離されており、この単心の光ファイバ心線106a−1の状態でクロージャ筐体100内の取り回しが行なわれている。主光ケーブル106Aの光ファイバ心線106bは、分岐光ケーブル108とドロップ光ファイバ110の何れにも接続されておらず、テープ心線のままの状態で主光ケーブル106Bにより、クロージャ筐体100外へ導出されている。
一部の光ファイバ心線106a−1は、分岐光ケーブル108の分岐光ファイバ心線108aと接続部115で接続されている。そして、この接続された光ファイバ心線106a−1と分岐光ファイバ心線108aの余長部は、曲げ半径が30mm以上となる輪にして束ねた状態とし、且つ、接続トレイ104内の心線押さえ片(図示省略)で飛び出しを防止した状態として、接続トレイ104内に収納されている。
他の一部の光ファイバ心線106a−1は、スプリッタモジュールケース102などを介してドロップ光ファイバ110の引き落とし光ファイバ心線110aに接続されることにより、引き落とされている。
図8に示すように、スプリッタモジュールケース102内にはスプリッタモジュール116が収納されている。スプリッタモジュール116は、光信号の入力側にスプリッタモジュール入力部光コード117が接続され、光信号の出力側にモジュール光コード112が接続されている。 スプリッタモジュール116は、光信号を分岐するための石英系平面導波回路(PLC)を有するスプリッタを、箱に収容した構成のものである。スプリッタモジュール入力部光コード117は単心のピグテイルファイバであり、前記スプリッタの入力側に接着剤によって固定されている。モジュール光コード112は8心又は4心のテープ心線のピグテイルファイバであり、前記スプリッタの出力側に接着剤によって固定されている。
従って、スプリッタモジュール116では、スプリッタモジュール入力部光コード117を介して入力した光信号を、前記スプリッタによって8分岐又は4分岐し、この分岐した光信号を、モジュール光コード112を介して出力する。モジュール光コード112は、長さが700mm以上のものであり、端部に光コネクタ113が取り付けられている。
図7に示すように、主光ケーブル106Aの光ファイバ心線106a−1の端部には光コネクタ118が取り付けられており、この光コネクタ118は成端盤101に接続されている。スプリッタモジュール入力部光コード117の端部には光コネクタ119が取り付けられており、この光コネクタ119も成端盤101に接続されている。即ち、成端盤101において、光ファイバ心線106a−1の光コネクタ118と、スプリッタモジュール入力部光コード117の光コネクタ119とが接続されている。
図7及び図8に示すように、スプリッタモジュール116は、スプリッタモジュールケース102の下層のトレイ102aに設置されている。モジュール光コード112は、余長部が、スプリッタモジュールケース102の上層のトレイ102b内に収納され、端部の光コネクタ113が、光コネクタ成端ケース103において、ドロップ光ファイバ110の引き落とし光ファイバ心線110aの端部の光コネクタ120に接続されている。
従来の光ファイバは、コアとクラッドの材料による屈折率差のみで光を閉じ込める構造であり、光ファイバの曲げ半径を小さくすると曲げによる放射損失が増大するため、クロージャ筐体100内では曲げ半径の限界値を30mm程度として、光ファイバの曲げ半径が30mm以上となるように取り回す必要があった。
このため、例えば、クロージャ筐体100内のスプリッタモジュールケース102、光コネクタ成端ケース103、接続トレイ104及びセンタートレイ105等では曲げ半径30mm以上を確保するためのスペースを設ける必要があった。また、クロージャ筐体100内のスプリッタモジュールケース102、光コネクタ成端ケース103、接続トレイ104及びセンタートレイ105等を経由する光ファイバが、これらのスプリッタモジュールケース102、光コネクタ成端ケース103、接続トレイ104及びセンタートレイ105の間で縦方向の曲げ半径30mm以上を確保することができるレイアウトとする必要もあった。
なお、従来の光ファイバの曲げ半径の限界値に比べて、曲げ半径を小さくできる光ファイバとして空孔アシスト光ファイバがある(例えば下記の特許文献1を参照)。この空孔アシスト光ファイバは、コア周囲のクラッド部に空孔を存在させることでクラッドの実効的な屈折率を下げて、コアとクラッドとの間の屈折率差を大きくして、曲げによる放射損失の増加を抑えた光ファイバである。このように空孔アシスト光ファイバは、曲げや捻りへの耐性が大きいため、従来の光ファイバでは成し得ない曲げ半径で光ファイバを曲げることができる。
特開2005−17650号公報
上記のように従来の光ケーブル接続用クロージャでは、光ファイバ心線の曲げ半径を30mm以上確保する設計としていた。従って、図7及び図8に示すように、従来の光ケーブル接続用クロージャでは、クロージャ筺体100のサイズをできる限り大きくせずに光ファイバの曲げ半径30mm以上を確保するため、スプリッタモジュールケース102、光コネクタ成端ケース103、接続トレイ104及びセンタートレイ105等を多段設置し、光ファイバが、これらのスプリッタモジュールケース102、光コネクタ成端ケース103、接続トレイ104及びセンタートレイ105等を経由しながら取り回される構成となっていた。
例えば、図7及び図8で示したような従来のスプリッタモジュール116は700mm以上の光コネクタ113付きのモジュール光コード112を有しており、このモジュール光コード112の余長部を、クロージャ筐体100内に縦方向に配線する作業が必要であった。このように、クロージャ筐体100内で多段設置した各ケースを経由しながら光ファイバを収納することは、作業効率を向上させる上で課題となる。
また、多段設置した各ケースを経由しながら光ファイバを収納するとともに、従来のケースサイズ及びコード長のスプリッタモジュールを使用する場合、クロージャ筐体へのスプリッタ搭載数に制限があるという課題もある。
従って、本発明は上記の事情に鑑み、光ケーブル接続用クロージャのクロージャ筐体内における光ファイバ心線の取り扱い作業の効率向上、及び、クロージャ筐体内へのスプリッタモジュール搭載数の増加によるスプリッタの高密度化を実現することができるスプリッタモジュール及びこれを備えた光ケーブル接続用クロージャを提供することを課題とする。
上記課題を解決する第1発明のスプリッタモジュールは、光信号を分岐するスプリッタと、
前記スプリッタの光信号出力側に、一端が接続されている複数本の第1の単心の光ファイバと、
前記スプリッタの光信号入力側に、一端が接続されている1本の第2の単心の光ファイバと、
前記第1の単心の光ファイバの他端に取り付けられた光信号出力用の光コネクタと、
前記第2の単心の光ファイバの他端に取り付けられた光信号入力用の光コネクタと、
を備えることにより、
両端に前記光信号入力用の光コネクタと前記光信号出力用の光コネクタとを備えたコード状の構成となっていることを特徴とする。
また、第2発明のスプリッタモジュールは、第1発明のスプリッタモジュールにおいて、前記スプリッタ及び前記第2の単心の光ファイバを収納するスプリッタカバーを有し、
前記光信号入力用の光コネクタは、前記スプリッタカバーに回動可能又は着脱可能に結合されていることを特徴とする。
また、第3発明のスプリッタモジュールは、光信号を分岐する1体又は複数体のスプリッタと、
前記スプリッタの光信号出力側に、一端が接続されている、1体のスプリッタに対して複数本の第1の単心の光ファイバと、
前記スプリッタ及び前記第1の単心の光ファイバを収納しているモジュールケースと、
前記スプリッタの光信号入力側に一端が接続され、且つ、前記モジュールケース外へ引き出された、1体のスプリッタに対して1本の第2の単心の光ファイバと、
前記第2の単心の光ファイバの他端に取り付けられた光信号入力用の光コネクタと、
前記第1の単心の光ファイバの他端に取り付けられ、且つ、前記モジュールケースの側面に設けられた光信号出力用の光コネクタとを備えることにより、
前記スプリッタを収納した前記モジュールケースの側面に前記光信号出力用の光コネクタを備えたケース状の構成となっていることを特徴とする。
また、第4発明のスプリッタモジュールは、第3発明のスプリッタモジュールにおいて、前記モジュールケースは湾曲又は屈曲し、この湾曲方向又は屈曲方向の側面が、前記モジュールケースの正面側を向いており、
前記光信号出力用の光コネクタは、前記湾曲方向又は屈曲方向の側面に設けられていることを特徴とする。
また、第5発明のスプリッタモジュールは、第3又は第4発明のスプリッタモジュールにおいて、
前記光信号出力用の光コネクタは、前記モジュールケースに回動可能又は着脱可能に結合されていることを特徴とする。
また、第6発明のスプリッタモジュールは、第1〜第5発明の何れかのスプリッタモジュールにおいて、
前記第1の単心の光ファイバ及び前記第2の単心の光ファイバは、その断面において空孔を有する光ファイバであることを特徴とする。
また、第7発明の光ケーブル接続用クロージャは、第1〜第6発明の何れかのスプリッタモジュールと、
クロージャ筐体とを有し、
前記クロージャ筐体内において、
前記クロージャ筐体内に導入した光信号入力側の光ファイバの端部に取り付けた光コネクタと、前記スプリッタモジュールの前記光信号入力用の光コネクタとを接続し、
且つ、前記クロージャ筐体内に導入した光信号出力側の光ファイバの端部に取り付けた光コネクタと、前記スプリッタモジュールの前記光信号出力用の光コネクタとを接続することにより、
前記スプリッタモジュールを介して、前記光信号入力側の光ファイバと前記光信号出力側の光ファイバとを接続した構成であることを特徴とする。
また、第8発明の光ケーブル接続用クロージャは、第7発明の光ケーブル接続用クロージャにおいて、
前記クロージャ筐体内にスプリッタモジュール収納ケース又はスプリッタモジュール固定部品が設けられ、
前記スプリッタモジュールは、前記スプリッタモジュール収納ケースに収納固定又は前記スプリッタモジュール固定部品に固定されていることを特徴とする。
第1発明のスプリッタモジュールによれば、両端に光信号入力用の光コネクタと光信号出力用の光コネクタとを備えたコード状の構成となっていることを特徴としているため、このコード状のスプリッタモジュールを、光ケーブル接続用クロージャにおいてクロージャ筐体内に導入した光信号入力側の光ファイバと光信号出力側の光ファイバとの接続に用いる場合、このコード状のスプリッタモジュールを用いるだけで容易に光信号入力側の光ファイバと光信号出力側の光ファイバとを接続することができる。
このため、従来、接続のために要していた光ファイバ心線の余長の確保及びその収納スペースなどが不要となり、クロージャ筐体内の物品数の削減や、クロージャ筐体の小型化などを図ることができ、更には、クロージャ筐体内での物品配置のレイアウトの自由度が広がることから、作業性の向上などを図ることもできる。また、クロージャ筐体を従来と同様のサイズとした場合には、クロージャ筐体内に多数のスプリッタモジュールを収納することができるため、スプリッタの高密度化を実現することができる。
第2発明のスプリッタモジュールによれば、光信号入力用の光コネクタが、スプリッタカバーに回動可能又は着脱可能に結合されていることを特徴としているため、このコード状のスプリッタモジュールを、光ケーブル接続用クロージャにおいてクロージャ筐体内に導入した光信号入力側の光ファイバと光信号出力側の光ファイバとの接続に用いる場合、光信号入力用の光コネクタをスプリッタカバーに対して回動させること又はスプリッタカバーから取り外すことにより、光信号入力用の光コネクタの向き又は位置を任意に調整することができるため、クロージャ筐体内での物品配置のレイアウトの自由度が更に広がって、更なる作業性の向上などを図ることができる。
第3発明のスプリッタモジュールによれば、スプリッタを収納した前記モジュールケースの側面に光信号出力用の光コネクタを備えたケース状の構成となっていることを特徴としているため、このケース状のスプリッタモジュールを、光ケーブル接続用クロージャにおいてクロージャ筐体内に導入した光信号入力側の光ファイバと光信号出力側の光ファイバとの接続に用いる場合、このケース状のスプリッタモジュールを用いるだけで容易に光信号入力側の光ファイバと光信号出力側の光ファイバとを接続することができる。
このため、従来、接続のために要していた光ファイバ心線の余長の確保及びその収納スペースなどが不要となり、クロージャ筐体内の物品数の削減や、クロージャ筐体の小型化などを図ることができ、更には、クロージャ筐体内での物品配置のレイアウトの自由度が広がることから、作業性の向上などを図ることもできる。また、クロージャ筐体を従来と同様のサイズとした場合には、クロージャ筐体内に多数のスプリッタモジュールを収納することができるため、スプリッタの高密度化を実現することができる。
第4発明のスプリッタモジュールによれば、モジュールケースは湾曲又は屈曲し、この湾曲方向又は屈曲方向の側面が、モジュールケースの正面側を向いており、光信号出力用の光コネクタは、湾曲方向又は屈曲方向の側面に設けられていることを特徴としているため、光信号出力用の光コネクタの着脱方向も全てモジュールケースの正面側を向いている。従って、このコード状のスプリッタモジュールを、光ケーブル接続用クロージャにおいてクロージャ筐体内に導入した光信号入力側の光ファイバと光信号出力側の光ファイバとの接続に用いる場合、作業者にとって視認性がよくなるため、光コネクタの接続作業や光ファイバの取り回し作業が非常に容易になり、作業効率が向上する。
第5発明のスプリッタモジュールによれば、光信号出力用の光コネクタが、モジュールケースに回動可能又は着脱可能に結合されていることを特徴としているため、このコード状のスプリッタモジュールを、光ケーブル接続用クロージャにおいてクロージャ筐体内に導入した光信号入力側の光ファイバと光信号出力側の光ファイバとの接続に用いる場合、光信号入力用の光コネクタをモジュールケースに対して回動させること又はモジュールケースから取り外すことにより、光信号入力用の光コネクタの向き又は位置を任意に調整することができるため、クロージャ筐体内での物品配置のレイアウトの自由度が更に広がって、更なる作業性の向上などを図ることができる。
第6発明のスプリッタモジュールによれば、第1の単心の光ファイバ及び第2の単心の光ファイバは、その断面において空孔を有する光ファイバであることを特徴としており、光ファイバの曲げ半径を5mm程度まで小さくできるため、コード状又はケース状のスプリッタモジュールを更に小型化することができる。従って、このコード状又はケース状のスプリッタモジュールを、光ケーブル接続用クロージャにおいてクロージャ筐体内に導入した光信号入力側の光ファイバと光信号出力側の光ファイバとの接続に用いる場合、クロージャ筐体を更に小型化することなども可能となる。
第7発明の光ケーブル接続用クロージャによれば、第1〜第6発明の何れかのスプリッタモジュールを介して、前記光信号入力側の光ファイバと前記光信号出力側の光ファイバとを接続した構成とすることにより、第1〜第6発明のスプリッタモジュールの効果を有する優れた光ケーブル接続用クロージャを実現することができる。
第8発明の光ケーブル接続用クロージャによれば、スプリッタモジュールが、スプリッタモジュール収納ケースに収納固定又はスプリッタモジュール固定部品に固定されていることを特徴としているため、クロージャ筐体内で分岐や引き落としをする光ファイバが絡むことがなくなり、視認性良くスプリッタモジュール及び光ファイバを取り回すことができる。また、クロージャ筐体内の空間を有効に使用することもできる。例えば、クロージャ筐体内でスプリッタモジュール収納ケース又はスプリッタモジュール固定部品を多段に積むことによって、クロージャ筐体内に収納可能なスプリッタモジュールの数を増やすことができる。
本発明の実施の形態例1に係る光ケーブル接続用クロージャの模式図である。 前記光ケーブル接続用クロージャに装備されているコード状のスプリッタモジュールの模式図である。 本発明の実施の形態例2に係るコード状のスプリッタモジュールの模式図である。 本発明の実施の形態例3に係るコード状のスプリッタモジュールの模式図である。 本発明の実施の形態例4に係る光ケーブル接続用クロージャの模式図である。 (a)は前記光ケーブル接続用クロージャに装備されているケース状のスプリッタモジュールを正面側からみた模式図、(b)は前記スプリッタモジュールを裏面側からみた模式図である。 従来の光ケーブル接続用クロージャの模式図である。 前記光ケーブル接続用クロージャに装備されている光コネクタ成端ケースとスプリッタモジュールケースの模式図である。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて詳細に説明する。
<実施の形態例1>
図1には本発明の実施の形態例1の光ケーブル接続用クロージャを示し、図2には前記光ケーブル接続用クロージャに装備されているコード状のスプリッタモジュールを示す。なお、説明の便宜上、図1のクロージャ筐体や図2のスプリッタカバーなどは透視図で表している。
図1に示すように、本実施の形態例2の光ケーブル接続用クロージャは、クロージャ筐体1と、このクロージャ筐体1内に設置されているセンタートレイ2、コード状のスプリッタモジュール3(以下、これをスプリッタモジュールコードとも称する)、スプリッタモジュール収納ケース5及び接続トレイ4とを備えた構成となっている。
センタートレイ2はクロージャ筐体1内の上部に配置されてクロージャ筐体1に固定されており、接続トレイ4はクロージャ筐体1内の下部に配置されてクロージャ筐体1に固定されている。そして、スプリッタモジュールコード3及びスプリッタモジュール収納ケース5は、クロージャ筐体1内において上部のセンタートレイ2と下部の接続トレイ4の間の空間部に配置されている。
主光ケーブル6Aと主光ケーブル6Bは、その外被がクロージャ筐体1の導入部1aと導出部1bでそれぞれ把持されることにより、クロージャ筐体1に固定されている。同様に、分岐光ケーブル10及びドロップ光ファイバ8A,8Bは、その外被がクロージャ筐体1の導出部1c,1d,1eにそれぞれ把持されることにより、クロージャ筐体1に固定されている。また、図示例の主光ケーブル6Aは多心光ファイバケーブルであり、主にテープ心線の光ファイバ心線6a,6bで構成されている。これらの多心テープ光ファイバ心線6a,6bは、各光ファイバ心線6a,6bごとに分離してセンタートレイ2内に収納されている。
主光ケーブル6Aの多心テープ光ファイバ心線6aは、テープ心線のコーティングが剥ぎ取られて単心の光ファイバ心線6a−1に分離されており、この単心の光ファイバ心線6a−1の状態でクロージャ筐体1内の取り回しが行なわれている。主光ケーブル6Aの多心テープ光ファイバ心線6bは、分岐光ケーブル10とドロップ光ファイバ8A,8Bの何れにも接続されておらず、テープ心線のままの状態で主光ケーブル6Bにより、クロージャ筐体1外へ導出されている。
一部の単心の光ファイバ心線6a−1は、分岐光ケーブル10の分岐光ファイバ心線10aと、光コネクタなどの接続部11で接続されている。この接続された光ファイバ心線6a−1と分岐光ファイバ心線10aの余長部は、輪にして束ねた状態とし、且つ、接続トレイ4内の心線押さえ片(図示省略)で飛び出しを防止した状態として、接続トレイ4内に収納されている。
そして、詳細は後述するが、他の一部の光ファイバ心線6a−1は、スプリッタモジュールコード3を介して、ドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1に接続されることにより、引き落とされている。
図1及び図2に基づいて詳述すると、本実施の形態例1のスプリッタモジュールコード3は、単心用の光コネクタ21,22と、スプリッタ23と、スプリッタカバー24と、単心の光ファイバ25(第2の単心の光ファイバ)と、8心のテープ光ファイバ26(多心の光ファイバ)とを備えた構成となっている。
光ファイバ25,26は何れも、その断面において空孔を有する光ファイバであり、例えばコア周囲のクラッド部に空孔を存在させることでクラッドの実効的な屈折率を下げて、コアとクラッド間の屈折率差を大きくすることにより、曲げによる放射損失の増加を抑えた空孔アシスト光ファイバである。従って、光ファイバ25,26は、その曲げ半径を5mm程度まで小さくすることができる。
スプリッタ23は光信号を分岐するための石英系平面導波回路(PLC)を有するものであり、スプリッタカバー24内に収納されて保護されている。図示例ではスプリッタ23が、光信号を8分岐するものである場合について例示している。
スプリッタ23の一方の端面(光信号入力側)には、単心の光ファイバ25の一端(光信号出力端)が、接着剤による接着固定などの接続手段により接続されていている。単心の光ファイバ25の他端(光信号入力端)には、光信号入力用で単心用の光コネクタ21が取り付けられている。単心の光ファイバ25もスプリッタ23とともにスプリッタカバー24内に収納されており、光コネクタ21はスプリッタカバー24に接着剤などの結合手段によって結合されている。光コネクタ21とスプリッタカバー24を直列接続して、モジュールケースの代わりに簡易なスプリッタカバー24を用いた構造としたことにより、スプリッタモジュール3全体の体積を大幅に縮小した構造とすることができる。なお、スプリッタカバー24は必ずしも設ける必要がなく、スプリッタ23及び単心の光ファイバ25は露出していてもよい。
図示例のスプリッタ23は光信号を8分岐のものであるため、このスプリッタ23の他方の端面(光信号出力側)には、8心のテープ光ファイバ26の一端(光信号入力端)が、接着剤による接着固定などの接続手段により接続されている。なお、図示は省略するが、8心のテープ光ファイバ26の一端側(光信号入力側)は、コーティングが剥ぎ取られて8本の単心の光ファイバ26aに分離され(単心コード化され)、この単心の光ファイバ26aの一端がスプリッタ23のPLCに接続されている。そして、8心のテープ光ファイバ26の他端側(光信号出力側)も、コーティングが剥ぎ取られて8本の単心の光ファイバ26a(第1の単心の光ファイバ)に分離され(単心コード化され)、この8本の単心の光ファイバ26aの他端(光信号出力端)のそれぞれに対して、光信号出力用の単心用の光コネクタ22が取り付けられている。
なお、必ずしも、このように多心の光ファイバ(テープ光ファイバ26)を単心コード化してスプリッタ23との接続に利用する場合に限定するものではなく、はじめから分離されている複数本(8分岐のスプリッタ23に対しては8本)の単心の光ファイバをスプリッタ23との接続に利用してもよい。
かくして、本実施の形態例1のスプリッタモジュール3は、両端に光信号入力用の光コネクタ21と光信号出力用の光コネクタ22とを備えたコード状の構成のものとなっている。
このスプリッタモジュールコード3は、光コネクタ21,22とスプリッタ23とスプリッタカバー24と光ファイバ25,26とを一体的に備えた接続用部品として、予め工場で製作される。光ケーブル接続用クロージャを設置する作業現場では、スプリッタ23などを特に意識することなく、スプリッタモジュールコード3を1体の接続用部品として扱うことができる。
次に、図1に基づき、図2のスプリッタモジュールコード3を用いて主光ケーブル6Aの単心の光ファイバ心線6a−1と、単心のドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−2とを接続する例を、その接続作業の手順に沿って説明する。
図1に示すように、外被を剥がしてクロージャ筐体1内へ導入した主光ケーブル6Aの多心テープ光ファイバ心線6aを一定の長さで切断し、この切断した多心テープ光ファイバ心線6aを、単心の光ファイバ心線6a−1に分離する。
続いて、この多心テープ光ファイバ心線6aから分離した単心の光ファイバ心線6a−1の端部に、単心用の光コネクタ12を取り付ける。
そして、この単心の光ファイバ心線6a−1に取り付けた光コネクタ12と、スプリッタモジュールコード3の光信号入力用の光コネクタ21とを接続する。
また、外被を剥がしてクロージャ筐体1内へ導入したドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1の端部に、単心用の光コネクタ27を取り付ける。
そして、この引き落とし光ファイバ心線8A−1に取り付けた光コネクタ27と、スプリッタモジュールコード3の光信号出力用の光コネクタ22の1つとを接続し、引き落とし光ファイバ心線8B−1に取り付けた光コネクタ27と、スプリッタモジュールコード3の光信号出力用の光コネクタ22の他の1つとを接続する。
その結果、主光ケーブル6Aの単心の光ファイバ心線6a−1と、ドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1とが、スプリッタモジュールコード3を介して接続される。
従って、スプリッタモジュールコード3では、主光ケーブル6Aの単心光ファイバ心線6a−1によってクロージャ筐体1内に導入された光信号を、光コネクタ12,21を介して入力すると、光ファイバ25によってスプリッタ23まで導き、スプリッタ23によって8分岐する。更に、スプリッタモジュールコード3では、スプリッタ23で8分岐した光信号を、8心のテープ光ファイバ26の8本の単心光ファイバ26aによって、8個の光コネクタ22のそれぞれへ導く。そして、スプリッタモジュールコード3では、単心の光ファイバ26aによって導いた光信号を、光コネクタ22,27を介して、ドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1へ出力する。引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1へ出力された光信号は、ドロップ光ファイバ8A,8Bにより、クロージャ筐体1外へ導出されて、引き落とされる。
なお、図1の例では、複数体のスプリッタモジュールコード3が、クロージャ筐体1内に設置されている。
複数体のスプリッタモジュールコード3の光信号入力用の光コネクタ21は、クロージャ筐体1の内面に、多段に積み上げられた状態になっている。
スプリッタモジュールコード3の光信号出力用の光コネクタ22は、並列状態でスプリッタモジュール収納ケース5内に収納され、スプリッタモジュール収納ケース5に収納固定されている。また、図示例では、1つのスプリッタモジュール収納ケース5に対して、2体のスプリッタモジュールコード3の光コネクタ22が収納固定されている。スプリッタモジュール収納ケース5は、クロージャ筐体1の内面に収納固定されている。
なお、光信号入力用の光コネクタ21を、スプリッタモジュール収納ケース内に収納固定するようにしてもよく、或いは、スプリッタモジュールコード3全体を、スプリッタモジュール収納ケース内に収納固定するようにしてもよい。
また、スプリッタモジュール収納ケースに限らず、クロージャ筐体1の内面にプレートなどのスプリッタモジュール固定部品を固定し、このスプリッタモジュール固定部品に光コネクタ21、光コネクタ22、又は、スプリッタモジュールコード3全体を、収納固定するようにしてもよい。
また、クロージャ筐体1内には、複数体のスプリッタモジュール3を収納固定し又は固定するために、複数体のプリッタモジュール収納ケース又はスプリッタモジュール固定部品を設けてもよい。
また、必ずしもスプリッタモジュール収納ケースやスプリッタモジュール固定部品を用いる必要はなく、スプリッタモジュールコード3全体をクロージャ筐体1の内面に収納固定するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態例1のスプリッタモジュールコード3によれば、両端に光信号入力用の光コネクタ21と光信号出力用の光コネクタ22とを備えたコード状の構成となっていることを特徴としているため、このスプリッタモジュールコード3を、光ケーブル接続用クロージャにおいて例えば図示例のようにクロージャ筐体1内に導入した主光ケーブル6Aの光ファイバ心線6a−1(光信号入力側の光ファイバ)とドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1(光信号出力側の光ファイバ)との接続に用いる場合、このスプリッタモジュールコード3を用いるだけで容易に主光ケーブル6Aの光ファイバ心線6a−1と光信号出力側のドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1とを接続することができる。
このため、従来、接続のために要していた光ファイバ心線の余長の確保及びその収納スペースなどが不要となり、クロージャ筐体1内の物品数の削減や、クロージャ筐体1の小型化などを図ることができ、更には、クロージャ筐体1内での物品配置のレイアウトの自由度が広がることから、作業性の向上などを図ることもできる。また、クロージャ筐体1を従来と同様のサイズとした場合には、クロージャ筐体1内に多数のスプリッタモジュールコード3を収納することができるため、スプリッタ23の高密度化を実現することができる。
また、本実施の形態例1のスプリッタモジュールコード3によれば、単心の光ファイバ25及び8心のテープ光ファイバ26(単心の光ファイバ26a)は、その断面において空孔を有する光ファイバであることを特徴としており、光ファイバの曲げ半径を5mm程度まで小さくできるため、スプリッタモジュールコード3を更に小型化することができる。従って、このスプリッタモジュールコード3を、光ケーブル接続用クロージャにおいて例えば図示例のようにクロージャ筐体1内に導入した主光ケーブル6Aの光ファイバ心線6a−1とドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1との接続に用いる場合、クロージャ筐体1を更に小型化することなども可能となる。
また、本実施の形態例1の光ケーブル接続用クロージャによれば、スプリッタモジュールコード3を介して、例えば図示例のようにクロージャ筐体1内に導入した主光ケーブル6Aの光ファイバ心線6a−1とドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1とを接続した構成とすることにより、上記のようなスプリッタモジュールコード3の効果を有する優れた光ケーブル接続用クロージャを実現することができる。
また、本実施の形態例1の光ケーブル接続用クロージャによれば、スプリッタモジュールコード3が、スプリッタモジュール収納ケース5に収納固定又はスプリッタモジュール固定部品に固定されていることを特徴としているため、クロージャ筐体1内で分岐や引き落としをする光ファイバ6a−1,8A−1,8B−1,10aが絡むことがなくなり、視認性良くスプリッタモジュールコード3及び光ファイバ6a−1,8A−1,8B−1,10aを取り回すことができる。また、クロージャ筐体1内の空間を有効に使用することもできる。例えば、クロージャ筐体1内でスプリッタモジュール収納ケース5又はスプリッタモジュール固定部品を多段に積むことによって、クロージャ筐体1内に収納可能なスプリッタモジュールコード3の数を増やすことができる。
<実施の形態例2>
図3には本発明の実施の形態例2に係るコード状のスプリッタモジュールを示す。なお、説明の便宜上、図3のスプリッタカバーは透視図で表している。
図3に示すように、本実施の形態例2のスプリッタモジュールコード31は、単心用の光コネクタ32,33と、スプリッタ34と、スプリッタカバー35と、単心の光ファイバ36(第2の単心の光ファイバ)と、8心のテープ光ファイバ37(多心の光ファイバ)とを備えた構成となっている。
光ファイバ36,37は何れも、その断面において空孔を有する光ファイバであり、例えばコア周囲のクラッド部に空孔を存在させることでクラッドの実効的な屈折率を下げて、コアとクラッド間の屈折率差を大きくすることにより、曲げによる放射損失の増加を抑えた空孔アシスト光ファイバである。従って、光ファイバ36,37は、その曲げ半径を5mm程度まで小さくすることができる。
スプリッタ34は光信号を分岐するための石英系平面導波回路(PLC)を有するものであり、スプリッタカバー35内に収納されて保護されている。図示例ではスプリッタ34が、光信号を8分岐するものである場合について例示している。
スプリッタ34の一方の端面(光信号入力側)には、単心の光ファイバ36の一端(光信号出力端)が、接着剤による接着固定などの接続手段により接続されている。単心の光ファイバ36の他端(光信号入力端)には、光信号入力用で単心用の光コネクタ32が取り付けられている。単心の光ファイバ32もスプリッタ34とともにスプリッタカバー35内に収納さている。光コネクタ32とスプリッタカバー35を直列接続して、モジュールケースの代わりに簡易なスプリッタカバー35を用いた構造としたことにより、スプリッタモジュール31全体の体積を大幅に縮小した構造とすることができる。
そして、本実施の形態例2では光コネクタ32が、ヒンジ38を介してスプリッタカバー35に結合されている。従って、図3に一点鎖線で示すように光コネクタ32は、ヒンジ38により、スプリッタカバー35に対して回動可能になっている。このため、光コネクタ32を任意の角度に回動させて、光コネクタ32の向きを任意の方向に調整することができる。
また、図示は省略するが、光コネクタ32は、スプリッタカバー35に対して回動可能に結合する場合に限らず、光コネクタ32とスプリッタカバー35との結合構造を例えば嵌合構造とすることなどにより、スプリッタカバー35に対して着脱可能に結合してもよい。この場合も、光コネクタ32を、スプリッタカバー35から取り外して、光コネクタ32の向きを任意の方向に調整することができ、また、光コネクタ32をスプリッタカバー35から離れた位置に設置することもできる。
なお、光コネクタ32とスプリッタ34を繋ぐ光ファイバ36は、上記のような光コネクタ36の回動や取り外しに対応することができるようにするため(即ち回動や取り外しの妨げとならないようにするため)、例えば図示例のようにコイル状にすることにより、余長を持った状態でスプリッタカバー35内に収納されている。従って、光コネクタ32を回動又は取り外したときには、これに伴って光ファイバ32の余長部がスプリッタカバー35から引き出される。
本スプリッタモジュール31のその他の構成については、上記実施の形態例1のスプリッタモジュール3と同様である。
即ち、図示例のスプリッタ34は光信号を8分岐のものであるため、スプリッタ34の他方の端面(光信号出力側)には、8心のテープ光ファイバ37の一端(光信号入力端)が、接着剤による接着固定などの接続手段により接続されている。なお、図示は省略するが、8心のテープ光ファイバ37の一端側(光信号入力側)は、コーティングが剥ぎ取られて8本の単心の光ファイバ37aに分離され(単心コード化され)、この単心の光ファイバ37aの一端がスプリッタ34のPLCに接続されている。そして、8心のテープ光ファイバ37の他端側(光信号出力側)も、コーティングが剥ぎ取られて8本の単心の光ファイバ37a(第1の単心の光ファイバ)に分離され(単心コード化され)、この8本の単心の光ファイバ37aの他端(光信号出力端)のそれぞれに対して、光信号出力用で単心用の光コネクタ33が取り付けられている。
なお、必ずしも、このように多心の光ファイバ(テープ光ファイバ37)を単心コード化してスプリッタ34との接続に利用する場合に限定するものではなく、はじめから分離されている複数本(8分岐のスプリッタ34に対しては8本)の単心の光ファイバをスプリッタ34との接続に利用してもよい。
かくして、本実施の形態例2のスプリッタモジュール31は、両端に光信号入力用の光コネクタ32と光信号出力用の光コネクタ33を備えたコード状の構成のものとなっている。
このスプリッタモジュールコード31は、光コネクタ32,33とスプリッタ34とスプリッタカバー35と光ファイバ36,37とを一体的に備えた接続用部品として、予め工場で製作される。光ケーブル接続用クロージャを設置する作業現場では、スプリッタ34などを特に意識することなく、スプリッタモジュールコード31を1体の接続用部品として扱うことができる。
図示は省略するが、本実施の形態例2のスプリッタモジュールコード31を光ケーブル接続用クロージャに適用する場合には、例えば図1の光ケーブル接続用クロージャにおいて、スプリッタモジュールコード3の代わりに本スプリッタモジュールコード31を用いればよい。この場合には、主光ケーブル6Aの単心の光ファイバ心線6a−1に取り付けた光コネクタ12と、スプリッタモジュールコード31の光信号出力用の光コネクタ32とを接続する。また、ドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1に取り付けた光コネクタ27と、スプリッタモジュールコード31の光信号出力用の光コネクタ33とを接続する。
かくして、主光ケーブル6Aの単心の光ファイバ心線6a−1と、ドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1とが、スプリッタモジュールコード31を介して接続される。従って、スプリッタモジュールコード31では、主光ケーブル6Aの単心光ファイバ心線6a−1によってクロージャ筐体1内に導入された光信号を、光コネクタ12,32を介して入力すると、光ファイバ36によってスプリッタ34まで導き、スプリッタ34によって8分岐する。更に、スプリッタモジュールコード31では、スプリッタ34で8分岐した光信号を、8心のテープ光ファイバ37の8本の単心光ファイバ37aによって、8個の光コネクタ33のそれぞれへ導く。そして、スプリッタモジュールコード31では、単心の光ファイバ37aによって導いた光信号を、光コネクタ33,27を介して、ドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1へ出力する。引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1へ出力された光信号は、ドロップ光ファイバ8A,8Bにより、クロージャ筐体1外へ導出されて、引き落とされる。
なお、図示などは省略するが、クロージャ筐体1内におけるスプリッタモジュールコード31の固定は、上記実施の形態例1のスプリッタモジュールコード3の場合と同様にクロージャ筐体への固定、スプリッタモジュール収納ケース内への収納固定又はプレートなどのスプリッタモジュール固定部品への固定などにより行うことができる。
以上のように、本実施の形態例2のスプリッタモジュールコード31によれば、両端に光信号入力用の光コネクタ32と光信号出力用の光コネクタ33とを備えたコード状の構成となっていることを特徴としているため、このスプリッタモジュールコード31を、例えば図1の光ケーブル接続用クロージャにおいてクロージャ筐体1内に導入した主光ケーブル6Aの光ファイバ心線6a−1(光信号入力側の光ファイバ)とドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1(光信号出力側の光ファイバ)との接続に用いる場合、このスプリッタモジュールコード31を用いるだけで容易に主光ケーブル6Aの光ファイバ心線6a−1と光信号出力側のドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1とを接続することができる。
このため、従来、接続のために要していた光ファイバ心線の余長の確保及びその収納スペースなどが不要となり、クロージャ筐体1内の物品数の削減や、クロージャ筐体1の小型化などを図ることができ、更には、クロージャ筐体1内での物品配置のレイアウトの自由度が広がることから、作業性の向上などを図ることもできる。また、クロージャ筐体1を従来と同様のサイズとした場合には、クロージャ筐体1内に多数のスプリッタモジュール31を収納することができるため、スプリッタ34の高密度化を実現することができる。
また、本実施の形態例2のスプリッタモジュールコード31によれば、光信号入力用の光コネクタ32が、スプリッタカバー35に回動可能又は着脱可能に結合されていることを特徴としているため、このスプリッタモジュールコード31を、例えば図1の光ケーブル接続用クロージャにおいてクロージャ筐体1内に導入した主光ケーブル6Aの光ファイバ心線6a−1とドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1との接続に用いる場合、光信号入力用の光コネクタ32をスプリッタカバー35に対して回動させること又はスプリッタカバー35から取り外すことにより、光信号入力用の光コネクタ32の向き又は位置を任意に調整することができるため、クロージャ筐体1内での物品配置のレイアウトの自由度が更に広がって、更なる作業性の向上などを図ることができる。
また、本実施の形態例2のスプリッタモジュールコード31によれば、単心の光ファイバ36及び8心のテープ光ファイバ37(単心の光ファイバ37a)は、その断面において空孔を有する光ファイバであることを特徴としており、光ファイバの曲げ半径を5mm程度まで小さくできるため、スプリッタモジュールコード31を更に小型化することができる。従って、このスプリッタモジュールコード31を、例えば図1の光ケーブル接続用クロージャにおいてクロージャ筐体1内に導入した主光ケーブル6Aの光ファイバ心線6a−1とドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1との接続に用いる場合、クロージャ筐体1を更に小型化することなども可能となる。
また、本実施の形態例2のスプリッタモジュールコード31を、例えば図1の光ケーブル接続用クロージャに用いる場合、スプリッタモジュールコード31を介して、クロージャ筐体1内に導入した主光ケーブル6Aの光ファイバ心線6a−1とドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1とを接続した構成とすることにより、上記のようなスプリッタモジュールコード31の効果を有する優れた光ケーブル接続用クロージャを実現することができる。
また、本実施の形態例2のスプリッタモジュールコード31を、例えば図1の光ケーブル接続用クロージャのクロージャ筐体1内に設けたスプリッタモジュール収納ケースに収納固定又はスプリッタモジュール固定部品に固定した場合、クロージャ筐体1内で分岐や引き落としをする光ファイバ6a−1,8A−1,8B−1,10aが絡むことがなくなり、視認性良くスプリッタモジュールコード31及び光ファイバ6a−1,8A−1,8B−1,10aを取り回すことができる。また、クロージャ筐体1内の空間を有効に使用することもできる。例えば、クロージャ筐体1内でスプリッタモジュール収納ケース5又はスプリッタモジュール固定部品を多段に積むことによって、クロージャ筐体1内に収納可能なスプリッタモジュールコード31の数を増やすことができる。
<実施の形態例3>
図4には本発明の実施の形態例3に係るコード状のスプリッタモジュールを示す。なお、説明の便宜上、図4のスプリッタカバーは透視図で表している。
図4に示すように、本実施の形態例3のスプリッタモジュールコード41は、単心用の光コネクタ42,43と、スプリッタ44と、スプリッタカバー45と、単心の光ファイバ46(第2の単心の光ファイバ)と、8心のテープ光ファイバ47(多心の光ファイバ)とを備えた構成となっている。
光ファイバ46,47は何れも、その断面において空孔を有する光ファイバであり、例えばコア周囲のクラッド部に空孔を存在させることでクラッドの実効的な屈折率を下げて、コアとクラッド間の屈折率差を大きくすることにより、曲げによる放射損失の増加を抑えた空孔アシスト光ファイバである。従って、光ファイバ46,47は、その曲げ半径を5mm程度まで小さくすることができる。
スプリッタ44は光信号を分岐するための石英系平面導波回路(PLC)を有するものであり、スプリッタカバー45内に収納されて保護されている。図示例ではスプリッタ44が、光信号を8分岐するものである場合について例示している。
スプリッタ44の一方の端面(光信号入力側)には、単心の光ファイバ46の一端(光信号出力端)が、接着剤による接着固定などの接続手段により接続されていている。単心の光ファイバ46の他端(光信号入力端)には、光信号入力用で単心用の光コネクタ42が取り付けられている。単心の光ファイバ46もスプリッタ44とともにスプリッタカバー45内に収納さている。光コネクタ42とスプリッタカバー45を並列接続して、モジュールケースの代わりに簡易なスプリッタカバー45を用いた構造としたことにより、スプリッタモジュール41全体の体積を大幅に縮小した構造とすることができる。
そして、本実施の形態例2では光コネクタ42が、スプリッタカバー45に対して並列に設けられ、且つ、ヒンジ48を介してスプリッタカバー45に結合されている。このため、図4に一点鎖線で示すように光コネクタ42は、ヒンジ48により、スプリッタカバー45に対して回動可能になっている。このため、光コネクタ42を任意の角度に回動させて、光コネクタ42の向きを任意の方向に調整することができる。
また、図示は省略するが、光コネクタ42は、スプリッタカバー45に対して回動可能に結合する場合に限らず、光コネクタ42とスプリッタカバー45との結合構造を例えば嵌合構造とすることなどにより、スプリッタカバー45に対して着脱可能に結合してもよい。この場合も、光コネクタ42を、スプリッタカバー45から取り外して、光コネクタ42の向きを任意の方向に調整することができ、また、光コネクタ42をスプリッタカバー45から離れた位置に設置することもできる。
なお、光コネクタ42とスプリッタ44を繋ぐ光ファイバ46は、上記のような光コネクタ42の回動や取り外しに対応することができるようにするため(即ち回動や取り外しの妨げとならないようにするため)、余長を持った状態でスプリッタカバー45内に収納されている。従って、光コネクタ42を回動又は取り外したときには、これに伴って光ファイバ46の余長部がスプリッタカバー45から引き出される。
本スプリッタモジュール41のその他の構成については、上記実施の形態例1のスプリッタモジュール3と同様である。
即ち、図示例のスプリッタ44は光信号を8分岐のものであるため、スプリッタ44の他方の端面(光信号出力側)には、8心のテープ光ファイバ47の一端(光信号入力端)が、接着剤による接着固定などの接続手段により接続されている。なお、図示は省略するが、8心のテープ光ファイバ47の一端側(光信号入力側)は、コーティングが剥ぎ取られて8本の単心の光ファイバ47aに分離され(単心コード化され)、この単心の光ファイバ47aの一端がスプリッタ44のPLCに接続されている。そして、8心のテープ光ファイバ47の他端側(光信号出力側)も、コーティングが剥ぎ取られて8本の単心の光ファイバ47a(第1の単心の光ファイバ)に分離され(単心コード化され)、この8本の単心の光ファイバ47aの他端(光信号出力端)のそれぞれに対して、光信号出力用で単心用の光コネクタ43が取り付けられている。
なお、必ずしも、このように多心の光ファイバ(テープ光ファイバ47)を単心コード化してスプリッタ44との接続に利用する場合に限定するものではなく、はじめから分離されている複数本(8分岐のスプリッタ44に対しては8本)の単心の光ファイバをスプリッタ44との接続に利用してもよい。
かくして、本実施の形態例3のスプリッタモジュール41は、両端に光信号入力用の光コネクタ42と光信号出力用の光コネクタ43とを備えたコード状の構成のものとなっている。
このスプリッタモジュールコード41は、光コネクタ42,43とスプリッタ44とスプリッタカバー45と光ファイバ46,47とを一体的に備えた接続用部品として、予め工場で製作される。光ケーブル接続用クロージャを設置する作業現場では、スプリッタ44などを特に意識することなく、スプリッタモジュールコード41を1体の接続用部品として扱うことができる。
図示は省略するが、本実施の形態例3のスプリッタモジュールコード41を光ケーブル接続用クロージャに適用する場合には、例えば図1の光ケーブル接続用クロージャにおいて、スプリッタモジュールコード3の代わりに本スプリッタモジュールコード41を用いればよい。この場合には、主光ケーブル6Aの単心の光ファイバ心線6a−1に取り付けた光コネクタ12と、スプリッタモジュールコード41の光信号入力用の光コネクタ42とを接続する。また、ドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1に取り付けた光コネクタ27と、スプリッタモジュールコード41の光信号出力用の光コネクタ43とを接続する。
かくして、主光ケーブル6Aの単心の光ファイバ心線6a−1と、ドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1とが、スプリッタモジュールコード41を介して接続される。従って、スプリッタモジュールコード41では、主光ケーブル6Aの単心光ファイバ心線6a−1によってクロージャ筐体1内に導入された光信号を、光コネクタ12,42を介して入力すると、光ファイバ46によってスプリッタ44まで導き、スプリッタ44によって8分岐する。更に、スプリッタモジュールコード41では、スプリッタ44で8分岐した光信号を、8心のテープ光ファイバ47の8本の単心光ファイバ47aによって、8個の光コネクタ43のそれぞれへ導く。そして、スプリッタモジュールコード41では、単心の光ファイバ47aによって導いた光信号を、光コネクタ43,27を介して、ドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1へ出力する。引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1へ出力された光信号は、ドロップ光ファイバ8A,8Bにより、クロージャ筐体1外へ導出されて、引き落とされる。
なお、図示などは省略するが、クロージャ筐体1内におけるスプリッタモジュールコード41の固定は、上記実施の形態例1のスプリッタモジュールコード3の場合と同様にクロージャ筐体への固定、スプリッタモジュール収納ケース内への収納固定又はプレートなどのスプリッタモジュール固定部品への固定などにより行うことができる。
以上のように、本実施の形態例3のスプリッタモジュールコード41によれば、両端に光信号入力用の光コネクタ42と光信号出力用の光コネクタ43とを備えたコード状の構成となっていることを特徴としているため、このスプリッタモジュールコード41を、例えば図1の光ケーブル接続用クロージャにおいてクロージャ筐体1内に導入した主光ケーブル6Aの光ファイバ心線6a−1(光信号入力側の光ファイバ)とドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1(光信号出力側の光ファイバ)との接続に用いる場合、このスプリッタモジュールコード41を用いるだけで容易に主光ケーブル6Aの光ファイバ心線6a−1と光信号出力側のドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1とを接続することができる。
このため、従来、接続のために要していた光ファイバ心線の余長の確保及びその収納スペースなどが不要となり、クロージャ筐体1内の物品数の削減や、クロージャ筐体1の小型化などを図ることができ、更には、クロージャ筐体1内での物品配置のレイアウトの自由度が広がることから、作業性の向上などを図ることもできる。また、クロージャ筐体1を従来と同様のサイズとした場合には、クロージャ筐体1内に多数のスプリッタモジュール41を収納することができるため、スプリッタ44の高密度化を実現することができる。
また、本実施の形態例3のスプリッタモジュールコード41によれば、光信号入力用の光コネクタ42が、スプリッタカバー45に回動可能又は着脱可能に結合されていることを特徴としているため、このスプリッタモジュールコード41を、例えば図1の光ケーブル接続用クロージャにおいてクロージャ筐体1内に導入した主光ケーブル6Aの光ファイバ心線6a−1とドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1との接続に用いる場合、光信号入力用の光コネクタ42をスプリッタカバー45に対して回動させること又はスプリッタカバー45から取り外すことにより、光信号入力用の光コネクタ42の向き又は位置を任意に調整することができるため、クロージャ筐体1内での物品配置のレイアウトの自由度が更に広がって、更なる作業性の向上などを図ることができる。
また、本実施の形態例3のスプリッタモジュールコード41によれば、単心の光ファイバ46及び8心のテープ光ファイバ47(単心の光ファイバ47a)は、その断面において空孔を有する光ファイバであることを特徴としており、光ファイバの曲げ半径を5mm程度まで小さくできるため、スプリッタモジュールコード41を更に小型化することができる。従って、このスプリッタモジュールコード41を、例えば図1の光ケーブル接続用クロージャにおいてクロージャ筐体1内に導入した主光ケーブル6Aの光ファイバ心線6a−1とドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1との接続に用いる場合、クロージャ筐体1を更に小型化することなども可能となる。
また、本実施の形態例3のスプリッタモジュールコード41を、例えば図1の光ケーブル接続用クロージャに用いる場合、スプリッタモジュールコード41を介して、クロージャ筐体1内に導入した主光ケーブル6Aの光ファイバ心線6a−1とドロップ光ファイバ8A,8Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,8B−1とを接続した構成とすることにより、上記のようなスプリッタモジュールコード41の効果を有する優れた光ケーブル接続用クロージャを実現することができる。
また、本実施の形態例3のスプリッタモジュールコード41を、例えば図1の光ケーブル接続用クロージャのクロージャ筐体1内に設けたスプリッタモジュール収納ケースに収納固定又はスプリッタモジュール固定部品に固定した場合、クロージャ筐体1内で分岐や引き落としをする光ファイバ6a−1,8A−1,8B−1,10aが絡むことがなくなり、視認性良くスプリッタモジュールコード41及び光ファイバ6a−1,8A−1,8B−1,10aを取り回すことができる。また、クロージャ筐体1内の空間を有効に使用することもできる。例えば、クロージャ筐体1内でスプリッタモジュール収納ケース5又はスプリッタモジュール固定部品を多段に積むことによって、クロージャ筐体1内に収納可能なスプリッタモジュールコード41の数を増やすことができる。
<実施の形態例4>
図5には本発明の実施の形態例4の光ケーブル接続用クロージャを示す。また、図6(a)には前記光ケーブル接続用クロージャに装備されているケース状のスプリッタモジュールを正面側からみた構成を示し、図6(b)には前記ケース状のスプリッタモジュールを裏面側からみた構成を示す。なお、説明の便宜上、図5のクロージャ筐体や図6(b)のモジュールケースなどは透視図で表している。
図5に示すように、本実施の形態例4の光ケーブル接続用クロージャは、クロージャ筐体51と、このクロージャ筐体51内に設置されている成端盤52、センタートレイ53、ケース状のスプリッタモジュール54及び接続トレイ55とを備えた構成となっている。
センタートレイ53はクロージャ筐体51内の上部に配置されてクロージャ筐体51に固定されており、接続トレイ55はクロージャ筐体51内の下部に配置されてクロージャ筐体51に固定されている。成端盤52はセンタートレイ53の両側に配置されてクロージャ筐体51に固定されている。そして、スプリッタモジュール54は、クロージャ筐体51内においてセンタートレイ53と下部の接続トレイ55との間の空間部に配置されている。
主光ケーブル56Aと主光ケーブル56Bは、その外被がクロージャ筐体51の導入部51aと導出部51bでそれぞれ把持されることにより、クロージャ筐体51に固定されている。同様に、分岐光ケーブル59及びドロップ光ファイバ58A,58Bは、その外被がクロージャ筐体51の導出部51c,51d,51eにそれぞれ把持されることにより、クロージャ筐体51に固定されている。また、図示例の主光ケーブル56Aは多心光ファイバケーブルであり、主にテープ心線の光ファイバ心線56a,56bで構成されている。これらの多心テープ光ファイバ心線56a,56bは、各光ファイバ心線56a,56bごとに分離してセンタートレイ53内に収納されている。
主光ケーブル56Aの多心テープ光ファイバ心線56aは、テープ心線のコーティングが剥ぎ取られて単心の光ファイバ心線56a−1に分離されており、この単心の光ファイバ心線56a−1の状態でクロージャ筐体51内の取り回しが行なわれている。主光ケーブル56Aの多心テープ光ファイバ心線56bは、分岐光ケーブル59とドロップ光ファイバ58A,58Bの何れにも接続されておらず、テープ心線のままの状態で主光ケーブル56Bにより、クロージャ筐体51外へ導出されている。
一部の単心の光ファイバ心線56a−1は、分岐光ケーブル59の分岐光ファイバ心線59aと、光コネクタなどの接続部60で接続されている。この接続された光ファイバ心線56a−1と分岐光ファイバ心線59aの余長部は、輪にして束ねた状態とし、且つ、接続トレイ55内の心線押さえ片(図示省略)で飛び出しを防止した状態として、接続トレイ55内に収納されている。
そして、詳細は後述するが、他の一部の光ファイバ心線56a−1は、ケース状のスプリッタモジュール54を介して、ドロップ光ファイバ58A,58Bの引き落とし光ファイバ心線58A−1,58B−1に接続されることにより、引き落とされている。
図5及び図6に基づいて詳述すると、本実施の形態例4のスプリッタモジュール54は、単心用の光コネクタ61A,61B,62A,62Bと、スプリッタ63A,63Aと、モジュールケース64と、単心の光ファイバ65A,65B(第2の単心の光ファイバ)と、8心のテープ光ファイバ66A,66B(多心の光ファイバ)とを備えた構成となっている。
光ファイバ65A,65B,66A,66Bは何れも、その断面において空孔を有する光ファイバであり、例えばコア周囲のクラッド部に空孔を存在させることでクラッドの実効的な屈折率を下げて、コアとクラッド間の屈折率差を大きくすることにより、曲げによる放射損失の増加を抑えた空孔アシスト光ファイバである。従って、光ファイバ65A,65B,66A,66Bは、その曲げ半径を5mm程度まで小さくすることができる。
スプリッタ63A,63Bは何れも、光信号を分岐するための石英系平面導波回路(PLC)を有するものであり、モジュールケース64内に収納されて保護されている。図示例ではスプリッタ63A,63Bが何れも、光信号を8分岐するものである場合について例示している。
スプリッタ63Aの一方の端面(光信号入力側)には、単心の光ファイバ65Aの一端(光信号出力端)が、接着剤による接着固定などの接続手段により接続されている。単心の光ファイバ65Aはモジュールケース64外へ引き出されており、その他端(光信号入力端)に光信号入力用で単心用の光コネクタ61Aが取り付けられている。
同様に、スプリッタ63Bの一方の端面(光信号入力側)には、単心の光ファイバ65Bの一端(光信号出力端)が、接着剤による接着固定などの接続手段により接続されている。単心の光ファイバ65Bはモジュールケース64外へ引き出されており、その他端(光信号入力端)に光信号入力用で単心用の光コネクタ61Bが取り付けられている。
図示例のスプリッタ63Aは光信号を8分岐のものであるため、このスプリッタ63Aの他方の端面(光信号出力側)には、8心のテープ光ファイバ66Aの一端(光信号入力端)が、接着剤による接着固定などの接続手段により接続されている。なお、図示は省略するが、8心のテープ光ファイバ66Aの一端側(光信号入力側)は、コーティングが剥ぎ取られて8本の単心の光ファイバ66A−1に分離され(単心コード化され)、この単心の光ファイバ66A−1の一端がスプリッタ63AのPLCにそれぞれ接続されている。そして、8心のテープ光ファイバ66Aの他端側(光信号出力側)も、コーティングが剥ぎ取られて8本の単心の光ファイバ66A−1(第1の単心の光ファイバ)に分離され(単心コード化され)、この8本の単心の光ファイバ66A−1の他端(光信号出力端)のそれぞれに対して、光信号出力用で単心用の光コネクタ62Aが取り付けられている。
同様に、図示例のスプリッタ63Bは光信号を8分岐のものであるため、このスプリッタ63Bの他方の端面(光信号出力側)には、8心のテープ光ファイバ66Bの一端(光信号入力端)が、接着剤による接着固定などの接続手段により接続されている。なお、図示は省略するが、8心のテープ光ファイバ66Bの一端側(光信号入力側)は、コーティングが剥ぎ取られて8本の単心の光ファイバ66B−1に分離され(単心コード化され)、この単心の光ファイバ66B−1の一端がスプリッタ63BのPLCにそれぞれ接続されている。そして、8心のテープ光ファイバ66Bの他端側(光信号出力側)も、コーティングが剥ぎ取られて8本の単心の光ファイバ66B−1(第1の単心の光ファイバ)に分離され(単心コード化され)、この8本の単心の光ファイバ66B−1の他端(光信号出力端)のそれぞれに対して、光信号出力側の単心用の光コネクタ62Bが取り付けられている。
なお、必ずしも、このように多心の光ファイバ(テープ光ファイバ66A,66B)を単心コード化してスプリッタ63A,63Bとの接続に利用する場合に限定するものではなく、はじめから分離されている複数本(8分岐のスプリッタ63A,63Bに対してはそれぞれ8本)の単心の光ファイバをスプリッタ66A,66Bとの接続に利用してもよい。
また、モジュールケース64は湾曲して半円筒状に形成されており、湾曲方向(図6の矢印A方向)の両側面64a,64bの向きが何れも、モジュールケース64の正面64c側に向いている。なお、モジュールケース64は、必ずしも湾曲に限定するものではなく、コ字状などに屈曲させて、この屈曲方向の両側面64a,64bの向きが、モジュールケース64の正面64c側に向くようにしてもよい。
そして、一方のテープ光ファイバ66Aの8本の単心光ファイバ66A−1のそれぞれに取り付けられた8個の光コネクタ62Aは、並列状態でモジュールケース64の一方の側面64aに設けられ、接着剤などの結合手段により側面64aに結合されている。
同様に、他方のテープ光ファイバ66Bの8本の単心光ファイバ66B−1のそれぞれに取り付けられた8個の光コネクタ62Bは、並列状態でモジュールケース64の他方の側面64bに設けられ、接着剤などの結合手段により側面64bに結合されている。
従って、モジュールケース64の側面64a,64bと同様に光コネクタ62A,62Bの向きも、モジュールケース64の正面64a側に向いている。
かくして、本実施の形態例4のスプリッタモジュール54は、スプリッタ63A,63Bを収納したモジュールケース64の側面64a,64bに光信号出力用の光コネクタ62A,62Bを備えたケース状の構成のものとなっている。
このケース状のスプリッタモジュール54は、光コネクタ61A,61B,62B,62Bとスプリッタ63A,63Bとモジュールケース64と光ファイバ65A,65B,66A,66Bとを一体的に備えた接続用部品として、予め工場で製作される。光ケーブル接続用クロージャを設置する作業現場では、スプリッタ63A,63Bなどを特に意識することなく、スプリッタモジュール54を1体の接続用部品として扱うことができる。
なお、図示は省略するが、光信号出力用の光コネクタ62A,62Bは、ヒンジを介してモジュールケース64に結合することなどにより、モジュールケース64に対して回動可能に結合してもよく、或いは、光コネクタ62A,62Bとモジュールケース64との結合構造を例えば嵌合構造とすることなどにより、モジュールケース64に対して着脱可能に結合してもよい。
また、図示例では2個のスプリッタ63A,63Bをモジュールケース64に収納しているが、必ずしもこれに限定するものではなく、1個のスプリッタ又は3個以上のスプリッタをモジュールケース内に収納するようにしてもよい。
次に、図5に基づき、図6のケース状のスプリッタモジュール54を用いて主光ケーブル56Aの単心の光ファイバ心線56a−1と、単心のドロップ光ファイバ58A,58Bの引き落とし光ファイバ心線58A−1,58B−1とを接続する例を、その接続作業の手順に沿って説明する。
図6に示すように、外被を剥がしてクロージャ筐体51内へ導入した主光ケーブル56Aの多心テープ光ファイバ心線56aを一定の長さで切断し、この切断した多心テープ光ファイバ心線56aを、単心の光ファイバ心線56a−1に分離する。
続いて、この多心テープ光ファイバ心線56aから分離した単心の光ファイバ心線56a−1の端部に、単心用の光コネクタ71を取り付ける。
そして、この単心の光ファイバ心線56a−1に取り付けた光コネクタ71を、成端盤52に接続し、且つ、スプリッタモジュール54の光信号入力用の光コネクタ61A,61Bも、成端盤52に接続する。即ち、成端盤52において、光ファイバ心線56a−1の光コネクタ71と、スプリッタモジュール54の光コネクタ61Aとを接続し、他の光ファイバ心線56a−1の光コネクタ71と、スプリッタモジュール54の光コネクタ61Bとを接続する。
また、外被を剥がしてクロージャ筐体51内へ導入してドロップ光ファイバ58A,58Bの引き落とし光ファイバ心線58A−1,58B−1の端部に、単心用の光コネクタ72を取り付ける。
そして、この引き落とし光ファイバ心線58A−1に取り付けた光コネクタ72と、スプリッタモジュール54の光信号出力用の光コネクタ62Bの1つとを接続し、引き落とし光ファイバ心線58B−1に取り付けた光コネクタ72と、スプリッタモジュール54の光信号出力用の光コネクタ62Bの他の1つとを接続する(勿論、光信号出力用の光コネクタ62Aと接続する場合もある)。
その結果、主光ケーブル56Aの単心の光ファイバ心線56a−1と、ドロップ光ファイバ58A,58Bの引き落とし光ファイバ心線8A−1,58B−1とが、スプリッタモジュールコード54を介して接続される。
従って、スプリッタモジュール54では、主光ケーブル56Aの単心光ファイバ心線56a−1によってクロージャ筐体1内に導入された光信号を、光コネクタ71,61A,61Bを介して入力すると、光ファイバ65A,65Bによってスプリッタ63A,63Bまで導き、スプリッタ63A,63Bによってそれぞれ8分岐する。更に、スプリッタモジュールコード54では、スプリッタ63A,63Bで8分岐した光信号を、8心のテープ光ファイバ66A,66Bの8本の単心光ファイバ66A−1,66B−1によって、8個の光コネクタ62A,62Bのそれぞれへ導く。そして、スプリッタモジュールコード54では、単心の光ファイバ62A,62Bによって導いた光信号を、光コネクタ62A,62B,72を介して、ドロップ光ファイバ58A,58Bの引き落とし光ファイバ心線58A−1,58B−1へ出力する。引き落とし光ファイバ心線58A−1,58B−1へ出力された光信号は、ドロップ光ファイバ58A,58Bにより、クロージャ筐体51外へ導出されて、引き落とされる。
図5の例では、2体のスプリッタモジュール54がクロージャ筐体51内に設置されており、これらのスプリッタモジュール54は並列に配置されて、モジュールケース64の裏面64dがクロージャ筐体51の内面に接着剤で接着固定されている。
なお、これに限らず、上記実施の形態例1の場合と同様にクロージャ筐体51内に接着固定などによって1体又は複数体のスプリッタモジュール収納ケース又はプレートなどのスプリッタモジュール固定部品を設け、1体又は複数体のスプリッタモジュール54を、前記スプリッタモジュール収納ケース内に収納固定又は前記スプリッタモジュール固定部品に固定してもよい。
以上のように、本実施の形態例4のスプリッタモジュール54によれば、スプリッタ63A,63Bを収納したモジュールケース64の側面64a,64bに光信号出力用の光コネクタ62A,62Bを備えたケース状の構成となっていることを特徴としているため、このケース状のスプリッタモジュール54を、光ケーブル接続用クロージャにおいて例えば図示例のようにクロージャ筐体51内に導入した主光ケーブル56Aの光ファイバ心線56a−1(光信号入力側の光ファイバ)とドロップ光ファイバ58A,58Bの引き落とし光ファイバ心線58A−1,58B−1(光信号出力側の光ファイバ)との接続に用いる場合、このケース状のスプリッタモジュール54を用いるだけで容易に主光ケーブル56Aの光ファイバ心線56a−1とドロップ光ファイバ58A,58Bの引き落とし光ファイバ心線58A−1,58B−1とを接続することができる。
このため、従来、接続のために要していた光ファイバ心線の余長の確保及びその収納スペースなどが不要となり、クロージャ筐体51内の物品数の削減や、クロージャ筐体51の小型化などを図ることができ、更には、クロージャ筐体51内での物品配置のレイアウトの自由度が広がることから、作業性の向上などを図ることもできる。また、クロージャ筐体51を従来と同様のサイズとした場合には、クロージャ筐体51内に多数のスプリッタモジュール54を収納することができるため、スプリッタ63A,63Bの高密度化を実現することができる。
また、本実施の形態例4のスプリッタモジュール54によれば、モジュールケース64は湾曲又は屈曲し、この湾曲方向又は屈曲方向の側面64a,64bが、モジュールケース64の正面64c側を向いており、光信号出力用の光コネクタ62A,62Bは、湾曲方向又は屈曲方向の側面64a,64bに設けられていることを特徴としているため、光信号出力用の光コネクタ62A,62Bの着脱方向も全てモジュールケース64の正面64c側を向いている。従って、このコード状のスプリッタモジュール54を、図示例のように光ケーブル接続用クロージャにおいてクロージャ筐体51内に導入した主光ケーブル56Aの光ファイバ心線56a−1とドロップ光ファイバ58A,58Bの引き落とし光ファイバ心線58A−1,58B−1との接続に用いる場合、作業者にとって視認性がよくなるため、光コネクタの接続作業や光ファイバの取り回し作業が非常に容易になり、作業効率が向上する。
また、本実施の形態例4のスプリッタモジュール54の光信号入力用の光コネクタ62A,62Bを、モジュールケース64に回動可能又は着脱可能に結合した場合、光信号入力用の光コネクタ62A,62Bをモジュールケース64に対して回動させること又はモジュールケース64から取り外すことにより、光信号入力用の光コネクタ62A,62Bの向き又は位置を任意に調整することができるため、クロージャ筐体51内での物品配置のレイアウトの自由度が更に広がって、更なる作業性の向上などを図ることができる。
また、本実施の形態例4のスプリッタモジュール54によれば、単心の光ファイバ65A,65B及び8心のテープ光ファイバ66A,66B(単心の光ファイバ66A−1,66B−1)は、その断面において空孔を有する光ファイバであることを特徴としており、光ファイバの曲げ半径を5mm程度まで小さくできるため、ケース状のスプリッタモジュール54を更に小型化することができる。従って、このケース状のスプリッタモジュール54を、光ケーブル接続用クロージャにおいて例えば図示例のようにクロージャ筐体51内に導入した主光ケーブル56Aの光ファイバ心線56a−1とドロップ光ファイバ58A,58Bの引き落とし光ファイバ心線58A−1,58B−1との接続に用いる場合、クロージャ筐体51を更に小型化することなども可能となる。
また、本実施の形態例4の光ケーブル接続用クロージャによれば、スプリッタモジュールコード54を介して、例えば図示例のようにクロージャ筐体51内に導入した主光ケーブル66Aの光ファイバ心線56a−1とドロップ光ファイバ58A,58Bの引き落とし光ファイバ心線58A−1,58B−1とを接続した構成とすることにより、上記のようなスプリッタモジュール54の効果を有する優れた光ケーブル接続用クロージャを実現することができる。
また、本実施の形態例4の光ケーブル接続用クロージャによれば、スプリッタモジュール54を、クロージャ筐体51内に設けたスプリッタモジュール収納ケースに収納固定又はスプリッタモジュール固定部品に固定した場合、クロージャ筐体51内で分岐や引き落としをする光ファイバ56a−1,58A−1,58B−1,59aが絡むことがなくなり、視認性良くスプリッタモジュールコード54及び光ファイバ56a−1,58A−1,58B−1,59aを取り回すことができる。また、クロージャ筐体51内の空間を有効に使用することもできる。例えば、クロージャ筐体51内でスプリッタモジュール収納ケース又はスプリッタモジュール固定部品を多段に積むことによって、クロージャ筐体51内に収納可能なスプリッタモジュール54の数を増やすことができる。
本発明はスプリッタモジュール及びこれを備えた光ケーブル接続用クロージャに関するものであり、作業効率の向上やスプリッタの高密度化を実現する場合に適用して有用なものである。
1 クロージャ筐体
1a 導入部
1b,1c,1d,1e 導出部
2 センタートレイ
3 スプリッタモジュールコード(コード状のスプリッタモジュール)
4 接続トレイ
5 スプリッタモジュール収納ケース
6A,6B 主光ケーブル
6a,6b 多心テープ光ファイバ心線
6a−1 単心の光ファイバ心線
8A,8B ドロップ光ファイバ
8A−1,8B−1 引き落とし光ファイバ心線
10 分岐光ケーブル
10a 分岐光ファイバ心線
11 接続部
12 単心用の光コネクタ
21,22 単心用の光コネクタ
23 スプリッタ
24 スプリッタカバー
25 単心の光ファイバ
26 8心のテープ光ファイバ
26a 単心の光ファイバ
27 単心用の光コネクタ
31 スプリッタモジュールコード(コード状のスプリッタモジュール)
32,33 単心用の光コネクタ
34 スプリッタ
35 スプリッタカバー
36 単心の光ファイバ
37 8心のテープ光ファイバ
37a 単心の光ファイバ
38 ヒンジ
41 スプリッタモジュールコード(コード状のスプリッタモジュール)
42,43 単心用の光コネクタ
44 スプリッタ
45 スプリッタカバー
46 単心の光ファイバ
47 8心のテープ光ファイバ
47a 単心の光ファイバ
48 ヒンジ
51 クロージャ筐体
51a 導入部
51b,51c,51d,51e 導出部
52 成端盤
53 センタートレイ
54 ケース状のスプリッタモジュール
55 接続トレイ
56A,56B 主光ケーブル
56a,56b 多心テープ光ファイバ心線
56a−1 単心の光ファイバ心線
58A,58B ドロップ光ファイバ
58A−1,58B−1 引き落とし光ファイバ心線
59 分岐光ケーブル
59a 分岐光ファイバ心線
60 接続部
61A,61B,62A,62B 単心用の光コネクタ
63A,63B スプリッタ
64 モジュールケース
64a,64b 湾曲方向の側面
64c 正面
64d 裏面
65A,65B 単心の光ファイバ
66A,66B 8心のテープ光ファイバ
66A−1,66B−1 単心の光ファイバ
71,72 単心用の光コネクタ

Claims (8)

  1. 光信号を分岐するスプリッタと、
    前記スプリッタの光信号出力側に、一端が接続されている複数本の第1の単心の光ファイバと、
    前記スプリッタの光信号入力側に、一端が接続されている1本の第2の単心の光ファイバと、
    前記第1の単心の光ファイバの他端に取り付けられた光信号出力用の光コネクタと、
    前記第2の単心の光ファイバの他端に取り付けられた光信号入力用の光コネクタと、
    を備えることにより、
    両端に前記光信号入力用の光コネクタと前記光信号出力用の光コネクタとを備えたコード状の構成となっていることを特徴とするスプリッタモジュール。
  2. 請求項1に記載のスプリッタモジュールにおいて、
    前記スプリッタ及び前記第2の単心の光ファイバを収納するスプリッタカバーを有し、
    前記光信号入力用の光コネクタが、前記スプリッタカバーに回動可能又は着脱可能に結合されていることを特徴とするスプリッタモジュール。
  3. 光信号を分岐する1体又は複数体のスプリッタと、
    前記スプリッタの光信号出力側に、一端が接続されている、1体のスプリッタに対して複数本の第1の単心の光ファイバと、
    前記スプリッタ及び前記第1の単心の光ファイバを収納しているモジュールケースと、
    前記スプリッタの光信号入力側に一端が接続され、且つ、前記モジュールケース外へ引き出された、1体のスプリッタに対して1本の第2の単心の光ファイバと、
    前記第2の単心の光ファイバの他端に取り付けられた光信号入力用の光コネクタと、
    前記第1の単心の光ファイバの他端に取り付けられ、且つ、前記モジュールケースの側面に設けられた光信号出力用の光コネクタとを備えることにより、
    前記スプリッタを収納した前記モジュールケースの側面に前記光信号出力用の光コネクタを備えたケース状の構成となっていることを特徴とするスプリッタモジュール。
  4. 請求項3に記載のスプリッタモジュールにおいて、
    前記モジュールケースは湾曲又は屈曲し、この湾曲方向又は屈曲方向の側面が、前記モジュールケースの正面側を向いており、
    前記光信号出力用の光コネクタが、前記湾曲方向又は屈曲方向の側面に設けられていることを特徴とするスプリッタモジュール。
  5. 請求項3又は4に記載のスプリッタモジュールにおいて、
    前記光信号出力用の光コネクタは、前記モジュールケースに回動可能又は着脱可能に結合されていることを特徴とするスプリッタモジュール。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載のスプリッタモジュールにおいて、
    前記第1の単心の光ファイバ及び前記第2の単心の光ファイバは、その断面において空孔を有する光ファイバであることを特徴とするスプリッタモジュール。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載のスプリッタモジュールと、
    クロージャ筐体とを有し、
    前記クロージャ筐体内において、
    前記クロージャ筐体内に導入した光信号入力側の光ファイバの端部に取り付けた光コネクタと、前記スプリッタモジュールの前記光信号入力用の光コネクタとを接続し、
    且つ、前記クロージャ筐体内に導入した光信号出力側の光ファイバの端部に取り付けた光コネクタと、前記スプリッタモジュールの前記光信号出力用の光コネクタとを接続することにより、
    前記スプリッタモジュールを介して、前記光信号入力側の光ファイバと前記光信号出力側の光ファイバとを接続した構成であることを特徴とする光ケーブル接続用クロージャ。
  8. 請求項7に記載の光ケーブル接続用クロージャにおいて、
    前記クロージャ筐体内にスプリッタモジュール収納ケース又はスプリッタモジュール固定部品が設けられ、
    前記スプリッタモジュールが、前記スプリッタモジュール収納ケースに収納固定又は前記スプリッタモジュール固定部品に固定されていることを特徴とする光ケーブル接続用クロージャ。
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