JP2004044470A - Vvt制御を行う内燃機関の気筒判別装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クランク軸回転角度に対応しかつ基準クランク角位置を得る特定信号を含むクランク角位置信号を発生する手段81、クランク軸回転の1/2の比率で回転しVVT制御で進角、遅角される吸気と排気の少なくとも一方のカムの回転に応じ各気筒対応の気筒識別信号を発生する手段82A,82B、クランク角位置信号より複数の基準クランク角位置を検出する手段201、基準クランク角位置と気筒識別信号の組合せより各基準クランク角位置の気筒群との対応を特定する手段203、基準クランク角位置を元に進角、遅角を考慮した所定角度長の気筒識別区間を設定する手段205、気筒識別区間内の気筒群対応が特定された基準クランク角位置と気筒識別信号に基づき気筒を特定する手段207を備えた。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は自動車に搭載される内燃機関の気筒判別装置、特に可変バルブタイミング制御を行う内燃機関にも適用可能な気筒判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図16は例えば特開平8−277744号公報に開示された従来のこの種の内燃機関の気筒判別装置の構成を示すブロック図、図17は図16の各信号検出器の構成を示す図、図18は図16の第1および第2の信号系列の一例を示す波形図である。
【0003】
各図において、内燃機関のクランク軸11に対して1/2の減速比を有するカム軸1は、ベルト駆動等によりクランク軸11と同期して回転する。クランク軸11の回転に関連した第1の信号系列POSRを出力する第1の信号検出器81は、クランク軸11に一体的に設けられた回転円板12と、回転円板12の外周に沿って第1の所定角度(たとえば、クランク角1°〜10°)毎に設けられた複数の突起81aと、電磁ピックアップ式、ホール式または磁気抵抗式等のセンサ81bとから構成されている。
【0004】
第1の信号系列POSRは、クランク軸11の回転に同期した第1の所定角度毎に生成される角度信号と、内燃機関の特定気筒群(この場合、同時制御可能な#1気筒および#4気筒)の基準位置に対応した第2の所定角度(クランク角360°)毎に生成される基準位置信号とを含んでいる。
【0005】
第1の信号系列POSR内の角度信号の各パルスに対応する突起81aは、角度信号がクランク角10°〜数10°にわたって連続的に生成されない区間(すなわち突起81aの存在しない区間)となる欠落部80(図17参照)を有し、欠落部80の終了位置(次の角度信号の発生開始位置)は特定気筒群の基準位置θRに対応している。欠落部80は、クランク軸11と一体の回転円板12上の1箇所(クランク角360°毎)に設けられている。
【0006】
カム軸1の回転に関連した第2の信号系列SGCを出力する第2の信号検出器82は、カム軸1に一体的に設けられた回転円板2と、回転円板2の外周に沿って各気筒(この場合、4気筒)に対応して設けられた突起82aと、電磁ピックアップからなるセンサ82bとから構成されている。
【0007】
この場合、第2の信号系列SGCは、各気筒に対応した気筒識別信号のパルスからなり、特定気筒(#1気筒)に対するパルスのパルス幅PW1は、他の気筒に対するパルスのパルス幅PW2〜PW4とは異なり、長くなっている。第1および第2の信号系列POSRおよびSGCは、インタフェース回路90を介してマイクロコンピュータ100に入力される。
【0008】
マイクロコンピュータ100は、内燃機関のパラメータを制御するための制御手段を構成しており、第1の信号系列POSRから特定気筒群に関連した基準位置信号を検出する基準位置信号検出手段101と、第1の信号系列POSR内の角度信号および基準位置信号に基づいて各気筒の基準位置を検出する基準位置検出手段101Aと、基準位置信号に基づいて気筒群を識別する気筒群識別手段102と、第2の信号系列SGC(気筒識別信号)の発生時間の比率に基づいて各気筒を識別する気筒識別手段103と、第1の信号系列POSRに含まれる角度信号を計数してパラメータ(点火時期等)の制御時期を演算する制御時期演算手段104と、各信号系列POSRおよびSGCの一方のフェールを検出したときに気筒識別手段103および制御時期演算手段104に対して異常判定信号Eを出力する異常判定手段105とを備えている。
【0009】
なお、気筒識別手段103は、少なくとも第2の信号系列SGCに基づいて各気筒を識別し、制御時期演算手段104は、少なくとも気筒識別手段103の気筒識別結果および第2の信号系列SGCに基づいて制御パラメータPの制御時期を演算するようになっている。
【0010】
たとえば、後述するように、気筒識別手段103は、正常時においては、第2の信号系列SGCに含まれる気筒識別信号の発生区間を、第1の信号系列POSRに含まれる角度信号を計数することによって計測し、計測結果に基づいて各気筒を識別する。また、気筒識別手段103は、異常発生時(第1の信号系列POSRが得られない状態)においては、異常判定信号Eに応答して第2の信号系列SGCのみを用い、気筒識別信号の発生時間の比率(たとえば、互いに隣接するHレベル区間およびLレベル区間のデューティ比)演算に基づいて各気筒を識別し、バックアップ制御を可能にする。
【0011】
同様に、制御時期演算手段104は、正常時においては、第1の信号系列POSRに含まれる基準位置信号および第2の信号系列SGCに含まれる気筒識別信号を用いるとともに、角度信号を計数してパラメータの制御時期を演算する。また、制御時期演算手段104は、異常発生時(第1の信号系列POSRが得られない状態)においては、異常判定信号Eに応答して第2の信号系列SGCのみを用い、バックアップ制御を行う。さらに、第2の信号系列SGCが得られない場合には、第1の信号系列POSRに基づく気筒群識別手段102の識別結果のみを用いて、気筒群同時着火等によりバックアップ制御を行う。
【0012】
なお、制御時期演算手段104は、正常時において、各種センサ(図示せず)からの運転状態信号Dに基づいて、たとえばマップ演算により点火時期および燃料噴射量等の制御パラメータPを決定し、これを各気筒に供給する。
【0013】
次に、図18を参照しながら、図16、図17に示した従来の装置の動作について説明する。まず、第1の所定角度毎に突起81aを有する回転円板12をクランク軸11に取り付けるとともに、各突起81aに対向するようにセンサ81bを配置することにより、角度信号および基準位置信号を含む第1の信号系列POSRを生成する第1の信号検出器81を構成する。
【0014】
このとき、第1の信号系列POSR内に、角度信号のみならず気筒群対応の基準位置信号を含むようにするため、突起81aの一部(4気筒の場合、回転円板12上の1箇所)に欠落部80を設ける。
【0015】
欠落部80は、突起81aの有無を第1の信号系列POSR(電気信号)に変換するセンサ81bにより検出される。続いて、第1の信号系列POSRに含まれるLレベル区間τ(欠落部80に対応)は、マイクロコンピュータ100内の基準位置信号検出手段101により、パルス発生周期の大小に基づいて検出される。
【0016】
この結果、クランク軸11の回転により突起81aに対応して生成される第1の信号系列POSR(図18参照)は、第1の所定角度(たとえば、クランク角1°)毎のパルスからなる角度信号と、欠落部80に対応したLレベル区間(たとえば、クランク角度信号10°〜数10°にわたる所定角度だけ角度信号が得られない区間)からなるクランク角360°毎の基準位置信号とを含む。
【0017】
ここで、Lレベル区間τの終了位置(次の角度信号が発生開始する位置)は、特定気筒群の制御タイミング演算に用いられる基準位置θRとなる。これにより、気筒群識別手段102は、基準位置信号検出手段101からの基準位置信号のみに基づいて特定気筒群および他の気筒群を識別し、制御時期演算手段104は、グループ着火可能な気筒群を迅速に識別して、必要最小限の内燃機関制御性能を得ることができる。
【0018】
また、カム軸1側の回転円板2上の突起82aに対応して生成される第2の信号系列SGCは気筒識別信号を含み、特定気筒(#1気筒)に対応するパルスは他の気筒のパルスよりもパルス幅PW1が長く設定されている。これにより、気筒識別手段103は、特定気筒および他の気筒を識別し、制御時期演算手段104は、気筒識別結果に基づいて所望の内燃機関制御性能を得ることができる。
【0019】
このとき、気筒識別手段103は、第1および第2の信号系列POSRおよびSGCが健全に得られている場合には、第1の信号系列POSRの角度信号のパルス数を計数することにより、第2の信号系列SGCのパルス幅を計測して特定気筒および他の気筒を識別する。
【0020】
一方、クランク軸11側のセンサ81bの故障等により第1の信号系列POSRが得られない場合(第1の信号系列POSRが常に一定レベルまたは異常パルス幅を示す場合)には、異常判定手段105は、異常判定信号Eを生成し、これを気筒群識別手段102、気筒識別手段103および制御時期演算手段104に入力する。これにより、気筒識別手段103は、第2の信号系列SGCのみを用いて気筒識別を行い、内燃機関の制御パラメータPのバックアップ制御を可能にする。
【0021】
すなわち、第2の信号系列SGCのパルスのHレベルおよびLレベルの周期比率を順次比較演算し、Hレベル区間が最も大きいパルス幅PW1の特定気筒パルスを識別することにより、以下、他の気筒を順次識別する。このとき、たとえば、第2の信号系列SGCの各パルスの立ち下がりタイミングを各気筒における点火時期とすることにより、必要最小限の内燃機関制御性能を得ることができる。
【0022】
さらに、カム軸1側のセンサ82bの故障等により第2の信号系列SGCが得られない場合には、制御時期演算手段104は、第1の信号系列POSR内の基準位置信号による気筒群識別結果のみに基づいて、同時点火制御等によるバックアップ制御を行うことにより、必要最小限の内燃機関制御性能を得ることができる。
【0023】
角度信号および基準位置信号を含む第1の信号系列POSRを検出する第1の信号検出器81をクランク軸11側に設け、気筒識別信号を含む第2の信号系列SGCを検出する第2の信号検出器82をカム軸1側に設けることにより、カム軸を駆動するためのクランク軸との間のベルト等の伝達機構の介在による位相差が生じることなく、クランク角および基準位置θRを検出することができ、ひいては点火時期および燃料噴射量の制御が行える。
【0024】
また、特定気筒群に対して基準位置信号を設定することにより、基準位置θRが検出される毎に特定気筒群を識別することができ、気筒群を迅速且つ容易に検出する。したがって、特に内燃機関始動時の点火時期制御および燃料噴射制御を迅速且つ適切に行う。
【0025】
また、第1の検出器81の故障等により第1の信号系列POSRが得られない場合は、第2の信号系列SGCの周期比率演算により、気筒識別および制御基準位置識別を得て、内燃機関を停止させることなく点火時期制御および燃料噴射制御を継続(バックアップ制御)する。
【0026】
なお、上記説明では、特定気筒に対する気筒識別信号のパルス形態の違いとして、パルス幅PW1を他の気筒と異なるようにしたが、特定気筒に対するパルスのみを基準位置信号の位相と重畳させ、基準位置θRにおける第2の信号系列SGCのレベルに基づいて特定気筒を識別するようにしてもよい。
【0027】
図19は特定気筒に対する気筒識別信号のパルスを基準位置信号の位相と重畳させた場合の動作を示す波形図である。ここでは、特定気筒に対するパルスのパルス幅PW1を他の気筒のパルス幅よりも長く設定した場合を示す。但し、気筒識別信号のパルスが基準位置信号と位相重畳していれば他の気筒のパルス幅と同一であってもよい。
【0028】
図19において、第2の信号系列SGCは、特定気筒(#1気筒)に対しては、第1の信号系列POSRに含まれる基準位置信号と位相が重畳しており、基準位置θRにおいてHレベルとなっている。一方、他の気筒に対するパルスは、基準位置信号と位相重畳していないため、基準位置θRにおいてLレベルとなる。
【0029】
すなわち、パルス幅PW1で示される特定気筒(#1気筒)に対する気筒識別信号のパルスは、第1の信号系列POSRのLレベル区間τを含む区間にわたってHレベルであり、他の気筒(#3気筒、#4気筒および#2気筒)に対するパルスは、第1の信号系列POSRから得られる基準位置θRの直後にHレベルとなる。
【0030】
したがって、第2の信号系列SGCが、基準位置θRでHレベルであれば特定気筒のパルスに対応し、Lレベルであれば他の気筒に対応することが分かる。これにより、気筒識別手段103は、基準位置検出手段101Aによる基準位置θRの検出時点での第2の信号系列SGCのレベルから特定気筒を識別し、以下、他の気筒を順次識別する。
【0031】
また、基準位置θRが検出される毎に第2の信号系列SGCのレベルを参照して気筒識別することにより、パルス幅の計測等が不要となる。
【0032】
このように従来においては、クランク角位置信号、または、気筒識別信号が故障した時、もう一つの正常信号でバックアップ制御をすることにより最小限の性能を維持するようにしていた。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来のこの種の装置は、クランク軸の回転に基づき生成された基準(クランク角)位置信号および角度信号と、カム軸の回転に基づき生成された気筒識別信号の組み合わせにより迅速な気筒識別を行なうものであるが、気筒識別信号と基準クランク角位置信号とを位相重畳させる方法をとっているため、可変バルブタイミング機構を備えた内燃機関に適用した場合、カム位相可変範囲によっては気筒識別信号が基準クランク角位置信号の位相と重畳しなくなるため、気筒識別ができなくなりバックアップ制御ができないという問題点があった。
【0034】
また、従来技術を可変バルブタイミング機構を備えた内燃機関において対応させようとした場合には、基準クランク角位置信号と気筒識別信号および角度信号の組み合わせを複雑化しないといけないという問題点があった。
【0035】
この発明は上記のような課題を解消するためになされたもので、信号の組み合わせを複雑化させることなく可変バルブタイミング制御を行う内燃機関にも適用可能な気筒判別装置を提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】
上記の目的に鑑み、この発明は、VVT制御を行う内燃機関の気筒判別装置であって、内燃機関のクランク軸の回転角度に対応しかつ基準クランク角位置を得るための特定の信号を含むクランク角位置信号を発生するクランク角位置信号発生手段と、上記クランク軸の回転に対し1/2の比率で回転しかつVVT制御によって進角、遅角される吸気側および排気側の少なくとも一方のカムの回転に応じて内燃機関の各気筒に対応した気筒識別信号を発生する気筒識別信号発生手段と、上記クランク角位置信号の特定の信号位置より複数の基準クランク角位置を検出する基準クランク角位置検出手段と、上記複数の基準クランク角位置と上記気筒識別信号との組み合わせにより上記複数の基準クランク角位置の気筒群との対応を特定する基準クランク角位置特定手段と、上記基準クランク角位置を基準にVVT制御による進角、遅角を考慮した所定の角度長の気筒識別区間を設定する気筒識別区間設定手段と、この気筒識別区間内の上記気筒群との対応が特定された基準クランク角位置および気筒識別信号に基づき気筒を特定する気筒特定手段と、を備えたことを特徴とするVVT制御を行う内燃機関の気筒判別装置にある。
【0037】
また、上記気筒識別信号発生手段が、吸気側および排気側の両方のカムの回転に応じて内燃機関の各気筒に対応した2組の気筒識別信号を発生し、かつこれらの気筒識別信号の基準カム角パターンを同一にして同一位相に配置することを特徴とする。
【0038】
また、上記気筒識別信号発生手段が、吸気側および排気側の両方のカムの回転に応じて内燃機関の各気筒に対応した2組の気筒識別信号を発生し、かつこれらの気筒識別信号の基準カム角パターンを同一にして位相をずらして配置することを特徴とする。
【0039】
また、上記気筒識別信号発生手段によって得られる2組の気筒識別信号の一方を上記気筒特定手段で使用し、また他方をフェイルセーフ信号として使用するフェイルセーフ処理手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0040】
また、上記フェイルセーフ処理手段が、気筒識別信号を、気筒識別信号の正当性の確認およびバックアップ用の気筒識別信号として使用することを特徴とする。
【0041】
また、上記気筒特定手段が、上記気筒識別区間内の、上記気筒識別信号発生手段から得られる排気側および吸気側からの2組の気筒識別信号に基づき気筒を特定することを特徴とする。
【0042】
また、上記クランク角位置信号および2組の気筒識別信号の3種類の信号の正当性の確認を行うフェイルセーフ処理手段をさらに備え、いずれかの信号が異常になった場合、上記気筒特定手段が残りの2つの信号の組み合わせにより気筒を特定することを特徴とする。
【0043】
また、上記クランク角位置信号および2組の気筒識別信号の3種類のうちの少なくとも1種類の信号の履歴を記憶するメモリを備え、上記フェイルセーフ処理手段がこれらの記憶された信号の履歴から信号の正当性を確認することを特徴とする。
【0044】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の一実施の形態による可変バルブタイミング制御を行う内燃機関の気筒判別装置の構成を示すブロック図である。この発明では、クランク軸11aと、それぞれベルト駆動等によりこのクランク軸11aと同期しかつクランク軸11aに対して1/2の減速比で回転する吸気側のカム軸1aおよび排気側のカム軸1b(ツインカムエンジンの場合)の回転によって得られる信号を使用する。吸気側のカム軸1aおよび排気側のカム軸1bはそれぞれ可変バルブタイミング(VVT)機構3a,3bの制御下にある。
【0045】
図2にはカム軸1a、1bの構造を示す。カムにこれと共に回転する、例えば後述する図3の(b)に示す周囲に突起を設けた回転円板2aを設け、センサ等によりこの突起による信号を得る。なお、図1はツインカムエンジンの場合であり、シングルカムエンジン場合にはカム軸1に関連する部分の構成は図3に示すようになる。そして、図2に示すように1本のカム軸の吸気側のカムと排気側のカムにそれぞれ回転円板2a、2bが設けられ、これから信号を得る。
【0046】
図1に戻り、第1の信号検出器81、第2の吸気側信号検出器82Aおよび第2の排気側信号検出器82Bはそれぞれ図17に示した従来のものと基本的には同様の構造である。クランク軸11aでは軸に一体的に設けられた回転円板、カム軸1aとカム軸1bではこれらの軸に設けられた1つのカムに一体的に設けられた回転円板、この回転円板の外周に予め定められた間隔を置いて形成された複数の突起、およびこの突起を検出するセンサとから構成されている。
【0047】
図4の(a)にこの発明におけるクランク軸11aに設けられる回転円板12の突起81aの配列の一例、(b)にカム軸1aおよびカム軸1bのそれぞれのカムに設けられる回転円板2の突起82aの配列の一例を示す。カム軸1a側とカム軸1b側の回転円板2の突起82aのパターンは同じである。クランク軸11aの回転円板12の突起81aは10°毎であり、かつ回転円板12のほぼ対角位置に1歯欠け部分Aと2歯欠け部分Bを設けてある。カム軸1aおよびカム軸1b側の各回転円板2の突起82aは90°毎に1つずつとさらにそのうちの連続する2つが20°の角度をもってさらにそれぞれもう1つの突起を有している。
【0048】
そして第1の信号検出器81はクランク角位置信号Pos、第2の吸気側信号検出器82Aおよび第2の排気側信号検出器82Bはそれぞれ気筒識別信号Ref1(吸気側)、気筒識別信号Ref2(排気側)を得る。これらの信号はインタフェース回路90を介してマイクロコンピュータ200に入力される。
【0049】
マイクロコンピュータ200は、クランク角位置信号により、基準クランク角位置を検出する基準クランク角位置検出手段201と、基準クランク角位置が複数存在し、それらを特定する基準クランク角位置特定手段203と、基準クランク角位置を基準に気筒識別区間を設定する気筒識別区間設定手段205と、気筒識別区間内の気筒識別信号に基づき気筒を特定する気筒特定手段207と、後述するフェイルセーフ処理を行うフェイルセーフ処理手段209と、後述する検出した気筒識別信号Ref数(Nref21、Nref22)や欠け歯数(Nkake)を所定回数に渡り記憶(各信号の履歴を記憶)しておくメモリ手段211を備えている。なお、従来と同様に、制御時期演算手段や異常判定手段を備えてもよいが、この発明の特徴である気筒判別には直接関係しないのでここでは省略する。
【0050】
図5はこのようなVVT機構を吸気側と排気側にそれぞれ備えた4気筒エンジンの第1の信号検出器81から得られるクランク角位置信号Posと、第2の吸気側信号検出器82Aおよび第2の排気側信号検出器82Bから得られる気筒識別信号Ref1(吸気側)、Ref2(排気側)のパターンを示したものである。吸気側と排気側の基準カム角パターンを同一にして、同一位相に配置している。すなわち図4の(b)に示す突起配列を有する回転円板2を吸気側と排気側のカムで共に使用しかつ同一位相となるようにする。
【0051】
また図6は、吸気側と排気側の基準カム角パターンを同一にして、位相をずらして配置した場合の、得られるクランク角位置信号Pos、気筒識別信号Ref1(吸気側)、Ref2(排気側)のパターンを示したものである。すなわち図4の(b)に示す突起配列を有する回転円板2を吸気側と排気側のカムで共に使用し、位相をずらした場合のものである。
【0052】
図5、6ともに上段から下段に続く波形図で、上段、下段ともに、気筒識別信号Ref1およびRef2については、1段目と2段目がVVT最進角時、3段目と4段目が最遅角時(+60°CA(クランク角))のパターンを記載している。
【0053】
クランク角位置信号Posは10°CA毎の信号で、1歯欠けの場合はB100°CA位置(シリンダの圧縮位置である上死点B0°CA位置から100°の意味)と認識し、次に2歯欠けがきた場合はB100及びB110°CA位置と認識し、これら歯欠けの位置よりB80°CA位置を特定、これを基準クランク角位置としている。これらの基準クランク角位置の検出は基準クランク角位置検出手段201で行われる。
【0054】
また、延べ4カ所の基準クランク角位置Pstd(B80°CA位置)は、欠け歯数(Nkake)により以下のように特定される。
#1及び#4に対応する基準クランク角位置Pstd(B80°CA):欠け歯数(Nkake)=1
#2及び#3に対応する基準クランク角位置Pstd(B80°CA):欠け歯数(Nkake)=2
これらの基準クランク角位置の特定は基準クランク角位置特定手段203で行われる。
【0055】
気筒識別区間は、クランク角位置信号Posの検出数または基準クランク角位置検出により、通常時は隣り合う上記基準クランク角位置B80°CA(180°CA)間に設定される。但し、始動時1回目の基準クランク角位置検出時は、気筒識別早期化のため、通常のエンジン停止位置を考慮し気筒識別に必要な回転角を短縮すべく、40°CA〜80°CA(140°CA:但し40°→0°→170°→80°の方向にカウント)間に設定される。これらの気筒の識別区間の設定は気筒識別区間設定手段205で行われる。
【0056】
気筒識別信号Ref1、Ref2は、吸気側と排気側のカムが回転した際の回転円板2の突起82aから得られ、突起82aは、クランク軸11aとカム軸1a,1bのカムのVVT動作時も含めた位相差及び始動時の気筒識別区間短縮化を考慮して、気筒識別区間に所定数の気筒識別信号Ref1、Ref2が出力されるよう配置している。
【0057】
2つの基準カム角同一パターン出力が同一位相の図5の場合においては、以下のように気筒識別信号Ref1、Ref2を配置している。
#1 B40°CA〜#3 B80°CA間:気筒識別区間内気筒識別信号Ref数 吸気側(Nref21)=2、排気側(Nref22)=2
#3 B40°CA〜#4 B80°CA間:気筒識別区間内気筒識別信号Ref数 吸気側(Nref21)=2、排気側(Nref22)=2
#4 B40°CA〜#2 B80°CA間:気筒識別区間内気筒識別信号Ref数 吸気側(Nref21)=1、排気側(Nref22)=1
#2 B40°CA〜#1 B80°CA間:気筒識別区間内気筒識別信号Ref数 吸気側(Nref21)=1、排気側(Nref22)=1
このように吸気側Ref1と排気側Ref2が同位相の場合はNref21=Nref22となり、気筒識別信号Ref数の吸気側Nref21と排気側Nref22の組み合わせの種類は2種類となる。
【0058】
また2つの基準カム角同一パターン出力の位相がずれた図6の場合においては、以下のように気筒識別信号Ref1、Ref2を配置している。
#1 B40°CA〜#3 B80°CA間:気筒識別区間内気筒識別信号Ref数 吸気側(Nref21)=2、排気側(Nref22)=1
#3 B40°CA〜#4 B80°CA間:気筒識別区間内気筒識別信号Ref数 吸気側(Nref21)=2、排気側(Nref22)=2
#4 B40°CA〜#2 B80°CA間:気筒識別区間内気筒識別信号Ref数 吸気側(Nref21)=1、排気側(Nref22)=2
#2 B40°CA〜#1 B80°CA間:気筒識別区間内気筒識別信号Ref数 吸気側(Nref21)=1、排気側(Nref22)=1
【0059】
以上より、各基準クランク角位置Pstdにおいて、気筒識別区間が設定されている時、欠け歯数(Nkake)により特定された基準クランク角位置Pstdと、気筒識別信号Ref数(Nref21、Nref22)の組み合わせにより気筒の判別すなわち気筒の特定が可能となる。これらの気筒特定は気筒特定手段207で行われる。
【0060】
欠け歯数(Nkake)、気筒識別信号の吸気側Ref数(Nref21)、排気側Ref数(Nref22)の組み合わせにより判定結果は、2つの基準カム角同一パターン出力が同一位相の場合は表1、2つの基準カム角同一パターン出力の位相がずれた場合は表2のようになる。
【0061】
また、頻度は少ないがVVTにより例えば50°CA程度Ref1またはRef2が進角側に移動した場合においても、十分な気筒識別区間を設定しているため、Ref1およびRef2が確実に検出でき、正確な気筒識別が行われる。
【0062】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【0063】
また上記表3、4に示すように気筒識別信号Ref1とRef2において、どちらか片側と基準クランク角位置Pstdとの組み合わせにより気筒の判別が可能である。通常の気筒判別には吸気側Ref1を使用(判定は表3による)するが、排気側Ref2を使用(判定は表4による)することもできる。判定方法については図7のフローチャートに基づいて行う。
【0064】
図7は上記表1〜4に基づくそれぞれの判定方法をまとめて1つのフローチャートとして示したものである。簡単に説明すると、まず欠け歯数(Nkake)を求め(ステップS1〜S3)、次にエンジン始動後1回目か否かを判定する(ステップS4)。始動後1回目であれば、気筒識別区間設定が可能か否かを確認した後、140°CA長の区間を設定する。始動後1回目でなければ180°CA長の区間を設定する(ステップS5〜S7)。そして、それぞれの設定された気筒識別区間内での気筒識別信号Ref数(Nref21、Nref22の少なくとも1方)を算出し(ステップS8)、欠け歯数(Nkake)により特定された基準クランク角位置Pstdと、気筒識別信号Refの算出された数(Nref21、Nref22の少なくとも1方)の組み合わせにより、それぞれ表1〜4に従って気筒の判別すなわち気筒の特定がされる(ステップS9)。その後、欠け歯数(Nkake)、気筒識別信号Ref数(Nref21、Nref22)は0にリセットされる(ステップS10)。
【0065】
尚、ステップS8においては、通常、気筒識別信号Ref数としてNref21、Nref22の両方が算出されるが、図5に示す2つの基準カム角同一パターン出力が同一位相の場合においては、Nref21、Nref22のいずれか一方を算出するようにしてもよい。また、表3を使用する場合にはNref21、表4を使用する場合にはNref22をそれぞれ算出する。
【0066】
このように、気筒特定において気筒識別信号Ref1(Nref21)、Ref2(Nref22)のどちらか片側を上記気筒特定手段で使用することで、もう片側の信号Ref数をカウントしてカムセンサ(第2の吸気側/排気側信号検出器82A,82B)の故障を検出するフェイルセーフ信号に使用することができ、それにより気筒判別のフェイルセーフ性を向上させることができる。2つの気筒識別信号があることによる利点としては、以下の点が挙げられる。
【0067】
第1に、フェイル確認のタイミング処理方法が広がるためS/W(ソフトウェア)の負荷軽減が可能となる。例えば、気筒識別信号が2つあるため、それぞれの信号から気筒判別された結果を比較するだけでフェイルセーフ確認できることになり、複雑な検出ロジックは不要となる。
【0068】
第2に、気筒識別区間において、気筒識別信号Ref1およびRef2によるRef数(Nref21またはNref22)の計測によってカムセンサ故障を判定しフェイルセーフ処理(正常側の気筒識別信号への切り換え)が可能となる。但し、ノイズ等による誤カウント発生も考えられるため、判定方法は全気筒が判別される1周期(720°CA)において、Nref21>2、または、Nref21=0が複数回発生(例えば、2回連続発生)の場合とし、カムセンサ故障と判定してフェイルセーフ処理を行なう。
【0069】
すなわち、吸気側カムセンサの故障等により気筒識別信号すなわち吸気側Ref1が正常に得られない場合(Ref1信号が常に一定レベルや、異常信号による誤カウントとなる場合)は、フェイルセーフ処理として、組み合わせに使用する気筒識別信号をバックアップ信号である排気側Ref2に切換ることで気筒の判別が可能となる。同様に、排気側カムセンサの故障等により気筒識別信号すなわち排気側Ref2が正常に得られない場合(Ref2信号が常に一定レベルか、異常信号による誤カウントとなる場合)は、フェイルセーフ処理として、組み合わせに使用する気筒識別信号をバックアップ信号である吸気側Ref1に切換ることで気筒の判別が可能となる。
【0070】
第3に、吸気側Ref1との組み合わせで気筒判別された結果と、排気側Ref2との組み合わせで気筒判別された結果を比較して相違があれば、例えばメモリ211に格納されている前回の気筒識別信号Ref1およびRef2によるRef数から今回のRef数を予測して、どちらが気筒判別異常かを判定しフェイルセーフ処理が可能となる。例えば、今回の気筒判別結果がNkake=1、Nref21=1、Nref22=2である場合、表3のNkake=1、Nref21=1により気筒判別結果は#1であるが、表4のNkake=1、Nref22=2からは#4となり不一致となる。
【0071】
この場合は、吸気側Ref数前回値(Nref21[n−1])と排気側Ref数前回値(Nref22[n−1])の値より、Nref21[n−1]=1、Nref22[n−1]=2であれば、表2から前回#2と推定でき今回#1と予測できる。よって気筒識別信号には吸気側Ref1を使用することで正常な判別が可能となる。以上これらの判定方法については図8〜11のフローチャートに基づいて行う。
【0072】
図8は以上のフェイルセーフ処理も含む判定方法をフローチャートとして示したものである。簡単に説明すると、ステップS1〜S7は図7のものとそれぞれ対応する。ステップS8aでは気筒識別区間内での気筒識別信号Ref数(Nref21、吸気側)を算出、ステップS8bでは気筒識別区間内での気筒識別信号Ref数(Nref22、排気側)を算出し、そしてステップS9aでは図9〜11に示すいずれかの気筒特定処理(1)〜(3)を行い、ステップS10で欠け歯数(Nkake)、気筒識別信号Ref数(Nref21、Nref22)を0にリセットする。
【0073】
図9の気筒特定処理(1)では、まず1周期の気筒識別信号数Nref21が0または2より多い数(3以上)でないことを確認して正常であることを確かめ(ステップS91、S92)、正常であれば歯数Nkake、Nref21により表3に基づき気筒の特定を行い(ステップS93)、異常であれば、歯数Nkake、Nref22により表4に基づき気筒の特定を行う(ステップS94)。
【0074】
図10の気筒特定処理(2)では、まず1周期の気筒識別信号数Nref22が0または2より多い数(3以上)でないことを確認して正常であることを確かめ(ステップS91、S92)、正常であれば歯数Nkake、Nref22により表4に基づき気筒の特定を行い(ステップS93)、異常であれば、歯数Nkake、Nref21により表3に基づき気筒の特定を行う(ステップS94)。
【0075】
図11の気筒特定処理(3)では、まずNkake、Nref21による気筒特定を行う(ステップS91)。そしてこの気筒判定による判定気筒がNkake、Nref22による気筒判定結果と一致することを確認する(ステップS92)。そしてもしこれが一致しなければ、例えばメモリ211に記憶されているNref21(n−1)、Nref22(n−1)により前回の気筒判定をしてこれから今回の気筒を予測する(ステップS93)。そしてステップS93の判定気筒とNkake、Nref21による判定気筒が一致することを確認する(ステップS94)。そしてステップS92、S94ではそれぞれ双方の判定気筒が一致すれば、すなわち気筒識別信号数Nref21が正常であれば、歯数Nkake、Nref21により表3に基づき気筒の特定を行う(ステップS95)。一方、ステップS94で双方の判定気筒が一致しなければ、すなわち気筒識別信号数Nref21が異常と判定された場合には、歯数Nkake、Nref22により表4に基づき気筒の特定を行う(ステップS96)。
【0076】
また、図11では気筒識別信号数Nref21を主体にしてその正常、異常を判定し、これに基づき気筒判定方法を選択するようにしているが、気筒識別信号数Nref22を主体にしてその正常、異常を判定し、これに基づき気筒判定方法を選択するようにしてもよい。その場合には、ステップS91、S92、S94でNref21とNref22が反対の立場になり、またステップS95とステップS96が入れ替わる。
【0077】
実施の形態2.
尚、上記実施の形態1では、表2に示しているように、基準クランク角位置Pstdにおける欠け歯数(Nkake)を(A)、気筒識別信号吸気側Ref数(Nref21)を(B)、気筒識別信号排気側Ref数(Nref22)を(C)とすると、(A)と(B)、又は(A)と(C)の組み合わせにより気筒判別できることを述べてきたが、上記組み合わせ以外の(B)と(C)による図6に示す位相がずれた2つの基準カム角パターンのみの組み合わせによっても気筒判別することも可能である。
【0078】
これにより、欠け歯数(Nkake)が常に一定レベル(=0)や異常信号による誤カウント(>2)となった場合にでも正常な気筒判別をすることができる。よって、(A)(B)(C)の3つの信号のうち、いずれか1つの信号が異常になった場合でも、残りの2つの信号の組み合わせにより気筒判別が可能となる。
【0079】
例えば、Nref21=0(一定レベル)となった場合にでも、NkakeとNref22の信号の組み合わせにより気筒判別が可能となる。またNref21>2の場合でも同様の組み合わせにより気筒判別が可能となる。同様に、Nref22が異常時はNkakeとNref21の信号の組み合わせにて、Nkakeが異常時はNref21とNref22の信号の組み合わせにて、気筒判別が可能となる。Nkakeが異常でNref21とNref22の信号の組み合わせで気筒判別を行う場合の判定方法については図12のフローチャートに示している。図12においては、ステップS9bにおいてNref21とNref22により表2に基づいて気筒の特定が行われる他は図8と基本的に同じである。
【0080】
実施の形態3.
尚、上記実施の形態では、2つの信号を使った気筒判別方法について述べてきたが、3つの信号を使ったノイズ等による誤カウント(=1,2の範囲で)発生した場合の気筒判別方法としては、吸気側Ref数(Nref21)、吸気側Ref数前回値(Nref21[n−1])、吸気側Ref数前々回値(Nref21[n−2])、排気側Ref数(Nref22)、排気側Ref数前回値(Nref22[n−1])、排気側Ref数前々回値(Nref22[n−2])のデータ(履歴データ)をメモリ211に保持しておくことにより、前回、前々回の気筒判別結果を予測し今回の結果を推定することで対応する。
【0081】
例えば、今回の気筒判別結果がNkake=1、Nref21=1、Nref22=2(Nref22=1なら#1)となっていた場合、表2のどの気筒結果にも当てはまらないためエラーと判定し、前回値、前々回値の各3データを確認する。これらが、Nref21[n−1]=1、Nref21[n−2]=2、Nref22[n−1]=2、Nref22[n−2]=2の場合、前回#2、前々回#4ということが予測でき、その結果より今回は#1と推定できる。よってNref22が異常であることが判明する。これはRef数Nref22=2でなければならないところをNref22=1となった場合でも同様の方法で判別は可能となる。これらの判定方法については図13〜15のフローチャートで示している。
【0082】
図13においては、ステップS9cの気筒特定処理以外は基本的に図8および図12と同じである。ステップS9cの気筒特定処理では図14、図15に示す気筒特定処理(4)または気筒特定処理(5)が行われる。
【0083】
図14の気筒特定処理(4)において、Nkake数が例えば1周期に渡り0で欠け歯数が異常と判定されれば(ステップS91)、Nref21とNref22による気筒判定を表2に基づき行う(ステップS95)。また、Nref22数が例えば1周期に渡り0又は2より大きく(3以上)、排気側Ref2が異常と判定されれば(ステップS92)、NkakeとNref21による気筒判定を表3に基づき行う(ステップS94)。また、Nkake数、Nref22数が共に正常な場合は、NkakeとNref22による気筒判定を表4に基づき行う(ステップS93)。
【0084】
図15の気筒特定処理(5)において、欠け歯数Nkake、吸気側Ref数Nref21および排気側Ref数Nref22の3種類の信号により気筒特定を行い(ステップS91)、例えば得られた上記3種類の信号数の組み合わせに該当する組み合わせ(パターン)が表(表1〜4)になく気筒判定ができなければ(ステップS92)、Nref21[n−1]、Nref22[n−1]、Nref21[n−2]、Nref22[n−2]により前回、前々回の気筒を特定し、今回の気筒判定を予測する(ステップS93)。
【0085】
そして例えば、前回、前々回の特定気筒から予想された今回の気筒と、Nkake、Nref21による気筒判定結果が一致すれば(ステップS94)、NkakeとNref21による気筒判定を表3に基づき行い(ステップS96)、一致しなければNkakeとNref22による気筒判定を表4に基づき行う(ステップS95)。
【0086】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、VVT制御を行う内燃機関の気筒判別装置であって、内燃機関のクランク軸の回転角度に対応しかつ基準クランク角位置を得るための特定の信号を含むクランク角位置信号を発生するクランク角位置信号発生手段と、上記クランク軸の回転に対し1/2の比率で回転しかつVVT制御によって進角、遅角される吸気側および排気側の少なくとも一方のカムの回転に応じて内燃機関の各気筒に対応した気筒識別信号を発生する気筒識別信号発生手段と、上記クランク角位置信号の特定の信号位置より複数の基準クランク角位置を検出する基準クランク角位置検出手段と、上記複数の基準クランク角位置と上記気筒識別信号との組み合わせにより上記複数の基準クランク角位置の気筒群との対応を特定する基準クランク角位置特定手段と、上記基準クランク角位置を基準にVVT制御による進角、遅角を考慮した所定の角度長の気筒識別区間を設定する気筒識別区間設定手段と、この気筒識別区間内の上記気筒群との対応が特定された基準クランク角位置および気筒識別信号に基づき気筒を特定する気筒特定手段と、を備えたことを特徴とするVVT制御を行う内燃機関の気筒判別装置としたので、気筒判別の差異の信号の組み合わせ処理を複雑化させることなく、VVT制御を行う内燃機関にも適用可能な気筒判別装置を提供できる。すなわち、バルブ作動角を考慮した気筒識別区間及び信号を設定しているため、バルブ動作に関わらず安定して気筒判別を行うことができる。
【0087】
また、上記気筒識別信号発生手段が、吸気側および排気側の両方のカムの回転に応じて内燃機関の各気筒に対応した2組の気筒識別信号を発生し、かつこれらの気筒識別信号の基準カム角パターンを同一にして同一位相に配置するようにしたので、コストアップせずに容易で確実な気筒識別を可能にすることができる。
【0088】
また、上記気筒識別信号発生手段が、吸気側および排気側の両方のカムの回転に応じて内燃機関の各気筒に対応した2組の気筒識別信号を発生し、かつこれらの気筒識別信号の基準カム角パターンを同一にして位相をずらして配置するようにしたので、コストアップせずに容易で確実な気筒識別を可能にすることができる。
【0089】
また、上記気筒識別信号発生手段によって得られる2組の気筒識別信号の一方を上記気筒特定手段で使用し、また他方をフェイルセーフ信号として使用するフェイルセーフ処理手段をさらに備えたので、例えば信号発生手段の異常等も検出できる。
【0090】
また、上記フェイルセーフ処理手段が、気筒識別信号を、気筒識別信号の正当性の確認およびバックアップ用の気筒識別信号として使用するようにしたので、フェイルセーフ機能、バックアップ機能の充実化が図れる。
【0091】
また、上記気筒特定手段が、上記気筒識別区間内の、上記気筒識別信号発生手段から得られる排気側および吸気側からの2組の気筒識別信号に基づき気筒を特定するようにしたので、各々の信号の情報量(信号の種類)を少なくでき、システムの簡易化が図ることができる。
【0092】
また、上記クランク角位置信号および2組の気筒識別信号の3種類の信号の正当性の確認を行うフェイルセーフ処理手段をさらに備え、いずれかの信号が異常になった場合、上記気筒特定手段が残りの2つの信号の組み合わせにより気筒を特定するようにしたので、バックアップ機能がより向上させることができる。
【0093】
また、上記クランク角位置信号および2組の気筒識別信号の3種類のうちの少なくとも1種類の信号の履歴を記憶するメモリを備え、上記フェイルセーフ処理手段がこれらの記憶された信号の履歴から信号の正当性を確認するようにしたので、より信頼性がより向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態による可変バルブタイミング制御を行う内燃機関の気筒判別装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明による気筒判別装置における信号検出器の構成を説明するための図である。
【図3】この発明による気筒判別装置の信号検出器部分の他の構成例を示す図である。
【図4】この発明による気筒判別装置における信号検出器の構成を説明するための図である。
【図5】この発明の実施の形態1による気筒判別装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】この発明の実施の形態1による気筒判別装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】この発明の実施の形態1による気筒判別装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】この発明の実施の形態1による気筒判別装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】図8の気筒特定処理の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図10】図8の気筒特定処理の動作の別の例を説明するためのフローチャートである。
【図11】図8の気筒特定処理の動作の別の例を説明するためのフローチャートである。
【図12】この発明の実施の形態2による気筒判別装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】この発明の実施の形態3による気筒判別装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図14】図13の気筒特定処理の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図15】図13の気筒特定処理の動作の別の例を説明するためのフローチャートである。
【図16】従来のこの種の内燃機関の気筒判別装置の構成を示すブロック図である。
【図17】図16の各信号検出器の構成を示す図である。
【図18】図16の第1および第2の信号系列の一例を示す波形図である。
【図19】従来の気筒判別装置の動作を説明するための波形図である。
【符号の説明】
1a,1b カム軸、3a,3b VVT機構、11a クランク軸、81 第1の信号検出器、82A 第2の吸気側信号検出器、82B 第2の排気側信号検出器、90 インタフェース回路、200 マイクロコンピュータ、201基準クランク角位置検出手段、203 基準クランク角位置特定手段、205気筒識別区間設定手段、207 気筒特定手段、209 フェイルセーフ処理手段、211 メモリ手段。
Claims (8)
- VVT制御を行う内燃機関の気筒判別装置であって、
内燃機関のクランク軸の回転角度に対応しかつ基準クランク角位置を得るための特定の信号を含むクランク角位置信号を発生するクランク角位置信号発生手段と、
上記クランク軸の回転に対し1/2の比率で回転しかつVVT制御によって進角、遅角される吸気側および排気側の少なくとも一方のカムの回転に応じて内燃機関の各気筒に対応した気筒識別信号を発生する気筒識別信号発生手段と、
上記クランク角位置信号の特定の信号位置より複数の基準クランク角位置を検出する基準クランク角位置検出手段と、
上記複数の基準クランク角位置と上記気筒識別信号との組み合わせにより上記複数の基準クランク角位置の気筒群との対応を特定する基準クランク角位置特定手段と、
上記基準クランク角位置を基準にVVT制御による進角、遅角を考慮した所定の角度長の気筒識別区間を設定する気筒識別区間設定手段と、
この気筒識別区間内の上記気筒群との対応が特定された基準クランク角位置および気筒識別信号に基づき気筒を特定する気筒特定手段と、
を備えたことを特徴とするVVT制御を行う内燃機関の気筒判別装置。 - 上記気筒識別信号発生手段が、吸気側および排気側の両方のカムの回転に応じて内燃機関の各気筒に対応した2組の気筒識別信号を発生し、かつこれらの気筒識別信号の基準カム角パターンを同一にして同一位相に配置することを特徴とする請求項1に記載のVVT制御を行う内燃機関の気筒判別装置。
- 上記気筒識別信号発生手段が、吸気側および排気側の両方のカムの回転に応じて内燃機関の各気筒に対応した2組の気筒識別信号を発生し、かつこれらの気筒識別信号の基準カム角パターンを同一にして位相をずらして配置することを特徴とする請求項1に記載のVVT制御を行う内燃機関の気筒判別装置。
- 上記気筒識別信号発生手段によって得られる2組の気筒識別信号の一方を上記気筒特定手段で使用し、また他方をフェイルセーフ信号として使用するフェイルセーフ処理手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2または3に記載のVVT制御を行う内燃機関の気筒判別装置。
- 上記フェイルセーフ処理手段が、気筒識別信号を、気筒識別信号の正当性の確認およびバックアップ用の気筒識別信号として使用することを特徴とする請求項4に記載のVVT制御を行う内燃機関の気筒判別装置。
- 上記気筒特定手段が、上記気筒識別区間内の、上記気筒識別信号発生手段から得られる排気側および吸気側からの2組の気筒識別信号に基づき気筒を特定することを特徴とする請求項3に記載のVVT制御を行う内燃機関の気筒判別装置。
- 上記クランク角位置信号および2組の気筒識別信号の3種類の信号の正当性の確認を行うフェイルセーフ処理手段をさらに備え、いずれかの信号が異常になった場合、上記気筒特定手段が残りの2つの信号の組み合わせにより気筒を特定することを特徴とする請求項3に記載のVVT制御を行う内燃機関の気筒判別装置。
- 上記クランク角位置信号および2組の気筒識別信号の3種類のうちの少なくとも1種類の信号の履歴を記憶するメモリを備え、上記フェイルセーフ処理手段がこれらの記憶された信号の履歴から信号の正当性を確認することを特徴とする請求項4,5および7のいずれか1項に記載のVVT制御を行う内燃機関の気筒判別装置。
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