JP2004044171A - 電子機器の防犯扉構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】バール等の手工具のみならず、ハンドドリルやサンダーなどの携帯電動工具等による攻撃に対しても、容易に破壊されない防犯扉構造を安価な方法で提供する。
【解決手段】キー金具を操作して電子機器の筐体1に取り付けた開閉扉を閉位置にロックするロックキーと、その一方端を前記扉の内側に連結し、その他方端に前記筐体1の内側に取り付けたフック嵌合部材と嵌合する鈎部を設けたフック19と、フック19を取り付けると共に該フックの鈎部を前記フック嵌合部材に嵌合する方向に駆動するフック駆動部材16と、ロックキーに取り付けられ前記鈎部の前記嵌合する方向への移動を抑止する抑止部材14とからなり、前記ロックキーにキーによる開放操作以外の外力が印加されたとき前記抑止部材はその抑止を解除する。
【選択図】 図1
【解決手段】キー金具を操作して電子機器の筐体1に取り付けた開閉扉を閉位置にロックするロックキーと、その一方端を前記扉の内側に連結し、その他方端に前記筐体1の内側に取り付けたフック嵌合部材と嵌合する鈎部を設けたフック19と、フック19を取り付けると共に該フックの鈎部を前記フック嵌合部材に嵌合する方向に駆動するフック駆動部材16と、ロックキーに取り付けられ前記鈎部の前記嵌合する方向への移動を抑止する抑止部材14とからなり、前記ロックキーにキーによる開放操作以外の外力が印加されたとき前記抑止部材はその抑止を解除する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子機器の防犯扉構造にかかり、特に安価かつ強固に構成可能な電子機器の防犯扉構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
現金自動取引装置などの装置内部に多額の貨幣を収納している電子機器は、盗難に会い易い。従来は、バール、タガネ、ハンマー等の手工具を用いて、扉と本体との隙間部を攻撃破壊する事件がが多発していた。近年では、筐体前面に露出した扉の錠前をハンドドリル、サンダーなどの携帯電動工具を用いて攻撃破壊する事件が多発するようになった。
【0003】
前記手工具を用いた攻撃破壊に対しては、筐体及び扉の板厚を増加したり、あるいはロックシャフト及びロックプレートを多数設けること防犯強度を増加することができる。また、前記電動工具を用いた錠前(ロックキー)攻撃に対しては、ロック機構のリンクを動かせないように該リンク機構を扉内でロックする構造が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記手工具を用いた攻撃破壊に対して、筐体及び扉の板厚を増加したり、あるいはロックシャフト及びロックプレートを多数設けて防犯強度を増加する方法は装置のコストアップを招く。また、錠前のドリル破壊に対しては、錠前のシリンダー内部に超鋼製のブロックやボールを入れたり、錠前の前方部にシリンダーと分離した超鋼製のカバーを設けたり、鍵穴部を焼き入れし、硬質化等を図ったりしてきた。このような耐ドリル対策を実施すれば所定の効果はあるが、錠前のコストはアップしてしまう。逆に錠前を安価なものにすれば、ロック機構のリンクが動かされ、ロックが解除され、扉が開いてしまう。また、前述のように錠前を攻撃された場合でも、ロック機構のリンクが動かせないように、扉内でロックする構造はあるが、本体側とロックするものではない。
【0005】
また、扉と本体とを錠前により連結したチェーンでロックする方法も知られているが、チェーンと錠前が外面に露出しているので狙われ易く、錠前が破壊されるとチェーンが外れてしまい、扉が開いてしまうという欠点があった。
【0006】
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたもので、バール等の手工具のみならず、ハンドドリルやサンダーなどの携帯電動工具等による攻撃に対しても、容易に破壊されない防犯扉構造を安価な方法で提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために次のような手段を採用した。
【0008】
キー金具を操作して電子機器の筐体に取り付けた開閉扉を閉位置にロックするロックキーと、その一方端を前記扉の内側に連結し、その他方端に前記筐体の内側に取り付けたフック嵌合部材と嵌合する鈎部を設けたフック19と、フックを取り付けると共に該フックの鈎部を前記フック嵌合部材に嵌合する方向に駆動するフック駆動部材と、ロックキーに取り付けられ前記鈎部の前記嵌合する方向への移動を抑止する抑止部材とからなり、前記ロックキーにキーによる開放操作以外の外力が印加されたとき前記抑止部材はその抑止を解除する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。図1ないし図5は、本発明の実施形態にかかる電子機器の防犯扉構造を説明する図であり、図1は正面図(扉部分を透視した正面図)、図2は側面図、図3は正面図(フックが本体側にロックした状態を示す)、図4は電子機器の全体外観図、図5は電子機器の全体正面図である。
【0010】
現金自動取引装置等の現金を取り扱う電子機器は、本体を内蔵する筐体1、筐体1に取り付けた開閉扉2、筐体1に取り付けた操作パネル3等から構成されている。筐体1には、例えば入出金処理のための紙幣/硬貨ユニット4を筐体下部に実装する。
【0011】
扉2は、現金を収納した筐体の下部を覆うように取り付ける。扉2の左右の何れか一方には蝶番を取り付け、扉2は該蝶番の軸を中心にして開閉することができる。また、前記扉の蝶番と反対側には扉2をロックするためのロックキー5を含むロック機構を配置する。
【0012】
扉2の内側には紙幣/硬貨ユニット4を配置しているため、扉2を開放すれば、紙幣や硬貨を収容した紙幣/硬貨ユニット4のカセットに容易にアクセスすることができる。つまり、扉2を開けさえすれば容易に現金を持ち出すことができる。このため、扉2にはロックキー5を取り付け、扉2を閉位置にロックする。
【0013】
なお、28は、フック19,チェーン22,チェーン係合部材23,フック嵌合部材26等からなるチェーンフック機構であり、詳細は後述する。
【0014】
図2に示すように、ロックキー5は扉2に大ナット6により固定する。ロックキー5の後部(図面の左方)には、キー金具7を小ナット8により固定する。キー金具7の上下端にはそれぞれ孔を空け、それぞれの孔に上ロックシャフト8a及び下ロックシャフト8bを取付ける。ロックシャフト8a,8bは、例えば丸棒の一端を潰し加工し、あるいはシャフトの一端に板金を溶接してシャフトの一端に平坦部を形成し、該平坦部に孔を空けることにより形成することができる。
【0015】
キー金具7とロックシャフト8a,8bとの連結は、両者に設けた穴を挿通するようにカラー9を挿入し、該カラーの内側にボルト10を挿入しナット11で締め付ける。その際、キー金具7とロックシャフト8a,8bは相互に回転可能に結合することが必要である。このためカラー9の厚みをキー金具7とロックシャフト8aまたは8bの板厚の合計値よりやや大きくする必要がある。また、ロックシャフト8a,8bは前後、左右方向にぶれないように、扉2に固着したガイド金具12によりぶれを規制する。
【0016】
図6,7は、ロックシャフト8a、8bを用いたロック機構を説明する図であり、図6はロック状態を示す図、図7はロック解除状態を示す図である。これらの図に示すように、扉2の上下端に当接する筐体側にはシャフト受け金具13a,及び13bを例えばネジ13cを介して取り付ける。扉2を閉位置にロックする場合は、前記シャフト受け金具13a,及び13bにそれぞれロックシャフト8a,8bが挿入してロックを掛ける。シャフト受け金具13a,13bは扉の前後方向のガタ調整が可能な様にネジ13cにより固定するのがよい。
【0017】
扉2の開閉操作に際しては、ロックキー5を右方向(開方向)に回転させると、キー金具7も同時に右方向に回転し、キー金具7と連結しているロックシャフト8も動作する。すなわち、上ロックシャフト8aは下方向に移動し、下ロックシャフト8bは上方向に移動する。これにより、ロックシャフト8a、8bは筐体側のシャフト受け金具13から外れてロックが解除され、扉2はヒンジ機構の軸を中心にして開放することができる。一方、扉2を閉める場合には、ロックキー5を右方向に回転させた状態で扉2を閉じる。扉2が閉位置まできたところで、ロックキー5を左方向(閉方向)へ回転させると、キー金具7も左方向に回転し、上ロックシャフト8aは上方向に移動し、下ロックシャフト8bは下方向に移動する。これによりロックシャフト8a、8bは筐体側のシャフト受け金具13に入り込み、ロックが掛かる。
【0018】
次に、チェーンを備えたフック19をフック嵌合部材26に嵌合させるチェーンフック機構28について説明する。
【0019】
図2に示すように、ロックキー5の後部にキー金具7を取り付ける。また、キー金具7の前部にキー破損金具14を取付ける。キー破損金具14は、ロックキー5の回転動作の伴って回転しないように、キー金具7の取付け穴にキーカラー15を挿入し、該キーカラー15をロックキー5にキー金具7と共に締め付けて固定する。これによりキー破損金具14はキーカラーに遊嵌して取り付けられることになる。キーカラー15の厚みは、キー破損金具14の板厚より0.3〜0.5mm程大きくするとよい。また、キー破損金具14は、図1の正面図に示すように箱型状をしており、下面には、扉方向に延在する曲げ部14bを備え、該曲げ部14bにはフック駆動部材と係合する係合部14cをU溝状に形成している。また、上面には扉方向に延在する曲げ部14aを備えている。キー破損金具14の曲げ部14bに形成したU溝状の係合部14cは、フック駆動部材16に設けた溝16aを引っ掛けてフック駆動部材を係止する。すなわち、キー破損金具14は曲げ部14bに形成したU溝状の係合部14cを介して後述するフック駆動部材の下方向への移動を抑止する抑止部材として機能する。
【0020】
また、フック駆動部材16は、前後、左右方向にガタつかないように扉2に固定したフック駆動部材ガイド金具17によりガイドされる。フック駆動部材16の形状は、例えば中央部までは、同一径で、その下部を一段細い段付き棒形状とすることができる。この場合は、下方に設けるフック駆動部材ガイト金具17のガイド部の孔径は下部のシャフト径とほぼ同径にすることが必要である。
【0021】
フック駆動部材16の中央部には、シャフトを貫通して扉2の前後方向に貫通する貫通孔が設けられ、この貫通孔にはシャフトピン18を挿入し、該ピン18にはフック19を取り付ける。
【0022】
フック19は、根元部に孔を空け、該孔の一端からU字形のフック部が形成される。U字形のフック部の根元には、フック部に嵌入したフック嵌合部材をロックするようにストッパ20を設ける。該ストッパ20の一端にはフックピン21を挿入し、該フックピン21を軸としてストッパ20を回転可能に支持する。ストッパ20のピン21の軸にはねじりコイルバネを取り付け、前記ストッパをロックが掛かる方向に常時付勢する。フック19の根元には更にもう一つ孔を設け該孔にはチェーン22を取り付ける。チェーン22は、容易に切断されないようにするため例えばステンレス鋼製とするとよい。チェーン22の他方端は、扉の内側に設けたU形の引掛け部23に固定する。なお、チェーン22に代えて、ワイヤロープ、リンク機構等を用いることができる。
【0023】
フック駆動部材16の中央部に挿入したピン18の前方部(扉側)には孔を設け、該孔に引っ張りバネ24を引っ掛ける。引っ張りバネ24の他端はフック駆動部材ガイド17に引っ掛けてあり、フック駆動部材16を常時下方向に付勢する。フック駆動部材16の最下部には段溝を設け、該段溝にリング25をはめ込んで、フック駆動部材の抜けを防止するストッパとして機能させる。
【0024】
筐体1側には、フック19を嵌合するためのフック嵌合部材26を取り付ける。フック嵌合部材26は、シャフト等を曲げ加工したコの字形のものであり、フック嵌合部材26の前方(扉側)には、フック19がフック嵌合部材26に嵌合した(ロックした)状態で、フック19に外部から容易に触れることができないようにガード(図示しない)を設けるとよい。
【0025】
図8,9,10は、ロックキー5に不正操作が加えられた場合におけるフック駆動部材及びフックの係合状態を説明する図であり、図8はロックキーにそのキー軸方向に押圧力が印加された場合、図9はロックキーにそのキー軸方向に引き抜き力が印加された場合、図10はドリル攻撃がなされた場合の状態を説明する図である。
【0026】
図8に示すようにロックキー5を押圧力が印加された場合(ロックキーが叩き込まれた場合)においては、ロックキー5は後方(反扉側)に移動する。このとき、ロックキー5の後部に取付けられているキー破損金具14も後方に移動する。キー破損金具14が後方に移動するとキー破損金具14のU溝状係合部14cに係合していたフック駆動部材16が外れ、フック駆動部材16はフック駆動部材ガイド17に沿って引っ張りバネ24に引っ張られて下方向に移動する。すなわちU溝状係合部14cは抑止部材による抑止を解除する解除部として機能する。フック駆動部材16が下方向に移動するとフック19も下方向に移動する。フック19のストッパ20が筐体に取り付けたフック嵌合部材26に当接すると、ストッパ20はピン21を軸として上方向に回動する。次いで、フック嵌合部材26がフック19と嵌合すると、ストッパ20はねじりコイルバネ作用により下方向に回動する。これによりフック19はフック嵌合部材26と完全に嵌合(ロック)し、以後、このチェーンフック機構のロック作用により扉2を開くことはできなくなる。
【0027】
なお、この状態で、上下のロックシャフト8a、8bが筐体に設けたシャフト受け金具13a,13bから外された場合には、扉2と筐体1はフック19のみでロックされることになる。このとき、更にこじ開けようとすると、フック19に多大な荷重が掛かることになる。特にフック19を支えるピン18に荷重が掛かり、ピン18が破損することも考えられる。
【0028】
しかし、ピン18が破損されたとしても、フック19は、チェーン22及び係合部材23を介して扉2に係合しているため、扉2がそれ以上開くことはない。
【0029】
チェーン22の長さは、ロックキー5が破壊され、フック19が本体側のフック嵌合部材26に引っ掛かり、フック駆動部材16のピン18も外れた状態で、扉2の開閉角度が極力小さく(5°以下)なるような長さに設定しておくとよい。
【0030】
チェーン22を最終的にロック手段とすることにより、たとえチェーン22を切断しようとしても、チェーン22はその両端以外は固定されていないため、容易に切断することができない。このためロック手段として効果的である。
【0031】
図9に示すようにロックキー5に引き抜き力が印加された場合(ロックキー5が引抜かれた場合)においては、キー破損金具14も前方(扉側)に移動する。キー破損金具14の板厚は、変形可能な板厚(約2mm)に設定しておく。キー破損金具14に引き抜き力が印加された場合、キー破損金具14のロックキー5の軸近傍部分は、ロックキーに付随して移動するが、軸近傍以外の部分、例えばフック駆動部材16を係止する部分は、扉あるいはフック駆動部材に当接して変形される。これにより、キー破損金具14のU溝状係合部14cに係合していたフック駆動部材16が外れ、フック駆動部材16はフック駆動部材ガイド17に沿って引っ張りバネ24に引っ張られて下方向に移動する。フック駆動部材16が下方に移動すると前述したと同様にフック19はフック嵌合部材26と嵌合する。
【0032】
図10に示すようにドリル攻撃がなされた場合においては、例えば電動ドリルのドリル刃27がロックキー5の軸部を貫通し、ドリル27の先端がキー破損金具14の後部に当たる。キー破損金具14は、ロックキー5の軸に遊嵌して支持されているだけであるため、ドリル刃27が当たるとキー破損金具14は後方に移動する。キー破損金具14が移動すると、キー破損金具14のU溝状係合部14cにより係止していたフック駆動部材16の係止がが外れ、フック駆動部材16はフック駆動部材ガイド17に沿って引っ張りバネ24に引っ張られて下方向に移動する。フック駆動部材16が下方に移動すると前述したと同様にフック19はフック嵌合部材26と嵌合する。
【0033】
以上の説明では、ロックシャフト8と連結するキー金具7及びフック駆動部材16を係止するキー破損金具14を別部品として示したが、キー金具7とキー破損金具14を連結して構成することもできる。この場合には、ロックキー5を攻撃せずに、扉2を直接バール等でこじ開けようとした場合において、ロックシャフト8は相対的に扉の奥の方向に移動する。このときキー金具7とキー破損金具14を連結しておけば、キー破損金具7も奥方向に移動する。キー破損金具14が移動すると、キー破損金具14のU溝状係合部14cにより係止していたフック駆動部材16の係止がが外れ、フック駆動部材16はフック駆動部材ガイド17に沿って引っ張りバネ24に引っ張られて下方向に移動する。フック駆動部材16が下方に移動すると前述したと同様にフック19はフック嵌合部材26と嵌合する。
【0034】
以上説明したように本実施形態によれば、扉に取り付けたロックキーを電動工具等で攻撃されても、筐体の内側において扉と筐体内部に設けたフック嵌合部材間をフック及びチェーンを用いてロックするので扉を開放されることはない
また、扉あるいは筐体内部に振動検知器あるいは溶断検知器等の異常検知センサを設け、センサ出力をもとに例えばソレノイドを駆動してフックをフック嵌合部材に嵌合するように付勢することもできる。このように本実施形態によれば、扉に設けるロックシャフトの本数を多くしたり、ロックキーを耐ドリル用の高価なものとすることなく、安価で強固な防犯扉を提供することができる
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、バール等の手工具のみならず、ハンドドリルやサンダーなどの携帯電動工具等による攻撃に対しても、容易に破壊されない防犯扉構造を安価な方法で提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる電子機器の防犯扉構造を説明する図(正面図)である。
【図2】本発明の実施形態にかかる電子機器の防犯扉構造を説明する図(側面図)である。
【図3】本発明の実施形態にかかる電子機器の防犯扉構造を説明する図(正面図)である。
【図4】電子機器の全体外観図である。
【図5】電子機器の全体正面図である。
【図6】ロック機構(ロック状態)を説明する図である。
【図7】ロック機構(ロック解除状態)を説明する図である。
【図8】フック駆動部材及びフックの係合状態を説明する図である。
【図9】フック駆動部材及びフックの係合状態を説明する図である。
【図10】フック駆動部材及びフックの係合状態を説明する図である。
【符号の説明】
1 電子機器の筐体
2 開閉扉
3 操作パネル
4 紙幣/硬貨ユニット
5 ロックキー
6 大ナット
7 キー金具
8a,8b ロックシャフト
9 カラー
10 ボルト
11 ナット
12 ガイド金具
13a、13b シャフト受け金具
13c ネジ
14 キー破損部材
14a,14b キー破損部材の曲げ部
14c U溝状係合部
15 キーカラー
16 フック駆動部材
16a 溝
17 フック駆動部材ガイド金具
18 シャフトピン
19 フック
20 ストッパ
21 フックピン
22 チェーン
23 係合部材
24 引っ張りバネ
25 リング
26 フック嵌合部材
27 ドリル刃
28 チェーンフック機構
【発明の属する技術分野】
本発明は電子機器の防犯扉構造にかかり、特に安価かつ強固に構成可能な電子機器の防犯扉構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
現金自動取引装置などの装置内部に多額の貨幣を収納している電子機器は、盗難に会い易い。従来は、バール、タガネ、ハンマー等の手工具を用いて、扉と本体との隙間部を攻撃破壊する事件がが多発していた。近年では、筐体前面に露出した扉の錠前をハンドドリル、サンダーなどの携帯電動工具を用いて攻撃破壊する事件が多発するようになった。
【0003】
前記手工具を用いた攻撃破壊に対しては、筐体及び扉の板厚を増加したり、あるいはロックシャフト及びロックプレートを多数設けること防犯強度を増加することができる。また、前記電動工具を用いた錠前(ロックキー)攻撃に対しては、ロック機構のリンクを動かせないように該リンク機構を扉内でロックする構造が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記手工具を用いた攻撃破壊に対して、筐体及び扉の板厚を増加したり、あるいはロックシャフト及びロックプレートを多数設けて防犯強度を増加する方法は装置のコストアップを招く。また、錠前のドリル破壊に対しては、錠前のシリンダー内部に超鋼製のブロックやボールを入れたり、錠前の前方部にシリンダーと分離した超鋼製のカバーを設けたり、鍵穴部を焼き入れし、硬質化等を図ったりしてきた。このような耐ドリル対策を実施すれば所定の効果はあるが、錠前のコストはアップしてしまう。逆に錠前を安価なものにすれば、ロック機構のリンクが動かされ、ロックが解除され、扉が開いてしまう。また、前述のように錠前を攻撃された場合でも、ロック機構のリンクが動かせないように、扉内でロックする構造はあるが、本体側とロックするものではない。
【0005】
また、扉と本体とを錠前により連結したチェーンでロックする方法も知られているが、チェーンと錠前が外面に露出しているので狙われ易く、錠前が破壊されるとチェーンが外れてしまい、扉が開いてしまうという欠点があった。
【0006】
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたもので、バール等の手工具のみならず、ハンドドリルやサンダーなどの携帯電動工具等による攻撃に対しても、容易に破壊されない防犯扉構造を安価な方法で提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために次のような手段を採用した。
【0008】
キー金具を操作して電子機器の筐体に取り付けた開閉扉を閉位置にロックするロックキーと、その一方端を前記扉の内側に連結し、その他方端に前記筐体の内側に取り付けたフック嵌合部材と嵌合する鈎部を設けたフック19と、フックを取り付けると共に該フックの鈎部を前記フック嵌合部材に嵌合する方向に駆動するフック駆動部材と、ロックキーに取り付けられ前記鈎部の前記嵌合する方向への移動を抑止する抑止部材とからなり、前記ロックキーにキーによる開放操作以外の外力が印加されたとき前記抑止部材はその抑止を解除する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。図1ないし図5は、本発明の実施形態にかかる電子機器の防犯扉構造を説明する図であり、図1は正面図(扉部分を透視した正面図)、図2は側面図、図3は正面図(フックが本体側にロックした状態を示す)、図4は電子機器の全体外観図、図5は電子機器の全体正面図である。
【0010】
現金自動取引装置等の現金を取り扱う電子機器は、本体を内蔵する筐体1、筐体1に取り付けた開閉扉2、筐体1に取り付けた操作パネル3等から構成されている。筐体1には、例えば入出金処理のための紙幣/硬貨ユニット4を筐体下部に実装する。
【0011】
扉2は、現金を収納した筐体の下部を覆うように取り付ける。扉2の左右の何れか一方には蝶番を取り付け、扉2は該蝶番の軸を中心にして開閉することができる。また、前記扉の蝶番と反対側には扉2をロックするためのロックキー5を含むロック機構を配置する。
【0012】
扉2の内側には紙幣/硬貨ユニット4を配置しているため、扉2を開放すれば、紙幣や硬貨を収容した紙幣/硬貨ユニット4のカセットに容易にアクセスすることができる。つまり、扉2を開けさえすれば容易に現金を持ち出すことができる。このため、扉2にはロックキー5を取り付け、扉2を閉位置にロックする。
【0013】
なお、28は、フック19,チェーン22,チェーン係合部材23,フック嵌合部材26等からなるチェーンフック機構であり、詳細は後述する。
【0014】
図2に示すように、ロックキー5は扉2に大ナット6により固定する。ロックキー5の後部(図面の左方)には、キー金具7を小ナット8により固定する。キー金具7の上下端にはそれぞれ孔を空け、それぞれの孔に上ロックシャフト8a及び下ロックシャフト8bを取付ける。ロックシャフト8a,8bは、例えば丸棒の一端を潰し加工し、あるいはシャフトの一端に板金を溶接してシャフトの一端に平坦部を形成し、該平坦部に孔を空けることにより形成することができる。
【0015】
キー金具7とロックシャフト8a,8bとの連結は、両者に設けた穴を挿通するようにカラー9を挿入し、該カラーの内側にボルト10を挿入しナット11で締め付ける。その際、キー金具7とロックシャフト8a,8bは相互に回転可能に結合することが必要である。このためカラー9の厚みをキー金具7とロックシャフト8aまたは8bの板厚の合計値よりやや大きくする必要がある。また、ロックシャフト8a,8bは前後、左右方向にぶれないように、扉2に固着したガイド金具12によりぶれを規制する。
【0016】
図6,7は、ロックシャフト8a、8bを用いたロック機構を説明する図であり、図6はロック状態を示す図、図7はロック解除状態を示す図である。これらの図に示すように、扉2の上下端に当接する筐体側にはシャフト受け金具13a,及び13bを例えばネジ13cを介して取り付ける。扉2を閉位置にロックする場合は、前記シャフト受け金具13a,及び13bにそれぞれロックシャフト8a,8bが挿入してロックを掛ける。シャフト受け金具13a,13bは扉の前後方向のガタ調整が可能な様にネジ13cにより固定するのがよい。
【0017】
扉2の開閉操作に際しては、ロックキー5を右方向(開方向)に回転させると、キー金具7も同時に右方向に回転し、キー金具7と連結しているロックシャフト8も動作する。すなわち、上ロックシャフト8aは下方向に移動し、下ロックシャフト8bは上方向に移動する。これにより、ロックシャフト8a、8bは筐体側のシャフト受け金具13から外れてロックが解除され、扉2はヒンジ機構の軸を中心にして開放することができる。一方、扉2を閉める場合には、ロックキー5を右方向に回転させた状態で扉2を閉じる。扉2が閉位置まできたところで、ロックキー5を左方向(閉方向)へ回転させると、キー金具7も左方向に回転し、上ロックシャフト8aは上方向に移動し、下ロックシャフト8bは下方向に移動する。これによりロックシャフト8a、8bは筐体側のシャフト受け金具13に入り込み、ロックが掛かる。
【0018】
次に、チェーンを備えたフック19をフック嵌合部材26に嵌合させるチェーンフック機構28について説明する。
【0019】
図2に示すように、ロックキー5の後部にキー金具7を取り付ける。また、キー金具7の前部にキー破損金具14を取付ける。キー破損金具14は、ロックキー5の回転動作の伴って回転しないように、キー金具7の取付け穴にキーカラー15を挿入し、該キーカラー15をロックキー5にキー金具7と共に締め付けて固定する。これによりキー破損金具14はキーカラーに遊嵌して取り付けられることになる。キーカラー15の厚みは、キー破損金具14の板厚より0.3〜0.5mm程大きくするとよい。また、キー破損金具14は、図1の正面図に示すように箱型状をしており、下面には、扉方向に延在する曲げ部14bを備え、該曲げ部14bにはフック駆動部材と係合する係合部14cをU溝状に形成している。また、上面には扉方向に延在する曲げ部14aを備えている。キー破損金具14の曲げ部14bに形成したU溝状の係合部14cは、フック駆動部材16に設けた溝16aを引っ掛けてフック駆動部材を係止する。すなわち、キー破損金具14は曲げ部14bに形成したU溝状の係合部14cを介して後述するフック駆動部材の下方向への移動を抑止する抑止部材として機能する。
【0020】
また、フック駆動部材16は、前後、左右方向にガタつかないように扉2に固定したフック駆動部材ガイド金具17によりガイドされる。フック駆動部材16の形状は、例えば中央部までは、同一径で、その下部を一段細い段付き棒形状とすることができる。この場合は、下方に設けるフック駆動部材ガイト金具17のガイド部の孔径は下部のシャフト径とほぼ同径にすることが必要である。
【0021】
フック駆動部材16の中央部には、シャフトを貫通して扉2の前後方向に貫通する貫通孔が設けられ、この貫通孔にはシャフトピン18を挿入し、該ピン18にはフック19を取り付ける。
【0022】
フック19は、根元部に孔を空け、該孔の一端からU字形のフック部が形成される。U字形のフック部の根元には、フック部に嵌入したフック嵌合部材をロックするようにストッパ20を設ける。該ストッパ20の一端にはフックピン21を挿入し、該フックピン21を軸としてストッパ20を回転可能に支持する。ストッパ20のピン21の軸にはねじりコイルバネを取り付け、前記ストッパをロックが掛かる方向に常時付勢する。フック19の根元には更にもう一つ孔を設け該孔にはチェーン22を取り付ける。チェーン22は、容易に切断されないようにするため例えばステンレス鋼製とするとよい。チェーン22の他方端は、扉の内側に設けたU形の引掛け部23に固定する。なお、チェーン22に代えて、ワイヤロープ、リンク機構等を用いることができる。
【0023】
フック駆動部材16の中央部に挿入したピン18の前方部(扉側)には孔を設け、該孔に引っ張りバネ24を引っ掛ける。引っ張りバネ24の他端はフック駆動部材ガイド17に引っ掛けてあり、フック駆動部材16を常時下方向に付勢する。フック駆動部材16の最下部には段溝を設け、該段溝にリング25をはめ込んで、フック駆動部材の抜けを防止するストッパとして機能させる。
【0024】
筐体1側には、フック19を嵌合するためのフック嵌合部材26を取り付ける。フック嵌合部材26は、シャフト等を曲げ加工したコの字形のものであり、フック嵌合部材26の前方(扉側)には、フック19がフック嵌合部材26に嵌合した(ロックした)状態で、フック19に外部から容易に触れることができないようにガード(図示しない)を設けるとよい。
【0025】
図8,9,10は、ロックキー5に不正操作が加えられた場合におけるフック駆動部材及びフックの係合状態を説明する図であり、図8はロックキーにそのキー軸方向に押圧力が印加された場合、図9はロックキーにそのキー軸方向に引き抜き力が印加された場合、図10はドリル攻撃がなされた場合の状態を説明する図である。
【0026】
図8に示すようにロックキー5を押圧力が印加された場合(ロックキーが叩き込まれた場合)においては、ロックキー5は後方(反扉側)に移動する。このとき、ロックキー5の後部に取付けられているキー破損金具14も後方に移動する。キー破損金具14が後方に移動するとキー破損金具14のU溝状係合部14cに係合していたフック駆動部材16が外れ、フック駆動部材16はフック駆動部材ガイド17に沿って引っ張りバネ24に引っ張られて下方向に移動する。すなわちU溝状係合部14cは抑止部材による抑止を解除する解除部として機能する。フック駆動部材16が下方向に移動するとフック19も下方向に移動する。フック19のストッパ20が筐体に取り付けたフック嵌合部材26に当接すると、ストッパ20はピン21を軸として上方向に回動する。次いで、フック嵌合部材26がフック19と嵌合すると、ストッパ20はねじりコイルバネ作用により下方向に回動する。これによりフック19はフック嵌合部材26と完全に嵌合(ロック)し、以後、このチェーンフック機構のロック作用により扉2を開くことはできなくなる。
【0027】
なお、この状態で、上下のロックシャフト8a、8bが筐体に設けたシャフト受け金具13a,13bから外された場合には、扉2と筐体1はフック19のみでロックされることになる。このとき、更にこじ開けようとすると、フック19に多大な荷重が掛かることになる。特にフック19を支えるピン18に荷重が掛かり、ピン18が破損することも考えられる。
【0028】
しかし、ピン18が破損されたとしても、フック19は、チェーン22及び係合部材23を介して扉2に係合しているため、扉2がそれ以上開くことはない。
【0029】
チェーン22の長さは、ロックキー5が破壊され、フック19が本体側のフック嵌合部材26に引っ掛かり、フック駆動部材16のピン18も外れた状態で、扉2の開閉角度が極力小さく(5°以下)なるような長さに設定しておくとよい。
【0030】
チェーン22を最終的にロック手段とすることにより、たとえチェーン22を切断しようとしても、チェーン22はその両端以外は固定されていないため、容易に切断することができない。このためロック手段として効果的である。
【0031】
図9に示すようにロックキー5に引き抜き力が印加された場合(ロックキー5が引抜かれた場合)においては、キー破損金具14も前方(扉側)に移動する。キー破損金具14の板厚は、変形可能な板厚(約2mm)に設定しておく。キー破損金具14に引き抜き力が印加された場合、キー破損金具14のロックキー5の軸近傍部分は、ロックキーに付随して移動するが、軸近傍以外の部分、例えばフック駆動部材16を係止する部分は、扉あるいはフック駆動部材に当接して変形される。これにより、キー破損金具14のU溝状係合部14cに係合していたフック駆動部材16が外れ、フック駆動部材16はフック駆動部材ガイド17に沿って引っ張りバネ24に引っ張られて下方向に移動する。フック駆動部材16が下方に移動すると前述したと同様にフック19はフック嵌合部材26と嵌合する。
【0032】
図10に示すようにドリル攻撃がなされた場合においては、例えば電動ドリルのドリル刃27がロックキー5の軸部を貫通し、ドリル27の先端がキー破損金具14の後部に当たる。キー破損金具14は、ロックキー5の軸に遊嵌して支持されているだけであるため、ドリル刃27が当たるとキー破損金具14は後方に移動する。キー破損金具14が移動すると、キー破損金具14のU溝状係合部14cにより係止していたフック駆動部材16の係止がが外れ、フック駆動部材16はフック駆動部材ガイド17に沿って引っ張りバネ24に引っ張られて下方向に移動する。フック駆動部材16が下方に移動すると前述したと同様にフック19はフック嵌合部材26と嵌合する。
【0033】
以上の説明では、ロックシャフト8と連結するキー金具7及びフック駆動部材16を係止するキー破損金具14を別部品として示したが、キー金具7とキー破損金具14を連結して構成することもできる。この場合には、ロックキー5を攻撃せずに、扉2を直接バール等でこじ開けようとした場合において、ロックシャフト8は相対的に扉の奥の方向に移動する。このときキー金具7とキー破損金具14を連結しておけば、キー破損金具7も奥方向に移動する。キー破損金具14が移動すると、キー破損金具14のU溝状係合部14cにより係止していたフック駆動部材16の係止がが外れ、フック駆動部材16はフック駆動部材ガイド17に沿って引っ張りバネ24に引っ張られて下方向に移動する。フック駆動部材16が下方に移動すると前述したと同様にフック19はフック嵌合部材26と嵌合する。
【0034】
以上説明したように本実施形態によれば、扉に取り付けたロックキーを電動工具等で攻撃されても、筐体の内側において扉と筐体内部に設けたフック嵌合部材間をフック及びチェーンを用いてロックするので扉を開放されることはない
また、扉あるいは筐体内部に振動検知器あるいは溶断検知器等の異常検知センサを設け、センサ出力をもとに例えばソレノイドを駆動してフックをフック嵌合部材に嵌合するように付勢することもできる。このように本実施形態によれば、扉に設けるロックシャフトの本数を多くしたり、ロックキーを耐ドリル用の高価なものとすることなく、安価で強固な防犯扉を提供することができる
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、バール等の手工具のみならず、ハンドドリルやサンダーなどの携帯電動工具等による攻撃に対しても、容易に破壊されない防犯扉構造を安価な方法で提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる電子機器の防犯扉構造を説明する図(正面図)である。
【図2】本発明の実施形態にかかる電子機器の防犯扉構造を説明する図(側面図)である。
【図3】本発明の実施形態にかかる電子機器の防犯扉構造を説明する図(正面図)である。
【図4】電子機器の全体外観図である。
【図5】電子機器の全体正面図である。
【図6】ロック機構(ロック状態)を説明する図である。
【図7】ロック機構(ロック解除状態)を説明する図である。
【図8】フック駆動部材及びフックの係合状態を説明する図である。
【図9】フック駆動部材及びフックの係合状態を説明する図である。
【図10】フック駆動部材及びフックの係合状態を説明する図である。
【符号の説明】
1 電子機器の筐体
2 開閉扉
3 操作パネル
4 紙幣/硬貨ユニット
5 ロックキー
6 大ナット
7 キー金具
8a,8b ロックシャフト
9 カラー
10 ボルト
11 ナット
12 ガイド金具
13a、13b シャフト受け金具
13c ネジ
14 キー破損部材
14a,14b キー破損部材の曲げ部
14c U溝状係合部
15 キーカラー
16 フック駆動部材
16a 溝
17 フック駆動部材ガイド金具
18 シャフトピン
19 フック
20 ストッパ
21 フックピン
22 チェーン
23 係合部材
24 引っ張りバネ
25 リング
26 フック嵌合部材
27 ドリル刃
28 チェーンフック機構
Claims (3)
- キー金具を操作して電子機器の筐体に取り付けた開閉扉を閉位置にロックするロックキー部と、
その一方端を前記扉の内側に連結し、その他方端に前記筐体の内側に取り付けたフック嵌合部材と嵌合する鈎部を設けたフックと、
フックを取り付けると共に該フックの鈎部を前記フック嵌合部材に嵌合する方向に駆動するフック駆動部材と、
ロックキー部に取り付けられ前記鈎部の前記嵌合する方向への移動を抑止する抑止部材とからなり、
前記ロックキー部にキーによる開放操作以外の外力が印加されたとき前記抑止部材はその抑止を解除することを特徴とする電子機器の防犯扉構造。 - キー金具を操作して電子機器の筐体に取り付けた開閉扉を閉位置にロックするロックキー部と、
その一方端を前記扉の内側に連結し、その他方端に前記筐体の内側に取り付けたフック嵌合部材と嵌合する鈎部を設けたフックと、
フックを取り付けると共に該フックの鈎部を前記フック嵌合部材に嵌合する方向に駆動するフック駆動部材と、
ロックキー部に取り付けられ前記鈎部の前記嵌合する方向への移動を抑止する抑止部材とからなり、
前記抑止部材はロックキー部にキー軸方向の外力が印加されたとき前記抑止部材による抑止を解除する解除部を備えたことを特徴とする電子機器の防犯扉構造。 - キー金具を操作して電子機器の筐体に取り付けた開閉扉を閉位置にロックするロックキー部と、
その一方端を前記扉の内側に連結し、その他方端に前記筐体の内側に取り付けたフック嵌合部材と嵌合する鈎部を設けたフックと、
フックを取り付けると共に該フックの鈎部を前記フック嵌合部材に嵌合する方向に駆動するフック駆動部材と、
ロックキー部に取り付けられ前記鈎部の前記嵌合する方向への移動を抑止する抑止部材と、
前記筐体の振動を検知するセンサとからなり、該センサが振動を検出したとき前記抑止部材による抑止を解除することを特徴とする電子機器の防犯扉構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002201493A JP2004044171A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | 電子機器の防犯扉構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002201493A JP2004044171A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | 電子機器の防犯扉構造 |
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JP2004044171A true JP2004044171A (ja) | 2004-02-12 |
Family
ID=31708021
Family Applications (1)
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JP2002201493A Pending JP2004044171A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | 電子機器の防犯扉構造 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2004044171A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011056625A (ja) * | 2009-09-10 | 2011-03-24 | Sintokogio Ltd | ショットブラスト装置 |
-
2002
- 2002-07-10 JP JP2002201493A patent/JP2004044171A/ja active Pending
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