JP2004044098A - デットボルトとラッチボルトに背面テーパーを持つ錠 - Google Patents
デットボルトとラッチボルトに背面テーパーを持つ錠 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】錠のデットボルトの背面にテーパー角度を設ける事で、デットボルトがデット受け穴に入り易くするとともに、デットボルトとデット受け穴の間の遊びを無くする事が可能となり、デットボルトの発する音を無くした。ラッチボルトの背面にテーパー角度を設ける事で、ラッチボルトとラッチ受け穴の間の遊びを無くす事が可能となり、ラッチボルトの発する音を無くした。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
錠のデットボルトとラッチボルトの背面にテーパー角度を設けて扉と錠の間のガタ付きを無くした錠に関する。
【0002】
【従来の技術】
錠のデットボルトの背面やラッチボルトの背面にテーパー角度を設けた錠は見られない。グレモン錠では上下ボルトにテーパー角度を設けたものやデットボルト先端にRを付けたものが有るが、グレモン錠でもデットボルトにテーパー角度を設けた錠は見られない。グレモン錠にはラッチボルトは付いていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
扉を閉じた時に風によって扉が動き、錠受けのラッチ受け穴に入ったラッチボルトが受け穴との間の遊びの為にラッチ受け穴の中でカタカタ動いて音を出す。また、施錠した時に風によって扉が動き、デット受け穴に入ったデットボルトが受け穴の中でカタカタ動いて音を出す。これ等の音を無くする事が第一の課題である。
扉を閉じた時、また施錠した時に扉が開く方向に錠に圧力が掛かっても、解錠し易く扉を開き易くする事が第2の課題である。
ラッチボルトやデットボルトが錠受けに入り易くする事が第3の課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
デットボルトの背面にテーパー角度を設け、先端の幅を狭く根元の幅を広くして、根元の幅と錠受け穴の穴幅を同じか同じ程度にする事で、デットボルトがデット受け穴に入り易く、また、入っている時の遊びを無くしてデットボルトがデット受け穴の中で動く事を防止した。デットボルト背面にテーパーを付けた事で、扉に扉が開く方向に圧力が掛かり施錠したデットボルトの背面に圧力が掛かった状態の時に、テーパー角度の無いものに比べてデットボルトを引込める時の力が小さて済み、解錠し易い錠となる。
ラッチボルトの背面にテーパー角度を設け、根元の幅をラッチ受け穴の穴幅と同じかより大きめにする事で、ラッチボルトがラッチ受け穴の中に突き出た時に入り易く、ラッチボルトとラッチ受け穴の間の遊びが無くなり、ラッチボルトがラッチ受け穴の中で動く事を防止した。ラッチボルトの背面にテーパーを付けた事で、扉に扉が開く方向の圧力が掛かりラッチ受け穴に入ったラッチボルトの背面に圧力が掛かった状態の時に、テーパーが無いものに比べてラッチボルトを引込める時の力が小さくて済み、開扉し易い錠となる。
【0005】
【発明の実施の形態】
錠にはラッチボルトを持たないデットボルトのみの本締まり錠と、デットボルトを持たないラッチボルトのみの空錠と、ラッチボルトとデットボルトの両方を持つ一般的な玄関錠が有る。請求項1記載の錠が本締り錠で、請求項2記載の錠が空錠で、請求項1と2の両方を持つのが一般的な玄関錠である。
図に基づいて説明する。図は見易いように扉と枠の断面を黒く塗りつぶしてある。図1が一般的な玄関錠の錠ケースと錠受けを斜視したものである。図2がその錠と錠受けを扉と枠に取り付けた状態を斜視したものである。図3が図1の錠のAA断面を扉と枠に取り付けて施錠した状態で示したものである。図5が図1の錠のBB断面を扉と枠に取り付けてラッチボルトが扉を繋止した状態を示したものである。なお、繋止とは扉が開かないようにキャッチしている事を言う。
【0006】
まずデットボルトの背面テーパーの効果を図3と図4で説明する。図4は背面テーパーの無い従来のデットボルトを持つ錠で施錠した状態の図であり、比較を説明する為の図である。発明の背面テーパーを持つデットボルト(7)では錠受け(8)のデット受け穴に対してデットボルトの遊びが無い為に、風等によって扉が動いてカタカタ音を出す事は無い。従来のデットボルト(20)では錠受け(19)のデット受け穴に対してデットボルトの遊び(21)の為に扉がカタカタと音を出す。もし、背面テーパーを持たないデットボルトに対して錠受け穴の遊びの無い錠受けを使用した場合は、錠受け穴の位置を完全に合わせないとデットボルトを錠受け穴に突き出す事はできない。風圧や枠の変形によって扉が開く方向に圧力が掛かる事があるが、その時はデットボルトに背面テーパが有れば背面テーパーの効果で、デットボルトを引込めて解錠する為の力が小さくて済む効果がある。
【0007】
ラッチボルトの背面テーパーの効果を図5、6、7で説明する。図6は、背面テーパーの有るラッチボルトを持つ錠を取り付けた扉に反発が有り、完全に奥まで扉が閉じない状態を示す。図7は背面テーパーの無い従来のラッチボルトを持つ錠で扉を繋止した状態の図であり、比較を説明する為の図である。
図5で示すように扉を閉じてラッチボルト(4)が錠受け(8)のラッチ受け穴に入った状態で、ラッチ受け穴とラッチボルトの間の遊びが無くなる為に扉が動いてカタカタ音を出す事は無い。図6で示すように扉に少し反発が有る場合はラッチボルト(4)の突き出しは錠受けに対して途中で止まるが、扉が風等で動くたびに背面テーパー(6)によってラッチボルトが突き出して扉を締め足し、扉の動きを封じる為にカタカタ音は発生しない。従来のラッチボルトを持つ錠では、図7で示すように必ず錠受け(25)のラッチ受け穴(29)とラッチボルト(26)の間は遊び(30)が有り、扉はカタカタと動く。扉に反発が有った時には扉は動きにくいが、扉が風等で動いた時にラッチボルトに背面テーパーが無い為に扉を締め足すことはできない。扉が開く方向に圧力が掛かった状態でラッチボルトを引込めて扉を開ける場合は、ラッチボルトに背面テーパーがあれば背面テーパーの効果で力が小さくて済む利点がある。
【0008】
図8と図9は請求項3記載のデットボルトを説明する図である。図9で説明する。
デットボルト本体(33)から背面テーパー部分を分離してテーパースペーサ(34)としてデットボルト本体に組み合わせる。間に弱いスペーサバネ(39)を設ける。背面テーパーと比較して目的と効果は同じだが、錠受けのデット受け穴(41)とデットボルト本体の間の遊び(38)が小さい時に、図9で示すようにデットボルトを突き出すとテーパースペーサが合わせて突き出さない事で、扉を閉じる方向へのデットボルトが受ける圧力が無くなり、デットボルトの作動が軽くなり、施解錠の操作がし易い利点がある。
図10、図11、図12は請求項4記載のラッチボルトを説明する図である。図12で説明する。ラッチボルト本体(44)から背面テーパー部分を分離してテーパースペーサ(45)としてラッチボルト本体に組み合わせる。間に弱いスペーサバネ(47)を設ける。背面テーパーと比較して目的と効果は同じだが、錠受けのラッチ受け穴(52)とラッチボルト本体の間の遊び(53)が小さくてもラッチボルトは図12のように完全に突き出し、ラッチボルトの掛りが深くなる利点が有る。
請求項2記載の背面テーパー部分を分離していないラッチボルトの場合は、同一条件では図6のようになりラッチボルトの掛りは浅くなる。
【0009】
【発明の効果】
扉が風や振動で動いてカタカタと音を発する事がよく有り、音が気になるものである。音を発する原因は扉自体の振動音と、扉が動く事によって起こる錠のデットボルトと錠受けの間、及び錠のラッチボルトと錠受けの間の振動音である。この錠に関して発生するカタカタ音を無くす事で特に気になる金属音を無くす事が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】背面テーパーの有るデットボルトとラッチボルトを持つ錠ケースと錠受けの斜視図である。
【図2】図1の錠を扉と枠に取り付けて扉を開いた斜視図であり、デットボルトを突き出した図である。
【図3】図1のAA断面を、扉を施錠した状態で示した図である。
【図4】図3と同じ断面を従来のデットボルトで説明した図である。
【図5】図1のBB断面を、扉を繋止した状態で示した図である。
【図6】図5の扉に反発が有った状態で扉を繋止した事を示す図である。
【図7】図5と同じ断面を従来のラッチボルトで説明した図である。
【図8】A 背面テーパーをテーパースペーサに代えた請求項3記載の錠の、デットボルト部分の斜視図である。
B Aのテーパースペーサを指で押して引込めた図である。
【図9】図8AのCC断面にあたる図で、扉を閉じて施錠した状態でテーパースペーサが効いている事を示す。
【図10】A 背面テーパーをテーパースペーサに代えた請求項4記載の錠の、ラッチボルト部分の斜視図である。
B Aのテーパースペーサを指で押して引込めた図である。
【図11】図10のDD断面である。
【図12】図10のDD断面にあたる図で扉を閉じてラッチボルトのテーパースペーサが効いている事を示す。
【符号の説明】
1. 錠ケース
2. 錠フロント
3. デットボルト
4. ラッチボルト
5. 正面テーパー
6. 背面テーパー
7. 背面テーパー
8. 錠受け
9. ラッチ受け穴
10. デット受け穴
11. 扉
12. 枠
13. シリンダー
14. サムターン
15. レバーハンドル
16. 背面テーパー無し
17. 扉
18. 枠
19. 錠受け
20. デットボルト
21. 遊び
22. クッションゴム
23. 扉
24. 枠
25. 錠受け
26. ラッチボルト
27. 正面テーパー
28. 背面テーパー無し
29. ラッチ受け穴
30. 遊び
31. 錠フロント
32. 錠ケース
33. デットボルト本体
34. テーパースペーサ
35. 扉
36. 枠
37. クッションゴム
38. デットボルトの遊び
39. スペーサバネ
40. 錠受け
41. デット受け穴
42. 錠フロント
43. 錠ケース
44. ラッチボルト本体
45. テーパースペーサ
46. ラッチバネ
47. スペーサバネ
48. 扉
49. 枠
50. クッションゴム
51. 錠受け
52. ラッチ受け穴
53. ラッチボルトの遊び
Claims (4)
- デットボルト(3)の背面に背面テーパー(7)を設ける事で、デットボルトを錠受け(8)のデット受け穴(10)に突き出して施錠した時に背面テーパーによって扉を閉じる方向に締めつけ、またデット受け穴とデットボルトの間の遊びが無くなって風による扉のバタ付き音が無くなり、解錠するにあたり錠受けとデットボルトの間に扉が開く方向に圧力が掛かった時にテーパー角度によってデットボルトをデット受け穴から引き込め易くした錠。
- ラッチボルト(4)の背面に背面テーパー(6)を設ける事で、ラッチボルトが錠受けのラッチ受け穴(9)に入っている時に背面テーパーによってラッチ受け穴とラッチボルトの間の遊びが無くなって風による扉のバタ付き音が無くなり、錠受けとラッチボルトの間に扉が開く方向に圧力が掛かった時にテーパー角度によってラッチボルトをラッチ受け穴から引込め易くした錠。
- デットボルトの背面テーパー部分をデットボルト本体(33)から分離して、テーパースペーサ(34)としてスペーサバネ(39)を設けてデットボルト本体に組み合わせた請求項1記載の錠。
- ラッチボルトの背面テーパー部分をラッチボルト本体(44)から分離して、テーパースペーサ(45)としてスペーサバネ(47)を設けてラッチボルト本体に組み合わせた請求項2記載の錠。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008133703A (ja) * | 2006-11-29 | 2008-06-12 | Miwa Lock Co Ltd | デッドボルトの案内機構 |
JP2012024454A (ja) * | 2010-07-27 | 2012-02-09 | Kyoraku Sangyo Kk | ロック装置 |
SE2250734A1 (en) * | 2022-06-17 | 2023-12-18 | Assa Abloy Ab | Deadbolt, lock device and system |
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2002
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SE545804C2 (en) * | 2022-06-17 | 2024-02-06 | Assa Abloy Ab | Deadbolt, lock device and system |
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