JP2004042518A - 露光器、露光装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

露光器、露光装置およびそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の発光素子621…を備えた露光器において、発光素子621…の光量変動にダイナミックに対応して適切な光量を得る。
【解決手段】複数の発光素子621…が収容されるハウジング63内に発光素子621…の光量を検知する光量センサ622を設けて、検知した光量に応じて各発光素子621…の発光量を制御する。これにより、発光素子621…の光量が変動しても適切な光量を得ることができる。
【選択図】  図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やプリンタ等の電子写真プロセスを利用する画像形成装置に用いられる露光器、露光装置およびそれを備えた画像形成装置に関し、特に光源たる発光素子の光量補正技術にかかるものである。
【0002】
【従来の技術】
複写機やプリンタ等の電子写真プロセスを利用する画像形成装置の露光器として、多数のLED素子等の発光素子を用いた、たとえばLEDアレイプリントヘッドが知られている。
【0003】
このLEDアレイプリントヘッドのような多数の発光素子を用いた露光器は、一般に約5000〜7000個以上の発光素子を主走査方向に配列して構成されており、形成すべき画像情報に応じて各発光素子を発光させることにより、感光体上に静電潜像を形成するようになっている。
【0004】
このようなLED素子等の発光素子等は、発光量に個体差があるため、露光器を画像形成装置に組み込む前に各発光素子の発光量を予め測定して、その測定結果に基づく補正値を光量補正用ROMに記憶保持させておき、画像形成時(露光時)には、この補正値を用いて各発光素子の発光量を制御する方法が提案されている(特開1997−314897号公報等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このLEDアレイプリントヘッドのような多数の発光素子を用いた露光器は、画像形成装置内で駆動されることで機内温度やデバイス温度が上昇して発光素子の光量が低下する場合があるが、光量の変動に応じた補正ができず、所望の光量が得られなくなるという問題がある。
【0006】
なお、レーザーダイオードから発した光をポリゴンミラーで走査するレーザープリンタヘッドのような露光器では、ポリゴンミラーからの反射光が入射する走査域のうち、露光に用いられる有効走査域の外側に光量検出フォトダイオードを設け、これによってレーザーダイオードの発光量をリアルタイムに検出してフィードバック補正する技術が一般に利用されている。ところがLEDアレイプリントヘッドのような露光器は主走査方向に多数の発光素子を並べた構造を有しているため、このような技術を適用することができない。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、発光素子の光量変動にダイナミックに対応して適切な光量を得ることができる露光器、露光装置、およびこれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明にかかる露光器は、複数の発光素子と、前記複数の発光素子が収容されるハウジングと、前記ハウジング内に配置され、前記発光素子の光量を検知する光量検知部と、を備えたことを特徴とするものである。
【0009】
このような露光器によると、発光素子の光量はハウジング内で光量検知部によって検知されるため、検知した光量に応じて各発光素子の発光量を制御することができ、これにより、発光素子の光量が変動してもこれに対応して適切な光量を得ることができる。
【0010】
また、このような露光器においては、前記ハウジング内に配置され、該ハウジング内の環境情報を検知する環境情報検知部を備えることが望ましい。
【0011】
このようにすると、各発光素子の発光量変動の要因となる環境情報が環境検知部によって検知されるため、検知した環境情報も加味して各発光素子の発光量を制御することができ、これにより、発光素子の光量が変動してもこれに対応して適切な光量を得ることができる。
【0012】
なお、環境情報としては、発光素子の周囲温度、周囲湿度、あるいは発光素子が作り込まれた発光素子デバイス自体の温度等の1あるいは複数を採用することができる。特に、環境情報としては、発光量に影響の大きい発光素子デバイス自体の温度を含むことが望ましい。
【0013】
また、本発明にかかる露光装置は、上述した露光器と、前記光量検知部で検知した光量に基づいた補正を行いながら、前記複数の発光素子の発光量を制御する露光制御手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0014】
このような露光装置によると、光量検知部によって検知した光量に応じて、露光制御手段により各発光素子の発光量が制御されるため、発光素子の光量が変動してもこれに対応した補正により適切な光量を得ることができる。
【0015】
また、このような露光装置においては、前記複数の発光素子は、近接する複数個毎に複数のグループに分割され、各グループに属する複数の発光素子は各グループ毎に1つの発光素子デバイス上に作り込まれ、前記光量検知部は、各発光素子デバイス毎に設けられ、少なくとも各発光素子デバイス毎に光量を検知可能に構成され、前記露光制御手段は、隣接する前記発光素子デバイス間の光量の差をなくすように補正を行うように構成されることが望ましい。
【0016】
このようにすると、隣接する発光素子デバイス間の光量の差をなくすように光量補正がなされるため、発光素子が並ぶ主走査方向についての光量分布を平滑化することができる。
【0017】
また、本発明にかかる画像形成装置は、上述した露光装置を備えたことを特徴とするものである。
【0018】
このような画像形成装置によると、光量検知部によって検知した光量に応じて、発光量制御手段により各発光素子の発光量が制御されるため、発光素子の光量が変動してもこれに対応して適切な光量を得ることができ、適正な画像形成を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明にかかる画像形成装置の構成概略図である。
【0020】
この画像形成装置1は、プリンタおよび複写機等の機能を有するフルカラータンデム型の複合機であり、記録紙等が収容される給紙部2、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック)の4色ごとの画像形成部3…、画像形成後の記録紙等が排出される排紙部4,原稿の画像情報を読み取る画像読取部5、装置各部の動作を制御する制御基板7を有している。
【0021】
各色の画像形成部3…は、それぞれ感光体ドラム31…を有している。各感光体ドラム31の周囲には、各感光体ドラム31…を所定電位に帯電させる帯電器32…、画像情報に応じて感光体ドラム31を露光して静電潜像を形成する露光器41…、感光体ドラム31上の静電潜像を各色のトナーで現像する現像器34…が配置されている。各感光体ドラム31…上に形成された各色のトナー像は、中間転写体として機能する転写ベルト35上に一旦転写されて、4色のトナー像が重ねられる。転写ベルト上で重ねられた各色のトナー像は、給紙部2から給送される記録紙上に転写される。記録紙に転写されたトナー像は定着器37によって定着され、トナー像が定着された記録紙は排紙部4に排出される。
【0022】
なお、制御基板7には、各色毎の露光器41…を制御する露光制御部66が機能的に作り込まれており、この露光制御部66と各色毎の露光器41…とによりこの画像形成装置1における露光装置6が構成されている。
【0023】
図2は、本発明の一実施形態にかかる露光器の内部構造を示す平面図、図3は、同じく正面断面図、図4は、同じく一部切り欠き斜視説明図である。
【0024】
図3等に示すように、この露光器61は、感光体ドラム31との対向位置に配置されている。この露光機61は、不透明の合成樹脂等によって形成されたハウジング63によってその内部が略密閉されている。このハウジング63内には、長手方向(画像形成装置1における主走査方向)に並べて多数の発光素子デバイス62…が配置されている。
【0025】
発光素子デバイス62…は、それぞれ半導体チップから構成されている。各発光素子デバイス62には、それぞれ複数(この例では5個)の発光素子621…が略等間隔に配列されるように一体的に作り込まれている。発光素子621…は、たとえばLED素子等の固体発光素子からなる。なお、各発光素子デバイス62…上に形成される発光素子621…の数は特に制限されるものではない。ここでは図示の便宜のため5つとしたが一般には約100〜300個程度であり、求められる集積度や製造コストから適宜設定すればよい。
【0026】
また、各発光素子デバイス62には、発光素子621…の発光量を検知する光量センサ(光量検知部)622も一体的に作り込まれている。この光量センサ622は、発光素子621…と同一平面上に形成されているため、各発光素子621…からの直接光は受光できないが、ハウジング63内での散乱光を受光できるようになっている。そして、この光量センサ622は、ハウジング63内が略密閉されているため、外部からの漏光の影響を受けることなく、各発光素子621…から発せられ、ハウジング63内で散乱した散乱光のみを受光するようになっている。
【0027】
このように発光素子621…の光量を検出するのは、一般にLED素子等の発光素子は駆動されることで徐々に光量が低下する性質を有しているので、この光量低下に対応した適正な補正を行うためである。
【0028】
また、各発光素子デバイス62には、環境情報を検知する環境情報検知部として、デバイス62自体の温度を検知する温度センサ623も一体的に作り込まれている。
【0029】
このような環境情報を検出するのは、一般にLED素子等の発光素子は温度や湿度等の環境条件に応じて光量が変化する性質、とくに温度が上がると光量が低下する性質を有しているので、この光量変化に対応した適正な補正を行うためである。
【0030】
また、この露光器61のハウジング63は、感光体ドラム31との対向面が開口しており、ここに各発光素子621…が発する光を感光体ドラム31に導くセルフォックレンズ64が設けられている。
【0031】
また、ハウジング63内で各発光素子デバイス62…の間には遮光体65が立設されており、各発光素子デバイス62上の発光素子621…から発せられた光が、他の発光素子デバイス62上の光量センサ622に検出されないようになっている。
【0032】
図5は、このような露光器61を備えた露光装置6の構成を示す機能ブロック図である。
【0033】
この図に示すように、この露光装置6は、各色毎に設けられた4つの露光器61と、この露光器61…の露光動作を制御する露光制御部(露光制御手段)66とを備えている。
【0034】
各露光器61は、上述したようにそれぞれ多数の発光素子デバイス62…を有しており、各発光素子デバイス62は、多数の発光素子621…と、光量センサ622および温度センサ623とを有している。
【0035】
一方、露光制御部66は、画像データ入力部661と、画像データ処理部662と、発光素子駆動部663と、駆動履歴検出記憶部664と、補正量設定処理部665と、変動補正量記憶部666と、初期補正量記憶部667とを備えている。
【0036】
画像データ入力部661は、この画像形成装置1において画像形成すべき画像情報がデジタル画像データとして入力されるものである。このデジタル画像データの出所は、たとえば画像形成装置1が複写機として機能する場合には画像読取部5、プリンタとして機能する場合には、プリンタケーブル等で接続された外部のパーソナルコンピュータ等となる。
【0037】
画像データ処理部662は、入力されたデジタル画像データに対して、圧縮符号化処理、スキュー補正処理、階調再現処理等を施すとともに、変動補正量記憶部666に記憶されている各発光素子デバイス62…毎の変動補正量と、初期補正量記憶部667に記憶されている各発光素子621…ごとの初期補正量とに基づいて、各発光素子621…の発光駆動するための発光制御量(動作電流量)を設定する。
【0038】
発光素子駆動部663は、前記発行制御量に基づいて各発光素子621…を発光駆動するものである。
【0039】
駆動履歴検出記憶部664は、各発光素子デバイス62…の駆動履歴情報を、前記発光素子駆動部663から発せられる制御信号によって検出し、記憶しておくものである。駆動履歴情報とは、具体的には、各発光素子デバイス62…に属する発光素子621…の画像形成装置1起動後の平均発光回数または平均発光時間を挙げることができる。この駆動履歴情報は、発光素子デバイス62…ごとに記憶される。このような駆動履歴情報を記憶しておくのは、一般にLED素子等の発光素子は駆動されることで徐々に光量が低下する性質を有しているので、この光量低下に対応した適正な補正を行うためである。この駆動履歴検出記憶部64は、カウンター回路やタイマー回路などの単純な回路によって構成できる。
【0040】
補正量設定処理部665は、変動補正量を求める補正量設定処理を行うものである。変動補正量とは、発光素子621…が発光駆動されることに伴ってダイナミックな経時的光量変化を起こすことに対応するための補正量である。この変動補正量は、各発光素子デバイス62…毎に設定される。この変動補正量は、発光素子駆動部663を介して各発光素子デバイス62…の1または複数の発光素子621…を発光駆動し、このとき光量センサ622によって検出される光量と、温度センサ623によって検出される各発光素子デバイス62…の温度と、駆動履歴検出記憶部664によって記憶されている発光素子621…の駆動履歴情報とに基づいて設定される。具体的には、主に光量センサ622による光量に応じて変動補正量を設定しながら、適宜、温度と駆動履歴を補助的に参酌して設定される。
【0041】
変動補正量記憶部666は、前記補正量設定処理部665によって設定される変動補正量を記憶するものである。上述したように、変動補正量は、発光素子デバイス62…毎に設定される。
【0042】
初期補正量記憶部667は、各発光素子621…の発光量の個体差(ばらつき)を吸収するための初期補正量を記憶しておくものである。この初期補正量は、たとえば、露光器61を画像形成装置1に組み込む前に各発光素子621…の発光量を予め測定して、この測定結果に基づいて設定しておけばよい。この初期補正量は、各発光素子621…毎の個体差を吸収するためのものであるから、各発光素子621毎に設定されている。
【0043】
なお、露光制御部66の上記各部661〜666は、リアルタイムで高速処理を行う上ではアナログハードウェア回路で構成することが望ましいが、それぞれの機能が実現され、各処理に支障がない速度が確保されるならソフトウェア演算やデジタルハードウェア回路で構成してもよい。
【0044】
つぎに、変動補正量を求める補正量設定処理について説明する。
【0045】
補正量設定処理は、たとえば、通常の画像形成動作の合間に行われる。
【0046】
この補正量設定処理では、まず、補正量設定処理部665が、各発光素子デバイス62…毎に発光素子621…を発光させ、光量センサ622により光量を検出するが、この光量検出としては、具体的に以下の方法が挙げられる。
【0047】
▲1▼各発光素子デバイス62…毎に1または複数の発光素子621…を代表発光素子として設定しておき、この代表発光素子だけを発光させて光量(入力に対して実際の発光量)を検出する。この光量をもって各発光素子デバイス62…の状態を示す光量とする。
【0048】
▲2▼各発光素子デバイス62…上の発光素子621…を1つずつ順次発光させて、各発光素子621…ごとの光量を順次検出し、これを平均するなどにより、各発光素子デバイス62…の状態を示す光量とする。この場合、各発光素子621…と光量センサ622との位置関係によって異なる入射角度と光量の関係(受光効率)を予め求めておけば、各発光素子621…の光量を適正に検出することができる。
【0049】
▲3▼発光素子デバイス62…上のすべての発光素子621…を同時に発光させて全体光量を検出し、これを各発光素子デバイス62…の状態を示す光量とする。
【0050】
こうして各発光素子デバイス62…の光量が求められれば、これに基づいて各発光素子デバイス62…の変動補正量を求める。
【0051】
具体的には、補正量設定処理の他の例として、平滑化補正処理について、図6に示す処理フローを参照しながら説明する。
【0052】
この平滑化補正とは、各発光素子デバイス62…の光量を平滑化し、隣接する発光素子デバイス間での光量差を軽減あるいは解消する補正方法である。
【0053】
この平滑化補正による補正量設定処理では、上記のいずれかの方法によって、すべての発光素子デバイス62…について光量を検出する(ステップS1)。
【0054】
つづいて、ある発光素子デバイス62を着目デバイスとして設定する(ステップS2)。
【0055】
そして、この着目デバイスの代表発光素子の平均光量と、この着目デバイスに隣接する発光素子デバイス62の代表発光素子の平均光量とを比較し、着目デバイスの平均光量の方が隣接する発光素子デバイスの平均光量よりも、所定のしきい値を越えて明るすぎる場合(ステップS3でYES)、この着目デバイスの発光量が低下するように、この着目デバイスについての変動補正量を修正設定する(ステップS4)。そうでなければ(ステップS3でNO)、ステップS4はスキップして着目デバイスの変動補正量は変化させない。
【0056】
このような処理をすべての発光素子デバイス62…を着目デバイスとして検討するまで繰り返し(ステップS5でNO)、すべての発光素子デバイス62…の検討が完了すれば(ステップS5でYES)この平滑化処理を終了する。
【0057】
なお、変動補正量の修正においては、適宜、各発光素子デバイス62の温度と駆動履歴を補助的に参酌して設定される。
【0058】
このような平滑化補正によれば、すべての発光素子デバイス62…について隣接するデバイスとの光量差が所定のしきい値範囲内に抑えられるため、平滑化される。これにより、露光器の主走査方向における光量のばらつきに起因する、すじむらを抑制または低減でき、印字濃度むらのない鮮明な画像を形成することができる。
【0059】
また、着目デバイスと隣接するデバイスとの光量差をなくすにあたり、着目デバイスの光量を低下させる変動補正量の修正しか行っておらず、着目デバイスと隣接するデバイスの、光量の小さい側に合わせるように変動補正量の修正を行うため、発光素子デバイスの駆動による光量低下に逆らわないで効率的に光量差を低減することができる。すなわち、光量の大きい側に合わせようとすれば、光量の小さい側の発光素子デバイスにより大きな電流を与えることが必要となるが、これによって発光素子デバイスの温度が上がってさらに光量低下を招き、低下した光量を補うためさらに大きな電流が必要になるという悪循環が生じてしまうが、このような悪循環を未然に防止することができる。
【0060】
また、変動補正量を発光素子デバイス毎に設定しているので、発光素子621…毎に設定する場合と比較して設定すべき補正量が少なく、効率的に補正を行うことができる。これにより、高速で短時間に補正を行うことができる。また、この場合、1つの発光素子デバイス62…上の複数の発光素子621…は曝されている条件が近似するため、同じ変動補正量が設定されもほぼ適切な補正量となる。
【0061】
以上、本発明を一実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記に限定されるものでなく、以下のように構成してもよい。
【0062】
(1)上記実施形態では、カラー画像を形成できる画像形成装置を例としたが、モノクロの画像形成装置であってもよい。また、複合機でなくても、複写機、プリンタ、あるいはファクシミリ装置等の単能機でもよい。
【0063】
(2)発光素子はLED素子ではなく、他の種類であってもよい。
【0064】
(3)上記実施形態では、発光素子デバイス62…および発光素子621…を一列に並べて配置したが、複数の発光素子が全体として主走査域の全体をカバーしていれば、副走査方向にずらして複数列に配列してもよい。また、図7に示す発光素子デバイス62の他の例のように、複数の発光素子621…を千鳥状に配置してもよい。
【0065】
(4)上記実施形態では、光量センサ(光量検知部)622を発光素子デバイス62上に作り込んだ構成としたが、光量センサ622は、ハウジング63内に設ければ、必ずしも発光素子デバイス62上に作り込まなくともよい。このようにしても、外乱光の影響を受けることなく発光素子621…の光量を検知して、ダイナミックな光量変化に対応することができる。
【0066】
(5)上記実施形態においては、すべての発光素子デバイス62…に光量センサ(光量検知部)622を設けたが、光量センサ622は、各露光器61のハウジング63内に少なくとも1つ設ければよい。このようにしても、各露光器61における発光素子621…の光量を検知して、ダイナミックな光量変化に対応することができる。
【0067】
ただし、光量センサ(光量検知部)622は、露光器61の主走査方向について、複数設けることが望ましい。このようにすると、主走査方向についての発光むら(光量分布むら)を検出して、これを軽減する補正を行うことができる。
【0068】
(6)上記実施形態では、各発光素子デバイス62…に1つの光量センサ(光量検知部)622を設けたが、1つの発光素子デバイスに2以上の光量センサ622を設けてもよい。このようにすると、より正確に各発光素子621…の光量を検知することができる。一方、光量センサの数は、発光素子より少ない方が望ましい。発光素子と光量センサが1対1に対応するように同数の光量センサを設けると、露光器が大型化、高コスト化を招いてしまうからである。
【0069】
(7)上記実施形態では、光量センサ(光量検知部)622を発光素子621…と同一平面上に配置して散乱光を検出するようにしたが、発光素子621…からの直接入射光を検出するように配置してもよい。
【0070】
(8)上記実施形態では、光量センサ(光量検知部)622は、発光素子デバイス62上のすべての発光素子621…からの光を受光できるように配置したが、代表発光素子のみの光量検知するのであれば、代表発光素子からの光しか受光できない位置に設けてもよい。
【0071】
(9)上記実施形態においては、環境情報検知部として発光素子デバイス62自体の温度を検出する温度センサ623を備えたが、発光素子デバイス62の周囲温度や周囲湿度を検出するセンサ等を採用してもよい。
【0072】
(10)上記実施形態では、各発光素子デバイス62…に1つの温度センサ623を設けたが、複数の温度センサを設けて、デバイス62における温度分布を検出できるようにしてもよい。
【0073】
(11)駆動履歴検出記憶部664が検出し、記憶する駆動履歴情報は、発光素子621…単位でも、発光デバイス62…単位でもよい。発光素子デバイス62…単位とする場合、各発光素子デバイス62…に属する発光素子621…の累積発光回数、平均発光回数、累積発光時間、あるいは平均発光時間等を駆動履歴情報とできる。また、発光素子デバイス62…上に1または複数の代表発光素子を設定し、その発光回数や発光時間を当該発光素子デバイスの発光履歴情報としてもよい。また、発光回数と発光強度との積を駆動履歴情報としてもよい。
【0074】
(12)上記実施形態では、通常の画像形成処理の合間に、補正量設定処理を行うようにしたが、通常の画像形成処理中に各発光素子621…の光量を光量センサ622で随時検出し、各発光素子621…に与えられた発光制御量と検出した光量(実際の光量)とをリアルタイムに比較するようにフィードバックして光量誤差を補正するようにしてもよい。
【0075】
(13)上記実施形態では、主として光量に基づいて変動補正量を設定したが、環境情報検出部(温度センサ)によって検出される環境情報(各発光素子デバイスの温度)や、駆動履歴検出記憶部による各発光素子デバイスの駆動履歴情報に基づいて、予測される各発光素子デバイスの状態に応じた変動補正量を設定し、光量センサが検出する光量を補助的に用いるようにしてもよい。この場合、環境情報や駆動履歴情報により、発光素子デバイスが定常状態に落ち着いていることが認められば、変動補正量として、予め設定された所定の補正量(オフセット量)を採用するようにしてもよい。
【0076】
(14)上記実施形態においては、各発光素子デバイス62…に環境情報検知部として温度センサ623を設けたが、温度センサ623はなくてもよい。また、駆動履歴検出記憶部もなくともよい。
【0077】
(15)上記実施形態では、変動補正量を平滑化処理によって設定したが、最も光量が少ない発光素子デバイス62…を探索し、この発光素子デバイス62の光量に他の発光素子デバイス62…の光量を下げて合わせるようにしてもよい。
【0078】
(16)変動補正量は、発光素子毎に設定してもよい。このようにすると、よりきめ細かく適切な発光量制御を実現することができる。
【0079】
(17)上記実施形態では、発光素子デバイス上に光量センサと温度センサのみを作り込んだが、図7に示すように、発光素子デバイス62上に、複数の発光素子621とともに、光量センサ671,温度センサ672、駆動履歴検出記憶部として機能する発光回数カウンタ673、検出した光量や温度を記憶しておく記憶部674等を備えたいわゆるマイクロデバイスを設けてもよい。
【0080】
【発明の効果】
以上のように、本発明によると、露光器が備える発光素子の光量が露光器のハウジング内で光量検知部によって検知されるため、検知した光量に応じて各発光素子の発光量を制御することができ、これにより、発光素子の光量が変動してもこれに対応して適切な光量を得て適正な画像形成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像形成装置の全体概略構成図である。
【図2】本発明にかかる露光器の内部構造を示す平面図である。
【図3】本発明にかかる露光器の内部構造を示す正面断面図である。
【図4】本発明にかかる露光器の内部構造を示す一部断面斜視図である。
【図5】本発明にかかる露光装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図6】平滑化処理の処理フローを示す説明図である。
【図7】発光デバイスの他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
3 画像形成部
31 感光体ドラム
6 露光装置
61 露光器
62 発光素子デバイス
621 発光素子
622 光量センサ(光量検知部)
623 温度センサ(環境情報検知部)
63 ハウジング
64 セルフォックレンズ
65 遮光体
66 露光制御手段
661 画像データ入力部
662 画像データ処理部
663 発光素子駆動部
664 駆動履歴検出記憶部
665 補正量設定処理部
666 変動補正量記憶部
667 初期補正量記憶部

Claims (5)

  1. 複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子が収容されるハウジングと、
    前記ハウジング内に配置され、前記発光素子の光量を検知する光量検知部と、を備えたことを特徴とする露光器。
  2. 前記ハウジング内に配置され、該ハウジング内の環境情報を検知する環境情報検知部を備えたことを特徴とする請求項1記載の露光器。
  3. 請求項1または2に記載の露光器と、
    前記光量検知部で検知した光量に基づいた補正を行いながら、前記複数の発光素子の発光量を制御する露光制御手段と、
    を備えたことを特徴とする露光装置。
  4. 前記複数の発光素子は、近接する複数個毎に複数のグループに分割され、各グループに属する複数の発光素子は各グループ毎に1つの発光素子デバイス上に作り込まれ、
    前記光量検知部は、各発光素子デバイス毎に設けられ、少なくとも各発光素子デバイス毎に光量を検知可能に構成され、
    前記露光制御手段は、隣接する前記発光素子デバイス間の光量の差をなくすように補正を行うように構成されたことを特徴とする請求項3記載の露光装置。
  5. 請求項3または4に記載の露光装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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