JP2004042496A - 長尺成形体の製造方法及び製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】長尺成形体の外径変動を効果的に抑制することが可能な長尺成形体の製造方法及び製造装置を提供すること。
【解決手段】引取り速度演算部によりスクリュー回転速度の変化開始から所定の期間、引取り速度が製造線速V0から第1の加速度で変化するように算出され、指令部により引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機に与える。上記所定の時間が経過すると、引取り速度演算部により引取り速度が第2の加速度で変化するように算出され、指令部により引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機に与える。そして、スクリュー回転速度が上記R1に到達しスクリュー回転速度の変化が終了すると、当該変化終了から所定の期間、引取り速度が第3の加速度で変化して製造線速V1に到達するように算出され、指令部より引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機に与える。これにより、引取り速度が、V0からV1に変化する。
【選択図】 図3
【解決手段】引取り速度演算部によりスクリュー回転速度の変化開始から所定の期間、引取り速度が製造線速V0から第1の加速度で変化するように算出され、指令部により引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機に与える。上記所定の時間が経過すると、引取り速度演算部により引取り速度が第2の加速度で変化するように算出され、指令部により引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機に与える。そして、スクリュー回転速度が上記R1に到達しスクリュー回転速度の変化が終了すると、当該変化終了から所定の期間、引取り速度が第3の加速度で変化して製造線速V1に到達するように算出され、指令部より引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機に与える。これにより、引取り速度が、V0からV1に変化する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、長尺成形体の製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の長尺成形体の製造方法(製造装置)として、たとえば特開2000−326392号公報に開示されたようなものが知られている。この特開2000−326392号公報に開示された長尺成形体の製造方法(製造装置)では、長尺成形体の製造線速を変化させるに際し、予め求めた前記押出し機のスクリュー回転速度と該押出し機から押出される熱可塑性樹脂の吐出量との関係に基づいて、製造線速と吐出量の比が一定になるように製造線速に対するスクリュー回転速度を決め、それに従って前記押出し機のスクリュー回転速度を変化させ、かつ製造線速を変化させている。これにより、特開2000−326392号公報に開示された長尺成形体の製造方法(製造装置)においは、製造線速の変化中においても、熱可塑性樹脂の吐出量が製造線速に比例するようにスクリュー回転速度が逐次補正されるので、長尺成形体の長さ当たりの熱可塑性樹脂の量を一定にすることができ、長尺成形体の長手方向の寸法変動を抑えることができる。
【0003】
また、特開2000−326392号公報に開示された長尺成形体の製造方法(製造装置)においては、スクリュー回転速度及び製造線速を変化させるに当たり、まず押出し機のスクリュー回転速度を変化させて、該スクリュー回転速度の変化により吐出量が変化するまでの時間遅らせて引取り機の製造線速を変化させており、スクリュー回転速度の変化からの熱可塑性樹脂の吐出量の変化の遅れを補正し、その遅れに伴う長尺成形体の長手方向部分的な外径変動を抑制するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、スクリュー回転速度の変化に対する熱可塑性樹脂の吐出量変化の遅れは2次以上の曲線を有した遅れとなるために(図5(d)参照)、特開2000−326392号公報に開示された長尺成形体の製造方法(製造装置)のように、引取り機の製造線速(引取り速度)を単に一定時間遅らせただけでは(図5(e)参照)、図5(f)に示されるように、外径変動を十分に抑制することは困難である。図5(a)は設定製造線速の変化を示し、図5(b)は設定製造線速の変化に対応して必要とされる押出し機における熱可塑性樹脂の吐出量の変化を示し、図5(c)はスクリュー回転速度の変化を示し、図5(d)は押出し機における実際の熱可塑性樹脂の吐出量の変化を示し、図5(e)は引取り機の引取り速度の変化を示し、図5(f)は外径の変化を示している。図5(a)〜(f)の横軸は、いずれも時間経過を表している。外径の変動の方向は、引取り速度の変化を遅らせた時間と熱可塑性樹脂の吐出量変化の遅れ特性とによる。
【0005】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、長尺成形体の外径変動を効果的に抑制することが可能な長尺成形体の製造方法及び製造装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る長尺成形体の製造方法は、押出し機及び引取り機を用いて熱可塑性樹脂製の部分を有する長尺成形体を製造する長尺成形体の製造方法であって、長尺成形体の製造線速を変化させるに際し、押出し機におけるスクリュー回転速度の変化に伴う熱可塑性樹脂の吐出量の変化に対応して、引取り機における引取り速度の時間変化率を変化させることを特徴としている。
【0007】
一方、本発明に係る長尺成形体の製造装置は、熱可塑性樹脂製の部分を有する長尺成形体を製造する長尺成形体の製造装置であって、スクリューを有する押出し機と引取り機とを備えており、長尺成形体の製造線速を変化させるに際し、押出し機におけるスクリュー回転速度の変化に伴う熱可塑性樹脂の吐出量の変化に対応して、引取り機における引取り速度の時間変化率を変化させる制御手段を有することを特徴としている。
【0008】
これら、本発明に係る長尺成形体の製造方法及び製造装置それぞれによれば、押出し機におけるスクリュー回転速度の変化に伴う熱可塑性樹脂の吐出量の変化に対応して、引取り機における引取り速度の時間変化率が変化するので、長尺成形体の外径変動を効果的に抑制することができる。
【0009】
また、本発明に係る長尺成形体の製造方法において、引取り速度の時間変化率を、押出し機におけるスクリュー回転速度の変化開始から、第1の時間変化率、第1の時間変化率よりも大きい第2の時間変化率、第2の時間変化率よりも小さい第3の時間変化率、の順に変化させることが好ましい。
【0010】
一方、本発明に係る長尺成形体の製造装置において、制御手段は、引取り速度の時間変化率を、押出し機におけるスクリュー回転速度の変化開始から、第1の時間変化率、第1の時間変化率よりも大きい第2の時間変化率、第2の時間変化率よりも小さい第3の時間変化率、の順に変化させることが好ましい。
【0011】
このように構成した場合、それぞれにおいて、引取り速度の時間変化率を簡易に変化させることができる。
【0012】
また、本発明に係る長尺成形体の製造方法において、押出し機におけるスクリュー回転速度の変化開始から所定の期間、第1の時間変化率とし、その後スクリュー回転速度の変化終了までの期間、第2の時間変化率とし、スクリュー回転速度の変化終了から所定の期間、第3の時間変化率とすることが好ましい。
【0013】
一方、本発明に係る長尺成形体の製造装置において、制御手段は、押出し機におけるスクリュー回転速度の変化開始から所定の期間、第1の時間変化率とし、その後スクリュー回転速度の変化終了までの期間、第2の時間変化率とし、スクリュー回転速度の変化終了から所定の期間、第3の時間変化率とすることが好ましい。
【0014】
このように構成した場合、それぞれにおいて、スクリュー回転速度の変化に対して引取り速度の時間変化率を適切に変化させることができる。
【0015】
また、本発明に係る長尺成形体の製造方法において、引取り速度の時間変化率を、ゼロから所定の時間変化率まで連続的に変化させ、その後所定の時間変化率からゼロまで連続的に変化させることが好ましい。
【0016】
一方、本発明に係る長尺成形体の製造装置において、制御手段は、引取り速度の時間変化率を、ゼロから所定の時間変化率まで連続的に変化させ、その後所定の時間変化率からゼロまで連続的に変化させることが好ましい。
【0017】
このように構成した場合、それぞれにおいて、長尺成形体の外径変動をより一層効果的に抑制することができる。
【0018】
また、本発明に係る長尺成形体の製造方法において、押出し機におけるスクリュー回転速度が変化し始めると、引取り速度の時間変化率をゼロから所定の時間変化率まで連続的に変化させ、押出し機におけるスクリュー回転速度の変化が終了すると、引取り速度の時間変化率を所定の時間変化率からゼロまで連続的に変化させることが好ましい。
【0019】
一方、本発明に係る長尺成形体の製造装置において、制御手段は、押出し機におけるスクリュー回転速度が変化し始めると、引取り速度の時間変化率をゼロから所定の時間変化率まで連続的に変化させ、押出し機におけるスクリュー回転速度の変化が終了すると、引取り速度の時間変化率を所定の時間変化率からゼロまで連続的に変化させることが好ましい。
【0020】
このように構成した場合、それぞれにおいて、スクリュー回転速度の変化に対して引取り速度の時間変化率を適切に変化させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明による長尺成形体の製造方法及び製造装置の好適な実施形態について詳細に説明する。本実施形態は、本発明を、ケーブルコア上に熱可塑性樹脂の外部被覆(シース)を施すケーブルの製造に適用している。
【0022】
まず、図1に基づいて、本実施形態に係る長尺成形体の製造装置の構成について説明する。製造装置11は、供給リール13、張力制御機構15、押出し機17、冷却水槽19、引取り機21、巻取りリール23、制御部25等を備えている。押出し機17は、クロスヘッド17a、スクリュー17b、スクリュー駆動モータ17c等を含んでいる。
【0023】
製造装置11においては、供給リール13から繰出されるケーブルコア1は、光ファイバユニット等を含み、その周囲に押出し機17から押出したポリエチレン等の熱可塑性樹脂のシース(被覆層)を設けて、冷却水槽19で熱可塑性樹脂のシースを冷却してケーブル3とし、引取り機21で引取り力を加えながら巻取りリール23に巻き取る。また、張力制御機構15はケーブルコア1の張力を制御する装置である。
【0024】
制御部25は、予め求めた押出し機17のスクリュー回転速度と当該押出し機17から押出される熱可塑性樹脂の吐出量(単位時間当たりに押出される熱可塑性樹脂の質量)との関係を示すデータを記憶しており、ある製造線速から別の製造線速へ変化させるに当たっては、吐出量が製造線速に比例して変化するように、製造線速に対するスクリュー回転速度を算出するスクリュー回転速度演算部25aを有し、算出したスクリュー回転速度を押出し機17に指令する指令部25bを有する。
【0025】
図2(a)は、製造に使用する押出し機17について、スクリュー回転速度と押出し機17の熱可塑性樹脂の吐出量との関係の一例を示す線図であって、図2(b)は製造線速と吐出量との関係を示す線図である。図2(a)のデータは予め求めて制御部25の中に記憶させておく。図2(b)に示されるように、製造線速と吐出量とは比例関係にある。
【0026】
そして、製造口出し時点では、熱可塑性樹脂の設計質量に基づいて、まず数m/分といった低速の製造線速と、その製造線速に見立った熱可塑性樹脂の吐出量となるスクリュー回転速度を設定し、低速の製造線速で試験的に押出しを行い、押出されたケーブル3のシース外径が設計通りのものであるかを確認する。もしも、押出されたケーブル3のシース外径が設計通りでないときは、スクリュー回転速度又は製造線速を僅かずつ変化させて、設計通りのシース外径が得られるように調整を行なう。そしてシース外径が設計通りであることが確認された後、製造線速を次のようにして上昇させる。
【0027】
製造線速をV0からV1に変化させようとする場合、制御部25のスクリュー回転速度演算部25aにて、現在のスクリュー回転速度R0から図2(a)のデータに基づいて現在の吐出量N0を算出し、図2(b)に従ってN1/V1=N0/V0になるように製造線速V1の時の吐出量N1を求めて、図2(a)のデータから吐出量N1に相当するスクリュー回転速度R1を求める。そして、制御部25の指令部25bにて、押出し機17にスクリュー回転速度R1を指令し、変化させる。
【0028】
また、制御部25は、引取り機21における引取り速度を算出する引取り速度演算部25cを有し、指令部25dから算出した引取り速度を引取り機21に指令する。この引取り速度演算部25cは、押出し機17におけるスクリュー回転速度の変化に伴う熱可塑性樹脂の吐出量の変化に対応して、引取り機21における引取り速度の時間変化率(加速度あるいは減速度)を変化させるように引取り速度を算出する。ここで、制御部25における引取り速度演算部25c及び指令部25dが、各請求項における引取り速度制御手段として機能する。
【0029】
製造線速(引取り速度)をV0からV1に加速させようとする場合、制御部25の引取り速度演算部25cは、押出し機17におけるスクリュー回転速度の変化開始から所定の期間、引取り速度が製造線速V0から第1の加速度で変化するように、当該引取り速度を算出していく。その後、上記所定の時間が経過すると、引取り速度演算部25cは、引取り速度が第1の加速度よりも大きい第2の加速度で変化するように、当該引取り速度を算出していく。そして、スクリュー回転速度が上記R1に到達しスクリュー回転速度の変化が終了すると、当該変化終了から所定の期間、引取り速度が第2の加速度より小さい第3の加速度で変化して製造線速V1に到達するように、当該引取り速度を算出していく。順次、制御部25の指令部25dは、算出された引取り速度を引取り機21に指令し、引取り機21の引取り速度、すなわち製造線速を変化させる。
【0030】
また、製造線速(引取り速度)をV1からV0に減速させようとする場合、制御部25の引取り速度演算部25cは、押出し機17におけるスクリュー回転速度の変化開始から所定の期間、引取り速度が製造線速V1から第1の減速度で変化するように、当該引取り速度を算出していく。その後、上記所定の時間が経過すると、引取り速度演算部25cは、引取り速度が第1の減速度よりも大きい第2の減速度で変化するように、当該引取り速度を算出していく。そして、スクリュー回転速度が上記R0に到達しスクリュー回転速度の変化が終了すると、当該変化終了から所定の期間、引取り速度が第2の減速度より小さい第3の減速度で変化して製造線速V0に到達するように、当該引取り速度を算出していく。順次、制御部25の指令部25dは、加速時と同様に、算出された引取り速度を引取り機21に指令し、引取り機21の引取り速度、すなわち製造線速を変化させる。
【0031】
続いて、図3(a)〜(e)に基づいて、製造装置11の動作(長尺成形体の製造方法)を説明する。図3(a)は設定製造線速の変化を示し、図3(b)はスクリュー回転速度の変化を示し、図3(c)は押出し機における実際の熱可塑性樹脂の吐出量の変化を示し、図3(d)は引取り機の引取り速度の変化を示し、図3(e)は外径の変化を示している。図3(a)〜(e)の横軸は、いずれも時間経過を表している。
【0032】
図3(a)に示されるように、設定製造線速をV0からV1に変化させると、上述したように、制御部25のスクリュー回転速度演算部25aによりスクリュー回転速度が算出され、制御部25の指令部25bにより実際のスクリュー回転速度を算出したスクリュー回転速度に変化させる指令を押出し機17に与える。これにより、スクリュー回転速度が、図3(b)に示されるように、R0からR1に変化する。このスクリュー回転速度の変化に伴い、押出し機17から押出される熱可塑性樹脂は、図3(c)に示されるように、変化することとなる。
【0033】
一方、制御部25の引取り速度演算部25cによりスクリュー回転速度の変化開始から所定の期間(図3(d)中、期間T1)、引取り速度が製造線速V0から第1の加速度で変化するように算出され、制御部25の指令部25dにより引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機21に与える。上記所定の時間(図3(d)中、期間T1)が経過すると、引取り速度演算部25cにより引取り速度が第2の加速度で変化するように算出され、制御部25の指令部25dにより引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機21に与える。
【0034】
そして、スクリュー回転速度が上記R1に到達しスクリュー回転速度の変化が終了すると、引取り速度演算部25cにより、当該変化終了から所定の期間(図3(d)中、期間T3)、引取り速度が第3の加速度で変化して製造線速V1に到達するように算出され、制御部25の指令部25dにより引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機21に与える。これらのことから、引取り速度が、図3(d)に示されるように、V0からV1に変化する。
【0035】
次に、図3(a)に示されるように、設定製造線速をV1からV0に変化させると、上述したように、制御部25のスクリュー回転速度演算部25aによりスクリュー回転速度が算出され、制御部25の指令部25bにより実際のスクリュー回転速度を算出したスクリュー回転速度に変化させる指令を押出し機17に与える。これにより、スクリュー回転速度が、図3(b)に示されるように、R1からR0に変化する。このスクリュー回転速度の変化に伴い、押出し機17から押出される熱可塑性樹脂は、図3(c)に示されるように、変化することとなる。
【0036】
一方、制御部25の引取り速度演算部25cによりスクリュー回転速度の変化開始から所定の期間(図3(d)中、期間T4)、引取り速度が製造線速V1から第1の減速度で変化するように算出され、制御部25の指令部25dにより引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機21に与える。上記所定の時間(図3(d)中、期間T4)が経過すると、引取り速度演算部25cにより引取り速度が第2の減速度で変化するように算出され、制御部25の指令部25dにより引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機21に与える。
【0037】
そして、スクリュー回転速度が上記R0に到達しスクリュー回転速度の変化が終了すると、引取り速度演算部25cにより、当該変化終了から所定の期間(図3(d)中、期間T6)、引取り速度が第3の減速度で変化して製造線速V0に到達するように算出され、制御部25の指令部25dにより引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機21に与える。これらのことから、引取り速度が、図3(d)に示されるように、V1からV0に変化する。
【0038】
以上のように、本実施形態においては、押出し機21におけるスクリュー回転速度の変化に伴う熱可塑性樹脂の吐出量の変化に対応して、引取り機21における引取り速度の時間変化率が変化するので、図3(e)に示されるように、ケーブル3(長尺成形体)の外径変動を効果的に抑制することができる。
【0039】
また、本実施形態においては、引取り速度の加速度あるいは減速度を、押出し機におけるスクリュー回転速度の変化開始から、第1の加速度あるいは減速度、第2の加速度あるいは減速度、第3の加速度あるいは減速度の順に変化させている。これにより、引取り速度の時間変化率を簡易に変化させることができる。
【0040】
また、本実施形態においては、押出し機17におけるスクリュー回転速度の変化開始から所定の期間(図3(d)中、期間T1,T4)、第1の加速度あるいは減速度とし、その後スクリュー回転速度の変化終了までの期間(図3(d)中、期間T2,T5)、第2の加速度あるいは減速度とし、スクリュー回転速度の変化終了から所定の期間(図3(d)中、期間T3,T6)、第3の加速度あるいは減速度としている。これにより、スクリュー回転速度の変化に対して引取り速度の時間変化率を適切に変化させることができる。
【0041】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本実施形態においては、引取り速度の加速度あるいは減速度を、押出し機におけるスクリュー回転速度の変化開始から、第1の加速度あるいは減速度、第2の加速度あるいは減速度、第3の加速度あるいは減速度の順に3段階に変化させているが、2段階に変化させてもよく、また、4段階以上に変化させるようにしてもよい。
【0042】
また、引取り速度の時間変化率を、図4(a)〜(c)に示されるように、ゼロ(0)から所定の時間変化率まで連続的に変化させ、その後当該所定の時間変化率からゼロ(0)まで連続的に変化させるようにしてもよい。図4(a)はスクリュー回転速度の変化を示し、図4(b)は引取り機の引取り速度の変化を示し、図4(c)は外径の変化を示している。図4(a)〜(c)の横軸は、いずれも時間経過を表している。なお、図4(a)にて示されるスクリュー回転速度は、上述したように、制御部25のスクリュー回転速度演算部25aにて算出される。
【0043】
この場合、スクリュー回転速度が変化し始めると、制御部25の引取り速度演算部25cにより、引取り速度が、製造線速V0を初期値として、当該引取り速度の時間変化率(加速度)がゼロから所定の加速度まで連続的に変化するように算出され、制御部25の指令部25dにより引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機21に与える。そして、スクリュー回転速度が上記R1に到達しスクリュー回転速度の変化が終了すると、引取り速度演算部25cにより、引取り速度が、当該引取り速度の時間変化率(加速度)が上記所定の加速度からゼロまで連続的に変化して製造線速V1に到達するように算出され、制御部25の指令部25dにより引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機21に与える。これらのことから、引取り速度が、図4(b)に示されるように、V0からV1に変化する。
【0044】
一方、スクリュー回転速度が変化し始めると、制御部25の引取り速度演算部25cにより、引取り速度が、製造線速V1を初期値として、当該引取り速度の時間変化率(減速度)がゼロから所定の減速度まで連続的に変化するように算出され、制御部25の指令部25dにより引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機21に与える。そして、スクリュー回転速度が上記R0に到達しスクリュー回転速度の変化が終了すると、引取り速度演算部25cにより、引取り速度が、当該引取り速度の時間変化率(減速度)が上記所定の減速度からゼロまで連続的に変化して製造線速V0に到達するように算出され、制御部25の指令部25dにより引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機21に与える。これらのことから、引取り速度が、図4(b)に示されるように、V1からV0に変化する。
【0045】
このように、引取り速度の時間変化率(加速度あるいは減速度)を、ゼロから所定の時間変化率(加速度あるいは減速度)まで連続的に変化させ、その後所定の時間変化率(加速度あるいは減速度)からゼロまで連続的に変化させることにより、図4(c)に示されるように、ケーブル3(長尺成形体)の外径変動をより一層効果的に抑制することができる。
【0046】
また、押出し機21におけるスクリュー回転速度が変化し始めると、引取り速度の時間変化率(加速度あるいは減速度)をゼロから所定の時間変化率(加速度あるいは減速度)まで連続的に変化させ、押出し機21におけるスクリュー回転速度の変化が終了すると、引取り速度の時間変化率(加速度あるいは減速度)を所定の時間変化率(加速度あるいは減速度)からゼロまで連続的に変化させることにより、スクリュー回転速度の変化に対して引取り速度の時間変化率(加速度あるいは減速度)を適切に変化させることができる。
【0047】
なお、引取り速度の時間変化率を連続的に変化させる手法としては、例えば、スクリュー回転速度が変化する期間、引取り速度を一定割合で変化させた特性(図4(b)中、破線で示した特性)において、過去0.1秒毎に100点のサンプリングを行い、その移動平均を求めて、引取り速度を決定する手法がある。
【0048】
また、本実施形態においては、本発明をケーブルコア上に熱可塑性樹脂のシースを施すケーブルに適用して説明したが、本発明は、導体上に円形被覆を施す絶縁電線の製造、表面に螺旋溝を有する熱可塑性樹脂からなる被覆を抗張力体の周囲に押出したスペーサの製造等、中心線状体の周囲に熱可塑性樹脂の被覆層を設ける場合に適用出来るだけでなく、中心線状体の無い円形パイプ、異形断面の棒状体等熱可塑性樹脂からなる長尺成形体の製造にも適用が可能である。また、本発明は、断面円形の被覆層の形成にも適用が可能であるが、外径測定機等で寸法測定が困難な、断面異形のスペーサ等の製造に好適である。
【0049】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、長尺成形体の外径変動を効果的に抑制することが可能な長尺成形体の製造方法及び製造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る長尺成形体(ケーブル)の製造装置の構成を説明するための模式図である。
【図2】(a)は、スクリュー回転速度と押出し機の熱可塑性樹脂の戸出量との関係の一例を示す線図であり、(b)は、製造線速と吐出量との関係を示す線図である。
【図3】本実施形態に係る長尺成形体(ケーブル)の製造装置の動作(製造方法)を説明するためのタイムチャートであり、(a)は設定製造線速の変化を示し、(b)はスクリュー回転速度の変化を示し、(c)は押出し機における実際の熱可塑性樹脂の吐出量の変化を示し、(d)は引取り機の引取り速度の変化を示し、(e)は外径の変化を示している。
【図4】本実施形態に係る長尺成形体(ケーブル)の製造装置の動作(製造方法)の変形例を説明するためのタイムチャートであり、(a)はスクリュー回転速度の変化を示し、(b)は引取り機の引取り速度の変化を示し、(c)は外径の変化を示している。
【図5】従来技術における長尺成形体(ケーブル)の製造方法を説明するためのタイムチャートであり、(a)は設定製造線速の変化を示し、(b)は設定製造線速の変化に対応して必要とされる押出し機における熱可塑性樹脂の吐出量の変化を示し、(c)はスクリュー回転速度の変化を示し、(d)は押出し機における実際の熱可塑性樹脂の吐出量の変化を示し、(e)は引取り機の引取り速度の変化を示し、(f)は外径の変化を示している。
【符号の説明】
1…ケーブルコア、3…ケーブル、11…製造装置、13…供給リール、15…張力制御機構、17…押出し機、17a…クロスヘッド、17b…スクリュー、17c…スクリュー駆動モータ、19…冷却水槽、21…引取り機、23…巻取りリール、25…制御部、25a…スクリュー回転速度演算部、25b…指令部、25c…引取り速度演算部、25d…指令部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、長尺成形体の製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の長尺成形体の製造方法(製造装置)として、たとえば特開2000−326392号公報に開示されたようなものが知られている。この特開2000−326392号公報に開示された長尺成形体の製造方法(製造装置)では、長尺成形体の製造線速を変化させるに際し、予め求めた前記押出し機のスクリュー回転速度と該押出し機から押出される熱可塑性樹脂の吐出量との関係に基づいて、製造線速と吐出量の比が一定になるように製造線速に対するスクリュー回転速度を決め、それに従って前記押出し機のスクリュー回転速度を変化させ、かつ製造線速を変化させている。これにより、特開2000−326392号公報に開示された長尺成形体の製造方法(製造装置)においは、製造線速の変化中においても、熱可塑性樹脂の吐出量が製造線速に比例するようにスクリュー回転速度が逐次補正されるので、長尺成形体の長さ当たりの熱可塑性樹脂の量を一定にすることができ、長尺成形体の長手方向の寸法変動を抑えることができる。
【0003】
また、特開2000−326392号公報に開示された長尺成形体の製造方法(製造装置)においては、スクリュー回転速度及び製造線速を変化させるに当たり、まず押出し機のスクリュー回転速度を変化させて、該スクリュー回転速度の変化により吐出量が変化するまでの時間遅らせて引取り機の製造線速を変化させており、スクリュー回転速度の変化からの熱可塑性樹脂の吐出量の変化の遅れを補正し、その遅れに伴う長尺成形体の長手方向部分的な外径変動を抑制するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、スクリュー回転速度の変化に対する熱可塑性樹脂の吐出量変化の遅れは2次以上の曲線を有した遅れとなるために(図5(d)参照)、特開2000−326392号公報に開示された長尺成形体の製造方法(製造装置)のように、引取り機の製造線速(引取り速度)を単に一定時間遅らせただけでは(図5(e)参照)、図5(f)に示されるように、外径変動を十分に抑制することは困難である。図5(a)は設定製造線速の変化を示し、図5(b)は設定製造線速の変化に対応して必要とされる押出し機における熱可塑性樹脂の吐出量の変化を示し、図5(c)はスクリュー回転速度の変化を示し、図5(d)は押出し機における実際の熱可塑性樹脂の吐出量の変化を示し、図5(e)は引取り機の引取り速度の変化を示し、図5(f)は外径の変化を示している。図5(a)〜(f)の横軸は、いずれも時間経過を表している。外径の変動の方向は、引取り速度の変化を遅らせた時間と熱可塑性樹脂の吐出量変化の遅れ特性とによる。
【0005】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、長尺成形体の外径変動を効果的に抑制することが可能な長尺成形体の製造方法及び製造装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る長尺成形体の製造方法は、押出し機及び引取り機を用いて熱可塑性樹脂製の部分を有する長尺成形体を製造する長尺成形体の製造方法であって、長尺成形体の製造線速を変化させるに際し、押出し機におけるスクリュー回転速度の変化に伴う熱可塑性樹脂の吐出量の変化に対応して、引取り機における引取り速度の時間変化率を変化させることを特徴としている。
【0007】
一方、本発明に係る長尺成形体の製造装置は、熱可塑性樹脂製の部分を有する長尺成形体を製造する長尺成形体の製造装置であって、スクリューを有する押出し機と引取り機とを備えており、長尺成形体の製造線速を変化させるに際し、押出し機におけるスクリュー回転速度の変化に伴う熱可塑性樹脂の吐出量の変化に対応して、引取り機における引取り速度の時間変化率を変化させる制御手段を有することを特徴としている。
【0008】
これら、本発明に係る長尺成形体の製造方法及び製造装置それぞれによれば、押出し機におけるスクリュー回転速度の変化に伴う熱可塑性樹脂の吐出量の変化に対応して、引取り機における引取り速度の時間変化率が変化するので、長尺成形体の外径変動を効果的に抑制することができる。
【0009】
また、本発明に係る長尺成形体の製造方法において、引取り速度の時間変化率を、押出し機におけるスクリュー回転速度の変化開始から、第1の時間変化率、第1の時間変化率よりも大きい第2の時間変化率、第2の時間変化率よりも小さい第3の時間変化率、の順に変化させることが好ましい。
【0010】
一方、本発明に係る長尺成形体の製造装置において、制御手段は、引取り速度の時間変化率を、押出し機におけるスクリュー回転速度の変化開始から、第1の時間変化率、第1の時間変化率よりも大きい第2の時間変化率、第2の時間変化率よりも小さい第3の時間変化率、の順に変化させることが好ましい。
【0011】
このように構成した場合、それぞれにおいて、引取り速度の時間変化率を簡易に変化させることができる。
【0012】
また、本発明に係る長尺成形体の製造方法において、押出し機におけるスクリュー回転速度の変化開始から所定の期間、第1の時間変化率とし、その後スクリュー回転速度の変化終了までの期間、第2の時間変化率とし、スクリュー回転速度の変化終了から所定の期間、第3の時間変化率とすることが好ましい。
【0013】
一方、本発明に係る長尺成形体の製造装置において、制御手段は、押出し機におけるスクリュー回転速度の変化開始から所定の期間、第1の時間変化率とし、その後スクリュー回転速度の変化終了までの期間、第2の時間変化率とし、スクリュー回転速度の変化終了から所定の期間、第3の時間変化率とすることが好ましい。
【0014】
このように構成した場合、それぞれにおいて、スクリュー回転速度の変化に対して引取り速度の時間変化率を適切に変化させることができる。
【0015】
また、本発明に係る長尺成形体の製造方法において、引取り速度の時間変化率を、ゼロから所定の時間変化率まで連続的に変化させ、その後所定の時間変化率からゼロまで連続的に変化させることが好ましい。
【0016】
一方、本発明に係る長尺成形体の製造装置において、制御手段は、引取り速度の時間変化率を、ゼロから所定の時間変化率まで連続的に変化させ、その後所定の時間変化率からゼロまで連続的に変化させることが好ましい。
【0017】
このように構成した場合、それぞれにおいて、長尺成形体の外径変動をより一層効果的に抑制することができる。
【0018】
また、本発明に係る長尺成形体の製造方法において、押出し機におけるスクリュー回転速度が変化し始めると、引取り速度の時間変化率をゼロから所定の時間変化率まで連続的に変化させ、押出し機におけるスクリュー回転速度の変化が終了すると、引取り速度の時間変化率を所定の時間変化率からゼロまで連続的に変化させることが好ましい。
【0019】
一方、本発明に係る長尺成形体の製造装置において、制御手段は、押出し機におけるスクリュー回転速度が変化し始めると、引取り速度の時間変化率をゼロから所定の時間変化率まで連続的に変化させ、押出し機におけるスクリュー回転速度の変化が終了すると、引取り速度の時間変化率を所定の時間変化率からゼロまで連続的に変化させることが好ましい。
【0020】
このように構成した場合、それぞれにおいて、スクリュー回転速度の変化に対して引取り速度の時間変化率を適切に変化させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明による長尺成形体の製造方法及び製造装置の好適な実施形態について詳細に説明する。本実施形態は、本発明を、ケーブルコア上に熱可塑性樹脂の外部被覆(シース)を施すケーブルの製造に適用している。
【0022】
まず、図1に基づいて、本実施形態に係る長尺成形体の製造装置の構成について説明する。製造装置11は、供給リール13、張力制御機構15、押出し機17、冷却水槽19、引取り機21、巻取りリール23、制御部25等を備えている。押出し機17は、クロスヘッド17a、スクリュー17b、スクリュー駆動モータ17c等を含んでいる。
【0023】
製造装置11においては、供給リール13から繰出されるケーブルコア1は、光ファイバユニット等を含み、その周囲に押出し機17から押出したポリエチレン等の熱可塑性樹脂のシース(被覆層)を設けて、冷却水槽19で熱可塑性樹脂のシースを冷却してケーブル3とし、引取り機21で引取り力を加えながら巻取りリール23に巻き取る。また、張力制御機構15はケーブルコア1の張力を制御する装置である。
【0024】
制御部25は、予め求めた押出し機17のスクリュー回転速度と当該押出し機17から押出される熱可塑性樹脂の吐出量(単位時間当たりに押出される熱可塑性樹脂の質量)との関係を示すデータを記憶しており、ある製造線速から別の製造線速へ変化させるに当たっては、吐出量が製造線速に比例して変化するように、製造線速に対するスクリュー回転速度を算出するスクリュー回転速度演算部25aを有し、算出したスクリュー回転速度を押出し機17に指令する指令部25bを有する。
【0025】
図2(a)は、製造に使用する押出し機17について、スクリュー回転速度と押出し機17の熱可塑性樹脂の吐出量との関係の一例を示す線図であって、図2(b)は製造線速と吐出量との関係を示す線図である。図2(a)のデータは予め求めて制御部25の中に記憶させておく。図2(b)に示されるように、製造線速と吐出量とは比例関係にある。
【0026】
そして、製造口出し時点では、熱可塑性樹脂の設計質量に基づいて、まず数m/分といった低速の製造線速と、その製造線速に見立った熱可塑性樹脂の吐出量となるスクリュー回転速度を設定し、低速の製造線速で試験的に押出しを行い、押出されたケーブル3のシース外径が設計通りのものであるかを確認する。もしも、押出されたケーブル3のシース外径が設計通りでないときは、スクリュー回転速度又は製造線速を僅かずつ変化させて、設計通りのシース外径が得られるように調整を行なう。そしてシース外径が設計通りであることが確認された後、製造線速を次のようにして上昇させる。
【0027】
製造線速をV0からV1に変化させようとする場合、制御部25のスクリュー回転速度演算部25aにて、現在のスクリュー回転速度R0から図2(a)のデータに基づいて現在の吐出量N0を算出し、図2(b)に従ってN1/V1=N0/V0になるように製造線速V1の時の吐出量N1を求めて、図2(a)のデータから吐出量N1に相当するスクリュー回転速度R1を求める。そして、制御部25の指令部25bにて、押出し機17にスクリュー回転速度R1を指令し、変化させる。
【0028】
また、制御部25は、引取り機21における引取り速度を算出する引取り速度演算部25cを有し、指令部25dから算出した引取り速度を引取り機21に指令する。この引取り速度演算部25cは、押出し機17におけるスクリュー回転速度の変化に伴う熱可塑性樹脂の吐出量の変化に対応して、引取り機21における引取り速度の時間変化率(加速度あるいは減速度)を変化させるように引取り速度を算出する。ここで、制御部25における引取り速度演算部25c及び指令部25dが、各請求項における引取り速度制御手段として機能する。
【0029】
製造線速(引取り速度)をV0からV1に加速させようとする場合、制御部25の引取り速度演算部25cは、押出し機17におけるスクリュー回転速度の変化開始から所定の期間、引取り速度が製造線速V0から第1の加速度で変化するように、当該引取り速度を算出していく。その後、上記所定の時間が経過すると、引取り速度演算部25cは、引取り速度が第1の加速度よりも大きい第2の加速度で変化するように、当該引取り速度を算出していく。そして、スクリュー回転速度が上記R1に到達しスクリュー回転速度の変化が終了すると、当該変化終了から所定の期間、引取り速度が第2の加速度より小さい第3の加速度で変化して製造線速V1に到達するように、当該引取り速度を算出していく。順次、制御部25の指令部25dは、算出された引取り速度を引取り機21に指令し、引取り機21の引取り速度、すなわち製造線速を変化させる。
【0030】
また、製造線速(引取り速度)をV1からV0に減速させようとする場合、制御部25の引取り速度演算部25cは、押出し機17におけるスクリュー回転速度の変化開始から所定の期間、引取り速度が製造線速V1から第1の減速度で変化するように、当該引取り速度を算出していく。その後、上記所定の時間が経過すると、引取り速度演算部25cは、引取り速度が第1の減速度よりも大きい第2の減速度で変化するように、当該引取り速度を算出していく。そして、スクリュー回転速度が上記R0に到達しスクリュー回転速度の変化が終了すると、当該変化終了から所定の期間、引取り速度が第2の減速度より小さい第3の減速度で変化して製造線速V0に到達するように、当該引取り速度を算出していく。順次、制御部25の指令部25dは、加速時と同様に、算出された引取り速度を引取り機21に指令し、引取り機21の引取り速度、すなわち製造線速を変化させる。
【0031】
続いて、図3(a)〜(e)に基づいて、製造装置11の動作(長尺成形体の製造方法)を説明する。図3(a)は設定製造線速の変化を示し、図3(b)はスクリュー回転速度の変化を示し、図3(c)は押出し機における実際の熱可塑性樹脂の吐出量の変化を示し、図3(d)は引取り機の引取り速度の変化を示し、図3(e)は外径の変化を示している。図3(a)〜(e)の横軸は、いずれも時間経過を表している。
【0032】
図3(a)に示されるように、設定製造線速をV0からV1に変化させると、上述したように、制御部25のスクリュー回転速度演算部25aによりスクリュー回転速度が算出され、制御部25の指令部25bにより実際のスクリュー回転速度を算出したスクリュー回転速度に変化させる指令を押出し機17に与える。これにより、スクリュー回転速度が、図3(b)に示されるように、R0からR1に変化する。このスクリュー回転速度の変化に伴い、押出し機17から押出される熱可塑性樹脂は、図3(c)に示されるように、変化することとなる。
【0033】
一方、制御部25の引取り速度演算部25cによりスクリュー回転速度の変化開始から所定の期間(図3(d)中、期間T1)、引取り速度が製造線速V0から第1の加速度で変化するように算出され、制御部25の指令部25dにより引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機21に与える。上記所定の時間(図3(d)中、期間T1)が経過すると、引取り速度演算部25cにより引取り速度が第2の加速度で変化するように算出され、制御部25の指令部25dにより引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機21に与える。
【0034】
そして、スクリュー回転速度が上記R1に到達しスクリュー回転速度の変化が終了すると、引取り速度演算部25cにより、当該変化終了から所定の期間(図3(d)中、期間T3)、引取り速度が第3の加速度で変化して製造線速V1に到達するように算出され、制御部25の指令部25dにより引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機21に与える。これらのことから、引取り速度が、図3(d)に示されるように、V0からV1に変化する。
【0035】
次に、図3(a)に示されるように、設定製造線速をV1からV0に変化させると、上述したように、制御部25のスクリュー回転速度演算部25aによりスクリュー回転速度が算出され、制御部25の指令部25bにより実際のスクリュー回転速度を算出したスクリュー回転速度に変化させる指令を押出し機17に与える。これにより、スクリュー回転速度が、図3(b)に示されるように、R1からR0に変化する。このスクリュー回転速度の変化に伴い、押出し機17から押出される熱可塑性樹脂は、図3(c)に示されるように、変化することとなる。
【0036】
一方、制御部25の引取り速度演算部25cによりスクリュー回転速度の変化開始から所定の期間(図3(d)中、期間T4)、引取り速度が製造線速V1から第1の減速度で変化するように算出され、制御部25の指令部25dにより引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機21に与える。上記所定の時間(図3(d)中、期間T4)が経過すると、引取り速度演算部25cにより引取り速度が第2の減速度で変化するように算出され、制御部25の指令部25dにより引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機21に与える。
【0037】
そして、スクリュー回転速度が上記R0に到達しスクリュー回転速度の変化が終了すると、引取り速度演算部25cにより、当該変化終了から所定の期間(図3(d)中、期間T6)、引取り速度が第3の減速度で変化して製造線速V0に到達するように算出され、制御部25の指令部25dにより引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機21に与える。これらのことから、引取り速度が、図3(d)に示されるように、V1からV0に変化する。
【0038】
以上のように、本実施形態においては、押出し機21におけるスクリュー回転速度の変化に伴う熱可塑性樹脂の吐出量の変化に対応して、引取り機21における引取り速度の時間変化率が変化するので、図3(e)に示されるように、ケーブル3(長尺成形体)の外径変動を効果的に抑制することができる。
【0039】
また、本実施形態においては、引取り速度の加速度あるいは減速度を、押出し機におけるスクリュー回転速度の変化開始から、第1の加速度あるいは減速度、第2の加速度あるいは減速度、第3の加速度あるいは減速度の順に変化させている。これにより、引取り速度の時間変化率を簡易に変化させることができる。
【0040】
また、本実施形態においては、押出し機17におけるスクリュー回転速度の変化開始から所定の期間(図3(d)中、期間T1,T4)、第1の加速度あるいは減速度とし、その後スクリュー回転速度の変化終了までの期間(図3(d)中、期間T2,T5)、第2の加速度あるいは減速度とし、スクリュー回転速度の変化終了から所定の期間(図3(d)中、期間T3,T6)、第3の加速度あるいは減速度としている。これにより、スクリュー回転速度の変化に対して引取り速度の時間変化率を適切に変化させることができる。
【0041】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本実施形態においては、引取り速度の加速度あるいは減速度を、押出し機におけるスクリュー回転速度の変化開始から、第1の加速度あるいは減速度、第2の加速度あるいは減速度、第3の加速度あるいは減速度の順に3段階に変化させているが、2段階に変化させてもよく、また、4段階以上に変化させるようにしてもよい。
【0042】
また、引取り速度の時間変化率を、図4(a)〜(c)に示されるように、ゼロ(0)から所定の時間変化率まで連続的に変化させ、その後当該所定の時間変化率からゼロ(0)まで連続的に変化させるようにしてもよい。図4(a)はスクリュー回転速度の変化を示し、図4(b)は引取り機の引取り速度の変化を示し、図4(c)は外径の変化を示している。図4(a)〜(c)の横軸は、いずれも時間経過を表している。なお、図4(a)にて示されるスクリュー回転速度は、上述したように、制御部25のスクリュー回転速度演算部25aにて算出される。
【0043】
この場合、スクリュー回転速度が変化し始めると、制御部25の引取り速度演算部25cにより、引取り速度が、製造線速V0を初期値として、当該引取り速度の時間変化率(加速度)がゼロから所定の加速度まで連続的に変化するように算出され、制御部25の指令部25dにより引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機21に与える。そして、スクリュー回転速度が上記R1に到達しスクリュー回転速度の変化が終了すると、引取り速度演算部25cにより、引取り速度が、当該引取り速度の時間変化率(加速度)が上記所定の加速度からゼロまで連続的に変化して製造線速V1に到達するように算出され、制御部25の指令部25dにより引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機21に与える。これらのことから、引取り速度が、図4(b)に示されるように、V0からV1に変化する。
【0044】
一方、スクリュー回転速度が変化し始めると、制御部25の引取り速度演算部25cにより、引取り速度が、製造線速V1を初期値として、当該引取り速度の時間変化率(減速度)がゼロから所定の減速度まで連続的に変化するように算出され、制御部25の指令部25dにより引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機21に与える。そして、スクリュー回転速度が上記R0に到達しスクリュー回転速度の変化が終了すると、引取り速度演算部25cにより、引取り速度が、当該引取り速度の時間変化率(減速度)が上記所定の減速度からゼロまで連続的に変化して製造線速V0に到達するように算出され、制御部25の指令部25dにより引取り速度を算出した値に変化させる指令を引取り機21に与える。これらのことから、引取り速度が、図4(b)に示されるように、V1からV0に変化する。
【0045】
このように、引取り速度の時間変化率(加速度あるいは減速度)を、ゼロから所定の時間変化率(加速度あるいは減速度)まで連続的に変化させ、その後所定の時間変化率(加速度あるいは減速度)からゼロまで連続的に変化させることにより、図4(c)に示されるように、ケーブル3(長尺成形体)の外径変動をより一層効果的に抑制することができる。
【0046】
また、押出し機21におけるスクリュー回転速度が変化し始めると、引取り速度の時間変化率(加速度あるいは減速度)をゼロから所定の時間変化率(加速度あるいは減速度)まで連続的に変化させ、押出し機21におけるスクリュー回転速度の変化が終了すると、引取り速度の時間変化率(加速度あるいは減速度)を所定の時間変化率(加速度あるいは減速度)からゼロまで連続的に変化させることにより、スクリュー回転速度の変化に対して引取り速度の時間変化率(加速度あるいは減速度)を適切に変化させることができる。
【0047】
なお、引取り速度の時間変化率を連続的に変化させる手法としては、例えば、スクリュー回転速度が変化する期間、引取り速度を一定割合で変化させた特性(図4(b)中、破線で示した特性)において、過去0.1秒毎に100点のサンプリングを行い、その移動平均を求めて、引取り速度を決定する手法がある。
【0048】
また、本実施形態においては、本発明をケーブルコア上に熱可塑性樹脂のシースを施すケーブルに適用して説明したが、本発明は、導体上に円形被覆を施す絶縁電線の製造、表面に螺旋溝を有する熱可塑性樹脂からなる被覆を抗張力体の周囲に押出したスペーサの製造等、中心線状体の周囲に熱可塑性樹脂の被覆層を設ける場合に適用出来るだけでなく、中心線状体の無い円形パイプ、異形断面の棒状体等熱可塑性樹脂からなる長尺成形体の製造にも適用が可能である。また、本発明は、断面円形の被覆層の形成にも適用が可能であるが、外径測定機等で寸法測定が困難な、断面異形のスペーサ等の製造に好適である。
【0049】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、長尺成形体の外径変動を効果的に抑制することが可能な長尺成形体の製造方法及び製造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る長尺成形体(ケーブル)の製造装置の構成を説明するための模式図である。
【図2】(a)は、スクリュー回転速度と押出し機の熱可塑性樹脂の戸出量との関係の一例を示す線図であり、(b)は、製造線速と吐出量との関係を示す線図である。
【図3】本実施形態に係る長尺成形体(ケーブル)の製造装置の動作(製造方法)を説明するためのタイムチャートであり、(a)は設定製造線速の変化を示し、(b)はスクリュー回転速度の変化を示し、(c)は押出し機における実際の熱可塑性樹脂の吐出量の変化を示し、(d)は引取り機の引取り速度の変化を示し、(e)は外径の変化を示している。
【図4】本実施形態に係る長尺成形体(ケーブル)の製造装置の動作(製造方法)の変形例を説明するためのタイムチャートであり、(a)はスクリュー回転速度の変化を示し、(b)は引取り機の引取り速度の変化を示し、(c)は外径の変化を示している。
【図5】従来技術における長尺成形体(ケーブル)の製造方法を説明するためのタイムチャートであり、(a)は設定製造線速の変化を示し、(b)は設定製造線速の変化に対応して必要とされる押出し機における熱可塑性樹脂の吐出量の変化を示し、(c)はスクリュー回転速度の変化を示し、(d)は押出し機における実際の熱可塑性樹脂の吐出量の変化を示し、(e)は引取り機の引取り速度の変化を示し、(f)は外径の変化を示している。
【符号の説明】
1…ケーブルコア、3…ケーブル、11…製造装置、13…供給リール、15…張力制御機構、17…押出し機、17a…クロスヘッド、17b…スクリュー、17c…スクリュー駆動モータ、19…冷却水槽、21…引取り機、23…巻取りリール、25…制御部、25a…スクリュー回転速度演算部、25b…指令部、25c…引取り速度演算部、25d…指令部。
Claims (10)
- 押出し機及び引取り機を用いて熱可塑性樹脂製の部分を有する長尺成形体を製造する長尺成形体の製造方法であって、
前記長尺成形体の製造線速を変化させるに際し、前記押出し機におけるスクリュー回転速度の変化に伴う熱可塑性樹脂の吐出量の変化に対応して、前記引取り機における引取り速度の時間変化率を変化させることを特徴とする長尺成形体の製造方法。 - 前記引取り速度の前記時間変化率を、前記押出し機における前記スクリュー回転速度の変化開始から、第1の時間変化率、前記第1の時間変化率よりも大きい第2の時間変化率、前記第2の時間変化率よりも小さい第3の時間変化率、の順に変化させることを特徴とする請求項1に記載の長尺成形体の製造方法。
- 前記押出し機における前記スクリュー回転速度の変化開始から所定の期間、前記第1の時間変化率とし、その後前記スクリュー回転速度の変化終了までの期間、前記第2の時間変化率とし、前記スクリュー回転速度の変化終了から所定の期間、前記第3の時間変化率とすることを特徴とする請求項2に記載の長尺成形体の製造方法。
- 前記引取り速度の前記時間変化率を、ゼロから所定の時間変化率まで連続的に変化させ、その後前記所定の時間変化率からゼロまで連続的に変化させることを特徴とする請求項1に記載の長尺成形体の製造方法。
- 前記押出し機における前記スクリュー回転速度が変化し始めると、前記引取り速度の前記時間変化率をゼロから前記所定の時間変化率まで連続的に変化させ、前記押出し機における前記スクリュー回転速度の変化が終了すると、前記引取り速度の前記時間変化率を前記所定の時間変化率からゼロまで連続的に変化させることを特徴とする請求項4に記載の長尺成形体の製造方法。
- 熱可塑性樹脂製の部分を有する長尺成形体を製造する長尺成形体の製造装置であって、
スクリューを有する押出し機と引取り機とを備えており、
前記長尺成形体の製造線速を変化させるに際し、前記押出し機におけるスクリュー回転速度の変化に伴う熱可塑性樹脂の吐出量の変化に対応して、前記引取り機における引取り速度の時間変化率を変化させる制御手段を有することを特徴とする長尺成形体の製造装置。 - 前記制御手段は、前記引取り速度の前記時間変化率を、前記押出し機における前記スクリュー回転速度の変化開始から、第1の時間変化率、前記第1の時間変化率よりも大きい第2の時間変化率、前記第2の時間変化率よりも小さい第3の時間変化率、の順に変化させることを特徴とする請求項6に記載の長尺成形体の製造装置。
- 前記制御手段は、前記押出し機における前記スクリュー回転速度の変化開始から所定の期間、前記第1の時間変化率とし、その後前記スクリュー回転速度の変化終了までの期間、前記第2の時間変化率とし、前記スクリュー回転速度の変化終了から所定の期間、前記第3の時間変化率とすることを特徴とする請求項7に記載の長尺成形体の製造装置。
- 前記制御手段は、前記引取り速度の前記時間変化率を、ゼロから所定の時間変化率まで連続的に変化させ、その後前記所定の時間変化率からゼロまで連続的に変化させることを特徴とする請求項6に記載の長尺成形体の製造装置。
- 前記制御手段は、前記押出し機における前記スクリュー回転速度が変化し始めると、前記引取り速度の前記時間変化率をゼロから前記所定の時間変化率まで連続的に変化させ、前記押出し機における前記スクリュー回転速度の変化が終了すると、前記引取り速度の前記時間変化率を前記所定の時間変化率からゼロまで連続的に変化させることを特徴とする請求項9に記載の長尺成形体の製造装置。
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JP2002204484A JP2004042496A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 長尺成形体の製造方法及び製造装置 |
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JP2002204484A JP2004042496A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 長尺成形体の製造方法及び製造装置 |
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Cited By (1)
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EP3093118A1 (en) * | 2015-04-22 | 2016-11-16 | Delphi Technologies, Inc. | An extruding machine and method of operating same |
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2002
- 2002-07-12 JP JP2002204484A patent/JP2004042496A/ja active Pending
Cited By (2)
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EP3093118A1 (en) * | 2015-04-22 | 2016-11-16 | Delphi Technologies, Inc. | An extruding machine and method of operating same |
US9592528B2 (en) | 2015-04-22 | 2017-03-14 | Delphi Technologies, Inc. | Extruding machine |
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