JP2004042208A - 工作機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】サイクルタイムを増加させることなく、確実に工具の折損を検出し、工具折損による不良品を発生させることのない工作機械を提供すること。
【解決手段】主軸3に装着したツールホルダ2のフランジ外周面の変位を測定し、その測定データからツールホルダ2のフランジ外周面の振れT又は振動の値M、あるいは主軸の回転速度の変化を求めて、加工中の工具1の折損を監視するようにしたので、サイクルタイムを増加させることなく、確実に工具1の折損を検出することができ、工具折損による不良品の発生を防止することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】主軸3に装着したツールホルダ2のフランジ外周面の変位を測定し、その測定データからツールホルダ2のフランジ外周面の振れT又は振動の値M、あるいは主軸の回転速度の変化を求めて、加工中の工具1の折損を監視するようにしたので、サイクルタイムを増加させることなく、確実に工具1の折損を検出することができ、工具折損による不良品の発生を防止することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は工作機械に係り、特にマシニングセンタ(MC)等において自動で工具の折損を検出する工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
MCでは、複数の加工がプログラムにのっとり自動で行われる。このため、加工途中で工具が折損した場合、これを検知して加工プログラムを停止させないと、加工不良を知らずに最後まで加工し、不良品を次々と製造してしまうことになる。
【0003】
これを防止するために従来は、工具の刃先位置をレーザー光で測定し、加工前と加工後とを比較することにより刃先の折損を検知して、刃先折損の場合は警報を発して次の加工を停止していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、工具の先端の位置をレーザー光で検出する従来の方法は、MCのようにクーラントを大量に使用する状況下では、クーラントによってレーザー光が遮られやすく、検出ミスが発生しやすいという欠点がある。
【0005】
また、工具折損検知のための刃先位置の測定はその工具による加工後に行われるため、加工中の折損が検知できず、折損が発生した時に加工されていたワークは不良品になってしまう可能性が大であった。
【0006】
更に、各工具毎に加工前と加工後に刃先位置の測定を行うため、測定のための時間を要し、加工のサイクルタイムが増加するという問題もあった。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、サイクルタイムを増加させることなく、確実に工具の折損を検出し、工具折損による不良品を発生させることのない工作機械を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、工具が取り付けられたツールホルダを主軸に装着し、該主軸を回転駆動してワークを加工する工作機械であって、前記主軸に装着したツールホルダのフランジ外周面の変位を測定する測定手段と、前記測定手段で得られた測定データから前記工作機械の異常を判定する判定手段と、を備えた工作機械において、前記判定手段は、前記測定データから前記ツールホルダのフランジ外周面の振れ又は振動の値を求めることにより前記工具の折損を検知することを特徴としている。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、工具が取り付けられたツールホルダを主軸に装着し、該主軸を回転駆動してワークを加工する工作機械であって、前記主軸に装着したツールホルダのフランジ外周面の変位を測定する測定手段と、前記測定手段で得られた測定データから前記工作機械の異常を判定する判定手段と、を備えた工作機械において、前記判定手段は、前記測定データから前記主軸の回転速度を求めることにより前記工具の折損を検知することを特徴としている。
【0010】
本発明によれば、主軸に装着したツールホルダのフランジ外周面の変位を測定し、その測定データからツールホルダのフランジ外周面の振れ又は振動の値、あるいは主軸の回転速度の変化を求めて、加工中の工具の折損を監視しているので、サイクルタイムを増加させることなく、確実に工具の折損を検出することができ、不良品の発生を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る工作機械の好ましい実施の形態について詳説する。尚、各図において同一の部材には同一の番号又は符号を付している。
【0012】
図1は、本発明に係る工作機械に組み込まれた工具折損検出装置の第1の実施の形態を示すブロック図である。この工具折損検出装置10は、MCで主軸3に装着された工具1の折損を自動で検出する装置であり、主として測距手段であるセンサ12とデータ処理装置14とで構成されている。
【0013】
センサ12は、主軸3が取り付けられたヘッド5にブラケット6を介して取り付けられている。このセンサ12は渦電流センサであり、主軸3に装着されたツールホルダ2のフランジ部2Bの外周面までの距離dを電気信号として検出する。
【0014】
データ処理装置14は、センサ12で測定された測定データに基づきツールホルダ2に取付けられた工具1の折損を検出するもので、A/Dコンバータ16、CPU18、メモリ20、入出力回路22等を備えている。
【0015】
A/Dコンバータ16は、センサ12から出力された距離dを示す電気信号をディジタル信号に変換して判定手段であるCPU18に出力する。CPU18は、このディジタル信号に変換されたセンサ12の測定データに基づいてツールホルダ2のフランジ部2B外周面の振れT、又は振動の値Mを算出する。
【0016】
そして、その算出した振れT、又は振動の値Mと予め測定データ記憶手段であるメモリ20に記憶された夫々の基準値S、又はNとを比較し、振れTと基準値Sとの差が予め設定されている閾値Pを超えている場合、又は振動の値Mと基準値Nとの差が予め設定されている閾値Qを超えている場合に工具折損と判定する。そして、その結果を入出力回路22を介してMCを制御するMC制御装置24に出力する。
【0017】
上記のようにCPU18は、センサ12で測定された距離dの測定データに基づきツールホルダ2の振れT又は振動の値Mを算出するが、この演算処理は次のように行われる。
【0018】
まず、CPU18は、入出力回路22を介してMC制御装置24から測定開始の指令を受ける。そして、センサ12から出力される距離dの測定データをツールホルダ2の回転角度θに対応させてメモリ20に記憶する。ツールホルダ一周分の距離dの測定データはグラフ表示すると例えば図2のようになる。
【0019】
次に、CPU18は、メモリ20に記憶されたツールホルダ一周分の距離dの測定データをフーリエ解析(FFT解析)し、各周波数の成分に分解する。
【0020】
FFT解析の結果をパワースペクトル表示すると例えば図3のようになる。
【0021】
ここで、上記のようにFFT解析された各周波数成分のうち基本波周波数成分(1周分の測定データの1山成分)の振幅値がツールホルダ2の振れTと見なせるので、CPU18は上記FFT解析の結果から基本波周波数成分を抽出し、その振幅値を算出してツールホルダ2の振れTを取得する。そして、この得られた振れTに基づいて工具折損の判定を行う。
【0022】
あるいは、前記各周波数成分のうち高周波成分(1周分の測定データの2山以上の成分)から振動の値Mを求め、得られた振動の値Mに基づいて工具折損と判定する。
【0023】
次に、前記のごとく構成された本実施の形態の工具折損検出装置10によるツールホルダ2に取付けられた工具1の折損検出方法を図4、及び図5に示すフローチャートに従って説明する。
【0024】
最初に、個々のツールホルダ2の振れT又は振動の値Mを測定し、それを基準値としてデータ処理装置14に登録する工程が実施される。先ず、MC制御装置24は、主軸を予め設定済みの回転数で回転させる。
【0025】
センサ12は、この回転するツールホルダ2のフランジ部2Bの外周面までの距離dを測定する。CPU18は、このセンサ12で測定された距離dの測定データをツールホルダ2の回転角度θに対応させてメモリ20に記憶する。測定はツールホルダ一周分行われ、ツールホルダ一周分の測定データが得られる(ステップS1)。
【0026】
CPU18は、メモリ20に記憶された測定データをFFT解析し、1山成分を抽出して、その振幅値を算出する。あるいは、2山成分以上を抽出し振動の値Mを演算する。この1山成分の振幅値は、ツールホルダ2の振れTと等しいので、これにより、ツールホルダ2の振れTが取得される(ステップS2)。得られたツールホルダ2の振れT又は振動の値Mが基準値S、 又はNとしてデータ処理装置14のメモリ20に記憶される(ステップS3)。
【0027】
このようにして、MCに用いられるツールホルダ2に対して振れTの基準値S又は振動の値Mの基準値Nが測定され、メモリ20に記憶される。また、ツールホルダ2に対して工具折損判定のための閾値P、及びQが設定され、メモリ20に記憶される。
【0028】
次に図5に示すように、実際の加工が開始される(ステップS4)と、センサ12は、この回転するツールホルダ2のフランジ部2Bの外周面までの距離dを測定し、測定値はメモリ20に記憶される(ステップS5)。メモリ20に記憶された測定データはCPU18によってFFT解析され、ツールホルダ2の振れT又は振動の値Mが演算される(ステップS6)。
【0029】
次に、得られた振れT又は振動の値Mがメモリ20に記憶されている夫々の基準値S、又はNと比較される(ステップS7)。なお、この間ワークの加工は継続されている。比較の結果、振れT又は振動の値Mの変化が閾値P又はQ以上か否かが判定され(ステップS8)、閾値以下の場合はステップS5に戻って、加工の間このループが繰り返される。
【0030】
一方、振れT又は振動の値Mの変化が閾値以上の場合は、工具折損と判定され(ステップS9)、その時点で加工を停止する様警報を出力する(ステップS10)。
【0031】
尚、前述のフローでは、ワークの加工前に予め各ツールホルダ2の振れT又は振動の値Mを求めて、データ処理装置14のメモリ20に基準値として記憶させたが、加工開始直後に工具折損のない状態でツールホルダ2の振れT又は振動の値Mを測定してこれを基準値として記憶させ、この値に対して以後の測定値を比較するようにしてもよい。
【0032】
この場合の動作の流れを図6のフローチャートで説明する。先ず、ワークの加工が開始されると(ステップS20)、直後に測定工程が入り(ステップS21)、ツールホルダ2の振れT又は振動の値Mが算出されて(ステップS22)、この値が基準値S又はNとしてメモリ20に記憶される(ステップS23)。
【0033】
次に、加工中のツールホルダ2のフランジ部2Bの外周面までの距離dが測定され(ステップS24)、ツールホルダ2の振れT又は振動の値Mが演算され(ステップS25)、先に登録されている基準値S又はNとの比較がなされ(ステップS26)、比較の結果、振れT又は振動の値Mの変化が閾値P又はQ以上か否かが判定され(ステップS27)、閾値以下の場合はステップS24に戻って、この処理が加工中繰り返される。
【0034】
一方、振れT又は振動の値Mの変化が閾値以上の場合は、工具折損と判定され(ステップS28)、その時点で加工を停止する様NCへ警報を出力する(ステップS29)。
【0035】
以上説明したように、本実施の形態の工具折損検出装置10によれば、ツールホルダ2を1回転させた時のツールホルダ2のフランジ部2Bの外周面までの距離dを測定し、この距離dのデータからツールホルダ2の振れT又は振動の値Mを算出して、その振れT又は振動の値Mに基いてツールホルダ2に取付けられた工具の折損を検出するので、サイクルタイムを増加させることなく、確実に工具の折損を検出することができ、不良品を製造することもない。
【0036】
次に、本発明に係る工作機械の第2の実施の形態について説明する。なお、使用する装置は上述した第1の実施の形態と同じものを使用する。
【0037】
上記第1の実施の形態は、センサ12の測定点であるツールホルダ2のフランジ部2Bが円形の場合であるが、一般にツールホルダ2のフランジ部2Bには、図7に示すようにチャックのための切欠き2C、2Cが形成されている。
【0038】
第2の実施の形態の工具欠損検出方法は、測定点であるツールホルダ2のフランジ部2Bに切欠き2C、2Cが形成されている場合の検出方法である。
【0039】
ツールホルダ2のフランジ部2Bに切欠き2C、2Cが2箇所ある場合、ツールホルダ一周分の測定データはグラフ表示すると例えば図8のようになる。同図に示すように、測定データは2つの切欠き2C、2Cの部分で急激に変化する。この切欠き2C、2Cの部分の測定データから、例えば切欠き2C、2C間の時間を算出することによって、あるいは所定時間内の切欠き2C、2Cの部分の測定データをカウントすることによって、ツールホルダ2の単位時間あたりの回転数、即ち回転速度が求められる。
【0040】
第2の実施の形態の工具欠損検出方法では、加工中のツールホルダ2の回転速度を監視し、回転速度に予め設定されている閾値以上の変化が認められた時に工具折損と判定するようになっている。
【0041】
図9は、この第2の実施の形態の工具欠損検出方法を説明するフローチャートである。この第2の実施の形態の工具欠損検出方法の流れは、図6に示した第1の実施の形態での流れと基本的に同一である。即ち図9におけるステップS30〜ステップS39は、図6におけるステップS20〜ステップS29に対応している。図9における流れと図6における流れとの相違点は、図6では測定値からツールホルダ2の振れT又は振動の値Mを算出し、基準値と比較するのに対し、図9ではツールホルダ2の回転速度を算出して基準値と比較していることである。その他は全く同一であるので、説明は省略する。
【0042】
このように、第2の実施の形態においても、サイクルタイムを増加させることなく、確実に工具の折損を検出することができ、工具折損による不良品を発生させることもない。
【0043】
尚、上記一連の実施の形態では、センサ12として渦電流センサを用いているが、ある特定の測定点からツールホルダ2の外周面までの距離を測定できるセンサであれば渦電流センサに限らず、他のセンサを用いてもよい。この場合、渦電流センサのように非接触式のセンサに限らず、接触式のセンサを用いてもよい。
【0044】
また、本実施の形態では、ツールホルダの外周の変位を測定し、その測定データをFFT解析して1山成分を抽出し、その振幅値を求めることにより振れTを、あるいはFFT解析データの2山成分以上を抽出して振動の値Mを取得するようにしているが、振れT又は振動の値Mを取得する方法は、この方法に限定されるものではない。例えば、測定データの最大値と最小値を求め、その差から振幅値を算出してツールホルダの振れTを取得するようにしてもよい。
【0045】
また、本実施の形態では、センサ12の測定点としてツールホルダ2のフランジ部2Bを使用しているが、センサ12の測定点は、これに限定されるものではなく、測定状況等に応じて適宜変更してもよい。
【0046】
また、本実施の形態では、センサ12をヘッド5に取り付けているが、センサ12の設置場所は、これに限定されるものではなく、加工中に測定できる所ならヘッド5以外の個所であっても構わない。
【0047】
また、本実施の形態では、本発明をMCに適用した例で説明したが、本発明はMCに限らず、いかなる工作機械にも適用することができる。
【0048】
また、本実施の形態では、加工中と加工前(もしくは加工開始直後)の測定値(振れ、振動、回転速度)の差を閾値と照らし合わせて判定しているが、加工中の測定値の絶対値が設定済の上限値と下限値(ゼロを含む)の範囲に入っているか否かで、工具が折損しているか否かを判定してもよい。
【0049】
また、本実施の形態では、振れ、振動、回転速度を用いて工具折損の判定を行っているが、それらと相関のある物理量であれば、これを工具折損の判定に用いてもよい。
【0050】
また、本実施の形態では、振れ、振動、回転速度、もしくはそれらと相関のある物理量のいずれか1つを用いて工具折損の判定を行っているが、それらのうち1つ以上を用いて決定されるパラメータを用いて工具折損の判定を行ってもよい。
【0051】
また、本実施の形態においては、回転速度の測定に2つの切り欠きを用いているが、ツールホルダフランジ部の切り欠きは1つ以上あればよい。また、切り欠きのある場所はツールホルダフランジ部に限られるものではなく、センサ12により測定できる場所であればどこでもよい。また、ツールホルダに切り欠きがない場合は、センサ12により検知できる凹凸があれば、それを測定することにより回転速度を求めてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、主軸に装着したツールホルダのフランジ外周面の変位を測定し、その測定データからツールホルダのフランジ外周面の振れ又は振動の値、あるいは主軸の回転速度の変化を求めて、加工中の工具の折損を監視しているので、サイクルタイムを増加させることなく、確実に工具の折損を検出することができ、工具折損による不良品の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】工具折損検出装置の第1の実施の形態を示すブロック図
【図2】ツールホルダ一周分の測定データのグラフ
【図3】FFT解析の結果をパワースペクトル表示したグラフ
【図4】第1の実施の形態の工具折損検出方法の処理手順を示すフローチャート1
【図5】第1の実施の形態の工具折損検出方法の処理手順を示すフローチャート2
【図6】第1の実施の形態の工具折損検出方法の処理手順を示すフローチャート3
【図7】フランジ部に切欠きを有するツールホルダの平面図
【図8】フランジ部に切欠きを有するツールホルダの一周分の測定データのグラフ
【図9】第2の実施の形態の工具折損検出方法の処理手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1…工具、2…ツールホルダ、2A…嵌合部、2B…フランジ部、2C…切欠き、3…主軸、3A…被嵌合部、10…工具折損検出装置、12…センサ(測距手段)、14…データ処理装置、16…A/Dコンバータ、18…CPU(判定手段)、20…メモリ(測定データ記憶手段)、22…入出力回路、24…MC制御装置、d…距離、θ…回転角度、T…振れ、S、N…基準値、P、Q…閾値
【発明の属する技術分野】
本発明は工作機械に係り、特にマシニングセンタ(MC)等において自動で工具の折損を検出する工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
MCでは、複数の加工がプログラムにのっとり自動で行われる。このため、加工途中で工具が折損した場合、これを検知して加工プログラムを停止させないと、加工不良を知らずに最後まで加工し、不良品を次々と製造してしまうことになる。
【0003】
これを防止するために従来は、工具の刃先位置をレーザー光で測定し、加工前と加工後とを比較することにより刃先の折損を検知して、刃先折損の場合は警報を発して次の加工を停止していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、工具の先端の位置をレーザー光で検出する従来の方法は、MCのようにクーラントを大量に使用する状況下では、クーラントによってレーザー光が遮られやすく、検出ミスが発生しやすいという欠点がある。
【0005】
また、工具折損検知のための刃先位置の測定はその工具による加工後に行われるため、加工中の折損が検知できず、折損が発生した時に加工されていたワークは不良品になってしまう可能性が大であった。
【0006】
更に、各工具毎に加工前と加工後に刃先位置の測定を行うため、測定のための時間を要し、加工のサイクルタイムが増加するという問題もあった。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、サイクルタイムを増加させることなく、確実に工具の折損を検出し、工具折損による不良品を発生させることのない工作機械を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、工具が取り付けられたツールホルダを主軸に装着し、該主軸を回転駆動してワークを加工する工作機械であって、前記主軸に装着したツールホルダのフランジ外周面の変位を測定する測定手段と、前記測定手段で得られた測定データから前記工作機械の異常を判定する判定手段と、を備えた工作機械において、前記判定手段は、前記測定データから前記ツールホルダのフランジ外周面の振れ又は振動の値を求めることにより前記工具の折損を検知することを特徴としている。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、工具が取り付けられたツールホルダを主軸に装着し、該主軸を回転駆動してワークを加工する工作機械であって、前記主軸に装着したツールホルダのフランジ外周面の変位を測定する測定手段と、前記測定手段で得られた測定データから前記工作機械の異常を判定する判定手段と、を備えた工作機械において、前記判定手段は、前記測定データから前記主軸の回転速度を求めることにより前記工具の折損を検知することを特徴としている。
【0010】
本発明によれば、主軸に装着したツールホルダのフランジ外周面の変位を測定し、その測定データからツールホルダのフランジ外周面の振れ又は振動の値、あるいは主軸の回転速度の変化を求めて、加工中の工具の折損を監視しているので、サイクルタイムを増加させることなく、確実に工具の折損を検出することができ、不良品の発生を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る工作機械の好ましい実施の形態について詳説する。尚、各図において同一の部材には同一の番号又は符号を付している。
【0012】
図1は、本発明に係る工作機械に組み込まれた工具折損検出装置の第1の実施の形態を示すブロック図である。この工具折損検出装置10は、MCで主軸3に装着された工具1の折損を自動で検出する装置であり、主として測距手段であるセンサ12とデータ処理装置14とで構成されている。
【0013】
センサ12は、主軸3が取り付けられたヘッド5にブラケット6を介して取り付けられている。このセンサ12は渦電流センサであり、主軸3に装着されたツールホルダ2のフランジ部2Bの外周面までの距離dを電気信号として検出する。
【0014】
データ処理装置14は、センサ12で測定された測定データに基づきツールホルダ2に取付けられた工具1の折損を検出するもので、A/Dコンバータ16、CPU18、メモリ20、入出力回路22等を備えている。
【0015】
A/Dコンバータ16は、センサ12から出力された距離dを示す電気信号をディジタル信号に変換して判定手段であるCPU18に出力する。CPU18は、このディジタル信号に変換されたセンサ12の測定データに基づいてツールホルダ2のフランジ部2B外周面の振れT、又は振動の値Mを算出する。
【0016】
そして、その算出した振れT、又は振動の値Mと予め測定データ記憶手段であるメモリ20に記憶された夫々の基準値S、又はNとを比較し、振れTと基準値Sとの差が予め設定されている閾値Pを超えている場合、又は振動の値Mと基準値Nとの差が予め設定されている閾値Qを超えている場合に工具折損と判定する。そして、その結果を入出力回路22を介してMCを制御するMC制御装置24に出力する。
【0017】
上記のようにCPU18は、センサ12で測定された距離dの測定データに基づきツールホルダ2の振れT又は振動の値Mを算出するが、この演算処理は次のように行われる。
【0018】
まず、CPU18は、入出力回路22を介してMC制御装置24から測定開始の指令を受ける。そして、センサ12から出力される距離dの測定データをツールホルダ2の回転角度θに対応させてメモリ20に記憶する。ツールホルダ一周分の距離dの測定データはグラフ表示すると例えば図2のようになる。
【0019】
次に、CPU18は、メモリ20に記憶されたツールホルダ一周分の距離dの測定データをフーリエ解析(FFT解析)し、各周波数の成分に分解する。
【0020】
FFT解析の結果をパワースペクトル表示すると例えば図3のようになる。
【0021】
ここで、上記のようにFFT解析された各周波数成分のうち基本波周波数成分(1周分の測定データの1山成分)の振幅値がツールホルダ2の振れTと見なせるので、CPU18は上記FFT解析の結果から基本波周波数成分を抽出し、その振幅値を算出してツールホルダ2の振れTを取得する。そして、この得られた振れTに基づいて工具折損の判定を行う。
【0022】
あるいは、前記各周波数成分のうち高周波成分(1周分の測定データの2山以上の成分)から振動の値Mを求め、得られた振動の値Mに基づいて工具折損と判定する。
【0023】
次に、前記のごとく構成された本実施の形態の工具折損検出装置10によるツールホルダ2に取付けられた工具1の折損検出方法を図4、及び図5に示すフローチャートに従って説明する。
【0024】
最初に、個々のツールホルダ2の振れT又は振動の値Mを測定し、それを基準値としてデータ処理装置14に登録する工程が実施される。先ず、MC制御装置24は、主軸を予め設定済みの回転数で回転させる。
【0025】
センサ12は、この回転するツールホルダ2のフランジ部2Bの外周面までの距離dを測定する。CPU18は、このセンサ12で測定された距離dの測定データをツールホルダ2の回転角度θに対応させてメモリ20に記憶する。測定はツールホルダ一周分行われ、ツールホルダ一周分の測定データが得られる(ステップS1)。
【0026】
CPU18は、メモリ20に記憶された測定データをFFT解析し、1山成分を抽出して、その振幅値を算出する。あるいは、2山成分以上を抽出し振動の値Mを演算する。この1山成分の振幅値は、ツールホルダ2の振れTと等しいので、これにより、ツールホルダ2の振れTが取得される(ステップS2)。得られたツールホルダ2の振れT又は振動の値Mが基準値S、 又はNとしてデータ処理装置14のメモリ20に記憶される(ステップS3)。
【0027】
このようにして、MCに用いられるツールホルダ2に対して振れTの基準値S又は振動の値Mの基準値Nが測定され、メモリ20に記憶される。また、ツールホルダ2に対して工具折損判定のための閾値P、及びQが設定され、メモリ20に記憶される。
【0028】
次に図5に示すように、実際の加工が開始される(ステップS4)と、センサ12は、この回転するツールホルダ2のフランジ部2Bの外周面までの距離dを測定し、測定値はメモリ20に記憶される(ステップS5)。メモリ20に記憶された測定データはCPU18によってFFT解析され、ツールホルダ2の振れT又は振動の値Mが演算される(ステップS6)。
【0029】
次に、得られた振れT又は振動の値Mがメモリ20に記憶されている夫々の基準値S、又はNと比較される(ステップS7)。なお、この間ワークの加工は継続されている。比較の結果、振れT又は振動の値Mの変化が閾値P又はQ以上か否かが判定され(ステップS8)、閾値以下の場合はステップS5に戻って、加工の間このループが繰り返される。
【0030】
一方、振れT又は振動の値Mの変化が閾値以上の場合は、工具折損と判定され(ステップS9)、その時点で加工を停止する様警報を出力する(ステップS10)。
【0031】
尚、前述のフローでは、ワークの加工前に予め各ツールホルダ2の振れT又は振動の値Mを求めて、データ処理装置14のメモリ20に基準値として記憶させたが、加工開始直後に工具折損のない状態でツールホルダ2の振れT又は振動の値Mを測定してこれを基準値として記憶させ、この値に対して以後の測定値を比較するようにしてもよい。
【0032】
この場合の動作の流れを図6のフローチャートで説明する。先ず、ワークの加工が開始されると(ステップS20)、直後に測定工程が入り(ステップS21)、ツールホルダ2の振れT又は振動の値Mが算出されて(ステップS22)、この値が基準値S又はNとしてメモリ20に記憶される(ステップS23)。
【0033】
次に、加工中のツールホルダ2のフランジ部2Bの外周面までの距離dが測定され(ステップS24)、ツールホルダ2の振れT又は振動の値Mが演算され(ステップS25)、先に登録されている基準値S又はNとの比較がなされ(ステップS26)、比較の結果、振れT又は振動の値Mの変化が閾値P又はQ以上か否かが判定され(ステップS27)、閾値以下の場合はステップS24に戻って、この処理が加工中繰り返される。
【0034】
一方、振れT又は振動の値Mの変化が閾値以上の場合は、工具折損と判定され(ステップS28)、その時点で加工を停止する様NCへ警報を出力する(ステップS29)。
【0035】
以上説明したように、本実施の形態の工具折損検出装置10によれば、ツールホルダ2を1回転させた時のツールホルダ2のフランジ部2Bの外周面までの距離dを測定し、この距離dのデータからツールホルダ2の振れT又は振動の値Mを算出して、その振れT又は振動の値Mに基いてツールホルダ2に取付けられた工具の折損を検出するので、サイクルタイムを増加させることなく、確実に工具の折損を検出することができ、不良品を製造することもない。
【0036】
次に、本発明に係る工作機械の第2の実施の形態について説明する。なお、使用する装置は上述した第1の実施の形態と同じものを使用する。
【0037】
上記第1の実施の形態は、センサ12の測定点であるツールホルダ2のフランジ部2Bが円形の場合であるが、一般にツールホルダ2のフランジ部2Bには、図7に示すようにチャックのための切欠き2C、2Cが形成されている。
【0038】
第2の実施の形態の工具欠損検出方法は、測定点であるツールホルダ2のフランジ部2Bに切欠き2C、2Cが形成されている場合の検出方法である。
【0039】
ツールホルダ2のフランジ部2Bに切欠き2C、2Cが2箇所ある場合、ツールホルダ一周分の測定データはグラフ表示すると例えば図8のようになる。同図に示すように、測定データは2つの切欠き2C、2Cの部分で急激に変化する。この切欠き2C、2Cの部分の測定データから、例えば切欠き2C、2C間の時間を算出することによって、あるいは所定時間内の切欠き2C、2Cの部分の測定データをカウントすることによって、ツールホルダ2の単位時間あたりの回転数、即ち回転速度が求められる。
【0040】
第2の実施の形態の工具欠損検出方法では、加工中のツールホルダ2の回転速度を監視し、回転速度に予め設定されている閾値以上の変化が認められた時に工具折損と判定するようになっている。
【0041】
図9は、この第2の実施の形態の工具欠損検出方法を説明するフローチャートである。この第2の実施の形態の工具欠損検出方法の流れは、図6に示した第1の実施の形態での流れと基本的に同一である。即ち図9におけるステップS30〜ステップS39は、図6におけるステップS20〜ステップS29に対応している。図9における流れと図6における流れとの相違点は、図6では測定値からツールホルダ2の振れT又は振動の値Mを算出し、基準値と比較するのに対し、図9ではツールホルダ2の回転速度を算出して基準値と比較していることである。その他は全く同一であるので、説明は省略する。
【0042】
このように、第2の実施の形態においても、サイクルタイムを増加させることなく、確実に工具の折損を検出することができ、工具折損による不良品を発生させることもない。
【0043】
尚、上記一連の実施の形態では、センサ12として渦電流センサを用いているが、ある特定の測定点からツールホルダ2の外周面までの距離を測定できるセンサであれば渦電流センサに限らず、他のセンサを用いてもよい。この場合、渦電流センサのように非接触式のセンサに限らず、接触式のセンサを用いてもよい。
【0044】
また、本実施の形態では、ツールホルダの外周の変位を測定し、その測定データをFFT解析して1山成分を抽出し、その振幅値を求めることにより振れTを、あるいはFFT解析データの2山成分以上を抽出して振動の値Mを取得するようにしているが、振れT又は振動の値Mを取得する方法は、この方法に限定されるものではない。例えば、測定データの最大値と最小値を求め、その差から振幅値を算出してツールホルダの振れTを取得するようにしてもよい。
【0045】
また、本実施の形態では、センサ12の測定点としてツールホルダ2のフランジ部2Bを使用しているが、センサ12の測定点は、これに限定されるものではなく、測定状況等に応じて適宜変更してもよい。
【0046】
また、本実施の形態では、センサ12をヘッド5に取り付けているが、センサ12の設置場所は、これに限定されるものではなく、加工中に測定できる所ならヘッド5以外の個所であっても構わない。
【0047】
また、本実施の形態では、本発明をMCに適用した例で説明したが、本発明はMCに限らず、いかなる工作機械にも適用することができる。
【0048】
また、本実施の形態では、加工中と加工前(もしくは加工開始直後)の測定値(振れ、振動、回転速度)の差を閾値と照らし合わせて判定しているが、加工中の測定値の絶対値が設定済の上限値と下限値(ゼロを含む)の範囲に入っているか否かで、工具が折損しているか否かを判定してもよい。
【0049】
また、本実施の形態では、振れ、振動、回転速度を用いて工具折損の判定を行っているが、それらと相関のある物理量であれば、これを工具折損の判定に用いてもよい。
【0050】
また、本実施の形態では、振れ、振動、回転速度、もしくはそれらと相関のある物理量のいずれか1つを用いて工具折損の判定を行っているが、それらのうち1つ以上を用いて決定されるパラメータを用いて工具折損の判定を行ってもよい。
【0051】
また、本実施の形態においては、回転速度の測定に2つの切り欠きを用いているが、ツールホルダフランジ部の切り欠きは1つ以上あればよい。また、切り欠きのある場所はツールホルダフランジ部に限られるものではなく、センサ12により測定できる場所であればどこでもよい。また、ツールホルダに切り欠きがない場合は、センサ12により検知できる凹凸があれば、それを測定することにより回転速度を求めてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、主軸に装着したツールホルダのフランジ外周面の変位を測定し、その測定データからツールホルダのフランジ外周面の振れ又は振動の値、あるいは主軸の回転速度の変化を求めて、加工中の工具の折損を監視しているので、サイクルタイムを増加させることなく、確実に工具の折損を検出することができ、工具折損による不良品の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】工具折損検出装置の第1の実施の形態を示すブロック図
【図2】ツールホルダ一周分の測定データのグラフ
【図3】FFT解析の結果をパワースペクトル表示したグラフ
【図4】第1の実施の形態の工具折損検出方法の処理手順を示すフローチャート1
【図5】第1の実施の形態の工具折損検出方法の処理手順を示すフローチャート2
【図6】第1の実施の形態の工具折損検出方法の処理手順を示すフローチャート3
【図7】フランジ部に切欠きを有するツールホルダの平面図
【図8】フランジ部に切欠きを有するツールホルダの一周分の測定データのグラフ
【図9】第2の実施の形態の工具折損検出方法の処理手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1…工具、2…ツールホルダ、2A…嵌合部、2B…フランジ部、2C…切欠き、3…主軸、3A…被嵌合部、10…工具折損検出装置、12…センサ(測距手段)、14…データ処理装置、16…A/Dコンバータ、18…CPU(判定手段)、20…メモリ(測定データ記憶手段)、22…入出力回路、24…MC制御装置、d…距離、θ…回転角度、T…振れ、S、N…基準値、P、Q…閾値
Claims (4)
- 工具が取り付けられたツールホルダを主軸に装着し、該主軸を回転駆動してワークを加工する工作機械であって、
前記主軸に装着したツールホルダのフランジ外周面の変位を測定する測定手段と、
前記測定手段で得られた測定データから前記工作機械の異常を判定する判定手段と、を備えた工作機械において、
前記判定手段は、前記測定データから前記ツールホルダのフランジ外周面の振れ又は振動の値を求めることにより前記工具の折損を検知することを特徴とする工作機械。 - 工具が取り付けられたツールホルダを主軸に装着し、該主軸を回転駆動してワークを加工する工作機械であって、
前記主軸に装着したツールホルダのフランジ外周面の変位を測定する測定手段と、
前記測定手段で得られた測定データから前記工作機械の異常を判定する判定手段と、を備えた工作機械において、
前記判定手段は、前記測定データから前記主軸の回転速度を求めることにより前記工具の折損を検知することを特徴とする工作機械。 - 前記測定手段は、
所定の測定点から前記ツールホルダのフランジ外周面までの距離を測定する測距手段と、
前記ツールホルダの回転角度に対応させて前記測距手段の測定データを記憶する測定データ記憶手段と、
からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械。 - 前記ツールホルダのフランジ外周面に切欠きが形成されており、該切欠き部分の測定データを利用して前記主軸の回転速度を求めることを特徴とする請求項2に記載の工作機械。
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