JP2019188540A - 判定装置、及び工作機械システム - Google Patents

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Abstract

【課題】工具の状態を判定するための情報を検出するセンサが、工作時やツールの交換時に破損し易いという課題があった。【解決手段】判定装置は、工作機械が有する主軸に装着されたツールホルダに装着されている工具の状態を判定する。判定装置は、工作機械に設けられ、主軸が回転しているときに工作機械に生じる振動を検出するセンサを備える。判定装置は、センサにより検出された振動の周波数成分のうち、主軸の回転周波数の周波数成分の振幅を検出する検出部を備えてよい。判定装置は、検出部により検出された振幅、及び、工具の状態を判定するための予め定められた振幅の基準値に基づいて、工具の状態を判定する判定部を備えてよい。【選択図】図2

Description

本発明は、判定装置、及び工作機械システムに関する。
工作機械において、ツールホルダの外周面の変位を測定することによりチャックエラーを検出する技術が知られている(例えば特許文献1−3参照)。
特許文献1 特開2004−276145号公報
特許文献1 特開2006−315158号公報
特許文献1 特開2002−200542号公報
ツールホルダの変位を検出するためにセンサをツールホルダの近くに設ける必要があるため、工作時に生じるワークの切り屑がセンサに当たり易くなる。このため、センサが破損し易い。また、ツールの交換時においてもセンサが破損し易い。
第1の態様において、判定装置が提供される。判定装置は、工作機械が有する主軸に装着されたツールホルダに装着されている工具の状態を判定する。判定装置は、工作機械に設けられ、主軸が回転しているときに工作機械に生じる振動を検出するセンサを備える。判定装置は、センサにより検出された振動の周波数成分のうち、主軸の回転周波数の周波数成分の振幅を検出する検出部を備えてよい。判定装置は、検出部により検出された振幅、及び、工具の状態を判定するための予め定められた振幅の基準値に基づいて、工具の状態を判定する判定部を備えてよい。
判定装置は、主軸を複数の回転周波数でそれぞれ回転させる回転制御部を備えてよい。検出部は、複数の回転周波数のそれぞれの周波数成分の振幅を検出してよい。判定部は、検出部により検出された複数の回転周波数のそれぞれの周波数成分の振幅の最大値、及び、予め定められた基準値に基づいて、工具の状態を判定してよい。
判定装置は、複数の工具を識別する情報に対応づけて、それぞれの工具の状態を判定するために主軸を回転させるべき1以上の回転周波数を格納する周波数格納部を備えてよい。判定装置は、ツールホルダに装着されている工具を識別する情報に対応づけて周波数格納部が格納している1以上の回転周波数で、主軸を回転させる回転制御部を備えてよい。検出部は、周波数格納部に格納されている1以上の回転周波数における周波数成分の振幅を検出してよい。判定部は、検出部により検出された1以上の回転周波数における周波数成分の振幅、及び、予め定められた基準値に基づいて、工具の状態を判定してよい。
判定装置は、複数の工具を識別する情報に対応づけて基準値を格納する基準値格納部を備えてよい。判定部は、検出部により抽出された振幅、及び、ツールホルダに装着されている工具を識別する情報に対応づけて基準値格納部に格納されている基準値に基づいて、ツールホルダに装着されている工具の状態を判定してよい。
工作機械は、主軸を環囲し、主軸を回転可能に支持する支持部を有してよい。工作機械は、支持部において主軸に沿ってツールホルダが装着される側の先端部に固定されたヘッド部を有してよい。センサは、ヘッド部に設けられてよい。
判定部は、検出部により検出された振幅と基準値との差が予め定められた閾値以上の場合に、主軸に対する工具及びツールホルダの少なくとも一方の装着状態の異常、又は、工具の刃の異常が生じていると判定してよい。
判定部は、ツールホルダに装着されている工具が回転対称の形状を有しない場合に、検出部により検出された振幅が、基準値から予め定められた閾値を超えて小さい場合に、主軸に対する工具及びツールホルダの少なくとも一方の装着状態の異常、又は、工具の刃の異常が生じていると判定してよい。
判定装置は、ツールホルダが主軸に装着されていない状態で主軸を回転させた場合に検出部により検出された振幅を格納する未装着情報格納部を備えてよい。判定部は、ツールホルダが主軸に装着されている場合に検出部により検出された振幅、未装着情報格納部に格納されている振幅、及び予め定められた振幅の基準値に基づいて、工具の状態を判定してよい。
判定装置は、ツールホルダが主軸に装着された後、工具が被加工物に接触するまでの間に、主軸を回転させて、検出部に主軸の回転周波数の周波数成分の振幅を検出させる判定制御部をさらに備えてよい。
判定制御部は、工具による被加工物の加工が行われた後、工具により次の加工を行うまでの間に、主軸を回転させて、検出部に主軸の回転周波数の周波数成分の振幅を検出させてよい。判定部は、ツールホルダが主軸に装着された後、工具が被加工物に接触するまでの間に検出部により検出された振幅と、工具による被加工物の加工が行われた後、工具により次の加工を行うまでの間に検出部により検出された振幅との差が予め定められた値より大きい場合に、工具の状態に変化が生じたと判定してよい。
第2の形態において、工作機械が有する主軸に装着されているツールホルダの装着状態を判定する判定装置が提供される。判定装置は、工作機械に設けられ、主軸が回転しているときに工作機械に生じる振動を検出するセンサを備えてよい。判定装置は、センサにより検出された振動の周波数成分のうち、主軸の回転周波数の周波数成分の振幅を検出する検出部を備えてよい。判定装置は、検出部により検出された振幅、及び、ツールホルダの装着状態を判定するための予め定められた振幅の基準値に基づいて、主軸に対するツールホルダの装着状態を判定する判定部を備えてよい。
第3の態様において、工作機械システムが提供される。工作機械システムは、上記の判定装置と、工作機械とを備えてよい。
第4の態様において、プログラムが提供される。プログラムは、コンピュータを、上述した判定装置として機能させてよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
一実施形態におけるマシニングセンタ10の構成を概略的に示す。 主軸22の先端部を、主軸22に装着されたツールホルダ70及び工具80とともに部分的に示す概略図である。 処理装置40のブロック構成を示す。 センサ50により検出された振動のパワースペクトルを模式的に示す。 メモリ280に格納される制御情報をテーブル形式で示す。 マシニングセンタ10の動作の制御に関するフローチャートを示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、一実施形態におけるマシニングセンタ10の構成を概略的に示す。マシニングセンタ10は、工作機械20と、工具交換装置30と、工具マガジン32と、制御装置60と、処理装置40と、センサ50とを備える。マシニングセンタ10は、工作機械システムの一例である。工具交換装置30及び工具マガジン32は、自動工具交換(ATC:オートツールホルダチェンジ)装置として機能する。センサ50及び処理装置40は、工具の状態を判定する判定装置として機能する。
工作機械20は、ワーク90に対して機械加工を施す。機械加工としては、ドリル加工、フライス加工、施削加工、中ぐり加工等を例示することができる。ワーク90は、工具80による被加工物の一例である。
制御装置60は、制御装置60に入力されたプログラムに従って、工作機械20、工具交換装置30、及び工具マガジン32を制御する。センサ50は、工作機械20に設けられ、工作機械20に生じる振動を検出する。センサ50は、例えば加速度センサである。処理装置40は、工作機械20、工具交換装置30及び工具マガジン32に対する制御情報を制御装置60から取得するとともに、センサ50により検出された振動を示すセンサ信号を処理する。
工具マガジン32は、複数の工具80を保持する。工具80としては、ドリル、フライス、バイト、リーマ、タップ、研削砥石、研磨材等を例示することができる。複数の工具80は、それぞれツールホルダ70に装着された状態で工具マガジン32に保持される。
マシニングセンタ10において、制御装置60の制御に従って、工具80が工具マガジン32から自動的に選択され、主軸22に自動的に装着される。工具80の交換は、工具交換装置30により行われる。具体的には、工具交換装置30は、工作機械20の主軸22から、取り外しの対象となる工具80が装着されているツールホルダ70を取り外して、工具マガジン32に収納する。また、工具交換装置30は、制御装置60の制御に従って、工具マガジン32から、ワーク90の加工に使用される新たな工具80が装着されているツールホルダ70を取り出して、工作機械20の主軸22に装着する。
工作機械20は、工作機械20の主軸22に装着されている工具80により、ワーク90を加工する。工作機械20は、制御装置60による数値制御によってワーク90を加工する。
工具80が主軸22に対して偏心した状態で装着されている場合、主軸22の回転によって工具80に振れが生じる。そのため、工具80が主軸22に対して偏心した状態でワーク90を加工すると、ワークの加工精度が低下する場合がある。
マシニングセンタ10において、工作機械20には、工作機械20における振動を検出するセンサ50が設けられている。処理装置40は、センサ50により検出された振動データに基づいて、工具80の偏心により生じた振れに対応する振動を検出する。処理装置40は、検出した振動の振幅と基準値とを比較して、工具80の装着状態を含む工具80の状態を判定し、判定結果を制御装置60に出力する。
図2は、主軸22に装着されたツールホルダ70及び工具80並びにセンサ50の外観とともに、主軸22の先端部の断面を部分的に示す概略図である。なお、「先端部」とは、特に断らない限り、主軸22の回転軸に沿う方向において、ツールホルダ70が装着される側の部分のことを意味する。
工作機械20は、主軸22の周りにハウジング部26と、ハウジング部26に固定されたヘッド部28とを有する。ハウジング部26は、主軸22を環囲し、主軸22を回転可能に支持する支持部の一例である。例えば、ハウジング部26は、ハウジング部26の内側に設けられたベアリングにより、主軸22を回転可能に支持する。ヘッド部28は、ハウジング部26の先端部に固定されている。
工具80は、ツールホルダ70のクランプ部に嵌合することにより、ツールホルダ70に装着される。ツールホルダ70は、主軸22に装着されるテーパ部74を有する。主軸22には、ツールホルダ70を装着するためのテーパ部24を有する。ツールホルダ70は、テーパ部74が主軸22のテーパ部24に嵌合した状態で装着される。
加工現場において、例えばツールホルダ70のテーパ部74と主軸22のテーパ部24との間に切粉が入り込んだ場合、ツールホルダ70が主軸22に対して偏心した状態で主軸22に装着される。このようなチャックエラーが生じると、工具80が主軸22に対して偏心した状態となり得る。また、工具80がツールホルダ70に対して偏心した状態で装着されている場合も、工具80が主軸22に対して偏心した状態となり得る。工具80が主軸22に対して偏心した状態で主軸22を回転させると、工具80及びツールホルダ70に振れが生じる。工具80及びツールホルダ70に生じた振れは、主軸22を介してヘッド部28やハウジング部26に伝わる。
センサ50は、ヘッド部28に取り付けられている。センサ50は、ボルトや磁石等により、ヘッド部28に取り付けられている。センサ50は、例えば、加速度センサである。センサ50は、主軸22の回転軸に直交する方向の加速度を、振動として検出して、センサ信号として処理装置40に出力する。
処理装置40は、振動センサ50により検出されたセンサ信号を処理して、ヘッド部28の振動の周波数成分のうち、主軸22の回転周波数に合致する周波数成分の振幅を、工具80の偏心により生じた振動の振幅として検出する。制御装置60は、検出した振幅と基準値との差が予め定められた閾値以上である場合に、工具80が主軸22に対して偏心していると判定して、工具80の状態が異常である旨を制御装置60に通知する。
本実施形態のマシニングセンタ10によれば、工作機械20に設けたセンサ50で検出されたセンサ信号から振動を検出することで、工具80が主軸22に対して偏心しているか否かを判定する。これにより、ツールホルダ70の位置を検出するセンサを設ける場合と比較して、ワーク90から離れた位置にセンサ50を設けることができる。したがって、ワーク90を加工する場合に生じる切り屑がセンサ50に当たりにくいため、ワーク90の加工時においてセンサ50が破損しにくい。また、主軸22に対してツールホルダ70を装着したり取り外したりする場合においてセンサ50が破損しにくい。
図3は、処理装置40のブロック構成を示す。処理装置40は、センサ50から取得したセンサ信号に基づき、工作機械20に装着されたツールホルダ70に装着されている工具80の状態を検出する。処理装置40は、工具80の状態やワーク90の加工状態を示す信号を、制御装置60に出力する。また、処理装置40は、主軸22の回転数を制御する信号を、制御装置60に出力する。
なお、回転数とは、特に断らない限り、予め定められた時間内で主軸22が回転する回数を意味する。例えば、回転数とは、1分間に主軸22が回転する回数を意味してよい。また、特に断らない限り、回転周波数とは、回転数から定まる回転の周波数を意味する。具体的には、回転数をNとすると、回転周波数fは1/Nである。
処理装置40は、アンプ210と、フィルタ220と、A/Dコンバータ230と、CPU200と、入出力回路240と、メモリ280とを備える。CPU200は、検出部202と、判定部204と、回転制御部206と、判定制御部208とを有する。
アンプ210には、センサ50で検出されたセンサ信号であるアナログ信号が入力される。アンプ210は、入力された信号を増幅してフィルタ220に出力する。フィルタ220は、主軸22の回転数から定まる回転周波数の整数倍の周波数成分を通過させ、不要な周波数成分を除去してA/Dコンバータ230に出力する。A/Dコンバータ230は、フィルタ220から出力されたアナログ信号をデジタル信号の測定データに変換して、CPU200に出力する。
CPU200は、A/Dコンバータ230から出力された測定データに基づいて、ツールホルダ70の状態を示す情報を生成して、入出力回路240に出力する。また、CPU200は、主軸22の回転数を示す信号を生成して、入出力回路240を介して制御装置60に出力する。入出力回路240は、CPU200から入力された情報に基づいて制御信号を生成して、制御装置60に出力する。また、入出力回路240は、制御装置60から、工作機械20、工具交換装置30及び工具マガジン32の制御に関する情報を制御装置60から取得して、CPU200に出力する。
CPU200において、検出部202は、センサ50により検出された振動の周波数成分のうち、主軸22の回転周波数の周波数成分の振幅を検出する。検出部202は、検出した振幅を判定部204に供給する。例えば、検出部202は、主軸22が回転している間にA/Dコンバータ230から出力されるデジタル信号を周波数解析して複数の周波数成分に分解する。検出部202は、周波数解析により得られた複数の周波数成分のうち、主軸22の回転周波数に対応する周波数の周波数成分の振幅を、判定部204に供給する。
判定部204は、検出部202により検出された振幅、及び、工具80の状態を判定するための予め定められた振幅の基準値に基づいて、工具80の状態を判定する。例えば、判定部204は、検出部202により検出された振幅と基準値との差が予め定められた閾値以上の場合に、主軸22に対する工具80及びツールホルダ70の少なくとも一方の装着状態の異常、又は、工具80の刃の異常が生じていると判定する。このように、判定部204は、検出部202により検出された振幅が基準値を含む予め定められた範囲外にある場合に工具80の状態に異常が生じていると判定し、検出部202により検出された振幅が基準値を含む予め定められた範囲内にある場合に、工具80の状態に異常が生じていない判定する。なお、工具80の状態の異常とは、主軸22に対する工具80及びツールホルダ70の少なくとも一方の装着状態の異常、又は、工具80の刃の状態の異常を意味してよい。主軸22に対するツールホルダ70のチャックエラーは、工具80及びツールホルダ70の少なくとも一方の装着状態の異常に含まれる。
回転制御部206は、主軸22を複数の回転周波数でそれぞれ回転させる。検出部202は、複数の回転周波数のそれぞれの周波数成分の振幅を検出する。判定部204は、検出部202により検出された複数の回転周波数のそれぞれの周波数成分の振幅の最大値、及び、予め定められた基準値に基づいて、工具80の状態を判定する。例えば、判定部204は、振幅の最大値が予め定められた基準値を超える場合に、工具80及びツールホルダ70の少なくとも一方の装着状態の異常又は工具80の刃の異常が生じていると判定する。
なお、ツールホルダ70に装着されている工具80が回転対称の形状を有しない場合においては、判定部204は、検出部202により検出された振幅が、基準値から予め定められた閾値を超えて小さい場合に、主軸22に対する工具80及びツールホルダ70の少なくとも一方の装着状態の異常、又は、工具80の刃の異常が生じていると判定する。
工具80が回転対称の形状を有しない場合、工具80及びツールホルダ70が主軸22に完全に軸合わせして装着されている場合でも、主軸22の回転時に振動が生じ得る。回転対称の形状を有しない工具80を用いる場合、工具80又はツールホルダ70の主軸22に対する偏心状態によっては、振動の振幅が小さくなる場合がある。また、工具80において刃折れが生じた箇所によっては、振動の振幅が小さくなる場合がある。処理装置40によれば、検出された振幅が基準値から予め定められた閾値を超えて小さい場合に、工具80の状態に異常が生じていると判定するので、回転対称の形状を有しない工具80の異常を正確に判定することができる。
メモリ280は、工具80の状態を判定する場合に用いる情報を格納する。メモリ280は、工具80の状態を判定する場合に主軸22を回転させる回転周波数を格納する周波数格納部として機能する。
具体的には、メモリ280は、複数の工具80を識別する情報に対応づけて、それぞれの工具80の状態を判定するために主軸22を回転させるべき1以上の回転周波数を格納する。回転制御部206は、ツールホルダ70に装着されている工具80を識別する情報に対応づけて周波数格納部が格納している1以上の回転周波数で、主軸22を回転させる。検出部202は、周波数格納部に格納されている1以上の回転周波数における周波数成分の振幅を検出する。そして、判定部204は、検出部202により検出された1以上の回転周波数における周波数成分の振幅、及び、予め定められた基準値に基づいて、工具80の状態を判定する。
例えば、工具80が主軸22に対して偏心している場合に生じる振動の大きさは、工具80毎に異なる場合がある。例えば、工具80の質量、長さ、重心位置等の違いによって共振条件が工具80毎に異なると、工具80の偏心によって大きな振動が生じる周波数は、工具80毎に異なり得る。処理装置40によれば、大きな振動が生じさせることができる回転周波数を工具80毎にメモリ280に予め格納し、工具80の状態を判定する際に、メモリ280に格納されている回転周波数で主軸22を回転させる。これにより、振幅の検出精度を高めることができる。
また、メモリ280は、工具80の状態を判定するための基準値を格納する基準値格納部として機能する。具体的には、メモリ280は、複数の工具80を識別する情報に対応づけて基準値を格納する。判定部204は、検出部202により抽出された振幅、及び、ツールホルダ70に装着されている工具80を識別する情報に対応づけてメモリ280に格納されている基準値に基づいて、ツールホルダ70に装着されている工具80の状態を判定する。
例えば、工具80の軸方向の長さが長いほど、回転時における工具80の先端部の振れ幅が大きくなる。そのため、工具80の軸方向の長さが長いほど、小さい基準値を適用して判定することが好ましい場合がある。また、上述したように、回転対称でない工具80を用いる場合、主軸22に対して偏心して装着されることで振動の振幅が小さくなる場合も有り得る。処理装置40によれば、工具80毎に適した基準値をメモリ280に予め格納し、メモリ280から工具80毎の基準値を読み出して判定部204の判定に用いることができるので、工具80の状態をより正確に判定することができる。
メモリ280は、ツールホルダ70が主軸22に装着されていない状態で主軸22を回転させた場合に検出部202により検出された振幅を格納する。例えば、工具80を交換する場合に、主軸22から工具80を取り外した後、主軸22に新たに他の工具80を装着するまでの間に、主軸22に新たに装着する工具80の状態判定を行うための回転周波数で主軸22を回転させ、検出部202により検出された振幅をメモリ280に格納する。判定部204は、ツールホルダ70が主軸22に装着されている場合に検出部202により検出された振幅、メモリ280に格納されている振幅、及び予め定められた振幅の基準値に基づいて、工具80の状態を判定する。
一例として、判定部204は、検出部202により検出された振幅とメモリ280に格納されているツールホルダ非装着状態における振幅との差と、基準値との差が閾値を超えている場合に、工具80の状態に異常が生じていると判定する。例えば、ツールホルダ70が装着されていない状態においても、主軸22の回転により振動が生じる場合がある。処理装置40によれば、ツールホルダ70が主軸22に装着されていない状態における振幅をメモリ280に保持することで、工具80やツールホルダ70以外の要因で生じる振動が、工具80の状態の判定結果に影響を与えることを抑制することができる。
判定制御部208は、ツールホルダ70が主軸22に装着された後、工具80がワーク90に接触するまでの間に、主軸22を回転させて、検出部202に主軸22の回転周波数の周波数成分の振幅を検出させる。例えば、判定制御部208は、工具80がワーク90に向かって移動している間に、主軸22の回転周波数の周波数成分の振幅を検出部202に検出させる。これにより、工具80の状態判定に要する時間を削減することができる。
判定制御部208は、工具80によるワーク90の加工が行われた後、工具80により次の加工を行うまでの間に、主軸22を回転させて、検出部202に主軸22の回転周波数の周波数成分の振幅を検出させる。判定部204は、ツールホルダ70が主軸22に装着された後、工具80がワーク90に接触するまでの間に検出部202により検出された振幅と、工具80によるワーク90の加工が行われた後、工具80により次の加工を行うまでの間に検出部202により検出された振幅との差が予め定められた値より大きい場合に、工具80の状態に変化が生じたと判定する。判定制御部208によれば、ワーク90の加工前後における振幅の差が予め定められた値より大きい場合に、工具80の状態に変化が生じたと判定する。
例えば、判定部204は、ワーク90の加工前後における振幅の差が予め定められた値より大きい場合に、工具80の調整が必要である旨の情報を、入出力回路240を通じて制御装置60に送信してよい。また、判定制御部208は、ワーク90の加工前後における振幅の差が予め定められた値より大きい場合に、工具80により加工されたワーク90が不良品である旨の情報を、入出力回路240を通じて制御装置60に出力してよい。このように、工具80の加工前後の振動状態の変化に基づいて、工具80による加工が適切であったか否かを判定することができる。
本実施形態では主として、処理装置40が工具80の状態を判定する場合の動作を説明する。しかし、処理装置40の動作は、主軸22へのツールホルダ70の装着状態を判定してよい。例えば、ツールホルダ70に工具80が装着されているか否かにかかわらず、判定部204は、検出部202により検出された振幅、及び、ツールホルダ70の装着状態を判定するための予め定められた振幅の基準値に基づいて、主軸22に対するツールホルダ70の装着状態を判定してよい。
なお、処理装置40の少なくとも一部は、コンピュータにより実現され得る。メモリ280は、不揮発性メモリ及び揮発性メモリにより構成され、CPU200が実行するプログラムを格納する。CPU200は、メモリ280に格納されているプログラムに従って、処理装置40の各部を制御する。プログラムは、CPU200によって実行された場合に、CPU200を、検出部202、判定部204、回転制御部206、及び判定制御部208として機能させる。
図4は、センサ50により検出された振動のパワースペクトルを模式的に示す。図4に示すパワースペクトルは、検出部202において測定データをFFT解析することにより得られる。
FFT解析により得られた振動の周波数成分には、主要な周波数成分として、主軸22の回転数Nから定まる回転周波数f(=1/N)の整数倍の周波数成分が含まれる。例えば、周波数f、周波数2f、周波数3f・・・の周波数成分が、主要な周波数成分として含まれる。これらの周波数成分のうち、周波数fの周波数成分の振幅が、主軸22に対する工具80の偏心量に比例するとみなすことができる。検出部202は、FFT解析により得られた複数の周波数成分のうち、周波数fの周波数成分の振幅Aを算出する。算出した振幅Aと、メモリ280に予め格納されている基準値Thとを比較して、工具80の状態を判定する。メモリ280に格納される基準値については、図5に関連して具体的に説明する。
なお、工具80の偏心量は、主軸22を回転させた場合に生じる、主軸22の回転軸に対する工具80の先端部までの最大変位を指標とした値であってよい。また、工具80の偏心量は、主軸22を回転させた場合に生じる、主軸22の回転軸に対する工具80及びツールホルダ70の重心位置までの最大変位を指標とした値であってよい。偏心量として、主軸22を回転させた場合に生じる工具80の振れを表する他の様々な指標を適用してよい。
図5は、メモリ280に格納される制御情報をテーブル形式で示す。制御情報は、工具ID、回転数、偏心量、及び基準値を含む。「工具ID」は、工具80を識別する識別情報である。「回転数」は、工具80の状態を判定するために主軸22を回転させる回転数を示す情報である。一例として、「回転数」には、主軸22を回転させる回転数の範囲が格納される。
「偏心量」は、主軸22に対する工具80の偏心量を示す。「偏心量」は、工具80において許容される偏心量を示す。「偏心量」は、工具IDに対応づけて1以上格納されてよい。「基準値」は、偏心量に対応する基準値である。「基準値」は、偏心量に対応づけて1以上格納されてよい。
処理装置40は、メモリ280に格納されている制御情報を用いて、工具80の状態を判定するための制御を行う。例えば、一例として、工具IDがT1の工具80が装着されて、偏心量としてE1を許容する場合に、判定部204は、回転数N1〜N2の範囲に含まれる回転数で主軸22を回転させている間に検出部202により検出された振幅が基準値Th1を含む予め定められた範囲外にある場合に、工具80の状態が異常と判定する。また、偏心量としてE1より大きいE2を許容する場合に、判定部204は、回転数N1〜N2の範囲に含まれる回転数で主軸22を回転させている間に検出部202により検出された振幅が、基準値Th1及びTh2を含む予め定められた範囲外にある場合に、工具80の状態が異常と判定する。
なお、「回転数」として回転数の範囲が格納されている場合、回転制御部206は、格納されている範囲に含まれる複数の回転数で順に主軸22を回転させ、検出部202は、主軸22がそれぞれの回転数で回転されている状態で、それぞれ振動の振幅を検出し、判定部204は、検出部202により検出された複数の振幅のうちの最大の振幅を、閾値と比較してよい。例えば、工具IDがT1の工具80が装着され、偏心量としてE1を許容する場合に、回転制御部206は、N1〜N2に含まれるn1、n2、及びn3の順で主軸22を回転させる。この場合、検出部202は、主軸22がn1で回転されている状態で得られたセンサ信号から、n1から定まる周波数の周波数成分の振幅A1を検出し、主軸22がn2で回転されている状態で得られたセンサ信号から、n2から定まる周波数の周波数成分の振幅A2を検出し、主軸22がn3で回転されている状態で得られたセンサ信号から、n3から定まる周波数の周波数成分の振幅A3を検出する。判定部204は、A1、A2及びA3のうちの最大の振幅が、閾値Th1を含む予め定められた範囲外にある場合に、工具80の状態が異常と判定する。
「回転数」として回転数の範囲が格納されている場合、回転制御部206は、「回転数」の範囲内で主軸22の回転数をスイープさせてよい。この場合、検出部202は、スイープ期間に含まれる複数の期間のそれぞれにおける振動の振幅を検出し、判定部204は、検出部202により検出された複数の振幅のうちの最大の振幅を、閾値と比較してよい。例えば、工具IDがT1の工具80が装着され、偏心量としてE1を許容する場合に、回転制御部206は、主軸22の回転数をN1からN2にスイープさせる。この場合、検出部202は、スイープ期間に含まれる期間T1、期間T2、期間T3のそれぞれにおいて得られたセンサ信号から、それぞれ期間T1における主軸22の実効回転数から定まる周波数の周波数成分の振幅A1と、期間T2における主軸22の実効回転数から定まる周波数の周波数成分の振幅A2と、期間T3における主軸22の実効回転数から定まる周波数の周波数成分の振幅A3とを検出する。判定部204は、A1、A2及びA3のうちの最大の振幅が、閾値Th1を含む予め定められた範囲外にある場合に、工具80の状態が異常と判定する。
なお、「回転数」として、複数の回転数を示す情報を格納してよい。この場合、回転制御部206は、格納されている複数の回転数で順に主軸22を回転させればよい。そして、上述したように、検出部202は、主軸22がそれぞれの回転数で回転されている状態で、それぞれ振動の振幅を検出し、判定部204は、検出部202により検出された複数の振幅のうちの最大の振幅を、閾値と比較してよい。
なお、制御情報に含まれる「回転数」、「偏心量」及び「基準値」として、工具80毎に実測することにより得られた値を用いてよい。例えば、工具80を意図的に偏心させて主軸22に装着した状態で偏心量を測定するとともに、主軸22を様々な回転数で回転させて、振幅が最大となる回転数と、当該最大の振幅とを取得する。これにより、振幅が最大となる回転数、当該最大の振幅、及び測定された偏心量を、それぞれ「回転数」、「基準値」及び「偏心量」として制御情報に格納する。
制御情報に含まれる「回転数」、「基準値」及び「偏心量」を工具80毎に実測する手法以外の手法として、シミュレーションにより算出する手法、少数の基準工具の実測により結果を近似的に使用する手法、基準工具の実測から得られたモデルとシミュレーションとを組み合わせる手法等を例示することができる。また、複数の工具80のうち偏心量について厳しい要件が課される少数の工具80について基準値を実測し、得られた基準値のうち、偏心の有無の判定条件として最も厳しい基準値を、他の工具80の基準値として一律に適用してもよい。
図6は、マシニングセンタ10の動作の制御に関するフローチャートを示す。このフローチャートは、主軸22に装着されている工具80を交換しようとするタイミングからの動作に関するフローチャートである。
S602において、制御装置60は、工具交換装置30及び工具マガジン32を制御して、交換される工具80が装着されたツールホルダ70を、主軸22から取り外して、工具マガジン32に収納する。処理装置40は、主軸22からツールホルダ70が取り外されたことを示す信号を受信すると、S604において、回転制御部206はツールホルダ70が装着されていない状態で主軸22を回転させるとともに、検出部202により振動が検出され、検出された振幅を示す情報がメモリ280に格納される。
S606において、制御装置60は、工具交換装置30及び工具マガジン32を制御して、工具マガジン32から新たな工具80が装着されたツールホルダ70を取り出して、主軸22に装着する。制御装置60は、新たな工具80のツールホルダ70を主軸22に装着すると、主軸22を含む移動機構を回転軸方向に沿って移動させて、工具80をワーク90に向けて移動させる。
処理装置40は主軸22に新たな工具80のツールホルダ70が装着されたことを示す信号を受信すると、S608において、回転制御部206は、判定制御部208の制御に従って、ツールホルダ70が装着された状態で主軸22を回転させる旨の信号を制御装置60に出力して、検出部202が振動の振幅を検出し、検出された振幅を示す情報をメモリ280に格納する。ここで、図6等に関連して説明したように、回転制御部206は、メモリ280に格納されている制御情報を参照して、工具80に対応づけられた回転数で主軸22を回転させ、検出部202は、主軸22の回転数から定まる周波数の周波数成分の振幅を検出する。
なお、S608において、検出部202は、センサ50から得られたセンサ信号のFFT解析より算出された振幅を、S604で検出された振幅に基づく補正値で補正した値を、ツールホルダ70が装着されている場合の振動の振幅として検出してよい。例えば、検出部202は、センサ信号のFFT解析より算出された振幅から、S604で検出された振幅に予め定められた係数を乗じた振幅を減算した値を、ツールホルダ70が装着されている場合の振動の振幅として検出してよい。
S610において、判定部204は、S608で検出された振幅が、基準値を含む予め定められた範囲内であるか否かを判断する。図6等に関連して説明したように、判定部204は、メモリ280に格納されている制御情報を参照して、工具80及び許容偏心量に対応づけられた基準値を用いる。なお、許容偏心量は、予め定められた固定値であってよいし、ワーク90毎に定められた値であってよい。許容偏心量は、処理装置40に予め入力され、メモリ280に格納されていてよい。なお、S608及びS610の動作は、S606の後、工具80がワーク90に接触するまでの移動期間中に行われる。
S610の判断において、S608で検出された振幅が、基準値を含む予め定められた範囲内である場合、S612において、制御装置60は、工具80を用いてワーク90を加工する。工具80によるワーク90の加工の一工程が完了すると、S614において、制御装置60は、主軸22を軸方向に移動させて、ワーク90から工具80を外す。
処理装置40は工具80がワーク90から外れたことを示す信号を受信すると、S616において、回転制御部206は、判定制御部208の制御に従って、ワーク90から工具80が外れた状態で、主軸22を回転させる旨の信号を制御装置60に出力し、検出部202が振動の振幅を検出する。
S618において、判定部204は、S608で検出された振幅とS616で検出された振幅との差が予め定められた値以上であるか否かを判断する。S608で検出された振幅とS616で検出された振幅との差が予め定められた値未満である場合、S620において、制御装置60はワーク90の加工が終了したか否かを判断する。ワーク90の加工を終了する場合、本フローチャートの動作を終了する。ワーク90の加工を終了しない場合、S622において、ワーク90の加工に用いる工具80を交換するか否かを判断する。工具80を交換する場合、S602に処理を移行する。工具80を交換しない場合、S612に処理を移行し、工具80を用いた加工を継続する。
本フローチャートのS610の判断において、S608で検出された振幅が、基準値を含む予め定められた範囲内にない場合、S630において、判定部204は工具80の状態を異常と判定して、工具80の状態が異常である旨を示す信号を、入出力回路240を通じて制御装置60に出力する。また、本フローチャートのS618の判断において、S608で検出された振幅とS616で検出された振幅との差が予め定められた値以上の場合、S640において、処理装置40は、入出力回路240を通じて、ワーク90が不良品である可能性があることを制御装置60に通知する。
以上に説明したように、マシニングセンタ10によれば、工具80を交換する度に、ワーク90を加工する前に、工具80の状態の異常を判定することができる。そのため、不良品の発生確率を低減することができる。
また、センサ50は、ヘッド部28等の工作機械20の振動を検出するので、ツールホルダ70や工具80自体を検出する場合に比べて、センサ50を工具80から離して設置することができる。そのため、ワーク90の加工時やツールホルダ70の交換時にセンサ50が破損しにくい。これにより、センサ50が故障する確率を低減することができ、ひいては、工具80の状態を誤検出する確率を低減することができる。また、センサ50を工具80から離して設置することができるので、工具80の装着状態を判定するための構造が複雑になることもない。
また、工具80の偏心による振動を検出する場合に、工具80毎に適切な回転数で回転させ、当該回転数に対応する周波数成分の振幅と、工具80及び許容偏心量に対応する基準値とを用いて工具80の状態を判定する。そのため、工具80の状態をより正確に判定することができる。このように、マシニングセンタ10によれば、簡単かつ確実に工具80の状態を検出することができ、ひいては、不良品の発生確率を低減することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 マシニングセンタ
20 工作機械
22 主軸
24 テーパ部
26 ハウジング部
28 ヘッド部
30 工具交換装置
32 工具マガジン
40 処理装置
50 センサ
60 制御装置
70 ツールホルダ
74 テーパ部
80 工具
90 ワーク
200 CPU
202 検出部
204 判定部
206 回転制御部
208 判定制御部
210 アンプ
220 フィルタ
230 A/Dコンバータ
240 入出力回路
280 メモリ

Claims (12)

  1. 工作機械が有する主軸に装着されたツールホルダに装着されている工具の状態を判定する判定装置であって、
    前記工作機械に設けられ、前記主軸が回転しているときに前記工作機械に生じる振動を検出するセンサと、
    前記センサにより検出された振動の周波数成分のうち、前記主軸の回転周波数の周波数成分の振幅を検出する検出部と、
    前記検出部により検出された振幅、及び、前記工具の状態を判定するための予め定められた振幅の基準値に基づいて、前記工具の状態を判定する判定部と
    を備える判定装置。
  2. 前記主軸を複数の回転周波数でそれぞれ回転させる回転制御部
    をさらに備え、
    前記検出部は、前記複数の回転周波数のそれぞれの周波数成分の振幅を検出し、
    前記判定部は、前記検出部により検出された前記複数の回転周波数のそれぞれの周波数成分の振幅の最大値、及び、前記予め定められた基準値に基づいて、前記工具の状態を判定する
    請求項1に記載の判定装置。
  3. 複数の工具を識別する情報に対応づけて、それぞれの工具の状態を判定するために前記主軸を回転させるべき1以上の回転周波数を格納する周波数格納部と、
    前記ツールホルダに装着されている前記工具を識別する情報に対応づけて前記周波数格納部が格納している1以上の回転周波数で、前記主軸を回転させる回転制御部と、
    をさらに備え、
    前記検出部は、前記周波数格納部に格納されている1以上の回転周波数における周波数成分の振幅を検出し、
    前記判定部は、前記検出部により検出された1以上の回転周波数における周波数成分の振幅、及び、前記予め定められた基準値に基づいて、前記工具の状態を判定する
    請求項1に記載の判定装置。
  4. 複数の工具を識別する情報に対応づけて基準値を格納する基準値格納部
    をさらに備え、
    前記判定部は、前記検出部により抽出された振幅、及び、前記ツールホルダに装着されている前記工具を識別する情報に対応づけて前記基準値格納部に格納されている基準値に基づいて、前記ツールホルダに装着されている前記工具の状態を判定する
    請求項1から3のいずれか一項に記載の判定装置。
  5. 前記工作機械は、
    前記主軸を環囲し、前記主軸を回転可能に支持する支持部と、
    前記支持部において前記主軸に沿って前記ツールホルダが装着される側の先端部に固定されたヘッド部と
    を有し、
    前記センサは、前記ヘッド部に設けられる
    請求項1から4のいずれか一項に記載の判定装置。
  6. 前記判定部は、前記検出部により検出された振幅と前記基準値との差が予め定められた閾値以上の場合に、前記主軸に対する前記工具及び前記ツールホルダの少なくとも一方の装着状態の異常、又は、前記工具の刃の異常が生じていると判定する
    請求項1から5のいずれか一項に記載の判定装置。
  7. 前記判定部は、前記ツールホルダに装着されている前記工具が回転対称の形状を有しない場合に、前記検出部により検出された振幅が、前記基準値から予め定められた閾値を超えて小さい場合に、前記主軸に対する前記工具及び前記ツールホルダの少なくとも一方の装着状態の異常、又は、前記工具の刃の異常が生じていると判定する
    請求項1から5のいずれか一項に記載の判定装置。
  8. 前記ツールホルダが前記主軸に装着されていない状態で前記主軸を回転させた場合に前記検出部により検出された振幅を格納する未装着情報格納部
    をさらに備え、
    前記判定部は、前記ツールホルダが前記主軸に装着されている場合に前記検出部により検出された振幅、前記未装着情報格納部に格納されている振幅、及び前記予め定められた振幅の基準値に基づいて、前記工具の状態を判定する
    請求項1から7のいずれか一項に記載の判定装置。
  9. 前記ツールホルダが前記主軸に装着された後、前記工具が被加工物に接触するまでの間に、前記主軸を回転させて、前記検出部に前記主軸の回転周波数の周波数成分の振幅を検出させる判定制御部
    をさらに備える請求項1から8のいずれか一項に記載の判定装置。
  10. 前記判定制御部は、前記工具による前記被加工物の加工が行われた後、前記工具により次の加工を行うまでの間に、前記主軸を回転させて、前記検出部に前記主軸の回転周波数の周波数成分の振幅を検出させ、
    前記判定部は、前記ツールホルダが前記主軸に装着された後、前記工具が前記被加工物に接触するまでの間に前記検出部により検出された振幅と、前記工具による前記被加工物の加工が行われた後、前記工具により次の加工を行うまでの間に前記検出部により検出された振幅との差が予め定められた値より大きい場合に、前記工具の状態に変化が生じたと判定する
    請求項9に記載の判定装置。
  11. 工作機械が有する主軸に装着されているツールホルダの装着状態を判定する判定装置であって、
    前記工作機械に設けられ、前記主軸が回転しているときに前記工作機械に生じる振動を検出するセンサと、
    前記センサにより検出された振動の周波数成分のうち、前記主軸の回転周波数の周波数成分の振幅を検出する検出部と、
    前記検出部により検出された振幅、及び、前記ツールホルダの装着状態を判定するための予め定められた振幅の基準値に基づいて、前記主軸に対する前記ツールホルダの装着状態を判定する判定部と
    を備える判定装置。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の判定装置と、
    前記工作機械と
    を備える工作機械システム。
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