JP2004041937A - 生ゴミ処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】民宿・スーパーマーケット・料理店等の調理場・食材加工場等で発生する生ゴミを、能率的に破砕脱臭して破棄処理し易いように処理する生ゴミ処理装置を提供する。
【解決手段】投入生ゴミDの破砕攪拌用の回転攪拌羽根8と生ゴミDの加熱ヒーターHを有する密封・開口自在の生ゴミ攪拌加熱室2と、相互連通の微細通気孔群を上下方向に密に有する気体細分濾過層Fを水没形態にした気体脱臭室3の組合せから成り、生ゴミ攪拌加熱室2で意図的に発生させた含臭気体A1を強制吸引して気体細分濾過層Fの下側に放出させる気体吸引送出部4を、生ゴミ攪拌加熱室2と気体脱臭室3の間に備えた構造の生ゴミ処理装置1が特徴である。
【選択図】 図1
【解決手段】投入生ゴミDの破砕攪拌用の回転攪拌羽根8と生ゴミDの加熱ヒーターHを有する密封・開口自在の生ゴミ攪拌加熱室2と、相互連通の微細通気孔群を上下方向に密に有する気体細分濾過層Fを水没形態にした気体脱臭室3の組合せから成り、生ゴミ攪拌加熱室2で意図的に発生させた含臭気体A1を強制吸引して気体細分濾過層Fの下側に放出させる気体吸引送出部4を、生ゴミ攪拌加熱室2と気体脱臭室3の間に備えた構造の生ゴミ処理装置1が特徴である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、民宿・スーパーマーケット・料理店等の調理場・食材加工場等で発生する野菜・果物くず、魚介類くず、肉類くず、飯・麺類くず、その他食材・調理物の残りくず等の生ゴミを、破砕脱臭して廃棄処理し易いように処理するのに使用する生ゴミ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
前記の生ゴミは、水分・汁液を多量に含有しているので「ベタベタ」して嵩ばって重く、その上悪臭を多量発生するので、廃棄処理作業が煩わしく多大の手数がかかる。
【0003】
そこで、以上の不具合を解消する「生ゴミ処理装置」として、生ゴミを細断加工した後に圧縮加工して水分・汁液を除去した「サラサラ軽量生ごみ」に処理する生ゴミ処理装置の公知例がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上の従来の「生ごみ処理装置」によって処理された生ゴミは、水分・液分を概ね除去されて軽量化するものの、生ゴミ特有の臭気の充分な除去ができないと共に、細断処理によって空気の接触面積が増加しているので、常温空気中で悪臭が再発生したり小虫が群がる現象が避けられず、その上前記の脱水・脱液の水液は汚濁液にして異臭を放散するものが多いので排水溝等への放出がし難く、放棄処理に困る不具合がある。
【0005】
本発明は、以上の従来技術の難点を解消する「生ゴミ処理装置」を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の技術課題を解決する本発明の「生ゴミ処理装置」は、「投入生ゴミの破砕攪拌用の回転羽根と該生ゴミの加熱手段を有する密封・開口自在の生ゴミ攪拌加熱室と、相互連通の微細通気孔群を上下方向に密に有する気体細分濾過層を水没形態にした気体脱臭室の組合せから成り、前記生ゴミ攪拌加熱室の臭気含有気体を強制吸引して前記気体細分濾過層の下側に放出させる気体吸引送出手段を前記生ゴミ攪拌加熱室と前記気体脱臭室の間に備えた構造」に成っている。
【0007】
即ち、前記構成の本発明の生ゴミ処理装置は、前記の生ゴミ破砕加熱室において、生ゴミが活発に悪臭発生作用する環境条件の40〜60℃等に生ゴミを加熱して攪拌することによって生ゴミから悪臭気体を意図的に強制発生させ、しかるのち、その悪臭気体を前記の水没形態の気体細分透過層に強制送出して強制通過させることによって、該悪臭気体に含有されている悪臭微粒子・悪臭分を該透過層や水中に転位させて除去し、それによる悪臭除去気体のみを空中放散させると共に、その悪臭微粒子・悪臭気体の含有水を活性炭濾過手段等によって清浄化して排水溝等への直接廃棄を可能にする思想から成るものである。
【0008】
そして、前記構成の気体細分透過層は、例えば、公知の「金たわし」のように金属細線をまとめて塊形状にした金属細線塊状体の充堪、または、多孔質網目状の「しゅろ(やし科の常緑高木)」の「しゅろの毛」を層状に敷設して構成される。
【0009】
【作用】
前記構成の本発明の生ゴミ処理装置は、まず、生ゴミが悪臭発生し易い環境温度に強制加熱して意図的に充分に悪臭発生させるので、前記生ゴミ攪拌加熱室で処理された生ゴミは、その加熱による脱水・脱液でサラサラ形態になると共に大気中常温では夏季・雨季等の悪環境でも悪臭発生するおそれが極めて少く、人間が臭気を感じない無臭状態生ゴミに処理できる。
【0010】
そして、その生ゴミ攪拌加熱室で発生した悪臭を含む該攪拌加熱室内の悪臭含有気体は、強制吸引されて前記の水没形態の気体細分濾過層の下側に分散強制送出されるので、浮力による該濾過槽上昇中に細分化されて表面積を特段に増加して、該濾過層の構成材や水分に接触するので、含有臭気の微細臭気粒子や臭気気体分が該濾過層の構成材の表面に付着したり水中に転位して除去され、臭気除去の前記の無臭状態の美麗空気のみが上方から放出できる。
【0011】
そして、その悪臭含有の水分は適宜のインターバルで活性炭濾過手段等を通して排水して水交換することによって、前記の気体細分濾過層の前記の悪臭除去機能を円滑に維持すると共に、悪臭含有水を清浄化して排水溝への直接放出が可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明1実施例の生ゴミ処理装置1を図1〜図3を参照して説明する。即ち、この実施例の生ゴミ処理装置1は、方形中空箱体の下層の気体脱臭室3の上部に、方形中空箱体の生ゴミ攪拌加熱室2(以下、単に攪拌加熱室2という)を積層一体化した2層構造にして、この攪拌加熱室2内で発生した含臭気体A1を吸引して気体脱臭室3に強制送出する気体吸引送出部4を備え、これ等によって主要部が構成されている。
【0013】
詳しくは、攪拌加熱室2は(図1・図2参照)上部開口部11に開閉蓋12を有し、かつ、下半部分を半円筒部9にした密封・開放自在の中空箱体形態にして、側壁外側に設けた駆動部によって強制回転する作動軸5が、中空部の上下方向の中間部位に横設されると共に、この作動軸5には「作動軸5と直交するアーム6の先端に幅広爪の破砕攪拌爪7をL字状に有して,刃先が半円筒胴部9の内周に沿って回転する攪拌羽根8が作動軸5に対する取り付け角を順次ずらした形態にして複数本(図示は5本)並設されている。
【0014】
さらに、この半円筒胴部9の内周に沿って電熱ヒーターのバーヒーターHが横断状に設けられると共に、側壁部分には攪拌加熱処理した生ごみDの取り出しドア13が開閉自在に設けてある。
【0015】
そして、上部開口部11から生ゴミDの適量を投入して開閉蓋12を閉じて室内密封状態に成し、しかるのち、その生ゴミDをバーヒーターHで概ね40〜60℃に加熱しながら攪拌羽根8を概ね毎分1.5〜2.0回転速度で10〜30分程度回転させて均等に破砕攪拌処理する。そして、その処理済生ゴミDを取り出しドア13を開いて取出し処理するように成っている。なお、この実施例の攪拌加熱室2は概ね「600粍×450粍×高さ600粍」のサイズである。なお、バーヒーターHは適宜な絶縁保護管等に収納して横設され、図中のBは気体吸引送出部4の吸排気ブロアーである。
【0016】
一方、気体脱臭室3は(図1・図3参照)同じく方形箱体の水槽形態にして気体吸引送出部4の送気管14の先端に「送気管14からの強制送出気体の含臭気体A1を気体脱臭室3の底近傍から上方へ概ね均等に分散強制放出する排気分散ノズル16を有する排気放出管10」が設けてある。
【0017】
そして、この排気放出管10の上方には「相互連通の微細通気孔群を密に有する気体細分濾過層F(以下、単に濾過層Fという)」が上下方向に厚層を成して水没形態で設けられ、排気放出管10からの排気気体の含臭気体A1が濾過層Fの水中を自力浮力で浮上通過して脱臭気体A2に処理されて上部中空部20に至り、この上部中空部20に設けた排気筒21から自然流して大気放散される構造に設定されている。
【0018】
なお、この実施例の濾過層Fは「細い金属線を塊状に丸めた公知市販の金属たわし」を多数個投入した約200粍の層厚さ」に形成されている。そして、この実施例の気体脱臭室3は概ね「600粍×450粍×高さ250粍、標準水深=約200粍」のサイズ諸元にして、図中の22は給水パイプ、23は排水パイプであり、この排水パイプ23の入口側には濾過層Fを水没させた汚濁水を浄化して排水パイプ23から浄化水を排出させる活性炭層の排水濾過部24が設けてある。
【0019】
以上の実施例の生ゴミ処理装置1は前記の作用があり、多量の水分・液分を含む生ゴミDは密封状態の攪拌加熱室2内で、臭気発生し易い環境温度に加熱して破砕攪拌されるので、大気中で自然発生可能の臭分が充分に強制放出され、大気中に放置しても容易に悪臭発生しない無発臭サラサラ生ゴミに処理される。
【0020】
従って、攪拌加熱室2から取り出した処理済み生ゴミは、事後の処理作業が極めてし易くして悪臭被害をもたらすおそがなく、日常多量発生する生ゴミの処理性が特段に向上する。
【0021】
そして、その攪拌加熱室2内に発生した含臭気体A1は、気体吸引送出部4によって強制吸引送気されて気体脱臭室3の濾過層Fを自力通過することによって微細粒子に細断化されて含有臭気が濾過材や水に置換吸収されて脱臭気体A2に自動処理される。従って、大気中への有害な臭気を放散することがなく、生ゴミDの臭気トラブルが極めて効果的に解消できる。
【0022】
そして、その気体脱臭室3の水を適宜交換することによって、含臭気体A1によって、汚濁化した水を清浄水に置換して気体脱臭室3の脱臭機能を良好に安定維持することが可能にして機能維持の日常メンテナンスが簡便にできる。
【0023】
そして、この実施例のものは前記の排水濾過部24を有するので、前記汚濁水を浄化処理してそのまま排水溝等に放出処理することが可能にして、生ゴミDの一連の処理プロセスが特段に簡便にして生ゴミ公害を生ずるおそれがない。
【0024】
続いて、図4を参照して本発明の他の実施例を説明する。即ち、図1実施例と同様な「加熱攪拌室2と気体脱臭室3と気体吸引送出部4」から成るものにおいて、この実施例の気体脱臭室3は「前記の金たわし群を充填して成る濾過層F」の上部に活性炭を敷設した補助濾過層25が積層状に敷設されている。
【0025】
この図4実施例のものは補助濾過層25の活性炭の交換メンテナンスが必要になるものの濾過性能が安定し向上する。
【0026】
なお、本発明の生ゴミ処理装置は前記の実施例に限定されず、気体細分濾過層Fを微細メッシュ網体の積層形態または微細粒状固形物の層体にしたり、攪拌羽根8を他の形状にしたり、攪拌加熱室2と気体脱臭室3を送気管14で連結する分離別体構造にしたり、加熱ヒーターHを半円筒胴部9の外周に装着した外側加熱形態にする等の変化がある。
【0027】
【発明の効果】
以上の説明のとおり本発明の生ゴミ処理装置は、生ゴミを活発に強制発臭させた含臭気体を意図的に生成し、その含臭気体の臭気分を濾過層の濾過体・濾過水に置換移行させて処理するので、大気中で容易に発臭しない無発臭軽量生ゴミに処理できる。
【0028】
そして、生ゴミ臭気分の水への置換移行を可能にするので、その臭気移行水を浄化排水することによって、下水システムが存在しない通常排水溝への処理水排出が可能にして、生ゴミ処理による排水溝等の汚濁を防止するので、生ゴミ処理性が特段に向上して広く一般の日常の生ゴミ処理対策を改良向上する有用な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明1実施例の生ゴミ処理装置の全体正面図
【図2】図1実施例の生ゴミ処理装置の要部を示し、(A)は生ゴミ攪拌加熱室の中央断面側面図、(B)は攪拌羽根の斜視図
【図3】図1実施例の生ゴミ処理装置の要部を示し、(A)は気体脱臭室の正面断面図、(B)は排気放出管の斜視図
【図4】本発明の他の実施例の生ゴミ処理装置の気体脱臭室の正面断面図
【符号の説明】
1 生ゴミ処理装置
2 生ゴミ攪拌加熱室
3 気体脱臭室
4 気体吸引送出部
5 作動軸
7 破砕攪拌爪
8 攪拌羽根
9 半円筒胴部
10 排気放出管
12 開閉蓋
14 送気管
16 排気ノズル
20 上部中空部
21 排気筒
24 排水濾過部
25 補助濾過層
A1 含臭気体
A2 脱臭気体
D 生ゴミ
F 気体細分濾過層
H バーヒーター
【発明の属する技術分野】
本発明は、民宿・スーパーマーケット・料理店等の調理場・食材加工場等で発生する野菜・果物くず、魚介類くず、肉類くず、飯・麺類くず、その他食材・調理物の残りくず等の生ゴミを、破砕脱臭して廃棄処理し易いように処理するのに使用する生ゴミ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
前記の生ゴミは、水分・汁液を多量に含有しているので「ベタベタ」して嵩ばって重く、その上悪臭を多量発生するので、廃棄処理作業が煩わしく多大の手数がかかる。
【0003】
そこで、以上の不具合を解消する「生ゴミ処理装置」として、生ゴミを細断加工した後に圧縮加工して水分・汁液を除去した「サラサラ軽量生ごみ」に処理する生ゴミ処理装置の公知例がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上の従来の「生ごみ処理装置」によって処理された生ゴミは、水分・液分を概ね除去されて軽量化するものの、生ゴミ特有の臭気の充分な除去ができないと共に、細断処理によって空気の接触面積が増加しているので、常温空気中で悪臭が再発生したり小虫が群がる現象が避けられず、その上前記の脱水・脱液の水液は汚濁液にして異臭を放散するものが多いので排水溝等への放出がし難く、放棄処理に困る不具合がある。
【0005】
本発明は、以上の従来技術の難点を解消する「生ゴミ処理装置」を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の技術課題を解決する本発明の「生ゴミ処理装置」は、「投入生ゴミの破砕攪拌用の回転羽根と該生ゴミの加熱手段を有する密封・開口自在の生ゴミ攪拌加熱室と、相互連通の微細通気孔群を上下方向に密に有する気体細分濾過層を水没形態にした気体脱臭室の組合せから成り、前記生ゴミ攪拌加熱室の臭気含有気体を強制吸引して前記気体細分濾過層の下側に放出させる気体吸引送出手段を前記生ゴミ攪拌加熱室と前記気体脱臭室の間に備えた構造」に成っている。
【0007】
即ち、前記構成の本発明の生ゴミ処理装置は、前記の生ゴミ破砕加熱室において、生ゴミが活発に悪臭発生作用する環境条件の40〜60℃等に生ゴミを加熱して攪拌することによって生ゴミから悪臭気体を意図的に強制発生させ、しかるのち、その悪臭気体を前記の水没形態の気体細分透過層に強制送出して強制通過させることによって、該悪臭気体に含有されている悪臭微粒子・悪臭分を該透過層や水中に転位させて除去し、それによる悪臭除去気体のみを空中放散させると共に、その悪臭微粒子・悪臭気体の含有水を活性炭濾過手段等によって清浄化して排水溝等への直接廃棄を可能にする思想から成るものである。
【0008】
そして、前記構成の気体細分透過層は、例えば、公知の「金たわし」のように金属細線をまとめて塊形状にした金属細線塊状体の充堪、または、多孔質網目状の「しゅろ(やし科の常緑高木)」の「しゅろの毛」を層状に敷設して構成される。
【0009】
【作用】
前記構成の本発明の生ゴミ処理装置は、まず、生ゴミが悪臭発生し易い環境温度に強制加熱して意図的に充分に悪臭発生させるので、前記生ゴミ攪拌加熱室で処理された生ゴミは、その加熱による脱水・脱液でサラサラ形態になると共に大気中常温では夏季・雨季等の悪環境でも悪臭発生するおそれが極めて少く、人間が臭気を感じない無臭状態生ゴミに処理できる。
【0010】
そして、その生ゴミ攪拌加熱室で発生した悪臭を含む該攪拌加熱室内の悪臭含有気体は、強制吸引されて前記の水没形態の気体細分濾過層の下側に分散強制送出されるので、浮力による該濾過槽上昇中に細分化されて表面積を特段に増加して、該濾過層の構成材や水分に接触するので、含有臭気の微細臭気粒子や臭気気体分が該濾過層の構成材の表面に付着したり水中に転位して除去され、臭気除去の前記の無臭状態の美麗空気のみが上方から放出できる。
【0011】
そして、その悪臭含有の水分は適宜のインターバルで活性炭濾過手段等を通して排水して水交換することによって、前記の気体細分濾過層の前記の悪臭除去機能を円滑に維持すると共に、悪臭含有水を清浄化して排水溝への直接放出が可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明1実施例の生ゴミ処理装置1を図1〜図3を参照して説明する。即ち、この実施例の生ゴミ処理装置1は、方形中空箱体の下層の気体脱臭室3の上部に、方形中空箱体の生ゴミ攪拌加熱室2(以下、単に攪拌加熱室2という)を積層一体化した2層構造にして、この攪拌加熱室2内で発生した含臭気体A1を吸引して気体脱臭室3に強制送出する気体吸引送出部4を備え、これ等によって主要部が構成されている。
【0013】
詳しくは、攪拌加熱室2は(図1・図2参照)上部開口部11に開閉蓋12を有し、かつ、下半部分を半円筒部9にした密封・開放自在の中空箱体形態にして、側壁外側に設けた駆動部によって強制回転する作動軸5が、中空部の上下方向の中間部位に横設されると共に、この作動軸5には「作動軸5と直交するアーム6の先端に幅広爪の破砕攪拌爪7をL字状に有して,刃先が半円筒胴部9の内周に沿って回転する攪拌羽根8が作動軸5に対する取り付け角を順次ずらした形態にして複数本(図示は5本)並設されている。
【0014】
さらに、この半円筒胴部9の内周に沿って電熱ヒーターのバーヒーターHが横断状に設けられると共に、側壁部分には攪拌加熱処理した生ごみDの取り出しドア13が開閉自在に設けてある。
【0015】
そして、上部開口部11から生ゴミDの適量を投入して開閉蓋12を閉じて室内密封状態に成し、しかるのち、その生ゴミDをバーヒーターHで概ね40〜60℃に加熱しながら攪拌羽根8を概ね毎分1.5〜2.0回転速度で10〜30分程度回転させて均等に破砕攪拌処理する。そして、その処理済生ゴミDを取り出しドア13を開いて取出し処理するように成っている。なお、この実施例の攪拌加熱室2は概ね「600粍×450粍×高さ600粍」のサイズである。なお、バーヒーターHは適宜な絶縁保護管等に収納して横設され、図中のBは気体吸引送出部4の吸排気ブロアーである。
【0016】
一方、気体脱臭室3は(図1・図3参照)同じく方形箱体の水槽形態にして気体吸引送出部4の送気管14の先端に「送気管14からの強制送出気体の含臭気体A1を気体脱臭室3の底近傍から上方へ概ね均等に分散強制放出する排気分散ノズル16を有する排気放出管10」が設けてある。
【0017】
そして、この排気放出管10の上方には「相互連通の微細通気孔群を密に有する気体細分濾過層F(以下、単に濾過層Fという)」が上下方向に厚層を成して水没形態で設けられ、排気放出管10からの排気気体の含臭気体A1が濾過層Fの水中を自力浮力で浮上通過して脱臭気体A2に処理されて上部中空部20に至り、この上部中空部20に設けた排気筒21から自然流して大気放散される構造に設定されている。
【0018】
なお、この実施例の濾過層Fは「細い金属線を塊状に丸めた公知市販の金属たわし」を多数個投入した約200粍の層厚さ」に形成されている。そして、この実施例の気体脱臭室3は概ね「600粍×450粍×高さ250粍、標準水深=約200粍」のサイズ諸元にして、図中の22は給水パイプ、23は排水パイプであり、この排水パイプ23の入口側には濾過層Fを水没させた汚濁水を浄化して排水パイプ23から浄化水を排出させる活性炭層の排水濾過部24が設けてある。
【0019】
以上の実施例の生ゴミ処理装置1は前記の作用があり、多量の水分・液分を含む生ゴミDは密封状態の攪拌加熱室2内で、臭気発生し易い環境温度に加熱して破砕攪拌されるので、大気中で自然発生可能の臭分が充分に強制放出され、大気中に放置しても容易に悪臭発生しない無発臭サラサラ生ゴミに処理される。
【0020】
従って、攪拌加熱室2から取り出した処理済み生ゴミは、事後の処理作業が極めてし易くして悪臭被害をもたらすおそがなく、日常多量発生する生ゴミの処理性が特段に向上する。
【0021】
そして、その攪拌加熱室2内に発生した含臭気体A1は、気体吸引送出部4によって強制吸引送気されて気体脱臭室3の濾過層Fを自力通過することによって微細粒子に細断化されて含有臭気が濾過材や水に置換吸収されて脱臭気体A2に自動処理される。従って、大気中への有害な臭気を放散することがなく、生ゴミDの臭気トラブルが極めて効果的に解消できる。
【0022】
そして、その気体脱臭室3の水を適宜交換することによって、含臭気体A1によって、汚濁化した水を清浄水に置換して気体脱臭室3の脱臭機能を良好に安定維持することが可能にして機能維持の日常メンテナンスが簡便にできる。
【0023】
そして、この実施例のものは前記の排水濾過部24を有するので、前記汚濁水を浄化処理してそのまま排水溝等に放出処理することが可能にして、生ゴミDの一連の処理プロセスが特段に簡便にして生ゴミ公害を生ずるおそれがない。
【0024】
続いて、図4を参照して本発明の他の実施例を説明する。即ち、図1実施例と同様な「加熱攪拌室2と気体脱臭室3と気体吸引送出部4」から成るものにおいて、この実施例の気体脱臭室3は「前記の金たわし群を充填して成る濾過層F」の上部に活性炭を敷設した補助濾過層25が積層状に敷設されている。
【0025】
この図4実施例のものは補助濾過層25の活性炭の交換メンテナンスが必要になるものの濾過性能が安定し向上する。
【0026】
なお、本発明の生ゴミ処理装置は前記の実施例に限定されず、気体細分濾過層Fを微細メッシュ網体の積層形態または微細粒状固形物の層体にしたり、攪拌羽根8を他の形状にしたり、攪拌加熱室2と気体脱臭室3を送気管14で連結する分離別体構造にしたり、加熱ヒーターHを半円筒胴部9の外周に装着した外側加熱形態にする等の変化がある。
【0027】
【発明の効果】
以上の説明のとおり本発明の生ゴミ処理装置は、生ゴミを活発に強制発臭させた含臭気体を意図的に生成し、その含臭気体の臭気分を濾過層の濾過体・濾過水に置換移行させて処理するので、大気中で容易に発臭しない無発臭軽量生ゴミに処理できる。
【0028】
そして、生ゴミ臭気分の水への置換移行を可能にするので、その臭気移行水を浄化排水することによって、下水システムが存在しない通常排水溝への処理水排出が可能にして、生ゴミ処理による排水溝等の汚濁を防止するので、生ゴミ処理性が特段に向上して広く一般の日常の生ゴミ処理対策を改良向上する有用な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明1実施例の生ゴミ処理装置の全体正面図
【図2】図1実施例の生ゴミ処理装置の要部を示し、(A)は生ゴミ攪拌加熱室の中央断面側面図、(B)は攪拌羽根の斜視図
【図3】図1実施例の生ゴミ処理装置の要部を示し、(A)は気体脱臭室の正面断面図、(B)は排気放出管の斜視図
【図4】本発明の他の実施例の生ゴミ処理装置の気体脱臭室の正面断面図
【符号の説明】
1 生ゴミ処理装置
2 生ゴミ攪拌加熱室
3 気体脱臭室
4 気体吸引送出部
5 作動軸
7 破砕攪拌爪
8 攪拌羽根
9 半円筒胴部
10 排気放出管
12 開閉蓋
14 送気管
16 排気ノズル
20 上部中空部
21 排気筒
24 排水濾過部
25 補助濾過層
A1 含臭気体
A2 脱臭気体
D 生ゴミ
F 気体細分濾過層
H バーヒーター
Claims (3)
- 投入生ゴミの破砕攪拌用の回転羽根と該生ゴミの加熱手段を有する密封・開口自在の生ゴミ攪拌加熱室と、相互連通の微細通気孔群を上下方向に密に有する気体細分濾過層を水没形態にした気体脱臭室の組合せから成り、前記生ゴミ攪拌加熱室の臭気含有気体を強制吸引して前記気体細分濾過層の下側に放出させる気体吸引送出手段を前記生ゴミ攪拌加熱室と前記気体脱臭室の間に備えた構造を特徴とする生ゴミ処理装置。
- 気体細分濾過層が、金属細線塊状体の充填、または、しゅろの毛を敷設して成る請求項1の生ゴミ処理装置。
- 気体脱臭室の排水口部位に、活性炭層の排水浄化部を設けた請求項1または請求項2の生ゴミ処理装置。
Priority Applications (1)
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