JP2004041720A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2004041720A
JP2004041720A JP2003166440A JP2003166440A JP2004041720A JP 2004041720 A JP2004041720 A JP 2004041720A JP 2003166440 A JP2003166440 A JP 2003166440A JP 2003166440 A JP2003166440 A JP 2003166440A JP 2004041720 A JP2004041720 A JP 2004041720A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
restart
symbol
display
identification information
counter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003166440A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Iida
飯田 勉
Makoto Banno
番野 誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Bussan Co Ltd filed Critical Sanyo Bussan Co Ltd
Priority to JP2003166440A priority Critical patent/JP2004041720A/ja
Publication of JP2004041720A publication Critical patent/JP2004041720A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】再始動を効果的に演出することができ、興趣性に優れた遊技機を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の遊技機によれば、再始動予見演出部10は、始動条件成立によって開始された識別情報の変動表示が一旦停止等した後、識別情報の変動表示を再始動する前に、再始動を遊技者に予見させる演出を行うので、遊技者は再始動をその開始前に予見でき、一旦停止した識別情報の変動表示が何らの予告も無く突如として再始動することによる違和感を解消でき、遊技者は、再始動を事前に予見した時点から、これから行われる再始動に対して期待感を膨らますことができ、遊技の興趣が向上する。その結果、再始動を予見させる演出を行うことで再始動を効果的に演出でき、興趣性に優れた遊技機を提供できる。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機などに代表される遊技機では、遊技盤に設けられた始動口に球が入賞すること(始動入賞)により、遊技盤中の可変表示装置に表示される図柄が変動を開始し、所定時間経過後に停止した図柄の態様が予め定められた大当り図柄となった場合に大当り状態となるものが知られている。そして、このような遊技機では、大当り状態となると、大入賞口中のV入賞口に球が入賞することを条件としてこの大入賞口が所定回数開放するようになっていて、大入賞口に球を入賞させることで、遊技者が大量の出球を獲得できるようになっている。また、このような遊技機では、可変表示装置に表示される図柄が変動を開始し、一旦停止された図柄が再度変動を開始するという、いわゆる再始動の表示演出をするものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来の遊技機の再始動の表示演出は、一旦停止した図柄がただ単に再度動き出すというものであるので、遊技者にとって違和感を覚えるものであり、演出効果に欠けており、遊技の興趣を向上させることができないという問題点がある。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、再始動を効果的に演出することができ、興趣性に優れた遊技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成を採る。
すなわち、請求項1に記載の発明は、始動条件が成立することに起因して識別情報を変動表示し、その変動表示結果が予め定められた表示態様となった場合に特別遊技状態となる遊技機において、始動条件成立によって開始された識別情報の変動表示が一旦停止、または略停止状態になった後、前記識別情報の変動表示を再始動する前に、前記変動表示の再始動を遊技者に予見させる演出を行う再始動予見演出手段を備えていることを特徴とするものである。
【0006】
(作用・効果)請求項1に記載の発明によれば、再始動予見演出手段は、始動条件成立によって開始された識別情報の変動表示が一旦停止、または略停止状態になった後、識別情報の変動表示を再始動する前に、変動表示の再始動を遊技者に予見させる演出を行うので、遊技者は再始動をその開始前に予見することができ、一旦停止した識別情報の変動表示が何らの予告も無く突如として再始動することによる違和感を解消することができる。また、遊技者は、再始動を事前に予見した時点から、これから行われる再始動に対して期待感を膨らます、つまり、再始動を事前に予見した時点から、再始動による変動表示結果が特別遊技状態に移行する表示態様となるのではないかという期待感(大当り発生への期待感)を持つことができ、遊技の興趣を向上させることができる。その結果、再始動を予見させる演出を行うことで再始動を効果的に演出することができ、興趣性に優れた遊技機を提供できる。
【0007】
なお、本明細書は、次のような遊技機に係る発明も開示している。
【0008】
(1)請求項1に記載の遊技機において、
前記再始動予見演出手段は、再始動の開始前に識別情報を所定の予見変動態様で表示することを特徴とする遊技機。
【0009】
前記(1)に記載の発明によれば、再始動予見演出手段は、再始動の開始前に識別情報を所定の予見変動態様で表示するので、再始動を遊技者に好適に予見させることができる。つまり、識別情報の変動表示の際には、遊技者は識別情報に注目しており、この注目している識別情報を所定の予見変動態様で表示することで、再始動をその再始動の開始前に遊技者に好適に予見させることができるのである。
【0010】
(2)請求項1に記載の遊技機において、
前記再始動予見演出手段は、再始動の開始前に、前記識別情報以外の表示情報を所定の予見変動態様で表示することを特徴とする遊技機。
【0011】
前記(2)に記載の発明によれば、再始動予見演出手段は、識別情報以外の表示情報を所定の予見変動態様で表示するので、遊技者は識別情報以外の表示情報の予見変動態様表示を見ることで再始動を事前に予見することができる。つまり、識別情報の変動表示の際には、遊技者は識別情報に注目しており、この注目している識別情報の近傍などに、識別情報以外の表示情報を所定の予見変動態様で表示することで、再始動をその再始動の開始前に遊技者に好適に予見させることができるのである。なお、本明細書中の「識別情報」とは、数字図柄、絵図柄またはそれらを組み合わせた図柄などであって、特別遊技状態への移行の成立・不成立を遊技者に視覚を通じて認識させるための表示情報のことである。また、本明細書中の「識別情報以外の表示情報」とは、上記識別情報以外の表示画像情報であって、例えば、キャラクタや背景などの表示画像や、「再始動」、「再始動開始」あるいは「再挑戦」など再始動を予見させる文字画像や、カウントダウンする数字などの数字画像またはこれらを組み合わせた画像などの表示情報のことである。
【0012】
(3)前記(1)または(2)に記載の遊技機において、
前記再始動予見演出手段は、前記予見変動態様を、始動条件成立に起因して変動表示させて停止させる識別情報を含む通常時の変動表示態様とは異なる変動表示態様とすることを特徴とする遊技機。
【0013】
前記(3)に記載の発明によれば、再始動予見演出手段は、予見変動態様を、始動条件成立に起因して変動表示させて停止させる識別情報を含む通常時の変動表示態様とは異なる変動表示態様とするので、遊技者は通常時と異なる変動表示態様を見ることで再始動を事前に予見することができる。
【0014】
(4)前記(1)または(3)に記載の遊技機において、
前記再始動予見演出手段は、前記予見変動態様を識別情報の一旦停止または略停止状態の動作に連続して行うものとしていることを特徴とする遊技機。
【0015】
前記(4)に記載の発明によれば、再始動予見演出手段は、予見変動態様を識別情報の一旦停止または略停止状態の動作に連続して行うものとしている。すなわち、再始動への一連の流れ、つまり、始動条件成立に起因して変動表示された識別情報が一旦停止または略停止状態され、再び識別情報の変動表示が行われる(再始動させる)という流れの中における、識別情報の一旦停止または略停止状態から再始動までの間において、識別情報の一旦停止時または略停止状態時の動作に連続する識別情報の予見変動態様が行われるので、再始動への一連の流れを乱すことなく自然に、再始動の開始前にその再始動の予見を促すことができる。
【0016】
(5)前記(1)、(3)または(4)のいずれかに記載の遊技機において、前記再始動予見演出手段は、前記予見変動態様を、リーチ状態となったときの最終停止する識別情報に対して行うことを特徴とする遊技機。
【0017】
前記(5)に記載の発明によれば、再始動予見演出手段は、予見変動態様を、リーチ状態となったときの最終停止する識別情報に対して行うこととしているので、遊技者はその最終停止する識別情報の予見変動態様表示を見ることで再始動を再始動開始前に予見することができる。遊技者は、識別情報がリーチ状態となると、その識別情報の変動表示結果が特別遊技状態となる表示態様になることを熱望する。つまり、最終停止する識別情報が所望のもので停止することを熱望する。しかし、それが叶わずに、識別情報が遊技者の期待しないもので一旦停止等すると、遊技者は、最終停止する識別情報が予見変動態様で表示される場合に再始動が行われることを知っているので、その一旦停止等した識別情報が再始動を予感させるような動きを開始することをさらなる期待を持って熱望することになり、遊技者の遊技への熱中度を高めることができ、遊技の興趣をさらに向上させることができる。
【0018】
(6)前記(1)から(5)のいずれかに記載の遊技機において、
前記再始動予見演出手段は、識別情報または識別情報以外の表示情報を前記予見変動態様で表示することで、再始動をこの再始動開始前に遊技者に予見させるとともに、これから行われる再始動での変動表示結果が特別遊技状態となる表示態様になることを遊技者に再始動開始前に予見させるものであることを特徴とする遊技機。
【0019】
前記(6)に記載の発明によれば、再始動予見演出手段は、識別情報または識別情報以外の表示情報を予見変動態様で表示することで、再始動をこの再始動開始前に遊技者に予見させるとともに、これから行われる再始動での変動表示結果が特別遊技状態となる表示態様になることを遊技者に再始動開始前に予見させるものであるので、識別情報または識別情報以外の表示情報の予見変動態様表示を見ることで、再始動が行われることと、この再始動での結果が特別遊技状態となることとを、再始動開始前に知ることができ、遊技者は特別遊技状態を確約された状態で識別情報の変動表示結果が特別遊技状態となる表示態様になることを見ることができ、特別遊技状態を取得できた達成感を満喫でき、遊技の興趣をさらに向上させることができる。
【0020】
(7)前記(1)から(6)のいずれかに記載の遊技機において、
前記再始動予見演出手段は、前記予見変動態様を2種類備え、一方を、再始動を予見させるための第1予見変動態様と、他方を、再始動とこの再始動による識別情報の変動表示結果が特別遊技状態となることとを予見させるための第2予見変動態様とすることを特徴とする遊技機。
【0021】
前記(7)に記載の発明によれば、再始動予見演出手段は、予見変動態様を2種類備え、一方を、再始動を予見させるための第1予見変動態様と、他方を、再始動とこの再始動による識別情報の変動表示結果が特別遊技状態となることとを予見させるための第2予見変動態様とするので、第1予見変動態様の表示を見ることで、遊技者は再始動を予見することができ、第2予見変動態様の表示を見ることで、遊技者は再始動とこの再始動による識別情報の変動表示結果が特別遊技状態となることとを予見することができる。
【0022】
(8)請求項1に記載の遊技機において、
前記再始動予見演出手段は、再始動の開始前に、ランプ表示を所定の変動態様で表示するか、あるいは、音声または音響出力を所定の出力態様で出力することで、前記変動表示の再始動を遊技者に予見させることを特徴とする遊技機。
【0023】
前記(8)に記載の発明によれば、再始動予見演出手段は、再始動の開始前に、ランプ表示を所定の変動態様で表示するか、あるいは、音声または音響出力を所定の出力態様で出力するので、再始動を遊技者に予見させることができる。
【0024】
(9)請求項1に記載の遊技機、または、前記(1)から(8)のいずれかに記載の遊技機において、
前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする遊技機。
【0025】
前記(9)に記載の遊技機によれば、再始動を効果的に演出することができ、興趣性に優れたパチンコ機を提供できる。なお、パチンコ機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて有価物体の一例である球を所定の遊技領域に発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(または作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報(図柄等)が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
【0026】
(10)請求項1に記載の遊技機、または、前記(1)から(8)のいずれかに記載の遊技機において、
前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機。
【0027】
前記(10)に記載の遊技機によれば、再始動を効果的に演出することができ、興趣性に優れたスロットマシンを提供できる。なお、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、有価物体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
【0028】
(11)請求項1に記載の遊技機、または、前記(1)から(8)のいずれかに記載の遊技機において、
前記遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機。
【0029】
前記(11)に記載の遊技機によれば、再始動を効果的に演出することができ、興趣性に優れた、パチンコ機とスロットマシンとを融合させたものを提供できる。なお、この融合させたものの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、有価物体として球を使用するとともに、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
本実施例では、遊技機の一例として弾球遊技機の一種であるパチンコ機、特に、第1種パチンコ遊技機を用いて説明する。なお、本発明を第3種パチンコ遊技機(権利物とも呼ばれる)や、コイン遊技機、スロットマシン等の他の遊技機に用いることは、当然に可能である。
【0031】
図1は、実施例のパチンコ機の概略正面図であり、図2はパチンコ機の遊技盤の概略正面図であり、図3は本実施例のパチンコ機の電気的接続を例示するブロック図である。本実施例のパチンコ機Pは、図1に示すように、遊技盤1と、球を貯留する上受け皿2および下受け皿3と、球を遊技盤1へ発射するための発射ハンドル4と、パチンコ機P全体を制御するメイン制御装置70(図3参照)とを備えている。遊技盤1は、前面枠1aに嵌め込まれたガラス製の透明板1bに覆われている。
【0032】
図2に示すように、遊技盤1は、この遊技盤1の中央の上部に配置された普通図柄表示装置32と、遊技盤1の左右部に各々配置されて球の通過を検知する普通図柄始動口スイッチ36a,36bを有する普通図柄表示装置作動ゲート34a,34bと、普通図柄表示装置32の下側に配置された特別図柄表示装置40と、この特別図柄表示装置40の下側に配置されて球の入賞を検知する特別図柄始動口スイッチ44を有する始動口42と、この始動口42に取り付けられて開閉可能なチューリップ式の普通電動役物46と、始動口42の下側に配置されて開閉可能な大入賞口50と、遊技盤1の左右下部に計4個配置された普通入賞口60a〜60dと、いずれの入賞口にも入らなかった球を回収する回収口としてのアウト口69とを備えている。
【0033】
普通図柄表示装置32は、背後に設けられたランプ(図示省略)の点灯を切り換えることにより変動表示される「○」および「×」の図柄32a,32bと、この「○」および「×」の図柄32a,32bの上側に配置された4個の普通図柄変動保留ランプ33a〜33dとを備えている。「○」および「×」の図柄32a,32bは、球が普通図柄表示装置作動ゲート34a,34bを通過したのを検知したときに変動表示の開始がなされ、所定時間変動表示後に「○」および「×」の図柄32a,32bのいずれかを点灯した状態で変動表示を終了する。普通図柄変動保留ランプ33a〜33dは、普通図柄表示装置32による「○」および「×」の図柄32a,32bの変動表示の最中に球が普通図柄表示装置作動ゲート34a,34bを通過するごとに左側から順に一つずつ点灯され、普通図柄表示装置32による「○」および「×」の図柄32a,32bの変動表示が開始されるごとに点灯とは逆の順に消灯されることにより、変動表示の最中に普通図柄表示装置作動ゲート34a,34bを通過した回数を最大4回まで保留球数として示す。
【0034】
始動口42に設けられたチューリップ式の普通電動役物46は、普通図柄表示装置32による変動表示が「○」の図柄32aで停止したときに当りとしてそのチューリップを図2の二点鎖線で示すように所定時間(例えば0.3秒間)開くものとして構成されている。
【0035】
特別図柄表示装置40は、液晶ディスプレイなどの表示装置として構成されており、図3に示す表示用制御装置90により表示内容が制御されている。特別図柄表示装置40は、図4に示すように、左列L、中列M、右列Rの3列で構成され、各列ごとに上から順に上図柄、中図柄、下図柄の3個の図柄を表示し、上から下へ垂直方向に変動表示を行う。表示用制御装置90は、球が始動口42に入賞するのを検知したときに左列L、中列M、右列Rのそれぞれに一連の図柄を変動表示させる。一連の図柄は、主図柄(例えば麻雀牌)と、副図柄(例えばサイコロ)とにより構成され、周期性を持って主図柄と副図柄が上から下へと変動表示される。この一連の図柄の表示順序は、中列Mおよび右列Rにおいては、麻雀牌の「一萬」からなる主図柄、サイコロからなる副図柄、麻雀牌の「二萬」からなる主図柄、サイコロからなる副図柄、麻雀牌の「三萬」からなる主図柄、サイコロからなる副図柄、麻雀牌の「四萬」からなる主図柄、サイコロからなる副図柄、麻雀牌の「五萬」からなる主図柄、サイコロからなる副図柄、麻雀牌の「六萬」からなる主図柄、サイコロからなる副図柄、麻雀牌の「七萬」からなる主図柄、サイコロからなる副図柄、麻雀牌の「八萬」からなる主図柄、サイコロからなる副図柄、麻雀牌の「九萬」からなる主図柄、サイコロからなる副図柄、麻雀牌に龍を付した主図柄、サイコロからなる副図柄、麻雀牌の「發」からなる主図柄、サイコロからなる副図柄、麻雀牌の「中」からなる主図柄、サイコロからなる副図柄の順つまり昇順であり、この後再び麻雀牌の「一萬」からなる主図柄に戻る。一方、左列Lにおいては、同様の一連の図柄が表示されるが、表示順序は昇順ではなく降順である。そして、左列L、右列R、中列Mの順に変動表示を停止させ、横上行L1、横中央行L2、横下行L3、斜め右上列L4、斜め左上列L5のいずれかのラインで主図柄が揃ったときに大当たりとして特別遊技動画を表示させる。なお、上述した主図柄、副図柄が本発明における識別情報に相当する。
【0036】
遊技盤1には、普通図柄表示装置32と特別図柄表示装置40との間に4個の特別図柄変動保留ランプ41a〜41dが設けられている。この特別図柄変動保留ランプ41a〜41dは、特別図柄表示装置40による左列L、中列M、右列Rの変動表示の最中や特別遊技動画を表示している最中に球が始動口42に入賞するごとに左側から順に一つずつ点灯され、特別図柄表示装置40による左列L、中列M、右列Rの変動表示が開始されるごとに点灯とは逆の順に消灯されることにより、変動表示の最中や特別遊技動画を表示している最中に始動口42に入賞した球数を最大4個まで保留球数として示す。
【0037】
大入賞口50は、通常は球を受け入れない閉状態とされており、大当りのときに、図3に示す大入賞口駆動装置52によって球を受け入れやすい開状態と通常の閉状態とが所定の条件に基づいて繰り返されるように駆動される。大入賞口50には、球の入賞をカウントする10カウントスイッチ54(図3参照)や、大入賞口50の右部に設けられたVゾーン56に球が入賞したのを検出するVカウントスイッチ58(図3参照)が取り付けられている。
【0038】
遊技盤1には、この他、発射された球を円弧上に導くレール62と、遊技盤1の中央部に導く左右の肩部に配置されたランプ風車64a,64bと、普通図柄表示装置作動ゲート34a,34bの近傍に配置された風車66a,66bと、特別図柄表示装置40の両横等に取り付けられた複数個のインジケータ68a,68bなども取り付けられている。なお、図1,図2では、球をガイドしたり弾いたりしてその遊技性を高める複数個の釘についての図示を省略している。
【0039】
図3に示すように、メイン制御装置70は、ワンチップマイコン71と、このワンチップマイコン71に電源供給する電源回路73とを備えている。このワンチップマイコン71は、演算処理を行うCPU72と、各種の処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、所定周波数の矩形波を出力するクロック回路78とが、1チップ内に収められたものである。CPU72とROM74とRAM76とクロック回路78とは、バス82によって入出力処理回路80と接続されている。メイン制御装置70には、普通図柄始動口スイッチ36a,36bからの通過信号と、特別図柄始動口スイッチ44からの始動信号と、10カウントスイッチ54からのカウント信号と、Vカウントスイッチ58からのV信号と、普通入賞スイッチや賞球カウントスイッチなどの他の入力装置88からの入力信号となどが入出力処理回路80を介して入力されている。また、メイン制御装置70からは、普通図柄表示装置32への駆動信号と、大入賞口駆動装置52への駆動信号と、普通図柄変動保留ランプ33a〜33dや特別図柄変動保留ランプ41a〜41dへの点灯信号と、普通電動役物46への駆動信号と、スピーカ86が接続された音声用制御装置84への制御信号と、特別図柄表示装置40の表示制御を司る表示用制御装置90への制御信号などが入出力処理回路80を介して出力されている。
【0040】
ここで、本発明の特徴部分の1つである構成について、以下に説明する。図3に示すように、本実施例のパチンコ機Pは、始動条件成立(球が始動口42に入賞すること)によって開始された図柄の変動表示が一旦停止され、再度その変動表示が開始される再始動を、その再始動の開始前に遊技者に予見させる再始動予見演出部10を備えている。
【0041】
この再始動予見演出部10は、再始動の開始前に図柄を所定の予見変動態様で表示させる指示を行う予見態様指示部12と、この予見態様指示部12からの指示も受ける前述の表示用制御装置90と、表示用制御装置90からの指示に基づいて再始動の開始前に図柄を所定の予見変動態様で表示も行う前述の特別図柄表示装置40とを備えている。
【0042】
予見態様指示部12は、再始動の開始前に図柄を所定の予見変動態様で表示させる指示を行うものである。具体的には、メイン制御装置70のCPU72が、後述する図7の表示コマンド決定処理(S227)の図14に示す大当り時変動パターンコマンド決定処理(S312)または外れリーチ時変動パターンコマンド決定処理(S322)で「パターンCを設定」と判定し、図7の表示コマンドの送信(S228)を行うと、パチンコPの特別図柄表示装置40にて図柄の所定の予見変動態様表示が行われ、その後に、特別図柄表示装置40の一旦停止した図柄の再始動が開始されることから、メイン制御装置70のCPU72による大当り時変動パターンコマンド決定処理(S312)または外れリーチ時変動パターンコマンド決定処理(S322)での「パターンC設定」の判定および表示コマンドの送信(S228)の機能が予見態様指示部12に相当する。なお、上述した再始動予見演出部10が本発明における再始動予見演出手段に相当する。
【0043】
次に、こうして構成されたパチンコ機Pの動作について説明する。図5は、メイン制御装置70により実行されるメインルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、2ms[ミリ秒]毎)に繰り返し実行される。
【0044】
メインルーチンが実行されると、メイン制御装置70のCPU72は、図6に例示する始動入賞処理(ステップS100)、図7に例示する変動開始処理(ステップS102)、図8に例示する変動停止処理(ステップS104)、図9に例示するカウンタ更新処理(ステップS106)を実行し、その後、図10に例示する外れ図柄カウンタ更新処理(ステップS108)を残余時間中繰り返し実行する。説明の容易のために、まず、カウンタ更新処理と外れ図柄カウンタ更新処理とを説明し、その後その他の各処理について説明する。
【0045】
[カウンタ更新処理]
カウンタ更新処理では、図9に示すように、メイン制御装置70のCPU72は、内部乱数カウンタC1、リーチ乱数カウンタC2、大当り図柄カウンタC3、変動パターンカウンタC4の各々のカウンタをインクリメントする処理を実行する(S240)。図11に示すように、内部乱数カウンタC1は、大当りか否かを判定する際に用いられるカウンタであり、本実施例では0〜599までを順に値1ずつインクリメントし、最大値(つまり599)に達した後再び0に戻るループカウンタである。リーチ乱数カウンタC2は、外れ時にリーチ遊技を行うか否かを決定する際に用いられるカウンタであり、本実施例では0〜11までを順に値1ずつインクリメントし、最大値(つまり11)に達した後再び0に戻るループカウンタである。大当り図柄カウンタC3は、大当りのときに特別図柄表示装置40で変動表示している左列L、中列M、右列Rの変動停止時の図柄(大当り図柄)を決定する際に用いられるカウンタであり、本実施例では0〜59までを順に値1ずつインクリメントし、最大値(つまり59)に達した後再び0に戻るループカウンタである。変動パターンカウンタC4は、特別図柄表示装置40の左列L、中列M、右列Rを変動表示させるパターンを決定する際に用いられるカウンタであり、本実施例では0〜99までを順に値1ずつインクリメントし、最大値(つまり99)に達した後再び0に戻るループカウンタである。こうして各カウンタを更新すると、各カウンタをRAM76の所定領域に設定されたカウンタ用バッファを格納して(ステップS242)、カウンタ更新処理を終了する。
【0046】
[外れ図柄カウンタ更新処理]
外れ図柄カウンタ更新処理では、図10に示すように、メイン制御装置70のCPU72は、まず、外れ図柄左列カウンタCLをインクリメントする処理を実行する(S250)。外れ図柄左列カウンタCLは、外れのときに特別図柄表示装置40で変動表示している左列L、中列M、右列Rの変動停止時の図柄(外れ図柄)のうち左列Lの上図柄、中図柄、下図柄を決定する際に用いられるカウンタであり、図11に示すように、本実施例では0〜図柄の数から値1を減じた数までを順に値1ずつインクリメントし、最大値に達した後再び0に戻るループカウンタである。図12(a)は、外れ図柄左列カウンタCLの値と左列Lの上図柄、中図柄、下図柄との対応関係の一例を表すテーブルである。このテーブルから明らかなように、左列Lでは上から下に向かって降順に表れる。
【0047】
続いて外れ図柄左列カウンタCLが値0であるかを判定し(S252)、外れ図柄左列カウンタCLが値0であるときには、外れ図柄右列カウンタCRをインクリメントする(S254)。外れ図柄右列カウンタCRは、外れのときに特別図柄表示装置40で変動表示している左列L、中列M、右列Rの変動停止時の図柄(外れ図柄)のうち右列Rの上図柄、中図柄、下図柄を決定する際に用いられるカウンタであり、図11に示すように、本実施例では外れ図柄左列カウンタCLと同様に0〜図柄の数から値1を減じた数までを順に値1ずつインクリメントし、最大値に達した後再び0に戻るループカウンタである。図12(b)は、外れ図柄右列カウンタCRの値と右列Rの上図柄、中図柄、下図柄との対応関係の一例を表すテーブルである。このテーブルから明らかなように、右列Rでは上から下に向かって昇順に表れる。
【0048】
続いて外れ図柄右列カウンタCRが値0であるかを判定し(S256)、外れ図柄右列カウンタCRが値0であるときには、外れ図柄中列カウンタCMをインクリメントする(S258)。ここで、外れ図柄中列カウンタCMは、外れのときに特別図柄表示装置40で変動表示している左列L、中列M、右列Rの変動停止時の図柄(外れ図柄)のうち中列Mの上図柄、中図柄、下図柄を決定する際に用いられるカウンタであり、図11に示すように、本実施例では外れ図柄左列カウンタCLや外れ図柄右列カウンタCRと同様に0〜図柄の数から値1を減じた数までを順に値1ずつインクリメントし、最大値に達した後再び0に戻るループカウンタである。図12(c)は、外れ図柄中列カウンタCMの値と中列Mの上図柄、中図柄、下図柄との対応関係の一例を表すテーブルである。このテーブルから明らかなように、中列Mでは右列Lと同様、上から下に向かって昇順に表れる。
【0049】
外れ図柄各列カウンタCL,CR,CMをすべてインクリメントするか、S252で外れ図柄左列カウンタCLが値0でないと判定されたときか、S256で外れ図柄右列カウンタCRが値0でないと判定されたときは、図4に示した横上行L1、横中央行L2、横下行L3、斜め右上列L4、斜め左上列L5のいずれかのラインで左列Lと右列Rの主図柄が揃っているか否かを判定する(S260)。前記いずれかのラインで左列Lと右列Rの主図柄が揃っていないときには、各外れ図柄カウンタCL,CR,CMの値をRAM76の所定領域に設定された外れ図柄バッファに格納して(S262)、本ルーチンを終了する。一方、前記いずれかのラインで左列Lと右列Rの主図柄が揃ったときには、それと同じラインで中列Mの主図柄も揃っているか否かを判定する(S264)。ここで中列Mの主図柄が揃っていないときには、いわゆる外れリーチ図柄になるため、各外れ図柄カウンタCL,CR,CMの値をRAM76の所定領域に設定された外れリーチ図柄バッファに格納して(S266)、本ルーチンを終了する。一方、中列Mの主図柄も揃っているときには、外れ図柄ではないから各外れ図柄カウンタCL,CR,CMの値を外れ図柄バッファや外れリーチ図柄バッファへ格納することなく本ルーチンを終了する。
【0050】
この外れ図柄カウンタ更新処理は、図5に例示したメインルーチンのフローチャートから解るように、所定時間経過毎にメインルーチンが実行されるまでの空き時間に繰り返し行われる。したがって、内部乱数カウンタC1やリーチ乱数カウンタC2などの他のカウンタはメインルーチンが実行される毎にカウントアップするのに対して、外れ図柄左列カウンタCLはメインルーチンが実行される毎に加えて空き時間に繰り返し実行される毎にカウントアップする。
【0051】
[始動入賞処理]
始動入賞処理では、図6に示すように、メイン制御装置70のCPU72は、まず、球が始動口42に入賞したか否かを判定する(S200)。この判定は、特別図柄始動口スイッチ44がオンされたか否かによって行うことができる。球が始動口42に入賞したと判定されると、保留球数Nが4未満であるか否かを調べる(S202)。前述したように、本実施例では保留上限値が4個だからである。
【0052】
保留球数Nが4未満のときには、保留球数Nを値1だけインクリメントし(S204)、特別図柄変動保留ランプ41a〜41dを左から順に1つ点灯し(S206)、図9のカウンタ更新処理のS242や図10の外れ図柄カウンタ更新処理のS262でRAM76のカウンタ用バッファに格納された内部乱数カウンタ値、リーチ乱数カウンタ値、大当り図柄カウンタ値、外れ図柄カウンタ集合値(外れ図柄バッファに一時記憶されている各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの値の集合)を、同じくRAM76の所定領域に設定された保留球格納エリアの空き記憶エリアのうち最初のエリアに格納する(S208)。保留球格納エリアの構造の一例を図13に示す。図示するように、保留球格納エリアは1つの実行エリアと4つの保留エリア(保留第1〜第4エリア)とから構成され、各エリアは内部乱数カウンタ値、リーチ乱数カウンタ値、大当り図柄カウンタ値、外れ図柄カウンタ集合値を格納可能である。
【0053】
各カウンタ値の保留球格納エリアへの格納処理を終了した後や、S200で球は始動口42に入賞していないと判定されたときや、あるいはS202で保留球数Nが4未満と判定されなかったときには、保留球数Nが値0より大きいか否かを判定すると共に(S210)、特別図柄表示装置40で上,中央,下の図柄が各列L,M,Rで変動表示中であるか否か、あるいは大当り中であるか否かを判定する(S212)。保留球数Nが値0でなく、特別図柄表示装置40が変動表示中でもなく、大当り中でもないときには、変動許可フラグF1(初期設定時はゼロ)に1をセットして(S214)、本ルーチンを終了し、保留球数Nが値0であったり、特別図柄表示装置40が変動表示中であったり、大当り中であるときには、変動許可フラグF1に1をセットせずに本ルーチンを終了する。
【0054】
[変動開始処理]
変動開始処理では、図7に示すように、メイン制御装置70のCPU72は、まず、変動許可フラグF1が値1であるか否かを判定する処理を実行する(S220)。変動許可フラグF1が値1でないときには、保留球数Nが値0であるか、特別図柄表示装置40によって上,中央,下の図柄が各列L,M,Rで変動表示中であるか、大当り中であるかのいずれかの場合であると判断して、本ルーチンを終了する。
【0055】
変動許可フラグF1が値1のときには、特別図柄変動保留ランプ41a〜41dを右側から順に1つ消灯すると共に(S222)、保留球数Nを値1だけディクリメントし(S224)、保留球格納エリアに格納されたデータをシフトする処理を行う(S226)。このデータシフト処理は、図13に例示する保留第1〜第4エリアに格納されているデータを実行エリア側にワンブロックシフトさせる処理である。即ち、保留第1エリアのデータを実行エリアに、保留第2エリアのデータを保留第1エリアに、保留第3エリアのデータを保留第2エリアに、保留第4エリアのデータを保留第3エリアに移動させる処理である。
【0056】
次に表示コマンドを決定する処理を行う(S227)。表示コマンドは、特別図柄表示装置40の左列L、中列M、右列Rの図柄を垂直方向に変動表示させた後に変動表示停止時の図柄を設定する停止図柄コマンドと、特別図柄表示装置40による左列L、中列M、右列Rの図柄の変動パターンを設定する変動パターンコマンドとから構成されている。そして、S227で決定した表示コマンドを入出力処理回路80を介して表示用制御装置90に送信し(S228)、変動許可フラグF1に値0をセットして(S229)、本ルーチンを終了する。表示コマンドを受信した表示用制御装置90は、表示コマンドのうちの変動パターンコマンドに従って特別図柄表示装置40の左列L、中列M、右列Rの図柄を変動表示させると共に後述する確定コマンドを受信したときに停止図柄コマンドに従って特別図柄表示装置40の左列L、中列M、右列Rの図柄の変動表示を停止させる。なお、S227の表示コマンド決定処理は、図14に例示するフローチャートを用いて行われる。
【0057】
[表示コマンド決定処理]
表示コマンド決定処理では、図14に示すようにメイン制御装置70のCPU72は、まず、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている内部乱数カウンタC1の値が大当りか否かを内部乱数カウンタ値とモードとの関係に基づいて判定する(S300)。具体的には、内部乱数カウンタ値は0〜599のいずれかの数値であり、このうち7と307が通常時当り値、60で割ったときの余りが7となる数(7,67,127,…)が高確率時当り値と決められている。このため、大当り判定は、通常時には内部乱数カウンタ値が7か307のいずれかであるか否かを判定することにより行われ、高確率時には内部乱数カウンタ値が7,67,127,…のいずれかであるか否かを判定することにより行われる。なお、高確率時とは、予め定められた確率変動図柄によって大当りになると付加価値としてその後の大当り確率がアップした状態(確変という)の時をいい、通常時とは、そのような確変状態でない時をいう。
【0058】
さて、大当りと判定されると、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている大当り図柄カウンタC3の値に対応する図柄を図示しないテーブル(大当り図柄カウンタ値と図柄との対応関係を表すテーブル)に基づいて求め、その図柄を停止図柄コマンドに設定する(S310)。具体的には、大当り図柄カウンタ値は0〜59のいずれかの数値であり、大当り図柄は5つのラインL1〜L5のいずれかで12個の主図柄のいずれかが揃うことから60通りあり、各カウンタ値には60通りの大当り図柄のいずれかがそれぞれ対応している。このため、停止図柄コマンドには60通りの大当り図柄のいずれかが設定される。なお、これらの大当り図柄のうち予め定められた特定図柄で揃った場合には以後確変状態に移行するが、非特定図柄で揃った場合には確変状態に移行しない。次いで図15に例示する大当り時変動パターンコマンド決定処理を行って変動パターンコマンドに設定し(S312)、本ルーチンを終了する。大当り時変動パターンコマンド決定処理では、RAM76のカウンタ用バッファに格納されている変動パターンカウンタC4の値を調べ(S340)、変動パターンカウンタC4が10未満のときにはパターンBを変動パターンコマンドに設定し(S342)、変動パターンカウンタC4が10以上50未満のときにはパターンCを変動パターンコマンドに設定し(S344)、変動パターンカウンタC4が50以上95未満のときにはパターンDを変動パターンコマンドに設定し(S346)、変動パターンカウンタC4が95以上のときにはパターンEを変動パターンコマンドに設定する(S348)。各変動パターンについては後述する。
【0059】
一方、S300で大当りではないと判定されると、保留球格納エリアの実行エリアに格納されているリーチ乱数カウンタC2の値がリーチありか否かを判定する(S302)。本実施例では、リーチ乱数カウンタC2は0〜11のいずれかであり、リーチありの値は7に設定されている。したがって、リーチありの確率は1/12である。リーチありと判定されると、RAM76の外れリーチ図柄バッファに格納されている外れ図柄左列カウンタCL,外れ図柄中列カウンタCM,外れ図柄右列カウンタCRの各値を停止図柄コマンドに設定し(S320)、次いで図16に例示する外れリーチ時変動パターンコマンド決定処理を行って変動パターンコマンドを設定し(S322)、本ルーチンを終了する。外れリーチ時変動パターンコマンド決定処理では、RAM76のカウンタ用バッファに格納されている変動パターンカウンタC4の値を調べ(S350)、変動パターンカウンタC4が50未満のときにはパターンBを変動パターンコマンドに設定し(S352)、変動パターンカウンタC4が50以上85未満のときにはパターンCを変動パターンコマンドに設定し(S354)、変動パターンカウンタC4が85以上のときにはパターンDを変動パターンコマンドに設定する(S356)。
【0060】
なお、S302でリーチなしと判定されると、実行エリアに格納されている外れ図柄カウンタ集合値を停止図柄コマンドに設定し(S330)、パターンAを変動パターンコマンドに設定して(S332)、本ルーチンを終了する。
【0061】
本実施例では各変動パターンは次のように設定されている。「パターンA」は、外れ図柄を表示するパターンであり、特別図柄表示装置40による左列L、中列M、右列Rの図柄の変動表示を開始した後、7秒後に左列Lの図柄変動を停止し、8秒後に右列Rの図柄変動を停止し(ラインL1〜L5(図4参照)のいずれにおいても左列Lと右列Rの主図柄が揃っていない)、9秒後に中列Mの図柄変動を停止するパターンとして設定されている。
【0062】
「パターンB」は、いわゆるノーマルリーチのパターンであり、特別図柄表示装置40による左列L、中列M、右列Rの図柄の変動表示を開始した後、7秒後に左列Lの図柄変動を停止し、8秒後に右列Rの図柄変動を停止し(ラインL1〜L5のいずれかにおいて左列Lと右列Rの主図柄が揃っている)、その後、中列Mの図柄を低速度で7秒間変動表示させている間に、左列Lおよび右列Rの図柄を中列Mの図柄の方に近づけて、左列Lの図柄と右列Rの図柄との間に上から下に変動する中列Mの図柄を挟み込んでから左列Lおよび右列Rを中列Mの図柄から離間させて元の位置に戻し、中列Mの図柄を停止するパターンとして設定されている。
【0063】
「パターンC」は、いわゆるスーパーリーチのパターンであり、パターンBの中列Mの図柄の停止タイミングでこの中列Mの図柄の変動表示を一旦停止させた後に、中列Mの図柄を所定の変動表示態様で表示する表示演出を行うことで遊技者に再始動を予見させ、再びこの中列Mの図柄の変動表示を開始させて所定時間(例えば5秒間)変動表示した後に停止するパターンとして設定されている。
【0064】
このパターンCを図17、図18を用いて説明する。図17、図18はこのパターンCの一例を示す説明図である。このパターンでは、まず特別図柄表示装置40による左列L、中列M、右列Rの図柄の変動表示を開始した後、7秒後に左列Lの図柄変動を停止し、8秒後に右列Rの図柄変動を停止する(ラインL1〜L5のいずれかにおいて左列Lと右列Rの主図柄が揃っている)。図17(a)はこのときの一例であり、ラインL2において左列Lと右列Rの主図柄が揃っているいわゆるリーチの状態である。そして、図17(b)に示すように、中列Mの図柄を低速度で上から下ヘ変動する変動表示を7秒間行っている間に、左列Lおよび右列Rの図柄を中列Mの図柄の方に近づけて、左列Lの図柄と右列Rの図柄との間に上から下に変動する中列Mの図柄を挟み込んでから、図17(c)に示すように、左列Lおよび右列Rを中列Mの図柄から離間させて元の位置に戻し、中列Mの図柄を一旦停止させる。この一旦停止状態の中列Mの図柄は、この図柄の縦方向の中心位置に位置する横軸を軸中心として前後に僅かにこの横軸回りに揺動しており、図柄の表示結果が未だ確定していない状態(完全停止していない状態)にある。そして、この一旦停止状態の中列Mの図柄の揺動運動に連続させて、図17(d)および図18(a)〜(c)に示すように、この中列Mの図柄を縦回りに1回転自転させることで、遊技者にこれから再始動が行われることを予見させる。そして、図18(d)に示すように、再始動が開始、つまり、中列Mの図柄が再び上から下へ変動する変動表示が開始され、所定時間(例えば5秒間)変動表示した後に中列Mの図柄を停止するパターンとして設定されている。なお、図17(d)および図18(a)〜(c)に示すように、一旦停止している中列Mの図柄を縦回りに1回転自転させる表示演出が、本発明の予見変動態様での表示の一例に相当する。
【0065】
「パターンD」は、いわゆるスペシャルリーチのパターンであり、パターンBの中列Mの図柄の停止タイミングでこの中列Mの図柄の変動表示を停止することなく、パターンC以外の表示演出を行った後に中列Mの図柄を停止するパターンとして設定されている。なお、スーパーリーチやスペシャルリーチでは、単に左列L、中列M、右列Rの各図柄を変動表示するだけでなく、所定のリーチ遊技やリーチ用アニメの表示などが行われる。本実施例では、図15および図16を用いて説明したように大当り時変動パターンコマンド決定処理では外れリーチ時変動パターンコマンド決定処理に比してパターンDが設定されやすくなっており、逆に外れリーチ時変動パターンコマンド決定処理では大当り時変動パターンコマンド決定処理に比してパターンBが設定されやすくなっている。即ち、スペシャルリーチになった場合には大当りになることが多く、ノーマルリーチになった場合には外れリーチになることが多い。
【0066】
「パターンE」は、通常,外れリーチ時変動パターンとしては採用されず大当り時変動パターンとしてのみ採用されていることから100%大当りになる、いわゆるプレミアムリーチのパターンである。
【0067】
[変動停止処理]
変動停止処理では、図8に示すように、メイン制御装置70のCPU72は、まず、大当り中であるか否かを判定する(S230)。ここで、大当り中には、大当りの際に特別図柄表示装置40で表示される特別遊技の最中と特別遊技終了後の所定時間の最中とが含まれる。特別遊技終了後の所定時間は、例えばパチンコ機Pの各状態を整えるのに要する時間などとして設定される。大当り中ではないと判定されると、変動パターンにおける変動時間が終了しているか否かを判定する(S232)。この処理は、変動開始処理で説明したように各変動パターンはパターン毎に変動時間が設定されているから、その時間を経過したかを判定することにより行われる。変動時間が終了であるときには、変動の停止と確認のために設定されている停止図柄を確定コマンドとして表示用制御装置90に送信し(S234)、そして、大当りか否かを判定して(S236)、大当り時には大当り実行コマンドを表示用制御装置90や大入賞口駆動装置52などに送信して(S238)、本ルーチンを終了する。大当り実行コマンドを受信した表示用制御装置90は、停止図柄表示後、特別図柄表示装置40に特別遊技動画を表示させる。また、大入賞口駆動装置52は、大入賞口50の開閉駆動を行う。ここで、S236の大当り判定は、変動開始処理におけるS227の表示コマンド決定処理(図14)で行われているからその判定結果を用いるものとしてもよいし、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている内部乱数カウンタC1の値を用いて判定するものとしてもよい。なお、S230で大当り中と判定されたときやS232で変動時間が終了していないと判定されたとき、あるいはS236の大当り判定で大当りでないと判定されたときには、判定後に本ルーチンを終了する。
【0068】
ここで、本発明の1つの特徴部分である上述の「パターンC」で特別図柄表示装置40を表示制御する処理について、図19を用いて説明する。図19は、パターンCで特別図柄表示装置を表示制御するためのフローチャートである。なお、図7を用いて上述したように、S227で決定した表示コマンドは、変動表示停止時の図柄を設定する停止図柄コマンドと、変動パターンA〜Eを設定する変動パターンコマンドとを含むものであり、入出力処理回路80を介して表示用制御装置90に送信(S228)される。表示用制御装置90は、この送信されてきた表示コマンド(停止図柄コマンドと変動パターンコマンドとを含む)に従って特別図柄表示装置40を表示制御する。つまり、表示用制御装置90は、特別図柄表示装置40に表示させる画像データを予め記憶しており、送信されてきた前述の表示コマンドに基づいて選択された画像データを特別図柄表示装置40に出力する。特別図柄表示装置40は、表示用制御装置90から送信された画像データを画像表示する。
【0069】
図19に示すように、表示用制御装置90は、特別図柄表示装置40の左列L、中列M、右列Rの図柄の変動表示を開始させる(S400)。そして、表示用制御装置90は、特別図柄表示装置40による左列L、中列M、右列Rの図柄の変動表示を開始した後、7秒後に左列Lの図柄変動を停止し、8秒後に右列Rの図柄変動を停止させる(S410)。なおこのとき、ラインL1〜L5のいずれかにおいて左列Lと右列Rの主図柄が揃っているリーチの状態となっている(図17(a)参照)。
【0070】
そして、表示用制御装置90は、特別図柄表示装置40の中列Mの図柄を低速度で上から下に変動させる変動表示を7秒間行っている間に、左列Lおよび右列Rの図柄を中列Mの図柄の方に近づけて、左列Lの図柄と右列Rの図柄との間に上から下に変動する中列Mの図柄を挟み込んでから、左列Lおよび右列Rを中列Mの図柄から離間させて元の位置に戻し、中列Mの図柄を一旦停止させる(S420)。(図17(b)、(c)参照)。
【0071】
そして、表示用制御装置90は、一旦停止状態の中列Mの図柄の揺動運動に連続させて、この中列Mの図柄を縦回りに1回転自転させるように特別図柄表示装置40を表示制御する(S430)。(図17(d)および図18(a)〜(c)参照)。
【0072】
そして、表示用制御装置90は、中列Mの図柄を再始動させるように特別図柄表示装置40を表示制御する(S440)。(図18(d)参照)そして、表示用制御装置90は、所定時間経過後に中列Mの図柄の変動表示を停止させるとともに、中列Mの図柄を図8のS234で確定コマンドとして送信されてきた停止図柄で停止させて表示する(S450)。遊技者はこの時点で変動表示結果を、視覚を通じて認識することになる。
【0073】
上述したように本実施例のパチンコ機Pによれば、再始動予見演出部10は、始動条件成立によって開始された図柄の変動表示が一旦停止した後、図柄の変動表示を再始動する前に、変動表示の再始動を遊技者に予見させる予告演出を行うので、遊技者は再始動をその開始前に予見することができ、一旦停止した図柄の変動表示が何らの予告も無く突如として再始動することによる違和感を解消できる。また、遊技者は、再始動を事前に予見した時点から、これから行われる再始動に対して期待感を膨らます、つまり、再始動を事前に予見した時点から、再始動による変動表示結果が大当り状態(特別遊技状態)に移行する表示態様となるのではないかという期待感(大当り発生への期待感)を持つことができ、遊技の興趣を向上させることができる。その結果、再始動を予告する演出を行うことで再始動を効果的に演出することができ、興趣性に優れた遊技機を提供できる。
【0074】
また、再始動予見演出部10は、再始動の開始前に図柄(例えば、中列Mの図柄)を所定の予見変動態様で表示するので、再始動を遊技者に好適に予見させることができる。つまり、図柄の変動表示の際には、遊技者は図柄に注目しており、この注目している図柄を所定の予見変動態様で表示することで、再始動をその再始動の開始前に遊技者に好適に予見させることができるのである。
【0075】
また、再始動予見演出部10は、予見変動態様を、始動条件成立に起因して変動表示させて停止させる図柄を含む通常時の変動表示態様とは異なる変動表示態様とするので、遊技者は通常時と異なる変動表示態様を見ることで再始動を事前に予見することができる。
【0076】
また、再始動予見演出部10は、予見変動態様を図柄の一旦停止の動作に連続して行うものとしている。すなわち、再始動への一連の流れ、つまり、始動条件成立に起因して変動表示された図柄が一旦停止され、再び図柄の変動表示が行われる(再始動させる)という流れの中における、図柄の一旦停止から再始動までの間において、図柄の一旦停止時の動作に連続する図柄の予見変動態様が行われるので、再始動への一連の流れを乱すことなく自然に、再始動の開始前にその再始動の予見を促すことができる。
【0077】
また、再始動予見演出部10は、予見変動態様を、リーチ状態となったときの最終停止する図柄(例えば、中列Mの図柄)に対して行うこととしているので、遊技者はその最終停止する図柄の予見変動態様表示を見ることで再始動を再始動開始前に予見することができる。遊技者は、図柄がリーチ状態となると、その図柄の変動表示結果が特別遊技状態(大当り状態)となる表示態様になることを熱望する。つまり、最終停止する図柄が所望のもので停止することを熱望する。しかし、それが叶わずに、図柄が遊技者の期待しないもので一旦停止すると、遊技者は、最終停止する図柄が予見変動態様で表示される場合に再始動が行われることを知っているので、その一旦停止した図柄が再始動を予感させるような動きを開始することをさらなる期待を持って熱望することになり、遊技者の遊技への熱中度を高めることができ、遊技の興趣をさらに向上させることができる。
【0078】
本発明は、上記実施例に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
【0079】
(1)上述した実施例では、図柄の予見変動態様表示の一例として、中列Mの上、中央、下の3つの図柄全てを縦回りに自転させる表示としているが、図柄の予見変動態様表示がこれに限定されるものではなく、種々の変動態様表示を採り得ることは言うまでもない。例えば、中列Mの中央の図柄1つのみを縦回りに自転させる等、中列Mの上、中央、下のうちの少なくとも1つの図柄を縦回りに自転させる表示としてもよいし、左列Lや右列Rの図柄を縦回りに自転させる表示としてもよい。また、縦回りに限らず、横回りや斜め回りなどとしてもよい。さらに、任意の図柄を膨らましたり萎ませたりする等、大きさを変動させたり、形状を変動させたり、色彩や模様を変化させたりしてもよい。
【0080】
(2)上述した実施例では、中列Mの図柄を一旦停止、つまり、中列Mの図柄の上から下への移動を停止させた後に、再始動の予告演出(中列Mの図柄全てを縦回りに自転させる表示演出等)を行い、中列Mの図柄の変動表示を再始動させているが、中列Mの図柄を略停止状態、つまり、中列Mの図柄の上から下への移動が緩やかで完全には停止していない状態において、再始動の予告演出(中列Mの図柄全てを縦回りに自転させる表示演出等)を行い、中列Mの図柄の変動表示を再始動させるようにしてもよい。
【0081】
(3)上述した実施例では、図柄を所定の予見変動態様で表示させているが、図柄以外の表示情報を所定の予見変動態様で表示させるようにしてもよい。図柄以外の表示情報としては、例えば、図柄以外のキャラクタや背景などの表示画像や、「再始動」、「再始動開始」あるいは「再挑戦」など再始動を予見させる文字画像や、カウントダウンする数字などの数字画像またはこれらを組み合わせた画像などの表示情報が挙げられる。この場合には、図柄以外の表示情報を所定の予見変動態様で表示するので、遊技者は図柄以外の表示情報の予見変動態様表示を見ることで再始動を事前に予見することができる。つまり、図柄の変動表示の際には、遊技者は図柄に注目しており、この注目している図柄の近傍などに、図柄以外の表示情報を所定の予見変動態様で表示することで、再始動をその再始動の開始前に遊技者に好適に予見させることができるのである。
【0082】
(4)上述した実施例では、いわゆるスーパーリーチのパターンであるパターンCを、一旦停止した図柄の予見変動態様表示と、その表示後に開始される再始動とを設けたものとしているが、パターンCをこの予見変動態様表示と再始動表示とを除いた別の表示演出を行うものとし、パターンEをこの予見変動態様表示後に再始動表示を行いその結果が100%大当りになるプレミアムリーチのパターンとしてもよい。この場合には、図柄を予見変動態様で表示することで、再始動をこの再始動開始前に遊技者に予見させるとともに、これから行われる再始動での変動表示結果が特別遊技状態となる表示態様になることを遊技者に再始動開始前に予見させるものであるので、図柄の予見変動態様表示を見ることで、再始動が行われることと、この再始動での結果が特別遊技状態となることとを、再始動開始前に知ることができ、遊技者は特別遊技状態を確約された状態で図柄の変動表示結果が特別遊技状態となる表示態様になることを見ることができ、特別遊技状態を取得できた達成感を満喫でき、遊技の興趣をさらに向上させることができる。また、この場合でも、図柄に替えて、図柄以外の表示情報を所定の予見変動態様で表示するようにしてもよい。
【0083】
(5)上述した実施例では、再始動予見演出部10は、1種類の予見変動態様、つまり、図柄を前縦回りで1回転自転させる変動態様を備えたものとしているが、予見変動態様を2種類備え、一方を、再始動を予見させるための第1予見変動態様と、他方を、再始動とこの再始動による識別情報の変動表示結果が特別遊技状態となることとを予見させるための第2予見変動態様としてもよい。例えば、上述した実施例のように、一旦停止した図柄を第1予見変動態様(前縦回りでの自転)させた後に再始動させるパターンCとし、一旦停止した図柄を第2予見変動態様(後縦回りでの自転)させた後に再始動させてその変動表示結果が100%大当りになるパターンEとする。遊技者は、図柄の第1予見変動態様(前縦回りでの自転)での表示を見ることで、これから行われる再始動を事前に予見することができる。なお、この図柄の第1予見変動態様の場合には、遊技者にとっては、再始動した後の図柄表示結果を見るまで、大当りになるかどうかはわからない。第2予見変動態様(後縦回りでの自転)での表示を見ることで、遊技者は再始動とこの再始動による図柄の変動表示結果が大当り状態となることとを予見することができる。
【0084】
(6)上述した実施例では、再始動予見演出部10は、図柄を所定の予見変動態様で表示させているが、再始動の開始前に、ランプ風車64a、64bやインジケータ68a、68bなどの点灯表示を、所定の変動態様(例えば、所定の間隔で点滅表示させたり、長時間点灯表示するなど)で点灯表示(ランプ表示)したり、音声または音響出力を所定の出力態様(「再始動」という言葉などのように再始動を直接遊技者に伝達可能な言葉などを音声出力したり、効果音を出力したり)で音声用制御装置84のスピーカ86から出力したりすることで、再始動を遊技者に予見させるようにしてもよい。なお、これらのランプ表示や音響出力を、上述した図柄の予見変動態様表示に合せて行うようにしてもよい。
【0085】
(7)本発明を上記実施例とは異なるタイプのパチンコ機等に実施してもよい。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される。)として実施してもよい。また、大当たり図柄が表示された後に、所定の領域に球を入賞されることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施してもよい。さらに、パチンコ機以外にも、スロットマシン、アレンジボール型パチンコ、雀球、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機等の各種遊技機として実施するようにしてもよい。
【0086】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、再始動予見演出手段は、始動条件成立によって開始された識別情報の変動表示が一旦停止、または略停止状態になった後、識別情報の変動表示を再始動する前に、変動表示の再始動を遊技者に予見させる演出を行うので、遊技者は再始動をその開始前に予見することができ、一旦停止した識別情報の変動表示が何らの予告も無く突如として再始動することによる違和感を解消できる。また、遊技者は、再始動を事前に予見した時点から、これから行われる再始動に対して期待感を膨らますことができ、遊技の興趣を向上させることができる。その結果、再始動を予告する演出を行うことで再始動を効果的に演出することができ、興趣性に優れた遊技機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のパチンコ機の概略正面図である。
【図2】パチンコ機の遊技盤の概略正面図である。
【図3】本実施例のパチンコ機の電気的接続を例示するブロック図である。
【図4】特別図柄表示装置における主図柄と副図柄とから構成される左列、中列、右列の図柄を例示した説明図である。
【図5】メイン制御装置で実行されるメインルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図6】始動入賞処理のフローチャートである。
【図7】変動開始処理のフローチャートである。
【図8】変動停止処理のフローチャートである。
【図9】カウンタ更新処理のフローチャートである。
【図10】外れ図柄カウンタ更新処理のフローチャートである。
【図11】カウンタ用バッファ及び各種カウンタの説明図である。
【図12】各外れ図柄カウンタの値と各段の左図柄、中図柄、右図柄との対応関係の一例を表すテーブルである。
【図13】保留球格納エリアの説明図である。
【図14】表示コマンド決定処理のフローチャートである。
【図15】大当り時変動パターンコマンド決定処理のフローチャートである。
【図16】外れリーチ時変動パターンコマンド決定処理のフローチャートである。
【図17】(a)〜(d)はパターンCの予見変動態様の一例を示す説明図である。
【図18】(a)〜(d)は図17(d)に続いて行われるパターンCの予見変動態様の一例を示す説明図である。
【図19】パターンCで特別図柄表示装置を表示制御するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 … 遊技盤
10 … 再始動予見演出部(再始動予見演出手段)
40 … 特別図柄表示装置
70 … メイン制御装置
90 … 表示用制御装置
P … パチンコ機

Claims (4)

  1. 始動条件が成立することに起因して識別情報を変動表示し、その変動表示結果が予め定められた表示態様となった場合に特別遊技状態となる遊技機において、
    始動条件成立によって開始された識別情報の変動表示が一旦停止、または略停止状態になった後、前記識別情報の変動表示を再始動する前に、前記変動表示の再始動を遊技者に予見させる演出を行う再始動予見演出手段
    を備えていることを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記再始動予見演出手段は、再始動の開始前に識別情報を所定の予見変動態様で表示することを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記再始動予見演出手段は、再始動の開始前に、前記識別情報以外の表示情報を所定の予見変動態様で表示することを特徴とする遊技機。
  4. 請求項2に記載の遊技機において、
    前記再始動予見演出手段は、前記予見変動態様を、リーチ状態となったときの最終停止する識別情報に対して行うことを特徴とする遊技機。
JP2003166440A 2003-06-11 2003-06-11 遊技機 Withdrawn JP2004041720A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003166440A JP2004041720A (ja) 2003-06-11 2003-06-11 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003166440A JP2004041720A (ja) 2003-06-11 2003-06-11 遊技機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002205683 Division 2002-07-15 2002-07-15

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004041720A true JP2004041720A (ja) 2004-02-12

Family

ID=31712443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003166440A Withdrawn JP2004041720A (ja) 2003-06-11 2003-06-11 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004041720A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006239029A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Okumura Yu-Ki Co Ltd 遊技機
JP2013126610A (ja) * 2013-03-28 2013-06-27 Toyomaru Industry Co Ltd パチンコ機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006239029A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Okumura Yu-Ki Co Ltd 遊技機
JP2013126610A (ja) * 2013-03-28 2013-06-27 Toyomaru Industry Co Ltd パチンコ機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4636932B2 (ja) 遊技機
JP2004049519A (ja) 遊技機
JP2004180960A (ja) パチンコ遊技機
JP2004000325A (ja) 遊技機
JP2000061080A (ja) パチンコ機
JP2000070468A (ja) 遊技機
JP2004194980A (ja) 遊技機
JP2004097796A (ja) 遊技機
JP2002000794A (ja) 遊技機
JP2004215681A (ja) 遊技機
JP2004202101A (ja) 遊技機
JP2004041720A (ja) 遊技機
JPH08309003A (ja) 図柄合わせゲーム機
JP2000070465A (ja) 遊技機
JP2001293177A (ja) 遊技機
JP2007319711A (ja) 遊技機
JP2003275419A (ja) 遊技機
JP2004097797A (ja) 遊技機
JP2004049903A (ja) 遊技機
JP2008012331A (ja) 遊技機
JP2004073844A (ja) 遊技機
JP2004215928A (ja) 遊技機
JP2004000314A (ja) 遊技機
JPH09117550A (ja) 遊技機
JP2002253730A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20061116