JP2004000314A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】確変モード中にパチンコ機の内部的に大当り図柄が確変図柄となったときに限り採用され得るパターンの一つとして、今回の確変図柄(奇数)から1を引いて通常図柄(偶数)とし、特別図柄表示装置40による左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動表示を開始した後、左図柄L、右図柄Rの順で共にこの通常図柄で停止し、その後中図柄Mをこの通常図柄の一つ手前の図柄で停止し、その1秒後に中図柄Mを滑らせてこの通常図柄で停止するという滑りを伴うパターンが設定されている。このため、遊技者は、通常図柄で停止しそうなときであっても、停止前に滑りを伴って停止すれば確変モードとなるため、そのような変動表示が行われることを期待しながら遊技する。
【選択図】 図17
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図柄表示装置を備えたパチンコ機としては、大当り図柄として確変図柄のような高利益図柄とそうでない低利益図柄とが設けられ、高利益図柄が揃ったときには次回の大当たり確率が高くなるという高利益が付加される機種が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、遊技者は、低利益図柄で停止しそうになると、高利益が付加されないことから失望することがあるが、このような事態は遊技者の興趣性をそぐことになるため好ましいことではない。なお、「確変」は確率変動の略である。
【0004】
本発明は、上述した問題に鑑みなされたものであり、低利益絵柄で停止しそうなときの興趣性を高めることができる遊技機を提供することを目的の一つとする。また、高利益が付加された遊技状態における興趣性を高めることができる遊技機を提供することを目的の一つとする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の遊技機は、上述の目的の少なくとも一つを達成するために以下の手段を採った。なお、必要に応じてその作用等についても説明する。
【0006】
手段1.絵柄を変動表示可能な絵柄表示手段と、
所定の始動条件が成立すると前記絵柄表示手段の絵柄の変動表示を開始させ、変動表示終了後の停止絵柄が当り絵柄のうちの高利益絵柄であることを必要条件として高利益を付加した遊技者にとって有利な遊技状態になるよう制御し、前記停止絵柄が前記当り絵柄のうちの低利益絵柄であることを必要条件として高利益を付加せずに前記有利な遊技状態になるよう制御する制御手段と
を備えた遊技機において、
前記制御手段は、予め定められた特定の演出又は変動表示が行われたあと前記停止絵柄が前記低利益絵柄になったときには前記高利益を付加した前記有利な遊技状態になるよう制御する
遊技機。
【0007】
この遊技機では、停止絵柄が高利益絵柄のときには高利益を付加した遊技者に有利な遊技状態になるよう制御し、停止絵柄が低利益絵柄のときには高利益を付加せずに遊技者に有利な遊技状態になるよう制御するが、予め定められた特定の演出又は変動表示が行われたあと停止絵柄が低利益絵柄になったときには高利益を付加した遊技者に有利な遊技状態になるよう制御する。このため、遊技者は、低利益絵柄で停止しそうなときであっても、停止前に特定の演出又は変動表示が行われれば高利益が付加されるため、そのような特定の演出又は変動表示が行われることを期待しながら遊技する。したがって、低利益絵柄で当りになるときの興趣性を高めることができる。
【0008】
ここで、「絵柄」とは、視覚的に自他の識別が可能な表示情報であればどのようなものでもよいが、例えば数字、文字、図形、記号、色彩などが挙げられる。また、「高利益」とは、遊技者にとって利益になることであれば特にどのようなものでもよいが、例えば停止絵柄が当り絵柄になる確率を高くしたり、絵柄の変動表示の開始から停止までの時間を短くしたり、所定の始動条件を成立しやすくしたりすることなどが挙げられる。更に、「予め定められた特定の演出又は変動表示が行われたあと前記停止絵柄が前記低利益絵柄になったときには前記高利益を付加した前記有利な遊技状態になるよう制御する」とは、特定の演出又は変動表示が行われたあと低利益絵柄になったときに必ず高利益を付加する場合を含むほか概ね高利益を付加する場合も含む意である。また、結果としてそのように制御されればよく、例えば、変動表示の開始前に、停止絵柄を当り絵柄にするのか外れ絵柄にするのか、当り絵柄の場合でも高利益絵柄にするのか低利益絵柄にするのか、低利益絵柄の場合でも特定の演出又は変動表示を行うのか行わないのかを予め決めておき、このように決められた内容に応じて変動表示の開始から停止までの制御を行うようにしてもよいし、あるいは、変動表示を開始してから停止するまでの間にこれらの事項を決め、このように決められた内容に応じて変動表示の開始から停止までの制御を行うようにしてもよい。更にまた、「制御手段」は一つの制御装置で構成されていてもよいし、複数の制御装置(例えばメイン制御装置と表示用制御装置)で構成されていてもよい。
【0009】
手段2.手段1に記載の遊技機であって、前記制御手段は、前記高利益が付加されている遊技状態において予め定められた特定の演出又は変動表示が行われたあと前記停止絵柄が前記低利益絵柄になったときには前記高利益を付加した前記有利な遊技状態になるよう制御する遊技機。高利益が付加されている遊技状態において低利益絵柄になると有利な遊技状態になるものの高利益が解消されてしまうことからこれまで失望感が高かったが、手段2を適用することにより、高利益が付加されている遊技状態において低利益絵柄で停止しそうなときでも特定の演出又は変動表示が行われることを期待しながら遊技する。したがって、高利益が付加された遊技状態において、低利益絵柄で当りになるときの興趣性を高めることができる。
【0010】
手段3.手段1又は2に記載の遊技機であって、前記制御手段は、予め定められた特定の演出又は変動表示が行われたあと前記停止絵柄が前記低利益絵柄になったときには、前記絵柄表示手段の絵柄を再度変動させ前記高利益絵柄で停止させたあと前記高利益を付加した前記有利な遊技状態になるよう制御する遊技機。このように停止絵柄が低利益絵柄から高利益絵柄に変わることにより、遊技者は高利益が付加されたことを認識することができる。
【0011】
手段4.手段1又は2に記載の遊技機であって、遊技者に各種情報を示唆可能な示唆手段を備え、前記制御手段は、予め定められた特定の演出又は変動表示が行われたあと前記停止絵柄が前記低利益絵柄になったときには、前記示唆手段により前記高利益が付加されることを遊技者に示唆したあと前記高利益を付加した前記有利な遊技状態になるよう制御する遊技機。このように高利益が付加されることを遊技者に示唆することにより、遊技者は高利益が付加されたことを認識することができる。
【0012】
手段5.手段1〜4のいずれかに記載の遊技機であって、前記制御手段は、前記低利益絵柄で停止する前に特定の変動態様を行ったあと前記停止絵柄が前記低利益絵柄になったときには前記高利益を付加した前記有利な遊技状態になるよう制御する遊技機。こうすれば、遊技者は低利益絵柄で停止する前に特定の変動態様で変動することを期待するため興趣性が高まる。
【0013】
手段6.手段5に記載の遊技機であって、前記制御手段は、前記低利益絵柄で停止する前に特定の動きをしたあと停止して前記停止絵柄が前記低利益絵柄になったときには前記高利益を付加した前記有利な遊技状態になるよう制御する遊技機。こうすれば、遊技者は低利益絵柄で停止する直前に特定の動きをすることを期待するため興趣性が高まる。
【0014】
手段7.手段5又は6に記載の遊技機であって、前記制御手段は、前記低利益絵柄になり得る状態で1つを除く絵柄が既に停止しており残り1つの絵柄が変動中のときに該1つの絵柄が特定の動きをしたあと停止して前記停止絵柄が前記低利益絵柄になったときには、前記高利益を付加した前記有利な遊技状態になるよう制御する遊技機。こうすれば、遊技者は最後の1つの絵柄が特定の動きをしたあと停止することを期待するため興趣性が高まる。
【0015】
手段8.手段1〜4のいずれかに記載の遊技機であって、前記制御手段は、前記低利益絵柄で停止する前に特定の変動種別による演出を行ったあと前記停止絵柄が前記低利益絵柄になったときには前記高利益を付加した前記有利な遊技状態になるよう制御する遊技機。こうすれば、遊技者は低利益絵柄で停止する前に特定の変動種別による演出が表れることを期待するため興趣性が高まる。
【0016】
手段9.手段8に記載の遊技機であって、前記低利益絵柄で停止する前に特定の変動種別による演出を行ったあととは、前記低利益絵柄になり得る状態で1つを除く絵柄が既に停止しており残り1つの絵柄が変動中のときに特定の変動パターンによる演出が行われたあとである遊技機。こうすれば、遊技者は低利益絵柄で停止する前に特定の変動パターンによる演出が行われることを期待するため興趣性が高まる。ここで、「変動パターン」とは、例えば残りの1つの絵柄が停止するまでにその絵柄の周辺で表示される動画又は静止画のパターン(キャラクタ種や背景画面など)等が挙げられる。
【0017】
手段10.前記遊技機はパチンコ機である手段1〜9のいずれかに記載の遊技機。こうすれば、パチンコ機において、手段1〜9の作用効果が得られる。なお、パチンコ機としては、いわゆる第1種、第2種、第3種と称される機種であってもよいが、これら以外であっても前出の絵柄表示手段と制御手段とを備えたものであればよい。
【0018】
手段11.前記遊技機はスロットマシンである手段1〜9のいずれかの遊技機。こうすれば、スロットマシンにおいて、手段1〜9の作用効果が得られる。なお、スロットマシンには、例えばAタイプ(ビッグボーナスゲームが小役ゲーム30回とJACゲーム3回のセットで構成されるタイプ)、Bタイプ(ビッグボーナスゲームが小役ゲーム30回とJACゲーム2回のセットで構成されるタイプ)、Cタイプ(シングルボーナスが頻繁に揃うタイプ)、AタイプとCタイプの複合機、BタイプとCタイプの複合機などがあるが、いずれのスロットマシンであってもよいし、これらのタイプ以外であっても前出の絵柄表示手段と制御手段とを備えたものであればよい。
【0019】
手段12.前記遊技機はスロットマシンとパチンコ機とを融合させてなる手段1〜9のいずれかの遊技機。このようなスロットマシンとパチンコ機とを融合させてなる遊技機は、遊技媒体としてメダルの代わりに遊技球を用いるスロットマシンである。この場合も手段1〜9の作用効果が得られる。
【0020】
なお、本発明の遊技機は、パチンコ機や、スロットマシンや、パチンコ機とスロットマシンとを融合させてなる融合機などを挙げることができるが、この他、種々の遊技機に適用することもできる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態であるパチンコ機20を正面から見た外観図であり、図2はパチンコ機20の遊技盤30の構成の概略を示す構成図であり、図3は本実施形態のパチンコ機20の電気的接続を例示するブロック図である。本実施形態のパチンコ機20は、図1に示すように、前面枠22にはめ込まれたガラスに覆われた遊技盤30と、遊技球を貯留する上受け皿24および下受け皿26と、遊技球を遊技盤30へ発射するための発射ツマミ28と、パチンコ機20全体を制御するメイン制御装置70(図3参照)とを備える。
【0022】
遊技盤30は、図2に示すように、遊技盤30の中央の上部に配置された普通図柄表示装置32と、遊技盤30の左右部に各々配置され遊技球の通過を検知する普通図柄始動口スイッチ36a,36bを有する普通図柄表示装置作動ゲート34a,34bと、普通図柄表示装置32の下側に配置された特別図柄表示装置40と、特別図柄表示装置40の下側に配置され遊技球の入賞を検知する特別図柄始動口スイッチ44を有する始動口42と、始動口42に取り付けられ開閉可能なチューリップ式の普通電動役物46と、始動口42の下側に配置され開閉可能な大入賞口50と、遊技盤30の左右下部に計4個配置された普通入賞口60a〜60dと、いずれの入賞口にも入らなかった遊技球を回収するアウト口69とを備える。
【0023】
普通図柄表示装置32は、背後に設けられた図示しないランプの点灯を切り換えることにより変動表示する「○」および「×」の図柄32a,32bと、この「○」および「×」の図柄32a,32bの上側に配置された4個の普通図柄変動保留ランプ33a〜33dとを備える。「○」および「×」の図柄32a,32bは、遊技球が普通図柄表示装置作動ゲート34a,34bを通過したのを検知したときに変動表示の開始がなされ、所定時間変動表示後に「○」および「×」の図柄32a,32bのいずれかを点灯した状態で変動表示を終了する。普通図柄変動保留ランプ33a〜33dは、普通図柄表示装置32による「○」および「×」の図柄32a,32bの変動表示の最中に遊技球が普通図柄表示装置作動ゲート34a,34bを通過するごとに左側から順に一つずつ点灯され、普通図柄表示装置32による「○」および「×」の図柄32a,32bの変動表示が開始される毎に点灯とは逆の順に消灯されることにより、変動表示の最中に普通図柄表示装置作動ゲート34a,34bを通過した回数を最大4回まで保留回数として示す。
【0024】
始動口42に設けられたチューリップ式の普通電動役物46は、普通図柄表示装置32による変動表示が「○」の図柄32aで停止したときに当りとしてチューリップを所定時間(例えば0.3秒間)開くものとして構成されている。
【0025】
特別図柄表示装置40は、液晶ディスプレーなどの表示装置として構成されており、図3に示す表示用制御装置90により表示内容が制御されている。特別図柄表示装置40は、図17(b)に例示するように、中央水平ライン40aに沿って左,中,右の3個の図柄L,M,Rを表示しており、遊技球が始動口42に入賞するのを検知したときにこの3個の図柄L,M,Rを順方向(上から下に向かう方向)に変動表示させる。そして、所定の変動時間が終了したときに、左図柄L,右図柄R,中図柄Mの順に変動表示が停止し、中央水平ライン40aに沿って並んだ各図柄L,M,Rが予め定められた大当り図柄で揃ったときに大当り用の特別遊技動画を表示する。なお、変動表示の停止順は特にこの順序に限られるものではなく、別の順序であってもよい。
【0026】
遊技盤30には、普通図柄表示装置32と特別図柄表示装置40との間に4個の特別図柄変動保留ランプ41a〜41dが設けられている。この特別図柄変動保留ランプ41a〜41dは、特別図柄表示装置40による3個の図柄L,M,Rの変動表示の最中や特別遊技動画を表示している最中に遊技球が始動口42に入賞するごとに左側から順に一つずつ点灯され、特別図柄表示装置40による3個の図柄L,M,Rの変動表示が開始される毎に点灯とは逆の順に消灯されることにより、変動表示の最中や特別遊技動画を表示している最中に始動口42に入賞した球数を最大4個まで保留球数として示す。
【0027】
大入賞口50は、通常は遊技球を受け入れない閉状態とされており、大当りのときに、図3に示す大入賞口駆動装置52によって遊技球を受け入れやすい開状態と通常の閉状態とが所定の条件に基づいて繰り返されるよう駆動される。大入賞口50には、遊技球の入賞をカウントする10カウントスイッチ54(図3参照)や大入賞口50の右部に設けられたVゾーン56に遊技球が入賞したのを検出するVカウントスイッチ58(図3参照)が取り付けられている。
【0028】
遊技盤30には、この他、発射された遊技球を円弧上に導くレール62や遊技盤30の中央部に導く左右の肩部に配置されたランプ風車64a,64b,普通図柄表示装置作動ゲート34a,34bの近傍に配置された風車66a,66b,特別図柄表示装置40の両横に取り付けられた計8個のインジケータ68a〜68hなども取り付けられている。なお、遊技球をガイドしたり弾いたりしてその遊技性を高める複数の釘については図示を省略した。
【0029】
メイン制御装置70は、図3に示すようにCPU72を中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、CPU72には電源を供給する電源回路73の他に、各種処理プログラムを記憶するROM74や一時的にデータを記憶するRAM76,所定周波数の矩形波を出力するクロック回路78,入出力処理回路80がバス82によって接続されている。メイン制御装置70には、普通図柄始動口スイッチ36a,36bからの通過信号や特別図柄始動口スイッチ44からの始動信号,10カウントスイッチ54からのカウント信号,Vカウントスイッチ58からのV信号,普通入賞スイッチや賞球カウントスイッチなどの他の入力装置88からの入力信号などが入出力処理回路80を介して入力されている。また、メイン制御装置70からは、普通図柄表示装置32への駆動信号や大入賞口駆動装置52への駆動信号,普通図柄変動保留ランプ33a〜33dや特別図柄変動保留ランプ41a〜41dへの点灯信号,普通電動役物46への駆動信号、スピーカ86が接続された音声用制御装置84への制御信号,特別図柄表示装置40の表示制御を司る表示用制御装置90への制御信号,賞球の払い出しを司る賞球制御装置などの他の出力装置89への駆動信号などが入出力処理回路80を介して出力されている。表示用制御装置90は、周知のCPU、ROM、RAM、VDPなどを備えている。なお、インジケータ68a〜68hへの点灯信号は他の出力装置89から出力されている。
【0030】
次に、こうして構成されたパチンコ機20の動作について説明する。図4は、メイン制御装置70により実行されるメインルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、2msec毎)に繰り返し実行される。
【0031】
メインルーチンが実行されると、メイン制御装置70のCPU72は、図5に例示する始動入賞処理(ステップ(以下Sと略す)100),図6に例示する変動開始処理(S102),図7に例示する変動停止処理(S104),図8に例示するカウンタ更新処理(S106)を実行し、その後、図9に例示する外れ図柄カウンタ更新処理(S108)を残余時間中繰り返し実行する。説明の容易のために、まず、カウンタ更新処理と外れ図柄カウンタ更新処理とを説明し、その後その他の各処理について説明する。
【0032】
[カウンタ更新処理]
カウンタ更新処理では、図8に示すように、メイン制御装置70のCPU72は、内部乱数カウンタC1,リーチ乱数カウンタC2,大当り図柄カウンタC3,変動パターンカウンタC4の各々のカウンタをインクリメントする処理を実行する(S240)。図10に示すように、内部乱数カウンタC1は、大当りか否かを判定する際に用いられるカウンタであり、本実施形態では0〜599までを順に値1ずつインクリメントし、最大値(つまり599)に達した後再び0に戻るループカウンタである。リーチ乱数カウンタC2は、外れ時にリーチ遊技を行うか否かを決定する際に用いられるカウンタであり、本実施形態では0〜11までを順に値1ずつインクリメントし、最大値(つまり11)に達した後再び0に戻るループカウンタである。大当り図柄カウンタC3は、大当りのときに特別図柄表示装置40で変動表示している各図柄L,M,Rの変動停止時の図柄(大当り図柄)を決定する際に用いられるカウンタであり、本実施形態では0〜9までを順に値1ずつインクリメントし、最大値(つまり9)に達した後再び0に戻るループカウンタである。変動パターンカウンタC4は、特別図柄表示装置40の左L、中M、右Rを変動表示させるパターンを決定する際に用いられるカウンタであり、本実施形態では0〜99までを順に値1ずつインクリメントし、最大値(つまり99)に達した後再び0に戻るループカウンタである。こうして各カウンタを更新すると、各カウンタをRAM76の所定領域に設定されたカウンタ用バッファに格納して(ステップS242)、カウンタ更新処理を終了する。
【0033】
[外れ図柄カウンタ更新処理]
外れ図柄カウンタ更新処理では、図9に示すように、メイン制御装置70のCPU72は、まず、外れ図柄左カウンタCLをインクリメントする処理を実行する(S250)。図10に示すように、外れ図柄左カウンタCLは、外れのときの左図柄Lの変動停止時の図柄を決定するために用いられるカウンタであり、本実施形態では0〜9までを順に値1ずつインクリメントし、最大値(つまり9)に達した後再び0に戻るループカウンタである。続いて外れ図柄左カウンタCLが値0であるかを判定し(S252)、外れ図柄左カウンタCLが値0であるときには、外れ図柄右カウンタCRをインクリメントする(S254)。外れ図柄右カウンタCRは、外れのときの右図柄Rの変動停止時の図柄を決定するために用いられるカウンタであり、本実施形態では外れ図柄左カウンタCLと同様に0〜9までを順に値1ずつインクリメントし、最大値(つまり9)に達した後再び0に戻るループカウンタである。同様に、外れ図柄右カウンタCRが値0であるかを判定し(S256)、外れ図柄右カウンタCRが値0であるときには、外れ図柄中カウンタCMをインクリメントする(S258)。ここで、外れ図柄中カウンタCMは、外れのときの中図柄Mの変動停止時の図柄を決定するために用いられるカウンタであり、本実施形態では外れ図柄左カウンタCLや外れ図柄右カウンタCRと同様に0〜9までを順に値1ずつインクリメントし、最大値(つまり9)に達した後再び0に戻るループカウンタである。
【0034】
外れ図柄カウンタCL,CR,CMをすべてインクリメントするか、S252で外れ図柄左カウンタCLが値0でないと判定されたときか、S256で外れ図柄右カウンタCRが値0でないと判定されたときは、外れ図柄左カウンタCLの値と外れ図柄右カウンタCRの値とが一致するかを判定する(S260)。外れ図柄左カウンタCLの値と外れ図柄右カウンタCRの値とが一致しないときには、各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの値をRAM76の所定領域に設定された外れ図柄バッファに格納して(S262)、本ルーチンを終了する。一方、外れ図柄左カウンタCLの値と外れ図柄右カウンタCRの値とが一致するときには、外れ図柄中カウンタCMの値も一致するかを判定する(S264)。外れ図柄左カウンタCLの値と外れ図柄右カウンタCRの値は一致するが外れ図柄中カウンタCMの値は異なるときには、各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの値をRAM76の所定領域に設定された外れリーチ図柄バッファに格納して(S266)、本ルーチンを終了する。各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの値の全てが一致するときは、外れ図柄ではないから各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの値を外れ図柄バッファや外れリーチ図柄バッファへ格納することなく本ルーチンを終了する。
【0035】
この外れ図柄カウンタ更新処理は、図4に例示したメインルーチンのフローチャートから解るように、所定時間経過毎にメインルーチンが実行されるまでの空き時間に繰り返し行われる。したがって、内部乱数カウンタC1やリーチ乱数カウンタC2などの他のカウンタはメインルーチンが実行される毎にカウントアップするのに対して、外れ図柄左カウンタCLはメインルーチンが実行される毎に加えて空き時間に繰り返し実行される毎にカウントアップする。
【0036】
[始動入賞処理]
始動入賞処理では、図5に示すように、メイン制御装置70のCPU72は、まず、遊技球が始動口42に入賞したか否かを判定する(S200)。この判定は、特別図柄始動口スイッチ44がオンとされたか否かによって行うことができる。遊技球が始動口42に入賞したと判定されると、保留球数Nが4未満であるか否かを調べる(S202)。前述したように、本実施形態では保留上限値が4個だからである。
【0037】
保留球数Nが4未満のときには、保留球数Nを値1だけインクリメントし(S204)、特別図柄変動保留ランプ41a〜41dを左から順に1つ点灯し(S206)、図8のカウンタ更新処理のS242や図9の外れ図柄カウンタ更新処理のS262でRAM76のカウンタ用バッファに格納された内部乱数カウンタ値,リーチ乱数カウンタ値、大当り図柄カウンタ値,外れ図柄カウンタ集合値(外れ図柄バッファに一時記憶されている各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの値の集合)を、同じくRAM76の所定領域に設定された保留球格納エリアの空き記憶エリアのうち最初のエリアに格納する(S208)。保留球格納エリアの構造の一例を図11に示す。図示するように、保留球格納エリアは1つの実行エリアと4つの保留エリア(保留第1〜第4エリア)とから構成され、各エリアは内部乱数カウンタ値,リーチ乱数カウンタ値,大当り図柄カウンタ値,外れ図柄カウンタ集合値を格納可能である。
【0038】
各カウンタ値の保留球格納エリアへの格納処理を終了した後や、S200で遊技球が始動口42に入賞していないと判定されたときや、あるいはS202で保留球数Nが4未満と判定されなかったときには、保留球数Nが値0より大きいか否かを判定すると共に(S210)、特別図柄表示装置40で左,中,右の3個の図柄L,M,Rを変動表示中であるか否か、あるいは、大当り中であるか否かを判定する(S212)。保留球数Nが値0でなく、特別図柄表示装置40が変動表示中でもなく、大当り中でもないときには、変動許可フラグF1に1をセットして(S214)、本ルーチンを終了し、保留球数Nが値0であったり、特別図柄表示装置40が変動表示中であったり、大当り中であるときには、変動許可フラグF1に1をセットせずに本ルーチンを終了する。
【0039】
[変動開始処理]
変動開始処理では、図6に示すように、メイン制御装置70のCPU72は、まず、変動許可フラグF1が値1であるか否かを判定する処理を実行する(S220)。変動許可フラグF1が値1でないときには、保留球数Nが値0であるか特別図柄表示装置40によって左,中,右の3個の図柄L,M,Rが変動表示中であるか、大当り中であるかのいずれかの場合であるので、本ルーチンを終了する。
【0040】
変動許可フラグF1が値1のときには、特別図柄変動保留ランプ41a〜41dを右側から順に1つ消灯すると共に(S222)、保留球数Nを値1だけディクリメントし(S224)、保留球格納エリアに格納されたデータをシフトする処理を行う(S226)。このデータシフト処理は、図11に例示する保留第1〜第4エリアに格納されているデータを実行エリア側にワンブロックシフトさせる処理である。即ち、保留第1エリアのデータを実行エリアに、保留第2エリアのデータを保留第1エリアに、保留第3エリアのデータを保留第2エリアに、保留第4エリアのデータを保留第3エリアに移動させる処理である。
【0041】
次に表示コマンドを決定する処理を行う(S227)。表示コマンドは、図12に示すように、特別図柄表示装置40に左,中,右の3個の図柄L,M,Rを変動後停止させたときの図柄を設定する停止図柄コマンドと、特別図柄表示装置40による左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動パターンを設定する変動パターンコマンドとから構成されている。そして、S227で決定した表示コマンドを入出力処理回路80を介して表示用制御装置90に送信し(S228)、変動許可フラグF1に値0をセットして(S229)、本ルーチンを終了する。表示コマンドを受信した表示用制御装置90は、表示コマンドのうちの変動パターンコマンドに従って特別図柄表示装置40の左,中,右の3個の図柄L,M,Rを変動表示すると共に後述する確定コマンドを受信したときに停止図柄コマンドに従って特別図柄表示装置40の左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動表示を停止する。なお、S227の表示コマンド決定処理は、図13に例示するフローチャートを用いて行われる。
【0042】
[表示コマンド決定処理]
表示コマンド決定処理では、図13に示すようにメイン制御装置70のCPU72は、まず、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている内部乱数カウンタC1の値が大当りか否かを内部乱数カウンタ値と遊技モード(通常モードか確変モードのいずれか)との関係に基づいて判定する(S300)。具体的には、内部乱数カウンタ値は0〜599のいずれかの数値であり、このうち7と307が通常モードでの当り値、60で割ったときの余りが7となる数(7,67,127,…)が確変モードでの当り値と決められている。このため、大当たり判定は、通常モード時には内部乱数カウンタ値が7か307のいずれかであるか否かを判定することにより行われ、確変モード時には内部乱数カウンタ値が7,67,127,…のいずれかであるか否かを判定することにより行われる。また、大当り確率は、前者が1/300、後者が約1/67である。本実施形態では、パチンコ機20は電源投入時に通常モードに設定され、その後予め定められた確変図柄によって大当りになるとその後の大当り確率がアップした確変モードになり、確変モード時に確変図柄以外の図柄(通常図柄)によって大当りになると通常モードに戻る。なお、確変図柄が高利益図柄、通常図柄が低利益図柄に相当する。
【0043】
さて、大当りと判定されると、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている大当り図柄カウンタC3の値を図12の表示コマンドの停止図柄コマンドに設定する(S302)。本実施形態では、大当り図柄カウンタ値は0〜9のいずれかの数値であり、その数値がそのまま図柄となる。次いで、今回の大当り図柄が確変図柄か否かを判定する(S304)。本実施形態では、0〜9のうち奇数が確変図柄であり偶数が通常図柄である。S304で今回の大当り図柄が確変図柄でなかったときには、遊技モードを通常モードに設定し(S305)、その後第1の大当り時変動パターンコマンド決定処理を実行し(S306)、本ルーチンを終了する。第1の大当り時変動パターンコマンド決定処理では、図14に示すように、RAM76の所定領域に設定されたバッファに格納されている変動パターンカウンタC4の値を調べ(S340)、変動パターンカウンタC4が20未満のときにはパターンBを図12の表示コマンドの変動パターンコマンドに設定し(S342)、変動パターンカウンタC4が20以上60未満のときにはパターンCを変動パターンコマンドに設定し(S344)、変動パターンカウンタC4が60以上のときにはパターンDを変動パターンコマンドに設定する(ステップS346)。各パターンについては後述する。
【0044】
一方、S304で今回の大当り図柄が確変図柄だったときには、現在の遊技モードが確変モードか否かを判定し(S308)、確変モードでないときには確変モードに設定し(S310)、前述した第1の大当り時変動パターンコマンド決定処理を実行し(S306)、本ルーチンを終了する。一方、現在の遊技モードが確変モードのときには、遊技モードを変更することなく、第2の大当り時変動パターンコマンド決定処理を実行し(S312)、本ルーチンを終了する。第2の大当り時変動パターンコマンド決定処理では、図15に示すように、RAM76の所定領域に設定されたバッファに格納されている変動パターンカウンタC4の値を調べ(S350)、変動パターンカウンタC4が20未満のときにはパターンBを変動パターンコマンドに設定し(S352)、変動パターンカウンタC4が20以上40未満のときにはパターンCを変動パターンコマンドに設定し(S354)、変動パターンカウンタC4が40以上60未満のときにはパターンDを変動パターンコマンドに設定し(S356)、60以上80未満のときにはパターンEを変動パターンコマンドに設定し(S358)、80以上のときにはパターンFを変動パターンコマンドに設定する(S359)。各パターンについては後述する。
【0045】
さて、S300において大当りではないと判定されると、保留球格納エリアの実行エリアに格納されているリーチ乱数カウンタC2の値がリーチありか否かを判定する(S314)。本実施形態では、リーチ乱数カウンタC2は0〜11のいずれかであり、例えば「7」であるか否かを判定することによりリーチありか否かの判定が行われる。リーチありと判定されると、RAM76の外れリーチ図柄バッファに格納されている外れ図柄左カウンタCL,外れ図柄中カウンタCM,外れ図柄右カウンタCRの各値を停止図柄コマンドに設定し(S316)、図16に示す外れリーチ時変動パターンコマンド決定処理を行って(S318)、本ルーチンを終了する。外れリーチ時変動パターンコマンド決定処理では、図16に示すように、RAM76の所定領域に設定されたバッファに格納されている変動パターンカウンタC4の値を調べ(S360)、変動パターンカウンタC4が50未満のときにはパターンBを変動パターンコマンドに設定し(S362)、変動パターンカウンタC4が50以上90未満のときにはパターンCを変動パターンコマンドに設定し(S364)、変動パターンカウンタC4が90以上のときにはパターンDを変動パターンコマンドに設定する(S366)。なお、S314でリーチなしと判定されると、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている外れ図柄カウンタCL,CM,CRの値を停止図柄コマンドに設定し(S320)、パターンAを変動パターンコマンドに設定して(S322)、本ルーチンを終了する。
【0046】
本実施形態では、各変動パターンは次のように設定されている。パターンAは、特別図柄表示装置40による左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動表示を開始した後、7秒後に左図柄Lを停止し、8秒後に右図柄Rを停止し、9秒後に中図柄Mを停止するパターンとして設定されている。パターンBは、特別図柄表示装置40による左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動表示を開始した後、7秒後に左図柄Lを停止し、8秒後に右図柄Rを停止し(このとき左図柄Lと右図柄Rとが一致する)、中図柄Mを低速度で7秒間変動表示した後停止するいわゆるノーマルリーチのパターンとして設定されている。パターンCは、パターンBの中図柄Mの停止タイミングで中図柄Mの変動表示を停止することなく高速度で更に5秒間変動表示した後に停止するいわゆるスーパーリーチのパターンとして設定されている。パターンDは、パターンCの中図柄Mの停止タイミングで中図柄Mの変動表示を停止することなく低速度で更に10秒間変動表示した後に大当り図柄または大当り図柄の前後の図柄で停止するいわゆるスペシャルリーチのパターンとして設定されている。
【0047】
パターンEは、確変モード中に大当り図柄が確変図柄となったときに限り採用され得るパターンである。このパターンEは、今回の確変図柄から1を引いて通常図柄とし、特別図柄表示装置40による左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動表示を開始した後、7秒後に左図柄Lをこの通常図柄で停止し、8秒後に右図柄Rを同じくこの通常図柄で停止し、中図柄Mを低速度で7秒間変動表示してこの通常図柄の一つ手前の図柄で停止し、その1秒後に中図柄Mを滑らせてこの通常図柄で停止するという滑りを伴うパターンとして設定されている。例えば、今回の確変図柄が「3」だとすると、図17に示すように、通常図柄として「2」を用い、各図柄L,M,Rの変動表示を開始した後、7秒後に左図柄Lを「2」で停止し、8秒後に右図柄Rを同じく「2」で停止し(図17(a)参照)、その後中図柄Mを低速度で7秒間変動表示した後「1」で停止し(図17(b)参照)、その1秒後に中図柄Mを滑らせて「2」で停止する(図17(c)参照)。なお、このあと、特別図柄表示装置40に確変モードが継続される旨を表示したり、スピーカ86から音声用制御装置84を介して確変モードが継続される旨を流したり、各図柄L,M,Rの変動表示を再開(再抽選)し数秒後にもとの確変図柄である「3」で停止したりすることにより、確変モードが継続されことを遊技者に認識させてもよい。
【0048】
パターンFは、確変モード中に大当り図柄が確変図柄となったときに限り採用され得るパターンである。このパターンFは、今回の確変図柄から1を引いて通常図柄とし、特別図柄表示装置40による左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動表示を開始した後、7秒後に左図柄Lをこの通常図柄で停止し、8秒後に右図柄Rを同じくこの通常図柄で停止し、中図柄Mを低速度で7秒間変動表示してこの通常図柄が一旦中央水平ライン40aを通過したあと中図柄Mを逆送りしてこの通常図柄で停止するという戻りを伴うパターンとして設定されている。例えば、今回の確変図柄が「3」だとすると、図18に示すように、通常図柄として「2」を用い、各図柄L,M,Rの変動表示を開始した後、7秒後に左図柄Lを「2」で停止し、8秒後に右図柄Rを同じく「2」で停止し(図18(a)参照)、その後中図柄Mを低速度で7秒間変動表示して「2」が一旦中央水平ライン40aを通過したあと(図18(b)及び(c)参照)、中図柄Mを逆送りして「2」で停止する(図18(d)参照)。なお、このあと、特別図柄表示装置40に確変モードが継続される旨を表示して示唆したり、スピーカ86から音声用制御装置84を介して確変モードが継続される旨を流して示唆したり、各図柄L,M,Rの変動表示を再開(再抽選)し数秒後にもとの確変図柄である「3」で停止したりすることにより、確変モードが継続されことを遊技者に認識させてもよい。
【0049】
これらのパターンは、メイン制御装置70から表示コマンドを受信した表示用制御装置90によって、その表示コマンドに含まれる変動パターンコマンドに基づいて実行される。
【0050】
[変動停止処理]
変動停止処理では、図7に示すように、メイン制御装置70のCPU72は、まず、大当り中であるか否かを判定する(S230)。ここで、大当り中には、大当りの際に特別図柄表示装置40で表示される特別遊技の最中と特別遊技終了後の所定時間の最中とが含まれる。特別遊技終了後の所定時間は、例えばパチンコ機20の各状態を整えるのに要する時間などとして設定される。大当り中ではないと判定されると、変動パターンにおける変動時間が終了しているか否かを判定する(S232)。この処理は、変動開始処理で説明したように各変動パターンはパターン毎に変動時間が設定されているから、その時間を経過したかを判定することにより行われる。変動時間が終了であるときには、変動表示の停止と確認のために設定されている停止図柄を確定コマンドとして表示用制御装置90に送信する(S234)。すると、確定コマンドを受信した表示用制御装置90は、特別図柄表示装置40の変動を停止させて停止図柄を表示する。続いて、メイン制御装置70のCPU72は、大当りか否かを判定して(S236)、大当りのときには大当り実行コマンドを表示用制御装置90や大入賞口駆動装置52などに送信して(S238)、本ルーチンを終了する。大当り実行コマンドを受信した表示用制御装置90は、停止図柄表示後、ラウンド数と大入賞口への入賞数を表示すると共に特別遊技動画を表示する。また、大入賞口駆動装置52は、大入賞口50の開閉駆動を行う。ここで、S236の大当りの判定は、変動開始処理におけるS227の表示コマンド決定処理(図13)で行われているからその判定結果を用いるものとしてもよいし、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている内部乱数カウンタC1の値を用いて判定するものとしてもよい。なお、S230で大当り中と判定されたときやS232で変動時間が終了していないと判定されたとき、あるいはS236の大当り判定で大当りでないと判定されたときには、判定後に本ルーチンを終了する。
【0051】
本実施形態のパチンコ機20で遊技している遊技者は、遊技モードが確変モードの場合、図19のように左図柄Lと右図柄Rとが共に通常図柄である「2」で停止し中図柄Mが変動中のときには、変動中の中図柄Mに「1」が近づいてくると(図19(a)及び(b)参照)、遊技者は“「1」で止まれ、そして滑って「2」で大当りになれ”、と思い、その後「1」が通り過ぎて「2」が近づいてくると(図19(c)及び(d)参照)、遊技者は“「2」を通り過ぎてしまえ”、と思い、その後「2」が通り過ぎると(図19(e)参照)、遊技者は“「2」に戻って大当りになれ”、と思う。このように、通常図柄でリーチになったときでも、興趣性をもって遊技を行うことができる。
【0052】
以上詳述した本実施形態のパチンコ機20によれば、左図柄Lと右図柄Rとが同じ通常図柄で停止したあと中図柄Mが滑りや戻りという変動態様を伴って同じ通常図柄で停止したときには確変付きで大当り状態になるよう制御するため、遊技者は、各図柄L,M,Rが通常図柄で揃いそうなときであっても、停止前に滑りや戻りが起こることを期待しながら遊技する。したがって、通常図柄で当りになるときの興趣性を高めることができる。
【0053】
また、確変モード中に通常図柄で大当りになると通常モードに戻ってしまうことから確変モード中に各図柄L,M,Rが通常図柄で揃いそうになるとこれまで失望感が高かったが、本実施形態ではそのようなことはなく、確変モード中で通常図柄で揃いそうになったとしても遊技者は期待感を持って遊技する。
【0054】
なお、本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
【0055】
例えば、上述した実施形態では、確変モード中に限ってパターンE,Fを採用し得るようにしたが、通常モード中でもパターンE,Fを採用し得るようにしてもよい。具体的には、図13の表示コマンド決定処理においてS310の後にS312の第2の大当り時変動パターンコマンド決定処理を行うようにしてもよい。
【0056】
また、上述した実施形態では、大当り図柄が確変図柄のときに限ってパターンE,Fを採用し得るようにしたが、大当り図柄が通常図柄のときでもパターンE,Fを低出現率で採用してもよい。例えば図14の第1の大当り時変動パターンコマンド決定処理において、変動パターンカウンタの値C4が60以上98未満のときにはパターンD、C4が98のときにはパターンE、C4が99のときにはパターンFとしてもよい。
【0057】
更に、上述した実施形態では、滑りや戻りといった変動態様を伴って通常図柄で揃ったときに確変付きで大当り状態となるよう制御したが、リーチ時に特定のキャラクタや特定の背景画面が表れたあと(つまり特定の変動パターンによる演出のあと)、通常図柄で揃ったときに確変付きで大当り状態となるよう制御してもよい。
【0058】
更にまた、上述した実施形態では、高利益の付加の一例として確変モードに設定することを取り上げて説明したが、その他に、普通図柄表示装置32の「○」の図柄32aが出る確率を高めてチューリップ式の普通電動役物46を開放する機会を増やしてもよいし、普通図柄表示装置32の変動時間を短くして保留を効率よく消化できるようにしてもよいし、普通電動役物46を開放する時間を長くして始動口42に入賞しやすくしてもよいし、特別図柄表示装置40の変動時間を短くして保留を効率よく消化できるようにしてもよい。あるいは、高利益の付加の一例として、大当りになったときに大入賞口50が開いて所定数の遊技球がその大入賞口50に入るか所定時間が経過したときに閉じるという動作(ラウンド)の上限回数が多くなるようにしてもよい。
【0059】
そしてまた、上述した実施形態では、パチンコ機20に本発明を適用した場合を例示したが、スロットマシンやスロットマシンとパチンコ機との融合機やその他の遊技機に本発明を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態であるパチンコ機を正面から見た外観図である。
【図2】パチンコ機の遊技盤の構成の概略を示す構成図である。
【図3】本実施形態のパチンコ機の電気的接続を例示するブロック図である。
【図4】メインルーチンのフローチャートである。
【図5】始動入賞処理のフローチャートである。
【図6】変動開始処理のフローチャートである。
【図7】変動停止処理のフローチャートである。
【図8】カウンタ更新処理のフローチャートである。
【図9】外れ図柄カウンタ更新処理のフローチャートである。
【図10】カウンタ用バッファ及び各種カウンタの説明図である。
【図11】保留球格納エリアの説明図である。
【図12】表示コマンドの説明図である。
【図13】表示コマンド決定処理のフローチャートである。
【図14】第1の大当り時変動パターンコマンド決定処理のフローチャートである。
【図15】第2の大当り時変動パターンコマンド決定処理のフローチャートである。
【図16】外れリーチ時変動パターンコマンド決定処理のフローチャートである。
【図17】パターンEの一例を示す説明図である。
【図18】パターンFの一例を示す説明図である。
【図19】本実施形態のパチンコ機で遊技している様子を表す説明図である。
【符号の説明】
20…パチンコ機、30…遊技盤、32…普通図柄表示装置、33a…普通図柄変動保留ランプ、34a…普通図柄表示装置作動ゲート、36a…普通図柄始動スイッチ、40…特別図柄表示装置、40a…中央水平ライン、41…保留球数表示部、42…始動口、44…特別図柄始動スイッチ、46…普通電動役物、50…大入賞口、52…大入賞口駆動装置、54…10カウントスイッチ、56…Vゾーン、58…Vカウントスイッチ、70…メイン制御装置、84…音声用制御装置、86…スピーカ、90…表示制御装置、L…左図柄、M…中図柄、R…右図柄。
Claims (1)
- 絵柄を変動表示可能な絵柄表示手段と、
所定の始動条件が成立すると前記絵柄表示手段の絵柄の変動表示を開始させ、変動表示終了後の停止絵柄が当り絵柄のうちの高利益絵柄であることを必要条件として高利益を付加した遊技者にとって有利な遊技状態になるよう制御し、前記停止絵柄が前記当り絵柄のうちの低利益絵柄であることを必要条件として高利益を付加せずに前記有利な遊技状態になるよう制御する制御手段と
を備えた遊技機において、
前記制御手段は、予め定められた特定の演出又は変動表示が行われたあと前記停止絵柄が前記低利益絵柄になったときには前記高利益を付加した前記有利な遊技状態になるよう制御する
遊技機。
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