JP2004040466A - 出力回路 - Google Patents

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Yuji Fushiki
伏木 勇二
Nobuyoshi Kijima
来嶋 信芳
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Abstract

【課題】出力合成による出力回路において、簡単かつ小型、省コストの回路でより効果的に増幅器の異常検出を行うことができるようにすること。
【解決手段】パワーコンバイナ34の2つの入力端子間に検出用トランス37を接続し、この検出用トランス37の出力巻線39に発生する電圧から振幅差および位相差の発生、すなわち増幅器32,33の異常を検出する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、出力回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
無線機において、大電力の出力を得る場合、一つのデバイスで構成すると高出力のデバイスが必要なこともあるが、そこに高電圧大電流が流れるので、部品に大型かつ高価な物が必要となる。また、熱も集中するため放熱が難しくなる。そこで、複数の比較的小電力のデバイスにて得られる出力を合成して大電力を得ることが一般的に行われる。その出力合成には、パワーコンバイナ(電力合成器)が用いられる。パワーコンバイナは、その入力にそれぞれ同一振幅、同一位相で信号が入力された場合、出力にはそれぞれの入力電力の合成された出力電力が得られるという、一般的に広く認知された回路である。
【0003】
パワーコンバイナによる出力合成を行う従来の出力回路を図3に示す。Sは入力信号で、この入力信号Sをスプリッタ(電力分配器)11で同一振幅、同一位相の2つの信号に分ける。そして、分けられた2つの信号を、それぞれ同じ構成で作られた2つの増幅器12,13で増幅する。その後、増幅器12,13の出力をパワーコンバイナ14で合成する。
【0004】
パワーコンバイナ14は、出力を合成するためのトランス15を有する。また、パワーコンバイナ14は、2つの入力端子間に接続された電力吸収抵抗16を有する。そして、従来の出力回路では、この電力吸収抵抗16の近傍に、該抵抗16の発熱を検出する温度検出器(具体的にはサーミスタ)17が設けられ、この温度検出器17の出力が制御部18に接続される。また、パワーコンバイナ14の各入力端子に接続して2つの電力検出器19,20が設けられる。この電力検出器19,20は、平滑用のコンデンサC1,C2とダイオード等の検波器Dからなり、検波器Dの出力(電力検出器19,20の出力)は前記制御部18に接続される。
【0005】
このような従来の出力回路において、増幅器12,13の動作が正常であれば、パワーコンバイナ14の2つの入力端子で大きく位相、振幅が異なることは無く、パワーコンバイナ14の電力吸収抵抗16に消費される電力は殆どなく、パワーコンバイナ14の出力には2つの増幅器12,13出力の電力和が生じる。
【0006】
一方、増幅器12,13の少なくとも一方の動作が異常となって、パワーコンバイナ14の2つの入力端子間に振幅差あるいは位相差が発生すると、パワーコンバイナ14でロスが発生し、2つの増幅器12,13出力の電力和が能率的にパワーコンバイナ14から出力されないばかりか、増幅器12,13の破壊が発生する恐れもある。そこで、パワーコンバイナ14の2つの入力端子間で振幅差または位相差の発生、すなわち増幅器12,13の異常を検出して、もし振幅差または位相差が発生している場合は、増幅器12,13のゲインを低下させたり、場合によっては増幅器12,13に対する電源の供給を停止させることにより、増幅器12,13を保護しており、それが温度検出器17、電力検出器19,20および制御部18で行われる。
【0007】
すなわち、電力検出部19,20は、パワーコンバイナ14の各入力端子の信号電力を平滑・検波して直流電圧として検出する。そして、その検出出力を制御部18に送って演算することにより、パワーコンバイナ14の2つの入力端子間に電力差が発生しているかを検出する。そして、もし、パワーコンバイナ14の2つの入力端子間に電力差が発生していると判断されると、発生程度に応じて、制御部18で、増幅器12,13のゲインを低下させたり、場合によっては増幅器12,13に対する電源供給を停止させる。
【0008】
また、パワーコンバイナ14の2つの入力端子間で振幅差または位相差が発生すると、2つの入力端子間で生じた電圧差によって電力吸収抵抗16で電力が消費され、該抵抗16が発熱する。そこで、この抵抗16の温度を温度検出器17で検出して、検出出力を制御部18に供給することにより、抵抗16の発熱程度に応じて制御部18で増幅器12,13のゲインを低下させたり、場合によっては増幅器12,13に対する電源供給を停止させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような電力検出器19,20による異常検出方法では、電力検出器19,20が、パワーコンバイナ14の各入力端子の電力を平滑・検波して直流電圧として検出していて、平滑が行われているため、振幅差は検出できても、位相差は検出できず、有効な方法ではなかった。また、制御部18で演算を行わなければならず、制御部18が複雑となった。
【0010】
一方、温度検出器17による異常検出方法では、温度検出に時間的な遅れが生じることがあるので、やはり有効な方法ではなかった。
【0011】
さらに、従来は、互いの欠点を補うように、上記のように2つの異常検出手段を備えなければならなかったので、構成、スペース、コストの面で問題があった。
【0012】
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、簡単かつ小型、省コストの回路で、より効果的に増幅器の異常を検出することができる増幅器の異常検出手段を有する出力回路を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の出力回路は、同一振幅および同一位相の2つの信号を2つの増幅器で増幅した後、電力合成器で合成して出力する出力回路において、前記増幅器の異常検出手段として、前記電力合成器の2つの入力端子間に接続された検出用のトランスと、この検出用のトランスに発生した電圧を検波して直流として取出す検波器とを具備することを特徴とする。
【0014】
本発明の第2の出力回路は、同一振幅および同一位相の2つの信号を2つの増幅器で増幅した後、電力合成器で合成して出力する出力回路において、前記増幅器の異常検出手段として、前記電力合成器のトランスに巻込まれ、トランスの不平衡動作時に電圧が発生する検出用の巻線と、この検出用の巻線に発生した電圧を検波して直流として取出す検波器とを具備することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に添付図面を参照して本発明による出力回路の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明による出力回路の実施の形態を示す回路図である。この出力回路は、100W出力の増幅器を2つ使用して出力合成により200W出力を得ようとするものであり、例えばHF帯無線機の終段電力増幅部として使用される。したがって、この出力回路においては、入力信号Sをスプリッタ(電力分配器)31で同一振幅、同一位相の2つの信号に分け、分けられた2つの信号を、それぞれ同じ構成で作られた2つの増幅器32,33で増幅した後、パワーコンバイナ(電力合成器)34で合成し出力する。
【0016】
また、この出力回路においては、増幅器32,33の異常検出手段として、パワーコンバイナ34の2つの入力端子間に検出用トランス37(より詳細には検出用トランス37の入力巻線38)が接続される。さらに、検出用トランス37の出力巻線39の出力にダイオード等の検波器40が接続され、この検波器40の出力が制御部41に接続される。
【0017】
なお、パワーコンバイナ34は、従来と同様に、出力を合成するためのトランス35と、2つの入力端子間に接続された電力吸収抵抗36とを有する。
【0018】
このような出力回路においては、増幅器32,33の動作が正常であれば、パワーコンバイナ34の2つの入力端子で位相、振幅が同一であり、パワーコンバイナ34の電力吸収抵抗36に消費される電力はなく、パワーコンバイナ34の出力には2つの増幅器32,33出力の電力和が生じる。このとき、パワーコンバイナ34の2つの入力端子で位相、振幅が同一であるので、検出用トランス37の出力巻線39には電圧が発生しない。
【0019】
一方、増幅器32,33の少なくとも一方の動作が異常となって、パワーコンバイナ34の2つの入力端子間に振幅差あるいは位相差が発生すると、パワーコンバイナ34でロスが発生し、2つの増幅器32,33出力の電力和が能率的にパワーコンバイナ34から出力されないばかりか、増幅器32,33の破壊が発生する恐れもある。
【0020】
このとき、上記出力回路においては、振幅差および位相差のいずれにおいても、その差分に対応する電圧が検出用トランス37の出力巻線39に発生する。さらに、検出用トランス37の出力巻線39に発生した電圧が検波器40で検波されて直流となって、制御部41に供給される。したがって、制御部41は、この直流電圧から、パワーコンバイナ34の2つの入力端子間に発生している振幅差および位相差の程度を知ることができ、その発生程度に応じて、増幅器32,33のゲインを低下させたり、場合によっては増幅器32,33に対する電源供給を停止させる。これにより、増幅器32,33が保護される。
【0021】
このように、上記の出力回路によれば、パワーコンバイナ34の2つの入力端子間に検出用トランス37を接続し、この検出用トランス37の出力巻線39に発生する電圧から振幅差および位相差の発生、すなわち増幅器32,33の異常を検出する。このような異常検出手段によれば、従来の温度検出器による方法のように時間的な遅れがなく、差発生と同時にそれを検出することができるとともに、振幅差および位相差のいずれも検出することができ、効果的な検出ができる。また、検出用トランス37と検波器40の1つの回路で振幅差および位相差の両方に対して速やかに検出することができるので、従来の電力検出器と温度検出器の2つの回路を使用する方法に比較して簡単かつ小型になり、コスト的にも有利になる。さらに、制御部41は演算を行わなくてよいので、制御部41を簡単にし得る。
【0022】
図2は本発明の第2の実施の形態を示す回路図である。この第2の実施の形態では、パワーコンバイナ34の2つの入力端子間に検出用トランスを接続する代わりに、パワーコンバイナ34のトランス35に検出用の巻線42を一緒に巻込み、この検出用の巻線42に発生する電圧により、振幅差および位相差の発生を検出するようにしたものである。
【0023】
すなわち、図1に示す2つの増幅器32,33が正常に動作していて、パワーコンバイナ34の2つの入力端子で振幅および位相が同一の場合は、パワーコンバイナ34のトランス35が正常に平衡動作して、それぞれの増幅器32,33からの信号が互いに磁束を打ち消す方向に流れるため、磁束が生じず、検出用巻線42に電流が生じない。これに対して、増幅器32,33の少なくとも一方の動作が異常となって、パワーコンバイナ34の2つの入力端子間に振幅差あるいは位相差が発生すると、バランスが崩れてパワーコンバイナ34のトランス35が不平衡動作となり、磁束が差分だけ残り、その差分の磁束によって検出用巻線42に電流が流れ、検出用巻線42に電圧が発生する。このようにして、振幅差および位相差の発生を検出用巻線42の電圧で検出できる。したがって、この場合は、検出用巻線42の出力にダイオード等の検波器40を接続して、検出用巻線42に発生した電圧を直流に変換して図1に示す制御部41に供給することにより、第1の実施の形態と全く同様に、振幅差および位相差の発生時に、制御部41で、差の発生程度に応じて、増幅器32,33のゲインを低下させたり、場合によっては増幅器32,33に対する電源供給を停止させることができる。
【0024】
そして、このような第2の実施の形態によれば、検出用トランスがなくなるので、回路をより簡略化かつ小型化でき、コスト的にも、パワーコンバイナ34は検出用巻線分コストアップはあるが、検出用トランスがなくなる方がはるかにコストダウン効果が大きく、トータルではコストダウンになる。
【0025】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明の出力回路、特に増幅器の異常検出手段によれば、簡単かつ小型、省コストの回路でより効果的に増幅器の異常検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による出力回路の実施の形態を示す回路図。
【図2】本発明による出力回路の第2の実施の形態を示す回路図。
【図3】従来の出力回路を示す回路図。
【符号の説明】
S 入力信号
31 スプリッタ(電力分配器)
32,33 増幅器
34 パワーコンバイナ(電力合成器)
35 トランス
37 検出用トランス
40 検波器
41 制御部
42 検出用巻線

Claims (2)

  1. 同一振幅および同一位相の2つの信号を2つの増幅器で増幅した後、電力合成器で合成して出力する出力回路において、
    前記増幅器の異常検出手段として、
    前記電力合成器の2つの入力端子間に接続された検出用のトランスと、
    この検出用のトランスに発生した電圧を検波して直流として取出す検波器と
    を具備することを特徴とする出力回路。
  2. 同一振幅および同一位相の2つの信号を2つの増幅器で増幅した後、電力合成器で合成して出力する出力回路において、
    前記増幅器の異常検出手段として、
    前記電力合成器のトランスに巻込まれ、トランスの不平衡動作時に電圧が発生する検出用の巻線と、
    この検出用の巻線に発生した電圧を検波して直流として取出す検波器と
    を具備することを特徴とする出力回路。
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