JP2004039534A - コネクタ - Google Patents

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Riichi Sakurai
櫻井 利一
Shinya Fujita
藤田 伸也
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Abstract

【課題】小型化に好適なコネクタを提供する。
【解決手段】雌ハウジング30には、雌端子金具を挿入可能なキャビティ31と、キャビティ31内に設けられるとともに挿入される雌端子金具に対して弾性的に係止可能なランス33とが設けられている。ランス33の係止面42は、幅方向について離間した位置に一対設けられている。雌ハウジング30の前壁34には、雌端子金具と導通接続可能なタブTがキャビティ31内に進入するのを許容するタブ挿通孔35が開設され、その前側孔縁にタブTを誘い込むための誘導面36が周設され、この誘導面36に両係止面42を成形するための切欠部分45が一対形成されている。ランス33は、前後両端が支持された両持ち状のアーム38を有し、その前部38aが前壁34に対して両切欠部分45間に挟まれた位置にて連結されている。連結部分46には、誘導面36が連続して設けられている。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、端子金具の抜け止めを図るためのランスを備えたコネクタとして特開平6−325814号公報に記載されたものが知られている。このものは、図11に示すように、コネクタハウジング1内に後方から端子金具2を挿入可能なキャビティ3が設けられるとともに、キャビティ3の上面からは、挿入される端子金具2に押圧されることで一旦上方の撓み許容空間4へ弾性変形され、端子金具2が正規深さまで挿入されると復帰して端子金具2に弾性的に係止されるランス5が設けられている。このランス5は、前方へ突出する片持ち状のアーム部6を有するとともに、アーム部6の内面にキャビティ3内に突出して端子金具2に係止される係止部7を備え、さらにアーム部6の先端から解除操作用の突部8を前方へ突出させた構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したコネクタを小型化するよう要請があった場合には、例えばランス5のアーム部6の厚み寸法を小さくすることが考えられる。しかしながら、アーム部6は片持ち状であるため、必要な強度を得るには所定の厚み寸法を確保しなければならない。従って、アーム部6の薄肉化によってコネクタの小型化を図るには限界があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、小型化に好適なコネクタを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、コネクタハウジングには、端子金具を挿入可能なキャビティと、キャビティ内に設けられるとともに挿入される端子金具に対して弾性的に係止可能なランスとが設けられているものにおいて、前記ランスにおける前記端子金具に対する係止面が幅方向について離間した位置に一対設けられ、前記コネクタハウジングの前壁には、前記端子金具と導通接続可能な相手のタブが前記キャビティ内に前方から進入するのを許容するタブ挿通孔が開設され、このタブ挿通孔の前側孔縁には、前記タブを誘い込むための誘導面が周設され、この誘導面に前記両係止面を成形するために切欠部分が一対形成されており、前記ランスは、前後両端が支持された両持ち状に形成されるとともに前記両係止面よりも前方へ突出する部分が、前記前壁に対して前記両切欠部分間に挟まれた位置にて連結されており、その連結部分には、前記誘導面が連続して設けられている構成としたところに特徴を有する。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ランスには、ランスを強制的に撓み変形させるための解除治具によって操作可能な操作面が設けられているところに特徴を有する。
【0006】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
ランスを両持ち状としたから、従来の片持ち状のものと比べると、厚みを薄くしても強度を高く保つことができ、従って端子金具の抜け止め力を高くすることができる。もって小型化に好適なコネクタを提供することができる。
しかも、ランスのうち両係止面よりも前方へ突出する部分を前壁に対して両切欠部分間に挟まれた位置にて連結するようにしたから、その連結部分を、両切欠部分よりもタブ挿通孔に近い位置に配することができる。そして、連結部分に誘導面が連続して設けてあるから、タブの誘導可能範囲を大きくすることができる。従って、小型化した場合でも誘導面を十分に確保することができ、もって小型化に好適なコネクタを提供することができる。
【0007】
<請求項2の発明>
端子金具をキャビティから取り外す場合には、操作面を解除治具によって操作することで、ランスを強制的に撓み変形させて端子金具との係止状態を解除しつつ端子金具を後方へ引っ張って行う。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1ないし図9によって説明する。この実施形態では、雌コネクタハウジング30(以下、単に雌ハウジング30という)内に雌端子金具10が挿入されてなる雌コネクタを示す。この雌端子金具10は、雌ハウジング30内に収容された状態で、雌ハウジング30に対して嵌合される相手の雄ハウジング(図示せず)内に収容された雄端子金具と導通接続可能とされている。なお以下では、雌ハウジング30に対する雌端子金具10の挿入方向を前方とし、逆の抜き取り方向を後方として説明する。
【0009】
雌端子金具10は、金属母材を所定形状に打ち抜いたものに叩き加工や曲げ加工などを施すことで所望の形状に成形されている。この雌端子金具10は、図3及び図4に示すように、大まかには前後に開口する略箱型をなす本体部11と、電線Wの端末に圧着接続可能なバレル部12とを前後に繋げた構成となっている。このうち、バレル部12は、前後に一対ずつのかしめ片12a,12bを備え、前側の両かしめ片12aが電線Wの芯線部分Waにかしめ付けられるのに対し、後側の両かしめ片12bが電線Wの被覆部分Wbにかしめ付けられるようになっている。
【0010】
本体部11は、前後に延出する底壁13と、底壁13の両側縁から立ち上がる一対の側壁14,15と、図3の手前側の側壁14の突出端から底壁13と対向するよう突出する天井壁16と、図3の奥側の側壁15の突出端から突出するとともに天井壁16の外側に重ね合わせられる外壁17とから構成されている。
【0011】
底壁13は、他の壁14,15,16,17と比較して前端が後方へ引っ込んだ位置に配されており、この前端から弾性接触片18が突設されている。弾性接触片18は、底壁13の前端から前方へ突出する舌片を後方へ向けて折り返すことで、略山形をなす片持ち状に形成されている。この弾性接触片18は、本体部11内に前方から挿入される相手の雄端子金具のタブTに対して弾性接触可能とされている。また弾性接触片18に対向する天井壁16には、タブTを弾性接触片18との間で挟圧状態に保持可能な受け部19が内側に張り出して設けられている。また底壁13には、弾性接触片18が弾性限度を超えて変形する手前の段階で弾性接触片18に係合することで、弾性接触片18の過度撓みを規制可能な過度撓み規制突部20が内側に叩き出して設けられている。
【0012】
外壁17は、その長さ方向略中央部分に切欠部21が全幅にわたって形成されることで、前部17aと後部17bとに分断されている。この切欠部21内には、雌端子金具10がキャビティ31内に挿入されると、ランス33が進入可能とされ、前部17aの後端面(切欠部21の前側の切断端面)に対してランス33が係止可能とされている。外壁17の前部17aにおける突出端からは、その外側に全幅にわたって重ね合わせられるよう屈曲される折り重ね壁22が突設されている。この折り重ね壁22は、外壁17の前部17aと長さ寸法及び幅寸法がほぼ同じに設定されている。折り重ね壁22の後端面は、前部17aの後端面と略面一状をなしており、ここにもランス33が係止可能とされている。すなわち、外壁17の前部17aの後端面と折り重ね壁22の後端面とによって、ランス33に対する被係止面23が構成されている。切欠部21は、外壁17の半分弱の長さを有するとともに図3の奥側の側壁15の上端部にまで形成されている。この側壁15の上端面(切欠部21における側方の切断端面)には、天井壁16の突出端から突設された張出片24が当接されることで、天井壁16をほぼ水平な姿勢に支持できるようになっている。また外壁17の後部17bにおける後端部には、所定幅外方へ叩き出すことで突部25が形成されており、この突部は、キャビティ31内への挿入に伴ってキャビティ31の上面に当接可能となっている。
【0013】
雌ハウジング30は、合成樹脂製とされ、図1及び図4に示すように、全体が横長の略ブロック状に形成されるとともに、その内部には、後方から雌端子金具10を挿入可能なキャビティ31が上下2段、幅方向に11室並んで配設されている。キャビティ31内に挿入される雌端子金具10は、キャビティ31の上壁32側に設けられたランス33(詳細は後述する)により弾性的に抜け止め可能とされるとともに、雌ハウジング30の前壁34によって前止まり状態に支持されるようになっている。この雌ハウジング30の前壁34には、相手の雄端子金具のタブTがキャビティ31内に前方から進入するのを許容するタブ挿通孔35が開設されており、その前側の孔縁には、全周にわたって略擂鉢状をなす誘導面36が形成されている。この誘導面36によって、タブ挿通孔35に対してタブTが挿入される際にそのアライメントに狂いが生じていた場合でも、タブTを矯正しつつタブ挿通孔35へと円滑に誘導できるようになっている。各キャビティ31の下面(ランス33との対向面)における前端部には、全幅にわたって内方(ランス33側)へテーパ状に張り出す張出部37が設けられており、この張出部37によってキャビティ31内に挿入される雌端子金具10の前端部をランス33側へ押し出すことで、ランス33の係止深さを増加できるようになっている。
【0014】
続いてランス33の構造を詳細に説明する。ランス33は、図2、図4及び図5に示すように、キャビティ31の上壁32における前端側に設けられており、前後両端が支持された両持ち状のアーム38を備えている。このアーム38の下面側には、雌端子金具10の切欠部21内に進入して被係止面23に対して係止可能な一対の抜け止め突部39がキャビティ31内に突出する形態で設けられている。ランス33は、全体として正面から見てほぼ左右対称形状をなす。
【0015】
アーム38は、前後の支持部分を支点として上下方向に沿って撓み変形可能とされ、変形時には、長さ方向中央部分を最下端とした略弓形となる。アーム38の下方には、その撓み変形を許容する撓み空間が所定高さ分確保されている。アーム38の両側部(両抜け止め突部39が設けられた部分)に対して撓み空間を空けた下方位置には、断面形状が略三角形となる一対の過度撓み規制レール部40がランス33の長さ方向に沿って設けられている。この過度撓み規制レール部40は、ランス33が弾性限度を超えて撓み変形する手前の段階でランス33に係合することでその過度撓みを規制可能となっている。
【0016】
アーム38は、上壁32に対して連結された後部38bがキャビティ31の幅寸法にほぼ匹敵する(正確にはキャビティ31の幅寸法よりも僅かに小さい)幅寸法を有するのに対し、前壁34に対して連結された前部38aがそれよりも幅狭(キャビティ31の幅寸法の約1/3程度の幅寸法)に形成されている。アーム38の後部38bのうち、前部38aとほぼ同じ幅寸法を有するとともに前部38aに連続する中央部38b1は、後端側(アーム38における後側の支持部分)に行くに従って次第に厚みが増加するように上面が傾斜して形成されるのに対し(図4)、前部38aとは切り離された両側部38b2は、全長にわたって一定の厚みを有するよう上面がほぼ水平に形成されている(図5)。アーム38の前部38aは、全長にわたってほぼ一定の厚みを有しており、その厚み寸法は、後部38bの両側部38b2や中央部38b1の前端部とほぼ同じ大きさとなっている。従って、このアーム38は、後側の支持部分の方が前側の支持部分よりも幅寸法・厚み寸法ともに大きくなっていると言える。またアーム38の後部38bにおける両側部38b2の上面は、側方へ向かって下り勾配をなすテーパ状に形成されている。両側部38b2の前面は、前方へ向かって上り勾配をなすよう傾斜して形成され、ここがランス33を強制的に撓み変形させるための解除治具(図示せず)によって押圧操作が可能な一対の操作面41となっている。
【0017】
両抜け止め突部39は、アーム38の後部38bにおける両側部38b2における前端位置にそれぞれ設けられており、互いに所定幅(中央部38b1の幅寸法分)の間隔を空けて配されている。両抜け止め突部39は、アーム38の後部38bのほぼ全長にわたる長さを有しており、その後面が前方に向かって緩やかな下り勾配をなすよう傾斜して形成されることで、キャビティ31内に挿入される雌端子金具10から付与される押圧力によってアーム38を撓み変形させるよう案内可能となっている。両抜け止め突部39の前端部は、突出端側(下端側)ほど前方へ突き出るオーバーハング状に形成されており、その前面がほぼ全域にわたって雌端子金具10における被係止面23に対して係止可能な係止面42とされている。この係止面42は、上部42aが後方へ向かって上り勾配をなすよう傾斜しているのに対し、下部42bが上下方向に沿って真っ直ぐな面となっている。係止面42は、上記した操作面41に連続して形成されている。両係止面42は、幅方向について互いに離間した配置となっている。また両抜け止め突部39における中央寄りの角部は、斜めに切除されており、それにより斜め下方を向いた傾斜面43が形成されている。
【0018】
ところで、雌ハウジング30の前壁34におけるタブ挿通孔35の上方位置には、図1に示すように、ランス33の前面形状(両抜け止め突部39の係止面42を含む)や側面形状や上面形状などを成形するための金型を前方へ型抜きすることに伴って開口部44が前方へ開口して形成されている。この開口部44のうち、両抜け止め突部39(両係止面42)に対応する部分によって誘導面36が所定幅ずつ切欠されている。両切欠部分45は、幅方向について互いに離間した位置に配されており、幅寸法は、それぞれタブTの幅寸法よりも小さくなっている。また両切欠部分45は、両抜け止め突部39の外形(傾斜面43)に沿った形状となっているので、タブ挿通孔35側に接近するのに従って開口幅が小さくなっており、逆に言うと誘導面36のうち両切欠部分45間に挟まれた部分(連結部分46)は、タブ挿通孔35側に接近するのに従って幅寸法が大きくなっている。
【0019】
そして、この開口部44の周面のうち、下面44a(タブ挿通孔35側の面)に対して、アーム38の前部38aが連結されている。アーム38の前部38aは、開口部44の下面44aにおける幅方向中央位置に連結されており、その連結部分46は、正面から見て両切欠部分45(両係止面42)間に挟まれた位置に配されている。言い換えると、アーム38の前部38aは、前壁34に対して両切欠部分45間に挟まれた位置にて連結されている。従って、連結部分46は、両切欠部分45よりもタブ挿通孔35に対して近い位置に配されていることになる。この連結部分46のうち下部前面には、誘導面36が連続して設けられており、その分だけタブTの誘導可能範囲が大きくなっている。なお、連結部分46の後面形状などを成形する金型を後方へ型抜きする都合上、両抜け止め突部39間には後方へ開放する溝が形成されている。
【0020】
また上段側のランス33の上方には、ランス33を覆うことでランス33が外部に露出するのを防ぐ保護壁47が過度撓み規制レール部40に連結して設けられている。この保護壁47の外面によって雌ハウジング30の上面の一部が構成されており、ここからは相手の雄ハウジングを嵌合状態に保持可能な片持ち状をなすロックアーム48が突設されている。またロックアーム48の両側方位置には、電線Wがロックアーム48の下側に潜り込んでロックアーム48を反転変形させるのを規制するための反転規制壁49が一対突設されている。
【0021】
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用について説明する。図4及び図5に示すように、雌端子金具10のバレル部12に電線Wを圧着接続した後に、雌端子金具10をキャビティ31内に挿入する。雌端子金具10が所定深さまで挿入されると、本体部11の前端部がランス33の両抜け止め突部39の後面を押圧することで、アーム38が下方へ撓み変形させられる。このとき、アーム38は、全体が側方から見て浅いV字型になるよう変形し、前部38aが後傾するのに対して後部38bが前傾した姿勢となる。
【0022】
雌端子金具10がキャビティ31内に正規深さまで挿入されると、図6及び図7に示すように、外壁17の前部17a及び折り重ね壁22が両抜け止め突部39を潜り抜けてその前方位置に達するとともにアーム38が弾性復帰する。すると、両抜け止め突部39が切欠部21内に進入して、その両係止面42が被係止面23に対して係止され、これにより、雌端子金具10がランス33によって弾性的に抜け止め状態に保持される。正規挿入される過程では、本体部11の前端部がキャビティ31の上面の張出部37により押し下げられてランス33側に接近するように変位するから、ランス33の雌端子金具10に対する係止深さが大きくなっている。なお、メンテナンスなどの事情により雌ハウジング30内から雌端子金具10を取り外す場合には、雌ハウジング30の前方外部から開口部44内に解除治具を挿入し、その解除治具によって両操作面41を上方へ押圧操作することで、ランス33を強制的に上方へ撓み変形させて雌端子金具10に対する係止状態を解除しつつ電線Wを後方へ引っ張って行う。この解除治具は、両操作面41を同時に押圧できるよう先端部が二股状に形成されている。
【0023】
以上のようにして組み付けた雌コネクタを相手の雄コネクタに嵌合すると、図8に示すように、相手の雄端子金具のタブTがタブ挿通孔35を通ってキャビティ31内に進入する。キャビティ31内に進入したタブTは、雌端子金具10の本体部11内に前方から挿入されて内部の弾性接触片18に対して弾性接触され、もって雄雌両端子金具が導通接続される。
【0024】
ところで、例えばタブTのアライメントに狂いが生じていてタブTが水平方向に対して傾いた姿勢とされたまま嵌合作業が行われる場合がある。その場合には、タブTがタブ挿通孔35に対して真っ直ぐに挿入されず、タブ挿通孔35の前側孔縁に干渉することになる。そのような場合でも、タブTは、誘導面36に摺接されることで、その姿勢を水平に矯正されつつタブ挿通孔35へと挿入されるよう誘導される。このとき、図9に示すように、タブTが大きく傾いていたとしても、そのタブTは、両切欠部分45間に配された連結部分46に当接することで、切欠部分45に落ち込むことが防がれる。その上、連結部分46には、誘導面36が連続して設けられているから、タブTは、誘導面36に摺接されることで確実にタブ挿通孔35へと誘導される。
【0025】
以上説明したように本実施形態によれば、ランス33を両持ち状としたから、従来の片持ち状のものと比較すると、厚みを薄くしても強度を高く保つことができ、従って雌端子金具10の抜け止め力を高くすることができる。もって小型化に好適な雌コネクタを提供することができる。
【0026】
しかも、ランス33のうち係止面42よりも前方へ突出する部分であるアーム38の前部38aを、前壁34に対して両切欠部分45間に挟まれた位置にて連結するようにしたから、その連結部分46を、両切欠部分45よりもタブ挿通孔35に近い位置に配することができる。そして、その連結部分46に誘導面36が連続して設けてあるから、タブTの誘導可能範囲を大きくすることができる。従って小型化した場合でも誘導面36を十分に確保することができ、もって小型化に好適な雌コネクタを提供することができる。
【0027】
また、雌端子金具10に対する係止深さを増加すべく抜け止め突部39の突出高さを大きくすると、誘導面36における切欠部分45の高さが大きくなるものの、連結部分46に拡張して形成された誘導面36によってタブTの誘導可能範囲が大きくなっているから、タブTの誘導機能を十分に保つことができる。つまり、雌コネクタを小型化した場合でも、タブTの誘導機能を損なうことなく、雌端子金具10の抜け止め力を大きくすることが可能となる。
【0028】
さらには、ランス33に一対の操作面41を設けることで、雌端子金具10をキャビティ31から取り外す場合には、両操作面41を解除治具によって押圧操作することで、ランス33を強制的に撓み変形させて雌端子金具10との係止状態を解除しつつ雌端子金具10を後方へ引っ張って行うことができる。
【0029】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記した実施形態では、ランスのアームの前部が開口部の下面の幅方向中央にて連結されたものを示したが、連結位置は、幅方向中央に限定されず、中央から左右にずれた位置にアームの前部を連結したものも本発明に含まれる。
【0030】
(2)上記した実施形態に示した雌ハウジング内に挿入する雌端子金具として、図10に示すような形状のものを使用してもよい。この雌端子金具10Aは、外壁17Aの前部17aAにおける後端部を幅方向中央位置にて長さ方向に沿って切離し、その切離部分を左右に折り畳むことで、一対の折り重ね壁22Aを形成している。両折り重ね壁22Aの後端面と外壁17Aの前部17aAの後端面とによってランスに対する被係止面23Aが構成される。
(3)上記した実施形態では、雌端子金具が折り重ね壁を有しているものを示したが、折り重ね壁を取り除くとともに外壁の前部の後端面のみによって被係止面が構成される雌端子金具を用いたものも本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る雌ハウジングの正面図
【図2】雌ハウジングのランスを下斜め前方から見た部分切欠斜視図
【図3】雌端子金具の本体部を上斜め後方から見た部分斜視図
【図4】雌ハウジング内に雌端子金具を挿入する前の状態を示す図1のA−A線断面図
【図5】雌ハウジング内に雌端子金具を挿入する前の状態を示す図1のB−B線断面図
【図6】雌ハウジング内に雌端子金具を挿入した状態を示す図1のA−A線断面図
【図7】雌ハウジング内に雌端子金具を挿入した状態を示す図1のB−B線断面図
【図8】タブがタブ挿通孔内に正規に挿入された状態を示す拡大正面図
【図9】タブが連結部分の誘導面に当接した状態を示す拡大正面図
【図10】他の実施形態に係る雌端子金具の本体部を上斜め後方から見た部分斜視図
【図11】従来例の断面図
【符号の説明】
10…雌端子金具(端子金具)
30…雌ハウジング(コネクタハウジング)
31…キャビティ
33…ランス
34…前壁
35…タブ挿通孔
36…誘導面
38a…前部(係止面よりも前方へ突出する部分)
41…操作面
42…係止面
45…切欠部分
46…連結部分
T…タブ

Claims (2)

  1. コネクタハウジングには、端子金具を挿入可能なキャビティと、キャビティ内に設けられるとともに挿入される端子金具に対して弾性的に係止可能なランスとが設けられているものにおいて、
    前記ランスにおける前記端子金具に対する係止面が幅方向について離間した位置に一対設けられ、
    前記コネクタハウジングの前壁には、前記端子金具と導通接続可能な相手のタブが前記キャビティ内に前方から進入するのを許容するタブ挿通孔が開設され、このタブ挿通孔の前側孔縁には、前記タブを誘い込むための誘導面が周設され、この誘導面に前記両係止面を成形するために切欠部分が一対形成されており、
    前記ランスは、前後両端が支持された両持ち状に形成されるとともに前記両係止面よりも前方へ突出する部分が、前記前壁に対して前記両切欠部分間に挟まれた位置にて連結されており、その連結部分には、前記誘導面が連続して設けられていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ランスには、ランスを強制的に撓み変形させるための解除治具によって操作可能な操作面が設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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