JP2004039417A - 配索線状体の設計方法及び配索検討装置 - Google Patents

配索線状体の設計方法及び配索検討装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ワイヤハーネスの実際の製品設計に適合した、設計熟成期間を大幅に短縮するワイヤハーネスの設計方法及びこれに用いる装置を提供する。
【解決手段】被配索対象物に配索されるのに最適形状を有した配索線状体を設計する方法及びこれに用いる装置で、配索線状体の製品図に対応した3次元レイアウト図の位置データのうち、複数の位置データを選択し、この設計図によって製作された配索線状体を、選択した位置データに基づきこのデータに対応する被配索対象物以外の実際の位置に拘束し、配索線状体の選択した位置データ以外の実際の配索位置と3次元レイアウト図の位置データとを比較して配索の適合性を検証する。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は,自動車、自動販売機、家庭用電気製品、AV機器、電車、航空機、パソコン等の機器、装置等の被配索対象物に配索するために最適化したワイヤハーネス、電線、固定配管、可撓配管等の配索線状体を設計するための配索線状体の設計方法及びこれに用いる装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、自動車、自動販売機、家庭用電気製品、AV機器、電車、航空機、パソコン等の機器、装置の新規開発に合わせた部品設計は、機器、装置本体に対する部品の適合性を検討しながら行われている。特に、これらの車両や機器、装置本体に配索されるワイヤハーネスの場合、部品を構成する各電気機器を網羅的に電気接続するという全体構成の観点から見た完成度が特別に求められる。その為、他の部品設計がなされた後の開発段階でその適合性が検討される。従って、ワイヤハーネスの製品設計に当たっては最適化した寸法・形状を有する製品として他の構成部品に比べて短期間に熟成することが求められている。
【0003】
ここで、ワイヤハーネスの製品精度を熟成するのに関連した従来の設計方法について、ワイヤハーネスの被配索対象物が自動車である場合を例にとって説明する。
【0004】
図12は、車両に配索されるワイヤハーネスの、従来の設計手順を示したフローチャートである。かかるフローチャートについて順々に説明する。
【0005】
まず、車両自体や車両に搭載する部品の3次元レイアウト図に基づいてワイヤハーネス用の3次元レイアウト図を作成する(手順S51)。この3次元レイアウト図には、車両を構成する全部品の形状及び取り付け位置と、これらと相関関係を有するワイヤハーネスの3次元位置データが入力されている。そして、車両や搭載部品との位置関係を考慮してワイヤハーネスの配索経路がワイヤハーネス単体の配索経路図として出力できるようになっている。
【0006】
次にこの3次元レイアウト図に基づくワイヤハーネス単体の配索経路図から、各幹線、枝線の寸法、電線種別、曲げ方向、プロテクタ等の外装部品等を記載した、実際の製品として具体化可能なワイヤハーネス製品図面を作成する(手順S52)。そして、この製品図面に基づき車両に搭載されるワイヤハーネス全体を製作する(手順S53)。
【0007】
一方、車両設計図面に基づいて作られた車両本体に、個々の部品設計図面に基づいて作られた各部品(手順S54)を実際に搭載した車両を用意し(手順S55)、前記ワイヤハーネスをこの車両に実際に配索し(手順S56)、当該ワイヤハーネスがこの車両にマッチングするか否かの製品としての適合性を検証する(手順S57)。
【0008】
この検証の結果、当該ワイヤハーネスの製品適合性としての適切な改善対策を必要に応じて案出し、そのデータをワイヤハーネス自体の製品図面や3次元レイアウト図にフィードバックしてワイヤハーネス自体の製品図面やワイヤハーネスの関与する3次元レイアウト図を適宜修正する(手順S58)。
【0009】
このようなワイヤハーネスの設計手法において、その設計熟成期間について近年特に大幅な短縮が強く要望されている。
【0010】
本発明の目的は、ワイヤハーネス等配索線状体の実際の製品設計に適合した、設計熟成期間を大幅に短縮する配索線状体の設計方法及びこれに用いる装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1にかかる配索線状体の設計方法は、被配索対象物に配索されるのに最適な形状を有した配索線状体を設計する配索線状体の設計方法であって、配索線状体の製品図に対応した3次元レイアウト図の位置データのうち、複数の位置データを選択し、この設計図に基づいて製作された配索線状体を、選択した位置データに基づき当該位置データに対応する被配索対象物以外の実際の位置に拘束し、配索線状体の選択した位置データ以外の実際の配索位置と3次元レイアウト図の位置データとを比較して配索の適合性を検証し、配索線状体の設計図や3次元レイアウト図における位置データが被配索対象物に配索されるべき最適形状の配索線状体に合致しているか否かを判断するようになっている。
【0012】
このため、設計図に基づいて製作された配索線状体を、多数の部品を装着した実際の被配索対象物に配索することなく、当該配索線状体が被配索対象物に配索するに当たって最適な形状を有しているか否かを判断できるので、配索線状体の製品熟成期間を従来の製品開発の場合に比べて短縮することができる。
【0013】
また、本発明の請求項2に記載の配索線状体の設計方法は、請求項1に記載の配索線状体の設計方法において、製作された配索線状体が被配索対象物に配索されるべき最適形状の配索線状体に合致していないと判断した場合に、かかる配索線状体の設計図や3次元レイアウト図における位置データをこの被配索対象物に配索されるべき最適形状の配索線状体に合致するように修正し、その上、かかる配索線状体の3次元レイアウト図を修正した場合に、当該3次元レイアウト図を被配索対象物に取り付けられる配索線状体以外の部品や被配索対象物自体に関する3次元レイアウト図と比較検討し、これらの間に位置データ上の不整合が生じないか否かを判断する。
【0014】
請求項1の場合と同様に、設計図に基づいて製作された配索線状体を、多数の部品を装着した実際の被配索対象物に配索することなく、当該配索線状体が被配索対象物に配索するに当たって最適な形状を有しているか否かを判断できる。更には、この判断に基づき修正した配索線状体の3次元レイアウト図を被配索対象物に取り付けられる配索線状体以外の部品や被配索対象物自体に関する3次元レイアウト図と比較検討することで、これらの間に位置データ上の不整合が生じないか否かも判断でき、配索線状体の製品熟成を短期間で確実に行うことができる。
【0015】
本発明の請求項3に記載の配索検討装置は、被配索対象物に配索されるのに最適な形状を有する配索線状体の設計方法に用いる装置であって、配索線状体の製品図に対応した3次元レイアウト図の位置データのうち、選択された複数の位置データに基づき当該位置データに対応する被配索対象物以外の位置に、前記設計図に基づいて製作された配索線状体を実際に拘束する手段と、前記配索線状体の前記選択した位置データ以外の実際の配索位置を測定する手段とを備え、3次元レイアウト図の位置データとを比較して配索の適合性を検証することができ、かつ前記配索線状体の設計図や前記3次元レイアウト図における位置データが前記被配索対象物に配索されるべき最適形状の配索線状体に合致しているか否かを判断可能とすることを特徴とする配索線状体の設計方法に用いる配索検討装置である。
【0016】
このような装置を用いることにより、多数の部品を装着した実際の被配索対象物を準備することなく、容易に配索線状体を実際の位置に拘束し、また、実際の配索位置を測定することが可能になる。
【0017】
また、本発明の請求項4に記載の配索検討装置は、配索線状体の設計方法に用いる請求項3に記載の装置において、前記拘束手段が、6面体状に組まれた外枠と、外枠に渡された支持梁と、支持梁に配置された伸縮機構を有する補助治具と、補助治具に球面継ぎ手を介して取り付けられたクランプで構成されることを特徴とする、配索線状体の設計方法に用いる配索検討装置である。
【0018】
この装置によれば、補助治具が伸縮機構を有するため、同一の支持梁から多様な拘束点を採ることが可能であり、支持梁の数を減らすことができ、装置内に多くの空間を確保することができ、配索、測定の作業が容易となる。また、拘束位置の近傍で位置の微調整を行うことが可能であり、より肌目細かで高精度な配索が可能となる。
【0019】
さらに、クランプが球面継ぎ手を介して補助治具に取り付けられるため、3次元レイアウト図に忠実な配索が可能となる。
【0020】
また、本発明の請求項5に記載の配索検討装置は、配索線状体の設計方法に用いる請求項3に記載の装置において、前記拘束手段が、略箱型の支持体と、支持体から延出して配置される伸縮機構を有する補助治具と、補助治具に球面継ぎ手を介して取り付けられたクランプで構成されることを特徴とする、配索線状体の設計方法に用いる配索検討装置である。
【0021】
この装置によれば、略箱型の支持体から延出して配置された補助治具により、配索線状体が拘束されるので、例えば、エンジン等の塊状の部品の周辺に配索される配索線状体の適合性を検証する場合に都合が良い。また、支持対の形状を細長い箱型とすれば、略直線状に配索される配索線状体の適合性を検証するのに都合が良い。
【0022】
本発明の請求項6に記載の配索検討装置は、配索線状体の設計方法に用いる請求項4又は請求項5に記載の装置において、前記補助治具に球面継ぎ手を介して取り付けられたクランプが、別体の角度設定器により取付角度を設定されることを特徴とする、配索線状体の設計方法に用いる配索検討装置である。
【0023】
この装置によれば、配索線状体の拘束角度を容易かつ正確に設定することができる。
【0024】
本発明の請求項7に記載の配索検討装置は、配索線状体の設計方法に用いる請求項3乃至請求項6に記載の装置において、前記選択した位置データ以外の実際の配索位置を測定する手段が、3次元上を移動自在に支持され、前記実際の配索位置に搬送され、前記実際の配索位置を指示するプローブと、プローブの位置を電気的に認識可能なプローブ支持体とからなる、配索線状体の設計方法に用いる配索検討装置である。
【0025】
この装置によれば、実際の配索位置が電気的に認識されるので前記配索位置を容易に測定することができる。また、電気的に認識されたデータを記録したり、3次元CADとのインタフェースを介して図面に反映させることが可能となる。
【0026】
本発明の請求項8に記載の配索検討装置は、配索線状体の設計方法に用いる請求項3乃至請求項6に記載の配索検討装置において、前記選択した位置データ以外の実際の配索位置を測定する手段が、所定間隔で配置された少なくとも2基の、角度自在に取り付けられるとともに、角度を電気的に認識可能な、指向性を有する可視光線発射装置によって構成され、2本の前記可視光線を前記実際の配索位置にあわせ、そのときの取付角度を認識することにより、前記実際の配索位置を電気的に認識することを特徴とする、配索線状体の設計方法に用いる配索検討装置である。
【0027】
この装置によれば、プローブを配索線状体に近づけることなく、可視光線によって、実際の配索位置を測定可能なので、装置内に広い空間を確保することができ、作業性が良好である。
【0028】
また、本発明の請求項9に記載の方法は、請求項1又は請求項2に記載の配索線状体の設計方法において、複数の位置データを配索線状体の製品図に対応した3次元レイアウト図の特定の分割部分内から選択すると共に、選択した位置データに基づき当該位置データに対応する被配索対象物以外の実際の位置に、3次元レイアウト図の特定の分割部分に対応しかつ前記設計図に基づいて製作された配索線状体の分割部分を拘束する。
【0029】
そして、本発明の請求項10に記載の装置は、請求項9に記載の方法を実施するための装置である。
【0030】
設計図に基づいて製作された配索線状体をその分割部分ごとに、配索線状体の製品図に対応した3次元レイアウト図の特定の分割部分内から選択した複数の位置データに基づき当該位置データに対応する被配索対象物以外の実際の位置に拘束するので、配索線状体全体が複数の分割された配索線状体を結合して構成される場合に、かかる配索線状体の最適形状を小型の装置で決定することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態にかかる配索線状体の設計方法及びこれに用いる装置について自動車に配索されるワイヤハーネスを例に図面に基づいて説明する。
【0032】
図1は、新規開発車両に搭載する本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネスの設計方法を示したフローチャートである。
【0033】
かかるフローチャートについて説明すると、まず(図1の手順S15に記載の3次元レイアウト図に関連する)車両や搭載部品設計計画図に基づいてワイヤハーネスの3次元レイアウト図を作成する(手順S11)。そして、かかる3次元レイアウト図に基づきワイヤハーネス製品図を作り(手順S12)、この製品図に基づいて検討の必要とするワイヤハーネスの分割部位モデルを製作する(手順S13)。
次にこの分割部位モデルを、ワイヤハーネスの3次元レイアウト図において選択された複数の位置データに基づいて当該位置データにおいて拘束する。この分割部位モデルの所定位置における拘束は後述する配索検討装置によって行われる。これによって、多数の搭載部品が装着された実際の車両に分割部位モデルを配索することなく、分割部位モデルの擬似的な配索形態を実現することができる(手順S14)。
【0034】
ここで、この配索検討装置を、これを例示的に図示した図面に基づき説明する。配索検討装置1は、図2に示すように、3次元空間でワイヤハーネスWの位置を拘束する手段と、且つその固定点の位置を読み取る手段を有する装置である。この装置の拘束手段は、枠体10を檻状に組み上げたもので、枠体10には支持梁15が渡され、支持梁15には2つの補助治具100が配置されワイヤハーネスWを拘束するようになっている。
【0035】
枠体10は配索検討装置1の外形を構成するもので、合計12本の例えばアルミニウム押出し材を用いてこれをそれぞれ連結して構成されている。尚、枠体10の各構成要素には長手方向にスリット(図示せず)が形成されているので、このスリットに以下に説明する支持梁15がスライド可能に係合するようになっている。すなわち、側方部分の枠体構成部材10a〜10dに沿って支持梁15が装置1の横方向に移動できるようになっている。
【0036】
支持梁15は、図2では枠体構成部材10a〜10dに上下に取り付けられた2本の垂直支持梁15a,15bと、垂直支持梁15a,15bの適所に架橋された水平支持梁15cとから構成されている。各支持梁も例えばアルミニウムの押出材でできており、水平支持梁15cには枠体10と同様に長手方向に図示しないスリットが形成されている。これによって、垂直支持梁15a,15bは水平支持梁15cに沿って装置1の上下方向に移動可能となっている。
【0037】
なお、枠体10及び支持梁15には、位置測定用のスケール(図示せず)が適所に配置されている。また、垂直支持梁15cは側方の枠体構成要素10a〜10dにボルト等の締結具(図示せず)でしっかりと固定されている。又、水平支持梁15cも図示しない締結具によって垂直支持梁15a,15bにしっかりと固定されている。
【0038】
なお、支持梁15は配索検討装置1内で複雑な経路で配索されるワイヤハーネスWと干渉しないように最低限の本数を備えている(図2においては例示的に一組の垂直支持梁15a,15bと水平支持梁15cとの組み合わせを示している)。
【0039】
そして、水平支持梁15cの所定位置には図中2つの補助冶具100が配置されている。これらの補助冶具100は、複雑な経路で配索されるワイヤハーネスWと干渉することなく当該ワイヤハーネスWの所定位置を拘束するものである。なお、水平支持梁15cにも長手方向に図示しないスリットが形成され、このスリットに沿って補助治具100をスライド係合させ、図示しない締結具によって補助治具100を適所に固定するようになっている。
【0040】
補助治具100は、図3に示すように、支持梁15cに固定される基部101と、基部101から垂直に延在する第1シャフト102と、第1シャフト102に沿って移動自在でかつ適所で固定可能な直交ジョイント103と、直交ジョイント103を介して第1シャフト102と直交する方向に支持される第2シャフト104と、第2シャフト104に沿って移動自在でかつ適所で固定可能な自在ジョイント105と、自在ジョイント105に球面継ぎ手105bを介して取り付けられたハーネスクランプ106とを備えている。
【0041】
各シャフト102,104は金属でできており、十分な剛性を有している。また、各シャフト102,104はジョイント103.105を介して常に互いに直交するように接続されている。また、各ジョイント103,105には蝶ねじ103a,105aが螺合され、蝶ねじ103a,105aを締め込むことによって各ジョイント103,105をシャフト102,104の適所に固定するようになっている。
【0042】
従って、上記構成により補助治具100の基部101が取り付けられた位置からワイヤハーネスWを保持すべき位置までワイヤハーネスWの配索経路に干渉することなく各シャフト102,104を延在させてクランプ106を所望の三次元的位置に留めることが可能である。なお、支持梁15a,15bにもスリットが入っていれば、支持梁15a,15bにも補助治具100を固定することは可能である。
【0043】
次に、補助治具100の角度設定について説明する。
【0044】
補助治具100の角度は図4の角度設定器200により支持梁15への取付前または取付後に設定される。
【0045】
角度設定器200は、基台201と、基台201に対して互いに直交するように回動自在に設けられた半円弧状の角度計202,203と、各角度計202,203の交差部に設けられたクランプホルダ(図では詳細には図示せず)とを備えている。なお、基台201には角度を設定すべきジョイント105(図3)を拘束状態で収容する収容部201aが形成されている。
【0046】
角度設定器200は、以下のように構成されているので、角度を設定すべきジョイント105を基台の収容部201aに収容し、このジョイント105に球状継ぎ手105bを介して接続されたクランプ106をクランプホルダに位置決めする。そして、各角度計202,203を調整してクランプ106がジョイント105に対して設計値通りの角度をなすように設定する。
【0047】
以上のようにして図3に示す補助治具端部のクランプ106をワイヤハーネスWの設計値に対応する三次元的位置に位置決めすることができる。このように位置調整された補助治具100を支持梁15の適所に設け、各補助治具100のクランプ106でワイヤハーネスWを拘束することで配索検討装置1内にワイヤハーネスWを自在に配索することができる。
【0048】
続いて、上記配索検討装置1において配索されたワイヤハーネスWの三次元的位置を測定する種々の測定装置について説明する。
【0049】
測定装置300は、図2に部分的に示しかつ図5に全体的に示すように、支持梁15に対して所定位置に固定される基部301と基部301から回動自在に突出したシャフトと、シャフト端部に回動自在に取り付けられた第1アーム303と、第1アーム303に回動自在に取り付けられた第2アーム304と、第2アーム304の先端部に取り付けられたプローブ305とを備えている。なお、ベース301とアーム303間、アーム303,304間同士、アーム304とプローブ305間には角度検出器302及び306〜308を介して接続されており、これによってプローブ305の三次元的位置が測定可能となっている。
【0050】
上述の測定装置300は、支持梁15の適所に固定され、図5に示すように測定すべきワイヤハーネスWにプローブ先端を位置決めして、この位置を極座標により三次元的位置として出力する。
【0051】
次に、別の位置測定装置について説明する。この位置測定装置400は、図6に部分的に示すように、2つの平行ガイド401,402及びこれと直交する直交ガイド403からなる水平ガイド及びこの3つの水平ガイド401〜403を垂直方向に移動させる垂直ガイド(一部の垂直ガイド404,405のみを図示)とを備えている。なお、3つの水平ガイド401〜403及び2つの垂直ガイド404,405とはジョイント411〜414で固定されている。また、水平方向に移動可能なジョイント411,412と垂直方向に移動可能なジョイント413,414には図示しないリニアスケールが内蔵されている。そして、直交ガイド403には、リニアスケールを内蔵したジョイント415を介してプローブ420が接続されている。なお、これらのリニアガイド401〜405およびジョイント411〜415等は、図示しない基部を介して支持梁15のスリットに適所に固定されるようになっている。
【0052】
かかる位置測定装置400は上述の構成を有することで、位置を測定すべきワイヤハーネスWの部位にプローブ420を当ててこの位置座標を直交座標により三次元的位置として出力する。
【0053】
続いて、さらに別の位置測定装置について説明する。
【0054】
この位置測定装置500は、図7に示すように一例として二つの指向性を有する可視光線発射装置510,520を備え、当該可視光線発射装置520,530が図示しないブラケット等により支持梁に角度自在に取り付けられるようになっている。そして、各可視光線発射装置510,520によって照射された指向性を有する可視光の交点を、測定すべきワイヤハーネスWの部位に位置決めすることにより、当該部位の三次元的位置を図示しない演算手段によって測定可能としている。
【0055】
続いて、配索検討装置1に使用するワイヤハーネス拘束装置の他の実施形態について説明する。
【0056】
このワイヤハーネス拘束装置600は、図8に示すように、箱状基体610と、箱状基体610の外壁面に適所に固定された補助治具620とからなる。箱状基体610は、例えば自動車のエンジンを模したものであり、それ相当の大きさを有している。箱状基体610の外壁部全体には補助治具620との係合凹部(図示せず)が多数形成されており、任意の位置に補助治具620を取付け固定することができる。なお箱状基体610は、配索検討装置の支持梁15に固定可能なようになっているが、箱状基体610を単独で配索検討装置としても良い。また、補助治具620は図3に示した補助治具100と同等の構成を有するものか、若しくは構造上これに対して簡略化したものを用いる。
【0057】
ワイヤハーネス拘束装置600は以上の構成を有しているので、ワイヤハーネスWを、その設計図面に基づきあたかもエンジン周りに配索するように配索測定装置1に配索可能である。
【0058】
なお、上述の箱状基体610はエンジンを模したものであったが、この代わりに、図9に示すように細長の箱状基体710として構成し、この箱状基体710の外壁面に長手方向に補助治具720との係合凹部(図示せず)を多数形成しても良い。この図9に示す細長の箱状基体710は、車両のインストルメントパネルを模したもので、これとほぼ同等の大きさを有している。
【0059】
従って、かかる細長の箱状基体710に補助治具720を複数備えたワイヤハーネス拘束装置700を配索検討装置の支持梁15に取り付けて、複数の補助治具620を介してワイヤハーネスWを、その設計データに基づいて配索することで、配索検討装置1内にワイヤハーネスWをあたかもこれがインストルメントパネルに実際に配索されたかのように配索することができる。
【0060】
以上説明したワイヤハーネスWの配索検討装置1を用いて、ワイヤハーネスWをその設計データに基づいて配策する。尚、この配策に当たっては、補助治具100及び角度設定器200を有効活用することで、最小限の支持梁15を配策検討装置1に用いてワイヤハーネスWを配策することができる。従って、支持梁15がワイヤハーネスWの配策経路と干渉することなく、配策作業を行うことができる。なお、ワイヤハーネスWの配索態様に応じて上述のワイヤハーネス拘束装置600や700を適宜使用しても良い。
【0061】
このようにして配索したワイヤハーネスWが、ワイヤハーネスに関する3次元レイアウト図と合致しているか否か、ワイヤハーネス製作上の問題で実際の配索が成立し得ない等の課題があるか否かについて検証を行う(手順S14)。
【0062】
そして、3次元レイアウト図と合致していないことや、実際の配索が成立し得ない等の課題が出た場合や、ワイヤハーネス製作上の問題が出た場合は、正しい配索経路に修正した情報を製作図にフィードバックしたり(図中手順S14から手順S12に至る点線参照)、擬似的に配索されたワイヤハーネスWで実際の配索が成立するように検討して、その修正位置を前述の位置測定装置で読み取る。この検討に当たっては、位置測定装置300,400,500をその測定態様に応じて適宜選択して使用する。そして、この測定結果を3次元レイアウト図にフィードバックして(図中手順S14から手順S15に至る点線参照)、この修正経路が車体や他の搭載部品との整合性が成立するか否かの確認を行う(図中手順S15から手順S14に至る実線参照)。
【0063】
また、本実施形態では、ワイヤハーネス全体の分割部分モデルごとに配策検討装置1に配策して検討するのが好ましい。しかしながら、これとは異なりワイヤハーネス全体を配索検討装置に配索する方法を実施する場合であっても、ワイヤハーネスの配索及び形状の適合性検討手順及びこれに用いる配索検討装置の基本的構成は上述の説明内容と同一である。
【0064】
次に、本発明によるワイヤハーネスWの設計熟成過程を実際の具体事例によって説明する。
【0065】
図10は、3次元レイアウト図と実際に前述の配索検討装置1を用いて配索されたワイヤハーネスの違いを示すモデル図である。ここで、ワイヤハーネス2が固定クランプ3間に配索された場合、設計された寸法の設計経路6で示されるが、寸法公差によって最小公差経路4と最大公差経路5が存在することを示している。しかし、製品図により製作されたワイヤハーネス2を配索検討装置に実際に配索してみたところ、実際の配索経路は経路7のようになった。この場合に3次元レイアウト図に合わせた経路寸法になるようにワイヤハーネス2の製品図を修正する。
【0066】
一方、図11はワイヤハーネスの曲げ部位における3次元レイアウト図と実際に配索されたワイヤハーネスWの違いを示すモデル図である。3次元レイアウト図では、3次元レイアウト経路9のように、ワイヤハーネス2が固定クランプ3間で保護材(プロテクタ)8aを備えることで保護材8aの端部から真っ直ぐに延在したのち湾曲しているが、実際に配索すると3次元レイアウト図と同一寸法になってはいるものの、実際の経路7のようにどうしても保護材8aの端部直近から曲げられた経路をとることが判明した。従って、この場合は、実際の経路に合わせて3次元レイアウト図の位置データを修正した。
【0067】
このように、3次元レイアウト図、製品図の双方にわたって、設計の整合性や生産性、作業性評価を配索検討装置を使用してワイヤハーネス設計、生産にかかわる関係者が繰り返し検討することができるので、整合性検証、潰し込みの度合いとスピードが大幅に改善できる。
【0068】
言い換えると、配索検討装置にワイヤハーネスを配索することで、ワイヤハーネスを製品化した場合のばらつきやテープ巻きの仕方、ワイヤハーネス分岐の形態等によって3次元レイアウト図とは異なる実際の問題点や配索の可否が目で見て確実に検討できる。そして、その検討結果をワイヤハーネスの製作図や3次元レイアウト図に迅速に反映できるので、実際の車両を使用することなく非常に短期間で設計検討を行うことができ、製品の熟成化を図ることが可能となる。
【0069】
以上説明したように、本発明の上述の実施形態にかかるワイヤハーネスの設計方法では、3次元レイアウト図のデータ通りに配置して、3次元レイアウト図との違いやワイヤハーネス生産性の阻害要因、要求性能を、多数の電装部品を搭載した車両を実際に用いることなく検討できるので、ワイヤハーネスの設計期間を大幅に短縮することができる。
【0070】
また、ワイヤハーネス設計の早い段階で配索不可となる要因の特定を行ったり、ワイヤハーネスの作り易さに貢献する修正データを得ることによって、3次元レイアウト図面上でワイヤハーネス配索時における車両や取り付け部品との不整合性を十分に再検討する余裕が生まれる。
【0071】
また、ワイヤハーネスの設計方法に使用される配索検討装置は、装置内に形成された3次元領域に3次元レイアウト図通りにワイヤハーネスを配索することができる。そして、3次元空間で修正位置データを読み取ることのできる装置を用いることで、実際の車両を使用することなく、どのようなタイプのワイヤハーネスであってもワイヤハーネス開発時に配索適合性の確認作業を早期に行うことができるので、適合性の検証と改善の期間を大幅に短縮することができる。
【0072】
また、ワイヤハーネスの3次元配置をワイヤハーネスの分割部分毎に行うことで更なるのメリットが生じる。
【0073】
具体的には、回路数が多い場合やワイヤハーネスが非常に大きい場合は、配索検討装置としても大規模なものが必要となるが、このような分割方法をとることで分割部位毎に配索検討ができるので、小規模な配索検討装置で十分足りる。また、ワイヤハーネス全体の一部分のみを設計変更する場合は、該当部分のみの配索検討を行えば良く、設計変更に関する製品熟成期間の短縮に貢献する。なお、以上の説明は自動車に配索されるワイヤハーネスを例に説明したが、配索線状体はワイヤハーネスに限られず、電線や固定配管、可撓配管であっても良いし、被配索対象物は自動車に限られず、自動販売機、家庭用電気製品、AV機器、電車、航空機、パソコンなどであっても同様の方法を使用できるものである。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1にかかる配索線状体の設計方法によると、設計図に基づいて製作された配索線状体を、多数の部品を装着した実際の被配索対象物に配索することなく、当該配索線状体が被配索対象物に配索するに当たって最適な形状を有しているか否かを判断できる。従って、配索線状体の製品熟成期間を従来の製品開発の場合に比べて短縮することができる。
【0075】
また、本発明の請求項2に記載の配索線状体の設計方法は、請求項1の場合と同様に、設計図に基づいて製作された配索線状体を、多数の部品を装着した実際の被配索対象物に配索することなく、当該ワイヤハーネスが被配索対象物に配索するに当たって最適な形状を有しているか否かを判断できる。更には、この判断に基づき修正した配索線状体の3次元レイアウト図を被配索対象物に取り付けられる配索線状体以外の部品や被配索対象物自体に関する3次元レイアウト図と比較検討することで、これらの間に位置データ上の不整合が生じないか否かまで判断でき、配索線状体の製品熟成を短期間で確実に行うことができる。
【0076】
また、本発明の請求項3に記載の配索検討装置を用いることにより、多数の部品を装着した実際の被配索対象物を準備することなく、容易に配索線状体を実際の位置に拘束し、また、実際の配索位置を測定することが可能になる。
【0077】
また、本発明の請求項4に記載の装置によれば、補助治具が伸縮機構を有するため、同一の支持梁から多様な拘束点を採ることが可能であり、支持梁の数を減らすことができ、装置内に多くの空間を確保することができ、配索、測定の作業が容易となる。また、拘束位置の近傍で位置の微調整を行うことが可能であり、より肌目細かで高精度な配索が可能となる。
【0078】
さらに、クランプが球面継ぎ手を介して補助治具に取り付けられるため、3次元レイアウト図に忠実な配索が可能となる。
【0079】
また、本発明の請求項5に記載の装置によれば、略箱型の支持体から延出して配置された補助治具により、配索線状体が拘束されるので、例えば、エンジン等の塊状の部品の周辺に配索される配索線状体の適合性を検証する場合に都合が良い。また、支持対の形状を細長い箱型とすれば、略直線状に配索される配索線状体の適合性を検証するのに都合が良い。
【0080】
また、本発明の請求項6に記載の装置は、補助治具に球面継ぎ手を介して取り付けられたクランプが、別体の角度設定器により取付角度を設定されるようになっているので、配索線状体の拘束角度を容易かつ正確に設定することができる。
【0081】
また、本発明の請求項7に記載の装置によれば、実際の配索位置が電気的に認識されるので前記配索位置を容易に測定することができる。また、電気的に認識されたデータを記録したり、3次元CADとのインタフェースを介して図面に反映させることが可能となる。
【0082】
また、本発明の請求項8に記載の装置は、この装置によれば、プローブを配索線状体に近づけることなく、可視光線によって、実際の配索位置を測定可能なので、測定器の占有スペースが少なく装置内に広い空間を確保することができ、作業性が良好である。
【0083】
また、本発明の請求項9に記載の方法及び本発明の請求項10に記載の、請求項9に記載の方法を実施するための装置は、設計図に基づいて製作されたワイヤハーネスをその分割部分ごとに、ワイヤハーネスの製品図に対応した3次元レイアウト図の特定の分割部分内から選択した複数の位置データに基づき当該位置データに対応する被配索対象物以外の実際の位置に拘束するので、ワイヤハーネス全体が複数の分割されたワイヤハーネスを結合して構成される場合にかかるワイヤハーネスの最適形状を小型の装置で決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による車両搭載型ワイヤハーネスの設計方法を例示的に示したフローチャートである。
【図2】図1に示したワイヤハーネスの設計方法に使用する配索検討装置の概略斜視図である。
【図3】図2の配索検討装置に使用する補助冶具の平面図である。
【図4】図4の補助冶具の球面継ぎ手を介して取り付けられたクランプの方向性を設定する角度設定器である。
【図5】図2の配索検討装置によって配索されたワイヤハーネスの三次元的位置を測定する経路測定器の一例である。
【図6】図2の配索検討装置によって配索されたワイヤハーネスの三次元的位置を測定する経路測定器の別の一例である。
【図7】図2の配索検討装置によって配索されたワイヤハーネスの三次元的位置を測定する経路測定器の更に別の一例である。
【図8】図2の配索検討装置において好適に使用される箱状基体を概略的に示す斜視図である。
【図9】図2の配索検討装置において好適に使用される細長箱状基体を概略的に示す斜視図である。
【図10】3次元レイアウト図と図2に示した配索検討装置を実際に用いて配索されたワイヤハーネスとの違いを示す図である。
【図11】ワイヤハーネスの曲げ部位における3次元レイアウト図と実際に配索されたワイヤハーネスとの違いを示す図である。
【図12】従来の車両搭載型ワイヤハーネスの設計方法を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1  配索検討装置
2  ワイヤハーネス
3  固定クランプ
7  経路
8a,8b  保護材
9  3次元レイアウト経路
10  枠体
10a,10b,10c,10d  枠体
15  支持梁
15a,15b  垂直支持梁
15c  水平支持梁
100  補助治具
101  基部
102  第1シャフト
103  直交ジョイント
103a  蝶ねじ
104  第2シャフト
105  自在ジョイント
105b  球面継ぎ手
106  ハーネスクランプ
200  角度設定器
201  基台
201a  収容部
202,203  角度計
300  測定装置
301  基部
302  シャフト
303  第1アーム
304  第2アーム
305  プローブ
306,307,308  角度検出器
400  位置測定装置
401,402  平行ガイド
403  直交ガイド
404,405  垂直ガイド
411,412,413,414,415  ジョイント
420  プローブ
500  位置測定装置
510,520  可視光線発射装置
600  ワイヤハーネス拘束装置
610  箱状基体
620  補助治具
710  箱状基体
720  補助治具
W  ワイヤハーネス

Claims (10)

  1. 被配索対象物に配索されるのに最適な形状を有した配索線状体を設計する配索線状体の設計方法であって、
    配索線状体の製品図に対応した3次元レイアウト図の位置データのうち、複数の位置データを選択し、
    前記製品図に基づいて製作された配索線状体を、前記選択した位置データに基づき当該位置データに対応する被配索対象物以外の位置に実際に拘束し、
    前記配索線状体の前記選択した位置データ以外の実際の配索位置と3次元レイアウト図の位置データとを比較して配索の適合性を検証し、
    前記ワイヤハーネスの設計図や前記3次元レイアウト図における位置データが前記被配索対象物に配索されるべき最適形状の配索線状体に合致しているか否かを判断する配索線状体の設計方法。
  2. 請求項1に記載の配索線状体の設計方法において、
    前記製作された配索線状体が前記被配索対象物に配索されるべき最適形状の配索線状体に合致していないと判断した場合に、前記配索線状体の設計図や前記3次元レイアウト図における位置データを前記被配索対象物に配索されるべき最適形状の配索線状体に合致するように修正し、
    その上、前記配索線状体の3次元レイアウト図を修正した場合に、当該3次元レイアウト図を前記被配索対象物に取り付けられる前記配索線状体以外の部品や被配索対象物自体に関する3次元レイアウト図と比較検討し、これらの間に位置データ上の不整合が生じないか否かを判断することを特徴とする配索線状体の設計方法。
  3. 被配索対象物に配索されるのに最適な形状を有する配索線状体の設計方法に用いる配索検討装置であって、
    配索線状体の製品図に対応した3次元レイアウト図の位置データのうち、選択された複数の位置データに基づき当該位置データに対応する被配索対象物以外の位置に、前記設計図に基づいて製作された配索線状体を実際に拘束する手段と、前記配索線状体の前記選択した位置データ以外の実際の配索位置を測定する手段とを備え、3次元レイアウト図の位置データとを比較して配索の適合性を検証することができ、かつ前記配索線状体の設計図や前記3次元レイアウト図における位置データが前記被配索対象物に配索されるべき最適形状の配索線状体に合致しているか否かを判断可能とすることを特徴とする配索線状体の設計方法に用いる配索検討装置。
  4. 配索線状体の設計方法に用いる請求項3に記載の配索検討装置において、
    前記拘束手段が、6面体状に組まれた外枠と、外枠に渡された支持梁と、支持梁に配置された伸縮機構を有する補助治具と、補助治具に球面継ぎ手を介して取り付けられたクランプで構成されることを特徴とする、配索線状体の設計方法に用いる配索検討装置。
  5. 配索線状体の設計方法に用いる請求項3に記載の配索検討装置において、
    前記拘束手段が、略箱型の支持体と、支持体から延出して配置される伸縮機構を有する補助治具と、補助治具に球面継ぎ手を介して取り付けられたクランプで構成されることを特徴とする、配索線状体の設計方法に用いる配索検討装置。
  6. 配索線状体の設計方法に用いる請求項4又は請求項5に記載の配索検討装置において、
    前記補助治具に球面継ぎ手を介して取り付けられたクランプが、別体の角度設定器により取付角度を設定されることを特徴とする、配索線状体の設計方法に用いる配索検討装置。
  7. 配索線状体の設計方法に用いる請求項3乃至請求項6に記載の配索検討装置において、
    前記選択した位置データ以外の実際の配索位置を測定する手段が、3次元上を移動自在に支持され、前記実際の配索位置に搬送され、前記実際の配索位置を指示するプローブと、プローブの位置を電気的に認識可能なプローブ支持体とからなる、配索線状体の設計方法に用いる配索検討装置。
  8. 配索線状体の設計方法に用いる請求項3乃至請求項6に記載の配索検討装置において、
    前記選択した位置データ以外の実際の配索位置を測定する手段が、所定間隔で配置された少なくとも2基の、角度自在に取り付けられるとともに、角度を電気的に認識可能な、指向性を有する可視光線発射装置によって構成され、2本の前記可視光線を前記実際の配索位置にあわせ、そのときの取付角度を認識することにより、前記実際の配索位置を電気的に認識することを特徴とする、配索線状体の設計方法に用いる配索検討装置。
  9. 請求項1又は請求項2に記載の配索線状体の設計方法において、複数の位置データを配索線状体の製品図に対応した3次元レイアウト図の特定の分割部分内から選択すると共に、前記選択した位置データに基づき当該位置データに対応する被配索対象物以外の実際の位置に、前記3次元レイアウト図の特定の分割部分に対応しかつ前記設計図に基づいて製作された配索線状体の分割部分を拘束することを特徴とする配索線状体の設計方法。
  10. 配索線状体の設計方法に用いる請求項3乃至請求項8の何れかに記載の装置において、
    配索線状体の製品図に対応した3次元レイアウト図の特定の分割部分内から選択された複数の位置データに基づき当該位置データに対応する被配索対象物以外の実際の位置に、前記3次元レイアウト図の特定の分割部分に対応しかつ前記設計図に基づいて製作された配索線状体の分割部分を拘束することを特徴とする、配索線状体の設計方法に用いる装置。
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