JP2004038791A - 駅務システムにおける無線icカードの金銭的価値通知方法、駅務システム、駅務システムにおける割引証明確認システム - Google Patents
駅務システムにおける無線icカードの金銭的価値通知方法、駅務システム、駅務システムにおける割引証明確認システム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】この発明は、駅混雑時や年配者または障害者等が顧客でも、無線ICカードの残額照会が可能になる。
【解決手段】この発明は、金銭的価値を有する無線ICカードを所持する人の改札の内外への通行を許可する駅務システムにおいて、上記無線ICカードに対応する携帯端末の番号をあらかじめ登録し、上記無線ICカードの改札処理に伴う新たな金銭的価値を判断し、この判断した無線ICカードの新たな金銭的価値と改札処理の内容とを上記携帯端末により通知するものである。
【選択図】 図2
【解決手段】この発明は、金銭的価値を有する無線ICカードを所持する人の改札の内外への通行を許可する駅務システムにおいて、上記無線ICカードに対応する携帯端末の番号をあらかじめ登録し、上記無線ICカードの改札処理に伴う新たな金銭的価値を判断し、この判断した無線ICカードの新たな金銭的価値と改札処理の内容とを上記携帯端末により通知するものである。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、たとえば、無線ICカードの定期券機能あるいはストアードフェア機能により、改札内への入場あるいは改札内からの出場が行われる自動改札機などの駅務システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動改札機に於いて、無線ICカードを利用した顧客が通過する時に、引き去り運賃額やICカード残額等を案内表示部に表示している。
自動改札機に於いて、無線ICカードの利用顧客にその利用明細や残額を通知する方法としては、顧客に自動改札機通過時に表示する案内表示部の内容を直接目で見てもらうか、駅の係員窓口に行って調べてもらうしかなかった。
しかし、駅混雑時や年配者または障害者等が顧客の場合、自動改札機を通過する一瞬の間に案内表示部から内容を読み取るには、非常に困難なものがあった。
【0003】
また、自動改札機に於いて、顧客が自動改札機通過時に使用した乗車券の割引種別と、顧客自身の割引資格が一致しているか否かを厳密に判断する手段がない為、例えば他人の定期券を不正使用される等の問題が発生していた。
【0004】
自動改札機に於いて、顧客が自動改札機通過時に使用した乗車券の割引種別と、顧客自身の割引資格が一致しているか否かの判断に利用できるのは、唯一、通過する顧客の高さ検知だけである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、駅混雑時や年配者または障害者等が顧客でも、無線ICカードの残額照会が可能になる。
この発明は、運賃割引された乗車券の不正使用を防止できる。
【課題を解決するための手段】
この発明は、金銭的価値を有する無線ICカードを所持する人の改札の内外への通行を許可する駅務システムにおいて、上記無線ICカードに対応する携帯端末の番号をあらかじめ登録し、上記無線ICカードの改札処理に伴う新たな金銭的価値を判断し、この判断した無線ICカードの新たな金銭的価値と改札処理の内容とを上記携帯端末により通知するものである。
【0006】
この発明は、金銭的価値を有する無線ICカードと、この無線ICカードとの無線通信により上記無線ICカードからの金銭的価値の引去りにより駅務処理を実行する駅務端末と、メール機能を備えているメール端末と、上記メール端末と通信機能により接続され、上記駅務端末と通信回線により接続され、上記無線ICカードとの改札処理に伴う新たな上記無線ICカードの金銭的価値を上記メール端末へ送信する処理システムからなる。
【0007】
この発明は、割引証明が登録されている割引証明ICカードから登録されている割引証明を読取る第1の読取手段と、この第1の読取手段による割引証明が読取られた際に、割引設定と区間情報と期間情報と認証情報を登録した改札用ICカードを発行する発行手段と、この発行手段により改札用ICカードを発行する際、上記割引証明ICカードに上記改札用ICカードに登録された認証情報と同一の認証情報を登録する登録手段とを有する発行システムと、上記改札用ICカードに登録されている区間情報と期間情報と認証情報を読取る第2の読取手段と、上記割引証明ICカードに登録されている認証情報を読取る第3の読取手段と、上記第2の読取手段による区間情報と期間情報と、上記第2の読取手段による上記改札用ICカードの認証情報と上記第3の読取手段による上記割引証明ICカードの認証情報の一致とにより、上記改札用ICカードの正当性を判断する判断手段と、この判断手段により上記改札用ICカードの正当性が判断された際に、改札処理を実行する実行手段とを有する駅務システムとからなる。
【0008】
この発明は、割引証明が登録されている割引証明ICカードを用いて割引設定と区間情報と期間情報と認証情報を登録した改札用ICカードが発行され、かつ上記改札用ICカードに登録した認証情報と同一の認証情報が上記割引証明ICカードに登録されている駅務システムにおいて、上記改札用ICカードに登録されている区間情報と期間情報と認証情報を読取る第1の読取手段と、上記割引証明ICカードに登録されている認証情報を読取る第2の読取手段と、上記第1の読取手段による区間情報と期間情報と、上記第1の読取手段による上記改札用ICカードの認証情報と上記第2の読取手段による上記割引証明ICカードの認証情報の一致とにより、上記改札用ICカードの正当性を判断する判断手段と、この判断手段により上記改札用ICカードの正当性が判断された際に、改札処理を実行する実行手段とからなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1、図2は、この発明の実施の形態に係る駅務システムの概略構成を示すものである。
すなわち、駅務システムは、種々の駅務機器を有する複数の駅1、…とホストコンピュータ10からなり、上記各駅1、…とホストコンピュータ10は基幹LAN等によりオンライン接続されている。
【0010】
上記各駅1、…は、設置されている駅全体を制御し他の駅1、…とホストコンピュータ10と上記基幹LAN等によりオンライン接続されているデータ受信装置としての駅制御装置2と、この駅制御装置2に回線7を介して直接接続される複数台の自動精算機3、…と、複数台の自動券売機4、…と、複数台の自動改札機5、…と、複数台の自動定期券発売機6、…とから構成されている。
【0011】
上記自動精算機3、…は、乗車券、回数カード、定期券に対する精算を行い、自動改札機5を通過できる精算券を発行するものであり、この精算機全体を制御する制御部11とデータ記憶用のメモリ12と精算の指示を行う操作部13と精算処理を行い精算券を発行する精算部14と回線7を介して駅制御装置2と接続される通信制御部15と現金処理部16とカード処理部17から構成されている。操作部13は、タッチパネル内蔵の液晶表示部(LCD)によって構成される表示部13aを有している。
【0012】
上記自動券売機4、…は、券売機用の運賃データに基づいて、乗車券等を発行するものであり、この券売機全体を制御する制御部21とデータ記憶用のメモリ22と発券の指示を行う操作部23と発券処理を行い乗車券を発行する発券部24と回線7を介して駅制御装置2と接続される通信制御部25と現金処理部26とカード処理部27から構成されている。操作部23は、タッチパネル内蔵の液晶表示部(LCD)によって構成される表示部64を有している。
【0013】
上記自動改札機5、…は、乗車券や定期券の投入に伴い入場業務や出場業務の改札処理を行うものであり、この改札機全体を制御する制御部31とデータ記憶用のメモリ32と改札処理を行う改札部33と回線7を介して駅制御装置2と接続される通信制御部34から構成されている。
【0014】
上記自動定期券発売機6、…は、新規定期券、継続定期券の発行を行うものであり、この自動定期券発売機全体を制御する制御部41とデータ記憶用のメモリ42と発行の指示を行う操作部43と発行処理を行う発行部44と回線7を介して駅制御装置2と接続される通信制御部45から構成されている。操作部43は、タッチパネル内蔵の液晶表示部(LCD)によって構成される表示部43aを有している。
【0015】
上記駅制御装置2は、全体を制御する制御部51とデータ記憶用のメモリ52と回線7を介して自動精算機3、…、自動券売機4、…と、自動改札機5、…と、自動定期券発売機6、…と接続される通信制御部53と基幹LANを介してホストコンピュータ10と接続される通信制御部54から構成されている。
【0016】
ホストコンピュータ10には、顧客管理データベース10aが接続され、種々の顧客データが登録されるようになっている。ホストコンピュータ10には、インターネット網を介して携帯電話あるいはパソコン等に接続可能な構成とされ、メールが送れる構成となっている。
【0017】
[第1の実施形態]
次に、第1の実施形態として、上記自動券売機4について詳細に説明する。
図3は、この発明の自動券売機4の外観斜視図を示す図である。
この自動券売機4は、駅等に設置され、購入希望者の操作および料金投入に従い、乗車券(切符、普通券)を発行するものである。
【0018】
上記自動券売機4の前面には、固定の案内を表示する固定案内表示部61と上部、下部の2つの接客部62、63が設けられている。この接客部62、63が上記操作部23に対応している。
上部の接客部62には、図4に示すように、種々の案内を表示したりするタッチパネル内蔵のカラー液晶表示部(LCD)によって構成される表示部(接客パネル、液晶タッチパネル)(表示入力手段)64、係員を呼び出す呼び出しボタン65、券を複数枚購入する際に投入する複数枚購入ボタン66が設けられている。
【0019】
表示部64は、投入金額表示部641と料金釦表示部642とにより構成されている。
下部の接客部63には、図5に示すように、プリペイドカード(SFカード、ストアードフェアカード、前払いカード)、定期券が挿入されるとともに挿入されたプリペイドカード、定期券が排出されるカード挿入/排出口67、発行される新規のきっぷ等の乗車券が発行される乗車券発行口68、使用可能な紙幣を表示する使用可能紙幣表示部69、紙幣を挿入する紙幣挿入口70、紙幣が排出される紙幣排出口71、硬貨が投入される硬貨投入口72、及びテンキー部73が設けられている。また、上記テンキー部73の裏側には、釣銭放出口(図示しない)が有り、この釣銭放出口からの釣銭は受け皿(図示しない)に放出されるようになっている。
【0020】
上記表示部64の料金釦表示部642において、現金あるいはプリペードカードが投入された際に、図6に示すように、その金額内の各口座の料金釦64a、…が表示画面の上側の列から金額順に表示されるとともに、釦下部表示釦64bが表示画面の下側に表示される。
【0021】
この表示状態において、釦下部表示釦64bが投入された際に、図7に示すように、表示画面の下側の1列に、最低金額からの金額順の複数の料金釦64a、…と次頁釦64cと、釦上部表示釦64dが表示される。次頁釦64cが投入されるごとに、現在表示されている料金釦64a、…に続く金額の料金釦64a、…が表示される。
【0022】
この際、入力頻度の高い、近距離用の料金釦64a、…が、まず、表示部64の表示画面(料金釦表示部642)の下側に表示され、車椅子による利用者あるいは所定の身長に達しない利用者が操作し易い位置へ変更される。
【0023】
さらに、この表示状態において、釦上部表示釦64dが投入された際に、図6に示す表示に戻る。
また、釦下部表示釦64bが投入された際に、図8に示すように、投入された金額内の料金釦64a、…が表示画面の下側の列から金額順に表示されるとともに、釦上部表示釦64dが表示画面の上側に表示されるものであっても良い。
【0024】
上記自動券売機4の制御回路は、上記した図2に示すように、制御部21、メモリ22、操作部(接客部62、63)23、発券部24、通信制御部25により構成されている。
また、制御部21には、カード、定期券の読取り処理等を行うカードメカ部21a、投入硬貨の鑑査処理等を行う硬貨メカ部21b、投入紙幣の鑑査処理等を行う紙幣メカ部21cを有している。
【0025】
上記自動券売機4のメモリ22には、料金釦表示部642に表示される種々の表示データが登録されている表示データメモリ部22aを有している。この表示データメモリ部22aには、投入された金額内の料金釦64a、…の表示パターンと釦下部表示釦64bの表示パターンとからなる通常表示の表示データと、投入された金額内の料金釦64a、…の一部の表示パターンと次頁釦64cの表示パターンと釦上部表示釦64dの表示パターンとからなる複数枚構成の障害者表示の表示データがビットマップデータで登録されている。
【0026】
次に、乗車券(切符)の購入処理について、図9に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
たとえば今、紙幣挿入口70から紙幣を挿入するか、硬貨投入口72から硬貨を投入するか、カード挿入/排出口67からプリペイドカードを挿入する(ST1)。これにより、制御部21は投入された金額を判断し、その金額を表示部64の投入金額表示部641で表示する。また、制御部21は、投入された金額内の料金釦64a、…の表示パターンと釦下部表示釦64bの表示パターンとからなる通常表示の表示データをメモリ22の表示データメモリ部22aから読出し、表示部64の料金釦表示部642で表示する(ST2、3)。これにより、表示部64の料金釦表示部642において、図6に示すように、投入金額(350円)内の料金釦64a、…が表示画面の上側の列から金額順に表示され、釦下部表示釦64bが表示画面の下側に表示される。
【0027】
この表示状態において、車椅子の利用者が釦下部表示釦64bを投入する(ST4)。すると、制御部21は、投入された金額内の料金釦64a、…の一部の表示パターンと次頁釦64cの表示パターンと釦上部表示釦64dの表示パターンとからなる1枚目の障害者表示の表示データをメモリ22の表示データメモリ部22aから読出し、表示部64の料金釦表示部642で表示する(ST5、6)。これにより、表示部64の料金釦表示部642において、図7に示すように、投入金額内の料金釦64a、…の一部と次頁釦64cとが表示画面の下側の1列(下部に集中して)に表示され、釦上部表示釦64dが表示画面の上側に表示される。
この際、制御部21は、その表示データに基づいて、タッチキー(タッチパネル)の関係を変更する。
【0028】
この表示状態において、次頁釦64cが投入された際(ST7)、投入された金額内の料金釦64a、…の一部の表示パターンとの表示パターンと釦上部表示釦64dの表示パターンとからなる2枚目の障害者表示の表示データをメモリ22の表示データメモリ部22aから読出し、表示部64の料金釦表示部642で表示する(ST5、6)。これにより、表示部64の料金釦表示部642において、図10に示すように、投入金額内の料金釦64a、…の一部と次頁釦64cとが表示画面の下側の1列(下部に集中して)に表示され、釦上部表示釦64dが表示画面の上側に表示される。
この際、制御部21は、その表示データに基づいて、タッチキー(タッチパネル)の関係を変更する。
【0029】
この場合、障害者表示の表示データは、4枚目までで、4枚目の表示データの次頁釦64cの投入により、1枚目の表示データに戻る。
さらに、ステップ5、6による表示状態において、釦上部表示釦64dが投入された際(ST8)、ステップ2、3による表示状態に戻る。
【0030】
また、上記ステップ2、3による表示状態において、料金釦64a、…の1つが投入された際(ST9)、あるいは上記ステップ5、6による表示状態において、料金釦64a、…の1つが投入された際(ST10)、制御部21は、その金額の乗車券を発券部24により発行する(ST11)。
【0031】
また、上記ステップ2、3による表示状態において、車椅子利用の障害者用の定期券がカード挿入/排出口67から挿入された際(ST12)、制御部21は、定期券から読取ったデータ内に車椅子利用の障害者を示すデータにより、車椅子利用を判断し上記ステップ5、6による表示状態に進む。
上記したように、自動券売機の接客操作において、車椅子利用者がタッチパネルを押下し易くなる。また、タッチパネルに料金口座釦を表示させるまでの操作においても、車椅子利用者の操作性が容易になる。
【0032】
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態として、上記自動精算機3による精算処理について説明する。
上記自動精算機3は、乗車券、定期券、プリペイドカード等の金銭的価値を有するカードとしての金額カード、利用区間と回数が指定されている回数カードの乗車媒体に基づいて精算処理を行うものである。
【0033】
次に、回数カードと定期券による精算処理について、図11に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
たとえば、図12に示すように、D駅に設置される自動精算機3において、乗車区間が決まっている回数カード(A駅⇔B駅)と定期券(C駅⇔D駅)によりその間の(B駅⇔C駅)精算が行われ、精算券が発行放出されると共に、挿入した2枚の乗車媒体が返却放出される際の処理を説明する。
【0034】
まず、利用客は液晶表示部13aにより同時精算モードを設定する(ST21)。ついで、1枚目の回数カードと2枚目の定期券がカード挿入口(図示しない)から順次挿入され(ST22)、これらの回数カードと定期券の内容がカード処理部17で読取られ、この読取結果を制御部11に出力する(ST23)。制御部11はそれらの回数カードと定期券の読取内容により精算金額を判断する(ST24)。また、制御部11は液晶表示部13aで、「精算金額は○○○円です、現金あるいはカードを投入して下さい」という案内を表示する(ST25)。
【0035】
この案内に応じて、利用客が紙幣あるいは硬貨を投入する(ST26)。この紙幣あるいは硬貨の投入金額が現金処理部16により鑑別され(ST27)、鑑別されたこれらの紙幣、硬貨の投入金額を制御部11に出力する。これにより、制御部11はその投入金額から上記精算金額を差引いた釣銭金額を算出し(ST28)、液晶表示部13aで表示する(ST29)。
【0036】
そして、制御部11は精算部14に対して、精算券の発行を指示する(ST30)。これにより、精算部14により精算券を発行する(ST31)。このとき、現金処理部16は釣銭がある場合には釣銭硬貨を放出する(ST32)。
また、制御部11はカード処理部17からの回数カードの利用区間と定期券の利用区間のどちらが、この装置の設置駅(精算駅)に対応しているかを判断し(ST33)、対応してる方を上にした状態で一括返却する(ST34)。
【0037】
たとえば、回数カードの利用区間内にこの装置の設置駅が対応している際、制御部11はカード処理部17に対して回数カードを上にし、定期券を下にした状態での一括の返却を指示する。
これにより、カード処理部17は、回数カードを上にし、定期券を下にした状態で一括返却する。
【0038】
また、定期券の利用区間内にこの装置の設置駅が対応している際、制御部11はカード処理部17に対して定期券を上にし、回数カードを下にした状態での一括の返却を指示する。
これにより、カード処理部17は、定期券を上にし、回数カードを下にした状態で一括返却する。
【0039】
また、2枚の定期券によりそれらの利用区間の間の精算を行う場合も、上記同様に動作するようになっている。この自動精算機3の設置駅を区間に含む方の定期券を上にして返却する。
また、2枚の金額カードとしてのプリペイドカードにより、精算を行った際に、一方のカードの残額が0円になった場合、残額の残っている方のカードを上にして返却するものである。
【0040】
この後、自動改札機5を顧客が利用する時、残額0円のプリペイドカードを挿入するミスを防止できる。
放出された複数枚の媒体をそのままパスケース等に入れて保管し、それらの媒体を自動改札機で使う時点になっても、上側にある媒体をそのまま自動改札機に挿入できる。
【0041】
また、2枚の定期券で乗り継がれている乗車区間に対しての乗り越し精算が行われた場合は、この自動精算機3が設置されている駅に近い方の乗車区間の定期券が上になる様にして、2枚の定期券を放出する。
乗車区間が違う定期券を挿入するミスにおいても、防止できる。
【0042】
上記実施例としては自動精算機3の場合について説明したが、自動券売機4、自動定期券発売機6の場合も同様に実施できる。
すなわち、自動券売機4できっぷ(普通券)を購入する時、購入支払い方法として2枚のSFカード(ストアードフェアカード、前払いカード)が使用された場合(2枚のSFカードの残額を合算して購入する場合)は、きっぷを発行放出すると共に、残額のあるSFカードが上になる様にして2枚のSFカードを返却放出する。
【0043】
自動券売機4できっぷ(普通券)を購入する時、購入支払い方法として利用履歴印字エリアが満杯となったSFカードが使用された場合は、自動的にSFカードを再発行して残額0円化した印字エリア満杯SFカードと共に顧客に返却される事が多い。この様な時は、きっぷを発行放出すると共に、再発行されたSFカードが上になる様にして2枚のSFカードを返却放出する(残額のあるSFカードが上になる様にして2枚のSFカードを返却放出する)。
【0044】
自動定期券発売機6で、今顧客が持っている定期券の乗車区間Aから連続して乗り継ぎ可能な乗車区間Bの定期券が新規に購入された場合は、乗車区間Aのデータを読み取る為に使用した挿入定期券の返却と、新規に発行した定期券が放出される。この様な時は、この自動定期券発売機6が設置されている駅に近い方の乗車区間の定期券が上になる様にして、2枚の定期券を放出する。
【0045】
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態として、無線式のSF(ストアードフェア)ICカードにより改札処理が行われる自動改札機5において、事前登録された顧客のICカードが通過した場合は、ICカードの利用情報を上記ICカードの所有者にメールで通知する。入場時の場合は、入場前のICカードの残額と引き去り額を通知する。また入場時のみの通知も可能である。出場時の場合は、引き去り額と出場後のICカード残額を通知する。また、出場時のみの通知も可能である。
【0046】
この場合、図2に示すように、ホストコンピュータ10には、インターネット網を介して携帯電話あるいはパソコン等に接続可能な構成とされ、メールが送れる構成となっている。
上記ホストコンピュータ10に接続される顧客管理データベース10aには、図13に示すように、顧客のICカード番号に対して残額、入出場日時、入出場駅、残高等のメール通知の有無、メール通知先が対応して記憶されている。
【0047】
次に、このような構成において、図14、図15に示すフローチャートを参照しつつ改札処理を説明する。
すなわち、所定の駅1の自動改札機5にてICカードにより入場を行った際(ST41)、制御部31はこの内容として最低区間料金を差引いた新残額と、入場日時、入場駅、ICカード番号を上記駅制御装置2と基幹LANを介してホストコンピュータ10に通知する(ST42)。これにより、ホストコンピュータ10は、顧客管理データベース10aに登録されているICカード番号が同一の顧客管理データを供給されるデータにより更新し(ST43)、この更新前の残額と引去り額を上記ICカード番号に対応して記憶されている携帯電話のメール番号により、インターネットを介して顧客の携帯電話等にメールで通知する(ST44)。
【0048】
また、所定の駅1の自動改札機5にてICカードにより出場を行った際(ST45)、制御部31はこの内容として最低区間料金を差引いた区間料金より計算される新残額と、出場日時、出場駅、ICカード番号を上記駅制御装置2と基幹LANを介してホストコンピュータ10に通知する(ST46)。これにより、ホストコンピュータ10は、顧客管理データベース10aに登録されているICカード番号が同一の顧客管理データを供給されるデータにより更新し(ST47)、この引去り額と新残額を上記ICカード番号に対応して記憶されている携帯電話のメール番号により、インターネットを介して顧客の携帯電話等にメールで通知する(ST48)。
【0049】
上記したように、自動改札機5において、入場確認されたICカードが、事前登録された顧客のICカードと認識された場合は、入場前のICカード残額と引き去り額を、上記顧客にメールで通知する。
出場確認されたICカードが、事前登録された顧客のICカードと認識された場合は、引き去り額と出場後のICカードの残額を、上記顧客にメールで通知する。
これにより、自動改札機5の利用時において、駅混雑時や年配者または障害者等が顧客でも、ICカードの残額照会が可能になる。入場時のみの残額照会も可能になる。出場時のみの残額照会も可能になる。
【0050】
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態として、無線式の定期券としてのICカード100により改札処理が行われる自動改札機5において、上記ICカード100のメモリ101にIDコード記録エリア102を設け、このIDコード記録エリア102に何らかの情報がセットされている場合は、「ICカードになっている割引証明書(IC通学証カード等)103」の有無と有効性をチェックして、通過可否判定を行う。また、IDコード記録エリア102が空白で上記のIDコードが記録されていない場合は、自動定期券発売機6側で割引証明確認が終了している定期券として取り扱い、自動改札機5での割引証明の確認は行わない。
無線ICカードは、CPUとメモリと送受信部とアンテナにより構成されている。
【0051】
まず、上記ICカード100のメモリ101のIDコード記録エリア102に、発行時にIDコードが記録されており、通学定期、身障者定期などの運賃割引された券種の乗車券の正当性を自動改札機5により自動的に確認するものについて説明する。
【0052】
すなわち、通学定期の発行時に、通学定期100と、この通学定期100とは別に携帯している無線ICカード化されている割引証明書(IC通学証カード等)103のメモリ104とに共通のIDコードを登録しておく。これにより、上記通学定期100により改札処理が行われる際に、この通学定期100に登録されているIDコードとICカード化されている割引証明書103に登録されているIDコードとが一致するか否かで、通学定期100の正当性(有効性、他の乗車券と重複使用されていない)を確認するものである。
【0053】
通学定期としての無線ICカード100のメモリ101には、定期券の通用期間、区間、氏名、年令、割引の有無、割引の種類、割引証明書と共通のIDコード(後述する通学定期の発行時、第5の実施形態)(IDコード記録エリア102)が記憶されている。割引証明書としてのICカード103のメモリ104には、上記通学定期100に記憶されるIDコード(ID番号)と同一のIDコードが後述する通学定期100の発行時(第5の実施形態)に記憶されている。
【0054】
次に、このような構成において、図16に示すフローチャートを参照しつつ改札処理を説明する。
【0055】
まず、所定の駅1の自動改札機5にて通学定期100としての無線式ICカードにより入場を行った際(ST51)、改札部33によりこの通学定期100の記憶内容が読取られる(ST52)。この読み取り内容により、制御部31は通用期間、区間により入場できるか否かを判断する(ST53)。さらに通学割引が判断された際、改札部33により割引証明書としてのICカード103のメモリ104からIDコードが読取られる(ST54)。
【0056】
これにより、制御部31は、割引証明書としてのICカード103のIDコードと通学定期100のIDコードの一致をチェックし(ST55)、一致した際、通学定期の正当性(有効性、他の乗車券と重複使用されていない)を判断する(ST56)。これにより、その通学定期100の所持者に対する自動改札機5による入場を許可する(ST57)。
【0057】
また、上記ステップ53により入場不可が判断された際、及び上記ステップ55のチェックの結果、割引証明書103のIDコードと通学定期100のIDコードが一致しなかった際、その通学定期100の所持者に対する自動改札機5による入場を禁止する(ST58)。
【0058】
この正当性の判断により、あらかじめ発行時に割引証明確認が終了している乗車券として取り扱い、自動改札機5での割引証明の確認は行わない。
また、上記通学定期100による出場時にも、上記入場時と同様の確認処理を行うようにしても良い。
なお、身障者定期の無線ICカード100の場合も上記同様に改札処理が行われるようになっている。
【0059】
また、上記ICカード100のメモリ101のIDコード記録エリア102が空白で上記のIDコードが記録されていない場合は、自動定期券発売機6側で割引証明確認が終了している定期券として取り扱い、自動改札機5での割引証明の確認は行わない。
【0060】
上記したように、自動改札機5において、確認された乗車券が運賃割引された券種である場合は、「ICカードになっている割引証明書(IC通学証カード等)」の有無と有効性をチェックして、通過可否判定を行う。上記のICカード(割引証明書)と乗車券には、同じIDコードが乗車券発行時に記録されているものとし、IDコードが一致する事により乗車券とICカードの有効性を保証する。上記の乗車券のIDコード記録エリアに何らかの情報がセットされている時のみ、「ICカードになっている割引証明書(IC通学証カード等)」の有無と有効性をチェックして、通過可否判定を行う。IDコード記録エリアに何れの情報も記録されていない場合は、発行機側で割引証明確認が終了しているもの見なし、自動改札機5では割引証明確認を行わない。
【0061】
これにより、自動改札機において、運賃割引された乗車券の不正使用を防止できる。また、割引証明手段としての割引証明書ICカード(IC通学証カード等)の不正使用も防止できる(他人の割引証明書ICカードを借用する等の不正も防止できる)。また通学定期券などの割引定期券を一人で複数枚使用するなどの不正も防止できる。
【0062】
さらに、自動定期券発売機側で割引証明確認が終了している乗車券に関しては、自動改札機で上記の割引証明書ICカードを使用する必要がない。(本発明が適用されない既存運用で発券された乗車券に関しても、本発明の適用が可能となる。)
[第5の実施形態]
次に、第5の実施形態として、無線ICカード化されている割引証明書(IC通学証カード等)により運賃割引された定期券(通学定期券や障害者定期券など)を新規に発売したり、継続定期券を発行するものについて説明する。
【0063】
すなわち、運賃割引された定期券(無線ICカード)の新規発行動作を、図17、図18に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、利用者は、液晶表示部43aにより定期券の新規発行を指示するとともに、通用期間、通用区間、氏名、年齢、性別、電話番号を入力し、さらに割引有りを指示する(ST61)。すると、制御部41はその内容をメモリ42に登録し(ST62)、無線ICカード化されている割引証明書(IC通学証カード等)の挿入を液晶表示部43aにより案内する(ST63)。この案内に応じて、上記割引証明書をカード処理部47に挿入する(ST64)。この無線ICカード化されている割引証明書の内容をカード処理部47が読取り、制御部41に出力する(ST65)。制御部41は、割引証明書の内容を確認し、上記割引き定期の発行を許可するか否かを判断する(ST66)。
【0064】
また、制御部41は、割引証明書からの送信内容に、定期発行済みを意味するIDコードがあるか否かにより、上記割引き定期の発行を許可するか否かを判断する(ST67)。
上記各判断により割引き定期の発行の許可を判断した際、制御部41は液晶表示部43aにより発行する定期券の確認画面を表示し、現金あるいはクレジットカードによる支払い処理を案内する(ST68)。
【0065】
この案内に基づき支払い処理が行われた後(ST69)、制御部41はカード処理部47に新規定期券の発行を指示する(ST70)。これにより、カード処理部47は無線カードホッパから新規発行用の無線式のICカードを繰り出し、カード処理部47のリライト印刷部により印刷消去及び印刷処理を行うことにより、新しい情報を印刷する(ST71)。
この印刷内容は、定期券有効区間・期間・金額・購入者情報、割引内容等である。
【0066】
この印刷処理が終了すると、制御部41はカード処理部47の無線R/W部により、定期券として発行した無線ICカードに必要な情報が記録され、発行される(ST72)。この際、定期発行済みを意味するIDコードが記録される。
また、制御部41はカード処理部47の無線R/W部により割引証明書としての無線ICカードに上記定期発行済みを意味するIDコード(定期券として発行した無線ICカードと同一)を登録する(ST73)。
【0067】
この結果、新規発行された定期としての無線ICカードがカード処理部47から発行され、割引証明書としての無線ICカードがカード処理部47から返却される(ST74)。
【0068】
上記ステップ66、67で発行が許可されなかった場合、エラー処理となる。
次に、運賃割引された定期券(無線ICカード)の継続発行動作を、図19〜図21に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、利用者は旧定期としての無線ICカードをカード処理部47に挿入する(ST81)。この無線ICカードの内容つまり通用期間、通用区間、氏名、年齢、性別、電話番号、通学割引き、IDコードをカード処理部47が読取り、制御部41に出力する(ST82)。制御部41は、定期の内容をメモリ42に登録しかつ確認し、上記継続定期を発行するか否かを判断する(ST83)。
【0069】
さらに、制御部41は、継続定期の発行を判断した際、有効期間の入力を液晶表示部43aにより案内する(ST84)。この案内に応じて、液晶表示部43aにより有効期間を入力する(ST85)。
【0070】
この入力された有効期間により制御部41は、旧定期の有効期間に対して新たな有効期間が新年度になっているかあるいは新年度にまたがっているかを判断し(ST86)、新たな有効期間が新年度になっているかあるいは新年度にまたがっている場合、無線ICカード化されている割引証明書(IC通学証カード等)の挿入を液晶表示部43aにより案内する(ST87)。
【0071】
この案内に応じて、上記割引証明書をカード処理部47に挿入する(ST88)。この無線ICカード化されている割引証明書の内容をカード処理部47が読取り、制御部41に出力する(ST89)。制御部41は、割引証明書の内容を確認し、上記割引き定期の発行を許可するか否かを判断する(ST90)。
【0072】
また、制御部41は、割引証明書からの送信内容に、定期発行済みを意味するIDコードがあるか否かにより、上記割引き定期の発行を許可するか否かを判断する(ST91)。
上記各判断により割引き定期の発行の許可を判断した際、制御部41は液晶表示部43aにより発行する定期券の確認画面を表示し、現金あるいはクレジットカードによる支払い処理を案内する(ST92)。
【0073】
この案内に基づき発行する定期券の画面を確認し、支払い処理が行われた後(ST93)、制御部41はカード処理部47に継続定期券の発行を指示する(ST94)。これにより、カード処理部47は旧定期券としての無線式のICカードに対してし、カード処理部47のリライト印刷部により印刷消去及び印刷処理を行うことにより、新しい情報を印刷する(ST95)。
【0074】
この印刷内容は、定期券有効期間である。
この印刷処理が終了すると、制御部41はカード処理部47の無線R/W部により、定期券として発行した無線ICカードに必要な情報が記録され、発行される(ST96)。
【0075】
また、制御部41はカード処理部47の無線R/W部により割引証明書としての無線ICカードに上記定期発行済みを意味するIDコード(定期券として発行した無線ICカードと同一)を登録する(ST97)。
この結果、新規発行された定期としての無線ICカードがカード処理部47から発行され、割引証明書としての無線ICカードがカード処理部47から返却される(ST98)。
【0076】
上記ステップ86により、新たな有効期間が新年度になっていないあるいは新年度にまたがっていない場合、制御部41は割引証明書の不要を判断し、上記割引き定期の発行を許可する。
この割引き定期の発行の許可を判断した際、制御部41は液晶表示部43aにより発行する定期券の確認画面を表示し、現金あるいはクレジットカードによる支払い処理を案内する(ST99)。
【0077】
この案内に基づき発行する定期券の画面を確認し、支払い処理が行われた後(ST100)、制御部41はカード処理部47に継続定期券の発行を指示する(ST101)。これにより、カード処理部47は旧定期券としての無線式のICカードに対してし、カード処理部47のリライト印刷部により印刷消去及び印刷処理を行うことにより、新しい情報を印刷する(ST102)。
【0078】
この印刷内容は、定期券有効期間である。
この印刷処理が終了すると、制御部41はカード処理部47の無線R/W部により、定期券として発行した無線ICカードに必要な情報が記録され、発行される(ST103)。
【0079】
上記したように、自動定期券発売機において、運賃割引された定期券(通学定期券や障害者定期券など)を新規に発売する場合は、「ICカードになっている割引証明書(IC通学証カード等)」の有無と有効性をチェックし、有効であれば本定期券を発売許可する為の係員操作等が一切無くとも、定期券発行を許可する。また、上記のICカード(割引証明書)と定期券には、同じIDコードを記録した上で、定期券を発行して、ICカードを返却する。
【0080】
上記のIDコードには発行した定期券の有効期間情報を含めたデータを記録し、その有効期間内に本ICカードが再使用されたとしても、無効な割引証明書として判断する。これにより、1つのICカードで複数枚の運賃割引された定期券発行が出来ないようにする。継続定期券を発行する為には、今まで使用していた定期券を旧券として挿入する必要があるが、その旧券にIDコードが記録されている場合も、ICカード(割引証明書)の有無と有効性をチェックする。有効であれば、新券の有効期間が年度をまたぐかまたがないに関係なく、運賃割引された継続定期券発行を許可する。これにより、他人の定期券を旧券として使用した、不正な継続定期券発行が出来ないようにする。
【0081】
また、継続定期券を発行する時、挿入された旧券にIDコードが記入されていない場合は、係員定発機等で発行された割引証明確認済みの運賃割引定期券であるか、または普通定期券の旧券と見なす。この時はICカード(割引証明書)確認は行わない。但し、運賃割引定期券の発行で且つ新券の有効期間が年度をまたぐ場合は、新規の発売と見なして、ICカード(割引証明書)の有無と有効性をチェックする。
【0082】
これにより、自動乗車券類発行装置に於いて、駅係員よる確認事項や操作がなくても、全ての種類の乗車券が発売可能になり、駅の係員無人化が容易になる。
また、不正購入を防止できると共に、継続定期券発行に於ける新券の有効期間制限等を排除出来る。
【0083】
さらに、駅係員による割引証明確認が終了している定期券の継続発売を行う時は、本自動乗車券類発行装置に於ける割引証明確認は不要となる。(本発明が適用されない既存運用で発券された乗車券に関しても、本発明の適用が可能となる)。
【0084】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、駅混雑時や年配者または障害者等が顧客でも、無線ICカードの残額照会が可能になる。
また、運賃割引された乗車券の不正使用を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る駅務システムの概略構成を示す図。
【図2】駅務システムの概略構成を示すブロック図。
【図3】自動券売機の外観斜視図。
【図4】自動券売機の上部の接客部を示す図。
【図5】自動券売機の下部の接客部を示す図。
【図6】表示部の料金釦表示部での表示例を示す図。
【図7】表示部の料金釦表示部での表示例を示す図。
【図8】表示部の料金釦表示部での表示例を示す図。
【図9】乗車券の購入処理を説明するためのフローチャート。
【図10】表示部の料金釦表示部での表示例を示す図。
【図11】精算処理を説明するためのフローチャート。
【図12】精算処理を説明するための図。
【図13】顧客管理データベースの記憶例を示す図。
【図14】改札処理を説明するためのフローチャート。
【図15】改札処理を説明するためのフローチャート。
【図16】改札処理を説明するためのフローチャート。
【図17】運賃割引された定期券の新規発行動作を説明するためのフローチャート。
【図18】運賃割引された定期券の新規発行動作を説明するためのフローチャート。
【図19】運賃割引された定期券新規発行動作を説明するためのフローチャート。
【図20】運賃割引された定期券の新規発行動作を説明するためのフローチャート。
【図21】運賃割引された定期券の新規発行動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…駅、2…駅制御装置、3…自動精算機、4…自動券売機、5…自動改札機、6…自動定期券発売機、7…回線、10…ホストコンピータ、10a…顧客管理データベース、11…制御部、12…メモリ、13…操作部、13a…液晶表示部、14…精算部、16…現金処理部、17…カード処理部、21…制御部、22…メモリ、22a…表示データメモリ部、23…操作部、24…発券部、26…現金処理部、27…カード処理部、31…制御部、32…メモリ、33…改札部、41…制御部、42…メモリ、43…操作部、43a…液晶表示部、44…発行部、47…カード処理部、51…制御部、52…メモリ 53…通信制御部、61…固定案内表示部、62.63…接客部、64…表示部、64a…料金釦、64b…釦下部表示釦、64c…次頁釦、64d…釦上部表示釦、641…投入金額表示部、642…料金釦表示部、100…通学定期101…メモリ、102…IDコード記録エリア、103…割引証明書、104…メモリ。
【発明の属する技術分野】
この発明は、たとえば、無線ICカードの定期券機能あるいはストアードフェア機能により、改札内への入場あるいは改札内からの出場が行われる自動改札機などの駅務システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動改札機に於いて、無線ICカードを利用した顧客が通過する時に、引き去り運賃額やICカード残額等を案内表示部に表示している。
自動改札機に於いて、無線ICカードの利用顧客にその利用明細や残額を通知する方法としては、顧客に自動改札機通過時に表示する案内表示部の内容を直接目で見てもらうか、駅の係員窓口に行って調べてもらうしかなかった。
しかし、駅混雑時や年配者または障害者等が顧客の場合、自動改札機を通過する一瞬の間に案内表示部から内容を読み取るには、非常に困難なものがあった。
【0003】
また、自動改札機に於いて、顧客が自動改札機通過時に使用した乗車券の割引種別と、顧客自身の割引資格が一致しているか否かを厳密に判断する手段がない為、例えば他人の定期券を不正使用される等の問題が発生していた。
【0004】
自動改札機に於いて、顧客が自動改札機通過時に使用した乗車券の割引種別と、顧客自身の割引資格が一致しているか否かの判断に利用できるのは、唯一、通過する顧客の高さ検知だけである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、駅混雑時や年配者または障害者等が顧客でも、無線ICカードの残額照会が可能になる。
この発明は、運賃割引された乗車券の不正使用を防止できる。
【課題を解決するための手段】
この発明は、金銭的価値を有する無線ICカードを所持する人の改札の内外への通行を許可する駅務システムにおいて、上記無線ICカードに対応する携帯端末の番号をあらかじめ登録し、上記無線ICカードの改札処理に伴う新たな金銭的価値を判断し、この判断した無線ICカードの新たな金銭的価値と改札処理の内容とを上記携帯端末により通知するものである。
【0006】
この発明は、金銭的価値を有する無線ICカードと、この無線ICカードとの無線通信により上記無線ICカードからの金銭的価値の引去りにより駅務処理を実行する駅務端末と、メール機能を備えているメール端末と、上記メール端末と通信機能により接続され、上記駅務端末と通信回線により接続され、上記無線ICカードとの改札処理に伴う新たな上記無線ICカードの金銭的価値を上記メール端末へ送信する処理システムからなる。
【0007】
この発明は、割引証明が登録されている割引証明ICカードから登録されている割引証明を読取る第1の読取手段と、この第1の読取手段による割引証明が読取られた際に、割引設定と区間情報と期間情報と認証情報を登録した改札用ICカードを発行する発行手段と、この発行手段により改札用ICカードを発行する際、上記割引証明ICカードに上記改札用ICカードに登録された認証情報と同一の認証情報を登録する登録手段とを有する発行システムと、上記改札用ICカードに登録されている区間情報と期間情報と認証情報を読取る第2の読取手段と、上記割引証明ICカードに登録されている認証情報を読取る第3の読取手段と、上記第2の読取手段による区間情報と期間情報と、上記第2の読取手段による上記改札用ICカードの認証情報と上記第3の読取手段による上記割引証明ICカードの認証情報の一致とにより、上記改札用ICカードの正当性を判断する判断手段と、この判断手段により上記改札用ICカードの正当性が判断された際に、改札処理を実行する実行手段とを有する駅務システムとからなる。
【0008】
この発明は、割引証明が登録されている割引証明ICカードを用いて割引設定と区間情報と期間情報と認証情報を登録した改札用ICカードが発行され、かつ上記改札用ICカードに登録した認証情報と同一の認証情報が上記割引証明ICカードに登録されている駅務システムにおいて、上記改札用ICカードに登録されている区間情報と期間情報と認証情報を読取る第1の読取手段と、上記割引証明ICカードに登録されている認証情報を読取る第2の読取手段と、上記第1の読取手段による区間情報と期間情報と、上記第1の読取手段による上記改札用ICカードの認証情報と上記第2の読取手段による上記割引証明ICカードの認証情報の一致とにより、上記改札用ICカードの正当性を判断する判断手段と、この判断手段により上記改札用ICカードの正当性が判断された際に、改札処理を実行する実行手段とからなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1、図2は、この発明の実施の形態に係る駅務システムの概略構成を示すものである。
すなわち、駅務システムは、種々の駅務機器を有する複数の駅1、…とホストコンピュータ10からなり、上記各駅1、…とホストコンピュータ10は基幹LAN等によりオンライン接続されている。
【0010】
上記各駅1、…は、設置されている駅全体を制御し他の駅1、…とホストコンピュータ10と上記基幹LAN等によりオンライン接続されているデータ受信装置としての駅制御装置2と、この駅制御装置2に回線7を介して直接接続される複数台の自動精算機3、…と、複数台の自動券売機4、…と、複数台の自動改札機5、…と、複数台の自動定期券発売機6、…とから構成されている。
【0011】
上記自動精算機3、…は、乗車券、回数カード、定期券に対する精算を行い、自動改札機5を通過できる精算券を発行するものであり、この精算機全体を制御する制御部11とデータ記憶用のメモリ12と精算の指示を行う操作部13と精算処理を行い精算券を発行する精算部14と回線7を介して駅制御装置2と接続される通信制御部15と現金処理部16とカード処理部17から構成されている。操作部13は、タッチパネル内蔵の液晶表示部(LCD)によって構成される表示部13aを有している。
【0012】
上記自動券売機4、…は、券売機用の運賃データに基づいて、乗車券等を発行するものであり、この券売機全体を制御する制御部21とデータ記憶用のメモリ22と発券の指示を行う操作部23と発券処理を行い乗車券を発行する発券部24と回線7を介して駅制御装置2と接続される通信制御部25と現金処理部26とカード処理部27から構成されている。操作部23は、タッチパネル内蔵の液晶表示部(LCD)によって構成される表示部64を有している。
【0013】
上記自動改札機5、…は、乗車券や定期券の投入に伴い入場業務や出場業務の改札処理を行うものであり、この改札機全体を制御する制御部31とデータ記憶用のメモリ32と改札処理を行う改札部33と回線7を介して駅制御装置2と接続される通信制御部34から構成されている。
【0014】
上記自動定期券発売機6、…は、新規定期券、継続定期券の発行を行うものであり、この自動定期券発売機全体を制御する制御部41とデータ記憶用のメモリ42と発行の指示を行う操作部43と発行処理を行う発行部44と回線7を介して駅制御装置2と接続される通信制御部45から構成されている。操作部43は、タッチパネル内蔵の液晶表示部(LCD)によって構成される表示部43aを有している。
【0015】
上記駅制御装置2は、全体を制御する制御部51とデータ記憶用のメモリ52と回線7を介して自動精算機3、…、自動券売機4、…と、自動改札機5、…と、自動定期券発売機6、…と接続される通信制御部53と基幹LANを介してホストコンピュータ10と接続される通信制御部54から構成されている。
【0016】
ホストコンピュータ10には、顧客管理データベース10aが接続され、種々の顧客データが登録されるようになっている。ホストコンピュータ10には、インターネット網を介して携帯電話あるいはパソコン等に接続可能な構成とされ、メールが送れる構成となっている。
【0017】
[第1の実施形態]
次に、第1の実施形態として、上記自動券売機4について詳細に説明する。
図3は、この発明の自動券売機4の外観斜視図を示す図である。
この自動券売機4は、駅等に設置され、購入希望者の操作および料金投入に従い、乗車券(切符、普通券)を発行するものである。
【0018】
上記自動券売機4の前面には、固定の案内を表示する固定案内表示部61と上部、下部の2つの接客部62、63が設けられている。この接客部62、63が上記操作部23に対応している。
上部の接客部62には、図4に示すように、種々の案内を表示したりするタッチパネル内蔵のカラー液晶表示部(LCD)によって構成される表示部(接客パネル、液晶タッチパネル)(表示入力手段)64、係員を呼び出す呼び出しボタン65、券を複数枚購入する際に投入する複数枚購入ボタン66が設けられている。
【0019】
表示部64は、投入金額表示部641と料金釦表示部642とにより構成されている。
下部の接客部63には、図5に示すように、プリペイドカード(SFカード、ストアードフェアカード、前払いカード)、定期券が挿入されるとともに挿入されたプリペイドカード、定期券が排出されるカード挿入/排出口67、発行される新規のきっぷ等の乗車券が発行される乗車券発行口68、使用可能な紙幣を表示する使用可能紙幣表示部69、紙幣を挿入する紙幣挿入口70、紙幣が排出される紙幣排出口71、硬貨が投入される硬貨投入口72、及びテンキー部73が設けられている。また、上記テンキー部73の裏側には、釣銭放出口(図示しない)が有り、この釣銭放出口からの釣銭は受け皿(図示しない)に放出されるようになっている。
【0020】
上記表示部64の料金釦表示部642において、現金あるいはプリペードカードが投入された際に、図6に示すように、その金額内の各口座の料金釦64a、…が表示画面の上側の列から金額順に表示されるとともに、釦下部表示釦64bが表示画面の下側に表示される。
【0021】
この表示状態において、釦下部表示釦64bが投入された際に、図7に示すように、表示画面の下側の1列に、最低金額からの金額順の複数の料金釦64a、…と次頁釦64cと、釦上部表示釦64dが表示される。次頁釦64cが投入されるごとに、現在表示されている料金釦64a、…に続く金額の料金釦64a、…が表示される。
【0022】
この際、入力頻度の高い、近距離用の料金釦64a、…が、まず、表示部64の表示画面(料金釦表示部642)の下側に表示され、車椅子による利用者あるいは所定の身長に達しない利用者が操作し易い位置へ変更される。
【0023】
さらに、この表示状態において、釦上部表示釦64dが投入された際に、図6に示す表示に戻る。
また、釦下部表示釦64bが投入された際に、図8に示すように、投入された金額内の料金釦64a、…が表示画面の下側の列から金額順に表示されるとともに、釦上部表示釦64dが表示画面の上側に表示されるものであっても良い。
【0024】
上記自動券売機4の制御回路は、上記した図2に示すように、制御部21、メモリ22、操作部(接客部62、63)23、発券部24、通信制御部25により構成されている。
また、制御部21には、カード、定期券の読取り処理等を行うカードメカ部21a、投入硬貨の鑑査処理等を行う硬貨メカ部21b、投入紙幣の鑑査処理等を行う紙幣メカ部21cを有している。
【0025】
上記自動券売機4のメモリ22には、料金釦表示部642に表示される種々の表示データが登録されている表示データメモリ部22aを有している。この表示データメモリ部22aには、投入された金額内の料金釦64a、…の表示パターンと釦下部表示釦64bの表示パターンとからなる通常表示の表示データと、投入された金額内の料金釦64a、…の一部の表示パターンと次頁釦64cの表示パターンと釦上部表示釦64dの表示パターンとからなる複数枚構成の障害者表示の表示データがビットマップデータで登録されている。
【0026】
次に、乗車券(切符)の購入処理について、図9に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
たとえば今、紙幣挿入口70から紙幣を挿入するか、硬貨投入口72から硬貨を投入するか、カード挿入/排出口67からプリペイドカードを挿入する(ST1)。これにより、制御部21は投入された金額を判断し、その金額を表示部64の投入金額表示部641で表示する。また、制御部21は、投入された金額内の料金釦64a、…の表示パターンと釦下部表示釦64bの表示パターンとからなる通常表示の表示データをメモリ22の表示データメモリ部22aから読出し、表示部64の料金釦表示部642で表示する(ST2、3)。これにより、表示部64の料金釦表示部642において、図6に示すように、投入金額(350円)内の料金釦64a、…が表示画面の上側の列から金額順に表示され、釦下部表示釦64bが表示画面の下側に表示される。
【0027】
この表示状態において、車椅子の利用者が釦下部表示釦64bを投入する(ST4)。すると、制御部21は、投入された金額内の料金釦64a、…の一部の表示パターンと次頁釦64cの表示パターンと釦上部表示釦64dの表示パターンとからなる1枚目の障害者表示の表示データをメモリ22の表示データメモリ部22aから読出し、表示部64の料金釦表示部642で表示する(ST5、6)。これにより、表示部64の料金釦表示部642において、図7に示すように、投入金額内の料金釦64a、…の一部と次頁釦64cとが表示画面の下側の1列(下部に集中して)に表示され、釦上部表示釦64dが表示画面の上側に表示される。
この際、制御部21は、その表示データに基づいて、タッチキー(タッチパネル)の関係を変更する。
【0028】
この表示状態において、次頁釦64cが投入された際(ST7)、投入された金額内の料金釦64a、…の一部の表示パターンとの表示パターンと釦上部表示釦64dの表示パターンとからなる2枚目の障害者表示の表示データをメモリ22の表示データメモリ部22aから読出し、表示部64の料金釦表示部642で表示する(ST5、6)。これにより、表示部64の料金釦表示部642において、図10に示すように、投入金額内の料金釦64a、…の一部と次頁釦64cとが表示画面の下側の1列(下部に集中して)に表示され、釦上部表示釦64dが表示画面の上側に表示される。
この際、制御部21は、その表示データに基づいて、タッチキー(タッチパネル)の関係を変更する。
【0029】
この場合、障害者表示の表示データは、4枚目までで、4枚目の表示データの次頁釦64cの投入により、1枚目の表示データに戻る。
さらに、ステップ5、6による表示状態において、釦上部表示釦64dが投入された際(ST8)、ステップ2、3による表示状態に戻る。
【0030】
また、上記ステップ2、3による表示状態において、料金釦64a、…の1つが投入された際(ST9)、あるいは上記ステップ5、6による表示状態において、料金釦64a、…の1つが投入された際(ST10)、制御部21は、その金額の乗車券を発券部24により発行する(ST11)。
【0031】
また、上記ステップ2、3による表示状態において、車椅子利用の障害者用の定期券がカード挿入/排出口67から挿入された際(ST12)、制御部21は、定期券から読取ったデータ内に車椅子利用の障害者を示すデータにより、車椅子利用を判断し上記ステップ5、6による表示状態に進む。
上記したように、自動券売機の接客操作において、車椅子利用者がタッチパネルを押下し易くなる。また、タッチパネルに料金口座釦を表示させるまでの操作においても、車椅子利用者の操作性が容易になる。
【0032】
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態として、上記自動精算機3による精算処理について説明する。
上記自動精算機3は、乗車券、定期券、プリペイドカード等の金銭的価値を有するカードとしての金額カード、利用区間と回数が指定されている回数カードの乗車媒体に基づいて精算処理を行うものである。
【0033】
次に、回数カードと定期券による精算処理について、図11に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
たとえば、図12に示すように、D駅に設置される自動精算機3において、乗車区間が決まっている回数カード(A駅⇔B駅)と定期券(C駅⇔D駅)によりその間の(B駅⇔C駅)精算が行われ、精算券が発行放出されると共に、挿入した2枚の乗車媒体が返却放出される際の処理を説明する。
【0034】
まず、利用客は液晶表示部13aにより同時精算モードを設定する(ST21)。ついで、1枚目の回数カードと2枚目の定期券がカード挿入口(図示しない)から順次挿入され(ST22)、これらの回数カードと定期券の内容がカード処理部17で読取られ、この読取結果を制御部11に出力する(ST23)。制御部11はそれらの回数カードと定期券の読取内容により精算金額を判断する(ST24)。また、制御部11は液晶表示部13aで、「精算金額は○○○円です、現金あるいはカードを投入して下さい」という案内を表示する(ST25)。
【0035】
この案内に応じて、利用客が紙幣あるいは硬貨を投入する(ST26)。この紙幣あるいは硬貨の投入金額が現金処理部16により鑑別され(ST27)、鑑別されたこれらの紙幣、硬貨の投入金額を制御部11に出力する。これにより、制御部11はその投入金額から上記精算金額を差引いた釣銭金額を算出し(ST28)、液晶表示部13aで表示する(ST29)。
【0036】
そして、制御部11は精算部14に対して、精算券の発行を指示する(ST30)。これにより、精算部14により精算券を発行する(ST31)。このとき、現金処理部16は釣銭がある場合には釣銭硬貨を放出する(ST32)。
また、制御部11はカード処理部17からの回数カードの利用区間と定期券の利用区間のどちらが、この装置の設置駅(精算駅)に対応しているかを判断し(ST33)、対応してる方を上にした状態で一括返却する(ST34)。
【0037】
たとえば、回数カードの利用区間内にこの装置の設置駅が対応している際、制御部11はカード処理部17に対して回数カードを上にし、定期券を下にした状態での一括の返却を指示する。
これにより、カード処理部17は、回数カードを上にし、定期券を下にした状態で一括返却する。
【0038】
また、定期券の利用区間内にこの装置の設置駅が対応している際、制御部11はカード処理部17に対して定期券を上にし、回数カードを下にした状態での一括の返却を指示する。
これにより、カード処理部17は、定期券を上にし、回数カードを下にした状態で一括返却する。
【0039】
また、2枚の定期券によりそれらの利用区間の間の精算を行う場合も、上記同様に動作するようになっている。この自動精算機3の設置駅を区間に含む方の定期券を上にして返却する。
また、2枚の金額カードとしてのプリペイドカードにより、精算を行った際に、一方のカードの残額が0円になった場合、残額の残っている方のカードを上にして返却するものである。
【0040】
この後、自動改札機5を顧客が利用する時、残額0円のプリペイドカードを挿入するミスを防止できる。
放出された複数枚の媒体をそのままパスケース等に入れて保管し、それらの媒体を自動改札機で使う時点になっても、上側にある媒体をそのまま自動改札機に挿入できる。
【0041】
また、2枚の定期券で乗り継がれている乗車区間に対しての乗り越し精算が行われた場合は、この自動精算機3が設置されている駅に近い方の乗車区間の定期券が上になる様にして、2枚の定期券を放出する。
乗車区間が違う定期券を挿入するミスにおいても、防止できる。
【0042】
上記実施例としては自動精算機3の場合について説明したが、自動券売機4、自動定期券発売機6の場合も同様に実施できる。
すなわち、自動券売機4できっぷ(普通券)を購入する時、購入支払い方法として2枚のSFカード(ストアードフェアカード、前払いカード)が使用された場合(2枚のSFカードの残額を合算して購入する場合)は、きっぷを発行放出すると共に、残額のあるSFカードが上になる様にして2枚のSFカードを返却放出する。
【0043】
自動券売機4できっぷ(普通券)を購入する時、購入支払い方法として利用履歴印字エリアが満杯となったSFカードが使用された場合は、自動的にSFカードを再発行して残額0円化した印字エリア満杯SFカードと共に顧客に返却される事が多い。この様な時は、きっぷを発行放出すると共に、再発行されたSFカードが上になる様にして2枚のSFカードを返却放出する(残額のあるSFカードが上になる様にして2枚のSFカードを返却放出する)。
【0044】
自動定期券発売機6で、今顧客が持っている定期券の乗車区間Aから連続して乗り継ぎ可能な乗車区間Bの定期券が新規に購入された場合は、乗車区間Aのデータを読み取る為に使用した挿入定期券の返却と、新規に発行した定期券が放出される。この様な時は、この自動定期券発売機6が設置されている駅に近い方の乗車区間の定期券が上になる様にして、2枚の定期券を放出する。
【0045】
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態として、無線式のSF(ストアードフェア)ICカードにより改札処理が行われる自動改札機5において、事前登録された顧客のICカードが通過した場合は、ICカードの利用情報を上記ICカードの所有者にメールで通知する。入場時の場合は、入場前のICカードの残額と引き去り額を通知する。また入場時のみの通知も可能である。出場時の場合は、引き去り額と出場後のICカード残額を通知する。また、出場時のみの通知も可能である。
【0046】
この場合、図2に示すように、ホストコンピュータ10には、インターネット網を介して携帯電話あるいはパソコン等に接続可能な構成とされ、メールが送れる構成となっている。
上記ホストコンピュータ10に接続される顧客管理データベース10aには、図13に示すように、顧客のICカード番号に対して残額、入出場日時、入出場駅、残高等のメール通知の有無、メール通知先が対応して記憶されている。
【0047】
次に、このような構成において、図14、図15に示すフローチャートを参照しつつ改札処理を説明する。
すなわち、所定の駅1の自動改札機5にてICカードにより入場を行った際(ST41)、制御部31はこの内容として最低区間料金を差引いた新残額と、入場日時、入場駅、ICカード番号を上記駅制御装置2と基幹LANを介してホストコンピュータ10に通知する(ST42)。これにより、ホストコンピュータ10は、顧客管理データベース10aに登録されているICカード番号が同一の顧客管理データを供給されるデータにより更新し(ST43)、この更新前の残額と引去り額を上記ICカード番号に対応して記憶されている携帯電話のメール番号により、インターネットを介して顧客の携帯電話等にメールで通知する(ST44)。
【0048】
また、所定の駅1の自動改札機5にてICカードにより出場を行った際(ST45)、制御部31はこの内容として最低区間料金を差引いた区間料金より計算される新残額と、出場日時、出場駅、ICカード番号を上記駅制御装置2と基幹LANを介してホストコンピュータ10に通知する(ST46)。これにより、ホストコンピュータ10は、顧客管理データベース10aに登録されているICカード番号が同一の顧客管理データを供給されるデータにより更新し(ST47)、この引去り額と新残額を上記ICカード番号に対応して記憶されている携帯電話のメール番号により、インターネットを介して顧客の携帯電話等にメールで通知する(ST48)。
【0049】
上記したように、自動改札機5において、入場確認されたICカードが、事前登録された顧客のICカードと認識された場合は、入場前のICカード残額と引き去り額を、上記顧客にメールで通知する。
出場確認されたICカードが、事前登録された顧客のICカードと認識された場合は、引き去り額と出場後のICカードの残額を、上記顧客にメールで通知する。
これにより、自動改札機5の利用時において、駅混雑時や年配者または障害者等が顧客でも、ICカードの残額照会が可能になる。入場時のみの残額照会も可能になる。出場時のみの残額照会も可能になる。
【0050】
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態として、無線式の定期券としてのICカード100により改札処理が行われる自動改札機5において、上記ICカード100のメモリ101にIDコード記録エリア102を設け、このIDコード記録エリア102に何らかの情報がセットされている場合は、「ICカードになっている割引証明書(IC通学証カード等)103」の有無と有効性をチェックして、通過可否判定を行う。また、IDコード記録エリア102が空白で上記のIDコードが記録されていない場合は、自動定期券発売機6側で割引証明確認が終了している定期券として取り扱い、自動改札機5での割引証明の確認は行わない。
無線ICカードは、CPUとメモリと送受信部とアンテナにより構成されている。
【0051】
まず、上記ICカード100のメモリ101のIDコード記録エリア102に、発行時にIDコードが記録されており、通学定期、身障者定期などの運賃割引された券種の乗車券の正当性を自動改札機5により自動的に確認するものについて説明する。
【0052】
すなわち、通学定期の発行時に、通学定期100と、この通学定期100とは別に携帯している無線ICカード化されている割引証明書(IC通学証カード等)103のメモリ104とに共通のIDコードを登録しておく。これにより、上記通学定期100により改札処理が行われる際に、この通学定期100に登録されているIDコードとICカード化されている割引証明書103に登録されているIDコードとが一致するか否かで、通学定期100の正当性(有効性、他の乗車券と重複使用されていない)を確認するものである。
【0053】
通学定期としての無線ICカード100のメモリ101には、定期券の通用期間、区間、氏名、年令、割引の有無、割引の種類、割引証明書と共通のIDコード(後述する通学定期の発行時、第5の実施形態)(IDコード記録エリア102)が記憶されている。割引証明書としてのICカード103のメモリ104には、上記通学定期100に記憶されるIDコード(ID番号)と同一のIDコードが後述する通学定期100の発行時(第5の実施形態)に記憶されている。
【0054】
次に、このような構成において、図16に示すフローチャートを参照しつつ改札処理を説明する。
【0055】
まず、所定の駅1の自動改札機5にて通学定期100としての無線式ICカードにより入場を行った際(ST51)、改札部33によりこの通学定期100の記憶内容が読取られる(ST52)。この読み取り内容により、制御部31は通用期間、区間により入場できるか否かを判断する(ST53)。さらに通学割引が判断された際、改札部33により割引証明書としてのICカード103のメモリ104からIDコードが読取られる(ST54)。
【0056】
これにより、制御部31は、割引証明書としてのICカード103のIDコードと通学定期100のIDコードの一致をチェックし(ST55)、一致した際、通学定期の正当性(有効性、他の乗車券と重複使用されていない)を判断する(ST56)。これにより、その通学定期100の所持者に対する自動改札機5による入場を許可する(ST57)。
【0057】
また、上記ステップ53により入場不可が判断された際、及び上記ステップ55のチェックの結果、割引証明書103のIDコードと通学定期100のIDコードが一致しなかった際、その通学定期100の所持者に対する自動改札機5による入場を禁止する(ST58)。
【0058】
この正当性の判断により、あらかじめ発行時に割引証明確認が終了している乗車券として取り扱い、自動改札機5での割引証明の確認は行わない。
また、上記通学定期100による出場時にも、上記入場時と同様の確認処理を行うようにしても良い。
なお、身障者定期の無線ICカード100の場合も上記同様に改札処理が行われるようになっている。
【0059】
また、上記ICカード100のメモリ101のIDコード記録エリア102が空白で上記のIDコードが記録されていない場合は、自動定期券発売機6側で割引証明確認が終了している定期券として取り扱い、自動改札機5での割引証明の確認は行わない。
【0060】
上記したように、自動改札機5において、確認された乗車券が運賃割引された券種である場合は、「ICカードになっている割引証明書(IC通学証カード等)」の有無と有効性をチェックして、通過可否判定を行う。上記のICカード(割引証明書)と乗車券には、同じIDコードが乗車券発行時に記録されているものとし、IDコードが一致する事により乗車券とICカードの有効性を保証する。上記の乗車券のIDコード記録エリアに何らかの情報がセットされている時のみ、「ICカードになっている割引証明書(IC通学証カード等)」の有無と有効性をチェックして、通過可否判定を行う。IDコード記録エリアに何れの情報も記録されていない場合は、発行機側で割引証明確認が終了しているもの見なし、自動改札機5では割引証明確認を行わない。
【0061】
これにより、自動改札機において、運賃割引された乗車券の不正使用を防止できる。また、割引証明手段としての割引証明書ICカード(IC通学証カード等)の不正使用も防止できる(他人の割引証明書ICカードを借用する等の不正も防止できる)。また通学定期券などの割引定期券を一人で複数枚使用するなどの不正も防止できる。
【0062】
さらに、自動定期券発売機側で割引証明確認が終了している乗車券に関しては、自動改札機で上記の割引証明書ICカードを使用する必要がない。(本発明が適用されない既存運用で発券された乗車券に関しても、本発明の適用が可能となる。)
[第5の実施形態]
次に、第5の実施形態として、無線ICカード化されている割引証明書(IC通学証カード等)により運賃割引された定期券(通学定期券や障害者定期券など)を新規に発売したり、継続定期券を発行するものについて説明する。
【0063】
すなわち、運賃割引された定期券(無線ICカード)の新規発行動作を、図17、図18に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、利用者は、液晶表示部43aにより定期券の新規発行を指示するとともに、通用期間、通用区間、氏名、年齢、性別、電話番号を入力し、さらに割引有りを指示する(ST61)。すると、制御部41はその内容をメモリ42に登録し(ST62)、無線ICカード化されている割引証明書(IC通学証カード等)の挿入を液晶表示部43aにより案内する(ST63)。この案内に応じて、上記割引証明書をカード処理部47に挿入する(ST64)。この無線ICカード化されている割引証明書の内容をカード処理部47が読取り、制御部41に出力する(ST65)。制御部41は、割引証明書の内容を確認し、上記割引き定期の発行を許可するか否かを判断する(ST66)。
【0064】
また、制御部41は、割引証明書からの送信内容に、定期発行済みを意味するIDコードがあるか否かにより、上記割引き定期の発行を許可するか否かを判断する(ST67)。
上記各判断により割引き定期の発行の許可を判断した際、制御部41は液晶表示部43aにより発行する定期券の確認画面を表示し、現金あるいはクレジットカードによる支払い処理を案内する(ST68)。
【0065】
この案内に基づき支払い処理が行われた後(ST69)、制御部41はカード処理部47に新規定期券の発行を指示する(ST70)。これにより、カード処理部47は無線カードホッパから新規発行用の無線式のICカードを繰り出し、カード処理部47のリライト印刷部により印刷消去及び印刷処理を行うことにより、新しい情報を印刷する(ST71)。
この印刷内容は、定期券有効区間・期間・金額・購入者情報、割引内容等である。
【0066】
この印刷処理が終了すると、制御部41はカード処理部47の無線R/W部により、定期券として発行した無線ICカードに必要な情報が記録され、発行される(ST72)。この際、定期発行済みを意味するIDコードが記録される。
また、制御部41はカード処理部47の無線R/W部により割引証明書としての無線ICカードに上記定期発行済みを意味するIDコード(定期券として発行した無線ICカードと同一)を登録する(ST73)。
【0067】
この結果、新規発行された定期としての無線ICカードがカード処理部47から発行され、割引証明書としての無線ICカードがカード処理部47から返却される(ST74)。
【0068】
上記ステップ66、67で発行が許可されなかった場合、エラー処理となる。
次に、運賃割引された定期券(無線ICカード)の継続発行動作を、図19〜図21に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、利用者は旧定期としての無線ICカードをカード処理部47に挿入する(ST81)。この無線ICカードの内容つまり通用期間、通用区間、氏名、年齢、性別、電話番号、通学割引き、IDコードをカード処理部47が読取り、制御部41に出力する(ST82)。制御部41は、定期の内容をメモリ42に登録しかつ確認し、上記継続定期を発行するか否かを判断する(ST83)。
【0069】
さらに、制御部41は、継続定期の発行を判断した際、有効期間の入力を液晶表示部43aにより案内する(ST84)。この案内に応じて、液晶表示部43aにより有効期間を入力する(ST85)。
【0070】
この入力された有効期間により制御部41は、旧定期の有効期間に対して新たな有効期間が新年度になっているかあるいは新年度にまたがっているかを判断し(ST86)、新たな有効期間が新年度になっているかあるいは新年度にまたがっている場合、無線ICカード化されている割引証明書(IC通学証カード等)の挿入を液晶表示部43aにより案内する(ST87)。
【0071】
この案内に応じて、上記割引証明書をカード処理部47に挿入する(ST88)。この無線ICカード化されている割引証明書の内容をカード処理部47が読取り、制御部41に出力する(ST89)。制御部41は、割引証明書の内容を確認し、上記割引き定期の発行を許可するか否かを判断する(ST90)。
【0072】
また、制御部41は、割引証明書からの送信内容に、定期発行済みを意味するIDコードがあるか否かにより、上記割引き定期の発行を許可するか否かを判断する(ST91)。
上記各判断により割引き定期の発行の許可を判断した際、制御部41は液晶表示部43aにより発行する定期券の確認画面を表示し、現金あるいはクレジットカードによる支払い処理を案内する(ST92)。
【0073】
この案内に基づき発行する定期券の画面を確認し、支払い処理が行われた後(ST93)、制御部41はカード処理部47に継続定期券の発行を指示する(ST94)。これにより、カード処理部47は旧定期券としての無線式のICカードに対してし、カード処理部47のリライト印刷部により印刷消去及び印刷処理を行うことにより、新しい情報を印刷する(ST95)。
【0074】
この印刷内容は、定期券有効期間である。
この印刷処理が終了すると、制御部41はカード処理部47の無線R/W部により、定期券として発行した無線ICカードに必要な情報が記録され、発行される(ST96)。
【0075】
また、制御部41はカード処理部47の無線R/W部により割引証明書としての無線ICカードに上記定期発行済みを意味するIDコード(定期券として発行した無線ICカードと同一)を登録する(ST97)。
この結果、新規発行された定期としての無線ICカードがカード処理部47から発行され、割引証明書としての無線ICカードがカード処理部47から返却される(ST98)。
【0076】
上記ステップ86により、新たな有効期間が新年度になっていないあるいは新年度にまたがっていない場合、制御部41は割引証明書の不要を判断し、上記割引き定期の発行を許可する。
この割引き定期の発行の許可を判断した際、制御部41は液晶表示部43aにより発行する定期券の確認画面を表示し、現金あるいはクレジットカードによる支払い処理を案内する(ST99)。
【0077】
この案内に基づき発行する定期券の画面を確認し、支払い処理が行われた後(ST100)、制御部41はカード処理部47に継続定期券の発行を指示する(ST101)。これにより、カード処理部47は旧定期券としての無線式のICカードに対してし、カード処理部47のリライト印刷部により印刷消去及び印刷処理を行うことにより、新しい情報を印刷する(ST102)。
【0078】
この印刷内容は、定期券有効期間である。
この印刷処理が終了すると、制御部41はカード処理部47の無線R/W部により、定期券として発行した無線ICカードに必要な情報が記録され、発行される(ST103)。
【0079】
上記したように、自動定期券発売機において、運賃割引された定期券(通学定期券や障害者定期券など)を新規に発売する場合は、「ICカードになっている割引証明書(IC通学証カード等)」の有無と有効性をチェックし、有効であれば本定期券を発売許可する為の係員操作等が一切無くとも、定期券発行を許可する。また、上記のICカード(割引証明書)と定期券には、同じIDコードを記録した上で、定期券を発行して、ICカードを返却する。
【0080】
上記のIDコードには発行した定期券の有効期間情報を含めたデータを記録し、その有効期間内に本ICカードが再使用されたとしても、無効な割引証明書として判断する。これにより、1つのICカードで複数枚の運賃割引された定期券発行が出来ないようにする。継続定期券を発行する為には、今まで使用していた定期券を旧券として挿入する必要があるが、その旧券にIDコードが記録されている場合も、ICカード(割引証明書)の有無と有効性をチェックする。有効であれば、新券の有効期間が年度をまたぐかまたがないに関係なく、運賃割引された継続定期券発行を許可する。これにより、他人の定期券を旧券として使用した、不正な継続定期券発行が出来ないようにする。
【0081】
また、継続定期券を発行する時、挿入された旧券にIDコードが記入されていない場合は、係員定発機等で発行された割引証明確認済みの運賃割引定期券であるか、または普通定期券の旧券と見なす。この時はICカード(割引証明書)確認は行わない。但し、運賃割引定期券の発行で且つ新券の有効期間が年度をまたぐ場合は、新規の発売と見なして、ICカード(割引証明書)の有無と有効性をチェックする。
【0082】
これにより、自動乗車券類発行装置に於いて、駅係員よる確認事項や操作がなくても、全ての種類の乗車券が発売可能になり、駅の係員無人化が容易になる。
また、不正購入を防止できると共に、継続定期券発行に於ける新券の有効期間制限等を排除出来る。
【0083】
さらに、駅係員による割引証明確認が終了している定期券の継続発売を行う時は、本自動乗車券類発行装置に於ける割引証明確認は不要となる。(本発明が適用されない既存運用で発券された乗車券に関しても、本発明の適用が可能となる)。
【0084】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、駅混雑時や年配者または障害者等が顧客でも、無線ICカードの残額照会が可能になる。
また、運賃割引された乗車券の不正使用を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る駅務システムの概略構成を示す図。
【図2】駅務システムの概略構成を示すブロック図。
【図3】自動券売機の外観斜視図。
【図4】自動券売機の上部の接客部を示す図。
【図5】自動券売機の下部の接客部を示す図。
【図6】表示部の料金釦表示部での表示例を示す図。
【図7】表示部の料金釦表示部での表示例を示す図。
【図8】表示部の料金釦表示部での表示例を示す図。
【図9】乗車券の購入処理を説明するためのフローチャート。
【図10】表示部の料金釦表示部での表示例を示す図。
【図11】精算処理を説明するためのフローチャート。
【図12】精算処理を説明するための図。
【図13】顧客管理データベースの記憶例を示す図。
【図14】改札処理を説明するためのフローチャート。
【図15】改札処理を説明するためのフローチャート。
【図16】改札処理を説明するためのフローチャート。
【図17】運賃割引された定期券の新規発行動作を説明するためのフローチャート。
【図18】運賃割引された定期券の新規発行動作を説明するためのフローチャート。
【図19】運賃割引された定期券新規発行動作を説明するためのフローチャート。
【図20】運賃割引された定期券の新規発行動作を説明するためのフローチャート。
【図21】運賃割引された定期券の新規発行動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…駅、2…駅制御装置、3…自動精算機、4…自動券売機、5…自動改札機、6…自動定期券発売機、7…回線、10…ホストコンピータ、10a…顧客管理データベース、11…制御部、12…メモリ、13…操作部、13a…液晶表示部、14…精算部、16…現金処理部、17…カード処理部、21…制御部、22…メモリ、22a…表示データメモリ部、23…操作部、24…発券部、26…現金処理部、27…カード処理部、31…制御部、32…メモリ、33…改札部、41…制御部、42…メモリ、43…操作部、43a…液晶表示部、44…発行部、47…カード処理部、51…制御部、52…メモリ 53…通信制御部、61…固定案内表示部、62.63…接客部、64…表示部、64a…料金釦、64b…釦下部表示釦、64c…次頁釦、64d…釦上部表示釦、641…投入金額表示部、642…料金釦表示部、100…通学定期101…メモリ、102…IDコード記録エリア、103…割引証明書、104…メモリ。
Claims (5)
- 金銭的価値を有する無線ICカードを所持する人の改札の内外への通行を許可する駅務システムにおいて、
上記無線ICカードに対応する携帯端末の番号をあらかじめ登録し、
上記無線ICカードの改札処理に伴う新たな金銭的価値を判断し、
この判断した無線ICカードの新たな金銭的価値と改札処理の内容とを上記携帯端末により通知する、
ことを特徴とする駅務システムにおける無線ICカードの金銭的価値通知方法。 - 金銭的価値を有する無線ICカードと、
この無線ICカードとの無線通信により上記無線ICカードからの金銭的価値の引去りにより駅務処理を実行する駅務端末と、
メール機能を備えているメール端末と、
上記メール端末と通信機能により接続され、上記駅務端末と通信回線により接続され、上記無線ICカードとの改札処理に伴う新たな上記無線ICカードの金銭的価値を上記メール端末へ送信する処理システムと、
からなることを特徴とする駅務システム。 - 上記駅務システムの処理システムが、
上記無線ICカードの金銭的価値の更新時の連絡先としてのメール端末のアドレスを登録する登録手段を有することを特徴とする請求項2に記載の駅務システム。 - 割引証明が登録されている割引証明ICカードから登録されている割引証明を読取る第1の読取手段と、この第1の読取手段による割引証明が読取られた際に、割引設定と区間情報と期間情報と認証情報を登録した改札用ICカードを発行する発行手段と、この発行手段により改札用ICカードを発行する際、上記割引証明ICカードに上記改札用ICカードに登録された認証情報と同一の認証情報を登録する登録手段とを有する発行システムと、
上記改札用ICカードに登録されている区間情報と期間情報と認証情報を読取る第2の読取手段と、上記割引証明ICカードに登録されている認証情報を読取る第3の読取手段と、上記第2の読取手段による区間情報と期間情報と、上記第2の読取手段による上記改札用ICカードの認証情報と上記第3の読取手段による上記割引証明ICカードの認証情報の一致とにより、上記改札用ICカードの正当性を判断する判断手段と、この判断手段により上記改札用ICカードの正当性が判断された際に、改札処理を実行する実行手段とを有する駅務システムと、
を備えたことを特徴とする駅務システムにおける割引証明確認システム。 - 割引証明が登録されている割引証明ICカードを用いて割引設定と区間情報と期間情報と認証情報を登録した改札用ICカードが発行され、かつ上記改札用ICカードに登録した認証情報と同一の認証情報が上記割引証明ICカードに登録されている駅務システムにおいて、
上記改札用ICカードに登録されている区間情報と期間情報と認証情報を読取る第1の読取手段と、
上記割引証明ICカードに登録されている認証情報を読取る第2の読取手段と、
上記第1の読取手段による区間情報と期間情報と、上記第1の読取手段による上記改札用ICカードの認証情報と上記第2の読取手段による上記割引証明ICカードの認証情報の一致とにより、上記改札用ICカードの正当性を判断する判断手段と、
この判断手段により上記改札用ICカードの正当性が判断された際に、改札処理を実行する実行手段と、
を有することを特徴とする駅務システム。
Priority Applications (1)
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JP2002197748A JP2004038791A (ja) | 2002-07-05 | 2002-07-05 | 駅務システムにおける無線icカードの金銭的価値通知方法、駅務システム、駅務システムにおける割引証明確認システム |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006122098A (ja) * | 2004-10-26 | 2006-05-18 | Glory Ltd | 遊技媒体貸出システムおよび記録媒体精算装置 |
JP2009104487A (ja) * | 2007-10-24 | 2009-05-14 | Nec Corp | 決済情報表示方法、決済情報表示システム及び制御プログラム |
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2002
- 2002-07-05 JP JP2002197748A patent/JP2004038791A/ja not_active Abandoned
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