JP2004038418A - チケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラム及び装置用プログラム、並びにチケット検札方法及び指定席券検札方法 - Google Patents
チケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラム及び装置用プログラム、並びにチケット検札方法及び指定席券検札方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】チケットの検札を容易にするとともに、製造および設置にかかるコストを低減するのに好適なチケット検札システムを提供する。
【解決手段】指定席券カード100は、指定席券確認信号を無線により受信したときは、RFID非接触型ICタグ102の指定席券情報を無線により送信する。指定席券検札端末200は、タグ情報読取部202により指定席券確認信号を送信し、タグ情報読取部202により指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報に基づいて指定席券の検札を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】指定席券カード100は、指定席券確認信号を無線により受信したときは、RFID非接触型ICタグ102の指定席券情報を無線により送信する。指定席券検札端末200は、タグ情報読取部202により指定席券確認信号を送信し、タグ情報読取部202により指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報に基づいて指定席券の検札を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チケットの検札を行うシステム、並びにそれに適用する端末、装置、プログラムおよび方法に係り、特に、チケットの検札を容易にするとともに、製造および設置にかかるコストを低減するのに好適なチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
乗客が席を予約する指定席方式により運用がなされている列車等では、座席表を持った乗務員が指定席に着席しているすべての乗客に乗車券および指定席券の検札を行い、指定席の利用が正当であるかをチェックしている。
従来、指定席券の検札を支援する技術としては、例えば、特開平5−274327号公報に開示された指定席管理装置(以下、第1の従来例という。)、特開平8−329291号公報に開示された指定席券自動検札システム(以下、第2の従来例という。)、特開平9−183367号公報に開示された指定席管理システム(以下、第3の従来例という。)、特開平10−211841号公報に開示された指定席管理システム(以下、第4の従来例という。)、および特開2000−276615号公報に開示された指定席管理システム(以下、第5の従来例という。)があった。
【0003】
第1の従来例は、指定席券情報を磁気記録した指定席券と、指定席券に記録された情報を読み取る座席ごとに装着された座席ユニットと、各座席ユニットからの信号と車両走行情報から着席状況を判定する管理ユニットと、各座席への着席可否を表示する表示部とからなる。
これにより、乗務員は、管理ユニットから車両内の指定席着席状況に関する情報を表示部から受け取ることができるので、1人1人検札する必要がなく、よって検札業務に要する時間を短縮することができる。また乗客も検札に煩わされることがなく休息でき、サービス向上効果がある。
【0004】
第2の従来例は、送信した質問信号に対する応答信号を受信する質問器と、質問器が送出する電波を受信したときにあらかじめ設定された情報により電波を変調した変調信号を送出して質問器に応答する応答器と、表示装置とを備える。応答器は、列車の指定席券に貼着され、あらかじめ設定された情報としての指定席の座席を識別するための座席識別情報を少なくとも記憶している。また、質問器は、列車の全指定席座席の近傍に設置され、指定席の座席を識別するための座席識別情報を少なくとも記憶しており、質問器からの信号に対応して応答器から送信される座席識別情報と質問器が記憶している座席識別情報とが比較判定され、その結果が表示装置に表示される。
【0005】
これにより、指定席券検札業務を簡素化することができる。
第3の従来例は、旅客室内の各座席に読取装置およびテレメータ送信装置を設けてある。読取装置は、指定席券から指定席券情報を読取る。テレメータ送信装置は、読取装置によって読取られた指定席券情報を変調して電波にて送信する。車掌室には、テレメータ受信装置および表示装置を設けてある。テレメータ受信装置は、テレメータ送信装置からの電波を受信して指定席券情報を復調し、表示装置は、復調された指定席券情報を表示する。
【0006】
第4の従来例は、車両の指定席の座席領域内に設けられた指定席券の情報を読み取る指定席券情報読取部と、指定席券情報読取部で読み取られた指定席券の券面情報と指定席に対応する指定席券情報とを比較してそのデータが一致しているかを判断する券面情報一致判断部と、指定席の座席に設けられた着席確認検出部と、着席確認検出部によって検出された着席検出データとあらかじめ設定されている着席予定データとを表示する表示部とを具備している。
【0007】
これにより、指定席の目視チェックを省き、指定席の不正利用をも防止することができる。
第5の従来例は、各座席(指定席)ごとに、表示器、LED、リーダ/ライタ、確認ボタンを設ける。制御装置は、例えば各車両ごとに設けられ、その車両の座席の上記構成を制御する。すなわち、制御部は、プログラムメモリに格納されているプログラムを実行することにより、例えば、記憶部に記憶される座席情報を参照して、未予約である座席のLEDを点灯制御する。指定席の途中利用者は、LEDによって未予約席を知り、リーダ/ライタに自己のICカードを提示して、指定席券の発券と料金の徴収を受ける。また、車掌等は、LEDの点灯状況と乗客の着座状況を見ることで指定席の不正利用をチェックできる。
【0008】
これにより、指定席の途中利用をICカードを利用して簡単に行え、また指定席の不正利用のチェックも行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1の従来例にあっては、各指定席ごとに座席ユニットを設置する構成であるため、座席ユニットの製造・設置にコストがかかるという問題があった。
また、第2の従来例にあっては、各指定席ごとに質問器を設置する構成であるため、質問器の製造・設置にコストがかかるという問題があった。
【0010】
また、第3の従来例にあっては、読取装置およびテレメータ送信装置を各指定席ごとに設置する構成であるため、読取装置およびテレメータ送信装置の製造・設置にコストがかかるという問題があった。
また、第4の従来例にあっては、指定席券情報読取部を各指定席ごとに設置する構成であるため、指定席券情報読取部の製造・設置にコストがかかるという問題があった。
【0011】
また、第5の従来例にあっては、表示器、LED、リーダ/ライタ、確認ボタンを各指定席ごとに設置する構成であるため、それら機器の製造・設置にコストがかかるという問題があった。
なお、これらのことは、列車において指定席券の検札を行う場合に限らず、コンサート、その他のイベントにおいて座席チケットの検札を行う場合にも同様に想定される問題である。
【0012】
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、チケットの検札を容易にするとともに、製造および設置にかかるコストを低減するのに好適なチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
〔発明1〕
上記目的を達成するために、発明1のチケット検札システムは、
チケットの代替として利用されるチケット代替端末と、前記チケットの検札を行うチケット検札端末とを備え、前記チケットに関するチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うシステムであって、
前記チケット情報を記憶するためのチケット情報記憶手段を備え、
前記チケット代替端末は、無線通信を行う代替端末側無線通信手段を有し、前記チケット検札端末からの要求に応じて前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっており、
前記チケット検札端末は、無線通信を行う検札端末側無線通信手段を有し、前記検札端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うようになっていることを特徴とする。
【0014】
このような構成であれば、チケットの検札を行う場合は、チケット検札端末において、チケット情報の提供要求をチケット代替端末に対して行う。
チケット代替端末では、チケット検札端末からの要求に応じて、チケット情報記憶手段のチケット情報が代替端末側無線通信手段により送信される。
チケット検札端末では、検札端末側無線通信手段によりチケット情報を受信すると、受信したチケット情報に基づいてチケットの検札が行われる。
【0015】
ここで、チケット情報記憶手段は、チケット情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、チケット情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、チケット情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によってチケット情報を記憶するようになっていてもよい。以下、発明2、9および10のチケット検札システムにおいて同じである。
【0016】
また、チケット情報記憶手段は、チケット代替端末に設けてもよいが、これに限らず、チケット代替端末およびチケット検札端末以外の他の端末に設けてもよい。後者の場合、例えば、データベースサーバやネットワークストレージとして構成することができる。以下、発明2のチケット検札システムにおいて同じである。
【0017】
また、チケットの検札は、例えば、指定席等の予約を確認するのに必要な予約確認情報をあらかじめチケット検札端末に記憶しておき、予約確認情報とチケット情報とを照合してそれらが一致するか否かを判定することにより行うことができる。以下、発明2、9および10のチケット検札システムにおいて同じである。
〔発明2〕
さらに、発明2のチケット検札システムは、
チケットの代替として利用されるチケット代替端末と、前記チケットの検札を行うチケット検札端末とを備え、前記チケットに関するチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うシステムであって、
前記チケット代替端末は、前記チケット情報を記憶するためのチケット情報記憶手段と、無線通信を行う代替端末側無線通信手段とを有し、前記代替端末側無線通信手段により前記チケット情報の提供要求を受信したときは、前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっており、
前記チケット検札端末は、無線通信を行う検札端末側無線通信手段を有し、前記検札端末側無線通信手段により前記提供要求を送信し、前記検札端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うようになっていることを特徴とする。
【0018】
このような構成であれば、チケットの検札を行う場合は、チケット検札端末において、検札端末側無線通信手段によりチケット情報の提供要求を送信する。
チケット代替端末では、代替端末側無線通信手段によりチケット情報の提供要求を受信すると、チケット情報記憶手段のチケット情報が代替端末側無線通信手段により送信される。
【0019】
チケット検札端末では、検札端末側無線通信手段によりチケット情報を受信すると、受信したチケット情報に基づいてチケットの検札が行われる。
〔発明3〕
さらに、発明3のチケット検札システムは、発明2のチケット検札システムにおいて、
前記チケット情報記憶手段および前記代替端末側無線通信手段は、前記チケット情報を記憶可能でかつ当該チケット情報を非接触で読取可能な非接触型タグであり、
前記検札端末側無線通信手段は、前記非接触型タグから前記チケット情報を非接触で読み取るチケット情報読取手段であることを特徴とする。
【0020】
このような構成であれば、チケットの検札を行う場合は、チケット検札端末をチケット代替端末に接近させる。
チケット検札端末をチケット代替端末に接近させると、チケット検札端末では、チケット情報読取手段により、チケット代替端末の非接触型タグからチケット情報が非接触で読み取られ、読み取られたチケット情報に基づいてチケットの検札が行われる。
〔発明4〕
さらに、発明4のチケット検札システムは、発明3のチケット検札システムにおいて、
前記チケット情報は、指定席券に関する指定席券情報であり、
前記チケット検札端末は、前記チケット情報読取手段で読み取った指定席券情報を表示するようになっていることを特徴とする。
【0021】
このような構成であれば、チケット検札端末では、指定席券情報が読み取られると、読み取られたチケット情報が表示される。
〔発明5〕
さらに、発明5のチケット検札システムは、発明4のチケット検札システムにおいて、
前記チケット検札端末は、前記指定席の予約を確認するのに必要な予約確認情報を記憶するための予約確認情報記憶手段を有し、前記チケット情報読取手段で読み取った指定席券情報および前記予約確認情報記憶手段の予約確認情報に基づいて前記指定席の利用が正当であるかを判定するようになっていることを特徴とする。
【0022】
このような構成であれば、チケット検札端末では、指定席券情報が読み取られると、読み取られた指定席券情報および予約確認情報記憶手段の予約確認情報に基づいて指定席の利用が正当であるかが判定される。
ここで、予約確認情報記憶手段は、予約確認情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、予約確認情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、予約確認情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって予約確認情報を記憶するようになっていてもよい。以下、発明8および13のチケット検札システム、並びに発明18の指定席券検札システムにおいて同じである。
〔発明6〕
さらに、発明6のチケット検札システムは、発明5のチケット検札システムにおいて、
さらに、前記指定席の予約を管理する予約管理端末を備え、
前記予約管理端末は、前記予約確認情報を記憶するための予約確認情報記憶手段を有し、前記予約確認情報の提供要求を受信したときは、前記予約確認情報記憶手段の予約確認情報を前記チケット検札端末に送信するようになっており、
前記チケット検札端末は、前記提供要求を前記予約管理端末に送信し、前記予約確認情報を受信したときは、受信した予約確認情報を前記予約確認情報記憶手段に記憶するようになっていることを特徴とする。
【0023】
このような構成であれば、指定席券の検札を行う場合は、チケット検札端末において、まず、予約確認情報の提供要求を予約管理端末に送信する。
予約管理端末では、提供要求を受信すると、予約確認情報記憶手段の予約確認情報がチケット検札端末に送信される。
チケット検札端末では、予約確認情報を受信すると、受信した予約確認情報が予約確認情報記憶手段に記憶される。そして、指定席券情報が読み取られると、読み取られた指定席券情報および予約確認情報記憶手段の予約確認情報に基づいて指定席の利用が正当であるかが判定される。
〔発明7〕
さらに、発明7のチケット検札システムは、発明6のチケット検札システムにおいて、
さらに、前記指定席券を発行する指定席券発行装置を備え、
前記指定席券発行装置は、前記指定席券情報を前記非接触型タグに書き込む指定席券情報書込手段を有し、前記指定席券情報の提供要求を前記予約管理端末に送信し、前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報を前記指定席券情報書込手段により前記非接触型タグに書き込むようになっており、
前記予約管理端末は、前記指定席券情報を生成する指定席券情報生成手段を有し、前記提供要求を受信したときは、前記指定席券情報生成手段で生成した指定席券情報を前記指定席券発行装置に送信するようになっていることを特徴とする。
【0024】
このような構成であれば、指定席券を発行する場合は、チケット代替端末を指定席券発行装置に接近させる。
チケット代替端末を指定席券発行装置に接近させると、指定席券発行装置では、指定席券情報の提供要求が予約管理端末に送信される。
予約管理端末では、提供要求を受信すると、指定席券情報生成手段により、指定席券情報が生成され、生成された指定席券情報が指定席券発行装置に送信される。
【0025】
指定席券発行装置では、指定席券情報を受信すると、受信した指定席券情報が指定席券情報書込手段により非接触型タグに書き込まれる。
〔発明8〕
さらに、発明8のチケット検札システムは、発明3のチケット検札システムにおいて、
前記チケット情報は、指定席券に関する指定席券情報であり、
さらに、前記指定席の予約を管理する予約管理端末を備え、
前記予約管理端末は、前記指定席の予約を確認するのに必要な予約確認情報を記憶するための予約確認情報記憶手段を有し、前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報および前記予約確認情報記憶手段の予約確認情報に基づいて前記指定席の利用が正当であるかを判定し、その判定結果を示す確認通知を前記チケット検札端末に送信するようになっており、
前記チケット検札端末は、前記チケット情報読取手段で読み取った指定席券情報を前記予約管理端末に送信し、前記確認通知を受信したときは、その旨を表示するようになっていることを特徴とする。
【0026】
このような構成であれば、チケット検札端末では、指定席券情報が読み取られると、読み取られた指定席券情報が予約管理端末に送信される。
予約管理端末では、指定席券情報を受信すると、受信した指定席券情報および予約確認情報記憶手段の予約確認情報に基づいて指定席の利用が正当であるかが判定され、その判定結果を示す確認通知がチケット検札端末に送信される。
【0027】
チケット検札端末では、確認通知を受信すると、その旨が表示される。
〔発明9〕
さらに、発明9のチケット検札システムは、
チケットの代替として利用されるチケット代替端末と、前記チケット代替端末の所持者の利用に供するユーザ端末と、前記チケットの検札を行うチケット検札端末とを備え、前記チケットに関するチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うシステムであって、
前記チケット情報を記憶するためのチケット情報記憶手段を備え、
前記チケット代替端末は、無線通信を行う代替端末側無線通信手段を有し、前記ユーザ端末からの要求に応じて前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっており、
前記ユーザ端末は、無線通信を行うユーザ端末側無線通信手段を有し、前記チケット検札端末からの要求に応じて前記チケット情報を要求し、前記ユーザ端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報を前記チケット検札端末に送信するようになっており、
前記チケット検札端末は、前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うようになっていることを特徴とする。
【0028】
このような構成であれば、チケットの検札を行う場合は、チケット検札端末において、チケット情報の提供要求をユーザ端末に対して行う。
ユーザ端末では、チケット検札端末からの要求に応じて、チケット情報が要求される。
チケット代替端末では、ユーザ端末からの要求に応じて、チケット情報記憶手段のチケット情報が代替端末側無線通信手段により送信される。
【0029】
ユーザ端末では、ユーザ端末側無線通信手段によりチケット情報を受信すると、受信したチケット情報がチケット検札端末に送信される。
チケット検札端末では、チケット情報を受信すると、受信したチケット情報に基づいてチケットの検札が行われる。
ここで、チケット情報記憶手段は、チケット代替端末に設けてもよいが、これに限らず、チケット代替端末、ユーザ端末およびチケット検札端末以外の他の端末に設けてもよい。後者の場合、例えば、データベースサーバやネットワークストレージとして構成することができる。以下、発明10のチケット検札システムにおいて同じである。
〔発明10〕
さらに、発明10のチケット検札システムは、
チケットの代替として利用されるチケット代替端末と、前記チケット代替端末の所持者の利用に供するユーザ端末と、前記チケットの検札を行うチケット検札端末とを備え、前記チケットに関するチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うシステムであって、
前記チケット代替端末は、前記チケット情報を記憶するためのチケット情報記憶手段と、無線通信を行う代替端末側無線通信手段とを有し、前記代替端末側無線通信手段により前記チケット情報の提供要求を受信したときは、前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっており、
前記ユーザ端末は、無線通信を行うユーザ端末側無線通信手段を有し、前記提供要求を受信したときは、前記ユーザ端末側無線通信手段により前記提供要求を送信し、前記ユーザ端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報を前記チケット検札端末に送信するようになっており、
前記チケット検札端末は、前記提供要求を前記ユーザ端末に送信し、前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うようになっていることを特徴とする。
【0030】
このような構成であれば、チケットの検札を行う場合は、チケット検札端末において、チケット情報の提供要求をユーザ端末に送信する。
ユーザ端末では、提供要求を受信すると、ユーザ端末側無線通信手段により提供要求が送信される。
チケット代替端末では、代替端末側無線通信手段により提供要求を受信すると、チケット情報記憶手段のチケット情報が代替端末側無線通信手段により送信される。
【0031】
ユーザ端末では、ユーザ端末側無線通信手段によりチケット情報を受信すると、受信したチケット情報がチケット検札端末に送信される。
チケット検札端末では、チケット情報を受信すると、受信したチケット情報に基づいてチケットの検札が行われる。
〔発明11〕
さらに、発明11のチケット検札システムは、発明10のチケット検札システムにおいて、
前記チケット情報記憶手段および前記代替端末側無線通信手段は、前記チケット情報を記憶可能でかつ当該チケット情報を非接触で読取可能な非接触型タグであり、
前記ユーザ端末側無線通信手段は、前記非接触型タグから前記チケット情報を非接触で読み取るチケット情報読取手段であることを特徴とする。
【0032】
このような構成であれば、チケット代替端末からチケット情報を取得する場合は、ユーザ端末をチケット代替端末に接近させる。
ユーザ端末をチケット代替端末に接近させると、ユーザ端末では、チケット情報読取手段により、チケット代替端末の非接触型タグからチケット情報が非接触で読み取られ、読み取られたチケット情報がチケット検札端末に送信される。
〔発明12〕
さらに、発明12のチケット検札システムは、発明11のチケット検札システムにおいて、
前記チケット情報は、指定席券に関する指定席券情報であり、
前記チケット検札端末は、前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報を表示するようになっていることを特徴とする。
【0033】
このような構成であれば、チケット検札端末では、指定席券情報を受信すると、受信した指定席券情報が表示される。
〔発明13〕
さらに、発明13のチケット検札システムは、発明12のチケット検札システムにおいて、
前記チケット検札端末は、前記指定席の予約を確認するのに必要な予約確認情報を記憶するための予約確認情報記憶手段を有し、前記受信した指定席券情報および前記予約確認情報記憶手段の予約確認情報に基づいて前記指定席の利用が正当であるかを判定するようになっていることを特徴とする。
【0034】
このような構成であれば、チケット検札端末では、指定席券情報を受信すると、受信した指定席券情報および予約確認情報記憶手段の予約確認情報に基づいて指定席の利用が正当であるかが判定される。
〔発明14〕
一方、上記目的を達成するために、発明14の指定席券検札システムは、
列車の指定席券の代替として利用される指定席券代替端末と、前記列車の軌道に沿って設置された列車外装置と、前記指定席券の検札を行う指定席券検札端末とを備え、前記指定席券に関する指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行うシステムであって、
前記指定席券情報を記憶するための指定席券情報記憶手段を備え、
前記指定席券代替端末は、無線通信を行う代替端末側無線通信手段を有し、前記列車外装置からの要求に応じて前記指定席券情報記憶手段の指定席券情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっており、
前記列車外装置は、無線通信を行う車外装置側無線通信手段を有し、前記車外装置側無線通信手段により前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報を前記指定席券検札端末に送信するようになっており、
前記指定席券検札端末は、前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行うようになっていることを特徴とする。
【0035】
このような構成であれば、列車外装置では、指定席券情報の提供要求が行われるので、列車が列車外装置を通過すると、列車内の指定席券代替端末に対して提供要求が行われる。
指定席券代替端末では、列車外装置からの要求に応じて、指定席券情報記憶手段の指定席券情報が代替端末側無線通信手段により送信される。
【0036】
列車外装置では、車外装置側無線通信手段により指定席券情報を受信すると、受信した指定席券情報が指定席券検札端末に送信される。
指定席券検札端末では、指定席券情報を受信すると、受信した指定席券情報に基づいて指定席券の検札が行われる。
ここで、指定席券情報記憶手段は、指定席券情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、指定席券情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、指定席券情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって指定席券情報を記憶するようになっていてもよい。以下、発明15の指定席券検札システムにおいて同じである。
【0037】
また、指定席券情報記憶手段は、指定席券代替端末に設けてもよいが、これに限らず、指定席券代替端末、列車外装置および指定席券検札端末以外の他の端末に設けてもよい。後者の場合、例えば、データベースサーバやネットワークストレージとして構成することができる。以下、発明15の指定席券検札システムにおいて同じである。
【0038】
また、指定席券の検札は、例えば、指定席の予約を確認するのに必要な予約確認情報をあらかじめ指定席券検札端末に記憶しておき、予約確認情報と指定席券情報とを照合してそれらが一致するか否かを判定することにより行うことができる。以下、発明15の指定席券検札システムにおいて同じである。
〔発明15〕
さらに、発明15の指定席券検札システムは、
列車の指定席券の代替として利用される指定席券代替端末と、前記列車の軌道に沿って設置された列車外装置と、前記指定席券の検札を行う指定席券検札端末とを備え、前記指定席券に関する指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行うシステムであって、
前記指定席券代替端末は、前記指定席券情報を記憶するための指定席券情報記憶手段と、無線通信を行う代替端末側無線通信手段とを有し、前記代替端末側無線通信手段により前記指定席券情報の提供要求を受信したときは、前記指定席券情報記憶手段の指定席券情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっており、
前記列車外装置は、無線通信を行う車外装置側無線通信手段を有し、前記車外装置側無線通信手段により前記提供要求を送信し、前記車外装置側無線通信手段により前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報を前記指定席券検札端末に送信するようになっており、
前記指定席券検札端末は、前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行うようになっていることを特徴とする。
【0039】
このような構成であれば、列車外装置では、車外装置側無線通信手段により指定席券情報の提供要求が送信されるので、列車が列車外装置を通過すると、列車内の指定席券代替端末に提供要求が受信される。
指定席券代替端末では、代替端末側無線通信手段により提供要求を受信すると、指定席券情報記憶手段の指定席券情報が代替端末側無線通信手段により送信される。
【0040】
列車外装置では、車外装置側無線通信手段により指定席券情報を受信すると、受信した指定席券情報が指定席券検札端末に送信される。
指定席券検札端末では、指定席券情報を受信すると、受信した指定席券情報に基づいて指定席券の検札が行われる。
〔発明16〕
さらに、発明16の指定席券検札システムは、発明15の指定席券検札システムにおいて、
前記指定席券情報記憶手段および前記代替端末側無線通信手段は、前記指定席券情報を記憶可能でかつ当該指定席券情報を非接触で読取可能な非接触型タグであり、
前記車外装置側無線通信手段は、前記非接触型タグから前記指定席券情報を非接触で読み取る指定席券情報読取手段であることを特徴とする。
【0041】
このような構成であれば、列車が列車外装置を通過すると、列車外装置では、指定席券情報読取手段により、指定席券代替端末の非接触型タグから指定席券情報が非接触で読み取られ、読み取られた指定席券情報が指定席券検札端末に送信される。
〔発明17〕
さらに、発明17の指定席券検札システムは、発明16の指定席券検札システムにおいて、
前記指定席券検札端末は、前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報を表示するようになっていることを特徴とする。
【0042】
このような構成であれば、指定席券検札端末では、指定席券情報を受信すると、受信した指定席券情報が表示される。
〔発明18〕
さらに、発明18の指定席券検札システムは、発明17の指定席券検札システムにおいて、
前記指定席券検札端末は、前記指定席の予約を確認するのに必要な予約確認情報を記憶するための予約確認情報記憶手段を有し、前記受信した指定席券情報および前記予約確認情報記憶手段の予約確認情報に基づいて前記指定席の利用が正当であるかを判定するようになっていることを特徴とする。
【0043】
このような構成であれば、指定席券検札端末では、指定席券情報を受信すると、受信した指定席券情報および予約確認情報記憶手段の予約確認情報に基づいて指定席の利用が正当であるかが判定される。
〔発明19〕
一方、上記目的を達成するために、発明19のチケット代替端末は、
発明1のチケット検札システムに適用される端末であって、
無線通信を行う代替端末側無線通信手段を備え、
前記チケット検札端末からの要求に応じて前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっていることを特徴とする。
【0044】
このような構成であれば、発明1のチケット検札システムにおけるチケット代替端末と同等の作用が得られる。
〔発明20〕
さらに、発明20のチケット代替端末は、
発明9のチケット検札システムに適用される端末であって、
無線通信を行う代替端末側無線通信手段を備え、
前記ユーザ端末からの要求に応じて前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっていることを特徴とする。
【0045】
このような構成であれば、発明9のチケット検札システムにおけるチケット代替端末と同等の作用が得られる。
〔発明21〕
一方、上記目的を達成するために、発明21の指定席券代替端末は、
発明14の指定席券検札システムに適用される端末であって、
無線通信を行う代替端末側無線通信手段を備え、
前記列車外装置からの要求に応じて前記指定席券情報記憶手段の指定席券情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっていることを特徴とする。
【0046】
このような構成であれば、発明14の指定席券検札システムにおける指定席券代替端末と同等の作用が得られる。
〔発明22〕
一方、上記目的を達成するために、発明22のチケット検札端末は、
発明1のチケット検札システムに適用される端末であって、
無線通信を行う検札端末側無線通信手段を備え、
前記検札端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うようになっていることを特徴とする。
【0047】
このような構成であれば、発明1のチケット検札システムにおけるチケット検札端末と同等の作用が得られる。
〔発明23〕
さらに、発明23のチケット検札端末は、
発明9のチケット検札システムに適用される端末であって、
前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うようになっていることを特徴とする。
【0048】
このような構成であれば、発明9のチケット検札システムにおけるチケット検札端末と同等の作用が得られる。
〔発明24〕
一方、上記目的を達成するために、発明24の指定席券検札端末は、
発明14の指定席券検札システムに適用される端末であって、
前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行うようになっていることを特徴とする。
【0049】
このような構成であれば、発明14の指定席券検札システムにおける指定席券検札端末と同等の作用が得られる。
〔発明25〕
一方、上記目的を達成するために、発明25のユーザ端末は、
発明9のチケット検札システムに適用される端末であって、
無線通信を行う側無線通信手段を備え、
前記チケット検札端末からの要求に応じて前記チケット情報を要求し、前記側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報を前記チケット検札端末に送信するようになっていることを特徴とする。
【0050】
このような構成であれば、発明9のチケット検札システムにおけるユーザ端末と同等の作用が得られる。
〔発明26〕
一方、上記目的を達成するために、発明26の列車外装置は、
発明14の指定席券検札システムに適用される装置であって、
無線通信を行う車外装置側無線通信手段を備え、
前記車外装置側無線通信手段により前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報を前記指定席券検札端末に送信するようになっていることを特徴とする。
【0051】
このような構成であれば、発明14の指定席券検札システムにおける列車外装置と同等の作用が得られる。
〔発明27〕
一方、上記目的を達成するために、発明27の端末用プログラムは、
コンピュータからなる発明19のチケット代替端末に実行させるためのプログラムであって、
前記チケット検札端末からの要求に応じて前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信する処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0052】
このような構成であれば、チケット代替端末によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってチケット代替端末が処理を実行すると、発明19のチケット代替端末と同等の作用が得られる。
〔発明28〕
さらに、発明28の端末用プログラムは、
コンピュータからなる発明20のチケット代替端末に実行させるためのプログラムであって、
前記ユーザ端末からの要求に応じて前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信する処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0053】
このような構成であれば、チケット代替端末によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってチケット代替端末が処理を実行すると、発明20のチケット代替端末と同等の作用が得られる。
〔発明29〕
さらに、発明29の端末用プログラムは、
コンピュータからなる発明21の指定席券代替端末に実行させるためのプログラムであって、
前記列車外装置からの要求に応じて前記指定席券情報記憶手段の指定席券情報を前記代替端末側無線通信手段により送信する処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0054】
このような構成であれば、指定席券代替端末によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従って指定席券代替端末が処理を実行すると、発明21の指定席券代替端末と同等の作用が得られる。
〔発明30〕
さらに、発明30の端末用プログラムは、
コンピュータからなる発明22のチケット検札端末に実行させるためのプログラムであって、
前記検札端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行う処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0055】
このような構成であれば、チケット検札端末によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってチケット検札端末が処理を実行すると、発明22のチケット検札端末と同等の作用が得られる。
〔発明31〕
さらに、発明31の端末用プログラムは、
コンピュータからなる発明23のチケット検札端末に実行させるためのプログラムであって、
前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行う処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0056】
このような構成であれば、チケット検札端末によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってチケット検札端末が処理を実行すると、発明23のチケット検札端末と同等の作用が得られる。
〔発明32〕
さらに、発明32の端末用プログラムは、
コンピュータからなる発明24の指定席券検札端末に実行させるためのプログラムであって、
前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行う処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0057】
このような構成であれば、指定席券検札端末によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従って指定席券検札端末が処理を実行すると、発明24の指定席券検札端末と同等の作用が得られる。
〔発明33〕
さらに、発明33の端末用プログラムは、
コンピュータからなる発明25のユーザ端末に実行させるためのプログラムであって、
前記チケット検札端末からの要求に応じて前記チケット情報を要求し、前記ユーザ端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報を前記チケット検札端末に送信する処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0058】
このような構成であれば、ユーザ端末によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってユーザ端末が処理を実行すると、発明25のユーザ端末と同等の作用が得られる。
〔発明34〕
一方、上記目的を達成するために、発明34の装置用プログラムは、
コンピュータからなる発明26の列車外装置に実行させるためのプログラムであって、
前記車外装置側無線通信手段により前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報を前記指定席券検札端末に送信する処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0059】
このような構成であれば、列車外装置によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従って列車外装置が処理を実行すると、発明26の列車外装置と同等の作用が得られる。
〔発明35〕
一方、上記目的を達成するために、発明35のチケット検札方法は、
チケットの代替として利用されるチケット代替端末と、前記チケットの検札を行うチケット検札端末とを利用し、前記チケットに関するチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行う方法であって、
前記チケット情報をチケット情報記憶手段に記憶するチケット情報記憶ステップを含み、
前記チケット検札端末に対しては、
前記チケット情報の提供要求を前記チケット代替端末に対して行う提供要求ステップを含み、
前記チケット代替端末に対しては、
前記チケット検札端末からの要求に応じて、前記チケット代替端末に設けられた代替端末側無線通信手段により、前記チケット情報記憶手段のチケット情報を送信するチケット情報送信ステップを含み、
前記チケット検札端末に対しては、
前記チケット検札端末に設けられた検札端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信するチケット情報受信ステップと、前記チケット情報受信ステップで受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うチケット検札ステップとを含むことを特徴とする。
〔発明36〕
さらに、発明36のチケット検札方法は、
チケットの代替として利用されるチケット代替端末と、前記チケット代替端末の所持者の利用に供するユーザ端末と、前記チケットの検札を行うチケット検札端末とを利用し、前記チケットに関するチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行う方法であって、
前記チケット情報をチケット情報記憶手段に記憶するチケット情報記憶ステップを含み、
前記チケット検札端末に対しては、
前記チケット情報の提供要求を前記ユーザ端末に対して行う第1提供要求ステップを含み、
前記ユーザ端末に対しては、
前記チケット検札端末からの要求に応じて、前記チケット情報の提供要求を前記チケット代替端末に対して行う第2提供要求ステップを含み、
前記チケット代替端末に対しては、
前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記チケット代替端末に設けられた代替端末側無線通信手段により、前記チケット情報記憶手段のチケット情報を送信する第1チケット情報送信ステップを含み、
前記ユーザ端末に対しては、
前記ユーザ端末に設けられたユーザ端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信する第1チケット情報受信ステップと、前記第1チケット情報受信ステップで受信したチケット情報を前記チケット検札端末に送信する第2チケット情報送信ステップとを含み、
前記チケット検札端末に対しては、
前記チケット情報を受信する第2チケット情報受信ステップと、前記第2チケット情報受信ステップで受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うチケット検札ステップとを含むことを特徴とする。
〔発明37〕
一方、上記目的を達成するために、発明37の指定席券検札方法は、
列車の指定席券の代替として利用される指定席券代替端末と、前記列車の軌道に沿って設置された列車外装置と、前記指定席券の検札を行う指定席券検札端末とを利用し、前記指定席券に関する指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行う方法であって、
前記指定席券情報を指定席券情報記憶手段に記憶する指定席券情報記憶ステップを含み、
前記列車外装置に対しては、
前記指定席券情報の提供要求を前記指定席券代替端末に対して行う提供要求ステップを含み、
前記指定席券代替端末に対しては、
前記列車外装置からの要求に応じて、前記指定席券代替端末に設けられた代替端末側無線通信手段により、前記指定席券情報記憶手段の指定席券情報を送信する第1指定席券情報送信ステップを含み、
前記列車外装置に対しては、
前記列車外装置に設けられた車外装置側無線通信手段により前記指定席券情報を受信する第1指定席券情報受信ステップと、前記第1指定席券情報受信ステップで受信した指定席券情報を前記指定席券検札端末に送信する第2指定席券情報送信ステップとを含み、
前記指定席券検札端末に対しては、
前記指定席券情報を受信する第2指定席券情報受信ステップと、前記第2指定席券情報受信ステップで受信した指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行う指定席券検札ステップとを含むことを特徴とする。
【0060】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図5は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法の第1の実施の形態を示す図である。
【0061】
本実施の形態は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法を、列車内において指定席券の検札を行う場合について適用したものである。
【0062】
まず、本発明を適用する指定席券検札システムの構成を図1を参照しながら説明する。図1は、本発明を適用する指定席券検札システムの構成を示す機能ブロック図である。
本発明に係る指定席券検札システムは、図1に示すように、指定席券の代替として利用される指定席券カード100と、指定席券の検札を行う指定席券検札端末200とで構成されている。ここで、指定席券カード100は、乗客が利用するものであり、指定席券検札端末200は、車掌等の乗務員が利用するものである。
【0063】
次に、指定席券カード100の構成を詳細に説明する。
指定席券カード100には、図1に示すように、RFID(Radio Frequency IDentification)非接触型ICタグ102が埋め込まれている。RFID非接触型ICタグ102は、指定席に関する指定席券情報をタグ情報として記憶した内蔵メモリを有し、内蔵メモリの指定席券情報を非接触で読取可能となっている。なお、内蔵メモリからの読取は、外部からの電波を電源として用い無線で送信することにより行う。
【0064】
次に、指定席券情報のデータ構造を図2を参照しながら詳細に説明する。図2は、指定席券情報のデータ構造を示す図である。
指定席券情報800は、図2に示すように、各指定席ごとに1つのレコードを有するデータベースとして構成されている。各レコードは、列車名を登録したフィールド802と、列車を編成する車両を特定するための号車番号を登録したフィールド804と、車両内の指定席のうち列を特定するための列番号を登録したフィールド806と、車両内の指定席のうち行を特定するための番地を登録したフィールド808とを含んで構成されている。
【0065】
図2の例では、第1段目のレコードには、列車名として「あずさ2号」が、号車番号として「3」が、列番号として「6」が、番地として「A」がそれぞれ登録されている。これは、「あずさ2号」という列車の3号車内の指定席であって6番目の列でかつA番地の指定席を示している。
また、指定席券カード100は、図3のフローチャートに示す指定席券情報送信処理を実行するようになっている。図3は、指定席券情報送信処理を示すフローチャートである。
【0066】
指定席券情報処理は、指定席券検札端末200からの要求に応じて内蔵メモリの指定席券情報を送信する処理であって、指定席券カード100において実行されると、図3に示すように、まず、ステップS100に移行するようになっている。
ステップS100では、指定席券確認信号を無線により受信したか否かを判定し、指定席券確認信号を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS102に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券確認信号を受信するまでステップS100で待機する。
【0067】
ステップS102では、指定席券応答信号を無線により送信し、ステップS104に移行して、内蔵メモリの指定席券情報を無線により送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、指定席券検札端末200の構成を詳細に説明する。
指定席券検札端末200は、図1に示すように、RFID非接触型ICタグ102から指定席券情報を非接触で読み取るタグ情報読取部202と、指定席の予約を確認するのに必要な予約確認情報を記憶した予約確認情報記憶部204と、表示部206と、指定席券の検札に関する処理を行う検札処理部208とで構成されている。
【0068】
次に、予約確認情報のデータ構造を図4を参照しながら詳細に説明する。図4は、予約確認情報のデータ構造を示す図である。
予約確認情報820は、図4に示すように、各指定席ごとに1つのレコードを有するデータベースとして構成されている。各レコードは、指定席券カード100に固有に割り当てられたRFID番号を登録したフィールド822と、列車名を登録したフィールド824と、列車を編成する車両を特定するための号車番号を登録したフィールド826と、車両内の指定席のうち列を特定するための列番号を登録したフィールド828と、車両内の指定席のうち行を特定するための番地を登録したフィールド830とを含んで構成されている。
【0069】
図4の例では、第1段目のレコードには、RFID番号として「123」が、列車名として「あずさ2号」が、号車番号として「3」が、列番号として「6」が、番地として「A」がそれぞれ登録されている。これは、「あずさ2号」という列車の3号車内の指定席であって6番目の列でかつA番地の指定席が、RFID番号「123」により特定される指定席券カード100を所有している乗客によって予約されていることを示している。
【0070】
また、検札処理部208は、CPU、ROM、RAMおよびI/F等をバス接続した一般的なコンピュータと同一機能を有して構成されており、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図5のフローチャートに示す指定席券検札処理を実行するようになっている。図5は、指定席券検札処理を示すフローチャートである。
【0071】
指定席券検札処理は、指定席券カード100から指定席券情報を読み取り、読み取った指定席券情報に基づいて指定席券の検札を行う処理であって、検札処理部208で実行されると、図5に示すように、まず、ステップS200に移行するようになっている。
ステップS200では、指定席券確認信号をタグ情報読取部202により送信し、ステップS202に移行して、指定席券応答信号をタグ情報読取部202により受信したか否かを判定し、指定席券応答信号を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS204に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券応答信号を受信するまでステップS202で待機する。
【0072】
ステップS204では、指定席券情報をタグ情報読取部202により受信し、ステップS206に移行して、受信した指定席券情報を予約確認情報記憶部204の予約確認情報と照合して一致するものが存在するか否かを判定し、ステップS208に移行する。
ステップS208では、ステップS206の判定結果に基づいて指定席の利用が正当であるか否かを判定し、指定席の利用が正当であると判定したとき(Yes)は、ステップS210に移行して、受信した指定席券情報を表示部206に表示し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0073】
一方、ステップS208で、指定席の利用が正当でないと判定したとき(No)は、ステップS212に移行して、不正利用の旨を表示部206に表示し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
指定席の検札を行う場合は、乗務員は、所持している指定席券検札端末200を乗客の指定席券カード100に接近させる。なお、指定席券カード100には、指定席券情報が書き込まれているものとする。指定席券情報の書込は、例えば、乗客が指定席券を購入したときに指定席券発行装置により行うことができる。
【0074】
指定席券検札端末200を指定席券カード100に接近させると、指定席券検札端末200では、ステップS200を経て、指定席券確認信号がタグ情報読取部202により送信される。
指定席券カード100では、指定席券確認信号を無線により受信すると、ステップS102,S104を経て、指定席券応答信号および内蔵メモリの指定席券情報が無線により送信される。
【0075】
指定席券検札端末200では、指定席券応答信号をタグ情報読取部202により受信すると、ステップS204,S206を経て、指定席券情報をタグ情報読取部202により受信し、受信した指定席券情報が予約確認情報記憶部204の予約確認情報と照合されて一致するものが存在するか否かが判定される。そして、その判定結果に基づいて指定席の利用が正当であると判定されると、ステップS210を経て、受信した指定席券情報が表示部206に表示される。
【0076】
一方、ステップS206の判定結果に基づいて指定席の利用が正当でないと判定されると、ステップS212を経て、不正利用の旨が表示部206に表示される。
このようにして、本実施の形態では、指定席券カード100は、指定席券確認信号を無線により受信したときは、RFID非接触型ICタグ102の指定席券情報を無線により送信するようになっており、指定席券検札端末200は、タグ情報読取部202により指定席券確認信号を送信し、タグ情報読取部202により指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報に基づいて指定席券の検札を行うようになっている。
【0077】
これにより、指定席券の検札を行うには、指定席券検札端末200において、指定席券カード100から無線により指定席券情報を取得するだけでよいので、指定席券の検札を比較的容易に行うことができる。また、各座席等ごとに特殊な機器や装置を設置する必要がないので、従来に比して、製造および設置にかかるコストを低減することができる。
【0078】
さらに、本実施の形態では、RFID非接触型ICタグ102は、指定席券情報を記憶可能でかつその指定席券情報を非接触で読取可能なものであり、タグ情報読取部202は、RFID非接触型ICタグ102から指定席券情報を非接触で読み取るようになっている。
これにより、指定席券の検札を行うには、指定席券検札端末200を指定席券カード100に接近させるだけでよいので、指定席券の検札をさらに容易に行うことができる。また、指定席券情報の読取にRFID非接触型ICタグ102を用いているので、比較的低コストで実現することができる。
【0079】
さらに、本実施の形態では、指定席券検札端末200は、タグ情報読取部202で読み取った指定席券情報を表示部206に表示するようになっている。
これにより、指定席券検札端末200では、指定席券情報が表示されるので、指定席の利用が正当であるかを確認しやすい。したがって、指定席券の検札をさらに容易に行うことができる。
【0080】
さらに、本実施の形態では、指定席券検札端末200は、タグ情報読取部202で読み取った指定席券情報および予約確認情報記憶部204の予約確認情報に基づいて指定席の利用が正当であるかを判定するようになっている。
これにより、指定席券検札端末200では、指定席の利用が正当であるかが判定されるので、指定席の利用が正当であるかを確認しやすい。したがって、指定席券の検札をさらに容易に行うことができる。
【0081】
上記第1の実施の形態において、指定席券は、発明1、2、22、30または35のチケットに対応し、指定席券情報は、発明1ないし4、19、22、27、30または35のチケット情報に対応し、指定席券情報確認信号は、発明2または35の提供要求に対応している。また、指定席券カード100は、発明1、2、19、27または35のチケット代替端末に対応し、RFID非接触型ICタグ102は、発明1ないし3、19、27若しくは35のチケット情報記憶手段、または発明1ないし3、19、27若しくは35の代替端末側無線通信手段に対応している。
【0082】
また、上記第1の実施の形態において、ステップS104は、発明35のチケット情報送信ステップに対応し、指定席券検札端末200は、発明1、2、4、5、19、22、27、30または35のチケット検札端末に対応し、タグ情報読取部202は、発明1ないし3、22、30若しくは35の検札端末側無線通信手段、または発明3ないし5のチケット情報読取手段に対応している。また、予約確認情報記憶部204は、発明5の予約確認情報記憶手段に対応し、ステップS200は、発明35の提供要求ステップに対応し、ステップS204は、発明35のチケット情報受信ステップに対応し、ステップS206〜S212は、発明35のチケット検札ステップに対応している。
【0083】
次に、本発明の第2の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図6ないし図8は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法の第2の実施の形態を示す図である。なお、以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、上記第1の実施の形態と重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0084】
本実施の形態は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法を、列車内において指定席券の検札を行う場合について適用したものであり、上記第1の実施の形態と異なるのは、指定席券検札端末200が予約管理端末300から予約確認情報を取得する点にある。
【0085】
まず、本発明を適用する指定席券検札システムの構成を図6を参照しながら説明する。図6は、本発明を適用する指定席券検札システムの構成を示す機能ブロック図である。
本発明に係る指定席券検札システムは、図6に示すように、指定席券カード100と、指定席券検札端末200と、指定席の予約を管理する予約管理端末300とで構成されている。
【0086】
次に、指定席券検札端末200の構成を詳細に説明する。
指定席券検札端末200は、図6に示すように、タグ情報読取部202と、予約確認情報記憶部204と、表示部206と、検札処理部208と、予約管理端末300と無線通信を行う無線通信部210とで構成されている。
検札処理部208は、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図5のフローチャートに示す指定席券検札処理のほか、図7のフローチャートに示す予約確認情報取得処理を実行するようになっている。図7は、予約確認情報取得処理を示すフローチャートである。
【0087】
予約確認情報取得処理は、指定席券の検札を行うに先立って予約管理端末300から予約確認情報を取得する処理であって、検札処理部208で実行されると、図7に示すように、まず、ステップS220に移行するようになっている。
ステップS220では、予約確認情報の提供要求を無線通信部210により予約管理端末300に送信し、ステップS222に移行して、予約確認情報を受信したか否かを判定し、予約確認情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS224に移行して、受信した予約確認情報を予約確認情報記憶部204に格納し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0088】
一方、ステップS222で、予約確認情報を受信しないと判定したとき(No)は、予約確認情報を受信するまでステップS222で待機する。
次に、予約管理端末300の構成を詳細に説明する。
予約管理端末300は、図6に示すように、指定席券検札端末200と無線通信を行う無線通信部302と、予約確認情報を記憶した予約確認情報記憶部304と、指定席の予約管理に関する処理を行う予約管理部306とで構成されている。
【0089】
予約管理部306は、CPU、ROM、RAMおよびI/F等をバス接続した一般的なコンピュータと同一機能を有して構成されており、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図8のフローチャートに示す予約管理処理を実行するようになっている。図8は、予約管理処理を示すフローチャートである。
【0090】
予約管理処理は、指定席券検札端末200からの要求に応じて予約確認情報記憶部304の予約管理情報を提供する処理であって、予約管理部306において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS300に移行するようになっている。
ステップS300では、予約確認情報の提供要求を受信したか否かを判定し、提供要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS302に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、提供要求を受信するまでステップS300で待機する。
【0091】
ステップS302では、提供要求のあった指定席券検札端末200に必要な予約確認情報を予約確認情報記憶部304から読み出し、ステップS304に移行して、読み出した予約確認情報を指定席券検札端末200に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
【0092】
指定席の検札を行う場合は、指定席の検札を行うに先立って、乗務員は、まず、指定席券検札端末200において予約確認情報の提供を要求する。
指定席券検札端末200では、予約確認情報の提供が要求されると、ステップS220を経て、予約確認情報の提供要求が無線通信部210により予約管理端末300に送信される。
【0093】
予約管理端末300では、提供要求を受信すると、ステップS302,S304を経て、提供要求のあった指定席券検札端末200に必要な予約確認情報が予約確認情報記憶部304から読み出され、読み出された予約確認情報が指定席券検札端末200に送信される。
指定席券検札端末200では、予約確認情報を受信すると、ステップS224を経て、受信した予約確認情報が予約確認情報記憶部204に記憶される。
【0094】
このように予約確認情報が記憶された状態において、乗務員は、次に、所持している指定席券検札端末200を乗客の指定席券カード100に接近させる。
指定席券検札端末200を指定席券カード100に接近させると、指定席券検札端末200では、ステップS200を経て、指定席券確認信号がタグ情報読取部202により送信される。
【0095】
指定席券カード100では、指定席券確認信号を無線により受信すると、ステップS102,S104を経て、指定席券応答信号および内蔵メモリの指定席券情報が無線により送信される。
指定席券検札端末200では、指定席券応答信号をタグ情報読取部202により受信すると、ステップS204,S206を経て、指定席券情報をタグ情報読取部202により受信し、受信した指定席券情報が予約確認情報記憶部204の予約確認情報と照合されて一致するものが存在するか否かが判定される。そして、その判定結果に基づいて指定席の利用が正当であると判定されると、ステップS210を経て、受信した指定席券情報が表示部206に表示される。
【0096】
一方、ステップS206の判定結果に基づいて指定席の利用が正当でないと判定されると、ステップS212を経て、不正利用の旨が表示部206に表示される。
上記第2の実施の形態において、指定席券は、発明1、2、22、30または35のチケットに対応し、指定席券情報は、発明1ないし4、19、22、27、30または35のチケット情報に対応し、指定席券情報確認信号は、発明2、6または35の提供要求に対応している。また、指定席券カード100は、発明1、2、19、27または35のチケット代替端末に対応し、RFID非接触型ICタグ102は、発明1ないし3、19、27若しくは35のチケット情報記憶手段、または発明1ないし3、19、27若しくは35の代替端末側無線通信手段に対応している。
【0097】
また、上記第2の実施の形態において、ステップS104は、発明35のチケット情報送信ステップに対応し、指定席券検札端末200は、発明1、2、4ないし6、19、22、27、30または35のチケット検札端末に対応し、タグ情報読取部202は、発明1ないし3、22、30若しくは35の検札端末側無線通信手段、または発明3ないし5のチケット情報読取手段に対応している。また、予約確認情報記憶部204,304は、発明5または6の予約確認情報記憶手段に対応し、ステップS200は、発明35の提供要求ステップに対応し、ステップS204は、発明35のチケット情報受信ステップに対応し、ステップS206〜S212は、発明35のチケット検札ステップに対応している。
【0098】
次に、本発明の第3の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図9ないし図11は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法の第3の実施の形態を示す図である。なお、以下、上記第2の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、上記第2の実施の形態と重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0099】
本実施の形態は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法を、列車内において指定席券の検札を行う場合について適用したものであり、上記第2の実施の形態と異なるのは、指定席券発行装置400により指定席券情報を指定席券カード100に書き込むことにより指定席券を発行する点にある。
【0100】
まず、本発明を適用する指定席券検札システムの構成を図9を参照しながら説明する。図9は、本発明を適用する指定席券検札システムの構成を示す機能ブロック図である。
本発明に係る指定席券検札システムは、図9に示すように、指定席券カード100と、指定席券検札端末200と、予約管理端末300と、指定席券を発行する指定席券発行装置400とで構成されている。
【0101】
次に、予約管理端末300の構成を詳細に説明する。
予約管理端末300は、図9に示すように、無線通信部302と、予約確認情報記憶部304と、予約管理部306と、指定席券発行装置400とネットワークを介して通信を行うネットワーク通信部308とで構成されている。
予約管理部306は、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図8のフローチャートに示す予約管理処理のほか、図10のフローチャートに示す指定席券情報提供処理を実行するようになっている。図10は、指定席券情報提供処理を示すフローチャートである。
【0102】
指定席券情報提供処理は、指定席券発行装置400からの要求に応じて指定席券情報を提供する処理であって、予約管理部306において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS320に移行するようになっている。
ステップS320では、指定席券情報の提供要求をネットワーク通信部308から受信したか否かを判定し、提供要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS322に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、提供要求を受信するまでステップS320で待機する。
【0103】
ステップS322では、指定席券情報を生成し、ステップS324に移行して、生成した指定席券情報に対応する予約確認情報を生成し、ステップS326に移行して、生成した予約確認情報を予約確認情報記憶部304に格納し、ステップS328に移行して、生成した指定席券情報を指定席券発行装置400に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0104】
次に、指定席券発行装置400の構成を詳細に説明する。
指定席券発行装置400は、図9に示すように、予約管理端末300とネットワークを介して通信を行うネットワーク通信部402と、RFID非接触型ICタグ102に指定席券情報を書き込むタグ情報書込部404と、指定席券の発行に関する処理を行う発券処理部406とで構成されている。
【0105】
発券処理部406は、CPU、ROM、RAMおよびI/F等をバス接続した一般的なコンピュータと同一機能を有して構成されており、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図11のフローチャートに示す発券処理を実行するようになっている。図11は、発券処理を示すフローチャートである。
【0106】
発券処理は、指定席券カード100に指定席券情報を書き込むことにより指定席券を発行する処理であって、発券処理部406において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS400に移行するようになっている。
ステップS400では、指定席券の購入が要求されたか否かを判定し、指定席券の購入が要求されたと判定したとき(Yes)は、ステップS402に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券の購入が要求されるまでステップS400で待機する。
【0107】
ステップS402では、指定席券カード100が図示しないカードライタ等に挿入されたか否かを判定し、指定席券カード100がカードライタ等に挿入されたと判定したとき(Yes)は、ステップS404に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券カード100がカードライタ等に挿入されるまでステップS402で待機する。
【0108】
ステップS404では、指定席券情報の提供要求を予約管理端末300に送信し、ステップS406に移行して、指定席券情報を受信したか否かを判定し、指定席券情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS408に移行して、受信した指定席券情報をタグ情報書込部404によりRFID非接触型ICタグ102に書き込み、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0109】
一方、ステップS406で、指定席券情報を受信しないと判定したとき(No)は、指定席券情報を受信するまでステップS406で待機する。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
指定席券を購入する場合は、乗客は、指定席券の購入を要求するとともに、所持している指定席券カード100を指定席券発行装置400のカードリーダ等に挿入する。指定席券の購入要求では、例えば、乗車を希望する列車およびその指定席に関する諸情報を入力する。
【0110】
指定席券発行装置400では、指定席券の購入要求とともに指定席券カード100が挿入されると、ステップS404を経て、指定席券情報の提供要求が予約管理端末300に送信される。
予約管理端末300では、提供要求を受信すると、ステップS322,S324を経て、指定席券情報が生成され、生成された指定席券情報に対応する予約確認情報が生成される。そして、ステップS326,S328を経て、生成された予約確認情報が予約確認情報記憶部304に格納され、生成された指定席券情報が指定席券発行装置400に送信される。
【0111】
指定席券発行装置400では、指定席券情報を受信すると、ステップS408を経て、受信した指定席券情報がタグ情報書込部404によりRFID非接触型ICタグ102に書き込まれる。
一方、指定席の検札を行う場合は、乗務員は、所持している指定席券検札端末200を乗客の指定席券カード100に接近させる。
【0112】
指定席券検札端末200を指定席券カード100に接近させると、指定席券検札端末200では、ステップS200を経て、指定席券確認信号がタグ情報読取部202により送信される。
指定席券カード100では、指定席券確認信号を無線により受信すると、ステップS102,S104を経て、指定席券応答信号および内蔵メモリの指定席券情報が無線により送信される。
【0113】
指定席券検札端末200では、指定席券応答信号をタグ情報読取部202により受信すると、ステップS204,S206を経て、指定席券情報をタグ情報読取部202により受信し、受信した指定席券情報が予約確認情報記憶部204の予約確認情報と照合されて一致するものが存在するか否かが判定される。そして、その判定結果に基づいて指定席の利用が正当であると判定されると、ステップS210を経て、受信した指定席券情報が表示部206に表示される。
【0114】
一方、ステップS206の判定結果に基づいて指定席の利用が正当でないと判定されると、ステップS212を経て、不正利用の旨が表示部206に表示される。
このようにして、本実施の形態では、指定席券発行装置400は、指定席券情報の提供要求を予約管理端末300に送信し、指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報をタグ情報書込部404によりRFID非接触型ICタグ102に書き込むようになっており、予約管理端末300は、提供要求を受信したときは、指定席券情報を生成し、生成した指定席券情報を指定席券発行装置400に送信するようになっている。
【0115】
これにより、指定席券を入手するには、指定席券カード100を指定席券発行装置400に接近させるだけでよいので、指定席券の入手が比較的容易になる。上記第3の実施の形態において、指定席券は、発明1、2、22、30または35のチケットに対応し、指定席券情報は、発明1ないし4、19、22、27、30または35のチケット情報に対応し、指定席券情報確認信号は、発明2、6、7または35の提供要求に対応している。また、指定席券カード100は、発明1、2、19、27または35のチケット代替端末に対応し、RFID非接触型ICタグ102は、発明1ないし3、19、27若しくは35のチケット情報記憶手段、または発明1ないし3、19、27若しくは35の代替端末側無線通信手段に対応している。
【0116】
また、上記第3の実施の形態において、ステップS104は、発明35のチケット情報送信ステップに対応し、指定席券検札端末200は、発明1、2、4ないし6、19、22、27、30または35のチケット検札端末に対応し、タグ情報読取部202は、発明1ないし3、22、30若しくは35の検札端末側無線通信手段、または発明3ないし5のチケット情報読取手段に対応している。また、予約確認情報記憶部204,304は、発明5または6の予約確認情報記憶手段に対応し、ステップS200は、発明35の提供要求ステップに対応し、ステップS204は、発明35のチケット情報受信ステップに対応し、ステップS206〜S212は、発明35のチケット検札ステップに対応している。
【0117】
また、上記第3の実施の形態において、ステップS322は、発明7の指定席券情報生成手段に対応し、タグ情報書込部404は、発明7の指定席券情報書込手段に対応している。
次に、本発明の第4の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図6、図12および図13は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法の第4の実施の形態を示す図である。なお、以下、上記第2の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、上記第2の実施の形態と重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0118】
本実施の形態は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法を、列車内において指定席券の検札を行う場合について適用したものであり、上記第2の実施の形態と異なるのは、指定席券の利用が正当であるかの判定を予約管理端末300で行う点にある。
【0119】
検札処理部208は、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図5および図7のフローチャートに示す指定席券検札処理および予約確認情報取得処理に代えて、図12のフローチャートに示す指定席券検札処理を実行するようになっている。図12は、指定席券検札処理を示すフローチャートである。
【0120】
指定席券検札処理は、指定席券カード100から指定席券情報を読み取り、読み取った指定席券情報を予約管理端末300に送信して指定席券の検札を依頼する処理であって、検札処理部208で実行されると、図12に示すように、まず、ステップS240に移行するようになっている。
ステップS240では、指定席券確認信号をタグ情報読取部202により送信し、ステップS242に移行して、指定席券応答信号をタグ情報読取部202により受信したか否かを判定し、指定席券応答信号を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS244に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券応答信号を受信するまでステップS242で待機する。
【0121】
ステップS244では、指定席券情報をタグ情報読取部202により受信し、ステップS246に移行して、受信した指定席券情報を無線通信部210により予約管理端末300に送信し、ステップS248に移行する。
ステップS248では、指定席券の利用が正当であるかの判定結果を示す確認通知を受信したか否かを判定し、確認通知を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS250に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、確認通知を受信するまでステップS248で待機する。
【0122】
ステップS250では、受信した確認通知が、指定席の利用が正当である旨の判定結果を示すものであるか否かを判定し、指定席の利用が正当である旨の判定結果を示すものであると判定したとき(Yes)は、ステップS252に移行して、受信した指定席券情報を表示部206に表示し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0123】
一方、ステップS248で、受信した確認通知が、指定席の利用が正当でない旨の判定結果を示すものであると判定したとき(No)は、ステップS254に移行して、不正利用の旨を表示部206に表示し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
予約管理部306は、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図8のフローチャートに示す予約管理処理に代えて、図13のフローチャートに示す予約管理処理を実行するようになっている。図13は、予約管理処理を示すフローチャートである。
【0124】
予約管理処理は、指定席券検札端末200からの要求に応じて指定席券の利用が正当であるか否かを判定する処理であって、予約管理部306において実行されると、図13に示すように、まず、ステップS340に移行するようになっている。
ステップS340では、指定席券情報を受信したか否かを判定し、指定席券情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS342に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券情報を受信するまでステップS340で待機する。
【0125】
ステップS342では、受信した指定席券情報を予約確認情報記憶部304の予約確認情報と照合して一致するものが存在するか否かを判定し、ステップS344に移行して、ステップS342の判定結果を示す確認通知を指定席券検札端末200に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
【0126】
指定席の検札を行う場合は、乗務員は、所持している指定席券検札端末200を乗客の指定席券カード100に接近させる。
指定席券検札端末200を指定席券カード100に接近させると、指定席券検札端末200では、ステップS240を経て、指定席券確認信号がタグ情報読取部202により送信される。
【0127】
指定席券カード100では、指定席券確認信号を無線により受信すると、ステップS102,S104を経て、指定席券応答信号および内蔵メモリの指定席券情報が無線により送信される。
指定席券検札端末200では、指定席券応答信号をタグ情報読取部202により受信すると、ステップS244,S246を経て、指定席券情報をタグ情報読取部202により受信し、受信した指定席券情報が無線通信部210により予約管理端末300に送信される。
【0128】
予約管理端末300では、指定席券情報を受信すると、ステップS342,S344を経て、受信した指定席券情報が予約確認情報記憶部204の予約確認情報と照合されて一致するものが存在するか否かが判定され、その判定結果を示す確認通知が指定席券検札端末200に送信される。
指定席券検札端末200では、確認通知を受信すると、ステップS250を経て、受信した確認通知が指定席の利用が正当である旨の判定結果を示すものであるか否かが判定される。その結果、確認通知が、指定席の利用が正当である旨の判定結果を示すものであると判定されると、ステップS252を経て、受信した指定席券情報が表示部206に表示される。
【0129】
一方、確認通知が、指定席の利用が正当でない旨の判定結果を示すものであると判定されると、ステップS254を経て、不正利用の旨が表示部206に表示される。
このようにして、本実施の形態では、予約管理端末300は、指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報および予約確認情報記憶部304の予約確認情報に基づいて指定席の利用が正当であるかを判定し、その判定結果を示す確認通知を指定席券検札端末200に送信するようになっており、指定席券検札端末200は、タグ情報読取部202で読み取った指定席券情報を予約管理端末300に送信し、確認通知を受信したときは、表示部206にその旨を表示するようになっている。
【0130】
これにより、指定席券検札端末200では、指定席の利用が正当であるかの判定結果が表示されるので、指定席の利用が正当であるかを確認しやすい。したがって、指定席券の検札をさらに容易に行うことができる。
上記第4の実施の形態において、指定席券は、発明1、2、22、30または35のチケットに対応し、指定席券情報は、発明1ないし3、8、19、22、27、30または35のチケット情報に対応し、指定席券情報確認信号は、発明2または35の提供要求に対応している。また、指定席券カード100は、発明1、2、19、27または35のチケット代替端末に対応し、RFID非接触型ICタグ102は、発明1ないし3、19、27若しくは35のチケット情報記憶手段、または発明1ないし3、19、27若しくは35の代替端末側無線通信手段に対応している。
【0131】
また、上記第4の実施の形態において、ステップS104は、発明35のチケット情報送信ステップに対応し、指定席券検札端末200は、発明1、2、8、19、22、27、30または35のチケット検札端末に対応し、タグ情報読取部202は、発明1ないし3、22、30若しくは35の検札端末側無線通信手段、または発明3若しくは8のチケット情報読取手段に対応している。また、予約確認情報記憶部304は、発明8の予約確認情報記憶手段に対応し、ステップS240は、発明35の提供要求ステップに対応し、ステップS244は、発明35のチケット情報受信ステップに対応し、ステップS246〜S254は、発明35のチケット検札ステップに対応している。
【0132】
次に、本発明の第5の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図14ないし図17は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法の第5の実施の形態を示す図である。なお、以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、上記第1の実施の形態と重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0133】
本実施の形態は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法を、列車内において指定席券の検札を行う場合について適用したものであり、上記第1の実施の形態と異なるのは、指定席券カード100と指定席券検札端末200との間でユーザ端末500を介して指定席券情報を送受信する点にある。
【0134】
まず、本発明を適用する指定席券検札システムの構成を図14を参照しながら説明する。図14は、本発明を適用する指定席券検札システムの構成を示す機能ブロック図である。
本発明に係る指定席券検札システムは、図14に示すように、指定席券カード100と、指定席券検札端末200と、指定席券カード100の所持者である乗客の利用に供するユーザ端末500とで構成されている。
【0135】
指定席券カード100は、図3のフローチャートに示す指定席券情報送信処理に代えて、図15のフローチャートに示す指定席券情報送信処理を実行するようになっている。図15は、指定席券情報送信処理を示すフローチャートである。指定席券情報処理は、ユーザ端末500からの要求に応じて内蔵メモリの指定席券情報を送信する処理であって、指定席券カード100において実行されると、図15に示すように、まず、ステップS120に移行するようになっている。
【0136】
ステップS120では、指定席券確認信号を無線により受信したか否かを判定し、指定席券確認信号を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS122に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券確認信号を受信するまでステップS120で待機する。
ステップS122では、指定席券応答信号を無線により送信し、ステップS124に移行して、内蔵メモリの指定席券情報を無線により送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0137】
次に、指定席券検札端末200の構成を詳細に説明する。
指定席券検札端末200は、図14に示すように、予約確認情報記憶部204と、表示部206と、検札処理部208と、ユーザ端末500と無線通信を行う無線通信部212とで構成されている。
検札処理部208は、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図5のフローチャートに示す指定席券検札処理に代えて、図16のフローチャートに示す指定席券検札処理を実行するようになっている。図16は、指定席券検札処理を示すフローチャートである。
【0138】
指定席券検札処理は、ユーザ端末500から指定席券情報を受信し、受信した指定席券情報に基づいて指定席券の検札を行う処理であって、検札処理部208で実行されると、図16に示すように、まず、ステップS260に移行するようになっている。
ステップS260では、指定席券確認信号をユーザ端末500に送信し、ステップS262に移行して、指定席券応答信号を受信したか否かを判定し、指定席券応答信号を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS264に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券応答信号を受信するまでステップS262で待機する。
【0139】
ステップS264では、指定席券情報を受信し、ステップS266に移行して、受信した指定席券情報を予約確認情報記憶部204の予約確認情報と照合して一致するものが存在するか否かを判定し、ステップS268に移行する。
ステップS268では、ステップS266の判定結果に基づいて指定席の利用が正当であるか否かを判定し、指定席の利用が正当であると判定したとき(Yes)は、ステップS270に移行して、受信した指定席券情報を表示部206に表示し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0140】
一方、ステップS268で、指定席の利用が正当でないと判定したとき(No)は、ステップS272に移行して、不正利用の旨を表示部206に表示し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ユーザ端末500の構成を詳細に説明する。
ユーザ端末500は、図14に示すように、RFID非接触型ICタグ102から指定席券情報を非接触で読み取るタグ情報読取部502と、指定席券検札端末200と無線通信を行う無線通信部504と、タグ情報の処理を行うタグ情報処理部506とで構成されている。
【0141】
タグ情報処理部506は、CPU、ROM、RAMおよびI/F等をバス接続した一般的なコンピュータと同一機能を有して構成されており、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図17のフローチャートに示す指定席券情報読取処理を実行するようになっている。図17は、指定席券情報読取処理を示すフローチャートである。
【0142】
指定席券情報読取処理は、指定席券カード100から指定席券情報を読み取る処理であって、タグ情報処理部506において実行されると、図17に示すように、まず、ステップS500に移行するようになっている。
ステップS500では、指定席券確認信号を無線通信部504により受信したか否かを判定し、指定席券確認信号を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS502に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券確認信号を受信するまでステップS500で待機する。
【0143】
ステップS502では、指定席券確認信号をタグ情報読取部502により送信し、ステップS504に移行して、指定席券応答信号をタグ情報読取部502により受信したか否かを判定し、指定席券応答信号を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS506に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券応答信号を受信するまでステップS504で待機する。
【0144】
ステップS506では、指定席券情報をタグ情報読取部502により受信し、ステップS508に移行して、受信した指定席券情報を無線通信部504により指定席券検札端末200に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
【0145】
指定席の検札を行う場合は、乗務員は、指定席券検札端末200において指定席券情報の提供を要求する。
指定席券検札端末200では、指定席券情報の提供が要求されると、ステップS260を経て、指定席券確認信号がユーザ端末500に送信される。
ユーザ端末500では、無線通信部504により指定席券確認信号を受信すると、ステップS502を経て、タグ情報読取部502により指定席券確認信号が送信される。
【0146】
指定席券カード100では、指定席券確認信号を無線により受信すると、ステップS122,S124を経て、指定席券応答信号および内蔵メモリの指定席券情報が無線により送信される。
ユーザ端末500では、指定席券応答信号をタグ情報読取部502により受信すると、ステップS506〜S510を経て、指定席券情報をタグ情報読取部502により受信し、指定席券応答信号および受信した指定席券情報が無線通信部504により指定席券検札端末200に送信される。
【0147】
指定席券検札端末200では、指定席券応答信号を受信すると、ステップS264,S266を経て、指定席券情報を受信し、受信した指定席券情報が予約確認情報記憶部204の予約確認情報と照合されて一致するものが存在するか否かが判定される。そして、その判定結果に基づいて指定席の利用が正当であると判定されると、ステップS272を経て、受信した指定席券情報が表示部206に表示される。
【0148】
一方、ステップS266の判定結果に基づいて指定席の利用が正当でないと判定されると、ステップS272を経て、不正利用の旨が表示部206に表示される。
このようにして、本実施の形態では、指定席券カード100は、指定席券確認信号を無線により受信したときは、RFID非接触型ICタグ102の指定席券情報を無線により送信するようになっており、ユーザ端末500は、指定席券確認信号を受信したときは、タグ情報読取部502により指定席券確認信号を送信し、タグ情報読取部502により指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報を指定席券検札端末200に送信するようになっており、指定席券検札端末200は、指定席券確認信号をユーザ端末500に送信し、指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報に基づいて指定席券の検札を行うようになっている。
【0149】
これにより、指定席券の検札を行うには、指定席券検札端末200において、ユーザ端末500を介して指定席券カード100から無線により指定席券情報を取得するだけでよいので、指定席券の検札を比較的容易に行うことができる。また、各座席等ごとに特殊な機器や装置を設置する必要がないので、従来に比して、製造および設置にかかるコストを低減することができる。
【0150】
さらに、本実施の形態では、RFID非接触型ICタグ102は、指定席券情報を記憶可能でかつその指定席券情報を非接触で読取可能なものであり、タグ情報読取部502は、RFID非接触型ICタグ102から指定席券情報を非接触で読み取るようになっている。
これにより、指定席券情報を取得するには、ユーザ端末500を指定席券カード100に接近させるだけでよいので、指定席券情報の取得を比較的容易に行うことができる。また、指定席券情報の読取に非接触型タグを用いているので、比較的低コストで実現することができる。
【0151】
上記第5の実施の形態において、指定席券は、発明9、10、23、31または36のチケットに対応し、指定席券情報は、発明9ないし12、20、23、25、28、31、33または36のチケット情報に対応し、指定席券情報確認信号は、発明10または36の提供要求に対応している。また、指定席券カード100は、発明9、10、20、28または36のチケット代替端末に対応し、RFID非接触型ICタグ102は、発明9ないし11、20、28若しくは36のチケット情報記憶手段、または発明9ないし11、20、28若しくは36の代替端末側無線通信手段に対応している。
【0152】
また、上記第5の実施の形態において、ステップS124は、発明36の第1チケット情報送信ステップに対応し、指定席券検札端末200は、発明9、10、12、13、23、25、31、33または36のチケット検札端末に対応し、予約確認情報記憶部204は、発明13の予約確認情報記憶手段に対応している。また、ステップS260は、発明36の第1提供要求ステップに対応し、ステップS264は、発明36の第2チケット情報受信ステップに対応し、ステップS266〜S272は、発明36のチケット検札ステップに対応し、タグ情報読取部502は、発明9ないし11、25、33若しくは36のユーザ端末側無線通信手段、または発明11のチケット情報読取手段に対応している。
【0153】
また、上記第5の実施の形態において、ステップS502は、発明36の第2提供要求ステップに対応し、ステップS506は、発明36の第1チケット情報受信ステップに対応し、ステップS510は、発明36の第2チケット情報送信ステップに対応している。
次に、本発明の第6の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図18ないし図21は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法の第6の実施の形態を示す図である。なお、以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、上記第1の実施の形態と重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0154】
本実施の形態は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法を、列車内において指定席券の検札を行う場合について適用したものであり、上記第1の実施の形態と異なるのは、列車の軌道に沿って列車外装置600を設置し、列車外装置600により指定席券カード100から指定席券情報を読み取る点にある。
【0155】
まず、本発明を適用する指定席券検札システムの構成を図18を参照しながら説明する。図18は、本発明を適用する指定席券検札システムの構成を示す機能ブロック図である。
本発明に係る指定席券検札システムは、図18に示すように、指定席券カード100と、指定席券検札端末200と、列車の軌道に沿って設置された列車外装置600とで構成されている。
【0156】
指定席券カード100は、図3のフローチャートに示す指定席券情報送信処理に代えて、図19のフローチャートに示す指定席券情報送信処理を実行するようになっている。図19は、指定席券情報送信処理を示すフローチャートである。
指定席券情報処理は、列車外装置600からの要求に応じて内蔵メモリの指定席券情報を送信する処理であって、指定席券カード100において実行されると、図19に示すように、まず、ステップS140に移行するようになっている。
【0157】
ステップS140では、指定席券確認信号を無線により受信したか否かを判定し、指定席券確認信号を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS142に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券確認信号を受信するまでステップS140で待機する。
ステップS142では、指定席券応答信号を無線により送信し、ステップS144に移行して、内蔵メモリの指定席券情報を無線により送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0158】
次に、指定席券検札端末200の構成を詳細に説明する。
指定席券検札端末200は、図18に示すように、予約確認情報記憶部204と、表示部206と、検札処理部208と、列車外装置600と無線通信を行う無線通信部214とで構成されている。
検札処理部208は、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図5のフローチャートに示す指定席券検札処理に代えて、図20のフローチャートに示す指定席券検札処理を実行するようになっている。図20は、指定席券検札処理を示すフローチャートである。
【0159】
指定席券検札処理は、列車外装置600から指定席券情報を受信し、受信した指定席券情報に基づいて指定席券の検札を行う処理であって、検札処理部208で実行されると、図20に示すように、まず、ステップS280に移行するようになっている。
ステップS280では、指定席券情報を受信したか否かを判定し、指定席券情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS282に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券情報を受信するまでステップS280で待機する。
【0160】
ステップS282では、受信した指定席券情報を予約確認情報記憶部204の予約確認情報と照合して一致するものが存在するか否かを判定し、ステップS284に移行して、ステップS282の判定結果に基づいて指定席の利用が正当であるか否かを判定し、指定席の利用が正当であると判定したとき(Yes)は、ステップS286に移行して、受信した指定席券情報を表示部206に表示し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0161】
一方、ステップS284で、指定席の利用が正当でないと判定したとき(No)は、ステップS288に移行して、不正利用の旨を表示部206に表示し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、列車外装置600の構成を詳細に説明する。
列車外装置600は、例えば、列車の軌道を跨いでアーチ状に形成したものであり、図18に示すように、RFID非接触型ICタグ102から指定席券情報を非接触で読み取るタグ情報読取部602と、指定席券検札端末200と無線通信を行う無線通信部604と、タグ情報の処理を行うタグ情報処理部606とで構成されている。
【0162】
タグ情報処理部606は、CPU、ROM、RAMおよびI/F等をバス接続した一般的なコンピュータと同一機能を有して構成されており、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図21のフローチャートに示す指定席券情報読取処理を実行するようになっている。図21は、指定席券情報読取処理を示すフローチャートである。
【0163】
指定席券情報読取処理は、指定席券カード100から指定席券情報を読み取る処理であって、タグ情報処理部606において実行されると、図21に示すように、まず、ステップS600に移行するようになっている。
ステップS600では、指定席券確認信号をタグ情報読取部602により送信し、ステップS602に移行して、指定席券応答信号をタグ情報読取部602により受信したか否かを判定し、指定席券応答信号を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS604に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券応答信号を受信するまでステップS602で待機する。
【0164】
ステップS604では、指定席券情報をタグ情報読取部602により受信し、ステップS606に移行して、受信した指定席券情報を無線通信部604により指定席券検札端末200に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
【0165】
列車外装置600では、ステップS600を経て、タグ情報読取部602により指定席券確認信号が送信されるので、列車が列車外装置600を通過すると、列車内の指定席券カード100に指定席券確認信号が受信される。
指定席券カード100では、指定席券確認信号を無線により受信すると、ステップS142,S144を経て、指定席券応答信号および内蔵メモリの指定席券情報が無線により送信される。
【0166】
列車外装置600では、指定席券応答信号をタグ情報読取部602により受信すると、ステップS604,S606を経て、指定席券情報をタグ情報読取部602により受信し、受信した指定席券情報が無線通信部604により指定席券検札端末200に送信される。
指定席券検札端末200では、指定席券情報を受信すると、ステップS282を経て、受信した指定席券情報が予約確認情報記憶部204の予約確認情報と照合されて一致するものが存在するか否かが判定される。そして、その判定結果に基づいて指定席の利用が正当であると判定されると、ステップS286を経て、受信した指定席券情報が表示部206に表示される。
【0167】
一方、ステップS282の判定結果に基づいて指定席の利用が正当でないと判定されると、ステップS288を経て、不正利用の旨が表示部206に表示される。
このようにして、本実施の形態では、指定席券カード100は、指定席券確認信号を無線により受信したときは、RFID非接触型ICタグ102の指定席券情報を無線により送信するようになっており、列車外装置600は、タグ情報読取部602により指定席券確認信号を送信し、タグ情報読取部602により指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報を指定席券検札端末200に送信するようになっており、指定席券検札端末200は、指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報に基づいて指定席券の検札を行うようになっている。
【0168】
これにより、列車が列車外装置600を通過するだけで指定席券の検札を行うことができるので、指定席券の検札を比較的容易に行うことができる。また、各座席等ごとに特殊な機器や装置を設置する必要がないので、従来に比して、製造および設置にかかるコストを低減することができる。
さらに、本実施の形態では、RFID非接触型ICタグ102は、指定席券情報を記憶可能でかつその指定席券情報を非接触で読取可能なものであり、タグ情報読取部602は、非接触型タグから指定席券情報を非接触で読み取るようになっている。
【0169】
これにより、指定席券情報の読取にRFID非接触型ICタグ102を用いているので、比較的低コストで実現することができる。
上記第6の実施の形態において、指定席券情報確認信号は、発明15または37の提供要求に対応し、指定席券カード100は、発明14、15、21、29または37の指定席券代替端末に対応し、RFID非接触型ICタグ102は、発明14ないし16、21、29若しくは37の指定席券情報記憶手段、または発明14ないし16、21、29若しくは37の代替端末側無線通信手段に対応している。また、ステップS144は、発明37の第1指定席券情報送信ステップに対応し、予約確認情報記憶部204は、発明18の予約確認情報記憶手段に対応し、ステップS280は、発明37の第2指定席券情報受信ステップに対応している。
【0170】
また、上記第6の実施の形態において、ステップS282〜S288は、発明37の指定席券検札ステップに対応し、タグ情報読取部602は、発明14ないし16、26、34若しくは37の車外装置側無線通信手段、または発明16の指定席券情報読取手段に対応している。また、ステップS600は、発明37の提供要求ステップに対応し、ステップS604は、発明37の第1指定席券情報受信ステップに対応し、ステップS606は、発明37の第2指定席券情報送信ステップに対応している。
【0171】
なお、上記第1の実施の形態においては、図5のフローチャートに示す処理を実行するにあたっては、ROMにあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAMに読み込んで実行するようにしてもよい。
【0172】
また、上記第2の実施の形態においては、図7および図8のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROMにあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAMに読み込んで実行するようにしてもよい。
【0173】
また、上記第3の実施の形態においては、図10および図11のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROMにあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAMに読み込んで実行するようにしてもよい。
【0174】
また、上記第4の実施の形態においては、図12および図13のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROMにあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAMに読み込んで実行するようにしてもよい。
【0175】
また、上記第5の実施の形態においては、図16および図17のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROMにあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAMに読み込んで実行するようにしてもよい。
【0176】
また、上記第6の実施の形態においては、図20および図21のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROMにあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAMに読み込んで実行するようにしてもよい。
【0177】
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
【0178】
また、上記第1ないし第6の実施の形態においては、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法を、列車内において指定席券の検札を行う場合について適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。
【0179】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る請求項1ないし8記載のチケット検札システムによれば、チケットの検札を行うには、チケット検札端末において、チケット代替端末から無線によりチケット情報を取得するだけでよいので、チケットの検札を比較的容易に行うことができるという効果が得られる。また、各座席等ごとに特殊な機器や装置を設置する必要がないので、従来に比して、製造および設置にかかるコストを低減することができるという効果も得られる。
【0180】
さらに、本発明に係る請求項3ないし8記載のチケット検札システムによれば、チケットの検札を行うには、チケット検札端末をチケット代替端末に接近させるだけでよいので、チケットの検札をさらに容易に行うことができるという効果も得られる。また、チケット情報の読取に非接触型タグを用いているので、比較的低コストで実現することができるという効果も得られる。
【0181】
さらに、本発明に係る請求項4ないし7記載のチケット検札システムによれば、チケット検札端末では、指定席券情報が表示されるので、指定席の利用が正当であるかを確認しやすい。したがって、指定席券の検札をさらに容易に行うことができるという効果も得られる。
さらに、本発明に係る請求項5ないし7記載のチケット検札システムによれば、チケット検札端末では、指定席の利用が正当であるかが判定されるので、指定席の利用が正当であるかを確認しやすい。したがって、指定席券の検札をさらに容易に行うことができるという効果も得られる。
【0182】
さらに、本発明に係る請求項7記載のチケット検札システムによれば、指定席券を入手するには、チケット代替端末を指定席券発行装置に接近させるだけでよいので、指定席券の入手が比較的容易になるという効果も得られる。
さらに、本発明に係る請求項8記載のチケット検札システムによれば、チケット検札端末では、指定席の利用が正当であるかの判定結果が表示されるので、指定席の利用が正当であるかを確認しやすい。したがって、指定席券の検札をさらに容易に行うことができるという効果も得られる。
【0183】
さらに、本発明に係る請求項9ないし13記載のチケット検札システムによれば、チケットの検札を行うには、チケット検札端末において、ユーザ端末を介してチケット代替端末から無線によりチケット情報を取得するだけでよいので、チケットの検札を比較的容易に行うことができるという効果が得られる。また、各座席等ごとに特殊な機器や装置を設置する必要がないので、従来に比して、製造および設置にかかるコストを低減することができるという効果も得られる。
【0184】
さらに、本発明に係る請求項11ないし13記載のチケット検札システムによれば、チケット情報を取得するには、ユーザ端末をチケット代替端末に接近させるだけでよいので、チケット情報の取得を比較的容易に行うことができるという効果も得られる。また、チケット情報の読取に非接触型タグを用いているので、比較的低コストで実現することができるという効果も得られる。
【0185】
さらに、本発明に係る請求項12または13記載のチケット検札システムによれば、チケット検札端末では、指定席券情報が表示されるので、指定席の利用が正当であるかを確認しやすい。したがって、指定席券の検札をさらに容易に行うことができるという効果も得られる。
さらに、本発明に係る請求項13記載のチケット検札システムによれば、チケット検札端末では、指定席の利用が正当であるかが判定されるので、指定席の利用が正当であるかを確認しやすい。したがって、指定席券の検札をさらに容易に行うことができるという効果も得られる。
【0186】
一方、本発明に係る請求項14ないし18記載の指定席券検札システムによれば、列車が列車外装置を通過するだけで指定席券の検札を行うことができるので、指定席券の検札を比較的容易に行うことができるという効果が得られる。また、各座席等ごとに特殊な機器や装置を設置する必要がないので、従来に比して、製造および設置にかかるコストを低減することができるという効果も得られる。
【0187】
さらに、本発明に係る請求項16ないし18記載の指定席券検札システムによれば、指定席券情報の読取に非接触型タグを用いているので、比較的低コストで実現することができるという効果も得られる。
さらに、本発明に係る請求項17または18記載の指定席券検札システムによれば、指定席券検札端末では、指定席券情報が表示されるので、指定席の利用が正当であるかを確認しやすい。したがって、指定席券の検札をさらに容易に行うことができるという効果も得られる。
【0188】
さらに、本発明に係る請求項18記載の指定席券検札システムによれば、指定席券検札端末では、指定席の利用が正当であるかが判定されるので、指定席の利用が正当であるかを確認しやすい。したがって、指定席券の検札をさらに容易に行うことができるという効果も得られる。
一方、本発明に係る請求項19記載のチケット代替端末によれば、請求項1記載のチケット検札システムと同等の効果が得られる。
【0189】
さらに、本発明に係る請求項20記載のチケット代替端末によれば、請求項9記載のチケット検札システムと同等の効果が得られる。
一方、本発明に係る請求項21記載の指定席券代替端末によれば、請求項14記載の指定席券検札システムと同等の効果が得られる。
一方、本発明に係る請求項22記載のチケット検札端末によれば、請求項1記載のチケット検札システムと同等の効果が得られる。
【0190】
さらに、本発明に係る請求項23記載のチケット検札端末によれば、請求項9記載のチケット検札システムと同等の効果が得られる。
一方、本発明に係る請求項24記載の指定席券検札端末によれば、請求項14記載の指定席券検札システムと同等の効果が得られる。
一方、本発明に係る請求項25記載のユーザ端末によれば、請求項9記載のチケット検札システムと同等の効果が得られる。
【0191】
一方、本発明に係る請求項26記載の列車外装置によれば、請求項14記載の指定席券検札システムと同等の効果が得られる。
一方、本発明に係る請求項27記載の端末用プログラムによれば、請求項19記載のチケット代替端末と同等の効果が得られる。
さらに、本発明に係る請求項28記載の端末用プログラムによれば、請求項20記載のチケット代替端末と同等の効果が得られる。
【0192】
さらに、本発明に係る請求項29記載の端末用プログラムによれば、請求項21記載の指定席券代替端末と同等の効果が得られる。
さらに、本発明に係る請求項30記載の端末用プログラムによれば、請求項22記載のチケット検札端末と同等の効果が得られる。
さらに、本発明に係る請求項31記載の端末用プログラムによれば、請求項23記載のチケット検札端末と同等の効果が得られる。
【0193】
さらに、本発明に係る請求項32記載の端末用プログラムによれば、請求項24記載の指定席券検札端末と同等の効果が得られる。
さらに、本発明に係る請求項33記載の端末用プログラムによれば、請求項25記載のユーザ端末と同等の効果が得られる。
一方、本発明に係る請求項34記載の装置用プログラムによれば、請求項26記載の列車外装置と同等の効果が得られる。
【0194】
一方、本発明に係る請求項35記載のチケット検札方法によれば、請求項1記載のチケット検札システムと同等の効果が得られる。
さらに、本発明に係る請求項36記載のチケット検札方法によれば、請求項9記載のチケット検札システムと同等の効果が得られる。
一方、本発明に係る請求項37記載の指定席券検札方法によれば、請求項14記載の指定席券検札システムと同等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する指定席券検札システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図2】指定席券情報のデータ構造を示す図である。
【図3】指定席券情報送信処理を示すフローチャートである。
【図4】予約確認情報のデータ構造を示す図である。
【図5】指定席券検札処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明を適用する指定席券検札システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図7】予約確認情報取得処理を示すフローチャートである。
【図8】予約管理処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明を適用する指定席券検札システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図10】指定席券情報提供処理を示すフローチャートである。
【図11】発券処理を示すフローチャートである。
【図12】指定席券検札処理を示すフローチャートである。
【図13】予約管理処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明を適用する指定席券検札システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図15】指定席券情報送信処理を示すフローチャートである。
【図16】指定席券検札処理を示すフローチャートである。
【図17】指定席券情報読取処理を示すフローチャートである。
【図18】本発明を適用する指定席券検札システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図19】指定席券情報送信処理を示すフローチャートである。
【図20】指定席券検札処理を示すフローチャートである。
【図21】指定席券情報読取処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100…指定席券カード,102…RFID非接触型ICタグ,200…指定席券検札端末,202…タグ情報読取部,204…予約確認情報記憶部,206…表示部,208…検札処理部,210〜214…無線通信部,300…予約管理端末,302…無線通信部,304…予約確認情報記憶部,306…予約管理部,308…ネットワーク通信部,400…指定席券発行装置,402…ネットワーク通信部,404…タグ情報書込部,406…発券処理部,500…ユーザ端末,502…タグ情報読取部,504…無線通信部,600…列車外装置,602…タグ情報読取部,604…無線通信部,606…タグ情報処理部,800…指定席券情報,820…予約確認情報
【発明の属する技術分野】
本発明は、チケットの検札を行うシステム、並びにそれに適用する端末、装置、プログラムおよび方法に係り、特に、チケットの検札を容易にするとともに、製造および設置にかかるコストを低減するのに好適なチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
乗客が席を予約する指定席方式により運用がなされている列車等では、座席表を持った乗務員が指定席に着席しているすべての乗客に乗車券および指定席券の検札を行い、指定席の利用が正当であるかをチェックしている。
従来、指定席券の検札を支援する技術としては、例えば、特開平5−274327号公報に開示された指定席管理装置(以下、第1の従来例という。)、特開平8−329291号公報に開示された指定席券自動検札システム(以下、第2の従来例という。)、特開平9−183367号公報に開示された指定席管理システム(以下、第3の従来例という。)、特開平10−211841号公報に開示された指定席管理システム(以下、第4の従来例という。)、および特開2000−276615号公報に開示された指定席管理システム(以下、第5の従来例という。)があった。
【0003】
第1の従来例は、指定席券情報を磁気記録した指定席券と、指定席券に記録された情報を読み取る座席ごとに装着された座席ユニットと、各座席ユニットからの信号と車両走行情報から着席状況を判定する管理ユニットと、各座席への着席可否を表示する表示部とからなる。
これにより、乗務員は、管理ユニットから車両内の指定席着席状況に関する情報を表示部から受け取ることができるので、1人1人検札する必要がなく、よって検札業務に要する時間を短縮することができる。また乗客も検札に煩わされることがなく休息でき、サービス向上効果がある。
【0004】
第2の従来例は、送信した質問信号に対する応答信号を受信する質問器と、質問器が送出する電波を受信したときにあらかじめ設定された情報により電波を変調した変調信号を送出して質問器に応答する応答器と、表示装置とを備える。応答器は、列車の指定席券に貼着され、あらかじめ設定された情報としての指定席の座席を識別するための座席識別情報を少なくとも記憶している。また、質問器は、列車の全指定席座席の近傍に設置され、指定席の座席を識別するための座席識別情報を少なくとも記憶しており、質問器からの信号に対応して応答器から送信される座席識別情報と質問器が記憶している座席識別情報とが比較判定され、その結果が表示装置に表示される。
【0005】
これにより、指定席券検札業務を簡素化することができる。
第3の従来例は、旅客室内の各座席に読取装置およびテレメータ送信装置を設けてある。読取装置は、指定席券から指定席券情報を読取る。テレメータ送信装置は、読取装置によって読取られた指定席券情報を変調して電波にて送信する。車掌室には、テレメータ受信装置および表示装置を設けてある。テレメータ受信装置は、テレメータ送信装置からの電波を受信して指定席券情報を復調し、表示装置は、復調された指定席券情報を表示する。
【0006】
第4の従来例は、車両の指定席の座席領域内に設けられた指定席券の情報を読み取る指定席券情報読取部と、指定席券情報読取部で読み取られた指定席券の券面情報と指定席に対応する指定席券情報とを比較してそのデータが一致しているかを判断する券面情報一致判断部と、指定席の座席に設けられた着席確認検出部と、着席確認検出部によって検出された着席検出データとあらかじめ設定されている着席予定データとを表示する表示部とを具備している。
【0007】
これにより、指定席の目視チェックを省き、指定席の不正利用をも防止することができる。
第5の従来例は、各座席(指定席)ごとに、表示器、LED、リーダ/ライタ、確認ボタンを設ける。制御装置は、例えば各車両ごとに設けられ、その車両の座席の上記構成を制御する。すなわち、制御部は、プログラムメモリに格納されているプログラムを実行することにより、例えば、記憶部に記憶される座席情報を参照して、未予約である座席のLEDを点灯制御する。指定席の途中利用者は、LEDによって未予約席を知り、リーダ/ライタに自己のICカードを提示して、指定席券の発券と料金の徴収を受ける。また、車掌等は、LEDの点灯状況と乗客の着座状況を見ることで指定席の不正利用をチェックできる。
【0008】
これにより、指定席の途中利用をICカードを利用して簡単に行え、また指定席の不正利用のチェックも行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1の従来例にあっては、各指定席ごとに座席ユニットを設置する構成であるため、座席ユニットの製造・設置にコストがかかるという問題があった。
また、第2の従来例にあっては、各指定席ごとに質問器を設置する構成であるため、質問器の製造・設置にコストがかかるという問題があった。
【0010】
また、第3の従来例にあっては、読取装置およびテレメータ送信装置を各指定席ごとに設置する構成であるため、読取装置およびテレメータ送信装置の製造・設置にコストがかかるという問題があった。
また、第4の従来例にあっては、指定席券情報読取部を各指定席ごとに設置する構成であるため、指定席券情報読取部の製造・設置にコストがかかるという問題があった。
【0011】
また、第5の従来例にあっては、表示器、LED、リーダ/ライタ、確認ボタンを各指定席ごとに設置する構成であるため、それら機器の製造・設置にコストがかかるという問題があった。
なお、これらのことは、列車において指定席券の検札を行う場合に限らず、コンサート、その他のイベントにおいて座席チケットの検札を行う場合にも同様に想定される問題である。
【0012】
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、チケットの検札を容易にするとともに、製造および設置にかかるコストを低減するのに好適なチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
〔発明1〕
上記目的を達成するために、発明1のチケット検札システムは、
チケットの代替として利用されるチケット代替端末と、前記チケットの検札を行うチケット検札端末とを備え、前記チケットに関するチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うシステムであって、
前記チケット情報を記憶するためのチケット情報記憶手段を備え、
前記チケット代替端末は、無線通信を行う代替端末側無線通信手段を有し、前記チケット検札端末からの要求に応じて前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっており、
前記チケット検札端末は、無線通信を行う検札端末側無線通信手段を有し、前記検札端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うようになっていることを特徴とする。
【0014】
このような構成であれば、チケットの検札を行う場合は、チケット検札端末において、チケット情報の提供要求をチケット代替端末に対して行う。
チケット代替端末では、チケット検札端末からの要求に応じて、チケット情報記憶手段のチケット情報が代替端末側無線通信手段により送信される。
チケット検札端末では、検札端末側無線通信手段によりチケット情報を受信すると、受信したチケット情報に基づいてチケットの検札が行われる。
【0015】
ここで、チケット情報記憶手段は、チケット情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、チケット情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、チケット情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によってチケット情報を記憶するようになっていてもよい。以下、発明2、9および10のチケット検札システムにおいて同じである。
【0016】
また、チケット情報記憶手段は、チケット代替端末に設けてもよいが、これに限らず、チケット代替端末およびチケット検札端末以外の他の端末に設けてもよい。後者の場合、例えば、データベースサーバやネットワークストレージとして構成することができる。以下、発明2のチケット検札システムにおいて同じである。
【0017】
また、チケットの検札は、例えば、指定席等の予約を確認するのに必要な予約確認情報をあらかじめチケット検札端末に記憶しておき、予約確認情報とチケット情報とを照合してそれらが一致するか否かを判定することにより行うことができる。以下、発明2、9および10のチケット検札システムにおいて同じである。
〔発明2〕
さらに、発明2のチケット検札システムは、
チケットの代替として利用されるチケット代替端末と、前記チケットの検札を行うチケット検札端末とを備え、前記チケットに関するチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うシステムであって、
前記チケット代替端末は、前記チケット情報を記憶するためのチケット情報記憶手段と、無線通信を行う代替端末側無線通信手段とを有し、前記代替端末側無線通信手段により前記チケット情報の提供要求を受信したときは、前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっており、
前記チケット検札端末は、無線通信を行う検札端末側無線通信手段を有し、前記検札端末側無線通信手段により前記提供要求を送信し、前記検札端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うようになっていることを特徴とする。
【0018】
このような構成であれば、チケットの検札を行う場合は、チケット検札端末において、検札端末側無線通信手段によりチケット情報の提供要求を送信する。
チケット代替端末では、代替端末側無線通信手段によりチケット情報の提供要求を受信すると、チケット情報記憶手段のチケット情報が代替端末側無線通信手段により送信される。
【0019】
チケット検札端末では、検札端末側無線通信手段によりチケット情報を受信すると、受信したチケット情報に基づいてチケットの検札が行われる。
〔発明3〕
さらに、発明3のチケット検札システムは、発明2のチケット検札システムにおいて、
前記チケット情報記憶手段および前記代替端末側無線通信手段は、前記チケット情報を記憶可能でかつ当該チケット情報を非接触で読取可能な非接触型タグであり、
前記検札端末側無線通信手段は、前記非接触型タグから前記チケット情報を非接触で読み取るチケット情報読取手段であることを特徴とする。
【0020】
このような構成であれば、チケットの検札を行う場合は、チケット検札端末をチケット代替端末に接近させる。
チケット検札端末をチケット代替端末に接近させると、チケット検札端末では、チケット情報読取手段により、チケット代替端末の非接触型タグからチケット情報が非接触で読み取られ、読み取られたチケット情報に基づいてチケットの検札が行われる。
〔発明4〕
さらに、発明4のチケット検札システムは、発明3のチケット検札システムにおいて、
前記チケット情報は、指定席券に関する指定席券情報であり、
前記チケット検札端末は、前記チケット情報読取手段で読み取った指定席券情報を表示するようになっていることを特徴とする。
【0021】
このような構成であれば、チケット検札端末では、指定席券情報が読み取られると、読み取られたチケット情報が表示される。
〔発明5〕
さらに、発明5のチケット検札システムは、発明4のチケット検札システムにおいて、
前記チケット検札端末は、前記指定席の予約を確認するのに必要な予約確認情報を記憶するための予約確認情報記憶手段を有し、前記チケット情報読取手段で読み取った指定席券情報および前記予約確認情報記憶手段の予約確認情報に基づいて前記指定席の利用が正当であるかを判定するようになっていることを特徴とする。
【0022】
このような構成であれば、チケット検札端末では、指定席券情報が読み取られると、読み取られた指定席券情報および予約確認情報記憶手段の予約確認情報に基づいて指定席の利用が正当であるかが判定される。
ここで、予約確認情報記憶手段は、予約確認情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、予約確認情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、予約確認情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって予約確認情報を記憶するようになっていてもよい。以下、発明8および13のチケット検札システム、並びに発明18の指定席券検札システムにおいて同じである。
〔発明6〕
さらに、発明6のチケット検札システムは、発明5のチケット検札システムにおいて、
さらに、前記指定席の予約を管理する予約管理端末を備え、
前記予約管理端末は、前記予約確認情報を記憶するための予約確認情報記憶手段を有し、前記予約確認情報の提供要求を受信したときは、前記予約確認情報記憶手段の予約確認情報を前記チケット検札端末に送信するようになっており、
前記チケット検札端末は、前記提供要求を前記予約管理端末に送信し、前記予約確認情報を受信したときは、受信した予約確認情報を前記予約確認情報記憶手段に記憶するようになっていることを特徴とする。
【0023】
このような構成であれば、指定席券の検札を行う場合は、チケット検札端末において、まず、予約確認情報の提供要求を予約管理端末に送信する。
予約管理端末では、提供要求を受信すると、予約確認情報記憶手段の予約確認情報がチケット検札端末に送信される。
チケット検札端末では、予約確認情報を受信すると、受信した予約確認情報が予約確認情報記憶手段に記憶される。そして、指定席券情報が読み取られると、読み取られた指定席券情報および予約確認情報記憶手段の予約確認情報に基づいて指定席の利用が正当であるかが判定される。
〔発明7〕
さらに、発明7のチケット検札システムは、発明6のチケット検札システムにおいて、
さらに、前記指定席券を発行する指定席券発行装置を備え、
前記指定席券発行装置は、前記指定席券情報を前記非接触型タグに書き込む指定席券情報書込手段を有し、前記指定席券情報の提供要求を前記予約管理端末に送信し、前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報を前記指定席券情報書込手段により前記非接触型タグに書き込むようになっており、
前記予約管理端末は、前記指定席券情報を生成する指定席券情報生成手段を有し、前記提供要求を受信したときは、前記指定席券情報生成手段で生成した指定席券情報を前記指定席券発行装置に送信するようになっていることを特徴とする。
【0024】
このような構成であれば、指定席券を発行する場合は、チケット代替端末を指定席券発行装置に接近させる。
チケット代替端末を指定席券発行装置に接近させると、指定席券発行装置では、指定席券情報の提供要求が予約管理端末に送信される。
予約管理端末では、提供要求を受信すると、指定席券情報生成手段により、指定席券情報が生成され、生成された指定席券情報が指定席券発行装置に送信される。
【0025】
指定席券発行装置では、指定席券情報を受信すると、受信した指定席券情報が指定席券情報書込手段により非接触型タグに書き込まれる。
〔発明8〕
さらに、発明8のチケット検札システムは、発明3のチケット検札システムにおいて、
前記チケット情報は、指定席券に関する指定席券情報であり、
さらに、前記指定席の予約を管理する予約管理端末を備え、
前記予約管理端末は、前記指定席の予約を確認するのに必要な予約確認情報を記憶するための予約確認情報記憶手段を有し、前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報および前記予約確認情報記憶手段の予約確認情報に基づいて前記指定席の利用が正当であるかを判定し、その判定結果を示す確認通知を前記チケット検札端末に送信するようになっており、
前記チケット検札端末は、前記チケット情報読取手段で読み取った指定席券情報を前記予約管理端末に送信し、前記確認通知を受信したときは、その旨を表示するようになっていることを特徴とする。
【0026】
このような構成であれば、チケット検札端末では、指定席券情報が読み取られると、読み取られた指定席券情報が予約管理端末に送信される。
予約管理端末では、指定席券情報を受信すると、受信した指定席券情報および予約確認情報記憶手段の予約確認情報に基づいて指定席の利用が正当であるかが判定され、その判定結果を示す確認通知がチケット検札端末に送信される。
【0027】
チケット検札端末では、確認通知を受信すると、その旨が表示される。
〔発明9〕
さらに、発明9のチケット検札システムは、
チケットの代替として利用されるチケット代替端末と、前記チケット代替端末の所持者の利用に供するユーザ端末と、前記チケットの検札を行うチケット検札端末とを備え、前記チケットに関するチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うシステムであって、
前記チケット情報を記憶するためのチケット情報記憶手段を備え、
前記チケット代替端末は、無線通信を行う代替端末側無線通信手段を有し、前記ユーザ端末からの要求に応じて前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっており、
前記ユーザ端末は、無線通信を行うユーザ端末側無線通信手段を有し、前記チケット検札端末からの要求に応じて前記チケット情報を要求し、前記ユーザ端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報を前記チケット検札端末に送信するようになっており、
前記チケット検札端末は、前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うようになっていることを特徴とする。
【0028】
このような構成であれば、チケットの検札を行う場合は、チケット検札端末において、チケット情報の提供要求をユーザ端末に対して行う。
ユーザ端末では、チケット検札端末からの要求に応じて、チケット情報が要求される。
チケット代替端末では、ユーザ端末からの要求に応じて、チケット情報記憶手段のチケット情報が代替端末側無線通信手段により送信される。
【0029】
ユーザ端末では、ユーザ端末側無線通信手段によりチケット情報を受信すると、受信したチケット情報がチケット検札端末に送信される。
チケット検札端末では、チケット情報を受信すると、受信したチケット情報に基づいてチケットの検札が行われる。
ここで、チケット情報記憶手段は、チケット代替端末に設けてもよいが、これに限らず、チケット代替端末、ユーザ端末およびチケット検札端末以外の他の端末に設けてもよい。後者の場合、例えば、データベースサーバやネットワークストレージとして構成することができる。以下、発明10のチケット検札システムにおいて同じである。
〔発明10〕
さらに、発明10のチケット検札システムは、
チケットの代替として利用されるチケット代替端末と、前記チケット代替端末の所持者の利用に供するユーザ端末と、前記チケットの検札を行うチケット検札端末とを備え、前記チケットに関するチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うシステムであって、
前記チケット代替端末は、前記チケット情報を記憶するためのチケット情報記憶手段と、無線通信を行う代替端末側無線通信手段とを有し、前記代替端末側無線通信手段により前記チケット情報の提供要求を受信したときは、前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっており、
前記ユーザ端末は、無線通信を行うユーザ端末側無線通信手段を有し、前記提供要求を受信したときは、前記ユーザ端末側無線通信手段により前記提供要求を送信し、前記ユーザ端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報を前記チケット検札端末に送信するようになっており、
前記チケット検札端末は、前記提供要求を前記ユーザ端末に送信し、前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うようになっていることを特徴とする。
【0030】
このような構成であれば、チケットの検札を行う場合は、チケット検札端末において、チケット情報の提供要求をユーザ端末に送信する。
ユーザ端末では、提供要求を受信すると、ユーザ端末側無線通信手段により提供要求が送信される。
チケット代替端末では、代替端末側無線通信手段により提供要求を受信すると、チケット情報記憶手段のチケット情報が代替端末側無線通信手段により送信される。
【0031】
ユーザ端末では、ユーザ端末側無線通信手段によりチケット情報を受信すると、受信したチケット情報がチケット検札端末に送信される。
チケット検札端末では、チケット情報を受信すると、受信したチケット情報に基づいてチケットの検札が行われる。
〔発明11〕
さらに、発明11のチケット検札システムは、発明10のチケット検札システムにおいて、
前記チケット情報記憶手段および前記代替端末側無線通信手段は、前記チケット情報を記憶可能でかつ当該チケット情報を非接触で読取可能な非接触型タグであり、
前記ユーザ端末側無線通信手段は、前記非接触型タグから前記チケット情報を非接触で読み取るチケット情報読取手段であることを特徴とする。
【0032】
このような構成であれば、チケット代替端末からチケット情報を取得する場合は、ユーザ端末をチケット代替端末に接近させる。
ユーザ端末をチケット代替端末に接近させると、ユーザ端末では、チケット情報読取手段により、チケット代替端末の非接触型タグからチケット情報が非接触で読み取られ、読み取られたチケット情報がチケット検札端末に送信される。
〔発明12〕
さらに、発明12のチケット検札システムは、発明11のチケット検札システムにおいて、
前記チケット情報は、指定席券に関する指定席券情報であり、
前記チケット検札端末は、前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報を表示するようになっていることを特徴とする。
【0033】
このような構成であれば、チケット検札端末では、指定席券情報を受信すると、受信した指定席券情報が表示される。
〔発明13〕
さらに、発明13のチケット検札システムは、発明12のチケット検札システムにおいて、
前記チケット検札端末は、前記指定席の予約を確認するのに必要な予約確認情報を記憶するための予約確認情報記憶手段を有し、前記受信した指定席券情報および前記予約確認情報記憶手段の予約確認情報に基づいて前記指定席の利用が正当であるかを判定するようになっていることを特徴とする。
【0034】
このような構成であれば、チケット検札端末では、指定席券情報を受信すると、受信した指定席券情報および予約確認情報記憶手段の予約確認情報に基づいて指定席の利用が正当であるかが判定される。
〔発明14〕
一方、上記目的を達成するために、発明14の指定席券検札システムは、
列車の指定席券の代替として利用される指定席券代替端末と、前記列車の軌道に沿って設置された列車外装置と、前記指定席券の検札を行う指定席券検札端末とを備え、前記指定席券に関する指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行うシステムであって、
前記指定席券情報を記憶するための指定席券情報記憶手段を備え、
前記指定席券代替端末は、無線通信を行う代替端末側無線通信手段を有し、前記列車外装置からの要求に応じて前記指定席券情報記憶手段の指定席券情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっており、
前記列車外装置は、無線通信を行う車外装置側無線通信手段を有し、前記車外装置側無線通信手段により前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報を前記指定席券検札端末に送信するようになっており、
前記指定席券検札端末は、前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行うようになっていることを特徴とする。
【0035】
このような構成であれば、列車外装置では、指定席券情報の提供要求が行われるので、列車が列車外装置を通過すると、列車内の指定席券代替端末に対して提供要求が行われる。
指定席券代替端末では、列車外装置からの要求に応じて、指定席券情報記憶手段の指定席券情報が代替端末側無線通信手段により送信される。
【0036】
列車外装置では、車外装置側無線通信手段により指定席券情報を受信すると、受信した指定席券情報が指定席券検札端末に送信される。
指定席券検札端末では、指定席券情報を受信すると、受信した指定席券情報に基づいて指定席券の検札が行われる。
ここで、指定席券情報記憶手段は、指定席券情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、指定席券情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、指定席券情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって指定席券情報を記憶するようになっていてもよい。以下、発明15の指定席券検札システムにおいて同じである。
【0037】
また、指定席券情報記憶手段は、指定席券代替端末に設けてもよいが、これに限らず、指定席券代替端末、列車外装置および指定席券検札端末以外の他の端末に設けてもよい。後者の場合、例えば、データベースサーバやネットワークストレージとして構成することができる。以下、発明15の指定席券検札システムにおいて同じである。
【0038】
また、指定席券の検札は、例えば、指定席の予約を確認するのに必要な予約確認情報をあらかじめ指定席券検札端末に記憶しておき、予約確認情報と指定席券情報とを照合してそれらが一致するか否かを判定することにより行うことができる。以下、発明15の指定席券検札システムにおいて同じである。
〔発明15〕
さらに、発明15の指定席券検札システムは、
列車の指定席券の代替として利用される指定席券代替端末と、前記列車の軌道に沿って設置された列車外装置と、前記指定席券の検札を行う指定席券検札端末とを備え、前記指定席券に関する指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行うシステムであって、
前記指定席券代替端末は、前記指定席券情報を記憶するための指定席券情報記憶手段と、無線通信を行う代替端末側無線通信手段とを有し、前記代替端末側無線通信手段により前記指定席券情報の提供要求を受信したときは、前記指定席券情報記憶手段の指定席券情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっており、
前記列車外装置は、無線通信を行う車外装置側無線通信手段を有し、前記車外装置側無線通信手段により前記提供要求を送信し、前記車外装置側無線通信手段により前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報を前記指定席券検札端末に送信するようになっており、
前記指定席券検札端末は、前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行うようになっていることを特徴とする。
【0039】
このような構成であれば、列車外装置では、車外装置側無線通信手段により指定席券情報の提供要求が送信されるので、列車が列車外装置を通過すると、列車内の指定席券代替端末に提供要求が受信される。
指定席券代替端末では、代替端末側無線通信手段により提供要求を受信すると、指定席券情報記憶手段の指定席券情報が代替端末側無線通信手段により送信される。
【0040】
列車外装置では、車外装置側無線通信手段により指定席券情報を受信すると、受信した指定席券情報が指定席券検札端末に送信される。
指定席券検札端末では、指定席券情報を受信すると、受信した指定席券情報に基づいて指定席券の検札が行われる。
〔発明16〕
さらに、発明16の指定席券検札システムは、発明15の指定席券検札システムにおいて、
前記指定席券情報記憶手段および前記代替端末側無線通信手段は、前記指定席券情報を記憶可能でかつ当該指定席券情報を非接触で読取可能な非接触型タグであり、
前記車外装置側無線通信手段は、前記非接触型タグから前記指定席券情報を非接触で読み取る指定席券情報読取手段であることを特徴とする。
【0041】
このような構成であれば、列車が列車外装置を通過すると、列車外装置では、指定席券情報読取手段により、指定席券代替端末の非接触型タグから指定席券情報が非接触で読み取られ、読み取られた指定席券情報が指定席券検札端末に送信される。
〔発明17〕
さらに、発明17の指定席券検札システムは、発明16の指定席券検札システムにおいて、
前記指定席券検札端末は、前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報を表示するようになっていることを特徴とする。
【0042】
このような構成であれば、指定席券検札端末では、指定席券情報を受信すると、受信した指定席券情報が表示される。
〔発明18〕
さらに、発明18の指定席券検札システムは、発明17の指定席券検札システムにおいて、
前記指定席券検札端末は、前記指定席の予約を確認するのに必要な予約確認情報を記憶するための予約確認情報記憶手段を有し、前記受信した指定席券情報および前記予約確認情報記憶手段の予約確認情報に基づいて前記指定席の利用が正当であるかを判定するようになっていることを特徴とする。
【0043】
このような構成であれば、指定席券検札端末では、指定席券情報を受信すると、受信した指定席券情報および予約確認情報記憶手段の予約確認情報に基づいて指定席の利用が正当であるかが判定される。
〔発明19〕
一方、上記目的を達成するために、発明19のチケット代替端末は、
発明1のチケット検札システムに適用される端末であって、
無線通信を行う代替端末側無線通信手段を備え、
前記チケット検札端末からの要求に応じて前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっていることを特徴とする。
【0044】
このような構成であれば、発明1のチケット検札システムにおけるチケット代替端末と同等の作用が得られる。
〔発明20〕
さらに、発明20のチケット代替端末は、
発明9のチケット検札システムに適用される端末であって、
無線通信を行う代替端末側無線通信手段を備え、
前記ユーザ端末からの要求に応じて前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっていることを特徴とする。
【0045】
このような構成であれば、発明9のチケット検札システムにおけるチケット代替端末と同等の作用が得られる。
〔発明21〕
一方、上記目的を達成するために、発明21の指定席券代替端末は、
発明14の指定席券検札システムに適用される端末であって、
無線通信を行う代替端末側無線通信手段を備え、
前記列車外装置からの要求に応じて前記指定席券情報記憶手段の指定席券情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっていることを特徴とする。
【0046】
このような構成であれば、発明14の指定席券検札システムにおける指定席券代替端末と同等の作用が得られる。
〔発明22〕
一方、上記目的を達成するために、発明22のチケット検札端末は、
発明1のチケット検札システムに適用される端末であって、
無線通信を行う検札端末側無線通信手段を備え、
前記検札端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うようになっていることを特徴とする。
【0047】
このような構成であれば、発明1のチケット検札システムにおけるチケット検札端末と同等の作用が得られる。
〔発明23〕
さらに、発明23のチケット検札端末は、
発明9のチケット検札システムに適用される端末であって、
前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うようになっていることを特徴とする。
【0048】
このような構成であれば、発明9のチケット検札システムにおけるチケット検札端末と同等の作用が得られる。
〔発明24〕
一方、上記目的を達成するために、発明24の指定席券検札端末は、
発明14の指定席券検札システムに適用される端末であって、
前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行うようになっていることを特徴とする。
【0049】
このような構成であれば、発明14の指定席券検札システムにおける指定席券検札端末と同等の作用が得られる。
〔発明25〕
一方、上記目的を達成するために、発明25のユーザ端末は、
発明9のチケット検札システムに適用される端末であって、
無線通信を行う側無線通信手段を備え、
前記チケット検札端末からの要求に応じて前記チケット情報を要求し、前記側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報を前記チケット検札端末に送信するようになっていることを特徴とする。
【0050】
このような構成であれば、発明9のチケット検札システムにおけるユーザ端末と同等の作用が得られる。
〔発明26〕
一方、上記目的を達成するために、発明26の列車外装置は、
発明14の指定席券検札システムに適用される装置であって、
無線通信を行う車外装置側無線通信手段を備え、
前記車外装置側無線通信手段により前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報を前記指定席券検札端末に送信するようになっていることを特徴とする。
【0051】
このような構成であれば、発明14の指定席券検札システムにおける列車外装置と同等の作用が得られる。
〔発明27〕
一方、上記目的を達成するために、発明27の端末用プログラムは、
コンピュータからなる発明19のチケット代替端末に実行させるためのプログラムであって、
前記チケット検札端末からの要求に応じて前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信する処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0052】
このような構成であれば、チケット代替端末によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってチケット代替端末が処理を実行すると、発明19のチケット代替端末と同等の作用が得られる。
〔発明28〕
さらに、発明28の端末用プログラムは、
コンピュータからなる発明20のチケット代替端末に実行させるためのプログラムであって、
前記ユーザ端末からの要求に応じて前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信する処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0053】
このような構成であれば、チケット代替端末によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってチケット代替端末が処理を実行すると、発明20のチケット代替端末と同等の作用が得られる。
〔発明29〕
さらに、発明29の端末用プログラムは、
コンピュータからなる発明21の指定席券代替端末に実行させるためのプログラムであって、
前記列車外装置からの要求に応じて前記指定席券情報記憶手段の指定席券情報を前記代替端末側無線通信手段により送信する処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0054】
このような構成であれば、指定席券代替端末によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従って指定席券代替端末が処理を実行すると、発明21の指定席券代替端末と同等の作用が得られる。
〔発明30〕
さらに、発明30の端末用プログラムは、
コンピュータからなる発明22のチケット検札端末に実行させるためのプログラムであって、
前記検札端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行う処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0055】
このような構成であれば、チケット検札端末によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってチケット検札端末が処理を実行すると、発明22のチケット検札端末と同等の作用が得られる。
〔発明31〕
さらに、発明31の端末用プログラムは、
コンピュータからなる発明23のチケット検札端末に実行させるためのプログラムであって、
前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行う処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0056】
このような構成であれば、チケット検札端末によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってチケット検札端末が処理を実行すると、発明23のチケット検札端末と同等の作用が得られる。
〔発明32〕
さらに、発明32の端末用プログラムは、
コンピュータからなる発明24の指定席券検札端末に実行させるためのプログラムであって、
前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行う処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0057】
このような構成であれば、指定席券検札端末によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従って指定席券検札端末が処理を実行すると、発明24の指定席券検札端末と同等の作用が得られる。
〔発明33〕
さらに、発明33の端末用プログラムは、
コンピュータからなる発明25のユーザ端末に実行させるためのプログラムであって、
前記チケット検札端末からの要求に応じて前記チケット情報を要求し、前記ユーザ端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報を前記チケット検札端末に送信する処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0058】
このような構成であれば、ユーザ端末によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってユーザ端末が処理を実行すると、発明25のユーザ端末と同等の作用が得られる。
〔発明34〕
一方、上記目的を達成するために、発明34の装置用プログラムは、
コンピュータからなる発明26の列車外装置に実行させるためのプログラムであって、
前記車外装置側無線通信手段により前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報を前記指定席券検札端末に送信する処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0059】
このような構成であれば、列車外装置によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従って列車外装置が処理を実行すると、発明26の列車外装置と同等の作用が得られる。
〔発明35〕
一方、上記目的を達成するために、発明35のチケット検札方法は、
チケットの代替として利用されるチケット代替端末と、前記チケットの検札を行うチケット検札端末とを利用し、前記チケットに関するチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行う方法であって、
前記チケット情報をチケット情報記憶手段に記憶するチケット情報記憶ステップを含み、
前記チケット検札端末に対しては、
前記チケット情報の提供要求を前記チケット代替端末に対して行う提供要求ステップを含み、
前記チケット代替端末に対しては、
前記チケット検札端末からの要求に応じて、前記チケット代替端末に設けられた代替端末側無線通信手段により、前記チケット情報記憶手段のチケット情報を送信するチケット情報送信ステップを含み、
前記チケット検札端末に対しては、
前記チケット検札端末に設けられた検札端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信するチケット情報受信ステップと、前記チケット情報受信ステップで受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うチケット検札ステップとを含むことを特徴とする。
〔発明36〕
さらに、発明36のチケット検札方法は、
チケットの代替として利用されるチケット代替端末と、前記チケット代替端末の所持者の利用に供するユーザ端末と、前記チケットの検札を行うチケット検札端末とを利用し、前記チケットに関するチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行う方法であって、
前記チケット情報をチケット情報記憶手段に記憶するチケット情報記憶ステップを含み、
前記チケット検札端末に対しては、
前記チケット情報の提供要求を前記ユーザ端末に対して行う第1提供要求ステップを含み、
前記ユーザ端末に対しては、
前記チケット検札端末からの要求に応じて、前記チケット情報の提供要求を前記チケット代替端末に対して行う第2提供要求ステップを含み、
前記チケット代替端末に対しては、
前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記チケット代替端末に設けられた代替端末側無線通信手段により、前記チケット情報記憶手段のチケット情報を送信する第1チケット情報送信ステップを含み、
前記ユーザ端末に対しては、
前記ユーザ端末に設けられたユーザ端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信する第1チケット情報受信ステップと、前記第1チケット情報受信ステップで受信したチケット情報を前記チケット検札端末に送信する第2チケット情報送信ステップとを含み、
前記チケット検札端末に対しては、
前記チケット情報を受信する第2チケット情報受信ステップと、前記第2チケット情報受信ステップで受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うチケット検札ステップとを含むことを特徴とする。
〔発明37〕
一方、上記目的を達成するために、発明37の指定席券検札方法は、
列車の指定席券の代替として利用される指定席券代替端末と、前記列車の軌道に沿って設置された列車外装置と、前記指定席券の検札を行う指定席券検札端末とを利用し、前記指定席券に関する指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行う方法であって、
前記指定席券情報を指定席券情報記憶手段に記憶する指定席券情報記憶ステップを含み、
前記列車外装置に対しては、
前記指定席券情報の提供要求を前記指定席券代替端末に対して行う提供要求ステップを含み、
前記指定席券代替端末に対しては、
前記列車外装置からの要求に応じて、前記指定席券代替端末に設けられた代替端末側無線通信手段により、前記指定席券情報記憶手段の指定席券情報を送信する第1指定席券情報送信ステップを含み、
前記列車外装置に対しては、
前記列車外装置に設けられた車外装置側無線通信手段により前記指定席券情報を受信する第1指定席券情報受信ステップと、前記第1指定席券情報受信ステップで受信した指定席券情報を前記指定席券検札端末に送信する第2指定席券情報送信ステップとを含み、
前記指定席券検札端末に対しては、
前記指定席券情報を受信する第2指定席券情報受信ステップと、前記第2指定席券情報受信ステップで受信した指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行う指定席券検札ステップとを含むことを特徴とする。
【0060】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図5は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法の第1の実施の形態を示す図である。
【0061】
本実施の形態は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法を、列車内において指定席券の検札を行う場合について適用したものである。
【0062】
まず、本発明を適用する指定席券検札システムの構成を図1を参照しながら説明する。図1は、本発明を適用する指定席券検札システムの構成を示す機能ブロック図である。
本発明に係る指定席券検札システムは、図1に示すように、指定席券の代替として利用される指定席券カード100と、指定席券の検札を行う指定席券検札端末200とで構成されている。ここで、指定席券カード100は、乗客が利用するものであり、指定席券検札端末200は、車掌等の乗務員が利用するものである。
【0063】
次に、指定席券カード100の構成を詳細に説明する。
指定席券カード100には、図1に示すように、RFID(Radio Frequency IDentification)非接触型ICタグ102が埋め込まれている。RFID非接触型ICタグ102は、指定席に関する指定席券情報をタグ情報として記憶した内蔵メモリを有し、内蔵メモリの指定席券情報を非接触で読取可能となっている。なお、内蔵メモリからの読取は、外部からの電波を電源として用い無線で送信することにより行う。
【0064】
次に、指定席券情報のデータ構造を図2を参照しながら詳細に説明する。図2は、指定席券情報のデータ構造を示す図である。
指定席券情報800は、図2に示すように、各指定席ごとに1つのレコードを有するデータベースとして構成されている。各レコードは、列車名を登録したフィールド802と、列車を編成する車両を特定するための号車番号を登録したフィールド804と、車両内の指定席のうち列を特定するための列番号を登録したフィールド806と、車両内の指定席のうち行を特定するための番地を登録したフィールド808とを含んで構成されている。
【0065】
図2の例では、第1段目のレコードには、列車名として「あずさ2号」が、号車番号として「3」が、列番号として「6」が、番地として「A」がそれぞれ登録されている。これは、「あずさ2号」という列車の3号車内の指定席であって6番目の列でかつA番地の指定席を示している。
また、指定席券カード100は、図3のフローチャートに示す指定席券情報送信処理を実行するようになっている。図3は、指定席券情報送信処理を示すフローチャートである。
【0066】
指定席券情報処理は、指定席券検札端末200からの要求に応じて内蔵メモリの指定席券情報を送信する処理であって、指定席券カード100において実行されると、図3に示すように、まず、ステップS100に移行するようになっている。
ステップS100では、指定席券確認信号を無線により受信したか否かを判定し、指定席券確認信号を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS102に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券確認信号を受信するまでステップS100で待機する。
【0067】
ステップS102では、指定席券応答信号を無線により送信し、ステップS104に移行して、内蔵メモリの指定席券情報を無線により送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、指定席券検札端末200の構成を詳細に説明する。
指定席券検札端末200は、図1に示すように、RFID非接触型ICタグ102から指定席券情報を非接触で読み取るタグ情報読取部202と、指定席の予約を確認するのに必要な予約確認情報を記憶した予約確認情報記憶部204と、表示部206と、指定席券の検札に関する処理を行う検札処理部208とで構成されている。
【0068】
次に、予約確認情報のデータ構造を図4を参照しながら詳細に説明する。図4は、予約確認情報のデータ構造を示す図である。
予約確認情報820は、図4に示すように、各指定席ごとに1つのレコードを有するデータベースとして構成されている。各レコードは、指定席券カード100に固有に割り当てられたRFID番号を登録したフィールド822と、列車名を登録したフィールド824と、列車を編成する車両を特定するための号車番号を登録したフィールド826と、車両内の指定席のうち列を特定するための列番号を登録したフィールド828と、車両内の指定席のうち行を特定するための番地を登録したフィールド830とを含んで構成されている。
【0069】
図4の例では、第1段目のレコードには、RFID番号として「123」が、列車名として「あずさ2号」が、号車番号として「3」が、列番号として「6」が、番地として「A」がそれぞれ登録されている。これは、「あずさ2号」という列車の3号車内の指定席であって6番目の列でかつA番地の指定席が、RFID番号「123」により特定される指定席券カード100を所有している乗客によって予約されていることを示している。
【0070】
また、検札処理部208は、CPU、ROM、RAMおよびI/F等をバス接続した一般的なコンピュータと同一機能を有して構成されており、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図5のフローチャートに示す指定席券検札処理を実行するようになっている。図5は、指定席券検札処理を示すフローチャートである。
【0071】
指定席券検札処理は、指定席券カード100から指定席券情報を読み取り、読み取った指定席券情報に基づいて指定席券の検札を行う処理であって、検札処理部208で実行されると、図5に示すように、まず、ステップS200に移行するようになっている。
ステップS200では、指定席券確認信号をタグ情報読取部202により送信し、ステップS202に移行して、指定席券応答信号をタグ情報読取部202により受信したか否かを判定し、指定席券応答信号を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS204に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券応答信号を受信するまでステップS202で待機する。
【0072】
ステップS204では、指定席券情報をタグ情報読取部202により受信し、ステップS206に移行して、受信した指定席券情報を予約確認情報記憶部204の予約確認情報と照合して一致するものが存在するか否かを判定し、ステップS208に移行する。
ステップS208では、ステップS206の判定結果に基づいて指定席の利用が正当であるか否かを判定し、指定席の利用が正当であると判定したとき(Yes)は、ステップS210に移行して、受信した指定席券情報を表示部206に表示し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0073】
一方、ステップS208で、指定席の利用が正当でないと判定したとき(No)は、ステップS212に移行して、不正利用の旨を表示部206に表示し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
指定席の検札を行う場合は、乗務員は、所持している指定席券検札端末200を乗客の指定席券カード100に接近させる。なお、指定席券カード100には、指定席券情報が書き込まれているものとする。指定席券情報の書込は、例えば、乗客が指定席券を購入したときに指定席券発行装置により行うことができる。
【0074】
指定席券検札端末200を指定席券カード100に接近させると、指定席券検札端末200では、ステップS200を経て、指定席券確認信号がタグ情報読取部202により送信される。
指定席券カード100では、指定席券確認信号を無線により受信すると、ステップS102,S104を経て、指定席券応答信号および内蔵メモリの指定席券情報が無線により送信される。
【0075】
指定席券検札端末200では、指定席券応答信号をタグ情報読取部202により受信すると、ステップS204,S206を経て、指定席券情報をタグ情報読取部202により受信し、受信した指定席券情報が予約確認情報記憶部204の予約確認情報と照合されて一致するものが存在するか否かが判定される。そして、その判定結果に基づいて指定席の利用が正当であると判定されると、ステップS210を経て、受信した指定席券情報が表示部206に表示される。
【0076】
一方、ステップS206の判定結果に基づいて指定席の利用が正当でないと判定されると、ステップS212を経て、不正利用の旨が表示部206に表示される。
このようにして、本実施の形態では、指定席券カード100は、指定席券確認信号を無線により受信したときは、RFID非接触型ICタグ102の指定席券情報を無線により送信するようになっており、指定席券検札端末200は、タグ情報読取部202により指定席券確認信号を送信し、タグ情報読取部202により指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報に基づいて指定席券の検札を行うようになっている。
【0077】
これにより、指定席券の検札を行うには、指定席券検札端末200において、指定席券カード100から無線により指定席券情報を取得するだけでよいので、指定席券の検札を比較的容易に行うことができる。また、各座席等ごとに特殊な機器や装置を設置する必要がないので、従来に比して、製造および設置にかかるコストを低減することができる。
【0078】
さらに、本実施の形態では、RFID非接触型ICタグ102は、指定席券情報を記憶可能でかつその指定席券情報を非接触で読取可能なものであり、タグ情報読取部202は、RFID非接触型ICタグ102から指定席券情報を非接触で読み取るようになっている。
これにより、指定席券の検札を行うには、指定席券検札端末200を指定席券カード100に接近させるだけでよいので、指定席券の検札をさらに容易に行うことができる。また、指定席券情報の読取にRFID非接触型ICタグ102を用いているので、比較的低コストで実現することができる。
【0079】
さらに、本実施の形態では、指定席券検札端末200は、タグ情報読取部202で読み取った指定席券情報を表示部206に表示するようになっている。
これにより、指定席券検札端末200では、指定席券情報が表示されるので、指定席の利用が正当であるかを確認しやすい。したがって、指定席券の検札をさらに容易に行うことができる。
【0080】
さらに、本実施の形態では、指定席券検札端末200は、タグ情報読取部202で読み取った指定席券情報および予約確認情報記憶部204の予約確認情報に基づいて指定席の利用が正当であるかを判定するようになっている。
これにより、指定席券検札端末200では、指定席の利用が正当であるかが判定されるので、指定席の利用が正当であるかを確認しやすい。したがって、指定席券の検札をさらに容易に行うことができる。
【0081】
上記第1の実施の形態において、指定席券は、発明1、2、22、30または35のチケットに対応し、指定席券情報は、発明1ないし4、19、22、27、30または35のチケット情報に対応し、指定席券情報確認信号は、発明2または35の提供要求に対応している。また、指定席券カード100は、発明1、2、19、27または35のチケット代替端末に対応し、RFID非接触型ICタグ102は、発明1ないし3、19、27若しくは35のチケット情報記憶手段、または発明1ないし3、19、27若しくは35の代替端末側無線通信手段に対応している。
【0082】
また、上記第1の実施の形態において、ステップS104は、発明35のチケット情報送信ステップに対応し、指定席券検札端末200は、発明1、2、4、5、19、22、27、30または35のチケット検札端末に対応し、タグ情報読取部202は、発明1ないし3、22、30若しくは35の検札端末側無線通信手段、または発明3ないし5のチケット情報読取手段に対応している。また、予約確認情報記憶部204は、発明5の予約確認情報記憶手段に対応し、ステップS200は、発明35の提供要求ステップに対応し、ステップS204は、発明35のチケット情報受信ステップに対応し、ステップS206〜S212は、発明35のチケット検札ステップに対応している。
【0083】
次に、本発明の第2の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図6ないし図8は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法の第2の実施の形態を示す図である。なお、以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、上記第1の実施の形態と重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0084】
本実施の形態は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法を、列車内において指定席券の検札を行う場合について適用したものであり、上記第1の実施の形態と異なるのは、指定席券検札端末200が予約管理端末300から予約確認情報を取得する点にある。
【0085】
まず、本発明を適用する指定席券検札システムの構成を図6を参照しながら説明する。図6は、本発明を適用する指定席券検札システムの構成を示す機能ブロック図である。
本発明に係る指定席券検札システムは、図6に示すように、指定席券カード100と、指定席券検札端末200と、指定席の予約を管理する予約管理端末300とで構成されている。
【0086】
次に、指定席券検札端末200の構成を詳細に説明する。
指定席券検札端末200は、図6に示すように、タグ情報読取部202と、予約確認情報記憶部204と、表示部206と、検札処理部208と、予約管理端末300と無線通信を行う無線通信部210とで構成されている。
検札処理部208は、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図5のフローチャートに示す指定席券検札処理のほか、図7のフローチャートに示す予約確認情報取得処理を実行するようになっている。図7は、予約確認情報取得処理を示すフローチャートである。
【0087】
予約確認情報取得処理は、指定席券の検札を行うに先立って予約管理端末300から予約確認情報を取得する処理であって、検札処理部208で実行されると、図7に示すように、まず、ステップS220に移行するようになっている。
ステップS220では、予約確認情報の提供要求を無線通信部210により予約管理端末300に送信し、ステップS222に移行して、予約確認情報を受信したか否かを判定し、予約確認情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS224に移行して、受信した予約確認情報を予約確認情報記憶部204に格納し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0088】
一方、ステップS222で、予約確認情報を受信しないと判定したとき(No)は、予約確認情報を受信するまでステップS222で待機する。
次に、予約管理端末300の構成を詳細に説明する。
予約管理端末300は、図6に示すように、指定席券検札端末200と無線通信を行う無線通信部302と、予約確認情報を記憶した予約確認情報記憶部304と、指定席の予約管理に関する処理を行う予約管理部306とで構成されている。
【0089】
予約管理部306は、CPU、ROM、RAMおよびI/F等をバス接続した一般的なコンピュータと同一機能を有して構成されており、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図8のフローチャートに示す予約管理処理を実行するようになっている。図8は、予約管理処理を示すフローチャートである。
【0090】
予約管理処理は、指定席券検札端末200からの要求に応じて予約確認情報記憶部304の予約管理情報を提供する処理であって、予約管理部306において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS300に移行するようになっている。
ステップS300では、予約確認情報の提供要求を受信したか否かを判定し、提供要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS302に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、提供要求を受信するまでステップS300で待機する。
【0091】
ステップS302では、提供要求のあった指定席券検札端末200に必要な予約確認情報を予約確認情報記憶部304から読み出し、ステップS304に移行して、読み出した予約確認情報を指定席券検札端末200に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
【0092】
指定席の検札を行う場合は、指定席の検札を行うに先立って、乗務員は、まず、指定席券検札端末200において予約確認情報の提供を要求する。
指定席券検札端末200では、予約確認情報の提供が要求されると、ステップS220を経て、予約確認情報の提供要求が無線通信部210により予約管理端末300に送信される。
【0093】
予約管理端末300では、提供要求を受信すると、ステップS302,S304を経て、提供要求のあった指定席券検札端末200に必要な予約確認情報が予約確認情報記憶部304から読み出され、読み出された予約確認情報が指定席券検札端末200に送信される。
指定席券検札端末200では、予約確認情報を受信すると、ステップS224を経て、受信した予約確認情報が予約確認情報記憶部204に記憶される。
【0094】
このように予約確認情報が記憶された状態において、乗務員は、次に、所持している指定席券検札端末200を乗客の指定席券カード100に接近させる。
指定席券検札端末200を指定席券カード100に接近させると、指定席券検札端末200では、ステップS200を経て、指定席券確認信号がタグ情報読取部202により送信される。
【0095】
指定席券カード100では、指定席券確認信号を無線により受信すると、ステップS102,S104を経て、指定席券応答信号および内蔵メモリの指定席券情報が無線により送信される。
指定席券検札端末200では、指定席券応答信号をタグ情報読取部202により受信すると、ステップS204,S206を経て、指定席券情報をタグ情報読取部202により受信し、受信した指定席券情報が予約確認情報記憶部204の予約確認情報と照合されて一致するものが存在するか否かが判定される。そして、その判定結果に基づいて指定席の利用が正当であると判定されると、ステップS210を経て、受信した指定席券情報が表示部206に表示される。
【0096】
一方、ステップS206の判定結果に基づいて指定席の利用が正当でないと判定されると、ステップS212を経て、不正利用の旨が表示部206に表示される。
上記第2の実施の形態において、指定席券は、発明1、2、22、30または35のチケットに対応し、指定席券情報は、発明1ないし4、19、22、27、30または35のチケット情報に対応し、指定席券情報確認信号は、発明2、6または35の提供要求に対応している。また、指定席券カード100は、発明1、2、19、27または35のチケット代替端末に対応し、RFID非接触型ICタグ102は、発明1ないし3、19、27若しくは35のチケット情報記憶手段、または発明1ないし3、19、27若しくは35の代替端末側無線通信手段に対応している。
【0097】
また、上記第2の実施の形態において、ステップS104は、発明35のチケット情報送信ステップに対応し、指定席券検札端末200は、発明1、2、4ないし6、19、22、27、30または35のチケット検札端末に対応し、タグ情報読取部202は、発明1ないし3、22、30若しくは35の検札端末側無線通信手段、または発明3ないし5のチケット情報読取手段に対応している。また、予約確認情報記憶部204,304は、発明5または6の予約確認情報記憶手段に対応し、ステップS200は、発明35の提供要求ステップに対応し、ステップS204は、発明35のチケット情報受信ステップに対応し、ステップS206〜S212は、発明35のチケット検札ステップに対応している。
【0098】
次に、本発明の第3の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図9ないし図11は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法の第3の実施の形態を示す図である。なお、以下、上記第2の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、上記第2の実施の形態と重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0099】
本実施の形態は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法を、列車内において指定席券の検札を行う場合について適用したものであり、上記第2の実施の形態と異なるのは、指定席券発行装置400により指定席券情報を指定席券カード100に書き込むことにより指定席券を発行する点にある。
【0100】
まず、本発明を適用する指定席券検札システムの構成を図9を参照しながら説明する。図9は、本発明を適用する指定席券検札システムの構成を示す機能ブロック図である。
本発明に係る指定席券検札システムは、図9に示すように、指定席券カード100と、指定席券検札端末200と、予約管理端末300と、指定席券を発行する指定席券発行装置400とで構成されている。
【0101】
次に、予約管理端末300の構成を詳細に説明する。
予約管理端末300は、図9に示すように、無線通信部302と、予約確認情報記憶部304と、予約管理部306と、指定席券発行装置400とネットワークを介して通信を行うネットワーク通信部308とで構成されている。
予約管理部306は、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図8のフローチャートに示す予約管理処理のほか、図10のフローチャートに示す指定席券情報提供処理を実行するようになっている。図10は、指定席券情報提供処理を示すフローチャートである。
【0102】
指定席券情報提供処理は、指定席券発行装置400からの要求に応じて指定席券情報を提供する処理であって、予約管理部306において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS320に移行するようになっている。
ステップS320では、指定席券情報の提供要求をネットワーク通信部308から受信したか否かを判定し、提供要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS322に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、提供要求を受信するまでステップS320で待機する。
【0103】
ステップS322では、指定席券情報を生成し、ステップS324に移行して、生成した指定席券情報に対応する予約確認情報を生成し、ステップS326に移行して、生成した予約確認情報を予約確認情報記憶部304に格納し、ステップS328に移行して、生成した指定席券情報を指定席券発行装置400に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0104】
次に、指定席券発行装置400の構成を詳細に説明する。
指定席券発行装置400は、図9に示すように、予約管理端末300とネットワークを介して通信を行うネットワーク通信部402と、RFID非接触型ICタグ102に指定席券情報を書き込むタグ情報書込部404と、指定席券の発行に関する処理を行う発券処理部406とで構成されている。
【0105】
発券処理部406は、CPU、ROM、RAMおよびI/F等をバス接続した一般的なコンピュータと同一機能を有して構成されており、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図11のフローチャートに示す発券処理を実行するようになっている。図11は、発券処理を示すフローチャートである。
【0106】
発券処理は、指定席券カード100に指定席券情報を書き込むことにより指定席券を発行する処理であって、発券処理部406において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS400に移行するようになっている。
ステップS400では、指定席券の購入が要求されたか否かを判定し、指定席券の購入が要求されたと判定したとき(Yes)は、ステップS402に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券の購入が要求されるまでステップS400で待機する。
【0107】
ステップS402では、指定席券カード100が図示しないカードライタ等に挿入されたか否かを判定し、指定席券カード100がカードライタ等に挿入されたと判定したとき(Yes)は、ステップS404に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券カード100がカードライタ等に挿入されるまでステップS402で待機する。
【0108】
ステップS404では、指定席券情報の提供要求を予約管理端末300に送信し、ステップS406に移行して、指定席券情報を受信したか否かを判定し、指定席券情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS408に移行して、受信した指定席券情報をタグ情報書込部404によりRFID非接触型ICタグ102に書き込み、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0109】
一方、ステップS406で、指定席券情報を受信しないと判定したとき(No)は、指定席券情報を受信するまでステップS406で待機する。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
指定席券を購入する場合は、乗客は、指定席券の購入を要求するとともに、所持している指定席券カード100を指定席券発行装置400のカードリーダ等に挿入する。指定席券の購入要求では、例えば、乗車を希望する列車およびその指定席に関する諸情報を入力する。
【0110】
指定席券発行装置400では、指定席券の購入要求とともに指定席券カード100が挿入されると、ステップS404を経て、指定席券情報の提供要求が予約管理端末300に送信される。
予約管理端末300では、提供要求を受信すると、ステップS322,S324を経て、指定席券情報が生成され、生成された指定席券情報に対応する予約確認情報が生成される。そして、ステップS326,S328を経て、生成された予約確認情報が予約確認情報記憶部304に格納され、生成された指定席券情報が指定席券発行装置400に送信される。
【0111】
指定席券発行装置400では、指定席券情報を受信すると、ステップS408を経て、受信した指定席券情報がタグ情報書込部404によりRFID非接触型ICタグ102に書き込まれる。
一方、指定席の検札を行う場合は、乗務員は、所持している指定席券検札端末200を乗客の指定席券カード100に接近させる。
【0112】
指定席券検札端末200を指定席券カード100に接近させると、指定席券検札端末200では、ステップS200を経て、指定席券確認信号がタグ情報読取部202により送信される。
指定席券カード100では、指定席券確認信号を無線により受信すると、ステップS102,S104を経て、指定席券応答信号および内蔵メモリの指定席券情報が無線により送信される。
【0113】
指定席券検札端末200では、指定席券応答信号をタグ情報読取部202により受信すると、ステップS204,S206を経て、指定席券情報をタグ情報読取部202により受信し、受信した指定席券情報が予約確認情報記憶部204の予約確認情報と照合されて一致するものが存在するか否かが判定される。そして、その判定結果に基づいて指定席の利用が正当であると判定されると、ステップS210を経て、受信した指定席券情報が表示部206に表示される。
【0114】
一方、ステップS206の判定結果に基づいて指定席の利用が正当でないと判定されると、ステップS212を経て、不正利用の旨が表示部206に表示される。
このようにして、本実施の形態では、指定席券発行装置400は、指定席券情報の提供要求を予約管理端末300に送信し、指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報をタグ情報書込部404によりRFID非接触型ICタグ102に書き込むようになっており、予約管理端末300は、提供要求を受信したときは、指定席券情報を生成し、生成した指定席券情報を指定席券発行装置400に送信するようになっている。
【0115】
これにより、指定席券を入手するには、指定席券カード100を指定席券発行装置400に接近させるだけでよいので、指定席券の入手が比較的容易になる。上記第3の実施の形態において、指定席券は、発明1、2、22、30または35のチケットに対応し、指定席券情報は、発明1ないし4、19、22、27、30または35のチケット情報に対応し、指定席券情報確認信号は、発明2、6、7または35の提供要求に対応している。また、指定席券カード100は、発明1、2、19、27または35のチケット代替端末に対応し、RFID非接触型ICタグ102は、発明1ないし3、19、27若しくは35のチケット情報記憶手段、または発明1ないし3、19、27若しくは35の代替端末側無線通信手段に対応している。
【0116】
また、上記第3の実施の形態において、ステップS104は、発明35のチケット情報送信ステップに対応し、指定席券検札端末200は、発明1、2、4ないし6、19、22、27、30または35のチケット検札端末に対応し、タグ情報読取部202は、発明1ないし3、22、30若しくは35の検札端末側無線通信手段、または発明3ないし5のチケット情報読取手段に対応している。また、予約確認情報記憶部204,304は、発明5または6の予約確認情報記憶手段に対応し、ステップS200は、発明35の提供要求ステップに対応し、ステップS204は、発明35のチケット情報受信ステップに対応し、ステップS206〜S212は、発明35のチケット検札ステップに対応している。
【0117】
また、上記第3の実施の形態において、ステップS322は、発明7の指定席券情報生成手段に対応し、タグ情報書込部404は、発明7の指定席券情報書込手段に対応している。
次に、本発明の第4の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図6、図12および図13は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法の第4の実施の形態を示す図である。なお、以下、上記第2の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、上記第2の実施の形態と重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0118】
本実施の形態は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法を、列車内において指定席券の検札を行う場合について適用したものであり、上記第2の実施の形態と異なるのは、指定席券の利用が正当であるかの判定を予約管理端末300で行う点にある。
【0119】
検札処理部208は、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図5および図7のフローチャートに示す指定席券検札処理および予約確認情報取得処理に代えて、図12のフローチャートに示す指定席券検札処理を実行するようになっている。図12は、指定席券検札処理を示すフローチャートである。
【0120】
指定席券検札処理は、指定席券カード100から指定席券情報を読み取り、読み取った指定席券情報を予約管理端末300に送信して指定席券の検札を依頼する処理であって、検札処理部208で実行されると、図12に示すように、まず、ステップS240に移行するようになっている。
ステップS240では、指定席券確認信号をタグ情報読取部202により送信し、ステップS242に移行して、指定席券応答信号をタグ情報読取部202により受信したか否かを判定し、指定席券応答信号を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS244に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券応答信号を受信するまでステップS242で待機する。
【0121】
ステップS244では、指定席券情報をタグ情報読取部202により受信し、ステップS246に移行して、受信した指定席券情報を無線通信部210により予約管理端末300に送信し、ステップS248に移行する。
ステップS248では、指定席券の利用が正当であるかの判定結果を示す確認通知を受信したか否かを判定し、確認通知を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS250に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、確認通知を受信するまでステップS248で待機する。
【0122】
ステップS250では、受信した確認通知が、指定席の利用が正当である旨の判定結果を示すものであるか否かを判定し、指定席の利用が正当である旨の判定結果を示すものであると判定したとき(Yes)は、ステップS252に移行して、受信した指定席券情報を表示部206に表示し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0123】
一方、ステップS248で、受信した確認通知が、指定席の利用が正当でない旨の判定結果を示すものであると判定したとき(No)は、ステップS254に移行して、不正利用の旨を表示部206に表示し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
予約管理部306は、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図8のフローチャートに示す予約管理処理に代えて、図13のフローチャートに示す予約管理処理を実行するようになっている。図13は、予約管理処理を示すフローチャートである。
【0124】
予約管理処理は、指定席券検札端末200からの要求に応じて指定席券の利用が正当であるか否かを判定する処理であって、予約管理部306において実行されると、図13に示すように、まず、ステップS340に移行するようになっている。
ステップS340では、指定席券情報を受信したか否かを判定し、指定席券情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS342に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券情報を受信するまでステップS340で待機する。
【0125】
ステップS342では、受信した指定席券情報を予約確認情報記憶部304の予約確認情報と照合して一致するものが存在するか否かを判定し、ステップS344に移行して、ステップS342の判定結果を示す確認通知を指定席券検札端末200に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
【0126】
指定席の検札を行う場合は、乗務員は、所持している指定席券検札端末200を乗客の指定席券カード100に接近させる。
指定席券検札端末200を指定席券カード100に接近させると、指定席券検札端末200では、ステップS240を経て、指定席券確認信号がタグ情報読取部202により送信される。
【0127】
指定席券カード100では、指定席券確認信号を無線により受信すると、ステップS102,S104を経て、指定席券応答信号および内蔵メモリの指定席券情報が無線により送信される。
指定席券検札端末200では、指定席券応答信号をタグ情報読取部202により受信すると、ステップS244,S246を経て、指定席券情報をタグ情報読取部202により受信し、受信した指定席券情報が無線通信部210により予約管理端末300に送信される。
【0128】
予約管理端末300では、指定席券情報を受信すると、ステップS342,S344を経て、受信した指定席券情報が予約確認情報記憶部204の予約確認情報と照合されて一致するものが存在するか否かが判定され、その判定結果を示す確認通知が指定席券検札端末200に送信される。
指定席券検札端末200では、確認通知を受信すると、ステップS250を経て、受信した確認通知が指定席の利用が正当である旨の判定結果を示すものであるか否かが判定される。その結果、確認通知が、指定席の利用が正当である旨の判定結果を示すものであると判定されると、ステップS252を経て、受信した指定席券情報が表示部206に表示される。
【0129】
一方、確認通知が、指定席の利用が正当でない旨の判定結果を示すものであると判定されると、ステップS254を経て、不正利用の旨が表示部206に表示される。
このようにして、本実施の形態では、予約管理端末300は、指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報および予約確認情報記憶部304の予約確認情報に基づいて指定席の利用が正当であるかを判定し、その判定結果を示す確認通知を指定席券検札端末200に送信するようになっており、指定席券検札端末200は、タグ情報読取部202で読み取った指定席券情報を予約管理端末300に送信し、確認通知を受信したときは、表示部206にその旨を表示するようになっている。
【0130】
これにより、指定席券検札端末200では、指定席の利用が正当であるかの判定結果が表示されるので、指定席の利用が正当であるかを確認しやすい。したがって、指定席券の検札をさらに容易に行うことができる。
上記第4の実施の形態において、指定席券は、発明1、2、22、30または35のチケットに対応し、指定席券情報は、発明1ないし3、8、19、22、27、30または35のチケット情報に対応し、指定席券情報確認信号は、発明2または35の提供要求に対応している。また、指定席券カード100は、発明1、2、19、27または35のチケット代替端末に対応し、RFID非接触型ICタグ102は、発明1ないし3、19、27若しくは35のチケット情報記憶手段、または発明1ないし3、19、27若しくは35の代替端末側無線通信手段に対応している。
【0131】
また、上記第4の実施の形態において、ステップS104は、発明35のチケット情報送信ステップに対応し、指定席券検札端末200は、発明1、2、8、19、22、27、30または35のチケット検札端末に対応し、タグ情報読取部202は、発明1ないし3、22、30若しくは35の検札端末側無線通信手段、または発明3若しくは8のチケット情報読取手段に対応している。また、予約確認情報記憶部304は、発明8の予約確認情報記憶手段に対応し、ステップS240は、発明35の提供要求ステップに対応し、ステップS244は、発明35のチケット情報受信ステップに対応し、ステップS246〜S254は、発明35のチケット検札ステップに対応している。
【0132】
次に、本発明の第5の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図14ないし図17は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法の第5の実施の形態を示す図である。なお、以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、上記第1の実施の形態と重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0133】
本実施の形態は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法を、列車内において指定席券の検札を行う場合について適用したものであり、上記第1の実施の形態と異なるのは、指定席券カード100と指定席券検札端末200との間でユーザ端末500を介して指定席券情報を送受信する点にある。
【0134】
まず、本発明を適用する指定席券検札システムの構成を図14を参照しながら説明する。図14は、本発明を適用する指定席券検札システムの構成を示す機能ブロック図である。
本発明に係る指定席券検札システムは、図14に示すように、指定席券カード100と、指定席券検札端末200と、指定席券カード100の所持者である乗客の利用に供するユーザ端末500とで構成されている。
【0135】
指定席券カード100は、図3のフローチャートに示す指定席券情報送信処理に代えて、図15のフローチャートに示す指定席券情報送信処理を実行するようになっている。図15は、指定席券情報送信処理を示すフローチャートである。指定席券情報処理は、ユーザ端末500からの要求に応じて内蔵メモリの指定席券情報を送信する処理であって、指定席券カード100において実行されると、図15に示すように、まず、ステップS120に移行するようになっている。
【0136】
ステップS120では、指定席券確認信号を無線により受信したか否かを判定し、指定席券確認信号を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS122に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券確認信号を受信するまでステップS120で待機する。
ステップS122では、指定席券応答信号を無線により送信し、ステップS124に移行して、内蔵メモリの指定席券情報を無線により送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0137】
次に、指定席券検札端末200の構成を詳細に説明する。
指定席券検札端末200は、図14に示すように、予約確認情報記憶部204と、表示部206と、検札処理部208と、ユーザ端末500と無線通信を行う無線通信部212とで構成されている。
検札処理部208は、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図5のフローチャートに示す指定席券検札処理に代えて、図16のフローチャートに示す指定席券検札処理を実行するようになっている。図16は、指定席券検札処理を示すフローチャートである。
【0138】
指定席券検札処理は、ユーザ端末500から指定席券情報を受信し、受信した指定席券情報に基づいて指定席券の検札を行う処理であって、検札処理部208で実行されると、図16に示すように、まず、ステップS260に移行するようになっている。
ステップS260では、指定席券確認信号をユーザ端末500に送信し、ステップS262に移行して、指定席券応答信号を受信したか否かを判定し、指定席券応答信号を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS264に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券応答信号を受信するまでステップS262で待機する。
【0139】
ステップS264では、指定席券情報を受信し、ステップS266に移行して、受信した指定席券情報を予約確認情報記憶部204の予約確認情報と照合して一致するものが存在するか否かを判定し、ステップS268に移行する。
ステップS268では、ステップS266の判定結果に基づいて指定席の利用が正当であるか否かを判定し、指定席の利用が正当であると判定したとき(Yes)は、ステップS270に移行して、受信した指定席券情報を表示部206に表示し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0140】
一方、ステップS268で、指定席の利用が正当でないと判定したとき(No)は、ステップS272に移行して、不正利用の旨を表示部206に表示し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ユーザ端末500の構成を詳細に説明する。
ユーザ端末500は、図14に示すように、RFID非接触型ICタグ102から指定席券情報を非接触で読み取るタグ情報読取部502と、指定席券検札端末200と無線通信を行う無線通信部504と、タグ情報の処理を行うタグ情報処理部506とで構成されている。
【0141】
タグ情報処理部506は、CPU、ROM、RAMおよびI/F等をバス接続した一般的なコンピュータと同一機能を有して構成されており、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図17のフローチャートに示す指定席券情報読取処理を実行するようになっている。図17は、指定席券情報読取処理を示すフローチャートである。
【0142】
指定席券情報読取処理は、指定席券カード100から指定席券情報を読み取る処理であって、タグ情報処理部506において実行されると、図17に示すように、まず、ステップS500に移行するようになっている。
ステップS500では、指定席券確認信号を無線通信部504により受信したか否かを判定し、指定席券確認信号を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS502に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券確認信号を受信するまでステップS500で待機する。
【0143】
ステップS502では、指定席券確認信号をタグ情報読取部502により送信し、ステップS504に移行して、指定席券応答信号をタグ情報読取部502により受信したか否かを判定し、指定席券応答信号を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS506に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券応答信号を受信するまでステップS504で待機する。
【0144】
ステップS506では、指定席券情報をタグ情報読取部502により受信し、ステップS508に移行して、受信した指定席券情報を無線通信部504により指定席券検札端末200に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
【0145】
指定席の検札を行う場合は、乗務員は、指定席券検札端末200において指定席券情報の提供を要求する。
指定席券検札端末200では、指定席券情報の提供が要求されると、ステップS260を経て、指定席券確認信号がユーザ端末500に送信される。
ユーザ端末500では、無線通信部504により指定席券確認信号を受信すると、ステップS502を経て、タグ情報読取部502により指定席券確認信号が送信される。
【0146】
指定席券カード100では、指定席券確認信号を無線により受信すると、ステップS122,S124を経て、指定席券応答信号および内蔵メモリの指定席券情報が無線により送信される。
ユーザ端末500では、指定席券応答信号をタグ情報読取部502により受信すると、ステップS506〜S510を経て、指定席券情報をタグ情報読取部502により受信し、指定席券応答信号および受信した指定席券情報が無線通信部504により指定席券検札端末200に送信される。
【0147】
指定席券検札端末200では、指定席券応答信号を受信すると、ステップS264,S266を経て、指定席券情報を受信し、受信した指定席券情報が予約確認情報記憶部204の予約確認情報と照合されて一致するものが存在するか否かが判定される。そして、その判定結果に基づいて指定席の利用が正当であると判定されると、ステップS272を経て、受信した指定席券情報が表示部206に表示される。
【0148】
一方、ステップS266の判定結果に基づいて指定席の利用が正当でないと判定されると、ステップS272を経て、不正利用の旨が表示部206に表示される。
このようにして、本実施の形態では、指定席券カード100は、指定席券確認信号を無線により受信したときは、RFID非接触型ICタグ102の指定席券情報を無線により送信するようになっており、ユーザ端末500は、指定席券確認信号を受信したときは、タグ情報読取部502により指定席券確認信号を送信し、タグ情報読取部502により指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報を指定席券検札端末200に送信するようになっており、指定席券検札端末200は、指定席券確認信号をユーザ端末500に送信し、指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報に基づいて指定席券の検札を行うようになっている。
【0149】
これにより、指定席券の検札を行うには、指定席券検札端末200において、ユーザ端末500を介して指定席券カード100から無線により指定席券情報を取得するだけでよいので、指定席券の検札を比較的容易に行うことができる。また、各座席等ごとに特殊な機器や装置を設置する必要がないので、従来に比して、製造および設置にかかるコストを低減することができる。
【0150】
さらに、本実施の形態では、RFID非接触型ICタグ102は、指定席券情報を記憶可能でかつその指定席券情報を非接触で読取可能なものであり、タグ情報読取部502は、RFID非接触型ICタグ102から指定席券情報を非接触で読み取るようになっている。
これにより、指定席券情報を取得するには、ユーザ端末500を指定席券カード100に接近させるだけでよいので、指定席券情報の取得を比較的容易に行うことができる。また、指定席券情報の読取に非接触型タグを用いているので、比較的低コストで実現することができる。
【0151】
上記第5の実施の形態において、指定席券は、発明9、10、23、31または36のチケットに対応し、指定席券情報は、発明9ないし12、20、23、25、28、31、33または36のチケット情報に対応し、指定席券情報確認信号は、発明10または36の提供要求に対応している。また、指定席券カード100は、発明9、10、20、28または36のチケット代替端末に対応し、RFID非接触型ICタグ102は、発明9ないし11、20、28若しくは36のチケット情報記憶手段、または発明9ないし11、20、28若しくは36の代替端末側無線通信手段に対応している。
【0152】
また、上記第5の実施の形態において、ステップS124は、発明36の第1チケット情報送信ステップに対応し、指定席券検札端末200は、発明9、10、12、13、23、25、31、33または36のチケット検札端末に対応し、予約確認情報記憶部204は、発明13の予約確認情報記憶手段に対応している。また、ステップS260は、発明36の第1提供要求ステップに対応し、ステップS264は、発明36の第2チケット情報受信ステップに対応し、ステップS266〜S272は、発明36のチケット検札ステップに対応し、タグ情報読取部502は、発明9ないし11、25、33若しくは36のユーザ端末側無線通信手段、または発明11のチケット情報読取手段に対応している。
【0153】
また、上記第5の実施の形態において、ステップS502は、発明36の第2提供要求ステップに対応し、ステップS506は、発明36の第1チケット情報受信ステップに対応し、ステップS510は、発明36の第2チケット情報送信ステップに対応している。
次に、本発明の第6の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図18ないし図21は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法の第6の実施の形態を示す図である。なお、以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、上記第1の実施の形態と重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0154】
本実施の形態は、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法を、列車内において指定席券の検札を行う場合について適用したものであり、上記第1の実施の形態と異なるのは、列車の軌道に沿って列車外装置600を設置し、列車外装置600により指定席券カード100から指定席券情報を読み取る点にある。
【0155】
まず、本発明を適用する指定席券検札システムの構成を図18を参照しながら説明する。図18は、本発明を適用する指定席券検札システムの構成を示す機能ブロック図である。
本発明に係る指定席券検札システムは、図18に示すように、指定席券カード100と、指定席券検札端末200と、列車の軌道に沿って設置された列車外装置600とで構成されている。
【0156】
指定席券カード100は、図3のフローチャートに示す指定席券情報送信処理に代えて、図19のフローチャートに示す指定席券情報送信処理を実行するようになっている。図19は、指定席券情報送信処理を示すフローチャートである。
指定席券情報処理は、列車外装置600からの要求に応じて内蔵メモリの指定席券情報を送信する処理であって、指定席券カード100において実行されると、図19に示すように、まず、ステップS140に移行するようになっている。
【0157】
ステップS140では、指定席券確認信号を無線により受信したか否かを判定し、指定席券確認信号を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS142に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券確認信号を受信するまでステップS140で待機する。
ステップS142では、指定席券応答信号を無線により送信し、ステップS144に移行して、内蔵メモリの指定席券情報を無線により送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0158】
次に、指定席券検札端末200の構成を詳細に説明する。
指定席券検札端末200は、図18に示すように、予約確認情報記憶部204と、表示部206と、検札処理部208と、列車外装置600と無線通信を行う無線通信部214とで構成されている。
検札処理部208は、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図5のフローチャートに示す指定席券検札処理に代えて、図20のフローチャートに示す指定席券検札処理を実行するようになっている。図20は、指定席券検札処理を示すフローチャートである。
【0159】
指定席券検札処理は、列車外装置600から指定席券情報を受信し、受信した指定席券情報に基づいて指定席券の検札を行う処理であって、検札処理部208で実行されると、図20に示すように、まず、ステップS280に移行するようになっている。
ステップS280では、指定席券情報を受信したか否かを判定し、指定席券情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS282に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券情報を受信するまでステップS280で待機する。
【0160】
ステップS282では、受信した指定席券情報を予約確認情報記憶部204の予約確認情報と照合して一致するものが存在するか否かを判定し、ステップS284に移行して、ステップS282の判定結果に基づいて指定席の利用が正当であるか否かを判定し、指定席の利用が正当であると判定したとき(Yes)は、ステップS286に移行して、受信した指定席券情報を表示部206に表示し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0161】
一方、ステップS284で、指定席の利用が正当でないと判定したとき(No)は、ステップS288に移行して、不正利用の旨を表示部206に表示し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、列車外装置600の構成を詳細に説明する。
列車外装置600は、例えば、列車の軌道を跨いでアーチ状に形成したものであり、図18に示すように、RFID非接触型ICタグ102から指定席券情報を非接触で読み取るタグ情報読取部602と、指定席券検札端末200と無線通信を行う無線通信部604と、タグ情報の処理を行うタグ情報処理部606とで構成されている。
【0162】
タグ情報処理部606は、CPU、ROM、RAMおよびI/F等をバス接続した一般的なコンピュータと同一機能を有して構成されており、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図21のフローチャートに示す指定席券情報読取処理を実行するようになっている。図21は、指定席券情報読取処理を示すフローチャートである。
【0163】
指定席券情報読取処理は、指定席券カード100から指定席券情報を読み取る処理であって、タグ情報処理部606において実行されると、図21に示すように、まず、ステップS600に移行するようになっている。
ステップS600では、指定席券確認信号をタグ情報読取部602により送信し、ステップS602に移行して、指定席券応答信号をタグ情報読取部602により受信したか否かを判定し、指定席券応答信号を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS604に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、指定席券応答信号を受信するまでステップS602で待機する。
【0164】
ステップS604では、指定席券情報をタグ情報読取部602により受信し、ステップS606に移行して、受信した指定席券情報を無線通信部604により指定席券検札端末200に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
【0165】
列車外装置600では、ステップS600を経て、タグ情報読取部602により指定席券確認信号が送信されるので、列車が列車外装置600を通過すると、列車内の指定席券カード100に指定席券確認信号が受信される。
指定席券カード100では、指定席券確認信号を無線により受信すると、ステップS142,S144を経て、指定席券応答信号および内蔵メモリの指定席券情報が無線により送信される。
【0166】
列車外装置600では、指定席券応答信号をタグ情報読取部602により受信すると、ステップS604,S606を経て、指定席券情報をタグ情報読取部602により受信し、受信した指定席券情報が無線通信部604により指定席券検札端末200に送信される。
指定席券検札端末200では、指定席券情報を受信すると、ステップS282を経て、受信した指定席券情報が予約確認情報記憶部204の予約確認情報と照合されて一致するものが存在するか否かが判定される。そして、その判定結果に基づいて指定席の利用が正当であると判定されると、ステップS286を経て、受信した指定席券情報が表示部206に表示される。
【0167】
一方、ステップS282の判定結果に基づいて指定席の利用が正当でないと判定されると、ステップS288を経て、不正利用の旨が表示部206に表示される。
このようにして、本実施の形態では、指定席券カード100は、指定席券確認信号を無線により受信したときは、RFID非接触型ICタグ102の指定席券情報を無線により送信するようになっており、列車外装置600は、タグ情報読取部602により指定席券確認信号を送信し、タグ情報読取部602により指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報を指定席券検札端末200に送信するようになっており、指定席券検札端末200は、指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報に基づいて指定席券の検札を行うようになっている。
【0168】
これにより、列車が列車外装置600を通過するだけで指定席券の検札を行うことができるので、指定席券の検札を比較的容易に行うことができる。また、各座席等ごとに特殊な機器や装置を設置する必要がないので、従来に比して、製造および設置にかかるコストを低減することができる。
さらに、本実施の形態では、RFID非接触型ICタグ102は、指定席券情報を記憶可能でかつその指定席券情報を非接触で読取可能なものであり、タグ情報読取部602は、非接触型タグから指定席券情報を非接触で読み取るようになっている。
【0169】
これにより、指定席券情報の読取にRFID非接触型ICタグ102を用いているので、比較的低コストで実現することができる。
上記第6の実施の形態において、指定席券情報確認信号は、発明15または37の提供要求に対応し、指定席券カード100は、発明14、15、21、29または37の指定席券代替端末に対応し、RFID非接触型ICタグ102は、発明14ないし16、21、29若しくは37の指定席券情報記憶手段、または発明14ないし16、21、29若しくは37の代替端末側無線通信手段に対応している。また、ステップS144は、発明37の第1指定席券情報送信ステップに対応し、予約確認情報記憶部204は、発明18の予約確認情報記憶手段に対応し、ステップS280は、発明37の第2指定席券情報受信ステップに対応している。
【0170】
また、上記第6の実施の形態において、ステップS282〜S288は、発明37の指定席券検札ステップに対応し、タグ情報読取部602は、発明14ないし16、26、34若しくは37の車外装置側無線通信手段、または発明16の指定席券情報読取手段に対応している。また、ステップS600は、発明37の提供要求ステップに対応し、ステップS604は、発明37の第1指定席券情報受信ステップに対応し、ステップS606は、発明37の第2指定席券情報送信ステップに対応している。
【0171】
なお、上記第1の実施の形態においては、図5のフローチャートに示す処理を実行するにあたっては、ROMにあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAMに読み込んで実行するようにしてもよい。
【0172】
また、上記第2の実施の形態においては、図7および図8のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROMにあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAMに読み込んで実行するようにしてもよい。
【0173】
また、上記第3の実施の形態においては、図10および図11のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROMにあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAMに読み込んで実行するようにしてもよい。
【0174】
また、上記第4の実施の形態においては、図12および図13のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROMにあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAMに読み込んで実行するようにしてもよい。
【0175】
また、上記第5の実施の形態においては、図16および図17のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROMにあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAMに読み込んで実行するようにしてもよい。
【0176】
また、上記第6の実施の形態においては、図20および図21のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROMにあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAMに読み込んで実行するようにしてもよい。
【0177】
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
【0178】
また、上記第1ないし第6の実施の形態においては、本発明に係るチケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラムおよび装置用プログラム、並びにチケット検札方法および指定席券検札方法を、列車内において指定席券の検札を行う場合について適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。
【0179】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る請求項1ないし8記載のチケット検札システムによれば、チケットの検札を行うには、チケット検札端末において、チケット代替端末から無線によりチケット情報を取得するだけでよいので、チケットの検札を比較的容易に行うことができるという効果が得られる。また、各座席等ごとに特殊な機器や装置を設置する必要がないので、従来に比して、製造および設置にかかるコストを低減することができるという効果も得られる。
【0180】
さらに、本発明に係る請求項3ないし8記載のチケット検札システムによれば、チケットの検札を行うには、チケット検札端末をチケット代替端末に接近させるだけでよいので、チケットの検札をさらに容易に行うことができるという効果も得られる。また、チケット情報の読取に非接触型タグを用いているので、比較的低コストで実現することができるという効果も得られる。
【0181】
さらに、本発明に係る請求項4ないし7記載のチケット検札システムによれば、チケット検札端末では、指定席券情報が表示されるので、指定席の利用が正当であるかを確認しやすい。したがって、指定席券の検札をさらに容易に行うことができるという効果も得られる。
さらに、本発明に係る請求項5ないし7記載のチケット検札システムによれば、チケット検札端末では、指定席の利用が正当であるかが判定されるので、指定席の利用が正当であるかを確認しやすい。したがって、指定席券の検札をさらに容易に行うことができるという効果も得られる。
【0182】
さらに、本発明に係る請求項7記載のチケット検札システムによれば、指定席券を入手するには、チケット代替端末を指定席券発行装置に接近させるだけでよいので、指定席券の入手が比較的容易になるという効果も得られる。
さらに、本発明に係る請求項8記載のチケット検札システムによれば、チケット検札端末では、指定席の利用が正当であるかの判定結果が表示されるので、指定席の利用が正当であるかを確認しやすい。したがって、指定席券の検札をさらに容易に行うことができるという効果も得られる。
【0183】
さらに、本発明に係る請求項9ないし13記載のチケット検札システムによれば、チケットの検札を行うには、チケット検札端末において、ユーザ端末を介してチケット代替端末から無線によりチケット情報を取得するだけでよいので、チケットの検札を比較的容易に行うことができるという効果が得られる。また、各座席等ごとに特殊な機器や装置を設置する必要がないので、従来に比して、製造および設置にかかるコストを低減することができるという効果も得られる。
【0184】
さらに、本発明に係る請求項11ないし13記載のチケット検札システムによれば、チケット情報を取得するには、ユーザ端末をチケット代替端末に接近させるだけでよいので、チケット情報の取得を比較的容易に行うことができるという効果も得られる。また、チケット情報の読取に非接触型タグを用いているので、比較的低コストで実現することができるという効果も得られる。
【0185】
さらに、本発明に係る請求項12または13記載のチケット検札システムによれば、チケット検札端末では、指定席券情報が表示されるので、指定席の利用が正当であるかを確認しやすい。したがって、指定席券の検札をさらに容易に行うことができるという効果も得られる。
さらに、本発明に係る請求項13記載のチケット検札システムによれば、チケット検札端末では、指定席の利用が正当であるかが判定されるので、指定席の利用が正当であるかを確認しやすい。したがって、指定席券の検札をさらに容易に行うことができるという効果も得られる。
【0186】
一方、本発明に係る請求項14ないし18記載の指定席券検札システムによれば、列車が列車外装置を通過するだけで指定席券の検札を行うことができるので、指定席券の検札を比較的容易に行うことができるという効果が得られる。また、各座席等ごとに特殊な機器や装置を設置する必要がないので、従来に比して、製造および設置にかかるコストを低減することができるという効果も得られる。
【0187】
さらに、本発明に係る請求項16ないし18記載の指定席券検札システムによれば、指定席券情報の読取に非接触型タグを用いているので、比較的低コストで実現することができるという効果も得られる。
さらに、本発明に係る請求項17または18記載の指定席券検札システムによれば、指定席券検札端末では、指定席券情報が表示されるので、指定席の利用が正当であるかを確認しやすい。したがって、指定席券の検札をさらに容易に行うことができるという効果も得られる。
【0188】
さらに、本発明に係る請求項18記載の指定席券検札システムによれば、指定席券検札端末では、指定席の利用が正当であるかが判定されるので、指定席の利用が正当であるかを確認しやすい。したがって、指定席券の検札をさらに容易に行うことができるという効果も得られる。
一方、本発明に係る請求項19記載のチケット代替端末によれば、請求項1記載のチケット検札システムと同等の効果が得られる。
【0189】
さらに、本発明に係る請求項20記載のチケット代替端末によれば、請求項9記載のチケット検札システムと同等の効果が得られる。
一方、本発明に係る請求項21記載の指定席券代替端末によれば、請求項14記載の指定席券検札システムと同等の効果が得られる。
一方、本発明に係る請求項22記載のチケット検札端末によれば、請求項1記載のチケット検札システムと同等の効果が得られる。
【0190】
さらに、本発明に係る請求項23記載のチケット検札端末によれば、請求項9記載のチケット検札システムと同等の効果が得られる。
一方、本発明に係る請求項24記載の指定席券検札端末によれば、請求項14記載の指定席券検札システムと同等の効果が得られる。
一方、本発明に係る請求項25記載のユーザ端末によれば、請求項9記載のチケット検札システムと同等の効果が得られる。
【0191】
一方、本発明に係る請求項26記載の列車外装置によれば、請求項14記載の指定席券検札システムと同等の効果が得られる。
一方、本発明に係る請求項27記載の端末用プログラムによれば、請求項19記載のチケット代替端末と同等の効果が得られる。
さらに、本発明に係る請求項28記載の端末用プログラムによれば、請求項20記載のチケット代替端末と同等の効果が得られる。
【0192】
さらに、本発明に係る請求項29記載の端末用プログラムによれば、請求項21記載の指定席券代替端末と同等の効果が得られる。
さらに、本発明に係る請求項30記載の端末用プログラムによれば、請求項22記載のチケット検札端末と同等の効果が得られる。
さらに、本発明に係る請求項31記載の端末用プログラムによれば、請求項23記載のチケット検札端末と同等の効果が得られる。
【0193】
さらに、本発明に係る請求項32記載の端末用プログラムによれば、請求項24記載の指定席券検札端末と同等の効果が得られる。
さらに、本発明に係る請求項33記載の端末用プログラムによれば、請求項25記載のユーザ端末と同等の効果が得られる。
一方、本発明に係る請求項34記載の装置用プログラムによれば、請求項26記載の列車外装置と同等の効果が得られる。
【0194】
一方、本発明に係る請求項35記載のチケット検札方法によれば、請求項1記載のチケット検札システムと同等の効果が得られる。
さらに、本発明に係る請求項36記載のチケット検札方法によれば、請求項9記載のチケット検札システムと同等の効果が得られる。
一方、本発明に係る請求項37記載の指定席券検札方法によれば、請求項14記載の指定席券検札システムと同等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する指定席券検札システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図2】指定席券情報のデータ構造を示す図である。
【図3】指定席券情報送信処理を示すフローチャートである。
【図4】予約確認情報のデータ構造を示す図である。
【図5】指定席券検札処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明を適用する指定席券検札システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図7】予約確認情報取得処理を示すフローチャートである。
【図8】予約管理処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明を適用する指定席券検札システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図10】指定席券情報提供処理を示すフローチャートである。
【図11】発券処理を示すフローチャートである。
【図12】指定席券検札処理を示すフローチャートである。
【図13】予約管理処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明を適用する指定席券検札システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図15】指定席券情報送信処理を示すフローチャートである。
【図16】指定席券検札処理を示すフローチャートである。
【図17】指定席券情報読取処理を示すフローチャートである。
【図18】本発明を適用する指定席券検札システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図19】指定席券情報送信処理を示すフローチャートである。
【図20】指定席券検札処理を示すフローチャートである。
【図21】指定席券情報読取処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100…指定席券カード,102…RFID非接触型ICタグ,200…指定席券検札端末,202…タグ情報読取部,204…予約確認情報記憶部,206…表示部,208…検札処理部,210〜214…無線通信部,300…予約管理端末,302…無線通信部,304…予約確認情報記憶部,306…予約管理部,308…ネットワーク通信部,400…指定席券発行装置,402…ネットワーク通信部,404…タグ情報書込部,406…発券処理部,500…ユーザ端末,502…タグ情報読取部,504…無線通信部,600…列車外装置,602…タグ情報読取部,604…無線通信部,606…タグ情報処理部,800…指定席券情報,820…予約確認情報
Claims (37)
- チケットの代替として利用されるチケット代替端末と、前記チケットの検札を行うチケット検札端末とを備え、前記チケットに関するチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うシステムであって、
前記チケット情報を記憶するためのチケット情報記憶手段を備え、
前記チケット代替端末は、無線通信を行う代替端末側無線通信手段を有し、前記チケット検札端末からの要求に応じて前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっており、
前記チケット検札端末は、無線通信を行う検札端末側無線通信手段を有し、前記検札端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うようになっていることを特徴とするチケット検札システム。 - チケットの代替として利用されるチケット代替端末と、前記チケットの検札を行うチケット検札端末とを備え、前記チケットに関するチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うシステムであって、
前記チケット代替端末は、前記チケット情報を記憶するためのチケット情報記憶手段と、無線通信を行う代替端末側無線通信手段とを有し、前記代替端末側無線通信手段により前記チケット情報の提供要求を受信したときは、前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっており、
前記チケット検札端末は、無線通信を行う検札端末側無線通信手段を有し、前記検札端末側無線通信手段により前記提供要求を送信し、前記検札端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うようになっていることを特徴とするチケット検札システム。 - 請求項2において、
前記チケット情報記憶手段及び前記代替端末側無線通信手段は、前記チケット情報を記憶可能で且つ当該チケット情報を非接触で読取可能な非接触型タグであり、
前記検札端末側無線通信手段は、前記非接触型タグから前記チケット情報を非接触で読み取るチケット情報読取手段であることを特徴とするチケット検札システム。 - 請求項3において、
前記チケット情報は、指定席券に関する指定席券情報であり、
前記チケット検札端末は、前記チケット情報読取手段で読み取った指定席券情報を表示するようになっていることを特徴とするチケット検札システム。 - 請求項4において、
前記チケット検札端末は、前記指定席の予約を確認するのに必要な予約確認情報を記憶するための予約確認情報記憶手段を有し、前記チケット情報読取手段で読み取った指定席券情報及び前記予約確認情報記憶手段の予約確認情報に基づいて前記指定席の利用が正当であるかを判定するようになっていることを特徴とするチケット検札システム。 - 請求項5において、
さらに、前記指定席の予約を管理する予約管理端末を備え、
前記予約管理端末は、前記予約確認情報を記憶するための予約確認情報記憶手段を有し、前記予約確認情報の提供要求を受信したときは、前記予約確認情報記憶手段の予約確認情報を前記チケット検札端末に送信するようになっており、
前記チケット検札端末は、前記提供要求を前記予約管理端末に送信し、前記予約確認情報を受信したときは、受信した予約確認情報を前記予約確認情報記憶手段に記憶するようになっていることを特徴とするチケット検札システム。 - 請求項6において、
さらに、前記指定席券を発行する指定席券発行装置を備え、
前記指定席券発行装置は、前記指定席券情報を前記非接触型タグに書き込む指定席券情報書込手段を有し、前記指定席券情報の提供要求を前記予約管理端末に送信し、前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報を前記指定席券情報書込手段により前記非接触型タグに書き込むようになっており、
前記予約管理端末は、前記指定席券情報を生成する指定席券情報生成手段を有し、前記提供要求を受信したときは、前記指定席券情報生成手段で生成した指定席券情報を前記指定席券発行装置に送信するようになっていることを特徴とするチケット検札システム。 - 請求項3において、
前記チケット情報は、指定席券に関する指定席券情報であり、
さらに、前記指定席の予約を管理する予約管理端末を備え、
前記予約管理端末は、前記指定席の予約を確認するのに必要な予約確認情報を記憶するための予約確認情報記憶手段を有し、前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報及び前記予約確認情報記憶手段の予約確認情報に基づいて前記指定席の利用が正当であるかを判定し、その判定結果を示す確認通知を前記チケット検札端末に送信するようになっており、
前記チケット検札端末は、前記チケット情報読取手段で読み取った指定席券情報を前記予約管理端末に送信し、前記確認通知を受信したときは、その旨を表示するようになっていることを特徴とするチケット検札システム。 - チケットの代替として利用されるチケット代替端末と、前記チケット代替端末の所持者の利用に供するユーザ端末と、前記チケットの検札を行うチケット検札端末とを備え、前記チケットに関するチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うシステムであって、
前記チケット情報を記憶するためのチケット情報記憶手段を備え、
前記チケット代替端末は、無線通信を行う代替端末側無線通信手段を有し、前記ユーザ端末からの要求に応じて前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっており、
前記ユーザ端末は、無線通信を行うユーザ端末側無線通信手段を有し、前記チケット検札端末からの要求に応じて前記チケット情報を要求し、前記ユーザ端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報を前記チケット検札端末に送信するようになっており、
前記チケット検札端末は、前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うようになっていることを特徴とするチケット検札システム。 - チケットの代替として利用されるチケット代替端末と、前記チケット代替端末の所持者の利用に供するユーザ端末と、前記チケットの検札を行うチケット検札端末とを備え、前記チケットに関するチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うシステムであって、
前記チケット代替端末は、前記チケット情報を記憶するためのチケット情報記憶手段と、無線通信を行う代替端末側無線通信手段とを有し、前記代替端末側無線通信手段により前記チケット情報の提供要求を受信したときは、前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっており、
前記ユーザ端末は、無線通信を行うユーザ端末側無線通信手段を有し、前記提供要求を受信したときは、前記ユーザ端末側無線通信手段により前記提供要求を送信し、前記ユーザ端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報を前記チケット検札端末に送信するようになっており、
前記チケット検札端末は、前記提供要求を前記ユーザ端末に送信し、前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うようになっていることを特徴とするチケット検札システム。 - 請求項10において、
前記チケット情報記憶手段及び前記代替端末側無線通信手段は、前記チケット情報を記憶可能で且つ当該チケット情報を非接触で読取可能な非接触型タグであり、
前記ユーザ端末側無線通信手段は、前記非接触型タグから前記チケット情報を非接触で読み取るチケット情報読取手段であることを特徴とするチケット検札システム。 - 請求項11において、
前記チケット情報は、指定席券に関する指定席券情報であり、
前記チケット検札端末は、前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報を表示するようになっていることを特徴とするチケット検札システム。 - 請求項12において、
前記チケット検札端末は、前記指定席の予約を確認するのに必要な予約確認情報を記憶するための予約確認情報記憶手段を有し、前記受信した指定席券情報及び前記予約確認情報記憶手段の予約確認情報に基づいて前記指定席の利用が正当であるかを判定するようになっていることを特徴とするチケット検札システム。 - 列車の指定席券の代替として利用される指定席券代替端末と、前記列車の軌道に沿って設置された列車外装置と、前記指定席券の検札を行う指定席券検札端末とを備え、前記指定席券に関する指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行うシステムであって、
前記指定席券情報を記憶するための指定席券情報記憶手段を備え、
前記指定席券代替端末は、無線通信を行う代替端末側無線通信手段を有し、前記列車外装置からの要求に応じて前記指定席券情報記憶手段の指定席券情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっており、
前記列車外装置は、無線通信を行う車外装置側無線通信手段を有し、前記車外装置側無線通信手段により前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報を前記指定席券検札端末に送信するようになっており、
前記指定席券検札端末は、前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行うようになっていることを特徴とする指定席券検札システム。 - 列車の指定席券の代替として利用される指定席券代替端末と、前記列車の軌道に沿って設置された列車外装置と、前記指定席券の検札を行う指定席券検札端末とを備え、前記指定席券に関する指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行うシステムであって、
前記指定席券代替端末は、前記指定席券情報を記憶するための指定席券情報記憶手段と、無線通信を行う代替端末側無線通信手段とを有し、前記代替端末側無線通信手段により前記指定席券情報の提供要求を受信したときは、前記指定席券情報記憶手段の指定席券情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっており、
前記列車外装置は、無線通信を行う車外装置側無線通信手段を有し、前記車外装置側無線通信手段により前記提供要求を送信し、前記車外装置側無線通信手段により前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報を前記指定席券検札端末に送信するようになっており、
前記指定席券検札端末は、前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行うようになっていることを特徴とする指定席券検札システム。 - 請求項15において、
前記指定席券情報記憶手段及び前記代替端末側無線通信手段は、前記指定席券情報を記憶可能で且つ当該指定席券情報を非接触で読取可能な非接触型タグであり、
前記車外装置側無線通信手段は、前記非接触型タグから前記指定席券情報を非接触で読み取る指定席券情報読取手段であることを特徴とする指定席券検札システム。 - 請求項16において、
前記指定席券検札端末は、前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報を表示するようになっていることを特徴とする指定席券検札システム。 - 請求項17において、
前記指定席券検札端末は、前記指定席の予約を確認するのに必要な予約確認情報を記憶するための予約確認情報記憶手段を有し、前記受信した指定席券情報及び前記予約確認情報記憶手段の予約確認情報に基づいて前記指定席の利用が正当であるかを判定するようになっていることを特徴とする指定席券検札システム。 - 請求項1記載のチケット検札システムに適用される端末であって、
無線通信を行う代替端末側無線通信手段を備え、
前記チケット検札端末からの要求に応じて前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっていることを特徴とするチケット代替端末。 - 請求項9記載のチケット検札システムに適用される端末であって、
無線通信を行う代替端末側無線通信手段を備え、
前記ユーザ端末からの要求に応じて前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっていることを特徴とするチケット代替端末。 - 請求項14記載の指定席券検札システムに適用される端末であって、
無線通信を行う代替端末側無線通信手段を備え、
前記列車外装置からの要求に応じて前記指定席券情報記憶手段の指定席券情報を前記代替端末側無線通信手段により送信するようになっていることを特徴とする指定席券代替端末。 - 請求項1記載のチケット検札システムに適用される端末であって、
無線通信を行う検札端末側無線通信手段を備え、
前記検札端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うようになっていることを特徴とするチケット検札端末。 - 請求項9記載のチケット検札システムに適用される端末であって、
前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うようになっていることを特徴とするチケット検札端末。 - 請求項14記載の指定席券検札システムに適用される端末であって、
前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行うようになっていることを特徴とする指定席券検札端末。 - 請求項9記載のチケット検札システムに適用される端末であって、
無線通信を行うユーザ端末側無線通信手段を備え、
前記チケット検札端末からの要求に応じて前記チケット情報を要求し、前記ユーザ端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報を前記チケット検札端末に送信するようになっていることを特徴とするユーザ端末。 - 請求項14記載の指定席券検札システムに適用される装置であって、
無線通信を行う車外装置側無線通信手段を備え、
前記車外装置側無線通信手段により前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報を前記指定席券検札端末に送信するようになっていることを特徴とする列車外装置。 - コンピュータからなる請求項19記載のチケット代替端末に実行させるためのプログラムであって、
前記チケット検札端末からの要求に応じて前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信する処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする端末用プログラム。 - コンピュータからなる請求項20記載のチケット代替端末に実行させるためのプログラムであって、
前記ユーザ端末からの要求に応じて前記チケット情報記憶手段のチケット情報を前記代替端末側無線通信手段により送信する処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする端末用プログラム。 - コンピュータからなる請求項21記載の指定席券代替端末に実行させるためのプログラムであって、
前記列車外装置からの要求に応じて前記指定席券情報記憶手段の指定席券情報を前記代替端末側無線通信手段により送信する処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする端末用プログラム。 - コンピュータからなる請求項22記載のチケット検札端末に実行させるためのプログラムであって、
前記検札端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行う処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする端末用プログラム。 - コンピュータからなる請求項23記載のチケット検札端末に実行させるためのプログラムであって、
前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行う処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする端末用プログラム。 - コンピュータからなる請求項24記載の指定席券検札端末に実行させるためのプログラムであって、
前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行う処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする端末用プログラム。 - コンピュータからなる請求項25記載のユーザ端末に実行させるためのプログラムであって、
前記チケット検札端末からの要求に応じて前記チケット情報を要求し、前記ユーザ端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信したときは、受信したチケット情報を前記チケット検札端末に送信する処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする端末用プログラム。 - コンピュータからなる請求項26記載の列車外装置に実行させるためのプログラムであって、
前記車外装置側無線通信手段により前記指定席券情報を受信したときは、受信した指定席券情報を前記指定席券検札端末に送信する処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする装置用プログラム。 - チケットの代替として利用されるチケット代替端末と、前記チケットの検札を行うチケット検札端末とを利用し、前記チケットに関するチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行う方法であって、
前記チケット情報をチケット情報記憶手段に記憶するチケット情報記憶ステップを含み、
前記チケット検札端末に対しては、
前記チケット情報の提供要求を前記チケット代替端末に対して行う提供要求ステップを含み、
前記チケット代替端末に対しては、
前記チケット検札端末からの要求に応じて、前記チケット代替端末に設けられた代替端末側無線通信手段により、前記チケット情報記憶手段のチケット情報を送信するチケット情報送信ステップを含み、
前記チケット検札端末に対しては、
前記チケット検札端末に設けられた検札端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信するチケット情報受信ステップと、前記チケット情報受信ステップで受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うチケット検札ステップとを含むことを特徴とするチケット検札方法。 - チケットの代替として利用されるチケット代替端末と、前記チケット代替端末の所持者の利用に供するユーザ端末と、前記チケットの検札を行うチケット検札端末とを利用し、前記チケットに関するチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行う方法であって、
前記チケット情報をチケット情報記憶手段に記憶するチケット情報記憶ステップを含み、
前記チケット検札端末に対しては、
前記チケット情報の提供要求を前記ユーザ端末に対して行う第1提供要求ステップを含み、
前記ユーザ端末に対しては、
前記チケット検札端末からの要求に応じて、前記チケット情報の提供要求を前記チケット代替端末に対して行う第2提供要求ステップを含み、
前記チケット代替端末に対しては、
前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記チケット代替端末に設けられた代替端末側無線通信手段により、前記チケット情報記憶手段のチケット情報を送信する第1チケット情報送信ステップを含み、
前記ユーザ端末に対しては、
前記ユーザ端末に設けられたユーザ端末側無線通信手段により前記チケット情報を受信する第1チケット情報受信ステップと、前記第1チケット情報受信ステップで受信したチケット情報を前記チケット検札端末に送信する第2チケット情報送信ステップとを含み、
前記チケット検札端末に対しては、
前記チケット情報を受信する第2チケット情報受信ステップと、前記第2チケット情報受信ステップで受信したチケット情報に基づいて前記チケットの検札を行うチケット検札ステップとを含むことを特徴とするチケット検札方法。 - 列車の指定席券の代替として利用される指定席券代替端末と、前記列車の軌道に沿って設置された列車外装置と、前記指定席券の検札を行う指定席券検札端末とを利用し、前記指定席券に関する指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行う方法であって、
前記指定席券情報を指定席券情報記憶手段に記憶する指定席券情報記憶ステップを含み、
前記列車外装置に対しては、
前記指定席券情報の提供要求を前記指定席券代替端末に対して行う提供要求ステップを含み、
前記指定席券代替端末に対しては、
前記列車外装置からの要求に応じて、前記指定席券代替端末に設けられた代替端末側無線通信手段により、前記指定席券情報記憶手段の指定席券情報を送信する第1指定席券情報送信ステップを含み、
前記列車外装置に対しては、
前記列車外装置に設けられた車外装置側無線通信手段により前記指定席券情報を受信する第1指定席券情報受信ステップと、前記第1指定席券情報受信ステップで受信した指定席券情報を前記指定席券検札端末に送信する第2指定席券情報送信ステップとを含み、
前記指定席券検札端末に対しては、
前記指定席券情報を受信する第2指定席券情報受信ステップと、前記第2指定席券情報受信ステップで受信した指定席券情報に基づいて前記指定席券の検札を行う指定席券検札ステップとを含むことを特徴とする指定席券検札方法。
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JP2002192761A JP2004038418A (ja) | 2002-07-01 | 2002-07-01 | チケット検札システム、指定席券検札システム、チケット代替端末、指定席券代替端末、チケット検札端末、指定席券検札端末、ユーザ端末、列車外装置、端末用プログラム及び装置用プログラム、並びにチケット検札方法及び指定席券検札方法 |
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