JP4006988B2 - 照合装置及び照合方法、並びに、携帯される端末 - Google Patents

照合装置及び照合方法、並びに、携帯される端末 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、盗難された乗り物を発見するための照合装置及び照合方法、並びに、それに用いて好適な携帯される端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自転車ブームで高級自転車が一般人に普及してきている。
【0003】
また一方、窃盗団からの自転車の盗難が増加傾向にある。
【0004】
このような盗難自転車を発見するために、警察官は、基本的に2人組みでパトロールを行い、怪しい自転車が走行しているのを発見したきには、次のような対処を採る。
【0005】
1.まず、その自転車(の乗車人)を呼び止める。
【0006】
2.警察官の1人は、その自転車に貼り付けられている登録シール(例えば、自転車やオートバイであれば防犯登録証、オートバイや車両であればナンバープレートなど)に書かれている数字、住所などの識別情報をトランシーバにてデータセンタに連絡する。これにより、データセンタの管理者は登録番号を元に検索をかけることになる。
【0007】
またこのとき、もう1人の警察官は、乗車人に身分証明書を要求したり、あるいは名前や住所を聞き出す。
【0008】
3.そして、データセンタの管理者から結果が返ってくるまで、乗車人と雑談により時間を潰す。
【0009】
4.その後、照合の結果がトランシーバにてデータセンタの管理者から返ってき、照合の結果、盗難車なければ、その自転車(の乗車人)を開放する。これに対して、照合の結果が盗難車であったときには、その乗車人を交番や警察署に連行して事情聴取することになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来は、照合を人間を介して手作業(トランシーバ)で行っていたため、一台の乗り物を確認するのに非常に時間がかかっていた。
【0011】
また、トランシーバにてデータセンタの管理者と交信を行っているため、電波が途切れたり、混雑時には繋がりにくくなる。
【0012】
更に、警察官が照合している間、乗車人は時間的拘束を受け、更には、精神的な負担がかかる。
【0013】
また、データセンタの管理者は、混雑時には対応しきれず、照合に時間がかかってしまう。
【0014】
また、以上のようなことは、自転車に限らず、オートバイや自動車等、様々な乗り物の場合も同様である。
【0015】
以上のことから、盗難車の検挙数を上げるには、即座に登録シールと登録データとの照合が行える効率が図られるシステムができるだけ早急に求められる。
【0016】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、即座に盗難車かどうかの照合ができ、コストがかからず、且つ、人手がかからない照合装置及び照合方法、及びそれに用いて好適な携帯される端末を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するものであり、請求項1の発明は、予めユニークな登録番号が割り当てられている乗り物において、盗難に遭った乗り物に付与されている上記登録番号を盗難車リストに保存する盗難車リスト蓄積手段と、各乗り物の販売時に届け出られた、各乗り物の属性を示す乗り物情報及び各乗り物の所有者の属性を示す所有者情報を、上記登録番号毎に保存する情報蓄積手段と、警察官が携帯する端末から通信網を介して送られてきた登録番号を受信する登録番号受信手段と、上記受信した登録番号が上記盗難車リスト蓄積手段に保存された盗難車リストに含まれているか否かにより、当該登録番号を持つ乗り物が盗難車であるか否かを照合する照合手段と、上記照合手段での照合の結果、盗難車であったときには、上記情報蓄積手段に保存された当該登録番号に対応する乗り物情報及び所有者情報を、当該登録番号と同時に上記送信元の端末に対して上記通信網を介して送信する結果送信手段と、を具備することを特徴とする照合装置としたものである。
【0018】
即ち、かかる照合装置によれば、盗難に遭った乗り物に付与されている登録番号を上記盗難車リスト蓄積手段の盗難車リストに保存しておくと共に、情報蓄積手段に、各乗り物の販売時に届け出られた、各乗り物の属性を示す乗り物情報及び各乗り物の所有者の属性を示す所有者情報を上記登録番号毎に保存しておき、登録番号受信手段によって、警察官が携帯する端末から通信網を介して送られてきた登録番号を受信したとき、照合手段により、上記受信した登録番号が上記盗難車リスト蓄積手段に保存された盗難車リストに含まれているか否かにより、当該登録番号を持つ乗り物が盗難車であるか否かを照合して、盗難車であったときには、上記結果送信手段によって、上記情報蓄積手段に保存された当該登録番号に対応する乗り物情報及び所有者情報も当該登録番号と同時に、結果送信手段によって上記送信元の端末に対して上記通信網を介して送信する。
【0019】
従って、警察官は、上記乗り物情報を端末で見ることで、容易に当該乗り物を確認でき、また、上記所有者情報を見ることで、当該乗り物に乗車している者と所有者とが同一かどうかの確認が容易に行え、コストがかからず、且つ、人手がかからずに、即座に盗難車の照合ができるようになる。
【0023】
また、請求項の発明は、予めユニークな登録番号が割り当てられている乗り物において、盗難に遭った乗り物に付与されている上記登録番号を盗難車リストに保存する盗難車リスト蓄積手段と、各乗り物の販売時に届け出られた、各乗り物の属性を示す乗り物情報及び各乗り物の所有者の属性を示す所有者情報を、上記登録番号毎に保存する情報蓄積手段と、各警察官が携帯する各端末において、ある登録番号の割り当てられた乗り物が盗難車であるか否かを照合できるように、上記盗難車リスト蓄積手段に保存された盗難車リストを、通信網を介して各端末に対しそれぞれ送信する盗難車リスト送信手段と、各警察官が携帯する各端末において、ある登録番号の割り当てられた乗り物の属性及びその乗り物の所有者の属性が確認できるように、上記情報蓄積手段に保存された乗り物情報及び所有者情報を、通信網を介して各端末に対しそれぞれ送信する情報送信手段と、上記各端末での照合の結果により更新された各盗難車リストを、上記通信網を介して受信して、上記盗難車リスト蓄積手段に保存された盗難車リストを更新する盗難車リスト更新手段と、を具備することを特徴とする照合装置としたものである。
【0024】
即ち、かかる照合装置によれば、盗難に遭った乗り物に付与されている登録番号を盗難車リスト蓄積手段の盗難車リストに保存しておくと共に、情報蓄積手段に、各乗り物の販売時に届け出られた、各乗り物の属性を示す乗り物情報及び各乗り物の所有者の属性を示す所有者情報を、上記登録番号毎に保存しておき、各警察官が携帯する各端末において、ある登録番号の割り当てられた乗り物が盗難車であるか否かを照合できるように、盗難車リスト送信手段によって、上記盗難車リスト蓄積手段に保存された盗難車リストを、通信網を介して各端末に対しそれぞれ送信する。また、各警察官が携帯する各端末において、ある登録番号の割り当てられた乗り物の属性及びその乗り物の所有者の属性が確認できるように、情報送信手段によって、上記情報蓄積手段に保存された乗り物情報及び所有者情報を送信する。そして、盗難車リスト更新手段によって、上記各端末での照合の結果により更新された各盗難車リストを、上記通信網を介して受信して、上記盗難車リスト蓄積手段に保存された盗難車リストを更新する。
【0025】
従って、警察官は、上記照合装置から送られてきて保持している上記乗り物情報を端末で見ることで、容易に当該乗り物を確認でき、また、上記照合装置から送られてきて保持している上記所有者情報を見ることで、当該乗り物に乗車している者と所有者とが同一かどうかの確認が容易に行え、コストがかからず、且つ、人手がかからずに、即座に盗難車の照合が警察官が携帯する端末できるようになる。
【0029】
また、請求項3の発明は、予めユニークな登録番号が割り当てられている乗り物において、請求項1の発明の照合装置は、盗難に遭った乗り物に付与されている上記登録番号を盗難車リストに保存する盗難車リスト蓄積手段により、上記登録番号を前記盗難車リストに保存すると共に、各乗り物の販売時に届け出られた、各乗り物の属性を示す乗り物情報及び各乗り物の所有者の属性を示す所有者情報を上記登録番号毎に保存する情報蓄積手段により、上記乗り物情報及び上記所有者情報を上記登録番号毎に保存しておき、また、上記照合装置は、警察官が携帯する端末から通信網を介して送られてきた登録番号を受信する登録番号受信手段により、上記登録番号を受信し、上記受信した登録番号が上記盗難車リスト蓄積手段に保存された盗難車リストに含まれているか否かにより、当該登録番号を持つ乗り物が盗難車であるか否かを照合する照合手段により、盗難車であるか否かを照合し、上記照合手段での照合の結果、盗難車であったときには、上記情報蓄積手段に保存された当該登録番号に対応する乗り物情報及び所有者情報を、当該登録番号と同時に上記送信元の端末に対して上記通信網を介して送信する結果送信手段により、当該登録番号及びそれに対応する乗り物情報及び所有者情報を送信する、ことを特徴とする照合方法としたものである。
【0030】
即ち、かかる照合方法によれば、請求項1の発明の照合装置は、盗難車リスト蓄積手段により、盗難に遭った乗り物に付与されているユニークな登録番号を盗難車リストに保存しておくと共に、情報蓄積手段により、各乗り物の販売時に届け出られた、各乗り物の属性を示す乗り物情報及び各乗り物の所有者の属性を示す所有者情報を上記登録番号毎に保存しておき、警察官が携帯する端末から通信網を介して送られてきた登録番号を登録番号受信手段により受信したとき、照合手段により、その受信した登録番号が上記盗難車リスト蓄積手段により保存された盗難車リストに含まれているか否かにより、当該登録番号を持つ乗り物が盗難車であるか否かを照合して、盗難車であったときには、結果送信手段により、上記情報蓄積手段に保存された当該登録番号に対応する乗り物情報及び所有者情報も当該登録番号と同時に上記送信元の端末に対して上記通信網を介して送信する。
【0031】
従って、警察官は、上記乗り物情報を端末で見ることで、容易に当該乗り物を確認でき、また、上記所有者情報を見ることで、当該乗り物に乗車している者と所有者とが同一かどうかの確認が容易に行え、コストがかからず、且つ、人手がかからずに、即座に盗難車の照合ができるようになる。
【0032】
また、請求項4の発明は、予めユニークな登録番号が割り当てられている乗り物において、請求項2の発明の照合装置は、盗難に遭った乗り物に付与されている上記登録番号を盗難車リストに保存する盗難車リスト蓄積手段により、上記登録番号を上記盗難車リストに保存すると共に、各乗り物の販売時に届け出られた、各乗り物の属性を示す乗り物情報及び各乗り物の所有者の属性を示す所有者情報を上記登録番号毎に保存する情報蓄積手段により、上記乗り物情報及び上記所有者情報を上記登録番号毎に保存しておき、また、上記照合装置は、各警察官が携帯する各端末において、ある登録番号の割り当てられた乗り物が盗難車であるか否かを照合できるように、上記盗難車リスト蓄積手段に保存された盗難車リストを、盗難車リスト送信手段により通信網を介して各端末に対しそれぞれ送信すると共に、各警察官が携帯する各端末において、ある登録番号の割り当てられた乗り物の属性及びその乗り物の所有者の属性が確認できるように、上記情報蓄積手段に保存された乗り物情報及び所有者情報を、情報送信手段により通信網を介して各端末に対しそれぞれ送信し、上記各端末での照合の結果により更新された各盗難車リストを、盗難車リスト更新手段により、上記通信網を介して受信して、上記盗難車リスト蓄積手段に保存されている盗難車リストを更新する、ことを特徴とする照合方法としたものである。
【0033】
即ち、かかる照合方法によれば、請求項2の発明の照合装置は、盗難車リスト蓄積手段により、盗難に遭った乗り物に付与されている登録番号を盗難車リストに保存しておくと共に、情報蓄積手段により、各乗り物の販売時に届け出られた、各乗り物の属性を示す乗り物情報及び各乗り物の所有者の属性を示す所有者情報を、上記登録番号毎に保存しておき、各警察官が携帯する各端末において、ある登録番号の割り当てられた乗り物が盗難車であるか否かを照合できるように、盗難車リスト送信手段により、上記盗難車リスト蓄積手段に保存された盗難車リストを、通信網を介して各端末に対しそれぞれ送信する。また、上記照合装置は、各警察官が携帯する各端末において、ある登録番号の割り当てられた乗り物の属性及びその乗り物の所有者の属性が確認できるように、情報送信手段により、上記情報蓄積手段に保存された乗り物情報及び所有者情報を送信する。そして、上記照合装置は、盗難車リスト更新手段により、上記各端末での照合の結果により更新された各盗難車リストを、上記通信網を介して受信して、上記盗難車リスト蓄積手段に保存された盗難車リストを更新する。
【0034】
従って、警察官は、上記端末で受信して保持している上記乗り物情報を見ることで、容易に当該乗り物を確認でき、また、同様に受信して保持している上記所有者情報を見ることで、当該乗り物に乗車している者と所有者とが同一かどうかの確認が容易に行え、コストがかからず、且つ、人手がかからずに、即座に盗難車の照合が警察官が携帯する端末できるようになる。
【0035】
また、請求項の発明は、各乗り物には、その販売時に割り当てられたユニークな登録番号格納されていると共に該登録番号を無線出力するICタグを有するICタグ付登録シールが貼り付けられており、盗難に遭った乗り物の登録番号を盗難リストとして保存すると共に、各乗り物の販売時に届け出られた、各乗り物の属性を示す乗り物情報及び各乗り物の所有者の属性を示す所有者情報を、上記登録番号毎に保存する照合装置に対して通信網を介して接続される携帯される端末であって、上記ICタグ付登録シールから無線出力された上記登録番号を取得する取得手段と、上記取得した登録番号を上記照合装置に送信し、この登録番号に基づいて上記照合装置でなされた照合の結果として、盗難車であったときには、上記保存された当該登録番号に対応する乗り物情報及び所有者情報を、当該登録番号と同時に受信する送受信手段と、この受信された盗難車の登録番号と対応する乗り物情報及び所有者情報を表示する表示手段と、を具備することを特徴とする携帯される端末としたものである。
【0036】
即ち、かかる端末によれば、盗難に遭った乗り物の登録番号を盗難リストとして保存する共に、各乗り物の販売時に届け出られた、各乗り物の属性を示す乗り物情報及び各乗り物の所有者の属性を示す所有者情報を上記登録番号毎に保存する照合装置に対して通信網を介して接続して送受信手段により送信する登録番号は、該端末を携帯する警察官等が照合を行うことを望む乗り物に貼り付けられているICタグ付登録シールから無線出力されたものを取得手段により非接触で取得したものである。そして、この登録番号に基づいて上記照合装置でなされた照合の結果として、盗難車であったときには、上記保存された当該登録番号に対応する乗り物情報及び所有者情報と、当該登録番号とを受信して表示する。
【0037】
従って、警察官は、上記乗り物情報を端末で見ることで、容易に当該乗り物を確認でき、また、上記所有者情報を見ることで、当該乗り物に乗車している者と所有者とが同一かどうかの確認が容易に行え、コストがかからず、且つ、人手がかからずに、即座に盗難車の照合ができるようになる。更に、端末として、携帯性に優れ、オンラインで照合を行うための通信機能及び非接触でICタグ付登録シールから登録番号を取得でき、しかも複数台を同時に照合が行えるようなものを使用することで、警察官の負担を大幅に軽減することが可能となる。また、ICタグ付登録シールを利用することにより、高いセキュリティを持ち、しかも低コストで、照合を行うことが可能となる。特に、非接触式であるので、業務効率向上だけでなく、接触式の場合におけるような摩擦等の影響による耐性寿命が短いという欠点や、悪意のある者により接触部分を壊される危険性が存在するという問題を回避できる。
【0038】
また、請求項の発明は、各乗り物には、その販売時に割り当てられたユニークな登録番号格納されていると共に該登録番号を無線出力するICタグを有するICタグ付登録シールが貼り付けられており、乗り物を照合するために用いられる携帯される端末であって、盗難に遭った乗り物の登録番号を盗難リストとして保存すると共に、各乗り物の販売時に届け出られた、各乗り物の属性を示す乗り物情報及び各乗り物の所有者の属性を示す所有者情報を、上記登録番号毎に保存する蓄積手段と、上記ICタグ付登録シールから無線出力された上記登録番号を取得する取得手段と、上記取得した登録番号に基づいて上記蓄積手段に保存された盗難車リストと乗り物情報及び所有者情報との照合を行う照合手段と、この照合の結果を表示する表示手段と、を具備することを特徴とする携帯される端末としたものである。
【0039】
即ち、かかる端末によれば、照合を望む乗り物に貼り付けられているICタグ付登録シールから無線出力された登録番号を非接触で取得して、蓄積手段に保存されている盗難車リストと乗り物情報及び所有者情報とにより直ちに照合して、その結果を得る。
【0040】
従って、警察官は、端末が保持している上記乗り物情報を見ることで、容易に当該乗り物を確認でき、また、保持している上記所有者情報を見ることで、当該乗り物に乗車している者と所有者とが同一かどうかの確認が容易に行え、コストがかからず、且つ、人手がかからずに、即座に盗難車の照合ができるようになる。更に、端末として、携帯性に優れ、オンラインで照合を行うための通信機能及び非接触でICタグ付登録シールから登録番号を取得でき、しかも複数台を同時に照合が行えるようなものを使用することで、警察官の負担を大幅に軽減することが可能となる。また、オフラインで照合を行えるため、通信費の節約や処理速度の向上といった利点を備える。更に、ICタグ付登録シールを利用することにより、高いセキュリティを持ち、しかも低コストで、照合を行うことが可能となる。特に、非接触式であるので、業務効率向上だけでなく、接触式の場合におけるような摩擦等の影響による耐性寿命が短いという欠点や、悪意のある者により接触部分を壊される危険性が存在するという問題を回避できる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0045】
図1は、本発明の照合装置の一実施の形態としてのデータベース(DB)サーバ10を用いた自転車の照合システムの構成を示す図である。
【0046】
なお、前述した通りに自転車以外の乗り物でも同様であるが、説明を簡単にするために自転車を用いた場合について詳細に説明する。
【0047】
即ち、該DBサーバ10は、インターネット等の通信網12を介して、警察署14、携帯型無線端末16、自転車販売店18との間でデータ通信可能に構成されている。
【0048】
ここで、DBサーバ10は、特に図示はしていないが、特許請求の範囲に記載した上記盗難車リスト蓄積手段、登録番号受信手段、照合手段、結果送信手段、情報蓄積手段、盗難車リスト送信手段、盗難車リスト更新手段、情報送信手段、等の各機能を成し遂げるためのCPUやメモリ、ハードディスク、通信装置等を備えるものである。このDBサーバ10は、1台で日本全国をカバーするものであっても良いし、地域毎に設けられたものが互いにリンクすることで日本全国をカバーするものであっても良い。
【0049】
警察署14は、周知のように各地に配されたものであり、図では、代表してその一つのみを示している。警察署14は、その管轄区域内の各自転車販売店18(同様に、図では、代表してその一つのみを示している)に複数のICタグ付登録シール20を発行する。
【0050】
ICタグ付登録シール20は、図2の(A)に示すように、ユニークな番号(以後、登録番号と呼ぶ。)が印刷された登録シール20Aに、それと同一の登録番号を格納したICタグ20Bを内蔵させたものである。なおここで、内蔵の手法としては、登録シール20Aに埋め込むことや、登録シール20Aの粘着面に貼り付けたりすることを含む。ICタグ20Bは、それが格納する登録番号を無線出力可能なものであり、具体的には、携帯型無線端末16が発生した磁界を受け起電力が発生し、登録番号を発信するものである。
【0051】
なお、ICタグ付登録シール20において、登録シール20Aに印刷されたユニークな記号と、ICタグ20Bに格納した記号とは、必ずしも同一でなくても良い。即ち、印刷されたユニークな記号と格納した記号とが対応付けられていて、お互いが一意に定まれば良い。
【0052】
また、登録番号と記述しているが、これは番号に限らず、記号を含むものである。
【0053】
自転車販売店18は、自転車22を販売する際に、上記警察署14により発行されたICタグ付登録シール20の一つをその自転車22に貼り付けた上で、購入者(以後、所有者24と称する。)に渡す。またこのとき、当該自転車22と所有者24についての情報を上記DBサーバ10へ登録番号を基準として登録すると共に、登録証26を発行する。従って、所有者24及び登録証26も代表してそれぞれ一つのみを図示しているが、自転車22の数だけそれらも存在することになる。
【0054】
また、所有者24は、自身の所有する自転車22が盗難に遭ったときには、その旨を警察署14に届け出る。警察署14は、その盗難情報を上記DBサーバ10の盗難車リスト10Aに登録する。
【0055】
一方、上記警察署14に所属する警察官(図示せず)は、上記携帯型無線端末16を携帯して、パトロールを行っている。勿論、警察官は多数存在し、よって、携帯型無線端末16も多数存在する。図1では、代表してそのうちの1つを示している。
【0056】
この携帯型無線端末16は、例えば半径数メートル乃至は半径十数メートルの特定範囲内に磁界を発生する機能を備えるもので、前述したように、上記自転車22に貼り付けられた上記ICタグ付登録シール20は、この磁界を受け起電力を発生して、上記登録番号を携帯型無線端末16に送信するようになっている。つまり、該携帯型無線端末16は、上記ICタグ付登録シール20と無線通信して上記登録番号を取得することができる取得手段を備えている。また、この携帯型無線端末16は、通信網12を介して上記DBサーバ10にその取得した登録番号を送信して、上記DBサーバ10での照合結果を受信する送受信手段と、照合結果を表示できる表示手段とで構成されている。従って、警察官は、その表示された照合結果を見ることで、当該自転車22が盗難車であるか否かを直ちに判断できる。
【0057】
以下、このような照合システムにおける各部の動作について、更に詳細に説明する。
【0058】
図3は、自転車22の販売時のシーケンスを示す図である。
【0059】
即ち、自転車販売店18は、前述したように、警察署14から登録番号を格納したICタグ付登録シール20の発行を受けている。一方、所有者24は、自転車22購入時には、防犯登録を行う必須義務がある。そこで、自転車販売店18(の販売員)は、自転車22を購入しようとする所有者24より所有者名義、住所、職業、等の所有者の属性を示す所有者情報を取得し、その所有者情報と、購入対象の自転車22の属性を示す乗り物情報(乗り物(ここでは、自転車)の型(メーカ,製造番号,型名,色,等)、購入店舗、等)、及びその自転車22に貼り付けようとするICタグ付登録シール20に印刷された登録番号(及び警察署14より発行を受けた日付である登録日時)を、DBサーバ10に送信する。ここで、この送信は、該自転車販売店18に設けられた所定の端末により上記通信網12を介して行っても良いし、図1に破線で示すように、電話やFAX等により直接行っても良い。
【0060】
DBサーバ10では、これら送られてきた所有者情報、乗り物情報、及び登録番号をリレーショナルし、登録する。そして、DBサーバ10での登録が終了したならば、DBサーバ10より書き込み完了の通知が該自転車販売店18に送られてくる。この書き込み完了通知も、上記通信網12を介して、或いは、電話やFAX等により直接行われることができる。
【0061】
自転車販売店18では、上記書き込み完了通知を受けて、当該ICタグ付登録シール20を購入対象の自転車22に貼り付ける。また、図2の(B)に示すような、そのICタグ付登録シール20に印刷されている登録番号と、先に取得した所有者情報や乗り物情報とを記載した登録証26を発行し、当該所有者24に渡す。この所有者24は、該登録証26を無くさないよう保存しておくことになる。
【0062】
ここで、上記DBサーバ10は、図2の(C)に示すように、上記登録番号をキーにしてリレーショナルした盗難車リスト10A、所有者属性10B、及び乗り物属性10Cを管理している。そして、上記自転車販売店18から上記所有者情報、乗り物情報、及び登録番号を受信したとき、その登録番号をキーにして、情報蓄積手段としての所有者属性10B及び乗り物属性10Cにそれら所有者情報及び乗り物情報を登録する。勿論、上記のこれらの情報が電話やFAXで送られてきたときには、該DBサーバ10を管理する者が手入力により登録することになる。
【0063】
一方、盗難車リスト10Aは、所有者24から警察署14に自転車22の盗難が届け出られたときに、警察署14から通信網12を介して送られてきた情報を元に登録するものである。
【0064】
即ち、図4に示すように、所有者24が警察署14に盗難届を提出すると、警察署14(の警察官)は、当該所有者24に身分証明書の提示を求め本人確認を行うことになる。これに応じて、所有者24は身分証明書を提示し、また、上記登録証26に記載された登録番号を所定の用紙に記入する。なお、登録証26を提示することで、これら身分証明書の提示と登録番号の記入とを兼ねることができる。
【0065】
そして、警察署14は、その記入された登録番号をもとにした盗難車リスト10Aへの追加要求を、所定の端末により通信網12を介してDBサーバ10に送信する。即ち、その記入された登録番号と、上記盗難届に記入された盗難情報(盗難日時、盗難場所、該盗難届の受付け番号である盗難番号、等)とをDBサーバ10に送信する。なお、この送信も、電話やFAXを利用して行っても良いことは勿論である。また、ここで盗難番号とは、数字や符号に限らずに、文字などを含む記号をも言うものとする。
【0066】
DBサーバ10は、その登録番号を盗難車届出日時と共に、盗難車リスト蓄積手段としての盗難車リスト10Aに追加登録することになる。そして、DBサーバ10からの盗難車リスト10Aへの追加完了通知を受けて、警察署14は、盗難番号、届出日時、登録番号、乗り物情報、所有者情報、等を記載した盗難届証を発行し、それを所有者24に渡す。
【0067】
パトロールする警察官は、このようにしてDBサーバ10に登録された盗難車リスト10Aを利用して、携帯型無線端末16により盗難車か否かの問い合せを行うことができる。
【0068】
この場合、データの問い合せ方法により、次の2通りの方法がある。
即ち、その一つの方法は、携帯型無線端末16により通信網12を介して随時DBサーバ10に問い合せる方法である。これは、図5の(A)に示すように、携帯型無線端末16より自転車22に貼り付けられたICタグ付登録シール22に登録番号の要求を送信し、それに応じて当該ICタグ付登録シール22から送られてくる登録番号を受信して、それを通信網12を介してDBサーバ10に送信する。そして、DBサーバ10で該登録番号により上記盗難車リスト10Aをチェックすることで当該自転車22が盗難車であるか否かが判別され、通信網12を介して送られてきたその結果を受信表示する。このような随時問い合せ方法は、最新の盗難状況にてチェックできるという利点を備える。
【0069】
また、もう一つの方法は、随時問い合わせを行わない方法である。これは、図5の(B)に示すように、例えば所定時間おきに通信網12を介してDBサーバ10から携帯型無線端末16に上記盗難車リスト10Aを取り込んでおく。そして、照合を行う際には、携帯型無線端末16より自転車22に貼り付けられたICタグ付登録シール22に登録番号の要求を送信し、それに応じて当該ICタグ付登録シール22から送られてくる登録番号を受信する。そして、この登録番号により該携帯型無線端末16内の盗難車リストをチェックすることで当該自転車22が盗難車であるか否かを判別し、表示する。このような随時問い合せを行わない方法は、通信費の節約や処理速度の向上といった利点を備える。
【0070】
一方、対象物の照合方法の観点からは、次の2通りの方法が存在する。
即ち、その一つは、一台ずつ照合を行う方法である。これは、盗難車の疑いのある自転車22があった時、当該自転車22についての問い合せを行うというものである。このとき、上記2通りのデータ問い合せ方法のどちらを採用しても良い。
【0071】
また、もう一つの方法は、複数台照合を行った後、一台ずつ照合を行う方法である。これは、駐輪場等、対象物が複数のときに、まず、上記特定範囲内で盗難車の有無を問い合せ、盗難車がその特定範囲内に存在する時、その特定範囲内に有る自転車に対し、上記一台ずつ照合を行っていくというものである。このとき、上記2通りのデータ問い合せ方法のどちらを採用しても良い。
【0072】
従って、これら2種のデータ問い合せ方法と2種の対象物とにより、4通りの組み合わせが考えられ、以下、それぞれの組み合わせの場合の盗難車チェックについて、詳細に説明する。
【0073】
図6は、一台ずつ随時問い合せを行う場合のシーケンスを示す図である。
即ち、例えば、深夜、無点燈で走っている怪しい自転車22を発見した場合、警察官は、当該自転車22(に乗っていた不審者)を直接呼び止める。
【0074】
そして、自身が携帯している携帯型無線端末16を操作して、図7に示すような照合準備画面16Aを表示させ、該携帯型無線端末16を上記自転車22に貼り付けられたICタグ付登録シール20に近づける。上記ICタグ付登録シール20内のICタグ20Bは、前述したように磁界を受け起電力が発生し、格納している登録番号を発信するものであるので、この行為は、登録番号の要求を送信することである。
【0075】
ここで、携帯型無線端末16は、上記ICタグ付登録シール20から登録番号を受信できなかったときには、受信エラー画面16Bを表示して、警察官に再試行を促す。
【0076】
そして、携帯型無線端末16は、上記登録番号を受信したならば、即ち、ICタグ付登録シール20に非接触で登録番号を取得したならば、通信網12を介して、DBサーバ10に、その登録番号を送信する。このとき、問い合せ中画面16Cに、受信した登録番号を表示する。
【0077】
DBサーバ10では、受信した登録番号と盗難車リスト10Aとの照合を実行し、その結果を、通信網12を介して問い合せ元の携帯型無線端末16に送信する。もし盗難車リスト10Aに含まれていた場合には、即座に、盗難車であるという結果と、当該盗難車に関する情報(盗難リストなどから盗難番号、届出日時、登録番号、乗り物情報、所有者情報)を送信する。なお、この実際の照合に先立って、該携帯型無線端末16とDBサーバ10との間で正規の携帯型無線端末16であるか否かの認証動作が行われることは言うまでも無い。更に、携帯型無線端末16又はDBサーバ10にて、照合すべきICタグ付登録シールが正規なものか否かの確認動作を行われることは言うまでも無い。
【0078】
携帯型無線端末16は、この結果を受信して、盗難車リスト10Aに含まれていない場合には、問題なし画面16Dを表示する。これを見て、警察官は、この呼び止めた自転車22(に乗っていた不審者)を開放する。
【0079】
これに対して、盗難車リスト10Aに含まれていた場合には、盗難車発見画面16Eを表示する。
【0080】
ここで、所定操作により乗り物情報の選択がなされると、携帯型無線端末16は、上記受信した乗り物情報に基づいて乗り物情報画面16Fを表示する。これにより、警察官は、目前の自転車22とその表示された乗り物情報とにより、自身の目で照合が行える。
【0081】
また、所定操作により所有者情報の選択がなされると、携帯型無線端末16は、上記受信した所有者情報に基づいて所有者情報画面16Gを表示する。これと共に、警察官は、当該自転車22に乗っていた不審者に対し身元確認を要求し、身元証明書等の提示を受ける。そして、その提示された身元と所有者情報との比較を行う。これにより、その盗難された自転車22が所有者24に戻ったにもかかわらず、盗難届の取り消しを行っていないため盗難車リスト10Aに含まれていただけで、正当な所有者24がその自転車22に乗車しているという場合等に、誤認逮捕を防止できる。
【0082】
而して、提示された身元が所有者情報と異なっていた時には、当該自転車22は盗難車であるとして、回収業者に回収依頼を行うと共に、当該自転車22に乗っていた不審者を逮捕する。なお、この回収依頼については、即座に或いは後で、携帯型無線端末を用いて通信網12を介して行うものでも良いし、トランシーバや電話等で行うものであっても良い。
【0083】
そして、携帯型無線端末16は、当該登録番号をもとに、通信網12を介してDBサーバ10に盗難車リスト10Aからの削除要求を行い、DBサーバ10で削除完了に応じて送信されてくる削除完了通知を受信して、削除完了画面16Hを表示する。
【0084】
図8は、複数台を一度に随時問い合せを行う場合のシーケンスを示す図である。
【0085】
即ち、例えば、自転車置き場など複数台を一度に照合する場合、警察官は、携帯型無線端末16の電源を入れた状態で、自転車置き場を一定の範囲を歩く。これにより、携帯型無線端末16は、無線によって、同時に複数台の自転車22に登録番号の要求を行うこととなり、各自転車22に貼り付けられたICタグ付登録シール20からそれぞれの登録番号を受信する。そして、それら受信した複数の登録番号を、通信網12を介してDBサーバ10に送信する。このとき、図9に示すように問い合わせ中画面16Kには、それら読み取った複数の登録番号とその合計台数が表示されることになる。なお、送信する登録番号は、警察官が現在いる位置から特定範囲内にある自転車22のICタグ付登録シール20から取得したものであるが、例えば、歩き回りながら取得した登録番号を蓄積しておいて一度に送信することで、上記特定範囲外のものについても同時に問い合わせを行うことも可能である。
【0086】
DBサーバ10では、受信した複数の登録番号それぞれについて盗難車リスト10Aと照合し、結果を通信網12を介して、問い合せ元の携帯型無線端末16に送信する。この場合、上記一台ずつの照合の場合と同様に、盗難車リスト10Aに含まれていた場合には、該含まれていた全ての登録番号に対応する盗難車に関する所有者情報、自転車情報などの情報を送信する。
【0087】
送信された登録番号が盗難車リスト10Aに含まれていないという結果を受信したときには、携帯型無線端末16は、それら複数の登録番号について盗難車でないことを報知する問題なし画面16Lを表示する。これを見て、警察官は、更に移動することになる。
【0088】
これに対して、送信された登録番号が盗難車リスト10Aに含まれていた場合には、盗難車発見画面16Eを表示する。この場合、盗難車リスト10Aに含まれていた登録番号の全てとその合計台数を表示する。
【0089】
警察官は、このような盗難車発見画面16Mが表示されたときには、前述したような1台ずつ照合と同様にして、付近の自転車を1台ずつ照合していき、盗難車を発見する。またこのとき、上記盗難車発見画面16Mにおいて、所定操作により登録番号の選択後、乗り物情報の選択を行うことで、携帯型無線端末16に、DBサーバ10から受信した乗り物情報に基づいて、その選択された登録番号に対応する乗り物情報を乗り物情報画面16Nを表示させることができ、これを参照して盗難車と思われる自転車22を絞り込むことが可能である。
【0090】
また同様に、上記盗難車発見画面16Mにおいて、登録番号の選択後、所有者情報の選択をなすことで、受信した所有者情報に基づいて、その選択された登録番号に対応する所有者情報を所有者情報画面16Oに表示することも可能である。
【0091】
而して、上記1台ずつの照合により、警察官は、1台ずつ盗難車を発見していき、発見した盗難車の回収を回収業者に依頼する。なお、この回収依頼については、即座に或いは後で、携帯型無線端末16を用いて通信網12を介して行うものでも良いし、トランシーバや電話等で行うものであっても良い。
【0092】
そして、携帯型無線端末16は、それら盗難車の登録番号をもとに、通信網12を介してDBサーバ10に盗難車リスト10Aからの削除要求を行い、DBサーバ10で削除完了に応じて送信されてくる削除完了通知を受信して、削除完了画面16Pを表示する。
【0093】
図10は、随時問い合せを行わないで一台ずつ照合する場合のシーケンスを示す図である。
【0094】
即ち、例えば、深夜、無点燈で走っている怪しい自転車22を発見した場合、警察官は、当該自転車22(に乗っていた不審者)を直接呼び止める。
【0095】
そして、自身が携帯している携帯型無線端末16を、上記自転車22に貼り付けられたICタグ付登録シール20に近づけることで、登録番号の要求を送信する。なお、ここでICタグ付登録シール20が正規なものであるか否かの確認を行うのは言うまでも無い。
【0096】
そして、携帯型無線端末16は、上記登録番号を受信したならば、即ち、ICタグ付登録シール20に非接触で登録番号を取得したならば、予め該携帯型無線端末16内部に取り込んである盗難車リストとその受信した登録番号との照合を照合手段として実行し、その結果を表示する。即ち、盗難車リストに含まれていない場合には、図7に示したような上記問題なし画面16Dを表示する。
【0097】
これに対して、盗難リストに含まれていた場合には、図7に示したような上記盗難車発見画面16Eを表示する。これにより、警察官は、携帯型無線端末16を操作して、図7に示したような上記所有者情報画面16Gを表示させる共に、当該自転車22に乗っていた不審者に対し身元確認を要求し、身元証明書等の提示を受ける。そして、その提示された身元と所有者情報との比較を行い、提示された身元が所有者情報と異なっていた時には、当該自転車22は盗難車であるとして、回収業者に回収依頼を行うと共に、当該自転車22に乗っていた不審者を逮捕する。
【0098】
そして、携帯型無線端末16は、その回収処理の完了した登録番号を蓄積保存する。この蓄積保存された登録番号は、後で、通信網12を介して、DBサーバ10に送られ、DBサーバ10の盗難車リスト10Aが更新されることになる。
【0099】
ここで、携帯型無線端末16とDBサーバ10との更新作業は、携帯型無線端末16側から行う場合と、DBサーバ10側から行う場合との2通りがある。
【0100】
即ち、携帯型無線端末16側から行う場合には、図11の(A)に示すように、携帯型無線端末16は、通信網12を介してDBサーバ10に、当該携帯型無線端末16に蓄積した回収処理の完了した登録番号を盗難車リスト10Aから削除する要求を送信する。これに応じて、DBサーバ10は、盗難車リスト10Aから当該登録番号を削除する。そして、削除後の最新の盗難車リスト10A、所有者情報、乗り物情報を、通信網12を介して上記携帯型無線端末16に送信して、該携帯型無線端末16に保存させる。
【0101】
なお、この更新作業に先立って、携帯型無線端末16とDBサーバ10との間で正規の携帯型無線端末16であるか否かの認証動作が行われることは言うまでも無い。
【0102】
また、この更新作業が行われる間隔は、例えば、警察官がパトロールに出発する前とパトロールから戻った時とするとこができるが、特に限定されるものではない。
【0103】
更に、DBサーバ10から携帯型無線端末16に送信される更新情報は、DBサーバ10の更新後の盗難車リスト10Aの全情報であっても良いし、差分情報であっても構わない。
【0104】
一方、更新作業をDBサーバ10側から行う場合は、図11の(B)に示すように、まず、DBサーバ10は通信網12を介して、携帯型無線端末16に蓄積した登録番号の送信要求を送信する。携帯型無線端末16はこれに応じて、当該携帯型無線端末16に蓄積した登録番号を、通信網12を介して上記DBサーバ10に送信する。これを受けて、DBサーバ10は、盗難車リスト10Aから当該登録番号を削除する。そして、削除後の最新の更新結果を、通信網12を介して上記携帯型無線端末16に送信して、該携帯型無線端末16に保存させる。
【0105】
なお、この場合も、認証動作、更新作業間隔、及び送信される更新情報については、上記携帯型無線端末16側から行う場合と同様である。
【0106】
図12は、随時問い合せを行わずに複数台を一度に照合する場合のシーケンスを示す図である。
【0107】
即ち、例えば、自転車置き場など複数台を一度に照合する場合、警察官は、携帯型無線端末16の電源を入れた状態で、自転車置き場を一定の範囲を歩く。これにより、携帯型無線端末16は、無線によって、同時に複数台の自転車22に登録番号の要求を行うこととなり、各自転車22に貼り付けられたICタグ付登録シール20からそれぞれの登録番号を受信する。そして、それら受信した複数の登録番号と予め該携帯型無線端末16内部に予め取り込んである盗難車リストとの照合を行い、その結果を表示する。即ち、何れの登録番号も盗難車リストに含まれていない場合には、図9に示したような上記問題なし画面16Lを表示する。
【0108】
これに対して、盗難リストに含まれていた場合には、図9に示したような上記盗難車発見画面16Mを表示する。警察官は、このような盗難車発見画面16Mが表示されたときには、前述したような随時問い合わせを行わない1台ずつ照合と同様にして、付近の自転車を1台ずつ照合していき、盗難車を発見する。またこのとき、上記盗難車発見画面16Mにおいて、所定操作により登録番号の選択後、乗り物情報の選択を行うことで、その選択された登録番号に対応する乗り物情報を図9に示したような上記乗り物情報画面16Nとして表示させることができ、これを参照して盗難車と思われる自転車22を絞り込むことが可能である。また同様に、上記盗難車発見画面16Mにおいて、登録番号の選択後、所有者情報の選択をなすことで、所有者情報に基づいて、その選択された登録番号に対応する所有者情報を図9に示したような上記所有者情報画面16Oに表示することも可能である。
【0109】
而して、上記1台ずつの照合により、警察官は、1台ずつ盗難車を発見していき、発見した盗難車の回収を回収業者に依頼する。
【0110】
そして、携帯型無線端末16は、その回収処理の完了した登録番号を蓄積保存する。この蓄積保存された登録番号は、前述したように、携帯型無線端末16側から或いはDBサーバ10側からの更新作業により、通信網12を介して、DBサーバ10に送られ、DBサーバ10の盗難車リスト10Aが更新されることになる。
【0111】
なお、上記のような照合により盗難自転車22が見つかる以前に、所有者24によって当該盗難自転車22が見つかることもある。そのような場合には、DBサーバ10の盗難車リスト10Aから当該自転車22の登録番号を削除することかで必要である。
【0112】
即ち、図13に示すように、盗難自転車22が見つかった場合には、所有者24は、警察署14に盗難届の取り消しを依頼する。すると、警察署14(の警察官)は、当該所有者24に身分証明書の提示を求め本人確認を行うことになる。これに応じて、所有者24は身分証明書(登録証26でも良い)を提示し、また、上記登録証26に記載された登録番号と、先に盗難届を提出した際に警察署14から発行された盗難届証に記載されている盗難番号とを、所定の用紙に記入する。なおこのとき、盗難届証を提示することで、それら登録番号及び盗難番号の記入を省略することができる。
【0113】
そして、警察署14は、その記入された登録番号をもとにした盗難車リスト10Aからの削除要求を、所定の端末により通信網12を介してDBサーバ10に送信する。なお、この送信も、電話やFAXを利用して行っても良いことは勿論である。
【0114】
DBサーバ10は、その登録番号を盗難車リスト10Aから削除し、削除が完了したならば、削除完了通知を削除要求元の警察署14へ送信する。
【0115】
警察署14では、このDBサーバ10からの削除完了通知を受けて、盗難届取り消しが完了したことを所有者24に報告する。
【0116】
なお、前述した盗難自転車の発見時や更新作業時にDBサーバ10の盗難車リスト10Aから登録番号を削除する代わりに、実際に自転車22が所有者24の手元に変換された際のこのような所有者24の届出に応じて実際の削除を行うようにしても良いことは勿論である。しかしながら、DBサーバ10での負荷を防ぐためにも、前述した盗難自転車の発見時や更新作業時に削除することがより好ましい。
【0117】
以上のように、ICタグ20Bを有するICタグ付登録シール20を利用することにより、高いセキュリティを持ち、しかも低コストで、照合を行うことが可能となる。特に、ICタグ20Bが非接触式であるので、業務効率向上だけでなく、接触式の場合におけるような摩擦等の影響による耐性寿命が短いという欠点や、悪意のある者により接触部分を壊される危険性が存在するという問題を回避できる。
【0118】
また、端末として、携帯性に優れ、オンラインで照合を行うための通信機能及び非接触でICタグ20Bから登録番号を取得でき、しかも複数台を同時に照合が行えるような携帯型無線端末16を使用することで、警察官の負担を大幅に軽減することが可能となる。またもこの携帯型無線端末16は、例えば、ネットワーク接続機能を備えた携帯電話機、通信機能を備えたPDA(Personal Digital
Assistance)などの情報処理装置が好適である。
【0119】
そして、DBサーバ10により照合を自動的に行うので、即座に登録番号により盗難等の照合ができ、コストがかからず、且つ、人手がかからない。
【0120】
以上、一実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
【0121】
例えば、上記一実施の形態は、乗り物として自転車の場合を例に説明したが、本発明はそれに限らず、対象物は原付自転車やオートバイや自動車等、他の乗り物であっても、同様に適用可能である。また、これらの乗り物の場合は、登録シールとは、防犯登録証、検査標章(ステッカー)、自動車登録番号標(ナンバープレート)などを言う。
【0122】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、盗難に遭った乗り物に付与されている登録番号を盗難車リストに保存しておくと共に、各乗り物の販売時に届け出られた、各乗り物の属性を示す乗り物情報及び各乗り物の所有者の属性を示す所有者情報を上記登録番号毎に保存しておき、警察官が携帯する端末から通信網を介して送られてきた登録番号を受信したとき、該盗難車リストによりその登録番号を持つ乗り物が盗難車であるか否かを照合して、盗難車であったときには、上記保存された当該登録番号に対応する乗り物情報及び所有者情報も当該登録番号と同時に、直ちにその照合結果送信元の端末に対し送信するようにしているので、警察官は、上記乗り物情報を端末で見ることで、容易に当該乗り物を確認でき、また、上記所有者情報を見ることで、当該乗り物に乗車している者と所有者とが同一かどうかの確認が容易に行え、コストがかからず、且つ、人手がかからずに、即座に盗難車の照合ができるようになる。
【0124】
また、請求項の発明によれば、盗難に遭った乗り物に付与されている登録番号を盗難車リストに保存しておくと共に、各乗り物の販売時に届け出られた、各乗り物の属性を示す乗り物情報及び各乗り物の所有者の属性を示す所有者情報を、上記登録番号毎に保存しておき、各警察官が携帯する各端末において、ある登録番号の割り当てられた乗り物が盗難車であるか否かを照合できるように、その保存された盗難車リストと乗り物情報及び所有者情報とを、通信網を介して各端末に対しそれぞれ送信し、また、上記各端末での照合の結果により更新された各盗難車リストを、上記通信網を介して受信して、上記保存された盗難車リストを更新するようにしているので、警察官は、上記照合装置から送られてきて保持している上記乗り物情報を端末で見ることで、容易に当該乗り物を確認でき、また、上記照合装置から送られてきて保持している上記所有者情報を見ることで、当該乗り物に乗車している者と所有者とが同一かどうかの確認が容易に行え、コストがかからず、且つ、人手がかからずに、即座に盗難車の照合が警察官が携帯する端末できるようになる。
【0126】
また、請求項3の発明によれば、請求項1の発明の照合装置は、盗難に遭った乗り物に付与されている登録番号を盗難車リストに保存しておくと共に、各乗り物の販売時に届け出られた、各乗り物の属性を示す乗り物情報及び各乗り物の所有者の属性を示す所有者情報を、上記登録番号毎に保存しておき、警察官が携帯する端末から通信網を介して送られてきた登録番号を受信したとき、その受信した登録番号が上記保存された盗難車リストに含まれているか否かにより、当該登録番号を持つ乗り物が盗難車であるか否かを照合して、その照合の結果、盗難車であったときには、上記保存された当該登録番号に対応する乗り物情報及び所有者情報を、当該登録番号と同時に上記送信元の端末に対して上記通信網を介して送信するようにしているので、警察官は、上記照合装置から送られてきた乗り物情報を端末で見ることで、容易に当該乗り物を確認でき、また、上記照合装置から送られてきた所有者情報を端末で見ることで、当該乗り物に乗車している者と所有者とが同一かどうかの確認が容易に行え、コストがかからず、且つ、人手がかからずに、即座に盗難車の照合ができるようになる。
【0127】
また、請求項4の発明によれば、請求項2の発明の照合装置は、盗難に遭った乗り物に付与されている登録番号を盗難車リストに保存しておくと共に、各乗り物の販売時に届け出られた、各乗り物の属性を示す乗り物情報及び各乗り物の所有者の属性を示す所有者情報を、上記登録番号毎に保存しておき、各警察官が携帯する各端末において、ある登録番号の割り当てられた乗り物が盗難車であるか否かを照合できるように、上記保存された盗難車リストを、通信網を介して各端末に対しそれぞれ送信すると共に、各警察官が携帯する各端末において、ある登録番号の割り当てられた乗り物の属性及びその乗り物の所有者の属性が確認できるように、上記保存された乗り物情報及び所有者情報を送信し、また、上記各端末での照合の結果により更新された各盗難車リストを、上記通信網を介して受信して、上記保存された盗難車リストを更新するようにしているので、警察官は、上記端末で受信して保持している上記乗り物情報を見ることで、容易に当該乗り物を確認でき、また、同様に受信して保持している上記所有者情報を見ることで、当該乗り物に乗車している者と所有者とが同一かどうかの確認が容易に行え、コストがかからず、且つ、人手がかからずに、即座に盗難車の照合が警察官が携帯する端末できるようになる。
【0128】
また、請求項の発明によれば、警察官は、送信した登録番号に対応する乗り物情報を受信して端末で見ることで、容易に当該乗り物を確認でき、また、同様に受信した所有者情報を見ることで、当該乗り物に乗車している者と所有者とが同一かどうかの確認が容易に行え、コストがかからず、且つ、人手がかからずに、即座に盗難車の照合ができるようになる。更に、端末として、携帯性に優れ、オンラインで照合を行うための通信機能及び非接触でICタグ付登録シールから登録番号を取得でき、しかも複数台を同時に照合が行えるようなものを使用することで、警察官の負担を大幅に軽減することが可能となる。また、ICタグ付登録シールを利用することにより、高いセキュリティを持ち、しかも低コストで、照合を行うことが可能となる。特に、非接触式であるので、業務効率向上だけでなく、接触式の場合におけるような摩擦等の影響による耐性寿命が短いという欠点や、悪意のある者により接触部分を壊される危険性が存在するという問題を回避できる。
【0129】
また、請求項の発明によれば、警察官は、端末が保持している乗り物情報を見ることで、容易に当該乗り物を確認でき、また、同様に保持している所有者情報を見ることで、当該乗り物に乗車している者と所有者とが同一かどうかの確認が容易に行え、コストがかからず、且つ、人手がかからずに、即座に盗難車の照合ができるようになる。更に、端末として、携帯性に優れ、オンラインで照合を行うための通信機能及び非接触でICタグ付登録シールから登録番号を取得でき、しかも複数台を同時に照合が行えるようなものを使用することで、警察官の負担を大幅に軽減することが可能となる。更に、オフラインで照合を行えるため、通信費の節約や処理速度の向上といった利点を備える。また、ICタグ付登録シールを利用することにより、高いセキュリティを持ち、しかも低コストで、照合を行うことが可能となる。特に、非接触式であるので、業務効率向上だけでなく、接触式の場合におけるような摩擦等の影響による耐性寿命が短いという欠点や、悪意のある者により接触部分を壊される危険性が存在するという問題を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照合装置の一実施の形態としてのデータベース(DB)サーバを用いた自転車の照合システムの構成を示す図である。
【図2】(A)はICタグ付登録シールを説明するための図、(B)は登録証を示す図であり、(C)はDBサーバで管理されるデータベースの構成を示す図である。
【図3】自転車の販売時のシーケンスを示す図である。
【図4】自転車盗難時の届出シーケンスを示す図である。
【図5】(A)は随時DBサーバに問い合せる方法を説明するための図であり、(B)は随時問い合せを行わない方法を説明するための図である。
【図6】一台ずつ随時問い合せを行う場合のシーケンスを示す図である。
【図7】一台ずつ随時問い合せを行う場合の携帯型無線端末の表示画面の変遷を示す図である。
【図8】複数台を一度に随時問い合せを行う場合のシーケンスを示す図である。
【図9】複数台を一度に随時問い合せを行う場合の携帯型無線端末の表示画面の変遷を示す図である。
【図10】随時問い合せを行わないで一台ずつ照合する場合のシーケンスを示す図である。
【図11】(A)は携帯型無線端末側から更新を行う場合のシーケンスを示す図であり、(B)はDBサーバ側から更新を行う場合のシーケンスを示す図である。
【図12】随時問い合せを行わずに複数台を一度に照合する場合のシーケンスを示す図である。
【図13】所有者が盗難車を発見した場合のシーケンスを示す図である。
【符号の説明】
10 データベース(DB)サーバ
10A 盗難車リスト
10B 所有者属性
10C 乗り物属性
12 通信網
14 警察署
16 携帯型無線端末
16A,16I 照合準備画面
16B,16J 受信エラー画面
16C,16K 問い合わせ中画面
16D,16L 問題なし画面
16E,16M 盗難車発見画面
16F,16N 乗り物情報画面
16G,16O 所有者情報画面
16H,16P 削除完了画面
18 自転車販売店
20 ICタグ付登録シール
20A 登録シール
20B ICタグ
22 自転車
24 所有者
26 登録証

Claims (6)

  1. 予めユニークな登録番号が割り当てられている乗り物において、盗難に遭った乗り物に付与されている前記登録番号を盗難車リストに保存する盗難車リスト蓄積手段と、
    各乗り物の販売時に届け出られた、各乗り物の属性を示す乗り物情報及び各乗り物の所有者の属性を示す所有者情報を、前記登録番号毎に保存する情報蓄積手段と、
    警察官が携帯する端末から通信網を介して送られてきた登録番号を受信する登録番号受信手段と、
    前記受信した登録番号が前記盗難車リスト蓄積手段に保存された盗難車リストに含まれているか否かにより、当該登録番号を持つ乗り物が盗難車であるか否かを照合する照合手段と、
    前記照合手段での照合の結果、盗難車であったときには、前記情報蓄積手段に保存された当該登録番号に対応する乗り物情報及び所有者情報を、当該登録番号と同時に前記送信元の端末に対して前記通信網を介して送信する結果送信手段と、
    を具備することを特徴とする照合装置。
  2. 予めユニークな登録番号が割り当てられている乗り物において、盗難に遭った乗り物に付与されている前記登録番号を盗難車リストに保存する盗難車リスト蓄積手段と、
    各乗り物の販売時に届け出られた、各乗り物の属性を示す乗り物情報及び各乗り物の所有者の属性を示す所有者情報を、前記登録番号毎に保存する情報蓄積手段と、
    各警察官が携帯する各端末において、ある登録番号の割り当てられた乗り物が盗難車であるか否かを照合できるように、前記盗難車リスト蓄積手段に保存された盗難車リストを、通信網を介して各端末に対しそれぞれ送信する盗難車リスト送信手段と、
    各警察官が携帯する各端末において、ある登録番号の割り当てられた乗り物の属性及びその乗り物の所有者の属性が確認できるように、前記情報蓄積手段に保存された乗り物情報及び所有者情報を、通信網を介して各端末に対しそれぞれ送信する情報送信手段と、
    前記各端末での照合の結果により更新された各盗難車リストを、前記通信網を介して受信して、前記盗難車リスト蓄積手段に保存された盗難車リストを更新する盗難車リスト更新手段と、
    を具備することを特徴とする照合装置。
  3. 予めユニークな登録番号が割り当てられている乗り物において、請求項1に記載の照合装置は、盗難に遭った乗り物に付与されている前記登録番号を盗難車リストに保存する盗難車リスト蓄積手段により、前記登録番号を前記盗難車リストに保存すると共に、各乗り物の販売時に届け出られた、各乗り物の属性を示す乗り物情報及び各乗り物の所有者の属性を示す所有者情報を前記登録番号毎に保存する情報蓄積手段により、前記乗り物情報及び前記所有者情報を前記登録番号毎に保存しておき、
    また、前記照合装置は、
    警察官が携帯する端末から通信網を介して送られてきた登録番号を受信する登録番号受信手段により、前記登録番号を受信し、
    前記受信した登録番号が前記盗難車リスト蓄積手段に保存された盗難車リストに含まれているか否かにより、当該登録番号を持つ乗り物が盗難車であるか否かを照合する照合手段により、盗難車であるか否かを照合し、
    前記照合手段での照合の結果、盗難車であったときには、前記情報蓄積手段に保存された当該登録番号に対応する乗り物情報及び所有者情報を、当該登録番号と同時に前記送信元の端末に対して前記通信網を介して送信する結果送信手段により、当該登録番号及びそれに対応する乗り物情報及び所有者情報を送信する
    ことを特徴とする照合方法。
  4. 予めユニークな登録番号が割り当てられている乗り物において、請求項2に記載の照合装置は、盗難に遭った乗り物に付与されている前記登録番号を盗難車リストに保存する盗難車リスト蓄積手段により、前記登録番号を前記盗難車リストに保存す と共に、各乗り物の販売時に届け出られた、各乗り物の属性を示す乗り物情報及び各乗り物の所有者の属性を示す所有者情報を前記登録番号毎に保存する情報蓄積手段により、前記乗り物情報及び前記所有者情報を前記登録番号毎に保存しておき、
    また、前記照合装置は、
    各警察官が携帯する各端末において、ある登録番号の割り当てられた乗り物が盗難車であるか否かを照合できるように、前記盗難車リスト蓄積手段に保存された盗難車リストを、盗難車リスト送信手段により通信網を介して各端末に対しそれぞれ送信すると共に、各警察官が携帯する各端末において、ある登録番号の割り当てられた乗り物の属性及びその乗り物の所有者の属性が確認できるように、前記情報蓄積手段に保存された乗り物情報及び所有者情報を、情報送信手段により通信網を介して各端末に対しそれぞれ送信し、
    前記各端末での照合の結果により更新された各盗難車リストを、盗難車リスト更新手段により、前記通信網を介して受信して、前記盗難車リスト蓄積手段に保存されている盗難車リストを更新する、
    ことを特徴とする照合方法。
  5. 各乗り物には、その販売時に割り当てられたユニークな登録番号格納されていると共に該登録番号を無線出力するICタグを有するICタグ付登録シールが貼り付けられており、
    盗難に遭った乗り物の登録番号を盗難リストとして保存すると共に、各乗り物の販売時に届け出られた、各乗り物の属性を示す乗り物情報及び各乗り物の所有者の属性を示す所有者情報を、前記登録番号毎に保存する照合装置に対して通信網を介して接続される携帯される端末であって、
    前記ICタグ付登録シールから無線出力された前記登録番号を取得する取得手段と、
    前記取得した登録番号を前記照合装置に送信し、この登録番号に基づいて前記照合装置でなされた照合の結果として、盗難車であったときには、前記保存された当該登録番号に対応する乗り物情報及び所有者情報を、当該登録番号と同時に受信する送受信手段と、
    この受信された盗難車の登録番号と対応する乗り物情報及び所有者情報を表示する表示手段と、
    を具備することを特徴とする携帯される端末。
  6. 各乗り物には、その販売時に割り当てられたユニークな登録番号格納されていると共に該登録番号を無線出力するICタグを有するICタグ付登録シールが貼り付けられており、
    乗り物を照合するために用いられる携帯される端末であって、
    盗難に遭った乗り物の登録番号を盗難リストとして保存すると共に、各乗り物の販売時に届け出られた、各乗り物の属性を示す乗り物情報及び各乗り物の所有者の属性を示す所有者情報を、前記登録番号毎に保存する蓄積手段と、
    前記ICタグ付登録シールから無線出力された前記登録番号を取得する取得手段と、
    前記取得した登録番号に基づいて前記蓄積手段に保存された盗難車リストと乗り物情報及び所有者情報との照合を行う照合手段と、
    この照合の結果を表示する表示手段と、
    を具備することを特徴とする携帯される端末。
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