JP2000091979A - 自動車追跡システム - Google Patents

自動車追跡システム

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JP2000091979A
JP2000091979A JP25704898A JP25704898A JP2000091979A JP 2000091979 A JP2000091979 A JP 2000091979A JP 25704898 A JP25704898 A JP 25704898A JP 25704898 A JP25704898 A JP 25704898A JP 2000091979 A JP2000091979 A JP 2000091979A
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Haruhiro Kurosawa
治弘 黒澤
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 犯行車の追跡を容易とする。 【解決手段】 予め、新車登録時や車検時にナンバープ
レートや外見で容易に識別できる車種、色程度の情報と
をIDコードにして登録したIDチップ600をすべての
車両700に義務的に搭載させることにより、指令局100か
ら各所に設置した地上局200に犯行車や盗難車などの追
跡対象車両のIDコードを伝達し、各地上局では通過す
る車両のIDチップと交信することによって該当するI
Dコードの車両を検出し、該当する車両を検出すれば、
その存在位置を指令局に伝達し、指令局では追跡対象車
両の存在位置や逃走方向をネットワークの追跡車両ホー
ムページに逐次アップロードし、パトロールカーに車載
されている移動局300はこの追跡車両ホームページにア
クセスすることによって追跡対象車両の存在位置や逃走
方向を捕捉し、犯人追跡を支援する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の車両、例え
ば、犯行車や盗難車を追跡、捕捉する自動車追跡システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、警察は犯行車や盗難車を追跡する
場合、犯行現場の周辺地域に検問所を設営し、ナンバー
プレートに刻印されているナンバーと車種を頼りにして
通過してくる車両を検問する態勢をとっている。また、
警察無線によって追跡車両の現在位置と逃走方向を連絡
し合いながら追跡することもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらのいずれにして
も、従来はもっぱら、人海戦術で警察無線を駆使して犯
行車や盗難車を追跡し、犯人を検挙するのが通常であ
り、犯行車や盗難車の存在位置を自動的に検出して指令
局に通報し、指令局からパトロールカーのような移動局
にそれを通報し、犯人検挙を支援する自動車追跡システ
ムは知られておらず、多大の人手を要していた。
【0004】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、自動的に盗難車や犯行車の走行位置を
捕捉し、各地のパトロールカーに伝達することができる
自動車追跡システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の自動車
追跡システムは、指令局、各地の固定施設に設置された
地上局、移動局、一般車両各々に搭載され、自車を他車
から識別するためのナンバー情報を含むIDコードの組
み込まれたIDチップから成り、前記指令局は、前記地
上局それぞれに対して追跡車両に関する情報を送信し、
かつネットワーク上に開設した追跡車両ホームページに
追跡車両及びその存在位置に関する情報を掲載し、前記
地上局は、一般車両各々に搭載されているIDチップそ
れぞれとの自動交信によって前記追跡車両に関するID
コードと一致するIDコードの組み込まれているIDチ
ップが搭載されている車両の通過を発見して前記指令局
に送信し、前記移動局は、前記ネットワーク上の追跡車
両ホームページにアクセスして前記追跡車両及びその存
在位置に関する情報を取得して呈示するようにしたもの
である。
【0006】請求項1の発明の自動車追跡システムで
は、予め、新車登録時や車検時にナンバーや外見で容易
に識別できる車種、色の情報をIDコードにして登録し
たIDチップをすべての車両に義務的に搭載させること
により、指令局から各所に設置した地上局に犯行車や盗
難車などの追跡対象車両のIDコードを伝達し、各地上
局では通過する車両のIDチップと交信することによっ
て該当するIDコードの車両を発見し、その存在位置を
指令局に伝達し、指令局では追跡対象車両の存在位置や
逃走方向をネットワークの追跡車両ホームページに逐次
アップロードし、パトロールカーに車載されている移動
局はこの追跡車両ホームページにアクセスすることによ
って追跡対象車両の存在位置や逃走方向を捕捉し、犯人
追跡を支援する。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の自動車追跡
システムにおいて、前記指令局は、事件に関する情報か
ら当該事件に関連する車両のナンバーを割り出すための
データベースを搭載したものであり、例えば、事件が発
生し、目撃者の証言から犯行車のナンバーの一部だけが
聞き出せたような場合、目撃者の覚えている車種や色な
どの補助的に情報と共にデータベースを検索することに
よって犯行車の完全なナンバーを割り出し、地上局に追
跡対象車両の情報として伝達することができる。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は2の自動
車追跡システムにおいて、前記指令局は、事件に関する
情報から当該事件に関連する車両のナンバーを割り出す
ための推論手段を備えたものであり、ベテラン捜査官の
知識を利用して犯行車のナンバーを割り出し、地上局に
追跡対象車両の情報として伝達することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は本発明の第1の実施の形態の
システム構成を示している。第1の実施の形態の自動車
追跡システムは、指令局100、地上局200、移動局
300、インターネット網400、PHS網500及び
全自動車に車載されるIDチップ600から構成され
る。
【0010】指令局100は指令制御装置110、ウェ
ブ(WEB)サーバ130、送受信アンテナ150から
成る。この指令局100は、自動車700の追跡事態が
発生した場合、追跡対象地域の地上局200に追跡情報
を送信する。また、地上局200からの発見情報を受信
し、該当車の追跡を行う。さらに、追跡情報、発見情報
を基にして追跡車両ホームページを作成し、また逐次に
更新し、パトロールカーに搭載されている移動局300
のために緊急捕捉の情報を提供する。なお、指令局10
0と地上局200との間の情報送受信は有線、無線を問
わないが、ここでは、無線で行う構成にしている。
【0011】地上局200は地上制御装置210、スピ
ーカ220、送受信機230、車上のIDチップ600
と交信するための送受信アンテナ240、そして指令局
100側と交信するための送受信アンテナ250から成
り、高速道路の料金所、サービスエリアのような道路の
特定の場所、一般道路の信号機設置個所、例えば、VI
CSの設置されているような道路の特定の場所など、各
地に設置される。
【0012】この地上局200は、指令局100からの
送信情報が自己に送信された場合のみ受信し、その情報
を格納する。またこの指令局100からの受信情報を基
にして、各車両700のIDチップ600と交信し、該
当者を発見した場合には発見情報を指令局100に送信
する。
【0013】移動局300はモーバイルコンピュータ3
10とPHS網500に接続するための移動電話機32
0から成り、移動電話機320のデータ通信機能によっ
て指令局100が提供しているインターネット網400
上の追跡車両ホームページを受信し、モーバイルコンピ
ュータ310に表示して該当車の捕捉を行う。
【0014】全車両に義務的に取り付けられるIDチッ
プ600には、図4及び図5に示すように、自動車のナ
ンバープレート文字(自動車番号標:ナンバー)、保有
者の住所、電話番号、氏名、車種、車検実施日などが書
き込まれ、これらは、自動車の新規登録時、保有者の名
義変更時、保管場所変更時、車検時に書き込まれ、ある
いは変更される。
【0015】次に、各局の機能について説明する。図2
に示すように、指令局100は指令制御装置110、W
EBサーバ130、送受信アンテナ150で成る。そし
て、指令制御装置110は以下の構成である。
【0016】送信データ設定部111は、追跡のための
データを設定する機能であり、送信対象地域データ、追
跡車両識別データ、追跡電文を設定する。
【0017】送信データ処理部112は、送信データ設
定部111で設定された追跡車両識別データ、追跡電文
と後述するデータベースより送信対象地域データから変
換された送信対象地上局コード(地上局アドレス)を一
定のフォーマットに編集する機能を持つ。
【0018】送受信部113は、送信データ処理部11
2で処理した送信データを所定の伝送プロトコルに基づ
き地上局200に送信する機能と、地上局200から同
一プロトコルに基づき受信した受信データを受信データ
処理部114へ送る機能を持つ。
【0019】受信データ処理部114は、送受信部11
3より受けたデータより、地上局アドレスコード、読出
IDチップデータ、発生時刻を抽出する。また地図デー
タを検索するために、データベース検索部115へ地上
局アドレスを送る。さらに追跡データ処理部116へ地
上局アドレスコード、読出IDチップデータ、発生時刻
を送る。
【0020】追跡データ処理部116は、受信データ処
理部114からのデータを受け、またデータベース検索
部115からの地図データを受け、追跡車両の表示のた
めの処理を行い、追跡データ表示部117へ送る。さら
に、ホームページ(HP)データ設定部118へ追跡車
両ホームページ作成のために必要とするデータを送る。
【0021】追跡データ表示部117は、地図上に追跡
データの表示を行う。
【0022】追跡車両特定処理部119は、追跡すべき
車両のナンバープレート文字が完全でない場合、自動電
話部120と一対となり、一部の文字及び車種データな
どから追跡車両を特定するための機能を持つ。
【0023】自動電話部120は、検索された推定車両
を基にしてオペレータが直接、保有者へ電話をし、その
確認を行う。この場合、電話番号の設定は自動的に行わ
れる。
【0024】HPデータ設定部118は、追跡のための
ホームページのデータを設定する機能を持ち、送信デー
タ設定部111より追跡車両識別データ、追跡電文を受
け、追跡データ処理部116より地図情報などを受け、
データベース検索部115より自動車画像を受ける。
【0025】HP作成更新部121は、HPデータ設定
部118よりのデータを受け、ホームページ(HP)を
作成し、また随時に更新する。
【0026】データベース検索部115は、データベー
ス部122と一対となり、各部からの検索要求に応じて
データベース部122に登録されているデータベースを
検索し、所要の結果を出力する。このために、データベ
ース部122には、自動車データベース、盗難車データ
ベース、地上局データベース、地図データベース、自動
車画像データベースが登録されている。
【0027】WEBサーバ部130は、HP作成更新部
124で作られたホームページを格納し、その情報をイ
ンターネット網400上で公開する。ただし、アクセス
できるためのパスワード等が設定され、データの改ざん
等のセキュリティー対策に十分考慮が払われる。
【0028】地上局200の機能について次に説明す
る。図3に示したように、地上局200は地上制御装置
210、スピーカ220、送受信機230、車載のIT
チップ600と交信するための送受信アンテナ240、
指令局100と交信するための送受信アンテナ250か
ら構成されている。そして地上制御装置210の構成は
次の通りである。
【0029】受信データ処理部211は、所定の伝送プ
ロトコルに基づき、指令局100からの送信データを受
信し、追跡車両識別データ、追跡電文を抽出する。
【0030】音声変換処理部212は、受信データ処理
部211からの追跡電文を受け、追跡車両識別データ比
較部213からの「一致」信号が来た時のみ、追跡電文
を音声に変換してスピーカ220より出力させ、公衆に
聞かせるようにする。
【0031】追跡車両識別データ比較部213は、受信
データ処理部211からの追跡車両識別データを保持し
ていて、送受信機制御部214よりの読出IDチップデ
ータと常時比較し、一致した場合には、送信されてきた
ナンバープレート文字が完全に埋まっている場合と一部
に抜けがある場合に分け、前者の場合には音声変換処理
部212と、送信データ処理部215とに「一致」信号
を送り、後者の場合には音声変換処理部212にのみ
「一致」信号を送る。
【0032】送受信機制御部214は、送受信機230
に受信データ処理部211からのIDチップデータ読出
可信号を送り、読み出したIDチップデータを送信デー
タ処理部215及び追跡車両識別データ比較部213へ
送る。
【0033】送信データ処理部215は、追跡車両識別
データ比較部213より、「一致」信号を受けたときの
み、送信データを一定のフォーマットに編集する。この
送信データは、指令局アドレスコード、自己の地上局ア
ドレスコード、読出IDチップデータ、発生時刻から成
る。
【0034】送受信部216は、所定の伝送プロトコル
により、指令局100と送受信する機能を持つ。
【0035】送受信機230は、送受信機制御部214
の制御により、車上IDチップデータを読み出す。
【0036】次に、移動局300の機能について説明す
る。移動局300は、モバイルコンピュータ(携帯用小
型コンピュータ)310と、PHS網500と交信する
ための移動電話機320とから成り、モバイルコンピュ
ータ310には指令局100が提供している追跡車両ホ
ームページを受信するためのブラウザ(閲覧用ソフト)
が内蔵されている。
【0037】次に、上記の構成の第1の実施の形態の自
動車追跡システムの動作を説明する。
【0038】まず、本システムの送受信データは次の通
りである(図6〜図9参照)。
【0039】<指令局→地上局> (1)送信対象地上局コード (2)追跡車両識別データ (3)追跡電文 <指令局←地上局> (1)指令局アドレスコード (2)地上局アドレスコード (3)読出IDチップデータ (4)発生時刻(年・月・日・時刻) <地上制御装置→送受信機> (1)IDチップデータ読出可 <地上制御装置←送受信機> (1)ナンバープレート文字、車種 以下、銀行強盗の犯行に使用された自動車を追跡する場
合の動作について、図10及び図11のフローチャート
に基づいて説明する。
【0040】事件が発生し、指令局100は最寄りの派
出所から次の事件情報を受信したとする(ステップS1
00)。
【0041】<港区虎ノ門。派出所からの事件情報>6
月24日 午前10時30分ごろ、△△銀行××支店
(港区虎ノ門○○○……)に若い2人組の強盗がストッ
キングで覆面し、ピストルを天井に乱射して侵入した。
カウンターにいた女子行員より約5000万円を奪い、
用意した袋に詰めて直ちに逃走した。
【0042】利用した車は「品川52 さ 4?−?
?」のナンバーで、白のカリーナの模様である。犯行車
は桜田通りを麻布方向へ逃走した。
【0043】犯人は二人とも男性で、一人は年齢25歳
位で、170センチ位でやせ型、白半袖シャツに黒ズボ
ン。もう一人は年齢30歳位、160センチ位で小太
り、白半袖シャツに白ズボンである。
【0044】<指令局:送信データ設定・送信>このよ
うな事件情報を受信すると、指令局100は直ちに、こ
の情報を基に各地の地上局200へ伝送する送信データ
を設定する。
【0045】(送信すべき追跡データ) 送信対象地域:港区及び隣接区(新宿区、中央区など)
追跡車両識別データ: ナンバープレート:品川52 さ 4?−?? 車種: トヨタ カリーナ 白 追跡電文:「本日6月24日午前10時30分頃、△△
銀行××支店に2人組の男が侵入し、約5000万円を
奪い、桜田通りを麻布方向に逃走。犯行車は『品川52
さ 4?−??』で、白のカリーナの模様。
【0046】犯人の一人は25歳位、170センチ位で
やせ型。白半袖シャツに黒ズボン。もう一人は年齢30
歳位、160センチ位で小太り、白半袖シャツに白ズボ
ン。
【0047】皆様のご協力をお願いします。」このよう
な追跡電文は、地上局200の機能を削減するために音
声入力とし、送信データ設定部111で音声データ(例
えば、ファイルの拡張子にWAVが付いたもの)に変換さ
れる。なお、追跡電文を文字コードで送信する方法もあ
るが、受信した地上局200はこの文字コードから音声
を生成する機能を持たねばならず、非常に多数の地上局
200にこの機能を持たせるのは不経済になる。
【0048】送信データ処理部112では、これらの追
跡データが一定のフォーマットに編集されるが、送信対
象地上局コード(地上局アドレス)は送信対象地域デー
タを基にしてデータベース部122の地上局データベー
スから抽出する。
【0049】これらのデータは送受信部113を経由し
て地上局200へ送信される(ステップS105)。
【0050】<地上局:追跡情報受信>対象とされる地
上局200は、送受信部216を経由して追跡情報を受
信すると、受信データ処理部211で追跡車両識別デー
タ、追跡電文を抽出する。
【0051】そして追跡車両識別データは、追跡車両識
別データ比較部213に格納され、送受信機制御部21
4にはIDチップデータ読出可信号を送り、送受信機2
30を動作させる。
【0052】一方、追跡電文は音声変換処理部212へ
送られ、格納される。追跡車両識別データ中に含まれる
ナンバープレート文字は「品川52 さ 4?〜??」
であり、完全な情報ではない。そこで、送受信機制御部
214よりの読出IDチップデータとこのデータが追跡
車両識別データ比較部213で比較され、一致した場合
には「一致」信号が音声変換処理部212へ送られ、こ
れを受け取ると、音声変換処理部212は追跡電文ファ
イルを音声に変換してスピーカ220より出力する。こ
のスピーカ220から出力される情報は一般市民に伝わ
り、犯行車の追跡の協力を得るのに役立てられる。
【0053】<指令局:追跡車両の特定>地上局200
へ発信したナンバープレート文字は完全な情報でないた
め、指令局100では、追跡車両特定処理部119、自
動電話部120によって盗難車データベース、自動車デ
ータベースを使用し、追跡車両の特定を行う(ステップ
S110,S115、図11のフローチャート)。
【0054】「品川52 さ 4?−??」、「トヨタ
カリーナ 白」の検索キーにより推定車両を抽出し、
保有者に電話確認を行う。また、地上局200のスピー
カ220からの情報聞いた一般市民の通報も車両特定に
利用される(図11のステップS200〜S220)。
【0055】このような経過を経て、追跡車両が特定さ
れると、その情報を送信データ設定部111で設定し、
再度、各地上局200に送信される(図10のステップ
S105)。この場合、犯行時刻からの経過時間の大小
により、送信対象地域の範囲に考慮を払う必要がある
(ステップS110,S120)。
【0056】<地上局:発見情報送信>指令局100か
ら送信されてきた完全なナンバープレート文字(NP)
が「品川52 さ 46-45」とし、追跡車両識別デ
ータ比較部213で「一致」信号が発生すると、この信
号は音声変換処理部212と送信データ処理部215へ
送られ、スピーカ220からは追跡電文が出力れ、送信
データ処理部215では送信データを一定フォーマット
に編集する。この送信データは、指令局アドレスコー
ド、自己の地上局アドレスコード、読出IDチップデー
タ、発生時刻から成り、送受信部216を経て指令局1
00へ送信される。
【0057】<指令局:車両追跡、ホームページの登録
・交信>地上局200からの発見情報に基づき(ステッ
プS125)、地図データベースを使用し、追跡データ
処理部116、追跡データ表示部117の機能により車
両の追跡を行う。また、自動車画像データベースをも使
用し、WEBサーバ130へ登録する(ステップS13
0)。そして、地上局200から時々刻々送信されてく
る発見情報により、次々とホームページの内容は更新さ
れることになる(ステップS115〜S145)。
【0058】<移動局:車両の追跡、捕捉>指令局10
0は、移動局300のモバイルコンピュータ310のブ
ラウザに追跡車両ホームページを表示させ、車両の追跡
を行う。このホームページでは、地図上に犯行車の位置
を点滅表示し、また車種の画像データも表示して犯行車
を捕捉しやすくする。
【0059】このようにして、この第1の実施の形態の
自動車追跡システムでは、追跡車のナンバープレート文
字が完全に分かっている場合には、事件の連絡を受けて
から極めて短時間のうちに追跡・捕捉が可能であり、ま
た、ナンバープレート文字が不完全であっても、特に自
動車を運転中の一般市民に事件情報を音声で公開し、そ
の協力を得ることにより、さらに盗難車データベース、
自動車データベースなどを使用して、追跡車両を絞り込
むことによりナンバープレート文字の特定が可能であ
り、さらには、指令局のWEBサーバに追跡情報を載せ
たホームページを公開することにより、追跡車の捕捉が
極めて容易に行えることになる。
【0060】なお、上記の実施の形態では、IDチップ
600に書き込まれたデータに含まれる保有者、車検日
などのデータは使用しなかったが、これらのデータを使
用して各種のシステムを構成することが可能である。つ
まり、無人駐車場、車検履歴管理システムにも地上局を
設置し、指令局から追跡対象車両に関する情報に送信
し、そこからの応答によって追跡対象車両の発見やナン
バープレート文字を特定するのに利用することもでき
る。
【0061】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、詳しく説明する。第2の実施の形態の自動車追跡シ
ステムは、図1に示した第1の実施の形態と同様のシス
テム構成であり、指令局100、地上局200、移動局
300、インターネット網400、HPS網500から
構成されているが、指令局100における指令制御装置
110が推論機能を備えたことを特徴としている。な
お、地上局200の内部構成は図3に示した第1の実施
の形態のものと同様であり、移動局300も同様であ
る。
【0062】全車両に義務的に取り付けられるIDチッ
プ600には、図13及び図14に示すように、自動車
のナンバープレートのナンバー(自動車番号標)、保有
者の住所、電話番号、氏名、車種、車検実施日などが書
き込まれ、これらは、自動車の新規登録時、保有者の名
義変更時、保管場所変更時、車検時に書き込まれ、ある
いは更新される。また、このIDチップ600には、特
定化番号データの書込フィールドが設けられており、書
込済みフラグ、発見した地上局のアドレス、号車番号、
追跡コードが地上局200側からの特定化番号データの
送信によって書き込めるようになっている。
【0063】図12は第2の実施の形態における指令局
100の詳しい内部構成を示している。指令局100
は、第1の実施の形態と同様に指令制御装置110を備
えており、この指令制御装置110は、図2に示した第
1の実施の形態と同様の送信データ設定部111〜デー
タベース部122を有し、さらに第2の実施の形態の特
徴部分として、推論部123も備えている。
【0064】推論部123は、推論を実行するための推
論機構124、この推論機構124が参照する知識ベー
ス125、エキスパート知識を獲得するための知識獲得
支援機能126、そして推論過程を説明する推論過程説
明機能127から構成されている。
【0065】次に、各局の機能について説明する。図1
2に示すように、指令局100は指令制御装置110、
WEBサーバ130、送受信アンテナ150で成る。
【0066】指令制御装置110における送信データ設
定部111は、追跡のためのデータを設定する機能を持
ち、送信対象地域データ、後述する追跡コード、追跡車
両識別データ、IDチップ制御データ(書込可)、追跡
電文を設定する。
【0067】送信データ処理部112は、送信データ設
定部111で設定された追跡コード、追跡車両識別デー
タ、IDチップ制御データ(書込可)及び追跡電文と、
後述するデータベースより送信対象地域データから変換
された送信対象地上局コード(地上局アドレス)を一定
のフォーマットに編集する機能を持つ。
【0068】送受信部113は、送信データ処理部11
2で処理した送信データを所定の伝送プロトコルに基づ
き地上局200に送信する機能と、地上局200から同
一プロトコルに基づき受信した受信データを受信データ
処理部114へ送る機能を持つ。
【0069】受信データ処理部114は、送受信部11
3より受けたデータより、地上局アドレスコード、読出
IDチップデータ、発生時刻を抽出する。また地図デー
タを検索するために、データベース検索部115へ地上
局アドレスを送る。さらに追跡データ処理部116へ地
上局アドレスコード、読出IDチップデータ、発生時刻
を送る。
【0070】追跡データ処理部116は、受信データ処
理部114からのデータを受け、またデータベース検索
部115からの地図データを受け、追跡車両の表示のた
めの処理を行い、追跡データ表示部117へ送る。さら
に、HP(ホームページ)データ設定部118へ追跡車
両ホームページ作成のために必要とするデータを送り、
また推論部123へ追跡推論のための特定化番号毎の位
置データ、地図データ、時刻データを送る。
【0071】追跡データ表示部117は、地図上に追跡
データ及び追跡推論結果の表示を行う。
【0072】推論部123における推論機構124は、
知識ベース125内の専門知識を利用して追跡推論を実
行するもので、追跡データ処理部116よりこの追跡推
論に必要なデータを受け取る。追跡推論は、特定化番号
データ(不完全車両番号を有する車両群に割り振った特
定の番号)毎に実行される。
【0073】推論部123における知識ベース125
は、車両追跡の専門知識を表示し、それを統合的に管理
する機構である。この場合の専門知識としては、例え
ば、「犯行現場よりますます遠ざかり、高速道路に向か
って行く車両は、x%の確率で犯行車の可能性が高い」
といったものが登録されている。
【0074】知識獲得支援機能部126は、専門家から
追跡の専門知識を獲得し、知識ベース125に構築する
作業を支援する機能である。推論過程説明機能部127
は、推論で導いた推論結果の根拠を追跡データ表示部1
17に出力する機能である。
【0075】追跡車両特定処理部119は、追跡すべき
車両のナンバープレート文字が完全でない場合、自動電
話部120と一対となり、一部の文字及び車種データな
どから追跡車両を特定するための機能を持つ。
【0076】自動電話部120は、検索された推定車両
を基にしてオペレータが直接、保有者へ電話をし、その
確認を行う。この場合、電話番号の設定は自動的に行わ
れる。
【0077】HPデータ設定部118は、追跡のための
ホームページのデータを設定する機能であり、送信デー
タ設定部111より追跡車両識別データ、追跡電文を受
け、追跡データ処理部116より地図情報などを受け、
データベース検索部115より自動車画像を受ける。
【0078】HP作成更新部121は、HPデータ設定
部118よりのデータを受け、追跡車両ホームページ
(HP)を作成し、また随時に更新する。
【0079】データベース検索部115は、データベー
ス部122と一対となり、各部からの検索要求に応じて
データベース部122に登録されているデータベースを
検索し、所要の結果を出力する。このために、データベ
ース部122には、自動車データベース、盗難車データ
ベース、地上局データベース、地図データベース、自動
車画像データベースが登録されている。
【0080】WEBサーバ部130は、HP作成更新部
124で作られたホームページを格納し、その情報をイ
ンターネット網400上で公開する。ただし、アクセス
できるためのパスワード等が設定され、データの改ざん
等のセキュリティー対策に十分考慮が払われる。
【0081】地上局200の機能について次に説明す
る。地上局200は図3に示した第1の実施の形態と共
通であり、地上制御装置210、スピーカ220、送受
信機230、車載のIDチップ600と交信するための
送受信アンテナ240、指令局100と交信するための
送受信アンテナ250から構成されている。そして地上
制御装置210の内部構成も第1の実施の形態と同様で
ある。ただし、構成各部の機能が若干異なっている。
【0082】以下、地上制御装置210の機能について
説明する。地上制御装置210における受信データ処理
部211は、所定の伝送プロトコルに基づき、指令局1
00からの送信データを受信し、追跡コード、追跡車両
識別データ、IDチップ制御データ(書込可)、追跡電
文を抽出する。
【0083】音声変換処理部212は、受信データ処理
部211からの追跡電文を受け、追跡車両識別データ比
較部213からの「一致」信号が来た時のみ、追跡電文
を音声に変換してスピーカ220より出力させ、公衆に
聞かせるようにする。
【0084】追跡車両識別データ比較部213は、受信
データ処理部211からの追跡車両識別データを保持し
ていて、送受信機制御部214よりの読出IDチップデ
ータと常時比較し、一致した場合には、送信されてきた
ナンバープレート文字が完全に埋まっている場合(完全
車両番号)と一部に抜けがある場合(不完全車両番号)
に分け、前者の場合には音声変換処理部212と、送信
データ処理部215とに「一致」信号を送り、後者の場
合には音声変換処理部212にのみ「一致」信号を送
る。
【0085】送信データ処理部215へ「一致」信号を
送るのは、発見情報(完全車両番号の場合)の送信を実
行させるための処理であり、送受信機制御部214へ
「一致」信号を送るのは、IDチップ制御データ(書込
可)が存在する条件下で、特定化番号データの書込処理
を実行させるための処理である。
【0086】送受信機制御部214は、送受信機230
へ受信データ処理部211からのIDチップデータ読出
可信号及び特定化番号データを送り、送受信機230か
らはIDチップデータを入力する。
【0087】特定化番号データ管理機能は、この送受信
機制御部214が有し、IDチップ制御データ(書込
可)が送信されているとき、図21のフローチャートに
示す特定化番号書込動作を行い、また読み出したIDチ
ップデータを送信データ処理部215及び追跡車両識別
データ比較部213へ送る。またIDチップ制御データ
(書込可)が送信されている場合、「送信可」信号を送
信データ処理部215へ送る。これは、発見情報(不完
全車両番号の場合)を送信させるための処理である。
【0088】送信データ処理部215は、追跡車両識別
データ比較部213より、「一致」信号を受けたときあ
るいは、送受信機制御部214より「送信可」信号を受
けたとき、送信データを一定のフォーマットに編集す
る。この送信データは、指令局アドレスコード、自己の
地上局アドレスコード、読出IDチップデータ(特定化
番号データを含む)、発生時刻から成る。
【0089】送受信部216は、所定の伝送プロトコル
により、指令局100と送受信する機能を持つ。
【0090】送受信機230は、送受信機制御部214
の制御により、車載IDチップ600に対してデータの
読み出し、特定化番号データの書き込みを行う。
【0091】移動局300は第1の実施の形態と同様、
モバイルコンピュータ(携帯用小型コンピュータ)31
0と、PHS網500と交信するための移動電話機32
0とから成り、モバイルコンピュータ310に指令局1
00の提供している追跡車両ホームページを受信するた
めのブラウザ(閲覧用ソフト)を内蔵している。
【0092】次に、上記の構成の第2の実施の形態の自
動車追跡システムの動作を説明する。
【0093】まず、本システムの送受信データは次の通
りである(図15〜図18参照)。
【0094】<指令局→地上局> (1)送信対象地上局コード (2)追跡コード (3)追跡車両識別データ (4)IDチップ制御データ(書込可) (5)追跡電文 <指令局←地上局> (1)指令局アドレスコード (2)地上局アドレスコード (3)読出IDチップデータ(特定化番号データを含
む) (4)発生時刻(年・月・日・時刻) <地上制御装置→送受信機> (1) IDチップデータ読出可 (2) 特定化番号データ <地上制御装置←送受信機> (1) 車両番号、車種 (2) 特定化番号データ 以下、第1の実施の形態と同様に、銀行強盗の犯行に使
用された自動車を追跡する場合の動作について、図19
〜図21のフローチャートに基づいて説明する。
【0095】事件が発生し、指令局100は最寄りの派
出所から次の事件情報を受信したとする(ステップS3
00)。
【0096】<港区虎ノ門。派出所からの事件情報>6
月24日 午前10時30分ごろ、△△銀行××支店
(港区虎ノ門○○○……)に若い2人組の強盗がストッ
キングで覆面し、ピストルを天井に乱射して侵入した。
カウンターにいた女子行員より約5000万円を奪い、
用意した袋に詰めて直ちに逃走した。
【0097】利用した車は「品川52 さ 4?−?
?」のナンバープレートで、白のカリーナの模様であ
る。犯行車は桜田通りを麻布方向へ逃走した。
【0098】犯人は二人とも男性で、一人は年齢25歳
位で、170センチ位でやせ型、白半袖シャツに黒ズボ
ン。もう一人は年齢30歳位、160センチ位で小太
り、白半袖シャツに白ズボンである。
【0099】<指令局:送信データ設定・送信>このよ
うな事件情報を受信すると、指令局100は直ちに、こ
の情報を基に各地の地上局200へ伝送する送信データ
を設定する。
【0100】現況では、ナンバープレートの不明個所が
3個所あり、IDチップ制御データ(書込可)を送信す
ると、特定化番号データが1000個発生し、追跡推論
が困難と考え、現時点ではIDチップ制御データ(書込
可)は送信しないと判断する。
【0101】(送信すべき追跡データ) 送信対象地域:港区及び隣接区(新宿区、中央区など) 追跡車両識別データ: ナンバープレート:品川52 さ 4?−?? 車種: トヨタ カリーナ 白 追跡電文:「本日6月24日午前10時30分頃、△△
銀行××支店に2人組の男が侵入し、約5000万円を
奪い、桜田通りを麻布方向に逃走。犯行車は『品川52
さ 4?−??』で、白のカリーナの模様。
【0102】犯人の一人は25歳位、170センチ位で
やせ型。白半袖シャツに黒ズボン。もう一人は年齢30
歳位、160センチ位で小太り、白半袖シャツに白ズボ
ン。
【0103】皆様のご協力をお願いします。」このよう
な追跡電文は第1の実施の形態と同様に、音声データと
する。
【0104】送信データ処理部112では、これらの追
跡データを一定のフォーマットに編集するが、送信対象
地上局コード(地上局アドレス)は送信対象地域データ
を基にしてデータベース部122の地上局データベース
から抽出する。
【0105】これらのデータは送受信部113を経由し
て地上局200へ送信される(ステップS305,S3
40,S365)。
【0106】<地上局:追跡情報受信>対象とされる地
上局200は、送受信部216を経由して追跡情報を受
信すると、受信データ処理部211で追跡車両識別デー
タ、追跡電文を抽出する。
【0107】そして追跡車両識別データは、追跡車両識
別データ比較部213に格納され、送受信機制御部21
4にはIDチップデータ読出可信号を送り、送受信機2
30を動作させる。
【0108】一方、追跡電文は音声変換処理部212へ
送られ、格納される。追跡車両識別データ中に含まれる
ナンバープレート文字は「品川52 さ 4?〜??」
であり、完全な情報ではない。そこで、送受信機制御部
214よりの読出IDチップデータとこのデータが追跡
車両識別データ比較部213で比較され、一致した場合
には「一致」信号が音声変換処理部212へ送られ、こ
れを受け取ると、音声変換処理部212は追跡電文ファ
イルを音声に変換してスピーカ220より出力する。こ
のスピーカ220から出力される情報は一般市民に伝わ
り、犯行車の追跡の協力を得るのに役立てられる(ステ
ップS370)。
【0109】<指令局:追跡車両の特定>地上局200
が発信したナンバープレート文字は完全な情報でないた
め、指令局100では、追跡車両特定処理部119、自
動電話部120によって盗難車データベース、自動車デ
ータベースを使用し、追跡車両の特定を行う(ステップ
S305,S335、図20のフローチャート)。
【0110】「品川52 さ 4?−??」、「トヨタ
カリーナ 白」の検索キーにより推定車両を抽出し、
保有者に電話確認を行う。また、地上局200のスピー
カ220からの情報聞いた一般市民の通報も車両特定に
利用される(図20のステップS400〜S420)。
【0111】このような経過を経て、追跡車のナンバー
プレート文字の一部が明らかになり、「品川52 さ
46−??」になったとする。この時点で追跡を行うこ
とを決定する(図20のフローチャートにおけるステッ
プS415でYESに分岐し、図19のフローチャート
におけるステップS310に移行)。ここでは、送信対
象地域は時間経過が少ないことから、同一の地域として
いる。
【0112】<指令局:送信データ設定・送信> (送信すべき追跡データ) 送信対象地域:港区及び隣接区(新宿区、中央区など) 追跡コード:0007 追跡車両識別データ: ナンバープレート:品川52 さ 46−?? 車種: トヨタ カリーナ 白 IDチップ制御データ:書込可 追跡電文:ナンバープレート文字を「品川52 さ 4
6−??」に訂正するだけで、あとは前述の文と同じで
ある。
【0113】<地上局:発見情報送信>図21のフロー
チャートに示したように、地上局200では、指令局1
00から追跡情報を受信すると、送受信機制御部214
の初期化を行う(ステップS500,S505)。これ
は、図13に示したIDチップ600の特定化番号デー
タフィールドの書込済に「1」、地上局アドレスに自局
アドレス、号車に「0000」、追跡コードに「000
7」をそれぞれセットする処理である。
【0114】次に、ナンバープレート文字が完全に埋ま
っているかどうかを検査し(ステップS510)、YE
Sであれば後述する<地上局:発見情報送信>の処理を
行う(ステップS515〜S540)。しかしながら、
ステップS510の検査でNOであれば、IDチップ制
御データ(書込可)の有無を検査する(ステップS54
5)。このステップS545の検査で、「無し」であれ
ば前述の<地上局:追跡情報受信>の処理を行い(ステ
ップS600〜S610,S595)、「有り」であれ
ば指令局100の追跡推論のための特定化番号データの
読み書き処理を行う(ステップS550〜S570,S
580〜S595)。
【0115】この後の動作は、通過する車両700のI
Dチップ600から読み込んだIDチップデータの車両
番号と受信データ中の車両番号とを比較し(ステップS
550,S555)、一致した場合にはさらに、追跡の
ための特定化番号データが既に書き込まれているかどう
かを検査し(ステップS560〜S570)、書き込ま
れていなければ、あるいは書き込まれていても古い追跡
コードであればIDチップ600に対して特定化番号デ
ータを書き込み(ステップS580)、号車のカウンタ
を+1アップする。この後、書き込んだ特定化番号デー
タあるいは今回の追跡コードを有し、既に書き込み済み
の特定化番号データは、指令局アドレスコードなどの他
のデータと一緒に追跡推論のために指令局100へ送信
される(ステップS585〜S590)。
【0116】指令局100がこれらの発見情報を受け、
追跡推論をし、追跡車が特定されると、この情報を送信
データ設定部111で設定し、再度、地上局200に送
信する(ステップS595)。この場合には、犯行時刻
からの経過時間の長短により、送信対象地域の範囲を考
慮する。
【0117】<地上局:発見情報送信>指令局100か
ら送信されてきた完全なナンバープレート文字(NP)
が「品川52 さ 46-45」とし(ステップS50
0〜S510)、追跡車両識別データ比較部213で
「一致」信号が発生すると(ステップS515,S52
0)、この信号は音声変換処理部212と送信データ処
理部215へ送られ、スピーカ220からは追跡電文が
出力され(ステップS525)、送信データ処理部21
5では送信データを一定フォーマットに編集する。この
送信データは、指令局アドレスコード、自己の地上局ア
ドレスコード、読出IDチップデータ、発生時刻から成
り、送受信部216を経て指令局100へ送信される
(ステップS530)。
【0118】<指令局:車両追跡、ホームページの登録
・交信>地上局200からの発見情報に基づき(ステッ
プS320)、地図データベースを使用し、追跡データ
処理部116、追跡データ表示部117の機能により車
両の追跡を行う。また、自動車画像データベースをも使
用し、WEBサーバ130へ登録する(ステップS32
5)。そして、地上局200から時々刻々送信されてく
る発見情報により、次々とホームページの内容は更新さ
れることになる(ステップS325,S330)。
【0119】<移動局:車両の追跡、捕捉>指令局10
0は、移動局300のモバイルコンピュータ310のブ
ラウザに追跡車両ホームページを表示させ、車両の追跡
を行う。このホームページでは、地図上に犯行車の位置
を点滅表示し、また車種の画像データも表示して犯行車
を捕捉しやすくする。
【0120】このようにして、この第2の実施の形態の
自動車追跡システムでは、追跡車のナンバープレート文
字が完全に分かっている場合には、事件の連絡を受けて
から極めて短時間のうちに追跡・捕捉が可能であり、ま
た、ナンバープレート文字が不完全であっても、特に自
動車を運転中の一般市民に事件情報を音声で公開し、そ
の協力を得ることにより、あるいは盗難車データベー
ス、自動車データベースなどを使用して、さらには推論
機能によって追跡車両を絞り込むことによってナンバー
プレート文字の特定が可能であり、指令局のWEBサー
バに追跡情報を載せたホームページを公開することによ
り、追跡車の捕捉が極めて容易に行えることになる。
【0121】なお、上記の実施の形態でも、IDチップ
600に書き込まれたデータに含まれる保有者、車検日
などのデータは使用しなかったが、これらのデータを使
用して各種のシステムを構成することが可能である。つ
まり、無人駐車場、車検履歴管理システムにも地上局を
設置し、指令局から追跡対象車両に関する情報に送信
し、そこからの応答によって追跡対象車両の発見やナン
バープレート文字を特定するのに利用することもでき
る。
【0122】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
予め、新車登録時や車検時にナンバープレートや外見で
容易に識別できる車種、色程度の情報とをIDコードに
して登録したIDチップをすべての車両に義務的に搭載
させることにより、指令局から各所に設置した地上局に
犯行車や盗難車などの追跡対象車両のIDコードを伝達
し、各地上局では通過する車両のIDチップと交信する
ことによって該当するIDコードの車両を発見し、その
存在位置を指令局に伝達し、指令局では追跡対象車両の
存在位置や逃走方向をネットワークの追跡車両ホームペ
ージに逐次アップロードし、パトロールカーに車載され
ている移動局はこの追跡車両ホームページにアクセスす
ることによって追跡対象車両の存在位置や逃走方向を捕
捉し、犯人追跡を支援することができる。
【0123】請求項2の発明によれば、請求項1の自動
車追跡システムにおいて、指令局が事件に関する情報か
ら当該事件に関連する車両のナンバーを割り出すための
データベースを搭載したので、例えば、事件が発生し、
目撃者の証言から犯行車のナンバーの一部だけが聞き出
せたような場合、目撃者の覚えている車種や色などの補
助的に情報と共にデータベースを検索することによって
犯行車の完全なナンバーを割り出し、地上局に追跡対象
車両の情報として伝達することができる。
【0124】請求項3の発明によれば、請求項1又は2
の自動車追跡システムにおいて、指令局が事件に関する
情報から当該事件に関連する車両のナンバーを割り出す
ための推論手段を備えたので、ベテラン捜査官の知識を
利用して犯行車のナンバーを割り出し、地上局に追跡対
象車両の情報として伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のシステム構成を示
すブロック図。
【図2】上記の実施の形態における指令局の機能構成を
示すブロック図。
【図3】上記の実施の形態における地上局の機能構成を
示すブロック図。
【図4】上記の実施の形態におけるIDチップの書込デ
ータを示す説明図。
【図5】上記の実施の形態におけるIDチップの書込デ
ータの登録・変更タイミングを示す説明図。
【図6】上記の実施の形態における指令局→地上局の送
信情報を示す説明図。
【図7】上記の実施の形態における指令局←地上局の送
信情報を示す説明図。
【図8】上記の実施の形態における地上制御装置→送受
信機の送信情報を示す説明図。
【図9】上記の実施の形態における地上制御装置←送受
信機の送信情報を示す説明図。
【図10】上記の実施の形態における追跡車両の追跡処
理を示すフローチャート。
【図11】上記の実施の形態における追跡車両の特定処
理を示すフローチャート。
【図12】本発明の第2の実施の形態における指令局の
構成を示すブロック図。
【図13】上記の実施の形態におけるIDチップの書込
データを示す説明図。
【図14】上記の実施の形態におけるIDチップの書込
データの登録・変更タイミングを示す説明図。
【図15】上記の実施の形態における指令局→地上局の
送信情報を示す説明図。
【図16】上記の実施の形態における指令局←地上局の
送信情報を示す説明図。
【図17】上記の実施の形態における地上制御装置→送
受信機の送信情報を示す説明図。
【図18】上記の実施の形態における地上制御装置←送
受信機の送信情報を示す説明図。
【図19】上記の実施の形態における指令局の追跡処理
動作を示すフローチャート。
【図20】上記の実施の形態における追跡車両の特定処
理を示すフローチャート。
【図21】上記の実施の形態における地上局の追跡処理
動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
100 指令局 110 指令制御装置 130 WEBサーバ 150 アンテナ 200 地上局 210 地上制御装置 220 スピーカ 230 送受信機 240 アンテナ 250 アンテナ 300 移動局 310 モバイルコンピュータ 320 移動電話 400 インターネット網 500 PHS網 600 IDチップ 700 自動車 111 送信データ設定部 112 送信データ処理部 113 送受信部 114 受信データ処理部 115 データベース検索部 116 追跡データ処理部 117 追跡データ表示部 118 HPデータ設定部 119 追跡車両特定処理部 120 自動電話部 121 HP作成部 122 データベース部 123 推論部 124 推論機構 125 知識ベース 126 知識獲得支援機能 127 推論過程説明機能 211 受信データ処理部 212 音声変換処理部 213 追跡車両識別データ比較部 214 送受信機制御部 215 送信データ処理部 216 送受信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C087 AA02 AA03 AA09 AA10 AA19 BB12 BB20 BB65 BB77 DD03 DD13 EE06 EE07 EE14 FF01 FF02 GG12 GG14 GG19 GG32 GG35 5K067 BB03 DD17 DD20 EE02 EE10 EE16 FF03 GG01 GG11 HH07 HH11 HH22 HH23 JJ53 JJ66

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指令局、各地の固定施設に設置された地
    上局、移動局、一般車両各々に搭載され、自車を他車か
    ら識別するためのナンバー情報を含むIDコードの組み
    込まれたIDチップから成り、 前記指令局は、前記地上局それぞれに対して追跡車両に
    関する情報を送信し、かつネットワーク上に開設した追
    跡車両ホームページに追跡車両及びその存在位置に関す
    る情報を掲載し、 前記地上局は、一般車両各々に搭載されているIDチッ
    プそれぞれとの自動交信によって前記追跡車両に関する
    IDコードと一致するIDコードの組み込まれているI
    Dチップが搭載されている車両の通過を発見して前記指
    令局に送信し、 前記移動局は、前記ネットワーク上の追跡車両ホームペ
    ージにアクセスして前記追跡車両及びその存在位置に関
    する情報を取得して呈示することを特徴とする自動車追
    跡システム。
  2. 【請求項2】 前記指令局は、事件に関する情報から当
    該事件に関連する車両のナンバーを割り出すためのデー
    タベースを搭載したことを特徴とする請求項1に記載の
    自動車追跡システム。
  3. 【請求項3】 前記指令局は、事件に関する情報から当
    該事件に関連する車両のナンバーを割り出すための推論
    手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    自動車追跡システム。
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