JP2003099690A

JP2003099690A - クレジットカードの利用可否判定システムおよび方法、クレジットカード所有者の所在位置通知システム

Info

Publication number: JP2003099690A
Application number: JP2001286642A
Authority: JP
Inventors: Masazumi Kato; 正澄加藤
Original assignee: DIAMOND COMP SERVICE CO Ltd; DIAMOND COMPUTER SERVICE CO Ltd
Current assignee: DIAMOND COMP SERVICE CO Ltd; DIAMOND COMPUTER SERVICE CO Ltd
Priority date: 2001-09-20
Filing date: 2001-09-20
Publication date: 2003-04-04

Abstract

(57)【要約】【課題】クレジットカードを正当な所有者以外の者が
不正に使用するのを抑止する。【解決手段】カード所有者位置データベース２０に
は、クレジットカード番号と、カード所有者の所在位置
と、その滞在期間とが記録される。クレジット認証サー
バー１０は、ＣＡＴ１２から端末ＩＤ、クレジットカー
ド番号等が送信されてくると（Ｓ１０４）、カード所有
者位置データベース２０を参照してカード所有者の所在
位置を取得する（Ｓ１０６）と共に、端末ＩＤからカー
ド利用店舗の所在位置を取得する（Ｓ１０８）。そし
て、両所在位置が整合しない場合には、カード利用不可
と判定する（Ｓ１１０）。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、クレジットカード
の利用可否を判定するためのシステムおよび方法に関す
る。本発明は、また、クレジットカード利用可否判定シ
ステムへクレジットカード所有者の所在位置を通知する
ためのシステムにも関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、クレジットカードを店舗等で利用
する際に、その店舗等でクレジットカードの磁気ストラ
イプ情報が盗み読まれることによりカードが偽造され、
不正使用される被害が増加している。特に、海外でのカ
ード利用時にクレジットカードが偽造された場合に、本
人が帰国した後も、海外でカードが不正に使用され続け
るといったことも多い。このようなクレジットカードの
偽造による不正使用を防止するため、情報の盗み読むこ
とが困難になるようクレジットカードをＩＣカード化す
ることも計画されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、クレジットカ
ードをＩＣ化した場合、全世界の店舗に設置されたクレ
ジットカード読取端末装置（ＣＡＴ）をＩＣカードに対
応させることが必要となる。このため、クレジットカー
ドのＩＣ化が普及するまでには、相当の時間を要するこ
とが予想される。また、クレジットカードの偽造を防止
できたとしても、カード自体が盗まれて、しかも、盗ま
れたことを所有者本人が気付いていない場合には、やは
り、カードを不正使用されるおそれがある。したがっ
て、クレジットカードが偽造されたり盗まれたりして
も、その不正使用を防止できるような対策を講ずること
が急務である。

【０００４】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、クレジットカードを正当な所有者以外の者が不正
に使用するのを抑止することが可能なクレジットカード
利用可否判定システムおよび方法を提供することを目的
とする。本発明は、また、このようなクレジットカード
利用可否判定システムへクレジットカード所有者の所在
位置を通知するシステムを提供することをも目的とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項１に記載された発明は、クレジットカードの
使用可否を判定するためのシステムであって、クレジッ
トカード読取端末から、クレジットカード番号および当
該読取端末の端末ＩＤを含む情報を受信するカード情報
受信手段と、前記受信した端末ＩＤに基づいて、クレジ
ットカードの使用位置に関する情報を取得するカード使
用位置取得手段と、前記受信したクレジットカード番号
から、当該クレジットカード所有者の所在位置に関する
情報を取得する所有者位置取得手段と、前記カード使用
位置取得手段が取得したクレジットカードの使用位置に
関する情報と、前記所有者位置取得手段が取得したクレ
ジットカード所有者の所在位置に関する情報とに基づい
て、クレジットカードの使用位置とクレジットカード所
有者の所在位置とが整合するか否かを判別し、整合しな
いと判別された場合に、前記クレジットカードの使用者
は正当な所有者でないと判定する手段と、を備えること
を特徴とする。

【０００６】請求項１記載の発明によれば、クレジット
カードの使用位置と、クレジットカード所有者の所在位
置とが整合しない場合に、クレジットカードの使用者が
正当な所有者でないと判定することで、クレジットカー
ド所有者の所在位置以外の場所でクレジットカードが不
正に使用されるのを防止することができる。

【０００７】また、請求項２に記載された発明は、請求
項１記載のシステムにおいて、前記判定手段により正当
な所有者でないと判定された場合に、前記クレジットカ
ード読取端末へ所定の警告信号を送信する手段を更に備
えることを特徴とする。

【０００８】また、請求項３に記載された発明は、請求
項１または２記載のシステムにおいて、前記判定手段に
よりクレジットカードの使用位置とクレジットカード所
有者の所在位置とが整合すると判別された場合に、所定
の認証条件に基づいて当該クレジットカードの使用可否
を判定する手段を更に備えることを特徴とする。

【０００９】また、請求項４に記載された発明は、請求
項１乃至３のうち何れか１項記載のシステムにおいて、
前記所有者位置取得手段は、クレジットカード番号とク
レジットカードの所有者の所在位置とが対応付けて記録
されたデータベースを参照して、クレジットカード所有
者の所在位置を取得する手段を含むことを特徴とする。

【００１０】また、請求項５に記載された発明は、請求
項４記載のシステムにおいて、所在位置登録用の端末か
ら、クレジットカード番号、および、クレジットカード
所有者の所在位置を含む情報を受信する手段と、該受信
した情報に基づいて、前記データベースにクレジットカ
ード番号とクレジットカード所有者の所在位置とを関係
付けて記録する手段と、を備えることを特徴とする。

【００１１】また、請求項６に記載された発明は、請求
項１乃至３のうち何れか１項記載のシステムにおいて、
前記所有者位置取得手段は、クレジットカード番号と当
該クレジットカードの所有者が有する携帯端末の識別子
とが対応付けて記録されたデータベースを参照して当該
カード所有者の携帯端末識別子を取得する手段と、該取
得した携帯端末識別子に基づいて、携帯端末の位置情報
を提供する位置情報提供サーバーへ当該携帯端末の現在
位置を問い合わせる手段とを含むことを特徴とする。

【００１２】また、請求項７に記載された発明は、クレ
ジットカード所有者の所在位置を通知するためのシステ
ムであって、クレジットカード番号とクレジットカード
所有者の所在位置とが関係付けて記録されたデータベー
スを参照する手段と、クレジットカード所有者の所在位
置についてのクレジットカード番号を指定した問い合わ
せを受信する手段と、前記データベースを参照して、前
記受信した問合せで指定されたクレジットカード番号に
該当するクレジットカード所有者の所在位置に関する情
報を、問い合わせ元のシステムへ送信する手段と、を備
えることを特徴とする。

【００１３】また、請求項８に記載された発明は、請求
項７記載のシステムにおいて、所在位置登録用の端末か
ら、クレジットカード番号、および、クレジットカード
所有者の所在位置を含む情報を受信する手段と、該受信
した情報に基づいて、クレジットカード番号と当該クレ
ジットカード所有者の所在位置とを関係付けて前記デー
タベースに記録する手段と、を更に備えることを特徴と
する。

【００１４】また、請求項９に記載された発明は、請求
項１乃至３のうち何れか１項記載のシステムにおいて、
前記所有者位置取得手段は、請求項７または８記載のク
レジットカード所有者の所在位置通知システムへ問い合
わせることにより当該クレジットカード所有者の所在位
置を取得する手段を含むことを特徴とする。

【００１５】また、請求項１０に記載された発明は、コ
ンピュータを請求項１乃至６および９のうち何れか１項
記載のクレジットカード使用可否判定システムとして機
能させるためのプログラムに係るものであり、請求項１
１に記載された発明は、コンピュータを請求項７または
８記載のクレジットカード所有者の所在位置通知システ
ムとして機能させるためのプログラムに係るものであ
る。

【００１６】また、請求項１２に記載された発明は、請
求項１０または１１記載のプログラムを記録した記録媒
体に係るものである。

【００１７】また、請求項１３に記載された発明は、ク
レジットカードの使用可否を判定するための方法に係る
ものである。

【００１８】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の第１の実施形態
であるシステムの全体構成図である。なお、図１には、
本システムで行われる処理内容も併せて示している。本
実施形態のシステムでは、クレジットカード所有者が予
め自らの所在位置をクレジット会社側へ登録しておくこ
とにより、カードの盗難に遭った場合のカードの不正使
用を防止する。

【００１９】図１に示す如く、本実施形態のシステム
は、クレジット会社が管理するクレジット認証サーバー
１０、各カード加盟店に設けられたクレジットカード読
取端末装置（以下、ＣＡＴという）１２、および、国際
空港の入出国カウンターや旅行会社等に設けられた位置
登録端末装置１４を含んで構成されている。クレジット
認証サーバー１０と、ＣＡＴ１２および位置登録端末装
置１４とは、通信回線を介して接続されている。また、
各ＣＡＴ１２には、固有の端末ＩＤが付与されている。

【００２０】クレジット認証サーバー１０には、クレジ
ット認証データベース１６、ＣＡＴデータベース１８、
および、カード所有者位置データベース２０が設けられ
ている。クレジット認証データベース１６には、カード
所有者である各顧客について、顧客名、クレジットカー
ド番号、および、各種認証情報（カード利用限度額等）
が記録されている。また、ＣＡＴデータベース１８に
は、各カード加盟店に設置されたＣＡＴ１２の夫々につ
いて、端末ＩＤ、設置店舗名、および店舗所在位置が記
録されている。さらに、カード所有者位置データベース
２０には、所在位置の登録を行った各クレジットカード
所有者について、クレジットカード番号、所在位置、お
よび、その所在位置での滞在期間が記録されている。な
お、本実施形態では、所在位置を、例えば、海外の場合
は国名・都市名等で表し、また、国内の場合は都道府県
名、市町村名等で表すものとする。

【００２１】次に、本実施形態における処理の内容につ
いて説明する。クレジット認証サーバー１０へ自らの所
在位置を登録しようとするクレジットカード所有者は、
位置登録端末装置１４において登録操作を行う。例え
ば、飛行機で旅行に出かけようとするクレジットカード
所有者は、空港の入出国カウンターや搭乗カウンター等
に設置された位置登録端末装置１４でクレジットカード
を読み取らせると共に、旅行先（所在位置）および旅行
期間（滞在期間）を入力する。あるいは、クレジットカ
ード所有者は、航空券等を発券した旅行会社等に位置登
録を依頼し、この依頼を受けた旅行会社等が位置登録端
末装置１４で同様の登録処理を行うようにしてもよい。
なお、旅行に出発する際には、所在位置および出発日
（滞在期間の始期）のみを入力し、旅行からの帰着時に
帰着日（滞在期間の終期）を入力するようにしてもよ
い。

【００２２】位置登録端末装置１４は、カードを読み取
って得られたクレジットカード番号、および、入力され
た所在位置・滞在期間をクレジット認証サーバー１０へ
送信する（Ｓ１００）。クレジット認証サーバー１０
は、送信されてきたこれらのデータを相互に関係付けて
カード所有者位置データベース２０に記録する（Ｓ１０
２）。

【００２３】次に、クレジットカード所有者が店舗でカ
ードにより支払をする場合の処理を述べる。店舗側で
は、顧客から提示されたクレジットカードをＣＡＴ１２
で読み取らせると共に、金額等を入力する。ＣＡＴ１２
は、クレジットカードを読み取って得られたクレジット
カード番号、および、入力された金額等のデータを、当
該ＣＡＴ１２の端末ＩＤと共に、クレジット認証サーバ
ー１０へ送信する（Ｓ１０４）。

【００２４】クレジット認証サーバー１０は、送信され
てきたクレジットカード番号に基づいて、カード所有者
位置データベース２０を参照して、当該カード所有者の
現在日における所在位置を取得する（Ｓ１０６）と共
に、送信されてきた端末ＩＤに基づいて、ＣＡＴデータ
ベース１８を参照して、クレジットカードが使用されよ
うとしている店舗の所在位置を取得する（Ｓ１０８）。
そして、クレジットカード所有者の所在位置と店舗の所
在位置とが互いに整合するか否かを判別する（Ｓ１１
０）。すなわち、クレジットカード所有者の所在位置と
店舗の所在位置とが同じレベルで取得された場合（例え
ば、共に市町村名レベルまで取得された場合）は、両所
在位置名が一致する場合に、両所在位置は整合すると判
別される。また、両所在位置が異なるレベルで取得され
た場合（例えば、カード所有者の所在位置が国名レベル
で取得され、店舗の所在位置が都市名レベルで取得され
た場合）には、一方の所在位置が他方の所在位置に属す
る場合に、両所在位置は整合すると判別される。例え
ば、カード所有者の所在位置が「イタリア」、店舗所在
位置が「ローマ」である場合には、両所在位置は整合す
ると判断される。このように、カード所有者の所在位置
と店舗の所在位置とが異なると判断できる場合に整合し
ないと判別され、それ以外の場合には整合すると判別さ
れる。

【００２５】なお、上記Ｓ１０６で、カード所有者位置
データベース２０に現在日における所在位置が登録され
ていない場合には、Ｓ１１０ではカード所有者の所在位
置と店舗の所在位置とは整合すると判断するものとす
る。あるいは、カード所有者からの申告により、所在位
置が登録されていない場合には、カード所有者の現住所
をその所在位置とするようにしてもよい。

【００２６】上記Ｓ１１０での判別の結果、クレジット
カード所有者の所在位置と店舗の所在位置とが整合しな
い場合には、所有者本人の所在とは別の場所でクレジッ
トカードが使用されようとしていることになる。したが
って、この場合、正当なクレジットカード所有者でない
者がカードを使用しようとしている（つまり、偽造また
は盗難されたカードが不正使用されようとしている）た
め、このクレジットカードの使用は不可であると判断さ
れて、その旨の通知がＣＡＴ１２へ送信される（Ｓ１１
２）。一方、クレジットカード所有者の所在位置と店舗
の所在位置とが整合する場合には、次に、クレジット認
証データベース１６を参照して、カード利用限度額等の
認証情報に基づく通常のカード利用可否判定が行われて
（Ｓ１１４）、その判定結果がＣＡＴ１２へ送信される
（Ｓ１１６）。

【００２７】以上説明したように、本実施形態のシステ
ムでは、予め、クレジットカード所有者が自らの所在位
置を登録しておき、カード所有者の所在位置とクレジッ
トカードが使用されようとしている店舗の所在位置とが
整合しない場合には、クレジットカードの利用不可と判
定する。このため、偽造または盗難されたクレジットカ
ードがカード所有者の所在とは別の場所で不正に使用さ
れようとした場合にも、その不正使用を未然に防止する
ことができる。

【００２８】なお、上記実施形態では、従前のカード利
用可否判定で用いられているクレジット認証データベー
ス１６とは別に、クレジットカード所有者の所在位置を
記録するカード所有者位置データベース２０を設ける構
成とした。かかる構成によれば、既存のクレジット認証
データベース１６に変更を加えることなく本実施形態の
システムを構築することができる。しかしながら、本発
明はこれに限定されるものではなく、カード所有者位置
データベース２０をクレジット認証データベース１６に
統合し、クレジット認証データベース１６のデータ項目
にカード所有者の所在位置および滞在期間を追加するこ
ととしてもよい。

【００２９】次に、本発明の第２の実施形態について説
明する。図２は本実施形態のシステム構成を処理内容と
共に示す図である。なお、図２において、上記図１と同
様の構成部分または処理については同一の符号を付して
いる。本実施形態では、クレジットカード所有者の所在
位置を、クレジット認証サーバー１０とは別に設けられ
たカード所有者位置管理サーバー５０で管理し、クレジ
ット認証サーバー１０はカード所有者の所在位置をカー
ド所有者位置管理サーバー５０へ問い合せることにより
取得する。

【００３０】図２において、カード所有者位置管理サー
バー５０は、位置登録端末装置１４およびクレジット認
証サーバー１０と通信回線を介して接続されている。ま
た、カード所有者位置データベース２０はカード所有者
位置管理サーバー５０に設けられている。クレジットカ
ード所有者は、上記第１実施形態の場合と同様に、位置
登録端末装置１４において所在位置の登録操作を行う。
位置登録端末装置１４は、この登録操作に応じて、クレ
ジットカード番号、カード所有者の所在位置、および滞
在期間をカード所有者位置管理サーバー５０へ送信する
（Ｓ２００）。カード所有者位置管理サーバー５０は、
送信されてきたこれらのデータを相互に関係付けてカー
ド所有者位置データベース２０に記録する（Ｓ２０
２）。

【００３１】また、クレジット認証サーバー１０は、Ｃ
ＡＴ１２から端末ＩＤ、クレジットカード番号、利用金
額等のデータが送信されてくると（Ｓ１０４）、カード
所有者位置管理サーバー５０に対して、クレジットカー
ド番号を指定してカード所有者の所在位置を問い合わせ
る（Ｓ２０４）。この問合せを受けたカード所有者位置
管理サーバー５０は、カード所有者位置データベース２
０から該当するカード所有者の現在日における所在位置
を読み出し、クレジット認証サーバー１０へ通知する
（Ｓ２０６）。

【００３２】こうして、クレジットカード所有者の所在
位置を取得したクレジット認証サーバー１０は、以後、
上記第１の実施形態の場合と同様にして、クレジットカ
ードの使用可否判定処理を行う（Ｓ１０８〜Ｓ１１
６）。

【００３３】以上説明したように、本実施形態では、ク
レジット認証サーバー１０とは別にカード所有者位置管
理サーバー５０を設け、クレジットカード所有者の所在
位置をサーバー５０へ問い合わせることにより取得す
る。このため、例えば、カード所有者位置管理サーバー
５０を運営する認証機関を設立し、複数のクレジットカ
ード会社のクレジット認証サーバー１０に対してカード
所有者所在位置の通知サービスを行うことにより、各ク
レジットカード会社の既存の認証システムに大きな変更
を加えることが不要となる。すなわち、各クレジットカ
ード会社は、必ずしも、独自のカード所有者位置管理サ
ーバー５０を構築しなくてもよいので、システム構築コ
ストを抑えることができる。

【００３４】なお、上記第１および第２の実施形態で
は、クレジットカード所有者の所在位置を位置登録端末
装置１４にて登録するものとしたが、これに限らず、例
えば、クレジットカード所有者が電話等にてクレジット
カード会社（または、カード所有者位置管理サーバー５
０の運営者）に所在位置を通知し、この通知に基づい
て、カード所有者位置データベース２０への記録を行う
ようにしてもよい。その際、本人確認は、生年月日、電
話番号、家族構成、その他の個人情報を尋ねること等に
より行うことができる。

【００３５】次に、本発明の第３の実施形態について説
明する。図３は、本実施形態のシステム構成および処理
内容を示す図である。なお、図３において、上記図１と
同様の構成部分または処理については同一の符号を付し
ている。本実施形態では、クレジットカード所有者の所
在位置を、移動通信事業者が提供する携帯電話機の位置
情報提供サービスにより取得する。

【００３６】図３に示すように、本実施形態において、
クレジット認証サーバー１０には、電話番号データベー
ス６０が設けられている。電話番号データベース６０に
は、各クレジットカード所有者について、クレジットカ
ード番号と、クレジットカード所有者の携帯電話番号と
が関係付けて記録されている。なお、電話番号データベ
ース６０への登録は例えば各クレジットカード所有者か
らの申告に基づいて行われる。また、位置情報提供サー
バー７０は、移動体通信事業者が上記の位置情報提供サ
ービスを提供するためのサーバーであり、携帯電話番号
を指定した問い合わせを受けると、該当する携帯電話機
の現在位置を問い合わせ元へ通知する機能を有する。

【００３７】クレジット認証サーバー１０は、ＣＡＴ１
２から端末ＩＤ、クレジットカード番号、利用金額等の
データが送信されてくると（Ｓ１０４）、電話番号デー
タベース６０を参照して、送信されてきたクレジットカ
ード番号に該当する携帯電話番号を取得する（Ｓ３０
０）。そして、取得した携帯電話番号を指定して、該当
する携帯電話機の所在位置を位置情報提供サーバー７０
へ問い合わせる（Ｓ３０２）。位置情報提供サーバー７
０は、指定された携帯電話番号に該当する電話機の現在
位置（緯度・経度）を検知し（Ｓ３０４）、これを住所
表示（都道府県・市町村名等）に変換したうえで、クレ
ジット認証サーバー１０へ通知する（Ｓ３０６）。

【００３８】クレジット認証サーバー１０では、通知さ
れた携帯電話機の位置を、クレジットカード所有者の所
在位置とみなし、以後、上記第１の実施形態の場合と同
様にして、クレジットカードの使用可否判定処理を行う
（Ｓ１０８〜Ｓ１１６）。

【００３９】なお、緯度・経度から住所表示への変換は
クレジット認証サーバー１０が行うこととしてもよく、
あるいは、上記Ｓ１１０において店舗所在位置を緯度・
経度に変換して、所在位置の整合性を緯度・経度の比較
により判別することとしてもよい。

【００４０】以上説明したように、本実施形態では、位
置情報提供サーバー７０へ携帯電話番号を指定してカー
ド所有者の所在位置を問い合わせるので、カード所有者
が予め自らの所在位置を登録することが不要となる。

【００４１】なお、上記の説明では、クレジットカード
所有者の携帯電話番号に基づいてその所在位置取得する
ものとしたが、これに限らず、ＰＤＡその他の通信機能
を有する携帯端末について、携帯端末の識別番号に基づ
く位置情報サービスが提供される場合には、そのような
携帯端末の携帯端末識別番号を用いてクレジットカード
所有者の所在位置を取得することも可能である。すなわ
ち、本発明における「携帯端末」とは携帯電話機に限ら
ず、通信機能を有する種々の携帯端末を含む。

【００４２】ところで、上記第１および第２の実施形態
では、カード所有者位置データベース２０を参照してカ
ード所有者の所在位置を取得し、また、上記第３の実施
形態では位置情報提供サーバー７０に問い合わせること
によりカード所有者の所在位置を取得するものとした。
しかしながら、これらを組合わせて、例えば、カード所
有者位置データベース２０に現在日の所在位置が登録さ
れているカード所有者については、登録された所在位置
を取得し、登録されていない者については、位置情報提
供サーバー７０への問合せにより所在位置を取得するよ
うにしてもよい。これとは逆に、電話番号データベース
６０に携帯電話番号が登録されたカード所有者について
は位置情報提供サーバー７０への問合せにより所在位置
を取得し、電話番号データベース６０に登録されていな
いカード所有者については、カード所有者位置データベ
ース２０を参照して所在位置を取得するようにしてもよ
い。

【００４３】また、上記第１〜第３の実施形態では、ク
レジットカード所有者および店舗の所在位置を住所表示
（都道府県・市町村名、国名・都市名等）で表現するも
のとしたが、これに限らず、緯度・経度で表現すること
としてもよく、あるいは、独自に定めた位置表示方式で
表現するようにしてもよい。また、カード所有者の所在
位置の表現形式と店舗所在位置の表現形式とは必ずしも
一致していなくてもよく、両所在位置の整合性が判別で
きればよい。

【００４４】

【発明の効果】本発明によれば、クレジットカードを正
当な所有者以外の者が不正に使用するのを抑止すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態のシステムの構成およ
び処理内容を示す図である。

【図２】本発明の第２の実施形態のシステムの構成およ
び処理内容を示す図である。

【図３】本発明の第３の実施形態のシステムの構成およ
び処理内容を示す図である。

【符号の説明】

１０クレジット認証サーバー１２クレジットカード読取端末装置（ＣＡＴ）１４位置登録端末装置１６クレジット認証データベース１８ＣＡＴデータベース２０カード所有者位置データベース５０カード所有者位置管理サーバー６０電話番号データベース７０位置情報提供サーバー

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｇ０７Ｇ 1/12 ３２１Ｇ０７Ｇ 1/12 ３２１Ｐ 1/14 1/14 Ｆターム(参考） 2C005 HA03 HB20 JA02 JB31 KA15 LB04 LB18 LB34 3E042 AA01 CC03 CD04 EA01 5B058 CA27 KA02 KA04 KA13 KA31 YA20

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】クレジットカードの使用可否を判定する
ためのシステムであって、クレジットカード読取端末から、クレジットカード番号
および当該読取端末の端末ＩＤを含む情報を受信するカ
ード情報受信手段と、前記受信した端末ＩＤに基づいて、クレジットカードの
使用位置に関する情報を取得するカード使用位置取得手
段と、前記受信したクレジットカード番号から、当該クレジッ
トカード所有者の所在位置に関する情報を取得する所有
者位置取得手段と、前記カード使用位置取得手段が取得したクレジットカー
ドの使用位置に関する情報と、前記所有者位置取得手段
が取得したクレジットカード所有者の所在位置に関する
情報とに基づいて、クレジットカードの使用位置とクレ
ジットカード所有者の所在位置とが整合するか否かを判
別し、整合しないと判別された場合に、前記クレジット
カードの使用者は正当な所有者でないと判定する手段
と、を備えることを特徴とするクレジットカードの利用
可否判定システム。
【請求項２】請求項１記載のシステムにおいて、前記
判定手段により正当な所有者でないと判定された場合
に、前記クレジットカード読取端末へ所定の警告信号を
送信する手段を更に備えることを特徴とするシステム。
【請求項３】請求項１または２記載のシステムにおい
て、前記判定手段によりクレジットカードの使用位置と
クレジットカード所有者の所在位置とが整合すると判別
された場合に、所定の認証条件に基づいて当該クレジッ
トカードの使用可否を判定する手段を更に備えることを
特徴とするシステム。
【請求項４】請求項１乃至３のうち何れか１項記載の
システムにおいて、前記所有者位置取得手段は、クレジットカード番号とク
レジットカードの所有者の所在位置とが対応付けて記録
されたデータベースを参照して、クレジットカード所有
者の所在位置を取得する手段を含むことを特徴とするシ
ステム。
【請求項５】請求項４記載のシステムにおいて、所在位置登録用の端末から、クレジットカード番号、お
よび、クレジットカード所有者の所在位置を含む情報を
受信する手段と、該受信した情報に基づいて、前記データベースにクレジ
ットカード番号と当該クレジットカード所有者の所在位
置とを関係付けて記録する手段と、を備えることを特徴
とするシステム。
【請求項６】請求項１乃至３のうち何れか１項記載の
システムにおいて、前記所有者位置取得手段は、クレジットカード番号と当
該クレジットカードの所有者が有する携帯端末の識別子
とが対応付けて記録されたデータベースを参照して当該
カード所有者の携帯端末識別子を取得する手段と、該取
得した携帯端末識別子に基づいて、携帯端末の位置情報
を提供する位置情報提供サーバーへ当該携帯端末の現在
位置を問い合わせる手段とを含むことを特徴とするシス
テム。
【請求項７】クレジットカード所有者の所在位置を通
知するためのシステムであって、クレジットカード番号とクレジットカード所有者の所在
位置とが関係付けて記録されたデータベースを参照する
手段と、クレジットカード所有者の所在位置についてのクレジッ
トカード番号を指定した問い合わせを受信する手段と、前記データベースを参照して、前記受信した問合せで指
定されたクレジットカード番号に該当するクレジットカ
ード所有者の所在位置に関する情報を、問い合わせ元の
システムへ送信する手段と、を備えることを特徴とする
クレジットカード所有者の所在位置通知システム。
【請求項８】請求項７記載のシステムにおいて、所在位置登録用の端末から、クレジットカード番号、お
よび、クレジットカード所有者の所在位置を含む情報を
受信する手段と、該受信した情報に基づいて、クレジットカード番号と当
該クレジットカード所有者の所在位置とを関係付けて前
記データベースに記録する手段と、を更に備えることを
特徴とするシステム。
【請求項９】請求項１乃至３のうち何れか１項記載の
システムにおいて、前記所有者位置取得手段は、請求項７または８記載のク
レジットカード所有者の所在位置通知システムへ問い合
わせることにより当該クレジットカード所有者の所在位
置を取得する手段を含むことを特徴とするシステム。
【請求項１０】コンピュータを請求項１乃至６および
９のうち何れか１項記載のクレジットカード使用可否判
定システムとして機能させるためのプログラム。
【請求項１１】コンピュータを請求項７または８記載
のクレジットカード所有者の所在位置通知システムとし
て機能させるためのプログラム。
【請求項１２】請求項１０または１１記載のプログラ
ムを記録した記録媒体。
【請求項１３】クレジットカードの使用可否を判定す
るための方法であって、クレジットカード読取端末から、クレジットカード番号
および当該読取端末の端末ＩＤを含む情報を受信するカ
ード情報受信ステップと、前記受信した端末ＩＤに基づいて、クレジットカードの
使用位置に関する情報を取得するカード使用位置取得ス
テップと、前記受信したクレジットカード番号から、当該クレジッ
トカード所有者の所在位置に関する情報を取得する所有
者位置取得ステップと、前記カード使用位置取得ステップで取得したクレジット
カードの使用位置に関する情報と、前記所有者位置取得
ステップで取得したクレジットカード所有者の所在位置
に関する情報とに基づいて、クレジットカードの使用位
置とクレジットカード所有者の所在位置とが整合するか
否かを判別し、整合しないと判別された場合に、前記ク
レジットカードの使用は不可であると判定するステップ
と、を備えることを特徴とする方法。