JP2004037603A - トナー - Google Patents

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Abstract

【課題】トナーを長期にわたり連続使用した際にも初期の性能を維持でき温度・湿度の変化に影響を受けない安定した画像を再現できるトナーを提供することができる。
【解決手段】トナー粒子及びチタン酸ストロンチウムとケイ酸ストロンチウムとの複合粒子を少なくとも有するトナーであり、複合粒子は、pHが7.0〜11.0であることを特徴とする。
【選択図】   なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真法又は静電印刷法等で形成された静電荷像を現像するためのトナーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真法としては米国特許第2,297,691号明細書、特公昭42−23910号公報(米国特許第3,666,363号明細書)及び特公昭43−24748号公報(米国特許第4,071,361号明細書)等に記載されている如く、多数の方法が知られているが、一般には光導電性物質を利用し、種々の手段により感光体上に電気的潜像を形成し、次いで該潜像をトナーで現像を行なって可視像とし、必要に応じて、紙などの転写材にトナー画像を転写した後、加熱、圧力等により定着し、複写物を得るものである。
【0003】
静電潜像をトナーを用いて可視像化する方法も種々知られている。例えば米国特許第2,874,063号明細書に記載されている磁気ブラシ法、同第2,618,552号明細書に記載されているカスケード現像法及び同第2,221,776号明細書に記載されているパウダークラウド法、ファーブラシ現像法、液体現像法等、多数の現像法が知られている。
【0004】
これらの現像法において、特にトナー及びキャリアを主体とする現像剤を用いる磁気ブラシ法、カスケード法、液体現像法などが広く実用化されている。また、一方、トナーのみよりなる一成分現像剤を用いる画像形成方法が各種提案されており、その中の一例としては、磁性体を有するトナー粒子より成る現像剤を用いる方法がある。さらに近年においては、複写機のデジタル化及びトナーの小粒径化により、コピー画像又はプリント画像の高画質化が望まれている。このようにトナー粒子径を小さくすると、磁性体や着色剤の分散状態及び、磁性体の磁気特性や、表面特性が磁性トナーの帯電性に影響を及ぼす。
【0005】
また、近年の電子写真装置においては、接触帯電装置、特に一次帯電ローラーを有する電子写真装置が多くなってきている。接触帯電装置、特に一次帯電ローラーを有する電子写真装置で、低湿環境下で、罫線の様な原稿での多数枚の複写を行った場合やパーソナルコンピュータから直接、接触帯電装置である一次帯電ローラーを有するデジタル複写機への多数枚の画像出力を行った場合について、クリーニング装置において、極微量の転写残トナーによりクリーニング不良が発生し、接触帯電装置、特に一次帯電ローラーが外添剤によって汚染し、帯電不良が発生しやすく、その直後にハーフトーン画像を出力するとスジ状の画像が発生しやすい問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、接触帯電装置、特に一次帯電ローラーを有する電子写真装置で上記問題点を解決できるトナーを提供することにある。
【0007】
さらに他の目的は、デジタルな潜像に忠実な現像を行なわしめることも可能であるトナーを提供することにある。
【0008】
さらに他の目的は、トナーを長期にわたり連続使用した際にも初期の性能を維持するトナーを提供することにある。
【0009】
さらに他の目的は、温度・湿度の変化に影響を受けにくい安定した画像を再現するトナーを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、トナー粒子及びチタン酸ストロンチウムとケイ酸ストロンチウムとの複合粒子を少なくとも有するトナーであり、複合粒子は、pHが7.0〜11.0であることを特徴とするトナーに関する。
【0011】
また、本発明においては、前記複合粒子は、少なくともSrCO、SiO及びTiOから構成される原料を混合、焼結、粉砕、洗浄及び乾燥工程を経て製造されるものであって、
前記洗浄工程は、水と粉砕後の中間材料との撹拌後ろ過を行なう工程であり、前記工程は2回以上繰り返されるものであり、水と中間材料との撹拌は、バッチ法で粉砕後の中間材料10乃至2000kgの範囲に対して水量が0.1m乃至40mの範囲であって、洗浄する材料質量(kg)/水量(m)の値が5乃至300の条件下でなされることを特徴とするトナーに関する。
【0012】
また、本発明においては、前記複合粒子は、少なくともSrCO、SiO及びTiOから構成される原料を混合、焼結、粉砕、洗浄及び乾燥工程を経て、製造されるものであって、
原料混合時のSrのモル量(A)とTiのモル量にSiのモル量を加えたモル量(B)の比A/B=Sr/(Ti+Si)が0.95乃至0.995であることを特徴とするトナーに関する。
【0013】
また、前記トナー粒子は、少なくとも結着樹脂、磁性体及び荷電制御剤から構成される磁性トナーであって、
前記複合粒子の前記トナー粒子中での含有量が0.5乃至10質量%であり、かつ第2の添加粒子として、シリコーンオイル処理シリカが0.5乃至3質量%含有されていることを特徴とするトナーに関する。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明のトナーに用いられるチタン酸ストロンチウムとケイ酸ストロンチウムとの複合粒子は、pHが7.0〜11.0であることが必要である(pHの測定方法は実施例に記載)。
【0015】
本発明のトナーに用いられるチタン酸ストロンチウムとケイ酸ストロンチウムとの複合粒子のpHを7.0〜11.0とすることにより、本発明トナーの帯電性の更なる安定化をはかることができる。その結果、クリーナー中での廃トナーの帯電性が更に安定し廃トナーの流動性が更に安定化する現象が発現すると思われる。そして、クリーニングブレードを具備した電子写真装置において、クリーニングブレードをすり抜ける転写残トナー量が少なくなり、特に接触帯電装置として一次帯電ローラーを具備した電子写真装置において低湿環境下で、長期の連続画出しを行った際に、罫線の様に、接触帯電装置特に一次帯電ローラーに対して垂直方向に連続印字する画像を長期に渡って画像出力をした場合、転写残トナーの極微量なクリーニング不良が発生しずらくなり、一次帯電ローラー汚れのレベルを軽減化することができる。
【0016】
本発明において複合粒子のpHについては、11.0を超えると、接触帯電装置として一次帯電ローラーを具備した電子写真装置において低湿環境下で、長期の連続画出しを行った際に、一次帯電ローラーの汚れが悪化しやすい。
【0017】
また、本発明において複合粒子のpHが7.0未満であると、接触帯電装置として一次帯電ローラーを具備した電子写真装置において低湿環境下で、長期の連続画出しを行った際に、トナー帯電量が過剰となりやすく、画像濃度が低下しやすくなる。
【0018】
本発明のトナーに用いられる前記複合粒子のpHを7.0〜11.0とする方法については特に限定されることはないが、好ましくは下記の方法(a)があげられる。
【0019】
方法(a):
少なくともSrCO、SiO、TiOから構成される原料を混合、焼結、粉砕、洗浄及び乾燥工程を経て製造し、洗浄工程は水と粉砕後の中間材料との撹拌後フィルタープレス法によりろ過を行なう工程があげられる。
【0020】
ここでの前記工程は2回以上繰り返されることが好ましく、水と中間材料との撹拌は、バッチ法で粉砕後の中間材料10乃至2000kgの範囲に対して水量が0.1乃至40mの範囲であって、洗浄する材料質量(kg)/水量(m)の値が5乃至300の条件下でなされることが好ましい。
【0021】
上記方法(a)によって製造される複合粒子をトナーに用いることによって、特に接触帯電装置として一次帯電ローラーを具備した電子写真装置において低湿環境下で、長期の連続画出しを行った際に、
罫線の様に、接触帯電装置特に一次帯電ローラーに対して垂直方向に連続印字する画像を長期に渡って画像出力をした場合、転写残トナーの極微量なクリーニング不良が発生しずらくなり、一次帯電ローラー汚れのレベルを軽減化することができることに加えて、解像力が良好な高品位な画像が得られ、画像形成時でのトナー利用率を向上できる効果を得ることができた。
【0022】
上記理由についての詳細は現在のところ不明であるが、上記方法(a)によって 製造される複合粒子をトナーに用いることによってトナーの帯電量分布がシャープとなることにより、トナー利用率が向上するためと考えている。
【0023】
本発明のトナーに用いられる複合粒子については、下記方法(b)によって製造されることも好ましい形態である。
【0024】
方法(b):
前記複合粒子は少なくともSrCO、SiO、及びTiOから構成される原料を混合、焼結、粉砕、洗浄及び乾燥工程を経て製造し、原料混合時のSrのモル量(A)とTiのモル量にSiのモル量を加えたモル量(B)の比A/B=Sr/(Ti+Si)が0.95乃至0.995とする方法である。
【0025】
上記方法(b)によって製造される複合粒子をトナーに用いることによって特に接触帯電装置として一次帯電ローラーを具備した電子写真装置において低湿環境下で、長期の連続画出しを行った際に、罫線の様に、接触帯電装置特に一次帯電ローラーに対して垂直方向に連続印字する画像を長期に渡って画像出力をした場合、転写残トナーの極微量なクリーニング不良が発生しずらくなり、一次帯電ローラー汚れのレベルを軽減化することができることに加えて、細線再現性が良好な高品位な画像が得られる効果を得ることができた。
【0026】
上記理由についての詳細は現在のところ不明であるが、上記方法(b)によって製造される複合粒子をトナーに用いることによってトナー粒子の帯電がより均一化するためではないかと考えている。
【0027】
また、前記トナー粒子は少なくとも結着樹脂、磁性体、及び荷電制御剤から構成される磁性トナーであって、前記複合粒子の前記トナー粒子中での含有量が0.5乃至10質量%であり、かつ第2の添加粒子としてシリコーンオイル処理シリカが0.5乃至3質量%含有される構成であることも、本発明においては好ましい形態である(形態:C)。
【0028】
上記形態Cとすることによって、特に接触転写装置を具備した電子写真装置において連続画出しを行った際にトナー利用率を更に向上させることができる。
【0029】
この理由としては、上記形態Cとすることによって接触転写装置を具備した電子写真装置での転写時において、未定着画像上のトナー像の滑り性が従来に比べて向上することが原因ではないかと考えている。
【0030】
その結果、クリーナー中に蓄積される廃トナー量が更に減少するため、特に接触帯電装置として一次帯電ローラーを具備した電子写真装置において低湿環境下で、長期の連続画出しを行った際に、罫線の様に、接触帯電装置特に一次帯電ローラーに対して垂直方向に連続印字する画像を長期に渡って画像出力をした場合、一次帯電ローラー汚れのレベルを更に軽減化することができる。
【0031】
本発明においては、トナーの結着樹脂としては、特に限定されるものではないが、ポリエステル樹脂、スチレン−アクリル系樹脂が好ましい。
【0032】
ポリエステル樹脂としては、特に限定されるものではなく従来公知のポリエステル樹脂が使用できる。ポリエステル樹脂を構成する単量体としては、従来公知の下記物質を使用することができるが、何らこれらに限定されるものではない。
【0033】
アルコール成分としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ペンタエリスリトールジアリルエーテル、トリメチレングリコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、水素化ビスフェノールA、また下記式(1)で表されるビスフェノール誘導体等のジオール類が挙げられる。
【0034】
【化1】
Figure 2004037603
(式中Rはエチレン又はプロピレン基であり、x、yはそれぞれ1以上の整数であり、かつx+yの平均値は2〜10である。)
【0035】
また、酸成分としてはフマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸などの不飽和ジカルボン酸類又はこれらの酸無水物、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸などのジカルボン酸類又はこれらの酸無水物、フタル酸、テレフタル酸等の芳香族系ジカルボン酸などが挙げられる。
【0036】
さらに三価以上のアルコールとしてグリセリン、ソルビット、ソルビタン等、三価以上の酸としてはトリメリット酸、ピロメリット酸等及びこれらの酸無水物等が挙げられる。
【0037】
また、本発明で用いるポリエステル系樹脂の製造法は、特に限定されることはなく、従来公知の製造法が適用される。
【0038】
本発明において、スチレン−アクリル系樹脂としては、特に限定されるものではなく、従来公知のスチレン−アクリル系樹脂が使用できる。スチレン−アクリル系樹脂を構成する単量体としては、従来公知の下記物質を使用することができるが、何らこれに限定されるものではない。
【0039】
上記単量体としては例えば、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−フェニルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレン、m−ニトロスチレン、o−ニトロスチレン、p−ニトロスチレン等のスチレン誘導体;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニルなどのα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニルなどのアクリル酸エステル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド等のアクリル酸若しくはメタクリル酸誘導体;アクロレイン類;アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、無水マレイン酸、フマル酸、マレイン酸及びそれらのメチル、エチル、ブチル、2−エチルヘキシル等のモノエステル等のカルボキシル基含有ビニル系モノマーが挙げられる。
【0040】
本発明では、スチレン系モノマー、メタクリルあるいは、アクリル系モノマーとカルボキシル基含有モノマーの組み合わせが好ましい。
【0041】
トナーの結着樹脂としてはポリエステル系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂のほかに、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体などのスチレンと他のビニル系モノマーとのスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂、石油樹脂、塩素化パラフィン等を混合して使用することができる。
【0042】
本発明においては、必要に応じて帯電制御剤を含有させることもでき、従来公知の帯電制御剤が用いられる。今日、当該分野で知られている帯電制御剤としては、以下のものが挙げられる。
【0043】
例えば、有機金属錯体、キレート化合物が有効で、モノアゾ金属錯体、アセチルアセトン金属錯体、芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族ダイカルボン酸系の金属錯体がある。他には、芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族モノ及びポリカルボン酸及びその金属塩、無水物、エステル類;ビスフェノール等のフェノール誘導体類などが挙げられる。
【0044】
本発明では、帯電制御剤として有機金属化合物を用いることが好ましく、特に気化性や昇華性に富む有機化合物を配位子や対イオンとして含有するものが有用である。このような有機金属化合物としては、帯電性の観点からアゾ系金属錯体化合物が好ましく用いられる。アゾ系金属錯体化合物としては、特公昭41−20153号公報、同42−27596号公報、同44−6397号公報、同45−26478号公報などに記載されているアゾ染料の金属錯体などがある。特に分散性・帯電性の面などから、下記一般式(2)で表わされるアゾ系金属錯体化合物であることが好ましく、中でも中心金属が鉄であるアゾ系金属錯体化合物を用いることが好ましい。さらに好ましくは、下記一般式(3)表わされるアゾ系金属錯体化合物を用いることである。
【0045】
【化2】
Figure 2004037603
[式中、Mは、Cr、Co、Ni、Mn、Fe、Ti及びAlからなるグループから選択される配位中心金属を示す。Arは、ニトロ基、ハロゲン基、カルボキシル基、アニリド基、炭素数1乃至18のアルキル基及び炭素数1乃至18のアルコキシ基からなるグループから選択される置換基を有しても良いアリール基を示す。X、X’、Y及びY’は、−O−、−CO−、−NH−又は−NR−(Rは炭素数1乃至4のアルキル基)を示す。Aは、水素、ナトリウムイオン、カリウムイオン、アンモニウムイオン又は脂肪族アンモニウムイオンを示す。]
【0046】
【化3】
Figure 2004037603
[式中、X及びXは水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ニトロ基又はハロゲン原子を示し、XとXは同じであっても異なっていても良い。m及びm’は1乃至3の整数を示す。R及びRは水素原子、炭素数1乃至18のアルキル、アルケニル、スルホンアミド、メシル、スルホン酸、カルボキシエステル、ヒドロキシ、炭素数1乃至18のアルコキシ、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノ基又はハロゲン原子を示し、RとRは同じであっても異なっていても良い。n及びn’は1乃至3の整数を示す。R及びRは水素原子又はニトロ基を示す。Aはアンモニウムイオン、水素イオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びそれらの混合イオンからなるグループから選択されるカチオンイオンを示す。]
【0047】
上記アゾ系金属錯体化合物の含有量は、結着樹脂100質量部に対し0.5乃至5質量部が好ましく、特に0.2乃至3質量部が好ましい。
【0048】
また、本発明においては、必要に応じて、ビニル系単量体と2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸との共重合体等の荷電制御樹脂を用いることができる。その含有量は、結着樹脂100質量部に対し、0.2乃至5質量部が好ましい。
【0049】
また、本発明においてワックスは、熱ロール定着時の耐オフセット性を良くすることとトナーの接触角をコントロールする目的で添加される。本発明に用いられるワックスとして、DSC測定での吸熱ピークが60乃至150℃に存在するワックスとしては、例えば低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックスなどの脂肪族炭化水素系ワックスを挙げることができる。
【0050】
脂肪族炭化水素系ワックスとしては、例えばアルキレンを高圧下でラジカル重合あるいは低圧下でチーグラー触媒で重合した低分子量のアルキレンポリマー、高分子量のアルキレンポリマーを熱分解して得られるアルキレンポリマー、一酸化炭素・水素からなる合成ガスからアーゲ法により得られる炭化水素の蒸留残分から、あるいはこれらを水素添加して得られる合成炭化水素などのワックスを用いることができる。更に、プレス発汗法、溶剤法、真空蒸留の利用や分別結晶方式により炭化水素ワックスの分別を行ったものを用いることができる。
【0051】
脂肪族炭化水素系ワックスの一例としては、示差走査熱量計により、測定されるDSC曲線において、昇温時の吸熱ピーク及び降温時の発熱ピークに関し、吸熱のオンセット温度が50乃至110℃の範囲にあり、温度70乃至130℃の領域に少なくとも一つの吸熱ピークがあり、該吸熱ピークのピーク温度±9℃の範囲内に降温時の最大発熱ピークがある脂肪族系炭化水素系ワックスを挙げることができる。
【0052】
母体としての炭化水素は、金属酸化物系触媒(多くは2種以上の多元系)を使用した、一酸化炭素と水素の反応によって合成されるもの、例えばジントール法、ヒドロコール法(流動触媒床を使用)、あるいはワックス状炭化水素が多く得られるアーゲ法(固定触媒床を使用)により得られる炭素数が数百ぐらいまでの炭化水素や、エチレンなどのアルキレンをチーグラー触媒により重合した炭化水素を用いることができる。また、アルキレンの重合によらない方法により合成されたワックスを用いることができる。
【0053】
更に本発明において用いられるワックスとしては、酸化ポリエチレンワックスの如き脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物、又はそれらのブロック共重合物、カルナバワックス、モンタン酸エステルワックスの如きエステル結合を有する構造のワックス類、及び脱酸カルナバワックスの如きエステル類を一部又は全部を脱酸化したものなどを用いることができる。
【0054】
さらに、パルミチン酸、ステアリン酸、モンタン酸の如き飽和直鎖脂肪酸類;ブラシジン酸、エレオステアリン酸、バリナリン酸の如き不飽和脂肪酸類;ステアリルアルコール、アラルキルアルコール、ベヘニルアルコール、カルナウビルアルコール、セリルアルコール、メリシルアルコールの如き飽和アルコール類;ソルビトールの如き多価アルコール、リノール酸アミド、オレイン酸アミド、ラウリン酸アミドの如き脂肪酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスカプリン酸アミド、エチレンビスラウリン酸アミド、ヘキサメチレンビスステアリン酸アミドの如き飽和脂肪酸ビスアミド;エチレンビスオレイン酸アミド、ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド、N,N’−ジオレイルアジピン酸アミド、N,N’−ジオレイルセバシン酸アミドの如き不飽和脂肪酸アミド;m−キシレンビスステアリン酸アミド、N,N’−ジステアリルイソフタル酸アミドの如き芳香族系ビスアミド;ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウムの如き脂肪酸金属塩(一般に金属石けんといわれるもの);脂肪族炭化水素系ワックスにスチレンやアクリル酸の如きビニル系モノマーを用いてグラフトさせたグラフトワックス類;ベヘニン酸モノグリセリドの如き脂肪酸と多価アルコールの部分エステル化物;植物性油脂に水素添加を行って得られるヒドロキシル基を有するメチルエステル化合物などを挙げることができる。
【0055】
更に、本発明において用いられるワックス状物質としては、脂肪族系アルコールワックス、アルキルモノカルボン酸ワックスを挙げることができる。脂肪族系アルコールワックスは、下記一般式(4)で示されるものである。またアルキルモノカルボン酸ワックスは、下記一般式(5)で示されるものである。
CH(CHCHOH       (4)
(式中、Xは平均値を示し20乃至250である)
CH(CHCHCOOH     (5)
(式中、Yは平均値を示し20乃至250である)
【0056】
本発明において用いられるワックス状物質の結着樹脂への添加量は、結着樹脂100質量部あたり0.1乃至20質量部を添加することができる。
【0057】
本発明のトナー中には、磁性体を含有させることもでき、このような磁性体としては、例えばマグネタイト、フェライト、酸化鉄などが挙げられる。また、鉄、コバルト、ニッケルのような金属あるいはこれらの金属のアルミニウム、コバルト、銅、鉛、マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、タングステン、バナジウムのような金属の合金及びその混合物等の磁性体を併用してもよい。
【0058】
上記含有させることができる磁性体については特に限定されないが、平均粒径が0.1乃至2μm、好ましくは0.1乃至0.5μm程度のものが好ましく、トナー中に含有させる量としては、結着樹脂成分100質量部に対し約20乃至200質量部であることが好ましい。また必要に応じてカップリング剤等の表面処理剤によって表面を疎水化処理したものを用いることもできる。
【0059】
さらに、本発明に用いられるトナーに使用してもよい着色剤としては、トナーの色に応じて種々の着色剤を用いることができ、任意の適当な顔料又は染料が挙げられる。トナー着色剤は周知であって、例えば顔料としてカーボンブラック、アニリンブラック、アセチレンブラック、ナフトールイエロー、ハンザイエロー、ローダミンレーキ、アリザリンレーキ、ベンガラ、フタロシアニンブルー、インダスレンブルー等が挙げられる。これらは定着画像の光学濃度を維持するのに必要十分な量を用いることができ、結着樹脂100質量部に対し0.l乃至20質量部、好ましくは2乃至10質量部の添加量がよい。また、同様の目的で、さらに染料を用いることもできる。例えばアゾ系染料、アントラキノン系染料、キサンテン系染料、メチン系染料等があり、結着樹脂100質量部に対して0.1乃至20質量部、好ましくは0.3乃至3質量部の添加量がよい。
【0060】
本発明のトナーにおいては、帯電安定性、現像性、流動性、耐久性向上のため無機微粉体を外添することが好ましく、このような無機微粉体としてシリカ微粉末を添加することが好ましい。
【0061】
本発明に用いられるシリカ微粉末は、BET法で測定した窒素吸着による比表面積が30m/g以上(特に50乃至400m/g)の範囲内のものが良好な結果を与える。トナー100質量部に対してシリカ微粉体0.01乃至8質量部、好ましくは0.1乃至5質量部使用するのが良い。
【0062】
また、本発明に用いられるシリカ微粉末は、必要に応じて、疎水化、帯電性コントロールなどの目的でシリコーンワニス、各種変性シリコーンワニス、シリコーンオイル、各種変性シリコーンオイル、シランカップリング剤、官能基を有するシランカップリング剤、その他の有機ケイ素化合物等の処理剤等によって表面が処理されていることも好ましい。特に本発明では、シリコーンオイルによって、シリカ微粉末の表面を処理することが好ましい。
【0063】
さらに、他の添加剤としては、例えば、ポリフッ化エチレン、ステアリン酸亜鉛、ポリフッ化ビニリデンなどの滑剤を用いることができる。また、酸化セリウム、炭化ケイ素、チタン酸ストロンチウム等の研磨剤を用いることができ、中でもチタン酸ストロンチウムが好ましい。あるいは例えば酸化チタン、酸化アルミニウム等の流動性付与剤が用いられ、中でも特に疎水性のものが好ましい。ケーキング防止剤、あるいは例えばカーボンブラック、酸化亜鉛、酸化アンチモン、酸化スズ等の導電性付与剤、又は逆極性の白色微粒子及び黒色微粒子を現像性向上剤として適量用いることもできる。
【0064】
本発明に係るトナーは、前述した物性を有していればその製造方法については特に限定されないが、いわゆる粉砕法を利用して作製することができる。すなわち、結着樹脂、必要に応じて磁性体、着色剤としての顔料又は染料、帯電制御剤、その他の添加剤等をヘンシェルミキサー、ボールミル等の混合機により十分混合してから加熱ロール、ニーダー、エクストルーダーの如き熱混練機を用いて溶融、捏和及び練肉して樹脂類を互いに相溶せしめた中に顔料や染料を分散又は溶解せしめ、冷却固化後粉砕及び分級を行い、本発明の複合粒子をヘンシェルミキサー等の混合機により十分混合し本発明に係わるトナーを得ることができる。
【0065】
【実施例】
以下、具体的実施例によって本発明を説明するが、本発明は何らこれらに限定されるものではない。
【0066】
本発明において、複合粒子及びトナー分級品の粒度分布の測定については、コールターカウンターのマルチサイザーを用いて行った。
【0067】
測定装置としては、コールターカウンターのマルチサイザーII型(コールター社製)を用い、個数分布,体積分布を出力するインターフェイス(日科機製)及びパーソナルコンピューターを接続し、電解液は特級または1級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調製する。測定法としては、前記電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩)を1〜5ml加え、さらに測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記コールターカウンターのマルチサイザーII型により、アパーチャーとして、トナー分級品粒径を測定するときは、100μmアパーチャーを用い、複合粒子粒径を測定するときは13μmアパーチャーを用いて測定する。トナー分級品及び複合粒子微粉末の体積,個数を測定して、体積分布と、個数分布とを算出した。それから個数分布から求めた個数平均粒径体積分布から求めた体積平均粒径を求める。
【0068】
複合粒子の製造例1
チタン酸ストロンチウムとケイ酸ストロンチウムとのpHが7.0〜11.0である複合粒子の製造例:
SrCO 1500gと、SiO 180g 及びTiO 560gをボールミルにて6時間混合後、この混合物を980kPa(10kg/cm)の圧力で成形して1300℃で8時間焼結した。これを機械粉砕して体積平均粒径2.7μm,個数平均粒径1.6μmのケイ酸ストロンチウムとチタン酸ストロンチウムとを有する複合粒子(A−1)を得た。
【0069】
この複合粒子(A−1)を水と撹拌混合フィルタープレスの工程を2回繰り返し、pHが7.5である複合粒子(B−1)を得た。
【0070】
本発明において複合粒子のpH測定は、下記▲1▼〜▲4▼方法によった(以下の複合粒子の製造例においても複合粒子のpH測定は同様の方法で行われた)。
▲1▼.複合粒子を15g秤量し、コニカルビーカーに移す。
▲2▼.▲1▼に蒸留水を150ml加える。
▲3▼.オートホモミキサーで10分間(1000rpm)で撹拌する。
▲4▼.5分間静置し、pHを測定する。
【0071】
複合粒子の比較製造例1
SrCO 1500g、SiO 180g 及びTiO 560gをボールミルにて6時間混合後、この混合物を980kPa(10kg/cm)の圧力で成形して1300℃で8時間焼結した。これを機械粉砕して体積平均粒径2.7μm,個数平均粒径1.6μmのケイ酸ストロンチウムとチタン酸ストロンチウムとを有する複合粒子(A−1)を得た。
【0072】
この複合粒子(A−1)のpHは12.7であった。
【0073】
複合粒子の比較製造例2
SrCO 1358.104g、SiO 300g 及びTiO 399.4gをボールミルにて6時間混合後、この混合物を980kPa(10kg/cm)の圧力で成形して1300℃で8時間焼結した。これを機械粉砕して体積平均粒径2.7μm,個数平均粒径1.6μmのケイ酸ストロンチウムとチタン酸ストロンチウムとを有する複合粒子(A−2)を得た。
【0074】
この複合粒子(A−2)を水と撹拌混合フィルタープレスの工程を3回繰り返し、pHが6.5である複合粒子(B−2)を得た。
【0075】
複合粒子の製造例2
チタン酸ストロンチウムとケイ酸ストロンチウムとのpHが7.0〜11.0である複合粒子の製造例:
SrCO 1500gと、SiO 180g 及びTiO 560gをボールミルにて6時間混合後、この混合物を980kPa(10kg/cm)の圧力で成形して1300℃で8時間焼結した。これを機械粉砕して体積平均粒径2.7μm,個数平均粒径1.6μmのケイ酸ストロンチウムとチタン酸ストロンチウムとを有する複合粒子(A−1)を得た。
【0076】
この複合粒子(A−1)1000kgを10mの水と撹拌混合フィルタープレスの工程を2回繰り返し、pHが7.5である複合粒子(B−3)を得た。
【0077】
複合粒子の比較製造例3
SrCO 1500g、SiO 180g 及びTiO 560gをボールミルにて6時間混合後、この混合物を980kPa(10kg/cm)の圧力で成形して1300℃で8時間焼結した。これを機械粉砕して体積平均粒径2.7μm,個数平均粒径1.6μmのケイ酸ストロンチウムとチタン酸ストロンチウムとを有する複合粒子(A−1)を得た。
【0078】
この複合粒子(A−1)2kgを0.5mの水と撹拌混合フィルタープレスの工程を2回繰り返し、pHが12.5である複合粒子(B−4)を得た。
【0079】
複合粒子の比較製造例4
SrCO 1500g、SiO 180g 及びTiO 560gをボールミルにて6時間混合後、この混合物を980kPa(10kg/cm)の圧力で成形して1300℃で8時間焼結した。
【0080】
これを機械粉砕して体積平均粒径2.7μm,個数平均粒径1.6μmのケイ酸ストロンチウムとチタン酸ストロンチウムとを有する複合粒子(A−1)を得た。
【0081】
この複合粒子(A−1)2500kgを45mの水と撹拌混合フィルタープレスの工程を2回繰り返し、pHが6.2である複合粒子(B−5)を得た。
【0082】
複合粒子の製造例3
チタン酸ストロンチウムとケイ酸ストロンチウムとのpHが7.0〜11.0である複合粒子の製造例:
SrCO 1431.914g(9.7モル)、SiO 300g(5モル)及びTiO 399.4g(5モル)をボールミルにて6時間混合後、この混合物を980kPa(10kg/cm)の圧力で成形して1300℃で8時間焼結した。この場合、原料混合時のSrのモル量(A)とTiのモル量にSiのモル量を加えたモル量(B)の比A/B=Sr/(Ti+Si)=0.97であった。
【0083】
これを機械粉砕して体積平均粒径2.7μm,個数平均粒径1.6μmのケイ酸ストロンチウムとチタン酸ストロンチウムとを有する複合粒子(A−3)を得た。
【0084】
この複合粒子(A−3)1000kgを10mの水と撹拌混合フィルタープレスの工程を2回繰り返し、pHが8.5である複合粒子(B−6)を得た。
【0085】
複合粒子の比較製造例5
SrCO 1358.104g(9.2モル)、SiO 300g(5モル)及びTiO 399.4g(5モル)をボールミルにて6時間混合後、この混合物を980kPa(10kg/cm)の圧力で成形して1300℃で8時間焼結した。この場合、原料混合時のSrのモル量(A)とTiのモル量にSiのモル量を加えたモル量(B)の比A/B=Sr/(Ti+Si)=0.92であった。
【0086】
これを機械粉砕して体積平均粒径2.7μm,個数平均粒径1.6μmのケイ酸ストロンチウムとチタン酸ストロンチウムとを有する複合粒子(A−4)を得た。
【0087】
この複合粒子(A−4)1000kgを10mの水と撹拌混合フィルタープレスの工程を2回繰り返し、pHが6.1である複合粒子(B−7)を得た。
【0088】
本発明実施例においては、
1)トナー担持体上トナー帯電量
2)解像力
3)細線再現性
4)トナー利用率
5)一次帯電ローラー汚れのテスト方法
の評価、測定を次の手順により行った。
【0089】
1)トナー担持体上トナー帯電量
画出し耐久終了後に、トナー担持体上の単位質量当たりのトナー層の電荷量
(本発明でのトナー担持体上トナー帯電量)は、いわゆる吸引式ファラデーケージ法を使用して求めた。この吸引式ファラデーケージ法は、その外筒をトナー層が存在するトナー担持体に押し付けてトナー担持体上の一定面積上のすべてのトナーを吸引し、それと同時に外部から静電的にシールドされた内筒に蓄積された電荷量を測定することによって、トナー担持体上に存在するトナー層の単位質量当たりの電荷量(トナー担持体上トナー帯電量)を求めることができる方法である。
【0090】
2)解像力
画像形成された画像の解像力の評価は画出し耐久終了後に次の方法によって
行なった。
【0091】
線幅及び間隔の等しい5本の細線よりなるパターンで、1mmの間に2.8,3.2,3.6,4.0,4.5,5.0,5.6,6.3,7.1,8.0,9.0,10.0本あるように描かれているオリジナル画像をつくる。
【0092】
この12種類の線画像を有するオリジナル原稿を適正なる複写条件でコピーした画像を拡大鏡にて観察し、細線間が明確に分離している画像の本数(本/mm)を評価の手段に用いた。
【0093】
ここで、細線間が明確に分離している画像の本数(本/mm)の値が大きい値であるほど、複写画像の線画像のツブレ具合のレベルが良好であり、解像力が高く、高画質である。解像力の評価基準は、次の表に示すとうりである。
【0094】
【表1】
Figure 2004037603
【0095】
3)細線再現性
細線再現性は次に示すような方法によって画出し耐久終了後に測定を行なった。
【0096】
すなわち、正確に幅100μmとした細線のオリジナル原稿を適正なる複写条件でコピーした画像を測定用サンプルとし、測定装置として、ルーゼックス450粒子アナライザーを用いて、拡大したモニター画像から、インジケーターによって線幅の測定を行なう。
【0097】
このとき、線幅の測定位置はトナーの細線画像の幅方向に凹凸があるため、凹凸の平均的線幅をもって測定点とする。
【0098】
これより、細線再現性の値(%)は、下記式(6)によって算出する。
【0099】
【数1】
Figure 2004037603
【0100】
ここで、細線再現性の値が100%に近い値であるほど原稿の線幅により忠実な複写画像となる。従って、細線再現性の値が100%に近い値であるほど高画質である。細線再現性の評価基準は、複写画像の細線再現性の値(%)−100(%)の値の絶対値を評価基準とした。細線再現性の評価基準は、次の表に示すとうりである。
【0101】
【表2】
Figure 2004037603
【0102】
4)トナー利用率
常温常湿(23.5℃,60%)の環境条件下にて、転写紙として80g/m紙のA4紙を用いて10000枚の画出し耐久評価を行った後、印字比率6%の原稿を用いて5000枚連続複写画出しを行ない、印字比率6%の原稿の5000枚連続複写画出しで消費されたトナー質量(以下、αと示す)、印字比率6%の原稿の5000枚連続複写画出しでクリーナーで回収された転写残トナー質量(以下、βと示す)を求め、印字比率6%の原稿の5000枚連続複写画出しで実際に画像形成に利用されたトナー比率をトナー利用率(以下、トナー利用率と示す)として下記式(7)より計算した。
トナー利用率(%)=(α−β)×100/α    (7)
【0103】
したがって式(7)でトナー利用率の値が大きい値であるほど、クリーナーで回収された転写残トナー質量の割合が少なく、実際に画像形成に利用されたトナー比率が多いことになる。
【0104】
トナー利用率の評価基準は、次の表に示すとうりである。
【0105】
【表3】
Figure 2004037603
【0106】
5)一次帯電ローラー汚れのテスト方法
A4縦紙に1cm間隔での1mm太さの横罫線が存在する罫線チャートを、接触帯電装置である一次帯電ローラーを具備した電子写真装置;キヤノン製複写機GP405にて常温低湿(23.5℃,5%)環境下にて連続モードで100000枚複写して、一次帯電ローラーの汚れの状況を観察した。一次帯電ローラーの汚れの状況であるが汚れがひどい場合については一次帯電ローラー上に出現する罫線ピッチの筋が多くなる。評価基準としては、一次帯電ローラーを直接観察した際に、一次帯電ローラー上に出現する罫線ピッチの筋の数を評価基準とした。
【0107】
【表4】
Figure 2004037603
【0108】
また、100000枚複写後、現像器を交換しハーフトーン画像を出力した。この際、一次帯電ローラー汚れがひどい場合については、出力したハーフトーン画像上に罫線ピッチでの筋画像が出現する。この際、ハーフトーン画像上に罫線ピッチの筋画像が出現するかどうかを観察した。
【0109】
本発明においては、一次帯電ローラー汚れのレベルの評価基準としては、上記出力したハーフトーン画像上に出現する 罫線ピッチの筋画像の本数をもって下記評価基準においても一次帯電ローラー汚れのレベルを評価した。
【0110】
【表5】
Figure 2004037603
【0111】
〔実施例1〕
・スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体         100質量部
・磁性酸化鉄                         90質量部
・負帯電制御剤(下記式に示される金属錯体型モノアゾ型化合物)  2質量部
【0112】
【化4】
Figure 2004037603
・低分子量ポリプロピレン                    3質量部
上記材料をブレンダーでよく混合した後、130℃に設定した二軸混練押し出し機にて混練した。得られた混練物を冷却し、カッターミルにて粗粉砕した後ジェット気流を用いた微粉砕機を用いて微粉砕し、得られた微粉砕粉を分級して、体積平均粒径7.56μmのトナー分級品Aを得た。
【0113】
得られた黒色微粉体のトナー分級品A 100質量部に、負荷電性疎水性乾式コロイダルシリカ(BET比表面積300m/g)0.6質量部、製造例1での複合粒子(B−1)3質量部を加え、ヘンシェルミキサーで混合し、磁性トナーAを得た。
【0114】
上記磁性トナーAを、接触帯電装置である一次帯電ローラーを具備した市販の複写機キヤノン製GP−405に適用して常温低湿(23.5℃,5%)の環境条件下にて20000枚の画出し耐久評価を行った。
【0115】
〔実施例2〕
実施例1で得られたトナー分級品A 100質量部に、負荷電性疎水性乾式コロイダルシリカ(BET比表面積300m/g)0.6質量部、製造例2での複合粒子(B−3)3質量部を加え、ヘンシェルミキサーで混合し、磁性トナーBを得た。
【0116】
上記磁性トナーBを、接触帯電装置である一次帯電ローラーを具備した市販の複写機キヤノン製GP−405に適用して常温低湿(23.5℃,5%)の環境条件下にて20000枚の画出し耐久評価を行った。
【0117】
〔実施例3〕
実施例1で得られたトナー分級品A 100質量部に、負荷電性疎水性乾式コロイダルシリカ(BET比表面積300m/g)0.6質量部、製造例3での複合粒子(B−6)3質量部を加え、ヘンシェルミキサーで混合し、磁性トナーCを得た。
【0118】
上記磁性トナーCを、接触帯電装置である一次帯電ローラーを具備した市販の複写機キヤノン製GP−405に適用して常温低湿(23.5℃,5%)の環境条件下にて20000枚の画出し耐久評価を行った。
【0119】
〔実施例4〕
実施例1で得られたトナー分級品A 100質量部に、負荷電性疎水性シリコーンオイル処理乾式コロイダルシリカ(BET比表面積200m/g)0.6質量部、製造例1での複合粒子(B−1)2.5質量部を加え、ヘンシェルミキサーで混合し、磁性トナーDを得た。
【0120】
上記磁性トナーDを、接触帯電装置である一次帯電ローラーを具備した市販の複写機キヤノン製GP−405に適用して常温低湿(23.5℃,5%)の環境条件下にて20000枚の画出し耐久評価を行った。
【0121】
〔実施例5〕
実施例1で得られた磁性トナーAを、接触帯電装置である一次帯電ローラーを具備した市販の複写機キヤノン製GP−215に適用して常温低湿(23.5℃,5%)の環境条件下にて20000枚の画出し耐久評価を行った。
【0122】
〔実施例6〕
実施例2で得られた磁性トナーBを、接触帯電装置である一次帯電ローラーを具備した市販の複写機キヤノン製GP−215に適用して常温低湿(23.5℃,5%)の環境条件下にて20000枚の画出し耐久評価を行った。
【0123】
〔実施例7〕
実施例3で得られた磁性トナーCを、接触帯電装置である一次帯電ローラーを具備した市販の複写機キヤノン製GP−215に適用して常温低湿(23.5℃,5%)の環境条件下にて20000枚の画出し耐久評価を行った。
【0124】
〔実施例8〕
実施例4で得られた磁性トナーDを、接触帯電装置である一次帯電ローラーを具備した市販の複写機キヤノン製GP−215に適用して常温低湿(23.5℃,5%)の環境条件下にて20000枚の画出し耐久評価を行った。
【0125】
〔比較例1〕
実施例1で得られたトナー分級品A 100質量部に、負荷電性疎水性乾式コロイダルシリカ(BET比表面積300m/g)0.6質量部、比較製造例1での複合粒子(A−1)3質量部を加え、ヘンシェルミキサーで混合し、磁性トナーEを得た。
【0126】
上記磁性トナーEを、接触帯電装置である一次帯電ローラーを具備した市販の複写機キヤノン製GP−405に適用して常温低湿(23.5℃,5%)の環境条件下にて20000枚の画出し耐久評価を行った。
【0127】
〔比較例2〕
実施例1で得られたトナー分級品A 100質量部に、負荷電性疎水性乾式コロイダルシリカ(BET比表面積300m/g)0.6質量部、比較製造例2での複合粒子(B−2)3質量部を加え、ヘンシェルミキサーで混合し、磁性トナーFを得た。
【0128】
上記磁性トナーFを、接触帯電装置である一次帯電ローラーを具備した市販の複写機キヤノン製GP−405に適用して常温低湿(23.5℃,5%)の環境条件下にて20000枚の画出し耐久評価を行った。
【0129】
〔比較例3〕
実施例1で得られたトナー分級品A 100質量部に、負荷電性疎水性乾式コロイダルシリカ(BET比表面積300m/g)0.6質量部、比較製造例3での複合粒子(B−4)3質量部を加え、ヘンシェルミキサーで混合し、磁性トナーGを得た。
【0130】
上記磁性トナーGを、接触帯電装置である一次帯電ローラーを具備した市販の複写機キヤノン製GP−405に適用して常温低湿(23.5℃,5%)の環境条件下にて20000枚の画出し耐久評価を行った

【0131】
〔比較例4〕
実施例1で得られたトナー分級品A 100質量部に、負荷電性疎水性乾式コロイダルシリカ(BET比表面積300m/g)0.6質量部、比較製造例4での複合粒子(B−5)3質量部を加え、ヘンシェルミキサーで混合し、磁性トナーHを得た。
【0132】
上記磁性トナーHを、接触帯電装置である一次帯電ローラーを具備した市販の複写機キヤノン製GP−405に適用して常温低湿(23.5℃,5%)の環境条件下にて20000枚の画出し耐久評価を行った。
【0133】
〔比較例5〕
実施例1で得られたトナー分級品A 100質量部に、負荷電性疎水性乾式コロイダルシリカ(BET比表面積300m/g)0.6質量部、比較製造例5での複合粒子(B−7)3質量部を加え、ヘンシェルミキサーで混合し、磁性トナーIを得た。
【0134】
上記磁性トナーIを、接触帯電装置である一次帯電ローラーを具備した市販の複写機キヤノン製GP−405に適用して常温低湿(23.5℃,5%)の環境条件下にて20000枚の画出し耐久評価を行った。
【0135】
〔比較例6〕
実施例1で得られたトナー分級品A 100質量部に、負荷電性疎水性シリコンオイル処理乾式コロイダルシリカ(BET比表面積200m/g)0.2質量部、比較製造例1での複合粒子(A−1)0.2質量部を加え、ヘンシェルミキサーで混合し、磁性トナーJを得た。
【0136】
上記磁性トナーJを、接触帯電装置である一次帯電ローラーを具備した市販の複写機キヤノン製GP−405に適用して常温低湿(23.5℃,5%)の環境条件下にて20000枚の画出し耐久評価を行った。
【0137】
〔比較例7〕
実施例1で得られたトナー分級品A 100質量部に、負荷電性疎水性シリコンオイル処理乾式コロイダルシリカ(BET比表面積200m/g)3.5質量部、比較製造例3での複合粒子(B−4)11質量部を加え、ヘンシェルミキサーで混合し、磁性トナーKを得た。
【0138】
上記磁性トナーKを、接触帯電装置である一次帯電ローラーを具備した市販の複写機キヤノン製GP−405に適用して常温低湿(23.5℃,5%)の環境条件下にて20000枚の画出し耐久評価を行った。
【0139】
実施例と比較例での評価結果を表7に示す。
【0140】
【表6】
Figure 2004037603
【0141】
【発明の効果】
本発明によれば、高品質の画像を長期間にわたって提供し、デジタルな潜像に忠実な現像を行わしめることも可能であり、トナーを長期にわたり連続使用した際にも初期の性能を維持でき温度・湿度の変化に影響を受けない安定した画像を再現できるトナーを提供することができる。

Claims (4)

  1. トナー粒子及びチタン酸ストロンチウムとケイ酸ストロンチウムとの複合粒子を少なくとも有するトナーであり、複合粒子は、pHが7.0〜11.0であることを特徴とするトナー。
  2. 前記複合粒子は、少なくともSrCO、SiO及びTiOから構成される原料を混合、焼結、粉砕、洗浄及び乾燥工程を経て製造されるものであって、
    前記洗浄工程は、水と粉砕後の中間材料との撹拌後ろ過を行なう工程であり、前記工程は2回以上繰り返されるものであり、水と中間材料との撹拌は、バッチ法で粉砕後の中間材料10乃至2000kgの範囲に対して、水量が0.1m乃至40mの範囲であって、洗浄する材料質量(kg)/水量(m)の値が5乃至300の条件下でなされることを特徴とする請求項1に記載のトナー。
  3. 前記複合粒子は、少なくともSrCO、SiO及びTiOから構成される原料を混合、焼結、粉砕、洗浄及び乾燥工程を経て製造されるものであって、
    原料混合時のSrのモル量(A)とTiのモル量にSiのモル量を加えたモル量(B)の比A/B=Sr/(Ti+Si)が0.95乃至0.995であることを特徴とする請求項1又は2に記載のトナー。
  4. 前記トナー粒子は少なくとも結着樹脂、磁性体及び荷電制御剤から構成される磁性トナーであって、
    前記複合粒子の前記トナー粒子中での含有量が0.5乃至10質量%であり、かつ第2の添加粒子としてシリコーンオイル処理シリカが0.5乃至3質量%含有されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のトナー。
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