JP2004037577A - 画像形成装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の大型化、コストアップを来すことなくスループット向上させた画像形成装置およびその制御方法を提供すること。
【解決手段】電子写真方式に従い記録媒体に画像を形成する画像形成装置に係り、画像形成後の記録媒体を所定枚数単位で所定の仕上げ処理(例えばステープル処理)を行う仕上げ手段を備え、その仕上げ手段による仕上げ処理の実行中であっても、停止から再起動までにかかる時間がその仕上げ処理にかかる実行時間を超える所定の機構部の駆動を維持するように制御することで、次ページのプリント動作を即再開できるようにする。
【選択図】 図5
【解決手段】電子写真方式に従い記録媒体に画像を形成する画像形成装置に係り、画像形成後の記録媒体を所定枚数単位で所定の仕上げ処理(例えばステープル処理)を行う仕上げ手段を備え、その仕上げ手段による仕上げ処理の実行中であっても、停止から再起動までにかかる時間がその仕上げ処理にかかる実行時間を超える所定の機構部の駆動を維持するように制御することで、次ページのプリント動作を即再開できるようにする。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置およびその制御方法に関し、特に、ステープラやソータなどを備えた排紙装置が接続された、複写機、レーザビームプリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプリンタ装置またはプリンタシステムにおいては、プリンタコントローラにてホストコンピュータ等の外部機器から送られてくる画像コードデータをプリンタの印字に必要なビットデータに展開し、プリンタエンジン制御部にてプリンタコントローラからの印字指示に応じて前述のビットデータを用紙に印字するようプリンタエンジンを制御することで用紙に画像を印字している。
また、印字した用紙に対してステープル処理(針打ち)などの仕上げ処理を行う場合には、以下のような動作を行っている。
【0003】
まず、プリンタエンジン制御部はプリンタコントローラからの印字指示に同期して給紙動作を開始させるとともに用紙に印字が出来るよう電子写真プロセス等からなるプリンタエンジンの前処理(例えば、スキャナモータの駆動開始、高圧制御の立上げ、定着器の立上げ等)を行う。その後、プリンタエンジン制御部は、前処理が終了してプリンタエンジンが印字可能状態となった後にビットマップ展開されたデータを紙に印字し、排紙口に搬送する。排紙装置ではプリンタコントローラからの仕上げ処理指示に伴いプリンタ装置から排出される用紙を迎え入れ、指示された枚数の用紙が搬入された時点でそれらの用紙の端を揃えてステープル処理等の仕上げ処理を施し、排紙トレイに排出する。
【0004】
なお、プリンタエンジンによる印字動作が終了した後に、プリンタエンジン制御部はプリンタエンジンを待機状態へ移行させるべく後処理動作(例えば、スキャナモータの駆動停止、高圧制御の立下げ、定着器の立下げ等)を実行させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来技術の場合には、以下のような問題が生じていた。
【0006】
まず、排紙装置は一般に、ステープル処理等の仕上げ処理実行中は用紙が排出されないために、後続の用紙を受け入れることができず、プリンタコントローラは、排紙装置に後処理指示を送出してから仕上げ処理が終了するまでの所定時間は、プリンタエンジン制御部に対して印字指示を行うことができない。そのため、後続紙に対する印字指示を受信しないプリンタエンジン制御部は、印字終了後に、プリンタエンジンの後処理を行って印字動作を終了してしまう。
【0007】
この場合、排紙装置の仕上げ処理終了後に後続紙の印字を再開するためにはプリンタエンジン制御部が後続紙に対する給紙動作を開始するとともに、再度プリンタエンジンの前処理を行う必要がある。
【0008】
なお、一般にプリンタエンジン制御部が行う電子写真プロセスの後処理と前処理の処理時間とステープル処理時間との関係は、
電子写真プロセスの前処理時間+後処理時間 > ステープル処理時間
となるため、ステープル処理にかかる用紙への印字後に電子写真プロセスの後処理を行い、その後に電子写真プロセスの前処理を行うのに要する時間はステープル処理時間より長いため、ステープル処理が終了した後に即座に後続する用紙への印字を再開することができずスループットが低下することになる。
【0009】
その対策として、ステープル処理を実行する際に後続紙を一時的に積載させて待機させるための待機手段を設ければ、後続紙の搬送を停止させることなく印字動作を継続でき、ステープル処理を実行しないときと同様の速度で後続紙の印字動作を行わせることが可能になる。しかしながら、この場合には、待機手段を設けるぶん装置構成が大きくなるというデメリットがある
【0010】
また、待機手段を新たに設けると、同時に起動すべきアクチュエータの数も増えるためにピーク電力が大きくなり、電源容量の大電力化が必要になるというデメリットもある。
【0011】
本発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、装置の大型化、コストアップを来すことなくスループット向上させた画像形成装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の一側面は、電子写真方式に従い記録媒体に画像を形成する画像形成装置に係り、画像形成後の記録媒体を所定枚数単位で所定の仕上げ処理を行う仕上げ手段と、前記仕上げ手段による仕上げ処理の実行中であっても、停止から再起動までにかかる時間がその仕上げ処理にかかる実行時間を超える所定の機構部の駆動を維持するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
本発明の他の側面は、電子写真方式に従い記録媒体に画像を形成する画像形成装置の制御方法に係り、画像形成後の記録媒体を所定枚数単位で所定の仕上げ処理を行う仕上げ工程と、前記仕上げ工程による仕上げ処理の実行中であっても、停止から再起動までにかかる時間がその仕上げ処理にかかる実行時間を超える所定の機構部の駆動を維持するように制御する制御工程とを有することを特徴とする。
【0014】
また、本発明のさらに別の側面による画像形成装置は、電子写真方式に従い記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段を構成する所定の機構部の動作状態を、画像形成不能な停止状態から画像形成可能な駆動状態へ移行させる前処理、および、前記駆動状態から前記停止状態へ移行させる後処理を実行する処理手段と、画像形成後の記録媒体を所定枚数単位で所定の仕上げ処理を行う仕上げ手段とを有し、前記仕上げ手段による仕上げ処理に引き続き画像形成を行う場合であって前記処理手段による前処理および後処理に要する時間が前記仕上げ処理に要する時間より長い場合、前記処理手段は、前記仕上げ処理の実行中であっても前記後処理を実行することなく前記所定の機構部の駆動状態を維持するよう制御することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0016】
(実施形態1)
本実施形態における画像形成装置は例えば、図1に示すように、レーザビームプリンタ100と排紙装置118とで構成される。排紙装置118はレーザビームプリンタ100とは別個の独立した装置であってもよいし、もともとレーザビームプリンタ100に組み込まれたものであってもよい。なお、本発明はレーザビームプリンタに限定されるものではなく、例えば複写機、ファクシミリ装置等にも適用することができる。
【0017】
レーザビームプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)100は、以下のような機構を備えている。101は静電担持体である感光体ドラム、102は光源としての半導体レーザ、103は駆動手段としてのスキャナモータ104の駆動によって回転する回転多面鏡、105は半導体レーザ102から発射され、感光体ドラム101上を走査するレーザビームである。
【0018】
106は感光体ドラム101上を一様に帯電するための帯電ローラ、107は感光体ドラム101上に形成された静電潜像をトナーにて現像するための現像器である。108は現像器107にて現像されたトナー像を記録媒体としての記録用紙(以下、単に「用紙」ともいう。)に転写するための転写ローラ、109は記録用紙に転写されたトナーを熱にて融着するための定着器である。
【0019】
110は1回転することにより、記録用紙のサイズを識別する機能を有するカセットから用紙を給紙し、搬送路に送り出すカセット給紙ローラ、111、112はカセットあるいはオプションカセットから給紙された記録用紙を搬送する搬送ローラである。113は給紙された用紙の先端と後端を検出するためのプレフィードセンサ、114は搬送された用紙を感光体ドラム101へ送り込む転写前ローラ、115は給紙された用紙に対し、感光体ドラム101への画像書き込み(記録/印字)と用紙搬送の同期を取るとともに、給紙された用紙の搬送方向の長さを測定するためのトップセンサである。116は定着後の用紙の有無を検出するための排紙センサ、117は定着後の用紙を機外に排出するための排出ローラである。
【0020】
次に、プリンタ1に接続された排紙装置118の構成について説明する。実施形態における排紙装置118は、画像形成後の用紙を所定枚数単位で所定の仕上げ処理を行う仕上げ手段として機能する。ここでは所定の仕上げ処理として例えばステープル(針打ち)処理を行うものとする。119はプリンタ本体から排出される用紙を排紙装置118に取り込むために搬送路を切り替えるためのフラッパ、120は排紙装置118の内部に搬送された用紙を一時的に積載し、所定枚数積載された後に各用紙の端を揃えるためのスライドガイド、121は用紙束の端を揃えた後にステープル動作を行うステープルユニットである。
【0021】
図2は、上記した機構部(プリンタエンジン)を有する画像形成装置を制御するための制御系の回路構成を示すブロック図である。
【0022】
図2において、201は不図示のホストコンピュータ等の外部機器から送られてくる画像コードデータをプリンタ1の印字に必要なビットデータに展開するとともに、プリンタ内部情報を読み取りそれを表示するためのプリンタコントローラである。
【0023】
202は、プリンタエンジンの各部をプリンタコントローラ201の指示に従って動作制御するとともに、プリンタ内部情報をプリンタコントローラ201に報知するためのプリンタエンジン制御部である。
【0024】
203は、プリンタエンジン制御部202の指示に従い、記録用紙搬送のためにモータ/ローラ等の駆動/停止を行う用紙搬送制御部、204は、帯電、現像、転写等各工程における各高圧出力制御をプリンタエンジン制御部202の指示に従って行う高圧制御部である。205は、スキャナモータ104の駆動/停止、レーザビームの点灯をエンジン制御部202の指示に従って制御する光学系制御部である。207は、定着器109における定着ヒータへの通電により定着器109の温度制御を行うプリンタエンジン制御部202の指示に従って行う定着器制御部である。
【0025】
208は、排紙装置118の駆動をプリンタコントローラ201の指示に従って制御する排紙装置制御部、209は、排紙装置制御部208の指示に従いプリンタ本体から排紙された用紙をフラッパ119を駆動することにより、排紙装置118内に用紙を取り込み所定位置まで搬送する用紙搬送制御部、210は、所定位置に搬送された用紙束の端を揃えるスライド制御部、211は、端が揃えられた用紙束を綴じるためのステープラ制御部、212は、排紙装置118内の各センサの入力状態を確認し排紙装置制御部208に報知するセンサ入力部である。
【0026】
図3は、3ページ単位でステープル処理を行う2つのジョブで、計6ページを印字する場合の、プリンタコントローラ201−エンジン制御部202間と、プリンタコントローラ201−排紙装置制御部208間の通信のやり取りを示す図である。
【0027】
図3において、まず、301で、プリンタコントローラ201がエンジン制御部202に対して給排紙口の指示と6回のラッチ指示を行うことで、これから6ページ分の印字を行うことを指示する。
【0028】
302では、プリンタコントローラ201が排紙装置制御部208に対して1ページ目として紙サイズ指定+ジョブ先頭指定+ラッチの各コマンド、2ページ目として紙サイズ指定+ラッチの各コマンド、3ページ目として紙サイズ指定+ジョブ終了指定+ラッチの各コマンドを送信する。そして、同様に4ページ目〜6ページ目に対するコマンドを送信し、排紙装置制御部208に対し、3ページ単位でステープル処理を行う計6ページの紙搬送を行うことを指示する。
【0029】
303では、排紙装置制御部208は、プリンタコントローラ201の指示に応じて、1ページ目と2ページ目の間に必要な紙間隔を設けるのに要する時間(以下、「紙間隔時間」という。)をプリンタコントローラ201に報知する。排紙装置制御部208は同様に、2ページ目と3ページ目に必要な紙間隔時間、3ページ目と4ページ目に必要な紙間隔時間、…、5ページ目と6ページ目に必要な紙間隔時間を続けてプリンタコントローラ201に報知する。
【0030】
本実施形態の3ページ単位でステープル処理を行う計6ページの印字の場合において、必要な紙間隔時間はそれぞれ、例えば、1ページ目と2ページ目は500msec、2ページ目と3ページ目も500msecであるとする。これに対し、3ページ目と4ページ目の紙間隔時間は6secであるとする。これは、1ページ目と2ページ目の紙間隔時間は排紙装置118が行うスライドガイド120上の用紙束の端部を揃えるスライド動作にかかる時間であるにすぎないのに対し、3ページ目と4ページ目の紙間に必要な時間はスライドガイド120上の用紙束のスライド動作時間に加え、用紙束の端を揃え、ステープル処理を行い、ステープル処理完了後にスライドガイド120から紙を除く処理が必要なためである。
【0031】
304では、プリンタコントローラ201がエンジン制御部202に1ページ目のプリント指示を行い、エンジン制御部202が出力する垂直同期信号に同期して画像の書き込みを行うとともに排紙装置制御部208に対して排紙予告指示を行う。
【0032】
エンジン制御部202は、プリンタコントローラ201からプリント指示を受けると、給紙口から給紙ローラ110を1回転させて、搬送ローラ111、112に紙を送り込み、プレフィードセンサ113が紙先端を検出するまで紙を搬送すると同時に、感光体ドラム101上が所望の電位になるように電子写真プロセスの初期化(立上げ)を行い、その後、回転多面鏡103が所定の回転数になるように駆動する。また、定着器109が所定の温度になるように立上げも行う。
【0033】
(1)回転多面鏡113の回転数が所望の回転数に達したこと、(2)定着器109が所望温度に到達したこと、(3)感光体ドラム101の初期化が終了したこと、(4)給紙した用紙先端が所望の位置まで給紙完了していること、これらすべての条件を確認すると、給紙していた用紙を感光体ドラム101に向けて搬送を再開する。搬送を再開した用紙の紙先端をトップセンサ115が検出すると、エンジン制御部202はプリンタコントローラ201に対して垂直同期信号を出力し、先端の同期をとって紙への印字を行う。その後、定着器109によって紙上に潜像されたトナー像を用紙上に熱溶着させ排紙ローラ117により用紙を搬送する。
【0034】
プリンタコントローラ201は、垂直同期信号を受けてから所定時間後に排紙装置制御部208に対し排紙予告指示を行う。排紙予告指示を受けた排紙装置制御部208は、フラッパ119を駆動し、排紙ローラ117を通過した用紙の紙先端から排紙装置118に迎え入れ、スライドガイド120上に搬送する。
【0035】
なお、プリンタコントローラ201は、垂直同期信号のタイミングに同期して、排紙装置制御部208から受け取ったスライド動作に必要な時間を確保しつつ最短時間になるようなタイミングで、エンジン制御部202に2ページ目に対するプリント指示を行う。このとき、先行紙は印字中であるため、エンジン制御部202は継続して1ページ目と同じ給紙動作のみを行い、用紙先端の検出に同期して垂直同期信号を出力する。このように、2ページ目の印字動作に相当する305と、3ページ目に相当する306では紙間隔時間が短いため継続して給紙動作を行い排紙装置118に用紙を搬送する。
【0036】
プリンタコントローラ201は3ページ目の垂直同期信号を受けた後は、排紙装置118のステープル処理を完了するまで、4ページ目のプリント指示をエンジン制御部202に出すことはできない。排紙装置118は、ステープル処理中には後続の用紙を受け入れることができないからである。かといって、このままステープル処理が終了するのを待っていると、ステープル処理を終えた排紙装置118はプリント指示を受けていないために、エンジン制御部202はすべての印字が終了したと判断し、回転多面鏡103の回転を担うスキャナモータ104の駆動を止め、高圧制御の立下げ、定着器温度制御(温調)の停止を実行してしまう。そうすると、その後にエンジン制御部202がプリント指示を受けた場合には、再度電子写真プロセスを立上げるべく回転多面鏡103の回転駆動、高圧の立上げや定着器109の温度制御を再開しなければならない。そのために印刷スループットが大きく低下してしまうことになる。
【0037】
そこで、本実施形態では、307に示すように、プリンタコントローラ201はエンジン制御部202に印字中断指示を送出する。そして、エンジン制御部202はこの印字中断指示を受け取ると、その時点でステープル処理がなされると判断し、回転多面鏡103の回転駆動、高圧制御の立下げや定着器温度制御の立下げを行わず、次ページの印字動作を再開するにあたって初期化動作をせずとも開始できるような状態で待機する。
【0038】
次に、プリンタコントローラ201は、3ページ目の垂直同期から排紙装置制御部208にて指定された3ページ目と4ページ目に必要な紙間隔時間が経過した時点で、プリンタ制御部202に印字再開指示を送出し、その後、4ページ目に対するプリント指示を送出する。4ページ目以降は、308で、1〜3ページ目に対してなされた手順と同様の印字動作を行う。
【0039】
図4は、プリンタコントローラ201から印字指示を受けたエンジン制御部202の動作を示すフローチャートである。
【0040】
エンジン制御部202は、まずステップS401でプリンタコントローラ201からのプリント指示を待機し、プリント指示があった場合にステップS402以降のプリント動作に入る。
【0041】
エンジン制御部202は、ステップS402で回転多面鏡103の駆動を開始し、ステップS403で高圧の初期化動作を開始し、ステップS404で定着器109の温度制御を開始する。
【0042】
次に、ステップS405で、印字開始条件が成立するかどうかを確認する。印字開始条件は、以下の3つの条件が全て成立していることである。
(1)ステップS402で駆動を開始した回転多面鏡103が所定の回転数に到達し安定した駆動を行っていること。
(2)ステップS403で開始した高圧初期化処理が終了していること。
(3)定着器温度が所定の温度に到達していること。
【0043】
上記3つの条件が成立すると、ステップS406で、給紙動作を開始し、ステップS407で、トップセンサ115が紙先端を検出するまで待機する。ステップS407でトップセンサ115が紙先端を検出するとステップS408に進み、プリントコントローラ202に対して垂直同期信号を出力し印字動作を開始する。
【0044】
次に、ステップS409で、プリンタコントローラ201からの印字中断指示の有無を確認する。上記の例でいうと、先の3ページ毎にステープル処理する計6ページのジョブの場合における3ページ目と4ページ目の間でプリンタコントローラ201から印字中断指示がなされる。ここで印字中断指示を受けたときは、印字再開指示があるまでその状態のまま待機する。
【0045】
ステップS409で、プリンタコントローラ201からの印字中断指示がない場合は、ステップS410に進み、印字中にプリンタコントローラ201からの後続紙へのプリント指示があったかどうかを確認する。ここで、後続紙へのプリント指示がない場合は、ステップS411に進み、印字動作が終了したか否か(先行紙の紙先端〜紙後端までの時間が経過したか否か)を確認する。このステップS411で印字動作の終了を検出するまではステップS409に戻って処理を繰り返す。
【0046】
また、ステップS410で後続紙に対するプリント指示があった場合には、所定の紙間になるタイミングでステップS406からの処理を再度行う。
【0047】
ステップS411で先行紙の印字終了を検出すると、印字中のジョブの最終用紙であるために、ステップS412でスキャナモータ104の駆動を停止して回転多面鏡103の回転を止め、ステップS413で高圧立下げ処理を行い、そしてステップS414で定着器温度制御の停止を行う。また、ステップS415では高圧立下げ処理の終了を確認し、高圧立下げ処理が終了ししだい本処理を終了する。
【0048】
以上説明した実施形態1による効果を、図5を用いて説明する。図5は、ステープル処理を含む画像形成装置の動作タイミングチャートで、従来例と本実施形態とを比較したものである。
【0049】
従来は、図示のように、当該ページの印字を完了しステープル処理のための用紙束の端を揃える動作に入った時点で、スキャナモータの駆動が停止され、高圧制御および定着器温度制御も立下げられる。そのため、ステープル処理が完了した後に次ページの印字のための給紙を行うためには、その給紙前にスキャナモータの駆動、高圧制御および定着器温度制御の再起動を行う必要があった。
【0050】
一方、実施形態1によれば、当該ページの印字完了前に受けた印字中断指示によって、スキャナモータの駆動、高圧制御、定着器温度制御がそれぞれ引き続き維持される。そのため、ステープル処理が完了して即、次ページの印字のための給紙を実行することができる。よって、スキャナモータの駆動、高圧制御および定着器の再起動を行う必要がなくなった分の時間だけ、スループットが向上することになる。
【0051】
上述した実施形態1における特徴をまとめる。本実施形態における画像形成装置(例えばプリンタ100)は、電子写真方式に従い記録媒体に画像を形成する。そして、この画像形成装置は、画像形成後の記録媒体を所定枚数単位で所定の仕上げ処理(例えばステープル処理)を行う仕上げ手段(例えば排紙装置118)を備えており、この仕上げ手段による仕上げ処理の実行中であっても、停止から再起動までにかかる時間がその仕上げ処理にかかる実行時間を超える所定の機構部(典型的にはスキャナモータ104)の駆動を維持するように制御する。
【0052】
本実施形態に係る画像形成装置の特徴は、別の側面から捉えることもできよう。本実施形態における画像形成装置(例えばプリンタ100)は、電子写真方式に従い記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備える。また、その画像形成手段を構成する所定の機構部(例えば、スキャナモータ104)の動作状態を、画像形成不能な停止状態から画像形成可能な駆動状態へ移行させる前処理(立上げ)、および、前記駆動状態から前記停止状態へ移行させる後処理(立下げ)を実行する処理手段と、画像形成後の記録媒体を所定枚数単位で所定の仕上げ処理(例えばステープル処理)を行う仕上げ手段(例えば排紙装置118)を備えている。そして、前記仕上げ手段による仕上げ処理に引き続き画像形成を行う場合であって前記処理手段による前処理および後処理に要する時間が前記仕上げ処理に要する時間より長い場合、前記処理手段は、前記仕上げ処理の実行中であっても前記後処理を実行することなく前記所定の機構部の駆動状態を維持するよう制御する。
【0053】
前記仕上げ手段による前記仕上げ処理に引き続き画像形成を行う場合であって前記処理手段による前処理および後処理に要する時間が前記仕上げ処理に要する時間より長くない場合には、前記処理手段は前記仕上げ処理に係る記録媒体への画像形成が終了したことに応じて前記後処理を実行する。
【0054】
(実施形態2)
前述の実施形態1では、排紙装置118がステープル処理中にプリンタコントローラ201がエンジン制御部202に対して印字中断指示を行い、印字中断指示を受けたプリンタ制御部202のスキャナモータの駆動、高圧制御、および定着器温度制御の稼働状態を継続することで、ステープル処理完了後における後続紙の印字動作を最短の時間間隔でできるようにした。ところで、スキャナモータの起動、高圧制御の初期化、定着器の起動のうち、スキャナモータの起動は比較的長時間を要する。そこで、本実施形態では、印字中断指示を受けたプリンタ制御部202は、スキャナモータの駆動は継続し、起動時間の比較的短い高圧の立下げ処理は実行するようにした。
【0055】
図6は、本実施形態におけるプリンタコントローラ201から印字指示を受けたエンジン制御部202の動作を示すフローチャートである。
【0056】
エンジン制御部202は、まずステップS601でプリンタコントローラ201からのプリント指示を待機し、プリント指示があった場合にステップS602以降のプリント動作に入る。
【0057】
エンジン制御部202は、ステップS602で回転多面鏡103の駆動を開始し、ステップS603で高圧の初期化動作を開始し、ステップS604で定着器109の温度制御を開始する。
【0058】
次に、ステップS605で、印字開始条件が成立するかどうかを確認する。印字開始条件は、以下の3つの条件が全て成立していることである。
(1)ステップS602で駆動を開始した回転多面鏡103が所定の回転数に到達し安定した駆動を行っていること。
(2)ステップS603で開始した高圧初期化処理が終了していること。
(3)定着器温度が所定の温度に到達していること。
【0059】
上記3つの条件が成立すると、ステップS606で、給紙動作を開始し、ステップS607で、トップセンサ115が紙先端を検出するまで待機する。ステップS607でトップセンサ115が紙先端を検出するとステップS608に進み、プリントコントローラ202に対して垂直同期信号を出力し印字動作を開始する。
【0060】
次に、ステップS609で、印字中にプリンタコントローラ201からの後続紙へのプリント指示があったかどうかを確認する。ここで、後続紙へのプリント指示がない場合は、ステップS610に進み、印字動作が終了したか否か(先行紙の紙先端〜紙後端までの時間が経過したか否か)を確認する。このステップS610で印字動作の終了を検出するまではステップS609に戻って処理を繰り返す。また、ステップS609で後続紙に対するプリント指示があった場合には、所定の紙間隔になるタイミングでステップS606からの処理を再度行う。
【0061】
ステップS610で先行紙の印字終了を検出すると、ステップS611で高圧の立下げ処理を開始し、ステップS612でプリンタコントローラ202からの印字中断指示があったかどうかを確認する。印字中断指示がない場合は、ステップS613に進み、スキャナモータ104の駆動を停止して回転多面鏡103の回転を止め、ステップS614で定着器温度制御を停止する。また、ステップS615では高圧立下げ処理の終了を確認し、高圧立下げ処理が終了ししだい本処理を終了する。
【0062】
一方、ステップS612で印字中断指示があった場合にはステップS616に進み、印字再開指示があるまでその状態のまま待機する。ステップS616で印字再開指示を受けたときは、ステップS617に進み高圧の初期化動作を開始し、ステップS618で、高圧初期化動作の終了を確認する。高圧初期化動作を終了すると、S609に進み、後続紙のプリント指示によってS606に戻って、後続紙の給紙動作を開始する。
【0063】
以上説明した実施形態1による効果を、図7を用いて説明する。図7は、ステープル処理を含む画像形成装置の動作タイミングチャートで、従来例と本実施形態とを比較したものである。
【0064】
本実施形態では、当該ページの印字完了前に受けた印字中断処理によって、高圧制御は立ち下がり、定着器温度制御も停止するが、スキャナモータの駆動は維持される。高圧の初期化および定着器温度制御の起動にかかる時間は一般に、ステープル処理にかかる時間に比べ短い時間で済むから、プリンタコントローラ201は、ステープル処理が完了すると見込まれるタイミングより高圧の初期化にかかる時間だけ前のタイミングで印字再開指示を出せばよい。このような処理によって、ステープル処理完了後に後続紙の印字を最短のタイミングで実行することができ、なおかつ、感光体ドラム101への高圧印加を最小限に止めることが可能になる。そのため、装置の大型化、コストアップを来すことなく、ピーク電力を抑えつつ、装置構成に見合ったステープル処理時のスループットを向上させることができる。
【0065】
また、実施形態1に記載した印字中断指示によって印字状態を継続するモードと、本実施形態2に記載した起動処理時間の短い駆動系や高圧は駆動もしくは出力を停止するモードを設け、不図示の選択モードに応じて選択できるようにすることも可能である。
【0066】
このように両方の給紙モードを画像コントローラ201から指定できるようにすることで、画像コントローラ201の要求に対して柔軟に対応することができる。
【0067】
(実施形態3)
前述の実施形態1,2では、プリンタコントローラ201がエンジン制御部202に対して印字中断指示と印字再開指示を行うものであったが、本実施形態ではプリンタコントローラ201がエンジン制御部202に中断時間のみ指定し、エンジン制御部202が中断時間に応じた制御を行う。
【0068】
図8は、本実施形態で3ページ単位でステープル処理を行う2つのジョブで、計6ページを印字する場合の、プリンタコントローラ201−エンジン制御部202間と、プリンタコントローラ201−排紙装置制御部208間の通信のやり取りを示す図である。
【0069】
図8において、まず、801で、プリンタコントローラ201がエンジン制御部202に対して給排紙口の指示と6回のラッチ指示を行うことで、これから6ページ分の印字を行うことを指示する。
【0070】
802では、プリンタコントローラ201が排紙装置制御部208に対して1ページ目として紙サイズ指定+ジョブ先頭指定+ラッチの各コマンド、2ページ目として紙サイズ指定+ラッチの各コマンド、3ページ目として紙サイズ指定+ジョブ終了指定+ラッチの各コマンドを送信する。そして、同様に4ページ目〜6ページ目に対するコマンドを送信し、排紙装置制御部208に対し、3ページ単位でステープル処理を行う計6ページの紙搬送を行うことを指示する。
【0071】
803では、排紙装置制御部208は、プリンタコントローラ201の指示に応じて、1ページ目と2ページ目の間に必要な紙間時間をプリンタコントローラ201に報知する。排紙装置制御部208は同様に、2ページ目と3ページ目に必要な紙間隔時間、3ページ目と4ページ目に必要な紙間隔時間、…、5ページ目と6ページ目に必要な紙間隔時間を続けてプリンタコントローラ201に報知する。
【0072】
本実施形態の3ページ単位でステープル処理を行う計6ページの印字の場合において、紙間に必要な時間はそれぞれ、例えば、1ページ目と2ページ目の紙間隔時間は500msec、2ページ目と3ページ目の紙間隔時間も500msecであるとする。これに対し、3ページ目と4ページ目の紙間隔時間は6secであるとする。これは、1ページ目と2ページ目の紙間隔時間は排紙装置118が行うスライドガイド120上の用紙束のスライド動作にかかる時間であるにすぎないのに対し、3ページ目と4ページ目の紙間に必要な時間はスライドガイド120上の用紙束のスライド動作時間に加え、用紙束の端を揃え、ステープル処理を行い、ステープル処理完了後にスライドガイド120から紙を除く処理が入るためである。
【0073】
804では、プリンタコントローラ201がエンジン制御部202に1ページ目のプリント指示を行い、エンジン制御部202が出力する垂直同期信号に同期して画像の書き込みを行うとともに排紙装置制御部208に対して、必要最小限の印字中断時間を指定し、排紙予告指示を行う。この中断時間は、上記した各ページにおける紙間隔時間に基づいて決定される。
【0074】
エンジン制御部202は、プリンタコントローラ201からプリント指示を受けると、給紙口から給紙ローラ110を1回転させて、搬送ローラ111、112に紙を送り込み、プレフィードセンサ113が紙先端を検出するまで紙を搬送すると同時に、感光体ドラム101上が所望の電位になるように電子写真プロセスの初期化(立上げ)を行い、その後、回転多面鏡103が所定の回転数になるように駆動する。また、定着器109が所定の温度になるように立上げも行う。
【0075】
(1)回転多面鏡113の回転数が所望の回転数に達したこと、(2)定着器109が所望温度に到達したこと、(3)感光体ドラム101の初期化が終了したこと、(4)給紙した用紙先端が所望の位置まで給紙完了していること、これらすべての条件を確認すると、給紙していた用紙を感光体ドラム101に向けて搬送を再開する。搬送を再開した用紙の紙先端をトップセンサ115が検出すると、エンジン制御部202はプリンタコントローラ201に対して垂直同期信号を出力し、先端の同期をとって紙への印字を行う。その後、定着器109によって紙上に潜像されたトナー像を紙上に熱溶着させ排紙ローラ117により用紙を搬送する。
【0076】
プリンタコントローラ201は、垂直同期信号を受けてから所定時間後に排紙装置制御部208に対し排紙予告指示を行う。排紙予告指示を受けた排紙装置制御部208は、フラッパ119を駆動し、排紙ローラ117を通過した用紙の紙先端から排紙装置118に迎え入れ、スライドガイド120上に搬送する。
【0077】
なお、プリンタコントローラ201は、垂直同期信号のタイミングに同期して、排紙装置制御部208から受け取ったスライド動作に必要な時間を確保しつつ最短時間になるようなタイミングで、エンジン制御部202に2ページ目に対するプリント指示を行う。このとき、先行紙は印字中であるため、エンジン制御部202は継続して1ページ目と同じ給紙動作のみを行い、用紙先端の検出に同期して垂直同期信号を出力する。このように、2ページ目の印字動作に相当する805と、3ページ目に相当する806では指定された印字中断時間が短いため継続して給紙動作を行い排紙装置118に用紙を搬送する。
【0078】
806で指示された中断時間は長いためその中断時間中に4ページ目のプリント指示を受信しても給紙動作は行われず、指定された中断時間経過後に即給紙動作が開始できる状態になるように最適な処理を行う。この処理方法については後述する。指定された中断時間が経過後、807で、プリント指示をされていれば垂直同期信号を出力し、前述の805等と同様に印字動作を行う。
【0079】
図9は、本実施形態におけるプリンタコントローラ201から印字指示を受けたエンジン制御部202の動作を示すフローチャートである。
【0080】
エンジン制御部202は、まずステップS901でプリンタコントローラ201からのプリント指示を待機し、プリント指示があった場合にステップS902以降のプリント動作に入る。
【0081】
エンジン制御部202は、ステップS902で回転多面鏡103の駆動を開始し、ステップS903で高圧の初期化動作を開始し、ステップS904で定着器109の温度制御を開始する。
【0082】
次に、ステップS905で、印字開始条件が成立するかどうかを確認する。印字開始条件は、以下の3つの条件が全て成立していることである。
(1)ステップS902で駆動を開始した回転多面鏡103が所定の回転数に到達し安定した駆動を行っていること。
(2)ステップS903で開始した高圧初期化処理が終了していること。
(3)定着器温度が所定の温度に到達していること。
【0083】
上記3つの条件が成立すると、ステップS906で、給紙動作を開始し、ステップS907で、トップセンサ115が紙先端を検出するまで待機する。ステップS907でトップセンサ115が紙先端を検出するとステップS908に進み、プリントコントローラ202に対して垂直同期信号を出力し印字動作を開始する。
【0084】
次に、ステップS909で、印字中にプリンタコントローラ201からの後続紙への印字中断指示があったかどうかを確認する。印字中断指示がない場合は、ステップS910に進み、印字中は後続紙へのプリント指示があるかを確認し、後続紙へのプリント指示がない場合は、ステップS911に進み、印字動作が終了したか否か(先行紙の紙先端〜紙後端までの時間が経過)を確認する。このステップS911で印字動作の終了を検出するまではステップS910に戻って処理を繰り返す。また、ステップS910で後続紙に対するプリント指示があった場合には、所定の紙間隔になるタイミングでステップS906からの処理を再度行う。
【0085】
ステップS911で先行紙の印字終了を検出すると、ステップS912で高圧の立下げ処理を開始し、ステップS913で回転多面鏡の駆動を停止し、ステップS914定着器温度制御の停止を行う。また、ステップS915では高圧立下げ処理の終了を確認し、高圧立下げ処理が終了すると本処理を終了する。
【0086】
一方、ステップS909で印字中断指示があった場合には、ステップS916、S917、S918で、指定された印字の中断時間に応じた処理分岐を行う。つまり、ステープル処理にかかる用紙毎の推定時間に基づいて、スキャナモータ104の駆動、高圧制御、定着器温度制御を維持する/しないを判断する。
【0087】
まず、ステップS916で、
指定された中断時間 > 回転多面鏡103の起動時間T1
の条件が成り立つときは、ステップS919に進む。ステップS919では、回転多面鏡103の駆動を停止し、次いでステップS920で定着器温度制御の停止、ステップS921で高圧立下げ処理を開始する。
【0088】
ステップS916で、指定された中断時間 > T1の条件が成り立たないときは、ステップS917に進み、
指定された中断時間 > 定着器109の起動時間T2
の条件が成り立つときは、ステップS920に進む。すなわち、定着器温度制御を停止し、次いでステップS921の高圧立下げ処理を行う。
【0089】
ステップS917で、指定された中断時間 > T2の条件が成り立たないときは、ステップS918に進み、
指定された中断時間 > 高圧の立下げ処理時間および立上げ処理時間との合計時間T3
の条件が成り立つときは、ステップS921に進み、高圧の立下げ処理を開始する。
【0090】
つまり、上記したステップS916、S917、S918での判断条件に従い、指定された中断時間に応じてステップS919、S920、S921のいずれかで、起動が間に合うアクチュエータの駆動を停止する。
【0091】
なお、ステップS918で、指定された中断時間 > T3の条件を満足しない場合には、そのままステップS910に遷移する。
【0092】
上記したステップS921の高圧立下げ処理を行うと、次にステップS922に進み、回転多面鏡103の駆動条件(条件1)が成立しているかどうかを確認する。条件1は、次の2つを満たすことである。
(1)回転多面鏡103の駆動が停止していること。
(2)回転多面鏡起動時間T1 < 指定された中断時間−垂直同期後の経過時間、の関係が成り立つこと。
この条件1が成立する場合には、ステップS923で回転多面鏡103の駆動を開始した後にステップS924に進む。条件1が成立しない場合には、そのままステップS924に進む。
【0093】
ステップS924では、定着器立上げの駆動条件(条件2)の成立を確認する。条件2は、次の2つを満たすことである。
(1)定着器温度制御が停止していること。
(2)定着器起動時間 < 指定された中断時間−垂直同期後の経過時間、の関係が成り立つこと。
この条件2が成立する場合には、ステップS925で定着器温度制御を開始した後にステップS926に進む。ここで条件2が成立しない場合には、そのままステップS926に進む。
【0094】
ステップS926では、高圧立上げ処理の開始条件(条件3)の成立を確認する。条件3は、次の2つを満たすことである。
(1)高圧出力が停止していること。
(2)高圧立上げ時間 < 指定された中断時間−垂直同期後の経過時間、の関係が成り立つこと。
この条件3が成立する場合には、ステップS927で高圧立上げ処理を開始した後にステップS928に進む。ここで条件3が成立しない場合には、そのままステップS928に進む。
【0095】
ステップS928では、次に示す条件4の成立を確認する。条件4は、次の2つを満たすことである。
(1)指定された中断時間 < 垂直同期後の経過時間、の関係が成り立つこと。
(2)ステップS905と同様の印字可能条件が成立していること。
この条件4が成立しなければステップS922に戻る。一方、この条件4が成立する場合には、ステップS910に進み、後続の紙に対する印字動作に移行する。
【0096】
このように、本実施形態では、排紙装置118がステープル処理を行うことをプリンタコントローラ201が認識した時にエンジン制御部202に対して印字動作の中断時間を指示する。印字動作の中断時間を指示されたエンジン制御部202はその時間に応じて必要なアクチュエータの駆動を停止する。これにより、アクチュエータの駆動時間を必要最低限の駆動時間に抑えることができ、そのため、装置の大型化、コストアップを来すことなく、ピーク電力を抑えつつ、装置構成に見合ったステープル処理時のスループットを向上させることができる。
【0097】
(実施形態4)
前述の実施形態1、2は、プリンタコントローラ201がエンジン制御部202に対して印字中断指示と印字再開指示を送出するものであった。また、実施形態3では、プリンタコントローラ201がエンジン制御部202に印字の中断時間のみ指定し、中断時間に応じたアクチュエータの制御を行うようにした。本実施形態では、指定されたページの印字終了後のみ起動時間の長いスキャナモータの駆動状態を所定時間延長することで、ステープル処理を含むジョブのスループットを最適化するようにした。
【0098】
図10は、本実施形態で3ページ単位でステープル処理を行う2つのジョブで、計6ページを印字する場合の、プリンタコントローラ201−エンジン制御部202間と、プリンタコントローラ201−排紙装置制御部208間の通信のやり取りを示す図である。
【0099】
図10において、まず、1001で、プリンタコントローラ201が排紙装置制御部208に対して1ページ目として紙サイズ指定+ジョブ先頭指定+ラッチの各コマンド、2ページ目として紙サイズ指定+ラッチの各コマンド、3ページ目として紙サイズ指定+ジョブ終了指定+ラッチの各コマンドを送信する。そして、同様に4ページ目〜6ページ目に対するコマンドを送信し、排紙装置制御部208に対し、3ページ単位でステープル処理を行う計6ページの紙搬送を行うことを指示する。
【0100】
1002では、排紙装置制御部208は、プリンタコントローラ201の指示に従い、1ページ目と2ページ目の間に必要な紙間隔時間をプリンタコントローラ201に報知する。排紙装置制御部208は同様に、2ページ目と3ページ目に必要な紙間隔時間、3ページ目と4ページ目に必要な紙間隔時間、…、5ページ目と6ページ目に必要な紙間隔時間を続けてプリンタコントローラ201に報知する。
【0101】
本実施形態の3ページ単位でステープル処理を行う計6ページの印字の場合において、紙間隔時間はそれぞれ、例えば、1ページ目と2ページ目は500msec、2ページ目と3ページ目も500msecであるとする。これに対し、3ページ目と4ページ目の紙間隔時間は6secであるとする。これは、1ページ目と2ページ目の紙間に必要な時間は排紙装置118が行うスライドガイド120上の用紙束のスライド動作にかかる時間であるにすぎないのに対し、3ページ目と4ページ目の紙間に必要な時間はスライドガイド120上の用紙束のスライド動作時間に加え、用紙束の端を揃え、ステープル処理を行い、ステープル処理完了後にスライドガイド120から紙を除く処理が入るためである。
【0102】
1003では、プリンタコントローラ201が排紙装置制御部208のステープル情報に基づいて、エンジン制御部202に対して給排紙口とスキャナ待機状態の指定を行う。まず、給排紙口を指定した後、2ページ分のラッチ指示を行う。そして、3ページ目のラッチ指示の前にスキャナ待機延長指示を行い、その後3ページ目のラッチを指示する。そして、スキャナ待機延長解除指示を行った後に、4ページ〜6ページの3ページ分のラッチ指示を行う。
【0103】
1004では、プリンタコントローラ201がエンジン制御部202に対して1ページ目のプリント指示を行い、エンジン制御部202が出力する垂直同期信号に同期して画像の書きこみを行うと同時に排紙装置制御部208に対して、排紙予告指示を行う。
【0104】
エンジン制御部202は、プリンタコントローラ201からプリント指示を受けると、給紙口から給紙ローラ110を1回転させて、搬送ローラ111、112に紙を送り込み、プレフィードセンサ113が紙先端を検出するまで紙を搬送すると同時に、感光体ドラム101上が所望の電位になるように電子写真プロセスの初期化(立上げ)を行い、その後、回転多面鏡103が所定の回転数になるように駆動する。また、定着器109が所定の温度になるように立上げを行う。
【0105】
(1)回転多面鏡113の回転数が所望の回転数に達したこと、(2)定着器109が所望温度に到達したこと、(3)感光体ドラム101の初期化が終了したこと、(4)給紙した用紙先端が所望の位置まで給紙完了していること、これらすべての条件を確認すると、給紙していた用紙を感光体ドラム101に向けて搬送を再開する。搬送を再開した用紙の紙先端をトップセンサ115が検出すると、エンジン制御部202はプリンタコントローラ201に対して垂直同期信号を出力し、先端の同期をとって紙への印字を行う。その後、定着器109によって紙上に潜像されたトナー像を用紙上に熱溶着させ排紙ローラ117により用紙を搬送する。
【0106】
プリンタコントローラ201は、垂直同期信号を受けてから所定時間後に排紙装置制御部208に対し排紙予告指示を行う。排紙予告指示を受けた排紙装置制御部208は、フラッパ119を駆動し、排紙ローラ117を通過した用紙の紙先端から排紙装置118に迎え入れ、スライドガイド120上に搬送する。
【0107】
なお、プリンタコントローラ201は、垂直同期信号のタイミングに同期して、排紙装置制御部208から受け取ったスライドに必要な時間を確保しつつ最短時間になるようなタイミングで、エンジン制御部202に2ページ目に対するプリント指示を行う。このとき、先行紙は印字中であるため、エンジン制御部202は継続して1ページ目と同じ給紙動作のみ行い、用紙先端の検出に同期して垂直同期信号を出力する。このように、2ページ目の印字動作に相当する1005と、3ページ目に相当する1006では指定された印字中断時間が短いため継続して給紙動作を行い排紙装置118に用紙を搬送する。
【0108】
3ページ目の紙に対しては予め、印字終了後にスキャナモータの待機延長を指定されているので、エンジン制御部202は印字終了後に電子写真プロセスの後処理、定着器駆動の終了、紙の搬送を終了しても所定時間、スキャナモータ104の駆動状態を延長する。このスキャナモータ104の延長駆動中にプリンタコントローラ201が排紙装置118のステープル処理が終了するのを見計らって、エンジン制御部202に対して後続紙に対するプリント指示を行うと、再度電子写真プロセスの立上げ、定着器109の駆動、4ページ目の紙の給紙を行い、条件が整いしだい印字を再開する。そして、4ページ目以降は1007にて印字動作を再開し、以後6ページまでは1004〜1006と同様の処理で印字を行う。
【0109】
図11は、本実施形態におけるプリンタコントローラ201から印字指示を受けたエンジン制御部202の動作を示すフローチャートである。
【0110】
エンジン制御部202は、まずステップS1101でプリンタコントローラ201からのプリント指示を待機し、プリント指示があった場合にステップS1102以降のプリント動作に入る。
【0111】
エンジン制御部202は、ステップS1102で回転多面鏡103の駆動を開始し、ステップS1103で高圧の初期化動作を開始し、ステップS1104で定着器109の温度制御を開始する。
【0112】
次に、ステップS1105で、印字開始条件が成立するかどうかを確認する。印字開始条件は、以下の3つの条件が全て成立していることである。
(1)ステップS1102で駆動を開始した回転多面鏡103が所定の回転数に到達し安定した駆動を行っていること。
(2)ステップS1103で開始した高圧初期化処理が終了していること。
(3)定着器温度が所定の温度に到達していること。
【0113】
上記3つの条件が成立すると、ステップS1106で、給紙動作を開始し、ステップS1107で、トップセンサ115が紙先端を検出するまで待機する。ステップS1107でトップセンサ115が紙先端を検出するとステップS1108に進み、プリントコントローラ202に対して垂直同期信号を出力し印字動作を開始する。
【0114】
次に、ステップS1109で、印字中にプリンタコントローラ201からの後続紙へのプリント指示があったかどうかを確認する。ここで、後続紙へのプリント指示がない場合は、ステップS1110に進み、印字動作が終了したか否か(先行紙の紙先端〜紙後端までの時間が経過したか否か)を確認する。このステップS1110で印字動作の終了を検出するまではステップS1109に戻って処理を繰り返す。また、ステップS1109で後続紙に対するプリント指示があった場合には、所定の紙間隔になるタイミングでステップS1106からの処理を再度行う。
【0115】
ステップS1110で先行紙の印字終了を検出すると、ステップS1111で高圧の立下げ処理(電子写真プロセスの後処理)を行い、ステップS1112で定着器温度制御を終了する。
【0116】
そして、ステップS1113で、最後に印字動作を行った紙に対してスキャナモータ104の駆動待機指示がなされているかどうかを確認する。ここで、待機指示がなされていないページ(例えば6ページ目)の印字終了時はステップS1114に進み、回転多面鏡103の駆動を停止し、ステップS1115で全ての処理の立下げ処理が終了している場合は、印字動作の終了としてS1101の処理に戻る。
【0117】
また、ステップS1113で、例えば3ページ目のようにスキャナモータ104の駆動待機指示がなされている場合は、ステップS1116に進み、後続紙に対するプリント指示の有無を検出する。これはスキャナモータ待機時間(たとえば5秒間)が経過したことをステップS1117で検出するまで行われる。ステップS1116で後続紙に対するプリント指示をプリンタコントローラ201から指示された場合は、再度ステップS1103から処理を再開する。
【0118】
もし、排紙装置118で紙搬送不良などの発生が理由でプリンタコントローラ201が後続紙に対するプリント指示ができない状態となったとしても、エンジン制御部202はステップS1117にて所定時間経過した場合は、ステップS1118でスキャナモータ104の駆動(回転多面鏡103の回転)を停止し、ステップS1101からの処理を行うようにする。
【0119】
以上説明した本実施形態による効果を、図12を用いて説明する。図12は、ステープル処理を含む画像形成装置の動作タイミングチャートで、従来例と本実施形態とを比較したものである。
【0120】
本実施形態では、当該ページの印字完了に伴い、高圧制御および定着器温度制御がそれぞれ立ち下げられるが、プリンタコントローラ201からの待機延長指示によって、起動に比較的長時間を要するスキャナモータ104の駆動だけは引き続き維持される。これにより、その後の再起動時間が必要最低限の駆動時間に抑えられ、装置の大型化、コストアップをすることなく、ピーク電力を抑えつつ、ステープル処理時のスループットを向上させることができる。
【0121】
以上説明した各実施形態では、排紙装置は、用紙束の後処理としてステープル処理を行うものとして説明したが、本発明はステープル処理に限定されるものではなく、用紙に穴を穿つパンチ処理、用紙を折り曲げる、用紙の端を糊付けする等の製本処理といったあらゆる後処理にも適用することができる。
【0122】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置等)に適用してもよい。
【0123】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(図4、6、9、11のいずれか1つ以上に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータがその供給されたプログラムを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0124】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、そのコンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の特許請求の範囲には、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0125】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0126】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD等)、光磁気ディスク、磁気テープ、メモリカード等がある。
【0127】
その他、プログラムの供給方法としては、インターネットを介して本発明のプログラムをファイル転送によって取得する態様も含まれる。
【0128】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介して暗号化を解く鍵情報を取得させ、その鍵情報を使用することで暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0129】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0130】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0131】
【発明の効果】
本発明によれば、装置の大型化、コストアップを来すことなくスループット向上させた画像形成装置およびその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態における画像形成装置の制御系の回路構成を示すブロック図である。
【図3】実施形態1におけるプリンタコントローラ、エンジン制御部、排紙装置制御部間の通信のやり取りを示す図である。
【図4】実施形態1におけるエンジン制御部の動作を示すフローチャートである。
【図5】実施形態1による効果を説明するための図である。
【図6】実施形態2におけるエンジン制御部の動作を示すフローチャートである。
【図7】実施形態2による効果を説明するための図である。
【図8】実施形態3におけるプリンタコントローラ、エンジン制御部、排紙装置制御部間の通信のやり取りを示す図である。
【図9】実施形態3におけるエンジン制御部の動作を示すフローチャートである。
【図10】実施形態4におけるプリンタコントローラ、エンジン制御部、排紙装置制御部間の通信のやり取りを示す図である。
【図11】実施形態4におけるエンジン制御部の動作を示すフローチャートである。
【図12】実施形態4による効果を説明するための図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置およびその制御方法に関し、特に、ステープラやソータなどを備えた排紙装置が接続された、複写機、レーザビームプリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプリンタ装置またはプリンタシステムにおいては、プリンタコントローラにてホストコンピュータ等の外部機器から送られてくる画像コードデータをプリンタの印字に必要なビットデータに展開し、プリンタエンジン制御部にてプリンタコントローラからの印字指示に応じて前述のビットデータを用紙に印字するようプリンタエンジンを制御することで用紙に画像を印字している。
また、印字した用紙に対してステープル処理(針打ち)などの仕上げ処理を行う場合には、以下のような動作を行っている。
【0003】
まず、プリンタエンジン制御部はプリンタコントローラからの印字指示に同期して給紙動作を開始させるとともに用紙に印字が出来るよう電子写真プロセス等からなるプリンタエンジンの前処理(例えば、スキャナモータの駆動開始、高圧制御の立上げ、定着器の立上げ等)を行う。その後、プリンタエンジン制御部は、前処理が終了してプリンタエンジンが印字可能状態となった後にビットマップ展開されたデータを紙に印字し、排紙口に搬送する。排紙装置ではプリンタコントローラからの仕上げ処理指示に伴いプリンタ装置から排出される用紙を迎え入れ、指示された枚数の用紙が搬入された時点でそれらの用紙の端を揃えてステープル処理等の仕上げ処理を施し、排紙トレイに排出する。
【0004】
なお、プリンタエンジンによる印字動作が終了した後に、プリンタエンジン制御部はプリンタエンジンを待機状態へ移行させるべく後処理動作(例えば、スキャナモータの駆動停止、高圧制御の立下げ、定着器の立下げ等)を実行させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来技術の場合には、以下のような問題が生じていた。
【0006】
まず、排紙装置は一般に、ステープル処理等の仕上げ処理実行中は用紙が排出されないために、後続の用紙を受け入れることができず、プリンタコントローラは、排紙装置に後処理指示を送出してから仕上げ処理が終了するまでの所定時間は、プリンタエンジン制御部に対して印字指示を行うことができない。そのため、後続紙に対する印字指示を受信しないプリンタエンジン制御部は、印字終了後に、プリンタエンジンの後処理を行って印字動作を終了してしまう。
【0007】
この場合、排紙装置の仕上げ処理終了後に後続紙の印字を再開するためにはプリンタエンジン制御部が後続紙に対する給紙動作を開始するとともに、再度プリンタエンジンの前処理を行う必要がある。
【0008】
なお、一般にプリンタエンジン制御部が行う電子写真プロセスの後処理と前処理の処理時間とステープル処理時間との関係は、
電子写真プロセスの前処理時間+後処理時間 > ステープル処理時間
となるため、ステープル処理にかかる用紙への印字後に電子写真プロセスの後処理を行い、その後に電子写真プロセスの前処理を行うのに要する時間はステープル処理時間より長いため、ステープル処理が終了した後に即座に後続する用紙への印字を再開することができずスループットが低下することになる。
【0009】
その対策として、ステープル処理を実行する際に後続紙を一時的に積載させて待機させるための待機手段を設ければ、後続紙の搬送を停止させることなく印字動作を継続でき、ステープル処理を実行しないときと同様の速度で後続紙の印字動作を行わせることが可能になる。しかしながら、この場合には、待機手段を設けるぶん装置構成が大きくなるというデメリットがある
【0010】
また、待機手段を新たに設けると、同時に起動すべきアクチュエータの数も増えるためにピーク電力が大きくなり、電源容量の大電力化が必要になるというデメリットもある。
【0011】
本発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、装置の大型化、コストアップを来すことなくスループット向上させた画像形成装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の一側面は、電子写真方式に従い記録媒体に画像を形成する画像形成装置に係り、画像形成後の記録媒体を所定枚数単位で所定の仕上げ処理を行う仕上げ手段と、前記仕上げ手段による仕上げ処理の実行中であっても、停止から再起動までにかかる時間がその仕上げ処理にかかる実行時間を超える所定の機構部の駆動を維持するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
本発明の他の側面は、電子写真方式に従い記録媒体に画像を形成する画像形成装置の制御方法に係り、画像形成後の記録媒体を所定枚数単位で所定の仕上げ処理を行う仕上げ工程と、前記仕上げ工程による仕上げ処理の実行中であっても、停止から再起動までにかかる時間がその仕上げ処理にかかる実行時間を超える所定の機構部の駆動を維持するように制御する制御工程とを有することを特徴とする。
【0014】
また、本発明のさらに別の側面による画像形成装置は、電子写真方式に従い記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段を構成する所定の機構部の動作状態を、画像形成不能な停止状態から画像形成可能な駆動状態へ移行させる前処理、および、前記駆動状態から前記停止状態へ移行させる後処理を実行する処理手段と、画像形成後の記録媒体を所定枚数単位で所定の仕上げ処理を行う仕上げ手段とを有し、前記仕上げ手段による仕上げ処理に引き続き画像形成を行う場合であって前記処理手段による前処理および後処理に要する時間が前記仕上げ処理に要する時間より長い場合、前記処理手段は、前記仕上げ処理の実行中であっても前記後処理を実行することなく前記所定の機構部の駆動状態を維持するよう制御することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0016】
(実施形態1)
本実施形態における画像形成装置は例えば、図1に示すように、レーザビームプリンタ100と排紙装置118とで構成される。排紙装置118はレーザビームプリンタ100とは別個の独立した装置であってもよいし、もともとレーザビームプリンタ100に組み込まれたものであってもよい。なお、本発明はレーザビームプリンタに限定されるものではなく、例えば複写機、ファクシミリ装置等にも適用することができる。
【0017】
レーザビームプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)100は、以下のような機構を備えている。101は静電担持体である感光体ドラム、102は光源としての半導体レーザ、103は駆動手段としてのスキャナモータ104の駆動によって回転する回転多面鏡、105は半導体レーザ102から発射され、感光体ドラム101上を走査するレーザビームである。
【0018】
106は感光体ドラム101上を一様に帯電するための帯電ローラ、107は感光体ドラム101上に形成された静電潜像をトナーにて現像するための現像器である。108は現像器107にて現像されたトナー像を記録媒体としての記録用紙(以下、単に「用紙」ともいう。)に転写するための転写ローラ、109は記録用紙に転写されたトナーを熱にて融着するための定着器である。
【0019】
110は1回転することにより、記録用紙のサイズを識別する機能を有するカセットから用紙を給紙し、搬送路に送り出すカセット給紙ローラ、111、112はカセットあるいはオプションカセットから給紙された記録用紙を搬送する搬送ローラである。113は給紙された用紙の先端と後端を検出するためのプレフィードセンサ、114は搬送された用紙を感光体ドラム101へ送り込む転写前ローラ、115は給紙された用紙に対し、感光体ドラム101への画像書き込み(記録/印字)と用紙搬送の同期を取るとともに、給紙された用紙の搬送方向の長さを測定するためのトップセンサである。116は定着後の用紙の有無を検出するための排紙センサ、117は定着後の用紙を機外に排出するための排出ローラである。
【0020】
次に、プリンタ1に接続された排紙装置118の構成について説明する。実施形態における排紙装置118は、画像形成後の用紙を所定枚数単位で所定の仕上げ処理を行う仕上げ手段として機能する。ここでは所定の仕上げ処理として例えばステープル(針打ち)処理を行うものとする。119はプリンタ本体から排出される用紙を排紙装置118に取り込むために搬送路を切り替えるためのフラッパ、120は排紙装置118の内部に搬送された用紙を一時的に積載し、所定枚数積載された後に各用紙の端を揃えるためのスライドガイド、121は用紙束の端を揃えた後にステープル動作を行うステープルユニットである。
【0021】
図2は、上記した機構部(プリンタエンジン)を有する画像形成装置を制御するための制御系の回路構成を示すブロック図である。
【0022】
図2において、201は不図示のホストコンピュータ等の外部機器から送られてくる画像コードデータをプリンタ1の印字に必要なビットデータに展開するとともに、プリンタ内部情報を読み取りそれを表示するためのプリンタコントローラである。
【0023】
202は、プリンタエンジンの各部をプリンタコントローラ201の指示に従って動作制御するとともに、プリンタ内部情報をプリンタコントローラ201に報知するためのプリンタエンジン制御部である。
【0024】
203は、プリンタエンジン制御部202の指示に従い、記録用紙搬送のためにモータ/ローラ等の駆動/停止を行う用紙搬送制御部、204は、帯電、現像、転写等各工程における各高圧出力制御をプリンタエンジン制御部202の指示に従って行う高圧制御部である。205は、スキャナモータ104の駆動/停止、レーザビームの点灯をエンジン制御部202の指示に従って制御する光学系制御部である。207は、定着器109における定着ヒータへの通電により定着器109の温度制御を行うプリンタエンジン制御部202の指示に従って行う定着器制御部である。
【0025】
208は、排紙装置118の駆動をプリンタコントローラ201の指示に従って制御する排紙装置制御部、209は、排紙装置制御部208の指示に従いプリンタ本体から排紙された用紙をフラッパ119を駆動することにより、排紙装置118内に用紙を取り込み所定位置まで搬送する用紙搬送制御部、210は、所定位置に搬送された用紙束の端を揃えるスライド制御部、211は、端が揃えられた用紙束を綴じるためのステープラ制御部、212は、排紙装置118内の各センサの入力状態を確認し排紙装置制御部208に報知するセンサ入力部である。
【0026】
図3は、3ページ単位でステープル処理を行う2つのジョブで、計6ページを印字する場合の、プリンタコントローラ201−エンジン制御部202間と、プリンタコントローラ201−排紙装置制御部208間の通信のやり取りを示す図である。
【0027】
図3において、まず、301で、プリンタコントローラ201がエンジン制御部202に対して給排紙口の指示と6回のラッチ指示を行うことで、これから6ページ分の印字を行うことを指示する。
【0028】
302では、プリンタコントローラ201が排紙装置制御部208に対して1ページ目として紙サイズ指定+ジョブ先頭指定+ラッチの各コマンド、2ページ目として紙サイズ指定+ラッチの各コマンド、3ページ目として紙サイズ指定+ジョブ終了指定+ラッチの各コマンドを送信する。そして、同様に4ページ目〜6ページ目に対するコマンドを送信し、排紙装置制御部208に対し、3ページ単位でステープル処理を行う計6ページの紙搬送を行うことを指示する。
【0029】
303では、排紙装置制御部208は、プリンタコントローラ201の指示に応じて、1ページ目と2ページ目の間に必要な紙間隔を設けるのに要する時間(以下、「紙間隔時間」という。)をプリンタコントローラ201に報知する。排紙装置制御部208は同様に、2ページ目と3ページ目に必要な紙間隔時間、3ページ目と4ページ目に必要な紙間隔時間、…、5ページ目と6ページ目に必要な紙間隔時間を続けてプリンタコントローラ201に報知する。
【0030】
本実施形態の3ページ単位でステープル処理を行う計6ページの印字の場合において、必要な紙間隔時間はそれぞれ、例えば、1ページ目と2ページ目は500msec、2ページ目と3ページ目も500msecであるとする。これに対し、3ページ目と4ページ目の紙間隔時間は6secであるとする。これは、1ページ目と2ページ目の紙間隔時間は排紙装置118が行うスライドガイド120上の用紙束の端部を揃えるスライド動作にかかる時間であるにすぎないのに対し、3ページ目と4ページ目の紙間に必要な時間はスライドガイド120上の用紙束のスライド動作時間に加え、用紙束の端を揃え、ステープル処理を行い、ステープル処理完了後にスライドガイド120から紙を除く処理が必要なためである。
【0031】
304では、プリンタコントローラ201がエンジン制御部202に1ページ目のプリント指示を行い、エンジン制御部202が出力する垂直同期信号に同期して画像の書き込みを行うとともに排紙装置制御部208に対して排紙予告指示を行う。
【0032】
エンジン制御部202は、プリンタコントローラ201からプリント指示を受けると、給紙口から給紙ローラ110を1回転させて、搬送ローラ111、112に紙を送り込み、プレフィードセンサ113が紙先端を検出するまで紙を搬送すると同時に、感光体ドラム101上が所望の電位になるように電子写真プロセスの初期化(立上げ)を行い、その後、回転多面鏡103が所定の回転数になるように駆動する。また、定着器109が所定の温度になるように立上げも行う。
【0033】
(1)回転多面鏡113の回転数が所望の回転数に達したこと、(2)定着器109が所望温度に到達したこと、(3)感光体ドラム101の初期化が終了したこと、(4)給紙した用紙先端が所望の位置まで給紙完了していること、これらすべての条件を確認すると、給紙していた用紙を感光体ドラム101に向けて搬送を再開する。搬送を再開した用紙の紙先端をトップセンサ115が検出すると、エンジン制御部202はプリンタコントローラ201に対して垂直同期信号を出力し、先端の同期をとって紙への印字を行う。その後、定着器109によって紙上に潜像されたトナー像を用紙上に熱溶着させ排紙ローラ117により用紙を搬送する。
【0034】
プリンタコントローラ201は、垂直同期信号を受けてから所定時間後に排紙装置制御部208に対し排紙予告指示を行う。排紙予告指示を受けた排紙装置制御部208は、フラッパ119を駆動し、排紙ローラ117を通過した用紙の紙先端から排紙装置118に迎え入れ、スライドガイド120上に搬送する。
【0035】
なお、プリンタコントローラ201は、垂直同期信号のタイミングに同期して、排紙装置制御部208から受け取ったスライド動作に必要な時間を確保しつつ最短時間になるようなタイミングで、エンジン制御部202に2ページ目に対するプリント指示を行う。このとき、先行紙は印字中であるため、エンジン制御部202は継続して1ページ目と同じ給紙動作のみを行い、用紙先端の検出に同期して垂直同期信号を出力する。このように、2ページ目の印字動作に相当する305と、3ページ目に相当する306では紙間隔時間が短いため継続して給紙動作を行い排紙装置118に用紙を搬送する。
【0036】
プリンタコントローラ201は3ページ目の垂直同期信号を受けた後は、排紙装置118のステープル処理を完了するまで、4ページ目のプリント指示をエンジン制御部202に出すことはできない。排紙装置118は、ステープル処理中には後続の用紙を受け入れることができないからである。かといって、このままステープル処理が終了するのを待っていると、ステープル処理を終えた排紙装置118はプリント指示を受けていないために、エンジン制御部202はすべての印字が終了したと判断し、回転多面鏡103の回転を担うスキャナモータ104の駆動を止め、高圧制御の立下げ、定着器温度制御(温調)の停止を実行してしまう。そうすると、その後にエンジン制御部202がプリント指示を受けた場合には、再度電子写真プロセスを立上げるべく回転多面鏡103の回転駆動、高圧の立上げや定着器109の温度制御を再開しなければならない。そのために印刷スループットが大きく低下してしまうことになる。
【0037】
そこで、本実施形態では、307に示すように、プリンタコントローラ201はエンジン制御部202に印字中断指示を送出する。そして、エンジン制御部202はこの印字中断指示を受け取ると、その時点でステープル処理がなされると判断し、回転多面鏡103の回転駆動、高圧制御の立下げや定着器温度制御の立下げを行わず、次ページの印字動作を再開するにあたって初期化動作をせずとも開始できるような状態で待機する。
【0038】
次に、プリンタコントローラ201は、3ページ目の垂直同期から排紙装置制御部208にて指定された3ページ目と4ページ目に必要な紙間隔時間が経過した時点で、プリンタ制御部202に印字再開指示を送出し、その後、4ページ目に対するプリント指示を送出する。4ページ目以降は、308で、1〜3ページ目に対してなされた手順と同様の印字動作を行う。
【0039】
図4は、プリンタコントローラ201から印字指示を受けたエンジン制御部202の動作を示すフローチャートである。
【0040】
エンジン制御部202は、まずステップS401でプリンタコントローラ201からのプリント指示を待機し、プリント指示があった場合にステップS402以降のプリント動作に入る。
【0041】
エンジン制御部202は、ステップS402で回転多面鏡103の駆動を開始し、ステップS403で高圧の初期化動作を開始し、ステップS404で定着器109の温度制御を開始する。
【0042】
次に、ステップS405で、印字開始条件が成立するかどうかを確認する。印字開始条件は、以下の3つの条件が全て成立していることである。
(1)ステップS402で駆動を開始した回転多面鏡103が所定の回転数に到達し安定した駆動を行っていること。
(2)ステップS403で開始した高圧初期化処理が終了していること。
(3)定着器温度が所定の温度に到達していること。
【0043】
上記3つの条件が成立すると、ステップS406で、給紙動作を開始し、ステップS407で、トップセンサ115が紙先端を検出するまで待機する。ステップS407でトップセンサ115が紙先端を検出するとステップS408に進み、プリントコントローラ202に対して垂直同期信号を出力し印字動作を開始する。
【0044】
次に、ステップS409で、プリンタコントローラ201からの印字中断指示の有無を確認する。上記の例でいうと、先の3ページ毎にステープル処理する計6ページのジョブの場合における3ページ目と4ページ目の間でプリンタコントローラ201から印字中断指示がなされる。ここで印字中断指示を受けたときは、印字再開指示があるまでその状態のまま待機する。
【0045】
ステップS409で、プリンタコントローラ201からの印字中断指示がない場合は、ステップS410に進み、印字中にプリンタコントローラ201からの後続紙へのプリント指示があったかどうかを確認する。ここで、後続紙へのプリント指示がない場合は、ステップS411に進み、印字動作が終了したか否か(先行紙の紙先端〜紙後端までの時間が経過したか否か)を確認する。このステップS411で印字動作の終了を検出するまではステップS409に戻って処理を繰り返す。
【0046】
また、ステップS410で後続紙に対するプリント指示があった場合には、所定の紙間になるタイミングでステップS406からの処理を再度行う。
【0047】
ステップS411で先行紙の印字終了を検出すると、印字中のジョブの最終用紙であるために、ステップS412でスキャナモータ104の駆動を停止して回転多面鏡103の回転を止め、ステップS413で高圧立下げ処理を行い、そしてステップS414で定着器温度制御の停止を行う。また、ステップS415では高圧立下げ処理の終了を確認し、高圧立下げ処理が終了ししだい本処理を終了する。
【0048】
以上説明した実施形態1による効果を、図5を用いて説明する。図5は、ステープル処理を含む画像形成装置の動作タイミングチャートで、従来例と本実施形態とを比較したものである。
【0049】
従来は、図示のように、当該ページの印字を完了しステープル処理のための用紙束の端を揃える動作に入った時点で、スキャナモータの駆動が停止され、高圧制御および定着器温度制御も立下げられる。そのため、ステープル処理が完了した後に次ページの印字のための給紙を行うためには、その給紙前にスキャナモータの駆動、高圧制御および定着器温度制御の再起動を行う必要があった。
【0050】
一方、実施形態1によれば、当該ページの印字完了前に受けた印字中断指示によって、スキャナモータの駆動、高圧制御、定着器温度制御がそれぞれ引き続き維持される。そのため、ステープル処理が完了して即、次ページの印字のための給紙を実行することができる。よって、スキャナモータの駆動、高圧制御および定着器の再起動を行う必要がなくなった分の時間だけ、スループットが向上することになる。
【0051】
上述した実施形態1における特徴をまとめる。本実施形態における画像形成装置(例えばプリンタ100)は、電子写真方式に従い記録媒体に画像を形成する。そして、この画像形成装置は、画像形成後の記録媒体を所定枚数単位で所定の仕上げ処理(例えばステープル処理)を行う仕上げ手段(例えば排紙装置118)を備えており、この仕上げ手段による仕上げ処理の実行中であっても、停止から再起動までにかかる時間がその仕上げ処理にかかる実行時間を超える所定の機構部(典型的にはスキャナモータ104)の駆動を維持するように制御する。
【0052】
本実施形態に係る画像形成装置の特徴は、別の側面から捉えることもできよう。本実施形態における画像形成装置(例えばプリンタ100)は、電子写真方式に従い記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備える。また、その画像形成手段を構成する所定の機構部(例えば、スキャナモータ104)の動作状態を、画像形成不能な停止状態から画像形成可能な駆動状態へ移行させる前処理(立上げ)、および、前記駆動状態から前記停止状態へ移行させる後処理(立下げ)を実行する処理手段と、画像形成後の記録媒体を所定枚数単位で所定の仕上げ処理(例えばステープル処理)を行う仕上げ手段(例えば排紙装置118)を備えている。そして、前記仕上げ手段による仕上げ処理に引き続き画像形成を行う場合であって前記処理手段による前処理および後処理に要する時間が前記仕上げ処理に要する時間より長い場合、前記処理手段は、前記仕上げ処理の実行中であっても前記後処理を実行することなく前記所定の機構部の駆動状態を維持するよう制御する。
【0053】
前記仕上げ手段による前記仕上げ処理に引き続き画像形成を行う場合であって前記処理手段による前処理および後処理に要する時間が前記仕上げ処理に要する時間より長くない場合には、前記処理手段は前記仕上げ処理に係る記録媒体への画像形成が終了したことに応じて前記後処理を実行する。
【0054】
(実施形態2)
前述の実施形態1では、排紙装置118がステープル処理中にプリンタコントローラ201がエンジン制御部202に対して印字中断指示を行い、印字中断指示を受けたプリンタ制御部202のスキャナモータの駆動、高圧制御、および定着器温度制御の稼働状態を継続することで、ステープル処理完了後における後続紙の印字動作を最短の時間間隔でできるようにした。ところで、スキャナモータの起動、高圧制御の初期化、定着器の起動のうち、スキャナモータの起動は比較的長時間を要する。そこで、本実施形態では、印字中断指示を受けたプリンタ制御部202は、スキャナモータの駆動は継続し、起動時間の比較的短い高圧の立下げ処理は実行するようにした。
【0055】
図6は、本実施形態におけるプリンタコントローラ201から印字指示を受けたエンジン制御部202の動作を示すフローチャートである。
【0056】
エンジン制御部202は、まずステップS601でプリンタコントローラ201からのプリント指示を待機し、プリント指示があった場合にステップS602以降のプリント動作に入る。
【0057】
エンジン制御部202は、ステップS602で回転多面鏡103の駆動を開始し、ステップS603で高圧の初期化動作を開始し、ステップS604で定着器109の温度制御を開始する。
【0058】
次に、ステップS605で、印字開始条件が成立するかどうかを確認する。印字開始条件は、以下の3つの条件が全て成立していることである。
(1)ステップS602で駆動を開始した回転多面鏡103が所定の回転数に到達し安定した駆動を行っていること。
(2)ステップS603で開始した高圧初期化処理が終了していること。
(3)定着器温度が所定の温度に到達していること。
【0059】
上記3つの条件が成立すると、ステップS606で、給紙動作を開始し、ステップS607で、トップセンサ115が紙先端を検出するまで待機する。ステップS607でトップセンサ115が紙先端を検出するとステップS608に進み、プリントコントローラ202に対して垂直同期信号を出力し印字動作を開始する。
【0060】
次に、ステップS609で、印字中にプリンタコントローラ201からの後続紙へのプリント指示があったかどうかを確認する。ここで、後続紙へのプリント指示がない場合は、ステップS610に進み、印字動作が終了したか否か(先行紙の紙先端〜紙後端までの時間が経過したか否か)を確認する。このステップS610で印字動作の終了を検出するまではステップS609に戻って処理を繰り返す。また、ステップS609で後続紙に対するプリント指示があった場合には、所定の紙間隔になるタイミングでステップS606からの処理を再度行う。
【0061】
ステップS610で先行紙の印字終了を検出すると、ステップS611で高圧の立下げ処理を開始し、ステップS612でプリンタコントローラ202からの印字中断指示があったかどうかを確認する。印字中断指示がない場合は、ステップS613に進み、スキャナモータ104の駆動を停止して回転多面鏡103の回転を止め、ステップS614で定着器温度制御を停止する。また、ステップS615では高圧立下げ処理の終了を確認し、高圧立下げ処理が終了ししだい本処理を終了する。
【0062】
一方、ステップS612で印字中断指示があった場合にはステップS616に進み、印字再開指示があるまでその状態のまま待機する。ステップS616で印字再開指示を受けたときは、ステップS617に進み高圧の初期化動作を開始し、ステップS618で、高圧初期化動作の終了を確認する。高圧初期化動作を終了すると、S609に進み、後続紙のプリント指示によってS606に戻って、後続紙の給紙動作を開始する。
【0063】
以上説明した実施形態1による効果を、図7を用いて説明する。図7は、ステープル処理を含む画像形成装置の動作タイミングチャートで、従来例と本実施形態とを比較したものである。
【0064】
本実施形態では、当該ページの印字完了前に受けた印字中断処理によって、高圧制御は立ち下がり、定着器温度制御も停止するが、スキャナモータの駆動は維持される。高圧の初期化および定着器温度制御の起動にかかる時間は一般に、ステープル処理にかかる時間に比べ短い時間で済むから、プリンタコントローラ201は、ステープル処理が完了すると見込まれるタイミングより高圧の初期化にかかる時間だけ前のタイミングで印字再開指示を出せばよい。このような処理によって、ステープル処理完了後に後続紙の印字を最短のタイミングで実行することができ、なおかつ、感光体ドラム101への高圧印加を最小限に止めることが可能になる。そのため、装置の大型化、コストアップを来すことなく、ピーク電力を抑えつつ、装置構成に見合ったステープル処理時のスループットを向上させることができる。
【0065】
また、実施形態1に記載した印字中断指示によって印字状態を継続するモードと、本実施形態2に記載した起動処理時間の短い駆動系や高圧は駆動もしくは出力を停止するモードを設け、不図示の選択モードに応じて選択できるようにすることも可能である。
【0066】
このように両方の給紙モードを画像コントローラ201から指定できるようにすることで、画像コントローラ201の要求に対して柔軟に対応することができる。
【0067】
(実施形態3)
前述の実施形態1,2では、プリンタコントローラ201がエンジン制御部202に対して印字中断指示と印字再開指示を行うものであったが、本実施形態ではプリンタコントローラ201がエンジン制御部202に中断時間のみ指定し、エンジン制御部202が中断時間に応じた制御を行う。
【0068】
図8は、本実施形態で3ページ単位でステープル処理を行う2つのジョブで、計6ページを印字する場合の、プリンタコントローラ201−エンジン制御部202間と、プリンタコントローラ201−排紙装置制御部208間の通信のやり取りを示す図である。
【0069】
図8において、まず、801で、プリンタコントローラ201がエンジン制御部202に対して給排紙口の指示と6回のラッチ指示を行うことで、これから6ページ分の印字を行うことを指示する。
【0070】
802では、プリンタコントローラ201が排紙装置制御部208に対して1ページ目として紙サイズ指定+ジョブ先頭指定+ラッチの各コマンド、2ページ目として紙サイズ指定+ラッチの各コマンド、3ページ目として紙サイズ指定+ジョブ終了指定+ラッチの各コマンドを送信する。そして、同様に4ページ目〜6ページ目に対するコマンドを送信し、排紙装置制御部208に対し、3ページ単位でステープル処理を行う計6ページの紙搬送を行うことを指示する。
【0071】
803では、排紙装置制御部208は、プリンタコントローラ201の指示に応じて、1ページ目と2ページ目の間に必要な紙間時間をプリンタコントローラ201に報知する。排紙装置制御部208は同様に、2ページ目と3ページ目に必要な紙間隔時間、3ページ目と4ページ目に必要な紙間隔時間、…、5ページ目と6ページ目に必要な紙間隔時間を続けてプリンタコントローラ201に報知する。
【0072】
本実施形態の3ページ単位でステープル処理を行う計6ページの印字の場合において、紙間に必要な時間はそれぞれ、例えば、1ページ目と2ページ目の紙間隔時間は500msec、2ページ目と3ページ目の紙間隔時間も500msecであるとする。これに対し、3ページ目と4ページ目の紙間隔時間は6secであるとする。これは、1ページ目と2ページ目の紙間隔時間は排紙装置118が行うスライドガイド120上の用紙束のスライド動作にかかる時間であるにすぎないのに対し、3ページ目と4ページ目の紙間に必要な時間はスライドガイド120上の用紙束のスライド動作時間に加え、用紙束の端を揃え、ステープル処理を行い、ステープル処理完了後にスライドガイド120から紙を除く処理が入るためである。
【0073】
804では、プリンタコントローラ201がエンジン制御部202に1ページ目のプリント指示を行い、エンジン制御部202が出力する垂直同期信号に同期して画像の書き込みを行うとともに排紙装置制御部208に対して、必要最小限の印字中断時間を指定し、排紙予告指示を行う。この中断時間は、上記した各ページにおける紙間隔時間に基づいて決定される。
【0074】
エンジン制御部202は、プリンタコントローラ201からプリント指示を受けると、給紙口から給紙ローラ110を1回転させて、搬送ローラ111、112に紙を送り込み、プレフィードセンサ113が紙先端を検出するまで紙を搬送すると同時に、感光体ドラム101上が所望の電位になるように電子写真プロセスの初期化(立上げ)を行い、その後、回転多面鏡103が所定の回転数になるように駆動する。また、定着器109が所定の温度になるように立上げも行う。
【0075】
(1)回転多面鏡113の回転数が所望の回転数に達したこと、(2)定着器109が所望温度に到達したこと、(3)感光体ドラム101の初期化が終了したこと、(4)給紙した用紙先端が所望の位置まで給紙完了していること、これらすべての条件を確認すると、給紙していた用紙を感光体ドラム101に向けて搬送を再開する。搬送を再開した用紙の紙先端をトップセンサ115が検出すると、エンジン制御部202はプリンタコントローラ201に対して垂直同期信号を出力し、先端の同期をとって紙への印字を行う。その後、定着器109によって紙上に潜像されたトナー像を紙上に熱溶着させ排紙ローラ117により用紙を搬送する。
【0076】
プリンタコントローラ201は、垂直同期信号を受けてから所定時間後に排紙装置制御部208に対し排紙予告指示を行う。排紙予告指示を受けた排紙装置制御部208は、フラッパ119を駆動し、排紙ローラ117を通過した用紙の紙先端から排紙装置118に迎え入れ、スライドガイド120上に搬送する。
【0077】
なお、プリンタコントローラ201は、垂直同期信号のタイミングに同期して、排紙装置制御部208から受け取ったスライド動作に必要な時間を確保しつつ最短時間になるようなタイミングで、エンジン制御部202に2ページ目に対するプリント指示を行う。このとき、先行紙は印字中であるため、エンジン制御部202は継続して1ページ目と同じ給紙動作のみを行い、用紙先端の検出に同期して垂直同期信号を出力する。このように、2ページ目の印字動作に相当する805と、3ページ目に相当する806では指定された印字中断時間が短いため継続して給紙動作を行い排紙装置118に用紙を搬送する。
【0078】
806で指示された中断時間は長いためその中断時間中に4ページ目のプリント指示を受信しても給紙動作は行われず、指定された中断時間経過後に即給紙動作が開始できる状態になるように最適な処理を行う。この処理方法については後述する。指定された中断時間が経過後、807で、プリント指示をされていれば垂直同期信号を出力し、前述の805等と同様に印字動作を行う。
【0079】
図9は、本実施形態におけるプリンタコントローラ201から印字指示を受けたエンジン制御部202の動作を示すフローチャートである。
【0080】
エンジン制御部202は、まずステップS901でプリンタコントローラ201からのプリント指示を待機し、プリント指示があった場合にステップS902以降のプリント動作に入る。
【0081】
エンジン制御部202は、ステップS902で回転多面鏡103の駆動を開始し、ステップS903で高圧の初期化動作を開始し、ステップS904で定着器109の温度制御を開始する。
【0082】
次に、ステップS905で、印字開始条件が成立するかどうかを確認する。印字開始条件は、以下の3つの条件が全て成立していることである。
(1)ステップS902で駆動を開始した回転多面鏡103が所定の回転数に到達し安定した駆動を行っていること。
(2)ステップS903で開始した高圧初期化処理が終了していること。
(3)定着器温度が所定の温度に到達していること。
【0083】
上記3つの条件が成立すると、ステップS906で、給紙動作を開始し、ステップS907で、トップセンサ115が紙先端を検出するまで待機する。ステップS907でトップセンサ115が紙先端を検出するとステップS908に進み、プリントコントローラ202に対して垂直同期信号を出力し印字動作を開始する。
【0084】
次に、ステップS909で、印字中にプリンタコントローラ201からの後続紙への印字中断指示があったかどうかを確認する。印字中断指示がない場合は、ステップS910に進み、印字中は後続紙へのプリント指示があるかを確認し、後続紙へのプリント指示がない場合は、ステップS911に進み、印字動作が終了したか否か(先行紙の紙先端〜紙後端までの時間が経過)を確認する。このステップS911で印字動作の終了を検出するまではステップS910に戻って処理を繰り返す。また、ステップS910で後続紙に対するプリント指示があった場合には、所定の紙間隔になるタイミングでステップS906からの処理を再度行う。
【0085】
ステップS911で先行紙の印字終了を検出すると、ステップS912で高圧の立下げ処理を開始し、ステップS913で回転多面鏡の駆動を停止し、ステップS914定着器温度制御の停止を行う。また、ステップS915では高圧立下げ処理の終了を確認し、高圧立下げ処理が終了すると本処理を終了する。
【0086】
一方、ステップS909で印字中断指示があった場合には、ステップS916、S917、S918で、指定された印字の中断時間に応じた処理分岐を行う。つまり、ステープル処理にかかる用紙毎の推定時間に基づいて、スキャナモータ104の駆動、高圧制御、定着器温度制御を維持する/しないを判断する。
【0087】
まず、ステップS916で、
指定された中断時間 > 回転多面鏡103の起動時間T1
の条件が成り立つときは、ステップS919に進む。ステップS919では、回転多面鏡103の駆動を停止し、次いでステップS920で定着器温度制御の停止、ステップS921で高圧立下げ処理を開始する。
【0088】
ステップS916で、指定された中断時間 > T1の条件が成り立たないときは、ステップS917に進み、
指定された中断時間 > 定着器109の起動時間T2
の条件が成り立つときは、ステップS920に進む。すなわち、定着器温度制御を停止し、次いでステップS921の高圧立下げ処理を行う。
【0089】
ステップS917で、指定された中断時間 > T2の条件が成り立たないときは、ステップS918に進み、
指定された中断時間 > 高圧の立下げ処理時間および立上げ処理時間との合計時間T3
の条件が成り立つときは、ステップS921に進み、高圧の立下げ処理を開始する。
【0090】
つまり、上記したステップS916、S917、S918での判断条件に従い、指定された中断時間に応じてステップS919、S920、S921のいずれかで、起動が間に合うアクチュエータの駆動を停止する。
【0091】
なお、ステップS918で、指定された中断時間 > T3の条件を満足しない場合には、そのままステップS910に遷移する。
【0092】
上記したステップS921の高圧立下げ処理を行うと、次にステップS922に進み、回転多面鏡103の駆動条件(条件1)が成立しているかどうかを確認する。条件1は、次の2つを満たすことである。
(1)回転多面鏡103の駆動が停止していること。
(2)回転多面鏡起動時間T1 < 指定された中断時間−垂直同期後の経過時間、の関係が成り立つこと。
この条件1が成立する場合には、ステップS923で回転多面鏡103の駆動を開始した後にステップS924に進む。条件1が成立しない場合には、そのままステップS924に進む。
【0093】
ステップS924では、定着器立上げの駆動条件(条件2)の成立を確認する。条件2は、次の2つを満たすことである。
(1)定着器温度制御が停止していること。
(2)定着器起動時間 < 指定された中断時間−垂直同期後の経過時間、の関係が成り立つこと。
この条件2が成立する場合には、ステップS925で定着器温度制御を開始した後にステップS926に進む。ここで条件2が成立しない場合には、そのままステップS926に進む。
【0094】
ステップS926では、高圧立上げ処理の開始条件(条件3)の成立を確認する。条件3は、次の2つを満たすことである。
(1)高圧出力が停止していること。
(2)高圧立上げ時間 < 指定された中断時間−垂直同期後の経過時間、の関係が成り立つこと。
この条件3が成立する場合には、ステップS927で高圧立上げ処理を開始した後にステップS928に進む。ここで条件3が成立しない場合には、そのままステップS928に進む。
【0095】
ステップS928では、次に示す条件4の成立を確認する。条件4は、次の2つを満たすことである。
(1)指定された中断時間 < 垂直同期後の経過時間、の関係が成り立つこと。
(2)ステップS905と同様の印字可能条件が成立していること。
この条件4が成立しなければステップS922に戻る。一方、この条件4が成立する場合には、ステップS910に進み、後続の紙に対する印字動作に移行する。
【0096】
このように、本実施形態では、排紙装置118がステープル処理を行うことをプリンタコントローラ201が認識した時にエンジン制御部202に対して印字動作の中断時間を指示する。印字動作の中断時間を指示されたエンジン制御部202はその時間に応じて必要なアクチュエータの駆動を停止する。これにより、アクチュエータの駆動時間を必要最低限の駆動時間に抑えることができ、そのため、装置の大型化、コストアップを来すことなく、ピーク電力を抑えつつ、装置構成に見合ったステープル処理時のスループットを向上させることができる。
【0097】
(実施形態4)
前述の実施形態1、2は、プリンタコントローラ201がエンジン制御部202に対して印字中断指示と印字再開指示を送出するものであった。また、実施形態3では、プリンタコントローラ201がエンジン制御部202に印字の中断時間のみ指定し、中断時間に応じたアクチュエータの制御を行うようにした。本実施形態では、指定されたページの印字終了後のみ起動時間の長いスキャナモータの駆動状態を所定時間延長することで、ステープル処理を含むジョブのスループットを最適化するようにした。
【0098】
図10は、本実施形態で3ページ単位でステープル処理を行う2つのジョブで、計6ページを印字する場合の、プリンタコントローラ201−エンジン制御部202間と、プリンタコントローラ201−排紙装置制御部208間の通信のやり取りを示す図である。
【0099】
図10において、まず、1001で、プリンタコントローラ201が排紙装置制御部208に対して1ページ目として紙サイズ指定+ジョブ先頭指定+ラッチの各コマンド、2ページ目として紙サイズ指定+ラッチの各コマンド、3ページ目として紙サイズ指定+ジョブ終了指定+ラッチの各コマンドを送信する。そして、同様に4ページ目〜6ページ目に対するコマンドを送信し、排紙装置制御部208に対し、3ページ単位でステープル処理を行う計6ページの紙搬送を行うことを指示する。
【0100】
1002では、排紙装置制御部208は、プリンタコントローラ201の指示に従い、1ページ目と2ページ目の間に必要な紙間隔時間をプリンタコントローラ201に報知する。排紙装置制御部208は同様に、2ページ目と3ページ目に必要な紙間隔時間、3ページ目と4ページ目に必要な紙間隔時間、…、5ページ目と6ページ目に必要な紙間隔時間を続けてプリンタコントローラ201に報知する。
【0101】
本実施形態の3ページ単位でステープル処理を行う計6ページの印字の場合において、紙間隔時間はそれぞれ、例えば、1ページ目と2ページ目は500msec、2ページ目と3ページ目も500msecであるとする。これに対し、3ページ目と4ページ目の紙間隔時間は6secであるとする。これは、1ページ目と2ページ目の紙間に必要な時間は排紙装置118が行うスライドガイド120上の用紙束のスライド動作にかかる時間であるにすぎないのに対し、3ページ目と4ページ目の紙間に必要な時間はスライドガイド120上の用紙束のスライド動作時間に加え、用紙束の端を揃え、ステープル処理を行い、ステープル処理完了後にスライドガイド120から紙を除く処理が入るためである。
【0102】
1003では、プリンタコントローラ201が排紙装置制御部208のステープル情報に基づいて、エンジン制御部202に対して給排紙口とスキャナ待機状態の指定を行う。まず、給排紙口を指定した後、2ページ分のラッチ指示を行う。そして、3ページ目のラッチ指示の前にスキャナ待機延長指示を行い、その後3ページ目のラッチを指示する。そして、スキャナ待機延長解除指示を行った後に、4ページ〜6ページの3ページ分のラッチ指示を行う。
【0103】
1004では、プリンタコントローラ201がエンジン制御部202に対して1ページ目のプリント指示を行い、エンジン制御部202が出力する垂直同期信号に同期して画像の書きこみを行うと同時に排紙装置制御部208に対して、排紙予告指示を行う。
【0104】
エンジン制御部202は、プリンタコントローラ201からプリント指示を受けると、給紙口から給紙ローラ110を1回転させて、搬送ローラ111、112に紙を送り込み、プレフィードセンサ113が紙先端を検出するまで紙を搬送すると同時に、感光体ドラム101上が所望の電位になるように電子写真プロセスの初期化(立上げ)を行い、その後、回転多面鏡103が所定の回転数になるように駆動する。また、定着器109が所定の温度になるように立上げを行う。
【0105】
(1)回転多面鏡113の回転数が所望の回転数に達したこと、(2)定着器109が所望温度に到達したこと、(3)感光体ドラム101の初期化が終了したこと、(4)給紙した用紙先端が所望の位置まで給紙完了していること、これらすべての条件を確認すると、給紙していた用紙を感光体ドラム101に向けて搬送を再開する。搬送を再開した用紙の紙先端をトップセンサ115が検出すると、エンジン制御部202はプリンタコントローラ201に対して垂直同期信号を出力し、先端の同期をとって紙への印字を行う。その後、定着器109によって紙上に潜像されたトナー像を用紙上に熱溶着させ排紙ローラ117により用紙を搬送する。
【0106】
プリンタコントローラ201は、垂直同期信号を受けてから所定時間後に排紙装置制御部208に対し排紙予告指示を行う。排紙予告指示を受けた排紙装置制御部208は、フラッパ119を駆動し、排紙ローラ117を通過した用紙の紙先端から排紙装置118に迎え入れ、スライドガイド120上に搬送する。
【0107】
なお、プリンタコントローラ201は、垂直同期信号のタイミングに同期して、排紙装置制御部208から受け取ったスライドに必要な時間を確保しつつ最短時間になるようなタイミングで、エンジン制御部202に2ページ目に対するプリント指示を行う。このとき、先行紙は印字中であるため、エンジン制御部202は継続して1ページ目と同じ給紙動作のみ行い、用紙先端の検出に同期して垂直同期信号を出力する。このように、2ページ目の印字動作に相当する1005と、3ページ目に相当する1006では指定された印字中断時間が短いため継続して給紙動作を行い排紙装置118に用紙を搬送する。
【0108】
3ページ目の紙に対しては予め、印字終了後にスキャナモータの待機延長を指定されているので、エンジン制御部202は印字終了後に電子写真プロセスの後処理、定着器駆動の終了、紙の搬送を終了しても所定時間、スキャナモータ104の駆動状態を延長する。このスキャナモータ104の延長駆動中にプリンタコントローラ201が排紙装置118のステープル処理が終了するのを見計らって、エンジン制御部202に対して後続紙に対するプリント指示を行うと、再度電子写真プロセスの立上げ、定着器109の駆動、4ページ目の紙の給紙を行い、条件が整いしだい印字を再開する。そして、4ページ目以降は1007にて印字動作を再開し、以後6ページまでは1004〜1006と同様の処理で印字を行う。
【0109】
図11は、本実施形態におけるプリンタコントローラ201から印字指示を受けたエンジン制御部202の動作を示すフローチャートである。
【0110】
エンジン制御部202は、まずステップS1101でプリンタコントローラ201からのプリント指示を待機し、プリント指示があった場合にステップS1102以降のプリント動作に入る。
【0111】
エンジン制御部202は、ステップS1102で回転多面鏡103の駆動を開始し、ステップS1103で高圧の初期化動作を開始し、ステップS1104で定着器109の温度制御を開始する。
【0112】
次に、ステップS1105で、印字開始条件が成立するかどうかを確認する。印字開始条件は、以下の3つの条件が全て成立していることである。
(1)ステップS1102で駆動を開始した回転多面鏡103が所定の回転数に到達し安定した駆動を行っていること。
(2)ステップS1103で開始した高圧初期化処理が終了していること。
(3)定着器温度が所定の温度に到達していること。
【0113】
上記3つの条件が成立すると、ステップS1106で、給紙動作を開始し、ステップS1107で、トップセンサ115が紙先端を検出するまで待機する。ステップS1107でトップセンサ115が紙先端を検出するとステップS1108に進み、プリントコントローラ202に対して垂直同期信号を出力し印字動作を開始する。
【0114】
次に、ステップS1109で、印字中にプリンタコントローラ201からの後続紙へのプリント指示があったかどうかを確認する。ここで、後続紙へのプリント指示がない場合は、ステップS1110に進み、印字動作が終了したか否か(先行紙の紙先端〜紙後端までの時間が経過したか否か)を確認する。このステップS1110で印字動作の終了を検出するまではステップS1109に戻って処理を繰り返す。また、ステップS1109で後続紙に対するプリント指示があった場合には、所定の紙間隔になるタイミングでステップS1106からの処理を再度行う。
【0115】
ステップS1110で先行紙の印字終了を検出すると、ステップS1111で高圧の立下げ処理(電子写真プロセスの後処理)を行い、ステップS1112で定着器温度制御を終了する。
【0116】
そして、ステップS1113で、最後に印字動作を行った紙に対してスキャナモータ104の駆動待機指示がなされているかどうかを確認する。ここで、待機指示がなされていないページ(例えば6ページ目)の印字終了時はステップS1114に進み、回転多面鏡103の駆動を停止し、ステップS1115で全ての処理の立下げ処理が終了している場合は、印字動作の終了としてS1101の処理に戻る。
【0117】
また、ステップS1113で、例えば3ページ目のようにスキャナモータ104の駆動待機指示がなされている場合は、ステップS1116に進み、後続紙に対するプリント指示の有無を検出する。これはスキャナモータ待機時間(たとえば5秒間)が経過したことをステップS1117で検出するまで行われる。ステップS1116で後続紙に対するプリント指示をプリンタコントローラ201から指示された場合は、再度ステップS1103から処理を再開する。
【0118】
もし、排紙装置118で紙搬送不良などの発生が理由でプリンタコントローラ201が後続紙に対するプリント指示ができない状態となったとしても、エンジン制御部202はステップS1117にて所定時間経過した場合は、ステップS1118でスキャナモータ104の駆動(回転多面鏡103の回転)を停止し、ステップS1101からの処理を行うようにする。
【0119】
以上説明した本実施形態による効果を、図12を用いて説明する。図12は、ステープル処理を含む画像形成装置の動作タイミングチャートで、従来例と本実施形態とを比較したものである。
【0120】
本実施形態では、当該ページの印字完了に伴い、高圧制御および定着器温度制御がそれぞれ立ち下げられるが、プリンタコントローラ201からの待機延長指示によって、起動に比較的長時間を要するスキャナモータ104の駆動だけは引き続き維持される。これにより、その後の再起動時間が必要最低限の駆動時間に抑えられ、装置の大型化、コストアップをすることなく、ピーク電力を抑えつつ、ステープル処理時のスループットを向上させることができる。
【0121】
以上説明した各実施形態では、排紙装置は、用紙束の後処理としてステープル処理を行うものとして説明したが、本発明はステープル処理に限定されるものではなく、用紙に穴を穿つパンチ処理、用紙を折り曲げる、用紙の端を糊付けする等の製本処理といったあらゆる後処理にも適用することができる。
【0122】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置等)に適用してもよい。
【0123】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(図4、6、9、11のいずれか1つ以上に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータがその供給されたプログラムを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0124】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、そのコンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の特許請求の範囲には、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0125】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0126】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD等)、光磁気ディスク、磁気テープ、メモリカード等がある。
【0127】
その他、プログラムの供給方法としては、インターネットを介して本発明のプログラムをファイル転送によって取得する態様も含まれる。
【0128】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介して暗号化を解く鍵情報を取得させ、その鍵情報を使用することで暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0129】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0130】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0131】
【発明の効果】
本発明によれば、装置の大型化、コストアップを来すことなくスループット向上させた画像形成装置およびその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態における画像形成装置の制御系の回路構成を示すブロック図である。
【図3】実施形態1におけるプリンタコントローラ、エンジン制御部、排紙装置制御部間の通信のやり取りを示す図である。
【図4】実施形態1におけるエンジン制御部の動作を示すフローチャートである。
【図5】実施形態1による効果を説明するための図である。
【図6】実施形態2におけるエンジン制御部の動作を示すフローチャートである。
【図7】実施形態2による効果を説明するための図である。
【図8】実施形態3におけるプリンタコントローラ、エンジン制御部、排紙装置制御部間の通信のやり取りを示す図である。
【図9】実施形態3におけるエンジン制御部の動作を示すフローチャートである。
【図10】実施形態4におけるプリンタコントローラ、エンジン制御部、排紙装置制御部間の通信のやり取りを示す図である。
【図11】実施形態4におけるエンジン制御部の動作を示すフローチャートである。
【図12】実施形態4による効果を説明するための図である。
Claims (10)
- 電子写真方式に従い記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
画像形成後の記録媒体を所定枚数単位で所定の仕上げ処理を行う仕上げ手段と、
前記仕上げ手段による仕上げ処理の実行中であっても、停止から再起動までにかかる時間がその仕上げ処理にかかる実行時間を超える所定の機構部の駆動を維持するように制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記所定の機構部は、レーザ光を走査させるための回転多面鏡を回転駆動させる駆動手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、更に、
前記仕上げ手段による仕上げ処理の実行中であっても、帯電、現像、転写の各工程に係る機構部への高圧制御、および、定着工程に係る定着器の温度制御を維持するように制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、記録媒体毎の、前記仕上げ工程における仕上げ処理にかかる時間の推定時間に基づいて、前記駆動手段の駆動、前記高圧制御、前記温度制御を維持する/しないを判断する判断手段を含むことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 電子写真方式に従い記録媒体に画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
画像形成後の記録媒体を所定枚数単位で所定の仕上げ処理を行う仕上げ工程と、
前記仕上げ工程による仕上げ処理の実行中であっても、停止から再起動までにかかる時間がその仕上げ処理にかかる実行時間を超える所定の機構部の駆動を維持するように制御する制御工程と、
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 前記所定の機構部は、レーザ光を走査させるための回転多面鏡を回転駆動させる駆動手段を含むことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記制御工程では、更に、
前記仕上げ工程による仕上げ処理の実行中であっても、帯電、現像、転写の各工程に係る機構部への高圧制御、および、定着工程に係る定着器の温度制御を維持するように制御することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置の制御方法。 - 前記制御工程は、記録媒体毎の、前記仕上げ工程における仕上げ処理にかかる時間の推定時間に基づいて、前記駆動手段の駆動、前記高圧制御、前記温度制御を維持する/しないを判断する判断工程を含むことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置の制御方法。
- 電子写真方式に従い記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段を構成する所定の機構部の動作状態を、画像形成不能な停止状態から画像形成可能な駆動状態へ移行させる前処理、および、前記駆動状態から前記停止状態へ移行させる後処理を実行する処理手段と、
画像形成後の記録媒体を所定枚数単位で所定の仕上げ処理を行う仕上げ手段とを有し、
前記仕上げ手段による仕上げ処理に引き続き画像形成を行う場合であって前記処理手段による前処理および後処理に要する時間が前記仕上げ処理に要する時間より長い場合、前記処理手段は、前記仕上げ処理の実行中であっても前記後処理を実行することなく前記所定の機構部の駆動状態を維持するよう制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記仕上げ手段による前記仕上げ処理に引き続き画像形成を行う場合であって前記処理手段による前処理および後処理に要する時間が前記仕上げ処理に要する時間より長くない場合、前記処理手段は前記仕上げ処理に係る記録媒体への画像形成が終了したことに応じて前記後処理を実行することを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002191124A JP2004037577A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | 画像形成装置およびその制御方法 |
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Cited By (2)
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JP2007171573A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成システム |
JP2011183630A (ja) * | 2010-03-08 | 2011-09-22 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及び画像形成方法 |
-
2002
- 2002-06-28 JP JP2002191124A patent/JP2004037577A/ja not_active Withdrawn
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