JP2004037320A - 検体分析装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】血清量推定装置1は、赤外光面光源11からバーコードラベル200が貼着された採血管100に赤外光を照射すると、採血管100を介してこの赤外光面光源11に対向するラインセンサ12がこの採血管100を透過した透過光を検出する。血清量推定装置1は、ラインセンサ12の検出結果に基づいて、採血管100に収納された血液検体の血清層の上部液面と分離層との界面の位置を特定し、それらの位置および採血管100の形状に基づいて、採血管100に収納された血清量を推定する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、検体分析装置に関し、より詳しくは、遠心分離などにより血清と血餅とに分けられた検体容器内の血液の各成分量を推定する検体分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
検体容器(採血管)に入った血液検体を側方から光学的に分析することにより、血餅層と血清層とに分離した血液検体の血清部分の量を推定(測定)するなどの分析を行う検体分析装置が知られている。
【0003】
従来の検体分析装置は、撮像用の蛍光灯などの照明を検体容器に照射し、CCDカメラなどを用いてそれをカラー撮像し、カラー撮像された画像データのRGBにおける濃淡情報(明度情報、色度情報、彩度情報など)により検体容器内の血清部分の境界位置を求め、その得られた境界情報から血清量を推定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、通常、検体容器には検体IDなどを示すバーコードラベルが貼着されているため、蛍光灯などを検体容器に照射する場合には、撮像情報へのバーコードラベルのバーや文字などの映り込みや検体容器の前方から光を照射したときの検体容器表面の反射などによって境界位置の検出が困難になるという問題があった。
【0005】
上記のような影響を避けるためには、照射光を前面から照射するのではなく背面から(いわゆるバックライト)照射することにより解決できるのであるが、バーコードの発色波長または類似した波長の照明の場合には、バーコードラベルの情報が照射光を吸収してしまうため、検出器側に均一な光量を伝える事が出来ないという問題があった。
【0006】
さらに、検体によっては血清中にヘモグロビンやビリルビンが溶血したものあるいはフィブリンが混入したものがあり、その検体容器では血清層が赤や黄色などに濁っている。そのため、このような検体について血清層の境界位置を検出するときに検出結果に影響を与える可能性があるという問題もある。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みて考案されたものであり、その目的は、検体容器にバーコードラベルが貼着されている場合や血清中にヘモグロビンやビリルビンなどが溶血または混入している場合でも正確に血清量を推定することができる検体分析装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(8)の本発明により達成される。
【0009】
(1) 検体容器に赤外光を照射する光源と、
前記光源から照射され、前記検体容器を透過した光を検出する光検出手段と、
前記光検出手段の検出結果に基づいて、前記検体容器に収納された検体を分析する分析手段と、
前記分析手段の分析結果に基づいて、前記検体容器内の液量を演算する演算手段と、
を備えることを特徴とする検体分析装置。
【0010】
(2) 前記光源は、前記検体容器に水平に赤外光を照射する面光源である上記(1)に記載の検体分析装置。
【0011】
(3) 前記光検出手段は、ラインセンサで構成される上記(1)または(2)に記載の検体分析装置。
【0012】
(4) 前記分析手段は、前記光検出手段の検出結果に基づいて、前記検体容器内で複数の層に分離した検体の液面および/または界面の位置情報を取得する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の検体分析装置。
【0013】
(5) 前記演算手段は、前記分析手段によって取得された液面および/または界面の位置情報に基づいて、前記検体の少なくとも1層の液量を推定する上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の検体分析装置。
【0014】
(6) 前記検体容器の外周面に貼着された情報担持ラベルの位置を検出するラベル位置検出手段と、
前記ラベル位置検出手段によって検出された位置情報に基づいて、前記検体容器の外周面の前記情報担持ラベルに覆われていない領域を特定し、該領域から前記分析手段の分析対象とする分析対象個所を選択する分析対象個所選択手段と、
をさらに備える上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の検体分析装置。
【0015】
(7) 前記ラベル位置検出手段は、光沢度センサで構成される上記(6)に記載の検体分析装置。
【0016】
(8) 前記光源が照射する赤外光のピーク波長は、およそ820〜1200nmである上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の検体分析装置。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図7を参照して本発明の検体分析装置の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態は例示として挙げるものであり、これにより本発明を限定的に解釈すべきではない。
【0018】
まず、本発明の構成を説明する。図1は、本発明の検体分析装置を血清量推定装置(血清量測定装置)に適用した場合の一実施形態を示す斜視図であり、図2は、図1に示す血清量推定装置の平面図である。
【0019】
図1に示すように、血清量推定装置1は、採血管(検体容器)100を取り扱うハンドリング機構2と、採血管100に赤外光を照射する赤外光面光源(光源)11と、採血管100の外周面からの光を検出(受光)するラインセンサ(光検出手段)12と、採血管100の外周面に貼着されたバーコードラベル(情報担持ラベル)200上のバーコードを読み取るバーコードリーダ13と、採血管100の外周面上でのバーコードラベル200の位置を検出する光沢度センサ(ラベル位置検出手段)14と、採血管ラック600を搬送するベルトコンベア15と、採血管ラック600の移動を規制するとともにピッチ送りするラックストッパ機構16とを有している。
【0020】
採血管100は、各種樹脂材料や各種ガラス材料などからなる実質的に透明な上下方向に長い有底筒状(円筒状あるいはテーパ状)の容器である。この採血管100には、患者から採取した血液検体が入っており、この血液検体は、遠心分離等の方法により、下層側の血餅300層と、上層側の血清500層とに分離されている。採血管100には、さらに分離剤400が入っており、血餅300と、血清500とは、分離剤400層により隔てられている(図4参照)。
【0021】
採血管100は、採血管ラック600に保持されている。採血管ラック600は、複数(図示の構成では5本)の採血管100を立てた状態で一列に並べて保持することができるようになっているが、これに限定されず、採血管100を複数列並べて保持してもよい。この場合、ハンドリング機構2は、並列に並んだ採血管100を順次持ち上げて、後述の分析処理を行うことができる。
【0022】
ハンドリング機構2は、採血管100をつかむマニピュレータ(つかみ機構)21と、マニピュレータ21を回転させるマニピュレータ回転機構22と、マニピュレータ21を上下方向に昇降させるマニピュレータ昇降機構(図示せず)とを有している。
【0023】
マニピュレータ21は、爪開閉用モータ212と、爪開閉用モータ212に駆動されて開閉する複数(図示の構成では4本)の爪(指)211とを有しており、これらの爪211により採血管100の上端部をつかんで把持することができる。
【0024】
マニピュレータ回転機構22は、爪回転用モータ221を有し、爪回転用モータ221の駆動により、マニピュレータ21を回転させる。ハンドリング機構2は、マニピュレータ回転機構22の作動により、マニピュレータ21で把持した採血管100を回転させることができる。爪回転用モータ221は、ステッピングモータ(パルスモータ)で構成されており、その回転角度を制御可能になっている。
【0025】
図示しないマニピュレータ昇降機構は、例えばラック&ピニオンギア機構、送りねじ機構、またはロボットアーム機構などを利用して、マニピュレータ21を上下方向に昇降させることができるようになっている。ハンドリング機構2は、マニピュレータ昇降機構の作動により、マニピュレータ21でつかんだ採血管100を採血管ラック600から持ち上げることができ、また、持ち上げた採血管100を採血管ラック600に戻すことができる。
【0026】
赤外光面光源11は、ハンドリング機構2によってつかんで持ち上げられた採血管100とほぼ同じ高さに設置されており、持ち上げられた採血管100のほぼ全体に水平方向に赤外光を照射することができるようになっている。
【0027】
ラインセンサ12は、上下方向に1次元に(直線的に)並べられた多数の受光素子(画素)を有しており、採血管100の外周面からの光を検出(受光)する。ラインセンサ12は、ハンドリング機構2によりつかんで持ち上げられた採血管100を介して赤外光面光源11と対向するような位置に設置されており(図2参照)、赤外光面光源11により採血管100に照射された赤外光が採血管100を透過した透過光を検出(受光)する。
【0028】
なお、ラインセンサ12は、受光素子(画素)が2次元に(平面的に)配列された2次元イメージセンサ(例えばCCD(Charge Coupled Device)等の固体撮像素子等)を備え、これをラインセンサとして利用するような構成のものでもよい。
【0029】
バーコードリーダ13は、ハンドリング機構2によりつかんで持ち上げられた採血管100の外周面に貼着されたバーコードラベル200上のバーコードを読み取る。バーコードラベル200に担持される情報は、特に限定されないが、例えば、検体ID番号、患者ID番号、患者氏名、病院名、採血日時等が挙げられる。
【0030】
光沢度センサ14は、ハンドリング機構2によりつかんで持ち上げられた採血管100の外周面にスポット光を照射する光源と、反射光を受光するラインセンサ等の受光部とを有しており、採血管100の外周面の光沢度を測定(検出)する。そして、光沢度センサ14は、採血管100自体の外周面と、バーコードラベル200の表面との光沢度の違いから、採血管100の外周面上におけるバーコードラベル200の位置を検出する。
【0031】
採血管ラック600は、ベルトコンベア15により、採血管100の配列方向に搬送される。ベルトコンベア15は、採血管ラック600を血清量推定装置1の上流側(図1中の左側)にある例えば元検体供給ユニット(図示せず)から血清量推定装置1へ搬送し、血清量推定装置1での処理(分析)が終了したら、その採血管ラック600を下流側(図1中の右側)にある例えば分注装置(図示せず)へと搬送する。このベルトコンベア15は、その搬送経路がマニピュレータ21の下方を通過するように設置されている。
【0032】
ラックストッパ機構16は、ストッパ161を有している。ストッパ161は、ベルトコンベア15上に突出して、採血管ラック600の搬送方向前端に係止し、採血管ラック600の移動を規制する位置(図1に示す状態)と、ベルトコンベア15上から退避して採血管ラック600の移動を許容する位置(図示せず)とに進退可能になっている。また、ラックストッパ機構16は、ストッパ161を採血管ラック600の搬送方向へピッチ送り(ピッチ移動)することができるようになっている。
【0033】
図3は、図1に示す血清量推定装置の概略的なブロック図である。図3に示すように、血清量推定装置1は、前述したような血清量推定装置1の各部がそれぞれ接続された制御手段17を備えている。この制御手段17は、CPU(Central Processing Unit)と、シーケンサとを有し、ソフト的およびハード的に構成されている。なお、制御手段17には、さらに、メモリ181を内蔵する画像処理部18と、記憶部30と、表示部31と、操作部(入力部)32とがそれぞれ接続されている。
【0034】
制御手段17は、記憶部30に記憶された各種アプリケーションプログラムおよびデータを必要に応じて読み出し、そのプログラムおよびデータに基づいて、血清量推定装置1の各部の作動を制御する。また、制御手段17は、バーコードリーダ13からのバーコード情報、光沢度センサ14からの光沢度情報、画像処理部18からの画像データなどを入力されると、それらを後述する記憶部30の所定の記憶領域に保存する。
【0035】
また、制御手段17は、後述の血清量推定処理において、後述の画像処理部18から入力された画像データに基づいて、ラインセンサで検出された透過光の強度の一次微分値を演算する。そして、制御手段17は、その演算結果に基づいて、血清500層の上面と、血清500層と分離剤400層の境界面とを求め、その位置情報と予め設定された検体容器の形状とにより血清量を推定(演算)する。
【0036】
さらに、制御手段17は、血清量推定装置1を含む検体処理システム(図示せず)の全体を管理する管理システム700に接続され、各採血管100についての血清量推定結果や検体ID等の情報をこの管理システム700に出力する。管理システム700に出力された血清量推定結果は、本血清量推定装置1の下流側の例えば分注装置などにおいて利用可能である。
【0037】
なお、制御手段17は、シーケンサを有さずにすべてソフト的に構成されていてもよく、または、シーケンサのみを用いてすべてをシーケンス制御で行うようにハード的に構成されていてもよい。
【0038】
記憶部30は、プログラムやデータ等を記憶する、制御手段17に読み取り可能な記憶媒体(記録媒体)を有している。この記憶媒体は、例えば、RAM(Random Access Memory:揮発性、不揮発性のいずれをも含む)、FD(Floppy Disk(「Floppy」は登録商標))、HD(Hard Disk)、CD−ROM(Compact Disc Read−Only Memory)等のような、磁気的、光学的記録媒体、もしくは半導体メモリで構成されている。この記憶媒体は、記憶部30に固定的に設けたもの、もしくは着脱自在に装着するものであり、この記憶媒体には、血清量推定装置1の各部に対応する各種アプリケーションプログラム、後述するフローチャートを実行するためのプログラム等の各種プログラムおよび各種データが予め記憶されているとともに、各プログラムで処理されたデータおよび制御手段17に接続された各部からの入力データ等が記憶される。
【0039】
赤外光面光源11は、光源用電源ユニット38を介して制御手段17に接続されており、その照射タイミング、照射光強度等は、制御手段17により制御される(その光量を変更することができる)。
【0040】
ここで、赤外光とは、後述する液面等の検出において、使用される(感熱)バーコードラベル(情報担持ラベル)200を透過させたとき、そのバーコードラベル200に付されたバーの影響を実質的に受けない(バーの影により誤検出しない)ような光、換言すれば、バーコードラベル200に付されたバーの影響を実質的に受けない波長領域にピーク波長を有する光をいう。
【0041】
この場合、赤外光面光源11から照射される赤外光のピーク波長は、バーコードラベル200のバーの部分を十分に透過し得る波長領域に含まれているのが好ましく、具体的には、ピーク波長は、820〜1200nm程度であるのが好ましく、900〜990nm程度であるのがより好ましい。
【0042】
これにより、バーコードラベル200のバーの部分の色(波長:およそ400〜700nm)の影響を受けることなく、さらには、血清中にヘモグロビンが溶血した場合の血清の色(波長:およそ650nm)、血清中に混入する可能性があるビリルビンの色(波長:およそ470nm)等の影響を受けることなく、後述の血清量推定処理(例えば、バーコードラベル200の上端および下端の検出、液面や界面の検出等)を行うことができる。
【0043】
ラインセンサ12は、メモリ181を有する画像処理部18を介して制御手段17に接続されており、その検出信号を画像処理部18に出力する。画像処理部18は、ラインセンサ12から入力された検出信号をメモリ181に保存するとともに、所定の処理を施して画像データを生成し、その画像データを制御手段17に出力する。
【0044】
バーコードリーダ13は、制御手段17に接続されており、バーコードラベル200から読み取った情報を制御手段17に出力する。
【0045】
光沢度センサ14は、制御手段17に接続されており、その検出信号を制御手段17に出力する。
【0046】
表示部31は、例えばCRT(Cathode−Ray Tube)、液晶ディスプレイなどで構成されており、例えば、操作画面、データ入力画面、後述する透過光強度のプロファイルなどを表示する。
【0047】
操作部32は、例えばマウス、キーパッド、キーボードなどで構成されており、データ入力等の際にユーザによって操作される。
【0048】
ハンドリング機構2の爪開閉用モータ212、爪回転用モータ221、および、マニピュレータ昇降機構を駆動する爪昇降用モータ231は、それぞれ、ドライバ(駆動回路)33、34および35を介して、制御手段17に接続されている。爪211の開閉、マニピュレータ21の回転角度(回転位置)およびマニピュレータ21の昇降(上下動)は、制御手段17によって制御される。また、制御手段17には、爪211(マニピュレータ21)の開閉状態を検出する爪開閉センサ24が接続されている。
【0049】
ベルトコンベア15を駆動するコンベア用モータ151と、ラックストッパ機構16とは、それぞれ、ドライバ(駆動回路)36、37を介して制御手段17に接続され、制御手段17の指示により動作する。
【0050】
次に、本発明の動作を説明する。図4は、図1に示す血清量推定装置の動作フローを示すフローチャートであり、図5は、図4のステップS4における血清量推定処理の動作を示すフローチャートである。以下、これらのフローチャートおよび前述の構成図を参照して、血清量推定装置1の制御動作について説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能を実現するためのプログラムは、コンピュータに読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶部30の記録媒体に格納されており、制御部17はこのプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。また、制御部17は、管理システム700から伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードにしたがった動作を逐次実行することもできる。
【0051】
図1において、制御手段17は、ベルトコンベア15により採血管ラック600が上流側から搬送されてくると、ラックストッパ機構16を作動してストッパ161を突出させ、採血管ラック600を停止させる。この状態では、採血管ラック600に保持された複数(図示の構成では5本)の採血管100のうちの1本目がマニピュレータ21の直下に位置する。そして、制御手段17は、ハンドリング機構2を作動して、この1本目の採血管100をつかんで持ち上げ、この採血管100に対し以下のような処理を開始する。
【0052】
血清量推定装置1は、まず、採血管100の外周面の中でのバーコードラベル200の位置を検出する(ステップS1)。このバーコードラベル200の位置の検出ステップは、次のようにして行われる。
【0053】
制御手段17は、マニピュレータ21で採血管100の上端部をつかんで持ち上げた状態(図1に示す状態)で、マニピュレータ回転機構22を作動させ、採血管100を所定方向に回転させる。採血管100を回転させている間、光沢度センサ14は、採血管100の外周面の光沢度を測定する。バーコードラベル200の表面は、採血管100自体の外周面より光沢度が小さい。従って、例えば採血管100を図2中の時計方向に回転させているとした場合には、バーコードラベル200の一方の縁部(上下方向に沿った縁部)201の位置では測定された光沢度が急激に低下し、バーコードラベル200の他方の縁部(上下方向に沿った縁部)202の位置では、測定された光沢度が急激に増大することとなる。光沢度センサ14は、このようにしてバーコードラベル200の縁部201、202の位置を検出し、検出した縁部201、202の位置情報を制御手段17に出力する。
【0054】
制御手段17は、光沢度センサ14から入力された縁部201、202の位置情報を記憶部30の所定の記憶領域に保存し、その縁部201、202の位置情報に基づいて、バーコードラベル200に覆われている領域と、バーコードラベル200に覆われていない領域(以下、「ラベル無し領域」という)とを識別する(図2参照)。なお、制御手段17は、縁部201、202のいずれかの位置のみを検出し、その位置から所定の角度範囲あるいは距離範囲の領域をバーコードラベル200に覆われている領域、または、ラベル無し領域101であると判断してもよい。
【0055】
制御手段17は、識別したラベル無し領域101の中から、後述する血清量推定ステップにおける分析の対象とすべき透過光強度検出領域(分析対象個所)102を選択(決定)する。透過光強度検出領域102は、上下方向に細長い領域であり、血清量推定ステップでは、この透過光強度検出領域102がラインセンサ12側に向けられた(対面させられた)状態(図2に示す状態)で所定の処理が行われる。透過光強度検出領域102は、例えば、縁部201または縁部202からラベル無し領域101側に所定の角度あるいは距離だけ離れた個所としてもよく、または、ラベル無し領域101の中央の個所(縁部201と縁部202との中央)としてもよい。
【0056】
次いで、血清量推定装置1は、採血管100に対する爪211の位置の補正(マニピュレータ21のつかみ位置の補正)を行う(ステップS2)。この爪位置補正ステップは、次のようにして行われる。
【0057】
まず、制御手段17は、透過光強度検出領域102の位置情報と、記憶部30に予め記憶されたマニピュレータ21の爪211の位置情報とを比較して、透過光強度検出領域102に爪211が重なっているか否かを判断(判定)する。透過光強度検出領域102に爪211が重なっていないと判断(判定)した場合には、血清量推定装置1は、爪位置補正ステップを終了して、次のステップS3に移行する。
【0058】
透過光強度検出領域102に爪211が重なっていると判断(判定)した場合には、血清量推定装置1は、以下のようにして、採血管100に対する爪211の位置を補正する。まず、制御手段17は、マニピュレータ回転機構22を作動して、透過光強度検出領域102がラインセンサ12に対面(正対)する状態(図2に示す状態)となるように、採血管100の回転位置を調整する。そして、制御手段17は、マニピュレータ21を下降させ爪211を開くことにより、採血管100を採血管ラック600内に戻す。
【0059】
このようにして採血管100を採血管ラック600に一旦戻したら、制御手段17は、マニピュレータ21を上昇させて爪211の開閉動作を行うことにより、採血管100の有無を確認する。制御手段17は、爪開閉センサ24において爪211がスムーズに開閉することを検出した場合には、マニピュレータ21で採血管100をつかんでいないと判断する。
【0060】
これに対し、稀に、バーコードラベル200の一部が剥がれ、その粘着面が爪211に貼り付くなどして採血管100が爪211に引っ掛かったような状態になる場合があるが、この場合には、爪211の開閉動作に抵抗が生じる。万一、爪開閉センサ24において爪211がスムーズに開閉しないことを検出した場合には、制御手段17は、上記のようなエラーが発生しているものと判断し、その旨を表示部31に表示させるなどして報知する。
【0061】
このように、爪211の開閉動作を行うことにより、エラーの発生を早期に検知することができ、その後の誤動作等をより確実に防止することができる。なお、このような爪211の開閉動作は、本発明の血清量推定装置1では行わなくてもよい。
【0062】
制御手段17は、爪211の開閉動作を行わせた後、マニピュレータ回転機構22を作動して、マニピュレータ21の回転位置を調整して原点位置に戻す。マニピュレータ21の回転位置の原点位置とは、図2に示す状態に相当する位置であり、隣接する2つの爪211の中間がラインセンサ12に正対する位置である。この状態とすることにより、採血管100と爪211との回転位置関係は、図2に示すような状態となり、爪211が透過光強度検出領域102に重ならないようになる。血清量推定装置1は、この状態から、マニピュレータ21を下降させ、爪211を閉じて採血管100をつかみ、マニピュレータ21を上昇させて採血管100を持ち上げる。このようにして、爪211が透過光強度検出領域102に重ならないような状態へのつかみ直し(爪位置補正ステップ)が終了する。
【0063】
血清量推定装置1では、このような爪位置補正ステップを行うことにより、ラインセンサ12での光検出時に、爪211が透過光強度検出領域102に重なることがなく、透過光強度検出領域102からの光の一部が爪211によって遮られるようなことがない。よって、血清量推定(分析)の精度が低下したり、血清量推定(分析)が不能になったりするような弊害が発生するのをより確実に防止することができ、より高い精度で、より確実に血清量推定を行うことができる。
【0064】
爪位置補正ステップが終了したら、血清量推定装置1は、バーコードラベル200の読み取りを行う(ステップS3)。バーコードラベル200の読み取りステップでは、制御手段17は、ステップS1で検出したバーコードラベル200の位置情報に基づいてマニピュレータ回転機構22を作動させ、バーコードラベル200上のバーコードがバーコードリーダ13に対面するように採血管100の回転位置を調整する。これにより、バーコードリーダ13は、バーコードラベル200をより正確、迅速、確実に読み取ることができる。
【0065】
なお、上述したようなバーコードラベル200の読み取りステップは、バーコードラベル200の位置を検出した後であればいつ行ってもよく、爪位置補正ステップの前や、血清量推定ステップの最中またはその後に行ってもよい。
【0066】
また、バーコードラベル200の読み取りステップは、採血管100の回転位置の調整を行わずに、ハンドリング機構2の作動により、採血管100をつかんで持ち上げた状態で少なくとも1回転させながらバーコードリーダ13で読み取り続け、いずれかの回転位置でバーコードラベル200がバーコードリーダ13に対面して読み取られるようにして行ってもよい。なお、この場合には、バーコードラベル200の読み取りステップをバーコードラベル200の位置検出前に行ってもよい。
【0067】
次いで、血清量推定装置1は、血清量推定を行う(ステップS4)。以下、図5を参照して、血清量推定処理(ステップ)の動作を詳細に説明する。
【0068】
まず、制御手段17は、マニピュレータ回転機構22を作動させて透過光強度検出領域102をラインセンサ12に対面させた状態として、光源用電源ユニット38を駆動して赤外光面光源11の照射光量を設定値1(強い光)に調整し、採血管100に第1の光量の赤外光を照射する(ステップS401)。照射された赤外光は、バーコードラベル200、採血管100の管壁、血液検体、および採血管100の反対側の管壁を順次透過して、ラインセンサ12に入射する。ラインセンサ12は、このようにして入射した光(透過光)を検出(受光)し、その検出信号を画像処理部18に出力する(ステップS402)。
【0069】
同様にして、制御手段17は、光源用電源ユニット38を駆動して赤外光面光源11の照射光量を設定値1とは異なる設定値2(弱い光)に調整し、採血管100に第2の光量の赤外光を照射し(ステップS403)、ラインセンサ12は、透過光を検出(受光)し、その検出信号を画像処理部18に出力する(ステップS404)。
【0070】
画像処理部18は、ラインセンサ12から入力された2つの設定値における検出信号(検出データ)をそれぞれメモリ181に格納(記憶)するとともに、これらの検出信号(検出データ)に基づいて、採血管100(透過光強度検出領域102)の上下方向(長手方向)に沿った透過光の強度(明度)のプロファイルを抽出する(ステップS405)。そして、画像処理部18は、抽出された透過光の強度プロファイル(データ)を制御手段17に出力し、制御手段17は、そのプロファイルを記憶部30の所定の記憶領域に保存する。このようにして作成された透過光の強度のプロファイルは、図6の中段のようになる。
【0071】
制御手段17は、記憶部30に記憶された透過光強度のプロファイルの採血管100の垂直位置における一次微分値を算出し(ステップS406)、この微分値を記憶部30に保存する。このようにして作成された透過光強度のプロファイルの微分値の変化は、図6の右側のようになる。
【0072】
制御手段17は、記憶部30に記憶されている透過光強度のプロファイルの微分値(以下、単に「微分値」という)において、まず、その微分値がマイナス(負)からプラス(正)に連続して変化するポイント(位置)を検索して特定し、このポイントの下端を液面501の位置であると判断する(ステップS407)。液面501付近で微分値がこのように変化するのは、メニスカス(表面張力による液面の曲がり)による液面501付近での乱反射により透過光強度が局所的に低下するからである。
【0073】
次いで、制御手段17は、微分値の絶対値が大きい2つのポイントを検索して特定し、このポイントをそれぞれバーコードラベル200の上端203、下端204であると判断する(ステップS408)。バーコードラベル200は、採血管100や採血管100に血清が入っている個所よりも透過光の光量が極端に小さくなるため、一次微分値が全体の中でピークとなる。ここで、制御手段17は、微分値の絶対値が予め設定された閾値よりも大きい個所を検索して特定することにより、バーコードラベル200の上端203および下端204を決定してもよい。
【0074】
次いで、制御手段17は、液面501、上端203、下端204以外で微分値がマイナスのピークとなる位置を上側から検索して特定し(採血管100の上端のピークは除く)、最初のピークの位置を分離剤400と血清500との界面502であると判断する(ステップS409)。ここで、採血管100の上端におけるピークを除くことができるのは、通常、バーコードラベル200の上端203の方が採血管100の上端よりも下側に位置するからである。
【0075】
なお、上述のように、微分値を検索して特定する場合、予め設定した閾値以上のもののみを用いて各位置を特定してもよい。このように、閾値を(高めに)設定することにより、例えばフィブリンなどが混入した検体を分析するときにもその影響を受けることなく液面501と界面502の位置を特定することができる。
【0076】
以上のように、制御手段17は、液面501と界面502の位置を特定し、その位置情報に基づいて、その間に存在する血清の量を推定する。すなわち、制御手段17は、上記のようにして得られた液面501と界面502の位置情報と、記憶部30に予め記憶していた採血管100の内径データとに基づいて、血清500の量を演算(推定)する(ステップS410)。この演算結果(推定結果)は、記憶部30に保存されるとともに、後段(下流側)での処理(例えば分注処理)で利用するために、管理システム700に出力され、この血清量推定処理を終了する。
【0077】
なお、図4に示す採血管100は、有底部付近を除き、一定の内径を有するものであるので、高さ(液面501−界面502)に内部面積を乗じたものが推定される血清量となる。それに対し、採血管100がテーパ型の場合には、例えば、図7に示すように、血清の高さと血清容量との間には一定の関係が成立する。この関係式は、記憶部30に予め記憶されており、制御手段17は、液面501と界面502の位置情報およびこの関係式に基づいて、血清量を推定する。図7において、液面501がX1の高さ、界面502がX2の高さであるとすると、血清量は、V1−V2により求まる。
【0078】
本実施形態では、赤外光面光源11から採血管100に照射された赤外光の透過光をラインセンサ12で検出して分析を行うことにより、可視光の照明を用いる場合のようにハレーション(強い反射光で画像が白っぽくなる現象)が生じることがないので、より高い精度で、より確実に分析を行うことができる。また、赤外光面光源11から照射された赤外光は、バーコードラベル200のバーの部分(黒い部分)、バーでない部分(白い部分)に関係なくバーコードラベル200を透過するので、バーコードラベル200のバーの影響を受けずに分析を行うことができ、より高い精度で、より確実に分析を行うことができる。さらに、本実施形態では、照射光として赤外光を用いたとしてもバーコードラベル200を感熱することがなく、下流側の装置におけるバーコードの読み取りに悪影響を及ぼすこともない。
【0079】
また、赤外光面光源11から照射される赤外光の光量は、本実施形態では、強いものと弱いものの2種類を用い、その透過光をラインセンサ12で検出して分析することとしたので、本発明の血清量推定装置1は、大きい光量の場合には、特にバーコードラベルに覆われている個所を、小さい光量の場合には、バーコードラベルに覆われていない個所を分析することにより、より高い精度で、より正確に分析を行うことができる。ここで、赤外光面光源11から照射する赤外光の光量は、2種類に限らず、1種類でもよく、あるいは、より精度を高めるために、3種類以上の光量を用いて分析してもよい。
【0080】
なお、制御手段17および画像処理部18での処理、分析(血清量推定)は、ステップS4において行わなくてもよく、後述するステップS5の最中またはその後や、ステップS6の最中またはその後に行ってもよい。
【0081】
次いで、制御手段17は、ステップS1で検出したバーコードラベル200の位置情報に基づいてマニピュレータ回転機構22を作動させ、バーコードラベル200が所定の方向に向くように調整する。血清量推定装置1は、この調整後、マニピュレータ21を下降させて爪211を開くことにより、採血管100を採血管ラック600に戻す(ステップS5)。以上で、採血管ラック600中の1本目の採血管100に対する処理が終了する。なお、採血管100に対する処理が終了し、その採血管100を採血管ラック600に戻してマニピュレータ21での把持を解除したら、前記ステップS206と同様にして、爪211の開閉動作を行い、マニピュレータ21で採血管100をつかんでいないことを確認(判断)するように作動するのが好ましい。
【0082】
1本目の採血管100を採血管ラック600に戻したら、血清量推定装置1は、採血管ラック600をピッチ送りする(ステップS6)。すなわち、制御手段17は、ラックストッパ機構16を作動させて、ストッパ161を採血管ラック600での採血管100の配列ピッチでピッチ送りさせる。この間、ベルトコンベア15は、作動し続けており、ストッパ161の移動に伴って、採血管ラック600が採血管100の配列ピッチだけ前進する。これにより、2本目の採血管100がマニピュレータ21の直下に位置する状態となる。そして、血清量推定装置1は、ハンドリング機構2を作動して、この2本目の採血管100をつかんで持ち上げ、2本目の採血管100に対し、前記ステップS1〜S5と同様の処理を行う。
【0083】
以下、同様にして、血清量推定装置1は、採血管ラック600に保持された各採血管100を順次処理する。そして、制御手段17は、記憶部30に予め記憶された採血管ラック600が保持できる採血管100の数に基づいて、採血管ラック600中のすべての採血管100に対する処理が終了したと判断すると、ラックストッパ機構16のストッパ161を退避させる。これにより、採血管ラック600は、移動の規制が解除され、ベルトコンベア15により下流側へ搬送される。
【0084】
血清量推定装置1では、ステップS5においてバーコードラベル200の向きの調整を行うことにより、1つの採血管ラック600に対する血清量推定装置1における処理が終了したとき、採血管ラック600に保持された複数の採血管100は、バーコードラベル200の向きが所定方向に揃うこととなる。従って、血清量推定装置1の下流側にある図示しない例えば分注装置のような装置(以下、「下流側装置」という)においてバーコードラベル200の読み取りを行う場合に、これを迅速、確実、容易に行うことができる。
【0085】
ステップS5でバーコードラベル200の向きを揃える所定の方向は、採血管ラック600が下流側装置に搬送されたとき、下流側装置が備えるバーコードリーダ13にバーコードラベル200が対面するような方向であるのが好ましい。これにより、下流側装置でのバーコードラベル200の読み取りをさらに迅速、確実、容易に行うことができる。
【0086】
以上、本発明の検体分析装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、検体分析装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
【0087】
なお、前述した実施形態においては、本発明の検体分析装置を血清量推定装置に適用した場合について説明したが、本発明では、分析対象とする検体は、血液検体に限らず、いかなる種類の検体でもよい。また、分析内容は、液量の推定(測定)に限らず、いかなる内容でもよく、例えば成分の濃度を求めるようなものでもよい。
【0088】
また、ラベル位置検出手段としては、光沢度センサに限らず、例えばCCDカメラにより得られた画像を処理、分析することによってラベル位置(ラベル縁部)を検出するように構成してもよい。また、ラベル位置検出手段は、ラベルの位置を光学的に検出するものに限らず、例えば、音波を利用して検出するように構成したものや、検体容器の外周面を触ってその凹凸により検出するように構成したものなどであってもよい。
【0089】
さらに、検体容器からの光を検出する光検出手段としては、ラインセンサに限らず、例えばCCDカメラのような2次元イメージセンサを利用したものでもよい。
【0090】
また、マニピュレータ回転機構が無く、検体容器を検体容器ラックに置いた状態で回転させる検体容器回転機構を設け、爪位置補正ステップや、バーコードラベルの向きの調整において、この検体容器回転機構の作動によって検体容器の回転位置を調整するようなものでもよい。
【0091】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、光源から検体容器に照射された赤外光の透過光を検出して血清量の推定を行うこととしたので、可視光の照明を用いる場合のようにバーコードラベルのバーの映り込みや照明の検体容器表面での反射等の影響を受けず、より高い精度で、より確実に分析を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の検体分析装置を血清量推定装置に適用した場合の実施形態を示す斜視
図である。
【図2】
図1に示す血清量推定装置の平面図である。
【図3】
図1に示す血清量推定装置の概略的なブロック図である。
【図4】
図1に示す血清量推定装置の動作フローを示すフローチャート(ステップ図)
である。
【図5】
図4のステップS4における血清量推定処理の動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】
図1に示す血清量推定装置における血清量推定方法を説明するための図であっ
て、採血管と、採血管の上下方向に沿った透過光の強度(明度)のプロファイル
と、この透過光強度プロファイルの微分値とを示す図である。
【図7】
検体容器の高さとその内部容量の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 血清量推定装置
11 赤外光面光源
12 ラインセンサ
13 バーコードリーダ
14 光沢度センサ
15 ベルトコンベア
151 ベルトコンベア用モータ
16 ラックストッパ機構
161 ストッパ
17 制御手段
18 画像処理部
181 メモリ
2 ハンドリング機構
21 マニピュレータ
211 爪
212 爪開閉用モータ
22 マニピュレータ回転機構
221 爪回転用モータ
231 爪昇降用モータ
24 爪開閉センサ
30 記憶部
31 表示部
32 操作部
33、34、35、36、37 ドライバ
38 光源用電源ユニット
100 採血管
101 ラベル無し領域
102 透過光強度検出領域
200 バーコードラベル
201、202 縁部
203 上端
204 下端
300 血餅
400 分離剤
500 血清
501 液面
502 界面
600 採血管ラック
700 管理システム
S1〜S6、S401〜S410 ステップ
Claims (8)
- 検体容器に赤外光を照射する光源と、
前記光源から照射され、前記検体容器を透過した光を検出する光検出手段と、
前記光検出手段の検出結果に基づいて、前記検体容器に収納された検体を分析する分析手段と、
前記分析手段の分析結果に基づいて、前記検体容器内の液量を演算する演算手段と、
を備えることを特徴とする検体分析装置。 - 前記光源は、前記検体容器に水平に赤外光を照射する面光源である請求項1に記載の検体分析装置。
- 前記光検出手段は、ラインセンサで構成される請求項1または2に記載の検体分析装置。
- 前記分析手段は、前記光検出手段の検出結果に基づいて、前記検体容器内で複数の層に分離した検体の液面および/または界面の位置情報を取得する請求項1ないし3のいずれかに記載の検体分析装置。
- 前記演算手段は、前記分析手段によって取得された液面および/または界面の位置情報に基づいて、前記検体の少なくとも1層の液量を推定する請求項1ないし4のいずれかに記載の検体分析装置。
- 前記検体容器の外周面に貼着された情報担持ラベルの位置を検出するラベル位置検出手段と、
前記ラベル位置検出手段によって検出された位置情報に基づいて、前記検体容器の外周面の前記情報担持ラベルに覆われていない領域を特定し、該領域から前記分析手段の分析対象とする分析対象個所を選択する分析対象個所選択手段と、
をさらに備える請求項1ないし5のいずれかに記載の検体分析装置。 - 前記ラベル位置検出手段は、光沢度センサで構成される請求項6に記載の検体分析装置。
- 前記光源が照射する赤外光のピーク波長は、およそ820〜1200nmである請求項1ないし7のいずれかに記載の検体分析装置。
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