JP2004036747A - 主軸装置及び予圧制御方法 - Google Patents

主軸装置及び予圧制御方法 Download PDF

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▲濱▼中 憲二
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Abstract

【課題】広範囲な回転速度域にわたり焼きつきの虞をなくして主軸の支持剛性を良好に保つ。
【解決手段】予圧が最大の所定値となるまでは所定位置に外輪7,8を移動させた状態でアンギュラ玉軸受3,4に予圧を付与する定位置予圧を実施する一方、予圧が最大の所定値となった際には予圧を最大の所定値以下の所定予圧に保持して外輪7,8の移動位置を制御することでアンギュラ玉軸受3,4に予圧を付与する定圧予圧を実施し、焼きつき等の損傷が生じる虞がない状態で高い支持剛性を確保し、広範囲な回転速度域にわたり焼きつきの虞をなくして主軸の支持剛性を良好に保つ。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械等の主軸が回転自在に支持される主軸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
工作機械の主軸装置には、ボールブッシュを介して固定ハウジングの内周に移動ハウジングを軸方向に移動可能とし、移動ハウジングと主軸との間にアンギュラ玉軸受を取り付け、アンギュラ玉軸受の外輪の主軸の軸方向移動を許容するものが種々提案されている。このような主軸装置では、アンギュラ玉軸受の外輪の位置を調整して予圧調整(切替)が主軸の回転速度に応じて行えるようになっており、主軸の支持剛性が良好に保たれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した主軸装置では、主軸の回転速度の上昇にともない遠心力が増加して遠心膨張及び熱膨張により予圧が高くなるので、初期予圧の設定状況によっては主軸の回転速度が速くなると焼きつきを起こす虞があった。初期予圧を低く設定することで高速回転域まで焼きつきが生じることはないが、所望の支持剛性が得られない虞があった。このため、従来の主軸装置では、予圧調整が行えるものの主軸の支持剛性を広範囲な回転数域にわたり良好に保ちにくいのが現状であった。複数の駆動手段を用いて外輪の移動を制御することで、広範囲な回転数に応じて適切な予圧力を得ることも考えられるが、構造が複雑になりコストが高くなってしまう。
【0004】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、構造を複雑にすることなく広範囲な回転速度域にわたり焼きつきの虞をなくして主軸の支持剛性を良好に保つことができる主軸装置及び予圧制御方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の主軸装置は、内輪が主軸外周に取り付けられるアンギュラ玉軸受と、アンギュラ玉軸受の外輪が取り付けられる移動ハウジングと、移動ハウジングを主軸の軸方向に移動可能に支持する固定ハウジングと、移動ハウジングと固定ハウジングの間に介在される軸方向移動支持部材と、移動ハウジングを押圧して外輪を移動させることによりアンギュラ玉軸受に予圧を付与するピストンと、固定ハウジングに取り付けられピストンの押圧による移動ハウジングの移動端を規制するストッパと、予圧が最大の所定値となるまではピストンにより移動ハウジングをストッパに当接させて外輪の移動位置を制御することでアンギュラ玉軸受に予圧を付与する定位置予圧を実施すると共に、予圧が最大の所定値となった際に予圧を所定値以下の所定予圧に保持して外輪の移動位置を制御することでアンギュラ玉軸受に予圧を付与する定圧予圧を実施する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
そして、制御手段には、主軸の回転速度を検出することにより予圧が最大の所定値となったことを判断して定圧予圧を実施する機能が備えられていることを特徴とする。また、定位置予圧では所定の油圧力により移動ハウジングが押圧され、制御手段には、定圧予圧を実施する際に油圧力を低下させる機能が備えられていることを特徴とする。また、移動ハウジングの移動状況を検出する変位検出手段が備えられ、制御手段には、定圧予圧を実施する際に変位検出手段で検出される移動ハウジングの移動状況を加味して所定予圧を補正する機能が備えられていることを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するための本発明の予圧制御方法は、アンギュラ玉軸受の外輪の移動位置を制御することで予圧を制御する予圧制御方法において、予圧が最大の所定値となるまでは所定位置に外輪を移動させた状態でアンギュラ玉軸受に予圧を付与する定位置予圧を実施する一方、予圧が最大の所定値となった際には予圧を最大の所定値以下の所定予圧に保持して外輪の移動位置を制御することでアンギュラ玉軸受に予圧を付与する定圧予圧を実施することを特徴とする。
【0008】
そして、主軸の回転速度を検出して予圧が最大の所定値となったことを判断して定圧予圧を実施することを特徴とする。また、定位置予圧では所定の油圧力により外輪の移動位置が規制され、定圧予圧では油圧力を低下させて予圧を所定予圧に保持することを特徴とする。また、定圧予圧を実施する際に移動ハウジングの移動状況を加味して移動が相殺されるように所定予圧を補正することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1、図2には本発明の第1実施形態例に係る主軸装置の断面を示してあり、図1は定位置予圧状態、図2は定圧予圧状態である。図3、図4には油圧回路の概略構成を示してあり、図3は定位置予圧状態、図4は定圧予圧状態である。また、図5には主軸の回転速度と予圧及び油圧力との関係を表すグラフを示してある。
【0010】
図1、図2に示すように、主軸ヘッドに固定された固定ハウジング1には主軸2が一対のアンギュラ玉軸受3,4を介して回転自在に支持されている。即ち、主軸2の外周にはアンギュラ玉軸受3,4の内輪5,6が取り付けられている。前側(工具装着側)のアンギュラ玉軸受3の外輪7は固定ハウジング1に取り付けられ、後側のアンギュラ玉軸受4の外輪8は移動ハウジング9の内面に固定されている。
【0011】
移動ハウジング9は固定ハウジング1の内周面に主軸2の軸方向に移動自在に支持され、移動ハウジング9と固定ハウジング1の間には軸方向移動支持部材としてのボールブッシュ10が介在している。ボールブッシュ10は円筒状の保持器11に多数のボール12が転動自在に支持されて構成され、ボールブッシュ10は多数のボール12が移動ハウジング9の外周と固定ハウジング1の内周とにわたり転動自在に配されている。
【0012】
移動ハウジング9を図中右側に移動させることにより、外輪7,8に図中左右側の力が作用してアンギュラ玉軸受3,4に予圧が付与される。移動ハウジング9は固定ハウジング1に取り付けられたストッパ13に当接する位置が移動端となっており、移動ハウジング9がストッパ13に当接した位置で外輪7,8が所定位置に位置決めされアンギュラ玉軸受3,4に予圧が付与されて主軸2が所定の支持剛性で支持される。
【0013】
尚、軸方向移動支持部材としては、移動ハウジング9の固定ハウジング1に対する軸方向の移動を支持できるものであれば、ボールブッシュ10に限定されるものではない。例えば、ころ、磁気軸受、循環型軸受、直線運動用軸受、リニアボールベアリング等を用いて移動ハウジング9の軸方向移動を支持することも可能である。
【0014】
移動ハウジング9の図中左側、即ち、一対のアンギュラ玉軸受3,4の間における固定ハウジング1の内部にはピストン14が主軸2の軸方向に移動自在に支持され、ピストン14の背面側(図中左側)の油室15には油圧供給手段16から所定の油圧力の圧油が供給され、ピストン14が図中右側に駆動して移動ハウジング9がストッパ14に当接する状態に移動してアンギュラ玉軸受3,4に予圧が付与される(図1の状態:定位置予圧)。この時、油室15の軸方向の隙間はδ1となる。
【0015】
ピストン14の先端部(図中右端部)は移動ハウジング9に当接し、ピストン14の背面側の油室15から圧油を排出して所定の油圧力より低い油圧力でピストン14を所定位置に保持することで、移動ハウジング9がストッパ13との当接を解除し、移動ハウジング9は所定の力で位置が保持されてアンギュラ玉軸受3,4に予圧が付与される(図2の状態:定圧予圧)。この時、油室15の軸方向の隙間はδ2となり、移動ハウジング6とストッパ10との隙間はδ3となり、隙間δ2と隙間δ3との和が定位置予圧の時の油室15の隙間δ1と等しくなる。
【0016】
一方、油室15に圧油を供給する油圧供給手段16は制御手段17に指令により制御され、油室15への所定の油圧力の圧油の供給及び油室15からの圧油の排出が実施されて定位置予圧と定圧予圧が切り替えられる。制御手段17には初期予圧の情報及び主軸2の回転速度の情報が入力され、予圧の状況を導出して主軸2の回転速度が所定回転速度になるまでは、即ち、予圧が最大の所定値となる回転速度までは、ピストン14により移動ハウジング9をストッパ13に当接させた状態で外輪7,8の移動位置を制御することでアンギュラ玉軸受3,4に予圧を付与する定位置予圧が実施される。また、主軸2の回転速度が所定回転速度になった際に、予圧が最大の所定値となったことを判断し、油室15からの圧油の排出が実施されて予圧が所定値以下である所定予圧(所定値)に保持された状態で外輪7,8の移動位置を制御することでアンギュラ玉軸受3,4に予圧を付与する定圧予圧が実施される(定圧予圧を実施する機能)。
【0017】
図3、図4に基づいて油圧供給手段16の油圧回路を説明する。
【0018】
油圧ポンプ21から減圧弁22及び切替弁23を介して流路が油室15につなげられている。切替弁23の後流側は2系統の流路24a,24bが備えられ、流路24aには油室15側へのみの流通を許容する逆止弁25が設けられ、流路24bは逆止弁25の下流側で流路24aに合流している。逆止弁25の上流側の流路24aからパイロット流路26が分岐して設けられ、パイロット流路26は減圧弁22につなげられて減圧弁22を減圧作動させる。
【0019】
定位置予圧を実施する際には、図3に示すように、切替弁23がオンされて油圧ポンプ21からの圧油が減圧作動されていない減圧弁22を通って流路24bから油室15に送られる。これにより、油室15には所定の油圧力の圧油が供給される。
【0020】
定位置予圧に切り替える際には、図4に示すように、切替弁23がオフされて油圧ポンプ21からの圧油が減圧弁22を通って流路24aから油室15に送られる。この時、パイロット流路26から減圧弁22に圧油が供給されて減圧弁22は減圧動作されている。これにより、油室15には減圧された、即ち、油室15からの圧油の排出が実施された状態の油圧力の圧油が供給される(油圧力を低下させる機能)。
【0021】
上記構成の主軸装置では、図3に示すように、切替弁23をオン状態にしてピストン14の背面側の油室15に圧油を所定の油圧力で供給し、ピストン11を図中右側に駆動させて移動ハウジング9をストッパ13に当接する状態に移動させる(図1参照)。この状態で外輪7,8が所定位置に位置決めされてアンギュラ玉軸受3,4に予圧が付与され、ピストン14の押圧力による移動ハウジング9の位置固定により予圧力がアンギュラ玉軸受3,4に付与されて主軸2の支持剛性が確保される。
【0022】
図5に示すように、主軸2の回転速度が上昇すると、遠心力が増加して遠心膨張及び熱膨張により、移動ハウジング9の位置が固定されているため、外輪7,8の移動が規制されて予圧が高くなる。予圧が最大の所定値となるまでは移動ハウジング9をストッパ13に当接させた状態、即ち、外輪7,8を所定位置に移動させた状態でアンギュラ玉軸受3,4に予圧力が付与され焼きつきが生じない高い予圧力で軸受剛性が確保される(定位置予圧)。
【0023】
主軸2の回転速度が速くなると、更に遠心膨張及び熱膨張により予圧が高くなり、予圧が最大の所定値(例えば、これ以上高くなると焼きつき等の不具合が発生する虞がある値)に達する。予圧が最大の所定値となる回転速度が検出されると、図4に示すように、切替弁23をオフ状態にして油室15に減圧した圧油を供給し、ストッパ13と移動ハウジング9との間に隙間δ3を形成して予圧を所定予圧(最大の所定値)に保持する(図2参照)。この状態で、予圧が所定予圧に保持されるように外輪7,8が移動してアンギュラ玉軸受3,4に予圧が付与され、回転速度が上昇しても予圧が最大の所定値に維持されて軸受剛性が確保される(定圧予圧)。
【0024】
尚、所定予圧は、最大の所定値以下であれば、図5に二点鎖線で示すように、所定予圧よりも低い任意の値にすることが可能である。
【0025】
従って、上述した主軸装置では、主軸2の回転速度が上昇して遠心力が増加して遠心膨張及び熱膨張により予圧が高くなっても、焼きつきを起こす虞がない最大の所定予圧以下でアンギュラ玉軸受3,4に予圧が付与される。そして、主軸2の回転速度が上昇して最大の所定予圧になったと判断された場合には、油室15に減圧した圧油を供給してストッパ13と移動ハウジング9との間に隙間δ3を形成することで予圧を所定予圧(最大の所定値)に保持するようにしているので、予圧が最大の所定予圧を越えることがない状態でアンギュラ玉軸受3,4に予圧が付与される。
【0026】
このため、主軸2の回転速度に拘らず、焼きつき等の損傷が生じる虞がない状態で高い支持剛性を確保することができ、構造を複雑にすることなく広範囲な回転速度域にわたり焼きつきの虞をなくして主軸2の支持剛性を良好に保つことができる。
【0027】
図6、図7に基づいて本発明の第2実施形態例を説明する。図6には本発明の第2実施形態例に係る主軸装置の断面、図7には制御ブロックを示してある。尚、図1、図2に示した主軸装置と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
【0028】
図6に示した主軸装置は、移動ハウジング9の移動状況を検出する変位検出手段31が備えられている。また、制御手段17には、図7に示すように、主軸2の回転速度と初期予圧とから導出される定圧予圧における油圧力を指令する油圧力指令機能33が備えられると共に、定圧予圧に切り替えられた時の変位検出手段31の検出情報に基づいて主軸2のアキシャル移動に相当する油圧の補正状態(ピストン14に加わる油圧力)を演算するアキシャル補正機能32が備えられている。その他の構成は、図1、図2に示した主軸装置と同一である。
【0029】
そして、定圧予圧に切り替えられた時に変位検出手段31の検出情報が制御手段17のアキシャル補正機能32に入力され、アキシャル補正機能32で移動ハウジング9の移動に応じた主軸2のアキシャル移動に相当する油圧の補正状態(ピストン14に加わる油圧力)が演算される。アキシャル補正機能32で演算された補正状態は油圧力指令機能33に入力され、油圧力指令機能33で設定された定圧予圧における通常の油圧力の指令に対し補正状態が加味される。油圧供給手段16には、主軸2のアキシャル移動に相当する油圧の補正状態が加味されて油圧力の指令が出力され、所定予圧が補正される(所定予圧を補正する機能)。その他の定位置予圧・定圧予圧の作用は図1、図2に示した主軸装置と同一である。
【0030】
上述した主軸装置では、定圧予圧に切り替えられた時に、移動ハウジング9の移動状況に応じて、即ち、アンギュラ玉軸受3,4の移動による主軸2のアキシャル移動に応じて油圧力が補正されて所定予圧が補正されるので、主軸2のアキシャル移動による加工精度の低下を抑制することが可能になる。
【0031】
尚、主軸2の回転速度(油圧力及び軸受温度)に応じて予圧力は一義的に決まるため、移動ハウジング9の移動状況を検出する手段としては、主軸2の回転速度に対する予圧の状況をマップ化して記憶するかもしくは演算による求める等し、主軸2の回転速度に応じて移動ハウジング9の移動状況を導出する手段とすることも可能である。
【0032】
【発明の効果】
本発明の主軸装置は、内輪が主軸外周に取り付けられるアンギュラ玉軸受と、アンギュラ玉軸受の外輪が取り付けられる移動ハウジングと、移動ハウジングを主軸の軸方向に移動可能に支持する固定ハウジングと、移動ハウジングと固定ハウジングの間に介在される軸方向移動支持部材と、移動ハウジングを押圧して外輪を移動させることによりアンギュラ玉軸受に予圧を付与するピストンと、固定ハウジングに取り付けられピストンの押圧による移動ハウジングの移動端を規制するストッパと、予圧が最大の所定値となるまではピストンにより移動ハウジングをストッパに当接させて外輪の移動位置を制御することでアンギュラ玉軸受に予圧を付与する定位置予圧を実施すると共に、予圧が最大の所定値となった際に予圧を所定値以下の所定予圧に保持して外輪の移動位置を制御することでアンギュラ玉軸受に予圧を付与する定圧予圧を実施する制御手段とを備えたので、主軸の回転速度が上昇して遠心力が増加して遠心膨張及び熱膨張により予圧が高くなっても、焼きつきを起こす虞がない最大の所定予圧以下でアンギュラ玉軸受に予圧が付与されると共に、主軸の回転速度が上昇して最大の所定予圧になったと判断された場合には、予圧が最大の所定予圧を越えることがない状態でアンギュラ玉軸受に予圧が付与される。
【0033】
この結果、主軸の回転速度に拘らず、焼きつき等の損傷が生じる虞がない状態で高い支持剛性を確保することができ、構造を複雑にすることなく広範囲な回転速度域にわたり焼きつきの虞をなくして主軸の支持剛性を良好に保つことが可能になる。
【0034】
本発明の予圧制御方法は、アンギュラ玉軸受の外輪の移動位置を制御することで予圧を制御する予圧制御方法において、予圧が最大の所定値となるまでは所定位置に外輪を移動させた状態でアンギュラ玉軸受に予圧を付与する定位置予圧を実施する一方、予圧が最大の所定値となった際には予圧を最大の所定値以下の所定予圧に保持して外輪の移動位置を制御することでアンギュラ玉軸受に予圧を付与する定圧予圧を実施するようにしたので、予圧が高くなっても最大の所定予圧以下でアンギュラ玉軸受に予圧が付与されると共に、最大の所定予圧になったと判断された場合には、予圧が最大の所定予圧を越えることがない状態でアンギュラ玉軸受に予圧が付与される。
【0035】
この結果、主軸の回転速度に拘らず、焼きつき等の損傷が生じる虞がない状態で高い支持剛性を確保することができる予圧制御方法となり、広範囲な回転速度域にわたり焼きつきの虞をなくして主軸の支持剛性を良好に保つことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】定位置予圧状態にある本発明の第1実施形態例に係る主軸装置の断面図。
【図2】定圧予圧状態にある本発明の第1実施形態例に係る主軸装置の断面図。
【図3】定位置予圧状態にある油圧回路の概略構成図。
【図4】定圧予圧状態にある油圧回路の概略構成図。
【図5】主軸の回転速度と予圧及び油圧力との関係を表すグラフ。
【図6】本発明の第2実施形態例に係る主軸装置の断面図。
【図7】制御ブロック図。
【符号の説明】
1 固定ハウジング
2 主軸
3,4 アンギュラ玉軸受
5,6内輪
7,8 外輪
9 移動ハウジング
10 ボールブッシュ
11 保持器
12 ボール
13 ストッパ
14 ピストン
15 油室
16 油圧供給手段
17 制御手段
21 油圧ポンプ
22 減圧弁
23 切替弁
24 流路
25 逆止弁
26 パイロット流路
31 変位検出手段
32 アキシャル補正機能
33 油圧力指令機能

Claims (8)

  1. 内輪が主軸外周に取り付けられるアンギュラ玉軸受と、
    アンギュラ玉軸受の外輪が取り付けられる移動ハウジングと、
    移動ハウジングを主軸の軸方向に移動可能に支持する固定ハウジングと、
    移動ハウジングと固定ハウジングの間に介在される軸方向移動支持部材と、
    移動ハウジングを押圧して外輪を移動させることによりアンギュラ玉軸受に予圧を付与するピストンと、
    固定ハウジングに取り付けられピストンの押圧による移動ハウジングの移動端を規制するストッパと、
    予圧が最大の所定値となるまではピストンにより移動ハウジングをストッパに当接させて外輪の移動位置を制御することでアンギュラ玉軸受に予圧を付与する定位置予圧を実施すると共に、予圧が最大の所定値となった際に予圧を所定値以下の所定予圧に保持して外輪の移動位置を制御することでアンギュラ玉軸受に予圧を付与する定圧予圧を実施する制御手段と
    を備えたことを特徴とする主軸装置。
  2. 請求項1において、
    制御手段には、主軸の回転速度を検出することにより予圧が最大の所定値となったことを判断して定圧予圧を実施する機能が備えられていることを特徴とする主軸装置。
  3. 請求項2において、
    定位置予圧では所定の油圧力により移動ハウジングが押圧され、
    制御手段には、定圧予圧を実施する際に油圧力を低下させる機能が備えられていることを特徴とする主軸装置。
  4. 請求項3において、
    移動ハウジングの移動状況を検出する変位検出手段が備えられ、
    制御手段には、定圧予圧を実施する際に変位検出手段で検出される移動ハウジングの移動状況を加味して所定予圧を補正する機能が備えられていることを特徴とする主軸装置。
  5. アンギュラ玉軸受の外輪の移動位置を制御することで予圧を制御する予圧制御方法において、
    予圧が最大の所定値となるまでは所定位置に外輪を移動させた状態でアンギュラ玉軸受に予圧を付与する定位置予圧を実施する一方、予圧が最大の所定値となった際には予圧を最大の所定値以下の所定予圧に保持して外輪の移動位置を制御することでアンギュラ玉軸受に予圧を付与する定圧予圧を実施することを特徴とする予圧制御方法。
  6. 請求項5において、
    主軸の回転速度を検出して予圧が最大の所定値となったことを判断して定圧予圧を実施することを特徴とする予圧制御方法。
  7. 請求項6において、
    定位置予圧では所定の油圧力により外輪の移動位置が規制され、定圧予圧では油圧力を低下させて予圧を所定予圧に保持することを特徴とする予圧制御方法。
  8. 請求項7において、
    定圧予圧を実施する際に移動ハウジングの移動状況を加味して移動が相殺されるように所定予圧を補正することを特徴とする予圧制御方法。
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