JP2004036401A - 空気圧縮機およびそれに用いる低圧用アダプタ継手 - Google Patents

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Hiroshi Oshiage
押上 博
Toshio Inoue
井上 利雄
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Abstract

【課題】高圧用の減圧手段に対し低圧機器を接続して使用できるようにし、また低圧機器に高圧空気が供給されるのを防止する。
【解決手段】高圧用継手14に対して低圧用アダプタ継手21を取付ける。そして、低圧用アダプタ継手21は、高圧用継手14に取付可能な流入側取付口22と、低圧機器が取付可能な流出側取付口23と、高圧空気が供給されたときに、その一部を外部に逃すリリーフ弁25とによって構成している。従って、高圧用減圧弁11を低圧側に調整し、高圧用継手14に低圧用アダプタ継手21を取付けることにより、高圧機器が取付けられる高圧継手14を利用し、低圧用アダプタ継手21を介して低圧機器である床板用釘打ち機28等を取付けることができる。
【選択図】    図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮手段からの圧縮空気を高圧機器または低圧機器に供給するのに好適に用いられる空気圧縮機およびそれに用いる低圧用アダプタ継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、空気圧縮機は、様々な作業現場で使用され、例えば建設現場では、空圧式の釘打ち機等の空圧機器を駆動する空圧源として用いられている。この空気圧縮機は、モータによって駆動されることにより圧縮空気を吐出する圧縮部と、該圧縮部から吐出された圧縮空気を貯留する貯留タンクと、該貯留タンクに接続して設けられ、該貯留タンクに貯留された圧縮空気を使用対象となる釘打ち機の使用圧力まで減圧する減圧弁と、該減圧弁の吐出口にねじ嵌合で接続して設けられ、前記釘打ち機から延びるホース先端の取付口が取付け、取外し可能に取付けられる接続口を備えた継手とによって大略構成されている。
【0003】
ここで、釘打ち機には、厚い床板に釘を打付けるもの、薄い壁板に釘を打付けるもの、コンクリートや鋼材に釘を打付けるもの等があり、それぞれの釘打ち機は使用圧力が異なっている。例えば、床板用の釘打ち機の使用圧力は0.7MPa程度、壁板用の釘打ち機の使用圧力は0.5MPa程度といずれも一般的な圧力(以下、低圧という)で使用される。これに対し、コンクリート、鋼材用の釘打ち機の使用圧力は1.5〜2.5MPa程度と高い圧力で使用される。
【0004】
また、空気圧縮機には、貯留タンクに2つの減圧弁を設けたものがあり、それぞれの減圧弁に継手が設けられている。そして、2つの減圧弁のうち一方の減圧弁を上限が1.0MPa程度となる低圧設定用とし、他方の減圧弁を上限が3.0MPa程度となる高圧設定用としている。
【0005】
これに伴い、低圧用の釘打ち機が誤まって高圧用の釘打ち機を接続する高圧用継手に接続されないように、低圧設定用の減圧弁には低圧用接続口が設けられた低圧用継手を取付け、高圧設定用の減圧弁には高圧用接続口が設けられた高圧用継手を取付ける構成としている。また、前記高圧用接続口と低圧用接続口は、それぞれねじ形状となっており、互いのねじの仕様が異なるため相互には組付かないようになっている。
【0006】
このように構成された従来技術の空気圧縮機では、低圧用の減圧弁を調整して吐出側の圧力を0.5〜0.7MPa程度に設定し、この状態で低圧用継手の低圧用接続口に床板用の釘打ち機を接続することにより、床板に釘を打付けることができる。これと同時に、高圧用の減圧弁を調整して吐出側の圧力を1.5〜2.5MPa程度に設定し、この状態で高圧用継手の高圧用接続口にコンクリート用の釘打ち機を接続することにより、コンクリート壁等に対して釘を打付けることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術による空気圧縮機は、低圧用の減圧弁と高圧用の減圧弁との2つの減圧弁を設けることにより、低圧用の釘打ち機と高圧用の釘打ち機を同時に使用することができる。
【0008】
しかし、例えば床板に釘を打付ける作業と壁板に釘を打付ける作業とを同時に行いたい場合でも、低圧用の減圧弁は1個しか設けられていないから、低圧用でも使用圧力が異なる場合には、床板用の釘打ち機と壁板用の釘打ち機とのうち、いずれか一方の釘打ち機しか使用することができないという問題がある。
【0009】
また、高圧用の減圧弁が1個だけ設けられている空気圧縮機の場合、低圧用の釘打ち機を使用することができないから、別途低圧用の空気圧縮機が必要になるという問題がある。
【0010】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、高圧用の減圧手段に対し低圧機器を接続して使用することができ、また低圧機器に高圧空気が供給されるのを防止できるようにした空気圧縮機およびそれに用いる低圧用アダプタ継手を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明による空気圧縮機は、空気を圧縮する圧縮手段と、該圧縮手段によって圧縮された空気を減圧して吐出する減圧手段と、該減圧手段の吐出側に接続され、高圧な圧縮空気で駆動する高圧機器が取付け、取外し可能に接続される高圧用接続口が設けられた高圧用継手と、該高圧用継手に取付け、取外し可能に取付けられる低圧用アダプタ継手とからなり、前記低圧用アダプタ継手は、前記高圧用継手の高圧用接続口に取付けられる流入側取付口と、前記高圧空気よりも低い低圧空気で駆動する低圧機器が取付け、取外し可能に取付けられる流出側取付口と、前記流入側取付口と流出側取付口との間に設けられ所定値以上の高圧空気が該流出側取付口に流出するのを規制する規制手段とによって構成している。
【0012】
このように構成したことにより、高圧用継手の高圧用接続口に高圧機器を接続することにより、該高圧機器を使用して作業を行なうことができる。
【0013】
一方、低圧機器を使用する場合には、高圧用継手の高圧用接続口に低圧用アダプタ継手の流入側取付口を取付ける。この状態で、低圧用アダプタ継手の流出側取付口に低圧機器を取付けることにより、高圧用継手に低圧用アダプタ継手を介して低圧機器を接続することができ、該低圧機器を使用して作業を行なうことができる。
【0014】
次に、請求項2の発明による空気圧縮機は、空気を圧縮する圧縮手段と、該圧縮手段によって圧縮された空気を減圧して吐出する減圧手段と、流入側が該減圧手段の吐出口に取付け、取外し可能に取付けられる取付口となり、流出側が高圧な圧縮空気で駆動する高圧機器が取付け、取外し可能に接続される高圧用接続口となった高圧用継手と、該高圧用継手に交換して前記減圧手段に取付け、取外し可能に取付けられる低圧用アダプタ継手とからなり、該低圧用アダプタ継手は、前記減圧手段の吐出口に取付けられる流入側取付口と、前記高圧空気よりも低い低圧空気で駆動する低圧機器が取付け、取外し可能に取付けられる流出側取付口と、前記流入側取付口と流出側取付口との間に設けられ所定値以上の高圧空気が該流出側取付口に流出するのを規制する規制手段とによって構成している。
【0015】
このように構成したことにより、高圧用継手の高圧用接続口に高圧機器を接続することにより、該高圧機器を使用して作業を行なうことができる。
【0016】
一方、低圧機器を使用する場合には、減圧手段から高圧用継手を取外し、該高圧用継手に交換して低圧用アダプタ継手の流入側取付口を減圧手段の吐出口に取付ける。この状態で、低圧用アダプタ継手の流出側取付口に低圧機器を取付けることにより、減圧手段に低圧用アダプタ継手を介して低圧機器を接続することができ、該低圧機器を使用して作業を行なうことができる。
【0017】
請求項3の発明によると、規制手段は、減圧手段から低圧機器を駆動する圧力よりも高圧な圧縮空気が供給されたときに、この圧縮空気の一部を外部に放出するリリーフ弁として形成したことにある。
【0018】
このように構成したことにより、規制手段は、減圧手段から高圧な圧縮空気が供給されたときに、この圧縮空気の一部を外部に放出し、低圧機器に適した低圧空気だけを該低圧機器に供給することができる。
【0019】
請求項4の発明によると、規制手段は、減圧手段から低圧機器を駆動する圧力よりも高圧な圧縮空気が供給されたときに、流入側取付口から流出側取付口への空気の流れを遮断する遮断弁として形成したことにある。
【0020】
このように構成したことにより、規制手段は、減圧手段から高圧な圧縮空気が供給されたときに、流入側取付口と流出側取付口との間で空気の流れを遮断し、低圧機器への高圧空気の供給を阻止することができる。
【0021】
一方、請求項5の発明による空気圧縮機は、空気を圧縮する圧縮手段と、該圧縮手段によって圧縮された空気を高圧と低圧の2つの値に減圧して吐出する2つの減圧手段と、一方の減圧手段の吐出側に接続され、高圧な圧縮空気で駆動する高圧機器が取付け、取外し可能に接続される高圧用接続口が設けられた高圧用継手と、他方の減圧手段の吐出側に接続され、前記高圧空気よりも低圧な圧縮空気で駆動する低圧機器が取付け、取外し可能に接続される低圧用接続口が設けられた低圧用継手と、前記高圧用継手に取付け、取外し可能に取付けられる低圧用アダプタ継手とからなり、前記低圧用アダプタ継手は、前記高圧用継手の高圧用接続口に取付けられる流入側取付口と、前記低圧機器が取付け、取外し可能に取付けられる流出側取付口と、前記流入側取付口と流出側取付口との間に設けられ所定値以上の高圧空気が該流出側取付口に流出するのを規制する規制手段とによって構成している。
【0022】
このように構成したことにより、高圧用継手の高圧用接続口に高圧機器を接続することにより、該高圧機器を使用して作業を行なうことができる。
【0023】
また、低圧用継手の低圧用接続口に低圧機器を接続することにより、該低圧機器を使用して作業を行なうことができる。
【0024】
一方、低圧用減圧手段に接続した低圧機器とは異なる使用圧力の他の低圧機器を使用する場合には、高圧用継手の高圧用接続口に低圧用アダプタ継手の流入側取付口を取付ける。この状態で、低圧用アダプタ継手の流出側取付口に他の低圧機器を取付けることにより、高圧用継手に低圧用アダプタ継手を介して使用圧力が異なる低圧機器を接続することができ、該低圧機器を使用して作業を行なうことができる。
【0025】
さらに、高圧用継手に低圧用アダプタ継手を接続し、該低圧用アダプタ継手に他の低圧機器を接続したときに、低圧用アダプタ継手の規制手段は、高圧空気によって低圧機器が損傷するのを防止することができる。
【0026】
さらに、請求項6の発明による空気圧縮機に用いる低圧用アダプタ継手は、高圧な圧縮空気で駆動する高圧機器が接続される圧縮手段側の高圧用接続口に取付け、取外し可能に取付けられる流入側取付口と、前記高圧空気よりも低い低圧空気で駆動する低圧機器が取付け、取外し可能に取付けられる流出側取付口と、前記流入側取付口と流出側取付口との間に設けられ所定値以上の高圧空気が該流出側取付口に流出するのを規制する規制手段とによって構成している。
【0027】
このように構成したことにより、低圧機器を使用する場合には、圧縮手段側の高圧用接続口に流入側取付口を取付ける。この状態で、流出側取付口に低圧機器を取付けることにより、圧縮手段側に低圧用アダプタ継手を介して低圧機器を接続することができ、該低圧機器を使用して作業を行なうことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による空気圧縮機としてタンク一体型の圧縮機を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0029】
まず、図1ないし図7は本発明の第1の実施の形態を示している。1は本実施の形態に適用されるタンク一体型の空気圧縮機で、該空気圧縮機1は、図1、図2に示す如く、後述の貯留タンク2,3、圧縮部5、駆動モータ6、低圧用減圧弁7、低圧用継手10、高圧用減圧弁11、高圧用継手14、低圧用アダプタ継手21等によって大略構成されている。
【0030】
2,3は左,右方向に離間して互いに並行に延び、後述の圧縮部5と一緒に圧縮手段を構成する一対の貯留タンクで、該各貯留タンク2,3は、後述の圧縮部5から供給される圧縮空気を貯えるもので、その内圧(一次圧)は例えば2.5〜3.5MPa程度となる。ここで、各貯留タンク2,3は、例えばアルミニウム材料から略円筒状の密閉容器として形成され、連結ステー(図示せず)によって互いに連結されている。また、左,右の貯留タンク2,3は、連結配管4によって連通され、左側の貯留タンク2は、後述する高圧側の圧縮機構5Cに接続されている。
【0031】
5は各貯留タンク2,3間の後側寄りに取付けられた圧縮手段をなす圧縮部で、該圧縮部5は、クランクケース5Aと、該クランクケース5Aの相対位置に配設された低圧側の圧縮機構5B、高圧側の圧縮機構5Cとからなる、所謂水平対向型の2段式空気圧縮機として構成されている。
【0032】
6は各貯留タンク2,3間に位置して圧縮部5の前側に設けられた駆動モータで、該駆動モータ6は、外部から給電されることにより駆動軸(図示せず)を介して圧縮部5を駆動するものである。
【0033】
7は左側の貯留タンク2の前側に取付けられた減圧手段としての低圧用減圧弁で、該低圧用減圧弁7は、図3に示すように、貯留タンク2,3に貯えられた一次圧の圧縮空気を調整用つまみ7Aを操作することにより、後述する壁板用釘打ち機27、床板用釘打ち機28等の低圧機器の使用圧力の上限、例えば0.3〜1.0MPa程度の範囲で二次圧に減圧するものである。
【0034】
8は低圧用減圧弁7に取付けられた低圧用圧力計で、該圧力計8は、低圧用減圧弁7によって設定された二次圧を表示するもので、該低圧用減圧弁7の設定圧力に対応し、例えば0〜1.0MPaの範囲で二次圧力を表示する(図5参照)。
【0035】
9は低圧用減圧弁7に接続され、該低圧用減圧弁7の吐出口を構成する低圧側の分岐管で、該分岐管9は、一側が低圧用減圧弁7に接続され、他側が上,下方向にT字状に分岐し前側に屈曲して2つの屈曲管9A,9Aとなっている。
【0036】
ここで、屈曲管9Aの先端側の内周には、後述する低圧用継手10の接続口10Aが螺合して接続される雌ねじ(図示せず)が刻設され、この雌ねじは、後述する高圧用継手14が誤まって取付けられるのを防止するため、高圧側の分岐管13に形成された左ねじからなる雌ねじと区別し、右ねじとして形成されている。なお、この右ねじの雌ねじと雄ねじ、左ねじの雌ねじと雄ねじの形状の違いは、構成図として示す図5中で、右ねじは2つ谷と2つ山、左ねじは1つ谷と1つ山として形状を異ならせて表現している。
【0037】
10は分岐管9に取付けられた2個の低圧用継手で、該低圧用継手10は、低圧用減圧弁7によって減圧された低圧な圧縮空気を外部に取出すもので、例えばチェック弁を内蔵した急速継手として形成されている。また、低圧用継手10は、図5に示す如く、軸方向の一側に位置して外周側に右ねじ(2つ山)が刻設された接続口10Aと、他側に位置して後述する壁板用釘打ち機27の接続口27Bまたは床板用釘打ち機28の接続口28Bが接続される低圧用接続口10Bと、前記接続口10Aと低圧用接続口10Bとを連通する連通路10Cとを備えている。そして、低圧用継手10は、その接続口10Aを分岐管9の屈曲管9Aに螺着することにより、低圧用減圧弁7に対して取付けられている。
【0038】
ここで、低圧用継手10の低圧用接続口10Bは、後述する高圧用継手14の高圧用接続口14Bと内径寸法、穴形状が異なり、本実施の形態では低圧用接続口10Bは高圧用接続口14Bよりも小径に形成されている。これにより、低圧用接続口10Bは、高圧用であるコンクリート用釘打ち機29が接続できないようにしている。
【0039】
11は右側の貯留タンク3の前部上側に取付けられた減圧手段としての高圧用減圧弁で、該高圧用減圧弁11は、貯留タンク2,3に貯えられた一次圧の圧縮空気を調整用つまみ11Aを操作することにより、後述するコンクリート用釘打ち機29等の高圧機器の使用圧力の上限、例えば1.5〜3.0MPa程度の範囲で二次圧に減圧するものである。
【0040】
12は高圧用減圧弁11に取付けられた高圧用圧力計で、該圧力計12は、高圧用減圧弁11によって設定された二次圧を表示するもので、該高圧用減圧弁11の設定圧力に対応し、例えば0〜3.0MPaの範囲で二次圧力を表示する。
【0041】
13は高圧用減圧弁11に接続され、該高圧用減圧弁11の吐出口を構成する高圧側の分岐管で、該分岐管13は、図4に示す如く、一側が高圧用減圧弁11に接続され、他側が上,下方向にT字状に分岐し前側に屈曲して2つの屈曲管13A,13Aとなっている。
【0042】
ここで、屈曲管13Aの先端側の内周には、後述する高圧用継手14の接続口14Aが螺合して接続される雌ねじ(図示せず)が刻設され、この雌ねじは、図5に示すように、低圧側の分岐管9に形成された右ねじ(2つ谷)からなる雌ねじと区別するために、左ねじ(1つ谷)として形成されている。
【0043】
14は分岐管13に取付けられた2個の高圧用継手で、該高圧用継手14は、高圧用減圧弁11によって減圧された高圧な圧縮空気を外部に取出すもので、例えばチェック弁を内蔵した急速継手として形成されている。また、高圧用継手14は、図5に示す如く、軸方向の一側に位置して外周側に左ねじ(1つ山)が刻設された接続口14Aと、他側に位置して後述する低圧用アダプタ継手21の流入側取付口22またはコンクリート用釘打ち機29の接続口29Bが接続される高圧用接続口14Bと、前記接続口14Aと高圧用接続口14Bとを連通する連通路14Cとを備えている。そして、高圧用継手14は、その接続口14Aを分岐管13の屈曲管13Aに螺着することにより、高圧用減圧弁11に対して取付けられている。
【0044】
ここで、高圧用継手14の高圧用接続口14Bは、前述した低圧用継手10の低圧用接続口10Bと異なった径の形状に形成されている。これにより、高圧用接続口14Bは、低圧用である壁板用釘打ち機27、床板用釘打ち機28が誤まって接続されないようにしている。
【0045】
次に、21は高圧用継手14に取付け、取外し可能に取付けられる低圧用アダプタ継手で、該低圧用アダプタ継手21は、高圧用継手14の高圧用接続口14Bに着脱される急速継手として形成されている。また、低圧用アダプタ継手21は、図6に示すように、軸方向の一側に位置して高圧用継手14の高圧用接続口14Bに取付けられる流入側取付口22と、他側に位置して後述する壁板用釘打ち機27の接続口27Bまたは床板用釘打ち機28の接続口28Bが取付け、取外し可能に取付けられる流出側取付口23と、前記流入側取付口22と流出側取付口23とを連通する連通路24と、前記流入側取付口22と流出側取付口23との間に位置し、該連通路24に接続して設けられた規制手段としてのリリーフ弁25とによって大略構成されている。
【0046】
ここで、流入側取付口22は、高圧用継手14の高圧用接続口14Bにワンタッチで取付けることができる形状、即ち、コンクリート用釘打ち機29の接続口29Bとほぼ同じ形状(径寸法)に形成されている。
【0047】
また、流出側取付口23は、壁板用釘打ち機27の接続口27Bまたは床板用釘打ち機28の接続口28Bがワンタッチで接続することができる形状、即ち、低圧用継手10の低圧用接続口10Bとほぼ同じ形状(径寸法)に形成されている。
【0048】
さらに、リリーフ弁25は、連通路24の途中に接続して設けられた弁室25Aと、該弁室25Aの連通路24側に設けられた弁座25Bと、前記弁室25A内に位置して該弁座25Bに離着座する弁体25Cと、該弁体25Cを弁座25Bに向けて付勢するばね部材25Dと、前記弁室25Aを外部に開放する排気ポート25Eとによって構成されている。
【0049】
また、ばね部材25Dの付勢力は、壁板用釘打ち機27、床板用釘打ち機28を安全に駆動できる圧力の上限、例えばほぼ1.0MPaよりも高圧な圧縮空気が供給されたときに、弁体25Cが弁座25Bから離座するのを許すように設定されている。
【0050】
そして、リリーフ弁25は、常時はばね部材25Dの付勢力で弁体25Cを弁座25Bに着座させている。一方、1.0MPaを越える高圧空気が供給されたときには、弁座25Bから弁体25Cを離座させ、高圧空気の一部を排気ポート25Eから外部に放出することにより、高圧空気が流出側取付口23側に流れるのを防止することができる。
【0051】
なお、26は貯留タンク2,3の上側に取付けられたカバー(図1中に図示)で、該カバー26は、圧縮部5、駆動モータ6等を覆うことにより、これらを保護するものである。
【0052】
次に、27は薄い壁板に釘を打付ける低圧機器としての壁板用釘打ち機(図5参照)で、該壁板用釘打ち機27の使用圧力は、例えば0.5MPa程度となっている。また、壁板用釘打ち機27には、エアホース27Aが接続され、該エアホース27Aの先端部には空気圧縮機1に接続するための接続口27Bが設けられている。
【0053】
また、28は厚い床板に釘を打付ける低圧機器としての床板用釘打ち機で、該床板用釘打ち機28の使用圧力は、例えば0.7MPa程度となっている。また、床板用釘打ち機28には、エアホース28Aが接続され、該エアホース28Aの先端部には空気圧縮機1に接続するための接続口28Bが設けられている。
【0054】
ここで、壁板用釘打ち機27の接続口27Bと床板用釘打ち機28の接続口28Bは、低圧用継手10の低圧用接続口10Bまたは低圧用アダプタ継手21の流出側取付口23に取付け、取外し可能に取付けることができる。一方、高圧用継手14の高圧用接続口14Bには取付けることができないようになっている。
【0055】
29はコンクリート、鋼板等に釘を打付ける高圧機器としてのコンクリート用釘打ち機(図7参照)で、該コンクリート用釘打ち機29の使用圧力は、例えば2.5MPa程度となっている。また、コンクリート用釘打ち機29には、エアホース29Aが接続され、該エアホース29Aの先端部には空気圧縮機1に接続するための接続口29Bが設けられている。
【0056】
ここで、コンクリート用釘打ち機29の接続口29Bは、高圧用継手14の高圧用接続口14Bに取付け、取外し可能に取付けることができる。一方、低圧用継手10の低圧用接続口10Bまたは低圧用アダプタ継手21の流出側取付口23には取付けることができないようになっている。
【0057】
本実施の形態によるタンク一体型の空気圧縮機1は上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
【0058】
まず、駆動モータ6によって圧縮部5を駆動すると、低圧側の圧縮機構5Bが外気を吸込んで圧縮し、この圧縮空気を高圧側の圧縮機構5Cに供給する。これにより、高圧側の圧縮機構5Cは、低圧側の圧縮機構5Bからの圧縮空気をさらに圧縮して高圧な圧縮空気とし、貯留タンク2,3に供給する。
【0059】
次に、貯留タンク2,3に貯留された圧縮空気を使用して釘打ち作業を行なう場合の手順について説明する。
【0060】
まず、薄い壁板に釘を打付ける作業とコンクリート壁に釘を打付ける作業を同時に行なう場合には、図7に示す如く、壁板用釘打ち機27の使用圧力に合わせ低圧用減圧弁7を調整して二次圧を0.5MPaに設定する。この状態で、低圧用継手10の低圧用接続口10Bに壁板用釘打ち機27の接続口27Bを取付ける。これにより、作業者は、空気圧縮機1から供給される0.5MPaの低圧空気によって壁板用釘打ち機27を駆動し、壁板に釘を打付けることができる。
【0061】
一方、コンクリート用釘打ち機29の使用圧力に合わせ高圧用減圧弁11を調整して二次圧を2.5MPaに設定する。この状態で、高圧用継手14の高圧用接続口14Bにコンクリート用釘打ち機29の接続口29Bを取付ける。これにより、作業者は、空気圧縮機1から供給される2.5MPaの高圧空気によってコンクリート用釘打ち機29を駆動し、コンクリート壁に釘を打付けることができる。
【0062】
次に、前述した壁板に釘を打付ける作業と床板に釘を打付ける作業、即ち、異なる圧力の低圧空気を用いて2つの作業を同時に行なう場合について説明する。
【0063】
この場合には、図5に示す如く、床板用釘打ち機28の使用圧力に合わせ高圧用減圧弁11を調整して二次圧を0.7MPaに設定する。この状態で、高圧用継手14の高圧用接続口14Bに低圧用アダプタ継手21の流入側取付口22を取付ける。
【0064】
これにより、高圧用継手14の高圧用接続口14Bは、低圧用アダプタ継手21によって床板用釘打ち機28(低圧機器)が接続可能な流出側取付口23に変換されるから、低圧用アダプタ継手21の流出側取付口23に床板用釘打ち機28の接続口28Bを取付けることができる。従って、作業者は、壁板用釘打ち機27を用いて壁板に釘を打付ける作業と同時に、空気圧縮機1から供給される0.7MPaの低圧空気によって床板用釘打ち機28を駆動し、床板に釘を打付けることができる。
【0065】
さらに、高圧用継手14に低圧用アダプタ継手21を介して床板用釘打ち機28を接続したときに、例えば高圧用減圧弁11の調整を忘れたり、調整を間違えることがある。このような場合には、床板用釘打ち機28の使用圧力よりも高い高圧空気が供給されてしまう。
【0066】
しかし、低圧用アダプタ継手21には、高圧空気を外部に放出するリリーフ弁25を設けているから、高圧空気が流入側取付口22から連通路24に流入すると、リリーフ弁25は、ばね部材25Dに抗して弁体25Cを開弁させ、高圧空気の一部を排気ポート25Eから外部に放出し、流出側取出口23に流れる圧縮空気の圧力を1.0MPa以下まで下げることができる。これにより、床板用釘打ち機28、エアホース28A等が高圧空気によって損傷するのを防止することができる。
【0067】
かくして、本実施の形態によれば、低圧用アダプタ継手21は、高圧用継手14の高圧用接続口14Bに対して取付可能な流入側取付口22と、壁板用釘打ち機27の接続口27Bまたは床板用釘打ち機28の接続口28Bが取付可能な流出側取付口23と、前記流入側取付口22と流出側取付口23とを連通する連通路24に接続して設けられ、高圧空気が供給されたときに、この圧縮空気の一部を外部に放出するリリーフ弁25とによって構成している。従って、高圧用減圧弁11を低圧側に調整し、高圧用継手14に低圧用アダプタ継手21を取付けるだけで、この高圧用のユニットを利用して低圧機器である床板用釘打ち機28等を駆動することができる。
【0068】
この結果、1台の空気圧縮機1で低圧機器と高圧機器または圧力の異なる2つの低圧機器を同時に使用することができ、空気圧縮機1の使用範囲を広めることができる。
【0069】
また、低圧用アダプタ継手21は、リリーフ弁25によって高圧空気が低圧機器側に流出するのを防止することができるから、低圧機器の損傷を防止して、信頼性、安全性を向上することができる。また、リリーフ弁25は、高圧空気の一部を外部に放出するときの排気音で高圧用減圧弁11の調整に誤りがあることを作業者に知らせることができる。
【0070】
さらに、低圧用アダプタ継手21は、その流入側取付口22を高圧用継手14の高圧用接続口14Bにワンタッチで取付けることができ、該低圧用アダプタ継手21の取付け、取外し作業を容易に行なうことができる。
【0071】
次に、図8および図9は本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、低圧用アダプタ継手を高圧用継手に交換して減圧手段に取付け、取外し可能に取付ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0072】
31は高圧用継手14に交換して分岐管13に取付け、取外し可能に取付けられた本実施の形態による低圧用アダプタ継手で、該低圧用アダプタ継手31は、図9に示す如く、軸方向の一側に位置して高圧側の分岐管13に取付けられる流入側取付口32と、他側に位置して壁板用釘打ち機27の接続口27Bまたは床板用釘打ち機28の接続口28Bが取付け、取外し可能に取付けられる流出側取付口33と、前記流入側取付口32と流出側取付口33とを連通する連通路34と、前記流入側取付口32と流出側取付口33との間に位置し、該連通路34に接続して設けられた規制手段としてのリリーフ弁35とによって大略構成されている。
【0073】
ここで、流入側取付口32は、外周側に左ねじ(1つ山)が刻設され、これにより、高圧用継手14の接続口14Aと同様に、高圧側の分岐管13の左ねじ(1つ谷)からなる雌ねじに螺合して取付けることができる。
【0074】
また、流出側取付口33は、壁板用釘打ち機27の接続口27Bまたは床板用釘打ち機28の接続口28Bがワンタッチで接続することができる形状、即ち、低圧用継手10の低圧用接続口10Bとほぼ同じ形状(径寸法)に形成されている。
【0075】
さらに、リリーフ弁35は、第1の実施の形態のリリーフ弁25と同様に、弁室35A、弁座35B、弁体35C、ばね部材35Dおよび排気ポート35Eによって構成されている。
【0076】
かくして、このように構成される本実施の形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、低圧用アダプタ継手31は、高圧用継手14に交換して分岐管13に取付ける構成としているから、継手周りを簡素化することができ、取扱い性を向上することができる。
【0077】
次に、図10は本発明の第3の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、規制手段は、減圧手段から低圧機器を駆動する圧力よりも高圧な圧縮空気が供給されたときに、流入側取付口から流出側取付口への空気の流れを遮断する遮断弁として形成したことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0078】
41は高圧用継手14に取付け、取外し可能に取付けられる本実施の形態による低圧用アダプタ継手で、該低圧用アダプタ継手41は、高圧用継手14の高圧用接続口14Bに着脱される急速継手として形成されている。また、低圧用アダプタ継手41は、軸方向の一側に位置して高圧用継手14の高圧用接続口14Bに取付けられる流入側取付口42と、他側に位置して壁板用釘打ち機27の接続口27Bまたは床板用釘打ち機28の接続口28Bが取付け、取外し可能に取付けられる流出側取付口43と、前記流入側取付口42と流出側取付口43とを連通する連通路44と、前記流入側取付口42と流出側取付口43との間に位置し、該連通路44に接続して設けられた規制手段としての遮断弁45とによって大略構成されている。
【0079】
ここで、遮断弁45は、連通路44の途中に位置して該連通路44と直交する方向に延びて設けられた弁室45Aと、該弁室45A内に移動可能に設けられ、前記連通路44と連通可能な通気孔45B1を有する弁体45Bと、前記弁室45Aの長さ方向の一側に設けられ、該弁体45Bを付勢して通気孔45B1と連通路44とを連通させるばね部材45Cと、連通路44の前記弁室45Aよりも上流側位置と前記弁室45Aの長さ方向の他側とを連通して設けられたパイロット通路45Dと、弁室45A内で弁体45Bによって画成され、該パイロット通路45Dから流入する高圧空気を受圧する受圧室45Eとによって構成されている。
【0080】
そして、遮断弁45は、常時はばね部材45Cによって弁体45Bを付勢し、該弁体45Bの通気孔45B1を連通路44に連通させることにより、流出側取付口43に低圧空気を供給することができる。一方、1.0MPaを越える高圧空気が供給されたときには、この高圧空気がパイロット通路44Dを介して受圧室45Eに流入し、ばね部材45Cに抗して弁体45Bを押動する。これにより、弁体45Bの通気孔45B1が連通路44からずれるから、該連通路44を遮断して高圧空気が流出側取付口23側に流れるのを防止することができる。
【0081】
かくして、このように構成される本実施の形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、例えば高圧用減圧弁11の圧力調整を高めに間違えた場合には、低圧用アダプタ継手41に接続された低圧機器が駆動しないようにすることができるから、空気圧縮機1から離れた場所で作業を行なう場合でも、圧力調整に誤りがあることを作業者に知らせて適切な作業を行なわせることができる。
【0082】
なお、第1の実施の形態では、低圧用減圧弁7、低圧用圧力計8、低圧側の分岐管9、低圧用継手10からなる低圧ユニットと高圧用減圧弁11、高圧用圧力計12、高圧側の分岐管13、高圧用継手14からなる高圧ユニットとを設け、高圧用継手14に低圧用アダプタ継手21を取付けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図11、図12に示す第1の変形例による空気圧縮機51のように、高圧用減圧弁11、高圧用圧力計12、高圧側の分岐管13、高圧用継手14からなる高圧ユニットを2つ設ける構成としてもよい。
【0083】
この場合には、図11に示す如く、一方の高圧用継手14に低圧用アダプタ継手21を取付けることにより、低圧機器である床板用釘打ち機28と高圧機器であるコンクリート用釘打ち機29とを同時に使用することができる。
【0084】
また、図12に示す如く、2個の高圧用継手14にそれぞれ低圧用アダプタ継手21を取付けることにより、低圧機器である壁板用釘打ち機27と床板用釘打ち機28とを同時に使用することができる。
【0085】
また、第2の実施の形態では、低圧用減圧弁7、低圧用圧力計8、低圧側の分岐管9、低圧用継手10からなる低圧ユニットと高圧用減圧弁11、高圧用圧力計12、高圧側の分岐管13、高圧用継手14からなる高圧ユニットとを設け、高圧用継手14に交換して低圧用アダプタ継手31を取付けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図13、図14に示す第2の変形例による空気圧縮機61のように、高圧用減圧弁11、高圧用圧力計12、高圧側の分岐管13、高圧用継手14からなる高圧ユニットを2個設ける構成としてもよい。
【0086】
この場合には、図13に示す如く、一方の高圧用継手14に交換して低圧用アダプタ継手31を取付けることにより、低圧機器である床板用釘打ち機28と高圧機器であるコンクリート用釘打ち機29とを同時に使用することができる。また、図14に示す如く、2個の高圧用継手14に交換してそれぞれ低圧用アダプタ継手31を取付けることにより、低圧機器である壁板用釘打ち機27と床板用釘打ち機28とを同時に使用することができる。
【0087】
また、第2の実施の形態では、空気圧縮機1には、低圧用減圧弁7、低圧用圧力計8、低圧側の分岐管9、低圧用継手10からなる低圧ユニットと高圧用減圧弁11、高圧用圧力計12、高圧側の分岐管13、高圧用継手14からなる高圧ユニットとを設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図15に示す第3の変形例のように、高圧用減圧弁11、高圧用圧力計12、高圧側の分岐管13がそれぞれ1個ずつ設けられた高圧専用の空気圧縮機71に低圧用アダプタ継手引を取付ける構成としてもよい。この場合には、高圧専用の空気圧縮機71でも低圧機器を使用することができる。
【0088】
一方、第3の実施の形態では、遮断弁45が設けられた低圧用アダプタ継手41を高圧用継手14に取付けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば遮断弁45が設けられた低圧用アダプタ継手41を高圧用減圧弁11の吐出口をなす高圧側の分岐管13に取付ける構成としてもよい。
【0089】
また、各実施の形態では、水平対向型の2段式空気圧縮機をなす圧縮部5を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、1段または3段以上の空気圧縮機を圧縮部として用いてもよく、また、シリンダの配置形態もV型等の他の形態としてもよい。さらに、スクロール式圧縮機、スクリュ式圧縮機を用いてもよい。
【0090】
また、各実施の形態では、圧縮機として2本の貯留タンク2,3が一体的に設けられたタンク一体型の空気圧縮機1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、貯留タンクを1本とする構成としてもよい。
【0091】
さらに、各実施の形態では、使用する作業者が継手を交換することができるようにした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば使用形態に応じて工場で予めセッティングして出荷するようにしてもよい。
【0092】
【発明の効果】
以上詳述した如く、請求項1の発明によれば、高圧な圧縮空気で駆動する高圧機器が取付け、取外し可能に接続される高圧用継手に低圧用アダプタ継手を取付け、取外し可能に取付け、該低圧用アダプタ継手は、前記高圧用継手の高圧用接続口に取付けられる流入側取付口と、前記高圧空気よりも低い低圧空気で駆動する低圧機器が取付け、取外し可能に取付けられる流出側取付口と、前記流入側取付口と流出側取付口との間に設けられ所定値以上の高圧空気が該流出側取付口に流出するのを規制する規制手段とによって構成している。
【0093】
従って、減圧手段を調整して吐出側の圧力を高圧機器の使用圧力に設定し、高圧用継手の高圧用接続口に高圧機器を接続することにより、該高圧機器を使用して作業を行なうことができる。
【0094】
しかも、低圧機器を使用する場合には、高圧用継手の高圧用接続口に低圧用アダプタ継手の流入側取付口を取付け、該低圧用アダプタ継手の流出側取付口に低圧機器を取付けることにより、高圧用継手に低圧用アダプタ継手を介して低圧機器を接続することができ、該低圧機器を使用して作業を行なうことができる。
【0095】
この結果、1つの減圧手段、高圧継手だけが設けられている空気圧縮機でも、低圧機器と高圧機器の両方を使用することができ、空気圧縮機の使用範囲を広めることができる。
【0096】
請求項2の発明によれば、減圧手段の吐出口に取付けられ、高圧な圧縮空気で駆動する高圧機器が接続される高圧用継手に交換して前記減圧手段に低圧用アダプタ継手を取付け、取外し可能に取付け、該低圧用アダプタ継手は、前記減圧手段の吐出口に取付けられる流入側取付口と、前記高圧空気よりも低い低圧空気で駆動する低圧機器が取付け、取外し可能に取付けられる流出側取付口と、前記流入側取付口と流出側取付口との間に設けられ所定値以上の高圧空気が該流出側取付口に流出するのを規制する規制手段とによって構成している。従って、上述した請求項1の発明による作用効果に加え、継手周りを簡素化することができ、取扱い性を向上することができる。
【0097】
請求項3の発明によれば、規制手段は、減圧手段から低圧機器を駆動する圧力よりも高圧な圧縮空気が供給されたときに、この圧縮空気の一部を外部に放出するリリーフ弁として形成している。従って、規制手段は、減圧手段から高圧な圧縮空気が供給されたときに、この圧縮空気の一部を外部に放出し、低圧機器に適した低圧空気だけを該低圧機器に供給することができ、低圧機器の損傷を防止することができる。また、リリーフ弁は、高圧空気の一部を外部に放出するときの排気音で減圧手段の調整に誤りがあることを作業者に知らせることができる。
【0098】
請求項4の発明によれば、規制手段は、減圧手段から低圧機器を駆動する圧力よりも高圧な圧縮空気が供給されたときに、流入側取付口から流出側取付口への空気の流れを遮断する遮断弁として形成している。従って、規制手段は、減圧手段から高圧な圧縮空気が供給されたときに、流入側取付口と流出側取付口との間で空気の流れを遮断し、低圧機器への高圧空気の供給を阻止することができ、低圧機器の損傷を防止することができる。
【0099】
請求項5の発明によれば、空気を圧縮する圧縮手段と、該圧縮手段によって圧縮された空気を高圧と低圧の2つの値に減圧して吐出する2つの減圧手段と、一方の減圧手段の吐出側に接続され、高圧な圧縮空気で駆動する高圧機器が取付け、取外し可能に接続される高圧用接続口が設けられた高圧用継手と、他方の減圧手段の吐出側に接続され、前記高圧空気よりも低圧な圧縮空気で駆動する低圧機器が取付け、取外し可能に接続される低圧用接続口が設けられた低圧用継手と、前記高圧用継手に取付け、取外し可能に取付けられる低圧用アダプタ継手とからなり、前記低圧用アダプタ継手は、前記高圧用継手の高圧用接続口に取付けられる流入側取付口と、前記低圧機器が取付け、取外し可能に取付けられる流出側取付口と、前記流入側取付口と流出側取付口との間に設けられ所定値以上の高圧空気が該流出側取付口に流出するのを規制する規制手段とによって構成している。
【0100】
従って、高圧用継手の高圧用接続口に高圧機器を接続することにより、該高圧機器を使用して作業を行なうことができる。
【0101】
また、低圧用継手の低圧用接続口に低圧機器を接続することにより、該低圧機器を使用して作業を行なうことができる。
【0102】
一方、低圧用減圧手段に接続した低圧機器とは異なる低圧機器を使用する場合には、高圧用継手の高圧用接続口に低圧用アダプタ継手の流入側取付口を取付ける。この状態で、低圧用アダプタ継手の流出側取付口に他の低圧機器を取付けることにより、高圧用継手に低圧用アダプタ継手を介して異なる低圧機器を接続することができ、該低圧機器を使用して作業を行なうことができる。
【0103】
この結果、1台の空気圧縮機で低圧機器と高圧機器または2つの低圧機器を同時に使用することができ、空気圧縮機の使用範囲を広めることができる。
【0104】
請求項6の発明によれば、低圧用アダプタ継手を、高圧な圧縮空気で駆動する高圧機器が接続される圧縮手段側の高圧用接続口に取付け、取外し可能に取付けられる流入側取付口と、前記高圧空気よりも低い低圧空気で駆動する低圧機器が取付け、取外し可能に取付けられる流出側取付口と、前記流入側取付口と流出側取付口との間に設けられ所定値以上の高圧空気が該流出側取付口に流出するのを規制する規制手段とによって構成している。従って、一般的な空気圧縮機の高圧用継手に当該低圧用アダプタ継手を取付けるだけで、低圧機器を使用できるようにすることができる。また、高圧空気によって低圧機器が損傷するのも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に適用されるタンク一体型の圧縮機を示す外観斜視図である。
【図2】タンク一体型圧縮機をカバーを取外した状態で示す外観斜視図である。
【図3】図2中の低圧用減圧弁、低圧側の分岐管、低圧用継手等を拡大して示す要部拡大図である。
【図4】図2中の高圧用減圧弁、高圧側の分岐管、高圧用継手、低圧用アダプタ継手等を拡大して示す要部拡大図である。
【図5】低圧用アダプタ継手を取付けた空気圧縮機、壁板用釘打ち機、床板用釘打ち機を示す構成図である。
【図6】低圧用アダプタ継手を拡大して示す縦断面図である。
【図7】低圧用アダプタ継手を取外した空気圧縮機、壁板用釘打ち機、コンクリート用釘打ち機を示す構成図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態による低圧用アダプタ継手を取付けた空気圧縮機、壁板用釘打ち機、床板用釘打ち機を示す構成図である。
【図9】低圧用アダプタ継手を拡大して示す縦断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態による低圧用アダプタ継手を示す縦断面図である。
【図11】本発明の第1の変形例による空気圧縮機を床板用釘打ち機とコンクリート用釘打ち機を使用する形態で示す構成図である。
【図12】空気圧縮機を壁板用釘打ち機と床板用釘打ち機を使用する形態で示す構成図である。
【図13】本発明の第2の変形例による空気圧縮機を床板用釘打ち機とコンクリート用釘打ち機を使用する形態で示す構成図である。
【図14】空気圧縮機を壁板用釘打ち機と床板用釘打ち機を使用する形態で示す構成図である。
【図15】本発明の第3の変形例による高圧専用の空気圧縮機を床板用釘打ち機を使用する形態で示す構成図である。
【符号の説明】
1,51,61,71 空気圧縮機
2,3 貯留タンク(圧縮手段)
5 圧縮部(圧縮手段)
7 低圧用減圧弁
9 低圧側の分岐管(吐出口)
10 低圧用継手
10A,14A 接続口
10B 低圧用接続口
11 高圧用減圧弁
13 高圧側の分岐管(吐出口)
14 高圧用継手
14B 低圧用接続口
21,31,41 低圧用アダプタ継手
22,32,42 流入側取付口
23,33,43 流出側取付口
25,35 リリーフ弁(規制手段)
27 壁板用釘打ち機(低圧機器)
27B,28B,29B 接続口
28 床板用釘打ち機(低圧機器)
29 コンクリート用釘打ち機(高圧機器)
45 遮断弁(規制手段)

Claims (6)

  1. 空気を圧縮する圧縮手段と、
    該圧縮手段によって圧縮された空気を減圧して吐出する減圧手段と、
    該減圧手段の吐出側に接続され、高圧な圧縮空気で駆動する高圧機器が取付け、取外し可能に接続される高圧用接続口が設けられた高圧用継手と、
    該高圧用継手に取付け、取外し可能に取付けられる低圧用アダプタ継手とからなり、
    前記低圧用アダプタ継手は、前記高圧用継手の高圧用接続口に取付けられる流入側取付口と、前記高圧空気よりも低い低圧空気で駆動する低圧機器が取付け、取外し可能に取付けられる流出側取付口と、前記流入側取付口と流出側取付口との間に設けられ所定値以上の高圧空気が該流出側取付口に流出するのを規制する規制手段とによって構成してなる空気圧縮機。
  2. 空気を圧縮する圧縮手段と、
    該圧縮手段によって圧縮された空気を減圧して吐出する減圧手段と、
    流入側が該減圧手段の吐出口に取付け、取外し可能に取付けられる取付口となり、流出側が高圧な圧縮空気で駆動する高圧機器が取付け、取外し可能に接続される高圧用接続口となった高圧用継手と、
    該高圧用継手に交換して前記減圧手段に取付け、取外し可能に取付けられる低圧用アダプタ継手とからなり、
    該低圧用アダプタ継手は、前記減圧手段の吐出口に取付けられる流入側取付口と、前記高圧空気よりも低い低圧空気で駆動する低圧機器が取付け、取外し可能に取付けられる流出側取付口と、前記流入側取付口と流出側取付口との間に設けられ所定値以上の高圧空気が該流出側取付口に流出するのを規制する規制手段とによって構成してなる空気圧縮機。
  3. 前記規制手段は、前記減圧手段から前記低圧機器を駆動する圧力よりも高圧な圧縮空気が供給されたときに、この圧縮空気の一部を外部に放出するリリーフ弁として形成してなる請求項1または2に記載の空気圧縮機。
  4. 前記規制手段は、前記減圧手段から前記低圧機器を駆動する圧力よりも高圧な圧縮空気が供給されたときに、前記流入側取付口から流出側取付口への空気の流れを遮断する遮断弁として形成してなる請求項1または2に記載の空気圧縮機。
  5. 空気を圧縮する圧縮手段と、
    該圧縮手段によって圧縮された空気を高圧に減圧して吐出可能な一方の減圧手段と、
    前記圧縮手段によって圧縮された空気を前記一方の減圧手段より低い上限圧まで減圧して吐出可能な他方の減圧手段と、
    一方の減圧手段の吐出側に接続され、高圧な圧縮空気で駆動する高圧機器が取付け、取外し可能に接続される高圧用接続口が設けられた高圧用継手と、
    他方の減圧手段の吐出側に接続され、前記高圧空気よりも低圧な圧縮空気で駆動する低圧機器が取付け、取外し可能に接続される低圧用接続口が設けられた低圧用継手と、
    前記高圧用継手に取付け、取外し可能に取付けられる低圧用アダプタ継手とからなり、
    前記低圧用アダプタ継手は、前記高圧用継手の高圧用接続口に取付けられる流入側取付口と、前記低圧機器が取付け、取外し可能に取付けられる流出側取付口と、前記流入側取付口と流出側取付口との間に設けられ所定値以上の高圧空気が該流出側取付口に流出するのを規制する規制手段とによって構成してなる空気圧縮機。
  6. 高圧な圧縮空気で駆動する高圧機器が接続される圧縮手段側の高圧用接続口に取付け、取外し可能に取付けられる流入側取付口と、前記高圧空気よりも低い低圧空気で駆動する低圧機器が取付け、取外し可能に取付けられる流出側取付口と、前記流入側取付口と流出側取付口との間に設けられ所定値以上の高圧空気が該流出側取付口に流出するのを規制する規制手段とによって構成してなる空気圧縮機に用いる低圧用アダプタ継手。
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