JP2004035994A - カラー受像管用磁気シールド用素材、その製造方法、カラー受像管用磁気シールド材およびカラー受像管 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】C:0.010重量%以下、Si:0.03重量%以下、Mn:1.5重量%以下、P:1.0重量%以下、S:0.030重量%以下、Cu:0.001〜1.60重量%、Al:0.005重量%以下、N:0.010重量%を超えて含み、残部Feおよび不可避的不純物からなる低炭素鋼板の表面に、CrめっきあるいはNiめっきを施して得られるカラー受像管用の磁気シールド用素材。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー受像管用磁気シールド用素材に関し、優れた内部磁気シールド特性を有するとともに、優れたハンドリング強度を有するカラー受像管用磁気シールド用素材、その製造方法、カラー受像管用磁気シールドおよびカラー受像管に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラーテレビなどのカラー受像管は基本的に電子銃と電子ビームを映像に換える蛍光面から構成されており、さらに受像管内部は、電子ビームが地磁気により移動されることを緩和するために、磁気シールド材で被覆されている。
この磁気シールド材の素材として用いられる鋼板においては、地磁気ドリフト量が小さいことなどの磁気的特性に加えて、折り曲げ加工などの成形加工性が良好であること、加工前、あるいは加工された磁気シールド材を搬送する際、あるいは、被加工材を積み重ねる際に変形を生じない程度のハンドリング強度を有していることなどの機械的特性が必要とされている。
【0003】
地磁気ドリフト量が小さくなるような素材は、従来の考えは、磁壁の移動を阻害する鋼中の炭素、窒素を極少にし、結晶粒径大にする必要があった。本発明は、Al添加量を低減させ、窒素を鋼中に固溶状態で存在させることで、結晶粒の微細化にならずして、強度を上げることが出来る。また、ユーザーの用途によっては、鋼板の圧延方向に対する磁気の異方性が望まれることがあり、この場合、焼鈍中の架張を大きく、また、調質圧延を施す。以上、望まれる特性の定義とその範囲を示す。 鋼板は磁化されやすい特性を有することが望まれ、そのパラメータとして、残留磁束密度(以下、Brで示す、単位:T)と保磁力(以下、Hcで示す、単位:A/m)の比:Br/Hc(単位:T・m/A)を4.0以上、より望ましくは、8.0以上が良い。
また、インナーシールドが、展張力タイプのシャドウマスクともに使用される場合は、鋼板の圧延方向と直角方向に磁気の異方性が大きいことがより望ましく、そのパラメータとして、磁気異方性は、
磁気異方性=(圧延平行方向での残留磁束密度(Br平行)/保磁力(Hc平行))/(圧延直角方向での残留磁束密度(Br直角)/保磁力(Hc直角))、または、この逆数で、いずれかの大きな値と定義し、この磁気異方性が、1.3以上、より望ましくは、1.5以上であることが良い。また、加工性、ハンドリング強度の点からは、鋼中の炭素、窒素を減少させ結晶粒径を大にすると、鋼板の強度が低下し、折り曲げ加工などの成形加工性は向上するが、鋼板や折り曲げ加工を施された被加工材を搬送する際に、軽度の衝撃により凹凸を生じたり、あるいは、被加工材を積み重ねた際に重みにより被加工材が変形したりしやすくなる。上記の相反する優れた磁気特性と優れたハンドリング強度を同時に満足させる必要があり、その点から、機械強度(抗張力:以下、TS)は280〜500MPaが望ましく、より望ましいのは、300〜500MPaであることである。
【0004】
従来、磁気シールド特性を有する材料としては、優れたハンドリング強度を有し、かつ軟磁性の珪素鋼板、または、極低炭素鋼板があるが、前者はカラー受像管に必要とされる黒化処理が困難であるために使用された例がない。また、後者は結晶粒が粗大であり、磁気シールド特性には優れているが、十分なハンドリング強度を有するものは得られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、Br/Hcが4.0以上を有し、かつ、磁気異方性が1.3以上と優れた磁気特性である。さらに、TS=280〜500MPaと優れたハンドリング強度を有するカラー受像管用の磁気シールド用素材を提供することを課題としている。
【0006】
【問題を解決するための手段】
請求項1記載のカラー受像管用磁気シールド用素材は、Nを0.010重量%を超えて含んだ鋼板からなることを特徴とする。
請求項2記載のカラー受像管用磁気シールド用素材は、Nを0.010重量%を超えて含んだ鋼板の表面に、Crめっき層、Niめっき層あるいはFe−Ni拡散層を有することを特徴とする。
請求項3記載のカラー受像管用磁気シールド用素材は、C:0.010重量%以下、Si:0.03重量%以下、Mn:1.5重量%以下、P:1.0重量%以下、S:0.030重量%以下、Cu:0.001〜1.60重量%、Al:0.005重量%以下、N:0.010重量%を超えて含み、残部がFeおよび不可避的不純物の鋼板からなることを特徴とする。
請求項4記載のカラー受像管用磁気シールド用素材は、C:0.010重量%以下、Si:0.03重量%以下、Mn:1.5重量%以下、P:1.0重量%以下、S:0.030重量%以下、Cu:0.001〜1.60重量%、Al:0.005重量%以下、N:0.010重量%を超えて含み、残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼板の表面に、Crめっき層、Niめっき層あるいはFe−Ni拡散層を有することを特徴とする。
請求項5記載のカラー受像管用磁気シールド用素材の製造方法は、Nを0.010重量%を超えて含んだ鋼を、冷間圧延を施し、670℃以上の温度で連続焼鈍を行った後、CrめっきあるいはNiめっきを施すことを特徴とする。
請求項6記載のカラー受像管用磁気シールド用素材の製造方法は、C:0.010重量%以下、Si:0.03重量%以下、Mn:1.5重量%以下、P:1.0重量%以下、S:0.030重量%以下、Cu:0.001〜1.60重量%、Al:0.005重量%以下、N:0.010重量%を超えて含み、残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼を、冷間圧延を施し、670℃以上の温度で連続焼鈍を行った後、CrめっきあるいはNiめっきを施すことを特徴とする。
請求項7記載のカラー受像管用磁気シールド材は、請求項1乃至4のいずれかに記載のカラー受像管用磁気シールド用素材の製造方法を用いて作製することを特徴とする。
請求項8記載のカラー受像管用の磁気シールド材は、請求項5乃至6のいずれかに記載のカラー受像管用磁気シールド用素材の製造方法を用いて作製することを特徴とする。
請求項9記載のカラー受像管は、請求項7乃至8のいずれかに記載のカラー受像管用磁気シールド材を組み込んで作製することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明においては、Nを0.010重量%を超えて含んだ極低炭素鋼を冷間圧延し、670℃以上の温度で、望ましくは架張力9N/mm2以上を施しながら連続焼鈍し、必要により、調質圧延を施し、Br/Hcが4.0以上を有し、かつ、磁気異方性が1.3以上と優れた磁気特性であり、さらに、TS=280〜500MPaと優れたハンドリング強度の優れたカラー受像管用の磁気シールド用素材が得られることが判明した。
【0008】
以下、本発明を実施例により、詳細に説明する。
本発明のカラー受像管用の磁気シールド用素材に用いる極低炭素鋼としては、真空脱ガス法を用いて脱炭し、鋼中の炭素を減少させる。また、窒素は真空脱ガス中に窒化物として、添加し、0.01重量%を超えた量とする。熱延および連続焼鈍の工程で、結晶粒度ASTM No. 6.0〜8.0になるように670℃以上、望ましくは、700℃以上で焼鈍する。また、鋼板に磁気の異方性を持たせるために、焼鈍中は鋼板を9N/mm2以上の張力で架張した方が望ましい。
さらに、鋼中に微細分散している過度の炭化物および窒化物は磁壁の移動を妨げ磁気特性を劣化させるので、鋼中に含まれる元素を予め限定し、これらを極力減少させる必要がある。以下に、本発明の磁気シールド用素材に用いる鋼中に添加される元素、およびその添加量の限定理由について説明する。
【0009】
Cに関しては、冷延鋼板中のC量が多いと炭化物が増加し、磁壁の移動を阻害され、また結晶粒の成長が妨げられ保磁力を低くすることが困難となるために、上限を0.010重量%以下とする。
Mnに関しては、0.1〜1.5重量%の範囲が好ましい。より望ましくは、0.25〜1.0重量%の範囲にする。0.1重量%未満では、材料が柔らかくなり好ましくない。また、過度のMnで、Br/Hcを劣化させることを避け、1.5重量%以下にするのがより好ましい。本発明は、焼鈍時の架張によって、磁気異方性を付与するのが特徴である。
Siに関しては、添加量が増加するほどBr/Hcが大きくなるが、めっきを施さない場合、黒化処理を行わねばならず、Siが黒化に悪影響を及ぼすため、添加量は0.030重量%とする。
Pに関しては、添加量が増加するほど、機械強度が増加し、望ましいが、過度に添加された場合、加工時に割れを起こす。したがって、本発明では、添加量は1.0重量%以下、望ましくは0.030重量%以下とする。
Sに関しては、熱間圧延時の割れにつながることから、添加量は0.030重量%以下、望ましくは、0.015重量%以下とする。
Cuに関しては、0.001〜1.60重量%の範囲が好ましい。0.001重量%未満では、酸洗時、ピットが発生し好ましくない。逆に、1.60重量%を超えると、硬質化し、加工性が劣化する。また、熱延時のCu割れによるへゲ状キズ、および、酸洗時スマット状の汚れも発生し、好ましくない。したがって、より好ましいのは0.001〜1.0重量%である。
Alに関しては、製鋼時の脱酸剤として使用、また、鋼中の固溶Nと反応し、窒化物(AlN)となり、固溶Nを低減する。本発明では、Nが固溶し、結晶粒の微細化を防ぐこと、また、その固溶Nが、インナー加工時の耐ハンドリング強度アップにもつながる。したがって、Al添加量は少ない方が良く、0.005重量%以下とする。
Nに関しては、本発明の磁気シールド用素材としてアルミキルド鋼を用いた場合に、Nは鋼中の固溶Alと反応して微細なAlNを形成し磁気特性を劣化させるが、上述したようにAl添加量を0.005重量%以下にしているので、鋼中では、Nは固溶して存在し、結晶粒の微細化は生じにくい。したがって、耐ハンドリング強度を向上させるために、N添加量は、0.010重量%を超えた量とする。上限は0.030重量%以下が望ましく、より望ましくは0.0250重量%以下とする。0.030重量%を超えると、鋼鈑表面にふくれ欠陥が起きやすく、歩留まりが悪くなり好ましくない。
【0010】
次に、磁気シールド用素材としての薄鋼板の製造工程について説明する。
まず、真空溶解、あるいは真空脱ガス法を用いて溶製された、上記の化学成分を含有するスラブを880〜900℃程度のγ域の仕上げ温度で、熱間圧延し、550〜650℃で巻き取る。ただし、結晶粒をさらに大きくしたい場合は、850℃以下のα域圧延を行うことも可能で、ここでは熱延の条件は特に限定しない。
この極低炭素熱延鋼帯は酸洗で、熱間圧延工程で生じた酸化皮膜を除去した後に、次に、70%以上の冷間圧延を施し、0.10〜0.30mmの板厚とする。焼鈍は連続焼鈍で行い、焼鈍温度は必要とされる強度に応じて、670℃以上、望ましくは、700℃以上の温度で20秒以上の連続焼鈍を実施することが好ましい。670℃未満では、再結晶が不十分のため、Br/Hcが4.0以上を得られない。上限の温度は、二次結晶による結晶粒の異常生長が起こらない範囲範囲内で有れば良く、約830℃である。時間もこの異常生長が起こらない範囲内であればよい。焼鈍時には、鋼板に9N/mm2以上の架張を加えながら行うことが望ましい。
また、一定の表面粗さRaが必要な場合、または、磁気異方性の方を重視する場合には、焼鈍後に、調質圧延工程で伸び率5%以下の調質圧延を行い、一定の表面粗さRaを付与することができる。表面粗さRa(JIS B 0601)として、0.1〜1.2μmの範囲が良い。より好ましくは、0.2〜0.8μmの範囲が良い。0.1μm未満では、黒化を行う場合、重ねて黒化焼鈍しても密着が生じやすい。また、1.2μmより大きいと、黒化を行う際に、黒化ムラが生じやすくなるためである。
【0011】
一般的には、シャドウマスクおよびインナーシールドはブラウン管内でのヘマタイト(Fe2O3)の発生を抑制、および、電子銃の輻射率を向上させるために、あらかじめ、ビスタイト(FeO)、マグネタイト(Fe3O4)を多く生成させる黒化処理を施す。ここでは、この黒化処理を省略するため、上記の焼鈍を施した後、または、焼鈍後に調質圧延を行った後に、鋼板を電解脱脂、酸洗し、電解クロム酸処理(Crめっき)あるいはNiめっきを施す。電解クロム酸処理の場合、下層に金属クロム、上層にクロム水和酸化物からなる皮膜ができる。電解クロム酸処理層あるいはNiめっき層が表層に形成することで、ブラウン管内でのインナーシールドの酸化が抑制され、高真空度を保つことができる。このため、Crめっき量の範囲は、下層には金属クロム量がCrとして10〜300mg/m2、上層にはクロム水和酸化物がCrとして1〜40mg/m2であることが好ましい。Niめっきの厚み範囲は、0.1〜3μmが好ましい。また、Fe−Ni拡散層は、このNiめっき厚みの範囲を有する鋼板に熱処理により作製したもので良く、熱処理より表層にNiが残留しても良い。Fe−Ni拡散層を形成するための熱処理は、連続焼鈍前にNiめっきを行い、その後、この焼鈍により行っても良い。また、Niめっき後、再結晶しない温度範囲内で熱処理により、Fe−Ni拡散層を形成しても良い。
【0012】
【実施例】
実施例にて本発明をさらに詳細に説明する。
(実施例)
表1に本発明の製造条件を示し、それぞれの機械特性および、磁気特性を表2に示す。
【0013】
【表1】
【0014】
焼鈍前の冷間圧延については、表1の1次冷間圧延で示した。表には示さないが、実施例1〜3、比較例1〜3及び比較例5〜9については、最表層に、Niめっきを約0.3μm施し、実施例4〜6及び比較例4については、最表層に下層に金属クロム約100mg/m2、上層にクロム水和酸化物をクロムとして約20mg/m2有する電解クロム酸処理を行った。
【0015】
また、機械特性は、JIS5号試験片を使って、引張試験にて、引張強度(TS)で評価した。磁気特性は、インナーシールド加工後に、450℃、10分にて、焼鈍を施した後、エプスタイン法(1次捲線及び2次捲線を施し、外部磁場をかけて測定する方法、評価は796A/mの磁界をかけた)にて、保磁力Hcを評価した。
【0016】
磁気異方性については、圧延平行方向での残留磁束密度をBr平行、圧延平行方向での保磁力をHc平行、圧延直角方向での残留磁束密度をBr直角、圧延直角方向での保磁力をHc直角としてそれぞれ表した場合、(Br平行/Hc平行)/(Br直角/Hc直角)、または、この逆数のうち、いずれか大きな値で示した。この磁気異方性は1.3以上あることが望ましい。表2の機械特性では、◎は特性が優れているが、△は特性が劣ることを示している。磁気特性では、◎は非常に優れていて、○は実用上使用でき、×は実用上使用できないことを示す。総合評価では、×、△は実用上使用できない。○は実用上問題なく使用できる。
【0017】
表2に示すように、本発明の磁気シールド用素材はBr/Hcは4.0(T・m/A)以上にあり、引張強度も280〜500MPaにあり、カラー受像管用の磁気シールド用素材に適していることがわかる。また、調質圧延を施さない素材は特にBr/Hcが高く、優れており、表1では、スキンパスとして示した調質圧延を5%以下の伸び率で行った場合は、特に磁気異方性が1.5以上と優れている。これに対し、比較例1〜2あるいは比較例5〜9は十分な磁気シールド特性(保磁力)が得られない。また、比較例3〜4はTSが低く、インナーシールド加工時のハンドリング不良が懸念される。
【0018】
【表2】
【0019】
【発明の効果】
本発明の磁気シールド用素材は、その優れた磁気特性と引張強度の点から、カラー受像管用の磁気シールド材として適用可能である。 また、本発明の磁気シールド用素材は、インナーシールド材とシャドウマスク材の間に介在して、両者をパネルに固着させるためのフレーム材としても適用可能である。
Claims (9)
- Nを0.010重量%を超えて含んだ鋼板からなることを特徴とするカラー受像管用磁気シールド用素材。
- Nを0.010重量%を超えて含んだ鋼板の表面に、Crめっき層、Niめっき層あるいはFe−Ni拡散層を有することを特徴とするカラー受像管用磁気シールド用素材。
- C:0.010重量%以下、Si:0.03重量%以下、Mn:1.5重量%以下、P:1.0重量%以下、S:0.030重量%以下、Cu:0.001〜1.60重量%、Al:0.005重量%以下、N:0.010重量%を超えて含み、残部がFeおよび不可避的不純物の鋼板からなることを特徴とするカラー受像管用磁気シールド用素材。
- C:0.010重量%以下、Si:0.03重量%以下、Mn:1.5重量%以下、P:1.0重量%以下、S:0.030重量%以下、Cu:0.001〜1.60重量%、Al:0.005重量%以下、N:0.010重量%を超えて含み、残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼板の表面に、Crめっき層、Niめっき層あるいはFe−Ni拡散層を有することを特徴とするカラー受像管用磁気シールド用素材。
- Nを0.010重量%を超えて含んだ鋼を、冷間圧延を施し、670℃以上の温度で連続焼鈍を行った後、CrめっきあるいはNiめっきを施すことを特徴とするカラー受像管用磁気シールド用素材の製造方法。
- C:0.010重量%以下、Si:0.03重量%以下、Mn:1.5重量%以下、P:1.0重量%以下、S:0.030重量%以下、Cu:0.001〜1.60重量%、Al:0.005重量%以下、N:0.010重量%を超えて含み、残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼を、冷間圧延を施し、670℃以上の温度で連続焼鈍を行った後、CrめっきあるいはNiめっきを施すことを特徴とするカラー受像管用磁気シールド用素材の製造方法。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載のカラー受像管用磁気シールド用素材を用いたカラー受像管用の磁気シールド材。
- 請求項5乃至6のいずれかに記載のカラー受像管用磁気シールド用素材の製造方法を用いて作製したカラー受像管用の磁気シールド材。
- 請求項7乃至8のいずれかに記載のカラー受像管用磁気シールド材を組み込んで作製したカラー受像管。
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