JP2004035197A - 粉粒体供給機の排出シュート - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は粉粒体供給機の供給筒13から回動桝1によって供給筒13の外側に回動させた桝内計量粉粒体を外気取入部4によって排出筒5内壁に附着させることなく次工程に供給することを目的とする。
【解決手段】粉粒体供給用回動桝1の上部に空気吸引口2及び下部に空気排出口3を有し、該排出口3側に排出筒5を設けてなり、上記排出筒5の下端に設けた輸送管11’内に該排出筒5から下降する粉粒体の空気輸送用エゼクター11を設けてなり、上記筒5の内部に間隙Tを介在させて内筒6を摺動方向及び回動方向に遊動自在に支持し、上記間隙Tに回動方向に向って圧力空気の送気口7を設けてなるものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は粉粒体供給機の定量排出シュートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図9に示すように、横形ローターの外周に沿って等間隔に設けた複数の粉粒体収容切欠又は切欠孔によって粉粒体供給用回動桝1が形成され、粉粒体供給筒13の内側から外側に該桝1を回動させ、外側において該桝1の押出口側に昇降遊動ローラ15や昇降遊動球を設け、その昇降衝撃や下向圧力により桝1内の粉粒体を強制的に下方に排出し、出口に設けた排出筒5から該定量粉粒体を下方に強制排出する装置が用いられ、或は上記桝内の粉粒体を圧縮空気で下方の排出筒内に排出する装置が機筐内に備えられた。
【0003】
しかしダイオキシン対策に用いられる消石灰や活性炭等を小量宛次工程に供給する粉粒体供給機では上記排出筒の内壁面に粉粒体が附着して排出が困難となり、円滑な定量供給ができず、粉粒体供給機は使用に耐え難いという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記粉粒体供給機の排出筒の内壁面に粉粒体が附着することなく円滑に該粉粒体を定量供給することのできる排出シュートを得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本発明は
第1に粉粒体供給用回動桝の上部に空気吸引口及び下部に空気排出口を有し、該排出口側に排出筒を設けてなり、上記排出筒の下端に設けた輸送管内に該排出筒から下降する粉粒体の空気輸送用エゼクターを設けてなる粉粒体供給機の排出シュート、
第2に上記筒の内部に間隙を介在させて内筒を摺動方向及び回動方向に遊動自在に支持し、上記間隙に回動方向に向って圧力空気の送気口を設けてなる上記第1発明記載の粉粒体供給機の排出シュート、
第3に上記回動桝が横形ローターの外周に沿って等間隔に設けた複数の粉粒体収容切欠又は孔によって形成され、上面被覆板に上記空気吸引口を、下面支持板に上記排出口を設けた上記第1又は第2発明記載の粉粒体供給機の排出シュート、
第4に上記内筒の上部に外周フランジを設け、上記排出筒の上部及び下部に内周フランジを設け、上部の内周フランジ上に上部外周フランジを支持し、かつ上部及び下部の内周フランジの内周面と内筒の外周面との間に小隙を介在させた上記第1〜第3発明のいずれかに記載の粉粒体供給機の排出シュート、
によって構成される。
【0006】
【発明の実施の形態】
粉粒体供給筒13の底板14と同一水準に上面を配置した横形ローター8を上記供給筒13の内外に亘って設け、該筒13の外側において上記ローター8の上面被覆板9に上部の空気吸引口2を穿設し、下面支持板10に上記吸引口2と符合する下部の空気排出口3を設け、上記ローター8にその外周に沿って等間隔に形成した複数の粉粒体供給用回動桝1を上記吸引口2と上記排出口3との間を通過させる。
【0007】
通過は連続的回動により、或は吸引口2及び排出口3に符合位置に停止する間歇回動である。
【0008】
上記回動桝1は図3に示すように複数のU字形粉粒体収容切欠又は円形又は扇形の切欠孔(図示していない)によって形成される。
【0009】
下面支持板10の上記排出口3にはその外周に排出筒5の上端を接続する。図1では該筒5の上部(入口側)内周フランジ5’を接続し、図2では上記筒5が外側に若干傾斜し、上部(入口側)内周フランジ5’と上記支持板10との間に接続筒5aを介在させる。そしてこれらの排出筒5には下部(出口側)内周フランジ5”を設け、上部(入口側)及び下部(出口側)内周フランジ5’、5”の内側に小隙t、tを介して内筒6を中心線cの回りの回動方向に遊動自在に配置し、内筒6の上部(入口側)に設けた外周フランジ6’を上記排出筒5の上部(入口側)内周フランジ5’の上面に載置し、該内筒6を昇降摺動方向に遊動自在に支持する。
【0010】
上部(入口側)及び下部(出口側)内周フランジ5’、5”の中間には排出筒5の内面と内筒6の外面との間には間隙Tが介在することになり、該間隙T内に排出筒5及び内筒6と直交する方向の送気口(ノズル)7を図5(イ)(ロ)図に示すように開口し、該ノズル7から圧力空気を矢印aの方向に噴出させる。
【0011】
上記排出筒5の下端(先端)には該筒5と直交又は交差する輸送管11’内に粉粒体空気輸送用エゼクター11を設け、該下端を該エゼクター11を備えた上記輸送管11’に連通させる。該輸送管11’の内部には上記連通部に向う圧縮空気噴出口11”が設けられ、該連通部から該噴出口11”の前に落下する粉粒体を上記輸送管11’に沿って空気輸送することができる。
【0012】
上記圧縮空気噴出口11”から上記輸送管11’内に噴出される空気a’は上記排出筒5との連通部を通過する際、排出筒5内の粉粒体及び空気を輸送管11’を呼び込み、これを輸送管11’によって空気輸送することができる。
【0013】
その際、排出筒5内は負圧となり排出筒5及び内筒6内の水分は蒸発乾燥して、排出筒5内の内壁附着粉粒体は負圧流によって上記輸送管11’内に合流し、該管11’内を空気輸送される。
【0014】
上記噴出口11”の圧縮空気側(内側)から小径分岐管12を設け、該分岐管12の先端を上記排出筒5の送気口(ノズル)7に開閉弁16を介して接続し、分岐管12内の圧力空気を送気口7から上記間隙T内に矢印a(図5(イ)(ロ)図)の方向(ほぼ接線方向)に噴出させる。
【0015】
上記矢印aの方向の噴出空気によって内筒6は矢印aの方向の力を受け、その力によって内筒6は上部(入口側)及び下部(出口側)内周フランジ5’、5”に衝接して振動すると共に衝接反力によって該内筒6は矢印aの方向とは逆の方向bに振動しながら中心線cの回りに回動する(図5(イ)(ロ)図)。
【0016】
内筒6の上記振動及び逆方向bへの回動によって排出口3から排出され内筒6内に入った粉粒体は内筒6の内壁に附着することなくエゼクター11の上記噴出口11”の前に落下し、噴出圧縮空気によってエゼクター11の輸送管11’内を空気輸送される。
【0017】
尚図1〜7中4は外気取入部、4’は外気取入口、図6〜8中13’で示すものは粉粒体供給筒13の内筒で底板14との間に粉粒体排出間隙を有する。又16は底板14に沿って回動するスポーク、17はスポーク16の先端に設けた回転輪、18は回転輪17の内周に設けた複数の掻爪、19はスポーク16のボス部である。
【0018】
上記回動桝1が縦形ローターの複数のロータリー羽根間の空間によって形成されたロータリーバルブを用い、吸引口2、排出口3、外気取入部4及び排出筒5、内筒6を横向とすることができる(図示していない)。
【0019】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したので粉粒体供給機における上記回動桝の空気排出口側に設けた排出筒に排出された定量粉粒体は排出筒の内筒を通過し、内筒の振動及び回動並びに負圧流によって内筒壁に附着するおそれがなく排出筒の排出端から次工程に定量粉粒体を供給し得る効果がある。
【0020】
又上記内筒は間隙内に送気された微少圧力空気による中心線の回りの微少振動及び上部(入口側)外周フランジの摺動による昇降微少振動によって内筒壁への粉粒体附着は充分防止される。
【0021】
さらに排出筒の排出端に設けた上記エゼクターによって排出筒内に負圧流を生じ、そのため排出筒内壁に粉粒体が附着することもなく定量粉粒体の空気輸送を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粉粒体供給機の排出シュートを示す縦断面図である。
【図2】傾斜排出筒の縦断面図である。
【図3】図1A−A線による平面図である。
【図4】図1B−B線による縦断面図である。
【図5】(イ)図は図4C−C線による平面図である。
(ロ)図は(イ)図の一部拡大図である。
【図6】粉粒体供給機の平面図である。
【図7】図6の正面図である。
【図8】内筒を傾斜させた状態の縦断面図である。
【図9】従来の粉粒体供給用回動桝の配置図である。
【符号の説明】
1   粉粒体供給用回動桝
2   空気吸引口
3   空気排出口
4   外気取入部
5   排出筒
5’  上部内周フランジ
5”  下部内周フランジ
T   間隙
t   小隙
6   内筒
6’  上部外周フランジ
7   送気口(ノズル)
8   横形ローター
9   上面被覆板
10   下面支持板
11   粉粒体空気輸送用エゼクター
12   小径分岐管

Claims (4)

  1. 粉粒体供給用回動桝の上部に空気吸引口及び下部に空気排出口を有し、該排出口側に排出筒を設けてなり、上記排出筒の下端に設けた輸送管内に該排出筒から下降する粉粒体の空気輸送用エゼクターを設けてなる粉粒体供給機の排出シュート。
  2. 上記筒の内部に間隙を介在させて内筒を摺動方向及び回動方向に遊動自在に支持し、上記間隙に回動方向に向って圧力空気の送気口を設けてなる請求項1記載の粉粒体供給機の排出シュート。
  3. 上記回動桝が横形ローターの外周に沿って等間隔に設けた複数の粉粒体収容切欠又は孔によって形成され、上面被覆板に上記空気吸引口を、下面支持板に上記排出口を設けた請求項1又は2記載の粉粒体供給機の排出シュート。
  4. 上記内筒の上部に外周フランジを設け、上記排出筒の上部及び下部に内周フランジを設け、上部の内周フランジ上に上部外周フランジを支持し、かつ上部及び下部の内周フランジの内周面と内筒の外周面との間に小隙を介在させた請求項1〜3のいずれかに記載の粉粒体供給機の排出シュート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012240777A (ja) * 2011-05-18 2012-12-10 Yutaka Akaboshi 圧送装置

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