JP2004034772A - 重荷重用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

重荷重用空気入りラジアルタイヤ Download PDF

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JP2004034772A
JP2004034772A JP2002192069A JP2002192069A JP2004034772A JP 2004034772 A JP2004034772 A JP 2004034772A JP 2002192069 A JP2002192069 A JP 2002192069A JP 2002192069 A JP2002192069 A JP 2002192069A JP 2004034772 A JP2004034772 A JP 2004034772A
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tire
pneumatic radial
radial tire
block
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JP2002192069A
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Keita Rachi
良知 啓太
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

【課題】ブロックを区画する横溝の溝底部におけるクラックの発生を効果的に抑制することを可能にした重荷重用空気入りラジアルタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド部1にタイヤ周方向に延びる複数本の主溝2とタイヤ幅方向に延びる複数本の横溝3とを設け、これら主溝2及び横溝3によって複数のブロック4を区画した空気入りラジアルタイヤにおいて、少なくともショルダー領域のブロック4を区画する横溝3Aの溝底側壁に1〜5個の窪みを設ける。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブロックパターンを有する重荷重用空気入りラジアルタイヤに関し、さらに詳しくは、ブロックを区画する横溝の溝底部におけるクラックの発生を抑制するようにした重荷重用空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
ブロックパターンを有する空気入りラジアルタイヤでは、制動時にやコーナリング時に生じるトルクによりブロックが捩じれると、これらブロックを区画するためのタイヤ幅方向に延長する横溝の溝底部に剪断応力が作用し、その溝底部にクラック(亀裂)が発生することがある。
【0003】
一般的には、横溝の溝底部に曲率を付与することで応力を緩和するようにしているが、特にトラックやバス等の重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいては、横溝の溝底部が高荷重かつ高剪断応力を受けるため、前記のような曲率を付けるだけでは十分な効果が得られない場合がある。特に、ショルダー部に形成されるブロックは、コーナリング時に捩じれの影響を受け易いため、クラックの発生が顕著になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ブロックを区画する横溝の溝底部におけるクラックの発生を効果的に抑制することを可能にした重荷重用空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するための本発明の重荷重用空気入りラジアルタイヤは、トレッド部にタイヤ周方向に延びる複数本の主溝とタイヤ幅方向に延びる複数本の横溝とを設け、これら主溝及び横溝によって複数のブロックを区画した空気入りラジアルタイヤにおいて、少なくともショルダー領域のブロックを区画する横溝の溝底側壁に1〜5個の窪みを設けたことを特徴とするものである。
【0006】
このようにブロックパターンを有する空気入りラジアルタイヤにおいて、少なくともショルダー領域のブロックを区画する横溝の溝底側壁に1〜5個の窪みを設けたことにより、窪みが溝底部への応力集中を緩和し、しかもブロック変形時の歪みを吸収するので、クラックの発生を効果的に抑制することができる。
【0007】
上記窪みは、円柱、円錐又は半球の形状を有することが好ましく、その直径が2.0〜5.0mmで、深さが1.5〜3.0mmであることが好ましい。このような形状及び寸法を選択することにより、ブロックの耐偏摩耗性能等を損なうことなく十分なクラック抑制効果を得ることができる。
【0008】
上記窪みは、溝深さに対して溝底側の20%の範囲であって、かつ溝幅に対して側壁側の40%の範囲だけに配置することが好ましい。これ以外の範囲に窪みを設けると、ブロックの耐偏摩耗性能等に悪影響を及ぼすばかりでなく、クラック抑制効果も不十分になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
図1は本発明の実施形態からなる重荷重用空気入りラジアルタイヤのトレッドパターンを示し、図2はショルダー部付近のブロックを拡大して示すものである。図1において、CLはタイヤセンターラインであり、Rはタイヤ回転方向である。図1及び図2に示すように、トレッド部1には、タイヤ周方向に延びる複数本の主溝2と、タイヤ幅方向に延びる複数本の横溝3とが設けられている。これら主溝2及び横溝3によって複数のブロック4が区画されている。これらブロック4はタイヤ周方向に連なる複数列のブロック列を形成している。
【0011】
横溝3のうちトレッド部1のショルダー領域に位置するブロック4を区画する横溝3Aは、図3に示すように、その溝底の側壁に1〜5個の窪み5を有している。窪み5はクラックを生じ難くするために平面視で円形に成形されている。
【0012】
上述した重荷重用空気入りラジアルタイヤでは、走行時に横溝3Aの溝底部に対して大きな外力を繰り返し受けるが、横溝3Aの溝底側壁に1〜5個の窪み5を設けているので、この窪み5が溝底部に加わる外力を分散させ、ブロック変形時の歪みを吸収し、クラックの発生を効果的に抑制することができる。ここで、各側壁での窪み数が5個を超えると、隣り合う窪み同士が繋がり易くなるためクラックを生じ易くなる。
【0013】
上記空気入りラジアルタイヤにおいて、窪み5は平面視で円形であり、図4(a)に示すような円柱の形状、図4(b)に示すような円錐の形状、或いは、図4(c)に示すような半球の形状等を有するものであると良い。この窪み5は、図5に示すように、直径Wが2.0〜5.0mmであり、深さDが1.5〜3.0mmであることが好ましい。これら直径Wや深さDが小さ過ぎるとクラック抑制効果が不十分になり、逆に大き過ぎると耐偏摩耗性能が低下する。
【0014】
また、窪み5は溝底の側壁だけに配置することが必要である。より具体的には、図6に示すように、窪み5は溝深さGHに対して溝底側の20%の範囲であって、かつ溝幅GWに対して側壁側の40%の範囲だけに配置することが望ましい。これ以外の範囲に窪み5を設けると、クラック抑制効果が得られない。
【0015】
上述した実施形態はトレッド部のショルダー領域に位置するブロックを区画する横溝だけに窪みを設けたものであるが、本発明ではショルダー領域以外のブロックを区画する横溝にも窪みを設けることが可能である。
【0016】
【実施例】
タイヤサイズ11R22.5 14PRのブロックパターンを有する重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、ショルダー領域のブロックを区画する横溝の溝底側壁に窪みを設け、その窪みの数や寸法を表1のように異ならせた実施例1〜4と、横溝に窪みを設けていない従来例1をそれぞれ製作した。
【0017】
これら試験タイヤについて、下記の試験方法により、クラック発生の有無、ブロックの耐偏摩耗性能を評価し、その結果を表1に併せて示した。
【0018】
クラック発生の有無:
試験タイヤを空気圧700kPaにてトラックに取り付け、舗装路を5万km走行した後、ショルダー領域の横溝におけるクラック発生の有無を調べた。
【0019】
耐偏摩耗性能:
試験タイヤを空気圧700kPaにてトラックに取り付け、舗装路を5万km走行し、ブロックの偏摩耗量を測定した。つまり、ブロックのヒールアンドトウ摩耗量(ブロック段差量)を測定した。評価結果は、測定値の逆数を用い、従来例1を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど耐偏摩耗性能が優れていることを意味する。
【0020】
【表1】
Figure 2004034772
この表1から判るように、実施例1〜4は従来例1に比べて耐偏摩耗性能を殆ど損なうことなくクラックの発生を抑制することができた。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、トレッド部にタイヤ周方向に延びる複数本の主溝とタイヤ幅方向に延びる複数本の横溝とを設け、これら主溝及び横溝によって複数のブロックを区画した空気入りラジアルタイヤにおいて、少なくともショルダー領域のブロックを区画する横溝の溝底側壁に1〜5個の窪みを設けたから、溝底部への応力集中を緩和し、クラックの発生を効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなる重荷重用空気入りラジアルタイヤのトレッドパターンを示す平面図である。
【図2】本発明の実施形態からなる重荷重用空気入りラジアルタイヤのショルダー部付近のブロックを拡大して示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態からなる重荷重用空気入りラジアルタイヤのショルダー領域のブロックを拡大して示す斜視図である。
【図4】本発明において横溝の溝底側壁に形成される種々の窪みを示し、(a)は窪みが円柱形状を有する場合のブロック断面図、(b)は窪みが円錐形状を有する場合のブロック断面図、(c)は窪みが半球形状を有する場合のブロック断面図である。
【図5】本発明において横溝の溝底側壁に形成される窪みの寸法を説明するためのブロック断面図である。
【図6】本発明において横溝の溝底側壁に形成される窪みの位置を説明するためのブロック断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド部
2 主溝
3,3A 横溝
4 ブロック
5 窪み

Claims (4)

  1. トレッド部にタイヤ周方向に延びる複数本の主溝とタイヤ幅方向に延びる複数本の横溝とを設け、これら主溝及び横溝によって複数のブロックを区画した空気入りラジアルタイヤにおいて、少なくともショルダー領域のブロックを区画する横溝の溝底側壁に1〜5個の窪みを設けた重荷重用空気入りラジアルタイヤ。
  2. 前記窪みは、円柱、円錐又は半球の形状を有する請求項1に記載の重荷重用空気入りラジアルタイヤ。
  3. 前記窪みは、直径が2.0〜5.0mmであり、深さが1.5〜3.0mmである請求項2に記載の重荷重用空気入りラジアルタイヤ。
  4. 前記窪みを、溝深さに対して溝底側の20%の範囲であって、かつ溝幅に対して側壁側の40%の範囲だけに配置した請求項1〜3のいずれかに記載の重荷重用空気入りラジアルタイヤ。
JP2002192069A 2002-07-01 2002-07-01 重荷重用空気入りラジアルタイヤ Pending JP2004034772A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010173614A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Yokohama Rubber Co Ltd:The プレキュアトレッド及びそれを用いた更生タイヤ

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