JP2004034442A - 液体噴射装置 - Google Patents

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高 橋 智 明
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Abstract

【課題】往路移動中のみに記録される画像の色調と往復路両方向移動中に記録される画像の色調とを高精度に整合させることができる双方向タイプのインクジェット式記録装置、広くは液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】色調確認制御部210は、色調確認指令に従って、往路用駆動信号による各圧力変動手段21の駆動タイミングを一定の周期として、液体被噴射媒体上に少なくとも一つのベタ塗り状の往路噴射液体混合部220が形成されるように、かつ、復路用駆動信号による各圧力変動手段21の駆動タイミングを一定の周期から少しずつ変化させて、液体被噴射媒体上に複数個のベタ塗り状の往復路噴射液体混合部230が前記往路噴射液体混合部220と対比可能な態様で形成されるように、タイミング補正部104、制御本体部11及び往復移動機構を制御するようになっている。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノズル開口から液体滴を吐出させる液体噴射装置に係り、とりわけ、往復移動の各々においてノズル開口から液体滴を吐出させる液体噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット式プリンタやインクジェット式プロッタ等のインクジェット式記録装置(液体噴射装置の一種)は、記録ヘッド(ヘッド部材)を主走査方向に沿って移動させると共に記録紙(液体被噴射媒体の一種)を副走査方向に沿って移動させ、この移動に連動して記録ヘッドのノズル開口からインク滴を吐出させることにより、記録紙上に画像(文字等を含む)を記録する。このインク滴の吐出は、例えば、ノズル開口に連通した圧力発生室を膨張・収縮させることで行われる。
【0003】
圧力発生室の膨張・収縮は、例えば、圧電振動子の変形を利用して行われる。このような記録ヘッドでは、供給される駆動パルスに応じて圧電振動子が変形し、これにより圧力室の容積が変化し、この容積変化によって圧力室内のインクに圧力変動が生じて、ノズル開口からインク滴が吐出する。
【0004】
このような記録装置では、複数のパルス波形を一連に接続してなる駆動信号が生成される。一方、階調情報を含む印字データが記録ヘッドに送信される。そして、当該送信された印字データに基づいて、必要なパルス波形のみが前記駆動信号から選択されて圧電振動子に供給される。これにより、ノズル開口から吐出させるインク滴の量を、階調情報に応じて変化させている。
【0005】
より具体的には、例えば、非記録の印字データ(階調情報00)、小ドットの印字データ(階調情報01)、中ドットの印字データ(階調情報10)、及び、大ドットの印字データ(階調情報11)からなる4階調を設定したプリンタにおいては、それぞれの階調に応じて、インク量の異なるインク滴が吐出される。
【0006】
前記のような4階調の記録を実現するためには、例えば図12に示すような駆動信号PAが用いられ得る。図12に示すように、この駆動信号PAは、期間PAT1に配置された第1パルス信号PAPS1と、期間PAT2に配置された第2パルス信号PAPS2とを一連に接続してあり、記録周期PATAで繰り返し発生するパルス列波形信号である。
【0007】
この駆動信号PAにおいて、第1パルス信号PAPS1はノズル開口から小インク滴を吐出させる小ドット駆動パルスであり、第2パルス信号PAPS2はノズル開口から中インク滴を吐出させる中ドット駆動パルスである。
【0008】
この場合、図13に示すように、第1パルス信号PAPS1と第2パルス信号PAPS2とを組み合わせて供給することにより、大ドット相当の記録を行うことができる。
【0009】
また、最近の写真画質、高解像度を実現するためにマルチパス方式が用いられている。例えば、ノズル密度180dpi、主走査方向の1走査当たりの記録密度360dpiの記録装置でも、少しずつ記録位置をずらしながら同じ領域を重畳的に走査する事により、主走査方向1440dpi、副走査方向720dpiといった高密度記録が可能である。この場合、一つの領域を主走査方向、副走査方向とも4回ずつ計16回走査してその領域の画像が完結する。
【0010】
一方、1回の主走査のみで一つの領域の画像が完結する方式は、1パス方式と呼ばれる。
【0011】
記録紙に対する記録をより高速に行うためには、記録ヘッドの主走査方向の往復移動の往路と復路との各々において、記録ヘッドのノズル開口からインク滴を吐出させて記録紙上に画像(文字等を含む)を記録することが好ましい。すなわち、往路移動中に1走査分の記録を行った後、記録ヘッドが記録紙に対して相対的に副走査方向に所定幅だけ移動し、復路移動中(逆方向)に次の1走査分の記録を行うことが好ましい。このように、往復移動の各々において記録が可能なインクジェット式記録装置は、双方向タイプ(Bi−D)と呼ばれている。
【0012】
一方、往路のみで記録するインクジェット式記録装置は、片方向タイプ(Uni−D)と呼ばれている。
【0013】
双方向タイプのインクジェット式記録装置では、記録精度を向上させるために、往路用の駆動信号の波形と復路用の駆動信号の波形とを異ならせることが好ましいことが知見されている。このような駆動信号の波形生成については、特開2000−1001号に詳細に記載されている。
【0014】
一例について図14を用いて説明すれば、往路用駆動信号PAは、第1パルス波形w1と第2パルス波形w2とを当該順に有する第1パルス列P1の周期信号である。
【0015】
ここで、第1パルス波形w1及び第2パルス波形w2は、図12における第1パルス信号PAPS1及び第2パルス信号PAPS2に対応している。すなわち、第1パルス波形w1(第1パルス信号PAPS1)は、相対的に小ドットの液体滴を噴射するためのパルス波形であり、第2パルス波形w2(第2パルス信号PAPS2)は、相対的に中ドットの液体滴を噴射するためのパルス波形である。
【0016】
そして、往路移動中の各記録画素毎の階調データに従って、2ビットのパルス選択データが生成される。この場合、小ドットの階調データに対応して、第1パルス波形w1のみを選択するようなパルス選択データ(10)が生成され、中ドットの階調データに対応して、第2パルス波形w2のみを選択するようなパルス選択データ(01)が生成され、大ドット相当の階調データに対応して、第1パルス波形w1及び第2パルス波形w2の双方を選択するようなパルス選択データ(11)が生成されるようになっている。
【0017】
一方、復路用駆動信号PBは、第2パルス波形w2と第1パルス波形w1とを当該順に有する第2パルス列P2の周期信号である。ここで、第2パルス波形w2及び第1パルス波形w1は、往路用駆動信号PAのそれらと各々同様である。
そして、復路移動中の各記録画素毎の階調データに従って、2ビットのパルス選択データが生成される。この場合、小ドットの階調データに対応して、第1パルス波形w1のみを選択するようなパルス選択データ(01)が生成され、中ドットの階調データに対応して、第2パルス波形w2のみを選択するようなパルス選択データ(10)が生成され、大ドット相当の階調データに対応して、第1パルス波形w1及び第2パルス波形w2の双方を選択するようなパルス選択データ(11)が生成されるようになっている。
【0018】
以上のように、往路用の駆動信号が有するパルス波形の順序と復路用の駆動信号が有するパルス波形の順序とを逆順にしておくことにより、図15に示すように、吐出されるインク滴の(主走査方向における)着弾位置を副走査方向に揃えることができる。
【0019】
また、往路時に吐出されるインク滴は、記録ヘッドから記録紙方向への初速に加え記録ヘッドの往路方向の速度成分を初速として持つため、吐出インク滴が記録紙に実際に着弾するポイントは往路方向に移動するし、復路時に吐出されるインク滴は、記録ヘッドから記録紙方向への初速に加え記録ヘッドの復路方向の速度成分を初速として持つため、吐出インク滴が記録紙に実際に着弾するポイントは復路方向に移動する。従って、往路移動中の記録対象(例えば画像)と復路移動中の記録対象との間の連続性を確保するために、往路用の駆動信号の供給タイミングに対して、復路用の駆動信号の供給タイミングを一律にずらすような調整をしている。このずらし量は、Bi−D調整値と呼ばれている。
【0020】
Bi−D調整値(タイミング調整値)の決定は、往路移動中とこれに続く復路移動中とで縦罫線を印刷して連続性を検証したり、往路移動中とこれに続く復路移動中とでパッチパタンを印刷してざらつき感の有無を検証すること等によって、行われている。
【0021】
一方、カラー印刷のための記録ヘッドには、複数色のインクをそれぞれ吐出する複数列のノズル開口が並列に設けられている。各色のインクが適宜に重ねて吐出されることにより、所望の色記録が実現されている。複数色のインクは、例えば、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクである。
【0022】
一般に、双方向タイプのカラーインクジェット式記録装置では、ブラックインクのためのBi−D調整値とその他の色のBi−D調整値とは、独立に調整される。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、より高画質のカラー印刷を実現するためには、前記のような双方向タイプのカラーインクジェット式記録装置では、以下のような問題があった。
【0024】
例えば、カラー印刷のための記録ヘッドにおいて、シアンインク(C)を吐出するノズル開口の列と、マゼンタインク(M)を吐出するノズル開口の列と、イエローインク(Y)を吐出するノズル開口の列と、が当該順で並列に設けられており、当該記録ヘッドの往路移動中において、シアンインク(C)、マゼンタインク(M)、イエローインク(Y)の順に記録がなされる場合を考える。この場合、当該記録ヘッドの復路移動中においては、イエローインク(Y)、マゼンタインク(M)、シアンインク(C)の順に記録がなされることになる。
【0025】
ここで、シアンインク(C)、マゼンタインク(M)及びイエローインク(Y)の3色のコンポジットで形成されるグレー色について考えると、当該グレー色は、記録ヘッドの往路移動中においては、シアンインク(C)、マゼンタインク(M)、イエローインク(Y)の順にインクが重ね合わされて形成される一方、記録ヘッドの復路移動中においては、イエローインク(Y)、マゼンタインク(M)、シアンインク(C)の順にインクが重ね合わされて形成される。
【0026】
1パス方式の記録の場合、同一のインクの組み合わせであっても、一般のBi−D印字の往路及び復路でのインク吐出のようにインクの着弾順序が異なると、色調が異なる場合があることが知られていた。本件発明者は、更に、往路及び復路で同一回数のインク吐出で画像を形成するマルチパス方式のBi−D印字でも、Uni−D印字と比較して色調が異なる場合があることを知見した。本件発明者によれば、インクの着弾順序に起因する色調の変化(ずれ)は、グレー色の特に中間調においてもっとも目立つ。
【0027】
インクの着弾順序と色調との関係について、本件発明者は以下のように解析している。
【0028】
まず、顔料インクの場合、一般にインクの遮光性が高い(背面の色を隠し易い)ために、最後に着弾したインクの色が支配的になると考えられる。例えば、最後に着弾したインクがイエローインクであれば、イエローよりの色調となると考えられる。
【0029】
染料インクの場合には、インクの遮光性による問題は小さいが、後続のインクは先行のインク上に着弾して「にじむ」ことがあるため、逆に最初に着弾したインクの色が支配的になるようである。
【0030】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、片方向印字により記録される記録対象の色調と双方向印字により記録される記録対象の色調とを高精度に整合させることができるンクジェット式記録装置、広くは液体噴射装置を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数のノズル開口を有するヘッド部材と、各ノズル開口部分の液体の圧力を変動させて当該液体を噴射させる複数の圧力変動手段と、所定の通過位置を通過するようにヘッド部材を往復移動させる往復移動機構と、往復移動するヘッド部材の複数のノズル開口に対向するように液体被噴射媒体を保持する被噴射媒体保持部と、往路用駆動信号を生成する往路駆動信号発生手段と、復路用駆動信号を生成する復路駆動信号発生手段と、ヘッド部材の往路移動中に前記往路用駆動信号に基づいて各圧力変動手段を駆動させて各ノズル開口から液体を噴射させると共に、ヘッド部材の復路移動中に前記復路用駆動信号に基づいて各圧力変動手段を駆動させて各ノズル開口から液体を噴射させる制御本体部と、往路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミング及び復路用駆動号による各圧力変動手段の駆動タイミングを調整することが可能なタイミング補正部と、色調確認指令に従って、タイミング補正部、制御本体部及び往復移動機構を制御する色調確認制御部と、を備え、前記ノズル開口は、それぞれ異なる色の液体が供給される複数のノズル開口群に分割され、ヘッド部材の往路移動中のみに、複数の色の液体を所定の領域に重ねて噴射することにより液体被噴射媒体上にベタ塗り状の往路噴射液体混合部を形成できるようになっていると共に、ヘッド部材の往復路両方向移動中に、前記複数の色の液体を所定の領域に重ねて噴射することにより液体被噴射媒体上にベタ塗り状の往復路噴射液体混合部を形成できるようになっており、色調確認制御部は、色調確認指令に従って、往路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングを一定の周期として、液体被噴射媒体上に少なくとも一つのベタ塗り状の往路噴射液体混合部が形成されるように、かつ、復路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングを一定の周期から少しずつ変化させて、液体被噴射媒体上に複数個のベタ塗り状の往復路噴射液体混合部が前記往路噴射液体混合部と対比可能な態様で形成されるように、タイミング補正部、制御本体部及び往復移動機構を制御するようになっていることを特徴とする液体噴射装置である。
【0032】
本発明によれば、液体被噴射媒体上に形成された往路噴射液体混合部と複数個の往復路噴射液体混合部とを対比することによって、往路噴射液体混合部の色調と最も整合するいずれかの往復路噴射液体混合部を選択することができる。そして、選択された往復路噴射液体混合部に対応する駆動タイミング(Bi−D調整値)を、復路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングとして一括に設定することにより、往路移動中に形成される往路噴射液体混合部の色調と往復路移動中に形成される復路噴射液体混合部の色調とを高精度に整合させることができる。
【0033】
好ましくは、色調確認制御部は、色調確認指令に従って、往路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングを一定の周期として、液体被噴射媒体上にベタ塗り状の複数個の同一の往路噴射液体混合部が形成されるように、かつ、復路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングを一定の周期から少しずつ変化させて、液体被噴射媒体上に複数個のベタ塗り状の往復路噴射液体混合部が前記複数個の往路噴射液体混合部とそれぞれ対比可能な態様で形成されるように、タイミング補正部、制御本体部及び往復移動機構を制御するようになっている。
【0034】
この場合、液体被噴射媒体上に形成された複数個の同一の往路噴射液体混合部と複数個の往復路噴射液体混合部とがそれぞれ対比され得るため、往路噴射液体混合部の色調と最も整合するいずれかの往復路噴射液体混合部をより容易に選択することができる。
【0035】
また、より好ましくは、被噴射媒体保持部は、往復移動するヘッド部材の移動方向と略垂直な方向に液体被噴射媒体を移動させることが可能であり、色調確認制御部は、色調確認指令に従って、被噴射媒体保持部をも制御するようになっており、複数個の同一のベタ塗り状の往路噴射液体混合部は連続的に列状に形成されると共に、複数個のベタ塗り状の往復路噴射液体混合部も連続的に列状に形成されるようになっており、列状の複数個の往路噴射液体混合部と列状の複数個の往復路噴射液体混合部とは隣接するようになっている。
【0036】
この場合、液体被噴射媒体上において、連続的に列状に形成された複数個の同一の往路噴射液体混合部と連続的に列状に形成された複数個の往復路噴射液体混合部とが隣接しているため、往路噴射液体混合部の色調と最も整合するいずれかの往復路噴射液体混合部をより容易に選択することができる。
【0037】
例えば、複数のノズル開口は、少なくとも3以上であり、複数の色の液体は、シアン色の液体、マゼンタ色の液体及びイエロー色の液体である。この場合、往路噴射液体混合部及び往復路噴射液体混合部は、シアン色の液体、マゼンタ色の液体及びイエロー色の液体で形成されるグレー色のパターンとなる。グレー色のパターンは、色調(色相)のずれが顕著に現れるので、色調確認のための対象として好適である。特に好ましくは、往路噴射液体混合部及び往復路噴射液体混合部は、中間調のグレー色のベタ塗り状のパターンである。
【0038】
好ましくは、色調確認制御部は、復路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングの間隔を、往路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングの一定の周期を含む領域において、一定量ずつ変化させるようになっている。
【0039】
一般には、ヘッド部材は、略一定速度で往復移動するようになっており、タイミング補正部は、長さの単位で駆動タイミングを調整するようになっている。例えば、駆動タイミング(BI−D調整値)の調整は、1/2880DPI(8.8μm)単位で調整可能である。
【0040】
また、本発明は、複数のノズル開口を有するヘッド部材と、各ノズル開口部分の液体の圧力を変動させて当該液体を噴射させる複数の圧力変動手段と、所定の通過位置を通過するようにヘッド部材を往復移動させる往復移動機構と、往復移動するヘッド部材の複数のノズル開口に対向するように液体被噴射媒体を保持する被噴射媒体保持部と、を備え、前記ノズル開口は、それぞれ異なる色の液体が供給される複数のノズル開口群に分割されている液体噴射装置を制御するための装置であって、
往路用駆動信号を生成する往路駆動信号発生手段と、
復路用駆動信号を生成する復路駆動信号発生手段と、
ヘッド部材の往路移動中に前記往路用駆動信号に基づいて各圧力変動手段を駆動させて各ノズル開口から液体を噴射させると共に、ヘッド部材の復路移動中に前記復路用駆動信号に基づいて各圧力変動手段を駆動させて各ノズル開口から液体を噴射させる制御本体部と、
往路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミング及び復路用駆動号による各圧力変動手段の駆動タイミングを調整することが可能なタイミング補正部と、
色調確認指令に従って、タイミング補正部、制御本体部及び往復移動機構を制御する色調確認制御部と、
を備え、
ヘッド部材の往路移動中のみに、複数の色の液体を所定の領域に重ねて噴射させることにより液体被噴射媒体上にベタ塗り状の往路噴射液体混合部を形成できるようになっていると共に、ヘッド部材の往復路両方向移動中に、前記複数の色の液体を所定の領域に重ねて噴射させることにより液体被噴射媒体上にベタ塗り状の往復路噴射液体混合部を形成できるようになっており、
色調確認制御部は、色調確認指令に従って、往路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングを一定の周期として、液体被噴射媒体上に少なくとも一つのベタ塗り状の往路噴射液体混合部が形成されるように、かつ、復路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングを一定の周期から少しずつ変化させて、液体被噴射媒体上に複数個のベタ塗り状の往復路噴射液体混合部が前記往路噴射液体混合部と対比可能な態様で形成されるように、タイミング補正部、制御本体部及び往復移動機構を制御するようになっている
ことを特徴とする制御装置である。
【0041】
前記の制御装置あるいは制御装置の各要素手段は、コンピュータシステムによって実現され得る。
【0042】
また、コンピュータシステムに各装置または各手段を実現させるためのプログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体も、本件の保護対象である。
【0043】
ここで、記録媒体とは、フロッピーディスク等の単体として認識できるものの他、各種信号を伝搬させるネットワークをも含む。
【0044】
また、本発明は、前記のいずれかの特徴を有する液体噴射装置において、復路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングを調整する方法であって、
色調確認指令を入力する工程と、
色調確認指令に従う色調確認制御部の制御によって得られたベタ塗り状の往路噴射液体混合部と複数個のベタ塗り状の往復路噴射液体混合部とを対比して、往路噴射液体混合部の色調と最も整合するいずれかの往復路噴射液体混合部を選択する工程と、
選択された往復路噴射液体混合部に対応する駆動タイミングを、復路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングとして一括に設定する工程と、
を備えたことを特徴とする方法である。
【0045】
ここで、往路噴射液体混合部と複数個の往復路噴射液体混合部とは、作業者の目視によって対比され得るし、あるいは、測色機によって対比され得る。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0047】
図1に示すように、本実施の形態のインクジェット式記録装置(液体噴射装置の一例)は、インクジェット式プリンタ1であり、黒インクカートリッジ2a及びカラーインクカートリッジ2bを保持可能なカートリッジホルダ部3と記録ヘッド4(ヘッド部材の一例)とを有するキャリッジ5を備えている。キャリッジ5は、ヘッド走査機構(往復移動機構の一例)によって、主走査方向に沿って往復移動されるようになっている。
【0048】
ヘッド走査機構は、ハウジングの左右方向に架設されたガイド部材6と、ハウジングの一方側に設けられたパルスモータ7と、パルスモータ7の回転軸に接続されて回転駆動される駆動プーリー8と、ハウジングの他方側に取付けられた遊転プーリー9と、駆動プーリー8及び遊転プーリー9の間に掛け渡されると共にキャリッジ5に結合されたタイミングベルト10と、パルスモータ7の回転を制御する制御部11(図6参照)と、から構成されている。これにより、パルスモータ7を作動させることによって、キャリッジ5、即ち、記録ヘッド4を、記録紙12の幅方向である主走査方向に往復移動させることができる。
【0049】
また、プリンタ1は、記録紙12等の記録用媒体(液体被噴射媒体の一例)を紙送り方向(副走査方向)に送り出す紙送り機構(被噴射媒体保持部の一例)を有する。この紙送り機構は、紙送りモータ13及び紙送りローラ14等から構成される。記録紙12等の記録媒体は、記録動作に連動して、順次送り出される。
【0050】
本実施の形態のヘッド走査機構及び紙送り機構は、B0判程度の大判の記録紙12に対応し得る構成となっている。また、本実施の形態のプリンタ1は、記録ヘッド4の往動時及び復動時に記録動作を実行する(双方向記録を行う)ようになっている。
【0051】
キャリッジ5の移動範囲内であって記録領域よりも外側の端部領域には、ホームポジションと、記録ヘッド4(キャリッジ5)の待機ポジションと、が設定されている。図2に示すように、ホームポジションは、記録ヘッド4が移動し得るヘッド移動範囲の一側(図の右側)端部に設定されている。また、第1待機ポジションWP1は、ホームポジションに対して記録領域側に略隣接して設定されている。また、ホームポジションと略隣接する第1の待機ポジションWP1に加えて、ホームポジションとは反対側の端部に第2の待機ポジションWP2が設けられている。
【0052】
ホームポジションは、電源オフ時や長時問に亘って記録が行われなかった場合に記録ヘッド4が移動して留まる場所である。記録ヘッド4がホームポジションに位置する時には、図3(d)に示すように、キャッピング機構のキャップ部材15がノズルプレート16(図4参照)に当接してノズル開口17(図4参照)を封止する。キャップ部材15は、ゴム等の弾性部材を上面が開放した略四角形トレー状に成型した部材であり、内部にはフェルト等の保湿材が取り付けられている。記録ヘッド4がキャップ部材15により封止されることで、キャップ内部が高湿度に保たれて、ノズル開口17からのインク溶媒の蒸発が緩和される。
【0053】
待機ポジションは、記録ヘッド4を走査する際の起点となる位置である。即ち、記録ヘッド4は、通常、この待機ポジションで待機し、記録動作時に待機ポジションから記録領域側へ走査され、記録動作が終了すると待機ポジションに戻る。
【0054】
双方向記録を行う本実施の形態のプリンタの場合、図2を参照して、記録ヘッド4は、第1の待機ポジションWP1で待機している状態から第2の待機ポジションWP2側へ走査されて往動時の記録動作を行う。この記録動作が終了すると、第2の待機ポジションWP2で待機する。次に、記録ヘッド4は、第2の待機ポジションWP2で待機している状態から第1の待機ポジションWP1側へ走査されて復動時の記録動作を行う。この記録動作が終了すると、第1の待機ポジションWP1で待機する。以後は、往動時の記録動作と復動時の記録動作とを交互に繰り返し実行する。
【0055】
待機ポジションには、フラッシング動作(メンテナンス動作の一種)によって記録ヘッド4が排出するインクを回収するためのインク受け部材が設けられる。本実施の形態では、上記のキャップ部材15が、インク受け部材を兼ねている。即ち、キャップ部材15は、図3(a)に示すように、通常は記録ヘッド4の待機ポジションの下方位置(ノズルプレート16の下方に少し離隔した位置)に配置されている。そして、記録ヘッド4のホームポジションヘの移動に伴って、図3(d)に示すように、斜上方側(ホームポジション側かつノズルプレート16側)に移動して、ノズル開口17を封止する。
【0056】
双方向記録を行う本実施の形態のプリンタの場合には、図2に示すように、第2の待機ポジションWP2にもインク受け部材18が配設される。このインク受け部材18は、例えば、記録ヘッド4との対向面が開放した箱状のフラッシングボックスによって構成され得る。
【0057】
さらに、本実施の形態では、待機ポジションと記録領域との間に、加速領域が設定されている。加速領域は、記録ヘッド4の走査速度を所定速度まで加速させるための領域である。
【0058】
次に、記録ヘッド4について説明する。記録ヘッド4は、図4に示すように、例えばプラスチックからなる箱体状のケース71の収納室72内に、櫛歯状の圧電振動子21(圧力変動手段の一例)が一方の開口から挿入されて櫛歯状先端部21aが他方の開口に臨んでいる。その他方の開口側のケース71の表面(下面)には流路ユニット74が接合され、櫛歯状先端部21aは、それぞれ流路ユニット74の所定部位に当接固定されている。
【0059】
圧電振動子21は、圧電体21bを挟んで共通内部電極21cと個別内部電極21dとを交互に積層した板状の振動子板を、ドット形成密度に対応させて櫛歯状に切断して構成してある。そして、共通内部電極21cと個別内部電極21dとの間に電位差を与えることにより、各圧電振動子21は、積層方向と直交する振動子長手方向に伸縮する。
【0060】
流路ユニット74は、流路形成板75を間に挟んでノズルプレート16と弾性板77を両側に積層することにより構成されている。
【0061】
流路形成板75は、ノズルプレート16に複数開設したノズル開口17とそれぞれ連通して圧力発生室隔壁を隔てて列設された複数の圧力発生室22と、各圧力発生室22の少なくとも一端に連通する複数のインク供給部82と、全インク供給部82が連通する細長い共通インク室83と、が形成された板材である。例えば、シリコンウエハーをエッチング加工することにより、細長い共通インク室83が形成され、共通インク室83の長手方向に沿って圧力発生室22がノズル開口17のピッチに合わせて形成され、各圧力発生室22と共通インク室83との間に溝状のインク供給部82が形成され得る。なお、この場合、圧力発生室22の一端にインク供給部82が接続し、このインク供給部82とは反対側の端部近傍でノズル開口17が位置するように配置されている。また、共通インク室83は、インクカートリッジに貯留されたインクを圧力発生室22に供給するための室であり、その長手方向のほぼ中央にインク供給管84が連通している。
【0062】
弾性板77は、ノズルプレート16とは反対側の流路形成板75の面に積層され、ステンレス板87の下面側にPPS等の高分子体フィルムを弾性体膜88としてラミネート加工した二重構造である。そして、圧力発生室22に対応した部分のステンレス板87をエッチング加工して、圧電振動子21を当接固定するためのアイランド部89が形成されている。
【0063】
上記の構成を有する記録ヘッド4では、圧電振動子21を振動子長手方向に伸長させることにより、アイランド部89がノズルプレート16側に押圧され、アイランド部89周辺の弾性体膜88が変形して圧力発生室22が収縮する。また、圧力発生室22の収縮状態から圧電振動子21を長手方向に収縮させると、弾性体膜88の弾性により圧力発生室22が膨張する。圧力発生室22を一旦膨張させてから収縮させることにより、圧力発生室22内のインク圧力が高まって、ノズル開口17からインク滴が吐出される。
【0064】
すなわち、記録ヘッド4では、圧電振動子21に対する充放電に伴って、対応する圧力室22の容量が変化する。このような圧力室22の圧力変動を利用して、ノズル開口17からインク滴を吐出させたり、メニスカス(ノズル開口17で露出しているインクの自由表面)を微振動させたりすることができる。
【0065】
なお、上記の縦振動モードの圧電振動子21に代えて、いわゆるたわみ振動モードの圧電振動子を用いることも可能である。たわみ振動モードの圧電振動子は、充電による変形で圧力室を収縮させ、放電による変形で圧力室を膨張させる圧電振動子である。
【0066】
記録ヘッド4は、この場合、異なる複数種類の色が記録可能な多色記録ヘッドである。多色記録ヘッドは、複数のヘッドユニットを備えており、各ヘッドユニット毎に使用するインクの種類が設定される。
【0067】
本実施の形態の記録ヘッド4は、ブラックインクを吐出可能なブラックヘッドユニットと、シアンインクを吐出可能なシアンヘッドユニットと、マゼンタインクを吐出可能なマゼンタヘッドユニットと、イエローインクを吐出可能なイエローヘッドユニットと、を備えている。各ヘッドユニットは、対応するインクカートリッジ2a、2bの各インク収容室と連通するようになっている。そして、各ヘッドユニットが、それぞれ図4を用いて説明した構成を有しており、複数のノズル開口17からなるノズル列が、図5に示すように、各インク色(BK、C、M、Y)毎に形成されている。
【0068】
次に、プリンタ1の電気的構成について説明する。図6に示すように、このインクジェット式プリンタ1は、プリンタコントローラ30とプリントエンジン31とを備えている。
【0069】
プリンタコントローラ30は、外部インターフェース(外部I/F)32と、各種データを一時的に記憶するRAM33と、制御プログラム等を記憶したROM34と、CPU等を含んで構成された制御部11と、クロック信号を発生する発振回路35と、記録ヘッド4へ供給するための駆動信号等を発生する駆動信号発生回路36と、駆動信号や、印刷データに基づいて展開されたドットパターンデータ(ビットマップデータ)等をプリントエンジン31に送信する内部インターフェース(内部I/F)37と、を備えている。
【0070】
外部I/F32は、例えば、キャラクタコード、グラフィック関数、イメージデータ等によって構成される印刷データを、図示しないホストコンピュータ等から受信する。また、ビジー信号(BUSY)やアクノレッジ信号(ACK)が、外部I/F32を通じて、ホストコンピュータ等に対して出力される。
【0071】
RAM33は、受信バッファ、中間バッファ、出力バッファ及びワークメモリ(図示せず)を有している。そして、受信バッファは、外部I/F32を介して受信された印刷データを一時的に記憶し、中間バッファは、制御部11により変換された中間コードデータを記憶し、出力バッファは、ドットパターンデータを記憶する。ここで、ドットパターンデータとは、中間コードデータ(例えば、階調データ)をデコード(翻訳)することにより得られる印字データである。
【0072】
ROM34には、各種データ処理を行わせるための制御プログラム(制御ルーチン)の他に、フォントデータ、グラフィック関数等が記憶されている。さらにROM34は、メンテナンス情報保持手段として、メンテナンス動作用の設定データをも記憶している。また、ROM34(あるいは図示しないEEPROM)は、色調確認モード用データ記憶部として、後述する色調確認モードでの復路駆動用信号のタイミング補正量を記憶している。
【0073】
制御部11は、ROM34に記憶された制御プログラムに従って各種の制御を行う。例えば、受信バッファ内の印刷データを読み出すと共にこの印刷データを変換して中間コードデータとし、当該中間コードデータを中間バッファに記憶させる。また、制御部11は、中間バッファから読み出した中間コードデータを解析し、ROM34に記憶されているフォントデータ及びグラフィック関数等を参照して、ドットパターンデータに展開(デコード)する。そして、制御部11は、必要な装飾処理を施した後に、このドットパターンデータを出力バッファに記憶させる。
【0074】
記録ヘッド4の1回の主走査により記録可能な1行分のドットパターンデータが得られたならば、当該1行分のドットパターンデータが、出力バッファから内部I/F37を通じて順次記録ヘッド4の電気駆動系39に出力され、キャリッジ5が走査されて1行分の印刷が行われる。出力バッファから1行分のドットパターンデータが出力されると、展開済みの中間コードデータが中間バッファから消去され、次の中間コードデータについての展開処理が行われる。
【0075】
さらに、制御部11は、記録ヘッド4による記録動作に先立ってなされるメンテナンス動作(回復動作)を制御する。
【0076】
プリントエンジン31は、紙送り機構としての紙送りモータ13と、ヘッド走査機構としてのパルスモータ7と、記録ヘッド4の電気駆動系39と、を含んで構成してある。
【0077】
次に、記録ヘッド4の電気駆動系39について説明する。電気駆動系39は、図6に示すように、順に電気的に接続されたデコータ50、シフトレジスタ回路40、ラッチ回路41、レベルシフタ回路42、スイッチ回路43及び圧電振動子21を備えている。これらのデコータ50、シフトレジスタ回路40、ラッチ回路41、レベルシフタ回路42、スイッチ回路43及び圧電振動子21は、それぞれ、記録ヘッド4の各ノズル開口17毎に設けられている。
【0078】
この電気駆動系39では、スイッチ回路43に加わるパルス選択データ(SPデータ)が「1」の場合、スイッチ回路43は接続状態となって駆動信号中のパルス波形が圧電振動子21に直接印加され、各圧電振動子21は駆動信号中の当該パルス波形に応じて変形する。一方、スイッチ回路43に加わるパルス選択データが「0」の場合、スイッチ回路43は非接続状態となって圧電振動子21への駆動信号の供給が遮断される。
【0079】
このように、パルス選択データに基づいて、各圧電振動子21に対して駆動信号を選択的に供給できる。このため、与えられるパルス選択データ次第で、ノズル開口17からインク滴を吐出させたり、メニスカスを微振動させたりすることができる。
【0080】
ここで、駆動信号発生回路36の詳細について、図7を用いて説明する。図7に示すように、駆動信号発生回路36は、記録ヘッド4の各通過位置の通過タイミングと連携して複数のラッチ信号を出力するラッチ信号出力部101を有している。ラッチ信号出力部101は、記録ヘッド4の各通過位置(各記録画素毎に設定される)の通過タイミングとの連携のために、タイミング補正部104を介して、記録ヘッド4の位置または移動量を検出してタイミング信号を発生するエンコーダ102に接続されている。
【0081】
また、駆動信号発生回路30は、ラッチ信号に対する設定時間差に基づいて、各ラッチ信号に続いて当該設定時間差の後にチャンネル信号を出力するチャンネル信号出力部103を有している。
【0082】
そして、ラッチ信号出力部101及びチャンネル信号出力部103には、本体部105(往路駆動信号発生手段、復路駆動信号発生手段)が接続されている。
【0083】
本体部105は、記録ヘッド4の往路移動中には、ラッチ信号の出力タイミングに合わせて出現されるラッチパルス波形(この場合、第1パルス信号PS1)と、チャンネル信号出力部103によるチャンネル信号の出力タイミングに合わせて出現されるチャンネルパルス波形(この場合、第2パルス信号PS2)と、を当該順に有する駆動信号(A:図8参照)を生成するようになっている。
【0084】
一方、記録ヘッド4の復路移動中には、ラッチ信号の出力タイミングに合わせて出現されるラッチパルス波形(この場合、第2パルス信号PS2)と、チャンネル信号出力部103によるチャンネル信号の出力タイミングに合わせて出現されるチャンネルパルス波形(この場合、第1パルス信号PS1)と、を当該順に有する駆動信号(B:図9参照)を生成するようになっている。
【0085】
タイミング補正部104は、往路移動中と復路移動中とのそれぞれにおいて、本体部105に送られるラッチ信号及びチャンネル信号の出力タイミングを、前記タイミング信号に対して各ΔT時間(ΔTA 時間またはΔTB 時間)だけ一律にずらすようになっている。
【0086】
本実施の形態では、タイミング補正部104による「ずらし量」は、大まかには、往路移動中と復路移動中とで縦罫線を印刷して連続性を検証したり、往路移動中と復路移動中とでパッチパタンを印刷してざらつき感の有無を検証すること等によって、決定される。そして、当該「ずらし量」は、後述する双方向印刷の色調調整によって、細かく修正され得る。
【0087】
すなわち、本実施の形態のプリンタ1は、製品として出荷される直前において製造者によって、あるいは、製品として購入された後の使用中においてユーザによって、双方向印刷の色調調整を行うことができるようになっている。このため、本実施の形態のプリンタは、色調確認指令が入力される色調確認入力部205を有している。また、本実施の形態のプリンタ1は、色調確認指令に従って、タイミング補正部104、制御部11(制御本体部)、ヘッド操作機構及び紙送り機構を制御する色調確認制御部210を有している。
【0088】
色調確認制御部210は、往路用駆動信号(例えば駆動信号A:図8参照)による各圧電振動子21の駆動タイミングが前記タイミング信号に対して一定のずらし量となるように、タイミング補正部104等を制御する。これにより、記録紙12上に、往路移動中のみの記録動作により同一の複数個のベタ塗り状の往路噴射液体混合部220が形成される。本実施の形態では、往路噴射液体混合部220は、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクで形成されるグレー色の中間調のベタ塗り状のパターンである。
【0089】
一方、色調確認制御部210は、往路用駆動信号については前記同様一定のずらし量で制御しつつ、復路用駆動信号(例えば駆動信号B:図9参照)による各圧電振動子21の駆動タイミングを前記タイミング信号に対して前記一定のずらし量から少しずつ変化するように、タイミング補正部104等を制御する。これにより、記録紙12上に、往復路両方向移動中の記録動作により互いに微妙に色調が異なる複数個のベタ塗り状の往復路噴射液体混合部230(230a〜230h:図10参照)が形成される。もっとも、いずれの往復路噴射液体混合部230も、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクで形成されるグレー色の中間調のベタ塗り状のパターンである。
【0090】
ここで、復路用駆動信号による各圧電振動子21の駆動タイミングを「ずらす」ための具体的なデータは、予めROM34等に記憶されており、適宜に読み出されるようになっている。例えば、復路用駆動信号による駆動タイミングは、1/2880DPI(8.8μm)単位で調整され得る。
【0091】
そして、本実施の形態の色調確認制御部210は、色調確認指令に従って、複数個の同一の往路噴射液体混合部220を連続的に列状に形成させるようになっており、同様に、複数個の往復路噴射液体混合部230(230a〜230h)をも連続的に列状に形成させるようになっており、更に、列状の複数個の往路噴射液体混合部220と列状の複数個の往復路噴射液体混合部230(230a〜230h)とを、図10に示すように、互いに隣接させるようになっている。
【0092】
往路噴射液体混合部220と往復路噴射液体混合部230とを図10のように形成する場合、往路噴射液体混合部220の色調と最も整合するいずれかの復路噴射液体混合部230を極めて容易に選択することができる。
【0093】
本件発明者は、縦罫線の連続性やパッチパタンのざらつき感を利用した従来のタイミング「ずらし量」決定の手法と比較して、本実施の形態のように色調判別を利用した手法の方が、より高精度に好適なタイミング「ずらし量」を決定できることを知見した。具体的には、縦罫線の連続性やパッチパタンのざらつき感を利用して好適と判断されるタイミング「ずらし量」の領域内において、本実施の形態のような色調判別を行うと、目視判別であっても、より一層良好なタイミング「ずらし量」の領域が識別され得ることが知見された。
【0094】
なお、往路噴射液体混合部220の色調と最も整合するいずれかの往復路噴射液体混合部230を選択する作業は、製造者または利用者の目視によって行われてもよいし、測色機を用いて行われてもよい。
【0095】
図11に、測色機を用いて評価された往路噴射液体混合部220に対する複数個の復路噴射液体混合部230の色調評価のデータ例を示す。図11において、各復路噴射液体混合部230は、ずらされた駆動タイミングの大きさ(Bi−D調整値)によって特定されている。
【0096】
図11の場合、Bi−D調整値として−79.2μmという値が、最も好適であることが解る。従って、−79.2μmという値(選択された復路噴射液体混合部に対応する駆動タイミング)を、復路用駆動信号による各圧電振動子21の駆動タイミングとして一括にEEPROM設定してBi−D印字時に使用することが、高画質で色再現性に優れたカラー印刷を実現するために有効となる。
【0097】
なお、往路噴射液体混合部220及び往復路噴射液体混合部230の形成位置については、往路噴射液体混合部220と複数個の互いに異なる往復路噴射液体混合部230とが対比可能、好ましくは容易に対比可能、な態様であれば、特に限定されない。
【0098】
以上において、圧力室22の容積を変化させる圧力発生素子(圧力変動手段の一例)は、圧電振動子21に限定されるものではない。例えば、磁歪素子を圧力発生素子として用い、この磁歪素子によって圧力室22を膨張・収縮させて圧力変動を生じさせるようにしてもよいし、発熱素子を圧力発生素子として用い、この発熱素子からの熱で膨張・収縮する気泡によって圧力室22に圧力変動を生じさせるように構成してもよい。
【0099】
また、色調確認制御部210は、ROM34に保持される色調確認用プログラムを利用する制御部11という態様で構成されてもよい。また、色調確認入力部205は、専用命令が入力されるI/F32によって代替されてもよい。更には、外部ホストコンピュータに色調確認プログラムが保持されて、当該プログラムに基づいてI/F32を介して制御部11を動作させるという態様も採用可能である。
【0100】
なお、前述のように、プリンタコントローラ30はコンピュータシステムによって構成され得るが、コンピュータシステムに前記各要素を実現させるためのプログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体201も、本件の保護対象である。
【0101】
さらに、前記の各要素が、コンピュータシステム上で動作するOS等のプログラムによって実現される場合、当該OS等のプログラムを制御する各種命令を含むプログラム及び当該プログラムを記録した記録媒体202も、本件の保護対象である。
【0102】
ここで、記録媒体201、202とは、フロッピーディスク等の単体として認識できるものの他、各種信号を伝搬させるネットワークをも含む。
【0103】
なお、以上の説明はインクジェット式記録装置についてなされているが、本発明は、広く液体噴射装置全般を対象としたものである。液体の例としては、インクの他に、グルー、マニキュア等が用いられ得る。
【0104】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、液体被噴射媒体上に形成された往路噴射液体混合部と複数個の往復路噴射液体混合部とを対比することによって、往路噴射液体混合部の色調と最も整合するいずれかの復路噴射液体混合部を選択することができる。そして、選択された往復路噴射液体混合部に対応する駆動タイミング(Bi−D調整値)を、復路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングとして一括に設定することにより、往路移動中に記録される画像の色調と往復路移動中に記録される画像の色調とを高精度に整合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のインクジェット式記録装置の概略斜視図である。
【図2】記録ヘッドの走査範囲を説明する模式図である。
【図3】記録ヘッドの動作を説明する模式図であり、(a)は待機ポジションに位置している状態を、(b)は待機位置から記録領域側へ移動している状態を、(c)は記録領域側から待機ポジションに戻ってくる時の状態を、(d)はホームポジションに位置している状態を、それぞれ示す。
【図4】記録ヘッドの構成を説明する図である。
【図5】各色毎のノズル列を示す図である。
【図6】記録ヘッドの電気的構成を示す概略ブロック図である。
【図7】駆動信号発生回路を示す概略ブロック図である。
【図8】往路用駆動信号の一例を示す図である。
【図9】復路用駆動信号の一例を示す図である。
【図10】往路噴射液体混合部及び往復路噴射液体混合部の形成パターンの一例を示す図である。
【図11】測色機を用いて評価された複数個の往復路噴射液体混合部の色調のデータ例を示す図である。
【図12】従来の駆動信号の一例を示す図である。
【図13】図12の駆動信号に基づいて生成される駆動パルスを説明する図である。
【図14】往路と復路とで駆動信号を異ならせた場合の一例を説明する図である。
【図15】インク滴の着弾位置の従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 インクジェット式プリンタ
2a 黒インクカートリッジ
2b カラーインクカートリッジ
3 カートリッジホルダ部
4 記録ヘッド
5 キャリッジ
6 ガイド部材
7 パルスモータ
8 駆動プーリー
9 逆転プーリー
10 タイミングベルト
11 制御部
12 記録紙
13 紙送りモータ
14 紙送りローラ
15 キャップ部材
16 ノズルプレート
17 ノズル開口
18 インク受け部材
21 圧電振動子
21a 櫛歯状先端部
22 圧力発生室
30 プリンタコントローラ
31 プリントエンジン
32 外部インターフェース
33 RAM
34 ROM
35 発振回路
36 駆動信号発生回路
37 内部インターフェイス
38 計測タイマ
39 記録ヘッドの電気駆動系
40 シフトレジスタ回路
41 ラッチ回路
42 レベルシフタ回路
43 スイッチ回路
50 デコータ
71 ケース
72 収納室
74 流路ユニット
75 流路形成板
77 弾性板
80 ノズル開口
82 インク供給部
83 共通インク室
84 インク供給管
87 ステンレス板
88 弾性体膜
89 アイランド部
101 ラッチ信号出力部
102 エンコーダ
103 チャンネル信号出力部
104 タイミング補正部
105 本体部
200 記録媒体
201 記録媒体
205 色調確認指令入力部
210 色調確認制御部
220 往路噴射液体混合部
230 往復路噴射液体混合部

Claims (16)

  1. 複数のノズル開口を有するヘッド部材と、
    各ノズル開口部分の液体の圧力を変動させて当該液体を噴射させる複数の圧力変動手段と、
    所定の通過位置を通過するようにヘッド部材を往復移動させる往復移動機構と、
    往復移動するヘッド部材の複数のノズル開口に対向するように液体被噴射媒体を保持する被噴射媒体保持部と、
    往路用駆動信号を生成する往路駆動信号発生手段と、
    復路用駆動信号を生成する復路駆動信号発生手段と、
    ヘッド部材の往路移動中に前記往路用駆動信号に基づいて各圧力変動手段を駆動させて各ノズル開口から液体を噴射させると共に、ヘッド部材の復路移動中に前記復路用駆動信号に基づいて各圧力変動手段を駆動させて各ノズル開口から液体を噴射させる制御本体部と、
    往路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミング及び復路用駆動号による各圧力変動手段の駆動タイミングを調整することが可能なタイミング補正部と、
    色調確認指令に従って、タイミング補正部、制御本体部及び往復移動機構を制御する色調確認制御部と、
    を備え、
    前記ノズル開口は、それぞれ異なる色の液体が供給される複数のノズル開口群に分割され、ヘッド部材の往路移動中のみに、複数の色の液体を所定の領域に重ねて噴射することにより液体被噴射媒体上にベタ塗り状の往路噴射液体混合部を形成できるようになっていると共に、ヘッド部材の往復路両方向移動中に、前記複数の色の液体を所定の領域に重ねて噴射することにより液体被噴射媒体上にベタ塗り状の往復路噴射液体混合部を形成できるようになっており、
    色調確認制御部は、色調確認指令に従って、往路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングを一定の周期として、液体被噴射媒体上に少なくとも一つのベタ塗り状の往路噴射液体混合部が形成されるように、かつ、復路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングを一定の周期から少しずつ変化させて、液体被噴射媒体上に複数個のベタ塗り状の往復路噴射液体混合部が前記往路噴射液体混合部と対比可能な態様で形成されるように、タイミング補正部、制御本体部及び往復移動機構を制御するようになっている
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 色調確認制御部は、色調確認指令に従って、往路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングを一定の周期として、液体被噴射媒体上に複数個の同一のベタ塗り状の往路噴射液体混合部が形成されるように、かつ、復路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングを一定の周期から少しずつ変化させて、液体被噴射媒体上に複数個のベタ塗り状の往復路噴射液体混合部が前記複数個の往路噴射液体混合部とそれぞれ対比可能な態様で形成されるように、タイミング補正部、制御本体部及び往復移動機構を制御するようになっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 被噴射媒体保持部は、往復移動するヘッド部材の移動方向と略垂直な方向に液体被噴射媒体を移動させることが可能であり、
    色調確認制御部は、色調確認指令に従って、被噴射媒体保持部をも制御するようになっており、
    複数個の同一のベタ塗り状の往路噴射液体混合部は連続的に列状に形成されると共に、複数個のベタ塗り状の往復路噴射液体混合部も連続的に列状に形成されるようになっており、列状の複数個の往路噴射液体混合部と列状の複数個の往復路噴射液体混合部とは隣接するようになっている
    ことを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 複数のノズル開口は、少なくとも3以上であり、
    複数の色の液体は、シアン色の液体、マゼンタ色の液体及びイエロー色の液体である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の液体噴射装置。
  5. 色調確認制御部は、復路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングの間隔を、往路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングの一定の周期を含む領域において、一定量ずつ変化させるようになっている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の液体噴射装置。
  6. ヘッド部材は、略一定速度で往復移動するようになっており、
    タイミング補正部は、長さの単位で駆動タイミングを調整するようになっている
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の液体噴射装置。
  7. 複数のノズル開口を有するヘッド部材と、
    各ノズル開口部分の液体の圧力を変動させて当該液体を噴射させる複数の圧力変動手段と、
    所定の通過位置を通過するようにヘッド部材を往復移動させる往復移動機構と、
    往復移動するヘッド部材の複数のノズル開口に対向するように液体被噴射媒体を保持する被噴射媒体保持部と、
    を備え、
    前記ノズル開口は、それぞれ異なる色の液体が供給される複数のノズル開口群に分割されている
    液体噴射装置を制御するための装置であって、
    往路用駆動信号を生成する往路駆動信号発生手段と、
    復路用駆動信号を生成する復路駆動信号発生手段と、
    ヘッド部材の往路移動中に前記往路用駆動信号に基づいて各圧力変動手段を駆動させて各ノズル開口から液体を噴射させると共に、ヘッド部材の復路移動中に前記復路用駆動信号に基づいて各圧力変動手段を駆動させて各ノズル開口から液体を噴射させる制御本体部と、
    往路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミング及び復路用駆動号による各圧力変動手段の駆動タイミングを調整することが可能なタイミング補正部と、
    色調確認指令に従って、タイミング補正部、制御本体部及び往復移動機構を制御する色調確認制御部と、
    を備え、
    ヘッド部材の往路移動中のみに、複数の色の液体を所定の領域に重ねて噴射させることにより液体被噴射媒体上にベタ塗り状の往路噴射液体混合部を形成できるようになっていると共に、ヘッド部材の往復路両方向移動中に、前記複数の色の液体を所定の領域に重ねて噴射させることにより液体被噴射媒体上にベタ塗り状の往復路噴射液体混合部を形成できるようになっており、
    色調確認制御部は、色調確認指令に従って、往路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングを一定の周期として、液体被噴射媒体上に少なくとも一つのベタ塗り状の往路噴射液体混合部が形成されるように、かつ、復路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングを一定の周期から少しずつ変化させて、液体被噴射媒体上に複数個のベタ塗り状の往復路噴射液体混合部が前記往路噴射液体混合部と対比可能な態様で形成されるように、タイミング補正部、制御本体部及び往復移動機構を制御するようになっている
    ことを特徴とする制御装置。
  8. 色調確認制御部は、色調確認指令に従って、往路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングを一定の周期として、液体被噴射媒体上に複数個の同一のベタ塗り状の往路噴射液体混合部が形成されるように、かつ、復路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングを一定の周期から少しずつ変化させて、液体被噴射媒体上に複数個のベタ塗り状の往復路噴射液体混合部が前記複数個の往路噴射液体混合部とそれぞれ対比可能な態様で形成されるように、タイミング補正部、制御本体部及び往復移動機構を制御するようになっている
    ことを特徴とする請求項7に記載の制御装置。
  9. 被噴射媒体保持部は、往復移動するヘッド部材の移動方向と略垂直な方向に液体被噴射媒体を移動させることが可能であり、
    色調確認制御部は、色調確認指令に従って、被噴射媒体保持部をも制御するようになっており、
    複数個の同一のベタ塗り状の往路噴射液体混合部は連続的に列状に形成されると共に、複数個のベタ塗り状の往復路噴射液体混合部も連続的に列状に形成されるようになっており、列状の複数個の往路噴射液体混合部と列状の複数個の往復路噴射液体混合部とは隣接するようになっている
    ことを特徴とする請求項8に記載の制御装置。
  10. 色調確認制御部は、復路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングの間隔を、往路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングの一定の周期を含む領域において、一定量ずつ変化させるようになっている
    ことを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の制御装置。
  11. ヘッド部材は、略一定速度で往復移動するようになっており、
    タイミング補正部は、長さの単位で駆動タイミングを調整するようになっている
    ことを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載の制御装置。
  12. 少なくとも1台のコンピュータを含むコンピュータシステムによって実行されて、前記コンピュータシステムに請求項7乃至11のいずれかに記載の制御装置を実現させるプログラム。
  13. 少なくとも1台のコンピュータを含むコンピュータシステム上で動作する第2のプログラムを制御する命令が含まれており、
    前記コンピュータシステムによって実行されて、前記第2のプログラムを制御して、前記コンピュータシステムに請求項7乃至11のいずれかに記載の制御装置を実現させるプログラム。
  14. 請求項1乃至6のいずれかに記載の液体噴射装置において、復路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングを調整する方法であって、
    色調確認指令を入力する工程と、
    色調確認指令に従う色調確認制御部の制御によって得られたベタ塗り状の往路噴射液体混合部と複数個のベタ塗り状の往復路噴射液体混合部とを対比して、往路噴射液体混合部の色調と最も整合するいずれかの往復路噴射液体混合部を選択する工程と、
    選択された往復路噴射液体混合部に対応する駆動タイミングを、復路用駆動信号による各圧力変動手段の駆動タイミングとして一括に設定する工程と、
    を備えたことを特徴とする方法。
  15. 往路噴射液体混合部と複数個の往復路噴射液体混合部とは、作業者の目視によって対比される
    ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 往路噴射液体混合部と複数個の往復路噴射液体混合部とは、測色機によって対比される
    ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
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