JP2004034211A - 光学部品切断装置及び光学部品切断方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光学部品における切除部以外の箇所に損傷を与えることがなく、光学部品の製造の効率が向上する光学部品切断装置及び光学部品切断方法を提供する。
【解決手段】光学部品切断装置10は、光学部品に形成された光ファイバを支持する光ファイバ支持部及び光学部品から切り離される対象となる切除部を固定する固定手段11、12、13、14と、光ファイバ支持部と切除部との間で略直線に沿って折り曲げることで光ファイバ支持部から切除部を切り離す切断手段11、12、13、14とを有している。また、本発明の光学部品切断方法は、光学部品に形成された光ファイバを支持する光ファイバ支持部及び光学部品から切り離される対象となる切除部を光学部品切断装置10に設けられた固定手段11、12、13、14に固定し、光ファイバ支持部と切除部との間で略直線に沿って折り曲げて、光ファイバ支持部から切除部を切り離している。
【選択図】 図1
【解決手段】光学部品切断装置10は、光学部品に形成された光ファイバを支持する光ファイバ支持部及び光学部品から切り離される対象となる切除部を固定する固定手段11、12、13、14と、光ファイバ支持部と切除部との間で略直線に沿って折り曲げることで光ファイバ支持部から切除部を切り離す切断手段11、12、13、14とを有している。また、本発明の光学部品切断方法は、光学部品に形成された光ファイバを支持する光ファイバ支持部及び光学部品から切り離される対象となる切除部を光学部品切断装置10に設けられた固定手段11、12、13、14に固定し、光ファイバ支持部と切除部との間で略直線に沿って折り曲げて、光ファイバ支持部から切除部を切り離している。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光スイッチ用の移動側光ファイバの先端部に備えられるヘッドチップなどの光学部品の加工に用いられる光学部品切断装置及び光学部品切断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、情報通信に利用されるインフラストラクチャには多くの光学部品が組み込まれている。光学部品の中には、工作機械によって加工が施されるものが増大している一方で、作業者が手で扱いながら切断加工が施されるものが未だ少なからず存在する。
【0003】
例えば、光スイッチ用の移動側ファイバ側に取り付けられるヘッドチップは、製造時において作業者が光ファイバを取り付けた状態の板状部材からヘッドチップに加工した後に使用しない部分(以下、切除部ともいう。)を手で把持して切り離す切断加工が施されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、光学部品はその特性から小型かつ繊細なものが多く、作業者が手で扱う際に光学部品に損傷を与えてしまうことがあった。
例えば、上記のヘッドチップの製造時に、作業者が板状部材の切除部を切り離す際に、切り離した切除部が手のぶれによって板状部材に取り付けられた光ファイバと接触し、この光ファイバを切断してしまうことが多かった。このため、ヘッドチップの歩留りの向上について改善の余地があった。
【0005】
また、作業者が切除部を手で切り離した際に、光ファイバを切断させなかったとしても、光ファイバに目視によって識別できない損傷を与えてしまう場合があった。この場合、光スイッチに組み込んだ後に光の伝送特性が劣化してしまう。
このため、その後の光ファイバ検査によって損傷を受けた光ファイバを見つけ出す作業が非常に煩雑であった。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、光学部品の切除部を正確に破断させることができ、光学部品における切除部以外の箇所に損傷を与えることがなく、光学部品の製造の効率が向上する光学部品切断装置及び光学部品切断方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、一方の面に取り付けられた光ファイバを支持する光ファイバ支持部を有する光学部品から切除部を切断する光学部品切断装置であって、固定手段と、切断手段とを備え、前記固定手段は前記光ファイバ支持部と前記切除部とを固定し、前記切断手段は前記光ファイバ支持部と前記切除部との間で略直線に沿って折り曲げることで前記固定手段に固定された前記光ファイバ支持部から前記切除部を切り離すことを特徴とする光学部品切断装置によって達成される。
【0008】
上記の構成によれば、光ファイバ支持部と切除部が固定手段に固定されているため、それぞれを切り離すときにぶれが生じるのを防止することができる。このため、切り離された切除部が光ファイバと接触して光ファイバを切断させたり、損傷を与えたりすることがない。従って、光学部材に効率良く切断加工を施すことができ、光学部材の歩留りも向上する。また、光ファイバに損傷を与えないため、信頼性の高い光学部材を提供することができる。
【0009】
上記の光学部品切断装置において、固定手段は、切除部側を固定する第1の固定部と、光ファイバ支持部側を固定する第2の固定部とを有し、第1の固定部及び第2の固定部の一方が他方に対して可動であることが望ましい。
このような構成によれば、光ファイバ支持部と切除部とがそれぞれを切断装置に固定された状態で切断加工が施されるため、切り離される際に、光ファイバ支持部及び切除部の位置が光学部品切断装置に対して移動して、光学部品が不適切な位置で切断されることがない。従って、より一層確実に光学部品から切除部を切断することが可能である。
【0010】
上記の光学部品切断装置において、第1の固定部は、切除部を嵌合させるための凹部と、この凹部に嵌合される切除部を押圧する押圧部とを備えていることが望ましい。
このような構成によれば、切除部をより一層確実に光学部品切断装置に固定することが可能である。
【0011】
上記の光学部品切断装置において、第1の固定部と第2の固定部とは、直線を回転軸として相対的に可動であることが望ましい。
このような構成によれば、第1の固定部及び第2の固定部と別途に切断部などを設ける必要がなく、光学部品切断装置の大型化や構成部品点数の増大を抑制することが可能である。
第1の固定部と第2の固定部とが相対的に可動する角度は、回転軸に対して10°〜30°とすることが好ましい。
【0012】
上記の光学部品切断装置において、第1の固定部及び第2の固定部のうち少なくとも一方が、可動する前後の位置から動くことを抑制するストッパ手段を備えていることが望ましい。
このような構成によれば、光学部品に切断加工を施す前後における、第1の固定部又は第2の固定部の位置が、ストッパ機構によって不適切に相対移動することが妨げられるので、切断加工する前後で不意に光学部品及び光ファイバに損傷を与えることを防止することができる。
【0013】
上記の光学部品切断装置において、第2の固定部は、光ファイバ支持部を固定した状態で、光ファイバ支持部に配された光ファイバと接触しないように光ファイバ支持部の移動を防止する押圧部とを備えていることが望ましい。
このような構成によれば、より確実に光ファイバ支持部を光学部品切断装置側に固定することができる。
【0014】
上記の光学部品切断装置において、固定手段は、光ファイバ支持部と切除部とが切り離される位置に溝状の切欠部が形成された光学部品を固定した状態で、切欠部が直線上に、又は直線の近傍に平行に位置するように設定されていることが望ましい。
このような構成によれば、作業者は光学部品の切断する位置を決めつつ光学部品切断装置に光学部品を設置する必要がない。このため、切断加工にかかる作業が簡単になり、光学部品に効率良く切断加工を施すことが可能である。
【0015】
また、本発明の上記目的は、一方の面に取り付けられた光ファイバを支持する光ファイバ支持部を有する光学部品から切除部を切断する光学部品切断方法であって、前記光ファイバ支持部と前記切除部とを前記光学部品切断装置に設けられた固定手段によって固定し、前記光ファイバ支持部と前記切除部との間で略直線に沿って折り曲げて、前記光ファイバ支持部から前記切除部を切り離すことを特徴とする光学部品切断方法によって達成される。
【0016】
上記の光学部品切断方法によれば、光ファイバ支持部と切除部とを固定手段に固定しているため、それぞれを切り離すときにぶれなどが生じることが防止される。このため、切り離された切除部が光ファイバと接触して光ファイバを切断させたり、損傷を与えたりすることがない。従って、光学部材に効率良く切断加工を施すことができ、光学部材の歩留りも向上する。また、光ファイバに損傷を与えないため、信頼性の高い光学部材を提供することができる。
【0017】
上記の光学部品切断方法は、固定手段の第1の固定部に切除部側を固定し、第2の固定部に光ファイバ支持部側を固定し、前記第1の固定部及び前記第2の固定部の一方を他方に対して相対移動させることが望ましい。
このような構成とすれば、光ファイバ支持部と切除部とを光学部材に固定した状態で互いに切り離されるため、光学部品が不適切な位置で切断されることがない。従って、より一層確実に光学部品から切除部を切断することが可能である。
【0018】
上記の光学部品切断方法において、第1の固定部に設けられた凹部に切除部を嵌合させ、この凹部に嵌合された切除部を押圧部で押圧して光学部品を固定することが望ましい。
このような構成とすれば、切除部をより一層確実に光学部品切断装置に固定することが可能である。
【0019】
上記の光学部品切断方法において、第1の固定部と第2の固定部とを、直線を回転軸として相対移動させることで切除部を切り離すことが望ましい。
このような構成とすれば、第1の固定部と第2の固定部とを互いに離間する方向に移動する場合などと比して小さい動きで光学部品から切除部を切り離すことができるため、切断加工にかかる作業が煩雑になることを抑制することができる。
なお、第1の固定部と第2の固定部とを相対移動させる角度は回転軸に対して10°〜30°とすることが好ましい。
【0020】
上記の光学部品切断方法において、第1の固定部及び第2の固定部のうち少なくとも一方を、その可動する前後の位置から動かないようにストッパ手段によって抑制することが望ましい。
このような構成とすることで、切断加工する前後で不意に光学部品及び光ファイバに損傷を与えることを防止することができる。
【0021】
上記の光学部品切断方法において、第2の固定部に設けられた押圧部によって、光ファイバ支持部を固定した状態で、光ファイバ支持部に配された光ファイバと接触しないように光ファイバ支持部の移動を防止することが望ましい。
このような構成とすることで、より確実に光ファイバ支持部を光学部品切断装置に固定することができる。
【0022】
上記の光学部品切断方法は、光学部品における、光ファイバ支持部と切除部とが切り離される位置に形成された溝状の切欠部が、光学部品を固定手段に固定した状態で、切欠部が直線上に、又は直線の近傍に平行に位置するように設定することが望ましい。
このような構成とすることで、光学部品に簡単、かつ、効率良く切断加工を施すことが可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1(a)は、本発明にかかる光学部品切断装置の全体側面図を示している。図1(b)は、光学部品切断装置の全体上面図を示している。光学部品切断装置10は、後の記載で例示するような光学部品を適宜切断し、後に使用する部分から必要のない部分を切り離すといった切断加工を施す装置である。
光学部品切断装置10は、上面視略T字状の本体11と、本体11を上面(図1(a)に向かって上側の面)からT字型の多角形としてみた場合の上辺に相当する部分に可動に取り付けられたL字状の加工物セット台12とから概略構成されている。加工物セット台12は可動台軸12sによって本体11に回転可能に支持された板状部材である。具体的には、加工物セット台12は、上面(図1(a)に向かって上側の面)12aが本体11の上面と略同一平面をなすように構成されている。または、図1(a)に矢印で示すように、加工物セット台12を、可動台軸12sを回転軸として時計回りに本体11の下方に回転させることで傾斜させることができる。
【0024】
本体11の上面には加工物の一部をその外周形状に沿って嵌合できるような形状で開口した、加工物の一部を支持するための凹部11aが形成されている。
加工物セット台12の上面12aには、本体11の凹部11aに支持されなかった部位を支持するため、上方に突出して設けられた座部が形成されている。なお、座部の具体的な構造については後述する。ここで、凹部11aと座部は固定手段として機能する。
【0025】
本体11の上面において、加工物セット台12が取り付けられた辺と対向する辺に、板状の第1の押さえ蓋13が、第1の押さえ蓋軸13sによって本体上面に対して開閉可能に取り付けられている。第1の押さえ蓋13は、上面視において、一辺に切欠部を設けた凹字状の長方形に形成され、この切欠部が本体11の上面に形成された凹部11aに対応するように配されている。つまり、第1の押さえ蓋13を本体11側に閉じた状態で、凹部11aに支持された加工物は切欠部を介して確認することができる。
第1の押さえ蓋13は、本体11に対して第1の押させ蓋軸13sの軸方向視において時計回りの反対向きに回転可能に取り付けられている。
【0026】
図1(a)に示すように、第1の押さえ蓋13の切欠部における、第1の押さえ蓋軸13s側の縁部には、本体11の上面にセットされた加工物を抑えるための押圧部13aが設けられている。押圧部13aは、第1の押さえ蓋13を本体11側に閉じた状態で、凹部11aに支持された加工物の一部を適当な圧力で付勢するように設定されている。
【0027】
図2は、図1(a)の光学部品切断装置10を矢印IIから見た場合の側面図である。12bは、先に説明した座部を示している。図2に示すように、加工物セット台12の上面12aには、座部12bを上方から覆うような状態で第2の押さえ蓋14が可動に取り付けられている。第2の押さえ蓋14は、本体11の上面視において長手方向(図1(b)に向かって横方向)と平行に配された第2の押さえ蓋軸14sを回転軸として、加工物セット台12の上面12aに対して開閉するように取り付けられている。
【0028】
第2の押さえ蓋14の内側面において、第1の押さえ蓋側の端部には座部12bに支持される加工物を適当な圧力で付勢する押圧部14aが設けられている。
押圧部13a及び押圧部14aは、それぞれ第1の押さえ蓋13と第2の押さえ蓋14との間に図示しない圧縮ばねを設けることで、加工物を付勢する際のクッション性を向上させるように構成されている。
ここで、光学部品が一方の面に光ファイバを取り付けた板状部材である場合、押圧部13a、14aは光ファイバに触れないように構成されていることが好ましい。こうすれば、第1の押さえ蓋13と第2の押さえ蓋14を閉じる際に、押圧部が光ファイバを損傷することがない。
また、押圧部13a、14aは、ともにプラスチックなどの樹脂材料によって構成されていることが好ましい。
【0029】
図1(a)において、13b、14bはそれぞれ磁石部を示している。磁石部13bは第1の押さえ蓋内側面の先端側(加工物セット台側)に配されている。
そして、第1の押さえ蓋13を閉じた状態で、本体11の上面におけるこの磁石部13bと対応する箇所には磁石部11bが設けられている。磁石部14bは第2の押さえ蓋内側面の第2の押さえ蓋軸部14sに対して反対側の縁部に配されている。そして、第2の押さえ蓋14を閉じた状態で、加工物セット台12の上面12aにおけるこの磁石部14bと対応する箇所には磁石部12cが設けられている。磁石部13b、14bを設けることで、第1の押さえ蓋13と第2の押さえ蓋14は、それぞれ磁気によって閉じた状態が適宜保たれるため、不意に開放して本体11又は加工物セット台12に支持された加工物の位置がずれてしまうことが抑制される。
【0030】
次に図1(a)、(b)に基づいて、光学部品切断装置の切断機構について説明する。切断加工の対象となる加工物を光学部品切断装置に設置した状態で、本体11の凹部11aに配された切断の対象となる板状の光学部品の一方が、第1の押さえ蓋13によって固定される。また、光学部品の他方が、加工物セット台12の座部12b(図2参照)に支持され、第2の押さえ蓋14によって固定される。なお、このとき、本体11と加工物セット台12のそれぞれの上面はほぼ同一の平面となるように平行に設定されている。
【0031】
上記のように加工物を設置した状態で、加工物セット台12の一方の端部(図1(b)において右側端部)を把持し、図1(a)の矢印の下方に押し下げる。
このとき、光学部品は、実質的に、図1(b)に点線Cで示した略直線に沿って折り曲げられ、それぞれ第1の押さえ部と第2の押さえ部とに固定された部分同士に切り離される。つまり、本体11と加工物セット台12とは、互いに対して相対移動する切断手段として機能している。
【0032】
上記の本発明にかかる光学部品切断装置によれば、光学部品の切り離される両部分がそれぞれ固定手段に固定されているため、切り離される際にぶれなどが生じることが防止される。このため、切り離されたいずれかの部分が光ファイバと接触して光ファイバを切断させたり、損傷を与えたりすることがない。従って、光学部材に効率良く切断加工を施すことができ、光学部材の歩留りも向上する。
また、光ファイバに損傷を与えないため、信頼性の高い光学部材を提供することができる。
【0033】
また、上記の構成において、本体11と第1の押さえ蓋13を第1の固定部と、加工物セット台12と第2の押さえ蓋14を第2の固定部としてとらえることもできる。この場合、光学部品切断装置10は、第1の固定部に対して可動な第2の固定部を相対移動させることで加工物を切り離す構造を有している。言い換えれば、第1の固定部と第2の固定部は、直線Cを回転軸として相対的に可動となるように構成されている。ここで、第1の固定部を第2の固定部に対して可動としてもよい。言い換えれば、光学部品切断装置10は、第1の固定部と第2の固定部とを有する固定手段を備えている。また、第1の固定部と第2の固定部とは、相対移動することで光学部品を切断する切断手段として機能する。
【0034】
上記の光学部品切断装置10は、図1(a)に示すように、本体11(第1の固定部)と加工物セット台12(第2の固定部)との相対移動を防止するストッパ手段としてボールプランジャ15が図1(b)の直線Cと平行な方向に挿入されている。このため、加工物セット台12が下げる前の状態の位置(位置A)及び下げた後の状態の位置(位置B)にあるとき、加工物セット台12が作業者の意に反して移動してしまうことが抑制される。このため、第1の固定部及び第2の固定部が切断加工前後で、作業者の意に反して動くことがないため、光学部品に損傷を与えてしまうことが抑制される。
【0035】
次に、上記の本発明にかかる光学部品切断装置を一例として取り上げ、本発明にかかる光学部品切断方法を説明する。なお、以下の説明において、すでに説明した部材などと同等な構成・作用を有する部材等については、説明を簡略化或いは省略する。
本発明で切断加工の対象とする光学部品としては、板状のものが、効果が良好にあらわれるため好ましい。また、光学部品としては、以後に説明する光スイッチに用いられるヘッドチップであることがより一層効果が顕著である。
【0036】
図3は、光スイッチの概略図である。光スイッチ30は、移動側光ファイバ31(ヘッド)と固定側光ファイバ32(アレイ)とをケース35内に収容することで概略構成されている。固定側光ファイバ32は、一方の表面(図3においては上面)に複数のV溝が互いに平行に配列された基板33と、V溝に配された複数の光ファイバ34とを有している。複数の光ファイバ34は一端がV溝に収容され、他端がケース35の外部に導き出され図示しない配線に接続されるように配されている。
移動側光ファイバ31は、基板33のV溝の配列方向に駆動する駆動機構36と、駆動機構36に取り付けられたマスタヘッド37とを有している。
【0037】
図4は、マスタヘッドの分解斜視図である。マスタヘッド37は、ファイバ固定部材42とマスタヘッド板ばね43とからなるヘッド本体41に、光ファイバFを固定したヘッドチップ40と、該ヘッドチップ40をヘッド本体41に嵌合固定する押圧カバー44とで構成される。
【0038】
図5と図6に基づいてヘッドチップの製造手順を説明する。
図5は、ヘッドチップ中間体の全体斜視図である。ヘッドチップ中間体50は、長尺状の略板状部材である。ヘッドチップ中間体50の一方の面(図5において下面)には長手方向に離間して二つの肉厚部51が形成されている。ヘッドチップ中間体50の他方の面(図5において上面)にはテーパ面52が形成されている。肉厚部51は長手方向に一方の端部(図5において左側の端部)と、テーパ面52に対応する箇所に設けられている。
【0039】
テーパ面に対応する肉厚部51の長手方向一方の端部(図5において左側)に隣接する箇所には、薄肉に形成され、かつ、ヘッドチップ中間体50の幅方向に延びる溝状の切欠部53が設けられている。ヘッドチップ中間体50は、切欠部53に沿って切り離されることで、テーパ面52を有する光ファイバ支持部54と、ヘッドチップ中間体50における光ファイバ支持部54を除く部分(以下、切除部とする。)に分割可能な構造を有している。
【0040】
図6(a)は、図5のVI−VI線断面図を示している。なお、本図において、ヘッドチップ中間体50は、図5に示す状態に対して上下の面を反対にして表されている。光ファイバFは一方の端部側に位置する肉厚部51に形成された図示しない挿通孔から挿通され、ヘッドチップ中間体50の肉厚部51間の面に形成された長手方向に平行な2本の図示しないV溝にそれぞれ配されている。そして、これら光ファイバFは、テーパ面52に対応する肉厚部51の光ファイバ支持孔(図示しない)に挿通されて、既に説明したマスタヘッドの固定側光ファイバ側に延びるように配されている。
【0041】
なお、図6(a)の一部拡大図で示すように、テーパ面52の中央には段部52aが設けられている。これは、図4に示すヘッドチップ40に押圧カバー44を嵌合させる際に、接着剤がたまるスペースを形成するためである。また、テーパ面52に対応する肉厚部51の一方の端部に接続する面(図6(a)において右側の面)56には段部56aが設けられている。これは、ヘッドチップ中間体50に挿通された光ファイバにおける被覆部と被覆部から露呈した部分との境界に位置する段差を段部56aに突き当てることによって光ファイバを確実に固定するためである。
【0042】
図6(b)は、図6(a)に示すヘッドチップ中間体50を切欠部53に沿って光ファイバ支持部54と切除部55とに切り離した状態を示している。
従来においては、このようなヘッドチップ中間体50を作業者が手で切り離していた。例えば、図6(b)に示すように、ヘッドチップ中間体50を矢印に示す方向に折り曲げることで二つに切り離していた。このため、力加減によっては手がぶれてしまい、光ファイバFを傷つけてしまうことが多かった。特に光ファイバFにおいて、P1、P2で示す位置に損傷を与えやすかった。この理由としては、切除部55の端部がヘッドチップ中間体50を切断した際に手のぶれによって光ファイバFの位置P1、P2に接触することが理由として考えられる。
【0043】
本発明にかかる光学部品切断方法おいては、ヘッドチップ中間体を既に説明した光学部品切断装置を用いて切断する。図7は、図5などで示したヘッドチップ中間体50を支持する、本体11及び加工物セット台12の上面斜視図を示している。なお、図7において、第1の押さえ蓋及び第2の押さえ蓋については、図面を見やすくするため図示しない。
図7において、ヘッドチップ中間体50(図5及び図6(a)を適宜参照する。以下、この段落において同様。)の切除部55が、肉厚部51を上に向けた状態で、本体11の凹部11aに配される。また、光ファイバ支持部54が、肉厚部51を上に向けた状態で、かつ、テーパ面52が加工物セット台12の座部12bに接合するように配される。このようにヘッドチップ中間体50が光学部品切断装置10に支持された状態で、ヘッドチップ中間体50の切欠部53が、本体11と加工物セット台12との間の隙間上方に位置するように配される。
【0044】
図8は、図7の矢印D方向視における断面図を示している。図8においては、ヘッドチップ中間体50を配した状態を示している(ただし、ヘッドチップ中間体50のみは側面視とした。)。また、第1の押さえ蓋13及び第2の押さえ蓋14を加えて図示している。
図8に示すように、切除部55の肉厚部51の上面(図8において上方の面。
以下同じ。)は、第1の押さえ蓋13の押圧部13aによって凹部11a側に押圧されている。また、光ファイバ支持部の肉厚部51の上面は、第2の押さえ蓋14の押圧部14aによって座部12b側に押圧されている。ヘッドチップ中間体50は、それぞれの肉厚部51が光学部品切断装置側に押圧固定されているので、加工物セット台12を回転軸12sに対して回転させ際に、位置がずれたり、光学部品側から離間したりすることがない。このため、ヘッドチップ中間体50の切欠部53の光学部品切断装置10に対する位置が変わることが抑制される。
第1の押さえ蓋13と第2の押さえ蓋14はいずれも肉厚部51と接触しているため、ヘッドチップ中間体の光ファイバに直接触れることがない。このため、第1の押さえ蓋13と第2の押さえ蓋14が閉じられたときに、光ファイバが損傷を受けることが防止される。
【0045】
ヘッドチップ中間体50は、既に説明した光学部品切断装置の切断機構によって光ファイバ支持部54と切除部55とに切り離される。このとき、第1の固定部と第2の固定部とが回転軸12sに対して回転する角度(つまり、図1(a)における矢印で示した角度)は10°から30°が好ましく、本実施形態においては、20°である。第1の固定部と第2の固定部とが回転軸12sに対して回転する角度を上記のように調整することで、大きな衝撃を与えることなく、光ファイバ支持部54と切除部55とを正確に切り離すことができる。
切り離された光ファイバ支持部54は、図4に示すマスタヘッド37に取り付けられるヘッドチップ40として用いられる。
【0046】
上記の本発明にかかる光学部品切断方法によれば、光ファイバ支持部と切除部とを光学部品切断装置の固定手段で固定しているため、それぞれを切り離すときにぶれなどが生じすることが防止される。このため、光学部品(ヘッドチップ中間体)から切り離された切除部が光ファイバと接触して光ファイバを切断させたり、損傷を与えたりすることがない。従って、光学部財に効率良く切断加工を施すことができ、光学部財の歩留りも向上する。また、光ファイバに損傷を与えないため、信頼性の高い光学部材を提供することができる。
【0047】
また、光学部品(ヘッドチップ中間体)の切欠部を、光学部品切断装置の第1の固定部と第2の固定部との回転軸上に配することで、光ファイバ支持部と切除部とを簡単に、つまり、光ファイバ支持部と切除部とが互いの領域を干渉しあうことないように整った断面で切断することができる。こうすれば、光ファイバに損傷を与えるなどの切断に失敗することが減るため、効率良く光学部品に切断加工を施すことができる。
【0048】
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良などが可能である。
上記の本発明にかかる光学部品切断装置及び光学部品切断方法においては、光学部品として光スイッチ用のヘッドチップを一例として取り上げたが、これに限られない。例えば、本発明は、光ファイバを一方の面に備えた板状の部材であれば任意の光学部品に適用することができる。
例えば、本体の凹部と加工物セット台の座部の形状とを適宜に設定することで、異なる形状のヘッドチップ中間体及び光学部品に切断加工を施すことができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、光学部品の切除部を正確に切断させることができ、光学部品における切除部以外の箇所に損傷を与えることがなく、光学部品の製造の効率が向上する光学部品切断装置及び光学部品切断方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の光学部品切断装置の側面図を示す図である。(b)図1(a)の光学部品切断装置の上面図を示す図である。
【図2】図1の矢印II方向視における光学部品切断装置の側面図を示す図である。
【図3】光スイッチの概略図である。
【図4】マスタヘッドの分解斜視図である。
【図5】図4のヘッドチップとなるヘッドチップ中間体を示す全体斜視図である。
【図6】(a)図5のヘッドチップ中間体のVI−VI線で切ったときの断面図である。(b)図6(a)のヘッドチップ中間体を切断した状態を示す図である。
【図7】光学部品切断装置の、ヘッドチップ中間体が配される箇所の要部拡大図である。
【図8】光学部品切断装置に、ヘッドチップ中間体を配した状態を示す図である。
【符号の説明】
10 光学部品切断装置
11 本体
12 加工物セット台
13 第1の押さえ蓋
14 第2の押さえ蓋
15 プランジャ
50 ヘッドチップ中間体
51 肉厚部
52 テーパ面
53 切欠部
54 光ファイバ支持部
55 切除部
F 光ファイバ
【発明の属する技術分野】
本発明は、光スイッチ用の移動側光ファイバの先端部に備えられるヘッドチップなどの光学部品の加工に用いられる光学部品切断装置及び光学部品切断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、情報通信に利用されるインフラストラクチャには多くの光学部品が組み込まれている。光学部品の中には、工作機械によって加工が施されるものが増大している一方で、作業者が手で扱いながら切断加工が施されるものが未だ少なからず存在する。
【0003】
例えば、光スイッチ用の移動側ファイバ側に取り付けられるヘッドチップは、製造時において作業者が光ファイバを取り付けた状態の板状部材からヘッドチップに加工した後に使用しない部分(以下、切除部ともいう。)を手で把持して切り離す切断加工が施されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、光学部品はその特性から小型かつ繊細なものが多く、作業者が手で扱う際に光学部品に損傷を与えてしまうことがあった。
例えば、上記のヘッドチップの製造時に、作業者が板状部材の切除部を切り離す際に、切り離した切除部が手のぶれによって板状部材に取り付けられた光ファイバと接触し、この光ファイバを切断してしまうことが多かった。このため、ヘッドチップの歩留りの向上について改善の余地があった。
【0005】
また、作業者が切除部を手で切り離した際に、光ファイバを切断させなかったとしても、光ファイバに目視によって識別できない損傷を与えてしまう場合があった。この場合、光スイッチに組み込んだ後に光の伝送特性が劣化してしまう。
このため、その後の光ファイバ検査によって損傷を受けた光ファイバを見つけ出す作業が非常に煩雑であった。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、光学部品の切除部を正確に破断させることができ、光学部品における切除部以外の箇所に損傷を与えることがなく、光学部品の製造の効率が向上する光学部品切断装置及び光学部品切断方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、一方の面に取り付けられた光ファイバを支持する光ファイバ支持部を有する光学部品から切除部を切断する光学部品切断装置であって、固定手段と、切断手段とを備え、前記固定手段は前記光ファイバ支持部と前記切除部とを固定し、前記切断手段は前記光ファイバ支持部と前記切除部との間で略直線に沿って折り曲げることで前記固定手段に固定された前記光ファイバ支持部から前記切除部を切り離すことを特徴とする光学部品切断装置によって達成される。
【0008】
上記の構成によれば、光ファイバ支持部と切除部が固定手段に固定されているため、それぞれを切り離すときにぶれが生じるのを防止することができる。このため、切り離された切除部が光ファイバと接触して光ファイバを切断させたり、損傷を与えたりすることがない。従って、光学部材に効率良く切断加工を施すことができ、光学部材の歩留りも向上する。また、光ファイバに損傷を与えないため、信頼性の高い光学部材を提供することができる。
【0009】
上記の光学部品切断装置において、固定手段は、切除部側を固定する第1の固定部と、光ファイバ支持部側を固定する第2の固定部とを有し、第1の固定部及び第2の固定部の一方が他方に対して可動であることが望ましい。
このような構成によれば、光ファイバ支持部と切除部とがそれぞれを切断装置に固定された状態で切断加工が施されるため、切り離される際に、光ファイバ支持部及び切除部の位置が光学部品切断装置に対して移動して、光学部品が不適切な位置で切断されることがない。従って、より一層確実に光学部品から切除部を切断することが可能である。
【0010】
上記の光学部品切断装置において、第1の固定部は、切除部を嵌合させるための凹部と、この凹部に嵌合される切除部を押圧する押圧部とを備えていることが望ましい。
このような構成によれば、切除部をより一層確実に光学部品切断装置に固定することが可能である。
【0011】
上記の光学部品切断装置において、第1の固定部と第2の固定部とは、直線を回転軸として相対的に可動であることが望ましい。
このような構成によれば、第1の固定部及び第2の固定部と別途に切断部などを設ける必要がなく、光学部品切断装置の大型化や構成部品点数の増大を抑制することが可能である。
第1の固定部と第2の固定部とが相対的に可動する角度は、回転軸に対して10°〜30°とすることが好ましい。
【0012】
上記の光学部品切断装置において、第1の固定部及び第2の固定部のうち少なくとも一方が、可動する前後の位置から動くことを抑制するストッパ手段を備えていることが望ましい。
このような構成によれば、光学部品に切断加工を施す前後における、第1の固定部又は第2の固定部の位置が、ストッパ機構によって不適切に相対移動することが妨げられるので、切断加工する前後で不意に光学部品及び光ファイバに損傷を与えることを防止することができる。
【0013】
上記の光学部品切断装置において、第2の固定部は、光ファイバ支持部を固定した状態で、光ファイバ支持部に配された光ファイバと接触しないように光ファイバ支持部の移動を防止する押圧部とを備えていることが望ましい。
このような構成によれば、より確実に光ファイバ支持部を光学部品切断装置側に固定することができる。
【0014】
上記の光学部品切断装置において、固定手段は、光ファイバ支持部と切除部とが切り離される位置に溝状の切欠部が形成された光学部品を固定した状態で、切欠部が直線上に、又は直線の近傍に平行に位置するように設定されていることが望ましい。
このような構成によれば、作業者は光学部品の切断する位置を決めつつ光学部品切断装置に光学部品を設置する必要がない。このため、切断加工にかかる作業が簡単になり、光学部品に効率良く切断加工を施すことが可能である。
【0015】
また、本発明の上記目的は、一方の面に取り付けられた光ファイバを支持する光ファイバ支持部を有する光学部品から切除部を切断する光学部品切断方法であって、前記光ファイバ支持部と前記切除部とを前記光学部品切断装置に設けられた固定手段によって固定し、前記光ファイバ支持部と前記切除部との間で略直線に沿って折り曲げて、前記光ファイバ支持部から前記切除部を切り離すことを特徴とする光学部品切断方法によって達成される。
【0016】
上記の光学部品切断方法によれば、光ファイバ支持部と切除部とを固定手段に固定しているため、それぞれを切り離すときにぶれなどが生じることが防止される。このため、切り離された切除部が光ファイバと接触して光ファイバを切断させたり、損傷を与えたりすることがない。従って、光学部材に効率良く切断加工を施すことができ、光学部材の歩留りも向上する。また、光ファイバに損傷を与えないため、信頼性の高い光学部材を提供することができる。
【0017】
上記の光学部品切断方法は、固定手段の第1の固定部に切除部側を固定し、第2の固定部に光ファイバ支持部側を固定し、前記第1の固定部及び前記第2の固定部の一方を他方に対して相対移動させることが望ましい。
このような構成とすれば、光ファイバ支持部と切除部とを光学部材に固定した状態で互いに切り離されるため、光学部品が不適切な位置で切断されることがない。従って、より一層確実に光学部品から切除部を切断することが可能である。
【0018】
上記の光学部品切断方法において、第1の固定部に設けられた凹部に切除部を嵌合させ、この凹部に嵌合された切除部を押圧部で押圧して光学部品を固定することが望ましい。
このような構成とすれば、切除部をより一層確実に光学部品切断装置に固定することが可能である。
【0019】
上記の光学部品切断方法において、第1の固定部と第2の固定部とを、直線を回転軸として相対移動させることで切除部を切り離すことが望ましい。
このような構成とすれば、第1の固定部と第2の固定部とを互いに離間する方向に移動する場合などと比して小さい動きで光学部品から切除部を切り離すことができるため、切断加工にかかる作業が煩雑になることを抑制することができる。
なお、第1の固定部と第2の固定部とを相対移動させる角度は回転軸に対して10°〜30°とすることが好ましい。
【0020】
上記の光学部品切断方法において、第1の固定部及び第2の固定部のうち少なくとも一方を、その可動する前後の位置から動かないようにストッパ手段によって抑制することが望ましい。
このような構成とすることで、切断加工する前後で不意に光学部品及び光ファイバに損傷を与えることを防止することができる。
【0021】
上記の光学部品切断方法において、第2の固定部に設けられた押圧部によって、光ファイバ支持部を固定した状態で、光ファイバ支持部に配された光ファイバと接触しないように光ファイバ支持部の移動を防止することが望ましい。
このような構成とすることで、より確実に光ファイバ支持部を光学部品切断装置に固定することができる。
【0022】
上記の光学部品切断方法は、光学部品における、光ファイバ支持部と切除部とが切り離される位置に形成された溝状の切欠部が、光学部品を固定手段に固定した状態で、切欠部が直線上に、又は直線の近傍に平行に位置するように設定することが望ましい。
このような構成とすることで、光学部品に簡単、かつ、効率良く切断加工を施すことが可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1(a)は、本発明にかかる光学部品切断装置の全体側面図を示している。図1(b)は、光学部品切断装置の全体上面図を示している。光学部品切断装置10は、後の記載で例示するような光学部品を適宜切断し、後に使用する部分から必要のない部分を切り離すといった切断加工を施す装置である。
光学部品切断装置10は、上面視略T字状の本体11と、本体11を上面(図1(a)に向かって上側の面)からT字型の多角形としてみた場合の上辺に相当する部分に可動に取り付けられたL字状の加工物セット台12とから概略構成されている。加工物セット台12は可動台軸12sによって本体11に回転可能に支持された板状部材である。具体的には、加工物セット台12は、上面(図1(a)に向かって上側の面)12aが本体11の上面と略同一平面をなすように構成されている。または、図1(a)に矢印で示すように、加工物セット台12を、可動台軸12sを回転軸として時計回りに本体11の下方に回転させることで傾斜させることができる。
【0024】
本体11の上面には加工物の一部をその外周形状に沿って嵌合できるような形状で開口した、加工物の一部を支持するための凹部11aが形成されている。
加工物セット台12の上面12aには、本体11の凹部11aに支持されなかった部位を支持するため、上方に突出して設けられた座部が形成されている。なお、座部の具体的な構造については後述する。ここで、凹部11aと座部は固定手段として機能する。
【0025】
本体11の上面において、加工物セット台12が取り付けられた辺と対向する辺に、板状の第1の押さえ蓋13が、第1の押さえ蓋軸13sによって本体上面に対して開閉可能に取り付けられている。第1の押さえ蓋13は、上面視において、一辺に切欠部を設けた凹字状の長方形に形成され、この切欠部が本体11の上面に形成された凹部11aに対応するように配されている。つまり、第1の押さえ蓋13を本体11側に閉じた状態で、凹部11aに支持された加工物は切欠部を介して確認することができる。
第1の押さえ蓋13は、本体11に対して第1の押させ蓋軸13sの軸方向視において時計回りの反対向きに回転可能に取り付けられている。
【0026】
図1(a)に示すように、第1の押さえ蓋13の切欠部における、第1の押さえ蓋軸13s側の縁部には、本体11の上面にセットされた加工物を抑えるための押圧部13aが設けられている。押圧部13aは、第1の押さえ蓋13を本体11側に閉じた状態で、凹部11aに支持された加工物の一部を適当な圧力で付勢するように設定されている。
【0027】
図2は、図1(a)の光学部品切断装置10を矢印IIから見た場合の側面図である。12bは、先に説明した座部を示している。図2に示すように、加工物セット台12の上面12aには、座部12bを上方から覆うような状態で第2の押さえ蓋14が可動に取り付けられている。第2の押さえ蓋14は、本体11の上面視において長手方向(図1(b)に向かって横方向)と平行に配された第2の押さえ蓋軸14sを回転軸として、加工物セット台12の上面12aに対して開閉するように取り付けられている。
【0028】
第2の押さえ蓋14の内側面において、第1の押さえ蓋側の端部には座部12bに支持される加工物を適当な圧力で付勢する押圧部14aが設けられている。
押圧部13a及び押圧部14aは、それぞれ第1の押さえ蓋13と第2の押さえ蓋14との間に図示しない圧縮ばねを設けることで、加工物を付勢する際のクッション性を向上させるように構成されている。
ここで、光学部品が一方の面に光ファイバを取り付けた板状部材である場合、押圧部13a、14aは光ファイバに触れないように構成されていることが好ましい。こうすれば、第1の押さえ蓋13と第2の押さえ蓋14を閉じる際に、押圧部が光ファイバを損傷することがない。
また、押圧部13a、14aは、ともにプラスチックなどの樹脂材料によって構成されていることが好ましい。
【0029】
図1(a)において、13b、14bはそれぞれ磁石部を示している。磁石部13bは第1の押さえ蓋内側面の先端側(加工物セット台側)に配されている。
そして、第1の押さえ蓋13を閉じた状態で、本体11の上面におけるこの磁石部13bと対応する箇所には磁石部11bが設けられている。磁石部14bは第2の押さえ蓋内側面の第2の押さえ蓋軸部14sに対して反対側の縁部に配されている。そして、第2の押さえ蓋14を閉じた状態で、加工物セット台12の上面12aにおけるこの磁石部14bと対応する箇所には磁石部12cが設けられている。磁石部13b、14bを設けることで、第1の押さえ蓋13と第2の押さえ蓋14は、それぞれ磁気によって閉じた状態が適宜保たれるため、不意に開放して本体11又は加工物セット台12に支持された加工物の位置がずれてしまうことが抑制される。
【0030】
次に図1(a)、(b)に基づいて、光学部品切断装置の切断機構について説明する。切断加工の対象となる加工物を光学部品切断装置に設置した状態で、本体11の凹部11aに配された切断の対象となる板状の光学部品の一方が、第1の押さえ蓋13によって固定される。また、光学部品の他方が、加工物セット台12の座部12b(図2参照)に支持され、第2の押さえ蓋14によって固定される。なお、このとき、本体11と加工物セット台12のそれぞれの上面はほぼ同一の平面となるように平行に設定されている。
【0031】
上記のように加工物を設置した状態で、加工物セット台12の一方の端部(図1(b)において右側端部)を把持し、図1(a)の矢印の下方に押し下げる。
このとき、光学部品は、実質的に、図1(b)に点線Cで示した略直線に沿って折り曲げられ、それぞれ第1の押さえ部と第2の押さえ部とに固定された部分同士に切り離される。つまり、本体11と加工物セット台12とは、互いに対して相対移動する切断手段として機能している。
【0032】
上記の本発明にかかる光学部品切断装置によれば、光学部品の切り離される両部分がそれぞれ固定手段に固定されているため、切り離される際にぶれなどが生じることが防止される。このため、切り離されたいずれかの部分が光ファイバと接触して光ファイバを切断させたり、損傷を与えたりすることがない。従って、光学部材に効率良く切断加工を施すことができ、光学部材の歩留りも向上する。
また、光ファイバに損傷を与えないため、信頼性の高い光学部材を提供することができる。
【0033】
また、上記の構成において、本体11と第1の押さえ蓋13を第1の固定部と、加工物セット台12と第2の押さえ蓋14を第2の固定部としてとらえることもできる。この場合、光学部品切断装置10は、第1の固定部に対して可動な第2の固定部を相対移動させることで加工物を切り離す構造を有している。言い換えれば、第1の固定部と第2の固定部は、直線Cを回転軸として相対的に可動となるように構成されている。ここで、第1の固定部を第2の固定部に対して可動としてもよい。言い換えれば、光学部品切断装置10は、第1の固定部と第2の固定部とを有する固定手段を備えている。また、第1の固定部と第2の固定部とは、相対移動することで光学部品を切断する切断手段として機能する。
【0034】
上記の光学部品切断装置10は、図1(a)に示すように、本体11(第1の固定部)と加工物セット台12(第2の固定部)との相対移動を防止するストッパ手段としてボールプランジャ15が図1(b)の直線Cと平行な方向に挿入されている。このため、加工物セット台12が下げる前の状態の位置(位置A)及び下げた後の状態の位置(位置B)にあるとき、加工物セット台12が作業者の意に反して移動してしまうことが抑制される。このため、第1の固定部及び第2の固定部が切断加工前後で、作業者の意に反して動くことがないため、光学部品に損傷を与えてしまうことが抑制される。
【0035】
次に、上記の本発明にかかる光学部品切断装置を一例として取り上げ、本発明にかかる光学部品切断方法を説明する。なお、以下の説明において、すでに説明した部材などと同等な構成・作用を有する部材等については、説明を簡略化或いは省略する。
本発明で切断加工の対象とする光学部品としては、板状のものが、効果が良好にあらわれるため好ましい。また、光学部品としては、以後に説明する光スイッチに用いられるヘッドチップであることがより一層効果が顕著である。
【0036】
図3は、光スイッチの概略図である。光スイッチ30は、移動側光ファイバ31(ヘッド)と固定側光ファイバ32(アレイ)とをケース35内に収容することで概略構成されている。固定側光ファイバ32は、一方の表面(図3においては上面)に複数のV溝が互いに平行に配列された基板33と、V溝に配された複数の光ファイバ34とを有している。複数の光ファイバ34は一端がV溝に収容され、他端がケース35の外部に導き出され図示しない配線に接続されるように配されている。
移動側光ファイバ31は、基板33のV溝の配列方向に駆動する駆動機構36と、駆動機構36に取り付けられたマスタヘッド37とを有している。
【0037】
図4は、マスタヘッドの分解斜視図である。マスタヘッド37は、ファイバ固定部材42とマスタヘッド板ばね43とからなるヘッド本体41に、光ファイバFを固定したヘッドチップ40と、該ヘッドチップ40をヘッド本体41に嵌合固定する押圧カバー44とで構成される。
【0038】
図5と図6に基づいてヘッドチップの製造手順を説明する。
図5は、ヘッドチップ中間体の全体斜視図である。ヘッドチップ中間体50は、長尺状の略板状部材である。ヘッドチップ中間体50の一方の面(図5において下面)には長手方向に離間して二つの肉厚部51が形成されている。ヘッドチップ中間体50の他方の面(図5において上面)にはテーパ面52が形成されている。肉厚部51は長手方向に一方の端部(図5において左側の端部)と、テーパ面52に対応する箇所に設けられている。
【0039】
テーパ面に対応する肉厚部51の長手方向一方の端部(図5において左側)に隣接する箇所には、薄肉に形成され、かつ、ヘッドチップ中間体50の幅方向に延びる溝状の切欠部53が設けられている。ヘッドチップ中間体50は、切欠部53に沿って切り離されることで、テーパ面52を有する光ファイバ支持部54と、ヘッドチップ中間体50における光ファイバ支持部54を除く部分(以下、切除部とする。)に分割可能な構造を有している。
【0040】
図6(a)は、図5のVI−VI線断面図を示している。なお、本図において、ヘッドチップ中間体50は、図5に示す状態に対して上下の面を反対にして表されている。光ファイバFは一方の端部側に位置する肉厚部51に形成された図示しない挿通孔から挿通され、ヘッドチップ中間体50の肉厚部51間の面に形成された長手方向に平行な2本の図示しないV溝にそれぞれ配されている。そして、これら光ファイバFは、テーパ面52に対応する肉厚部51の光ファイバ支持孔(図示しない)に挿通されて、既に説明したマスタヘッドの固定側光ファイバ側に延びるように配されている。
【0041】
なお、図6(a)の一部拡大図で示すように、テーパ面52の中央には段部52aが設けられている。これは、図4に示すヘッドチップ40に押圧カバー44を嵌合させる際に、接着剤がたまるスペースを形成するためである。また、テーパ面52に対応する肉厚部51の一方の端部に接続する面(図6(a)において右側の面)56には段部56aが設けられている。これは、ヘッドチップ中間体50に挿通された光ファイバにおける被覆部と被覆部から露呈した部分との境界に位置する段差を段部56aに突き当てることによって光ファイバを確実に固定するためである。
【0042】
図6(b)は、図6(a)に示すヘッドチップ中間体50を切欠部53に沿って光ファイバ支持部54と切除部55とに切り離した状態を示している。
従来においては、このようなヘッドチップ中間体50を作業者が手で切り離していた。例えば、図6(b)に示すように、ヘッドチップ中間体50を矢印に示す方向に折り曲げることで二つに切り離していた。このため、力加減によっては手がぶれてしまい、光ファイバFを傷つけてしまうことが多かった。特に光ファイバFにおいて、P1、P2で示す位置に損傷を与えやすかった。この理由としては、切除部55の端部がヘッドチップ中間体50を切断した際に手のぶれによって光ファイバFの位置P1、P2に接触することが理由として考えられる。
【0043】
本発明にかかる光学部品切断方法おいては、ヘッドチップ中間体を既に説明した光学部品切断装置を用いて切断する。図7は、図5などで示したヘッドチップ中間体50を支持する、本体11及び加工物セット台12の上面斜視図を示している。なお、図7において、第1の押さえ蓋及び第2の押さえ蓋については、図面を見やすくするため図示しない。
図7において、ヘッドチップ中間体50(図5及び図6(a)を適宜参照する。以下、この段落において同様。)の切除部55が、肉厚部51を上に向けた状態で、本体11の凹部11aに配される。また、光ファイバ支持部54が、肉厚部51を上に向けた状態で、かつ、テーパ面52が加工物セット台12の座部12bに接合するように配される。このようにヘッドチップ中間体50が光学部品切断装置10に支持された状態で、ヘッドチップ中間体50の切欠部53が、本体11と加工物セット台12との間の隙間上方に位置するように配される。
【0044】
図8は、図7の矢印D方向視における断面図を示している。図8においては、ヘッドチップ中間体50を配した状態を示している(ただし、ヘッドチップ中間体50のみは側面視とした。)。また、第1の押さえ蓋13及び第2の押さえ蓋14を加えて図示している。
図8に示すように、切除部55の肉厚部51の上面(図8において上方の面。
以下同じ。)は、第1の押さえ蓋13の押圧部13aによって凹部11a側に押圧されている。また、光ファイバ支持部の肉厚部51の上面は、第2の押さえ蓋14の押圧部14aによって座部12b側に押圧されている。ヘッドチップ中間体50は、それぞれの肉厚部51が光学部品切断装置側に押圧固定されているので、加工物セット台12を回転軸12sに対して回転させ際に、位置がずれたり、光学部品側から離間したりすることがない。このため、ヘッドチップ中間体50の切欠部53の光学部品切断装置10に対する位置が変わることが抑制される。
第1の押さえ蓋13と第2の押さえ蓋14はいずれも肉厚部51と接触しているため、ヘッドチップ中間体の光ファイバに直接触れることがない。このため、第1の押さえ蓋13と第2の押さえ蓋14が閉じられたときに、光ファイバが損傷を受けることが防止される。
【0045】
ヘッドチップ中間体50は、既に説明した光学部品切断装置の切断機構によって光ファイバ支持部54と切除部55とに切り離される。このとき、第1の固定部と第2の固定部とが回転軸12sに対して回転する角度(つまり、図1(a)における矢印で示した角度)は10°から30°が好ましく、本実施形態においては、20°である。第1の固定部と第2の固定部とが回転軸12sに対して回転する角度を上記のように調整することで、大きな衝撃を与えることなく、光ファイバ支持部54と切除部55とを正確に切り離すことができる。
切り離された光ファイバ支持部54は、図4に示すマスタヘッド37に取り付けられるヘッドチップ40として用いられる。
【0046】
上記の本発明にかかる光学部品切断方法によれば、光ファイバ支持部と切除部とを光学部品切断装置の固定手段で固定しているため、それぞれを切り離すときにぶれなどが生じすることが防止される。このため、光学部品(ヘッドチップ中間体)から切り離された切除部が光ファイバと接触して光ファイバを切断させたり、損傷を与えたりすることがない。従って、光学部財に効率良く切断加工を施すことができ、光学部財の歩留りも向上する。また、光ファイバに損傷を与えないため、信頼性の高い光学部材を提供することができる。
【0047】
また、光学部品(ヘッドチップ中間体)の切欠部を、光学部品切断装置の第1の固定部と第2の固定部との回転軸上に配することで、光ファイバ支持部と切除部とを簡単に、つまり、光ファイバ支持部と切除部とが互いの領域を干渉しあうことないように整った断面で切断することができる。こうすれば、光ファイバに損傷を与えるなどの切断に失敗することが減るため、効率良く光学部品に切断加工を施すことができる。
【0048】
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良などが可能である。
上記の本発明にかかる光学部品切断装置及び光学部品切断方法においては、光学部品として光スイッチ用のヘッドチップを一例として取り上げたが、これに限られない。例えば、本発明は、光ファイバを一方の面に備えた板状の部材であれば任意の光学部品に適用することができる。
例えば、本体の凹部と加工物セット台の座部の形状とを適宜に設定することで、異なる形状のヘッドチップ中間体及び光学部品に切断加工を施すことができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、光学部品の切除部を正確に切断させることができ、光学部品における切除部以外の箇所に損傷を与えることがなく、光学部品の製造の効率が向上する光学部品切断装置及び光学部品切断方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の光学部品切断装置の側面図を示す図である。(b)図1(a)の光学部品切断装置の上面図を示す図である。
【図2】図1の矢印II方向視における光学部品切断装置の側面図を示す図である。
【図3】光スイッチの概略図である。
【図4】マスタヘッドの分解斜視図である。
【図5】図4のヘッドチップとなるヘッドチップ中間体を示す全体斜視図である。
【図6】(a)図5のヘッドチップ中間体のVI−VI線で切ったときの断面図である。(b)図6(a)のヘッドチップ中間体を切断した状態を示す図である。
【図7】光学部品切断装置の、ヘッドチップ中間体が配される箇所の要部拡大図である。
【図8】光学部品切断装置に、ヘッドチップ中間体を配した状態を示す図である。
【符号の説明】
10 光学部品切断装置
11 本体
12 加工物セット台
13 第1の押さえ蓋
14 第2の押さえ蓋
15 プランジャ
50 ヘッドチップ中間体
51 肉厚部
52 テーパ面
53 切欠部
54 光ファイバ支持部
55 切除部
F 光ファイバ
Claims (14)
- 一方の面に取り付けられた光ファイバを支持する光ファイバ支持部を有する光学部品から切除部を切断する光学部品切断装置であって、
固定手段と、
切断手段とを備え、前記固定手段は前記光ファイバ支持部と前記切除部とを固定し、前記切断手段は前記光ファイバ支持部と前記切除部との間で略直線に沿って折り曲げることで前記固定手段に固定された前記光ファイバ支持部から前記切除部を切り離すことを特徴とする光学部品切断装置。 - 前記固定手段は、切除部側を固定する第1の固定部と、前記光ファイバ支持部側を固定する第2の固定部とを有し、前記第1の固定部及び前記第2の固定部の一方が他方に対して可動であることを特徴とする請求項1に記載の光学部品切断装置。
- 前記第1の固定部は、前記切除部を嵌合可能に形成された凹部と、該凹部に嵌合される前記切除部を押圧する押圧部とを備えていることを特徴とする請求項2に記載の光学部品切断装置。
- 前記第1の固定部と前記第2の固定部とは、前記直線を回転軸として相対的に可動であることを特徴とする請求項2又は3に記載の光学部品切断装置。
- 前記第1の固定部と前記第2の固定部との相対位置が変わることを抑制するストッパ手段を備えていることを特徴とする請求項2から4のいずれか1つに記載の光学部品切断装置。
- 前記第2の固定部は、前記光ファイバ支持部を固定した状態で、該光ファイバ支持部に配された前記光ファイバと接触しないように前記光ファイバ支持部の移動を防止する押圧部とを備えていることを特徴とする請求項2から5のいずれか1つに記載の光学部品切断装置。
- 前記固定手段は、前記光ファイバ支持部と前記切除部とが切り離される位置に溝状の切欠部が形成された前記光学部品を固定した状態で、前記切欠部が前記直線上に、又は前記直線の近傍に平行に位置するように設定されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の光学部品切断装置。
- 一方の面に取り付けられた光ファイバを支持する光ファイバ支持部を有する光学部品から切除部を切断する光学部品切断方法であって、
前記光ファイバ支持部と前記切除部とを前記光学部品切断装置に設けられた固定手段によって固定し、前記光ファイバ支持部と前記切除部との間で略直線に沿って折り曲げて、前記光ファイバ支持部から前記切除部を切り離すことを特徴とする光学部品切断方法。 - 前記固定手段の第1の固定部に切除部側を固定し、第2の固定部に光ファイバ支持部側を固定し、前記第1の固定部及び前記第2の固定部の一方を他方に対して相対移動させることで前記切除部を切り離すことを特徴とする請求項8に記載の光学部品切断方法。
- 前記第1の固定部に設けられた凹部に前記切除部を嵌合させ、該凹部に嵌合された前記切除部を押圧部で押圧して前記光学部品を固定することを特徴とする請求項9に記載の光学部品切断方法。
- 前記第1の固定部と前記第2の固定部とを、前記直線を回転軸として相対移動させることで前記切除部を切り離すことを特徴とする請求項9又は10に記載の光学部品切断方法。
- 前記第1の固定部と前記第2の固定部との相対位置が変わらないようにストッパ手段によって抑制することを特徴とする請求項9から11のいずれか1つに記載の光学部品切断方法。
- 前記第2の固定部に設けられた押圧部によって、前記光ファイバ支持部を固定した状態で、該光ファイバ支持部に配された前記光ファイバと接触しないように前記光ファイバ支持部の移動を防止することを特徴とする請求項9から12のいずれか1つに記載の光学部品切断方法。
- 前記光学部品における、前記光ファイバ支持部と前記切除部とが切り離される位置に形成された溝状の切欠部が、前記光学部品を前記固定手段に固定した状態で、前記切欠部が前記直線上に、又は前記直線の近傍に平行に位置するように設定することを特徴とする請求項8から13のいずれか1つに記載の光学部品切断方法。
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